JP2002258579A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2002258579A
JP2002258579A JP2001057966A JP2001057966A JP2002258579A JP 2002258579 A JP2002258579 A JP 2002258579A JP 2001057966 A JP2001057966 A JP 2001057966A JP 2001057966 A JP2001057966 A JP 2001057966A JP 2002258579 A JP2002258579 A JP 2002258579A
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JP2001057966A
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Satoru Haneda
哲 羽根田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 層厚の厚い重ね合わせのカラートナー像を形
成する画像形成装置において、転写性の改良を行うと共
に、中間転写体に駆動むらを生じさせない中間転写体の
駆動方法を有する画像形成装置を提供し、且つ、転写・
定着部からの熱により像形成体等のプロセス部材の加熱
を防止する画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 中間転写体を粘着性を有するベルト部材
として像形成体とニップ部を形成すると共に、中間転写
体の体積抵抗率を108〜1012Ω・cmとして中間転
写体に転写バイアスを印加し、ニップ部に加えられる粘
着力と静電気力とにより、像形成体を駆動すると共に、
トナー像の前記中間転写体への転写を行うことを特徴と
する画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、FAX等で、複数の像形成体の周辺に帯電手段、像
露光手段、現像手段等を配置して、それぞれの像形成体
上にトナー像の形成を行い、該トナー像を粘着性の中間
転写体の上で重ね合わせ、粘着性の中間転写体の上に重
ね合わせのカラートナー像を形成した後、重ね合わせの
カラートナー像を転写材に転写・定着する画像形成装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より多色のカラー画像を形成する方
法としては、画像を必要な色と同数の像形成体と、該像
形成体の周辺に帯電手段、像露光手段、現像手段を設
け、それぞれの像形成体に形成した単色のトナー像を、
中間転写体に重ね合わせてカラー画像とする装置や、1
つの像形成体を複数回転して各色毎の帯電、像露光なら
びに現像を繰り返して像形成体上に重ね合わされたカラ
ー画像を形成する装置や、1つの像形成体上に帯電、像
露光ならびに現像により形成されたトナー像を、中間転
写体上に転写し、各色毎にこれを繰り返し、中間転写体
上に重ね合わされたカラー画像を形成する装置等が知ら
れている。
【0003】特に、画像を必要な色と同数の像形成体
と、該像形成体の周辺に帯電手段、像露光手段、現像手
段等の画像形成プロセス手段を設け、それぞれの像形成
体に形成した単色のトナー像を、中間転写体に重ね合わ
せてカラー画像とするカラー画像形成装置が、高品質な
カラー画像を形成するものとして、近来用いられてきて
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記、
帯電手段、像露光手段、現像手段等からなる複数の画像
形成プロセス手段により、中間転写体上に重ね合わせの
カラートナー像を形成する画像形成装置においては、カ
ラートナー像の層厚が厚く転写性が不良となり易い。ま
た、それぞれの像担持体と中間転写体とを独立駆動とす
ると駆動むらによる画像段むら(レジスト不良による画
像段むら)が発生するという問題が起こる。また、中間
転写体の像形成体との滑りも困難であるという問題を有
する。さらに、中間転写体の転写・定着部からの熱によ
り像形成体等のプロセス部材が加熱され、像形成体が劣
化されるという問題も起こる。
【0005】本発明は上記の問題点を解決し、層厚の厚
い重ね合わせのカラートナー像を形成する画像形成装置
において、転写性の改良を行うと共に、中間転写体に駆
動むらを生じさせない中間転写体の駆動方法を有する画
像形成装置を提供し、且つ、転写・定着部からの熱によ
り像形成体等のプロセス部材の加熱を防止する画像形成
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的は、複数の像形
成体の上に形成されたトナー像を転写して中間転写体の
上で前記トナー像を重ね合わせ、前記中間転写体の上に
重ね合わせのカラートナー像を形成した後、前記重ね合
わせのカラートナー像を転写材に転写・定着する画像形
成装置において、前記中間転写体を粘着性を有するベル
ト部材として前記像形成体とニップ部を形成すると共
に、前記中間転写体の体積抵抗率を108〜1012Ω・
