JP2019516068A - 色差を測定する装置、システム、及び記録媒体 - Google Patents

色差を測定する装置、システム、及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

対象物の平均色値と比較対象の色値との間の色差を容易に測定することができる装置、システム、及び記録媒体が提供される。この装置は、対象物の画像ショットの画像データを取得する画像取得部と、画像内の対象物上の所定の画像領域を選択する領域選択部と、画像データの色値から、画像領域における色値の平均である平均色値を計算する平均値計算部と、平均色値、及び平均色値と同じ色空間における比較対象の色値の間の色差を計算する色差計算部と、色差に関する情報を出力する出力部と、を含む。

Description

本発明は、色差を測定するための装置、システム、及び記録媒体に関する。
米国特許出願公開第2014/0022535号は、飽和値、全スペクトル放射係数などの、測定対象の光学特性を測定するための装置、及び方法を開示している。米国特許出願公開第2014/0022535号において、測定対象物の光学特性を測定する前に、測定用開口部を通して入射する、所定の周囲光のスペクトル強度分布を測定して記憶する。次に、光学特性を測定するときには、記憶されている周囲光のスペクトル強度分布を用いて、測定された周囲光を観察用光源として用いた場合の光学特性を求める。
対象物が設置された状態で、屋外看板、構造物の外部又は内部に使用される壁装材などの対象物を遠くから見たときに、それらの対象物の全体的な色の傾向を把握するために、対象物の比較的広い領域の平均色値を求め、次に複数の色値の中から色差を測定する技術が要求される。対象物の表面にパターンがある場合、測定によって得られた色値は、測定対象物の領域の位置及びサイズに応じて変化することがある。したがって、本明細書で説明するような平均色値の測定には、単一の特定の点を測定するスペクトル光度計は好適ではない。一方、市販されているいくつかの測色計は、より広い領域を測定することができるが、このような装置は大型で高価であり、したがって携帯用ではない。これは、設置されている屋外看板などの対象物を測定することを困難にしている。したがって、例えば撮像部を備えた市販の携帯端末を用いて、測定領域の平均色値を容易に求め、複数の色値間の色差を測定することができる機能が必要となる。
本発明の目的は、対象物の平均色値と比較対象の色値との間の色差を容易に測定することができる装置、システム、及び記録媒体を提供することである。
対象物の画像ショットの画像データを取得する画像取得部と、画像内の対象物上の所定の画像領域を選択する領域選択部と、画像データの色値から、画像領域における色値の平均である平均色値を計算する平均値計算部と、平均色値及び平均色値と同じ色空間における比較対象の色値の間の色差を計算する色差計算部と、色差に関する情報を出力する出力部と、を含む装置が提供される。
上述の装置において、領域選択部は、画像内の画像領域の位置に応じて、平均色値が所定の許容範囲より大きく変化しない面積及び形状を有する領域を、画像領域として選択することが可能である。
上述の装置において、領域選択部は、特定面積及び形状を有する領域が画像内で移動したときに領域内の平均色値が所定の許容範囲より大きく変化しない位置における、特定の面積及び形状を有する領域を画像領域として選択することが可能である。
上述の装置は、ユーザ操作によって指定された画像内の領域を承認する承認部を更に含み、領域選択部は、承認部によって承認されたユーザ操作に応じて画像領域を選択することが可能である。
上述の装置において、領域選択部は、画像内の対象物全体を画像領域として選択することが可能である。
上述の装置において、領域選択部は、画像を撮影する撮像部と対象物との間の距離を、画像データに付加された撮像情報から取得し、距離が短いほど大きい面積を有する画像領域を選択することが可能である。
上述の装置において、領域選択部は、画像内の輝度値が輝度値限界を超える画素領域を除いて、画像領域を選択することが可能である。
装置は、画像データに基づいて画像を撮影する照明条件を計算し、計算された照明条件に応じて画像データの色値を補正する照明条件補正部を更に含むことが可能で、平均値計算部は、照明条件補正部によって補正された色値から平均色値を計算することが可能である。
装置は、画像を撮影する撮像部を更に含むことが可能である。
装置は、平均色値と同じ色空間内における色値である複数の基準色値、及び互いに関連しあう複数の対象物の識別情報を記憶する記憶部と、画像内の対象物の識別情報を取得する識別情報取得部と、色差が所定の色差範囲内にあるか否かを判定する判定部と、を更に含むことが可能である。ここで色差計算部が、複数の基準色値の中で識別情報に対応する基準色値と、平均色値との間の色差を計算し、出力部が、判定部による判定の結果を出力することが可能である。
上述の装置において、画像取得部が、第1の対象物を撮影することによって得られた第1の画像データ、及び第2の対象物を撮影することによって得られた第2の画像データを、画像データとして取得することと、平均値計算部が、第1の画像データの第1の平均色値を平均色値として計算し、第2の画像データの第2の平均色値を比較対象の色値として計算することと、色差計算部が、第1の平均色値と第2の平均色値との間の色差を計算することと、出力部が、色差が所定の色差範囲内にあるか否かを示す情報を出力することとが可能である。
上述の装置において、第1の対象物が印刷物であってもよく、色差が色差範囲内にない場合に、色差を小さくするよう印刷物の印刷データの色値を補正する、印刷データ補正部を更に備えることが可能である。
上述の装置は、平均色値と同じ色空間内における色値である複数の基準色値、及び互いに関連しあう複数の対象物の識別情報を記憶する記憶部と、色差の計算結果による識別情報を参照する参照部と、を更に含むことが可能である。ここで、色差計算部は、複数の基準色値の各々と平均色値との間の色差を計算し、出力部は、参照された識別情報を出力することが可能である。
上述の装置において、記憶部が、複数の対象物の各々について、対象物を撮影することによって得られた画像における色値の空間分布を空間周波数スペクトル領域内に変換することで得られた周波数分布を更に記憶することと、装置が、複数の対象物の各々について、記憶部に記憶された周波数分布を、画像取得部によって取得された画像データの画像における色値の空間分布を空間周波数スペクトル領域内に変換することによって得られた周波数分布と比較する比較処理部を更に含むことと、参照部が、比較処理部による比較の結果に従って、識別情報を更に参照することとが可能である。
更に、互いに通信可能に接続された端末装置とサーバ装置とを含むシステムが提供される。端末装置は、対象物の画像ショットの画像データを取得する画像取得部と、画像内の対象物上の所定の画像領域を選択する領域選択部と、画像データの色値から、画像領域における色値の平均である平均色値を計算する平均値計算部と、サーバ装置から受信した基準色値と平均色値との間の色差を計算する色差計算部と、画像内の対象物の識別情報をサーバ装置に送信し、識別情報によって示された、対象物に対応する基準色値をサーバ装置から受信する端末通信部と、色差に関する情報を出力する出力部と、を更に含む。サーバ装置は、平均色値と同じ色空間内における色値である複数の基準色値、及び互いに関連する複数の対象物の識別情報を記憶する記憶部と、識別情報を端末装置から受信し、複数の基準色値の中から識別情報によって示された、対象物に対応する基準色値を、端末装置に送信するサーバ通信部と、を含む。
更に、互いに通信可能に接続された端末装置とサーバ装置とを含むシステムが提供される。端末装置は、対象物の画像ショットの画像データを取得する画像取得部と、画像内の対象物上で所定の画像領域を選択する領域選択部と、画像領域における色値の平均である平均色値を、画像データの色値から計算する平均値計算部と、平均色値をサーバ装置に送信し、対象物の識別情報をサーバ装置から受信する端末通信部と、識別情報を出力する出力部と、を含む。サーバ装置は、平均色値と同じ色空間内における色値である複数の基準色値、及び互いに関連する複数の対象物の識別情報を記憶する記憶部と、端末装置から受信した平均色値と基準色値との間の色差を計算する色差計算部と、色差の計算結果による識別情報を参照する参照部と、平均色値を端末装置から受信し、参照部によって参照された識別情報を端末装置に送信するサーバ通信部と、を含む。
更に、互いに通信可能に接続された端末装置とサーバ装置とを含むシステムが提供される。端末装置は、対象物の画像ショットの画像データを取得する画像取得部と、画像内の対象物上の所定の画像領域を選択する領域選択部と、画像データをサーバ装置に送信し、対象物の識別情報をサーバ装置から受信する端末通信部と、識別情報を出力する出力部と、を含む。サーバ装置は、複数の基準色値及び互いに関連付けられた複数の対象物の識別情報を記憶する記憶部と、端末装置から受信した画像データの色値から、画像領域における色値の平均である平均色値を計算する平均値計算部と、平均色値と基準色値との間の色差を計算する色差計算部と、色差の計算結果による識別情報を参照する参照部と、画像データを端末装置から受信し、参照部によって参照した識別情報を端末装置へ送信するサーバ通信部と、を含む。
