JP2002235640A - エンジンの始動装置 - Google Patents

エンジンの始動装置

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JP2002235640A JP2001030954A JP2001030954A JP2002235640A JP 2002235640 A JP2002235640 A JP 2002235640A JP 2001030954 A JP2001030954 A JP 2001030954A JP 2001030954 A JP2001030954 A JP 2001030954A JP 2002235640 A JP2002235640 A JP 2002235640A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータ始動(セルモータ)とリコイルスター
タ始動の両方を組合わせたエンジンの始動装置の両始動
時における衝撃の吸収と始動性の向上がはかられるエン
ジンの始動装置の提供。 【解決手段】 セルスタータとリコイルスタータとを組
合せた小型エンジンの始動装置において、スタータケー
スに回動可能に支持されたドライブシャフト上にリコイ
ルゼンマイ、リールと、スタータモータに減速ギヤを介
して接続したファイナルギヤを直列に配置し、スタータ
モータ始動時およびリコイル始動時に、その回転力を弾
性作用を伴ってドライブシャフトに伝達する蓄力ゼンマ
イを前記ファイナルギヤに収納する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型エンジンの始
動装置として用いられるモータ始動(セルモータ)とリ
コイルスタータ始動の両方を組合わせたエンジンの始動
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の従来の始動装置としては、特許
第2521096号の始動装置と実公平6−623号公
報に記載の始動装置がある。前者は、スタータケースの
支軸に、エンジンのクランクシャフトに固定されたプー
リのラチェットと係合するカムを有するドライブギヤ
が、リコイルスタータのリールに設けたラチェットと係
合するごとく緩挿固定され、かつ該ドライブギヤは、リ
コイルスタータに併設したセルモータにワンウェイクラ
ッチ付き減速ギヤを介して接続され、リール側では該リ
ールに設けたラチェットとドライブギヤとの噛合によ
り、セルモータ側では前記ワンウェイクラッチ付き減速
ギヤとドライブギヤとの噛合により、それぞれ一方向の
回転のみクランクシャフトに伝達されるように構成し
て、セル始動とリコイルスタータ始動をそれぞれ別々に
使用できるようになっている。したがって、この始動装
置の場合は、一定期間放置されてバッテリがあがってセ
ル始動が困難な時でもリコイルスタータで始動ができ
る。
【0003】しかるに、セルモータからワンウェイクラ
ッチを介して減速されたロータギヤによりエンジンを始
動すると同時に、リコイルスタータも前記ロータギヤを
介して始動するように構成された前記の始動装置は、モ
ータ始動時クラッチ部がエンジン側と係合する際の衝撃
を吸収する手段がなく、クラッチ部やファイナルギヤあ
るいはモータ等を損傷するという問題点があった。
【0004】一方、後者は上記問題点を解決すべくなさ
れたもので、セルモータからワンウェイクラッチを介し
て減速されたロータギヤによりエンジンを始動すると同
時に、リコイルスタータも前記ロータギヤを介して始動
するように構成された前記の始動装置において、ロータ
ギヤの入力部と出力部のカム部を別体とし、両者にそれ
ぞれ相対して係合する複数の突起を設け、両者の間に衝
撃力を吸収するダンパを配置した構造となしたものであ
る。しかしながら、後者においては、ダンパによる衝撃
吸収効果は得られるも、構造上ダンパの振幅が小さいた
めにエンジンの激しい回転変動に追随することができ
ず、その有効性は十分とは言い得ないものであった。ま
た、始動性向上に関しては、モータの出力アップに頼る
しかなかった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
従来技術の問題点を解決するためになされたもので、モ
ータ始動(セルモータ)とリコイルスタータ始動の両方
を組合わせたエンジンの始動装置において、両始動時に
