JP2002258760A - 着色ハードコートフィルム - Google Patents

着色ハードコートフィルム

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JP2002258760A
JP2002258760A JP2001054038A JP2001054038A JP2002258760A JP 2002258760 A JP2002258760 A JP 2002258760A JP 2001054038 A JP2001054038 A JP 2001054038A JP 2001054038 A JP2001054038 A JP 2001054038A JP 2002258760 A JP2002258760 A JP 2002258760A
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layer
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coat film
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JP2001054038A
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Taro Oya
太郎 大宅
Makoto Iida
真 飯田
Masayuki Fukuda
雅之 福田
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Teijin Ltd
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子ディスプレイなどの表示装置に、輝度を
低下させることなく、高い色純度、高いコントラストお
よび優れた反射防止性能の付与。 【解決手段】 透明基材フィルムとその一方の面に設け
られたハードコート層からなり、着色剤を含有するハー
ドコートフィルムであって、可視光線における光線透過
特性が以下の一般式 【数1】560nm≦X≦610nm 【数2】Y≦80nm 【数3】Tabs/T540<0.8 【数4】0.5≦T620/T540≦1.5 【数5】0.5≦T450/T540≦1.5 (式中のX、YおよびTabsは、波長540〜630n
mの可視光線における最大吸収ピークのそれぞれ波長、
半値幅および透過率であり、また、T450、T540および
620は、それぞれ波長450nm、540nmおよび
620nmの可視光線における透過率である。)を満足
する着色ハードコートフィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示装置の表示面
に貼り合せるのに好適な着色ハードコートフィルムに関
する。さらに詳しくは、CRTや液晶表示装置などの電
子ディスプレイの表示面に貼り合せることで、映像のコ
ントラストや色純度を向上できる着色ハードコートフィ
ルムに関する。
【0002】
【従来の技術】テレビやパソコンといったCRTや液晶
等の電子ディスプレイは、青色光、緑色光および赤色光
の3つの光を発光させて映像を表示する。この際、青色
光と緑色光または緑色光と赤色光のそれぞれの中間色も
発光しており、これらの中間色の光によって映像の色相
のコントラストがぼやけるという問題があった。そし
て、この問題は、パーソナルコンピュータの急速な普及
によって、表示面を見続ける時間が長くなってきている
ことから、その改善が強く望まれている。
【0003】この問題の対策として、映像表示面に防護
層と粘着剤層とからなる保護フィルムを貼り付け、該粘
着剤層にカーボンブラックを配合させることが特開平1
1−335639号公報で提案されている。該公報によ
れば、粘着剤層のカーボンブラックによって、可視光域
の各波長に渡って平均的に吸光度が高められているの
で、青色光および緑色光ならびに緑色光および赤色光の
中間色の透過をそれぞれ抑制することができ、映像の色
相のコントラストが明瞭になることが開示されている。
しかしながら、該公報のように平均的に透過率を低下さ
せる方法では、ブラウン管の光量自体が低下し、その結
果として、ブラウン管の輝度が低下する欠点があった。
【0004】このような欠点を解決する方法として、可
視光線の透過率に選択性を持たせたカラーフィルタを用
いることによりコントラストを向上させると同時に色純
度を向上させることが特開昭58−153904号公報
で提案されている。しかしながら、該公報のカラーフィ
ルタは、表示面の表示側に置くだけの外面取り付け式で
ブラウン管との一体型ではないため、ブラウン管と外面
フィルタの間に空気層が介在し、外光の反射率を抑える
ことが非常に難しく、外来光による認視性低下が生じ易
い欠点があった。
【0005】また、ブラウン管のガラスに着色剤を添加
し、可視光線に対して選択吸収性を有するガラスを用い
ることも特開昭57−5251公報で提案されている
が、製造コストが非常に高いため、未だ商品化には至っ
ていない。また、近年普及しつつある平面化されたブラ
ウン管では、ガラスの厚みがブラウン管の中心部と周辺
部で大きく異なるため、該公報のようなガラスに着色剤
を添加する方法では均一な選択吸収性を持たせることが
より難しくなっている。
【0006】このように、映像表示面のコントラスト向
上と、色純度の向上、ブラウン管の輝度の低下防止およ
び外来光による視認性低下の解消とを、安価に解消する
ものは未だ提供されていないのが現状である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、上述
の問題を解消し、電子ディスプレイなどの表示装置に、
輝度を低下させることなく、高い色純度、高いコントラ
ストおよび優れた反射防止性能を発現させることにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決しようと鋭意研究した結果、CRTなどの発光色
の強さと光の波長の関係を見ると、短波長側から青、
緑、赤の三つのピークが存在し、問題は、青と緑および
緑と赤のピークの裾野が重畳していることにあることを
確認した。具体的には、このような重畳があると、青だ
けあるいは緑だけが発色しても青と緑の中間色が、ま
た、緑だけあるいは赤だけが発色しても赤と緑の中間色
すなわち黄色みがかった色が発色し、これらの中間色が
発色していると、映像のコントラストおよび色純度が低
下するのである。因みに、陰極線管の蛍光体スクリーン
における青色、緑色、赤色の各蛍光体の発光スペクトル
を図7に示す。図7は、縦軸に相対発光輝度を、横軸に
光の波長をとったもので、各発光スペクトルのピークの
裾野は重畳している。
【0009】そして、本発明者らが各波長の光の視認性
への影響を研究した結果、この重畳による映像のコント
ラストおよび色純度の低下は、人間の目が緑と赤の中間
色の部分の光に対して感度が高いことから、緑と赤の中
間色の影響が青と緑の中間色よりも大きいことを見出し
た。また、外来光によっても、映像のコントラストおよ
び色純度の低下が惹起されるが、その影響も緑と赤の中
間色の部分が大きく関与していることも見出した。これ
に対して、青と緑の中間色は人間の目にとって感度が低
いため、色純度の向上には寄与するがコントラストとい
った点ではほとんど効果がないことも判明した。
【0010】そこで、本発明者らは、緑色光および赤色
光の中間色を選択的に吸収させることをさらに研究し、
緑色光および赤色光の中間色を選択的に吸収する着色剤
を層間又は層内に配合させた着色ハードコートフィルム
を映像表示面に直接貼り合せるとき、映像表示装置の輝
度を低下させることなく、外来光による認視性の低下を
防止でき、しかもコントラストや色純度を向上できるこ
とを見出し、本発明に到達した。
【0011】かくして本発明によれば、透明基材フィル
ムとその一方の面に設けられたハードコート層からな
り、着色剤を含有するハードコートフィルムであって、
可視光線における光線透過特性が以下の一般式
【0012】
【数6】560nm≦X≦610nm
【数7】Y≦80nm
【数8】Tabs/T540<0.8
【数9】0.5≦T620/T540≦1.5
【数10】0.5≦T450/T540≦1.5 (式中の、Xは波長540〜630nmの可視光線にお
ける最大吸収ピークの波長、Yは波長540〜630n
mの可視光線における最大吸収ピークの半値幅、Tabs
は540〜630nmの可視光線における最大吸収ピー
ク波長における光線透過率、T450は450nmの波長
における光線透過率、T540は540nmの波長におけ
る光線透過率およびT620は620nmの波長における
光線透過率である。)を満足する着色ハードコートフィ
ルムが提供される。
【0013】また、本発明によれば、本発明の着色ハー
