JP2002240236A - 版胴の見当合わせ補助装置 - Google Patents

版胴の見当合わせ補助装置

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JP2002240236A
JP2002240236A JP2001038528A JP2001038528A JP2002240236A JP 2002240236 A JP2002240236 A JP 2002240236A JP 2001038528 A JP2001038528 A JP 2001038528A JP 2001038528 A JP2001038528 A JP 2001038528A JP 2002240236 A JP2002240236 A JP 2002240236A
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shaft
adjusting mechanism
plate
cylinder
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JP2001038528A
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Toshiharu Takatori
敏治 鷹取
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Mitsubishi Materials Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熟練を要することなく、版胴の見当合わせを
補助して正確に版胴を位置調整することができる版胴の
見当合わせ補助装置を提供する。 【解決手段】 プレートシリンダ6のシャフト14を偏
心した位置で回転自在かつフレーム15に対して軸方向
移動自在に支持する偏心スリーブ17と、シャフト14
を回動方向で位置調整自在に支持するスライド部材31
を設け、偏心スリーブ17を軸方向調整機構により調整
自在に構成するとともに周方向調整機構により調整自在
に構成し、版圧調整機構によりシャフト14をブランケ
ット胴8に対し接近離反自在に構成し、偏心スリーブ1
7に設けたガイド部材25のシャフト14軸方向の移動
量を検出する位置検出センサSXと、ガイド部材25の
回動方向の変位を検出する位置検出センサSYと、スラ
イド部材31に設けたディスク30の変位を検出する位
置検出センサSZとを備えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、版胴をブランケッ
ト胴のブランケットに対して位置決めする場合に、見当
合わせを行い易くする版胴の見当合わせ補助装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】いわゆる2ピース缶は、缶蓋と円筒状の
缶体とからなり、缶体は、DI(深絞り、しごき)加工
及び洗浄がなされた後、その外面に印刷が施される。図
7に示すように、缶印刷装置Aは、インク付着機構B
と、缶移動機構Cとからなっている。インク付着機構B
は、インクを供給するインカーユニット1と、このイン
カーユニット1に接触してインクを写し取った後、缶体
10に接触してインクを印刷するブランケット胴8とか
ら構成される。
【0003】インカーユニット1は、インク源2と、ダ
クティングロール3と、中間ローラ4と、ゴムローラ5
と、プレートシリング(版胴)6とからなり、これら
は、インク源2からのインクを順に受けるように各々が
互いに接触している。ブランケット胴8の外周面には、
ブランケット7が複数枚備えられている。このブランケ
ット7は、プレートシリンダ6の外周面に形成された版
(図示せず)に転接するとともに、缶体10に転接する
構成になっている。缶移動機構Cは、缶体10を取り入
れる缶シュータ9と、この缶シュータ9から供給された
缶体10を回転自在に保持するマンドレル11と、この
マンドレル11に装着された缶体10を順次、インク付
着機構B方向に回転移動させるマンドレルターレット1
2とからなっている。
【0004】缶印刷装置Aでは、各々のインク源2から
各々異なった色のインクが、それぞれ、前記ダクティン
グロール3、中間ローラ4及びゴムローラ5を介して、
各プレートシリンダ6の版に付着し、これら各色のイン
クがブランケット7に画像としてのせられ、この画像が
マンドレル11に保持された缶体10に接触しながら印
刷される。尚、マンドレルターレット12には、転写が
