JP2002241483A - 末端シリル変性ポリカーボネートおよびその製造法 - Google Patents

末端シリル変性ポリカーボネートおよびその製造法

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JP2002241483A
JP2002241483A JP2001044765A JP2001044765A JP2002241483A JP 2002241483 A JP2002241483 A JP 2002241483A JP 2001044765 A JP2001044765 A JP 2001044765A JP 2001044765 A JP2001044765 A JP 2001044765A JP 2002241483 A JP2002241483 A JP 2002241483A
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友子 ▲崎▼村
Tomoko Sakimura
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、電子写真感光体の感光層構
造材料、表面改質剤、及びハードコート材等に用いるの
に適する、耐熱性、機械強度、及び耐水性が高い疎水性
有機重合体を用いた有機−無機ハイブリッド高分子材料
の提供。 【解決手段】 二価フェノール化合物、炭酸エステル形
成性化合物及び下記一般式(1)の基を有する末端停止
剤を反応させて合成されることを特徴とする末端シリル
変性ポリカーボネート。 一般式(1) −SiR3-nn (上式中、Rはケイ素原子に炭素原子で直接結合した形
の有機基を表し、Xは加水分解性基を表し、nは1〜3
の整数を表す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真感光体等の
感光層形成に用いられる変性ポリカーボネート及びその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、電子写真感光体(以下単に、感光
体とも云う)は有機光導電物質を含有する有機電子写真
感光体(以後、有機感光体とも云う)が最も広く用いら
れている。有機感光体は可視光から赤外光まで各種露光
光源に対応した材料を開発しやすいこと、環境汚染のな
い材料を選択できること、製造コストが安いことなどが
他の感光体に対して有利な点であるが、欠点としては機
械的強度が弱く、多数枚の複写やプリント時に感光体表
面の劣化や傷が発生しやすいことである。
【0003】前記のような要求される様々な特性を満た
すため、これまで種々のことが検討されてきた。
【0004】上記のような有機感光体の耐久性を向上す
るための課題としてクリーニングブレード等の擦過によ
る摩耗を抑制することが強く求められてきた。そのため
のアプローチとして、感光体の表面に高強度の保護層を
設置するなどの技術が検討されてきた。例えば特開平6
−118681号公報では感光体の表面層として、コロ
イダルシリカ含有硬化性シロキサン樹脂を用いることが
報告されている。しかし、シロキサン結合(Si−O−
Si結合)が三次元的に繰り返されてなるシリカのみか
らなる保護層では、表面にクラック(亀裂)が発生した
り、感光層との接着性が悪化したり、感光層の静電特性
が低下して問題となっていた。
【0005】又、耐摩耗性と感光層との接着性を改善す
る試みとして有機ポリマーと架橋されたシロキサン成分
の両特性を併せ持つ、有機−無機のハイブリッドポリマ
ーが提案されている。例えば特開2000−22172
3号公報には電子写真感光体の保護層としてポリシロキ
サンとシリル基含有ビニル系樹脂とが化学的に結合した
重合体を含有する保護層が報告されている。しかしなが
ら、このような保護層を有する感光体は機械的な耐摩耗
特性は改善されるが、繰り返し使用時の電子写真特性が
不十分であり、カブリや画像ボケが発生しやすく、この
ような保護層を有する感光体はカールソンプロセス等の
最も広く使用されている電子写真方式の感光体としては
不適であった。
【0006】そこで、有機−無機のハイブリッドポリマ
ーの開発の1つとして、電子写真特性を改善し、ポリシ
ロキサンやシラン化合物と反応性を有する有機ポリマー
の開発が前記のような有機−無機のハイブリッドポリマ
ーの課題を解決する為に必要とされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来の問
題を解決するものであり、その目的とするところは、電
子写真感光体の感光層構造材料、表面改質剤、及びハー
ドコート材等に用いるのに適する、耐熱性、機械強度、
及び耐水性が高い疎水性有機重合体を用いた有機−無機
ハイブリッド高分子材料を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明の目的は以
下の構成により達成される。
【0009】1.二価フェノール化合物、炭酸エステル
形成性化合物及び前記一般式(1)の基を有する末端停
止剤を反応させて合成されることを特徴とする末端シリ
ル変性ポリカーボネート。
【0010】2.二価フェノール化合物が前記一般式
(2)で表される化合物であることを特徴とする前記1
に記載の末端シリル変性ポリカーボネート。
【0011】3.二価フェノール化合物、炭酸エステル
形成性化合物及び前記一般式(1)で表される基を有す
る末端停止剤を反応させることを特徴とする末端シリル
変性ポリカーボネートの製造法。
【0012】4.二価フェノール化合物が前記一般式
(2)で表される化合物であることを特徴とする前記3
に記載の末端シリル変性ポリカーボネートの製造法。
【0013】以下、本発明について詳細に説明する。本
発明の二価フェノール化合物とは芳香族炭化水素環に水
酸基を有する化合物である。本発明で用いられる好まし
