JP2002244177A - 絞り切替装置 - Google Patents

絞り切替装置

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JP2002244177A
JP2002244177A JP2001338511A JP2001338511A JP2002244177A JP 2002244177 A JP2002244177 A JP 2002244177A JP 2001338511 A JP2001338511 A JP 2001338511A JP 2001338511 A JP2001338511 A JP 2001338511A JP 2002244177 A JP2002244177 A JP 2002244177A
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JP
Japan
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aperture
lens
diaphragm
plate
lever
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Pending
Application number
JP2001338511A
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English (en)
Inventor
Takeshi Mikami
勇志 三上
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Lens Barrels (AREA)
  • Diaphragms For Cameras (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 レンズ同士の間に絞り板を挿入するととも
に、確実に絞りを切り替えることができるようにする。 【解決手段】 絞り板54には絞り開口76が形成され
ており、撮影光軸に絞り開口76が挿入される小絞り位
置と、絞り開口76が退避する大絞り位置との間で移動
自在に取り付けられている。第1レンズ65及び第2レ
ンズ66からなる撮影レンズ5は、レンズ同士の間にス
ペーサ68及びフレアストッパー67を挟みこんで、レ
ンズ鏡胴部53のレンズホルダ62に保持され、レンズ
押さえプレート69により押さえ付けられている。絞り
板54が小絞り位置にあるときには、スペーサ68の切
り欠き部68aに絞り板54の先端部が挿入されて、絞
り開口76が撮影光軸中心に位置している。レンズ鏡胴
部53に取り付けられたレンズ押さえプレート69は、
レンズ鏡胴部53の内部を密閉し、絞り板54と撮影レ
ンズ5との間に砂粒などが進入することを防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばレンズ付き
フイルムユニットに用いられる絞り切替装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】予め写真フイルムが装填された1回使用
型の簡易型カメラとして、レンズ付きフイルムユニット
が知られている。このレンズ付きフイルムユニットで
は、徹底した低コスト化が図られ、装置自体の構造が簡
単化されている。このため、レンズ付きフイルムユニッ
トでは、閉じ位置にバネ付勢された1枚構成のシャッタ
羽根を開き方向に蹴飛ばしてシャッタ開閉を行う、いわ
ゆる蹴飛ばし式のシャッタ装置が使用されている。この
ようなシャッタ装置を備えたレンズ付きフイルムユニッ
トに付加する露出調節機構として、シャッタ羽根とは別
に、小絞り開口が形成された絞り板を設け、この絞り板
を測光値に応じて移動させて絞り切り替えを行う絞り切
替装置を組み込むことが検討されている。
【0003】この絞り板は、小絞り開口が光路上に挿入
される位置と、光路外に退避される位置との間で移動自
在に取り付けられ、この絞り板をソレノイドなどで駆動
することによって絞りの切り替えが行われる。このソレ
ノイドは、シャッタボタン操作で開始される被写体光量
の検出値に応じて作動するように組み込まれている。こ
れにより、簡単な構造で露出調節が可能になる。
【0004】一方、レンズ付きフイルムユニットでは、
上述した低コスト化の必要性から、撮影レンズの構成に
おいても、非常に簡単な構成になっており、一般に1〜
2枚のレンズから構成され、最近では収差補正に有利で
ある点から、2群2枚構成のものが主に用いられる。こ
のような2群2枚構成の撮影レンズは、一定径の開放絞
りの前方に形成された略円筒形状のレンズホルダに保持
されており、2枚のレンズの相対位置を決めるために、
レンズ同士が互いに向かい合う面において、いずれか一
方のレンズに円環状のリブを形成し、このリブと他方の
レンズを当接させることにより、光軸方向の位置決めを
行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、2群2枚構
成の撮影レンズが組み込まれたレンズ付きフイルムユニ
ットに、上述の絞り切替機構を組み合わせる場合、レン
ズホルダ周辺の構造上から、小絞り開口が形成された絞
り板を2枚のレンズ同士の間に挿入して、小絞り開口を
開放絞りの前面側に配置することが、高画質を実現する
ととともに、コンパクト化を図る点からも望ましい。と
ころが、上述したように2枚のレンズは互いに当接させ
て位置決めを行っているので、絞り板を挿入するスペー
