JP2002090793A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

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JP2002090793A
JP2002090793A JP2000281679A JP2000281679A JP2002090793A JP 2002090793 A JP2002090793 A JP 2002090793A JP 2000281679 A JP2000281679 A JP 2000281679A JP 2000281679 A JP2000281679 A JP 2000281679A JP 2002090793 A JP2002090793 A JP 2002090793A
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JP
Japan
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aperture
shutter
lever
lens
film
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Application number
JP2000281679A
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English (en)
Inventor
Shigeki Takahara
茂樹 高原
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
  • Diaphragms For Cameras (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 様々な撮影条件下において適正な撮影を行う
ことのできるレンズ付きフイルムユニットを提供する。 【解決手段】 シャッタボタンの押下によってシャッタ
機構内に組み込まれた測光スイッチ55がオンした際
に、AE回路54は測光素子52で被写体輝度の測定を
行う。被写体輝度が低い場合には大絞り穴38を介した
撮影を行い、被写体輝度が高い場合には電磁石46に通
電して絞り板41を揺動させ、小絞り穴42を撮影光軸
上に挿入する。開放時と小絞り時の絞り値,シャッタ速
度,フイルム感度は、以下の条件式を満たすように設定
する。 開放時:6≦AV+TV−SV+5<11.5 小絞り時:10.5≦AV+TV−SV+5≦15

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レンズ付きフイル
ムユニットに関し、更に詳しくは、自動絞り切替機構を
備えたレンズ付きフイルムユニットの改良に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】簡単な撮影機構を備えるとともに、製造
時に写真フイルムが装填されたレンズ付きフイルムユニ
ットが各種製造販売されている。レンズ付きフイルムユ
ニットは、1m程度の近距離から無限遠までの被写体に
対して良好なピントを得るために被写界深度を深くして
おり、その絞り値はおよそF10程度とされている。
【0003】また、各種レンズ付きフイルムユニットの
中には、室内や夜間等の条件下でも撮影を可能とするた
めに、ストロボ装置が組み込まれているものがある。レ
ンズ付きフイルムユニットの絞り値はF10程度である
ため、ストロボ装置はガイドナンバーが10程度と発光
量を大きくしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記レンズ付きフイル
ムユニットでは、ストロボ撮影の際にストロボ光の届く
距離の主被写体(例えば人物等)と、ストロボ光の届か
ない距離の背景との間の輝度差が大きくなる。このよう
な状態で撮影された写真フイルムから、主被写体の輝度
に合わせてプリントを行うと、背景が夜間のように暗く
なり、主被写体が浮かび上がるようなプリントとなる。
そのため、低輝度な条件下では、レンズ付きフイルムユ
ニットを用いて自然な背景描写の撮影を行うことができ