い二価フェノール化合物は前記一般式(2)で表される
化合物である。
【0014】一般式(2)で表される二価フェノール化
合物の具体例としては、例えば、4,4′−ジヒドロキ
シビフェニル、3,3′−ジフルオロ−4,4′−ジヒ
ドロキシビフェニル、4,4′−ジヒドロキシ−3,
3′−ジメチルビフェニル、4,4′−ジヒドロキシ−
2,2′−ジメチルビフェニル、4,4′−ジヒドロキ
シ−3,3′−ジシクロヘキシルビフェニル、4,4′
−ジヒドロキシ−3,3′−ジビニルビフェニル、3,
3′−ジアリル−4,4′−ジヒドロキシビフェニル等
の4,4′−ジヒドロキシビフェニル類;ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)−1,1−ジフェニルメタン、1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルメタ
ン、ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)メタ
ン、ビス(4−ヒドロキシ−3−ノニルフェニル)メタ
ン、ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニ
ル)メタン、1,1−ビス(2−tert−ブチル−4
−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−1−フェニルメ
タン、ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)メ
タン、ビス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)
メタン、ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェ
ニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシ−3−ビニルフェ
ニル)メタン、ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェ
ニル)メタン、ビス(4−ヒドロキシ−5−メチル−3
−ビニルフェニル)メタン、ビス(3−アリル−4−ヒ
ドロキシ−5−メチルフェニル)メタン、ビス(2−ヒ
ドロキシフェニル)メタン、2−ヒドロキシフェニル−
4−ヒドロキシフェニルメタン、ビス(2−ヒドロキシ
−4−メチルフェニル)メタン、ビス(6−tert−
ブチル−2−ヒドロキシ−4−メチルフェニル)メタ
ン、ビス(2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルフェニ
ル)メタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
エタン、1,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フ
ェニルエタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メ
チルフェニル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシ−3−フェニルフェニル)−1−フェ
ニルエタン、2−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニ
ル)−2−(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニル
エタン、1,1−ビス(2−tert−ブチル−4−ヒ
ドロキシ−3−メチルフェニル)エタン、1−フェニル
−1,1−ビス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニ
ル)エタン、1,1−ビス(2−ヒドロキシ−4−メチ
ルフェニル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン(別名:ビスフェノールA)、1,1
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−
ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチル
フェニル)プロパン、2,2−ビス(3−イソプロピル
−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)プロパン、
1,1−ビス(2−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
−5−メチルフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−
sec−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、2,2−ビス(3−フルオロ−4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−ブロモ−4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3,
5−ジフルオロ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン
(別名:テトラフルオロビスフェノールA)、2,2−
ビス(3,5−ジクロロ−4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン(別名:テトラクロロビスフェノールA)、2,
2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン(別名:テトラブロモビスフェノール
A)、2,2−ビス(3−ブロモ−5−クロロ−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−ヒド
