JP2002232907A - デジタル撮像装置、プログラムおよび記録媒体 - Google Patents

デジタル撮像装置、プログラムおよび記録媒体

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JP2002232907A
JP2002232907A JP2001030847A JP2001030847A JP2002232907A JP 2002232907 A JP2002232907 A JP 2002232907A JP 2001030847 A JP2001030847 A JP 2001030847A JP 2001030847 A JP2001030847 A JP 2001030847A JP 2002232907 A JP2002232907 A JP 2002232907A
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illumination
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Application number
JP2001030847A
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English (en)
Inventor
Fumiko Uchino
文子 内野
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Minolta Co Ltd
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Minolta Co Ltd
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Publication date
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  • Processing Of Color Television Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタルカメラを用いて被写体への照明環境
が画像に与える影響を示す照明成分データを適切に求め
る。 【解決手段】 デジタルカメラに、差分画像生成部20
1、対象画素決定部202および照明成分データ生成部
204を設ける。差分画像生成部201はフラッシュO
Nにて取得された第1画像データ231とフラッシュO
FFにて取得された第2画像データ232との差分画像
データ233を求め、対象画素決定部202では第1画
像データ231、第2画像データ232および差分画像
データ233から照明成分データ236を求める際の演
算対象となる画素を特定する。そして、照明成分データ
生成部204は演算対象となった各画素に関する照明成
分データを求めるとともにこれらのデータの平均値を画
像全体に対する照明成分データ236として求める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像から被写体へ
の照明光を推定する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、画像に基づいて被写体への照
明光を推定する技術が提案されている。例えば、富永昌
治、「色恒常性を実現するカメラ系とアルゴリズム」、
信学技報 PRU95-11(1995-05)(77〜84頁)には、多
数のフィルタを介して取得された画像から被写体への照
明光の分光分布および被写体の分光反射率を推定する技
術が開示されている。このような技術を利用することに
より、被写体を他の照明光にて照明した際に取得される
であろう画像を演算処理により求めることが可能とな
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、被写体への
照明光の分光分布や被写体の分光反射率を求める際に使
用される画像には露出の影響による不適切な値の画素や
ノイズが多数含まれており、画像全体に対して演算を行
った場合、ノイズ等の影響を受けた精度の低い照明光の
分光分布が求められてしまう。また、照明光の分光分布
を1つだけ求める手法は、照明の光源が複数存在する場
合には想定外の演算結果を導き出すこととなる。
【0004】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、被写体への照明光の分光分布(より一般的に表現す
るならば被写体への照明環境が画像に与える影響を示す
データ)を画像から適切に求めることを主たる目的とし
ている。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、デジタル撮像装置であって、同一の被写体を示す複
数の画像のデータを取得する撮像手段と、演算対象とな
る画素の位置を特定する手段と、前記複数の画像中の前
記演算対象となる画素の値に基づいて照明環境が画像に
与える影響を示す照明成分データを求める手段とを備え
る。
【0006】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
のデジタル撮像装置であって、前記照明成分データを用
いて照明環境の影響が取り除かれた画像のデータに相当
する物体色成分データを求める手段をさらに備える。
【0007】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載のデジタル撮像装置であって、前記被写体への
照明環境を変更する照明変更手段をさらに備え、前記撮
像手段が、前記照明変更手段による照明環境の変更前お
よび変更後のそれぞれにおいて画像を取得する。
【0008】請求項4に記載の発明は、請求項1または
2に記載のデジタル撮像装置であって、前記複数の画像
のそれぞれが、互いに異なる特性を有する複数のフィル
タのいずれかを介して取得される。
【0009】請求項5に記載の発明は、デジタル撮像装
置であって、同一の被写体を示す複数の画像を取得する
撮像手段と、画像中の複数の領域を決定する手段と、前
記複数の画像に基づいて、前記複数の領域のそれぞれに
おいて照明環境が画像に与える影響を示す照明成分デー
タを求める手段とを備える。
【0010】請求項6に記載の発明は、請求項5に記載
のデジタル撮像装置であって、前記複数の領域のそれぞ
れにおいて演算対象となる画素の位置を特定する手段を
さらに備え、前記照明成分データを求める手段が、前記
複数の画像中の前記演算対象となる画素の値に基づい
て、前記複数の領域のそれぞれに対応する照明成分デー
タを求める。
【0011】請求項7に記載の発明は、コンピュータに
画像処理を実行させるプログラムであって、前記プログ
ラムのコンピュータによる実行は、前記コンピュータ
に、演算対象となる画素の位置を特定する工程と、同一
の被写体を示す複数の画像中の前記演算対象となる画素
の値に基づいて照明環境が画像に与える影響を示す照明
成分データを求める工程とを実行させる。
【0012】請求項8に記載の発明は、コンピュータに
画像処理を実行させるプログラムであって、前記プログ
ラムのコンピュータによる実行は、前記コンピュータ
に、画像中の複数の領域を決定する工程と、同一の被写