ドコートフィルムの好ましい実施態様として、着色ハー
ドコートフィルムの透明基材フィルムの面に粘着層を有
する着色ハードコートフィルム、着色ハードコートフィ
ルムのハードコート層の面に反射防止層を有する着色ハ
ードコートフィルム、さらに着色ハードコートフィルム
の反射防止層の面に防汚層を有する着色ハードコートフ
ィルムも提供される。
【0014】さらにまた、本発明によれば、本発明の着
色ハードコートフィルムの好ましい実施態様として、透
明基材フィルムが着色剤を含有する着色ハードコートフ
ィルム、ハードコート層が着色剤を含有する着色ハード
コートフィルム、粘着層が着色剤を含有する着色ハード
コートフィルム、透明基材フィルムとハードコート層の
間に着色層があり、該層が着色剤を含有する着色ハード
コートフィルムおよび透明基材フィルムと粘着層との間
に着色層があり、該層が着色剤を含有する着色ハードコ
ートフィルムも提供される。
【0015】さらにまた、本発明によれば、本発明の着
色ハードコートフィルムの好ましい実施態様として、波
長400〜650nmの可視光線における全光線透過率
が40%以上である着色ハードコートフィルム、着色剤
が、アントラキノン系色素、キナクドリン系色素、ピリ
ノン系色素、ポリメチン系色素、ピロメテン系色素、ポ
ルフィリン系色素およびフタロシアニン系色素からなる
群より選ばれた少なくとも1つの色素である着色ハード
コートフィルムも提供され、これらの着色ハードコート
フィルムは表示装置の表示面への貼り付け用として好適
に使用できる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の着色ハードコートフィル
ムは、緑と赤の中間色にあたる領域の光線透過率を適量
低下させて、前記三原色の緑と赤の重畳部分を透過させ
ないようにした、少なくともハードコート層と透明基材
フィルムとからなるハードコートフィルムに着色剤を含
有させた着色ハードコートフィルムである。したがっ
て、本発明の着色ハードコートフィルムは、前記三原色
の緑と赤の重畳部分の光を透過させないために、可視光
域における光線透過特性が以下の式に示す範囲にあるこ
とが必要である。
【0017】
【数11】560nm≦X≦610nm
【数12】Y≦80nm
【数13】Tabs/T540<0.8
【数14】0.5≦T620/T540≦1.5
【数15】0.5≦T450/T540≦1.5 ここで、式中の、Xは波長540〜630nmの可視光
線における最大吸収ピークの波長、Yは波長540〜6
30nmの可視光線における最大吸収ピークの半値幅、
absは540〜630nmの可視光線における最大吸
収ピーク波長における光線透過率、T450は450nm
の波長における光線透過率、T540は540nmの波長
における光線透過率およびT620は620nmの波長に
おける光線透過率を示す。また、本発明でいう可視光線
とは、特に断らない限り、波長400〜650nmの光
線を意味する。
【0018】CRT(ブラウン管)における緑および赤
の最大発光波長はそれぞれ540nmおよび620nm
付近にあり、それらが重なり合う重畳部分はその間に存
在する。そのため、緑と赤の重畳部分の光を透過させに
くい本発明の着色ハードコートフィルムは、波長540
〜630nmの可視光域における最大吸収ピークの波長
(X)が560nm〜610nmの範囲にあることが必
要で、Xが560nm未満または610nmを超えるよ
うでは緑または赤の発光自体を多く吸収するため、コン
トラストの向上も色純度の向上も望めない。好ましいX
の範囲は570nm〜600nmである。また、波長5
40〜630nmの可視光域における最大吸収ピークの
半値幅(Y)は80nm以下であることが必要で、Yが
80nmを超えると、やはり赤または緑の発光を多く吸
収してしまうため、コントラストの向上も色純度の向上
も望めない。好ましいYは60nm以下、さらに好まし
くは50nm、極めて好ましくは40nm以下である。
なお、Yの下限は、少なくとも10nmであることが、
広範な表示装置に対応できることから好ましい。
【0019】また、コントラストおよび色純度の向上を
図るには、前記の緑と赤の重畳部分の吸収が十分であ
る、すなわち、ブラウン管における各発光波長に対して
前記吸収ピークにおける透過率が十分に低くなければな
らない。したがって、本発明の着色ハードコートフィル
ムは、Tabs/T540が0.80未満、好ましくは0.6
0未満、より好ましくは0.40未満でなければならな
い。
【0020】また、着色剤として、選択的に可視光線を
吸収するように染料を用いる場合、発色に偏りが生じ易
いため、色相(彩度)のずれを極力抑えることが肝要で
ある。色相のずれを抑えるためには、CRT(ブラウン
管)における赤、緑、青の発光波長、すなわち、波長4
50nm,540nmおよび620nmにおける光線透
過率がほぼ同等であることが必要である。そのため、C
RTにおける赤、緑、青の発光波長における光線透過率
同士の比であるT450/T540およびT620/T5 40は、そ
れぞれ0.5〜1.5の範囲になければならない。T
450/T540またはT620/T540のどちらかでも、この範
囲を外れると、ブラウン管からの発光の着色度合いが大
きくなり視認性が低下する。T450/T540およびT620
/T540の上限はそれぞれ好ましくは1.3、より好ま
しくは1.2、特に好ましくは1.1である。また、T
450/T540およびT620/T540の下限はそれぞれ好まし
くは0.7、さらに好ましくは0.8、特に好ましくは
0.9である。
【0021】このような光学特性を有する着色ハードコ
ートフィルムは、該ハードコートフィルムを構成するい
ずれかの層に、上述の光学特性を満足する着色剤を含有
させることで得られる。なお、本発明で使用する着色剤
は、最終製品までの熱履歴を考慮し、少なくとも150
℃以下の温度では変質や劣化が生じ難いものが好まし
く、具体的には、アントラキノン系色素、キナクドリン
系色素、ピリノン系色素、ポリメチン系色素、ピロメテ
ン系色素、ポルフィリン系色素、フタロシアニン系色素
などを好ましく挙げることができる。着色剤の好ましい
添加量は、着色ハードコートフィルムの面積、すなわち
着色ハードコートフィルムの厚み方向に垂直な面の面積
を基準として、0.004〜0.420g/m2、さら
に好ましくは0.004〜0.200g/m2の範囲で
ある。
【0022】ところで、本発明における着色ハードコー
トフィルムは、へーズ値が10%以下、更には5%以下
であることが好ましい。へーズ値が10%より大きいと
映像の色相が白濁し、鮮映性を欠いて認視性が低下しや
すい。本発明で使用する着色剤は染料および顔料のどち
らでもよいが、へーズ値の観点から染料が望ましい。顔
料を着色剤として用いる場合は、その粒径を小さくする
ことによりへーズ値を抑えるのが好ましい。
【0023】本発明の着色ハードコートフィルムの層構
成について、図1〜6を用いて、以下に詳述する。な
お、図中の符号、1は透明基材フィルム、2は着色層、
3は粘着剤層、4はハードコート層、5は反射防止層、
6は防汚層、21は着色された透明基材フィルム、23
は着色された粘着層、24は着色されたハードコート
層、51は中屈折率層、52は高屈折率層および53は
低屈折率層を示す。
【0024】図1は本発明の着色ハードコートフィルム
の層構成1を示す。図1の着色ハードコートフィルム
は、着色剤を含有する着色された透明基材フィルム21
を使用する例で、該着色透明基材フィルム21の一方の
面にハードコート層4が、他方の面、すなわち、表示装
置の表示面に貼り付ける側の面に粘着層3が形成されて
いる。
【0025】図2は、本発明の着色ハードコートフィル
ムの層構成2を示す。図2の着色ハードコートフィルム
は、粘着層が着色剤を含有する例で、透明基材フィルム
1の一方の面にハードコート層4が、他方の面、すなわ
ち、表示装置の表示面に貼り付ける側の面に着色粘着層
23が形成されている。
【0026】図3は、本発明の着色ハードコートフィル
ムの層構成3を示す。図3の着色ハードコートフィルム
は、ハードコート層が着色剤を含有する例で、透明基材
フィルム1の一方の面にハードコート層24が、他方の
面、すなわち、表示装置の表示面に貼り付ける側の面に
粘着層3が形成されている。
【0027】図4は、本発明の着色ハードコートフィル
ムの層構成4を示す。図4を見て判るように、透明基材
フィルム1の一方の面にハードコート層4が、他方の面
に着色剤を含有する着色層2が形成され、該着色層2の
上にはさらに粘着層3が形成されている。なお、着色ハ
ードコートフィルムの粘着層3が形成されている面が、
表示装置の表示面に貼り付ける側の面である。
【0028】図5は、本発明の着色ハードコートフィル
ムの層構成5を示す。図5の着色ハードコートフィルム