ロキシフェニル)−1,1,1,3,3,3−ヘキサフ
ルオロプロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−
フェニルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシ−3−ビニルフェニル)プロパン、2,2−ビス
(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−5−メチル−3−ビニ
ルフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−アリル−4
−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロパン、2,2
−ビス(2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルフェニル)
プロパン、2,2−ビス(4−sec−ブチル−2−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、1,1−ビス(2−te
rt−ブチル−5−メチル−4−ヒドロキシフェニル)
−2−メチルプロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−2−メチルプロパン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシ−3−メチルフェニル)ブタン、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、1,1−ビス
(2−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)
ブタン、1,1−ビス(2−tert−ブチル−4−ヒ
ドロキシ−5−メチルフェニル)ブタン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシ−2−メチル−5−tert−ペンチ
ルフェニル)ブタン、2,2−ビス(3,5−ジクロロ
−4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)ブタ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3−メ
チルブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
−3−メチルブタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)ペンタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)シクロペンタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)ヘキサン、2−エチル−1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)ヘキサン、4,4−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)ヘプタン、1,1−ビス(2−te
rt−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)
ヘプタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オ
クタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ノナ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)デカン、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニ
ル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−
3,5−ジメチルフェニル)シクロヘキサン、1,1−
ビス(4−ヒドロキシ−3−ビニルフェニル)シクロヘ
キサン、1,1−ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフ
ェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキ
シ−5−メチル−3−ビニルフェニル)シクロヘキサ
ン、1,1−ビス(3−アリル−4−ヒドロキシ−5−
メチルフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−
ヒドロキシ−3−シクロヘキシルフェニル)シクロヘキ
サン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−フェニルフ
ェニル)シクロヘキサン等のビス(ヒドロキシフェニ
ル)アルカン類;ビス(4−ヒドロキシフェニル)エー
テル、ビス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)
エーテル等のビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル
類;ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド、ビス
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)スルフィド等
のビス(4−ヒドロキシフェニル)スルフィド類;ビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、ビス(4−ヒド
ロキシ−3−メチルフェニル)スルホン、ビス(4−ヒ
ドロキシ−3−フェニルフェニル)スルホン等のビス