なかった。
【0005】上記問題を解決するため、特開平8−11
4836号公報及び特開平10−333287号公報に
は、ストロボ撮影時に絞りを大きくするようにしたレン
ズ付きフイルムユニットが記載されている。しかしなが
ら、ストロボ撮影時に絞り量を切り替えるレンズ付きフ
イルムユニットでは、撮影者がストロボ撮影を行うか否
かを判断しなくてはならず、この判断を誤ると露光オー
バーやアンダーが発生してしまうという問題があった。
【0006】そのため、被写体輝度を測定して絞り値を
自動的に切り替える自動絞り切替機構を組み込んだレン
ズ付きフイルムユニットが各種発明されているが、この
自動絞り切替機構においても、絞り値やシャッタ速度,
フイルム感度,ストロボのガイドナンバーなどが適切に
設定されていないと、主被写体と背景とを適正に撮影す
ることはできない。
【0007】本発明は、上記問題点を解決するためのも
ので、様々な撮影条件下において適正な撮影を行うこと
のできるレンズ付きフイルムユニットを提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明のレンズ付きフイルムユニットは、自動絞
り切替機構が大絞り状態あるいは小絞り状態にある際
に、以下の条件式を満たす絞り値,シャッタ速度,フイ
ルム感度で撮影を行うようにしたものである。 開放時:6≦AV+TV−SV+5<11.5 小絞り時:10.5≦AV+TV−SV+5≦15
【0009】また、大絞り時に絞り値をF8.0以下と
し、小絞り時には絞り値をF14.0以上としたもので
ある。更に、自動絞り切替機構は、絞り切り替えポイン
トの明るさをLV10.5〜11.5としたものであ
る。
【0010】また、ストロボ装置のガイドナンバー(G
no)は、4≦Gno<8としたものである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を実施したレンズ
付きフイルムユニットの外観形状を示すものである。レ
ンズ付きフイルムユニット2は、写真フイルムが装填さ
れ各種撮影機構が組み込まれたユニット本体3と、この
ユニット本体3の外周に巻き付けられるようにして貼付
されるラベル4とからなる。ラベル4には、ユニット本
体3の各部を露呈させるための開口が形成されている。
【0012】ユニット本体3の前面には、撮影レンズ
5,接眼側ファインダ窓6,ストロボ発光部7,ストロ
ボ操作部材8,測光窓9等が設けられている。ユニット
本体3の上面には、シャッタボタン11,カウンタ表示
窓12,充電完了表示部材13等が設けられている。ユ
ニット本体3の背面からは、撮影後のフイルム巻き上げ
に用いられる巻上げノブ14の一部が露呈されている。
【0013】図2に分解して示すように、ユニット本体
3は、本体部16,ストロボユニット17,前カバー1
8,後カバー19,スイッチ板20,受け板21,電池
22,フイルムカートリッジ23,露光ユニット26か
ら構成されている。フイルムカートリッジ23はIX2
40タイプのものであり、カートリッジ本体24とこの
カートリッジ本体24内に収納される写真フイルム25
とからなる。
【0014】本体部16の前面中央部には、撮影レンズ
5から写真フイルム25までの間の撮影光路を遮光する
暗箱27が一体に形成されている。この暗箱27を挟む
両側方には、カートリッジ本体24が収納されるカート
リッジ室28と、カートリッジ本体24から引き出され
てロール状に巻かれた写真フイルム25が収納されるフ
イルム室29とが一体に設けられている。暗箱27の前
面には、露光開口27aが形成され、背後にはアパーチ
ャーが設けられている。写真フイルム25は、このアパ
ーチャーに対面する位置で停止された後に露光される。
【0015】カートリッジ室28の上部には、巻上げノ
ブ14が回転自在に取り付けられる。この巻上げノブ4
2の下面には駆動軸が一体に設けられており、この駆動
軸はカートリッジ室28を介してカートリッジ本体24
のスプールの端部に係合する。1コマの撮影後に巻上げ
ノブ14を回転操作すると、写真フイルム25の露光済
みの部分がカートリッジ本体24内に巻き上げられる。
また、カートリッジ室28の上面で巻上げノブ14の下
