JP2002249113A - 縦形製袋充填包装機の充填サイクル調整装置およびその調整方法 - Google Patents

縦形製袋充填包装機の充填サイクル調整装置およびその調整方法

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JP2002249113A JP2001043366A JP2001043366A JP2002249113A JP 2002249113 A JP2002249113 A JP 2002249113A JP 2001043366 A JP2001043366 A JP 2001043366A JP 2001043366 A JP2001043366 A JP 2001043366A JP 2002249113 A JP2002249113 A JP 2002249113A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 充填サイクルを容易に調整可能にした縦形製
袋充填包装機の充填サイクル調整装置およびその調整方
法を提供する。 【解決手段】 縦形製袋充填包装機の充填サイクル調整
装置およびその調整方法は、調整運転時、充填袋と空袋
とを交互に製造し、そして、空袋から充填袋に至る横シ
ール域での物品の噛込みの有無から物品の充填開始タイ
ミングを先ず設定し、この後、物品充填時間または横シ
ールのシール実行間隔を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は縦形製袋充填包装機
に係わり、特に包装機の段取り時、物品の充填サイクル
を調整するための調整装置およびその調整方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】この種の縦形製袋充填包装機は、筒状包
材の繰り出し過程にて、横シーラによる筒状包材の横シ
ール及び切断と、筒状包材内への物品の充填とを交互に
行うことで、物品が充填された充填袋を連続的又は間欠
的に製造する。このような充填袋にあっては、その横シ
ール域への物品の噛込みが発生していると、充填袋の密
封性が損なわれ、物品の品質を劣化させてしまう。
【0003】それゆえ、この種の包装機の段取りは充填
袋の試験製造を行い、その充填袋の横シール域に物品の
噛込みがある場合には、その噛込みを無くす方向に物品
の充填サイクルを調整する必要がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来、充填サイクルの
調整は調整員の目視検査を受け、手作業により行ってい
るため、その調整員の技量により、調整の最適化や時間
に大きなばらつきが生じている。より詳しくは、物品の
噛込みは、物品の充填開始タイミングの遅早に起因して
発生するばかりでなく、物品の充填開始後、物品が最初
に横シーラに到達してからの物品充填時間と横シールの
実行とがオーバラップしても発生するため、その噛込み
の原因を特定し、かつ、その調整の最適化を図るのは非
常に困難である。
【0005】また、調整時間が長いと、試験製造での不
良の充填袋を多く作り出してしまい、生産効率の悪化を
招く。本発明は、上述の事情に基づいてなされたもの
で、その目的とするところは、充填サイクルの調整を熟
練を要することなく、容易かつ短時間に行え、さらに
は、その調整の最適化をも図ることができる縦形製袋充
填包装機の充填サイクル調整装置およびその調整方法を
提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の縦形製袋充填包装機の充填サイクル調整装
置およびその調整方法(請求項1,7)は、上述の充填
サイクルの調整時、横シールの実行に対して、物品を充
填する充填モードおよび物品を充填しない空袋モードに
て充填サイクルを交互に実行させることにその特徴を有
する。
【0007】このようなモード切換えにより、物品を充
填した充填袋および物品を充填しない空袋が交互に製造
されることから、その製造の流れでみて、空袋から充填
袋に至る横シール域、そして、充填袋から空袋に至る横
シール域での物品の噛込みの有無により、物品の充填開
始タイミングが早いのか、或いは、遅いのかが特定され
る。
【0008】したがって、空袋から充填袋に至る横シー
ル域での噛込みの有無に基づき、充填開始タイミングを
先ず適切に設定し、この後、充填袋から空袋への横シー
ル域での噛込みの有無に基づき、物品充填時間の調整、
または、横シールにおけるシール実行間隔の調整が可能
となる。好ましくは、本発明の充填サイクル調整装置お
よびその調整方法(請求項2,8)は、充填サイクルの
調整時、筒状包材の繰り出しを制御し、充填モードにて
製造される充填袋に比べて空袋モードにて製造される空
袋の長さを短縮させている。この場合、空袋の製造に要
する筒状包材が少なくて済み、省資源化が図られる。
【0009】また、本発明の充填サイクル調整装置およ
びその調整方法(請求項3,9)は、充填サイクルの調
整時、横シール時における筒状包材の切断を禁止してお
り、これにより、その横シール域が空袋から充填袋のも
のであるのか、または、充填体から空袋のものであるの
かの識別が容易となる。そして、物品の充填時間、横シ
ールのシール実行間隔が予め定めた一定値であるある場
合、本発明の充填サイクル調整装置およびその調整方法
(請求項4,10)は、横シール域での噛込みの有無に
基づき、充填開始タイミングを可変することで、充填サ
イクルを調整し、その噛込みを解消する。
【0010】さらに、本発明の充填サイクル調整装置お
よびその調整方法(請求項5,11)は、物品の充填時
間や横シールのシール実行間隔を最適にする場合、横シ
ール時、横シール域への物品の噛込みを噛込みセンサに
より検出することで、充填開始タイミングと物品の充填
時間または横シールのシール実行間隔の自動的調整を可
能にする。
【0011】すなわち、ここでは、充填サイクルが充填