体を示す複数の画像に基づいて、前記複数の領域のそれ
ぞれにおいて照明環境が画像に与える影響を示す照明成
分データを求める工程とを実行させる。
【0013】請求項9に記載の発明は、コンピュータに
画像処理を実行させるプログラムを記録した記録媒体で
あって、前記プログラムのコンピュータによる実行は、
前記コンピュータに、演算対象となる画素の位置を特定
する工程と、同一の被写体を示す複数の画像中の前記演
算対象となる画素の値に基づいて照明環境が画像に与え
る影響を示す照明成分データを求める工程とを実行させ
る。
【0014】請求項10に記載の発明は、コンピュータ
に画像処理を実行させるプログラムを記録した記録媒体
であって、前記プログラムのコンピュータによる実行
は、前記コンピュータに、画像中の複数の領域を決定す
る工程と、同一の被写体を示す複数の画像に基づいて、
前記複数の領域のそれぞれにおいて照明環境が画像に与
える影響を示す照明成分データを求める工程とを実行さ
せる。
【0015】
【発明の実施の形態】<1. 第1の実施の形態>図1
は本発明の第1の実施の形態に係るデジタル撮像装置で
あるデジタルカメラ1の全体を示す斜視図である。デジ
タルカメラ1は、撮影を行うレンズユニット11、およ
び、レンズユニット11にてデジタルデータとして取得
された画像を処理する本体部12とを有する。
【0016】レンズユニット11は、複数のレンズを有
するレンズ系111、および、レンズ系111を介して
被写体の像を取得するCCD112を有する。そして、
CCD112から出力される画像信号は本体部12へと
送られる。また、レンズユニット11には、操作者が被
写体を捉えるためのファインダ113、測距センサ11
4等も配置される。
【0017】本体部12には、フラッシュ121および
シャッタボタン122が設けられ、操作者がファインダ
113を介して被写体を捉え、シャッタボタン122を
操作することにより、CCD112にて電気的に画像が
取得される。このとき、必要に応じてフラッシュ121
が発光する。なお、CCD112は各画素の値として
R,G,Bの各色に関する値を取得する3バンドの撮像
デバイスとなっている。
【0018】CCD112からの画像信号は本体部12
内部にて後述する処理が行われ、必要に応じて本体部1
2に装着されている外部メモリ123(いわゆる、メモ
リカード)に記憶される。外部メモリ123は本体部1
2下面の蓋を開けて取出ボタン124を操作することに
より本体部12から取り出される。記録媒体である外部
メモリ123に記憶されたデータは別途設けられたコン
ピュータ等を用いて他の装置に渡すことができる。逆
に、他の装置にて外部メモリ123に記憶されたデータ
をデジタルカメラ1が読み出すことも可能である。
【0019】図2はデジタルカメラ1を背後から見たと
きの様子を示す図である。本体部12の背面の中央には
撮影された画像を表示したり、操作者へのメニューを表
示する液晶のディスプレイ125が設けられ、ディスプ
レイ125の側方にはディスプレイ125に表示される
メニューに従って入力操作を行うための操作ボタン12
6が配置される。これにより、デジタルカメラ1の操
作、撮影条件の設定、外部メモリ123の保守、後述す
る画像の再生等ができるようにされている。
【0020】図3は、デジタルカメラ1の主要な構成を
示すブロック図である。
【0021】図3に示す構成のうち、レンズ系111、
CCD112、A/D変換部115、シャッタボタン1
22、CPU21、ROM22およびRAM23は画像
を取得する機能を実現する。すなわち、レンズ系111
により被写体の像がCCD112上に結像され、シャッ
タボタン122が押されると、CCD112からの画像
信号がA/D変換部115によりデジタル変換される。
A/D変換部115にて変換されたデジタル画像信号は
本体部12のRAM23に画像データとして記憶され
る。なお、これらの処理の制御はCPU21がROM2
2内に記憶されているプログラム221に従って動作す
ることにより行われる。
【0022】また、本体部12に設けられるCPU2
1、ROM22およびRAM23が画像を処理する機能
を実現する。具体的には、ROM22に記憶されている
プログラム221に従って、RAM23を作業領域とし
て利用しながらCPU21が取得された画像に画像処理
を施す。
【0023】外部メモリ123はRAM23と接続さ
れ、操作ボタン126からの入力操作に基づいて各種デ
ータの受け渡しが行われる。また、ディスプレイ125
もCPU21からの信号に基づいて画像の表示や操作者
への情報の表示を行う。
【0024】フラッシュ121は発光制御回路121a
を介してCPU21に接続されており、CPU21から
フラッシュ121を点灯する旨の指示を受けた場合に
は、発光制御回路121aがフラッシュ121の発光特
性が撮影ごとにばらつかないように制御を行う。これに
より、フラッシュ121からの光の分光分布(分光強
度)が一定となるように制御される。
【0025】図4は、主としてCPU21、ROM22
およびRAM23により実現される機能の構成を他の構
成とともに示すブロック図であり、図5は撮影および画
像処理の流れを示す図である。図4に示す構成のうち、
差分画像生成部201、対象画素決定部202、仮物体
色成分データ生成部203、照明成分データ生成部20
4、物体色成分データ生成部205および画像再生部2
06が、CPU21、ROM22、RAM23等により
実現される機能を示す。以下、これらの図を参照しなが
らデジタルカメラ1の動作について説明する。
【0026】まず、フラッシュがONの状態にて撮影を
行い、フラッシュ光を浴びた被写体の画像(以下、「第
1画像」という。)を得る。すなわち、フラッシュ12
1を点灯するとともにCCD112にて画像を取得し、
得られた画像(正確には、画像信号)がA/D変換部1
15からRAM23へと送られ、第1画像データ231
として記憶される(ステップST11)。
【0027】次に、フラッシュがOFFの状態にて撮影
を行い、フラッシュ光を有しない照明環境下での被写体
の画像(以下、「第2画像」という。)を得る。すなわ
ち、フラッシュを用いることなくCCD112にて画像
を取得し、得られた画像がA/D変換部115からRA
M23へと送られ、第2画像データ232として記憶さ
れる(ステップST12)。
【0028】これらの2回の撮影は、連写のように迅速
に行われる。したがって、第1画像と第2画像との撮影
範囲は同一となる。また、2回の撮影はシャッター速度
(CCD112の積分時間)および絞りが同一の条件に
て行われる。
【0029】ここで、フラッシュ121の発光は、フラ
ッシュ光の分光分布が一定となるように発光制御回路1
21aにより制御される。図6は発光制御回路121a
の動作の流れを示す図である。
【0030】フラッシュONでの撮影の際に、あるい
は、撮影に先立って、まず、発光制御回路121aがフ
ラッシュ121のフラッシュ電源への充電電圧(すなわ
ち、フラッシュ121に与えられる電圧)のモニタを開
始する(ステップST101)。そして、充電電圧が所
定の電圧(例えば、330V)に達したと確認されると
(ステップST102)、フラッシュ電源からフラッシ
ュ121へと電力を供給して発光を開始する(ステップ
ST103)。
