JP2002196390A - カメラの絞り切替装置 - Google Patents

カメラの絞り切替装置

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JP2002196390A
JP2002196390A JP2000395475A JP2000395475A JP2002196390A JP 2002196390 A JP2002196390 A JP 2002196390A JP 2000395475 A JP2000395475 A JP 2000395475A JP 2000395475 A JP2000395475 A JP 2000395475A JP 2002196390 A JP2002196390 A JP 2002196390A
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JP
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aperture
lever
diaphragm
switching
locking
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Application number
JP2000395475A
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English (en)
Inventor
Keiji Uchiyama
圭司 内山
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)
  • Diaphragms For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小電力で作動するソレノイドで、確実に絞り
を切り替える。 【解決手段】 絞り板36には絞り開口57が形成され
ており、撮影光軸に絞り開口57が挿入される方向にバ
ネ付勢されている。絞り板36は絞りレバー59に固着
しており、絞りレバー59の当接部59cは、絞り切替
レバー37の突部37aと当接する。絞り切替レバー3
7は、絞り板36のバネ付勢よりも大きい付勢力によっ
て付勢されている。符号63bは、チャージレバーの係
止突起であり、シャッタチャージ完了時には絞り切替レ
バー37の被係止突起37bを係止し、シャッタレリー
ズ後この係止が解除されて絞り切替レバー37が回動す
る。被写体輝度が暗い場合には、ソレノイド39のコイ
ル39bに通電され、可動鉄心39aが上方へ移動す
る。可動鉄心39aに連動するストッパー38は、絞り
切替レバー37の回転軌道上から退避する。絞り切替レ
バー37は、絞り板36を押圧して撮影光軸から絞り開
口57が退避する位置に回動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えばレンズ付き
フイルムユニットに用いられる絞り切替装置に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】予め写真フイルムが装填された1回使用
型の簡易型カメラとして、レンズ付きフイルムユニット
が知られている。このレンズ付きフイルムユニットで
は、徹底した低コスト化が図られ、装置自体の構造が簡
単化されている。このため、レンズ付きフイルムユニッ
トでは、閉じ位置にバネ付勢された1枚構成のシャッタ
羽根を開き方向に蹴飛ばしてシャッタ開閉を行う、いわ
ゆる蹴飛ばし式のシャッタ装置が使用されている。この
ようなシャッタ装置を備えたレンズ付きフイルムユニッ
トに付加する露出調節機構として、シャッタ羽根とは別
に、小絞り開口が形成された絞り板を設け、この絞り板
を測光値に応じて移動させて絞り切り替えを行わせるこ
とが検討されている。
【0003】この絞り板は、小絞り開口が光路上に挿入
される位置と、光路外に退避される位置との間で移動自
在に取り付けられ、この絞り板をソレノイドで駆動する
ことによって絞りの切り替えが行われる。このソレノイ
ドは、シャッタボタン操作で開始される外光光量の検出
値に応じて作動するように組み込まれている。これによ
り、簡単な構造で露出調節が可能になる。
【0004】絞り板を駆動するソレノイドとしては、一
般に、プッシュプルソレノイドが用いられることが多
い。この場合、絞り板とソレノイドは一体型の簡単な構
造となり、絞りの切り替えは、絞り板に取り付けられた
バネの付勢力と、プッシュプルソレノイドの吸引力とで
行われる。例えば、退避位置に向かってバネ付勢されて
いる絞り板を、小絞り開口が光路上へ挿入される位置に
プッシュプルソレノイドで切り替えるには、バネの付勢
力よりも大きな吸引力が必要となる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、レンズ
付きフイルムユニットの電源電池としては、一般に単3
型乾電池が1個用いられており、これから取得できる電
流値は少量のみであり、これによって作動させるプッシ
ュプルソレノイドで、上述したようなバネの付勢力より
も大きい吸引力を得ることは非常に困難である。
【0006】また、砂浜で使用する場合、レンズ付きフ
イルムユニットの内部に砂粒等の異物が進入し、プッシ
ュプルソレノイドのコイルと可動鉄心との間などに入り
込んで、絞りの切り替えが確実に行われなくなることが
あり、最悪の場合には、絞り板が移動の途中で停止して
光路上を覆ってしまい、適切な撮影ができないおそれが
ある。
【0007】上記課題を解決するために、小電力で作動
