JP2002233089A - 回転電機の固定子 - Google Patents

回転電機の固定子

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JP2002233089A JP2001019899A JP2001019899A JP2002233089A JP 2002233089 A JP2002233089 A JP 2002233089A JP 2001019899 A JP2001019899 A JP 2001019899A JP 2001019899 A JP2001019899 A JP 2001019899A JP 2002233089 A JP2002233089 A JP 2002233089A
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俊明 植田
Yoshiki Mori
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Abstract

(57)【要約】 【課題】コイルの絶縁性能や冷却性が向上するととも
に、ワニス処理をしなくても十分な電機絶縁性と機械的
接着強度を有する回転電機の固定子を提供することにあ
る。 【解決手段】固定子10は、固定子鉄心20と、固定子
鉄心20の歯部24に巻回するように固定子鉄心のスロ
ット22に装着された固定子コイル40を有する。固定
子コイル40は、予めU字型に成形したU字コイルを積
層するようにして、固定子歯部を挟んで隣接するスロッ
ト22に挿入し、このU字コイルの端部を、隣接するU
字コイルの端部に接続するようにして、所定巻回数を得
る。固定子コイル40は、自己融着エナメル導線を用い
ており、ワニス処理を不要にすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転電機の固定子
に係り、特に、同期機に用いるに好適な回転電機の固定
子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の回転電機の固定子としては、固定
子の一つのティース(歯部)にコイルを巻線する集中巻
式の固定子が知られている。コイルの巻線方法として
は、例えば、特開平11−178259号公報に示され
るように、固定子コアをティースコア部とコアバック部
に分割し、分割したティースコア部にボビンを装着する
ことにより巻線した後、ボビンの装着されたティースコ
ア部とコアバック部を結合して組み立てるものが知られ
ている。
【0003】また、従来は、固定子の電気的絶縁強化の
ために、コイル挿入が終了して所定の接続が終了した後
に、ポリエステル系やエポキシ系ワニスを固定子に含浸
して加熱乾燥するワニス絶縁処理を行っていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
方式では、分割したティースコアにボビン等の絶縁部材
を装着し、巻線機の回転軸に直接装填、または、フライ
ヤ式ノズルにて、巻線するため、特に太線や平角線の様
に、巻きテンションが過大となるコイルでは、絶縁部材
のボビンが破損したり、積層締結されたティースコアが
変形し、コイルに損傷を与え、コイルの絶縁性能を低下
させるという問題があった。一方、ボビン破損防止を目
的に、ボビンの肉厚を増加させると、ボビンの熱伝達が
低下するため、高温のコイルの冷却が阻害される問題が
あった。
【0005】また、ワニス絶縁処理は、ワニスに含まれ
る溶剤あるいはエポキシ系ワニスの揮発物が人体へ悪影
響を与える問題や長時間120〜150℃加熱乾燥する
ための電力エネルギー消費の問題があり、一方では固定
子製作リードタイムが短縮せず短期間で回転電機を完成
させるうえで隘路工程となっていた。
【0006】本発明の目的は、コイルの絶縁性能や冷却
性が向上するとともに、ワニス処理をしなくても十分な
電機絶縁性と機械的接着強度を有する回転電機の固定子
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】(1)上記目的を達成す
るために、本発明は、固定子鉄心と、この固定子鉄心の
歯部に巻回するように固定子鉄心のスロットに装着され
た固定子コイルを有する回転電機の固定子において、上
記固定子コイルは、エナメル導線の外周に熱可塑性樹脂
を焼き付けた自己融着線からなり、上記固定子コイル
は、予めU字型に成形したU字コイルを積層するように
して、上記固定子歯部を挟んで隣接するスロットに挿入
し、このU字コイルの端部を、隣接するU字コイルの端
部に接続するようにして、所定巻回数を得るようにした
ものである。かかる構成により、平角線や太線のような
巻きテンションが過大となるコイルを用いた場合でも、
絶縁部材のボビンが破損したり、積層締結されたティー
スコアが変形したり、コイルに損傷を与えることがな
く、コイルの絶縁性能を向上させることができ、また、
ボビン破損防止のために、ボビンの肉厚を増加させる必