更に、互いに通信可能に接続された端末装置とサーバ装置とを含むシステムが提供される。端末装置は、印刷物である第1の対象物を撮影して得られた第1の画像データを取得する画像取得部と、第1の画像データ内の第1の対象物上の所定の画像領域を選択する領域選択部と、領域選択部によって選択された画像領域の画像データをサーバ装置に送信する端末通信部と、を含む。サーバ装置は、第2の対象物を撮影することによって得られた第2の画像データを記憶する記憶部と、第1の画像データの第1の平均色値及び第2の画像データの第2の平均色値を計算する平均値計算部と、第1の平均色値と第2の平均色値との間の色差を計算する色差計算部と、色差が所定の色差範囲内にない場合に色差を小さくするよう、印刷物の印刷データの色値を補正する印刷データ補正部と、第1の画像データを端末装置から受信するサーバ通信部と、を含む。
更に、対象物の画像ショットの画像データを取得する機能と、画像内の対象物上の所定の画像領域を選択する機能と、画像領域における色値の平均である平均色値を、画像データの色値から計算する機能と、平均色値と同じ色空間内の平均色値である比較対象の色値との間の色差を計算する機能と、色差に関する情報を出力する機能とをコンピュータに実行させるプログラムが記録される、非一時的コンピュータ可読記録媒体が提供される。
上述の装置、システム、及び記録媒体によって、対象物の平均色値と比較対象の色値との間の色差を容易に測定することができる。
端末装置1の構成を概略で示す図である。 表示部13に表示される画面の例を示す図である。 領域選択部22による、画像領域を選択する例を示す図である。 画像領域の面積に依存する平均色値の変動を示すグラフである。 領域選択部22による、画像領域を選択する他の方法を示す図である。 端末装置1によって実行される操作例を示すフロー図である。 端末装置1Aの構成を概略で示す図である。 端末装置1Aの記憶部14に記憶された情報例を示す図である。 端末装置1Aによって実行される操作例を示すフロー図である。 端末装置1Bの構成を概略で示す図である。 端末装置1Bの機能を示す概略図である。 端末装置1Bによって実行される操作例を示すフロー図である。 端末装置1Cの構成を概略で示す図である。 端末装置1Cの記憶部14に記憶された情報例を示す図である。 壁装材画像、及びそれらに対応する周波数分布画像の例を示す図である。 端末装置1Cによって実行される操作例を示すフロー図である。 通信システム3Dの構成を概略で示す図である。 通信システム3Eの構成を概略で示す図である。 通信システム3Eの操作シーケンス例を示す図である。 通信システム3Fの構成を概略で示す図である。 通信システム3Fの操作シーケンス例を示す図である。 通信システム3Gの構成を概略で示す図である。 通信システム3Gの操作シーケンス例を示す図である。
色差を測定する装置、システム、及び記録媒体を、添付の図を参照して以下で詳細に説明する。しかしながら、本発明の技術的範囲はそれらの実施形態に限定されず、その技術的範囲は、特許請求の範囲で開示される本発明とその均等物に及ぶ点に留意されたい。
図1は、端末装置1の構成を概略で示す図である。端末装置1は、カメラ付きスマートフォンなどの携帯端末によって実現され、例えばサイズが数cm〜数mの対象物におけるキャプチャ画像の比較的広範囲の平均色値を求め、複数の色値同士間の色差を測定する色差計として機能する。ここで言及される「比較的広範囲」は、画像内の対象物の一部又は全部であり、例えば画像内の概ね数mm平方の領域に対応している。端末装置1は、撮像部11、操作部12、表示部13、記憶部14、端末通信部15、及び制御部20を含む。
撮像部11は、端末装置1に設けられたカメラに相応し、対象物の画像を撮影して、RAW(DNG)データ、JPEG(JFIF)データ、sRGBデータ、又は同様のフォーマットで、測定対象物の画像データを取得する。これらのデータ形式のうちのいずれかが利用可能であるが、以下では、撮像部11がsRGBデータを取得する例について主に説明する。
操作部12は、例えばタッチパネル、キーボードなどで構成され、ユーザの操作を受ける。表示部13は、例えば液晶ディスプレイであり、タッチパネルディスプレイとして操作部12と一体化されてもよい。表示部13は出力部の一例であり、制御部20によって計算された色差に関する情報を出力する。
図2は、表示部13上に表示された画面の例を示す図である。ここで示す例において、撮像部11によって撮影された2つの画像50A及び50Bが表示部13の上部範囲に表示される。一方、画像50A内の矩形画像領域51における平均色値61、画像50B内の矩形画像領域52における平均色値62、及び平均色値61と62との間の色差63が、表示部13の下部範囲に表示される。ここで言及される「平均色値」は、画像領域51又は画像領域52における各画素のsRGB値の平均である。
記憶部14は、例えば、撮像部11によって取得された画像データ、端末装置1の動作に必要なデータなどを記憶する半導体メモリである。端末通信部15は、端末装置1が、データを外部装置への送信及び外部装置からの受信に使用するインターフェースである。
制御部20は、CPU、RAM、ROMなどから構成されており、端末装置1の操作を制御する。図1に示されるように、制御部20は、画像取得部21と、領域選択部22と、照明条件補正部23と、平均値計算部24と、色差計算部25とを、機能ブロックとして含む。
画像取得部21は、撮像部11によって撮影された対象物の画像の画像データを取得する。しかし、画像取得部21は、例えば端末通信部15を介して別の撮像装置で撮影された画像データを取得してもよい。
領域選択部22は、対象物の平均色値が計算されることになる画像内の、所定の画像領域を選択する。このとき、領域選択部22は、操作部12を用いた端末装置1のユーザに応じて画像領域を選択し、例えば、表示部13に表示されている画像内の範囲を特定する。例えば、操作部12及び表示部13がタッチパネルディスプレイを構成した場合に、領域選択部22は、ユーザが自分の指を用いて画像領域として指定した、表示された画像内の範囲を選択する。この場合、操作部12は、ユーザ操作によって指定された画像の領域を承認する承認部として機能する。
あるいは、領域選択部22は、ユーザ操作を行うことなく、画像領域を自動的に選択してもよい。このとき、領域選択部22は、画像内の位置によって平均色値が所定の許容範囲より大きく変化しない面積及び形状を有する領域を、所定の画像領域として選択することが可能である。この選択方法は、図3、図4を用いて説明する。
図3は、領域選択部22による画像領域の選択例を示す図形であり、図4は、画像領域の面積に依存する平均色値の変動を示すグラフである。図3は、チェッカーボードパターンの画像50において、それぞれ辺長がx1、x2、x3(ここで、x1<x2<x3)の正方形の画像領域51、52、53が選択された場合を示している。図4の横軸は、画像領域のスケールx(その一辺の長さ)を表し、図4の縦軸は画像領域における平均sRGB値を表す。図4に示される例において、画像領域のスケールxが3以下の範囲では、画像50内のパターンの結果として、それぞれのRGB平均色値はスケールxに応じて変化する。しかし、スケールxが3以上の範囲では、各平均色値は実質的に一定である。画像がチェッカーボードパターンを有する場合、領域が、少なくとも2×2のパターンにおいて少なくとも4つのチェックを含む正方形である限り、領域の位置及び面積に関係なく平均色値は一定となる。したがって領域選択部22は、画像内の対象物に、矩形や円などの特定の形状を有する領域を適用し、その領域の面積を徐々に拡大しながらそれぞれのRGB平均色値を計算し、次に、面積に依存するそれぞれの平均色値の変動が、許容範囲内に収まる面積及び形状を有する領域を選択してもよい。
あるいは、画像内の特定の面積及び形状を有する領域を移動させる場合に、その領域内の平均色値が所定の許容範囲を超えて変化しない位置における面積及び形状を有する領域を、領域選択部22によって所定の画像領域として選択してもよい。この選択方法は、図5を用いて説明する。
図5は、領域選択部22によって画像領域を選択するための、別の方法を示す図である。図5は、同じサイズを有する6つの正方形の画像領域51〜56が画像50内に示され、画像50は格子状領域及び空白領域の両方を含む場合の例を示す。この例において、画像領域51〜53は格子状領域内にあるため、各画像領域の平均色値は実質的に一定である。一方、各画像領域54〜56において、格子状領域の空白領域に対する面積の割合が異なるので、これらの各画像領域の平均色値は、画像領域51〜53の値とは異なり、領域によって変化する。したがって、領域選択部22は、画像中の特定の面積及び形状の領域が画像内で上下左右に設定画素数以上移動しても、得られた平均色値が実質的に一定となる位置に、正方形又は円(画像が拡大又は縮小した場合はその倍率に基づく類似形状)のような、特定の面積及び形状を有する領域を選択してもよい。