するプッシュプルソレノイドでも確実に絞りを切り替え
ることができるカメラの絞り切替装置を提供することを
目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のカメラの絞り切替装置では、小絞り位置と
大絞り位置との間で移動自在であり、小絞り位置に向か
ってバネ付勢された絞り板と、シャッタレリーズに連動
して初期位置での係止が解除されたときに蓄勢された駆
動バネの付勢により切り替え位置に向かって移動し、切
り替え位置への移動により前記絞り板を小絞り位置から
大絞り位置に移動させる絞り切替部材と、絞り切替部材
の移動路内に一端を突出させ、この一端で絞り切替部材
を受け止めて前記切り替え位置への移動を阻止する係止
位置と、絞り切替部材の移動路から前記一端を退避さ
せ、絞り切替部材の前記切り替え位置への移動を許容す
る非係止位置との間で移動自在な係止部材と、この係止
部材を前記係止位置に保持する保持バネと、測定された
被写体輝度が所定レベル以下であるときに駆動され、前
記保持バネの付勢に抗して係止部材を前記非係止位置に
移動させるソレノイドと、シャッターチャージに連動
し、初期位置から移動した絞り切替部材を前記駆動バネ
を蓄勢しながら初期位置に復帰させて係止するチャージ
機構とを備えている。
【0009】また、請求項2記載のカメラの絞り切替装
置では、前記絞り切替部材及び係止部材は互いに平行な
面内で回動自在に設けられ、係止部材が係止位置で絞り
切替部材を受け止めたときに、係止部材の回動中心と前
記一端とを結ぶ線分とがほぼ直交するように配置してい
る。
【0010】あるいは、請求項3記載のカメラの絞り切
替装置では、前記係止部材はソレノイドの可動鉄心に一
体化され、ソレノイドの駆動により係止部材が直進移動
して非係止位置に移動している。さらに、請求項4に記
載されているように、絞り切替部材は初期位置から回動
して切替位置に移動するように設けられ、ソレノイドの
可動鉄心の移動方向を絞り切替部材の回動面とほぼ直交
させるように配置している。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明を実施したレンズ
付きフイルムユニット2の正面の外観を示す斜視図であ
る。ユニット本体3の前面には、撮影レンズ5、対物側
ファインダ窓6、ストロボ発光部7、ストロボ充電切替
スイッチ8、Cds9等が設けられている。また、ユニ
ット本体3の上面には、レリーズボタン11、残り撮影
可能コマ数を表示するカウンタ窓12、ストロボ充電表
示用のライトガイド13が形成されている。さらに、ユ
ニット本体3の背面側には、巻上げノブ14、接眼側フ
ァインダ窓などが露呈される。
【0012】図2に示すように、ユニット本体3は、露
光装置16、ストロボ装置17等が組み込まれる本体基
部19と,その本体基部19の前後を覆うように取り付
けられる前カバー20、及び後カバー21とから構成さ
れている。前カバー20には、撮影レンズ5、対物側フ
ァインダ窓6、ストロボ発光部7、ストロボ充電切替ス
イッチ8等を露呈するための開口が形成されている。前
カバー20には、前面に形成された開口から露呈するよ
うに、被写体輝度を測光するCds9が取り付けられて
いる。
【0013】後カバー21は、本体基部19の背面を覆
い、本体基部19との間にフイルムロール室23からア
パーチャの背後を通ってカートリッジ収納室22に至る
までのフイルム通路を形成する。このフイルム通路を通
って写真フイルム24がフイルムロール室23からカー
トリッジ収納室22の内部に装填されたフイルムカート
リッジ25に収納される。また、後カバー21には、そ
の底部に底蓋21a,21bが形成されており、これら
の底蓋21a,21bによってカートリッジ収納室22
とフイルムロール室23の底部が光密に閉じられる。カ
ートリッジ収納室22の底蓋21aは開閉自在にされて
おり、撮影済の写真フイルム24を全て収納したフイル
ムカートリッジ25を取り出す際の取り出し蓋を兼ねて
いる。
【0014】本体基部19には、左右にカートリッジ室
22とフイルムロール室23とが一体に形成されてお
り、それらの間に露光装置16が設けられている。ま
た、露光装置16とフイルムロール室23との間には、
ストロボ装置17が爪結合により取り付けられる。ま
た、カートリッジ室22及びフイルムロール室23に
は、フイルムカートリッジ25と写真フイルム24をロ
ール状にしたフイルムロール24aとがそれぞれ装填さ
れる。このカートリッジ室22の上部には巻上げノブ1
4が回動自在に配置され、その下部に一体に設けられた
軸部材がカートリッジ室22に収納されたフイルムカー
トリッジ25のスプールに係合される。この巻上げノブ
14を図中反時計方向に回動させることにより、撮影済
の写真フイルム24がフイルムカートリッジ25内に巻
き上げられる。
【0015】ストロボ装置17は、回路基板30にスト
ロボ発光部7、メインコンデンサ31、電池32、シン
クロスイッチ33等を組み付けてユニット化したもので
ある。ストロボ充電切替スイッチ8が上方に向けてスラ
イドされると、回路基板30上に設けられた金属接片3
4がONとなりメインコンデンサ31への充電が開始さ
れる。このストロボ装置17は、シャッタ機構を作動さ
せたときに回動するシャッタ羽根35の押圧片35c
(図4参照)によりシンクロスイッチ33が短絡し、ス
トロボ光を発光させるようになっている。また、ストロ
ボ充電切替スイッチ8を上方にスライド操作すると、ラ
イトガイド13の一部がユニット本体3から突出するよ
うになっている。
