JP2002258703A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

Info

Publication number
JP2002258703A
JP2002258703A JP2001057959A JP2001057959A JP2002258703A JP 2002258703 A JP2002258703 A JP 2002258703A JP 2001057959 A JP2001057959 A JP 2001057959A JP 2001057959 A JP2001057959 A JP 2001057959A JP 2002258703 A JP2002258703 A JP 2002258703A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
image
flat
image forming
transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001057959A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Haneda
哲 羽根田
Kunio Shigeta
邦男 重田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2001057959A priority Critical patent/JP2002258703A/ja
Publication of JP2002258703A publication Critical patent/JP2002258703A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Cleaning In Electrography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 扁平トナーを用いる画像形成装置における、
画像形成後の像形成体上の転写残トナーのクリーニング
性を良好とさせるクリーニング装置を有する画像形成装
置を提供すること。 【解決手段】 クリーニング手段にブレード部材と回動
ローラとを設けるもので、ブレード部材の先端部を、像
形成体の移動方向の上流側に設けた回動ローラに向けて
配置することを特徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、FAX等の画像形成に用いられるクリーニング装置
を有する画像形成装置に関し、特に現像剤に扁平トナー
を用い、クリーニング性を良好とさせる画像形成装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来カラー画像形成装置としては、像形
成体上にトナー像を形成した後、転写材上にトナー像を
転写、定着し、像形成体上の転写残トナーをクリーニン
グする画像形成装置や、像形成体上にトナー像を重ね合
わせて、重ね合わせのカラートナー像を像形成体上に形
成した後、転写材上のカラートナー像を一括して転写、
定着し、像形成体上の転写残トナーをクリーニングする
画像形成装置や、各画像形成ユニットごとに着色を変え
たトナーを用いて像形成体上に形成したトナー像を順次
中間転写体へ転写して、重ね合わせのカラートナー像を
中間転写体上に形成した後、中間転写体上のカラートナ
ー像を転写材へ一括して転写、定着し、像形成体上の転
写残トナーをクリーニングする画像形成装置等が用いら
れ、かかる画像形成装置のトナー像を形成する現像剤の
トナーとして、通常の粉砕法或いは重合法で作製した形
状が球形或いは不定形のトナーが用いられていたが、現
像性に優れず、本願発明者らは現像剤のトナーとして扁
平トナーを用いて画像形成の際の画像性を良好とする画
像形成装置を特願2001−23264号等にて提案し
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記提
案の扁平トナーを用いた画像形成装置等においては、ト
ナー像の薄層化と平坦化とがなされ、高品質の画像形成
が図られたものの、像形成体上に扁平トナーが扁平状に
密着して付着し、画像形成後の像形成体上の転写残トナ
ーのクリーニング性が悪いという問題が生じる。
【0004】本発明は上記の問題点を解決し、扁平トナ
ーを用いる画像形成装置における、画像形成後の像形成
体上の転写残トナーのクリーニング性を良好とさせるク
リーニング装置を有する画像形成装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的は、像形成体の
上に静電潜像を形成し、前記静電潜像を扁平トナーを用
いる現像剤で現像し、前記像形成体上にトナー像を形成
した後、前記トナー像を転写材上に転写し、前記像形成
体の上の転写残トナーをクリーニング手段によりクリー
ニングする画像形成装置において、前記クリーニング手
段にブレード部材と回動ローラとを設けるもので、前記
ブレード部材の先端部を、前記像形成体の移動方向の上
流側に設けた前記回動ローラに向けて配置することを特
徴とする画像形成装置によって達成される。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。なお以下の実施の形態における各
画像形成装置や各定着装置の説明において、同様な機
能、構造を有する部材には同一番号、或いは同一記号を
付した。
【0007】まず始めに、現像剤に扁平トナーを用いる
画像形成装置の各例について、図1ないし図4を用いて
説明する。図1は、本発明にかかわる扁平トナーを用い
る画像形成装置の実施形態の第1の例を示すカラー画像
形成装置の断面構成図であり、図2は、本発明にかかわ
る扁平トナーを用いる画像形成装置の実施形態の第2の
例を示すカラー画像形成装置の断面構成図であり、図3
は、本発明にかかわる扁平トナーを用いる画像形成装置
の実施形態の第3の例を示すカラー画像形成装置の断面
構成図であり、図4は、像形成体或いは中間転写体上の
扁平トナーからなるトナー像を示す図である。
【0008】図1または図4によれば、図1に示すよう
に、像形成体としての感光体ドラム10aは、例えばガ
ラスや透光性アクリル樹脂等の透光性部材によって形成
される円筒状の基体の外周に、透光性の導電層及び有機
感光層(OPC)の光導電体層を形成したものである。
【0009】感光体ドラム10aは、図示しない駆動源
からの動力により、透光性の導電層を接地された状態で
図1の矢印で示す時計方向に回転される。
【0010】本発明では、画像露光用の露光ビームは、
その結像点である感光体ドラム10aの光導電体層にお
いて、光導電体層の光減衰特性(光キャリア生成)に対
して適正なコントラストを付与できる波長の露光光量を
有していればよい。従って、本実施形態における感光体
ドラムの透光性の基体の光透過率は、100%である必
要はなく、露光ビームの透過時にある程度の光を吸収す
るような特性を有していてもよい。要は、適切なコント
ラストを付与できればよい。透光性の基体の素材として
は、アクリル樹脂、特にメタクリル酸メチルエステルモ
ノマーを重合したものが、透光性、強度、精度、表面性
等において優れており好ましく用いられるが、その他一
般光学部材などに使用されるアクリル、フッ素、ポリエ
ステル、ポリカーボネート、ポリエチレンテレフタレー
トなどの各種透光性樹脂が使用可能である。また、露光
光に対して透光性を有していれば、着色していてもよ
い。透光性の導電層としては、インジウム錫酸化物(I
TO)、酸化錫、酸化鉛、酸化インジウム、ヨウ化銅
や、Au、Ag、Ni、Alなどからなる透光性を維持
した金属薄膜が用いられ、成膜法としては、真空蒸着
法、活性反応蒸着法、各種スパッタリング法、各種CV
D法、浸漬塗工法、スプレー塗布法などが利用出来る。
また、光導電体層としては各種有機感光層(OPC)が
使用出来る。
【0011】光導電体層の感光層としての有機感光層
は、電荷発生物質(CGM)を主成分とする電荷発生層
(CGL)と電荷輸送物質(CTM)を主成分とする電
荷輸送層(CTL)とに機能分離された二層構成の感光
層とされる。二層構成の有機感光層は、CTLが厚いた
めに有機感光層としての耐久性が高く本発明に適する。
なお有機感光層は、電荷発生物質(CGM)と電荷輸送
物質(CTM)を1つの層中に含有する単層構成とされ
てもよく、該単層構成又は前記二層構成の感光層には、
通常バインダ樹脂が含有される。
【0012】以下に説明する帯電手段であるスコロトロ
ン帯電器11、画像書込手段である露光光学系12a、
現像手段である現像器13は、それぞれ、イエロー
(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)及び黒色(K)
の各色毎の画像形成プロセス用として準備されており、
本実施形態においては、図1の矢印にて示す感光体ドラ
ム10aの回転方向に対して、Y、M、C、Kの順に配
置される。スコロトロン帯電器11の上流側に像形成体
のクリーニング手段である感光体クリーニング装置19
が配設される。
【0013】スコロトロン帯電器11は像形成体である
感光体ドラム10aの移動方向に対して直交する方向
(図1において紙面垂直方向)に感光体ドラム10aと
対峙し近接して取り付けられ、感光体ドラム10aの前
述した有機感光体層に対し所定の電位に保持された制御
グリッド(符号なし)と、コロナ放電電極として例えば
放電ワイヤ(符号なし)を用い、トナーと同極性のコロ
ナ放電とによって帯電作用(本実施形態においてはマイ
ナス帯電)を行い、感光体ドラム10aに対し一様な電
位を与える。コロナ放電電極としては、その他鋸歯状電
極や針状電極を用いることも可能である。
【0014】露光光学系12aは、それぞれ、像露光光
