JP2002243112A - 燃焼装置とその運用方法 - Google Patents

燃焼装置とその運用方法

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JP2002243112A
JP2002243112A JP2001041916A JP2001041916A JP2002243112A JP 2002243112 A JP2002243112 A JP 2002243112A JP 2001041916 A JP2001041916 A JP 2001041916A JP 2001041916 A JP2001041916 A JP 2001041916A JP 2002243112 A JP2002243112 A JP 2002243112A
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furnace
air
air port
combustion
burner
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Hirotsugu Yamaguchi
博嗣 山口
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Mitsubishi Power Ltd
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Babcock Hitachi KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 いかなる炭種の燃料に対しても、低NOx
化、低未燃分化した燃焼排ガスを排出することができる
燃焼装置とその運用方法を提供すること。 【解決手段】 二段燃焼方式の燃焼装置の少なくとの一
段のエアポート3について、バーナ2とエアポート3を
設置していない壁面である側壁寄りのエアポート3bの
口径を火炉中央寄りのエアポート3aの口径より大きく
するか、又は、エアポート3について、側壁寄りのエア
ポート3bの炉幅方向のピッチを火炉中央寄りのエアポ
ート3aの炉幅方向のピッチより大きくして火炉中央で
貫通力の大きい空気噴流を形成させ、又は、火炉中央で
の噴流の本数を多くすることで火炉中央に空気の蓋を作
り側壁側へ高温の燃焼ガスが流れやすくする。こうして
火炉内全領域でのガス温度を下げサーマルNOxを低減
させて、同時に未燃分を低減させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は燃料燃焼装置のエア
ポート構造に関わり、特に燃焼排ガス中の窒素酸化物
(NOx)濃度を低く抑えた低NOx燃焼ボイラ火炉に
用いられる未燃分の発生が少ない燃焼が可能なエアポー
トとその運用方法に関する。
【0002】
【従来の技術】今日の事業用ボイラでは排ガス中に含ま
れる有害なNOxを低減するために、ボイラ火炉の後流
側の排ガス流路(煙道)に脱硝装置を設けており、それ
に加えてボイラ火炉では低NOx燃焼法を用いて、火炉
内で発生する燃焼排ガス中のNOx濃度を低く抑える方
法が一般的に用いられている。前記低NOx燃焼法には
排ガスを火炉内に再循環する方法、後述する二段燃焼法
を用いる方法又はバーナに低NOxバーナと呼ばれるも
のを用いる方法があるが、最近ではこれらを併用してい
る。
【0003】図12に二段燃焼法を用いる微粉炭燃焼火
炉を示す。図12(a)は火炉のバーナとエアポートが
設けられた壁面の概略を示した正面図(炉幅方向をA、
火炉の高さ方向をBとする)、図12(b)はその側断
面図である(前壁9と後壁10の間隔方向をCとす
る)。図12に示す例では、水壁1で構成された火炉に
上下三段の低NOxバーナ2と二段のエアポート3とが
それぞれ水平方向に四列、対向する火炉壁面にそれぞれ
取り付けられている。低NOxバーナ2では空気比(バ
ーナ空気量/理論空気量)を0.8程度で燃料の燃焼を
行い、エアポート3でその不足分の空気を吹き込み完全
燃焼を行わせる。
【0004】バーナゾーンで発生する燃焼ガス中のNO
x量はバーナ2での空気比が低いほど少ないので、この