方には、写真フイルム25がカートリッジ本体24内に
全て巻き上げられた後に、カートリッジ本体24の遮光
蓋を閉鎖する遮光蓋閉鎖機構が組み込まれている。
【0016】露光ユニット26は、暗箱27の前面に取
り付けられるユニット基部30と、このユニット基部3
0に取り付けられるシャッタ機構,フイルム巻き止め機
構,カウンタ機構,自動絞り切替機構等からなる。図3
に示すように、ユニット基部30の前面には被写体光を
暗箱27内に入射させる撮影開口31が設けられてい
る。撮影開口31の上方に設けられたピン32には、シ
ャッタ羽根33が取り付けられる。シャッタ羽根33
は、円板部33aによって撮影開口31を塞ぐ閉じ位置
と、撮影開口31を開放する開放位置との間で揺動自在
とされており、常態ではシャッタ用バネ34によって閉
じ位置に付勢されている。
【0017】シャッタ羽根33は、シャッタボタン11
が押下されてシャッタ機構がレリーズ動作を行う際に、
シャッタ機構を構成するシャッタ駆動部材によって上端
の突起部33bが図中右方に押圧される。これにより、
シャッタ羽根33はシャッタ用バネ34の付勢に抗して
時計方向の開放位置に揺動する。撮影開口31の開放
後、シャッタ羽根33はシャッタ用バネ34の付勢によ
って反時計方向に揺動し、撮影開口31を閉鎖する。
【0018】ユニット基部30の前面側には、シャッタ
羽根33を保護して撮影レンズ5を保持するレンズホル
ダ36が取り付けられる。レンズホルダ36の前面に
は、撮影レンズ5が収められる筒部37が設けられてい
る。筒部37内で、撮影開口31に対面する位置には、
大径の大絞り穴38が形成されている。
【0019】撮影開口31の側方に設けられたピン40
は、絞り板41の穴41bに挿入され、絞り板41を揺
動自在に保持する。この絞り板41は、シャッタ羽根3
3とレンズホルダ36との間に配置される。絞り板41
の一端側には、撮影開口31と大絞り穴38との間に入
り込んで絞り量を小さくする小絞り穴42が設けられて
いる。この絞り板41は、ピン41aに掛けられた絞り
用バネ43によって他端側が上方に向けて付勢されてい
る。これにより、図4(A)に示すように、常態では絞
り板41の一端が撮影開口31と大絞り穴38との間か
ら退避する大絞り位置にある。絞り板41の他端には、
例えば鉄等の金属磁性体で形成された被吸着片44が取
り付けられている。
【0020】ユニット基部30の側方には、絞り板41
を揺動させる電磁石46と、ストロボユニット17とが
取り付けられている。ストロボユニット17は、プリン
ト基板47と、このプリント基板47に取り付けられる
ストロボ発光部7とからなる。ストロボ発光部7は、ス
トロボ光を放射する放電管と、この放電管から放射され
たストロボ光を被写体に向けて反射するリフレクタと、
ストロボ光を拡散する拡散板等からなり、ユニット本体
3の前面から露呈される。
【0021】プリント基板47には、ストロボ操作部材
8の上下方向のスライド操作によってオン/オフされる
充電スイッチ49と、シャッタ羽根33が開放位置に揺
動する際に、シャッタ羽根33に設けられたアーム部3
3cで押圧されてオンするシンクロスイッチ50と、電
池22をストロボ回路に接続する金属接片51と、測光
素子52とが取り付けられている。測光素子52は、例
えば、受光量に応じて抵抗値が変化するCdSが用いら
れており、ユニット本体3の測光窓9に対面する。
【0022】また、プリント基板47には、ストロボ回
路と、自動絞り切替機構の制御を行うAE回路54とが
形成されている。AE回路54は、測光スイッチ55が
オンすると測光素子52を駆動する。AE回路54は、
被写体輝度によって変化した測光素子52の抵抗値から
測光信号を生成し、この測光信号の電圧と予め設定され
ている基準電圧とを比較して被写体輝度の高低を判定す
る。これにより、被写体輝度が高いと判定した場合には
電磁石46に通電する。
【0023】電磁石46が通電されると、電磁石46の
吸着部46aに磁力が発生し、絞り板41の端部に取り
付けられた被吸着片44を吸引する。これにより、絞り
板41は絞り用バネ43の付勢に抗して時計方向に揺動
し、図4(B)に示すように、小絞り穴42を撮影開口
31と大絞り穴38との間に挿入する小絞り位置に配置