の発光素子としてのLED(発光ダイオード)を感光体
ドラム10aの軸と平行に複数個アレイ状に並べた線状
の露光素子(不図示)と等倍結像素子としてのセルフォ
ックレンズ(不図示)とがホルダに取り付けられた露光
用ユニットとして構成される。露光光学系保持部材であ
る円柱状の保持体20に、各色毎の露光光学系12aが
取付けられて感光体ドラム10aの基体内部に収容され
る。露光素子としてはその他、FL(蛍光体発光)、E
L(エレクトロルミネッセンス)、PL(プラズマ放
電)等の複数の発光素子をアレイ状に並べた線状のもの
が用いられる。
【0015】露光光学系12aは、感光体ドラム10a
上での露光位置を、スコロトロン帯電器11と現像器1
3との間で、現像器13に対して感光体ドラム10aの
回転方向上流側に設けた状態で、感光体ドラム10aの
内部に配置される。
【0016】露光光学系12aは、別体のコンピュータ
(不図示)から送られメモリに記憶された各色の画像デ
ータに基づいて画像処理を施した後、一様に帯電した感
光体ドラム10aに像露光を行い、感光体ドラム10a
上に潜像を形成する。この実施形態で使用される発光素
子の発光波長は、通常Y、M、Cのトナーの透光性の高
い680〜900nmの範囲のものが良好であるが、裏
面から像露光を行うことからカラートナーに透光性を十
分に有しないこれより短い波長でもよい。
【0017】現像器13は、内部にイエロー(Y)、マ
ゼンタ(M)、シアン(C)若しくは黒色(K)の二成
分(一成分でもよい)の現像剤(後段において詳述する
扁平トナーを有する現像剤)を収容し、それぞれ、例え
ば厚み0.5〜1mm、外径15〜25mmの円筒状の
非磁性のステンレスあるいはアルミ材で形成された現像
剤担持体である現像ローラ13aを備えている。
【0018】現像領域では、現像ローラ13aは、突き
当てコロ(不図示)により感光体ドラム10aと所定の
間隙、例えば100〜1000μmをあけて非接触に保
たれ、感光体ドラム10aの回転方向と最近接位置にお
いて順方向に回転するようになっており、現像時、現像
ローラ13aに対してトナーと同極性(本実施形態にお
いてはマイナス極性)の直流電圧或いは直流電圧に交流
電圧ACを重畳する現像バイアス電圧を印加することに
より、感光体ドラム10aの露光部に対して非接触の反
転現像が行われる。この時の現像間隔精度は画像むらを
防ぐために20μm程度以下が必要である。
【0019】以上のように現像器13は、スコロトロン
帯電器11による帯電と露光光学系12aによる像露光
(画像書込)とによって形成される感光体ドラム10a
上の静電潜像を、非接触の状態で感光体ドラム10aの
帯電極性と同極性のトナー(本実施形態においては感光
体ドラムは負帯電であり、トナーは負極性)により反転
現像する。
【0020】像形成体のクリーニング手段である感光体
クリーニング装置19は、感光体ドラム10aの回転方
向の上流側に設けられるクリーニングローラ191と、
クリーニングローラ191の下流側のクリーニングブレ
ード192とにより構成され、後段において詳述するよ
うにして、感光体ドラム10a上の転写残トナーをクリ
ーニングする。
【0021】画像形成のスタートにより不図示の像形成
体駆動モータの始動により感光体ドラム10aが図1の
矢印で示す時計方向へ回転され、同時にYのスコロトロ
ン帯電器11の帯電作用により感光体ドラム10aに電
位の付与が開始される。感光体ドラム10aは電位を付
与されたあと、Yの露光光学系12aにおいて第1の色
信号すなわちYの画像データに対応する電気信号による
露光(画像書込)が開始され感光体ドラム10aの回転
走査によってその表面の感光層に原稿画像のイエロー
(Y)の画像に対応する静電潜像が形成される。この潜
像はYの現像器13により非接触の状態で反転現像さ
れ、感光体ドラム10a上にイエロー(Y)の扁平トナ
ーからなるトナー像が形成される。
【0022】次いで、感光体ドラム10aは前記イエロ
ー(Y)のトナー像の上に、Mのスコロトロン帯電器1
1の帯電作用により電位が付与され、Mの露光光学系1
2aの第2の色信号すなわちマゼンタ(M)の画像デー
タに対応する電気信号による露光(画像書込)が行わ
れ、Mの現像器13による非接触の反転現像によって前
記のイエロー(Y)の扁平トナーからなるトナー像の上
にマゼンタ(M)の扁平トナーからなるトナー像が重ね
合わせて形成される。
【0023】同様のプロセスにより、Cのスコロトロン
帯電器11、露光光学系12a及び現像器13によって
さらに第3の色信号に対応するシアン(C)の扁平トナ
ーからなるトナー像が、また、Kのスコロトロン帯電器
11、露光光学系12a及び現像器13によって第4の
色信号に対応する黒色(K)の扁平トナーからなるトナ
ー像が順次重ね合わせて形成され、感光体ドラム10a
の一回転以内にその周面上に扁平トナーからなる重ね合
わせのカラートナー像が形成される。
【0024】このように、本実施の形態では、Y、M、
C及びKの露光光学系12aによる感光体ドラム10a
の有機感光層に対する露光は、感光体ドラム10aの内
部より透光性の基体を通して行われる。従って、第2、
第3及び第4の色信号に対応する画像の露光は何れも先
に形成されたトナー像により遮光されることなく静電潜
像を形成することが可能となり、好ましいが、感光体ド
ラム10aの外部から露光してもよい。
【0025】一方、転写材である記録紙Pが、転写材収
納手段である給紙カセット15より、送り出しローラ
(符号なし)により送り出され、給送ローラ(符号な
し)により給送されて転写材給送手段であるタイミング
ローラ16へ搬送される。
【0026】記録紙Pは、タイミングローラ16の駆動
によって、感光体ドラム10a上に担持された扁平トナ
ーからなる重ね合わせのカラートナー像との同期がとら
れ、転写材帯電手段である紙帯電器150の帯電により
搬送ベルト14Aに吸着されて転写域(符号なし)へ給
送される。搬送ベルト14Aにより密着搬送された記録
紙Pは、転写域でトナーと反対極性(本実施形態におい
てはプラス極性)の電圧が印加される転写手段である転
写器14Cにより、感光体ドラム10aの周面上の扁平
トナーからなる重ね合わせのカラートナー像が一括して
記録紙P上に転写される。
【0027】扁平トナーからなる重ね合わせのカラート
ナー像が転写された記録紙Pは、転写材分離手段である
紙分離AC除電器14hにより除電されて、搬送ベルト
14Aから分離され、定着装置17へと搬送される。
【0028】定着装置17は扁平トナーからなる重ね合
わせのカラートナー像を定着するための定着ローラ部材
である定着ローラ17aと、定着ローラ17aに対向し
て設けられる加圧ローラ部材である加圧ローラ17bと
により構成され、定着ローラ17aの内部中心には、発
熱源としての発熱フィラメント(符号なし)を有する加
熱手段であるハロゲンランプHLaが設けられる。
【0029】定着ローラ17aと加圧ローラ17bとの
間で形成されるニップ部Nで記録紙Pが挟持され、熱と
圧力とを加えることにより記録紙P上の扁平トナーから
なる重ね合わせのカラートナー像が定着され、記録紙P
は排紙ローラ18により送られて、装置上部のトレイへ
排出される。
【0030】転写後の感光体ドラム10aの周面上に残
った転写残トナーは、像形成体のクリーニング手段であ
る感光体クリーニング装置19に設けられたクリーニン
グローラ191とクリーニングブレード192とにより
クリーニングされる。転写残トナーを除去された感光体
ドラム10aはスコロトロン帯電器11によって一様帯
電を受け、次の画像形成サイクルに入る。
【0031】上記の如くにして、扁平トナーを用いるこ
とにより、図4(A)に示すように、感光体ドラム10
a上に密着して、薄層化と平坦化され、トナー乱れのな
い重ね合わせのカラートナー像が形成され、また図4
(B)に示すように、感光体ドラム10a上の重ね合わ
せのカラートナー像が転写された記録紙P上において
も、記録紙P上に密着して、薄層化と平坦化され、トナ
ー乱れのない重ね合わせのカラートナー像が形成され
る。
【0032】また上記において、感光体ドラム10a上
に付着される単色での扁平トナーは、扁平トナーの扁平
面を寝かせた状態で感光体ドラム10aの潜像部を均一
に覆う程度の量を、最大での必要量とすることが好まし
い。即ち、扁平トナーによる好ましいトナー層厚は一様
に隙間無く扁平トナーが付着された状態(扁平トナーが
潰された状態)で、(0.7〜1.3)×d(dは図5
にて後述する扁平トナーの厚さ)であることが好まし
く、これにより、十分な画像濃度を有する薄いトナー像
の形成が可能となる。
【0033】なお上記画像形成装置においては、カラー
画像形成にて説明したが、モノクロ画像のみの画像形成
を行うことも可能である。
【0034】図2または図4によれば、図2の断面構成
図に示すように、画像形成装置上部には、透明なガラス
板などからなる原稿台と、さらに原稿台上に載置した原
稿Dを覆う原稿カバー等からなる原稿載置部111があ
り、原稿台の下方であって、装置本体内には第1ミラー
ユニット112、第2ミラーユニット113、主レンズ
120、カラーCCD123等からなる画像読み取り部
Aが設けられている。第1ミラーユニット112は露光
ランプ114、第1ミラー115を備え、原稿台と平行
に、かつ図面左右方向へ直線移動可能に取り付けられて
いて、原稿Dの全面を光学走査する。第2ミラーユニッ
ト113は第2ミラー116及び第3ミラー117を一
体化して備え、常に所定の光路長を保つように第1ミラ
ーユニット112の1/2の速度で左右同方向に直線移
動する。勿論この第2ミラーユニット113の移動は第
1ミラーユニット112と同様に原稿台に対して平行で
ある。露光ランプ114によって照明される原稿台上の
原稿Dの像は、主レンズ120により第1ミラー11