終了した缶体10の表面に透明なオーバーバーニッシュ
を塗布する塗布機構Dが併設されている。
【0005】ここで、前記プレートシリンダ6はブラン
ケット胴8のブランケット7に画像を転写し、転写され
た画像はマンドレルターレット12のマンドレル11に
装着された缶体10に印刷される。そのため、プレート
シリンダ6には図6に示すようなプレートシリンダ6の
位置調整装置13が用いられている。位置調整装置13
は、図6に示すように、プレートシリンダ6の軸方向
(図6において紙面表裏方向)と、プレートシリンダ6
の周方向と、プレートシリンダ6をブランケット胴8に
対して接近離反して版圧を調整する方向とに調整するも
のである。尚、説明を簡単にするために、プレートシリ
ンダ6の軸方向を「X方向」、プレートシリンダ6の周
方向を「Y方向」、ブランケット胴8に対して接近離反
する方向を「Z方向」とする。尚、以下の図において紙
面表裏方向を示すために、○の中に×を書いた記号を使
用する。
【0006】次に、位置調整装置13によりプレートシ
リンダ6の初期位置を見当合わせ(調整)する手順につ
いて説明する。X方向調整ハンドル19を破線矢印方向
に回転させるとX方向調整シャフト19aが回転し、こ
れに螺合するX方向ブロック22が破線矢印で示すよう
にスライドする。これによりガイド部材25を介して偏
心スリーブ17、つまりプレートシリンダ6がX方向に
位置調整される。Y方向調整ハンドル20を実線矢印方
向に回転させると、X方向調整シャフト19a内でY方
向調整シャフト20aが回転し、これに螺合するY方向
ブロック28が実線矢印で示すようにスライドする。こ
れによりディスク30を介してスライド部材31がスラ
イドすると、ギヤ32、固定されたブルギヤ33により
スライド部材31が実線矢印で示すように回動してシャ
フト14、つまりプレートシリンダ6がY方向に位置調
整される。Z方向調整リング34の押圧片35を紙面の
表裏方向に回動させ、偏心スリーブ17をケーシング1
6内で回動させることで、プレートシリンダ6をZ方向
に移動させる。したがって、缶体10に印刷を行い、缶
体10の印刷状態を確認した後に上記X方向調整ハンド
ル19、Y方向調整ハンドル20、及び、Z方向調整リ
ング34を見当を付けて操作して、適正な位置にプレー
トシリンダ6を調整するのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
技術にあっては、缶体10に対する印刷位置のずれをな
くすために、X方向調整ハンドル19、Y方向調整ハン
ドル20あるいはZ方向調整リング34を回動させてプ
レートシリンダ6の見当合わせを行う場合に、X方向調
整ハンドル19、Y方向調整ハンドル20、Z方向調整
リング34を適正な位置に調整する作業が困難であると
いう問題がある。例えば、X方向調整ハンドル19を調
整した場合に、その結果が缶体10の印刷位置にそのま
ま反映すればよいが、実際にはX方向調整シャフト19
a、X方向ブロック22、ガイド部材25を介して偏心
スリーブ17を移動させるため、X方向調整ハンドル1
9の回動量に相応した調整ができないのである。そのた
め、見当合わせを行うためには、前提としてX方向調整
ハンドル19の回動量に対応するプレートシリンダ6の
移動量を熟知する必要があり作業に熟練を要してしまう
という問題がある。そして、このような熟練を要する作
業を他のY方向、Z方向でも同様に行わなければなら
ず、作業者が熟練していない場合には、見当合わせに多
くの作業時間を要してしまい生産効率が低下するという
問題がある。そこで、この発明は、熟練を要することな
く、版胴の見当合わせを補助して正確に版胴を位置調整
することができる版胴の見当合わせ補助装置を提供する
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載した発明は、ブランケット胴(例え
ば、実施形態におけるブランケット胴8)のブランケッ
ト(例えば、実施形態におけるブランケット7)に転接
する版胴(例えば、実施形態におけるプレートシリンダ
6)の初期位置を、ブランケットに対して位置調整する
版胴の見当合わせ補助装置であって、版胴のシャフト
(例えば、実施形態におけるシャフト14)を偏心した
位置で回転自在かつフレーム(例えば、実施形態におけ
るフレーム15)に対して軸方向移動自在に支持する第
1保持部材(例えば、実施形態における偏心スリーブ1
7)と、シャフトをその回動方向で位置調整自在に支持
する第2保持部材(例えば、実施形態におけるスライド
部材31)とを設け、前記第1保持部材をシャフトの軸