要もないため、ボビンの熱伝達が低下することもなく、
高温のコイルの冷却性も向上し得るものとなる。さら
に、自己融着線を用いることにより、ワニス処理を不要
にし得るものとなる。
【0008】(2)上記(1)において、好ましくは、
上記固定子コイルを構成するU字コイルは、短コイル
と、この短コイルよりU字形状の直線部が長い長コイル
と、U字形状の2つの直線部の内、一方の直線部の長さ
が長コイルと等しく、他方の直線部の長さが長コイルよ
りも長い端面用コイルとから構成され、n個の長コイル
と、n+1個の短コイルを交互に積層し、さらに、長コ
イルと短コイルの積層されたものの両端面に端面用コイ
ルを積層し、長コイルの端部及び端面用コイルの短い側
の端部を隣接する短コイルの端部側に折り曲げた後、接
続するようにしたものである。かかる構成により、端部
の接続部は、互いに干渉せず、接続部の短絡を容易に防
止し得るものとなる。
【0009】(3)上記(1)において、好ましくは、
U字コイルは、U字側の部分を屈曲成形し、直線部分が
段違いに形成したものである。かかる構成により、端部
の折り曲げを容易になし得るものとなる。
【0010】(4)上記(1)において、好ましくは、
上記固定子コイルは、積層されたU字コイルを固定して
形成するようにしたものである。
【0011】(5)上記(1)において、好ましくは、
上記固定子鉄心歯部は、外周側の幅が内周側の幅よりも
広く構成され、上記固定子コイルは、この固定子鉄心歯
部の幅に対応した幅を有するようにしたものである。か
かる構成により、歯部の磁束密度が低下して、鉄損を減
少し得るものとなる。
【0012】(6)上記(1)において、好ましくは、
上記固定子鉄心のスロットは、軸方向にスキューしてお
り、上記積層されたU字コイルは、このスキューしたス
ロットにならって挿入するようにしたものである。かか
る構成により、コキングトルクを解消し得るものとな
る。
【0013】(7)上記(6)において、好ましくは、
上記積層されたU字コイルは、予め、スキューしたスロ
ットにあわせてスキューして形成するようにしたもので
ある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図13を用いて、本
発明の第1の実施形態による回転電機の固定子の構成及
び製造方法について説明する。最初に、図1を用いて、
本実施形態による固定子の全体構成について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態による回転電機の固定
子の全体構成を示す正面図である。
【0015】固定子10は、固定子鉄心20と、コイル
40と、接続環50とから構成されている。コイル40
は、図2及び図4を用いて後述するように、U字形状の
平角線を積層したものであり、固定子鉄心20に設けら
れたスロット22の中に、図示の右側から挿入されてい
る。また、固定子コイル40は、図5を用いて後述する
ように、通常のエナメル電線の外周(言い換えると上
層)に電気絶縁性を有する熱可塑性樹脂を焼付けた自己
融着エナメル電線を用いている。コイル40の反U字側
端部は、折り曲げた上で、隣り合う平角線同士を接続す
ることにより、所定の巻回数の巻線状となっている。ま
た、巻線形状となったコイル40の2つの端部は、接続
環50によって接続され、3相(U相,V相,W相)を
Y結線されている。
【0016】次に、図2に用いて、本実施形態による固
定子10の組み付け状態について説明する。図2は、本
発明の第1の実施形態による回転電機の固定子の組み付
け状態を示す鳥瞰図である。
【0017】固定子鉄心20は、円環状のコアバック部
から内周方向に延びる複数の歯部24を有している。隣
接する歯部24の間に、スロット22が形成されてい
る。固定子鉄心20は、コアバック部と歯部が一体的に
打ち抜き成形された薄板部材を積層して形成されてい
る。
【0018】固定子コイル40は、直線状の平角線をU
字形状になるように予め成形して、固定子鉄心20に設
けられた複数スロット22の径方向に複数本積層するよ
うに、固定子歯部24を挟んで隣接するスロットに直線
二辺を挿入される。固定子コイル40がスロット22に
挿入された後、コイル40の挿入側の端部(反U字側端
部)が交互に折り曲げられ、隣り合う平角線同士を接続
することにより、所定の巻回数の巻線状となる。さら
に、全コイルを所定の接続回路に構成するために、例え
ば3相(U相,V相,W相)をY結線として中性点にな
る渡り線の接続も予め完了させた接続環50を積層した
コイル40の巻回両端部に接続して、固定子コイルが所
望の接続になるようにして、固定子10を構成する。
【0019】次に、図3〜図11用いて、本実施形態に
よる固定子の詳細構成について説明する。最初に、図3
〜図5を用いて、本実施形態による固定子に用いる固定
子コイルの成形工程について説明する。図3〜図5は、
本発明の第1の実施形態による固定子に用いる固定子コ