ような二段燃焼法を用いる微粉炭燃焼炉で発生するNO
x濃度は低NOxバーナ2だけを使用する場合よりも格
段に低い値となる。このように二段燃焼法はNOx発生
量を低減するのに有効な方法である。しかし、燃焼領域
が火炉の下流側へ移っているためにエアポート3の混合
効率が悪いと排ガス中に未燃分を含むことがある。
【0005】低NOxバーナ2とエアポート3が設けら
れた火炉壁面(前壁9と後壁10)にはそれぞれウイン
ドボックス4、5があり、排ガスの熱等を利用したエア
ヒータ22で300℃程度に予熱された空気24が各ウ
インドボックス4、5に振り分けられる。ウインドボッ
クス4、5からバーナ2、エアポート3の各々2つ以上
に分割された孔へ空気が流入する。バーナ2とウインド
ボックス4及びエアポート3とウインドボックス5の間
には図示しない流量制御弁(以下、ダンパ)がそれぞれ
設けられており、前記各孔の空気量を制御することがで
きる。特にバーナ2に関してはウインドボックス4から
の空気はバーナ中心軸上にない二次空気又は三次空気な
どが通る孔に流入して火炉内に供給される。バーナ中心
軸上には一次空気用の孔が設けられ、該一次空気孔には
ミル23から供給される燃料(石炭)と空気25の混合
流体が送られる。また、火炉の燃焼排ガスは再循環ライ
ン27を経由して炉底から火炉内に導入される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図13(b)には火炉
の側面図を示すが、図13(a)には図13(b)のD
−D線断面矢視図を示し、火炉内でのガス温度の等温線
も示している。図13(a)の等温線は、数値シミュレ
ーションにより、火炉内の流動・伝熱・燃焼計算を行っ
た結果得られたものを図示している。
【0007】ここでは、8列3段のバーナ2と8列2段
のエアポート3を火炉前壁9と火炉後壁10にそれぞれ
配置した例を示す。バーナが配置されていない火炉壁面
を以下、側壁11という。また、火炉内の頂部には過熱
器12等の伝熱管が配置されている。火炉前壁9と火炉
後壁10の間の火炉幅をA、火炉の高さ方向をB、側壁
11方向の炉幅をCとする。
【0008】バーナ2で燃料を燃焼させて高温になった
未燃分を含む燃焼ガスはエアポート3から供給される燃
焼用空気で完全燃焼するが、火炉壁面を構成する水壁へ
の伝熱によりガス温度は低くなっていく。さらに、エア
ポート3の空気流速が列方向(炉幅方向)に均一な場
合、火炉壁面付近のガス流れより流動抵抗が小さい火炉
中央付近のガスの上昇流速が高くなることより、エアポ
ート3の後流まで高温ガスが抜けていく。このように高
温ガスが広く分布しているとサーマルNOxの発生量が
多くなるため、環境上の問題が起こる。この対策とし
て、火炉から排出する排ガスの流路に触媒を使ってNO
xを除去する脱硝装置を設ける方法があるが、火炉内で
発生するNOx発生量が多いほど脱硝装置が大きくな
り、触媒装置の設備コスト、運用コストの両方が高価な
ものとなる。
【0009】さらに、火炉内部の未燃分である微粉炭を
含めて、ガスはほとんど上昇流のみであるためエアポー
ト3にぶつかる燃焼ガスは空気と良く混合し、燃焼性が
良く未燃分が少ないが、図13(a)の破線で示すゾー
ンE、すなわち火炉のバーナ2が配置された壁面の前後
壁9、10の両サイド側壁11付近のガスはほとんど空
気に触れないまま上昇するので、この付近では未燃分が
増加する。
【0010】この課題を解決するために、一般的には以
下に列記するような方法を採用している。例えば、図1
4に示すようにバーナ2(火炉中央寄りのバーナ2aと
側壁11寄りのバーナ2b)が配置された火炉壁面の両
サイド付近に通常のエアポート3とは別のサイドエアポ
ート6を取り付けて前記火炉壁面の両サイド付近(側壁
11側)からすり抜ける未燃分、CO等を低減させる方
法がある。また、図14の火炉壁面の両サイド近傍のバ
ーナ2bから噴出する空気量を多くして前記両サイド近
傍のガス温度を上げ、水壁への伝熱量を促進させて、よ
り後流側のガス温度を下げ易くすると同時に、バーナ2
b以外の炉壁の中央付近のバーナ2aの噴出空気量を少
なくして、炉壁の中央付近のガス温度を下げ、全体的に
はサーマルNOxの発生量を少なくする方法もある。