cmとして前記中間転写体に転写バイアスを印加し、前
記ニップ部に加えられる粘着力と静電気力とにより、前
記像形成体を駆動すると共に、前記トナー像の前記中間
転写体への転写を行うことを特徴とする画像形成装置に
よって達成される。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。
【0008】本発明にかかわる画像形成装置の一実施形
態の画像形成プロセスおよび各機構について、図1ない
し図3を用いて説明する。図1は、本発明にかかわる画
像形成装置の一実施形態を示すカラー画像形成装置の断
面構成図であり、図2は、像形成体から中間転写体への
トナー像の転写状態を示す図であり、図3は、中間転写
体から転写材へのカラートナー像の転写状態を示す図で
ある。
【0009】図1ないし図3によれば、図1に示すよう
に、本発明の画像形成装置は、画像読み取り部A、画像
処理部B、画像形成部E等よりなっている。
【0010】画像形成装置の上部には、透明なガラス板
などからなる原稿台と、さらに原稿台上に載置した原稿
Dを覆う原稿カバー等からなる原稿載置部111があ
り、原稿台の下方であって、装置本体内には第1ミラー
ユニット112、第2ミラーユニット113、主レンズ
120、カラーCCD123等からなる画像読み取り部
Aが設けられている。第1ミラーユニット112は露光
ランプ114、第1ミラー115を備え、前記原稿台と
平行に、かつ図面左右方向へ直線移動可能に取り付けら
れていて、原稿Dの全面を光学走査する。第2ミラーユ
ニット113は第2ミラー116及び第3ミラー117
を一体化して備え、常に所定の光路長を保つように第1
ミラーユニット112の1/2の速度で左右同方向に直
線移動する。勿論この第2ミラーユニット113の移動
は前記第1ミラーユニット112と同様に原稿台に対し
て平行である。前記露光ランプ114によって照明され
る原稿台上の原稿Dの像は、主レンズ120により第1
ミラー115、第2ミラー116、第3ミラー117を
経てカラーCCD123上へ結像されるようになってい
る。走査が終わると第1ミラーユニット112及び第2
ミラーユニット113は元の位置に戻り、次のコピーま
で待機する。
【0011】前記カラーCCD123によって得られた
各色の画像データは画像処理部Bにおいて画像処理さ
れ、画像信号として次に説明する画像形成部Eにおいて
レーザ書込みが行われる。
【0012】図1に示す画像形成装置は画像形成部Eと
して粘着性を有するベルト部材からなる中間転写体を用
いたタンデム方式のカラー画像形成装置であって、粘着
性を有するベルト部材からなる中間転写体としての粘着
転写ベルト14aの周縁部には黒色(K)、シアン
(C)、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)から成る4
組の画像形成プロセス手段としてのプロセスユニット1
00が設けられていて、各プロセスユニット100では
K、C、M及びYのトナー像が感光体ドラム10上に形
成され、トナー像は粘着転写ベルト14aの上で重ね合
わせて転写され、転写されたカラートナー像は転写材と
しての記録紙P上に一括して転写、定着されて機外に排
出される構成となっている。
【0013】4組のプロセスユニット100は何れも共
通した構造となっているので、その1組について説明す
る。
【0014】像形成体である感光体ドラム10は、円筒
状の基体の外周に、導電層及び有機感光層(OPC)の
光導電体層を形成したものであり、後述するように、粘
着転写ベルト14aにより駆動され、導電層を接地され
た状態で矢印で示す反時計方向に回転される。
【0015】11は帯電手段としてのスコロトロン帯電
器で、感光体ドラム10の移動方向に対して直交する方
向に感光体ドラム10と対峙し近接して取り付けられ、
トナーと同極性のコロナ放電によって、感光体ドラム1
0に対し一様な電位を与える。
【0016】12は画像部(画像形成部)の画像データ
に基づいてK、C、M、Yの像露光を行う像露光手段と
しての露光光学系で、例えばポリゴンミラー等によって
感光体ドラム10の回転軸と平行に走査を行う走査光学
系である。一様帯電された感光体ドラム10上に露光光
学系12によって像露光を行うことによって潜像が形成
される。
【0017】感光体ドラム10周縁には、負に帯電した
トナーのみによる一成分現像剤、或いはトナーとキャリ
アとから成る二成分現像剤を内蔵した現像器13が設け
られていて、現像剤を保持して回転する現像剤搬送体と
しての現像ローラ13aによって、感光体ドラム10上
の潜像を接触或いは非接触で反転現像する。
【0018】現像ローラ13aと感光体ドラム10との
間には、直流電圧VDC或いは直流電圧VDCに交流電圧V
ACを重畳した現像バイアス電圧を印加する。トナーの帯
電は直流電圧VDCと同極性(負)であるため、直流電圧
DCより電位の絶対値の高いVHの部分には付着せず、
電位の絶対値の低いVLの部分にその電位差に応じたト
ナー量が付着し顕像化(反転現像)する。
【0019】現像剤に用いられるキャリアは、フェライ
トをコアとしてその周りに絶縁性樹脂をコーティングし