【0031】発光の開始と同時に発光制御回路121a
は発光時間のモニタを開始する(ステップST10
4)。その後、発光開始から所定の時間が経過したこと
が確認されると(ステップST105)、発光が停止さ
れる(ステップST106)。
【0032】このように、フラッシュ121の発光は一
定の電圧および発光時間となるように制御され、フラッ
シュ121の発光特性が撮影ごとにばらつくことはな
い。フラッシュ121の分光分布も上記発光制御により
一定に保たれ、この分光分布は予め計測されてRAM2
3にフラッシュ分光データ234として記憶されてい
る。なお、正確にはフラッシュ光の相対的な分光分布
(最大の分光強度を1として正規化された分光分布をい
い、以下「相対分光分布」という。)がフラッシュ分光
データ234として用いられる。
【0033】2回の撮影により、RAM23に第1画像
データ231および第2画像データ232が保存される
と、差分画像生成部201が第1画像データ231から
第2画像データ232を減算して差分画像データ233
を求める。これにより、第1画像の各画素のR,G,B
の各値から第2画像の対応する画素のR,G,Bの各値
がそれぞれ減算され、第1画像と第2画像との差分画像
が得られる(図5:ステップST13)。
【0034】次に、第1画像データ231、第2画像デ
ータ232、差分画像データ233およびフラッシュ分
光データ234に基づいて被写体への照明環境が画像に
与える影響を示すデータが照明成分データ236として
求められる(ステップST14)。照明成分データ23
6は実質的には被写体への照明光の分光分布に相当する
が、照明光の分光分布を正確に示すデータとして求めら
れる必要はなく、およそ照明光の分光分布を示すデータ
として求められる。
【0035】図7は照明成分データ236を求める処理
(ステップST14)の流れの概要を示す図である(演
算内容の詳細については後述)。照明成分データ236
の算出では、まず、対象画素決定部202および仮物体
色成分データ生成部203により、演算対象となる画素
の決定および仮物体色成分データ235の生成が行われ
る。
【0036】具体的には、画像中の一の画素(すなわ
ち、第1画像、第2画像および差分画像における一の画
素の位置)が注目画素(の位置)として決定され(ステ
ップST201)、各画像における注目画素の画素値が
所定の条件を満たすが否かが判断される(ステップST
202)。条件が満たされる場合には注目画素に対応す
る被写体上の微小領域の分光反射率が一画素分の仮物体
色成分データ235として求められる(ステップST2
03)。
【0037】また、仮物体色成分データ235が求めら
れた注目画素の位置が演算対象画素の位置(例えば、x
y座標)として所定の記憶場所に記憶される(ステップ
ST204)。なお、一画素分の仮物体色成分データ2
35は、被写体上の対応する微小領域の分光反射率とし
て正確に求められる必要はなく、ほぼ分光反射率を示す
データとして求められる。
【0038】一の注目画素についてステップST202
〜ST204が実行されると、注目画素(の位置)を変
更させつつステップST202〜ST204が繰り返さ
れ、全画素について条件に応じつつ仮物体色成分データ
235の算出および演算対象画素の位置の記憶が行われ
る(ステップST205)。
【0039】演算対象画素ごとの仮物体色成分データ2
35が求められると、各演算対象画素に関する第2画像
の画素値および仮物体色成分データ235から演算対象
画素に関する照明成分データが求められる(ステップS
T206)。その後、演算対象画素ごとの照明成分デー
タの平均値が画像全体に関する照明成分データ236と
して求められる(ステップST207)。これにより、
実質的に被写体への照明光の分光分布が求められる。
【0040】次に、ステップST202における演算対
象画素(正確には、演算対象画素の位置)の特定につい
て説明する。演算対象画素の特定は、照明成分データ2
36を求める際の画像中の不適切な画素やノイズ成分を
除去する処理に相当する。すなわち、第1画像、第2画
像および差分画像に基づいて、照明成分データ236の
算出には不適切な値を有する画素が演算対象から取り除
かれる。
【0041】フラッシュONにて取得される第1画像で
は明るい画像が取得されるため、注目画素の画素値のい
ずれかの色成分がほぼ飽和している場合に演算対象画素
から外される。例えば、R,G,Bの色成分の値が0〜
255の範囲内であるとした場合、いずれかの色成分の
値が250以上であると演算対象画素として取り扱わな
いという判定がなされる。
【0042】フラッシュOFFにて取得される第2画像
では比較的暗い画像が取得されるため、注目画素の画素
値のいずれかの色成分が黒つぶれしている場合に演算対
象画素から外される。例えば、R,G,Bの色成分の値
が0〜255の範囲内であるとした場合、いずれかの色
成分の値が4以下であると演算対象画素として取り扱わ
れない。
【0043】差分画像は実質的にフラッシュ光のみにて
撮影が行われた際の画像に相当するため、背景などの暗
い部分やフラッシュ光を反射して明るくなりすぎている
画素は演算対象画素から外される。すなわち、差分画像
においても、画素値の各色成分が低すぎたり高すぎる場
合には演算対象画素としては取り扱われない。
【0044】以上の3つの判定をステップST202に
おいて行うことにより、第1画像、第2画像および差分
画像のいずれにおいても適切な画素値を有する画素の位
置が演算対象画素の位置として求められる。
【0045】次に、仮物体色成分データ生成部203に
より演算対象画素において第2画像から照明環境の影響
を取り除いた成分(実質的に被写体の分光反射率に相当
する。)が仮物体色成分データ235として求められ、
その後、演算対象画素の照明成分データが求められる原
理について説明する。
【0046】まず、被写体を照明する照明光(光源から
の直接的な光および間接的な光を含む照明環境における
照明光いう。)の分光分布をE(λ)とし、この分光分布
E(λ)を3つの基底関数E1(λ),E2(λ),E3(λ)お
よび加重係数ε1,ε2,ε3を用いて、
【0047】
【数1】
【0048】と表し、同様に、一の演算対象画素(以
下、「対象画素」という。)に対応する被写体上の位置
の分光反射率S(λ)を3つの基底関数S1(λ),S
2(λ),S3(λ)および加重係数σ1,σ2,σ3を用い
て、
【0049】
【数2】
【0050】と表すと、CCD112上の対象画素に入
射する光I(λ)(レンズユニット11内のフィルタ等を
無視した場合の入射光)は、
【0051】
【数3】
【0052】と表現される。また、対象画素のR,G,
Bのいずれかの色(以下、「対象色」という。)に関す
る値がρcであり、CCD112の対象色の分光感度を
c(λ)とすると、値ρcは、
【0053】
【数4】
【0054】により導かれる。
【0055】ここで、フラッシュONの第1画像の対象
画素の対象色の値がρc1であり、フラッシュOFFの第
2画像の対応する値がρc2である場合、差分画像の対応
する値ρsは、
【0056】
【数5】
【0057】となる。I1(λ)はフラッシュONの際の
対象画素に入射する光であり、ε11,ε12,ε13はフラ
ッシュ光を含む照明光に関する基底関数の加重係数であ