モードであるときの前記噛込みの有無に基づき、物品の
充填開始タイミングを変更して、横シールの実行直後に
物品の充填動作による最初の物品が横シール域に到達す
べく充填開始タイミングを設定し、この後の充填サイク
ルでの噛込みの有無に基づき、物品充填時間および横シ
ールにおけるシール実行間隔の一方を可変し、横シール
の実行直前に物品充填時間が相対的に終了すべく終了タ
イミングを設定する。このような充填サイクルの調整に
よれば、その調整の最適化を短時間で実施可能となる。
【0012】さらにまた、本発明の充填サイクル調整装
置および調整方法(請求項6,12)は、充填開始タイ
ミングおよび終了タイミングの設定後、物品の噛込みの
有無に基づいて充填モードでの筒状包材の繰り出し長さ
を制御し、充填モードにて製造される充填袋の長さを短
縮する。このような調整装置および調整方法によれば、
その横シール域に物品を噛み込ませることなく、充填袋
の長さを可能な限り短くでき、省資源化に好適する。
【0013】
【発明の実施の形態】図1を参照すると、充填包装制御
装置を備えた縦形製袋充填包装機2が示されている。包
装機2はいわゆるオーガタイプのものであり、その製袋
チューブ4内にオーガファネル6が配置され、このオー
ガファネル6内にオーガスクリュー8が回転自在に収容
されている。オーガファネル6の上部はホッパ状をな
し、物品としての粉粒体の供給を受けることができる。
したがって、オーガスクリュー8はその回転に伴い、オ
ーガファネル6の下端、すなわち、その吐出口10から
粉粒体を吐出し、その吐出量はオーガスクリュー8の回
転数により決定される。
【0014】一方、製袋チューブ4の上部にはフォーマ
12が取り付けられ、また、フォーマ12の下側に一対
のフィードユニット14および縦シーラ16が配置され
ている。フォーマ12は包材ロールRから導かれてくる
包材Wを製袋チューブ4の回りに円筒状に成形し、そし
て、円筒状包材Fはフィードユニット14により製袋チ
ューブ4に沿って下方に繰り出される。この際、円筒状
包材Fはその両側縁がガイド(図示しない)により所定
の形態で重ね合わされた後、縦シーラ16を通過するこ
とで、ヒートシールつまり縦シールされ、これにより、
完全な円筒状となる。なお、各フィードユニット14は
無端状のサクションベルトを有し、このサクションベル
トの走行により、円筒状包材Fを吸着しながら下方に繰
り出すものである。
【0015】さらに、製袋チューブ4の下方には横シー
ラ18が配置されている。横シーラ18は左右一対の横
ヒータブロック20を備え、これら横ヒータブロック2
0は円筒状包材Fの繰り出し経路を挟んで位置付けられ
るとともに、互いに接離する方向に往復動され、これに
より、横シーラ18の開閉動作が実行される。横シーラ
18が閉じられると、一対の横ヒータブロック20は円
筒状包材Fを挟み付けてヒートシールつまり横シールす
る。
【0016】また、一方の横ヒータブロック20は突没
可能なナイフ(図示しない)を内蔵し、ナイフは横シー
ルの完了後、他方の横ヒータブロック20内の逃げ溝
(図示しない)に向けて突出することで、筒状包材Fを
切断する。したがって、筒状包材Fの繰り出しに連動
し、筒状包材Fの横シールおよび切断が繰り返されるこ
とで、筒状包材Fは個々の袋に成形され、そして、横シ
ールおよび切断と交互に、オーガファネル6からの粉粒
体が吐出されることで、粉粒体を充填した充填袋Pが製
造される。なお、筒状包材Fが連続して繰り出される場
合には、横シーラ18はその全体が昇降されるようにな
っている。
【0017】前述したオーガスクリュー8、フィードユ
ニット14および横シーラ18はそれそれサーボモータ
22,24,26により作動され、これらサーボモータ
22,24,26はモータ制御ドライバ28,30,3
2を介して充填包装制御装置34に電気的に接続されて
いる。また、充填包装制御装置34にはナイフアクチュ
エータ36、噛込みセンサ38および入力機器40がそ
れぞれ電気的に接続されている。ナイフアクチュエータ
36は横シーラ18の前述したナイフを突没させるもの
であり、噛込みセンサ38は、横シーラ18が閉じられ
たとき、正規位置からの横ヒータブロック20の位置ず
れをサーボモータ26の回転角から検出するエンコーダ
や、横ヒータブロック20のストロークから検出する近
接スイッチ、さらにはサーボモータ26が受ける負荷ト
ルクから検出するトルクセンサ等により実現される。
【0018】そして、入力機器40はキーボード、タッ
チパネルおよびスイッチなどから構成され、入力機器4
0を通じて充填袋Pの製造速度、粉粒体の充填量、充填
袋Pの長さなどの生産条件や包装機2の運転条件などを
充填包装制御装置34に入力可能となっている。充填包
装制御装置34はたとえばコンピュータシステムからな
り、これらコンピュータシステムは、粉粒体の充填を制
御する充填制御コンピュータ42と、筒状包材Fの繰り
出しや横シーラ18の開閉動作等を制御する包装制御コ
ンピュータ44とを備える。
【0019】より詳しくは、図2に示されるように充填
制御コンピュータ42は、入力機器40から入力された
充填量に基づき、1充填サイクル当たりのオーガスクリ
ュー8による充填動作、つまり、回転数及び回転速度等
を演算して求める演算機能46を備える。そして、包装
制御コンピュータ44は、充填制御コンピュータ42へ
の充填要求信号の出力可否を判断する判断機能48、入
力機器40から入力された入力データに基づき、筒状包
材Fの繰り出し動作、つまり、その繰り出し速度などを
演算して求める演算機能50、充填サイクルのモードを
切換える切換え機能52、噛込みセンサ38からの出力
に基づき、充填サイクルを調整する調整機能54、ナイ
フの動作の可否を判断する判断機能56、そして、横シ
ール動作、つまり、シール実行間隔を演算して求める演
算機能58等を含む。
【0020】ここで、前記充填サイクルは1つの充填袋