【0016】露光装置16は、本体基部19のほぼ中央
に形成される。本発明の絞り切替装置は、この露光装置
16に組み込まれており、後述するシャッタ機構、絞り
板36、絞り切替レバー37、ストッパー38、プッシ
ュプルソレノイド39、Cds9、及び測光スイッチ4
0からなる。また、この他にも、フイルム巻き止め機
構、残り撮影可能コマ数を表示するためのカウンタ機
構、ファインダなどが露光装置16に組み込まれてお
り、これらを暗箱41に組み付けてユニット化されてい
る。この暗箱41の前面には、シャッタ羽根35、レン
ズホルダ42の順で取り付けられる。
【0017】図3に示すように、シャッタ羽根35は、
1枚のセクタ羽根で構成されており、暗箱41に形成さ
れたピン43に回動自在となるように取り付けられる。
シャッタ羽根35は、通常はバネ44の付勢によって、
羽根部35aが撮影開口46を塞ぐ閉じ位置に保持さ
れ、撮影時にはレリーズボタン11の押圧に連動して動
作するシャッタレバー45(後述)により取付部35b
の先端が蹴飛ばされ、撮影開口46を開放する開き位置
(図中時計方向)に回動する。その後、バネ44の付勢
によってシャッタ羽根35は閉じ位置に戻るが、このシ
ャッタ羽根35の回動の間にシャッタ開口46が開かれ
て露光が行われる。また、シャッタ羽根35には、スト
ロボ装置17に設けられたシンクロスイッチ33を押圧
する押圧片35cが形成されている。シャッタ羽根35
がシャッタ開口46を全開する全開位置に来たときに、
押圧片35cがシンクロスイッチ33をオンする。
【0018】レンズホルダ42には、その鏡胴42aの
内部に撮影レンズ5が保持され、その後方には固定絞り
となる開口50が形成されている。撮影レンズ5は、第
1レンズ51、第2レンズ52の2枚のレンズから構成
され、その間には円弧状のスペーサ54が配置される。
第1レンズ51には、物体側が凸面となるメニスカスレ
ンズが用いられ、第2レンズ52には両凸レンズが用い
られている。また、鏡胴42aの前面には、レンズカバ
ー53が取り付けられている。レンズカバー53は、第
1レンズ51の外周部を押さえつけており、撮影レンズ
5はレンズホルダ42とレンズカバー53との間に挟み
込まれて保持される。また、この鏡胴42aとレンズカ
バー53の一部には切り欠きが設けられており、この切
り欠きから絞り板36の先端部が鏡胴42a内に入り込
み、絞りが切り替えられる。
【0019】絞り板36は略L字状に形成されており、
その先端部にはレンズホルダ42に形成された開口50
よりも径が小さい絞り開口57が形成されている。この
絞り板36の先端部は、第1レンズ51と第2レンズ5
2との間に形成された隙間に入り込み、絞り開口57が
撮影光軸中心になるように保持される。
【0020】絞りレバー59は、軸部材59a、取付部
59b、及び当接部59cとからなる。この絞りレバー
59は、本体基部19に形成されたピン60に回動自在
に取り付けられる。取付部59bには絞り板36が固着
される。この絞りレバー59には、バネ58が取り付け
られており、絞り板36は絞り開口57が撮影光軸に挿
入される図中時計方向に付勢されている。当接部59c
は、軸部材59aの後端部から上方に向かって突出して
おり、後述する絞り切替レバー37に当接する。
【0021】絞り切替レバー37は、長手方向が撮影光
軸と直交するように配置されており、絞りレバー59に
当接する突部37aと、後述するチャージレバー63に
係止される被係止突起37bと、軸部37cとが形成さ
れている。軸部37cは絞り切替レバー37の背面側か
ら突出し、本体基部19に形成された嵌合穴64に嵌合
している。絞り切替レバー37はバネ65により、図中
時計方向に付勢されており、このバネ付勢により突部3
7aが絞りレバー59を押圧する。バネ65は、絞り板
36を付勢するバネ58よりも大きい付勢力を持つよう
に設定されており、絞り板36をバネ58による付勢力
に抗して図中反時計方向に回動させ、絞り開口57が撮
影光軸から退避される方向に付勢する。
【0022】絞り切替レバー37の先端部下方には、ス
トッパー38が配置されている。ストッパー38は軸部
38aと、軸部38aの中心軸と直交する方向へ突出す
る突部38bと、軸部38aに平行に配置される嵌合部
38cとからなる。嵌合部38cは、ストッパー38の
背後に配置されるプッシュプルソレノイド39の可動鉄
心39aと回動自在に嵌合する。ストッパー38は、絞
り切替レバー37と互いに平行な面内で回動するように
配置されており、絞り切替レバー37が回動する軌道上
に突部38cが突出し、この突部38cで絞り切替レバ
ー37を受け止める係止位置と、軌道上から退避して、
絞り切替レバー37の回動を許容する非係止位置との間
で回動自在に取り付けられる。
【0023】ストッパー38が係止位置にあるときに
は、ストッパー38の突部38cの先端部が軸部38a
の垂直上方に位置し、絞り切替レバー37の先端部が軸
部37cからほぼ水平な方向に位置している。このよう
にストッパー38の突部38cの長手方向と、絞り切替
レバー37の長手方向とが互いにほぼ直交する位置で、
ストッパー38が絞り切替レバー37を受け止めてい
る。つまり、絞り切替レバー37が回動する方向と、ほ
ぼ同じ方向に沿って突部38cの先端部が、絞り切替レ
バー37の先端部を受け止めているので、ストッパー3
8は、絞り切替レバー37の回動を確実に阻止すること
ができる。
【0024】プッシュプルソレノイド39は、可動鉄心
39aと、コイル39bと、コイル39aを保持する保
持枠39cと、保持バネ39dとからなる。保持枠39