スを設けることが困難である。
【0006】また、砂浜で使用する場合、レンズ付きフ
イルムユニットの内部に砂粒等の異物が進入し、絞り板
とレンズとの間などに入り込んで、絞りの切り替えが確
実に行われなくなり、最悪の場合には、絞り板が移動の
途中で停止して光路上を覆ってしまい、適切な撮影がで
きないということも懸念されている。
【0007】上記課題を解決するために、レンズ同士の
間に絞り板を挿入できる構造を持つとともに、確実に絞
りを切り替えることができるレンズ付きフイルムユニッ
トを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明では、撮影レンズを構成する2枚のレンズの
間で、絞り板を光軸と垂直な面内で移動させ、前記絞り
板に形成した小径の絞り開口が撮影光路上に位置する小
絞り位置と、前記絞り開口が撮影光路上から退避する大
絞り位置との間で絞り切替を行い、前記2枚のレンズの
相互間に挟まれ、これらのレンズの間隔を一定に保つス
ペーサを設けており、前記絞り切替のときには、前記ス
ペーサ及び前記2枚のレンズによって囲まれる空間内を
通過するように前記絞り板を移動させている。なお、前
記絞り板はバネ付勢により小絞り位置に移動し、小絞り
位置にあるときには、絞り板又は絞り板と一体に固着さ
れた部材が、その移動路上に突出するように設けられた
当接部材に当接して位置決めされている。
【0009】また、請求項3記載のカメラの絞り切替装
置では、前記レンズの一方と前記スペーサとの間に、光
路を制限してフレアの発生を抑えるとともに、前記絞り
板に摺接して、絞り板を光軸方向で位置決めするフレア
ストッパーを設け、大絞り位置での絞り板の先端を前記
フレアストッパーの外形内に留めるようにしている。
【0010】請求項4記載のカメラの絞り切替機構で
は、前記絞り板を回動自在に支持する軸を突設したレン
ズ鏡胴部に、前記撮影レンズ、スペーサ及びフレアスト
ッパーが保持される略円筒形状のレンズホルダを一体に
形成し、前記レンズ鏡筒部の前面側を覆うようにレンズ
押さえプレートを装着することにより撮影レンズがレン
ズホルダ内に押さえ込まれるとともに、絞りの切替位置
にかかわらず、前記絞り板が前記レンズ鏡筒部と前記レ
ンズ押さえプレートとの間に収納されている。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を実施したレンズ
付きフイルムユニット2の正面の外観を示す斜視図であ
る。このレンズ付きフイルムユニット2は、各種撮影機
構が組み込まれたユニット本体3と、このユニット本体
3を部分的に覆う外装用のラベルシート4とから構成さ
れている。ユニット本体3の前面には、撮影レンズ5、
対物側ファインダ窓6、ストロボ発光部7、ストロボ充
電切替スイッチ8、測光装置9等が設けられている。ま
た、ユニット本体3の上面には、レリーズボタン11、
残り撮影可能コマ数を表示するカウンタ窓12、ストロ
ボ充電表示用のライトガイド13が形成されている。さ
らに、ユニット本体3の背面側には、巻上げノブ14、
接眼側ファインダ窓などが露呈される。
【0012】図2に示すように、ユニット本体3は、露
光装置16、ストロボ装置17等が組み込まれる本体基
部19と,その本体基部19の前後を覆うように取り付
けられる前カバー20、及び後カバー21とから構成さ
れている。前カバー20には、撮影レンズ5、対物側フ
ァインダ窓6、ストロボ発光部7、ストロボ充電切替ス
イッチ8、測光装置9等を露呈するための開口が形成さ
れている。
【0013】後カバー21は、本体基部19の背面を覆
い、本体基部19との間にフイルムロール室23からア
パーチャの背後を通ってカートリッジ収納室22に至る
までのフイルム通路を形成する。このフイルム通路を通
って写真フイルム24がフイルムロール室23からカー
トリッジ収納室22の内部に装填されたフイルムカート
リッジ25に収納される。また、後カバー21には、そ
の底部に底蓋21a,21bが形成されており、これら
の底蓋21a,21bによってカートリッジ収納室22
とフイルムロール室23の底部が光密に閉じられる。カ
ートリッジ収納室22の底蓋21aは開閉自在にされて
おり、撮影済の写真フイルム24を全て収納したフイル
ムカートリッジ25を取り出す際の取り出し蓋を兼ねて
いる。
【0014】本体基部19には、左右にカートリッジ室
22とフイルムロール室23とが一体に形成されてお
り、それらの間に露光装置16が設けられている。ま
た、露光装置16とフイルムロール室23との間には、
ストロボ装置17が爪結合により取り付けられる。ま
た、カートリッジ室22及びフイルムロール室23に
は、フイルムカートリッジ25と写真フイルム24をロ
ール状にしたフイルムロール24aとがそれぞれ装填さ
れる。このカートリッジ室22の上部には巻上げノブ1
4が回動自在に配置され、その下部に一体に設けられた
軸部材がカートリッジ室22に収納されたフイルムカー
トリッジ25のスプールに係合される。この巻上げノブ
14を図中反時計方向に回動させることにより、撮影済
の写真フイルム24がフイルムカートリッジ25内に巻
き上げられる。
【0015】ストロボ装置17は、回路基板30にスト
ロボ発光部7、メインコンデンサ31、電池32、シン
クロスイッチ33、絞り制御機構34等を組み付けてユ
ニット化したものである。ストロボ充電切替スイッチ8
が上方に向けてスライドされると、回路基板30上に設
けられた金属接片35がONとなりメインコンデンサ3