は、透明基材フィルム1の一方の面に着色剤を含有する
着色層2が形成され、該着色層2の上にさらにハードコ
ート層4が形成され、透明基材フィルム1の他方の面、
すなわち、表示装置の表示面に貼り付ける側の面に、粘
着層3が形成されている。
【0029】図6は、本発明の着色ハードコートフィル
ムの層構成6を示す。図6の着色ハードコートフィルム
は反射防止性と防汚性が付与された例で、図1の層構成
1の着色ハードコートフィルムのハードコート層4の上
に、中屈折率層51、高屈折率層52、低屈折率層53
からなる反射防止層5をこの順で設け、さらに該反射防
止層5上に防汚層6を設けたものである。なお、反射防
止層5または防汚層6は、層構成1の着色ハードコート
フィルムだけではなく、前述の層構成2〜5のいずれの
着色ハードコートフィルムにも適用でき、これらはハー
ドコート層の透明基材フィルム側とは異なる面に設ける
のが好ましい。
【0030】また、本発明の着色ハードコートフィルム
は、前述の図1〜6の層構成のものに限らず、これらを
組合せてもよい。例えば、透明基材フィルムとハードコ
ート層、透明基材フィルムと粘着剤層またはハードコー
ト層と粘着剤層の両方に着色剤を含有させたものや、透
明基材フィルム、ハードコート層および透明基材フィル
ムの3層に着色剤を含有させたものが挙げられる。
【0031】つぎに、本発明の着色ハードコートフィル
ムを構成する各層について、以下に詳述する。
【0032】[透明基材フィルム]本発明で使用する透
明基材フィルムは、無色透明で着色ハードコートフィル
ムの支持体として実用に耐えうる機械的強度を有するも
のなら特に限定はされない。なお、ここでいう無色と
は、着色ハードコートフィルムとした際に、前述の可視
光線における光学特性を満足することを意味するのであ
って、透明基材フィルムに着色剤を添加して着色したも
のも該光学特性を満足する場合は含まれる。また、ここ
でいう透明とは、ヘーズが高々10%以下、好ましくは
5%以下であることを意味する。具体的な透明基材フィ
ルムとしては、ポリエステルフィルム、トリアセチルセ
ルロース(TAC)フィルム、ポリアリレートフィル
ム、ポリイミドフィルム、ポリエーテルフィルム、ポリ
カーボネートフィルム、ポリスルホンフィルム、ポリエ
ーテルスルホンフィルム、ポリアミドフィルム、ポリプ
ロピレンフィルム、ポリメチルペンテンフィルム、ポリ
塩化ビニルフィルム、ポリビニルアセタールフィルム、
ポリメタアクリル酸メチルフィルム、ポリウレタンフィ
ルム等が例示できる。これらの中でも、透明性および加
工性の観点からポリエステルフィルムが好ましく、特に
機械的強度が高いことから、2軸配向ポリエステルフィ
ルムが好ましい。これらの透明基材フィルムの厚みは、
万一CRTが爆縮した場合にガラスの飛散を抑制しやす
いことから50μm以上が好ましく、他方、厚みの上限
は、ヘーズ値を10%以下、好ましくは5%以下にしや
すいことおよびフィルムの生産性が高いことから250
μm以下が好ましい。
【0033】以下、本発明の透明基材フィルムとして、
好ましい軸配向ポリエステルフィルムについて詳述す
る。
【0034】本発明における2軸配向ポリエステルフィ
ルムを構成するポリエステルは、芳香族二塩基酸または
そのエステル形成性誘導体と、ジオールまたはそのエス
テル形成性誘導体とから合成される線状飽和ポリエステ
ルである。かかるポリエステルの具体例として、ポリエ
チレンテレフタレート、ポリエチレンイソフタレート、
ポリプロピレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタ
レート、ポリ(1,4−シクロヘキシレンジメチレンテ
レフタレート)、ポリエチレン−2,6−ナフタレンジ
カルボキシレート等が例示でき、これらの共重合あるい
はブレンドしたものも含まれる。これらのなかでも、ポ
リエステルの重量を基準として、70重量%以上がポリ
エチレンテレフタレートまたはポリエチレン−2,6−
ナフタレンジカルボキシレートからなるものが好まし
く、特に2軸配向フィルムとした際の加工性や透明性か
らエチレンテレフタレートを主たる繰り返し単位とする
ポリエチレンテレフタレートが好ましい。
【0035】該ポリエチレンテレフタレートへの共重合
成分は、ジカルボン酸成分としてはイソフタル酸、フタ
ル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸等の如き芳香族
ジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン
酸、デカンジカルボン酸等の如き脂肪族ジカルボン酸、
シクロヘキサンジカルボン酸の如き脂環族ジカルボン酸
等が例示でき、またジオール成分としては1,4−ブタ
ンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ジエチレング
リコール等の如き脂肪族ジオール、1,4−シクロヘキ
サンジメタノールの如き脂環族ジオール、ビスフェノー
ルAの如き芳香族ジオールが例示でき、これらの共重合
成分は単独でも二種以上併用しても良い。これらの共重
合成分のうち、加工性や透明性などの観点からイソフタ
ル酸が特に好ましい。
【0036】共重合成分の割合は、その種類にもよる
が、結果としてポリマー融点が230〜258℃、にな
る割合であることが好ましい。融点が230℃未満では
耐熱性や機械的強度が劣ることがある。このようなポリ
エステルとしては、エチレンテレフタレートを主たる繰
り返し単位として共重合成分をイソフタル酸とする場
合、酸成分のモル数を基準としてイソフタル酸の割合を
12mol%以下にすればよい。ここで、ポリエステル
の融点測定は、DuPont Instruments
910DSCを用い、昇温速度20℃/分で融解ピー
クを求める方法による。なおサンプル量は20mgとす
る。
【0037】該ポリエステルの固有粘度(オルトクロロ
フェノール、35℃)は0.52〜1.50であること
が好ましく、さらに好ましくは0.57〜1.00、特
に好ましくは0.60〜0.80である。この固有粘度
が0.52未満の場合には製膜性が低下しやすく、他
方、固有粘度が1.50を超えると、成形加工性が損な
われる場合がある。
【0038】上述のポリエステルは、それ自体公知の方
法によって製造でき、例えば、テレフタル酸、エチレン
グリコール、要すれば共重合成分(例えばイソフタル
酸)をエステル化反応させ、ついで得られた反応生成物
を目的とする重合度になるまで重縮合反応させてポリエ
ステルとする方法、または、テレフタル酸ジメチルエス
テル、エチレングリコール、要すれば共重合成分(例え
ばイソフタル酸ジメチルエステル)をエステル交換反応
させ、ついで得られた反応生成物を目的とする重合度に
なるまで重縮合反応させてポリエステルとする方法を好
ましく挙げることができる。勿論、要すれば、酸成分に
2,6−ナフタレンジカルボン酸またはグリコール成分
に1,4−シクロヘキサンジメタノールを用いることが
できる。上記の方法(溶融重合)により得られたポリエ
ステルは、必要に応じて固相状態での重合方法(固相重
合)により、さらに重合度の高いポリマーとすることが
できる。そして、このようにして得られたポリマーは、
それ自体公知の製膜方法、すなわち、ポリエステルを溶
融状態にしてから線状のダイより押出して、未延伸フィ
ルムとし、これを延伸、熱処理することにより2軸配向
フィルムとすることができる。
【0039】なお、上述のポリエステルの製造過程また
はその後のダイより押出すまでの過程で、必要に応じ
て、酸化防止剤、熱安定剤、粘度調整剤、可塑剤、色相
改良剤、滑剤、核剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、酸化
防止剤、触媒などの添加剤を加えてもよい。上述のポリ
エステルにおける滑剤としては、適当な粗面化物質(フ
ィラー)を含有させることもできる。このフィラーとし
ては、従来からポリエステルフィルムの滑り性付与剤と
して知られているものが挙げられるが、その例を示すと
炭酸カルシウム、酸化カルシウム、酸化アルミニウム、
カオリン、酸化珪素、酸化亜鉛、カーボンブラック、炭
化珪素、酸化錫、架橋アクリル樹脂粒子、架橋ポリスチ
レン樹脂粒子、メラミン樹脂粒子、架橋シリコーン樹脂
粒子等が挙げられる。これらの中でも、透明性を保持し
ながら滑り性が得易いことから、平均粒径1〜3μmの
多孔質シリカが好ましい。多孔質シリカの添加量は、透
明性と滑り性の観点から、0.01〜0.005重量%
が好ましい。
【0040】ところで、上述の2軸配向ポリエステルフ
ィルムは、前述の透明基材フィルム以外の他の層との接
着性を高めるために、その少なくとも片面に、易滑易接
着層を設けるのが好ましい。
【0041】上述の易滑易接着層としては、水性ポリエ
ステルと脂肪酸のアミド及び/又は脂肪酸のビスアミド