た磁性キャリアが用いられ、トナーとしては以下に説明
する重合トナーが用いられ、2成分現像剤の場合には、
トナー濃度5〜10質量%になるように磁性キャリアと
重合トナーとを混合したもので、重合トナー或いは重合
トナーと磁性キャリアとを現像剤とし、現像スリーブ1
3a上に現像剤が0.1〜0.6mmの層厚に規制され
て現像域へと搬送される。
【0020】本発明の画像形成装置に用いられる重合ト
ナーは、懸濁重合法や、乳化重合法で作製した数平均1
次粒子径10〜500nmの樹脂粒子を塩析/融着させ
て2次粒子を作製し、その後有機溶媒、凝集剤及び重合
触媒等を添加して重合を行い、重合率が80%まで進ん
だ溶液内の球形化された2次粒子(球形トナー)を、さ
らに重合触媒を添加し重合を完了させることにより製造
することが出来る。
【0021】塩析/融着とは、重合工程によって生成さ
れた樹脂微粒子を凝集剤により塩析させ、余分な分散
剤、界面活性剤等を除却すると同時に加熱融着により樹
脂粒子の大きさを調整することを云う。
【0022】数平均1次粒子は、光散乱電機泳動粒径測
定装置「ELS−800」(大塚電子工業株式会社製)
で測定することが出来る。
【0023】体積平均粒径はコールターカウンターTA
−2型或いはコールターマルチサイザー(コールター株
式会社製)で測定することが出来る。
【0024】塩析/融着は、樹脂粒子にトナーの構成に
必要な離型剤や着色剤等の分散液と混合する方法や、単
量体中に離型剤や着色剤等のトナー構成成分を分散した
上で乳化重合する方法等で作製した数平均1次粒子径1
0〜500nmの樹脂粒子を塩析/融着させて行うこと
が出来る。
【0025】即ち、重合性単量体中に着色剤や必要に応
じて離型剤、荷電制御剤、さらに重合開始剤等の各種構
成材料を添加し、ホモジナイザー、サンドミル、サンド
グラインダー、超音波分散機等で重合性単量体に各種構
成材料を溶解あるいは分散させる。この各種構成材料が
溶解あるいは分散された液を分散安定剤を含有した水系
媒体中でホモミキサーやホモジナイザー等を使用しトナ
ーとしての所望の大きさの油滴に分散させる。その後、
撹拌翼の有る撹拌機構付きの反応装置へ移し、加熱する
ことで重合反応を80%まで進行させて、球形粒子(球
形トナー)とさせる。さらに重合触媒を添加し重合を進
め、重合を完了させる。重合完了後、分散安定剤を除去
し、濾過、洗浄し、さらに乾燥することで本発明の画像
形成装置に用いられる重合トナーを作製することが出来
る。
【0026】バインダーとしての樹脂を構成する重合性
単量体として使用されるものとしては、例えばスチレ
ン、o−メチルスチレン、m−メチルスチレン、p−メ
チルスチレン、α−メチルスチレン、p−クロロスチレ
ン、3,4−ジクロロスチレン、p−フェニルスチレ
ン、p−エチルスチレン、2,4−ジメチルスチレン、
p−tert−ブチルスチレン、p−n−ヘキシルスチ
レン、p−n−オクチルスチレン、p−n−ノニルスチ
レン、p−n−デシルスチレン、p−n−ドデシルスチ
レン等のスチレン、スチレン誘導体、メタクリル酸メチ
ル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸n−ブチル、メ
タクリル酸イソプロピル、メタクリル酸イソブチル、メ
タクリル酸t−ブチル、メタクリル酸n−オクチル、メ
タクリル酸2−エチルヘキシル、メタクリル酸ステアリ
ル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸フェニル、メ
タクリル酸ジエチルアミノエチル、メタクリル酸ジメチ
ルアミノエチル等のメタクリル酸エステル誘導体、アク
リル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロ
ピル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸t−ブチル、
アクリル酸イソブチル、アクリル酸n−オクチル、アク
リル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸ステアリル、ア
クリル酸ラウリル、アクリル酸フェニル等の、アクリル
酸エステル誘導体、エチレン、プロピレン、イソブチレ
ン等のオレフィン類、塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭
化ビニル、フッ化ビニル、フッ化ビニリデン等のハロゲ
ン系ビニル類、プロピオン酸ビニル、酢酸ビニル、ベン
ゾエ酸ビニル等のビニルエステル類、ビニルメチルエー
テル、ビニルエチルエーテル等のビニルエーテル類、ビ
ニルメチルケトン、ビニルエチルケトン、ビニルヘキシ
ルケトン等のビニルケトン類、N−ビニルカルバゾー
ル、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドン等の
N−ビニル化合物、ビニルナフタレン、ビニルピリジン
等のビニル化合物類、アクリロニトリル、メタクリロニ
トリル、アクリルアミド等のアクリル酸あるいはメタク
リル酸誘導体等が挙げられる。これらの中でビニル系単
量体は単独あるいは組み合わせて使用することが出来
る。