イルの成形工程を示す工程図である。
【0020】図4に示すように、固定子コイルは、絶縁
被覆を施された平角線40Zを用いて製造する。線材状
の平角線を所定の長さに切断し、さらに、その切断時
に、両端部を斜めに切断している。両端部を斜めに切断
するのは、コイル状にするために、両端部を接続(例え
ば、TIG溶接)する際に、その接続が容易で、確実に
するためにである。
【0021】次に、図4に示すように、成形治具を用い
て、U字形の固定子コイル40Yに成形する。
【0022】更に、図5に示すように、図4に示した固
定子コイル40Yの両端部の絶縁被覆40Bを剥離し
て、固定子コイル40を成形する。ここで、本実施形態
で用いる固定子コイル40は、上述したように、通常の
エナメル電線の外周(言い換えると上層)に電気絶縁性
を有する熱可塑性樹脂を焼付けた自己融着エナメル電線
である。熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリサルフォ
ン等のフェノキシ樹脂を用いることができる。そこで、
絶縁被膜40Bとは、エナメル樹脂及びその外層の熱可
塑性樹脂のことであり、これらの樹脂層を剥離して、コ
イル40の両端部においては、導線40Aを露出させて
いる。絶縁被覆の剥離は、接続時の接合品質を安定させ
るためのものである。
【0023】次に、図6を用いて、本実施形態による固
定子に用いる固定子コイルの形状について説明する。図
6は、本発明の第1の実施形態による固定子に用いる固
定子コイルの形状を示す平面図である。
【0024】本実施形態においては、図3〜図5の工程
により、図6(A)〜(C)に示すように、3種類の固
定子コイル40S,40L,40Eを成形する。図6
(A)に示す短コイル40Sは、全長がL1のコイルで
ある。全長L1は、固定子コアの全長よりも僅かに長い
ものである。
【0025】図6(B)に示す長コイル40Lは、全長
がL2のコイルである。長コイル40Lの全長L2は、
短コイル40Sの全長L1より数mm程度長いものであ
る。長コイル40Lの端部は、図10用いて後述するよ
うに、短コイル40Sの端部と接触するように、斜めに
曲げられる。例えば、コイル40を挿入する固定歯部の
幅が10mmとして、曲げる角度が45°の場合、(L
2−L1)は、4mm程度である。
【0026】図6(C)に示す両端用コイル40Eは、
U字形のコイルの一方の側の長さが、L2であり、他方
の側の長さがL3である。長さL3の方の直線部の端部
は、接続環50と接続するために用いられる。(L3−
L2)は、数mm程度である。
【0027】次に、図7を用いて、本実施形態による固
定子に用いる積層固定子コイルについて説明する。図7
は、本発明の第1の実施形態による固定子に用いる積層
固定子コイルを示す斜視図である。
【0028】本実施形態では、所定巻回数を形成するた
め、図7で示すように、複数の固定子コイル40S,4
0L,40Eを積層して、積層固定子コイル40Iを形
成している。積層固定子コイル40Iは、2個の両端用
固定子コイル40Eと、n個の長コイル40Lと、(n
+1)個の短コイル40Sを積層して形成される。n個
の長コイル40Lと、(n+1)個の短コイル40Sを
交互に積層すると、短コイル40Sが長コイル40Lよ
り1個多いため、両側に短コイル40Sが位置する。さ
らに、その両側に、両端用コイル40Eを積層すること
により、積層固定子コイル40Iが積層形成される。な
お、各コイルの端部は斜めに切断されているものである
が、図示は省略している。
【0029】3種類のコイル40S,40L,40Eを
積層した上で、スロットに挿入されるコイル部分のみ、
絶縁物にて外装して、固定する。これによって、積層固
定された積層コイル40Iは、一体的に取り扱うことが
できるため、固定子スロットへの挿入が容易となる。な
お、積層状態で固定することなく、固定子スロットに挿
入してもよく、また、3種類の固定子コイル40S,4
0L,40Eを、1個ずつ、固定子スロットに挿入しな
がら、固定子スロット内で積層状態にしてもよいもので
ある。
【0030】次に、図8〜図11を用いて、本実施形態
による固定子に用いる巻線固定子コイルの成形方法につ
いて説明する。図8及び図9は、本発明の第1の実施形
態による固定子に用いる巻線固定子コイルの成形方法を
示す図であり、それぞれ、本発明の第1の実施形態によ
る固定子に用いる巻線固定子コイルの成形時の状態を示
す部分拡大側面図である。
【0031】図8及び図9は、固定子コア20の固定子
歯部24を挟んで、積層固定子コイル40Iが挿入され
た状態を、固定子コイル40Iの反U字側端部見た状態
を示している。なお、ここでは、説明の都合上、積層固
定子コイル40Iは、2個の両端用固定子コイル40E
1,40E2と、1個の長コイル40L1と、2個の短
コイル40S1,40S2を積層して形成されているも
のとする。また、図8及び図9に示す状態では、各固定
子コイル40E1,40E2,40L1,40S1,4