(4−ヒドロキシフェニル)スルホン類;4,4′−ジ
ヒドロキシベンゾフェノン等のビス(ヒドロキシフェニ
ル)ケトン類;9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−
メチルフェニル)フルオレン、9,9−ビス(3−エチ
ル−4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、9,9−ビ
ス(4−ヒドロキシ−3−ビニルフェニル)フルオレ
ン、9,9−ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニ
ル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−5−
メチル−3−ビニルフェニル)フルオレン、9,9−ビ
ス(3−アリル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニ
ル)フルオレン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−
フェニルフェニル)フルオレン等のビス(ヒドロキシフ
ェニル)フルオレン類;4,4″−ジヒドロキシ−p−
ターフェニル等のジヒドロキシ−p−ターフェニル類;
4,4′′′−ジヒドロキシ−p−クォーターフェニル
等のジヒドロキシ−p−クォーターフェニル類;2,5
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ピラジン、2,5−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,6−ジメチルピ
ラジン、2,5−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−
2,6−ジエチルピラジン等のビス(ヒドロキシフェニ
ル)ピラジン類;1,8−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)メンタン、1,8−ビス(4−ヒドロキシ−3−メ
チルフェニル)メンタン、1,8−ビス(4−ヒドロキ
シ−3,5−ジメチルフェニル)メンタン等のビス(4
−ヒドロキシフェニル)メンタン類;などが挙げられ
る。また、一般式(2)で表されるこれらの二価フェノ
ール(2)以外に、ヒドロキノン、レゾルシノール、カ
テコール、メチルヒドロキノン等のジヒドロキシベンゼ
ン類;1,3−ジヒドロキシナフタレン、1,4−ジヒ
ドロキシナフタレン、1,5−ジヒドロキシナフタレ
ン、2,6−ジヒドロキシナフタレン、2,7−ジヒド
ロキシナフタレン等のジヒドロキシナフタレン類;6,
6′−ジヒドロキシ−3,3,3′,3′−テトラメチ
ルビスインダン等のジヒドロキシビスインダン類;1,
4−ビス[2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−プロ
ピル]ベンゼン、1,3−ビス[2−(4−ヒドロキシ
フェニル)−2−プロピル]ベンゼンなども用いること
ができる。
【0015】これら各種の二価フェノール類のなかで
も、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘ
キサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−
1,1−ジフェニルメタン、1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)−1−フェニルエタン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロパン、
2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−フェニルフェニ
ル)プロパン、4,4′−ジヒドロキシビフェニル、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、2,2−ビス
(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ペンタ
ン、9,9−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニ
ル)フルオレン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)エー
テル、4,4′−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2
−ビス(4−ヒドロキシ−3−メトキシフェニル)−
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパンなど
が好ましく、特に、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパンが好ましい。又、二価フェノール化合物
は1種単独で用いてもよいし、2種以上を併用しても良
い。
【0016】本発明の炭酸エステル形成性化合物とは他
の化合物との縮合反応等により炭酸エステル結合(−O
−(C=O)−O−)を形成できる化合物をいう。
【0017】炭酸エステル形成性化合物としては、ホス
ゲンをはじめとする各種ジハロゲン化カルボニル、クロ
ロホルメート等のハロホルメート類、炭酸エステル化合
物が挙げられる。炭酸エステル形成性化合物の使用割合
は、反応の化学量論比(当量)を考慮して適宜調整すれ
ばよい。
【0018】本発明の末端停止剤とは炭酸エステル形成
性化合物または二価フェノール化合物と反応として重合
反応を停止させる化合物であり、本発明では一般式
(1)で表される基を有する化合物が用いられる。一般
式(1)の基を有する末端停止剤が炭酸エステル形成性
化合物または二価フェノール化合物と反応として結合を