【0027】また、樹脂を構成する重合性単量体として
イオン性解離基を有するものを組み合わせて用いること
がさらに好ましい。例えば、カルボキシル基、スルフォ
ン酸基、リン酸基等の置換基を単量体の構成基として有
するもので、具体的には、アクリル酸、メタクリル酸、
マレイン酸、イタコン酸、ケイ皮酸、フマール酸、マレ
イン酸モノアルキルエステル、イタコン酸モノアルキル
エステル、スチレンスルフォン酸、アリルスルフォコハ
ク酸、2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルフ
ォン酸、アシッドホスホオキシエチルメタクリレート、
3−クロロ−2−アシッドホスホオキシプロピルメタク
リレート等が挙げられる。
【0028】さらに、ジビニルベンゼン、エチレングリ
コールジメタクリレート、エチレングリコールジアクリ
レート、ジエチレングリコールジメタクリレート、ジエ
チレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコ
ールジメタクリレート、トリエチレングリコールジアク
リレート、ネオペンチルグリコールジメタクリレート、
ネオペンチルグリコールジアクリレート等の多官能性ビ
ニル類を使用して架橋構造の樹脂とすることも出来る。
【0029】これらの重合性単量体はラジカル重合開始
剤を用いて重合することが出来る。この場合、懸濁重合
法では油溶性重合開始剤を用いることが出来る。この油
溶性重合開始剤としては、2,2′−アゾビス−(2,
4−ジメチルバレロニトリル)、2,2′−アゾビスイ
ソブチロニトリル、1,1′−アゾビス(シクロヘキサ
ン−1−カルボニトリル)、2,2′−アゾビス−4−
メトキシ−2,4−ジメチルバレロニトリル、アゾビス
イソブチロニトリル等のアゾ系またはジアゾ系重合開始
剤、ベンゾイルパーオキサイド、メチルエチルケトンペ
ルオキサイド、ジイソプロピルペルオキシカーボネー
ト、クメンヒドロペルオキサイド、t−ブチルヒドロペ
ルオキサイド、ジ−t−ブチルペルオキサイド、ジクミ
ルペルオキサイド、2,4−ジクロロベンゾイルペルオ
キサイド、ラウロイルペルオキサイド、2,2−ビス−
(4,4−t−ブチルペルオキシシクロヘキシル)プロ
パン、トリス−(t−ブチルペルオキシ)トリアジン等
の過酸化物系重合開始剤や過酸化物を側鎖に有する高分
子開始剤等を挙げることが出来る。
【0030】また、乳化重合法を用いる場合には水溶性
ラジカル重合開始剤を使用することが出来る。水溶性重
合開始剤としては、過硫酸カリウム、過硫酸アンモニウ
ム等の過硫酸塩、アゾビスアミノジプロパン酢酸塩、ア
ゾビスシアノ吉草酸およびその塩、過酸化水素等を挙げ
ることが出来る。
【0031】分散安定剤としては、リン酸三カルシウ
ム、リン酸マグネシウム、リン酸亜鉛、リン酸アルミニ
ウム、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、水酸化カル
シウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、メ
タケイ酸カルシウム、硫酸カルシウム、硫酸バリウム、
ベントナイト、シリカ、アルミナ等を挙げることが出来
る。さらに、ポリビニルアルコール、ゼラチン、メチル
セルロース、ドデシルベンゼンスルフォン酸ナトリウ
ム、エチレンオキサイド付加物、高級アルコール硫酸ナ
トリウム等の界面活性剤として一般的に使用されている
ものを分散安定剤として使用することが出来る。
【0032】本発明の画像形成装置に用いられる重合ト
ナーは少なくとも樹脂と着色剤を含有するものである
が、必要に応じて定着性改良剤である離型剤や荷電制御
剤等を含有することも出来る。さらに、上記樹脂と着色
剤を主成分とする重合トナーの粒子に対して無機微粒子
や有機微粒子等で構成される外添剤を添加したものであ
ってもよい。
【0033】本発明の画像形成装置に用いられる重合ト
ナーに使用する着色剤としてはカーボンブラック、染
料、顔料等を任意に使用することが出来る。
【0034】カーボンブラックとしてはチャンネルブラ
ック、ファーネスブラック、アセチレンブラック、サー
マルブラック、ランプブラック等を用いることが出来
る。
【0035】染料としてはC.I.ソルベントレッド
1、同49、同52、同58、同63、同111、同1
22、C.I.ソルベントイエロー19、同44、同7
7、同79、同81、同82、同93、同98、同10
3、同104、同112、同162、C.I.ソルベン
トブルー25、同36、同60、同70、同93、同9
5等を用いることができ、またこれらの混合物も用いる
ことが出来る。顔料としてはC.I.ピグメントレッド
5、同48:1、同53:1、同57:1、同122、
同139、同144、同149、同166、同177、
同178、同222、C.I.ピグメントオレンジ3
1、同43、C.I.ピグメントイエロー14、同1
7、同93、同94、同138、C.I.ピグメントグ
リーン7、C.I.ピグメントブルー15:3、同60
等を用いることが出来る。上記染料及び顔料は単独或い
は混合して用いることが出来る。着色剤の数平均1次粒
子径は種類により多様であるが、概ね10〜200nm