5、第2ミラー116、第3ミラー117を経てカラー
CCD123上へ結像されるようになっている。走査が
終わると第1ミラーユニット112及び第2ミラーユニ
ット113は元の位置に戻り、次のコピーまで待機す
る。
【0035】カラーCCD123によって得られた各色
の画像データは画像処理部において画像処理され、画像
信号として次に説明する画像形成部Eにレーザ書込みが
行われる。
【0036】図2に示す画像形成装置は画像形成部Eと
して中間転写体を用いたタンデム方式のカラー画像形成
装置であって、中間転写体である転写ベルト14aの周
縁部には黒色(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)及
びイエロー(Y)から成る4組の画像形成プロセス手段
であるプロセスユニット100が、転写ベルト14aの
回転方向上流側から、その順に設けられていて、各プロ
セスユニット100では、後段において詳述する扁平ト
ナーを用いる、K、C、M及びYのトナー像が形成さ
れ、かかる扁平トナーからなるトナー像は転写ベルト1
4aの上で重ね合わせて転写され、転写された重ね合わ
せのカラートナー像は転写材である記録紙P上に一括転
写され、定着されて機外に排出される構成となってい
る。
【0037】4組のプロセスユニット100は何れも共
通した構造となっているので、その1組について説明す
る。
【0038】像形成体である感光体ドラム10は、円筒
状の基体の外周に、導電層及び有機感光層(OPC)の
光導電体層を形成したものである。
【0039】感光体ドラム10は、図示しない駆動源か
らの動力により、或いは転写ベルト14aに従動し、導
電層を接地された状態で矢印で示す反時計方向に回転さ
れる。
【0040】11は帯電手段であるスコロトロン帯電器
で、感光体ドラム10の移動方向に対して直交する方向
に感光体ドラム10と対峙し近接して取り付けられ、ト
ナーと同極性のコロナ放電によって、感光体ドラム10
に対し一様な電位を与える。
【0041】12は画像データに基づいてK、C、M及
びYの像露光を行う画像書込手段である露光光学系で、
例えばポリゴンミラー等によって感光体ドラム10の回
転軸と平行に走査を行う走査光学系である。一様帯電さ
れた感光体ドラム10上に露光光学系12によって像露
光を行うことによって潜像が形成される。
【0042】感光体ドラム10周縁には、負に帯電した
導電性のトナーと磁性キャリアから成る2成分の現像剤
を内蔵した現像手段である現像器13が設けられてい
て、磁石体を内蔵し現像剤を保持して回転する現像剤担
持体としての現像ローラ13aによって反転現像する。
【0043】現像剤はフェライトをコアとしてその周り
に絶縁性樹脂をコーティングしたキャリアと後段におい
て詳述する扁平トナーを混合したもので、現像ローラ1
3a上に0.1〜0.6mmの層厚に規制されて現像域
へと搬送される。
【0044】現像域における現像ローラ13aと感光体
ドラム10との間隙は現像剤の層厚よりも大きい0.2
〜1.0mmとして、現像ローラ13aと感光体ドラム
10との間には直流電圧VDCに交流電圧VACを重畳した
交流バイアス電圧を印加する。トナーの帯電は直流電圧
DCと同極性(負)であるため、交流電圧VACによって
キャリアから離脱するきっかけを与えられた扁平トナー
は、直流電圧VDCより電位の絶対値の高いVHの部分に
は付着せず、電位の絶対値の低いVLの部分にその電位
差に応じたトナー量が付着し顕像化(反転現像による扁
平トナーからなるトナー像を形成)する。また、現像ロ
ーラ13aと感光体ドラム10との間には直流電圧VDC
のみを印加してもよい。なお現像は接触現像であっても
差し支えない。この扁平トナーからなるトナー像は転写
位置において後に説明する転写ベルト14a上に転写が
なされる。
【0045】K、C、M及びYから成る4色のプロセス
ユニット100が並列して対向する転写ベルト14aは
体積抵抗率1010〜1015Ω・cm、表面抵抗率1010
〜1015Ω/□の無端ベルトであり、例えば変性ポリイ
ミド、熱硬化ポリイミド、エチレンテトラフルオロエチ
レン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、ナイロンアロイ
等のエンジニアリングプラスチックに導電材料を分散し
た、厚さ0.1〜1.0mmの半導電性フィルム基体の
外側に、好ましくはトナーフィルミング防止層として厚
さ5〜50μmのフッ素コーティングを行った、2層構
成のシームレスベルトである。転写ベルト14aの基体
としては、この他に、シリコンゴム或いはウレタンゴム
等に導電材料を分散した厚さ0.5〜2.0mmの半導
電性ゴムベルトを使用することも出来る。転写ベルト1
4aは、駆動ローラ14d、従動ローラ14e、テンシ
ョンローラ14k及びバックアップローラ14jに外接
して張架され、画像形成時には、不図示の駆動モータよ
りの駆動をうけて駆動ローラ14dが回転され、各色毎
の転写位置では第1の転写手段としての1次転写ローラ
14cにより感光体ドラム10に転写ベルト14aが押
圧され、転写ベルト14aが図の矢印で示す方向に回転
される。
【0046】各色毎の第1の転写手段としてのローラ部
材からなる1次転写ローラ14cは、転写ベルト14a
を挟んで各色毎の感光体ドラム10に対向して設けら
れ、転写ベルト14aと各色毎の感光体ドラム10との
間に各色毎の転写域(符号なし)を形成する。各色毎の
1次転写ローラ14cにはトナーと反対極性(本実施形
態においてはプラス極性)の直流電圧を印加し、転写域
に転写電界を形成することにより、各色毎の感光体ドラ
ム10上のトナー像を転写ベルト14a上に転写する。
【0047】各色毎の除電手段である除電器14mは、
好ましくはコロナ放電器により構成され、1次転写ロー
ラ14cにより帯電された転写ベルト14aを除電す
る。
【0048】各色毎の像形成体のクリーニング手段であ
る感光体クリーニング装置19は、感光体ドラム10の
回転方向の上流側に設けられるクリーニングローラ19
1と、クリーニングローラ191の下流側のクリーニン
グブレード192とにより構成され、後段において詳述
するようにして、感光体ドラム10上の転写残トナーを
クリーニングする。
【0049】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータの始動により黒(K)のプロセスユニット1
00の感光体ドラム10が図の矢印で示す方向へ回転さ
れ、同時にKのスコロトロン帯電器11の帯電作用によ
りKの感光体ドラム10に電位の付与が開始される。
【0050】Kの感光体ドラム10は電位を付与された
あと、Kの露光光学系12によって制御部から出力する
電気信号による画像書込が開始され、Kの感光体ドラム
10の表面に制御部からの出力画像に対応する静電潜像
が形成される。
【0051】前記のKの潜像はKの現像器13により接
触或いは非接触の状態で反転現像がなされKの感光体ド
ラム10の回転に応じKの扁平トナーによるKの扁平ト
ナーからなるトナー像が形成される。
【0052】上記の画像形成プロセスによって像形成体
であるKの感光体ドラム10上に形成されたKの扁平ト
ナーからなるトナー像が、Kの転写域(符号なし)にお
いて、Kの1次転写ローラ14cによって、転写ベルト
14a上に転写される。
【0053】Kのプロセスユニット100の作動に僅か
に遅れて、シアン(C)のプロセスユニット100の感
光体ドラム10が図の矢印で示す方向へ回転され、同時
にCのスコロトロン帯電器11の帯電作用によりCの感
光体ドラム10に電位の付与が開始される。
【0054】Cの感光体ドラム10は電位を付与された
あと、Cの露光光学系12によってKのトナー像と同期
してCの画像データに対応する電気信号による画像書込
が開始され、Cの感光体ドラム10の表面に原稿画像の
Cの画像に対応する静電潜像が形成される。
【0055】前記のCの潜像はCの現像器13により接
触或いは非接触の状態で反転現像がなされCの感光体ド
ラム10の回転に応じCの扁平トナーによるCの扁平ト
ナーからなるトナー像が形成される。
【0056】上記の画像形成プロセスによって像形成体
であるCの感光体ドラム10上に形成されたCの扁平ト
ナーからなるトナー像が、Cの転写域(符号なし)にお
いて、Cの1次転写ローラ14cによって、転写ベルト
14aのKの扁平トナーからなるトナー像上に転写され
る。
【0057】次いで転写ベルト14aは、Mのトナー像
と同期が取られ、マゼンタ(M)のプロセスユニット1
00によりMの感光体ドラム10上に形成されたMの画
像データに対応するMの扁平トナーからなるトナー像
が、Mの転写域(符号なし)において、Mの1次転写ロ
ーラ14cによって、前記のK、Cの扁平トナーからな
る重ね合わせのトナー像の上から、重ね合わせて形成さ
れる。
【0058】同様のプロセスにより、K、C、Mの扁平
トナーからなる重ね合わせのトナー像と同期が取られ、
イエロー(Y)の扁平トナーを用いたプロセスユニット
100によりYの感光体ドラム10上に形成された、Y
の画像データに対応するYの扁平トナーを用いたYの扁
平トナーからなるトナー像が、Yの転写域(符号なし)
において、Yの1次転写ローラ14cによって、前記の
K、C、Mの扁平トナーからなる重ね合わせのトナー像
の上から重ね合わせて形成され、転写ベルト14a上に
K、C、M及びYの扁平トナーからなる重ね合わせのカ
ラートナー像が形成される。
【0059】転写後の各色毎の感光体ドラム10の周面
上に残った転写残トナーは、像形成体のクリーニング手
段である感光体クリーニング装置19に設けられたクリ
ーニングローラ191とクリーニングブレード192と
によりクリーニングされる。
【0060】転写ベルト14a上の重ね合わせのカラー