cは本体基部19に形成された係合爪71に係合する。
可動鉄心39aは、コイル39b内をスライド自在に取
りつけられ、保持バネ39dによりコイル39bの下方
へ突出した位置で保持されるように付勢されている。こ
のプッシュプルソレノイド39はコイル39bに通電を
行うことにより、可動鉄心39aを吸引する磁力を発生
するタイプであり、このコイルへの通電は、Cds9に
よる被写体輝度の測光値により制御回路を介して行われ
る。Cds9による被写体輝度の測光値が、予め設定さ
れた所定レベルよりも小さい場合にのみ、コイル39b
への通電が行われて、可動鉄心39aがコイル39b内
に引き込まれる。
【0025】コイル39bへの通電が断たたれていると
きには、可動鉄心39aは、上述したように保持バネ3
9dの付勢によりコイル39bの下方へ突出する位置で
保持されており、このとき可動鉄心39aに取り付けら
れているストッパー38は、絞り切替レバー37の回動
を阻止する係止位置にある。ストッパー38により回動
が阻止され、突部38cで受け止められた絞り切替レバ
ー37は、バネ65による付勢が停止された状態とな
り、突部37aが絞りレバー59を押圧しなくなる。絞
り切替レバー37による付勢が停止している絞り板36
はバネ58の付勢により撮影光軸へ絞り開口57が挿入
される小絞り位置にある。
【0026】コイル39bへの通電が行われているとき
には、可動鉄心39aは、保持バネ39dの付勢に抗し
て、コイル39bからの吸引力により上方へ移動する。
このときストッパー38は可動鉄心39aの移動に連動
して係止位置から非係止位置へと回動する。ストッパー
38が退避して回動が許容された絞り切替レバー37
は、バネ65による付勢で絞りレバー59を押圧する。
そして、絞り切替レバー37による付勢を受けた絞り板
36は、上述した小絞り位置から、絞り開口57が撮影
光軸から退避する大絞り位置に回動する。このようにプ
ッシュプルソレノイド39は、ストッパー38を回動さ
せる駆動源として使用される。
【0027】図4に示すように、シャッタ機構は暗箱4
1の上方に組み込まれる。このシャッタ機構は、巻止め
レバー72、シャッタレバー45、ディレイレバー7
4、チャージレバー63、カム75、ガバナ機構76か
ら構成される。カム75には、円板77と、その下方に
半円板状の第1カム78、第2カム79が設けられい
る。円板77には、巻止めレバー72の係止片72aを
ロックするための切欠き77aが形成されている。第1
カム78は、その外周にシャッタレバー45のフック4
5bが当接する。第2カム79は第1カム78から所定
間隔を置いて形成されており、第2カム79の外周には
ディレイレバー74の肩部74dが当接する。このカム
75は暗箱41に形成されたボス80に挿通され、その
軸部75aの最下端をスプロケット82の係合穴82a
に係合するように配置される。撮影済みの写真フイルム
24がカートリッジ25へ収納される時には、スプロケ
ット82が写真フイルム24に形成されたパーフォレー
ションに係合し、図中反時計方向に回転するとともに、
カム75も従動回転する。同時に、残り枚数を表示する
カウンタ板が回転する。
【0028】シャッタレバー45は、暗箱41に設けら
れたピン84に回動自在に取り付けられる。このシャッ
タレバー45は、シャッタ羽根35の先端を蹴飛ばすた
めの蹴飛ばしアーム45a,カム75の第1カム78と
当接するフック45b、ディレイレバー74に係止され
る突起45cから構成されている。また、シャッタレバ
ー45の上部には、トーションバネ85が設けられてお
り、このトーションバネ85により、シャッタレバー4
5は図中反時計回りに付勢される。
【0029】巻止めレバー72は、係止爪72a,突起
72b、レリーズ部72c,巻止め部72dから構成さ
れ、暗箱41に設けられた軸87に回動自在に取り付け
られる。この巻止めレバー72にはトーションバネ88
が取り付けられ、図中時計回りに付勢される。巻止めレ
バー72の突起72bは、ディレイレバー74の係止片
74cと当接するように配置されている。係止爪72a
はカム75の切欠き777aに入り込むために設けられ
ている。巻き止め部72dは巻止めレバー72が図中時
計回りに回転したときに巻上げノブ14の外周部に形成
された溝と係合して、巻上げノブ14の回動をロックす
る。レリーズ部72cはレリーズボタン11が押圧され
ると、レリーズボタン11の下部に形成された押圧片1
1aにより押圧され、図中反時計回りに回転する。
【0030】ディレイレバー74は、回動自在となるよ
うに暗箱41の上部に形成された軸86に取り付けら
れ、ガバナ機構76とともに遅延機構を構成する。この
ディレイレバー74は、一端にギヤ74aが形成され、
このギヤ74aはガバナ機構76のスイッチギヤ90と
噛み合っている。このギヤ74aの近傍には、ピン74
bが形成されている。このピン74bに取り付けられた
トーションバネ89により、ディレイレバー74は図中
反時計回りに付勢されている。また、ディレイレバー7
4の上面には、係止片74cが形成されている。係止片
74cは、巻き止めレバー72の突起72bと係止す
る。また、肩部74dはカム75の第2カム79と当接
する。
【0031】ガバナ機構76は、スイッチギヤ90とア
ンクル91から構成され、それぞれ暗箱41の上部に配
置される。スイッチギヤ90の回転速度はアンクル91
によって調節されている。前述したように、スイッチギ
ヤ90はディレイレバー74のギヤ74aと噛み合って
おり、ディレイレバー74の回転とともに従動する。従