が好ましい。
【0036】着色剤の添加方法としては、単量体を重合
させる段階で着色剤を添加し、重合して着色粒子とする
方法等を用いることが出来る。尚、着色剤は重合体を作
製する段階で添加する場合はラジカル重合性を阻害しな
い様に表面をカップリング剤等で処理して使用すること
が好ましい。
【0037】さらに、定着性改良剤としての低分子量ポ
リプロピレン(数平均分子量=1500〜9000)や
低分子量ポリエチレン等を添加してもよい。
【0038】荷電制御剤も同様に種々の公知のもので、
且つ水中に分散することが出来るものを使用することが
出来る。具体的には、ニグロシン系染料、ナフテン酸ま
たは高級脂肪酸の金属塩、アルコキシル化アミン、第4
級アンモニウム塩化合物、アゾ系金属錯体、サリチル酸
金属塩あるいはその金属錯体等が挙げられる。
【0039】尚、これら荷電制御剤や定着性改良剤の粒
子は、分散した状態で数平均1次粒子径が10〜500
nm程度とすることが好ましい。
【0040】また、本発明の画像形成装置に用いられる
重合トナーでは、外添剤として無機微粒子や有機微粒子
等の微粒子を添加して使用することでより効果を発揮す
ることが出来る。この理由としては、外添剤の埋没や脱
離を効果的に抑制することが出来るため、その効果が顕
著にでるものと推定される。
【0041】この無機微粒子としては、シリカ、チタニ
ア及びアルミナ等の無機酸化物粒子の使用が好ましく、
さらに、これら無機微粒子はシランカップリング剤やチ
タンカップリング剤等によって疎水化処理されているこ
とが好ましい。
【0042】上記の如くして形成される重合トナーは、
電荷制御性が良く転写性が良好である。
【0043】黒色(K)、シアン(C)、マゼンタ
(M)及びイエロー(Y)のプロセスユニット100が
並列して対向する、粘着性を有するベルト部材からなる
中間転写体である粘着転写ベルト14aは体積抵抗率が
108〜1012Ω・cm、表面抵抗率が108〜1012Ω
/□の無端ベルトであり、例えば変性ポリイミド、熱硬
化ポリイミド、エチレンテトラフルオロエチレン共重合
体、ポリフッ化ビニリデン、ナイロンアロイ等のエンジ
ニアリングプラスチックに導電材料を分散した、厚さ1
00〜300μm程度の層厚の樹脂フィルム基体の外側
に、粘着層として、厚さ50〜150μm程度のシリコ
ンゴム或いはウレタンゴム等のコーティングを行ったシ
ームレスベルトである。粘着転写ベルト14aは、駆動
を兼ねる転写・定着ローラ14f、従動ローラ14e及
びテンションローラ14kに外接して張架され、画像形
成時には、不図示の中間転写体駆動モータよりの駆動を
うけて転写・定着ローラ14fが図の矢印で示す方向に
回転される。1次転写ローラ14cが設けられる各色毎
の転写位置では、粘着転写ベルト14a内部で、転写位
置の両端部に設けられる押圧ローラROaの押圧によ
り、粘着転写ベルト14aは感光体ドラム10との間に
ニップ部Ncが形成され、粘着転写ベルト14aの粘着
力と、1次転写ローラ14cに印加される転写バイアス
VTaの静電気力とにより、感光体ドラム10が従動回
転される。転写・定着ローラ14fは金属パイプ(符号
なし)の外周面にゴムローラ層(符号なし)を設けて形
成されるものであり、転写・定着ローラ14fの内部に
は加熱手段としてのハロゲンランプHLaが設けられ、
転写・定着ローラ14fを加熱する。
【0044】各色毎の像形成体上のトナー像の転写手段
であるローラ部材からなる1次転写ローラ14cは、粘
着転写ベルト14aを挟んで各色毎の感光体ドラム10
に対向して設けられ、粘着転写ベルト14aと各色毎の
感光体ドラム10との間にニップ部Ncからなる各色毎
の転写域(符号なし)を形成する。各色毎の1次転写ロ
ーラ14cにはトナーと反対極性(本実施形態において
はプラス極性)の直流電圧からなる転写バイアスVTa
(1次転写バイアス)を印加し、粘着転写ベルト14a
の粘着力と転写バイアスVTaの静電気力とにより、各
色毎の感光体ドラム10上のトナー像を粘着転写ベルト
14a上に転写する。
【0045】画像記録のスタートにより、粘着転写ベル
ト14aが不図示の中間転写体駆動モータの始動により
駆動回転され、粘着転写ベルト14aの駆動回転を受け
て、粘着転写ベルト14aの粘着力と、1次転写ローラ
14cに印加される転写バイアスVTaの静電気力とに
より、感光体ドラム10が粘着転写ベルト14aに密着
されて従動回転され、黒色(K)のプロセスユニット1
00の感光体ドラム10が図の矢印で示す方向へ回転さ
れる。同時に、Kのスコロトロン帯電器11の帯電作用
によりKの感光体ドラム10に電位の付与が開始され
る。
【0046】Kの感光体ドラム10は電位を付与された
あと、Kの露光光学系12によってKの画像データに対
応する電気信号による画像書込が開始され、Kの感光体
ドラム10の表面に原稿画像のKの画像に対応する静電
潜像が形成される。
【0047】前記のKの潜像はKの現像器13により接
触或いは非接触の状態で反転現像がなされKの感光体ド
ラム10の回転に応じKのトナーによるトナー像が形成
される。
【0048】上記の画像形成プロセスによって像形成体