る。同様に、I2(λ)はフラッシュOFFの際の対象画
素に入射する光であり、ε21,ε22,ε23はフラッシュ
光を含まない照明光に関する基底関数の加重係数であ
る。さらに、εsi(i=1,2,3)は(ε1i−ε2i
である。
【0058】数5において、基底関数Ei(λ),Sj(λ)
は予め定められた関数であり、分光感度Rc(λ)は予め
計測により求めることができる関数である。これらの情
報は予めROM22やRAM23に記憶される。一方、
2回の撮影においてシャッター速度(あるいは、CCD
112の積分時間)および絞りが同一に制御され、第1
画像から第2画像を減算した差分画像は、照明環境の変
更のみの影響を受けた画像、すなわち、フラッシュ光の
みを照明光源とする画像に相当することから、後述する
手法により加重係数εsiはフラッシュ光の相対分光分布
から導くことができる。
【0059】したがって、数5に示す方程式において未
知数は3つの加重係数σ1,σ2,σ 3のみである。ま
た、数5に示す方程式は対象画素におけるR,G,Bの
3つの色のそれぞれに関して求めることができ、これら
3つの方程式を解くことにより3つの加重係数σ1
σ2,σ3を求めることができる。すなわち、対象画素に
対応する被写体上の位置の分光反射率が得られる。
【0060】次に、加重係数εsiを求める手法について
説明する。既述のように差分画像はフラッシュ光のみを
照明光とする画像に相当し、差分画像における照明光の
相対分光分布は既知である。一方で、フラッシュから遠
い被写体上の領域はフラッシュ121に近い領域よりも
フラッシュ光を受ける度合いが小さい。したがって、差
分画像ではおおよそフラッシュ121から遠い位置ほど
暗く現れる。
【0061】そこで、3つの加重係数εs1,εs2,εs3
の値の相対関係を一定に保ったまま差分画像中の対象画
素の輝度に比例してこれらの加重係数の値を増減する。
すなわち、差分画像中の対象画素の輝度が小さい場合に
は加重係数εs1,εs2,εs3の値は小さな値として決定
され、輝度が大きい場合には加重係数εs1,εs2,ε s3
の値は大きな値として決定される。3つの加重係数
εs1,εs2,εs3の相対関係は3つの基底関数E
1(λ),E2(λ),E3(λ)の加重和がフラッシュ光の分
光分布と比例するように予め求められており、輝度と加
重係数εsiとの比例関係は予め測定により求められる。
【0062】なお、加重係数εsiは対象画素に対応する
被写体上の位置に照射されるフラッシュ光の分光分布を
示す値であり、第1画像および第2画像間におけるフラ
ッシュ121による照明光の変更量の分光分布を示す値
である。したがって、フラッシュ分光データ234より
加重係数εsiを求める処理は、フラッシュ光の相対分光
分布からフラッシュ121による照明環境(照明光)の
分光変更量を求める処理に相当する。
【0063】以上の原理に基づき、デジタルカメラ1の
仮物体色成分データ生成部203は差分画像データ23
3の演算対象画素の画素値およびフラッシュ分光データ
234を参照しながら、各演算対象画素に対応する被写
体上の位置の分光反射率を求める。被写体の分光反射率
は、照明環境の影響が取り除かれた画像データに相当
し、仮物体色成分データ235としてRAM23に記憶
される(ステップST203)。
【0064】仮物体色成分データ235が求められる
と、数3および数4(ただし、数3のεiにε2iを代入
する。)より第2画像の演算対象画素のR,G,Bの値
に基づいて加重係数ε21,ε22,ε23に関する3つの方
程式を求めることができる。これらの方程式を解くこと
により画像における各演算対象画素に関する加重係数ε
2iが求められる。求められた加重係数ε2iは演算対象画
素におけるフラッシュ光を含まない照明環境の影響を示
す成分となる。
【0065】ここで、およそ均一な照明光の照明環境で
ある場合には演算対象画素ごとの加重係数ε2iのばらつ
きは少ない。そこで、加重係数ε21,ε22,ε23のそれ
ぞれについて全演算対象画素の平均値ε21a,ε22a,ε
23aを求め、求められた3つの加重係数が画像全体に関
する照明成分データ236とされる(ステップST20
7)。
【0066】照明成分データ236が求めされると、照
明成分データ236および第2画像データ232を用い
て、物体色成分データ生成部205ににより各画素の物
体色成分データ237が求められる(図5:ステップS
T15)。具体的には、R,G,Bのそれぞれの色成分
に関して数6に示す方程式を求め、未知数σjが求めら
れる。
【0067】
【数6】
【0068】その後、求められた照明成分データ236
および物体色成分データ237が必要に応じて外部メモ
リ123に個別に保存される(ステップST16)。
【0069】画像をディスプレイ125に表示する場合
には、照明成分データ236および物体色成分データ2
37を用いて数3および数4に示した演算を行うことに
より画像再生部206により合成されて各画素のR,
G,Bの値ρr,ρg,ρbが求められ、目的とする画像
データが生成される。このとき、照明成分データ236
として別途準備された標準光(例えば、D65)、白熱
電球、蛍光灯等の光の照明成分データ236を使用する
ことにより、照明環境が変更された画像をディスプレイ
125に表示することが可能となる。
【0070】以上のように、デジタルカメラ1では、フ
ラッシュONの状態にて撮影された第1画像、フラッシ
ュOFFの状態にて撮影された第2画像、および、フラ
ッシュ光の相対分光分布から照明環境が画像に与える影
響を示す照明成分データ236、および、画像から照明
環境の影響を取り除いた成分である物体色成分データ2
37を求めることができる。すなわち、照明光の分光分
布や被写体の分光反射率をおよそ示すデータを照明環境
が変更された2枚の画像から簡単に求めることができ
る。照明環境の変更はフラッシュ121を用いて容易に
行われる。
【0071】また、デジタルカメラ1としては特殊な機
構を有さず、汎用のオンチップフィルタが設けられたC
CDを有するデジタルカメラの簡単な仕様変更により照
明成分データ236および物体色成分データ237を求
めるデジタルカメラ1を実現することができる。これに
より、照明成分データ236および物体色成分データ2
37を求める動作を汎用のデジタルカメラ1の特殊モー
ドとして実現することができ、新たな生産コストが生じ
ることはない。
【0072】さらに、デジタルカメラ1では照明成分デ
ータ236を求める際に、第1画像、第2画像および差
分画像に基づいて不適切な画素が演算対象から除かれ
る。すなわち、フラッシュ光が届かない部分、フラッシ
ュ光を反射して光って見える部分、その他ノイズ成分が
演算対象から除かれる。これにより、第1画像、第2画
像または差分画像の一部の画素値が不適切な値であった
としても、画像の全画素に関する適切な(すなわち、精
度の高い)照明成分データ236が求められ、画像の全
画素の物体色成分データ237も適切に求められる。
【0073】また、仮に第1画像と第2画像とが捉えた
被写体に僅かにずれが存在するとしても、ずれの影響が
差分画像において非常に明るい部分または非常に暗い部
分として現れることから、これらの部分は演算対象から
除外される。したがって、第1画像と第2画像との間に
被写体のずれが存在する場合であってもデジタルカメラ