あるいは、領域選択部22は、画像を撮影する撮像部11と対象物との間の距離がより短くなるほど、大きい画像領域を選択することができる。このとき、例えば、領域選択部22は、RAWデータ、JPEGデータなどの画像データに付加されているExifデータなどの画像情報から焦点距離値を取得し、焦点距離が短くなるほど大きい表面積を有する画像領域を選択する。対象物の表面のパターンは、対象物からの距離が短いほどより詳細に画像内に現れるので、画像領域の面積を大きくすることで、画像領域がどのように適用されるかに依存するパターンによる平均色値の変動を抑制する。
あるいは、領域選択部22は、画像を望遠レンズか広角レンズのどちらで撮影したかによって異なる面積を有する画像領域を選択してもよい。一般的に、撮像部11と被写体(対象物)とが互いから離れている場合、望遠レンズで被写体を撮影することによって被写体を大きくすることになるので、詳細なパターンでさえ画像で見ることができる。逆に、撮像部11及び被写体が互いに近接している場合、広角レンズで被写体を撮影することによって被写体を小さく見せることになるので、詳細なパターンは画像内で見えなくなる。したがって、撮像部11と対象物との間の距離が同じであっても、領域選択部22は、広角レンズで撮影した画像の場合よりも望遠レンズで撮影した画像の場合に、より大きい面積を有する画像領域を選択することが可能である。
あるいは、領域選択部22は、撮影された画像の解像度に応じて異なる領域を有する画像領域を選択してもよい。一般的に、画像解像度が低い場合には被写体の詳細なパターンが視認されないため、比較的狭い領域を選択しても、その領域がどのように適用されるかに関わらず、実質的に一定の平均色値が得られる。一方、画像の解像度が高い場合には被写体の詳細なパターンが視認されるため、比較的広い領域が選択されない限り、平均色値は領域の位置などによって変化することになる。したがって、領域選択部22は、撮像部11と対象物との間の距離が同じであっても、画像解像度が高いほど、より大きい面積を有する画像領域を選択することが可能である。
あるいは、領域選択部22は、輝度値が輝度値限界よりも大きい画像内の画素領域を除外した画像領域を選択してもよい。「輝度値限界」は、白飛び、黒潰れなど、コントラストの差が認識できない輝度値を指す。画像内の被写体において、限界よりも明るい部分が完全な白になる部分の限界明度における白は、上限輝度値と呼ばれ、又は「白飛びしないハイライト」として知られている。一般的に、白飛びした領域は、例えば85%以上、90%以上などの被写体の反射率に相当する画素領域である。一方で、画像内の被写体において、限界よりも暗い部分が完全な黒になる部分の限界暗度における黒は、下限輝度値と呼ばれ、又は「黒潰れしないシャドウ」として知られている。一般的には、黒潰れした領域は、例えば3%以下、5%以下などの被写体の反射率に相当する画素領域である。このように、領域選択部22は、完全な白又は完全な黒と考えられる画素領域を除く画像領域を選択してもよい。
あるいは、領域選択部22は、画像内の対象物全体を画像領域として選択してもよい。
照明条件補正部23は、画像取得部21によって取得された画像データに基づいて、画像が撮影された照明条件を計算し、計算された照明条件に従って、その画像データの色値を補正する。そのため、測定対象物と、照明補正用の約18%の反射率の標準グレーカードとを一緒に撮影するか、又は同じ照明条件で、例えば事前に別々に撮影する。この標準グレーデータを用いて、次に照明条件補正部23は、例えば下記の原理に従って、対象物の画像データの色値を補正する。
最初に、所与の照明条件下で標準グレーを撮影及び測定して得た、リニアsRGB値(R,G,B)Gray−Measuredと、同じ標準グレーが規定された色空間(通常はD65又はD50)において事前に測定及び計算された、リニアsRGB値(R,G,B)Gray−Standardとの差が、補正値(R,G,B)Correction−Factorとして得られる。
補正値(R,G,B)Correction−Factorを用いて、照明条件補正部23は、次式で示すように、対象物の画像データのsRGB値(R,G,B)Measuredを補正する。
一方、照明条件補正部23は、撮像部11によって撮像された画像データの色値をL表色系値に変換してもよく、次に、標準グレーデータを用いて下記で説明する原理に従って、対象物の画像データの色値を補正する。
この場合、所与の照明条件下で標準グレーを撮影及び測定して得た、色度値(L,a,b)Gray−Measuredと、同じ標準グレーが規定された色空間(通常はD65又はD50)において事前に測定又は計算された、色度値(L,a,b)Gray−Standardとの差が、補正値(L,a,b)Correction−Factorとして得られる。
補正値(L,a,b)Correction−Factorを用いて、照明条件補正部23は、次式で示すように、対象物の画像データの色度値(L,a,b)Measuredを補正する。
これを介して、基準光源と撮影光源との間の差は容易に補正され、そのため、画像が基準光源とは異なる色温度を有する光源下で撮影される場合でも、端末装置1によって測定された色差は、常に基準光源でのグレー値からの色差として見なすことができる。
平均値計算部24は、照明条件補正部23によって補正された画像データの色値から、領域選択部22によって選択された画像領域における色値の平均である、平均色値を計算する。このとき、平均値計算部24は、例えば、選択された画像領域内の各画素のsR値、sG値、sB値の平均値を計算する。しかし、平均値計算部24は、対象画像領域におけるRGB値の取り扱いに限定されず、L値などの任意の所望の色空間における色値の平均値を計算してもよい。
例えば、L色空間における色値の平均値が計算される場合、平均値計算部24は、照明条件補正部23によって補正された画像データのsRGB値を、以下に示される式を介して変換する。
最初に平均値計算部24は、元の画像データのガンマ補正sRGB値sR、sG、sBを取り込み、sRGB規格に従ってガンマ補正を反転して、次式で示すようにリニアsRGB値R、G、Bを求める。
GとBは、Rに用いられるものと同様の式で計算することができる。
次に、平均値計算部24は、取得したRGB値を、次式で示すようにマトリクス変換を介してXYZ値に変換する。
このとき、平均値計算部24は、XYZ値の色温度を、Bradford及びVon Kriesによって提案されたような、色温度変換行列を用いて変換してもよい。
更に、平均値計算部24は、標準的なCIEの計算に基づいて、次式を介して、定められたXYZ値からL値を計算する。
ここで、Xn、Yn、及びZnは白色点座標である。このようにして、平均値計算部24は、例えば領域選択部22によって選択された画像領域における各画素の、L値、a値、b値の平均値を計算する。
色差計算部25は、平均値計算部24によって計算された平均色値と、同一色空間における比較対象の色値の平均色値との間の色差を計算する。比較対象の色値は、例えば、記憶部14に予め記憶されている基準の平均色値であってもよく、又は異なる画像について平均値計算部24によって得られた平均色値であってもよい。例えば、sRGB値のための色差を求める場合、色差計算部25は次式に従って色差ΔEを計算して、平均値計算部24によって計算された平均色値が(R,G,B)で表され、比較対象の色値が(R,G,B)で表されるものとする。
一方、L値のための色差を求める場合、色差計算部25は次式に従って色差ΔEを計算して、平均値計算部24によって計算された平均色値が(L,a,b)で表され、比較対象の色値が(L,a,b)で表されるものとする。
次に、色差計算部25は、計算された色差ΔEの値を、例えば図2の参照番号63に示すように、表示部13に表示させる。
図6は、端末装置1によって実行される操作例を示すフロー図である。図6の各ステップの処理は、記憶部14に記憶されているプログラムに基づいて、制御部20によって、端末装置1の各要素と協働して実行される。
最初に、画像取得部21は、撮像部11によって撮影された対象物の画像の画像データを取得する(S1)。次に領域選択部22は、上述のいずれか1つの方法を用いて、画像内の対象物における色値の平均を計算することになる、画像領域を選択する(S2)。照明条件補正部23は、S1で取得した画像データに基づいて、画像が撮影された照明条件を計算し、計算された照明条件に従ってその画像データの色値を補正する(S3)。次に、平均値計算部24は、S3で補正された画像データの色値から、S2で選択された画像領域における色値の平均である、平均色値を計算する(S4)。次に、色差計算部25は、S4で計算された平均色値と、同一色空間における比較対象の色値の平均色値との間の色差を計算し(S5)、S5で計算された色差の情報を表示部13に表示させる(S6)。そして図6の処理は終了する。
端末装置は、撮像部11を必ずしも含む必要はないことに留意されたい。換言すると、端末装置は、カメラを搭載していない携帯端末であってもよい。この場合であっても、別の撮像装置で撮影された画像データを取得することによって、上述のように色差及び平均色値を測定することができる。
更に、色差に関する情報の出力は、表示部13における表示に制限されず、音声出力又は外部装置へのデータ出力など、別のフォーマットであってもよい。