0S2の間には、隙間があるように図示しているが、実
際には、各コイル40E1,40E2,40L1,40
S1,40S2は接触して積層されているものである
が、説明がわかりやすいように、各コイル間に隙間があ
るように図示している。
【0032】図示するように、長コイル40L1は、2
個の短コイル40S1,40S2に挟まれて積層され、
さらに、両側には、両端用固定子コイル40E1,40
E2が積層される。ここで、短コイル40S1の反U字
側端部を、それぞれ、端部40S1−1,40S1−2
とする。また、短コイル40S2の反U字側端部を、そ
れぞれ、端部40S2−1,40S2−2とする。ま
た、長コイル40L1の反U字側端部を、それぞれ、端
部40L1−1,40L1−2とする。さらに、両端用
コイル40E1の反U字側端部は、図6(C)に示すよ
うに、長い側の端部と短い側の端部があるが、長い側の
端部を端部40E1−Lとし、短い側の端部を端部40
E1−Sとする。また、両端用コイル40E2の反U字
側端部の内、長い側の端部を端部40E2−Lとし、短
い側の端部を端部40E2−Sとする。
【0033】図6(A),(B)において説明したよう
に、長コイル40Lは、短コイル40Sよりも長いの
で、図9に示すように、長コイル40L1の一方の端部
40L1−1を短コイル40S1の一方の端部40S1
−2の方に折り曲げ、互いに接触するようにする。ま
た、長コイル40L1の他方の端部40L1−2を短コ
イル40S2の一方の端部40S2−1の方に折り曲
げ、互いに接触するようにする。
【0034】また、図6(B),(C)に示したよう
に、両端用コイル40E1の短い方の端部側の長さは、
長コイル40L1の長さL2と等しいので、両端用コイ
ル40E1の短い方の端部40E1−Sを短コイル40
S1の他方の端部40S1−1の方に折り曲げ、互いに
接触するようにする。また、両端用コイル40E2の短
い方の端部40E2−Sを短コイル40S2の他方の端
部40S2−2の方に折り曲げ、互いに接触するように
する。
【0035】そして、端部40L1−1と端部40S1
−2,端部40L1−2と端部40S2−1,端部40
E1−Sと端部40S1−1,端部40E2−Sと端部
40S2−2とを、溶接等によって接続固定する。
【0036】次に、図10及び図11を用いて、本実施
形態による固定子に用いる巻線固定子コイルの形状につ
いて説明する。図10は、本発明の第1の実施形態によ
る固定子に用いる巻線固定子コイルの形状を示す図であ
り、図9のA矢視断面図である。図11は、本発明の第
1の実施形態による固定子に用いる巻線固定子コイルの
形状を示す斜視図である。なお、図1〜図9と同一符号
は、同一部分を示している。
【0037】図10は、固定子10をスロット22部で
軸方向に切断した状態を示している。図10に示すよう
に、固定子コイル40は、絶縁物30を介して、固定子
歯部24を挟むように隣接するスロット22Aと22B
に挿入し、固定子コイル40の反U字側端部を交互に折
り曲げ接続することにより、一巻閉回路コイルを構成し
ている。
【0038】両端用コイル40E2の短い方の端部40
E2−Sは、短コイル40S2の他方の端部40S2−
2の方に折り曲げ、互いに接触させた後、溶接固定され
る。長コイル40L1の他方の端部40L1−2を短コ
イル40S2の一方の端部40S2−1の方に折り曲
げ、互いに接触させた後、溶接固定される。短コイル4
0S及び長コイル40Lは、上述したように、通常のエ
ナメル電線の外周(言い換えると上層)に電気絶縁性を
有する熱可塑性樹脂を焼付けた自己融着エナメル電線を
用いている。自己融着エナメル電線は、軟化点まで加熱
すると、熱可塑性樹脂が軟化し溶け出して周辺にある複
数コイルや絶縁物を固着させる機能がある。そこで、コ
イルをスロットに挿入した後、たとえば,TIG溶接に
より接続部を接合すると、溶接時の熱によって、コイル
40L,40Sが加熱され、熱可塑性樹脂の軟化温度以
上に達すると軟化融解し、周辺コイルやスロット内にあ
る絶縁物が一体になって固着する。したがって、ワニス
処理をしなくとも充分な電気絶縁性と機械的接着強度を
有する固定子が得ることができる。
【0039】両端用コイル40E1,40E2の長い方
の端部40E1−L,40E2−Lは溶接部分よりも長
く、突出した状態となっている。これらの端部は、巻回
コイルの巻始め、巻終わりに相当し、後述するように、
接続環60と接続するために用いられる。
【0040】図11では、積層固定子コイル40Iは、
2個の両端用固定子コイル40E1,40E2と、4個
の長コイル40Lと、5個の短コイル40Sを積層し
て、13個のコイルを積層し、端部を溶接接続して、巻
回数が13のコイルを形成した状態を示している。な
お、両端用コイル40E1,40E2の長い方の端部4
0E1−L,40E2−Lも、折り曲げているが、これ
は、接続環との接続を容易にするためであり、接続環の