1では照明成分データ236および物体色成分データ2
37を適切に求めることができる。
【0074】なお、以上の説明では照明成分データ23
6として各画素に共通な加重係数ε 21a,ε22a,ε23a
が保存され、物体色成分データ237として各画素に対
応する加重係数σ1,σ2,σ3が保存されると説明した
が、これらは照明光の分光分布の基底関数E1(λ),E2
(λ),E3(λ)や被写体の分光反射率の基底関数S
1(λ),S2(λ),S3(λ)とともに保存されてもよい。
【0075】また、図7では画素値を演算対象画素とし
て扱うか否かの判断および画素単位の仮物体色成分デー
タ235の算出を注目画素ごとに行うが、これらの処理
は個別にまとめて行われてもよい。
【0076】図8は、照明成分データ236の算出の流
れの他の例を示す図である。図8では、まず、第1画像
からいずれの色成分も飽和していない第1領域を抽出し
(ステップST211)、第2画像からいずれの色成分
も黒つぶれしていない第2領域の抽出が行われる(ステ
ップST212)。さらに、差分画像から各色成分の値
が適正範囲内に存在する第3領域が抽出される(ステッ
プST213)。すなわち、図7に示すステップST2
02の3つの判定が画像を単位として行われる。
【0077】その後、第1ないし第3領域の論理積を求
めることにより、演算対象画素の集合である対象領域が
決定され(ステップST214)、演算対象画素の仮物
体色成分データ235が求められる(ステップST21
5)。続いて、演算対象画素の照明成分データが求めら
れ(ステップST216)、演算対象画素の照明成分デ
ータの平均値が画像全体の照明成分データ236として
求められる(ステップST217)。
【0078】以上のように、演算対象画素の特定は演算
対象となる領域の抽出として実現することも可能であ
る。
【0079】<2. 第2の実施の形態>第1の実施の
形態では、被写体への照明光が1種類であるものと仮定
して照明成分データ236を求めるようになっている
が、次に、第2の実施の形態として、複数種類の照明光
(例えば、窓の外の太陽光および室内灯)が存在する場
合のデジタルカメラ1の動作について説明する。なお、
デジタルカメラ1の構成は図1ないし図3に示すものと
同様であり、デジタルカメラ1の動作も図5中のステッ
プST14,ST15以外は第1の実施の形態と同様で
ある。
【0080】図9は、第2の実施の形態において差分画
像の生成後に照明成分データ236および物体色成分デ
ータ237を求める処理の流れを示す図である。第2の
実施の形態では、照明成分データ236を求めるに際し
て、まず、領域分割が実行される(ステップST2
1)。デジタルカメラ1のCPU21等の機能をブロッ
クにて示す場合、図10に示すように図4中のブロック
図の対象画素決定部202に領域分割部207が接続さ
れた構成となる。領域分割部207は第2画像データ2
32に基づいて画像を複数の領域へと分割し、各領域の
範囲を示すデータを対象画素決定部202へと出力す
る。
【0081】領域分割の手法としては様々な方法が利用
されてよい。例えば、エッジ抽出フィルタを用いて画像
中のエッジが抽出され、閉ループのエッジに囲まれる領
域が1つの分割領域として決定される。そして、領域ご
とに識別番号が付与される。このとき、微小領域は適
宜、大きな領域に併合され、10程度の分割領域が決定
される。なお、エッジの両側にて輝度差が少ない場合に
は、エッジの両側の領域が同一の照明を受けていると推
定してこれらの領域が1つの領域へと結合されてもよ
い。
【0082】図11は、領域分割を輝度値に基づいて行
う場合の処理の流れを示す図である。輝度に基づいて領
域分割を行う手法は、明瞭なエッジが存在しない画像で
あっても領域分割を行うことができるという長所を有し
ている。まず、第2画像の各画素の輝度値がR,G,B
値に基づいて求められる(ステップST301)。輝度
値としてはR,G,B値のうちGの値が輝度値に代用さ
れてもよい。次に、第2画像における輝度の最大値およ
び最小値が求められ(ステップST302)、最小値か
ら最大値に至る輝度の範囲が2ないし10程度の輝度範
囲へと分割される(ステップST303)。その後、各
輝度範囲に属する画素群が1つの領域として検出される
(ステップST304)。
【0083】なお、微小領域は大きな領域に適宜含まれ
るように修正され、10程度の分割領域が決定される。
また、各領域の外郭線を求め、外郭線が短い領域が無視
されるようになっていてもよい。
【0084】領域分割の手法は上記手法に限定されるも
のではなく、例えば、輝度値に基づいて領域分割を行っ
た上でエッジに基づいて分割された領域の形状が修正さ
れてもよい。
【0085】以上の領域分割により、画像中の異なる照
明光にて照明されている部分の境界が分割された領域の
境界に少なくとも含まれると推定することが可能とな
る。
【0086】領域分割が完了すると、1つの領域が注目
領域として決定される(ステップST22)。そして、
注目領域に対して照明成分データ236の生成が行われ
る(ステップST23)。注目領域に対する照明成分デ
ータ236の生成は、注目領域に対して行われるという
点を除いて図7に示す処理と同様である。すなわち、対
象画素決定部202、仮物体色成分データ生成部203
および照明成分データ生成部204により、所定の条件
を満たす演算対象画素に対してのみ仮物体色成分データ
235が求められるとともに照明成分データが求めら
れ、演算対象画素の照明成分データの平均値が注目領域
の照明成分データ236として求められる。もちろん、
図8に示す手法にて照明成分データ236が求められて
もよい。
【0087】その後、注目領域を切り替えつつ照明成分
データ236が求められることにより、各領域の照明成
分データ236が求められる(ステップST24)。さ
らに、各画素の物体色成分データ237が、画素が属す
る領域の照明成分データ236および第2画像データ2
32に基づいて求められる(ステップST25)。
【0088】以上の処理により、画像中に複数種類の照
明光にて個別に照らされた複数の部分が存在する場合で
あっても、複数種類の照明成分データ236および物体
色成分データ237が適切に求められる。
【0089】図12は、複数の照明光を受ける被写体の
画像の具体例を示す図である。図12では、室内の部分
が室内灯71からの光を受けており、窓72の外の部分
は太陽光を受けた状態となっている。すなわち、室内灯
の光および太陽光の2つの照明光を受けた被写体を撮影
して得られた画像となっている。
【0090】図12に示す画像を領域分割した場合、お
よそ室内灯71の部分、窓72の部分、花瓶73の部
分、テーブル74の部分、室内の壁75の部分等の領域
に分割される。これらの領域に対して照明成分データ2
36の生成を行った場合、窓72の外の風景の領域では
太陽光の照明成分データ236が得られ、他の領域で
は、室内灯71の光の照明成分データ236が得られ
る。ただし、条件によっては領域ごとに室内灯71の光
の強度が異なった照明成分データ236が得られる。
【0091】以上のように第2の実施の形態における処
理により、同一の照明の影響を受けていると推定される
領域ごとに適切な照明成分データ236が求められ、図
12に示す画像の被写体に関する物体色成分データ23