される。
【0024】また、露光中に絞り板41が移動して露光
不良が発生するのを防止するために、AE回路54は、
受光素子52からの測光信号を一定時間(100ms〜
200ms程度)保持するようになっている。つまり、
AE回路54は、絞り板41を小絞り位置へと移動させ
た後の露光期間中に、被写体輝度が減少しても絞り板4
1を小絞り位置に保持し続ける。
【0025】暗箱の上部には、図5に示すシャッタ機構
が取り付けられている。このシャッタ機構は、シャッタ
レバー57、停止解除レバー61、停止レバー62、レ
リーズレバー63、カム64からなる。
【0026】カム64には、レリーズレバー63をロッ
クするための切り欠き開口64aが形成された円板と、
シャッタレバー57と当接する扇形状の1カム片64b
とが設けられている。カム64の軸部は、ユニット基部
30の内部に配置されたスプロケット65に係合してい
る。スプロケットは、写真フイルム25のパーフォレー
ション25aに噛合し、写真フイルム25の巻き上げに
連動して図中反時計方向に従動回転する。
【0027】シャッタレバー57は、シャッタ羽根33
の突起部33bを蹴飛ばすためのシャッタ突起57a、
係止解除レバー61と係合する溝57b、トーションバ
ネ(後述65,71)を保持する支柱57c、停止レバ
ー62と当接するカム面57dから構成されている。シ
ャッタレバー57は、シャッタチャージがなされたとき
にチャージ位置へと移動し、シャッタレリーズ操作によ
ってレリーズ位置へと移動する。また、シャッタ突起5
7aの回転軌道内には、シャッタ羽根33の突起部33
bが配置されており、シャッタレバー57がチャージ位
置からレリーズ位置へと移動する間にシャッタ羽根33
の先端部33bが蹴飛ばされ、露光が行われる。
【0028】停止解除レバー61は、フック61a、ス
イッチ押圧部61b、上部突起61c、下部突起61
d、解除部61eから構成され、シャッタレバー57と
同じ軸に保持されている。停止解除レバー61の上部に
は、トーションバネ65が取り付けられている。このト
ーションバネ65の一端はフック61aに当接してお
り、他端はシャッタレバー57の支柱57cに当接して
いる。フック61aは、カム64の凸部64bと当接す
るように設けられており、カム64が図中反時計方向に
回転すると、フック61aが凸部64bによって押され
るため、停止解除レバー61は図中時計方向に回転す
る。
【0029】停止解除レバー61の下部突起61dは、
スイッチ押圧部61bの下部に設けられ、シャッタレバ
ー57の溝57bに入り込めるようになっている。ま
た、スイッチ押圧部61bの回転軌道内には、測光スイ
ッチ55の接片が挿入されている。停止解除レバー61
が回転すると、スイッチ押圧部61bが測光スイッチ5
5に当接して測光スイッチ55がオンされ、測光回路5
6が作動する。また、停止解除レバー61の回動範囲を
制限するために、暗箱42にはストッパー66が設けら
れている。
【0030】停止レバー62は、シャッタレバー57及
び停止解除レバー61と当接するように配置されてお
り、その一端には圧縮バネ67が取り付けられている。
停止レバー62は、停止解除レバー61の解除部61e
と当接する上段部62aと、シャッタレバー57のカム
面57dと当接する下段部62bとの二段構造となって
いる。停止レバー62は、その下段部62bがシャッタ
レバー57のカム面57dの回転軌道上に挿入され、シ
ャッタレバー57をチャージ位置に保持する挿入位置
と、カム面57dの回転軌道上から退避して、シャッタ
レバー57のレリーズ位置への移動を許容する退避位置
との間で回転自在である。そして、停止レバー62は、
圧縮バネ67の付勢によって、常に挿入位置方向に付勢
を受けている。
【0031】レリーズレバー63は、レリーズ部63
a、係止爪63b、巻止め部63c、突起63dから構
成され、ユニット基部30に一体に形成された軸70に
よって保持されている。レリーズレバー63の下部に
は、トーションバネ71が配置されている。このトーシ
ョンバネ71は、軸70に形成された突起70aの上に
支持されており、その一端がレリーズ部63aに保持さ
れており、他端はシャッタレバー57の支柱57cに当