であるKの感光体ドラム10上に形成されたKのトナー
像が、ニップ部NcからなるKの転写域(符号なし)に
おいて、Kの1次転写ローラ14cによって、粘着転写
ベルト14a上に転写される。
【0049】次いで粘着転写ベルト14aは、Kのトナ
ー像と同期が取られ、シアン(C)のプロセスユニット
100によりCの感光体ドラム10上に形成されたCの
画像データに対応するCのトナー像が、ニップ部Ncか
らなるCの転写域(符号なし)において、Cの1次転写
ローラ14cによって、前記のKのトナー像の上から重
ね合わせて形成される。
【0050】同様のプロセスにより、K、Cの重ね合わ
せトナー像と同期が取られ、マゼンタ(M)のプロセス
ユニット100によりMの感光体ドラム10上に形成さ
れた、Mの画像データに対応するMのトナー像が、ニッ
プ部NcからなるMの転写域(符号なし)において、M
の1次転写ローラ14cによって、K、Cのトナー像の
上から重ね合わせて形成される。
【0051】更にK、C、Mの重ね合わせトナー像と同
期が取られ、イエロー(Y)のプロセスユニット100
によりYの感光体ドラム10上に形成された、Yの画像
データに対応するYのトナー像が、ニップ部Ncからな
るYの転写域(符号なし)において、Yの1次転写ロー
ラ14cによって、K、C、Mのトナー像の上から重ね
合わせて形成され、粘着転写ベルト14a上にK、C、
M及びYの重ね合わせのカラートナー像が形成される。
【0052】転写後の各色毎の感光体ドラム10の周面
上に残った転写残トナーは、各色毎の像形成体クリーニ
ング手段である感光体クリーニング装置19によりクリ
ーニングされる。
【0053】加熱手段としてのハロゲンランプHLaを
内蔵した転写・定着ローラ14fは、粘着転写ベルト1
4aを介して加熱手段としてのハロゲンランプHLbを
内蔵した加熱ローラ17と圧接状態にある。加熱ローラ
17は金属パイプ(符号なし)の外周面にゴム硬度の低
いゴムローラ層(符号なし)を設けたソフトローラとし
て形成されるものであり、内部のハロゲンランプHLb
により加熱ローラ17が加熱される。
【0054】転写材収納手段としての給紙カセット15
から給紙された記録紙Pは、タイミングローラ16によ
って粘着転写ベルト14a上のカラートナー像と同期を
とって給紙され、転写・定着ローラ14fと加熱ローラ
17とが対向した転写・定着位置(転写・定着部、符号
なし)において、粘着転写ベルト14a上のカラートナ
ー像が記録紙P上に転写・定着される。転写・定着部に
おいては、粘着転写ベルト14a上のトナーの粘度がゴ
ム状領域となるようローラの温度設定がなされている。
これにより記録紙Pへのトナーの融着が起こり、良好な
転写と定着が同時に行われる。加熱ローラ17は転写・
定着ローラ14fと略同温度に保持されることが好まし
い。加熱ローラ17を接地状態とし、転写・定着時に
は、転写・定着ローラ14fにはトナーと反対極性(本
実施形態においてはプラス極性)の直流電圧からなる転
写・定着バイアスVTb(2次転写バイアス)を印加す
る。前述したように、カラートナー像を形成する現像剤
のトナーとして重合トナーを用いることと、転写・定着
時に転写・定着バイアスVTbの静電気力とにより、カ
ラートナー像の転写率が98%以上に良好とされ、粘着
転写ベルト14a上のカラートナー像のトナー層厚の大
きい(厚い)ところで生じ易い転写不良が抑止される。
【0055】記録紙Pは、Y、M、C及びKの重ね合わ
せカラートナー像が転写・定着された後、排紙ローラ1
8を通して装置外部のトレイへ排出される。
【0056】転写・定着後の粘着転写ベルト14aは、
粘着転写ベルト14aを挟んで上下に冷却ファンRFa
を有する冷却部REにおいて冷却された後、転写後の粘
着転写ベルト14aの周面上に残った転写残トナーが、
粘着転写ベルト14aを挟んで従動ローラ14eに対向
して設けられる粘着転写ベルトのクリーニング手段であ
る粘着転写ベルトクリーニング装置19aによりクリー
ニングされる。
【0057】冷却部REにおける粘着転写ベルト14a
の冷却は、50℃以下、好ましくは30〜40℃の一定
温度に冷却することが好ましい。冷却部REにおける粘
着転写ベルト14aの冷却により、粘着転写ベルト14
aの体積抵抗率や粘着性等の物性の変化が防止される。
また、冷却部REにおいては、粘着転写ベルト14aの
冷却のみならず周囲の空気の温度上昇を防止し、感光体
ドラム10の感度特性や電位特性等の変化を防止した
り、現像剤の諸特性の変化を防止する。また、感光体ド
ラム10へのトナー融着を防ぐ。
【0058】冷却部REにおいて冷却された粘着転写ベ
ルト14aは、再度画像形成がなされるべく黒色(K)
の感光体ドラム10のトナー像の形成と同期して、Kの
ニップ部Ncからなる転写域(符号なし)へと搬送され
るが、上記の如く、粘着転写ベルト14aは冷却部RE
にて冷却されているので、感光体ドラム10等のプロセ
ス部材を加熱することなく、感光体ドラム10等のプロ
セス部材の劣化が防止される。
【0059】上記において、各色毎の像形成体上のトナ
ー像を中間転写体へ転写する際、前述したように、粘着
転写ベルト14aは体積抵抗率が108Ω・cm以上、