を主成分とする組成物からなることが好ましい。該易滑
易接着層を形成する水性ポリエステルは、ガラス転移点
(Tg)が好ましくは40〜85℃、特に好ましくは4
5〜80℃のものである。水性ポリエステルのガラス転
移点(Tg)が40℃未満の場合、得られたフィルムは
耐熱性が低くなったり、耐ブロツキング性が低下し易
い。他方、水性ポリエステルのTgが85℃を超えると
接着性の向上効果が乏しくなる。
【0042】なお、ここでいう水性ポリエステルとは、
水に可溶性又は分散性のポリエステルであり、具体的に
は、テレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、2,6−
ナフタレンジカルボン酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、
4,4’−ジフェニルジカルボン酸、フェニルインダン
ジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸、5−Naスル
ホイソフタル酸、トリメリット酸、ジメチロールプロピ
オン酸などのカルボン酸成分とエチレングリコール、ジ
エチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4
−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、1,4
−シクロヘキサンジメタノール、グリセリン、トリメチ
ロールプロパン、ビスフェノールAのアルキレンオキシ
ド付加物等のヒドロキシ化合物成分とから製造されるポ
リエステルを挙げることができる。また、水性ポリエス
テルは、さらに水との親和性を付与することが必要な場
合、ポリエステル中にSO3Na基やCOONa基を導
入してもよく、またポリエーテル成分を導入してもよ
い。
【0043】本発明における易滑易接着層を構成する脂
肪酸のアミドまたは脂肪酸のビスアミドは、それぞれR
1CONH2またはR1CONHR3NHOCR2で表され
るものであり、R1CO−及びR2CO−は脂肪酸残基、
−NHR3NH−はジアミン残基である。本発明におけ
る脂肪酸としては、炭素数6〜22の飽和又は不飽和脂
肪酸が好ましく、ジアミンとしては炭素数1〜15のジ
アミン、特にアルキレンジアミンが好ましく、また、ビ
スアミドとしては、炭素数が13〜15で分子量が20
0〜800のN,N’−アルキレンビスアミドが好まし
い。具体的には、N,N’−メチレンビスステアリン酸
アミド、N,N’−エチレンビスパルミチン酸アミド、
N,N’−メチレンビスラウリン酸アミド、リノール酸
アミド、カプリル酸アミド、ステアリン酸アミド等を例
示することができ、これらのうち、特に以下の一般式で
示されるビスアミドが好ましい。
【0044】
【化1】RCONH(CH2nNHOCR 式中の、RCO−は脂肪酸残基を示し、nは1又は2で
ある。
【0045】これらの脂肪酸のアミド及び/又は脂肪酸
のビスアミドは、塗膜を形成する組成物中に、3〜10
重量%含まれていることが好ましい。脂肪酸のアミド及
び/又は脂肪酸のビスアミドの含有量が3重量%未満だ
と十分な接着力が得難く、滑り性、耐ブロッキング性が
低下する傾向があり、他方、10重量%を越えると、フ
ィルムと塗膜との密着性が低下しやすく、塗膜とガラス
用接着剤との接着性が低下したり、塗膜の脆化を招いた
りすると共にヘーズが高くなりやすい。
【0046】本発明における易滑易接着層は、摩擦係数
が0.8以下であることが好ましく、更に0.6%以下
であることが好ましい。易滑易接着層の摩擦係数が0.
8を超えると、巻取り性や加工作業性が悪く、円滑な製
膜と加工ができない。このような摩擦係数の易滑易接着
層を形成する手段としては、易滑易接着層の塗膜中に平
均粒径が0.15μm以下、特に0.01〜0.1μm
の粗面化物質を含有させることが挙げられる。該粗面化
物質の具体例としては、炭酸カルシウム、炭酸マグネシ
ウム、酸化カルシウム、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、
酸化ケイ素、ケイ酸ソーダ、水酸化アルミニウム、酸化
鉄、酸化ジルコニウム、硫酸バリウム、酸化チタン、酸
化錫、三酸化アンチモン、カーボンブラック、二硫化モ
リブデン等の無機微粒子、アクリル系架橋重合体、スチ
レン系架橋重合体、架橋シリコーン樹脂、フッ素樹脂、
ベンゾグアナミン樹脂、フェノール樹脂、ナイロン樹
脂、ポリエチレンワックス等の有機微粒子などを例示す
ることができる。これらのうち、水不溶性の固体物質
は、水分散液中で沈降するのを避けるため、比重が3を
超えない超微粒子を選ぶことが好ましい。
【0047】これらの粗面化物質は、塗膜表面を粗面化
すると共に、微粉末自体による塗膜の補強作用があり、
さらには塗膜への耐ブロツキング性付与作用、積層体ヘ
の滑り性付与作用を奏する。粗面化物質の好ましい添加
量は、塗膜を形成する組成物中に、5〜30重量%であ
る。特に、平均粒径が0.1μm以上の比較的大きな粒
子を用いるときは5〜10重量%の範囲から、また平均
粒径が0.01〜0.1μmの粒子を用いるときは8〜
30重量%の範圏から選定するのが好ましい。これら粗
面化物質の塗膜中の含有量が多くなり過ぎると、得られ
る積層体のへーズ値が3%を超え、さらにひどい場合は
5%を超え、透明性が悪化するので注意を要する。ま
た、粗面化物質を添加した易滑易接着層の中心線表面粗
さ(Ra)は2〜10nmであることが好ましい。Ra
が2nm未満であると、前述の摩擦係数を達成し難く、
積層体の巻取り時に滑り性不足のため巻き姿が悪くなっ
て、以後の作業に支障をきたす。他方、易滑易接着層の
Raが10nmを超えると透明性が悪化して、ヘーズが
5%を超えやすくなる。
【0048】本発明における易滑易接着層は、前述の水
性ポリエステルと脂肪酸のアミド及び/又は脂肪酸のビ
スアミドからなる組成物の水溶液、水分散液或いは乳化
液を、ロールコート法、グラビアコート法、ロールブラ
ッシュ法、スプレーコート法、エアーナイフコート法、
含浸法、カーテンコート法などによって好ましく形成で
きる。また、塗膜を形成するために、必要に応じて、前
記水性ポリエステル以外の他の樹脂、粗面化物質、帯電
防止剤、界面活性剤、紫外線吸収剤などを添加すること
もできる。塗布液の2軸配向フィルムヘの塗布は、任意
の段階で行なうことができ、2軸配向フィルムの製膜過
程で行なうのが好ましく、特に2軸配向フィルムの配向
結晶化が完了するまでの段階で塗布するのが好ましい。
ここで、結晶配向が完了するまでの段階とは、未延伸フ
ィルム、未延伸フィルムを縦方向または横方向の何れか
一方に配向せしめた一軸配向フィルム、さらには縦方向
および横方向の二方向に低倍率延伸配向せしめたもの
(最終的に縦方向また横方向に再延伸せしめて配向結晶
化を完了せしめる前の2軸配向延伸フィルム)などを含
むものである。これらのなかでも、一方向に配向せしめ
た一軸延伸フィルムに上記組成物の塗布液を塗布し、そ
のまま横延伸と熱固定とを施すのが好ましく、このよう
にして得られた易滑易接着層はベースフィルムの2軸配
向ポリエステルフィルムと強固な接合力が発現する。塗
膜は必要に応じて、フィルムの片面のみに形成してもよ
いし、両面に形成してもよく、塗布液の塗布量は、塗膜
の厚さが70〜100nm、好ましくは75〜95nm
の範囲となるような量であるのが好ましい。塗膜の厚さ
が70nm未満であると、接着力が不足し、逆に厚過ぎ
て100nmを超えると、ブロッキングを起こしたり、
へーズ値が高くなる可能性がある。
【0049】また、塗布液をフィルムに塗布する際に
は、塗布性を向上させるための予備処理として塗布面に
あらかじめコロナ表面処理、火炎処理、プラズマ処理等
の物理処理を施すか、あるいは塗膜組成物と共にこれと
化学的に不活性な界面活性剤を併用することが好まし
い。この界面活性剤は、ポリエステルフィルムヘの水性
塗液の濡れを促進するものであり、例えば、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ
ン−脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリ
セリン脂肪酸エステル、脂肪酸金属石鹸、アルキル硫酸
塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩
等のアニオン型、ノニオン型界面活性剤を挙げることが
できる。
【0050】本発明における易接着層を有する2軸配向
フィルムは、易滑易接着層を裏面(両面塗布の場合は任
意の片面)とするとき、2軸配向フィルムの側から可視
光領域の光を、面に対して45度の角度で入射したとき
の易滑易接着層と2軸配向フィルムとの界面における反
射率(以下、裏面反射率と称することがある。)が0.