接している。
【0032】レリーズレバー63の係止爪63bは、カ
ム64の切り欠き開口64bの中に入り込んでレリーズ
レバー63を保持するために設けられる。巻止め部63
cは、レリーズレバー63が図中時計方向に回転したと
きに巻き上げノブ14の周囲に形成された溝と係合し
て、巻き上げノブ14の回動をロックする。突起63d
は、レリーズレバー63の下部に取り付けられており、
シャッタチャージがなされたときに停止解除レバー61
の上部突起61cと当接して、停止解除レバー61の回
動を阻止する。また、シャッタボタン17が押し下げら
れると、シャッタボタン17と一体に設けられた突起
(図示せず)によってレリーズ部63aが押され、レリ
ーズレバー63はトーションバネ71の付勢に抗して図
中反時計方向に回転する。
【0033】図6にシャッタ機構の概略図を示す。同図
は、シャッタチャージが行われる前の状態を示したもの
である。停止解除レバー61はトーションバネ65の付
勢を受けており、解除部61eがストッパー66に当接
した状態で停止している。シャッタレバー57は、停止
解除レバー61の下部突起61dが溝57bの内部に入
り込んだ状態で保持されており、レリーズレバー63
は、突起63dが停止解除レバー61の上部突起61c
と当接した状態で停止している。また、停止レバー62
は、上段部62aが停止解除レバー61の解除部61e
と当接した状態で退避位置に保持されている。
【0034】巻き上げノブ14を回動すると、スプロケ
ット65とともにカム64が図中反時計方向に回転す
る。そして、カム64の凸部64bが停止解除レバー6
1のフック61aと当接し、図7に示すように、停止解
除レバー61はトーションバネ65の付勢に抗して図中
時計方向に回転する。さらに、停止解除レバー61の下
部突起61dがシャッタレバー57の溝57bを押すた
め、シャッタレバー57はトーションバネ71の付勢に
抗して図中時計方向に回転する。また、レリーズレバー
63の突起63dが停止解除レバー61の上部突起61
cと当接しているため、レリーズレバー63は移動する
ことができない。
【0035】その後、シャッタレバー57がチャージ位
置に達すると、停止解除レバー61の上部突起61cが
レリーズレバー63の突起63dの回転軌道外に移動す
るため、レリーズレバー63はトーションバネ71の付
勢によって図中時計方向に回転する。そして、図8に示
すように、レリーズレバー63の係止爪63bがカム6
4の切り欠き開口64aの内部に入り込むと同時に巻止
め部63cが巻き上げノブ14の周囲に形成された溝と
嵌合して、レリーズレバー63がロックされる。
【0036】このとき、係止解除レバー61のフック6
1aがカム64の凸部64bから離れており、シャッタ
レバー57及びレリーズレバー63が図中時計方向に回
転しようとする。しかし、停止レバー62が挿入位置に
入り込んでおり、停止レバー62の下段部62bがシャ
ッタレバー57のカム面57dと当接するため、シャッ
タレバー57の回動がロックされる。また、レリーズレ
バー63の回転により、突起63dが停止解除レバー6
1の上部突起61cの回転軌道内に挿入されており、停
止解除レバー61の回動もロックされる。このため、シ
ャッタレバー57がチャージ位置に保持された状態でシ
ャッタチャージが完了する。
【0037】シャッタチャージがなされた状態でシャッ
タボタン11を押し下げると、レリーズレバー63のレ
リーズ部63aがシャッタボタン17によって図中反時
計方向に押されるため、図9に示すように、レリーズレ
バー63はトーションバネ71の付勢に抗して図中反時
計方向に回転する。そして、レリーズレバー63の突起
63dと停止解除レバー61の下部突起61dとの係合
が解除されるため、停止解除レバー61はトーションバ
ネ65の付勢によって、図中反時計方向に回動を開始す
る。停止解除レバー61が回動すると、スイッチ押圧部
61bが測光スイッチ55の接片に接触し、測光スイッ
チ55がオンして測光が開始される。また、停止解除レ
バー61は、解除部61eが停止レバー62の上段部6
2aを押しながら回動するため、停止レバー62は圧縮
バネ67の付勢に抗して挿入位置から退避位置へと移動