Pの製造に要するサイクルタイムであって、充填包装制
御装置34にあっては粉粒体の充填開始タイミング、粉
粒体の充填時間および横シールのシール実行間隔にて規
定される。包装制御コンピュータ44の各機能は包装制
御コンピュータ44にて実行される運転制御ルーチンか
ら明かとなり、以下、運転制御ルーチンに関して説明す
る。
【0021】図3に示されるように運転制御ルーチン
は、充填サイクルのモード切換えルーチンS1(判断機
能52に対応)、前記充填要求信号の出力可否に関する
判断ルーチンS2(判断機能48に対応)、円筒状包材
Fの繰り出し動作に関する演算ルーチンS3(演算機能
50に対応)、横シール動作に関する演算ルーチンS4
(演算機能58に対応)、充填サイクルの調整ルーチン
S5(調整機能54に対応)、そして、ナイフ動作の可
否判断ルーチンS6からなり、これらルーチンS1〜S
6が包装制御コンピュータ44にて順次実行される。
【0022】充填サイクルのモード切換えルーチン図4
に示されるようにモード切換えルーチンS1では、先
ず、包装機2の運転が調整運転であるのか否かが判別さ
れる(ステップS11)。このステップS11では、た
とえば入力機器40に含まれる調整運転ボタンおよび生
産運転ボタンの何れかがオン操作されているか否かによ
り判別される。
【0023】ステップS11の判別結果が「生産」であ
る場合には、充填サイクルは充填モードに設定され(ス
テップS12)、これに対し、その判別結果が「調整」
の場合には、前回の充填サイクルにて、充填制御コンピ
ュータ42に充填要求信号が出力された否かが判別され
る(ステップS13)。ここでの判別結果が偽(No)の場
合にはステップS12にて充填サイクルに充填モードが
設定され、これに対し、その判別結果が真(Yes)の場合
には、充填サイクルに空袋モードが設定される(ステッ
プS14)。
【0024】したがって、モード切換えルーチンS1に
あっては、包装機2の運転が生産運転である場合、充填
サイクルは常時、充填モードに設定され、これに対し、
調整運転の場合には、充填サイクルは充填モードと空袋
モードに交互に切換えられることになる。充填要求信号
の出力可否判断ルーチン図5に示されるように出力可否
ルーチンS2では、充填サイクルが空袋モードであるか
否かが判別され(ステップS15)、ここでの判別結果
が偽の場合、つまり、充填サイクルが充填モードである
とき、充填開始タイミングであるか否かが判別される
(ステップS16)。ここで、包装機の運転が調整運転
である場合、充填開始タイミングには、充填袋Pの生産
条件に基づいて予め演算して求めた初期タイミングが設
定されている。
【0025】ステップS16の判別結果が真になると、
充填制御コンピュータ42に向けて充填要求信号が出力
され(ステップS17)。充填制御コンピュータ42は
包装制御コンピュータ44からの充填要求信号を受け取
ると、モータ制御ドライバ22を介してオーガスクリュ
ー8を回転させ、オーガファネル6の吐出口10から設
定された充填量だけ粉粒体を吐出する。ここで、粉粒体
の吐出開始タイミングが充填開始タイミングである。
【0026】一方、ステップS15の判別結果が真、つ
まり、その充填サイクルが空袋モードである場合にあっ
ては、充填制御コンピュータ42に充填要求信号が出力
されることはなく、粉粒体の充填は停止される。繰り出
し動作判断ルーチン図6に示されるように繰り出し動作
判断ルーチンでも、その充填サイクルが空袋モードであ
るか否かが先ず判別され(ステップS18)、ここでの
判別結果が偽(充填モード)である場合、円筒状包材F
の繰出し長に設定長がセットされる(ステップS1
9)。ここで、設定長は充填袋Pの要求される長さであ
り、その生産条件に含まれる入力値である。一方、ステ
ップS18の判別結果が真(空袋モード)である場合、
円筒状包材Fの繰出し長に円筒状包材Fの繰り出し方向
に沿う横ヒータブロック20のブロック厚がセットされ
る(ステップS20)。なお、本実施形態では、ステッ
プS20にてブロック長がセットされるが、充填袋の長
さとブロック長との間の長さであってもよい。
【0027】この後、次のステップS21では、先のス
テップS18,S19の何れかにてセットされた繰出し
長に基づき、モータ制御ドライバ30に指令信号が出力
される。具体的には、モータ制御ドライバ30は指令信
号にしたがいサーボモータ24を介して一対のフィード
ユニット14による円筒状包材Fの繰り出し速度を可変
し、その充填サイクルのモードに応じた繰出し長だけ円
筒状包材Fを繰り出す。つまり、その充填サイクルが充
填モードである場合には、充填袋Pの製造に要する長さ
分だけ円筒状包材Fが繰り出され、これに対し、その充
填サイクルが空袋モードである場合には、横ヒータブロ
ック20のブロック厚に相当する長さ分だけ円筒状包材
Fが繰り出されることになる。
【0028】横シール動作演算ルーチン図7に示される
ように横シール動作演算ルーチンS4では、横シールの
開始タイミングに達したか否かが判別され(ステップS
22)、ここでの判別結果が真の場合、モータ制御ドラ
イバ32に指令信号が出力される(ステップS23)。
モータ制御ドライバ32はその指令信号を受け取ると、
サーボモータ26を介して横シーラ18を閉作動させ、
筒状包材Fの横シールを実行する。
【0029】横シールの開始タイミングは、その充填サ
イクルでの筒状包材Fの繰り出しが完了する時点にて横
シーラ18が閉位置となり、筒状包材Fの横シールが実
行されるように設定されている。なお、横シーラ18は
閉位置に到達後、包装機2の主軸が所定の回転角位置に
到達するか、または、所定時間が経過した後に開かれ、
そして、開位置に保持される。
【0030】横シーラ18による横シールが繰り返して
実行される際、その充填サイクルが充填モードである場
合にあっては横シール時から次の横シール時までの間、
すなわち、シール実行間隔の間にて、前記オーガファネ