4%以下であることが好ましい。裏面反射率が0.4%
を超えると、表面反射への影響が無視できなくなり、光
学用積層体としてディスプレイの防眩フィルムに用いた
場合、外来光の反射が表面反射と裏面反射の干渉で虹模
様となって目障りになり、認視性を損い易い。裏面反射
率を0.4%以下にするには、塗膜の厚み方向における
屈折率(nz)を1.50〜1.60にすることが好ま
しい。nzが上記範囲を逸脱すると、可視光領域の裏面
反射が0.4%を超え易くなる。また、該屈折率がこの
範囲を超えると裏面反射の影響が顕在化し、後述の反射
防止層を設けル場合に反射防止が困難になるという不都
合が生じる場合もある。このようにして得られた易滑易
接着層を有する透明基材フィルムは、表面の滑り性およ
び接着性に優れながらも、透明性に優れている。
【0051】ところで、本発明において、前述の着色剤
を透明基材フィルム、例えば2軸配向ポリエステルフィ
ルムに含有させる場合は、着色剤をエチレングリコール
などに分散もしくは溶解させ重合段階で添加してもよい
し、フィルム添加濃度よりも高濃度の着色剤を添加した
ポリエステル樹脂のペレットもしくは染料自体を溶融固
化したべレットを作成し、これらをポリエステルに混合
し添加してもよい。フィルムの生産性や異物の混入防止
および工程の簡素化といった観点からは、後者の方法が
好ましい。染料を溶融固化する際においては、適宜バイ
ンダーを添加してもよい。混合方法は、特に染料を溶融
固化したペレットでは、ポリエステル樹脂のペレットと
機械的物性が異なるので小型のフィーダにより添加する
のが好ましい。ポリエステルに添加する着色剤の性質と
しては、生産性の観点からポリエステルの押出時にポリ
エステル樹脂の粘度低下の少ないものが好ましい。
【0052】[着色層]本発明の着色ハードコートフィ
ルムは、透明基材フィルム、ハードコート層、粘着層の
一層以上の層に着色剤を混入してもよいが、新たに着色
層を設けてもよい。着色層に用いる樹脂には、電離放射
線硬化型樹脂、熱硬化型樹脂、熱可塑性樹脂が使用でき
る。着色ハードコートフィルム全体の透過率が40%以
上となるように着色剤を調整して、樹脂に添加して着色
層用樹脂組成物を製造する。着色層用樹脂組成物の塗工
方法は、ロールコート、グラビアコート、バーコート、
押出しコートなど塗料の特性、塗工量に応じて適宜選択
すればよい。もちろん、透明基材フィルムヘ塗布する場
合も同様にそれ自体公知の塗工方法を採用でき、その塗
工時期も任意の段階で行なうことができる。具体的に
は、透明基材フィルムの製膜過程で行なってもよいし、
製膜後に行ってもよい。また、塗布にあたっては、上記
組成物を溶解しうる適当な溶媒を用いてもよいし、上記
組成物の水溶液、水分散液或いは乳化液を用いてもよ
い。なお、透明基材フィルムの製膜過程で行う場合は、
上記組成物の水溶液、水分散液或いは乳化液を塗布する
ことが望ましい。
【0053】また、本着色層を前記易滑易接着層として
透明基材の製膜工程の過程で上記組成の水溶液等をもち
いて塗布してもよい。
【0054】[ハードコート層]ハードコート層材料に
は、電離放射線硬化型樹脂、熱硬化型樹脂、熱可塑性樹
脂など、実用に耐えうる硬度を発現するものなら特に限
定はされない。好ましくは、透明基材フィルムに対し
て、膜形成作業が容易で且つ鉛筆硬度を所望の値に容易
に高めやすい電離放射線硬化型樹脂である。
【0055】ハードコート層の形成に用いる電離放射線
硬化型樹脂としては、アクリレート系官能基を持つもの
が好ましく、特にポリエステルアクリレートまたはウレ
タンアクリレートが好ましい。前記ポリエステルアクリ
レートは、ポリエステル系ポリオールのオリゴマーのア
クリレートおよび/またはメタアクリレート(以下、ア
クリレートとメタアクリレートとを含めて(メタ)アク
リレートと称することがある。)から構成される。ま
た、前記ウレタンアクリレートは、ポリオール化合物と
ジイソシアネート化合物からなるオリゴマーをアクリレ
ート化したものから構成される。なお、アクリレートを
構成する単量体としては、メチル(メタ)アクリレー
ト、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アク
リレート、2エチルヘキシル(メタ)アクリレート、メ
トキシエチル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル
(メタ)アクリレート、フェニル(メタ)アクリレート
などがある。
【0056】ところで、ハードコート層の硬度をさらに
高めたい場合は、多官能モノマーを併用することができ
る。具体的な多官能モノマーとしては、例えば、トリメ
チロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ヘキサン
ジオール(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコ
ールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ
(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メ
タ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メ
タ)アクリレート、1,6ヘキサンジオールジ(メタ)
アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アク
リレートなど例示できる。
【0057】ハードコート層の形成に使用するポリエス
テル系オリゴマーとしては、アジピン酸とグリコール
(エチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロ
ピレングリコール、ブチレングリコール、ポリブチレン
グリコールなど)やトリオール(グリセリン、トリメチ
ロールプロパンなど)セバシン酸とグリコールやトリオ
ールとの縮合生成物であるポリアジペートトリオール
や、ポリセバシエートポリオールなどが例示できる。な
お、上記脂肪族のジカルボン酸の一部又は全てを他の有
機酸で置換してもよい。この場合、他の有機酸として
は、イソフタル酸、テレフタル酸または無水フタル酸な
どが、ハードコート層に高度の硬度を発現することか
ら、好ましい。
【0058】ハードコート層の形成に使用するポリウレ
タン系オリゴマーは、ポリイソシアネートとポリオール
との縮合生成物から得ることができる。具体的なポリイ
ソシアネートとしては、メチレン・ビス(p−フェニレ
ンジイソシアネート)、ヘキサメチレンジイソシアネー
ト・ヘキサントリオールの付加体、ヘキサメチレンジイ
ソシアネート、トリレンジイソシアネート、トリレンジ
イソシアネートトリメチロールプロパンのアダクト体、
1,5−ナフチレンジイソシアネート、チオプロピルジ
イソシアネート、エチルベンゼン−2,4−ジイソシア
ネート、2,4−トリレンジイソシアネート二量体、水
添キシリレンジイソシアネート、トリス(4−フェニル
イソシアネート)チオフォスフエートなどが例示でき、
また、具体的なポリオールとしては、ポリオキシテトラ
メチレングリコールなどのポリエーテル系ポリオール、
ポリアジペートポリオール、ポリカーボネートポリオー
ルなどのポリエステル系ポリオール、アクリル酸エステ
ル類とヒドロキシエチルメタアクリレートとのコポリマ
ーなどが例示できる。
【0059】更に、上記の電離放射線硬化型樹脂とし
て、紫外線硬化型樹脂を使用するときは、これらの樹脂
中にアセトフェノン類、ベンゾフェノン類、ミヒラーベ
ンゾイルベンゾエート、α−アミロキシムエステルまた
はチオキサントン類などを光重合開始剤として、また、
n−ブチルアミン、トリエチルアミン、トリn−ブチル
ホスフィンなどを光増感剤として混合して使用するすの
が好ましい。
【0060】なお、ウレタンアクリレートは、弾性や可
撓性に富み、加工性(折り曲げ性)に優れる反面、表面
硬度が不足し難く、2H以上の鉛筆硬度のものが得難
い。これに対して、ポリエステルアクリレートは、ポリ
エステルの構成成分の選択により、極めて高い硬度のハ
ードコート層を形成することができる。そこで、高硬度
と可撓性とを両立しやすいことから、ウレタンアクリレ
ート60〜90重量部に対して、ポリエステルアクリレ
ート40〜10重量部を配合させたハードコート層が好
ましい。
【0061】ところで、ハードコート層を形成するのに
使用する塗工液には、光沢を調整するとともに、(離型
性ではなく)表面の滑りを付与する目的で二次粒径が2