を開始する。一方、シャッタレバー57は、カム面57
dが停止レバー62の下部突起62bと当接しているた
め、チャージ位置に保持されている。
【0038】その後、停止解除レバー61が一定量回転
して、停止レバー62が退避位置へと移動すると、下部
突起62bとシャッタレバー57のカム面57dとの係
合が解除される。ここで、トーションバネ71は、トー
ションバネ65よりも付勢が強いものが用いられている
ため、シャッタレバー57はトーションバネ71の付勢
によって、チャージ位置からレリーズ位置へと移動を開
始する。そして、図10に示すように、シャッタレバー
57の移動の際に、シャッタ羽根33の突起部33bが
シャッタ突起57aによって蹴飛ばされ、露光が行われ
る。
【0039】本実施形態のシャッタ機構では、測光スイ
ッチ55がオンした後、露光が行われるまでに、停止解
除レバー61が一定量回転するためのタイムラグが発生
している。トーションバネ65の強度や各部材の形状を
最適化して、このタイムラグを絞り板45の移動に必要
な時間である、10ms程度となるように調節すること
で、絞りの切り替えを確実に行った後に露光を行うこと
ができる。
【0040】後カバー19は、本体部16の背後に覆う
ように取り付けられる。この後カバー19には、接眼側
ファインダ窓73と、カートリッジ室28とフイルム室
29との底面を塞ぐプルトップ式の底蓋19a,19b
とが一体に形成されている。底蓋19a,19bは、本
体部16に後カバー19を取り付けた後に閉鎖され、カ
ートリッジ室28及びフイルム室29内を光密に塞ぐ。
底蓋19aは、現像所でフイルムカートリッジ23を取
り出す際に開放される。
【0041】前カバー18は、前面に撮影レンズ5を露
呈させる撮影レンズ用開口18a,ストロボ操作部材8
を露呈させる開口18b,ストロボ発光部7を露呈させ
る開口18c,測光窓9等が形成されており、本体部1
6の前面を覆う。詳しくは図示しないが、測光窓9に
は、透明または半透明のプラスチックで形成された保護
板が組み込まれており、測光窓9からゴミやホコリがユ
ニット本体3内に入り込むのを防止している。
【0042】前カバー18とストロボユニット17との
間に組み込まれるスイッチ板20の前面には、ストロボ
操作部材8が一体に形成されている。受け板21はスイ
ッチ板20を下方のオフ位置と、上方のオン位置との間
でスライド自在となるように支持する。スイッチ板20
の背面には、ストロボ操作部材8がオン位置にスライド
された際にストロボユニット17の充電スイッチ49を
押圧してオンさせる突起(図示せず)が形成されてい
る。
【0043】また、スイッチ板20には、露光ユニット
26の側方に組み付けられた充電完了表示部材13に係
合する係合部20aが一体に形成されており、オン位置
にスライドされた際に充電完了表示部材13をレンズ付
きフイルムユニット2の上面から外部に突出させる。充
電完了表示部材13は、露光ユニット26の側面に上下
方向でスライド自在となるように取り付けられ、透明な
プラスチックで形成されてライトガイドとしての機能を
有している。この充電完了表示部材13が上方にスライ
ドされると、プリント基板47に取り付けられたネオン
管の光を内部反射してレンズ付きフイルムユニット2外
に導き、撮影者と被撮影者とに撮影準備が完了したこと
を知らせる。
【0044】次に、上記実施形態の作用について説明す
る。撮影者は、巻上げノブ14を回転して、未露光の写
真フイルム25をアパーチャーに対面する撮影位置にセ
ットする。巻上げノブ14の回転とともに、シャッタレ
バー57がチャージされる。写真フイルム25がちょう
ど一コマ分巻き上げられると、レリーズレバー63の巻
止め部63cが巻上げノブ14の溝に嵌合するため、写
真フイルム25の給送が終了する。このとき、シャッタ
ボタン11を押し下げない限り測光スイッチ55がオン
されないため、電池22の無駄な消耗が抑えられる。
【0045】撮影者は被写体のフレーミングを行った
後、シャッタボタン11を押し下げて撮影を行う。する
と、停止解除レバー61が移動を開始すると同時に測光
スイッチ55がオンして、測光が行われる。AE回路5
4では、測光素子52からの測光信号から絞り板41を
移動させるか否かの決定がなされ、絞りの切り替えが行