方向に移動自在に調整する版胴の軸方向調整機構と、第
1保持部材を回動させてシャフトを偏心回動させブラン
ケット胴に対して接近離反自在に調整する版胴の版圧調
整機構と、第2保持部材によりシャフトを回動させて版
胴を周方向に回動自在に調整する版胴の周方向調整機構
とを設け、第1保持部材に第1検出部(例えば、実施形
態におけるガイド部材25)を設け、第2保持部材に第
2検出部(例えば、実施形態におけるディスク30)を
設け、第1検出部のシャフトの軸方向の移動量を検出す
る位置検出センサ(例えば、実施形態における位置検出
センサSX)と、第1検出部の回動方向の変位を検出す
る位置検出センサ(例えば、実施形態における位置検出
センサSY)と、第2検出部の変位を検出する位置検出
センサ(例えば、実施形態における位置検出センサS
Z)とを備えたことを特徴とする。このように構成する
ことで、第1検出部のシャフトの軸方向の移動量を検出
する位置検出センサにより、版胴の軸方向調整機構によ
る見当合わせを、位置検出センサの検出値を目安に簡単
に行うことができる。また、第1検出部の回動方向の変
位を検出する位置検出センサにより、版圧調整機構によ
る版胴のブランケット胴に対する距離の見当合わせを、
位置検出センサの検出値を目安に簡単に行うことができ
る。また、第2検出部の変位を検出する位置検出センサ
により、周方向調整機構による版胴の周方向の移動量の
見当合わせを、位置検出センサの検出値を目安に簡単に
行うことができる。
【0009】請求項2に記載した発明は、前記各検出セ
ンサは、各々の検出値を表示する表示装置(例えば、実
施形態における表示装置H)に接続されていることを特
徴とする。このように構成することで、表示装置の指示
値を見ながら版胴の見当合わせを行うことが可能とな
る。
【0010】請求項3に記載した発明は、前記軸方向調
整機構は軸方向調整ハンドル(例えば、実施形態におけ
るX方向調整ハンドル19)に接続され、前記周方向調
整機構は周方向調整ハンドル(例えば、実施形態におけ
るY方向調整ハンドル20)に接続され、版圧調整機構
は第1保持部材である偏心スリーブを回動する版圧方向
調整リング(例えば、実施形態におけるZ方向調整リン
グ34)に接続されていることを特徴とする。このよう
に構成することで、軸方向調整ハンドル、周方向調整ハ
ンドル、版圧方向調整リングを操作するという従来通り
の作業を行うだけで版胴の見当合わせが可能となる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
と共に説明する。尚、前記従来の構成と同一部分には同
一符号を付して説明する。図2に示すように、プレート
シリンダ(版胴)6は、先端がテーパ状に形成されたシ
ャフト14の先端に着脱自在に取り付けられ、このプレ
ートシリンダ6、つまりシャフト14が位置調整装置1
3によりX方向、Y方向、Z方向に位置調整できるよう
になっている。フレーム15に筒状のケーシング16が
支持されている。そして、このケーシング16内に、シ
ャフト14の軸方向にスライド自在で、かつ、回動自在
に偏心スリーブ(第1保持部材)17が支持され、この
偏心スリーブ17内に前記シャフト14が軸受け18を
介して回転自在に支持されている。ここで、位置調整装
置13は後述する軸方向調整機構と周方向調整機構と版
圧調整機構とで構成されている。
【0012】フレーム15には、X方向調整ハンドル
(軸方向調整ハンドル)19とY方向調整ハンドル(周
方向調整ハンドル)20とが同軸で回転自在に設けられ
ている。X方向調整ハンドル19はパイプ状のX方向調
整シャフト19aに固定され、Y方向調整ハンドル20
はX方向調整シャフト19a内のY方向調整シャフト2
0aに固定されている。尚、両ハンドルには図示しない
指標が設けられるとともに、固定ネジ21にて任意の場
所で位置固定できるようになっている。
【0013】X方向調整シャフト19aの先端にはネジ
部19bが形成され、このネジ部19bはX方向ブロッ
ク22に螺合している。X方向ブロック22は、フレー
ム15に支持されたガイド23に沿って移動自在に支持
されている。X方向ブロック22には、シャフト14側
にブラケット24が取り付けられ、このブラケット24
に係合部24aが形成されている。そして、この係合部
24aに、図3に示すようなL字形のガイド部材(第1
検出部)25の長片25aの先端が係止している。ここ
で、ガイド部材25は前記偏心スリーブ17の外周にボ
ルト26により取り付けれた部材で、短片25bの先端
は偏心スリーブ17の直径方向に延出し、スプリング2
7により付勢されている。