1への充電が開始される。このストロボ装置17は、シ
ャッタ機構を作動させたときに回動するシャッタ羽根3
6の押圧片36c(図3参照)によりシンクロスイッチ
33が短絡し、ストロボ光を発光させるようになってい
る。また、ストロボ充電切替スイッチ8を上方にスライ
ド操作すると、ライトガイド13の一部がユニット本体
3から突出するようになっている。
【0016】絞り制御機構34は、測光スイッチ38、
絞り切替レバー39、ソレノイド40、ストッパー4
1、及び測光装置9からなる。これらのうち、測光装置
9を除く部品は、シンクロスイッチ33とともに保持部
材42に組み付けられ、ユニットの状態で回路基板30
に取り付けられる。
【0017】絞り切替レバー39は、詳しくは図3に示
すように、長手方向が撮影光軸と直交するように配置さ
れており、後述する絞りレバー44に当接する突部39
aと、後述するチャージレバー45(図5参照)に係止
される被係止突起39bと、嵌合穴39cとが形成され
ている。嵌合穴39cは、シンクロスイッチ33と一体
に形成された回動軸33aに回動自在に嵌合する。絞り
切替レバー39は、嵌合穴39cが回動軸33aに嵌合
してシンクロスイッチ33に取り付けられ、さらにその
シンクロスイッチ33が保持部材42に取り付けられ
る。また回動軸33aの先端部には抜け止め部材47が
取り付けられ、絞り切替レバー39が回動軸33aから
離脱することを防止する。さらに絞り切替レバー39に
は、バネ48が取り付けられ、このバネ48により絞り
切替レバー39は図中時計方向に付勢され、バネ48の
付勢により突部37aが絞りレバー44を押圧する。バ
ネ48は、絞りレバー44を付勢する後述のバネ49よ
りも大きい付勢力を持つように設定されており、絞りレ
バー44をバネ49による付勢力に抗して図中反時計方
向に回動させる。
【0018】絞り切替レバー39の先端部下方には、ス
トッパー41が配置されている。ストッパー41は嵌合
穴41aと、嵌合穴41aから上方へ突出する突部41
bと、嵌合穴41aの中心方向と平行に配置される嵌合
部41cとからなる。嵌合部41cは、ストッパー41
の背後に配置されるソレノイド40の可動鉄心40aと
回動自在に嵌合する。ストッパー41は、嵌合穴41a
が保持部材42に形成された軸部(図示せず)と回動自
在に嵌合し、嵌合部41cが可動鉄心40aと嵌合する
ことによって、絞り切替レバー39が回動する軌道上
に、突部41bの先端が突出する回動阻止位置と、軌道
上から退避する阻止解除位置との間で回動自在に取りつ
けられる。
【0019】ソレノイド40は、可動鉄心40aと、コ
イル40bと、コイル40bを保持する保持枠40c
と、バネ40dとからなる。保持枠40cは保持部材4
2に形成された係止部(図示せず)に係止されることに
より保持部材42に保持される。可動鉄心40aは、コ
イル40b内をスライド自在に取りつけられ、バネ40
dによりコイル40bの下方へ突出するように付勢され
ている。このソレノイド40はコイル40bに通電を行
うことにより、可動鉄心40aを吸引する磁力を発生す
るタイプであり、このコイル40bへの通電は、測光装
置9による測光値により制御回路を介して行われる。測
光装置9による被写体光量の測光値が設定値よりも小さ
い場合にのみ、コイル40bへの通電が行われて可動鉄
心40aがコイル40b内に引き込まれる。
【0020】測光装置9は、受光素子50、受光素子ケ
ース51、及びプロテクタ52から構成される。受光素
子ケース51は、受光素子50を収納して回路基板30
に取り付けられ、前面に形成された導光開口51aか
ら、受光素子50の前面に形成される受光面の一部分の
みを外部に露呈させる。受光素子50は、回路基板30
に形成された回路パターンにハンダ付けにより接続さ
れ、測光スイッチ40がオンとなったときには、被写体
光量を測光する。透明な樹脂で成形されたプロテクタ5
2は、導光開口51aの前面側に取り付けられ、受光素
子50、及び受光素子ケース51を保護する。
【0021】露光装置16は、本体基部19のほぼ中央
に設けられている。本発明の絞り切替装置は、この露光
装置16に組み込まれる撮影レンズ5、レンズ鏡胴部5
3、絞り板54、及びシャッタ機構55などと、上述し
た絞り制御機構34とからなる。また、露光装置16に
は、フイルム巻き止め機構、残り撮影可能コマ数を表示
するためのカウンタ機構、ファインダなどが組み込まれ
ており、これらを暗箱56に組み付けてユニット化され
ている。この暗箱56の前面には、シャッタ羽根36、
レンズ鏡胴部53の順で取り付けられる。
【0022】図3に示すように、シャッタ羽根36は、
1枚のセクタ羽根で構成されており、暗箱56に設けら
れたピン56aに回動自在となるように取り付けられ
る。シャッタ羽根36は、通常はバネ57の付勢によっ
て、羽根部36aがシャッタ開口58を塞ぐ閉じ位置に
保持され、撮影時にはレリーズボタン11の押圧に連動
して動作するシャッタレバー59(後述)により取付部
36bの先端が蹴飛ばされ、シャッタ開口58を開放す
る開き位置(図中時計方向)に回動する。その後、バネ
57の付勢によってシャッタ羽根36は閉じ位置に戻る
が、このシャッタ羽根36の回動の間にシャッタ開口5
7が開かれて露光が行われる。また、シャッタ羽根36
には、ストロボ装置17に設けられたシンクロスイッチ
33を押圧する押圧片36cが形成されている。シャッ
タ羽根36がシャッタ開口58を全開する全開位置に来
たときに、押圧片36cがシンクロスイッチ33をオン