ル6の吐出口10から吐出された粉粒体の充填を完了さ
せれば、筒状包材Fは粉粒体を充填した充填袋Pに成形
され、これに対し、その充填サイクルが空袋モードであ
る場合には前述したように粉粒体の充填が停止されるこ
とから、粉粒体が充填されていない空袋が成形される。
なお、充填袋Pおよび空袋の長さはステップS19,S
20にて設定された筒状包材Fの繰出し長により決定さ
れる。
【0031】ナイフ動作の可否判断ルーチン図8に示さ
れるようにナイフ動作の可否判断ルーチンS6では、包
装機2の運転が生産運転であるか否かが判別され(ステ
ップS24)、ここでの判別結果が真の場合、円筒状包
材Fの切断タイミングに達したか否かが判別される(ス
テップS25)。ここでの判別結果もまた真になると、
前述したナイフアクチュエータ36に切断信号が出力さ
れ(ステップS26)、ナイフアクチュエータ36はナ
イフにより円筒状包材Fを切断する。なお、切断タイミ
ングは、横シーラ18が閉位置に到達してから、つま
り、横シールが実行されてから所定時間が経過した後の
時点に設定されている。
【0032】ナイフによる筒状包材Fの切断が実行され
ると、横シールにより成形された充填袋Pはその横シー
ル域にて切断され、筒状包材Fから分離される。一方、
ステップS24の何れかの判別結果が偽の場合、つま
り、包装機2の運転が調整運転である場合には、ナイフ
による筒状包材Fの切断が停止され、そして、充填サイ
クルが充填モードと空袋モードとに交互に切換えられる
結果、充填袋Pおよび空袋が横シール域を介して交互に
連なる袋の連続体が製造されることになる。
【0033】充填サイクル調整ルーチン図9に示されて
いるように充填サイクル調整ルーチンS5では、先ず、
包装機2の運転が調整運転であるか否か(ステップS2
7)、そして、充填サイクルが自動調整であるか否か
(ステップS28)が順次判別される。なお、ステップ
S28での判別は、入力機器40に含まれる自動調整ス
イッチがオン操作されているか否かにより実施される。
【0034】ステップS27,S28の判別結果が共に
偽の場合、つまり、包装機2の運転が生産運転である
か、または、充填サイクルが手動で調整される場合にあ
っては、調整ルーチンS5は実質的に実行されることな
く、前述した次の可否判断ルーチンS6が実行される。
一方、ステップS27,S28の判別結果が共に真の場
合には、噛込み無しカウンタの値が設定値よりも小さい
か否か(ステップS29)、そして、粉粒体の充填時間
が固定であるか否か(ステップS30)が順次判別され
る。
【0035】ここで、調整ルーチンS5が最初に実行さ
れるとき、噛込み無しカウンタの値は0にクリアされて
いるため、この時点でのステップS29の判別結果が真
となる。充填時間は、オーガファネル6の吐出口10か
ら吐出された粉粒体が横シーラ18に向けて落下し、横
シーラ18の位置に最初に到達した時点から、粉粒体の
全てが横シーラ18の位置を通過するまでの経過時間で
定義される。具体的には、充填時間は図10中T2で示
されている。図10は、粉粒体の充填動作、円筒包材F
の繰り出し動作、そして、横シーラ18の開閉動作をそ
れぞれ示しており、図10中のT1は横シーラ18によ
るシール実行間隔である。
【0036】ステップS30は、充填サイクルの調整に
当たり、粉粒体の充填時間T2およびシール実行間隔T1
の何れが固定されているかを判別するためのステップで
あり、ここでの判別結果が真の場合、次のステップS3
1が実行される。ステップS31では、その充填サイク
ルが空袋モードか否かが判別され、ここでの判別結果が
偽の場合、つまり、充填モードの場合には図11のフロ
ーチャートが実行され、これに対し、その判別結果が真
の場合には図12のフローチャートが実行される。
【0037】今、ステップS31の判別結果が偽の場
合、その時点の横シールの実行に際し、筒状包材Fの横
シール域に粉粒体の噛込みが有るか否かが判別される
(ステップS32)。具体的には、粉粒体の噛込みの有
無は前述した噛込みセンサ38からの検出信号により判
別される。ステップS32の判別結果が真の場合には、
タイミング限界フラグをオン(ON)し(ステップS3
3)、噛込み無しカウンタの値を0にクリアし(ステッ
プS34)、そして、次の充填サイクルでの充填開始タ
イミング(図10参照)を遅くする(ステップS3
5)。
【0038】ステップS32の判別結果が真になる状況
とは、図13及び図14に示されるように粉粒体の充填
開始タイミングが早すぎ、横シーラ18のシール実行が
完了する前に粉粒体が横シーラ18を通過してしまい、
これにより、筒状包材Fの繰り出し方向でみて、空袋Q
と充填袋Pとの間の横シール域Sに粉粒体Kの噛み込み
が発生したことを意味している。したがって、このよう
な状況にあっては、ステップS35にて、次の充填開始
タイミングを遅くし、上述の噛込みを解消する方向に充
填開始タイミングを制御する。
【0039】一方、ステップS32の判別結果が偽の場
合には、横シーラ18が閉タイミングにあるか否かが判
別され(ステップS80)、ここでの判別結果が真の場
合には、充填開始タイミングの評価を行うべく、次に、
タイミング限界フラグがオンであるか否かが判別され、
ここでの判別結果が偽の場合、次の充填サイクルでの充
填開始タイミングを早くする(ステップS37)。ここ
で、ステップS32,S36の判別結果が共に偽となる
状況とは、空袋Qから充填袋Pへの横シール域Sに粉粒
体の噛込みが無いことを意味しているが、この場合に
は、粉粒体の充填開始タイミングを早くする方向に余裕
があると判定し、ステップS37にて、次の充填開始タ
イミングを早くする。
【0040】この後、前述のステップS31(図10)
での判別が行われ、そして、その判別結果が真になる
と、図12に示されるようにタイミング調整完了フラグ
がオンであるか否か(ステップS39)が判別される
が、ここで、タイミング調整完了フラグは包装機2の運