トナー像形成と同期して転写材収納手段である給紙カセ
ット15から、転写材給送手段であるタイミングローラ
16を経て、転写材である記録紙Pが、第2の転写手段
である2次転写器14gの転写域(符号なし)へと搬送
され、トナーと反対極性の直流電圧が印加される2次転
写器14gにより、転写ベルト14a上の扁平トナーか
らなる重ね合わせカラートナー像が記録紙P上に一括し
て転写される。記録紙P上にはK、C、M、Yの扁平ト
ナーからなる重ね合わせのカラートナー像が存在するこ
ととなる。
【0061】扁平トナーからなる重ね合わせのカラート
ナー像が転写された記録紙Pは、鋸歯状電極板から成る
分離手段である除電電極16bにより除電され、定着装
置17へと搬送される。
【0062】定着装置17は扁平トナーからなる重ね合
わせのカラートナー像を定着するための定着ローラ部材
である定着ローラ17aと、定着ローラ17aに対向し
て設けられる加圧ローラ部材である加圧ローラ17bと
により構成され、定着ローラ17aの内部中心には、発
熱源としての発熱フィラメント(符号なし)を有する加
熱手段であるハロゲンランプHLaが設けられる。
【0063】定着ローラ17aと加圧ローラ17bとの
間で形成されるニップ部Nで記録紙Pが挟持され、熱と
圧力とを加えることにより記録紙P上の扁平トナーから
なる重ね合わせのカラートナー像が定着され、記録紙P
は排紙ローラ18により送られて、装置上部のトレイへ
排出される。
【0064】転写後の転写ベルト14aの周面上に残っ
た転写残トナーは、転写ベルト14aを挟んで従動ロー
ラ14eに対向して設けられる中間転写体クリーニング
手段である中間転写体クリーニング装置19aによりク
リーニングされる。
【0065】上記の如くにして、扁平トナーを用いるこ
とにより、図4(A)に示すように、感光体ドラム10
上に密着して、薄層化と平坦化され、トナー乱れのない
トナー像が形成され、また図4(C)に示すように、各
色の感光体ドラム10上のトナー像が転写された転写ベ
ルト14a上においても、転写ベルト14a上に密着し
て、薄層化と平坦化され、トナー乱れのない重ね合わせ
のカラートナー像が形成され、また図4(B)に示すよ
うに、転写ベルト14a上の重ね合わせのカラートナー
像が転写された記録紙P上においても、記録紙Pと密着
して、薄層化と平坦化され、トナー乱れのない重ね合わ
せのカラートナー像が形成される。
【0066】また上記において、感光体ドラム10上に
付着される単色での扁平トナーは、扁平トナーの扁平面
を寝かせた状態で感光体ドラム10の潜像部を均一に覆
う程度の量を、最大での必要量とすることが好ましい。
即ち、扁平トナーによる好ましいトナー層厚は一様に隙
間無く扁平トナーが付着された状態(扁平トナーが潰さ
れた状態)で、(0.7〜1.3)×d(dは図5にて
後述する扁平トナーの厚さ)であることが好ましく、こ
れにより、十分な画像濃度を有する薄いトナー像の形成
が可能となる。
【0067】図3または図4によれば、図3に示すカラ
ー画像形成装置は中間転写体を用いたタンデム方式のカ
ラー画像形成装置であって、中間転写体である転写ベル
ト14aの周縁部には、転写ベルト14aの回転方向上
流側から、黒色(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)
及びイエロー(Y)から成る4組のカラー画像形成用の
画像形成プロセス手段であるプロセスユニット100が
設けられていて、K、C、M及びYのプロセスユニット
100では扁平トナーからなる淡トナーと、扁平トナー
からなる濃トナーとを用いてのK、C、M及びYの、扁
平トナーからなる重ね合わせトナー像が形成され、各プ
ロセスユニット100にて形成された扁平トナーからな
るトナー像は転写ベルト14aの上で重ね合わせて転写
されて、転写ベルト14a上に扁平トナーからなる重ね
合わせのカラートナー像が形成され、転写ベルト14a
上に転写された扁平トナーからなる重ね合わせのカラー
トナー像が転写材上に一括して転写され、定着されて機
外に排出される構成となっている。
【0068】K、C、M及びYの4組のプロセスユニッ
ト100は何れも共通した構造となっているので、その
1組について説明する。
【0069】プロセスユニット100は、感光体ドラム
10と、トナー像の転写位置からみて、感光体ドラム1
0の回転方向上流側から、感光体ドラム10上の転写残
トナーをクリーニングするための像形成体のクリーニン
グ手段である感光体クリーニング装置19と、淡トナー
像を形成するための淡トナー用のスコロトロン帯電器1
1(L)、淡トナー用の露光光学系12(L)、扁平ト
ナーからなる淡トナー用の現像器13(L)と、濃トナ
ー像を形成するための濃トナー用のスコロトロン帯電器
11(H)、濃トナー用の露光光学系12(H)、扁平
トナーからなる濃トナー用の現像器13(H)とから構
成される。
【0070】像形成体である感光体ドラム10は、例え
ばアルミパイプ、アクリル樹脂パイプ等を用いた円筒状
の基体の外周に、導電層及び有機感光層(OPC)の光
導電体層を形成したものである。
【0071】感光体ドラム10は、図示しない駆動源か
らの動力により、或いは転写ベルト14aに従動し、導
電層を接地された状態で矢印で示す反時計方向に回転さ
れる。
【0072】淡トナー用の帯電手段(第1の帯電手段)
であるスコロトロン帯電器11(L)及び濃トナー用の
帯電手段(第2の帯電手段)であるスコロトロン帯電器
11(H)は、それぞれ、感光体ドラム10の移動方向
に対して直交する方向に感光体ドラム10と対峙し近接
して取り付けられ、トナーと同極性のコロナ放電によっ
て、感光体ドラム10に対し一様な電位を与える。
【0073】淡トナー用の像露光手段(第1の像露光手
段)である露光光学系12(L)、濃トナー用の像露光
手段(第2の像露光手段)である露光光学系12(H)
は、それぞれ、例えばポリゴンミラー等によって感光体
ドラム10の回転軸と平行に走査を行う走査光学系が用
いられる。露光光学系12(L)は、外部露光を用い、
淡トナー用の画像データによって第1の画像書込(第1
の像露光)を行う画像書込手段であり、露光光学系12
(H)は、外部露光を用い、濃トナー用の画像データに
よって第2の画像書込(第2の像露光)を行う画像書込
手段である。
【0074】扁平トナーからなる淡トナー用の現像手段
(第1の現像手段)である現像器13(L)は、扁平ト
ナーからなる淡トナー現像剤を内蔵し、接触又は非接触
によって第1の反転現像を行う。また扁平トナーからな
る濃トナー用の現像手段である現像器13(H)は、扁
平トナーからなる濃トナー現像剤を内蔵し、非接触現像
によって第2の反転現像を行う。
【0075】画像形成に当たっては、各色毎の画像デー
タは、淡トナー用の画像データと濃トナー用の画像デー
タとに分けられ、先ず、淡トナー用のスコロトロン帯電
器11(L)により一様帯電された感光体ドラム10
に、淡トナー用の画像データによる第1の像露光が露光
光学系12(L)によってなされて、淡トナーの潜像形
成が行われ、扁平トナーからなる淡トナー用の現像器1
3(L)の現像ローラ13a(L)によって、扁平トナ
ーからなる淡トナーによる接触或いは非接触の状態で第
1の現像が行われる。次に、扁平トナーからなる淡トナ
ー像が形成された感光体ドラム10に、濃トナー用のス
コロトロン帯電器11(H)により最帯電が行われ、濃
トナー用の画像データによる第2の像露光が、露光光学
系12(H)によって行われて、濃トナーの潜像形成が
なされ、扁平トナーからなる濃トナー用の現像器13
(H)の現像ローラ13a(H)によって、扁平トナー
からなる濃トナーによる非接触の状態で第2の現像が行
われて、扁平トナーからなる淡トナーによるトナー像の
上に、扁平トナーからなる濃トナーによるトナー像が感
光体ドラム10上に重ねて形成される。この扁平トナー
からなる淡、濃トナー像(重ね合わせトナー像)は、第
1の転写手段の転写位置において、転写ベルト14a上
に転写がなされる。
【0076】転写を終えた感光体ドラム10上に残留し
た転写残トナーは、静電的に回収を行う感光体クリーニ
ング装置19によって清掃が行われる。
【0077】K、C、M及びYの4組のプロセスユニッ
ト100が並列して対向する中間転写体である転写ベル
ト14aは体積抵抗率が1010〜1015Ω・cm、表面
抵抗率が1010〜1015Ω/□の無端ベルトであり、例
えば変性ポリイミド、熱硬化ポリイミド、エチレンテト
ラフルオロエチレン共重合体、ポリフッ化ビニリデン、
ナイロンアロイ等のエンジニアリングプラスチックに導
電材料を分散した、厚さ0.1〜1.0mmの半導電性
フィルム基体の外側に、好ましくはトナーフィルミング
防止層として厚さ5〜50μmのフッ素コーティングを
行った、2層構成のシームレスベルトである。転写ベル
ト14aの基体としては、この他に、シリコンゴム或い
はウレタンゴム等に導電材料を分散した厚さ0.5〜
2.0mmの半導電性ゴムベルトを使用することもでき
る。転写ベルト14aは、駆動ローラ14d、従動ロー
ラ14e、テンションローラ14k及びバックアップロ
ーラ14jに外接して張架され、画像形成時には、不図
示の駆動モータよりの駆動をうけて駆動ローラ14dが
回転され、各色毎の転写位置では1次転写ローラ14c
により感光体ドラム10に転写ベルト14aが押圧さ
れ、転写ベルト14aが図の矢印で示す方向に回転され
る。
【0078】K、C、M及びYの第1の転写手段である
1次転写ローラ14cは、転写ベルト14aを挟んで各
々の感光体ドラム10に対向して設けられ、転写ベルト
14aと各々の感光体ドラム10との間に各々の転写域
(符号なし)を形成する。各々の1次転写ローラ14c
にはトナーと反対極性(本実施形態においてはプラス極
性)の直流電圧を印加し、転写域(符号なし)に転写電