する。
【0023】レンズ鏡胴部53には、暗箱56の前面側
を覆う略板形状のベースプレート部60と、そのベース
プレート部60のほぼ中心に配置され、開放絞りとなる
開口61と、その開口61の前方に一体に形成された略
円筒形状のレンズホルダ62と、レンズホルダ62の周
りを囲むように形成された略矩形枠状の突出部63と、
ベースプレート部60から前方に突出して設けられ、絞
りレバー44が回動自在に嵌合する回動軸64とが形成
されている。レンズホルダ62に保持される撮影レンズ
5は、第1レンズ65、第2レンズ66の2枚のレンズ
から構成される。第1レンズ65には、物体側が凸面と
なる大口径のレンズが用いられ、第2レンズ66には、
像面側が凸面となる小口径のレンズが用いられている。
【0024】図4の要部断面図に示すように、レンズホ
ルダ62には、撮影レンズ5の光軸方向に沿って、物体
側から像面側に向かって第1レンズ65、フレアストッ
パー67、スペーサ68、第2レンズ66の順番となる
ように保持されている。スペーサ68は馬蹄形をしてお
り、フレアストッパー67とともに、第1レンズ65及
び第2レンズ66の間に挟まれて、光軸方向において2
枚のレンズ間の距離を一定に保つように位置決めを行
う。そして、このスペーサ68の前端から後端までの間
隔で形成された隙間を通過するように絞り板54が移動
する。
【0025】レンズ鏡胴部53の前面側には、レンズ押
さえプレート69が取り付けられる。レンズ押さえプレ
ート69は、撮影レンズ5の前面側を覆う前面壁70
と、前面壁70に形成され、撮影レンズ5を露呈させる
レンズ用開口71と、前面壁70から後方へ連続し、突
出部63の外側を覆うように一回り大きい略矩形枠状に
形成された壁面部72と、前面壁70の内面側でレンズ
用開口71よりも一回り大きく形成された円環状のリブ
73と、ベースプレート部60の上下端部に形成された
係止爪60aに係止される係止穴74と、ベースプレー
ト部60に形成されたピン60bに係合する係合穴75
とからなる。リブ73が第1レンズ65の外周部65a
を押さえ付けており、撮影レンズ5は、フレアストッパ
ー67及びスペーサ68とともに、レンズ押さえプレー
ト69と、レンズ鏡胴部53との間に挟みこまれて保持
されている。レンズ押さえプレート69は、係止穴74
が係止爪60aに係止され、係合穴75がピン60bと
係合することにより、レンズ鏡胴部53に取り付けられ
て、壁面部72が突出部63の外側に被せられる。これ
により、レンズ鏡胴部53の内部を密閉する。
【0026】スペーサ68には、後述する絞り板54の
先端部外周の形状に合わせた切り欠き部68aと、レン
ズホルダ62の内周面に合わせた外径を持つ外周面68
bと、レンズホルダ62のスリット62aに挿入される
凸部68cとが形成されている。凸部68cは、外周面
68bから突出するように、2箇所に形成されている。
この凸部68cがレンズホルダ62のスリット62aに
挿入されることにより、スペーサ68は、レンズホルダ
62の内部で撮影光軸の回りを回転することなく位置決
めされる。また、レンズホルダ62及び突出部63の一
部にも、切り欠き部62b及び63aが形成されてい
る。突出部63の切り欠き部63aから絞り板54が入
り込み、その大部分がレンズ鏡胴部53の内部に収納さ
れる。さらに、レンズホルダ62の切り欠き部62bか
ら絞り板54の先端部がレンズホルダ62内へ入り込
み、絞りが切り替えられる。
【0027】フレアストッパー67は、軸外光線の光路
を制限して、フレアーの発生を抑えるとともに、切り欠
き部62bからレンズホルダ62内へ進入した絞り板5
4の前面と摺接する。これにより、絞り板54の光軸方
向に対する位置決めが行われる。
【0028】第1レンズ65には、略円板形状の外周面
から突出するように凸部65bが形成されている。この
凸部65bは、レンズホルダ62の切り欠き部62bに
嵌め込まれるので、第1レンズ65は光軸の回りを回転
しないように位置決めされる。また、第2レンズ66に
は、物体側のレンズ面66aの外周部に円環状のリブ6
6bが一体に形成されている。リブ66bは、切り欠き
部62bからレンズホルダ62へ進入した絞り板54の
背面と当接する。これにより、絞り板54の光軸方向に
対する位置決めが行われる。
【0029】絞り板54は略L字状に形成されており、
その先端部にはレンズ鏡胴部53に形成された開口61
よりも径が小さい絞り開口76が形成されている。この
絞り板54の先端部は、スペーサ68によって第1レン
ズ65と第2レンズ66との間に形成された隙間に挿入
される。
【0030】絞りレバー44は、軸部材44a、取付部
44b、及び当接部44cとからなる。この絞りレバー
44は、軸部材44aを貫通して形成された嵌合穴(図
示せず)がレンズ鏡胴部53に形成された回動軸64に
回動自在に嵌合する。取付部44bには絞り板54が固
着される。当接部44cは、軸部材44aの後端部から
上方に向かって突出しており、上述した絞り切替レバー
39に当接する。絞りレバー44にはバネ49が取り付
けられている。このバネ49の付勢により、絞りレバー
44と一体に固着された絞り板54が図中時計方向に回
動し、その先端部がスペーサ68によって形成された隙
間に挿入される。バネ49の付勢により回動した絞りレ
バー44は、取り付け部44bの上縁(図8参照)が、
突出部63と一体に設けられた凸部63bに当接して受
け止められる。これにより、絞り板54は絞り開口76
が撮影光軸中心になるように位置決めされる。なお、バ