われる。その後、シャッタレバー57の係合が解除さ
れ、シャッタレバー57が移動を開始する。そして、シ
ャッタ羽根33が蹴飛ばされ、写真フイルム25への露
光が行われる。
【0046】室内撮影のように、被写体の明るさが充分
でない場合は、絞り用バネ43の付勢によって絞り板4
1は図4(A)に示す大絞り位置に保持されているた
め、大絞り穴38を通した露光となる。この場合では、
露光量がアップするため、露出アンダーが生じることな
く、適正露出でのプリント写真を得ることができる。
【0047】一方、晴れた日での屋外撮影のように、被
写体が非常に明るい場合では、絞り板41は図4(B)
に示す小絞り位置に移動しているため、小絞り穴42を
通した露光となる。小絞り穴42により露光量が適正値
へと低減されるため、露出オーバーが発生することなく
撮影を行うことができる。
【0048】また、夜間等の非常に暗い状況下では、撮
影者は、ストロボ操作部材8をオン位置に操作してスト
ロボ充電を行い、充電完了表示部材31の点滅により充
電の完了を検知した後、シャッタボタン11を押し下げ
て撮影を行う。すると、シャッタ羽根33の回転ととも
に、シンクロスイッチ50が閉じられ、ストロボ発光部
7からのストロボ光が被写体へと照射される。このスト
ロボ撮影の場合では、測光時における被写体輝度は所定
値以下となっており、電磁石46には電流が流れないた
め、大絞り穴38を通した露光となる。
【0049】
【実施例】レンズ付きフイルムユニットにおいて適正な
撮影を行うことのできる性能諸元を得るために、絞り
値,シャッタ速度,フイルム感度,ストロボガイドナン
バーがそれぞれ異なるレンズ付きフイルムユニットの実
験機を複数製作し、これらの実験機を用いて異なる条件
の撮影場所で撮影したプリント写真について、明るさ,
シャープネス,粒状性の3種類の官能評価を行った。こ
の官能評価の結果、高い評価が得られた実験機No.1
〜No.4の性能諸元を以下の表1に示す。
【0050】なお、表1のAV,TV,SV,LVは、
以下のように定義されている。 AV:開口値(Aperture Value) TV:時間値(Time Value) SV:感度値(Film Speed Value) LV:光値(Light Value) AV=Log2 (F^2) TV=Log2 (1/シャッタ速度) SV=Log2 (0.32×フイルム感度) LV=AV+TV−SV+5
【0051】
【表1】
【0052】上記実験機No.1〜No.4から、以下
のような条件式A,Bを導き出すことができた。 条件式B:6≦LV≦11.5(開放時) 条件式C:10.5≦LV≦15(小絞り時) また、上記条件式A,Bを満たす自動絞り切替機構を備
えたレンズ付きフイルムユニットである実験機Aと、こ
の実験機Aと同仕様で手動絞り切替機構を供えた実験機
Bと、絞り切替機構を持たないレンズ付きフイルムユニ
ットである実験機Cとを製作した。これらの実験機A〜
Cの性能諸元を以下の表2に記す。
【0053】
【表2】
【0054】次に、上記実験機A〜Cのレンズ付きフイ
ルムユニットについて、官能評価を行った。官能評価の
条件としては、LV6程度の明るい室内と、LV8程度
の夕暮れの屋外と、LV15程度の日中の海岸で撮影を
行い、各撮影条件下で得られたプリント写真を10人の
被験者に見せ、プリント写真の明るさ,シャープネス,
粒状性について最も良好であると思われるものを選択し
てもらった。以下の表3に各実験機No.と撮影場所と
に対応したサンプルNo.を示し、表4に官能評価の結
果を示す。
【0055】
【表3】
【0056】
【表4】
【0057】上記表4に示す結果から明確なように、実
験機Cは、撮影場所の条件が良くないと、良質なプリン
ト写真が得られない。また、本願発明のレンズ付きフイ
ルムユニットである実験機Aと、撮影場所の条件に合わ
せて手動で絞り量の切り替えを行うことのできる実験機
Bは、すべてのサンプルにおいて評価が高い。しかしな
がら、ストロボ発光の判断を誤った場合のプリント写真
である、実験機BのサンプルB3,B4,B5は、露光
アンダーの発生によりシャープネスや粒状性の評価が芳
しくなかった。このことから、本発明のレンズ付きフイ