【0011】他の方法として、図15に示すように、エ
アポート3を火炉中央寄りのエアポート3aと側壁11
寄りのエアポート3bに分けるとすると、火炉壁面の両
サイド側に配置されたエアポート3bとサイドエアポー
ト6のうち、図中の×印を付した位置にあるエアポート
3b、サイドエアポート6の空気噴出量をゼロ、または
エアポート3b、サイドエアポート6の構成材料の焼損
を防止できる程度の低噴出量とすると、高温ガスを火炉
両サイド方向に追い込むことができる。火炉の側壁11
側に流れ込む高温ガスにより、この領域を流れる燃料の
未燃分と一酸化炭素が燃えて燃料の完全燃焼が図れる。
これにより火炉の側壁11での伝熱促進、未燃分低減が
可能となる。
【0012】さらに火炉の側壁両付近にあるエアポート
3bの空気量を上げると、さらに未燃分の低減が図れ
る。
【0013】図14に示す構成と図15に示す構成のい
ずれかの構成を組み合わせるか、もしくは両方の図に示
す構成の全てを適用することで、低NOx、低未燃分の
バーナの運用が可能になることが知られている。
【0014】図15に示す構成によるバーナ2a、2b
の運用パターンについて、図13に示す場合と同様の流
動・伝熱・燃焼計算によるシミュレーションを行った結
果を図16に示すが、図13と比較して側壁11付近に
高温ガスが集まり、さらに火炉中央付近のエアポート3
aまわりの高温部が減少するので、サーマルNOxが減
少する。さらに、側壁11に向かう流れができることと
前記側壁11付近のバーナ2bとエアポート3bの空気
量を増やすことで、側壁11付近での燃焼が促進され、
未燃分も少なくなる。
【0015】しかし、火炉の大きさ、バーナ2a、2
b、及びエアポート3a、3b、サイドエアポート6の
配列、さらに燃料である石炭の炭種によってもNOx、
未燃分の値は異なるため、図14、図15に示すような
操作をするためには、個々のバーナ2a、2b及びエア
ポート3a、3b、サイドエアポート6に供給する空気
量のダンパによる制御が重要になる。特にどのような炭
種に対しても、低NOx、低未燃分の排ガスを排出する
ように火炉を運用しようと考えると、従来のダンパのみ
に頼る方法では限界がある。
【0016】本発明の課題は、いかなる炭種の燃料に対
しても、低NOx化、低未燃分化した燃焼排ガスを排出
することができる燃焼装置とその運用方法を提供するこ
とである。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明は前述の課題を解
決するために、次のような構成を採用する。 (1)四方を囲まれた壁面で構成する火炉と、該火炉の
対向する二つの壁面の火炉高さ方向に一段以上設置され
る理論空気比以下の燃焼用空気量で燃料を燃焼させるバ
ーナと、その下流側の同じ壁面に一段以上設置される前
記バーナでの燃料の燃焼に不足する燃焼用空気量を吹き
込むエアポートを備えた燃焼装置において、少なくとも
一段のエアポートについて、バーナとエアポートを設置
していない二つの壁面である側壁寄りのエアポートの口
径を火炉中央寄りのエアポートの口径より大きくした燃
焼装置。
【0018】このとき、各段の側壁寄りのエアポートの
炉幅方向のピッチを火炉中央寄りのエアポートの炉幅方
向のピッチよりも大きくした構成又は各段の側壁寄りの
エアポートの炉幅方向のピッチと火炉中央寄りのエアポ
ートの炉幅方向のピッチを同じにした構成とすることが
できる。また、各段の側壁寄りのエアポートより外側に
サイドエアポートを設けても良い。
【0019】(2)四方を囲まれた壁面で構成する火炉
と、該火炉の対向する二つの壁面の火炉高さ方向に一段
以上設置される理論空気比以下の燃焼用空気量で燃料を
燃焼させるバーナと、その下流側の同じ壁面に一段以上
設置さられる前記バーナでの燃料の燃焼に不足する燃焼
用空気量を吹き込むエアポートを備えた燃焼装置におい
て、少なくとも一段のエアポートについて、バーナとエ
アポートを設置していない二つの壁面である側壁寄りの
エアポートの炉幅方向のピッチを火炉中央寄りのエアポ
ートの炉幅方向のピッチより大きくした燃焼装置。
【0020】このとき、各段の側壁寄りのエアポートの
口径と火炉中央寄りのエアポートの口径とを同じにした