図7は、端末装置1Aの構成を概略で示す図である。端末装置1Aは、対象物の画像ショットの画像データから、屋外看板又は構造物の外部又は内部で使用される壁装材などの対象物の平均色値を計算し、その値を同一対象物の新しい断片又は限度見本の平均色値と比較して、対象物が耐用末期であるか否かを判定する。端末装置1Aのハードウェア構成は、端末装置1のハードウェア構成と実質的に同じであるが、識別情報取得部21A及び判定部26Aが、画像取得部21、領域選択部22、照明条件補正部23、平均値計算部24、及び色差計算部25に加えて制御部20Aの機能ブロックとして含まれることのみ、端末装置1とは異なる。したがって、端末装置1とは異なる端末装置1Aの部分のみを以下では説明し、端末装置1と同じ部品の説明は省略する。
図8は、端末装置1Aの記憶部14に記憶された情報例を示す図である。端末装置1Aの記憶部14は、平均値計算部24によって計算された平均色値と同じ色空間における色値である複数の基準色値を、複数の対象物の識別情報に関連付けて記憶する。図8に示された例では、この識別情報は、壁装材などの対象物の製品番号(No.1、No.2など)である。一方、基準色値は、製造時(新品時)の対象物の平均色値Anと、対象物の色が経時的に退色し、対象物が耐用末期にある状態の限度見本の平均色値Bnである(ここで、n=1、2、・・・)。これらの基準色値は、例えばsRGB値若しくはL値であってもよく、又は更に別の色空間における色値であってもよい。記憶された平均色値An及びBnは、照明条件補正部23で用いられる手段と同じ手段で照明条件を補正して得られる値、又は、基準光源下で撮影された画像の画像データから得られる値である。
識別情報取得部21Aは、画像取得部21によって取得された画像内の対象物の、製品番号などの識別情報を取得する。識別情報取得部21Aは、例えば、端末装置1Aのユーザによる入力操作、読み取られたバーコードなどに応答して、識別情報を取得してもよい。
端末装置1Aの色差計算部25は、記憶部14に記憶された複数の基準色値の中から、識別情報取得部21Aによって取得された識別情報に対応する基準色値を取得する。次に、色差計算部25は、領域選択部22によって選択され、照明条件補正部23によって照明条件が補正された画像領域の画像データから、基準色値と、平均値計算部24によって計算された平均色値との間の色差を計算する。
判定部26Aは、色差計算部25によって計算された色差ΔEが、所定の色差範囲内であるか否かを判定する。このとき、判定部26Aは、ΔEが所定の色差範囲外の値である場合に、対象物が退色して耐用末期である旨の表示を表示部13に表示させる。一方、判定部26Aは、ΔEが所定の色差範囲内の値である場合に、対象物が退色しておらず、耐用末期ではない旨の表示を表示部13に表示させる。色差範囲は、対象物を同時に見るとき、対象物同士間の色の違いが、人間の目では認識できない範囲(例えばL色空間を用いる場合はΔE<2)であってよく、又は、対象物を遠くから見るとき、構造及び色を含む対象物の表面におけるパターンの違いが、人によって確認できない範囲(例えばL色空間を用いる場合はΔE<10)であってもよい。
対象物が、記憶部14に記憶されている基準色値を有していない場合であっても、判定部26Aは、対象物及び同じ対象物の新しい断片又は限度見本を一緒に撮影し、次に両方の色差を求めることによって、対象物の色が退色したか否かを同様に判定できる。
図9は、端末装置1Aが実行する操作例を示すフロー図である。図9の各ブロックの処理は、記憶部14に記憶されているプログラムに基づいて、制御部20Aによって、端末装置1の各要素と協働して実行される。
S11〜S14における、対象物の画像データの取得、画像領域の選択、照明条件に応じた画像データの色値の補正、及び平均色値の計算は、図6のS1〜S4と同じである。S14の後、識別情報取得部21Aは、S11で取得した画像中の対象物の識別情報を取得する(S15)。次に、色差計算部25は、S15で取得した識別情報に対応する基準色値を記憶部14から取得し(S16)、その基準色値とS14で計算された平均色値との間の色差を計算する(S17)。更に、判定部26Aは、S17で計算された色差ΔEが所定の閾値Tよりも低いか否かを判定する(S18)。ΔE<Tである場合(S18でYes)、判定部26Aは、対象物が退色しておらず耐用末期ではない旨の表示を表示部13に表示し(S19)、その一方で、ΔE≧Tである場合(S18でNo)、判定部26Aは、対象物が退色しており耐用末期である旨の表示を表示部13に表示させる(S20)。そして図9の処理は終了する。
図10は、端末装置1Bの構成を概略で示す図である。端末装置1Bは、例えば、壁装材などの印刷物である第1の対象物を撮影することによって得られた第1の画像の第1の平均色値を計算し、印刷物を貼る壁面などの第2の対象物を撮影することによって得られた第2の画像の第2の平均色値を計算して、両方間の色差を相殺するよう印刷物の印刷データを補正する。端末装置1Bのハードウェア構成は、端末装置1のハードウェア構成と実質的に同じであるが、印刷データ補正部26Bが、画像取得部21、領域選択部22、照明条件補正部23、平均値計算部24、及び色差計算部25に加えて制御部20Bの機能ブロックとして含まれることのみ、端末装置1とは異なる。したがって、端末装置1とは異なる端末装置1Bの部分のみを以下では説明し、端末装置1と同じ部品の説明は省略する。
図11は、端末装置1Bの機能を示す概略図である。端末装置1Bは、例えば、レンガ模様の壁面72と同じ色及びパターンを有する壁装材を印刷によって作り出す際の、カラーマッチングに用いられる。ユーザは、端末装置1Bの撮像部11を用いて、壁面72に貼り付ける壁装材の印刷物71を、照明補正用の標準グレーカード73と一緒に(又は同じ照明条件で別個に)撮影し、同様に壁面72及び標準グレーカード73を撮影する。端末装置1Bは、第1の平均色値及び第2の平均色値を計算する。これらの照明条件は、印刷物71の画像50A及び壁面72の画像50Bのためにそれぞれ補正されている。更に、端末装置1Bは、2つの平均色値間の色差ΔEを計算し、その色差ΔEを相殺するように、プリンタ4に送信する印刷物71の印刷データを補正する。印刷物71が、平均色値同士間の色差が排除されるように作り出されると、人が印刷物71と壁面72との間の違いを、近くで確認することが可能となる。しかし、遠くからは詳細なパターンを確認することができないので、印刷物71は、遠くから見ると壁面72と同じ色及びパターンを有する壁装材として現れることになる。したがって、壁面72に貼られたときでも目立たない壁装材が、このカラーマッチングの結果、印刷物として得ることができる。
端末装置1Bの画像取得部21は、印刷物71である第1の対象物を撮影することによって得られた第1の画像データ、及び、印刷物の色の比較対象としての役割を担う壁面72である第2の対象物を撮影することによって得られた第2の画像データを、画像データとして取得する。画像データのこれらの例は、撮像部11によって撮影されてもよく、又は別の撮像装置によって撮影されてもよい。
平均値計算部24は、照明条件補正部23によって補正された画像データの色値から、領域選択部22によって選択された画像領域の平均色値である、第1及び第2の両画像データの第1及び第2の平均色値を計算する。
色差計算部25は、平均値計算部24によって計算された第1の平均色値と第2の平均色値との間の色差ΔEを計算し、次にこの色差ΔEが所定の色差範囲内であるか否かを示す情報を表示部13に表示させる。
色差計算部25によって計算された色差ΔEが、所定の色差範囲内にない場合、印刷データ補正部26Bは、以下で説明する式に従って色差を小さくするよう、印刷物71の印刷データの色値(YMCK)を補正する。この色差範囲は、例えば、印刷物71のパターンと壁面72との間の差が、遠くからでは認識できない範囲(例えば、L色空間においてΔE<10)であってもよい。
プリンタ4に送られた印刷物71の印刷データ(Y,M,C,K)Printed−YMCKは、以下の式に従った画像データのリニアsRGB値(R,G,B)Original−Photoから求められる(加法混色から減法混色に変換される)。
元のsRGB値(R,G,B)Original−Photoは、照明条件補正部23に用いられた手段と同じ手段を用いて、標準グレーデータに応じて照明条件を補正した値とすることが可能である。プリンタ4は、印刷データ(Y,M,C,K)Printed−YMCKに従って印刷物71を印刷し、得られた画像は次に撮像部11を用いて撮影される。
次式に示すように、撮影画像50AのリニアsRGB値(R,G,B)1st−Print−Photoと、元のsRGB値(R,G,B)Original−Photoとの間の差が、(R,G,B)1st−Compensation−Factorとして得られる。
(R,G,B)1st−Print−Photoと、比較対象としての役割を担う画像50BのsRGB値との間の色差が所定の色差範囲内に入らない場合、次式で示すように、印刷データ補正部26Bは、元のsRGB値(R,G,B)Original−Photoから差(R,G,B)1st−Compensation−Factorを差し引くことによって、次の印刷データ(Y,M,C,K)2nd−Printed−YMCKを求める。換言すると、印刷データ補正部26Bは、色の減法混色において補色を相対的に増加させることで、色の加法混色における過剰な色の補正を行う。