って、ガバナ機構76はディレイレバー74の回転速度
を調節する調速機構として動作する。図5に示すよう
に、スイッチギヤ90の下部には、扇形状の押圧リブ9
0aが形成されており、この押圧リブ90aの回動によ
り押圧されたチャージレバー63が図中時計方向に回動
する。また、スイッチギヤ90の上部にはピン90bが
形成されており、このピン90bの回動により測光スイ
ッチ40と当接し、測光スイッチ40がONとなる。こ
のガバナ機構76により、シャッタレバー45によるシ
ャッタ羽根35の蹴飛ばしが遅延され、その間にCds
9による測光が行われるとともに、絞り板36の切り替
えが確実に行われる。
【0032】チャージレバー63は略L字状に形成さ
れ、その上面に腕部63a及び係止突起63bが形成さ
れている。このチャージレバー63にはトーションバネ
93が取り付けられ、図中反時計回りに付勢される。腕
部63aは、チャージレバー63の上方に突出し、その
先端部には当接面63cが、下端部には被押圧部63d
が形成されている。当接面63cは、スイッチギヤ90
の側面に当接するように配置されており、上述したよう
にトーションバネ93の付勢によりチャージレバー93
は図中反時計方向に付勢されるが、当接面63cがスイ
ッチギヤ90に当接して回動が停止する。被押圧部63
dは、スイッチギヤ90の押圧リブ90aに押圧され
て、チャージレバー63をトーションバネ93の付勢に
抗して図中時計回りに回動させる。係止突起63bは、
絞り切替レバー37の被係止突起37bを係止して絞り
切替レバー37を保持する。
【0033】次に本実施形態の作用の説明をする。図5
はシャッタレリーズ後のシャッタ機構を示したものであ
る。なお、図5、図6、及び図7においては図面の煩雑
化を防ぐため、ガバナ機構のアンクル91、及び各種バ
ネなどを省略している。巻止めレバー72はトーション
バネ88により、図中時計方向に付勢されているが、突
起72bとディレイレバー74の係止片74cとが当接
されるため、巻止め部72dが巻上げノブ14の外周部
に形成された溝14aから外れた初期位置に保持されて
いる。一方、チャージレバー63は、トーションバネ9
3により図中反時計方向に付勢されているが、当接面6
3cがスイッチギヤ90の側面と当接しており、その回
動が停止されている。このとき、チャージレバー63の
係止突起63bは、絞り切替レバー37の被係止突起3
7bから離れた位置にある。
【0034】写真フイルム24の巻き上げとともにカム
75が回転すると、図6に示すように、第2カム79は
ディレイレバー74の肩部74dも押圧する。これによ
り、ディレイレバー74は時計回りに回転し始める。そ
して、図7に示すように、ディレイレバー74が所定量
回転すると、ディレイレバー74の係止片74cと巻止
めレバー72の突起72bとの係合が解除され、巻止め
レバー72は時計回りに所定量回転する。そして、写真
フイルム24の1コマ分の巻き上げが完了した時点で、
係止爪72aがカム75の円板77に形成された切欠き
77aに入り込む。このとき同時に、巻止め部72dが
巻上げノブ14の外周部に形成された溝14aに入り込
み、巻上げノブ14の回動は阻止される。また、ディレ
イレバー74はバネ89の付勢により、反時計方向に回
転しようとするが、巻止めレバー72の突起72bと係
止片74cとの係止により、その回転が阻止された状態
となる。
【0035】一方、ディレイレバー74が図中時計方向
に回動すると、これに従動して、スイッチギヤ90が図
中反時計方向に回転し始める。スイッチギヤ90が所定
量回転すると、押圧リブ90aがチャージレバー63の
被押圧部63dを押圧し、バネ93の付勢に抗してチャ
ージレバー63を図中時計方向に回動させる。そして、
図7に示すように、シャッターチャージされた状態で
は、押圧リブ90aの外周面に被押圧部63dが当接し
て、チャージレバー63が保持される。このようにチャ
ージレバー63がバネ93の付勢に抗して回動すること
により、バネ93がチャージレバー63を図中反時計方
向に回動させる付勢力が蓄えられていき、図7に示すシ
ャッターチャージされた状態で、チャージレバー63を
回動させるのに十分な駆動力がバネ93に蓄勢される。
【0036】さらに、チャージレバー63が図中時計方
向に回動している途中で、係止突起63bが絞り切替レ
バー37の被係止突起37bに当接し、絞り切替レバー
37を、図8に示す初期位置へと徐々に回動させてい
く。このとき、絞り切替レバー37は、バネ65の付勢
力に抗して図中反時計方向へと回動していくので、バネ
65が絞り切替レバー37を図中時計方向へと回動させ
る付勢力が蓄えられていく。シャッターチャージされた
状態では、チャージレバー63の係止突起63bは、絞
り切替レバー37の被係止突起37bを係止し、絞り切
替レバー37の回動を停止させ、初期位置の状態に保持
している。この初期位置の状態にある絞り切替レバー3
7は、図8に示すように、絞りレバー59から離れた位
置にある。これにより、絞り板36は、絞り切替レバー
37の付勢を受けていないため、バネ58からの付勢の
みで回動しており、絞り開口57が撮影光軸に挿入され
る小絞り位置にある。さらに、この初期位置の状態で
は、絞り切替レバー37が絞りレバー59を押圧するの
に十分な駆動力がバネ65に蓄勢される。
【0037】シャッタチャージされた状態でレリーズボ
タン11が押圧されると、レリーズボタン11の下部に
形成された押圧片11aが、巻止めレバー72のレリー
ズ部72cを押圧する。これにより、巻止めレバー72
がバネ88の付勢に抗して図中反時計回りに回転する。