構成とすることができる。また各段の側壁寄りのエアポ
ートより外側にサイドエアポートを設けても良い。
【0021】(3)前記(1)の燃焼装置の運用方法で
あって、火炉側壁寄りのエアポートからの空気噴出流量
を火炉中央寄りのエアポートからの空気噴出流量に比較
して火炉中央寄りのエアポートからの空気噴流の貫通力
より小さくなる程度により多くする燃焼装置の運用方
法。
【0022】(4)前記(2)の燃焼装置の運用方法で
あって、火炉側壁寄りのエアポートからの空気噴出流量
を火炉中央寄りのエアポートからの空気噴出流量に比較
して火炉中央寄りのエアポートからの空気噴流の貫通力
より小さくなる程度に多くする燃焼装置の運用方法。
【0023】
【作用】本発明の前記構成により、火炉中央で貫通力の
大きい噴流を形成させ、又は、火炉中央での噴流の本数
を多くすることで火炉中央に空気の蓋を作ることがで
き、側壁側へ高温の燃焼ガスを流れやすくする。こうし
て火炉内全領域でのガス温度を下げ、サーマルNOxを
低減させて、同時に未燃分を低減させることができる。
【0024】側壁寄りのエアポートの空気噴出流量を火
炉中央寄りのエアポートからの空気噴流の貫通力より小
さくなる程度に多くすると、側壁寄りのエアポートから
の空気噴流をすり抜けたガスは側壁付近で良く燃焼する
が、火炉水壁によってすぐ冷却されるので、総合的にみ
るとNOx発生量、未燃分両方の低減化に効果がある。
【0025】本発明によれば、火炉内での燃焼排ガスを
低NOx化、低未燃分化するためのバーナから火炉内に
供給する燃料及び燃焼用空気又はエアポートから火炉内
に供給する空気量を調整するためのダンパ操作のための
ダンパ制御代が増え、広範囲の炭種に対して未燃分低減
化と低NOx化が可能となる。
【0026】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
と共に説明する。図1と図2に本発明の実施の形態にな
る火炉の対向する壁面にそれぞれ設けられるバーナ2と
エアポート3の配置の例を示す。図1と図2に示すバー
ナ2とエアポート3の配置の違いはエアポート3の段数
が一段と二段で違うだけである。
【0027】なお、図1と図2に示す例では、図14に
示す場合と同様にバーナ2が配置された火炉壁面の両サ
イド付近(側壁11側)に通常のエアポート3とは別に
サイドエアポート6を取り付けて前記火炉壁面の両サイ
ド付近からすり抜ける未燃分、CO等を低減させる。
【0028】バーナ2よりガス流れの後流側(矢印Bの
炉上方向)に設置されるエアポート3のうち、炉幅方向
(矢印A方向)で火炉壁の側壁11付近のエアポート3
bより火炉中央付近のエアポート3aの口径を小さくす
ることで、バーナ2側からの上昇流を火炉中央ですり抜
けやすくするのを抑え、側壁11側へ流れ易くする。こ
こで、火炉側壁11付近のエアポート3bの空気量を多
くすると、該側壁11付近での燃焼性が向上する。結果
として、火炉中央付近のガス温度が低減して側壁11で
のガス温度が上がるが、側壁11への伝熱が促進される
ため、ガス流れの後流側ほどガス温度の低減速度が速く
なりサーマルNOxの生成量も低減する。さらに、燃焼
ガスを側壁11側へ流れやすくすると同時に空気量を増
加させると、未燃分も低減させることができる。また、
側壁11近傍のバーナ2bと併用すると低NOx、低未
燃分に効果的である。
【0029】図3と図4に本発明になる他の実施の形態
の火炉の対向する壁面にそれぞれ設けられるバーナ2と
エアポート3の配置の例を示す。図3と図4に示すバー
ナ2とエアポート3の配置の違いはエアポート3の段数
が一段と二段で違うだけである。
【0030】なお、図3と図4に示す例でも火炉壁面の
両サイド付近にサイドエアポート6を取り付けて前記火
炉壁面の両サイド付近からすり抜ける未燃分、CO等を
低減させる。
【0031】図3に示すように、火炉中央付近のエアポ
ート3aの炉幅方向(矢印A方向)のピッチを図1に示
すエアポート3aのピッチに比較して狭くし、火炉側壁
11付近のエアポート3bの炉幅方向のピッチを火炉中
央付近のエアポート3aのピッチより大きくして、図1
に示すエアポート構造と同様に側壁11側に燃焼ガスが
流れ込むようにして、側壁11側での燃焼ガス中のNO