転が調整運転で開始される場合、その初期値であるオフ
にセットされ、図11のフローチャートにてオンされる
ものである。
【0041】したがって、ステップS39の判別結果が
偽に維持されている限り、図12のフローチャート実質
的に実行されていない。この結果、充填サイクルの調整
ルーチンが繰り返して実行されるときには、先ず、図1
1のフローチャートのみが実質的に実行される。図11
のフローチャートでは、タイミング限界フラグが一旦オ
ンにセットされると、ステップS32の判別結果が偽と
なるまで、つまり、空袋Qから充填袋Pに至る横シール
域への粉粒体の噛込みが解消されるまで、次回の充填開
始タイミングは遅くされる。
【0042】この後、粉粒体の噛込みが解消されて、ス
テップS36の判別が実行される場合、ここでの判別結
果は真となるので、噛込み無しカウンタにて加算処理が
実行され(ステップS40)、そして、タイミング調整
フラグがオンされる(ステップS41)。一方、ステッ
プS32,S36が共に偽に維持されている状況にあっ
ては、ステップS37が繰り返して実行され、ステップ
S32の判別結果が真となるまで、次回の充填開始タイ
ミングが徐々に早められ、そして、ステップS32の判
別結果が真になった後、同様にして次回の充填開始タイ
ミングは粉粒体の噛込みが解消されるまで遅くされ、そ
して、ステップS41にてタイミング調整完了フラグが
オンされる。
【0043】すなわち、上述の充填開始タイミングの調
整手順は、その充填開始タイミングが早過ぎる場合、粉
粒体の噛込みが解消されるまで充填開始タイミングを遅
くしていき、これに対し、粉粒体の噛込みが無い場合に
は粉粒体の噛込みが発生するまで充填開始タイミングを
一旦早くした後、その噛込みが解消されるまで充填開始
タイミングを遅くするものであって、これにより、充填
開始タイミングは横シールの実行直後にオーガファネル
6の吐出口10から吐出された粉粒体がその横シール域
Sに到達すべく最適に設定される。
【0044】なお、タイミング調整完了フラグがオンさ
れた後、図11のフローチャートではステップS32,
S36,S40,S41の経路が繰り返して実行され
る。充填開始タイミングの調整が完了した後、図12の
フローチャートが実行され、そして、ステップS39の
判別結果が真になる場合には、次のステップS42に
て、その時点での横シール時、粉粒体の噛込みが有るか
否かが噛込みセンサ38からの出力に基づき判別され
る。
【0045】ステップS42の判別結果が真の場合、間
隔限界フラグがオンされ(ステップS43)、噛込み無
しカウンタの値が0にクリアされ(ステップS44)、
そして、次の充填サイクルでの横シールのシール実行間
隔T1が大きくされる(ステップS45)。ここでのシ
ール実行間隔T1の調整は、横シーラ18の開閉動作に
関し、その1サイクルの時間を伸縮することにより可能
である。ただし、横シールの時間には最適な範囲がある
ので、シール実行間隔T1は横シーラ18が開き始める
タイミングを可変することで調整される。
【0046】一方、ステップS42の判別結果が偽の場
合には、横シーラ18の閉タイミングであるか否かが判
別され(ステップS81)、ここでの判別結果が真の場
合、間隔限界フラグがオンであるか否かが判別される
(ステップS46)。ここでの判別結果が偽の場合、噛
込み無しカウンタの値が0にクリアされ(ステップS4
7)、次回のシール実行間隔T1が小さくされる(ステ
ップS48)。
【0047】そして、ステップS46の判別結果が真に
なると、噛込み無しカウンタにて加算処理が実行される
(ステップS49)。図12のフローチャートにて、ス
テップS42が最初に実行されたとき、そのステップS
42の判別結果が真になる状況とは、横シールのシール
実行間隔T1が小さく、図15および図16に示される
ように粉粒体の充填が継続されている状況にて横シーラ
18による横シールが実行されてしまい、これにより、
円筒状包材Fの繰り出し方向でみて、充填袋Pから空袋
Qに至る横シール域Sに粉粒体の噛込みが発生している
ことを意味する。したがって、この場合には、ステップ
S45にて、粉粒体の噛込みを解消すべくシール実行間
隔T1を大きくする方向に制御する。
【0048】これに対し、ステップS42が最初に実行
されたとき、そのステップS42の判別結果が真の場合
にあっては、粉粒体の噛込みが発生するまで、ステップ
S48の実行を繰り返してシール実行間隔T1を小さく
していき、この後、その粉粒体の噛込みが解消されるま
で、シール実行間隔T1は大きくされる。すなわち、シ
ール実行間隔T1の調整手順は前述の充填開始タイミン
グの調整手順と同様にして実施され、これにより、シー
ル実行間隔T1はその終端が充填時間T2の終了直後に位
置するように最適に設定され、この結果、充填サイクル
が最短時間となり、包装機2の包装速度を高速化するこ
とができる。
【0049】なお、シール実行間隔T1が調整された
後、図12のフローチャートのステップS42以降にあ
っては、ステップS46,S49が繰り返して実行され
ることになる。図17を参照すると、前述した充填開始
タイミングおよびシール実行間隔T1の調整手順をより
明確に理解することができる。図17(b),(d)の
調整手順は、充填開始タイミングが最初に早過ぎる場合
の例を示し、そして、図17(a),(c)の調整手順
は最初、充填開始タイミングが早過ぎることはないが、
充填開始タイミングを一旦過度に早めた後に戻していく
例を示している。
【0050】一方、図9のステップS30の判別結果が
偽であって、充填サイクルのシール実行間隔T1が固定
されている場合には、図18のフローチャートが実行さ
れる。図18のフローチャートでは先ず、図9のステッ
プS31と同様なステップS61、つまり、その充填サ
イクルが空袋モードであるか否かが判別され、ここでの
判別結果が偽の場合、図11のフローチャートが実行さ
れ、これに対し、その判別結果が真の場合には図12の