0μm以下の不活性微粒子を、樹脂成分100重量部に
対して0.3〜3重量部加えることが好ましい。0.3
重量部以下では滑り性の向上効果が乏しく、他方、3重
量部を超えると得られるハードコート層の鉛筆硬度が低
下することがある。塗工液に加える不活性微粒子として
は、シリカ、炭酸マグネシウム、水酸化アルミニウム、
硫酸バリウムなどの無機微粒子の他に、ポリカーボネー
ト、アクリル樹脂、ポリイミド、ポリアミド、ポリエチ
レンナフタレート、メラミン樹脂などの有機ポリマーの
微粒子が例示できる。
【0062】ハードコート層を形成するための塗工方法
は、ロールコート、グラビアコート、バーコート、押出
しコートなど、塗液の特性や塗工量に応じて、従来より
それ自体公知の方法を適宜選択すればよい。
【0063】[粘着層]粘着層は、それ自体公知の接着
剤や粘着剤を適宜採用すればよく、特に限定はされな
い。好ましくは、適度な密着性を有しながらも、剥離時
に糊残りが少ない優れた再剥離性を有することから、ガ
ラス転移温度の低い粘着性樹脂やゴム弾性を有する熱可
塑性エラストマーとワックスとの混合物からなる粘着剤
を使用した粘着層である。
【0064】ガラス転移温度の低い粘着性樹脂として
は、アクリル系樹脂やシリコーン系樹脂が例示でき、ゴ
ム弾性を有する熱可塑性エラストマーとしては、例え
ば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ブタジエンゴム、
スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、ニトリル−
ブタジエンゴム、ハイスチレンゴム、アクリルゴム等の
合成ゴムや天然ゴム等が例示できる。
【0065】なお、粘着層は、必要に応じて離型フィル
ム(セパレートフィルムも同義)によりカバーしてもよ
い。離型フィルムには、通常の紙材、シリコーン剥離
紙、プラスチックフィルム、シリコーン剥離フィルムで
あれば特に限定されることなく用いることができる。
【0066】[塗膜硬化方法]前述の各層の塗膜は、各
層毎に硬化させてもよいが、同時に硬化させてもよい。
特に2層以上で紫外線吸収型樹脂組成物を使用する場合
は、次のような硬化方法を採用するのが、効果的に塗膜
を硬化させることができるので好ましい。
【0067】まず、最表面層以外の紫外線硬化型樹脂組
成物の塗膜は、ハーフキュア状態として紫外線照射して
各塗膜を同時に硬化する場合、紫外線照射に使用する紫
外線光源の波長特性に反応する光硬化開始剤を選択して
用い、紫外線硬化型樹脂組成物の複数の塗膜層毎に吸収
波長域のピークの異なる光硬化開始剤を混入させる。そ
して、このように塗膜層毎に吸収波長域のピークの異な
る光硬化開始剤が添加することで、各層の塗膜の硬化を
任意に調整することができ、効果的な硬化が行えるので
ある。すなわち、紫外線光源の照射スペクトルの波長域
によって各層毎に到違しやすい選択的な波長を有効に活
用し、基材及び複数層の各塗膜間の密着性を改善した硬
化塗膜とすることができる。
【0068】[反射防止層]本発明で使用する反射防止層
は、着色ハードコートフィルムの前述の光学特性を損な
わないものであれば特に限定はされない。具体的な反射
防止層としては、(1)厚み0.1μm程度のMgF2
などの極薄膜からなる反射防止層、(2)金属蒸着膜に
よって形成された反射防止層、(3)光の屈折率がハー
ドコート層の屈折率よりも低い材料からなる層をハード
コート層の上に設けた反射防止層、(4)屈折率の高い
高屈折率層をハードコート層の上に設け、該高屈折率層
の上に該高屈折率層よりも屈折率の低い低屈折率層を設
けた反射防止層(例えば、反射防止層におけるハードコ
ート層に接する部位に高屈折率を有する金属酸化物の超
微粒子層を偏在させたもの)、(5)前記(4)の層構
成を繰返し積層した多層積層形の反射防止層、(6)屈
折率の高い高屈折率層の内側(表示面に貼り合わせた際
の表示面側)に該高屈折率層よりも屈折率の低い中屈折
率層を設け、該屈折率の高い高屈折率層の外側(表示面
に貼り合わせた際の表示面とは異なる側)に中屈折率層
よりも屈折率の低い低屈折率層を設けた反射防止層が例
示できる。
【0069】これらの中でも、より効果的に反射防止を
行うことができることから、図6の着色ハードコートフ
ィルムに示すような、透明基材フィルム1上のハードコ
ート層4を介して、中屈折率層51、高屈折率層52、
低屈折率層53をこの順で層を形成したものが好まし
い。さらには、低屈折率層53、中屈折率層51および
高屈折率層52がSiOxからなり、低屈折率層53の
屈折率が1.4よりも大きく、高屈折率層52の屈折率
が2.2未満で、低屈折率層53が80〜110nmの
厚み、高屈折率層52が30〜110nmの厚みおよび
中屈折率層51が50〜100nmの厚みを有し、且
つ、それぞれの層の光学的膜厚D(D=n・d、ただ
し、n:中屈折率層の屈折率、d=中屈折率層の厚み)
が可視光の波長以下である反射防止層が好ましい。
【0070】[防汚層]本発明で使用する防汚層として
は、撥水性塗料として用いられるフッ素系或いはシリコ
ーン系樹脂が好ましい。例えば、反射防止層の低屈折率
層をSiO2により形成した場合には、フルオロシリケ
ート系撥水性塗料が好ましい。
【0071】
【実施例】以下、本発明を実施例を挙げて、更に詳細に
説明する。なお、実施例中の各特性値は以下の方法によ
り評価した。
【0072】(1)全光線透過率およびへーズ値 JISK6714−1958に準じて、日本電色工業社
製のへーズ測定器(NDH−20)を使用して全光線透
過率Tt(%)と散乱光透過率Td(%)とを測定し
た。得られた全光線透過率は次の基準で評価し、評価2
以上が実用上問題ないもので、評価3が極めて優れたも
のである。 3:全光線透過率60%以上 2:全光線透過率40%以上60%未満 1:全光線透過率40%未満 また、測定された全光線透過率Tt(%)と散乱光透過
率Td(%)とから、以下の式よりへーズ(%)を算出
した。
【0073】
【数16】へーズ(%)=(Td/Tt)100 得られたへーズ値は、以下の基準で評価した。 5:へーズ値≦2.0%(ほとんどへーズがなく、極め
て良好) 4:2.0%<ヘーズ値≦3.0%(ヘーズ値が小さく
実用上良好) 3:3.0%<ヘーズ値≦5.0%(実用上問題ないヘ
ーズ値) 2:5.0%<ヘーズ値≦10%(ヘーズが実用上やや
問題があることがある) 1:10%<ヘーズ値(ヘーズ値が大きく、実用不可)
【0074】(2)波長400〜650nmの可視光線
における光線透過特性 (株)島津製作所製 分光光度計MPC3100を用
い、波長400〜650nmの可視光線の透過率を測定
した。
【0075】(3)コントラスト 水平方向に対して表示面が直交するように配置された発
光している試験用CRTに対し、水平方向より上方45
°の角度の位置から30Wの蛍光灯を照らし、正反射光
が直接入射しないほぼ水平方向より上方30°の角度の
位置で画面上の最高輝度を輝度計(ミノルタ製)により
測定する。また、試験用CRTの電源をOFFにした発
光していない試験用CRTに対し、水平方向より上方4
5°の角度の位置から30Wの蛍光灯を照らし、正反射
光が直接入射しないほぼ水平方向より上方30°の角度
の位置で画面上の最低輝度を輝度計(ミノルタ製)によ
り測定する。そして、得られる最高輝度を最低輝度で割
り、コントラスト1(最高輝度/最低輝度)を求める。
次に、供試サンプルの粘着剤側をCRTに圧着して貼付
し、前述と同様にして、再度最高輝度と最低輝度を測定
し、得られる最高輝度を最低輝度で割り、コントラスト
2(最高輝度/最低輝度)を求める。そして、(コント
ラスト2/コントラスト1)×100(%)の値が大き
いものほど良好として、以下の基準で評価した。 ◎:(コントラスト2/コントラスト1)×100
(%)が120%以上 ○:(コントラスト2/コントラスト1)×100
(%)が100%以上120%未満 ×:(コントラスト2/コントラスト1)×100
(%)が100%末満
【0076】(4)彩度 標準光Aに対する供試フィルムの透過スペクトルからJ
IS規格Z8729に準じてL*a*b*表色系における
L*、a*およびb*を求め、以下の式より求められるa
bクロマ(C*ab)を算出した。
【0077】
【数17】C*ab={(a*)2+(b*)20.5 得られたC*abより、以下の基準で無彩色との彩度の
ずれを評価した。 ◎:C*abが10未満 ○:C*abが10以上20未満 :C*abが20以上