形状によっては、図10に示したままのように、端部4
0E1−L,40E2−Lの折り曲げを不要とすること
もできる。
【0041】図9に示したように、溶接固定する箇所
は、例えば、端部40L1−1と端部40S1−2,端
部40E1−Sと端部40S1−1との間には、端部4
0L1−2を折り曲げるようにしているため、各コイル
が接触しているとしても、溶接固定する部分の間には、
コイル1個分の隙間が形成される。従って、溶接部同士
が接触して短絡することを容易に防止することができ、
絶縁性を向上することができる。すなわち、積層したコ
イル40の反U字側開口端では、折り曲げるコイル同士
が干渉しないようにコイル1本分ずれるように成形して
いる。
【0042】次に、図12を用いて、本実施形態による
固定子に用いる接続環の構成について説明する。図12
は、本発明の第1の実施形態による固定子に用いる接続
環の構成を示す平面図である。
【0043】ここで、接続環50は、3相のY結線で構
成したもので説明する。接続環50には、渡り線52が
取り付けられている。渡り線52の両端部には、開口5
2A,52Bが設けられている。そして、開口52に
は、3スロットおきに、積層コイル40の両端部40E
1−L,40E2−Lと交互に接続することで、U相,
V相,W相が形成される。また、中性線54は、渡り線
52にて、積層コイルの巻き終わりに相当する端部を接
続することで形成される。なお、渡り線52及び中性線
54は、耐熱樹脂にインサート成形し、一体成形された
接続環50を構成する。この接続環50を、固定子コイ
ル40に接続して、固定子10を所望の接続に構成す
る。
【0044】ここで、図13を用いて、本実施形態によ
る固定子における固定子コイルと接続環の接続状態につ
いて説明する。図13は、本発明の第1の実施形態によ
る固定子における固定子コイルと接続環の接続状態を示
す図であり、図10と同一方向から図示している。図1
0と同一符号は、同一部分を示している。
【0045】図8〜図10に示したようにして巻回コイ
ルが形成されると、両端用コイル40E1,40E2の
長い方の端部40E1−L,40E2−Lは、巻回コイ
ルの巻始め、巻終わりに相当するので、これらの端部
は、図12に示した接続環50の渡り線52の両端の開
口52A,52Bに挿入され、接続固定される。
【0046】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、固定子コイルは、予めU字型に成形したU字コイル
を積層するようにして、固定子歯部を挟んで隣接するス
ロットに挿入し、このU字コイルの端部を、隣接するU
字コイルの端部に接続するようにして、所定巻回数を得
るという構成にしているので、平角線や太線のような巻
きテンションが過大となるコイルを用いた場合でも、絶
縁部材のボビンが破損したり、積層締結されたティース
コアが変形したり、コイルに損傷を与えることがなく、
コイルの絶縁性能を向上させることができる。また、ボ
ビン破損防止のために、ボビンの肉厚を増加させる必要
もないため、ボビンの熱伝達が低下することもなく、高
温のコイルの冷却性も向上することができる。また、固
定子コイルとして自己融着エナメル電線を用いることに
より、ワニス処理をしなくても十分な電機絶縁性と機械
的接着強度を得ることができる。
【0047】次に、図14〜図18を用いて、本発明の
第2の実施形態による回転電機の固定子の構成について
説明する。最初に、図14及び図15を用いて、本実施
形態による固定子に用いる固定子コイルの構成について
説明する。図14及び図15は、本発明の第2の実施形
態による回転電機の固定子に用いる固定子コイルの構成
を示す平面図及び側面図である。図14(A)は、本実
施形態による屈曲成形加工前の固定子コイルの側面図を
示し、図14(B)は、本実施形態による固定子コイル
の平面図を示している。図15(A)は、本実施形態に
よる屈曲成形加工後の固定子コイルの側面図を示し、図
15(B)は、本実施形態による固定子コイルの平面図
を示している。
【0048】図14(B)に示すように、本実施形態に
よる屈曲成形加工前の固定子コイル40Xは、U字形状
をしている。なお、詳細な図示は省略しているが、図5
に示した固定子コイル40と同様に、固定子コイル40
Xの両端部は、斜めに切断されており、さらに、両端部
の絶縁被覆は剥離されているものである。
【0049】次に、図14に示した固定子コイル40X
に対して、屈曲成形加工を施して、図15に示すような
形状の固定子コイル40Wとする。固定子コイル40W
は、特に、図15(A)に示すように、屈曲部40W1
が形成されている。屈曲部40W1は、U字形の固定子
コイル40WのU字側の中央部に設けられている。従っ
て、固定コイル40Wの2つの直線部40W2,40W
3は、段違いの平行状態となっている。
【0050】次に、図16を用いて、本実施形態による
回転電機の固定子の構成について説明する。図16は、
本発明の第2の実施形態による回転電機の固定子に用い