【0014】したがって、図2に示すように、X方向調
整ハンドル19を破線矢印で示すように回転させるとX
方向調整シャフト19aが回転し、X方向ブロック22
が図2において破線矢印で示すようにスライドする。こ
れによりブラケット24の係合部24aに係止するガイ
ド部材25を介して偏心スリーブ17、つまりプレート
シリンダ6がX方向に位置調整される。上記X方向調整
ハンドル19、X方向調整シャフト19a、偏心スリー
ブ17、X方向ブロック22、ガイド部材25が軸方向
調整機構を構成している。
【0015】Y方向調整シャフト20aの先端にはネジ
部20bが形成され、このネジ部20bはY方向ブロッ
ク28に螺合している。Y方向ブロック28は、前記ガ
イド23に沿って移動自在に支持されている。Y方向ブ
ロック28には、シャフト14側にブラケット29が取
り付けられ、このブラケット29に係合部29aが形成
されている。そして、この係合部29aにディスク(第
2検出部)30が係止している。
【0016】ディスク30は、前記シャフト14の基端
部にキーにより回転規制され軸方向にスライド自在に支
持されたスライド部材(第2保持部材)31の周囲に固
定されたものである。スライド部材31の周囲にはギヤ
32が取り付けられ、このギヤ32がブルギヤ33に噛
合している。ブルギヤ33は固定ギヤであり、図5に示
すように、各プレートシリンダ6のシャフト14に設け
られた前記各ギヤ32に噛合し、両者は少なくとも一方
がはす歯に形成されている。よって、ディスク30が移
動してスライド部材31がスライドすると、ギヤ32と
ブルギヤ33とが噛み合って、ギヤ32つまりスライド
部材31が回動してシャフト14を回動させる。
【0017】したがって、Y方向調整ハンドル20を実
線矢印で示すように回転させるとY方向調整シャフト2
0aが回転し、Y方向ブロック28が図2において実線
矢印で示すようにスライドする。これによりブラケット
29の係合部29aに係止するディスク30を介してス
ライド部材31がスライドし、ギヤ32がブルギヤ33
により回動するため、スライド部材31は回動してシャ
フト14、つまりプレートシリンダ6がY方向に位置調
整される。上記Y方向調整ハンドル20、Y方向調整シ
ャフト20a、Y方向ブロック28、ディスク30、ス
ライド部材31、ギヤ32、ブルギヤ33が周方向調整
機構を構成している。
【0018】偏心スリーブ17の前(図2において左)
端面には、偏心スリーブ17を回転方向の任意の位置に
固定自在に位置調整するZ方向調整リング(版圧方向調
整リング)34が取り付けられている。Z方向調整リン
グ34は、図4に示すように、シャフト14を回転自在
に支持するリング状の部材であって押圧片35を備えた
ものである。フレーム15に支持された調整ボルト36
により押圧片35を押圧し鎖線矢印で示すように回転さ
せることで、偏心スリーブ17を介してシャフト14、
つまりプレートシリンダ6をZ方向に位置調整される。
ここで、偏心スリーブ17が回動する際には、図3に示
すように、前記ガイド部材25の短片25bがスプリン
グ27を介して押圧されているため、スプリング27に
より周方向でバランスして偏心スリーブ17は確実に固
定される。上記偏心スリーブ17、Z方向調整リング3
4が版圧調整機構を構成している。
【0019】ここで、図1、図2に示すように、ブラン
ケット胴8のブランケット7に転接するプレートシリン
ダ6の初期位置を、ブランケット7に対して位置調整す
るプレートシリンダ6の見当合わせ補助装置の要部を説
明する。ガイド部材25の図2において右側には、偏心
スリーブ17のシャフト14の軸方向(鎖線矢印)の移
動量を検出する位置検出センサSXが設けられている。
したがって、位置検出センサSXによりシャフト14の
軸方向、つまりプレートシリンダ6のX方向の移動量を
検出できる。
【0020】また、前記ディスク30の図2において左
側には、スライド部材31のシャフト14の軸方向(実
線方向)の移動量を検出する位置検出センサSYが設け
られている。したがって、位置検出センサSYによりス
ライド部材31の移動量、つまりブルギヤ33を介して
回動するスライド部材31、シャフト14、つまりプレ
ートシリンダ6の回動方向の変位量を検出できる。ま
た、ガイド部材25の図2において紙面の裏側には、ガ
イド部材25、つまり偏心スリーブ17の回動方向の変
位量を検出する位置検出センサSZが設けられている。
したがって、位置検出センサSZによりシャフト14、
つまりプレートシリンダ6のブランケット胴8に対する
接近離反方向での距離の変位を検出できる。