おける衝撃の吸収と始動性の向上がはかられるエンジン
の始動装置を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、ドライブシャ
フト上に配置した蓄力ゼンマイの作用により、モータ始
動、リコイルスタータ始動の両始動においてもエンジン
の回転変動による大きな衝撃を吸収できると同時に、モ
ータの回転トルクをゼンマイに蓄力させて解放時にクラ
ンクシャフトの回転数を高めることによって、モータを
出力アップすることなく始動性を向上できるようにし、
さらに蓄力ゼンマイの作用によりエンジンの逆転負荷を
も吸収することができるもので、その第1発明は、クラ
ンクシャフトの軸線上に対向して設けた軸受部を有する
一対のスタータケースと、前記軸受部に両端部を回動可
能に支持されたドライブシャフトと、その一端に設けた
カム部と、エンジン側との間に設けられたラチェット機
構とにより構成されたワンウェッチクラッチ機構と、前
記両側の軸受部間において、ドライブシャフトに対して
回動自在に装着されたリールと、該リールに巻回された
ロープと、前記スタータケースとリールに両端を懸装さ
れロープを巻取る方向に付勢されたリコイルゼンマイ
と、ワンウェイクラッチ機構付き減速ギヤと噛合い前記
リールとの間で構成されたラチェット式ワンウェイクラ
ッチ機構を有するファイナルギヤと、該ファイナルギヤ
に収納され、かつファイナルギヤとドライブシャフトに
両端を懸装され、スタータモータ始動時およびリコイル
始動時に、その回転力を弾性作用を伴ってドライブシャ
フトに伝達する蓄力ゼンマイとで構成されたことを特徴
とし、第2発明は、クランクシャフトの軸線上に対向し
て設けた軸受部を有する一対のスタータケースと、前記
軸受部に両端部を回動可能に支持されたドライブシャフ
トと、その一端に設けたカム部と、エンジン側との間に
設けられたラチェット機構とにより構成されたワンウェ
ッチクラッチ機構と、前記両側の軸受部間において、ド
ライブシャフトに対して回動自在に装着されたリール
と、該リールに巻回されたロープと、前記スタータケー
スとリールに両端を懸装されロープを巻取る方向に付勢
されたリコイルゼンマイと、前記リールとの間で構成さ
れたラチェット式ワンウェイクラッチ機構と、減速ギヤ
と噛合うラチェット式ワンウェイクラッチ機構を有し、
ドライブシャフトに取付けられたゼンマイ収納ケース
と、該ケースとドライブシャフトに両端を懸装され、ス
タータモータ始動時およびリコイル始動時に、その回転
力を弾性作用を伴ってドライブシャフトに伝達する蓄力
ゼンマイとで構成されたことを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るエンジン始動
装置の一実施例を示す縦断側面図、図2は図1A−A線
上の断面図(リール側のラチェット機構)、図3は図1
B−B線上の断面図、図4は図1C−C線上の断面図
(クランクシャフト側のラチェット機構)、図5は本発
明に係るエンジン始動装置の他の実施例を示す縦断側面
図、図6は図5A−A線上の断面図(リール側のラチェ
ット機構)、図7は図5B−B線上の断面図、図8は図
5C−C線上の断面図(クランクシャフト側のラチェッ
ト機構)であり、1、2はスタータケース、3はドライ
ブシャフト、4は先端カム部、5、14、15、16は
ラチェット、6はプーリ、7はクランクシャフト、8は
リール、9はロープ、10はリコイルゼンマイ、11、
21はファイナルギヤ、12はゼンマイ収納ケース、1
3は蓄力ゼンマイ、17はワンウェイクラッチ付き減速
ギヤ、18、19、20は減速ギヤ、24はスタータモ
ータである。
【0008】図1において、スタータケース1、2はク
ランクシャフト7の軸線上に締結ボルトにて一体化さ
れ、この一対のスタータケース1、2の中央部に設けた
軸受部1−1、2−1にドライブシャフト3がその両端
部を回動可能に支持され、このドライブシャフト3のク
ランクシャフト7側の一端には、該クランクシャフト7
に装着されたプーリ6の側面に取付けられたラチェット
5を先端カム部4と相対向せしめ、リタンスプリング5
−1(図4)によって常時先端カム部4と係止するよう
に付勢され、ドライブシャフト3の一方向の回転のみプ
ーリ6が回転する、ラチェット式ワンウェイクラッチを
構成し、このラチェット式ワンウェイクラッチを介して
エンジンを始動させる仕組みとなしている。