101 2Ω・cm以下とし、1次転写ローラ14cを粘着
転写ベルト14aを挟んで感光体ドラム10に対向して
感光体ドラム10を押圧する状態で設け、シリコンゴム
或いはウレタンゴム等のコーティングにより粘着性を有
する粘着転写ベルト14aが感光体ドラム10と転写域
(符号なし)となるニップ部Ncを形成するようにする
が、図2に示すように、トナーと反対極性(本実施形態
においてはプラス極性)の直流電圧からなる転写バイア
スVTaを1次転写ローラ14cに印加し、ニップ部N
cに加えられる粘着転写ベルト14aの粘着力と転写バ
イアスVTaの静電気力Faとにより、感光体ドラム1
0上のトナー像の粘着転写ベルト14aへの転写を行
う。この際、粘着転写ベルト14aの粘着力により粘着
転写ベルト14a上に転写されている先のトナー像の上
に、転写バイアスVTaの静電気力Faの吸引力により
感光体ドラム10上の後のトナー像が吸引され、後のト
ナー像が先のトナー像に重ね合わせて転写されて、重ね
合わせのカラートナー像の粘着転写ベルト14aへの良
好な転写が行われる。かかる転写の際に、粘着転写ベル
ト14aの体積抵抗率が低いと転写バイアスVTaが感
光体ドラム10にリークしてしまい、トナー像にバイア
ス電圧が掛からなくなってしまう。また体積抵抗率が高
いと転写バイアスVTaによるトナーはじきが生じてし
まう。何れにしても、良好な転写が行われなくなる。こ
のため、粘着転写ベルト14aの体積抵抗率を108Ω
・cm以上、1012Ω・cm以下と設定することが好ま
しい。
【0060】また、ニップ部Ncに加えられる粘着転写
ベルト14aの粘着力と転写バイアスVTaの静電気力
Faとにより、トナー像を挟んだ感光体ドラム10の密
着力が維持されて、駆動むらを生じることなく粘着転写
ベルト14aによる感光体ドラム10の従動回転(駆
動)が行われる。
【0061】上記の如く、粘着性を有するベルト部材か
らなる中間転写体の粘着力と転写バイアスの印加による
静電気力とにより、転写性の向上が図られると共に、駆
動むらを生じさせない粘着力と静電気力とを用いた中間
転写体による駆動方法が提供され、中間転写体の駆動む
らによる画像段むら(レジスト不良による画像段むら)
の発生が防止される画像形成装置の提供が可能となる。
【0062】上記において、中間転写体上のトナー像を
転写材へ転写する際、前述したように、粘着転写ベルト
14aは体積抵抗率が108Ω・cm以上、1012Ω・
cm以下とし、また、トナー像の形成に用いられる現像
剤のトナーとして前述した重合トナーを用いるが、図3
に示すように、トナーと反対極性(本実施形態において
はプラス極性)の直流電圧からなる転写・定着バイアス
VTbを転写・定着ローラ14fに印加し、転写・定着
バイアスVTbの静電気力Faにより、粘着転写ベルト
14a上のカラートナー像の記録紙Pへの転写を行う。
この際、現像剤のトナーとして前述した重合トナーを用
いることにより、微細トナーが無いので、かぶりの発生
が防止される。また重合トナーは電荷制御性が良く、転
写性が向上されて、粘着転写ベルト14aから記録紙P
へのカラートナー像の転写率が90%以上に良好とさ
れ、粘着転写ベルトクリーニング装置19b(図1参
照、図3には不図示)による粘着転写ベルト14a上の
転写残トナーのクリーニング時のクリーニングの負荷が
低減される。また、現像剤のトナーとして重合トナーを
用いることと、転写・定着時に転写・定着バイアスVT
bを印加することによる転写・定着バイアスVTbの静
電気力Fbの反撥力とにより、感光体ドラム10上のカ
ラートナー像が反撥されて、重ね合わせのカラートナー
像の記録紙Pへの良好な転写が行われる。粘着転写ベル
ト14aから記録紙Pへのカラートナー像の転写率が9
8%以上に良好とされ、粘着転写ベルト14a上のカラ
ートナー像のトナー層厚の大きい(厚い)ところで生じ
易い転写不良が抑止される。かかる転写の際に、粘着転
写ベルト14aの体積抵抗率が低いと転写バイアスVT
aが記録紙Pを通して加熱ローラ17にリークしてしま
い、カラートナー像にバイアス電圧が掛からなくなって
しまう。また体積抵抗率が高いと転写・定着バイアスV
Tbによる剥離放電が生じ、記録紙P上のカラートナー
像に乱れが生じてしまう。何れにしても、良好な転写が
行われなくなる。このため、粘着転写ベルト14aの体
積抵抗率を108Ω・cm以上、1012Ω・cm以下と
設定することが好ましい。
【0063】上記の如く、現像剤のトナーとして重合ト
ナーを用いることにより、微細トナーが無いので、かぶ
りの発生が防止される。また電荷制御性が良く、中間転
写体から転写材へのカラートナー像の転写率が良好とさ
れ、中間転写体のクリーニングの負荷が低減される。特
に、現像剤のトナーとして重合トナーを用いることと、
転写・定着時に転写・定着バイアスを印加することとに
より、カラートナー像の転写率がさらに良好とされ、中
間転写体上のカラートナー像のトナー層厚の大きい(厚
い)ところで生じ易い転写不良が抑止される。
【0064】
【発明の効果】請求項1によれば、粘着性を有するベル
ト部材からなる中間転写体の粘着力と転写バイアスの印
加による静電気力とにより、転写性の向上が図られると