そして、ディレイレバー74の係止片74cと巻止めレ
バー72の突起72bとの係止が解除される。ディレイ
レバー74はバネ89の付勢により反時計回りに回転す
る。この回転により、ガバナ機構76のスイッチギヤ9
1が回転し、ピン90bと測光スイッチ92とが当接し
て、Cds9による被写体像の測光が行われる。Cds
9の測光値により、プッシュプルソレノイド39への通
電の有無が決定される。
【0038】ディレイレバー74が反時計回りに回転す
ると、押圧リブ90aがチャージレバー63の被押圧部
63dの回転軌道から外れるため、バネ93の付勢によ
りチャージレバー63が図中反時計方向に回転する。こ
れにより、チャージレバー63の係止突起63bと絞り
切替レバー37の被係止突起37bとの係止が解除され
て、バネ65に蓄勢された駆動力により絞り切替レバー
37が図中時計方向に回転する。このとき、Cds9に
よる被写体輝度の測定値が所定値よりも大きい場合はプ
ッシュプルソレノイド39への通電が断たれているの
で、ストッパー38は係止位置にある。係止突起63b
による係止が解除された絞り切替レバー37は、図中時
計方向へわずかに回転した後、図9に示すように、スト
ッパー38により回動が阻止される。ストッパー38に
より回動が阻止された絞り切替レバー37は、絞りレバ
ー59を押圧しないので、絞り板36は小絞り位置のま
まである。
【0039】また、被写体輝度の測定値が所定値よりも
小さい場合には、プッシュプルソレノイド39に通電が
行われ、図10に示すように、ストッパー38が係止位
置から非係止位置へと回動する。ストッパー38による
回動の阻止が解除された絞り切替レバー37は、切り替
え位置に向かって回動し、絞りレバー59を押圧して図
11に示すように、絞り板36を小絞り位置から大絞り
位置に回動させる。
【0040】一方、絞り板36の切り替えが行われた
後、ガバナ機構76により回転速度が調節されたディレ
イレバー74の端部と、シャッタレバー73の突起73
cとの係止が解除され、シャッタレバー73が図中反時
計方向に回転し、蹴飛ばしアーム73aによるシャッタ
羽根35の蹴飛ばしが行われる。これにより、大絞り位
置又は小絞り位置に絞り板36が保持された状態で、写
真フイルム24への露光が行われる。
【0041】図12は、絞り切替装置のタイミングチャ
ートを示したものである。なお、絞り板36の移動を考
慮しているため、被写体輝度が暗い場合に設定してい
る。レリーズボタン11が押し下げられると、巻止めレ
バー72が回転し、ディレイレバー74を解除して停止
する。その後、ディレイレバー74が回転を始め、それ
に従動してスイッチギヤ90が回動を始める。このタイ
ミングチャートでは、スイッチギヤ90が回動を始める
時間T1以降を示している。スイッチギヤ90が始動す
ると、まずピン90bが当接した測光スイッチ40が時
間T2でONになり、Cds9が測光を開始する。そし
て、時間T3でチャージレバー63が回動し始め、時間
T4からT5にかけてプッシュプルソレノイド39が作
動して、ストッパー38が係止位置から非係止位置へと
回動する。このとき、ディレイレバー74、及びガバナ
機構76により、チャージレバー63の始動が調整され
ているので、ストッパ−38が切り替わったときの時間
T5から、絞り切替レバー37の係止解除が始まる。こ
れにより、絞り板36は,絞り切替レバー37の係止解
除が始まった直後の時間T6からT7の間に、ストッパ
ー38に受け止められることがなく、スムーズに回動す
ることができるので、小絞り位置から大絞り位置へ安定
した動作で絞りを切り替えることができる。
【0042】そして、ディレイレバー74、及びガバナ
機構76により始動が遅らせられたシャッタレバー73
が時間T8から回動を始め、時間T9からT10にかけ
てシャッタ羽根35が回転して露光が行われる。このよ
うに、プッシュプルソレノイド39は、ストッパー38
の回動のみに使用されている。さらに上述したように、
絞り切替レバー37が回動する方向と、ほぼ同じ方向に
沿って突部38cの先端部が、絞り切替レバー37の先
端部を受け止めているので、ストッパー38は、バネ6
5による付勢力が強力な場合でも、絞り切替レバー37
の回動を確実に阻止することができる。そして、絞り板
36が小絞り位置へ移動するときには、バネ93に蓄勢
された駆動力によりチャージレバー63が絞り切替レバ
ー37を係止位置へと回動させ、絞り切替レバー37の
押圧から解除された絞り板36がバネ58の付勢により
回動して小絞り位置へと回動し、また、絞り板36が大
絞り位置に移動するときには、バネ65に蓄勢された駆
動力により絞り切替レバー37が絞りレバー59を押圧
して絞り板36を回動させるので、小絞り位置への移
動、及び大絞り位置への移動のいずれについても、プッ
シュップルソレノイド39の駆動力ではなく、バネによ
る付勢のみで絞り板36が駆動されている。これによ
り、小電力で確実にプッシュプルソレノイド39を作動
させ、絞り板36を切り替えることができる。
【0043】なお、上記例では、小絞り位置から大絞り
位置への切り替えのとき、ディレイレバー74、及びガ
バナ機構76により、チャージレバー63の始動が調整
されているので、ストッパ−38が切り替わったときの
時間T5から、絞り切替レバー37の係止解除が始まる
が、本発明はこれに限るものではなく、チャージレバー
63が回動するタイミングを早くして,例えばストッパ
ー38が切り替わる時間T4の以前に、絞り切替レバー
37の係止解除が始まるようにしてもよい。この場合、
係止解除された絞り切替レバー37は、図中時計方向に