ネ49の付勢を受け止めて絞り板54の位置決めを行う
部材は、上述した突出部63と一体に設けられた凸部6
3bに限るものではなく、絞りレバー44の回転軌道上
に突出するように配置されていれば、絞りレバー44周
辺のどの部材に設けてもよい。また、絞り板54と絞り
レバー44とを一体に形成し、絞り板54自体が凸部6
3bで受け止められるようにしてもよい。
【0031】絞り板54は、以下に説明するように、ソ
レノイド40のコイル40bへの通電によって、その位
置が移動される。コイル40bへの通電が断たたれてい
るときには、可動鉄心40aは、上述したようにバネ4
0dの付勢によりコイル40bの下方へ突出しており、
このとき可動鉄心40aに取り付けられているストッパ
ー41は、絞り切替レバー39の回動を阻止する回動阻
止位置にある。ストッパー41により回動が阻止された
絞り切替レバー39は、バネ48による付勢が停止され
た状態となり、突部39aが絞りレバー44を押圧しな
くなる。絞り切替レバー39による付勢が停止している
絞り板54はバネ49の付勢により撮影光軸へ絞り開口
76が挿入される小絞り位置にある。
【0032】コイル40bへの通電が行われているとき
には、可動鉄心40aはコイル40bからの吸引力によ
り上方へ移動する。このときストッパー41は可動鉄心
40aの移動に連動して回動阻止位置から阻止解除位置
へと回動する。ストッパー41による回動の阻止が解除
された絞り切替レバー39は、バネ48による付勢で絞
りレバー44を押圧する。そして、絞り切替レバー39
による付勢を受けた絞り板54は、上述した小絞り位置
から、絞り開口76が撮影光軸から退避する大絞り位置
に回動する。このようにソレノイド40は、ストッパー
41を回動させる駆動源として使用される。なお、絞り
板54は、上述したようにフレアストッパー67と摺接
しながら移動するが、絞り板54が大絞り位置に回動し
たときでも、絞り板54の先端部がフレアストッパーの
外形の内側に留まっており、絞り板54とフレアストッ
パー67とが常に接して、光軸方向に対する位置決めを
行うとともに、絞り板54が光軸と垂直な面内で移動す
るように位置決めしている。これにより、レンズ鏡胴部
53や、レンズ押さえプレート69等の周囲の部品と干
渉することがなく、スムーズに移動することができる。
【0033】図5に示すように、シャッタ機構55は暗
箱56の上方に組み込まれる。このシャッタ機構は、巻
止めレバー82、シャッタレバー59、ディレイレバー
84、チャージレバー45、カム85、ガバナ機構86
から構成される。カム85には、円板87と、その下方
に半円板状の第1カム88、第2カム89が設けられて
いる。円板87には、巻止めレバー82の係止片82a
をロックするための切欠き87aが形成されている。第
1カム88は、その外周にシャッタレバー59のフック
59bが当接する。第2カム89は第1カム88から所
定間隔を置いて形成されており、第2カム89の外周に
はディレイレバー84の肩部84dが当接する。このカ
ム85は暗箱56に形成されたボス90に挿通され、そ
の軸部85aの最下端をスプロケット92の係合穴92
aに係合するように配置される。撮影済みの写真フイル
ム24がカートリッジ25へ収納される時には、スプロ
ケット92が写真フイルム24に形成されたパーフォレ
ーションに係合し、図中反時計方向に回転するととも
に、カム85も従動回転する。同時に、残り枚数を表示
するカウンタ板が回転する。
【0034】シャッタレバー59は、暗箱56に設けら
れたピン94に回動自在に取り付けられる。このシャッ
タレバー58は、シャッタ羽根36の先端を蹴飛ばすた
めの蹴飛ばしアーム59a,カム85の第1カム88と
当接するフック59b、ディレイレバー84に係止され
る突起59cから構成されている。また、シャッタレバ
ー59の上部には、トーションバネ95が設けられてお
り、このトーションバネ95により、シャッタレバー5
9は図中反時計回りに付勢される。
【0035】巻止めレバー82は、係止爪82a,突起
82b、レリーズ部82c,巻止め部82dから構成さ
れ、暗箱56に設けられた軸97に回動自在に取り付け
られる。この巻止めレバー82にはトーションバネ98
が取り付けられ、図中時計回りに付勢される。巻止めレ
バー82の突起82bは、ディレイレバー84の係止片
84cと当接するように配置されている。係止爪82a
はカム85の切欠き87aに入り込むために設けられて
いる。巻き止め部82dは巻止めレバー82が図中時計
回りに回転したときに巻上げノブ14の外周部に形成さ
れた溝と係合して、巻上げノブ14の回動をロックす
る。レリーズ部82cはレリーズボタン11が押圧され
ると、レリーズボタン11の下部に形成された押圧片1
1aにより押圧され、図中反時計回りに回転する。
【0036】ディレイレバー84は、回動自在となるよ
うに暗箱56の上部に形成された軸96に取り付けら
れ、ガバナ機構86とともに遅延機構を構成する。この
ディレイレバー84は、一端にギヤ84aが形成され、
このギヤ84aはガバナ機構86のスイッチギヤ100
と噛み合っている。このギヤ84aの近傍には、ピン8
4bが形成されている。このピン84bに取り付けられ
たトーションバネ99により、ディレイレバー84は図
中反時計回りに付勢されている。また、ディレイレバー
84の上面には、係止片84cが形成されている。係止
片84cは、巻き止めレバー82の突起82bと係止す
る。また、肩部84dはカム85の第2カム89と当接