形成する官能基としては、アミノ基、メルカプト基、イ
ソシアネート基、エポキシ基、カルボキシル基、酸ハロ
ゲン基、酸無水物基、ハロゲン原子等が挙げられる。化
合物の具体例としては、3−アミノプロピルトリメトキ
シシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3
−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、3−アミノ
プロピルジメチルエトキシシラン、N−フェニル−3−
アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β(アミノエ
チル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−β
(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシ
シラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、
3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン、2−
イソシアネートエチルトリエトキシシラン、3−イソシ
アネートプロピルメチルジエトキシシラン、3−イソシ
アネートプロピルジエチルエトキシシラン、γ−グリシ
ドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピルメチルジエトキシシラン、γ−グリシドキシプ
ロピルジメチルエトキシシラン、β−(3,4−エポキ
シシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、3,4
−エポキシブチルトリメトキシシラン、2−(4−クロ
ロスルフォニルフェニル)エチルトリエトキシシラン、
3−(トリエトキシシルル)−2−メチルプロピルコハ
ク酸無水物、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、
3−ブロモプロピルトリメトキシシラン、3−ヨードプ
ロピルトリメトキシシラン等が挙げられる。
【0019】末端停止剤の総量の好ましい範囲は、共重
合組成比として1〜30モル%である。30モル%を超
えると得られた樹脂の機械的強度が不足し、1モル%未
満では得られた重合体の溶液粘度が上昇し、液塗工性が
悪くなる。
【0020】合成方式としては、例えば、炭酸エステル
形成性化合物としてホスゲン等を用い、適当な酸結合剤
の存在下に上記二価フェノールと末端停止剤とを重縮合
させる方法、炭酸エステル形成性化合物としてビスアリ
ールカーボネートを用い、エステル交換反応を行う方法
などが適用可能である。
【0021】これらの反応は必要に応じて分岐剤の存在
下で行われる。分岐剤としては、3価以上のフェノール
またはカルボン酸を用いることが出来る。分岐剤の例と
しては、フロログリシン、ピロガロール、4,6−ジメ
チル−2,4,6−トリス(4−ヒドロキシフェニル)
−2−ヘプテン、2,4−ジメチル−2,4,6−トリ
ス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン、2,6−ジメ
チル−2,4,6−トリス(4−ヒドロキシフェニル)
−3−ヘプテン、1,3,5−トリス(2−ヒドロキシ
フェニル)ベンゼン、1,3,5−トリス(4−ヒドロ
キシフェニル)ベンゼン、1,1,1−トリス(4−ヒ
ドロキシフェニル)エタン、トリス(4−ヒドロキシフ
ェニル)フェニルメタン、2,2−ビス(4,4−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキシル)プロパ
ン、2,4−ビス{2−(4−ヒドロキシフェニル)−
2−プロピル}フェノール、2,6−ビス(2−ヒドロ
キシ−5−メチルベンジル)−4−メチルフェノール、
2−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(2,4−ジヒ
ドロキシフェニル)プロパン、テトラキス(4−ヒドロ
キシフェニル)メタン、テトラキス(4−(4−ヒドロ
キシフェニルイソプロピル)フェノキシ)メタン、1,
4−ビス(4′、4″−ジヒドロキシトリフェニルメチ
ル)ベンゼン、2,4−ジヒドロキシ安息香酸、トリメ
シン酸、シアヌル酸、3,3−ビス(3−メチル−4−
ヒドロキシフェニル)−2−オキソ−2,3−ジヒドロ
インドール、3,3−ビス(4−ヒドロキシアリール)
オキシインドール、5−クロロイサチン、5,7−ジク
ロロイサチン、5−ブロモイサチン等が挙げられる。
【0022】この中で好ましく用いられるのは、フロロ
グリシン、1,3,5−トリス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ベンゼン、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフ
ェニル)エタン等である。分岐剤の量の好ましい範囲
は、共重合組成比として30モル%以下、より好ましく
は5モル%以下である。30モル%を超えると、溶液粘
度が上昇し、液塗工法による感光体の製造が困難になる
ことがある。
【0023】炭酸エステル形成性化合物を用い、酸結合
剤存在下に重縮合を行う反応は、通常溶媒下で行われ
る。ホスゲン等のガス状の炭酸エステル形成性化合物を
使用する場合、これを反応系に吹き込む方法が好適に採
用できる。炭酸エステル形成性化合物の使用割合は、反
応の化学量論比(当量)を考慮して適宜調整すればよ
い。
【0024】前記酸結合剤としては、例えば水酸化ナト
リウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化セシ