回動する途中で、ストッパー38の突部38cに一旦受
け止められることになる。そして時間T4からT5の間
にストッパー38が切り替わるときには、絞り切替レバ
ー37からの付勢力を受け止めたままストッパー38が
回動するので、ストッパー38を駆動するプッシュプル
ソレノイド39としては、上記例よりも若干大きい駆動
力のものが必要となるが、従来の絞り板を直接切り替え
ていたプッシュプルソレノイドよりは少ない駆動力で、
ストッパー38を切り替えることができる。そして、時
間T5でストッパー38が非係止位置に切り替わった直
後、絞り切替レバー37が再び回動し始めて、絞り板3
6を小絞り位置から大絞り位置に切り替えることができ
る。あるいは、チャージレバー63が回動するタイミン
グを、上記例よりもさらに遅くして、ストッパー38が
非係止位置に切り替わった時間T5よりも後に、絞り切
替レバー37の係止解除を始めるようにしてもよい。こ
れにより、絞り切替レバー37とストッパー38とは、
絞りの切り替えのときに互いに全く接触することがな
く、少ない駆動力で絞りを切り替えることができる。
【0044】上述した第1の実施形態では、プッシュプ
ルソレノイド39に連動するストッパー38を介するこ
とにより、絞り切替レバー37を受け止めて、回動を阻
止する係止位置と、絞り切替レバー37が回動する軌道
上から退避し、回動を許容する非係止位置との間で移動
して、絞り位置を切り替えるようにしたが、本発明はこ
れに限るものではなく、ストッパー38を省略し、プッ
シュプルソレノイド39の可動鉄心39aに、ストッパ
ー38と同様の機能を兼ねさせるようにしてもよい。以
下に、可動鉄心39aにストッパー38と同様の機能を
兼ねさせる構成にした本発明の第2の実施形態について
説明するが、上記第1の実施形態で説明した部品及び部
材と同じものについては、同符号を用いて説明を省略す
る。
【0045】図13に示すようにプッシュプルソレノイ
ド39は、絞り切替レバー37が回動する軌道上に可動
鉄心39aが突出するように、可動鉄心39aが直進移
動する方向と、絞り切替レバー37の回動面とがほぼ直
交するように配置されている。これにより、コイル39
bへの通電が断たれているときには、可動鉄心39a
は、図中手前方向に向かって突出する位置にあり、絞り
切替レバー37を受け止めて回動を阻止する係止位置に
ある。可動鉄心39aにより回動が阻止された絞り切替
レバー37は、絞り板36を押圧しないので、絞り板3
6は小絞り位置に保持されたままである。このとき、絞
り切替レバー37の回動を受け止めている可動鉄心39
aは、その周囲がコイル39bで保持されているため、
絞り切替レバー37の回動を確実に阻止することができ
る。
【0046】また、コイル39bへの通電が行われてい
るときには、可動鉄心39aは図中奥側方向に向かって
吸引され、絞り切替レバー37が回動する軌道上から退
避する非係止位置にある。そして、可動鉄心39aが非
係止位置にあるとき、図14に示すように、絞り切替レ
バー37による付勢を受けた絞り板36は、小絞り位置
から大絞り位置へと回動する。このように、プッシュプ
ルソレノイド39の可動鉄心39aに、ストッパー38
の機能を兼ねさせるように使用しても、上記第1の実施
形態と同様に、絞り板36が小絞り位置へ移動するとき
には、バネ93に蓄勢された駆動力によりチャージレバ
ー63が絞り切替レバー37を係止位置へと回動させ、
絞り切替レバー37の押圧から解除された絞り板36が
バネ58の付勢により回動して小絞り位置へと回動し、
また、絞り板36が大絞り位置に移動するときには、バ
ネ65に蓄勢された駆動力により絞り切替レバー37が
絞りレバー59を押圧して絞り板36を回動させるの
で、小絞り位置への移動、及び大絞り位置への移動のい
ずれについても、プッシュップルソレノイド39の駆動
力ではなく、バネによる付勢のみで絞り板36が駆動さ
れている。これにより、小電力で確実にプッシュプルソ
レノイド39を作動させ、絞り板36を切り替えること
ができる。
【0047】なお、上記第1、第2の実施形態では、レ
ンズホルダに形成された絞り開口よりも径の小さい小絞
り開口を絞り板に設け、撮影光路上に小絞り開口が挿入
される第1の位置と、撮影光路状から小絞り開口が退避
される第2の位置との間で切り替える方式としたが、絞
り板に大小2つの絞り開口を設け、撮影光路上に小絞り
開口が挿入される第1の位置と、撮影光路上に大絞り開
口が挿入される第2の位置との間で切り替える方式にす
ることも可能である。
【0048】また、上記例では、本発明をレンズ付きフ
イルムユニットに実施した例で説明したが、コンパクト
カメラなどに使用してもよい。また、写真フイルムとし
てIX240型のカートリッジで説明したが、これ以外
でもよく、例えば、135型のカートリッジを使用して
もよい。
【0049】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のカ
メラの絞り切替装置は、小絞り位置と大絞り位置との間
で移動自在であり、小絞り位置に向かってバネ付勢され
た絞り板と、シャッタレリーズに連動して初期位置での
係止が解除されたときに蓄勢された駆動バネの付勢によ
り切り替え位置に向かって移動し、切り替え位置への移
動により前記絞り板を小絞り位置から大絞り位置に移動
させる絞り切替部材と、絞り切替部材の移動路内に一端
を突出させ、この一端で絞り切替部材を受け止めて前記
切り替え位置への移動を阻止する係止位置と、絞り切替
部材の移動路から前記一端を退避させ、絞り切替部材の