【0009】ドライブシャフト3に回転自在に取付けら
れたリール8の外周部には、ロープ9を収容する凹部8
aが設けられ、リール8とスタータケース1との間には
ロープ9が引き出された後、手をロープから離すと、ロ
ープ9を再度リールの凹部8aに収容するようなリコイ
ルゼンマイ(巻戻し用ゼンマイ)10が設けられてい
る。また、ドライブシャフト3のほぼ中間部には、ファ
イナルギヤ11が回転自在に緩挿され、その内側には弾
性作用を有する蓄力ゼンマイ13が内装されている。こ
の蓄力ゼンマイ13の外端はファイナルギヤ11に固定
され、内端はドライブシャフト3に固定されている(図
3)。すなわち、ファイナルギヤ11が右回転(矢印ロ
方向)すると蓄力ゼンマイ13が蓄力され、内端フック
13aでドライブシャフト3を右に回転させる仕組みと
なっている。ファイナルギヤ11とリール8間には、図
2に示すごとくラチェット14が設けられ、その軸部1
4−1がリール8に枢着され、一方、ラチェット14の
他端はストッパー部14−2を有し、通常はリターンス
プリング14−3によって内方に付勢されて、リール8
とファイナルギヤ11間がラチェット式ワンウェイクラ
ッチとなしている。すなわち、このラチェット式ワンウ
ェイクラッチは、リコイル始動時にはリール8が右回転
(矢印イ方向)することによりファイナルギヤ11を右
に回転させる機構となっている。
【0010】一方、スタータモータ(セルモータ)24
もリコイルスタータと並行して他方のスターターケース
2に取付けられ、スタータモータ24のシャフト24−
1に取付けられた減速ギヤ18、中間シャフト24−2
に取付けられた減速ギヤ19とワンウェイクラッチ付き
減速ギヤ17を介してファイナルギヤ11を回転させる
機構となっている。
【0011】以下その動作について説明する。まず、ス
タータモータ24始動の場合、減速ギヤ18、19とワ
ンウェイクラッチ付き減速ギヤ17を介してファイナル
ギヤ11が回転することにより、ファイナルギヤ11よ
り、やや遅れて同方向に回転するドライブシャフト3の
先端カム部4が、エンジンのクランクシャフト7に装着
されたプーリ6のラチェット5と係合してエンジンを始
動させる。スタータモータ24によりファイナルギヤ1
1が図3に矢印ロで示すごとく右回転すると、ドライブ
シャフト3とファイナルギヤ11との間に内装した蓄力
ゼンマイ13が蓄力され、内端フック13aでドライブ
シャフト3を右に回転させる。したがって、エンジンの
回転変動により発生する衝撃(負荷)は、前記蓄力ゼン
マイ13により吸収されることとなり、各部の負荷が軽
減される結果部品の破損が防止される。また、スタータ
モータ24の回転トルクは、蓄力ゼンマイ13が蓄力さ
れた後開放されるため、エンジンのクランクシャフト7
の回転速度が増し始動性が著しく向上する。
【0012】次に、リコイルスタータ始動の場合、ロー
プ9を引張ることによりリール8が回転し、リールに取
付けられたラチェット14およびファイナルギヤ1に内
在させた蓄力ゼンマイ13を介してドライブシャフト3
が回転するため、クランクシャフト7に装着されたプー
リ6に取付けられたラチェット5を介してエンジンを始
動させる。このリコイル始動時においても、図3に示す
ごとくファイナルギヤ11が矢印ロで示すごとく右回転
するので、ドライブシャフト3とファイナルギヤ11と
の間に内装した蓄力ゼンマイ13が蓄力され、内端フッ
ク13aでドライブシャフト3を右に回転させる。した
がって、リコイル始動時においても、エンジンの回転変
動により発生する衝撃(負荷)は、前記蓄力ゼンマイ1
3により吸収されることとなり、各部の負荷が軽減され
る結果部品の破損が防止される。
【0013】また、図5〜図8に示すエンジン始動装置
は、蓄力ゼンマイ収納部とファイナルギヤとを分離さ
せ、ファイナルギヤと蓄力ゼンマイ収納ケース間にラチ
ェット式ワンウェイクラッチを設けた構成となしたもの
で、全体の構成は前記と同様、スタータケース1、2は
クランクシャフト7の軸線上に締結ボルトにて一体化さ
れ、この一対のスタータケース1、2の中央部に設けた
軸受部1−1、2−1にドライブシャフト3がその両端
部を回動可能に支持され、このドライブシャフト3のク
ランクシャフト7側の一端には、該クランクシャフト7
に装着されたプーリ6の側面に取付けられたラチェット
5を先端カム部4と相対向せしめ、リタンスプリング5