ウム等のアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム等のアルカリ金属炭酸塩、ピリジン等の有機塩
基或いはこれらの混合物などが用いられる。
【0025】酸結合剤の使用割合も、反応の化学量論比
(当量)を考慮して適宜定めればよい。具体的には、使
用する二価フェノールのモル数(通常1モルは2当量に
相当)に対して2当量若しくはこれより過剰量、好まし
くは2〜10当量の酸結合剤を用いることが好ましい。
前記溶媒としては、公知のポリカーボネート樹脂の製造
に使用されるものなど各種の有機溶媒を1種単独で或い
は混合溶媒として使用すればよい。代表的な例として
は、例えば、トルエン、キシレン等の炭化水素、塩化メ
チレン、クロロホルム、1,1−ジクロロエタン、1,
2−ジクロロエタン、1,1,1−トリクロロエタン、
1,1,2−トリクロロエタン、1,1,1,2−テト
ラクロロエタン、1,1,2,2−テトラクロロエタ
ン、ペンタクロロエタン、クロロベンゼンをはじめとす
るハロゲン化炭化水素、アセトフェノンなどが挙げられ
る。これらの有機溶媒は、それぞれ単独で用いてもよい
し、2種以上を組み合わせて用いてもよい。互いに混ざ
り合わない2種の溶媒を用いて界面重縮合反応を行って
もよい。
【0026】また、重縮合反応を促進するために、触媒
を用いて反応を行うことが望ましい。触媒としては、例
えば、トリメチルベンジルアンモニウムクロライド、ト
リエチルベンジルアンモニウムクロライド、トリブチル
ベンジルアンモニウムクロライド、トリオクチルメチル
アンモニウムクロライド、テトラブチルアンモニウムク
ロライド、テトラブチルアンモニウムブロマイド等の四
級アンモニウム塩、テトラブチルホスホニウムクロライ
ド、テトラブチルホスホニウムブロマイド等の四級ホス
ホニウム塩、トリメチルアミン、トリエチルアミン、ト
リブチルアミン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミ
ン、ピリジン、ジメチルアニリン等の三級アミンなどが
好適である。
【0027】また、所望に応じ、亜硫酸ナトリウム、ハ
イドロサルファイドなどの酸化防止剤を少量添加しても
よい。反応は、通常、0〜150℃、好ましくは5〜4
0℃の範囲の温度で行われる。反応圧力は、減圧、常
圧、加圧のいずれでも可能であるが、通常は、常圧若し
くは反応系の自圧程度で好適に行い得る。反応時間は、
反応温度等によって左右されるが、通常0.5分間〜1
0時間、好ましくは1分間〜2時間程度である。
【0028】上記の製造方法は、様々な態様で実施可能
であり、例えば、上記の二価フェノール、ホスゲン、末
端停止剤、及び必要に応じ分岐剤を、有機溶媒と酸結合
剤等の混合溶液中で反応させる方法によって製造するこ
とができる。また、二価フェノール、ホスゲン、及び必
要に応じ分岐剤を反応させて予めポリカーボネートオリ
ゴマーを製造し、次いで、このポリカーボネートオリゴ
マーと上記の末端停止剤、または末端停止剤および二価
フェノールとを、有機溶媒と上記の酸結合剤等の混合溶
液下で反応させる方法によって、ポリカーボネート重合
体を製造することができる。後者のような2段階法によ
れば、反応の制御が容易であり、精度の高い分子量コン
トロールを行うことができる。
【0029】得られた反応生成物(粗生成物)は公知の
分離精製法等の各種の後処理を施して、所望の純度(精
製度)のポリカーボネート重合体として回収することが
できる。
【0030】上記のように得られた末端シリル変性ポリ
カーボネート重合体は、ゾル−ゲル法によって加水分解
および重縮合させることにより、3次元構造に架橋した
有機無機ハイブリッド材料が得られる。
【0031】加水分解反応に用いられる水は全てのアル
コキシ基を水酸基に変換するために必要な量を添加して
も良いし、反応系中の水分を利用したり、大気中の水分
を吸湿させておこなっても良い。反応条件としては室温
〜100℃で0.5〜24時間程度が望ましい。またそ
の際、塩酸、硫酸、酢酸、ベンゼンスルホン酸、p−ト
ルエンスルホン酸等の酸性触媒や水酸化ナトリウム、水
酸化カリウム、アンモニア、トリエチルアミン、ピペリ
ジン、DBU等の塩基性触媒を用いてもよい。
【0032】更に縮合反応を進め、架橋をより強固なも
のとしたい場合には、その後50〜400℃で5分〜4
8時間程度、熱処理を行う。
【0033】本発明における全ての加水分解過程では強
度、硬度、耐候性、耐薬品性、難燃性、帯電防止性等の
機能を向上または新たに付与する目的で無機物含有量や
重合体間の架橋密度を調整するためにSi、Ti、Z
r、Fe、Cu、Sn、B、Al、Ge、Ce、及びT
a等の金属、金属酸化物、金属錯体や無機塩あるいは金
属アルコキシド類を共存させても良い。
【0034】このように、本発明の末端シリル変性ポリ
カーボネートを用いて得られる有機−無機ハイブリッド
材料は、電子写真感光体の感光層構造材料、表面改質
剤、及びハードコート材等に用いるのに適し、耐熱性、
機械強度、及び耐水性が高い樹脂層を形成するのに適し
ている。
【0035】
【実施例】以下実施例により本発明を具体的に説明する
が、本発明はこれらに限定されない。
【0036】実施例1 2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン2
2.8g(0.1mol)、3−アミノプロピルトリメ
トキシシラン0.9g(0.01mol)、ピリジン2
3.1g、塩化メチレン200mlを混合し、撹拌しな
がら、冷却下反応液を10℃付近に保持しながらホスゲ
ンガスを200ml/分の割合で15分間吹き込んで重
縮合反応を行った。反応液を大過剰のメタノールに投入
し、生成物を析出させた。析出物を濾別し、メタノール
で洗浄した後減圧乾燥した。
【0037】1H−NMRにより測定を行い、得られた
生成物は両末端にアルコキシシリル基が導入されたポリ
カーボネートであることを確認した。また、GPC測定