【0078】(5)色純度 ブラウン管より発光する各発光体(青、緑、赤)の色度
座標(CIE表色系)をJIS規格Z8701に準じて
それぞれ算出した。またそれと同様にして、供試サンプ
ルをブラウン管に貼り付けた上での各発光体の色度座標
を算出し、以下の基準で三原色の色純度の評価を行っ
た。ただし、サンプルを貼り付けることにより各発光体
の色度座標が単波長(460nm,560nm,620
nm)の色度座標に近づいた場合、色純度が向上したと
判断する。 ◎:三原色のすべての色純度が向上した ○:三原色のうち、2色については向上したが残り1色
は低下した △:いずれかひとつは向上したが、その他は低下した ×:すべて低下したもしくは変化なし
【0079】[実施例1]染料(三井化学製、商品名;
HS−299)を0.01重量%および平均粒径1.7
μmの多孔質シリカを0.007重量%含有させたポリ
エチレンテレフタレート(固有粘度[η]=0.65)
を溶融状態でダイより押出し、常法により冷却ドラムで
冷却して未延伸フィルムとした。次いで、該未延伸フィ
ルムを一旦巻き取ることなく引き続いて、その両面に以
下に示す塗膜用組成物の濃度8%の水性液をロールコー
ターで均一に塗布した。その後、引き続いて95℃で乾
燥しながら横方向に120℃で3.8倍に延伸し、23
0℃で緊張熱処理して、厚み188μmの着色された二
軸配向ポリエステルフィルムを得た。
【0080】 [塗膜用組成物] 酸成分が2,6−ナフタレンジカルボン酸(70モル%)、イソフタル酸(2 4モル%)および5−スルホイソフタル酸ナトリウム(6モル%)、グリコール 成分がエチレングリコール(90モル%)およびジエチレングリコール(30モ ル%)から合成されるTg85℃の共重合ポリエステル 75重量% 構成成分がメチルメタクリレート15モル%、エチルアクリレート75モル% 、N−メチロールアクリルアミド5モル%、2−ヒドロキシエチルメタクリレー ト5モル%から合成されるTg0℃のアクリル共重合体 15重量% ポリオキシエチレン(n=7)ラウリルエーテル 10重量%
【0081】得られた着色された二軸配向ポリエステル
フィルムの片方の面に、ハードコート層を形成するため
のハードコート剤(商品名:PETD−31、大日精化
製)をロールコート法でドライ厚みが6μmになるよう
に塗工し、乾燥した後、電子線を175kvおよび10
Mradの条件で照射してハードコート塗膜を形成し
た。
【0082】一方、着色された二軸配向ポリエステルフ
ィルムに積層されたハードコート層とは反対の面に、粘
着層(組成は表1に示す。)を形成するための粘着剤を
ロールコート法でドライ厚みが20μmとなるように塗
工し、図1に示す層構成1の着色ハードコートフィルム
を得た。得られた着色ハードコートフィルムの粘着層の
面には、厚み50μmの表面にシリコーン処理を施した
PETフィルムをセパレータフィルム(剥離フィルム)
として貼り合わせた。得られた着色ハードコートフィル
ムの特性を表5に示す。
【0083】
【表1】
【0084】[実施例2]透明基材に着色剤を添加しな
かったことと、粘着剤層を形成するための粘着層を以下
の表2の組成ものに変更した以外は実施例1と同様な操
作を繰り返し、図2に示す層構成2の着色ハードコート
フィルムを得た。得られた着色ハードコートフィルムの
特性を表5に示す。
【0085】
【表2】
【0086】[実施例3]透明基材に着色剤を添加しな
かったことと、ハードコート層を形成するためのハード
コート剤を以下の表3の組成ものに、ハードコート層の
ドライ厚みを20μmに、また、ハードコート層を形成
する際の電子線照射を185kvで1020Mradの
条件に変更した以外は実施例1と同様な操作を繰り返
し、図3に示す層構成3の着色ハードコートフィルムを
得た。得られた着色ハードコートフィルムの特性を表5
に示す。
【0087】
【表3】
【0088】[実施例4]厚さ188μmの両面易接着処
理を施されたポリエチレンテレフタレートフィルム(商
品名:OPFW−188、帝人株式会社製)の片面に、
着色層を形成するための着色コート剤(組成は表4に示
す。)をロールコート法でドライ厚みが10μmになる
ように塗工し、乾燥させた後、電子線を175kvおよ
び5Mradの条件で照射して、着色層と透明基材フィ
ルムとの積層体を得た。
【0089】
【表4】
【0090】つぎに、該積層体の透明基材フィルムの面
に、ハードコート層を形成するためのハードコート剤
(商品名:PETD−31、大日精化製)をロールコー
ト法でドライ厚みが6μmになるように塗工し、乾燥し
た後、電子線を175kvおよび10Mradの条件で
照射してハードコート塗膜を形成した。一方、該積層体
の着色層の面に、粘着層を形成するための粘着剤(綜研
化学製、商品名;SKダイン 1425(D−90))
をロールコート法でドライ厚みが20μmとなるように
塗工し、図4に示す層構成4の着色ハードコートフィル
ムを得た。得られた着色ハードコートフィルムの粘着層
の面には、厚み50μmの表面にシリコーン処理を施し
たPETフィルムをセパレータフィルム(剥離フィル
ム)として貼り合わせた。得られた着色ハードコートフ
ィルムの特性を表5に示す。
【0091】[実施例5]実施例4において、着色層の
位置を、粘着剤層と透明基材フィルムの間からハードコ
ートと透明基材フィルムとの間に変更した以外は、実施
例4と同様な操作を繰り返した。得られた着色ハードコ
ートフィルムの特性は、表5に示す。
【0092】[実施例6]賦型フィルムとして厚み50
μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム
(帝人(株)製、商品名;A31−50)を用意し、そ
の一方の面に、ZrO2微粒子(住友大阪セメント
(株)製、商品名;No.1275)100重量部に対
し、バインダー樹脂(電離放射線硬化型有機ケイ素化合
物)0.3重量部よりなる塗工液)で調整したコーティ
ング液を、ワイヤーバーで塗工し、ドライ厚み(乾燥時
の厚み)が57nmの中屈折率層(屈折率1.74)を
形成するための未硬化の塗膜を形成した。
【0093】つぎに、前記実施例4で用いたハードコー
ト層を形成する前の着色層と透明基材フィルムとの積層
体を用意し、該積層体の透明基材フィルムの面に、ハー
ドコート剤(大日精化製、商品名;PETD−31)を
ロールコート法でドライ厚みが6μmになるように塗工
し、溶剤成分を乾燥して未硬化のハードコート層を形成
した。そして、前記賦型フィルムに設けた未硬化の中屈
折率層と、前記積層体の透明基材フィルムの面に設けた
未硬化ハードコート層とが相接するように積層および圧
着し、紫外線を480mJ(10m/min)の条件で
照射して、未硬化の中屈折率層とハードコート層を硬化
して、硬化された中屈折率層とハードコート層とを形成
し、中屈折率層の面に貼り合わされている前記賦型フィ
ルムを剥離・除去して、着色層、透明基材フィルム、ハ
ードコート層および中屈折率層からなる着色ハードコー
トフィルムを得た。
【0094】さらに、前記着色ハードコートフィルムの
中屈折率層の面に、ITOスパッタリング(屈折率:
2.0、真空度が5×10−6torr、基板温度が室
温、アルゴンが100scc/min、酸素が5scc
/min)を導入し、デポジットレート1.6オングス
トローム/sの条件で厚みが105nmで、高屈折率層
を形成した。次いで、該着色ハードコートフィルムの高
屈折率層の面にさらにSiO(屈折率:1.46)を、
真空度が5×10-6torr、基板温度が室温、蒸着速
度を26オングストローム/sで厚みが85nmの低屈
折率層を形成した。さらにまた、該着色ハードコートフ
ィルムの低屈折率層の面に、フッ素界面活性剤(スリー
エム社製、商品名;FC−722)をワイヤーバーで塗
工して、厚みが2nmの防汚層を形成した。一方、該着
色ハードコートフィルムの着色層の面には、前記実施例
1で用いた粘着剤層を形成するための粘着剤を、ロール
コート法で塗工し、ドライ厚みが20μmの粘着層を形
成し、図6に示す層構成6の防汚性が付与された反射防
止性着色ハードコートフィルムを得た。なお、得られた
着色ハードコートフィルムの粘着層の面は、取扱い製の
観点から、シリコーン処理された厚み50μmの保護フ
ィルムによって保護した。得られた着色ハードコートフ
ィルムの特性を表5に示す。
【0095】[比較例1]着色剤を添加しなかった以外
は実施例1と同様の構成のハードコートフィルムを得
た。得られたハードコートフィルムの特性を表5に示
す。
【0096】[比較例2]着色剤を日本化薬製染料(商