する。
【0037】ガバナ機構86は、スイッチギヤ100と
アンクル101から構成され、それぞれ暗箱56の上部
に配置される。スイッチギヤ100の回転速度はアンク
ル101によって調節されている。前述したように、ス
イッチギヤ100はディレイレバー84のギヤ84aと
噛み合っており、ディレイレバー84の回転とともに従
動する。従って、ガバナ機構86はディレイレバー84
の回転速度を調節する調速機構として動作する。図6に
示すように、スイッチギヤ100の下部には、扇形状の
押圧リブ100aが形成されており、この押圧リブ10
0aの回動により押圧されたチャージレバー45が図中
時計方向に回動する。また、スイッチギヤ100の上部
にはピン100bが形成されており、このピン100b
の回動により測光スイッチ38と当接し、測光スイッチ
38がONとなる。このガバナ機構86により、シャッ
タレバー58によるシャッタ羽根36の蹴飛ばしが遅延
され、その間に測光装置9による測光が行われるととも
に、絞り板54の切り替えが確実に行われる。
【0038】チャージレバー45は略L字状に形成さ
れ、その上面に腕部45a及び係止突起45bが形成さ
れている。このチャージレバー45にはトーションバネ
103が取り付けられ、図中反時計回りに付勢される。
腕部45aは、チャージレバー45の上方に突出し、そ
の先端部には当接面45cが、下端部には被押圧部45
dが形成されている。当接面45cは、スイッチギヤ1
00の側面に当接するように配置されており、上述した
ようにトーションバネ103の付勢によりチャージレバ
ー45は図中反時計方向に付勢されるが、当接面45c
がスイッチギヤ100に当接して回動が停止する。被押
圧部45dは、スイッチギヤ100の押圧リブ100a
に押圧されて、チャージレバー45をトーションバネ1
03の付勢に抗して図中時計回りに回動させる。係止突
起45bは、絞り切替レバー39の被係止突起39bを
係止して絞り切替レバー39を保持する。
【0039】上述したようなディレイレバー、及びガバ
ナ機構を用いたシャッタ機構については、特願平11−
311354号に記載されているものと同様であり、そ
の機能も同様である。
【0040】次に本実施形態の作用の説明をする。図6
はシャッタレリーズ後のシャッタ機構を示したものであ
る。なお、図6、及び図7においては図面の煩雑化を防
ぐため、ガバナ機構86のアンクル101、及び各種バ
ネなどを省略している。巻止めレバー82はトーション
バネ98により、図中時計方向に付勢されているが、突
起82bとディレイレバー84の係止片84cとが当接
されるため、巻止め部82dが巻上げノブ14の外周部
に形成された溝14aから外れた初期位置に保持されて
いる。一方、チャージレバー45は、トーションバネ1
03により図中反時計方向に付勢されているが、当接面
45cがスイッチギヤ100の側面と当接しており、そ
の回動が停止されている。このとき、チャージレバー4
5の係止突起45bは、絞り切替レバー39の被係止突
起39bから離れた位置にある。
【0041】写真フイルム24の巻き上げとともにカム
85が回転すると、第2カム89がディレイレバー84
の肩部84dを押圧する。これにより、ディレイレバー
84は時計回りに回転し始める。そして、図7に示すよ
うに、ディレイレバー84が所定量回転すると、ディレ
イレバー84の係止片84cと巻止めレバー82の突起
82bとの係合が解除され、巻止めレバー82は時計回
りに所定量回転する。そして、写真フイルム24の1コ
マ分の巻き上げが完了した時点で、係止爪82aがカム
85の円板87に形成された切欠き87aに入り込む。
このとき同時に、巻止め部82dが巻上げノブ14の外
周部に形成された溝14aに入り込み、巻上げノブ14
の回動は阻止される。また、ディレイレバー84はバネ
99の付勢により、反時計方向に回転しようとするが、
巻止めレバー82の突起82bと係止片84cとの係止
により、その回転が阻止された状態となる。
【0042】一方、ディレイレバー84が図中時計方向
に回動すると、これに従動して、スイッチギヤ100が
図中反時計方向に回転し始める。スイッチギヤ100が
所定量回転すると、押圧リブ100aがチャージレバー
45の被押圧部45dを押圧して、チャージレバー45
を図中時計方向に回動させる。そして、図7に示すよう
に、シャッターチャージされた状態では、押圧リブ10
0aの外周面に被押圧部45dが当接して、チャージレ
バー45が保持される。このとき、チャージレバー45
の係止突起45bは、絞り切替レバー39の被係止突起
39bを係止して、絞り切替レバー39の回動を停止さ
せている。チャージレバー45の係止突起45bにより
係止されている絞り切替レバー39は、図8に示すよう
に、絞りレバー44から離れた位置にある。これによ
り、絞り板54は、絞り切替レバー39からの付勢を受
けず、バネ49からの付勢のみを受けており、絞りレバ
ー44の取付部44bが突出部63の凸部63bに当接
し、絞り開口76が撮影光軸に挿入される小絞り位置に
ある。
【0043】シャッタチャージされた状態でレリーズボ
タン11が押圧されると、レリーズボタン11の下部に
形成された押圧片11aが、巻止めレバー82のレリー
ズ部82cを押圧する。これにより、巻止めレバー82
がバネ98の付勢に抗して図中反時計回りに回転する。
そして、ディレイレバー84の係止片84cと巻止めレ
バー82の突起82bとの係止が解放される。ディレイ
レバー84はバネ99の付勢により反時計回りに回転す