7も領域ごとに適切に求めることが実現される。
【0092】なお、第1画像および第2画像をシャッタ
ースピードや絞り値等の露出条件を変更しつつ複数組取
得することにより、さらに適切な照明成分データ236
および物体色成分データ237を求めることが可能とな
る。
【0093】例えば、複数の露出条件にて第1画像およ
び第2画像を複数組(4組、8組等)取得しておき、最
も適切な露出条件の第1画像および第2画像を用いて照
明成分データ236および物体色成分データ237を求
めるという手法が考えられる。この手法は第1の実施の
形態にも利用することができる。
【0094】また、最も適切な露出の第2画像に基づい
て領域分割を行い、注目領域に関して最も適切な露出の
第1画像および第2画像の組合せを選択するようにして
もよい。この場合、注目領域ごとに第1画像および第2
画像が適宜変更されて照明成分データ236の生成が行
われる。
【0095】以上の手法により、照明成分データ236
の演算の際に演算対象画素の数を増加させることがで
き、さらに適切な照明成分データ236および物体色成
分データ237を求めることが実現される。
【0096】<3. 第3の実施の形態>図13は本発
明の第3の実施の形態に係るデジタル撮像システム3の
構成を示す図である。デジタル撮像システム3は、撮影
対象の画像を取得するモノクロデジタルカメラ31、互
いに異なる特性の複数のフィルタを有する回転式フィル
タ32、および、デジタルカメラ31にて得られた画像
を処理するコンピュータ33を有する。回転式フィルタ
32は、所定の波長帯の光のみを透過するフィルタを複
数有し、デジタルカメラ31に入射する光を特定の波長
帯に制限する。
【0097】図14は、デジタル撮像システム3の主な
構成を示すブロック図である。デジタル撮像システム3
では、画像の処理をコンピュータ33において行うとい
う点で第1の実施の形態と異なっている。
【0098】図14に示すように、デジタルカメラ31
はレンズ系311、CCD312およびA/D変換部3
13を有し、撮影対象の画像をデジタルデータとして取
得する機能を有する。
【0099】コンピュータ33は、デジタルカメラ31
にて取得された画像を処理する機能を有し、CPU4
1、固定ディスク42、RAM43およびディスクドラ
イブ44を有する。固定ディスク42には、画像を処理
するためのプログラム421が記憶されており、RAM
43は各種データが記憶されたり、画像処理の作業が行
われる領域となっている。
【0100】RAM43は、固定ディスク42、携帯可
能な磁気ディスク、光磁気ディスク等の記録媒体とデー
タの受け渡しが可能とされており、後述する手法にて生
成された照明成分データや物体色成分データが必要に応
じて記録媒体との間で受け渡しされる。なお、図13お
よび図14では、記録媒体としてディスクドライブ44
を介してRAM43等との間でデータの転送が行われる
記録媒体9を例示している。
【0101】また、記録媒体9に画像処理のプログラム
を記憶させ、このプログラムをRAM43に読み込ま
せ、RAM43内のプログラムにより、あるいは、固定
ディスク42内のプログラムとRAM43内のプログラ
ムとによりコンピュータ33が画像処理装置として機能
するようになっていてもよい。
【0102】コンピュータ33には、さらに、画像を表
示したり操作者への情報の表示を行うディスプレイ4
5、および、操作者からの入力を受け付けるキーボー
ド、マウス等の入力部46が設けられている。
【0103】デジタルカメラ31およびコンピュータ3
3による構成は、以上のように第1の実施の形態に係る
デジタルカメラ1の構成と類似しているが、このデジタ
ル撮像システム3では、回転式フィルタ32を用いて照
明成分データや物体色成分データを求めるようになって
いる点で第1の実施の形態と相違している。
【0104】回転式フィルタ32は、円盤状の回転体に
特定の波長帯の光のみを透過するフィルタを複数設けた
構成となっており、回転体が回転することによりデジタ
ルカメラ31には異なる波長帯の光のみが切り替えられ
ながら入射する。各フィルタは可視光の波長帯を複数に
分割した各波長帯に対応している。
【0105】デジタルカメラ31のレンズ系311の前
に、いずれの種類のフィルタが位置するかは回転式フィ
ルタ32に設けられたエンコーダからの信号により、コ
ンピュータ33が認識できるようにされている。
【0106】図15は、CPU41、固定ディスク4
2、RAM43等により実現される機能構成およびその
他の構成を示すブロック図であり、対象画素決定部20
2、成分データ生成部208、物体色成分データ生成部
205および画像再生部206は、図14中に示すCP
U41、固定ディスク42およびRAM43の作業領域
により実現される機能に相当する。
【0107】図16はデジタル撮像システム3の動作の
流れを示す流れ図である。ただし、図16中のステップ
ST35よりも後の処理は図5に示すステップST1
5,ST16と同様の処理となる。以下、図15および
図16を参照しながら、デジタル撮像システム3の動作
について説明する。
【0108】まず、所定のフィルタがデジタルカメラ3
1のレンズ系311の前方に配置され(ステップST3
1)、コンピュータ33の制御により撮影を行う(ステ
ップST32)。これにより、フィルタが透過する波長
帯の光のみがデジタルカメラ31に入射し、デジタルカ
メラ31のA/D変換部313から1つの予備画像に相
当する予備画像データ238がコンピュータ33に転送
されてRAM43に記憶される。
【0109】次に、回転式フィルタ32を回転させて別
の波長帯の光のみを透過するフィルタがレンズ系311
の前方に配置され、撮影が行われる(ステップST3
1,ST32)。これにより、もう1つの予備画像に相
当する予備画像データ238がRAM43に記憶され
る。
【0110】その後、フィルタの変更および撮影を繰り
返すことにより(ステップST33)、各フィルタに対
応する予備画像データ238がRAM43に記憶され
る。なお、予備画像データ238には回転式フィルタ3
2からのフィルタに関する情報が付与される。複数の予
備画像を撮影することは撮影対象のカラー画像を撮影す
ることに相当する。
【0111】複数の予備画像に相当する予備画像データ
238がRAM43に記憶されると、対象画素決定部2
02により演算対象画素が特定される。具体的には、い
ずれの予備画像においても画素値が飽和も黒つぶれもし
ていない画素の位置が演算対象画素の位置として特定さ
れる(ステップST34)。
【0112】その後、予備画像データ238を用いて演
算対象画素の照明成分データが求められる(ステップS
T35)。
【0113】複数の予備画像から照明成分データ236
を求める手法としては適切なデータが生成されるのであ
ればどのような手法が用いられてもよい。例えば、富永
昌治、「色恒常性を実現するカメラ系とアルゴリズ
ム」、信学技報 PRU95-11(1995-05)(77〜84頁)に
記載された手法が採用されてもよい。この手法では照明
光の分光分布および撮影対象の分光反射率を次のように
して求めている。
【0114】まず、撮影対象上の位置(以下、「対象位
置」という。)から入射する光の分光分布C(λ)は、波
長をλ、対象位置における分光反射率をS(λ)、照明光