次に、プリンタ4は、印刷データ(Y,M,C,K)2nd−Printed−YMCKに従って印刷物71を再印刷し、得られた画像は次に撮像部11を用いて撮影される。
第2の撮影画像50AのリニアsRGB値と、比較対象としての役割を担う画像50BのsRGB値との間の色差が、所定の色差範囲内に入らない場合、印刷データ補正部26Bは、次式に示すように、元のsRGB値(R,G,B)Original−Photoからの第1回目と同様に得られた差(R,G,B)2nd−Compensation−Factorを差し引くことによって、次の印刷データ(Y,M,C,K)3rd−Printed−YMCKを求める。
その後同様に、印刷データ補正部26Bは、撮影画像50AのリニアsRGB値と、比較対象としての役割を担う画像50BのsRGB値との間の色差が、所定の色差範囲内となるまで、印刷データを繰り返し補正する。
図12は、端末装置1Bによって実行される操作例を示すフロー図である。図12の各ブロックの処理は、記憶部14に記憶されているプログラムに基づいて、制御部20Bによって、端末装置1Bの各要素と協働して実行される。
最初に、画像取得部21は、印刷データYMCKに従って印刷された印刷物71の画像50Aの画像データと、比較対象の役割を担う壁面72などの画像50Bの画像データとを取得する(S21)。次に領域選択部22は、上述のいずれか1つの方法を用いて、色値の平均を計算することになる、画像50A及び50Bの各々の画像領域を選択する(S22)。照明条件補正部23は、S21で取得した画像データに基づいて、画像50A及び50Bがそれぞれ撮影された照明条件を計算し、計算された照明条件に従ってその画像データの色値を補正する(S23)。次に平均値計算部24は、S22で選択された画像領域について、S23で補正された画像50A及び50Bの画像データのそれぞれの色値から、第1の平均色値R、及び第2の平均色値Rを計算する(S24)。
次に色差計算部25は、S24で計算された第1の平均色値Rと第2の平均色値Rとの間の色差を計算する(S25)。印刷データ補正部26Bは、S25で計算された色差ΔEが所定の閾値Tよりも小さいか否かを判定する(S26)。図12の処理はΔE<Tの場合(S26でYes)、終了する。一方、ΔE≧Tの場合(S26でNo)、印刷データ補正部26Bは、色差を小さくするよう、上述の式に従って印刷物71の印刷データYMCKを補正する(S27)。次に処理はS21に戻り、上述のステップを繰り返す。
図13は、端末装置1Cの構成を概略で示す図である。端末装置1Cは、例えば、構造物の外部又は内部で使用される壁装材などの対象物の平均色値を、その対象物を撮影して得られた画像の画像データから計算し、記憶部14に記憶された複数の壁装材の中から、平均色値が対象物の色値に近い壁装材を参照し、参照した壁装材に関する情報を表示部13に表示する。端末装置1Cのハードウェア構成は、端末装置1のハードウェア構成と実質的に同じであるが、周波数変換部26C、比較処理部27C、及び参照部28Cが、画像取得部21、領域選択部22、照明条件補正部23、平均値計算部24、及び色差計算部25に加えて制御部20Cの機能ブロックとして含まれることのみ、端末装置1とは異なる。したがって、端末装置1とは異なる端末装置1Cの部分のみを以下では説明し、端末装置1と同じ部品の説明は省略する。
図14は、端末装置1Cの記憶部14に記憶された情報例を示す図である。端末装置1Cの記憶部14は、複数の壁装材(対象物)の各々の、壁装材の製品番号(識別情報)、名称、製造時の画像(写真)、その画像の撮影条件、その画像の壁装材の平均色値、及び画像における色値の空間分布を空間周波数スペクトル領域内に変換することによって得られた周波数分布を記憶し、これら全ては互いに関連する。図14に示される例において、記憶された撮影条件には、撮影倍率、解像度、及び光源の色温度が含まれる。一方、色差計算部25が色差を計算するときに、比較対象の役割を担う基準色値の平均色値は、平均値計算部24によって計算された平均色値と同じ色空間における色値である。これらの基準色値は、例えばsRGB値若しくはL値であってもよく、又は更に別の色空間における色値であってもよい。
図15は、壁装材画像、及び対応する周波数分布画像の例を示す図である。参照番号80A〜80Cは、木材、大理石、及び布地パターンを有する壁装材の画像を示し、参照番号90A〜90Cは、参照番号80A〜80Cで示された画像に対応する周波数分布の画像を、それぞれ示す。これらの周波数分布画像は、元の画像のx及びy方向における輝度値の空間分布にフーリエ変換することによって得られた画像であり、より高い周波数成分を有する点は、より明るい点で表される。参照番号90A〜90Cで示されるような画像が、周波数分布として端末装置1Cの記憶部14に記憶される。
端末装置1Cの色差計算部25は、記憶部14に記憶された複数の基準色値の各々について、領域選択部22によって選択された画像領域の画像データから平均計算部24によって計算された平均色値から、色差を計算する。その照明条件は、照明条件補正部23によって補正されている。
周波数変換部26Cは、画像取得部21によって取得された画像データが表す画像における色値の空間分布を、空間周波数スペクトル領域に変換して、周波数分布を取得する。この色値空間分布は、輝度値を含む空間分布であってもよい。一方、空間分布から周波数分布への変換の代表例としてフーリエ変換を行うが、積分変換、ラプラス変換、離散コサイン変換、離散ウェーブレット変換など、別の変換も用いてもよい。
比較処理部27Cは、記憶部14に記憶された複数の壁装材(対象物)の周波数分布と、周波数変換部26Cが取得した周波数分布とを比較する。具体的には、比較処理部27Cは、記憶部14に記憶された各壁装材の周波数分布と、周波数変換部26Cによって取得された周波数分布との間のパターンマッチングを実行し、パターンが一致するか否かを判定する。
あるいは、比較処理部27Cは、各周波数分布のスペクトル強度を一定の割合で変化させながらパターンマッチングを実行してもよい。輝度値周波数分布のスペクトル強度は、異なる撮影条件下では変化する可能性が高いため、比較処理部27Cは、パターンが互いに類似しているか否かを基に、一致しているか否かを判定してよい。
あるいは、比較処理部27Cは、記憶部14に記憶された各壁装材の周波数分布と、周波数変換部26Cによって取得された周波数分布とのヒストグラムを統計処理して、次に両方を比較してもよい。統計処理後の比較は、例えば、各スペクトルのピーク周波数、その半値幅、又はその両方を比較することである。各スペクトルに複数のピークが存在する場合には、それぞれのスペクトルの間で、個々のピーク周波数と半値幅とのセットを比較してもよい。
参照部28Cは、色差計算部25によって実行された計算結果と、比較処理部27Cによる比較結果とに従って、記憶部14に記憶された各壁装材の識別情報を参照する。例えば、参照部28Cは、記憶部14の各壁装材の製品番号を、パターンマッチングによって求められた色差及び周波数分布差が最も小さい方から順に抽出し、それらの製造番号、並びに名称、製造時の画像などの情報を、表示部13に表示させる。換言すると、参照部28Cは、記憶部14の撮像部11が撮影した画像と同じ壁装材を求め、複数の壁装材画像を分類した後、それらの画像を、色差及び周波数分布差が最も小さい画像から順に、ユーザに提示する。しかし、色差及び周波数分布差が最も小さい順からの表示に制限せず、最も小さい色差及び周波数分布差を有する壁装材のみを表示してもよく、又は、閾値よりも小さい色差と周波数分布差を有する壁装材を表示してもよい。
周波数領域に変換された画像同士の間でパターンマッチングを実行したときの画像同士の間の差は、元の壁装材画像同士の間の差よりも大きくなる傾向がある。したがって、2つの段階の画像パターンマッチングを介して、すなわち色差及び周波数分布によって候補を絞り込むことによって、目標壁装材と同一の壁装材や類似の壁装材を、正確に求めることができる。
参照部28Cが、色差計算部25によって計算された色差、及び比較処理部27Cによるパターンマッチングを介して求められた周波数分布の差が最も小さい壁装材に関するウェブサイトが、表示部13に表示される。これを介して、端末装置1Cの制御プログラムは、壁装材が撮影される際に、ユーザを、壁装材のオンラインカタログ、又は壁装材を購入できる電子商取引サイトに案内するアプリケーションとして機能する。
図16は、端末装置1Cが実行する操作例を示すフロー図である。図16の各ステップの処理は、記憶部14に記憶されているプログラムに基づいて、制御部20Cによって、端末装置1Cの各要素と協働して実行される。
S31〜S34における、対象物の画像データの取得、画像領域の選択、照明条件に応じた画像データの色値の補正、及び平均色値の計算は、図6のS1〜S4と同じである。S34の後、色差計算部25は、記憶部14に記憶された各基準色値と、S34で計算された平均色値との間の色差を計算する(S35)。周波数変換部26Cは、S32で選択された画像領域における色値の空間分布を周波数分布に変換する(S36)。次に、比較処理部27Cは、記憶部14に記憶されている各壁装材の周波数分布を、S36で変換して得られた周波数分布と比較する(すなわちパターンマッチングを実行する)(S37)。参照部28Cは、S35の計算結果における最も小さい色差、及びS37での比較結果における最も小さい差から順に、記憶部14の各壁装材の製品番号(識別情報)を参照し、その製品番号を、壁装材の名称、画像などと共に表示部13に表示させる(S38)。更に、参照部28Cは、S35の計算結果における色差が最も小さく、S37の比較結果における最も小さい差を有する壁装材に関するウェブサイトを、表示部13に表示させる(S39)。そして図16の処理は終了する。