x濃度と未燃分を低減させる。
【0032】また、図7、図8に示すように前記図1〜
図4の構成のバーナ2とエアポート3の構成を交換した
配置、又は図9、図10に示すように図1〜図4の構成
のバーナ2とエアポート3の構成を重ね合わせた配置と
しても、燃焼ガス中のNOx濃度と未燃分の低減化を実
現しやすくなる。
【0033】また、火炉中央付近のエアポート3aの炉
幅方向のピッチを図1、図2ではバーナ2のピッチに合
わせ、又図3、図4ではバーナ2のピッチの半分になる
ようにしている。このような配置方法により火炉の壁面
でのバーナ2とエアポート3の構築はし易いが、図5に
示すように火炉中央付近のエアポート3aの炉幅方向の
ピッチをバーナ2の炉幅方向のピッチの2/3にしても
よい。さらに、エアポート3の炉幅方向のピッチを二種
類にするのではなく、図6のように側壁寄りの2つのエ
アポート3b間のピッチP1と中央付近のエアポート3
aの中でより側壁11に近い側のエアポート3a−1の
ピッチP2と中央付近のより中央側のエアポート3a−
2のピッチP3をそれぞれ変えて(P1>P2>P3)
の3種類、又はそれ以上にする方法もある。各エアポー
ト3の口径に対しても、2種類ではなく、3種類以上に
する方法もある。
【0034】図11に上記の実施の形態により操作をし
た場合の火炉内のエアポート3a、3b、サイドエアポ
ート6の高さ位置での水平断面図(前壁9、後壁10、
側壁11)を示すが、たとえば図11(a)のように側
壁11付近のエアポート3bの口径を火炉中央付近のエ
アポート3aの口径より大きくした場合、火炉中央付近
のエアポート3aの空気に当たる燃焼ガスは上昇しにく
いので、側壁11付近のエアポート3b付近ですり抜け
る。さらにここで側壁11付近のエアポート3bの空気
噴出流量をエアポート3aからの空気噴流の貫通力より
小さくなる程度に多くすると、側壁11付近のエアポー
ト3bからの空気噴流をすり抜けたガスは側壁11付近
で良く燃焼するが、火炉水壁によってすぐ冷却されるの
で、総合的にみるとNOx発生量、未燃分両方の低減化
に効果がある。図11(b)のように火炉中央付近のエ
アポート3aよりも側壁11付近のエアポート3bの炉
幅方向のピッチを大きくした場合も、側壁11近傍に燃
焼ガスが集まりやすく、側壁11近傍の空気量を調整を
することで側壁11近傍で燃料が燃焼されやすくなり、
伝熱も促進されるのでNOx発生量、未燃分両方を低減
させることができる。また、図11(a)と図11
(b)を組み合わせた構成でも同様の効果がある。
【0035】
【発明の効果】本発明により火炉に供給する燃焼用空気
の流量調整用のダンパ操作の遊びを多くすることがで
き、燃料燃焼の低NOx化、低未燃分化を図る操作の幅
を広げることが可能となる。特に、炭種の拡大を図るこ
とが可能となるので、環境に対しても高性能なエアポー
トの構造を備えた燃焼装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態の火炉のバーナとエアポ
ートが配置された壁面の平面図である。
【図2】 図1の変形例を示す火炉のバーナとエアポー
トが配置された壁面の平面図である。
【図3】 本発明の実施の形態の火炉のバーナとエアポ
ートが配置された壁面の平面図である。
【図4】 図3の変形例を示す火炉のバーナとエアポー
トが配置された壁面の平面図である。
【図5】 本発明の実施の形態の火炉のバーナとエアポ
ートが配置された壁面の平面図である。
【図6】 本発明の実施の形態の火炉のバーナとエアポ
ートが配置された壁面の平面図である。
【図7】 本発明の実施の形態の火炉のバーナとエアポ
ートが配置された壁面の平面図である。
【図8】 本発明の実施の形態の火炉のバーナとエアポ
ートが配置された壁面の平面図である。
【図9】 本発明の実施の形態の火炉のバーナとエアポ
ートが配置された壁面の平面図である。
【図10】 本発明の実施の形態の火炉のバーナとエア
ポートが配置された壁面の平面図である。
【図11】 本発明の実施の形態の火炉のエアポートが
配置された壁面のエアポート高さの水平断面でのエアポ
ート空気の噴出・広がり方の説明図である。
【図12】 従来の微粉炭用の火炉のバーナとエアポー