の分光分布をE(λ)として、
【0115】
【数7】
【0116】として表される。ここで、α,βはスケー
ルファクタであり、αS(λ)E(λ)は拡散反射成分、β
E(λ)は正反射成分に相当する。
【0117】また、k番目のフィルタにより撮影された
画像中の対象位置に対応する画素の画素値(すなわち、
CCD312の出力値)ρkは、フィルタの波長帯域に
対応するCCD312の分光感度をRk(λ)として、
【0118】
【数8】
【0119】として表される。
【0120】ここで、照明光の分光分布E(λ)と対象位
置の分光反射率S(λ)について複数の基底関数の加重和
として表現する有次元線形モデルを用いることにより、
最終的に、
【0121】
【数9】
【0122】と変形される。ρは画素値ρkを要素とす
るベクトル、Λは対象位置の分光反射率S(λ)の有次元
線形モデルの基底関数に対するセンサの応答を表す行
列、σは分光反射率S(λ)の有次元線形モデルの加重係
数のベクトル、Hは照明光の分光分布E(λ)の有次元線
形モデルの基底関数に対するセンサの応答を表す行列、
εは分光分布E(λ)の有次元線形モデルの加重係数のベ
クトルである。
【0123】そして、同一照明下では複数の対象位置に
ついてベクトルHεの方向が一定であるという法則を利
用しつつ、適宜簡略化した演算手法を採用することによ
り上記式からσとεとが求められる。本実施の形態の場
合、演算対象画素に対応する被写体上の位置が上述の対
象位置として扱われる。これにより、2つの有次元線形
モデルの係数が求められ、照明光の分光分布E(λ)およ
び対象位置の分光反射率S(λ)が求められる。ただし、
本実施の形態にて利用される値は照明光の分光分布E
(λ)のみである。
【0124】以上に例示した手法を用いて、成分データ
生成部208は複数の予備画像における演算対象画素の
画素値から画像全体に対する照明光の分光分布E(λ)を
求める。なお、処理を簡潔に行うためにスケールファク
タβを0として演算を行ってもよい。
【0125】画像全体に対する照明成分データ236が
求められると、第1の実施の形態と同様に、予備画像デ
ータ238および照明成分データ236を用いて複数の
連立方程式を作成し(数6のρc2を画素値とし、Rc
フィルタの分光透過率とする)、全画素に対応する物体
色成分データ237が求められる(図5:ステップST
15)。その後、適宜、照明成分データ236および物
体色成分データ237が個別に記録媒体9に保存される
(ステップST16)。
【0126】また、入力部46を介して使用者が照明成
分データ236および物体色成分データ237の選択、
並びに、画像再生の指示を行った場合、画像再生部20
6が両データを合成して画像データを生成し、ディスプ
レイ45に画像が表示される。
【0127】第3の実施の形態においても第2の実施の
形態と同様、領域分割を行って領域ごとに照明成分デー
タ236を求めるようにすることも可能である。
【0128】<4. 変形例>以上、本発明に係る実施
の形態について説明してきたが、本発明は上記実施の形
態に限定されるものではなく様々な変形が可能である。
【0129】例えば、第1の実施の形態では、充電電圧
および発光時間をモニタすることにより、フラッシュ1
21の発光特性を一定に保つようにしているが、他の方
法によりフラッシュ121の発光特性が一定に保たれて
もよい。例えば、フラッシュ121をパルス状に発光す
ることにより、フラッシュの発光特性が一定に保たれて
もよい。
【0130】また、充電電圧および発光時間をモニタす
ることにより、発光後にフラッシュ光の分光特性を求め
るようにしてもよい。
【0131】第1の実施の形態ではフラッシュ121が
被写体への照明環境を変更する手段として機能している
が、照明環境を変更する方法はフラッシュ121を用い
る手法に限定されるものではない。
【0132】また、第1の実施の形態では演算対象画素
ごとの照明成分データを平均して画像全体の照明成分デ
ータ236を求めるが、画素ごとの照明成分データのヒ
ストグラムを求め、ヒストグラムのピークやメジアンに
相当する照明成分データを画像全体の照明成分データ2
36として利用してもよい。
【0133】一方、第3の実施の形態では、デジタルカ
メラ31の前方に回転式フィルタ32を配置するように
しているが、複数のフィルタを切り替える機構をデジタ
ルカメラ31内部に設けてもよい。フィルタの切り替え
機構を設けずにデジタルカメラ31に複数(好ましくは
4以上)の入力バンドを有する撮像素子(すなわち、複
数種類のオンチップフィルタが設けられたCCD)を設
け、これにより複数の波長帯のそれぞれについて画像を
取得するようになっていてもよい。
【0134】さらに、デジタルカメラ31や回転式フィ
ルタ32とコンピュータ33とは伝送線で接続されてい
る必要はなく、記録媒体を介して予備画像データ238
等がコンピュータ33に取り込まれるようになっていて
もよい。
【0135】このように、同一の被写体を示す複数の画
像のデータから照明成分データ236を求めることがで
きるのであるならば、他のどのような手法が利用されて
もよい。
【0136】また、上記実施の形態では、照明成分デー
タ236や物体色成分データ237が複数の加重係数と
して求められると説明したが、照明成分データ236や
物体色成分データ237の形式は他の形式であってもよ
い。例えば、照明成分データ236が分光分布の特性曲
線として求められてもよく、物体色成分データ237は
被写体の分光反射率の特性曲線として求められてもよ
い。
【0137】第1の実施の形態ではデジタルカメラ1内
部に実質的にコンピュータに相当するCPU、ROM、
RAM等による構成を設けて演算を行い、第3の実施の
形態では単体のコンピュータを用いて演算を行うように
なっているが、第1の実施の形態において単体のコンピ
ュータを用いて演算を行うことも可能であり、第3の実
施の形態においてデジタルカメラ内にて演算を行うこと
も可能である。
【0138】また、上記実施の形態では、CPUがプロ
グラムに従って演算を行うことにより、図4、図10お
よび図15に示す各種ブロックにて示される機能が実現
されると説明したが、演算処理の全部または一部は専用
の電気的回路により実現されてもよい。特に、繰り返し
演算を行う箇所をロジック回路にて構築することによ
り、高速な演算が実現される。
【0139】さらに、上記実施の形態では、照明成分デ
ータ236および物体色成分データ237を求めるよう
にしているが、照明成分データ236はデジタルカメラ
や画像処理におけるホワイトバランスの調整に利用する
ことも可能である。すなわち、上記実施の形態にて示し
た手法を用いて照明成分データ236のみが求められて
もよく、精度の高い照明成分データ236を利用するこ
とにより、ホワイトバランスの調整を適切に行うことが
実現される。
【0140】
【発明の効果】請求項1ないし4、並びに、請求項7お
よび9の発明では、照明成分データを適切に求めること
ができる。
【0141】また、請求項2の発明では、物体色成分デ
ータを適切に求めることができる。
【0142】また、請求項3の発明では、照明変更手段
を用いて照明成分データを求めることが実現され、請求
項4の発明では、複数のフィルタを用いて照明成分デー
タを求めることが実現される。