ステップS39と同様なステップS63の判別が実行さ
れる。
【0051】したがって、前述の説明から既に明かなよ
うに充填サイクルの調整に際し、そのシール実行間隔T
1が固定の場合にも、図11のフローチャートが先ず実
行されることで、充填開始タイミングが同様にして最適
に調整される。充填開始タイミングの調整後にあって
は、図18のフローチャートにて、ステップS52から
ステップS59までのステップが実行され、充填時間T
2が調整される。ここで、ステップS52からステップ
S59は、図12のフローチャートにおけるステップS
42からステップS49と同様なものであり、図12の
フローチャートでの間隔限界フラグ(ステップS43,
S46)が時間限界フラグ(ステップS53,S56)
に置き換えられ、そして、ステップS45に対応するス
テップS55にて充填時間T2が短くされ、そして、ス
テップS48に対応するステップS58にて充填時間T
2が長くされる点で、図12のフローチャートとは異な
っている。なお、ステップS52の判別結果が偽の場合
にも、横シーラ18が閉タイミングであるか否か(ステ
ップS82)が判別された後、ステップS56の判別が
実施される。
【0052】ここで、充填時間T2の調整はオーガスク
リュー8の回転速度を制御することで可能である。図1
8のフローチャートの実行を受けて充填時間T2が調整
されると、充填時間T2が横シールの実行直前にて終了
することになり、これより、充填時間T2を可能な限り
長く確保することができる。この結果、粉粒体の充填動
作時、オーガスクリュー8の回転速度を可能な限り遅く
することができ、粉粒体の破砕を防止することができ
る。
【0053】前述したようにして充填サイクルの調整が
完了した後にあっても、図12のステップS49、又
は、図18のステップS59は繰り返して実行されるの
で、噛込み無しカウンタの値は増加し続けることにな
る。それゆえ、充填サイクルの調整完了後から所定時間
の経過後に、図9のステップS29の判別結果が偽とな
る。
【0054】この場合、図19のフローチャートが実行
され、このフローチャートでは、先ず、繰出し長調整ス
イッチがオン操作されているか否かが判別される(ステ
ップS70)。繰出し長調整スイッチは入力機器40に
含まれているものであって、包装機2の調整運転時、繰
出し長スイッチがオン操作されていれば、ステップS7
1の判別結果は真となり、次に、その充填サイクルが充
填モードであるか否かが判別される(ステップS7
1)。ここでの判別結果もまた真の場合、繰出量確認カ
ウンタの値が設定値よりも小さい否かが判別される(ス
テップS72)。
【0055】繰出量確認カウンタの初期値は0にセット
されているので、ここでの判別結果は真となり、次に、
噛込みセンサ38からの出力に基づき、横シール時、噛
込みが有るか否かが判別される(ステップS73)。こ
こでの判別結果が真の場合、繰出量限界フラグがオンさ
れた後(ステップS74)、繰出量確認カウンタの値が
0にクリアされ、そして、次の充填モードでの円筒状包
材Fの繰出し量が長くされる(ステップS76)。
【0056】一方、ステップS73の判別結果が偽の場
合には、横シーラ18が閉タイミングであるか否かが判
別された後(ステップS83)、繰出量限界フラグがオ
ンか否かを判別する(ステップS77)。ここでの判別
結果が偽の場合、次の充填モードでの円筒状包材Fの繰
出し長さが短くされ(ステップS78)、一方、その判
別結果が真の場合、繰出量確認カウンタにて加算処理が
実行される(ステップS79)。
【0057】図19のフローチャートにて、ステップS
73以降のステップは、前述した充填サイクルの調整手
順での場合と同様に、横シール時の粉粒体の噛込みの有
無に基づき、充填袋Pの長さを最短にするための調整手
順であり、これにより、充填袋Pの製造に関し、その省
資源化が達成される。なお、充填袋Pの長さが最短に設
定されると、所定時間の経過後にはステップS72の判
別結果が偽となり、この後、ステップS73以降のステ
ップが実行されることはない。
【0058】本発明は、上述の一実施形態に制約される
ものではなく、種々の変形が可能である。たとえば、本
発明はオーガタイプの包装機に限らず、図20に示すよ
うなばら状物品のためのシャッタタイプの縦形製袋充填
包装機にも同様に適用可能である。シャッタタイプの包
装機にあっては、その物品充填時間の調整が困難である
から、物品の充填開始タイミング、つまり、シャッタ8
0の開作動タイミングを先ず調整した後、横シール18
のシール実行間隔が調整されることになる。
【0059】さらに、上述の一実施態様の場合、充填サ
イクルの調整は、先ず充填開始タイミングを決定した
後、充填時間およびシール実行時間の一方を最適に設定
するものとなっている。しかしながら、物品の噛込みを
解消するだけで十分であれば、充填開始タイミングのみ
の可変だけで、充填サイクルの調整をなすこともでき、
この場合の充填サイクル調整ルーチンS5'は図21お
よび図22に示されている。図21のフローチャートで
は図9のフローチャートのステップと同様なステップS
27,S28,S29,S31の判別を順次実施し、そ
して、ステップS31の判別結果が偽の場合には、つま
り、充填サイクルが充填モードである場合、図22のス
テップS90以降のステップが実施され、ステップS3
1の判別結果が真の場合、つまり充填サイクルが空袋モ
ードである場合には、図22のステップS100以降の
ステップが実施される。
【0060】ステップS90では、噛込みが有るか否か
が判別され、ここでの判別結果が真の場合には噛込み無
しカウンタをクリアした後(ステップS91)、次の充
填開始タイミングを遅くする(ステップS92)。これ
に対し、ステップS90の判別結果が偽の場合には横シ
ーラ18が閉タイミングであるか否かを判別し(ステッ
プS93)、ここでの判別結果が真の場合、噛込み無し