−1(図4)によって常時先端カム部4と係止するよう
に付勢され、ドライブシャフト3の一方向の回転のみプ
ーリ6が回転する、ラチェット式ワンウェイクラッチを
構成し、このラチェット式ワンウェイクラッチを介して
エンジンを始動させる仕組みとなしている。
【0014】ドライブシャフト3に回転自在に取付けら
れたリール8の外周部には、ロープ9を収容する凹部8
aが設けられ、リール8とスタータケース1との間には
ロープ9が引き出された後、手をロープから離すと、ロ
ープ9を再度リールの凹部8aに収容するようなリコイ
ルゼンマイ(巻戻し用ゼンマイ)10が設けられてい
る。また、ドライブシャフト3のほぼ中間部には、ゼン
マイ収納ケース12がドライブシャフト3に緩挿され、
その内側には弾性作用を有する蓄力ゼンマイ13が内装
されている。この蓄力ゼンマイ13の外端はゼンマイ収
納ケース12に固定され、内端はドライブシャフト3に
固定されている(図7)。このゼンマイ収納ケース12
とリール8間には、図6に示すごとくラチェット15が
設けられ、その軸部15−1がリール8に枢着され、一
方、ラチェット15の他端はストッパー部15−2を有
し、通常はリターンスプリング15−3によって内方に
付勢されて、リール8とゼンマイ収納ケース12間がラ
チェット式ワンウェイクラッチとなしている。すなわ
ち、このラチェット式ワンウェイクラッチは、リコイル
始動時にはリール8が右回転(図6矢印イ方向)するこ
とによりゼンマイ収納ケース12を右に回転させる機構
となっている。また、ゼンマイ収納ケース12の反対側
には、ファイナルギヤ21が隣接してドライブシャフト
3に緩挿され、このゼンマイ収納ケース12とファイナ
ルギヤ21間には、図8に示すごとくラチェット16が
設けられ、その軸部16−1がファイナルギヤ21に枢
着され、一方、ラチェット16の他端はストッパー部1
6−2を有し、通常はリターンスプリング16−3によ
って内方に付勢されて、ファイナルギヤ21とゼンマイ
収納ケース12間がラチェット式ワンウェイクラッチと
なしている。すなわち、ファイナルギヤ21が右回転
(矢印ハ方向)すると蓄力ゼンマイ13が蓄力され、内
端フック13a(図7)でドライブシャフト3を右に回
転させる仕組みとなっている。
【0015】一方、スタータモータ(セルモータ)24
もリコイルスタータと並行して他方のスターターケース
2に取付けられ、スタータモータ24のシャフト24−
1に取付けられた減速ギヤ18、中間シャフト24−2
に取付けられた減速ギヤ1920を介してファイナルギ
ヤ21を回転させる機構となっている。
【0016】以下その動作について説明する。まず、ス
タータモータ24始動の場合、減速ギヤ18、19、2
0を介してファイナルギヤ21が回転することにより、
ファイナルギヤ21とゼンマイ収納ケース12間に設け
られたラチェット式ワンウェイクラッチを介して蓄力ゼ
ンマイ13が蓄力され、内端フック13a(図7)でド
ライブシャフト3が右に回転し、ドライブシャフト3の
先端カム部4が、エンジンのクランクシャフト7に装着
されたプーリ6のラチェット5と係合してエンジンを始
動させる。したがって、エンジンの回転変動により発生
する衝撃(負荷)は、前記蓄力ゼンマイ13により吸収
されることとなり、各部の負荷が軽減される結果部品の
破損が防止される。また、スタータモータ24の回転ト
ルクは、蓄力ゼンマイ13が蓄力された後開放されるた
め、エンジンのクランクシャフト7の回転速度が増し始
動性が著しく向上する。
【0017】次に、リコイルスタータ始動の場合、ロー
プ9を引張ることによりリール8が回転し、リールに取
付けられたラチェット15およびゼンマイ収納ケース1
2に内在させた蓄力ゼンマイ13を介してドライブシャ
フト3が回転するため、クランクシャフト7に装着され
たプーリ6に取付けられたラチェット5を介してエンジ
ンを始動させる。このリコイル始動時においても、図7
に示すごとくゼンマイ収納ケース12が矢印ロで示すご
とく右回転するので、ドライブシャフト3とゼンマイ収
納ケース12との間に内装した蓄力ゼンマイ13が蓄力
され、内端フック13aでドライブシャフト3を右に回
転させる。したがって、リコイル始動時においても、エ
ンジンの回転変動により発生する衝撃(負荷)は、前記
蓄力ゼンマイ13により吸収されることとなり、各部の
負荷が軽減される結果部品の破損が防止される。