共に、駆動むらを生じさせない粘着力と静電気力とを用
いた中間転写体による駆動方法が提供され、中間転写体
の駆動むらによる画像段むら(レジスト不良による画像
段むら)の発生が防止される画像形成装置の提供が可能
となる。
【0065】請求項2によれば、転写・定着部における
中間転写体の加熱が冷却部にて冷却され、像形成体等の
プロセス部材の劣化が防止される画像形成装置の提供が
可能となる。
【0066】請求項3によれば、現像剤のトナーとして
重合トナーを用いることにより、微細トナーが無いの
で、かぶりの発生が防止される。また電荷制御性が良
く、中間転写体から転写材へのカラートナー像の転写率
が良好とされ、中間転写体のクリーニングの負荷が低減
される。特に、現像剤のトナーとして重合トナーを用い
ることと、転写・定着時に転写・定着バイアスを印加す
ることとにより、カラートナー像の転写率がさらに良好
とされ、中間転写体上のカラートナー像のトナー層厚の
大きい(厚い)ところで生じ易い転写不良が抑止され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる画像形成装置の一実施形態を
示すカラー画像形成装置の断面構成図である。
【図2】像形成体から中間転写体へのトナー像の転写状
態を示す図である。
【図3】中間転写体から転写材へのカラートナー像の転
写状態を示す図である。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 11 スコロトロン帯電器 12 露光光学系 13 現像器 14a 粘着転写ベルト 14c 1次転写ローラ 14f 転写・定着ローラ 15 給紙カセット 16 タイミングローラ 17 加熱ローラ 100 プロセスユニット HLa,HLb ハロゲンランプ Nc ニップ部 P 記録紙 RE 冷却部 RFa 冷却ファン ROa 押圧ローラ VTa 転写バイアス VTb 転写・定着バイアス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03G 15/16 103 G03G 21/00 350 2H200 15/24 9/08 361 21/00 350 384 Fターム(参考) 2H005 AA21 AB06 FC03 2H030 AA01 AA06 AB02 AD01 AD04 BB02 BB42 BB46 2H035 CA07 CB01 CG03 2H071 CA02 CA05 DA09 DA15 DA27 EA04 EA18 2H078 AA01 AA33 BB01 BB12 CC06 DD03 DD29 DD40 DD42 DD51 DD53 DD57 DD61 DD73 DD78 EE27 2H200 FA04 FA16 GA12 GA14 GA16 GA23 GA34 GA45 GA57 GB25 GB40 HA02 HA12 HB03 HB12 HB22 HB28 JA02 JA09 JA12 JA25 JB22 JB32 JC03 JC07 JC16 JC18 MA02 MB02 MB04 MB06 NA02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の像形成体の上に形成されたトナー
    像を転写して中間転写体の上で前記トナー像を重ね合わ
    せ、前記中間転写体の上に重ね合わせのカラートナー像
    を形成した後、前記重ね合わせのカラートナー像を転写
    材に転写・定着する画像形成装置において、 前記中間転写体を粘着性を有するベルト部材として前記
    像形成体とニップ部を形成すると共に、前記中間転写体
    の体積抵抗率を108〜1012Ω・cmとして前記中間
    転写体に転写バイアスを印加し、 前記ニップ部に加えられる粘着力と静電気力とにより、
    前記像形成体を駆動すると共に、前記トナー像の前記中
    間転写体への転写を行うことを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記重ね合わせのカラートナー像を前記
    転写材に転写・定着した後、前記中間転写体を冷却部に
    て冷却することを特徴とする請求項1に記載の画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 前記トナー像の形成に用いられる現像剤
    のトナーとして重合トナーを用いると共に、前記中間転
    写体から前記転写材への転写・定着時に転写・定着バイ
    アスを印加することを特徴とする請求項1または2に記
    載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005070256A (ja) * 2003-08-22 2005-03-17 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP4585187B2 (ja) * 2003-08-22 2010-11-24 株式会社リコー 画像形成装置

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