カウンタを加算する(ステップS94)。
【0061】したがって、充填モードでのステップS9
0以降のステップにて、噛込みが検出された場合には、
充填開始タイミングが早すぎると判定し、以後の充填開
始タイミングを徐々に遅くし、その噛込みを解消する。
一方、ステップS100でも、噛込みが有るか否かが判
別され、ここでの判別結果が真の場合には噛込み無しカ
ウンタをクリアした後(ステップS101)、次の充填
開始タイミングを早くし(ステップS102)、これに
対し、ステップS100の判別結果が偽の場合には、横
シーラ18が閉タイミングであるか否かを判別し(ステ
ップS103)、ここでの判別結果が真の場合、噛込み
カウンタを加算する(ステップS104)。
【0062】したがって、空袋モードでのステップS1
00以降のステップにて、噛込みが検出された場合に
は、充填タイミングが遅すぎると判定し、以後の充填開
始タイミングを徐々に早くして、その噛込みを解消す
る。上述した充填サイクルの調整はその充填開始タイミ
ングのみを可変するだけであり、その調整を短時間で完
了することができる。
【0063】
【発明の効果】以上説明したように(請求項1,7)の
本発明の縦形製袋充填包装機の充填サイクル調整装置お
よびその調整方法によれば、調整運転時、充填袋と空袋
を交互に製造するようにしたので、充填開始タイミング
の遅早を容易に特定することができ、そして、充填開始
タイミングを先ず適切に設定した後、物品充填時間また
はシール実行間隔を設定することで、充填サイクルの調
整を最適に調整可能となる。
【0064】請求項2,8の調整装置および方法によれ
ば、空袋の長さを充填袋の長さよりも短くしたので、空
袋の製造に要する包材の長さが少なくて済み、省資源化
に貢献する。請求項3,9の調整装置および方法によれ
ば、調整運転時、円筒状包材の切断を行わないので、充
填開始タイミングの遅早をより簡単に特定することかで
きる。
【0065】請求項4,10の調整装置および方法によ
れば、充填開始タイミングのみを可変して充填サイクル
を調整するので、その調整を短時間で完了させることが
できる。請求項5,11の調整装置および方法によれ
ば、物品を噛込みを噛込みセンサにて検出するようにし
たので、充填サイクルの調整、つまり、充填開始タイミ
ングに加え、充填時間またはシール実行時間の調整を自
動的に行え、また、その自動調整は包材が不透明なもの
であっても可能である。
【0066】請求項6,12の調整装置および方法によ
れば、充填袋の長さを最短にでき、省資源化により好適
したものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】充填包装制御装置を備えた縦形製袋充填包装機
の概略図である。
【図2】図1の充填包装制御装置をより具体的に示した
ブロック構成図である。
【図3】図2の包装制御コンピュータが実行する運転制
御ルーチンを示したフローチャートである。
【図4】図3のモード切換えルーチンを示したフローチ
ャートである。
【図5】図3の充填要求信号の出力可否判断ルーチンを
示したフローチャートである。
【図6】図3の繰出し動作演算ルーチンを示したフロー
チャートである。
【図7】図3の横シール動作演算ルーチンを示したフロ
ーチャートである。
【図8】図3のナイフの動作可否判断ルーチンを示した
フローチャートである。
【図9】図3の充填サイクル調整ルーチンの一部を示し
たフローチャートである。
【図10】充填開始タイミングに対する充填時間および
シール実行間隔の関係を示したグラフである。
【図11】図3の充填サイクル調整ルーチンの一部を示
したフローチャートである。
【図12】図3の充填サイクル調整ルーチンの一部を示
したフローチャートである。
【図13】充填開始タイミングが早い場合の充填包装状
態を示した図である。
【図14】粉粒体の噛込み状態を示した図である。
【図15】空袋モードにて噛込みんだ場合の充填包装状
態を示した図である。
【図16】粉粒体の噛込み状態を示した図である。
【図17】充填サイクルの調整手順を示した図である。
【図18】図3の充填サイクル調整ルーチンの一部を示
したフローチャートである。
【図19】図3の充填サイクル調整ルーチンの一部を示
したフローチャートである。
【図20】シャッタタイプの縦形製袋充填包装機を示し
た斜視図である。
【図21】充填サイクル調整ルーチンの変形例を示した
フローチャートの一部である。
【図22】図21の充填サイクル調整ルーチンのフロー
チャートの残部である。
【符号の説明】
2 包装機 14 フィードユニット 18 横シーラ 22 サーボモータ 24 サーボモータ 26 サーボモータ 28 モータ制御ドライバ 30 モータ制御ドライバ 32 モータ制御ドライバ 34 充填包装制御装置 38 噛込みセンサ 40 入力機器 42 充填制御コンピュータ 44 包装制御コンピュータ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 包材を繰り出しながら筒状に成形する過
    程にて、物品の充填サイクルにしたがい、前記筒状包材
    を所定の長さ毎に横シールして横シール域を形成し、か
    つ、前記横シール域にてナイフにより切断して個々の袋
    を成形する一方、物品の充填動作を実行して充填袋を製
    造し、 前記充填サイクルが前記物品の充填開始タイミング、物
    品充填時間および前記横シールのシール実行間隔により
    規定されてなる縦形製袋充填包装機において、 前記充填サイクルの調整時、前記横シールの実行に対し
    て前記物品を充填する充填モードおよび前記物品を充填
    しない空袋モードにて前記充填サイクルを交互に実行さ
    せるモード切換え手段を備えたことを特徴とする縦形製
    袋充填包装機の充填サイクル調整装置。
  2. 【請求項2】 前記充填サイクルの調整時、前記筒状包