【0018】
【発明の効果】以上説明したごとく、本発明の始動装置
によれば、ドライブシャフト上に配置した蓄力ゼンマイ
の作用により、モータ始動、リコイルスタータ始動の両
始動においてもエンジンの回転変動による大きな衝撃を
吸収できるので、部品の破損を防ぐことができ、またモ
ータの回転トルクをゼンマイに蓄力させて解放時にクラ
ンクシャフトの回転数を高めることによって、モータを
出力アップすることなく始動性を向上でき、さらに蓄力
ゼンマイの作用によりエンジンの逆転負荷をも吸収する
ことができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエンジン始動装置の一実施例を示
す縦断側面図である。
【図2】図1A−A線上の断面図である。
【図3】図1B−B線上の断面図である。
【図4】図1C−C線上の断面図である。
【図5】本発明に係るエンジン始動装置の他の実施例を
示す縦断側面図である。
【図6】図5A−A線上の断面図である。
【図7】図5B−B線上の断面図である。
【図8】図5C−C線上の断面図である。
【符号の説明】
1、2 スタータケース 3 ドライブシャフト 4 先端カム部 5、14、15、16 ラチェット 6 プーリ 7 クランクシャフト 8 リール 9 ロープ 10 リコイルゼンマイ 11、21 ファイナルギヤ 12 ゼンマイ収納ケース 13 蓄力ゼンマイ、 17 ワンウェイクラッチ付き減速ギヤ 18、19、20 減速ギヤ 24 スタータモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02N 15/02 F02N 15/02 D

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクシャフトの軸線上に対向して設
    けた軸受部を有する一対のスタータケースと、前記軸受
    部に両端部を回動可能に支持されたドライブシャフト
    と、その一端に設けたカム部と、エンジン側との間に設
    けられたラチェット機構とにより構成されたワンウェッ
    チクラッチ機構と、前記両側の軸受部間において、ドラ
    イブシャフトに対して回動自在に装着されたリールと、
    該リールに巻回されたロープと、前記スタータケースと
    リールに両端を懸装されロープを巻取る方向に付勢され
    たリコイルゼンマイと、ワンウェイクラッチ機構付き減
    速ギヤと噛合い前記リールとの間で構成されたラチェッ
    ト式ワンウェイクラッチ機構を有するファイナルギヤ
    と、該ファイナルギヤに収納され、かつファイナルギヤ
    とドライブシャフトに両端を懸装され、スタータモータ
    始動時およびリコイル始動時に、その回転力を弾性作用
    を伴ってドライブシャフトに伝達する蓄力ゼンマイとで
    構成されたことを特徴とするエンジンの始動装置。
  2. 【請求項2】 クランクシャフトの軸線上に対向して設
    けた軸受部を有する一対のスタータケースと、前記軸受
    部に両端部を回動可能に支持されたドライブシャフト
    と、その一端に設けたカム部とエンジン側との間に設け
    られたラチェット機構とにより構成されたワンウェイク
    ラッチ機構と、前記両側の軸受部間において、ドライブ
    シャフトに対して回動自在に装着されたリールと、該リ
    ールに巻回されたロープと、前記スタータケースとリー
    ルに両端を懸装されロープを巻取る方向に付勢されたリ
    コイルゼンマイと、前記リールとドライブシャフトに取
    付けられたゼンマイ収納ケースとの間で構成されたラチ
    ェット式ワンウェイクラッチ機構と、減速ギヤと噛合い
    前記ゼンマイ収納ケースとの間で構成されたラチェット
    式ワンウェイクラッチ機構を有し、ドライブシャフトに
    取付けられたファイナルギヤと、前記ゼンマイ収納ケー
    スに収納され、該ケースとドライブシャフトに両端を懸
    装され、スタータモータ始動時およびリコイル始動時
    に、その回転力を弾性作用を伴ってドライブシャフトに
    伝達する蓄力ゼンマイとで構成されたことを特徴とする
    エンジンの始動装置。
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