前記切り替え位置への移動を許容する非係止位置との間
で移動自在な係止部材と、この係止部材を前記係止位置
に保持する保持バネと、測定された被写体輝度が所定レ
ベル以下であるときに駆動され、前記保持バネの付勢に
抗して係止部材を前記非係止位置に移動させるソレノイ
ドと、シャッターチャージに連動し、初期位置から移動
した絞り切替部材を前記駆動バネを蓄勢しながら初期位
置に復帰させて係止するチャージ機構とを備えたので、
小電力で作動するプッシュプルソレノイドで、確実に絞
りを切り替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ付きフイルムユニットの外観斜視図であ
る。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの分解斜視図であ
る。
【図3】露光装置の分解斜視図である。
【図4】シャッタ機構の分解斜視図である。
【図5】シャッタ機構の要部を示す概略図であり、シャ
ッタレリーズ直後の状態を示すものである。
【図6】シャッタ機構の要部を示す概略図であり、シャ
ッタレバーのみがチャージされた状態を示すものであ
る。
【図7】シャッタ機構の要部を示す概略図であり、ディ
レイレバー、及びチャージレバーがチャージされた状態
を示すものである。
【図8】絞り切替装置の要部を示す概略図であり、チャ
ージレバーがチャージされた状態を示すものである。
【図9】図8の状態の後、被写体が明るかったときの状
態を示すものである。
【図10】図8の状態の後、被写体が暗かったときの状
態を示すものである。
【図11】図10の状態の後、写真フイルムに露光が行
われるときの状態を示すものである。
【図12】絞り切替装置のタイミングチャートを示すも
のである。
【図13】図8に示すものとは別の実施形態の絞り切替
装置の要部を示す概略図である。
【図14】図13の状態の後、被写体が暗かったときの
状態を示すものである。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット 5 撮影レンズ 9 Cds 11 シャッタボタン 16 露光装置 35 シャッタ羽根 36 絞り板 37 絞り切替レバー 37b 被係止突起 38 ストッパー 39 プッシュプルソレノイド 40 測光スイッチ 41 暗箱 42 レンズホルダ 59 絞りレバー 63 チャージレバー 63b 係止突起 63d 被押圧部 72 巻止めレバー 73 シャッターレバー 74 ディレイレバー 75 カム 82 スプロケット 90 スイッチギヤ 90a 押圧リブ 90b ピン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 17/00 G03B 17/00 D G03C 3/00 G03C 3/00 Z C

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小絞り位置と大絞り位置との間で移動自
    在であり、小絞り位置に向かってバネ付勢された絞り板
    と、 シャッタレリーズに連動して初期位置での係止が解除さ
    れたときに蓄勢された駆動バネの付勢により切り替え位
    置に向かって移動し、切り替え位置への移動により前記
    絞り板を小絞り位置から大絞り位置に移動させる絞り切
    替部材と、 絞り切替部材の移動路内に一端を突出させ、この一端で
    絞り切替部材を受け止めて前記切り替え位置への移動を
    阻止する係止位置と、絞り切替部材の移動路から前記一
    端を退避させ、絞り切替部材の前記切り替え位置への移
    動を許容する非係止位置との間で移動自在な係止部材
    と、 この係止部材を前記係止位置に保持する保持バネと、 測定された被写体輝度が所定レベル以下であるときに駆
    動され、前記保持バネの付勢に抗して係止部材を前記非
    係止位置に移動させるソレノイドと、 シャッターチャージに連動し、初期位置から移動した絞
    り切替部材を前記駆動バネを蓄勢しながら初期位置に復
    帰させて係止するチャージ機構と、を備えたことを特徴
    とするカメラの絞り切替装置。
  2. 【請求項2】 前記絞り切替部材及び係止部材は互いに
    平行な面内で回動自在に設けられ、係止部材が係止位置
    で絞り切替部材を受け止めたときに、係止部材の回動中
    心と前記一端とを結ぶ線分とがほぼ直交することを特徴
    とする請求項1記載のカメラの絞り切替装置。
  3. 【請求項3】 前記係止部材はソレノイドの可動鉄心に
    一体化され、ソレノイドの駆動により係止部材が直進移
    動して非係止位置に移動することを特徴とする請求項1
    記載のカメラの絞り切替装置。
  4. 【請求項4】 絞り切替部材は初期位置から回動して切
    替位置に移動するように設けられ、ソレノイドの可動鉄
    心の移動方向を絞り切替部材の回動面とほぼ直交させた
    ことを特徴とする請求項3記載のカメラの絞り切替装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005091728A (ja) * 2003-09-17 2005-04-07 Ricoh Co Ltd レンズ偏心調整装置
JP2007128450A (ja) * 2005-11-07 2007-05-24 Hitachi Software Eng Co Ltd ソフトウェア再利用部品管理システム

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