界を形成することにより、K、C、M及びYの感光体ド
ラム10上のそれぞれ扁平トナーからなる淡、濃トナー
像を転写ベルト14a上に転写する。
【0079】各色毎の除電手段である除電器14nは、
好ましくはコロナ放電器により構成され、1次転写ロー
ラ14cにより帯電された転写ベルト14aを除電す
る。
【0080】像形成体のクリーニング手段である感光体
クリーニング装置19は、感光体ドラム10の回転方向
の上流側に設けられるクリーニングローラ191と、ク
リーニングローラ191の下流側のクリーニングブレー
ド192とにより構成され、後段において詳述するよう
にして、感光体ドラム10上の転写残トナーをクリーニ
ングする。
【0081】画像記録のスタートにより不図示の感光体
駆動モータの始動により黒(K)のプロセスユニット1
00の感光体ドラム10が図の矢印で示す方向へ回転さ
れ、同時にKの淡トナー用のスコロトロン帯電器11
(L)の帯電作用によりKの感光体ドラム10に電位の
付与が開始される。
【0082】Kの感光体ドラム10は電位を付与された
あと、Kの淡トナー用の露光光学系12(L)によっ
て、第1の色信号のKの淡トナー用の画像データに対応
する電気信号による、外部露光での第1の像露光が開始
され、Kの感光体ドラム10の表面に原稿画像のKの画
像に対応する淡トナー用の静電潜像が形成される。
【0083】前記の淡トナー用の潜像は、Kの扁平トナ
ーからなる淡トナー用の現像器13(L)により接触或
いは非接触の状態で第1の反転現像がなされKの感光体
ドラム10の回転に応じKの扁平トナーからなる淡トナ
ーによるトナー像が形成される。続いてKの濃トナー用
のスコロトロン帯電器11(H)による帯電と、Kの濃
トナー用の露光光学系12(H)による第1の色信号の
Kの濃トナー用の画像データに対応する電気信号によ
る、外部露光での第2の像露光による、Kの画像に対応
する濃トナー用の静電潜像の形成と、Kの扁平トナーか
らなる濃トナー用の現像器13(H)による非接触状態
での第2の現像とによって、Kの扁平トナーからなる濃
トナーによるトナー像が先に形成されたKの扁平トナー
からなる淡トナーによるトナー像の上に重ねて形成され
る。
【0084】上記の画像形成プロセスによって像形成体
であるKの感光体ドラム10上に形成された、それぞれ
扁平トナーを用いる淡、濃トナーからなるKのトナー像
(扁平トナーからなる重ね合わせのトナー像)が、Kの
転写域(符号なし)において、Kの1次転写ローラ14
cによって、転写ベルト14a上に転写される。
【0085】次いで転写ベルト14aは、Cのトナー像
と同期が取られ、シアン(C)のプロセスユニット10
0によりCの感光体ドラム10上に形成された、第2の
色信号によるCの淡、濃トナー用の画像データに対応
し、それぞれ扁平トナーを用いるCの淡、濃トナーから
なるトナー像(扁平トナーからなる重ね合わせのトナー
像)が、Cの転写域(符号なし)において、Cの1次転
写ローラ14cによって、前記転写ベルト14a上のそ
れぞれ扁平トナーを用いるKの濃、淡トナーからなるト
ナー像(扁平トナーからなる重ね合わせのトナー像)の
上から、転写ベルト14a上において重ね合わせて形成
される。
【0086】同様のプロセスにより、K、Cの重ね合わ
せトナー像と同期が取られ、マゼンタ(M)のプロセス
ユニット100によりMの感光体ドラム10上に形成さ
れた、第3の色信号によるMの淡、濃トナー用の画像デ
ータに対応する、それぞれ扁平トナーを用いるMの淡、
濃トナーからなるトナー像(扁平トナーからなる重ね合
わせのトナー像)が、Mの転写域(符号なし)におい
て、Mの1次転写ローラ14cによって、前記転写ベル
ト14a上のK、Cの扁平トナーからなる重ね合わせの
トナー像の上から、転写ベルト14a上において重ね合
わせて形成され、更にK、C、Mの扁平トナーからなる
重ね合わせのトナー像と同期が取られ、イエロー(Y)
のプロセスユニット100によりYの感光体ドラム10
上に形成された、第4の色信号によるYの淡、濃トナー
用の画像データに対応し、それぞれ扁平トナーを用いる
Yの淡、濃トナーからなるトナー像(扁平トナーからな
る重ね合わせのトナー像)が、Yの転写域(符号なし)
において、Yの1次転写ローラ14cによって、前記転
写ベルト14a上のK、C、Mの扁平トナーからなる重
ね合わせのトナー像の上から、転写ベルト14a上にお
いて重ね合わせて形成され、転写ベルト14a上に扁平
トナーからなるK、C、M及びYの重ね合わせのカラー
トナー像が形成される。
【0087】転写後の各色毎の感光体ドラム10の周面
上に残った転写残トナーは、像形成体のクリーニング手
段である感光体クリーニング装置19に設けられたクリ
ーニングローラ191とクリーニングブレード192と
によりクリーニングされる。
【0088】転写ベルト14a上の重ね合わせのカラー
トナー像形成と同期して転写材収納手段である給紙カセ
ット15から、転写材給送手段であるタイミングローラ
16を経て、転写材である記録紙Pが、第2の転写手段
である2次転写器14gの転写域(符号なし)へと搬送
され、トナーと反対極性の直流電圧が印加される2次転
写器14gにより、転写ベルト14a上の扁平トナーか
らなる重ね合わせのカラートナー像が記録紙P上に一括
して転写される。
【0089】扁平トナーからなる重ね合わせのカラート
ナー像が転写された記録紙Pは、鋸歯状電極板から成る
分離手段である除電電極16bにより除電され、定着装
置17へと搬送される。
【0090】定着装置17は扁平トナーからなる重ね合
わせのカラートナー像を定着するための定着ローラ部材
である定着ローラ17aと、定着ローラ17aに対向し
て設けられる加圧ローラ部材である加圧ローラ17bと
により構成され、定着ローラ17aの内部中心には、発
熱源としての発熱フィラメント(符号なし)を有する加
熱手段であるハロゲンランプHLaが設けられる。
【0091】定着ローラ17aと加圧ローラ17bとの
間で形成されるニップ部Nで記録紙Pが挟持され、熱と
圧力とを加えることにより記録紙P上の扁平トナーから
なる重ね合わせのカラートナー像が定着された後、排出
ローラ18により送られ装置上部のトレイへ排出され
る。
【0092】転写後の転写ベルト14aの周面上に残っ
た転写残トナーは、転写ベルト14aを挟んで従動ロー
ラ14eに対向して設けられる中間転写体クリーニング
手段である中間転写体クリーニング装置19aによりク
リーニングされる。
【0093】上記の如くにして、扁平トナーを用いるこ
とにより、図4(A)に示すように、感光体ドラム10
上に密着して、薄層化と平坦化され、トナー乱れのない
トナー像が形成され、また図4(C)に示すように、各
色の感光体ドラム10上のトナー像が転写された転写ベ
ルト14a上においても、転写ベルト14a上に密着し
て、薄層化と平坦化され、トナー乱れのない重ね合わせ
のカラートナー像が形成され、また図4(B)に示すよ
うに、転写ベルト14a上の重ね合わせのカラートナー
像が転写された記録紙P上においても、記録紙Pと密着
して、薄層化と平坦化され、トナー乱れのない重ね合わ
せのカラートナー像が形成される。
【0094】また上記において、感光体ドラム10上に
付着される単色での扁平トナーは、扁平トナーの扁平面
を寝かせた状態で感光体ドラム10の潜像部を均一に覆
う程度の量を、最大での必要量とすることが好ましい。
即ち、扁平トナーによる好ましいトナー層厚は一様に隙
間無く扁平トナーが付着された状態(扁平トナーが潰さ
れた状態)で、(0.7〜1.3)×d(dは図5にて
後述する扁平トナーの厚さ)であることが好ましく、こ
れにより、十分な画像濃度を有する薄いトナー像の形成
が可能となる。
【0095】次に、上述した各画像形成装置のトナー像
の形成に用いられる扁平トナーにつて、図5または図
6、及び前述した図4を用いて説明する。図5は、扁平
トナーの一例を示す模式図であり、図6は、アニュラー
型連続湿式撹拌ミルの一例を示す要部断面図である。
【0096】図5、または前述した図4によれば、本発
明の画像形成装置に用いられる扁平トナー(扁平粒子)
は、乳化重合、或い懸濁重合で作製した球形の粒子を、
熱と外圧で扁平化処理することにより作製することが出
来る。
【0097】扁平トナーの体積平均粒径は3〜10μm
が好ましく、より好ましくは4〜9μmである。
【0098】扁平トナーは、特定の形状を有することが
好ましい。即ち、扁平トナーの平均長さの長辺(r1
と短辺(r2)が5〜20μm、平均厚さ(d)が1〜
5μmであることが好ましい。平均長さの短辺と長辺比
(r2/r1)は0.6〜1.0が好ましく、0.8〜
1.0がより好ましい。トナーの平均厚さと平均短辺長
さ比(d/r2)は0.1〜0.5であることが好まし
く、0.2〜0.4であることがさらに好ましい。
【0099】実際、このような扁平トナーを使用する
と、前述した各画像形成装置によりカラー画像(印字率
25%)を形成した場合、A−4版プリント1枚当たり
のトナー消費量は20〜40mgと顕著に少なくても高
濃度の凹凸の無い画像が得られ、トナー散りが無い印刷
ライクの画質を得ることが出来る。
【0100】扁平トナーの平均長さ(r1,r2)が5μ
m未満であると塵肺等の疾病を患うおそれがあり、安全
衛生上好ましくなく、20μmを越えると現像性が低下
し、忠実な現像が出来なくなり解像力が低下し好ましく
ない。
【0101】扁平トナーの平均長さの長辺と短辺比(r
2/r1)が0.8未満、特に0.6未満であると扁平ト
ナーの偏平部が像形成体上に向けて付着しにくく、トナ
ー層が厚くなりトナー消費量が多くなり、且つ転写、定
着工程でのトナー散りやトナーの広がりも多くなり好ま
しくない。
【0102】扁平トナーの平均厚さ(d)が1μm未満
であると扁平トナーが現像時に破砕され、超微粉が発生