端末装置1A〜1Cは、端末装置単体として、耐用末期の判定、印刷物のカラーマッチング、及び壁装材検索の機能を実行可能であるが、これらの機能は、通信ネットワークを介して互いに接続された端末装置とサーバ装置とを含むシステムによって、実現することができる。上述の機能がこのようなシステムによって実現される場合の例が、以降で説明される。
図17は、通信システム3Dの構成を概略で示す図である。通信システム3Dは、端末装置1Aのように、対象物としての役割を担う壁装材などの耐用末期を判定するシステムである。通信システム3Dは、端末装置1D及びサーバ装置2Dを含み、これらの装置は、有線又は無線通信ネットワーク5を介して、互いに通信可能に接続されている。
端末装置1Dのハードウェア構成は、端末装置1Aのハードウェア構成と同じであり、端末装置1Dの制御部20Dの機能ブロックは、端末装置1Aの制御部20Aの機能ブロックと同じである。端末装置1Dの端末通信部15は、識別情報取得部21Aによって取得された壁装材などの対象物の識別情報をサーバ装置2Dに送信し、その識別情報が示す対象物に対応する基準色値をサーバ装置2Dから受信する。端末装置1Dの色差計算部25は、サーバ装置2Dから受信した基準色値と、平均値計算部24によって計算された平均色値との間の色差を計算する。端末装置1Dの判定部26Aは、色差に関する判定結果を示す情報を表示部13に表示させる。
サーバ装置2Dは、記憶部34、サーバ通信部35、及び制御部40Dを含む。端末装置1Aの記憶部14のように、記憶部34は、端末装置1Dの平均値計算部24によって計算された平均色値と同じ色空間における色値であり、複数の対象物の識別情報に関連した複数の基準色値を記憶する。記憶部34に記憶された情報の具体的な詳細は、図8に示す情報と同じである。サーバ通信部35は、端末装置1Dから識別情報を受信し、その識別情報が示す、対象物に対応する基準色値を、端末装置1Dに送信する。制御部40Dは、CPU、RAM、ROMなどを含み、記憶部34に記憶された複数の基準色値のうちの、端末装置1Dから受信した識別情報が示す対象物に対応する基準色値を抽出する。
通信システム3Dによると、端末装置1Dよりも記憶容量が大きいサーバ装置2Dにおいて、複数の壁装材の識別情報及び基準色値を記憶することで、データベースのサイズを大きくすることができる。更に、データベースを単一箇所、すなわちサーバ装置2Dに集約することで、データベースの更新などの操作を容易にする。
図18は、通信システム3Eの構成を概略で示す図である。通信システム3Eは、端末装置1Bのように、印刷物の色が目標色に一致するように印刷データを補正するシステムである。通信システム3Eは、端末装置1E及びサーバ装置2Eを含み、これらの装置は、有線又は無線通信ネットワーク5を介して互いに通信可能に接続されている。更に、プリンタ4は、通信ケーブルなどを用いてサーバ装置2Eに接続されている。
端末装置1Eのハードウェア構成は端末装置1Bと同一であり、端末装置1Eは、画像取得部21及び領域選択部22が、制御部20Eの機能ブロックとして含まれることのみ、端末装置1Bとは異なる。画像取得部21及び領域選択部22の機能は、端末装置1Bの機能と同じである。端末装置1Eの端末通信部15は、領域選択部22によって選択された画像領域を含む画像データを、サーバ装置2Eに送信する。
サーバ装置2Eのハードウェア構成は、サーバ装置2Dのハードウェア構成と同じである。サーバ装置2Eのサーバ通信部35は、印刷物である第1の対象物を撮影して得られた第1の画像データを、端末装置1Eから受信する。サーバ装置2Eの記憶部34は、印刷物の色との比較の対象としての役割を担う、壁面などの第2の対象物を撮影して得られた第2の画像データを記憶する。サーバ装置2Eの制御部40Eは、機能ブロックとして、照明条件補正部43と、平均値計算部44と、色差計算部45と、印刷データ補正部46Eと、を備える。これらの機能ブロックの機能は、端末装置1Bの照明条件補正部23、平均値計算部24、色差計算部25、印刷データ補正部26Bのそれぞれと同じである。
図19は、通信システム3Eの操作シーケンス例を示す図である。図19の各ステップの処理は、記憶部14及び34に記憶されているプログラムに基づいて、制御部20E及び40Eによって、端末装置1E及びサーバ装置2Eのそれぞれの要素と協働して実行される。
最初に、端末装置1Eの画像取得部21は、印刷データYMCKに従って印刷された印刷物の画像である第1の画像データを取得する(S41)。次に上述の方法のうちのいずれか1つを用いて、領域選択部22は、S41で取得された画像内の色値の平均を計算することになる画像領域を選択する(S42)。次に、端末装置1Eの制御部20Eは、S42で選択された画像領域の第1の画像データを、端末通信部15を用いてサーバ装置2Eに送信する(S43)。
サーバ装置2Eの照明条件補正部43は、受信した第1の画像データが撮影された照明条件を、その画像データに基づいて計算し、その計算された照明条件に従ってその画像データの色値を補正する(S44)。S42で選択された画像領域について、平均値計算部44は、S44で補正した第1の画像データの色値から第1の平均色値Rを計算し、記憶部34の第2の画像データの色値から第2の平均色値Rを計算する(S45)。
次に、色差計算部45は、S45で計算された、第1の平均色値Rと第2の平均色値Rとの間の色差を計算する(S46)。S46で計算された色差ΔEが、所定の閾値Tよりも大きい場合、印刷データ補正部46Eは、色差を小さくするよう上述の式に従って、印刷物の印刷データYMCKを補正する(S47)。次に、サーバ装置2Eの制御部40Eは、S47で修正された印刷データを、サーバ通信部35を用いてプリンタ4に出力する(S48)。そして図19の処理は終了する。図19のステップは、色差ΔEがS47で閾値Tを下回るまで、必要に応じて複数回繰り返される。
通信システム3Eによると、サーバ装置2Eの印刷データ補正部46Eによって、プリンタ4の印刷データが補正される。端末装置1Eよりも速い処理速度、及び大きい記憶容量を有するサーバ装置2Eを用いて、印刷データの補正処理を実行することによって、処理をより迅速に、より正確に行うことができる。
図20は、通信システム3Fの構成を概略で示す図である。通信システム3Fは、端末装置1Cのように、撮影された壁装材と同一の壁装材を見つけ、その壁装材をユーザに提示するためのシステムである。通信システム3Fは、端末装置1F及びサーバ装置2Fを含み、これらの装置は、有線又は無線通信ネットワーク5を介して互いに通信可能に接続されている。
端末装置1Fのハードウェア構成は端末装置1Cのハードウェア構成と同一であり、端末装置1Fは、画像取得部21と、領域選択部22と、照明条件補正部23と、平均値計算部24と、周波数変換部26Fとが、制御部20Fの機能ブロックとして含まれることのみ、端末装置1Cとは異なる。これらの機能ブロックの機能は、端末装置1Cの、画像取得部21、領域選択部22、照明条件補正部23、平均値計算部24、及び周波数変換部26Cのそれぞれの機能と同じである。端末装置1Fの端末通信部15は、平均値計算部24によって計算された平均色値と、周波数変換部26Cによって計算された周波数分布の画像データとをサーバ装置2Fに送信し、サーバ装置2Fによって参照した対象物の識別情報(壁装材の製品番号)などを、サーバ装置2Fから受信する。端末装置1Fの制御部20Fは、サーバ装置2Fから受信した対象物の識別情報などを表示部13に表示させる。
サーバ装置2Fのハードウェア構成は、サーバ装置2Dのハードウェア構成と同じである。端末装置1Cの記憶部14のように、サーバ装置2Fの記憶部34は、端末装置1Fの平均値計算部24によって計算された平均色値と同じ色空間における色値である、複数の対象物の識別情報に関連した複数の基準色値を記憶する。記憶部34に記憶された情報の具体的な詳細は、図14に示す情報と同じである。サーバ通信部35は、端末装置1Fから平均色値及び周波数分布画像データを受信し、制御部40Fによって参照された識別情報を端末装置1Fに送信する。
サーバ装置2Fの制御部40Fは、機能ブロックとして、色差計算部45と、比較処理部47Fと、参照部48Fと、を含む。これらの機能ブロックの機能は、端末装置1Cの色差計算部25、比較処理部27C、及び参照部28Cのそれぞれの機能と同じである。特に、色差計算部45は、記憶部34に記憶された複数の基準色値の各々と、端末装置1Fから受信した平均色値との間の色差を計算する。
図21は、通信システム3Fの操作シーケンス例を示す図である。図21の各ステップの処理は、記憶部14及び34に記憶されているプログラムに基づいて、制御部20F及び40Fによって、端末装置1F及びサーバ装置2Fのそれぞれの要素と協働して実行される。