【0143】請求項5,6,8および10の発明では、
照明環境として複数の照明光が存在する場合であっても
照明光ごとの照明成分データを求めることができる。
【0144】また、請求項6の発明では、適切な照明成
分データを求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係るデジタルカメラの全体
を示す斜視図である。
【図2】デジタルカメラの背面図である。
【図3】デジタルカメラの内部構成を示すブロック図で
ある。
【図4】デジタルカメラの機能をブロックにて示す図で
ある。
【図5】デジタルカメラの動作の流れを示す図である。
【図6】発光制御回路の動作の流れを示す図である。
【図7】照明成分データの算出の流れを示す図である。
【図8】照明成分データの算出の流れの他の例を示す図
である。
【図9】第2の実施の形態におけるデジタルカメラの動
作の流れを示す図である。
【図10】領域分割部および対象画素決定部を示すブロ
ック図である。
【図11】領域分割の処理の流れを示す図である。
【図12】画像を例示する図である。
【図13】第3の実施の形態に係るデジタル撮像システ
ムの構成を示す図である。
【図14】デジタル撮像システムの内部構成を示す図で
ある。
【図15】デジタル撮像システムの機能をブロックにて
示す図である。
【図16】デジタル撮像システムの動作の流れを示す図
である。
【符号の説明】
1 デジタルカメラ 3 デジタル撮像システム 9 記録媒体 21,41 CPU 31,112 CCD 32 回転式フィルタ 33 コンピュータ 121 フラッシュ 123 外部メモリ 202 対象画素決定部 204 照明成分データ生成部 205 物体色成分データ生成部 207 領域分割部 221,421 プログラム 231 第1画像データ 232 第2画像データ 236 照明成分データ 237 物体色成分データ 238 予備画像データ ST21〜ST24,ST34,ST35,ST20
2,ST204〜ST207,ST211〜ST21
4,ST215,ST217 ステップ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H04N 9/04 H04N 9/04 B 5C066 Z // G01J 3/46 G01J 3/46 Z Fターム(参考) 2G020 AA08 DA13 DA22 DA31 DA34 DA35 DA36 DA63 DA65 2H002 AB06 DB14 DB17 DB25 DB30 DB32 2H053 AB05 2H054 AA01 5C065 BB01 BB41 DD02 EE12 FF05 GG18 GG29 GG32 5C066 AA01 AA15 CA27 DC06 EA14 FA02 HA02 KE09 KE11

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル撮像装置であって、 同一の被写体を示す複数の画像のデータを取得する撮像
    手段と、 演算対象となる画素の位置を特定する手段と、 前記複数の画像中の前記演算対象となる画素の値に基づ
    いて照明環境が画像に与える影響を示す照明成分データ
    を求める手段と、を備えることを特徴とするデジタル撮
    像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のデジタル撮像装置であ
    って、 前記照明成分データを用いて照明環境の影響が取り除か
    れた画像のデータに相当する物体色成分データを求める
    手段、をさらに備えることを特徴とするデジタル撮像装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のデジタル撮像
    装置であって、 前記被写体への照明環境を変更する照明変更手段、をさ
    らに備え、 前記撮像手段が、前記照明変更手段による照明環境の変
    更前および変更後のそれぞれにおいて画像を取得するこ
    とを特徴とするデジタル撮像装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2に記載のデジタル撮像
    装置であって、 前記複数の画像のそれぞれが、互いに異なる特性を有す
    る複数のフィルタのいずれかを介して取得されることを
    特徴とするデジタル撮像装置。
  5. 【請求項5】 デジタル撮像装置であって、 同一の被写体を示す複数の画像を取得する撮像手段と、 画像中の複数の領域を決定する手段と、 前記複数の画像に基づいて、前記複数の領域のそれぞれ
    において照明環境が画像に与える影響を示す照明成分デ
    ータを求める手段と、を備えることを特徴とするデジタ
    ル撮像装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載のデジタル撮像装置であ
    って、 前記複数の領域のそれぞれにおいて演算対象となる画素
    の位置を特定する手段、をさらに備え、 前記照明成分データを求める手段が、前記複数の画像中
    の前記演算対象となる画素の値に基づいて、前記複数の
    領域のそれぞれに対応する照明成分データを求めること
    を特徴とするデジタル撮像装置。
  7. 【請求項7】 コンピュータに画像処理を実行させるプ
    ログラムであって、前記プログラムのコンピュータによ
    る実行は、前記コンピュータに、 演算対象となる画素の位置を特定する工程と、 同一の被写体を示す複数の画像中の前記演算対象となる
    画素の値に基づいて照明環境が画像に与える影響を示す
    照明成分データを求める工程と、を実行させることを特
    徴とするプログラム。
  8. 【請求項8】 コンピュータに画像処理を実行させるプ
    ログラムであって、前記プログラムのコンピュータによ
    る実行は、前記コンピュータに、 画像中の複数の領域を決定する工程と、 同一の被写体を示す複数の画像に基づいて、前記複数の
    領域のそれぞれにおいて照明環境が画像に与える影響を
    示す照明成分データを求める工程と、を実行させること
    を特徴とするプログラム。
  9. 【請求項9】 コンピュータに画像処理を実行させるプ
    ログラムを記録した記録媒体であって、前記プログラム
    のコンピュータによる実行は、前記コンピュータに、 演算対象となる画素の位置を特定する工程と、 同一の被写体を示す複数の画像中の前記演算対象となる
    画素の値に基づいて照明環境が画像に与える影響を示す
    照明成分データを求める工程と、を実行させることを特
    徴とする記録媒体。
  10. 【請求項10】 コンピュータに画像処理を実行させる
    プログラムを記録した記録媒体であって、前記プログラ
    ムのコンピュータによる実行は、前記コンピュータに、 画像中の複数の領域を決定する工程と、 同一の被写体を示す複数の画像に基づいて、前記複数の
    領域のそれぞれにおいて照明環境が画像に与える影響を
    示す照明成分データを求める工程と、を実行させること
    を特徴とする記録媒体。
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