るの構成を要部背面図である。
【0051】図示するように、図15に示した屈曲成形
加工された固定子コイル40Wは、複数個が積層され
て、固定子コア20の固定子歯部24を挟み込みよう
に、固定子スロット部に挿入される。
【0052】次に、図17及び図18を用いて、本実施
形態による回転電機の固定子の構成について説明する。
図17及び図18は、本発明の第2の実施形態による固
定子に用いる巻線固定子コイルの成形方法を示す図であ
り、それぞれ、本発明の第2の実施形態による固定子に
用いる巻線固定子コイルの成形時の状態を示す部分拡大
側面図である。
【0053】図17及び図18は、固定子コア20の固
定子歯部24を挟んで、積層固定子コイル40I’が挿
入された状態を、固定子コイル40I’の反U字側端部
見た状態を示している。積層固定子コイル40I’は、
図15に示した屈曲成形された固定子コイル40Wを積
層したものである。そして、図16に図示するものを、
紙面を裏側から見た場合の模式的な状態を示している。
【0054】なお、ここでは、説明の都合上、積層固定
子コイル40I’は、2個の両端用固定子コイル40
E’1,40E’2と、1個の長コイル40L’1と、
2個の短コイル40S’1,40S’2を積層して形成
されているものとする。また、図17及び図18に示す
状態では、各固定子コイル40E’1,40E’2,4
0L’1,40S’1,40S’2の間には、隙間があ
るように図示しているが、実際には、各コイル40E’
1,40E’2,40L’1,40S’1,40S’2
は接触して積層されているものであるが、説明がわかり
やすいように、各コイル間に隙間があるように図示して
いる。
【0055】図示するように、長コイル40L’1は、
2個の短コイル40S’1,40S’2に挟まれて積層
され、さらに、両側には、両端用固定子コイル40E’
1,40E’2が積層される。ここで、短コイル40
S’1の反U字側端部を、それぞれ、端部40S’1−
1,40S’1−2とする。また、短コイル40S’2
の反U字側端部を、それぞれ、端部40S’2−1,4
0S’2−2とする。また、長コイル40L’1の反U
字側端部を、それぞれ、端部40L’1−1,40L’
1−2とする。さらに、両端用コイル40E’1の反U
字側端部は、図6(C)に示したものと同様に、長い側
の端部と短い側の端部があるが、長い側の端部を端部4
0E’1−Lとし、短い側の端部を端部40E’1−S
とする。また、両端用コイル40E’2の反U字側端部
の内、長い側の端部を端部40E’2−Lとし、短い側
の端部を端部40E’2−Sとする。
【0056】図6(A),(B)において説明したもの
と同様に、長コイル40L’は、短コイル40S’より
も長いので、図18に示すように、長コイル40L’1
の一方の端部40L’1−1を短コイル40S’1の一
方の端部40S’1−2の方に折り曲げ、互いに接触す
るようにする。また、長コイル40L’1の他方の端部
40L’1−2を短コイル40S’2の一方の端部40
S’2−1の方に折り曲げ、互いに接触するようにす
る。
【0057】また、図6(B),(C)に示したものと
同様に、両端用コイル40E’1の短い方の端部側の長
さは、長コイル40L’1の長さL2と等しいので、両
端用コイル40E’1の短い方の端部40E’1−Sを
短コイル40S’1の他方の端部40S’1−1の方に
折り曲げ、互いに接触するようにする。また、両端用コ
イル40E’2の短い方の端部40E’2−Sを短コイ
ル40S’2の他方の端部40S’2−2の方に折り曲
げ、互いに接触するようにする。
【0058】そして、端部40L’1−1と端部40
S’1−2,端部40L’1−2と端部40S’2−
1,端部40E’1−Sと端部40S’1−1,端部4
0E’2−Sと端部40S’2−2とを、溶接等によっ
て接続固定する。
【0059】本実施形態においては、図8及び図9に示
した例と異なり、積層固定子コイル40I’を構成する
固定子コイル40Wは、屈曲成形加工したものである。
しかも、屈曲の程度を、固定子コイル40Wの厚み分と
することにより、例えば、端部40E’1−Sを直角方
向に折り曲げることによって、端部40S’1−1と接
触することができる。即ち、図9に示したように、端部
40E1−Sを隣り合う固定子コイルの方向に斜めに折
り曲げる必要が無く、折り曲げ加工を容易に行うことが
できるものである。
【0060】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、コイルの絶縁性能を向上させることができるととも
に、高温のコイルの冷却性も向上することができる。ま
た、巻線コイル形成時の折り曲げ加工の作業性を向上す
ることができる。また、固定子コイルとして自己融着エ
ナメル電線を用いることにより、ワニス処理をしなくて
も十分な電機絶縁性と機械的接着強度を得ることができ
る。
【0061】次に、図19を用いて、本発明の第3の実