品名;Kayaset BlueA2R)に変更し、添
加量を20重量部に変更した以外は実施例1と同様な操
作を繰り返した。得られた着色ハードコートフィルムの
特性を表5に示す。
【0097】[比較例3]着色剤を日本化薬製染料(商
品名;Kayaset BlackAN)に変更し、そ
の添加量を20重量部に変更した以外は実施例1と同様
な操作を繰り返した。得られた着色ハードコートフィル
ムの特性を表5に示す。
【0098】[比較例4]着色剤を大日精化製顔料Ca
rbon Black(商品名;4818Black1
5F−7)に変更し、その添加量を20重量部に変更し
た以外は実施例1と同様な操作を繰り返した。得られた
着色ハードコートフィルムの特性を表5に示す。
【0099】
【表5】
【0100】ここで、上記表5中の着色剤A〜Fは、以
下の染料または顔料を示す。 A:三井化学製染料(商品名;HS−299) B:三井化学製染料(商品名;HS−307)および日
本化薬製染料(Kayaset YelloewEG)
の重量比20:1のブレンド C:三井化学製染料(商品名;HS−296)、日本化
薬製染料(商品名;Kayaset OrangeA
N)および日本化薬製染料(商品名;Kayaset
GreenAB)の重量比10:3:3のブレンド D:日本化薬製染料(商品名;Kayaset Blu
eA2R) E:日本化薬製染料(商品名;Kayaset Bla
ckAN) F:大日精化製顔料(商品名;CarbonBlack
4818Black15F−7.5)
【0101】
【発明の効果】本発明の着色ハードコートフィルムは、
表示装置の最表面である透明基材面に貼着して使用する
ことによって、従来のガラス製の表示装置では違成する
ことが困難であった高い色純度や高コントラストの着色
画像が実現でき、しかも、表示装置の表示面の耐擦傷性
も高めることができる。
【0102】また、本発明の着色ハードコートフィルム
は、表示装置の表示面に貼り合せるので、従来のCRT
ガラスを着色する方法では達成できなかった、CRTガ
ラスの蛍光体面側と外面側の曲率が異なるように形成さ
れる平面CRTガラス、特に高精細ディスプレイ用平面
CRTガラスや、高品位テレビ等のCRT用の平面CR
Tガラスを使用する表示装置の色純度やコントラストの
向上も達成される。
【0103】すなわち、本発明の着色ハードコートフィ
ルムは、耐久性に優れ、各種表示装置の表面に貼付する
ことにより、例えば、CRTガラスの蛍光体面側と外面
側の曲率が異なるように形成しているような平面CRT
ガラス、特に高精細ディスプレイ用平面CRTガラス
や、高品位テレピ等のCRT用の平面CRTガラスの表
面に貼付することにより、着色ガラスにみられるような
色むらが発生することを防止することができるのみなら
ず、コントラスト、色純度、彩度を向上させることがで
きるのである。
【0104】なお、本発明の着色ハードコートフィルム
は、CRTなど表示装置の表示面だけでなく、窓ガラ
ス、ショーケース、眼鏡、計器類、写真、絵画、イラス
ト、看板等の表面保護シートとしても好適に使用でき、
その工業的価値は極めて高いものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の着色ハードコートフィルムの一例であ
る層構成1を示す。
【図2】本発明の着色ハードコートフィルムの一例であ
る層構成2を示す。
【図3】本発明の着色ハードコートフィルムの一例であ
る層構成3を示す。
【図4】本発明の着色ハードコートフィルムの一例であ
る層構成4を示す。
【図5】本発明の着色ハードコートフィルムの一例であ
る層構成5を示す。
【図6】本発明の着色ハードコートフィルムの一例であ
る層構成6を示す。
【図7】本発明の実施例1で用いた着色ハードコートフ
ィルムの可視光線に対する透過率曲線を示すグラフであ
る。
【図8】陰極線管の蛍光体スクリーンにおける青色、緑
色、赤色の各蛍光体の発光スペクトルを示すグラフであ
る。
【符号の説明】
1 透明基材フィルム 2 着色層 3 粘着層 4 ハードコート層 5 反射防止層 6 防汚層 21 着色透明基材フィルム 23 着色粘着層 24 着色ハードコート層 51 中屈折率層 52 高屈折率層 53 低屈折率層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02B 5/22 G02B 1/10 Z (72)発明者 福田 雅之 神奈川県相模原市小山3丁目37番19号 帝 人株式会社相模原研究センター内 Fターム(参考) 2H048 CA04 CA13 CA19 CA24 CA25 2K009 AA02 AA06 AA15 BB02 CC06 CC21 EE01 EE05 4F100 AK01A AK25 AK42 AL01 AT00A BA05 BA07 BA10B BA10E CA13A CA13B CA13C CA13E CA13H CC00B EJ38 EJ53 GB41 JD06 JK12B JL06E JL10E JL13C JN01A JN06D JN08 5G435 AA02 AA04 BB02 BB12 CC12 GG11 GG43 HH02 HH05

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基材フィルムとその一方の面に設け
    られたハードコート層からなり、着色剤を含有するハー
    ドコートフィルムであって、可視光線における光線透過
    特性が以下の一般式を満足することを特徴とする着色ハ
    ードコートフィルム。 【数1】560nm≦X≦610nm 【数2】Y≦80nm 【数3】Tabs/T540<0.8 【数4】0.5≦T620/T540≦1.5 【数5】0.5≦T450/T540≦1.5 (式中の、Xは波長540〜630nmの可視光線にお
    ける最大吸収ピークの波長、Yは波長540〜630n
    mの可視光線における最大吸収ピークの半値幅、Tabs
    は540〜630nmの可視光線における最大吸収ピー
    ク波長における光線透過率、T450は450nmの波長
    における光線透過率、T540は540nmの波長におけ
    る光線透過率およびT620は620nmの波長における
    光線透過率である。)
  2. 【請求項2】 着色ハードコートフィルムの透明基材フ
    ィルムの面に、粘着層を有する請求項1記載の着色ハー
    ドコートフィルム。
  3. 【請求項3】 着色ハードコートフィルムのハードコー
    ト層の面に反射防止層を有する請求項1または2記載の
    着色ハードコートフィルム。
  4. 【請求項4】 着色ハードコートフィルムの反射防止層
    の面に防汚層を有する請求項3記載の着色ハードコート
    フィルム。
  5. 【請求項5】 透明基材フィルムが着色剤を含有してい
    る請求項1または2のいずれかに記載の着色ハードコー
    トフィルム。
  6. 【請求項6】 ハードコート層が着色剤を含有している
    請求項1または2のいずれかに記載の着色ハードコート
    フィルム。
  7. 【請求項7】 粘着層が着色剤を含有している請求項2
    記載の着色ハードコートフィルム。
  8. 【請求項8】 透明基材フィルムとハードコート層の間
    に着色層を有し、且つ、該着色層が着色剤を含有する請
    求項1または2のいずれかに記載の着色ハードコートフ
    ィルム。
  9. 【請求項9】 透明基材フィルムと粘着層との間に着色
    層を有し、且つ、該着色層が着色剤を含有する請求項2
    記載の着色ハードコートフィルム。
  10. 【請求項10】 波長400〜650nmの可視光線に
    おける全光線透過率が40%以上である請求項1〜9の
    いずれかに記載の着色ハードコートフィルム。
  11. 【請求項11】 着色剤が、アントラキノン系色素、キ
    ナクドリン系色素、ピリノン系色素、ポリメチン系色
    素、ピロメテン系色素、ポルフィリン系色素およびフタ
    ロシアニン系色素からなる群より選ばれた少なくとも1
    つの色素である請求項1〜9のいずれかに記載の着色ハ
    ードコートフィルム。
  12. 【請求項12】 表示装置の表示面への貼り付け用であ
    る請求項1〜11のいずれかに記載の着色ハードコート
    フィルム。
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