し、トナー散りやカブリの発生原因となり好ましくな
く、5μmを越えると現像時にトナーが層状に現像され
にくく、トナー層が厚くなりトナー消費量が多くなって
好ましくない。
【0103】扁平トナーの平均厚さと平均短辺長さ比
(d/r2)が0.2以下、特に0.1未満であると扁
平トナーが現像時に破砕され、超微粉が発生し、トナー
散りやカブリの発生原因となり好ましくなく、0.4以
上、特に0.5を越えるとトナーの偏平部が像形成体に
向けて付着しにくくなりトナー層が層状に現像されにく
く、トナー層が厚くなりトナー消費量が多くなり好まし
くない。又、転写、定着工程でもトナー散りやトナーの
広がりも多くなり好ましくない。
【0104】扁平トナーを上記の形状とすることによ
り、図4にて前述したように、扁平トナーを用いて現像
を行い像形成体(感光体ドラム)上にトナー像の形成を
行うと、像形成体上の扁平トナーは扁平トナーの扁平部
を像形成体上に向けて、より層状に付着するようにな
る。又、扁平トナーは像形成体上から中間転写体(転写
ベルト)へ転写時、扁平トナーの扁平部を中間転写体上
に向けて層状に付着している。特に転写材(記録材)と
して記録紙を用いる場合、記録紙は繊維から構成され、
更に表面は凹凸を有していることから、表面部及び内部
は電気的に不均一であり、湿度による電気特性変化も大
きいので像形成体から転写材(記録紙)、或いは中間転
写体から転写材(記録紙)への転写時は扁平トナー付着
状態は乱れやすい傾向にある。
【0105】扁平トナーの表面帯電状態は、略均一に帯
電されており、この為、像形成体と扁平トナー端部とよ
りも扁平トナーの扁平な部分とのクーロン力が高くなる
ため、偏平部を付着させることになると考えられる。こ
の様にして像形成体上、中間転写体上に扁平トナーはそ
の端部を寝かせて横方向に並び、扁平面どうしで重なり
やすく層状になり、移動によっても安定したトナー画像
が保たれると考えられる。特にカラー画像形成において
は、各色トナー像を重ね合わせることから、表面が平滑
で電気的特性が均一な像形成体や中間転写体上で各色ト
ナー像を、扁平面どうしで層状に重ね合わせることが良
好な画像を得る重要な構成要素となる。この様にしてト
ナー像の重ね合わせを像形成体や中間転写体上で多く行
い、表面の凹凸や電気的特性の変化の大きい転写材(記
録紙)への転写回数を減らすことが好ましい構成とな
る。
【0106】扁平度が不充分なトナーや不定形トナー
は、扁平部を一様に寝かせずランダムな付着状態になっ
ていること、及び転写、定着工程でトナー散りやトナー
画像の広がりが大きくなることが観察された。
【0107】又、扁平トナーを用いても、転写材(記録
紙)に毎回転写するタンデム方式においては、転写工程
でトナー散りやトナーの広がりが、不定形トナーほどで
はないが観察された。
【0108】扁平度が不十分なトナーや不定形トナーと
は、前述の如く規定した扁平トナー形状からはずれた形
状のもので、粉砕法で作製したトナーや重合法の扁平化
処理を行わないで作製したトナー等が該当する。
【0109】以下、具体的に偏平トナー(扁平粒子)の
作り方について説明する。本発明の画像形成装置に用い
られる偏平トナーは、懸濁重合法や、乳化重合法で作製
した数平均1次粒子径10〜500nmの樹脂粒子を塩
析/融着させて2次粒子を作製し、その後有機溶媒、凝
集剤及び重合触媒等を添加して重合を行い、重合率が8
0%まで進んだ溶液内の球形化された2次粒子(球形ト
ナー)を、溶液とともに加熱された状態で加圧された隘
路を循環させて粒子形状を扁平にし、さらに重合触媒を
添加し重合を完了させることにより製造することが出来
る。
【0110】塩析/融着とは、重合工程によって生成さ
れた樹脂微粒子を凝集剤により塩析させ、余分な分散
剤、界面活性剤等を除却すると同時に加熱融着により樹
脂粒子の大きさを調整することを云う。
【0111】扁平化処理は、重合が100%完了してか
ら行っても良いが、重合が80%まで進んだ状態で、球
形化が行われ後に、扁平化処理を行った方が形状が均一
になり好ましい。
【0112】数平均1次粒子は、光散乱電機泳動粒径測
定装置「ELS−800」(大塚電子工業株式会社製)
で測定することが出来る。
【0113】体積平均粒径はコールターカウンターTA
−2型或いはコールターマルチサイザー(コールター株
式会社製)で測定することが出来る。
【0114】塩析/融着は、樹脂粒子にトナーの構成に
必要な離型剤や着色剤等の分散液と混合する方法や、単
量体中に離型剤や着色剤等のトナー構成成分を分散した
上で乳化重合する方法等で作製した数平均1次粒子径1
0〜500nmの樹脂粒子を塩析/融着させて行うこと
が出来る。
【0115】即ち、重合性単量体中に着色剤や必要に応
じて離型剤、荷電制御剤、さらに重合開始剤等の各種構
成材料を添加し、ホモジナイザー、サンドミル、サンド
グラインダー、超音波分散機等で重合性単量体に各種構
成材料を溶解あるいは分散させる。この各種構成材料が
溶解あるいは分散された液を分散安定剤を含有した水系
媒体中でホモミキサーやホモジナイザー等を使用しトナ
ーとしての所望の大きさの油滴に分散させる。その後、
撹拌翼の有る撹拌機構付きの反応装置へ移し、加熱する
ことで重合反応を80%まで進行させて、球形粒子(球
形トナー)とさせる。その後加熱された状態で加圧され
た隘路を循環させ形状を扁平にし、さらに重合触媒を添
加し重合を進め、重合を完了させる。重合完了後、分散
安定剤を除去し、濾過、洗浄し、さらに乾燥することで
本発明の画像形成装置に用いられる扁平トナーを作製す
ることが出来る。
【0116】その一例を図6に示すように、アニュラー
型連続湿式撹拌ミルは、既に知られているミルの1種
で、断面三角形のアニュラー型(環状)のステータ50
1内に、略同じ形状を有するロータ502が回転し、こ
のステータ501とロータ502との間の幅の狭い間
隙、即ち、破砕帯503にメディア504が充填されて
いて、ミルに供給される80%まで重合が進んだ溶液内
の球形化された2次粒子(球形トナー)に、2次粒子を
含んだ溶液と共に、機械的な衝撃力を与え、2次粒子の
形状を扁平化する。前記溶液は、ミルの供給口505か
らポンプにてW型断面の前記破砕帯503を一巡し、上
部のキャップセパレータ506でメディア504と分離
されて、出口507から排出される。又、扁平化処理中
の溶液の温度制御は、温水508をステータとロータに
循環させることにより行われる。メディア504は、遠
心力によって、W型の粉砕帯を順次に移動し、再度、入
り口まで戻って循環する。粒子への圧力は加圧された隘
路を循環することで粉砕帯の壁或いはメディアにより加
えられる。メディアとしては、通常、0.5〜3mm径
のジルコン、ガラス及びスチール等が用いられる。
【0117】かかるアニュラー型連続式湿式撹拌ミルを
用いる2次粒子を含む溶液の扁平化処理温度は、2次粒
子の樹脂のガラス転移点(Tg)の−5℃〜+40℃が
好ましく、0℃〜+30℃がより好ましく、さらに好ま
しくは+10〜+30℃である。ガラス転移点よりも5
℃以上低い温度で処理すると、重合体粒子の破砕が起こ
り、目的とする扁平化を行うことが困難となり好ましく
ない。他方、ガラス転移点よりも40℃以上高い温度で
処理すると、2次粒子が相互に融着し、凝集塊を生じる
とともに、扁平化された重合体粒子がその表面張力によ
って、再び、真球化するので、扁平化を効率よく行えず
好ましくない。
【0118】バインダーとしての樹脂を構成する重合性
単量体として使用されるものとしては、例えばスチレ
ン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メ
チルスチレン、α−メチルスチレン、p−クロロスチレ
ン、3,4−ジクロロスチレン、p−フェニルスチレ
ン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、
p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチ
レン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチ
レン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチ
レン等のスチレン、スチレン誘導体、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メ
タクリル酸イソプロピル、メタクリル酸イソブチル、メ
タクリル酸t−ブチル、メタクリル酸n−オクチル、メ
タクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリ
ル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸フェニル、メ
タクリル酸ジエチルアミノエチル、メタクリル酸ジメチ
ルアミノエチル等のメタクリル酸エステル誘導体、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロ
ピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸t−ブチル、
アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−オクチル、アク
リル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、ア
クリル酸ラウリル、アクリル酸フェニル等の、アクリル
酸エステル誘導体、エチレン、プロピレン、イソブチレ
ン等のオレフィン類、塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭
化ビニル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン等のハロゲ
ン系ビニル類、プロピオン酸ビニル、酢酸ビニル、ベン
ゾエ酸ビニル等のビニルエステル類、ビニルメチルエー
テル、ビニルエチルエーテル等のビニルエーテル類、ビ
ニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルヘキシ
ルケトン等のビニルケトン類、N−ビニルカルバゾー
ル、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドン等の
N−ビニル化合物、ビニルナフタレン、ビニルピリジン
等のビニル化合物類、アクリロニトリル、メタクリロニ
トリル、アクリルアミド等のアクリル酸あるいはメタク
リル酸誘導体等が挙げられる。これらの中でビニル系単
量体は単独あるいは組み合わせて使用することが出来
る。
【0119】また、樹脂を構成する重合性単量体として
イオン性解離基を有するものを組み合わせて用いること
がさらに好ましい。例えば、カルボキシル基、スルフォ
ン酸基、リン酸基等の置換基を単量体の構成基として有
するもので、具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、
マレイン酸、イタコン酸、ケイ皮酸、フマール酸、マレ
イン酸モノアルキルエステル、イタコン酸モノアルキル
エステル、スチレンスルフォン酸、アリルスルフォコハ
ク酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルフ
ォン酸、アシッドホスホオキシエチルメタクリレート、
3−クロロ−2−アシッドホスホオキシプロピルメタク
リレート等が挙げられる。
【0120】さらに、ジビニルベンゼン、エチレングリ
コールジメタクリレート、エチレングリコールジアクリ
レート、ジエチレングリコールジメタクリレート、ジエ
チレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコ
ールジメタクリレート、トリエチレングリコールジアク
リレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、
ネオペンチルグリコールジアクリレート等の多官能性ビ
ニル類を使用して架橋構造の樹脂とすることも出来る。
【0121】これらの重合性単量体はラジカル重合開始
剤を用いて重合することが出来る。この場合、懸濁重合
法では油溶性重合開始剤を用いることが出来る。この油
溶性重合開始剤としては、2,2′−アゾビス−(2,
4−ジメチルバレロニトリル)、2,2′−アゾビスイ
ソブチロニトリル、1,1′−アゾビス(シクロヘキサ
ン−1−カルボニトリル)、2,2′−アゾビス−4−
メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾビス
イソブチロニトリル等のアゾ系またはジアゾ系重合開始
剤、ベンゾイルパーオキサイド、メチルエチルケトンペ
ルオキサイド、ジイソプロピルペルオキシカーボネー
ト、クメンヒドロペルオキサイド、t−ブチルヒドロペ
ルオキサイド、ジ−t−ブチルペルオキサイド、ジクミ
ルペルオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルペルオ
キサイド、ラウロイルペルオキサイド、2,2−ビス−
(4,4−t−ブチルペルオキシシクロヘキシル)プロ
パン、トリス−(t−ブチルペルオキシ)トリアジン等
の過酸化物系重合開始剤や過酸化物を側鎖に有する高分
子開始剤等を挙げることが出来る。
【0122】また、乳化重合法を用いる場合には水溶性
ラジカル重合開始剤を使用することが出来る。水溶性重
合開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウ
ム等の過硫酸塩、アゾビスアミノジプロパン酢酸塩、ア
ゾビスシアノ吉草酸およびその塩、過酸化水素等を挙げ
ることが出来る。
【0123】分散安定剤としては、リン酸三カルシウ
ム、リン酸マグネシウム、リン酸亜鉛、リン酸アルミニ
ウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化カル
シウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、メ
タケイ酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、
ベントナイト、シリカ、アルミナ等を挙げることが出来
る。さらに、ポリビニルアルコール、ゼラチン、メチル
セルロース、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウ
ム、エチレンオキサイド付加物、高級アルコール硫酸ナ
トリウム等の界面活性剤として一般的に使用されている
ものを分散安定剤として使用することが出来る。
【0124】本発明において優れた樹脂としては、ガラ
ス転移点が20〜90℃のものが好ましく、軟化点が8
0〜220℃のものが好ましい。ガラス転移点は示差熱
量分析方法で測定されるものであり、軟化点は高化式フ
ローテスターで測定することが出来る。さらに、これら
樹脂としてはゲルパーミエーションクロマトグラフィー
により測定される分子量が数平均分子量(Mn)で10
00〜100000、重量平均分子量(Mw)で200
0〜1000000のものが好ましい。さらに、分子量
分布として、Mw/Mnが1.5〜100、特に1.8
〜70のものが好ましい。
【0125】本発明の画像形成装置に用いられる扁平ト
ナーは少なくとも樹脂と着色剤を含有するものである
が、必要に応じて定着性改良剤である離型剤や荷電制御
剤等を含有することも出来る。さらに、上記樹脂と着色
剤を主成分とする扁平トナーの粒子に対して無機微粒子
や有機微粒子等で構成される外添剤を添加したものであ
ってもよい。
【0126】本発明の画像形成装置に用いられる扁平ト
ナーに使用する着色剤としてはカーボンブラック、染
料、顔料等を任意に使用することが出来る。
【0127】カーボンブラックとしてはチャンネルブラ
ック、ファーネスブラック、アセチレンブラック、サー
マルブラック、ランプブラック等を用いることが出来
る。
【0128】染料としてはC.I.ソルベントレッド
1、同49、同52、同58、同63、同111、同1
22、C.I.ソルベントイエロー19、同44、同7
7、同79、同81、同82、同93、同98、同10
3、同104、同112、同162、C.I.ソルベン
トブルー25、同36、同60、同70、同93、同9
5等を用いることができ、またこれらの混合物も用いる
ことが出来る。顔料としてはC.I.ピグメントレッド
5、同48:1、同53:1、同57:1、同122、
同139、同144、同149、同166、同177、
同178、同222、C.I.ピグメントオレンジ3
1、同43、C.I.ピグメントイエロー14、同1
7、同93、同94、同138、C.I.ピグメントグ
リーン7、C.I.ピグメントブルー15:3、同60
等を用いることが出来る。上記染料及び顔料は単独或い
は混合して用いることが出来る。着色剤の数平均1次粒
子径は種類により多様であるが、概ね10〜200nm
が好ましい。
【0129】着色剤の添加方法としては、単量体を重合
させる段階で着色剤を添加し、重合して着色粒子とする
方法等を用いることが出来る。尚、着色剤は重合体を作
製する段階で添加する場合はラジカル重合性を阻害しな
い様に表面をカップリング剤等で処理して使用すること
が好ましい。
【0130】さらに、定着性改良剤としての低分子量ポ
リプロピレン(数平均分子量=1500〜9000)や
低分子量ポリエチレン等を添加してもよい。
【0131】荷電制御剤も同様に種々の公知のもので、
且つ水中に分散することが出来るものを使用することが
出来る。具体的には、ニグロシン系染料、ナフテン酸ま
たは高級脂肪酸の金属塩、アルコキシル化アミン、第4
級アンモニウム塩化合物、アゾ系金属錯体、サリチル酸
金属塩あるいはその金属錯体等が挙げられる。
【0132】尚、これら荷電制御剤や定着性改良剤の粒
子は、分散した状態で数平均1次粒子径が10〜500
nm程度とすることが好ましい。
【0133】塩析/融着されて球形化された2次粒子の
扁平化は、アニュラー型連続湿式撹拌ミル、ピストン型
高圧式均質化機或いはインラインスクリュウポンプ等で
行うことが出来る。
【0134】また、本発明の画像形成装置に用いられる
扁平トナーでは、外添剤として無機微粒子や有機微粒子
等の微粒子を添加して使用することでより効果を発揮す
ることが出来る。この理由としては、外添剤の埋没や脱
離を効果的に抑制することが出来るため、その効果が顕
著にでるものと推定される。
【0135】この無機微粒子としては、シリカ、チタニ
ア及びアルミナ等の無機酸化物粒子の使用が好ましく、
さらに、これら無機微粒子はシランカップリング剤やチ
タンカップリング剤等によって疎水化処理されているこ
とが好ましい。疎水化処理の程度としては特に限定され
るものでは無いが、メタノールウェッタビリティーとし
て40〜95のものが好ましい。メタノールウェッタビ
リティーとは、メタノールに対する濡れ性を評価するも
のである。この方法は、内容量200mlのビーカー中
に入れた蒸留水50mlに、測定対象の無機微粒子を
0.2g秤量し添加する。メタノールを先端が液体中に
浸漬されているビュレットから、ゆっくり撹拌した状態
で無機微粒子の全体が濡れるまでゆっくり滴下する。こ
の無機微粒子を完全に濡らすために必要なメタノールの
量をa(ml)とした場合に、下記式により疎水化度が
算出される。
【0136】 疎水化度=(a/(a+50))×100 この外添剤の添加量としては、扁平トナー中に0.1〜
5.0質量%が好ましく、より好ましくは0.5〜4.