トが配置された壁面の平面図(図12(a))と火炉の
バーナとエアポートが配置された壁面の側面図(図12
(b))である。
【図13】 従来の微粉炭用の火炉の中のガスの等温線
を示す図である。
【図14】 従来技術による微粉炭用火炉の操作法のた
めの説明図である。
【図15】 従来技術による微粉炭用火炉の操作法のた
めの説明図である。
【図16】 図15の方法で微粉炭燃焼炉を運転した場
合の炉内ガスの等温線を示す図である。
【符号の説明】
2、2a、2b バーナ 3、3a、3b エアポート 4、5 ウインドボックス 6 サイドエア
ポート 9 火炉前壁 10 火炉後壁 11 側壁 12 過熱器 22 エアヒータ 23 ミル 24、25 空気 27 再循環ラ
イン

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 四方を囲まれた壁面で構成する火炉と、
    該火炉の対向する二つの壁面の火炉高さ方向に一段以上
    設置される理論空気比以下の燃焼用空気量で燃料を燃焼
    させるバーナと、その下流側の同じ壁面に一段以上設置
    される前記バーナでの燃料の燃焼に不足する燃焼用空気
    量を吹き込むエアポートを備えた燃焼装置において、 少なくとも一段のエアポートについて、バーナとエアポ
    ートを設置していない二つの壁面である側壁寄りのエア
    ポートの口径を火炉中央寄りのエアポートの口径より大
    きくしたことを特徴とする燃焼装置。
  2. 【請求項2】 各段の側壁寄りのエアポートの炉幅方向
    のピッチを火炉中央寄りのエアポートの炉幅方向のピッ
    チよりも大きくしたことを特徴とする請求項1記載の燃
    焼装置。
  3. 【請求項3】 各段の側壁寄りのエアポートの炉幅方向
    のピッチと火炉中央寄りのエアポートの炉幅方向のピッ
    チを同じにしたことを特徴とする請求項1記載の燃焼装
    置。
  4. 【請求項4】 各段の側壁寄りのエアポートより外側に
    サイドエアポートを設けたことを特徴とする請求項1記
    載の燃焼装置。
  5. 【請求項5】 四方を囲まれた壁面で構成する火炉と、
    該火炉の対向する二つの壁面の火炉高さ方向に一段以上
    設置される理論空気比以下の燃焼用空気量で燃料を燃焼
    させるバーナと、その下流側の同じ壁面に一段以上設置
    される前記バーナでの燃料の燃焼に不足する燃焼用空気
    量を吹き込むエアポートを備えた燃焼装置において、 少なくとも一段のエアポートについて、バーナとエアポ
    ートを設置していない二つの壁面である側壁寄りのエア
    ポートの炉幅方向のピッチを火炉中央寄りのエアポート
    の炉幅方向のピッチより大きくしたことを特徴とする燃
    焼装置。
  6. 【請求項6】 各段の側壁寄りのエアポートの口径と火
    炉中央寄りのエアポートの口径とを同じにしたことを特
    徴とする請求項5記載の燃焼装置。
  7. 【請求項7】 各段の側壁寄りのエアポートより外側に
    サイドエアポートを設けたことを特徴とする請求項5記
    載の燃焼装置。
  8. 【請求項8】 請求項1記載の燃焼装置の運用方法であ
    って、火炉側壁寄りのエアポートからの空気噴出流量を
    火炉中央寄りのエアポートからの空気噴出流量に比較し
    て火炉中央寄りのエアポートからの空気噴流の貫通力よ
    り小さくなる程度に多くすることを特徴とする燃焼装置
    の運用方法。
  9. 【請求項9】 請求項5記載の燃焼装置の運用方法であ
    って、火炉側壁寄りのエアポートからの空気噴出流量を
    火炉中央寄りのエアポートからの空気噴出流量に比較し
    て火炉中央寄りのエアポートからの空気噴流の貫通力よ
    り小さくなる程度に多くすることを特徴とする燃焼装置
    の運用方法。
JP2001041916A 2001-02-19 2001-02-19 燃焼装置とその運用方法 Pending JP2002243112A (ja)

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