施形態による回転電機の固定子の構成について説明す
る。図19は、本発明の第3の実施形態による回転電機
の固定子の構成を示す要部正面図である。
【0062】本実施形態においては、固定子鉄心20の
固定子鉄心歯部24は、コア中心部側(内周側)の幅を
W1とし、コア外周側の幅をW2とすると、幅W2>幅
W1としている。すなわち、固定子鉄心歯部24は、外
径に近い部位を広く、内径に近い部位を狭くなるように
形成している。
【0063】固定子鉄心歯部24を挟むようにして、固
定子スロットには積層された固定子コイル40I”が挿
入される。固定子コイル40I”は、図5若しくは図1
5に示したようなU字状に成形されたコイルを積層した
ものである。固定子鉄心歯部24の幅は内径側と外径側
が異なっているので、この幅に併せて、U字形状のコイ
ルの直線部分の間の幅も異なるように成形している。
【0064】本実施形態によれば、コイルの絶縁性能を
向上させることができるとともに、高温のコイルの冷却
性も向上することができる。また、歯部の歯幅が幅W1
で一定のものと比較すると、歯部の幅が平均すると広が
ることになり、磁束密度が低下して、鉄損を減少するこ
とができる。また、固定子コイルとして自己融着エナメ
ル電線を用いることにより、ワニス処理をしなくても十
分な電機絶縁性と機械的接着強度を得ることができる。
【0065】次に、図20を用いて、本発明の第4の実
施形態による回転電機の固定子の構成について説明す
る。図20は、本発明の第4の実施形態による回転電機
の固定子の構成を示す鳥瞰図である。
【0066】固定子10’は、固定子鉄心20’と、コ
イル40と、接続環50とから構成されている。コイル
40は、図2及び図4を用いて説明したように、U字形
状の平角線を積層したものであり、固定子鉄心20’に
設けられたスロット22’の中に、図示の右側から挿入
されている。
【0067】固定子鉄心20’は、円環状のコアバック
部から内周方向に延びる複数の歯部24’を有してい
る。隣接する歯部24’の間に、スロット22’が形成
されている。ここで、スロット22’は、図2に示した
スロット22とは形状が異なっている。即ち、図2に示
したスロット22は、固定子鉄心20の軸方向と平行に
形成されている。それに対して、スロット22’は、軸
方向にスキューした形状,即ち、軸方向に捻った形状と
なっている。固定子鉄心20’は、コアバック部と歯部
が一体的に打ち抜き成形された薄板部材を積層して形成
されている。スキューした形状のスロット22’は、薄
板部材を積層する際、僅かずつ、円周方向に角度をずら
して積層することにより、形成することができる。積層
したコイル40’をスロット22’に挿入することによ
り、コイル40’もスロット22’のスキューにならっ
て、捻られて挿入される。なお、予めスロットスキュー
に適応した形状にスキュー成形した積層コイルをスロッ
ト軸方向より挿入することで、スキューした固定子を形
成するようにしてもよいものである。
【0068】コイル40の反U字側端部は、折り曲げた
上で、隣り合う平角線同士を接続することにより、所定
の巻回数の巻線状となっている。また、巻線形状となっ
たコイル40の2つの端部は、接続環50によって接続
され、3相(U相,V相,W相)をY結線されている。
【0069】本実施形態によれば、コイルの絶縁性能を
向上させることができるとともに、高温のコイルの冷却
性も向上することができる。また、同期機の問題である
コキングトルクを解消することもできる。また、固定子
コイルとして自己融着エナメル電線を用いることによ
り、ワニス処理をしなくても十分な電機絶縁性と機械的
接着強度を得ることができる。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、回転電機の固定子コイ
ルの絶縁性能や冷却性が向上するとともに、ワニス処理
をしなくても十分な電機絶縁性と機械的接着強度を得る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態による回転電機の固定
子の全体構成を示す正面図である。
【図2】図2は、本発明の第1の実施形態による回転電
機の固定子の組み付け状態を示す鳥瞰図である。
【図3】本発明の第1の実施形態による固定子に用いる
固定子コイルの成形工程を示す工程図である。
【図4】本発明の第1の実施形態による固定子に用いる
固定子コイルの成形工程を示す工程図である。
【図5】本発明の第1の実施形態による固定子に用いる
固定子コイルの成形工程を示す工程図である。
【図6】本発明の第1の実施形態による固定子に用いる
固定子コイルの形状を示す平面図である。
【図7】本発明の第1の実施形態による固定子に用いる
積層固定子コイルを示す斜視図である。
【図8】本発明の第1の実施形態による固定子に用いる
巻線固定子コイルの成形方法を示す図である。
【図9】本発明の第1の実施形態による固定子に用いる
巻線固定子コイルの成形方法を示す図である。