【0021】図1に示すように各位置検出センサSX,
SY,SZは、図3に示したフレーム15に、ボルト3
7により固定されたアーム部材38に取り付けられてい
る。そして、各位置検出センサSX,SY,SZのハー
ネス39が、表示装置Hに接続されている。表示装置H
には各位置検出センサSX,SY,SZの指示値が表示
される。尚、図示都合上図2にはアーム部材38は図示
していない。
【0022】次に、作用について説明する。X方向調整
ハンドル19を回転させるとX方向調整シャフト19a
が回転し、X方向ブロック22が図2において破線矢印
で示すようにスライドする。これによりブラケット24
の係合部24aに係止するガイド部材25を介して偏心
スリーブ17、つまりプレートシリンダ6がX方向に位
置調整される。
【0023】このとき、プレートシリンダ6の移動量
は、シャフト14を介してこれを支持する偏心スリーブ
17の移動量と同じであるため、位置検出センサSXに
より測定され表示装置Hに示される値は正確にプレート
シリンダ6のX方向の移動量を示している。したがっ
て、作業者はX方向調整ハンドル19の回動量を気にす
ることなく、表示装置Hの指示値を確認しながらX方向
調整ハンドル19を操作するだけでよい。その結果、作
業者は何ら熟練を要することなくX方向の調整作業を行
うことができる。
【0024】また、Y方向調整ハンドル20を回転させ
るとY方向調整シャフト20aが回転し、Y方向ブロッ
ク28が図2において実線矢印で示すようにスライドす
る。これによりブラケット29の係合部29aに係止す
るディスク30を介してスライド部材31がスライド
し、ギヤ32がブルギヤ33により回動し、スライド部
材31が回動するため、シャフト14、つまりプレート
シリンダ6がY方向に回動して位置調整される。
【0025】このとき、プレートシリンダ6の回動量
は、その移動量に対応して、ギヤ32がブルギヤ33に
歯合することにより回動するスライド部材31の回動量
に対応しているため、位置検出センサSYにより測定さ
れ表示装置Hに示される値は正確にプレートシリンダ6
のY方向の変位(回動量)に対応している。したがっ
て、作業者はY方向調整ハンドル20の回動量を気にす
ることなく、表示装置Hの指示値を確認しながらY方向
調整ハンドル20を操作するだけでよい。その結果、作
業者は何ら熟練を要することなくY方向の調整作業を行
うことができる。
【0026】Z方向調整リング34の押圧片35を紙面
の表裏方向に回動させ、偏心スリーブ17をケーシング
16内で回動させることで、プレートシリンダ6がZ方
向に移動する。これによりプレートシリンダ6のブラン
ケット胴8に対する版圧を適正に調整することができ
る。このとき、偏心スリーブ17の回動量はシャフト1
4の偏心移動によって生ずる、ブランケット胴8とプレ
ートシリンダ6との距離(面圧)の変化に対応している
ため、位置検出センサSZにより測定され表示装置Hに
示される値は正確にプレートシリンダ6のZ方向の移動
量に対応している。したがって、作業者はZ方向調整リ
ング34の回動量を気にすることなく、表示装置Hの指
示値を確認しながらZ方向調整リング34を操作するだ
けでよい。その結果、作業者は何ら熟練を要することな
くZ方向の調整作業を行うことができる。
【0027】したがって、缶体10の印刷状態をサンプ
リングしながら上記X方向調整ハンドル19、Y方向調
整ハンドル20、及び、Z方向調整リング34を表示装
置Hの各指示値を見るながら操作するだけで、プレート
シリンダ6の見当合わせを行うことができるため、作業
に熟練を要さずに速やかに缶体10の適正な位置に印刷
を施すことができる。ここで、Z方向調整リング34に
よるプレートシリンダ6のZ方向の調整は、同時にY方
向の移動を伴うため、Z方向の調整を行った後にY方向
の調整を行うことが望ましい。
【0028】尚、この発明は上記実施形態に限られるも
のではなく、例えば、プレートシリンダのX,Y,Z方
向の移動量が誤差なく検出できれば、検出場所はガイド
部材25、ディスク30に限られない。また、表示装置
Hは1つのプレートシリンダ6を例にして説明したが、
各プレートシリンダ6の全ての各センサを1つの表示装
置Hに接続して、プレートシリンダ6毎に切り換えるよ
うにし、単一の表示装置Hにより全プレートシリンダ6
の検出値の表示を行わせることができる。
【0029】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1に記
載した発明によれば、第1検出部のシャフトの軸方向の
移動量を検出する位置検出センサにより、版胴の軸方向