の結果、この生成物の数平均分子量は5600であっ
た。
【0038】実施例2 実施例1において、3−アミノプロピルトリメトキシシ
ランをγ−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン
(0.01mol)に代えた他は実施例1と同様にして
両末端にアルコキシシリル基が導入されたポリカーボネ
ートを合成した。GPC測定の結果、得られた生成物の
数平均分子量は7200であった。
【0039】実施例3 実施例1において、3−アミノプロピルトリメトキシシ
ランを3−イソシアネートプロピルメチルジエトキシシ
ラン(0.005mol)に代えた他は実施例1と同様
にして両末端にアルコキシシリル基が導入されたポリカ
ーボネートを合成した。GPC測定の結果、得られた生
成物の数平均分子量は9400であった。
【0040】実施例4 実施例1において、3−アミノプロピルトリメトキシシ
ランを3−ヨードプロピルトリメトキシシラン(0.0
05mol)に代えた他は実施例1と同様にして両末端
にアルコキシシリル基が導入されたポリカーボネートを
合成した。GPC測定の結果、得られた生成物の数平均
分子量は8900であった。
【0041】応用例(ゾル−ゲル法による樹脂層の作
製) 実施例1〜4で合成した末端シリル変性ポリカーボネー
ト(3.0g)をテトラヒドロフラン30gに溶解後、
1mol/L塩酸0.3gを添加し、室温下1時間強撹
拌することにより加水分解を行った。この溶液をスピン
コーターを用いてポリアミド基板上にコーティングした
(樹脂層厚15μm)。また、室温下、バット上にキャ
ストし、溶媒を蒸発させた後150℃で熱処理して、透
明で良好な樹脂層1〜4を得た。
【0042】比較例 市販のポリカーボネート樹脂「ユーピロン」(数平均分
子量36000,三菱瓦斯化学社製)3.0gをジクロ
ロメタン30gに溶解後、溶液をスピンコーターを用い
てポリアミド基板上にコーティングした(樹脂層厚15
μm)。また、室温下、バット上にキャストし、溶媒を
蒸発させた後120度で熱処理して、透明な樹脂層5を
得た。
【0043】このようにして得られた樹脂層1〜5につ
いて、鉛筆硬度による表面硬度測定、動的粘弾性測定、
および引張試験を行った。結果を表1に示す。
【0044】
【表1】
【0045】1)表面硬度:鉛筆引っかき試験(JIS
K 5400)により評価した硬度のランクは(軟)
6B〜B、HB、F、H〜9H(硬)の順に6Bが最も
柔らかく、9Hが最も硬い。 2)ガラス転移温度:動的粘弾性装置により測定したt
anδピークの温度 3)引張試験(JIS K 7127)に準じて評価し
た。
【0046】表1の結果より、本発明の末端シリル変性
ポリカーボネートを用いて得られた樹脂層1〜4は、市
販のポリカーボネートから得られた樹脂層5と比較し
て、ガラス転移温度が高くなり、表面硬度、引張強度、
および引張弾性率がそれぞれ向上し、そして引張伸びが
低くなっていることがわかる。すなわち、本発明の末端
シリル変性ポリカーボネートを用いて得られた樹脂層1
〜4は、市販のポリカーボネートから得られる樹脂層5
より、高い耐熱性と機械的強度を示した。
【0047】
【発明の効果】本発明の末端シリル変性ポリカーボネー
トを用いることにより、高い耐熱性と機械的強度を示す
薄層の樹脂層を形成することができ、電子写真感光体等
の表面改質剤として有用に適用できる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二価フェノール化合物、炭酸エステル形
    成性化合物及び下記一般式(1)の基を有する末端停止
    剤を反応させて合成されることを特徴とする末端シリル
    変性ポリカーボネート。 一般式(1) −SiR3-nn (上式中、Rはケイ素原子に炭素原子で直接結合した形
    の有機基を表し、Xは加水分解性基を表し、nは1〜3
    の整数を表す。)
  2. 【請求項2】 二価フェノール化合物が下記一般式
    (2)で表される化合物であることを特徴とする請求項
    1に記載の末端シリル変性ポリカーボネート。 【化1】 (上式中、R1,R2は各々独立にハロゲン原子、炭素数
    1〜10の置換もしくは無置換のアルキル基、炭素数2
    〜10の置換もしくは無置換のアルケニル基、炭素数6
    〜12の置換もしくは無置換のアリール基、炭素数5か
    ら7の置換もしくは無置換のシクロアルキル基、炭素数
    1〜6のアルコキシ基、または炭素数6〜12の置換も
    しくは無置換のアリールオキシ基であり、aおよびbは
    各々独立に0から4の整数であり、Yは単結合、−O
    −、−CO−、−S−、−SO−、−SO2−、−CR3
    4−、炭素数5〜11の置換もしくは無置換のシクロ
    アルキリデン基、炭素数2〜12の置換、もしくは無置
    換のアルキレン基、9,9′−フルオレニリデン基、
    1,8−メンタンジイル基、2,8−メンタンジイル
    基、または炭素数6〜12の置換もしくは無置換のアリ
    ーレン基であり、ただしR3およびR4は各々独立に水素
    原子、炭素数1〜10の置換もしくは無置換のアルキル
    基、または炭素数6〜12の置換もしくは無置換のアリ
    ール基である。)
  3. 【請求項3】 二価フェノール化合物、炭酸エステル形
    成性化合物及び前記一般式(1)で表される基を有する
    末端停止剤を反応させることを特徴とする末端シリル変
    性ポリカーボネートの製造法。
  4. 【請求項4】 二価フェノール化合物が前記一般式
    (2)で表される化合物であることを特徴とする請求項
    3に記載の末端シリル変性ポリカーボネートの製造法。
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