【図10】本発明の第1の実施形態による固定子に用い
る巻線固定子コイルの形状を示す図である。
【図11】図11は、本発明の第1の実施形態による固
定子に用いる巻線固定子コイルの形状を示す斜視図であ
る。
【図12】本発明の第1の実施形態による固定子に用い
る接続環の構成を示す平面図である。
【図13】本発明の第1の実施形態による固定子におけ
る固定子コイルと接続環の接続状態を示す図である。
【図14】本発明の第2の実施形態による回転電機の固
定子に用いる固定子コイルの構成を示す平面図及び側面
図である。
【図15】本発明の第2の実施形態による回転電機の固
定子に用いる固定子コイルの構成を示す平面図及び側面
図である。
【図16】本発明の第2の実施形態による回転電機の固
定子に用いるの構成を要部背面図である。
【図17】本発明の第2の実施形態による固定子に用い
る巻線固定子コイルの成形方法を示す図である。
【図18】本発明の第2の実施形態による固定子に用い
る巻線固定子コイルの成形方法を示す図である。
【図19】本発明の第3の実施形態による回転電機の固
定子の構成を示す要部正面図である。
【図20】本発明の第4の実施形態による回転電機の固
定子の構成を示す鳥瞰図である。
【符号の説明】
10…固定子 20…固定子鉄心 22…スロット 24…固定子鉄心歯部 30…スロット絶縁物 40…固定子コイル 50…接続環 52…渡り線 54…中性線渡り部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 森 嘉己 茨城県ひたちなか市大字高場2520番地 株 式会社日立製作所自動車機器グループ内 Fターム(参考) 5H002 AA07 AA08 AE06 AE07 5H603 AA03 AA09 AA11 BB01 BB09 BB12 CA01 CA05 CB01 CC04 CC17 CD22 CE01 EE01 FA18 FA22 5H604 AA02 AA05 AA08 BB01 BB10 BB14 CC01 CC05 CC14 DA14 DB03 DB19 PB01 PB02 PB03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定子鉄心と、この固定子鉄心の歯部に巻
    回するように固定子鉄心のスロットに装着された固定子
    コイルを有する回転電機の固定子において、 上記固定子コイルは、エナメル導線の外周に熱可塑性樹
    脂を焼き付けた自己融着線からなり、 上記固定子コイルは、予めU字型に成形したU字コイル
    を積層するようにして、上記固定子歯部を挟んで隣接す
    るスロットに挿入し、このU字コイルの端部を、隣接す
    るU字コイルの端部に接続するようにして、所定巻回数
    を得るものであることを特徴とする回転電機の固定子。
  2. 【請求項2】請求項1記載の回転電機の固定子におい
    て、 上記固定子コイルを構成するU字コイルは、短コイル
    と、この短コイルよりU字形状の直線部が長い長コイル
    と、U字形状の2つの直線部の内、一方の直線部の長さ
    が長コイルと等しく、他方の直線部の長さが長コイルよ
    りも長い端面用コイルとから構成され、 n個の長コイルと、n+1個の短コイルを交互に積層
    し、さらに、長コイルと短コイルの積層されたものの両
    端面に端面用コイルを積層し、 長コイルの端部及び端面用コイルの短い側の端部を隣接
    する短コイルの端部側に折り曲げた後、接続することを
    特徴とする回転電機の固定子。
  3. 【請求項3】請求項1記載の回転電機の固定子におい
    て、 U字コイルは、U字側の部分を屈曲成形し、直線部分が
    段違いに形成されていることを特徴とする回転電機の固
    定子。
  4. 【請求項4】請求項1記載の回転電機の固定子におい
    て、 上記固定子コイルは、積層されたU字コイルを固定して
    形成されていることを特徴とする回転電機の固定子。
  5. 【請求項5】請求項1記載の回転電機の固定子におい
    て、 上記固定子鉄心歯部は、外周側の幅が内周側の幅よりも
    広く構成され、 上記固定子コイルは、この固定子鉄心歯部の幅に対応し
    た幅を有することを特徴とする回転電機の固定子。
  6. 【請求項6】請求項1記載の回転電機の固定子におい
    て、 上記固定子鉄心のスロットは、軸方向にスキューしてお
    り、 上記積層されたU字コイルは、このスキューしたスロッ
    トにならって挿入されることを特徴とする回転電機の固
    定子。
  7. 【請求項7】請求項6記載の回転電機の固定子におい
    て、 上記積層されたU字コイルは、予め、スキューしたスロ
    ットにあわせてスキューして形成されていることを特徴
    とする回転電機の固定子。
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