る。この回転により、ガバナ機構86のスイッチギヤ1
01が回転し、ピン100bと測光スイッチ38とが当
接して、測光装置9による被写体像の測光が行われる。
測光装置9の測光値により、ソレノイド40への通電の
有無が決定される。
【0044】ディレイレバー84が反時計回りに回転す
ると、押圧リブ100aがチャージレバー45の被押圧
部45dの回転軌道から外れるため、バネ103の付勢
によりチャージレバー45が図中反時計方向に回転す
る。これにより、チャージレバー45の係止突起45b
と絞り切替レバー39の被係止突起39bとの係止が解
除されて、バネ48の付勢により絞り切替レバー39が
図中時計方向に回転する。このとき、測光装置9による
測光値が所定値よりも大きい場合はソレノイド40への
通電が断たれているので、ストッパー41は回動阻止位
置にある。係止突起45bによる係止が解除された絞り
切替レバー39は、図中時計方向へわずかに回転した
後、図9に示すように、ストッパー41により回動が阻
止される。ストッパー41により回動が阻止された絞り
切替レバー39は、絞りレバー44を押圧しないので、
絞り板54は小絞り位置のままである。
【0045】また、測光値が所定値よりも小さい場合に
は、ソレノイド40に通電が行われ、図10に示すよう
に、ストッパー41が回動阻止位置から阻止解除位置へ
と回動する。ストッパー41による回動の阻止が解除さ
れた絞り切替レバー39は絞りレバー44を押圧し、図
11に示すように、絞り板54を小絞り位置から大絞り
位置に回動させる。このとき、もし砂浜などでレンズ付
きフイルムユニット2内に砂等の異物が入り込んだ場合
でも、レンズ鏡胴部53とレンズ押さえプレート69と
が内部を密閉し、絞り板54を収納する構造となってい
るので、撮影レンズ5と絞り板54との間への砂等の進
入を防ぐことができる。これにより、絞り板54の位置
を確実に切り替えることができる。
【0046】一方、絞り板54の切り替えが行われた
後、ガバナ機構86により回転速度が調節されたディレ
イレバー86の端部と、シャッタレバー59の突起59
cとの係止が解除され、シャッタレバー59が図中反時
計方向に回転し、蹴飛ばしアーム59aによるシャッタ
羽根36の蹴飛ばしが行われる。これにより、大絞り位
置又は小絞り位置に絞り板54が保持された状態で、写
真フイルム24への露光が行われる。このとき、絞り板
54が小絞り位置にあるときには、絞り板54の先端部
はスペーサ68の切り欠き部68aに挿入され、絞り開
口76が撮影光軸中心になるように位置決めされて保持
されているので、適正な露光量で撮影することができ
る。
【0047】上述した第1の実施形態では、被写体光量
に応じてソレノイドの駆動を制御し、バネの付勢により
絞り板54を駆動させて、小絞り位置と、大絞り位置と
の間で絞り板を移動させる絞り制御機構が組み込まれて
いるが、本発明はこれに限るものではなく例えば、特願
2000−280538号で提案されているような、ス
トロボ充電切替スイッチ8の手動操作に連動させて、絞
り板の位置を移動させ、通常撮影時には、絞り板を小絞
り位置に保持し、ストロボ撮影時には、大絞り位置に移
動させる絞り制御機構を組み合わせるようにしてもよい
し、小絞り位置と、大絞り位置とを外部から選択して操
作する絞り切替スイッチを独立して設け、このスイッチ
の手動操作に連動させるようにしてもよい。
【0048】なお、上記第1の実施形態では、レンズホ
ルダに形成された絞り開口よりも径の小さい小絞り開口
を絞り板に設け、撮影光路上に小絞り開口が挿入される
第1の位置と、撮影光路状から小絞り開口が退避される
第2の位置との間で切り替える方式としたが、絞り板に
大小2つの絞り開口を設け、撮影光路上に小絞り開口が
挿入される第1の位置と、撮影光路上に大絞り開口が挿
入される第2の位置との間で切り替える方式にすること
も可能である。
【0049】また、上記第1の実施形態では、スペーサ
68の形状を馬蹄形に形成しているが、本発明はこれに
限るものではなく、第1レンズ65と第2レンズ66と
の間に一定の隙間を形成するとともに、絞り切替のとき
に光軸方向と垂直な面内を移動する絞り板54が、スペ
ーサによって形成された第1レンズ65と第2レンズ6
6との隙間を通過できるように絞り板54の移動を妨げ
ない形状であればよく、例えば、絞り板54の少なくと
も一部分の形状に沿った円弧形状のものであればよく、
また、それぞれ別部材の2つの部品から構成してもよ
い。
【0050】また、上記例では、本発明をレンズ付きフ
イルムユニットに実施した例で説明したが、コンパクト
カメラなどに使用してもよい。また、写真フイルムとし
て135型のカートリッジで説明したが、これ以外でも
よく、例えばIX240型のカートリッジを使用しても
よい。
【0051】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のカ
メラの絞り切替装置は、撮影レンズを構成する2枚のレ
ンズの相互間に挟まれ、これらのレンズの間隔を一定に
保つスペーサを設けており、前記絞り切替のときには、
前記スペーサによって形成された前記2枚のレンズ間の
隙間を通過するように前記絞り板を移動させているの
で、レンズ同士の間に絞り板を挿入でき、確実に絞り板
の位置を切り替えることができる。また、絞り板はバネ
付勢により小絞り位置に移動し、小絞り位置にあるとき
には、絞り板又は絞り板と一体に固着された部材が、そ
の移動路上に突出するように設けられた当接部材に当接