S51〜S54における、対象物の画像データの取得、画像領域の選択、平均色値の計算、及び周波数分布への変換は、それぞれ図16のS31、S32、S34、及びS36と同じである。図21に図示しないが、S53に先立って、端末装置1Fの照明条件補正部23が、図16のS33と同じ方法で照明条件に従って画像データの色値を補正することが可能である。S54の後に、端末装置1Fの制御部20Fは、S53で計算された平均色値、及びS54での変換から得た周波数分布画像データを、端末通信部15を用いてサーバ装置2Fに送信する(S55)。
サーバ装置2Fの色差計算部45は、記憶部34に記憶された複数の各基準色値と、端末装置1Fから受信した平均色値との間の色差を計算する(S56)。次に、比較処理部47Fは、記憶部34に記憶されている各壁装材の周波数分布を、端末装置1Fから受信した周波数分布と比較する(すなわちパターンマッチングを実行する)(S57)。参照部48Fは、S56の計算結果における最も小さい色差から、及びS57における比較結果の最も小さい差から順に、記憶部34に記憶されている各壁装材の対象物の識別情報(壁装材の製品番号)を参照する(S58)。次に、サーバ装置2Fの制御部40Fは、S58で参照した識別情報などを、サーバ通信部35を用いて端末装置1Fに送信する(S59)。このとき、端末装置1Fの制御部20Fは、受信した識別情報などを表示部13に表示させる(S60)。そして図21の処理は終了する。
この通信システム3Fによると、端末装置1Fよりも記憶容量が大きいサーバ装置2Fにおいて、複数の壁装材の識別情報及び基準色値を記憶することで、データベースのサイズを大きくすることができる。更に、端末装置1Fよりも速い処理速度を有するサーバ装置2Fを用いて、探索処理を実行することによって、処理をより迅速に、より正確に行うことができる。
図22は、通信システム3Gの構成を概略で示す図である。通信システム3Gは、端末装置1Cのように、撮影された壁装材と同一の壁装材を見つけ、その壁装材をユーザに提示するシステムである。通信システム3Gは、端末装置1G及びサーバ装置2Gを含み、これらの装置は、有線又は無線通信ネットワーク5を介して互いに通信可能に接続されている。
端末装置1Gのハードウェア構成は端末装置1Cのハードウェア構成と同一であり、端末装置1Gは、画像取得部21及び領域選択部22が制御部20Gの機能ブロックとして含まれることのみ、端末装置1Cとは異なる。画像取得部21と領域選択部22の機能は、端末装置1Cの機能と同じである。端末装置1Gの端末通信部15は、画像取得部21が取得した画像データをサーバ装置2Gに送信し、サーバ装置2Gによって参照される対象物の識別情報(壁装材の製品番号)などをサーバ装置2Gから受信する。端末装置1Fの制御部20Gは、サーバ装置2Gから受信した対象物の識別情報などを表示部13に表示させる。
サーバ装置2Gのハードウェア構成は、サーバ装置2Dのハードウェア構成と同じである。端末装置1Cの記憶部14のように、サーバ装置2Gの記憶部34は、サーバ装置2Gの制御部40Gによって計算された平均色値と同じ色空間における色値であり、複数の対象物の識別情報に関連した複数の基準色値を記憶する。記憶部34に記憶された情報の具体的な詳細は、図14に示す情報と同じである。サーバ通信部35は、端末装置1Gから対象物の画像データを受信し、制御部40Gによって参照された識別情報を端末装置1Gに送信する。
サーバ装置2Gの制御部40Gは、機能ブロックとして、照明条件補正部43と、平均値計算部44と、色差計算部45と、周波数変換部46Gと、比較処理部47Gと、参照部48Gと、を備える。これらの機能ブロックの機能は、端末装置1Cの照明条件補正部23、平均値計算部24、色差計算部25、周波数変換部26C、比較処理部27C、及び参照部28Cのそれぞれの機能と同じである。特に、平均値計算部44は、端末装置1Gから受信して照明条件補正部43によって照明条件が補正された画像データの色値から、領域選択部22によって選択された画像領域における色値の平均である平均色値を計算する。
図23は、通信システム3Gの操作シーケンス例を示す図である。図23の各ステップの処理は、記憶部14及び34に記憶されているプログラムに基づいて、制御部20G及び40Gによって、端末装置1G及びサーバ装置2Gのそれぞれの要素と協働して実行される。
S61及びS62における、対象物の画像データの取得、及び画像領域選択は、図16におけるS31及びS32のものと同じである。S62の後で、端末装置1Fの制御部20Fは、S62で選択された画像領域を含む画像データを、端末通信部15を用いてサーバ装置2Gに送信する(S63)。
サーバ装置2Gの平均値計算部44は、端末装置1Gから受信した画像データの色値から、領域選択部22によって選択された画像領域における色値の平均である平均色値を計算する(S64)。図23に図示しないが、S64に先立って、照明条件補正部43が画像データの色値を、図16のS33と同じ方法で照明条件に従って補正することが可能である。次に、色差計算部45は、記憶部34に記憶された各基準色値と、S64で計算された平均色値との間の色差を計算する(S65)。周波数変換部46Gは、S62で選択された画像領域における色値の空間分布を、周波数分布に変換する(S66)。次に、比較処理部47Cは、記憶部34に記憶されている各壁装材の周波数分布を、S66で変換して得られた周波数分布と比較する(すなわちパターンマッチングを実行する)(S67)。参照部48Fは、S65の計算結果における最も小さい色差から、及びS67における比較結果の最も小さい差から順に、記憶部34に記憶されている各壁装材の対象物の識別情報(壁装材の製品番号)を参照する(S68)。
次に、サーバ装置2Gの制御部40Gは、S68で参照された識別情報などを、サーバ通信部35を用いて端末装置1Gに送信する(S69)。このとき、端末装置1Gの制御部20Gは、受信した識別情報などを表示部13に表示させる(S70)。そして図23の処理は終了する。
この通信システム3Gによると、端末装置1Gよりも記憶容量が大きいサーバ装置2Gにおいて、複数の壁装材の識別情報及び基準色値を記憶することで、データベースのサイズを大きくすることができる。更に、端末装置1Gよりも速い処理速度を有するサーバ装置2Gを用いて、周波数分布への変換の処理、及び探索処理を実行することによって、通信システム3Fよりも、処理を更に迅速に、より正確に行うことができる。
端末装置1〜1Gの制御部20〜20G、及びサーバ装置2D〜2Gの制御部40D〜40Gの機能の各々を、コンピュータ上で実現するためのコンピュータプログラムは、コンピュータが読み取ることができる磁気記録媒体又は光学記録媒体などの記録媒体に提供され、記録することができる。
上述の実施形態は、本発明の本質的な趣旨を逸脱することなく、様々な方法で改変され得る。例えば図2は、2枚の画像50Aと50Bとの間の色差を求めた場合の例を示しているが、1枚の画像に撮影された2つの対象物間の色差を求めるか、又は撮像部11で撮影した画像と記憶部14に予め記憶された画像との間の色差を事前に求めてもよい。一方、測定の対象である画像は、撮像部11で撮影された画像に限定されず、端末装置1〜1Gとは異なる端末によって撮影された画像であってもよい。
更に、領域選択部22によって画像情報から取得された情報は、焦点距離に制限されず、例えば、有効絞り値(F絞り)、シャッタースピード、ISO感度、これらの値から計算される基準輝度値などを含んでもよい。
更に、図19におけるS43、図21におけるS55、及び図23におけるS63で送られた情報は、画像データに加えて画像の撮影条件に関する画像情報を含んでもよい。画像データの例が、互いに異なる撮影条件(例えば、異なる端末装置、同じ端末装置だが異なるシーン)で取得された場合であっても、撮影条件の違いを補正したサーバ装置において色差計算又は周波数分布比較を行うことができる。例えば、撮影時の光源の色温度が画像同士間で異なる場合、比較処理部47F及び47Gは、送られた画像情報に基づいて画像データの例のうちの1つを処理した、サーバ装置の制御部に対して、それぞれの色温度が一致するように比較処理を実行してもよい。同様に、撮影時のISO感度が画像同士間で異なる場合、比較処理部47F及び47Gは、送られた画像情報に基づいて画像データの例のうちの1つを処理した、サーバ装置の制御部に対して、それぞれのISO感度が一致するように比較処理を実行してもよい。

Claims (19)

  1. 対象物の画像ショットの画像データを取得する画像取得部と、
    前記画像内の前記対象物上の所定の画像領域を選択する領域選択部と、
    前記画像データの色値から、前記画像領域における前記色値の平均である平均色値を計算する平均値計算部と、
    前記平均色値と、前記平均色値と同じ色空間における比較対象の色値との間の色差を計算する色差計算部と、
    前記色差に関する情報を出力する出力部と
    を含む装置。
  2. 前記領域選択部は、前記画像内の前記画像領域の位置によって、前記平均色値が所定の許容範囲より大きく変化しない面積及び形状を有する領域を、前記画像領域として選択する、請求項1に記載の装置。