調整機構による見当合わせを、位置検出センサの検出値
を目安に簡単に行うことができる。また、第1検出部の
回動方向の変位を検出する位置検出センサにより版圧調
整機構による版胴のブランケット胴に対する距離の見当
合わせを、位置検出センサの検出値を目安に簡単に行う
ことができる。また、第2検出部の変位を検出する位置
検出センサにより、周方向調整機構による版胴の周方向
の移動量の見当合わせを、位置検出センサの検出値を目
安に簡単に行うことができる。したがって、作業に熟練
を要することなく簡単に版胴の見当合わせを行うことが
できる効果がある。
【0030】請求項2に記載した発明によれば、表示装
置の指示値を見ながら版胴の見当合わせを行うことが可
能となるため、作業が簡単となり熟練を要さずして正確
な見当合わせを行うことができる効果がある。
【0031】請求項3に記載した発明によれば、軸方向
調整ハンドル、周方向調整ハンドル、版圧方向調整リン
グを操作するという従来通りの作業を行うだけで版胴の
見当合わせが可能となるため、何ら新たな操作を必要と
しないで簡単に操作を行うことができるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態の要部斜視図である。
【図2】 この発明の実施形態の図3のA−Aに沿う断
面図である。
【図3】 この発明の実施形態の側面図である。
【図4】 この発明の実施形態の図2のB−B線に沿う
断面図である。
【図5】 ギヤとブルギヤとの噛み合い状態を示す図で
ある。
【図6】 従来技術の図2に相当する断面図である。
【図7】 缶印刷装置の全体構成図である。
【符号の説明】
6 プレートシリンダ(版胴) 7 ブランケット 8 ブランケット胴 14 シャフト 15 フレーム 17 偏心スリーブ(第1保持部材、軸方向調整機構、
版圧調整機構) 19 X方向調整ハンドル(軸方向調整ハンドル、軸方
向調整機構) 19a X方向調整シャフト(軸方向調整機構) 20 Y方向調整ハンドル(周方向調整ハンドル、周方
向調整機構) 20a Y方向調整シャフト(周方向調整機構) 22 X方向ブロック(軸方向調整機構) 25 ガイド部材(第1検出部、軸方向調整機構) 28 Y方向ブロック(周方向調整機構) 30 ディスク(第2検出部、周方向調整機構) 31 スライド部材(第2保持部材、周方向調整機構) 32 ギヤ(周方向調整機構) 33 ブルギヤ(周方向調整機構) 34 Z方向調整リング(版圧方向調整リング、版圧調
整機構) SX 位置検出センサ SY 位置検出センサ SZ 位置検出センサ H 表示装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブランケット胴のブランケットに転接す
    る版胴の初期位置を、ブランケットに対して位置調整す
    る版胴の見当合わせ補助装置であって、版胴のシャフト
    を偏心した位置で回転自在かつフレームに対して軸方向
    移動自在に支持する第1保持部材と、シャフトをその回
    動方向で位置調整自在に支持する第2保持部材とを設
    け、前記第1保持部材をシャフトの軸方向に移動自在に
    調整する版胴の軸方向調整機構と、第1保持部材を回動
    させてシャフトを偏心回動させブランケット胴に対して
    接近離反自在に調整する版胴の版圧調整機構と、第2保
    持部材によりシャフトを回動させて版胴を周方向に回動
    自在に調整する版胴の周方向調整機構とを設け、第1保
    持部材に第1検出部を設け、第2保持部材に第2検出部
    を設け、第1検出部のシャフトの軸方向の移動量を検出
    する位置検出センサと、第1検出部の回動方向の変位を
    検出する位置検出センサと、第2検出部の変位を検出す
    る位置検出センサとを備えたことを特徴とする版胴の見
    当合わせ補助装置。
  2. 【請求項2】 前記各検出センサは、各々の検出値を表
    示する表示装置に接続されていることを特徴とする請求
    項1に記載の版胴の見当合わせ補助装置。
  3. 【請求項3】 前記軸方向調整機構は軸方向調整ハンド
    ルに接続され、前記周方向調整機構は周方向調整ハンド
    ルに接続され、版圧調整機構は前記第1保持部材である
    偏心スリーブを回動する版圧調整リングに接続されてい
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の版胴
    の見当合わせ補助装置。
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