0質量%である。また、外添剤としては種々のものを組
み合わせて使用してもよい。
【0137】前述した各画像形成装置において、上記の
如き扁平トナーを用いることにより、トナー消費量が少
なくても高濃度の画像が得られ、画像に凹凸が少なく、
且つトナーの散りが無い印刷ライクの高品質な画像を得
ることが可能となる。
【0138】しかしながら、上述の扁平トナーを用いる
画像形成装置においては、トナー像の薄層化と平坦化と
がなされ、高品質の画像形成が図られたものの、像形成
体上に扁平トナーが扁平状に密着して付着し、画像形成
後の像形成体上の転写残トナーのクリーニング性が悪い
という問題が生じる。
【0139】この問題を解決し、画像形成後の像形成体
上の転写残トナーのクリーニング性を良好とさせるクリ
ーニング装置について、図7ないし図9、及び前述した
図5を用いて説明する。図7は、第1のクリーニングバ
イアスを印加する回動ローラとブレード部材とにより像
形成体上の扁平トナーをクリーニングするクリーニング
装置の部分拡大説明図であり、図8は、回動ローラの表
面状態を示す図であり、図9は、図7のブレード部材に
第2のクリーニングバイアスを印加して扁平トナーのク
リーニングを行うクリーニング装置の部分拡大説明図で
ある。
【0140】図7ないし図9によれば、図7に示すよう
に、像形成体のクリーニング手段である感光体クリーニ
ング装置19は、感光体ドラム10aの回転方向の上流
側に設けられる回動ローラであるクリーニングローラ1
91と、クリーニングローラ191の下流側で、その先
端をクリーニングローラ191に向けて配置されるブレ
ード部材であるクリーニングブレード192とにより構
成され、クリーニングローラ191とクリーニングブレ
ード192とにより感光体ドラム10a上に密着された
転写残トナーをクリーニングするが、この際、好ましく
はクリーニングローラ191を強制駆動とし、さらにク
リーニングローラ191にトナーと反対極性(本実施形
態においてはプラス極性)で、例えば+200〜+50
0V程度の直流電圧からなる第1のクリーニングバイア
スVC1を印加し、感光体ドラム10(或いは感光体ド
ラム10a)上のマイナス極性の転写残の扁平トナーを
引き付け、一旦引き起こして付着力を低減させてからク
リーニングローラ191に転写残の扁平トナーを付着さ
せてクリーニングする。クリーニングローラ191の強
制駆動により転写残の扁平トナーを擦り取る作用も生じ
る。クリーニングローラ191上に付着した転写残の扁
平トナーは、掻取板191aにより掻き取られて感光体
クリーニング装置19内に収容される。また、クリーニ
ングローラ191によってもクリーニングされなかった
転写残の扁平トナーはクリーニングブレード192によ
りクリーニングされる。
【0141】クリーニングローラ191は、外径φ1
(mm)が8〜20mm程度で、例えばシリコン樹脂や
ウレタン樹脂等の発泡体からなるスポンジローラを用い
て、表面に凹凸を有するように形成されるが、図5にて
前述したように、好ましくは体積平均粒径が3〜10μ
m、より好ましくは4〜9μmであり、好ましくは平均
長さの長辺(r1)と短辺(r2)が5〜20μm、平均
厚さ(d)が1〜5μmである扁平トナーに対して、図
8に示すように、クリーニングローラ191の表面の凹
凸の幅W(μm)を扁平トナーの平均長さの長辺
(r1)の2〜10倍程度、表面の凹凸の深さD(μ
m)を扁平トナーの平均厚さ(d)の1〜5倍程度とす
ることが、感光体ドラム10(或いは感光体ドラム10
a)上の転写残の扁平トナーを引き起こし、クリーニン
グローラ191に付着させるのに好ましいことが実験的
に確認された。
【0142】また、クリーニングブレード192は、厚
さ1〜3mm程度で、例えばシリコン樹脂やウレタン樹
脂等の板材を用いて形成されるが、図9に示すように、
クリーニングブレード192の感光体ドラム10(或い
は感光体ドラム10a)との接触側に、シリコン樹脂や
ウレタン樹脂等にカーボンを混入させた、厚さ1〜20
μm程度(扁平トナーの体積平均粒径と略同じ程度)の
導電層192aを設け、導電層192aにトナーと同極
性(本実施形態においてはマイナス極性)で、例えば−
100〜−500V程度の直流電圧からなる第2のクリ
ーニングバイアスVC2を印加し、クリーニングブレー
ド192の先端とクリーニングローラ191との間に電
界Eを形成し、クリーニングローラ191によってもク
リーニングされなかった転写残の扁平トナーをクリーニ
ングする。この際、感光体ドラム10(或いは感光体ド
ラム10a)上を立ち上がった状態で感光体ドラム10
(或いは感光体ドラム10a)に付着するクリーニング
ローラ191によってもクリーニングされなかった転写
残の扁平トナーが電界Eにより弾き飛ばされ、感光体ド
ラム10(或いは感光体ドラム10a)に付着するクリ
ーニングローラ191によってもクリーニングされなか
った転写残の扁平トナーがクリーニングされる。また、
クリーニングブレード192の先端部に溜まった転写残
の扁平トナーが電界Eにより弾き飛ばされて、クリーニ
ングブレード192の先端部に溜まった転写残の扁平ト
ナーがクリーニングされる。なお、導電層192aの層
厚が厚過ぎると、クリーニングブレード192の先端と
クリーニングローラ191との間に電界が形成できず、
感光体ドラム10(或いは感光体ドラム10a)に付着
するクリーニングローラ191によってもクリーニング
されなかった転写残の扁平トナーや、クリーニングブレ
ード192の先端部に溜まった転写残の扁平トナーの弾
き飛ばしが良好になされない。
【0143】上記の如くにして、扁平トナーを用いる画
像形成装置における、画像形成後の像形成体上の転写残
トナーのクリーニング性が良好なクリーニング装置を有
する画像形成装置の提供が可能となる。
【0144】
【発明の効果】本発明によれば、扁平トナーを用いる画
像形成装置における、画像形成後の像形成体上の転写残
トナーのクリーニング性が良好なクリーニング装置を有
する画像形成装置の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる扁平トナーを用いる画像形成
装置の実施形態の第1の例を示すカラー画像形成装置の
断面構成図である。
【図2】本発明にかかわる扁平トナーを用いる画像形成
装置の実施形態の第2の例を示すカラー画像形成装置の
断面構成図である。
【図3】本発明にかかわる扁平トナーを用いる画像形成
装置の実施形態の第3の例を示すカラー画像形成装置の
断面構成図である。
【図4】像形成体或いは中間転写体上の扁平トナーから
なるトナー像を示す図である。
【図5】扁平トナーの一例を示す模式図である。
【図6】アニュラー型連続湿式撹拌ミルの一例を示す要
部断面図である。
【図7】第1のクリーニングバイアスを印加する回動ロ
ーラとブレード部材とにより扁平トナーをクリーニング
するクリーニング装置の部分拡大説明図である。
【図8】回動ローラの表面状態を示す図である。
【図9】ブレード部材に第2のクリーニングバイアスを
印加して扁平トナーのクリーニングを行うクリーニング
装置の部分拡大説明図である。
【符号の説明】
10,10a 感光体ドラム 11,11(H),11(L) スコロトロン帯電器 12,12(H),12(L),12a 露光光学系 13,13(H),13(L) 現像器 14A 搬送ベルト 14a 転写ベルト 14C 転写器 14c 1次転写ローラ 14g 2次転写器 15 給紙カセット 16 タイミングローラ 17 定着装置 19 感光体クリーニング装置 100 プロセスユニット 191 クリーニングローラ 192 クリーニングブレード 192a 導電層 E 電界 P 記録紙 VC1 第1のクリーニングバイアス VC2 第2のクリーニングバイアス

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像形成体の上に静電潜像を形成し、前記
    静電潜像を扁平トナーを用いる現像剤で現像し、前記像
    形成体上にトナー像を形成した後、前記トナー像を転写
    材上に転写し、前記像形成体の上の転写残トナーをクリ
    ーニング手段によりクリーニングする画像形成装置にお
    いて、 前記クリーニング手段にブレード部材と回動ローラとを
    設けるもので、 前記ブレード部材の先端部を、前記像形成体の移動方向
    の上流側に設けた前記回動ローラに向けて配置すること
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記回動ローラの表面に凹凸を設けると
    共に、前記回動ローラに第1のクリーニングバイアスを
    印加することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ブレード部材に第2のクリーニング
    バイアスを印加し、前記ブレード部材の先端と前記回動
    ローラとの間に電界を形成することを特徴とする請求項
    1または2に記載の画像形成装置。
JP2001057959A 2001-03-02 2001-03-02 画像形成装置 Pending JP2002258703A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001057959A JP2002258703A (ja) 2001-03-02 2001-03-02 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001057959A JP2002258703A (ja) 2001-03-02 2001-03-02 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002258703A true JP2002258703A (ja) 2002-09-11

Family

ID=18917754

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001057959A Pending JP2002258703A (ja) 2001-03-02 2001-03-02 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002258703A (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7118227B2 (en) 2001-04-25 2006-10-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Projection display device
JP2008134549A (ja) * 2006-11-29 2008-06-12 Kyocera Mita Corp クリーニング装置及びこれを搭載した画像形成装置
JP2008157990A (ja) * 2006-12-20 2008-07-10 Kyocera Mita Corp クリーニング装置及びこれを搭載した画像形成装置
JP2008157989A (ja) * 2006-12-20 2008-07-10 Kyocera Mita Corp クリーニング装置及びこれを搭載した画像形成装置
JP2008157992A (ja) * 2006-12-20 2008-07-10 Kyocera Mita Corp クリーニング装置及びこれを搭載した画像形成装置
JP2015118358A (ja) * 2013-11-15 2015-06-25 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7118227B2 (en) 2001-04-25 2006-10-10 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Projection display device
JP2008134549A (ja) * 2006-11-29 2008-06-12 Kyocera Mita Corp クリーニング装置及びこれを搭載した画像形成装置
JP2008157990A (ja) * 2006-12-20 2008-07-10 Kyocera Mita Corp クリーニング装置及びこれを搭載した画像形成装置
JP2008157989A (ja) * 2006-12-20 2008-07-10 Kyocera Mita Corp クリーニング装置及びこれを搭載した画像形成装置
JP2008157992A (ja) * 2006-12-20 2008-07-10 Kyocera Mita Corp クリーニング装置及びこれを搭載した画像形成装置
JP2015118358A (ja) * 2013-11-15 2015-06-25 富士ゼロックス株式会社 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2002304004A (ja) 扁平トナー、その製造方法及びそれを用いた画像形成方法
JP2003255567A (ja) 画像形成方法、画像形成装置及びプロセスカートリッジと、電子写真感光体
JP2003255585A (ja) 画像形成方法及び画像形成装置
JP2002258703A (ja) 画像形成装置
JP2002221812A (ja) 電子写真用トナー粒子、画像処理方法、画像形成方法及び画像形成装置
JP2003173060A (ja) 画像形成装置
JP3948211B2 (ja) 扁平トナーを用いた画像形成方法
JPH10142836A (ja) 画像形成方法
JP2002229365A (ja) 画像形成装置
JP4254066B2 (ja) 画像形成方法
JP4134497B2 (ja) 画像形成方法及びそれらに用いられる静電潜像現像用トナー
JP2004233696A (ja) 画像形成装置
JP2002229248A (ja) 電子写真用トナーとその製造方法、画像形成方法及び画像形成装置
JP2002244400A (ja) 画像形成装置
JP4026316B2 (ja) 静電潜像現像用黒色トナー、並びに、画像形成方法および画像形成装置
JP2002258513A (ja) 画像形成方法
JP3988388B2 (ja) 電子写真用トナーとその製造方法、画像形成方法及び画像形成装置
JP2002258618A (ja) 画像形成装置
JP2002304001A (ja) 画像形成方法
JP3945171B2 (ja) 静電潜像現像用黒色トナーおよびその製造方法、並びに、画像形成方法および画像形成装置
JP2002062681A (ja) 静電荷像現像用トナーとそれを用いた現像剤、画像形成方法及び画像形成装置
JP2003066684A (ja) 画像形成装置
JP2002311731A (ja) 画像形成方法及び画像形成装置
JP2002287401A (ja) 画像形成方法及び画像形成装置
JP2002258579A (ja) 画像形成装置