  3. 前記領域選択部は、特定の面積及び形状を有する領域が前記画像内で移動したときに前記領域内の前記平均色値が所定の許容範囲より大きく変化しない位置における、前記特定の面積及び形状を有する前記領域を前記画像領域として選択する、請求項1に記載の装置。
  4. ユーザ操作によって指定された前記画像内の領域を承認する承認部を更に含み、前記領域選択部は、前記承認部によって承認された前記ユーザ操作に従って前記画像領域を選択する、請求項1の記載の装置。
  5. 前記領域選択部は、前記画像内の前記対象物全体を、前記画像領域として選択する、請求項1に記載の装置。
  6. 前記領域選択部は、前記画像を撮影する撮像部と前記対象物との間の距離を、前記画像データに付加された撮像情報から取得し、前記距離が短いほど大きい面積を有する画像領域を選択する、請求項1に記載の装置。
  7. 前記領域選択部は、前記画像内の輝度値が輝度値限界を超える画素領域を除いて前記画像領域を選択する、請求項1に記載の装置。
  8. 前記画像データに基づいて前記画像を撮影する照明条件を計算し、前記計算された照明条件に従って前記画像データの前記色値を補正する、照明条件補正部を更に含み、
    前記平均値計算部は、前記照明条件補正部によって補正された前記色値から前記平均色値を計算する、請求項1に記載の装置。
  9. 画像を撮影する撮像部を更に含む、請求項1に記載の装置。
  10. 前記平均色値と同じ色空間における色値である複数の基準色値、及び互いに関連する複数の対象物の識別情報を記憶する記憶部と、
    前記画像内の前記対象物の前記識別情報を取得する識別情報取得部と、
    前記色差が所定の色差範囲内にあるか否かを判定する判定部と、を更に含み、
    前記色差計算部は、前記複数の基準色値のうちで前記識別情報に対応する基準色値と前記平均色値との間の色差を計算し、
    前記出力部は、前記判定部による前記判定の結果を出力する、請求項1に記載の装置。
  11. 前記画像取得部が、第1の対象物を撮影することによって得られた第1の画像データ及び第2の対象物を撮影することによって得られた第2の画像データを、前記画像データとして取得し、
    前記平均値計算部が、前記第1の画像データの第1の平均色値を前記平均色値として計算し、前記第2の画像データの第2の平均色値を前記比較対象の前記色値として計算し、
    前記色差計算部が、前記第1の平均色値と前記第2の平均色値との間の色差を計算し、
    前記出力部が、前記色差が所定の色差範囲内にあるか否かを示す情報を出力する、請求項1に記載の装置。
  12. 前記第1の対象物が印刷物であり、
    前記色差が前記色差範囲内にない場合に前記色差が小さくなるように前記印刷物の印刷データの色値を補正する、印刷データ補正部を更に含む、請求項11に記載の装置。
  13. 前記平均色値と同じ色空間における色値である複数の基準色値、及び互いに関連する複数の対象物の識別情報を記憶する記憶部と、
    前記色差の計算結果に従って前記識別情報を参照する参照部と、を更に含み、
    前記色差計算部は、前記複数の基準色値の各々と前記平均色値との間の色差を計算し、
    前記出力部は、参照した前記識別情報を出力する、請求項1に記載の装置。
  14. 前記記憶部が、前記複数の対象物の各々について、前記対象物を撮影することによって得られた前記画像における前記色値の空間分布を空間周波数スペクトル領域内に変換することで得られた周波数分布を更に記憶し、
    前記装置が、前記複数の対象物の各々について、前記記憶部に記憶された周波数分布を、前記画像取得部によって取得された前記画像データの前記画像における前記色値の空間分布を空間周波数スペクトル領域内に変換することによって得られた周波数分布と比較する比較処理部を更に含み、
    前記参照部が、前記比較処理部による前記比較の結果に従って、前記識別情報を更に参照する、請求項13に記載の装置。
  15. 端末装置と、
    サーバ装置とを含むシステムであって、
    前記端末装置及び前記サーバ装置は、互いに通信可能に接続され、
    前記端末装置は、
    対象物の画像ショットの画像データを取得する画像取得部と、
    前記画像内の前記対象物上の所定の画像領域を選択する領域選択部と、
    前記画像データの色値から、前記画像領域における前記色値の平均である平均色値を計算する平均値計算部と、
    前記サーバ装置から受信した基準色値と前記平均色値との間の色差を計算する色差計算部と、
    前記画像内の前記対象物の識別情報を前記サーバ装置に送信し、前記識別情報によって示された前記対象物に対応する基準色値を前記サーバ装置から受信する、端末通信部と、
    前記色差に関する情報を出力する、出力部と、を含み、
    前記サーバ装置は、
    前記平均色値と同じ色空間における色値である複数の基準色値、及び互いに関連する複数の対象物の識別情報を記憶する、記憶部と、
    前記識別情報を前記端末装置から受信し、前記複数の基準色値のうちの前記識別情報によって示された前記対象物に対応する基準色値を前記端末装置に送信する、サーバ通信部と、を含む、システム。
  16. 端末装置と、
    サーバ装置とを含むシステムであって、
    前記端末装置及び前記サーバ装置は、互いに通信可能に接続され、
    前記端末装置は、
    対象物の画像ショットの画像データを取得する画像取得部と、
    前記画像内の前記対象物上の所定の画像領域を選択する領域選択部と、
    前記画像データの色値から、前記画像領域における前記色値の平均である平均色値を計算する平均値計算部と、
    前記平均色値を前記サーバ装置に送信し、前記対象物の識別情報を前記サーバ装置から受信する端末通信部と、
    前記識別情報を出力する出力部とを含み、
    前記サーバ装置は、
    前記平均色値と同じ色空間における色値である複数の基準色値、及び互いに関連する複数の対象物の識別情報を記憶する記憶部と、
    前記端末装置から受信した前記平均色値と前記基準色値との間の色差を計算する色差計算部と、
    前記色差の計算結果に従って前記識別情報を参照する参照部と、
    前記平均色値を前記端末装置から受信し、前記参照部によって参照された前記識別情報を前記端末装置に送信するサーバ通信部と、を含む、システム。
  17. 端末装置と、
    サーバ装置とを含むシステムであって、
    前記端末装置及び前記サーバ装置は、互いに通信可能に接続され、
    前記端末装置は、
    対象物の画像ショットの画像データを取得する画像取得部と、
    前記画像内の前記対象物上の所定の画像領域を選択する領域選択部と、
    前記画像データを前記サーバ装置に送信し、前記対象物の識別情報を前記サーバ装置から受信する端末通信部と、
    前記識別情報を出力する出力部と、を含み、
    前記サーバ装置は、
    複数の基準色値、及び互いに関連する複数の対象物の識別情報を記憶する記憶部と、
    前記端末装置から受信した前記画像データの色値から、前記画像領域における前記色値の平均である平均色値を計算する平均値計算部と、
    前記平均色値と前記基準色値との間の色差を計算する色差計算部と、
    前記色差の計算結果に従って前記識別情報を参照する参照部と、
    前記画像データを前記端末装置から受信し、前記参照部によって参照された前記識別情報を前記端末装置へ送信するサーバ通信部と、を含む、システム。
  18. 端末装置と、
    サーバ装置とを含むシステムであって、
    前記端末装置及び前記サーバ装置は、互いに通信可能に接続され、
    前記端末装置は、
    印刷物である第1の対象物を撮影して得られた第1の画像データを取得する画像取得部と、
    前記第1の画像データ内の前記第1の対象物上に所定の画像領域を選択する領域選択部と、
    前記領域選択部によって選択された前記画像領域の画像データを前記サーバ装置に送信する端末通信部と、を含み、
    前記サーバ装置は、
    第2の対象物を撮影することによって得られた第2の画像データを記憶する記憶部と、
    前記第1の画像データの第1の平均色値、及び前記第2の画像データの第2の平均色値を計算する平均値計算部と、
    前記第1の平均色値と前記第2の平均色値との間の色差を計算する色差計算部と、
    前記色差が所定の色差範囲内にない場合に前記色差を小さくするよう、前記印刷物の印刷データの色値を補正する、印刷データ補正部と、
    前記第1の画像データを前記端末装置から受信するサーバ通信部と、を含む、システム。
  19. 非一時的なコンピュータ可読記録媒体であって、対象物の画像ショットの画像データを取得する機能と、
    前記画像内の前記対象物上の所定の画像領域を選択する機能と、
    前記画像データの色値から、前記画像領域における前記色値の平均である平均色値を計算する機能と、
    前記平均色値と、前記平均色値と同じ色空間における比較対象の色値との間の色差を計算する機能と、
    前記色差に関する情報を出力する機能と、
    をコンピュータに実行させるためのプログラムが記録された、非一時的なコンピュータ可読記録媒体。
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