    材の繰り出しを制御し、前記充填モードにて製造される
    充填袋に比べて前記空袋モードにて製造される空袋の長
    さを短縮する空袋短縮手段をさらに備えることを特徴と
    する請求項1に記載の縦形製袋充填包装機の充填サイク
    ル調整装置。
  3. 【請求項3】 前記充填サイクルの調整時、前記ナイフ
    による前記筒状包材の切断を禁止する禁止手段をさらに
    備えることを特徴とする請求項1又は2に記載の縦形製
    袋充填包装機の充填サイクル調整装置。
  4. 【請求項4】 前記充填開始タイミングを可変するタイ
    ミング可変手段と、前記横シール時、前記横シール域へ
    の前記物品の噛み合いを検出し、噛込み信号を出力する
    噛込みセンサをさらに備えたことを特徴する請求項1〜
    3の何れかに記載の縦形製袋充填包装機の充填サイクル
    調整装置。
  5. 【請求項5】 前記充填開始タイミングを可変する第1
    可変手段と、 前記物品充填時間および前記シール実行間隔の一方を可
    変する第2可変手段と、 前記横シール時、前記横シール域への前記物品の噛込み
    を検出し、噛込み信号を出力する噛込みセンサと、 前記充填サイクルが前記充填モードであるときの前記噛
    込み信号の出力の有無に基づき、前記第1可変手段を介
    して前記充填開始タイミングを変更し、前記横シールの
    実行直後に前記物品の充填動作による最初の物品が前記
    横シール域に到達すべく前記充填開始タイミングを設定
    する開始タイミング設定手段と、 前記充填開始タイミングの設定後、前記充填サイクル中
    での前記噛込み信号の出力の有無に基づき、前記第2可
    変手段を介して前記物品充填時間およびシール実行間隔
    の一方を可変し、前記横シールの実行直前に前記物品充
    填時間が相対的に終了すべく終了タイミングを設定する
    終了タイミング設定手段とをさらに備えることを特徴と
    する請求項1〜4の何れかに記載の縦形製袋充填包装機
    の充填サイクル調整装置。
  6. 【請求項6】 前記充填開始タイミングおよび前記終了
    タイミングの設定後、前記噛込み信号の出力の有無に基
    づいて前記充填モードでの前記筒状包材の繰り出し長さ
    を制御し、前記充填モードにて製造される充填袋の長さ
    を短縮する充填袋短縮手段をさらに備えることを特徴と
    する請求項5に記載の縦形製袋充填包装機の充填サイク
    ル調整装置。
  7. 【請求項7】 包材を繰り出しながら筒状に成形する過
    程にて、物品の充填サイクルにしたがい、前記筒状包材
    を所定の長さ毎に横シールして横シール域を形成し、か
    つ、前記横シール域にてナイフにより切断して個々の袋
    を成形する一方、物品の充填動作を実行して物品の充填
    袋を製造し、 前記充填サイクルが前記物品の充填開始タイミング、物
    品充填時間および前記横シールのシール実行間隔により
    規定されてなる縦形製袋充填包装機において、前記充填
    サイクルの調整時、前記横シールの実行に対して前記物
    品を充填する充填モードおよび前記物品を充填しない空
    袋モードにて前記充填サイクルを交互に実行するモード
    切換え工程を実行することを特徴とする縦形製袋充填包
    装機の充填サイクル調整方法。
  8. 【請求項8】 前記充填サイクルの調整時、前記筒状包
    材の繰り出しを制御し、前記充填モードにて製造される
    充填袋に比べ前記空袋モードにて製造される空袋の長さ
    を短縮することを特徴とする請求項7に記載の縦形製袋
    充填包装機の充填サイクル調整方法。
  9. 【請求項9】 前記充填サイクルの調整時、前記ナイフ
    による前記筒状包材の切断を禁止することを特徴とする
    請求項7又は8に記載の縦形製袋充填包装機の充填サイ
    クル調整方法。
  10. 【請求項10】 前記充填サイクルを調整する際には、
    前記横シール時、前記横シール域への物品の噛込みを噛
    込みセンサにより繰り返して検出する検出工程と、前記
    充填モードおよび前記空袋モードでの前記物品の噛込み
    の有無に基づき、前記充填開始タイミングを可変する工
    程をさらに含むことを特徴とする請求項7〜9の何れか
    に記載の縦形製袋充填包装機の充填サイクル調整方法。
  11. 【請求項11】 前記横シール時、前記横シール域への
    物品の噛込みを噛込みセンサにより繰り返して検出する
    検出工程と、 前記充填サイクルが前記充填モードにあるときの前記物
    品の噛込みの有無に基づき、前記充填開始タイミングを
    変更し、前記横シールの実行直後に前記物品の充填動作
    による最初の物品が前記横シール域に到達すべく前記充
    填開始タイミングを設定する開始タイミング設定工程
    と、 前記充填開始タイミングの設定後、前記充填サイクルで
    の前記物品の噛込みの有無に基づき、前記物品充填時間
    およびシール実行間隔の一方を可変し、前記横シールの
    実行直前に前記物品充填時間が相対的に終了すべく終了
    タイミングを設定する終了タイミング設定工程とをさら
    に備えることを特徴とする請求項7〜10の何れかに記
    載の縦形製袋充填包装機の充填サイクル調整方法。
  12. 【請求項12】 前記充填開始タイミングおよび前記終
    了タイミングの設定後、前記噛込みセンサの出力結果に
    基づき、前記充填モードでの前記筒状包材の繰り出し長
    さを制御し、前記充填モードにて製造される充填袋の長
    さを短縮することを特徴とする請求項11に記載の縦形
    製袋充填包装機の充填サイクル調整方法。
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