して位置決めされているので、絞り開口の中心と撮影レ
ンズの光軸とがずれないように位置決めすることができ
る。
【0052】また、請求項3記載のカメラの絞り切替装
置では、レンズの一方とスペーサとの間に、光路を制限
してフレアの発生を抑えるとともに、絞り板に摺接し
て、絞り板を光軸方向で位置決めするフレアストッパー
を設け、大絞り位置での絞り板の先端を前記フレアスト
ッパーの外形内に留めるようにしたので、絞り板が光軸
と垂直な面内で移動し、周囲の部品と干渉することがな
い。
【0053】請求項4記載のカメラの絞り切替装置で
は、絞り板を回動自在に支持する軸を突設したレンズ鏡
胴部に、撮影レンズ、スペーサ及びフレアストッパーが
保持される略円筒形状のレンズホルダを一体に形成し、
レンズ鏡筒部の前面側を覆うようにレンズ押さえプレー
トを装着することにより撮影レンズがレンズホルダ内に
押さえ込まれるとともに、絞りの切替位置にかかわら
ず、絞り板がレンズ鏡筒部とレンズ押さえプレートとの
間に収納されているので、絞り板とレンズとの間に砂粒
等が進入することを防げるので、確実に絞りを切り替え
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ付きフイルムユニットの外観斜視図であ
る。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの分解斜視図であ
る。
【図3】露光装置の分解斜視図である。
【図4】露光装置の要部断面図である。
【図5】シャッタ機構の構成を示す分解斜視図である。
【図6】シャッタ機構の要部を示す概略図であり、シャ
ッタレリーズ直後の状態を示すものである。
【図7】シャッタ機構の要部を示す概略図であり、ディ
レイレバー、及びチャージレバーがチャージされた状態
を示すものである。
【図8】絞り制御機構の要部を示す概略図であり、チャ
ージレバーがチャージされた状態を示すものである。
【図9】図8の状態の後、被写体が明るかったときの状
態を示すものである。
【図10】図8の状態の後、被写体が暗かったときの状
態を示すものである。
【図11】図10の状態の後、写真フイルムに露光が行
われるときの状態を示すものである。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット 5 撮影レンズ 8 ストロボ 9 測光装置 16 露光装置 34 絞り制御機構 36 シャッタ羽根 53 レンズ鏡胴部 62 レンズホルダ 65 第1レンズ 66 第2レンズ 67 フレアストッパー 68 スペーサ 69 レンズ押さえ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 17/04 G03B 17/04 G03C 3/00 575 G03C 3/00 575C 575F

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影レンズを構成する2枚のレンズの間
    で、絞り板を光軸と垂直な面内で移動させ、前記絞り板
    に形成した小径の絞り開口が撮影光路上に位置する小絞
    り位置と、前記絞り開口が撮影光路上から退避する大絞
    り位置との間で絞り切替を行うカメラの絞り切替装置に
    おいて、 前記2枚のレンズの相互間に挟まれ、これらのレンズの
    間隔を一定に保つスペーサを設けており、前記絞り切替
    のときには、前記スペーサによって形成された前記2枚
    のレンズ間の隙間を通過するように前記絞り板を移動さ
    せることを特徴とするカメラの絞り切替装置。
  2. 【請求項2】 前記絞り板はバネ付勢により小絞り位置
    に移動し、小絞り位置にあるときには、絞り板又は絞り
    板と一体に固着された部材が、その移動路上に設けられ
    た当接部材に当接して位置決めされることを特徴とする
    請求項1記載のカメラの絞り切替装置。
  3. 【請求項3】 前記レンズの一方と前記スペーサとの間
    に、光路を制限してフレアの発生を抑えるとともに、前
    記絞り板に摺接して、絞り板を光軸方向で位置決めする
    フレアストッパーを設け、大絞り位置での絞り板の先端
    を前記フレアストッパーの外形内に留めるようにしたこ
    とを特徴とする請求項2記載のカメラの絞り切替装置。
  4. 【請求項4】 前記絞り板を回動自在に支持する軸を突
    設したレンズ鏡胴部に、前記撮影レンズ、スペーサ及び
    フレアストッパーが保持される略円筒形状のレンズホル
    ダを一体に形成し、前記レンズ鏡筒部の前面側を覆うよ
    うにレンズ押さえプレートを装着することにより撮影レ
    ンズがレンズホルダ内に押さえ込まれるとともに、絞り
    の切替位置にかかわらず、前記絞り板が前記レンズ鏡筒
    部と前記レンズ押さえプレートとの間に収納されること
    を特徴とする請求項3記載のカメラの絞り切替装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100340885C (zh) * 2004-11-25 2007-10-03 亚洲光学股份有限公司 小型化镜头组
JP2014081628A (ja) * 2012-10-16 2014-05-08 Genius Electronic Optical Co 迷光の遮断を強化した撮像レンズ

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