ルムユニットは、撮影ミスを発生することなく常に良質
なプリント写真が得られることがわかる。
【0058】なお、上記実施形態では、被写体輝度が高
い場合に小絞り穴が光軸上に挿入される例について説明
したが、これとは逆に、被写体輝度が低い場合に小絞り
穴が光軸上から退避する構造にしてもよい。また、切り
替え板に大絞り穴と小絞り穴とを設け、これらの絞り穴
を撮影光軸上に適宜挿入するようにしてもよい。更に、
複数枚の板状の絞り羽根を使用し、これらの絞り羽根の
間の隙間の大きさを変化させることで絞り値を変えるこ
ともできる。
【0059】また、上記実施形態では、IX240タイ
プのフイルムカートリッジを使用レンズ付きフイルムユ
ニットを例に説明したが、本発明は、135タイプ等の
他のフォーマットの写真フイルムを使用するレンズ付き
フイルムユニットにも採用することができる。
【0060】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のレンズ付
きフイルムユニットは、撮影ミスの発生が少なく、様々
な明るさの撮影条件下においても、主被写体はもちろん
のこと主被写体の背景をも適正な露光量で撮影すること
ができ、背景描写に優れたプリント写真を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したレンズ付きフイルムユニット
の外観を示す斜視図である。
【図2】ユニット本体の分解斜視図である。
【図3】露光ユニットの分解斜視図である。
【図4】絞り板の動作状態を示す説明図である。
【図5】シャッタ機構の構成を示す分解斜視図である。
【図6】シャッタチャージ前におけるシャッタ機構の要
部を示す概略図である。
【図7】シャッタチャージ中のシャッタ機構の要部を示
す概略図である。
【図8】シャッタチャージが完了したときのシャッタ機
構の要部を示す概略図である。
【図9】シャッタレリーズ操作がなされた直後のシャッ
タ機構の要部を示す概略図である。
【図10】露光時におけるシャッタ機構の要部を示す概
略図である。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット 3 ユニット本体 7 ストロボ発光部 9 測光窓 26 露光ユニット 31 撮影開口 33 シャッタ羽根 38 大絞り穴 41 絞り板 42 小絞り穴 46 電磁石 52 測光素子 54 AE回路 55 測光スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 17/04 G03B 17/04 G03C 3/00 575 G03C 3/00 575B 575C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フイルムが予め装填され、被写体輝
    度を測定して絞り量を大絞りと小絞りとの間で切り替え
    る自動絞り切替機構と、写真フイルムに露光を行うシャ
    ッタ機構とが組み込まれたレンズ付きフイルムユニット
    において、 前記自動絞り切替機構が開放状態にある際に、 6≦AV+TV−SV+5<11.5 を満たし、前記自動絞り切替機構が小絞り状態にある際
    に、 10.5≦AV+TV−SV+5≦15 を満たす絞り値,シャッタ速度,フイルム感度によって
    撮影が行われることを特徴とするレンズ付きフイルムユ
    ニット。
  2. 【請求項2】 前記自動絞り切替機構は、大絞り時に絞
    り値をF8.0以下とし、小絞り時には絞り値をF1
    4.0以上とすることを特徴とする請求項1記載のレン
    ズ付きフイルムユニット。
  3. 【請求項3】 前記自動絞り切替機構は、絞り切り替え
    ポイントの明るさをLV10.5〜11.5持つことを
    特徴とする請求項1または2記載のレンズ付きフイルム
    ユニット。
  4. 【請求項4】 ガイドナンバー(Gno)が、4≦Gn
    o<8のストロボ装置を組み込んだことを特徴とする請
    求項1ないし3いずれか記載のレンズ付きフイルムユニ
    ット。
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