JP2002219553A - 鋳造装置、鋳造成形品、及びスクロール - Google Patents

鋳造装置、鋳造成形品、及びスクロール

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JP2002219553A
JP2002219553A JP2001019322A JP2001019322A JP2002219553A JP 2002219553 A JP2002219553 A JP 2002219553A JP 2001019322 A JP2001019322 A JP 2001019322A JP 2001019322 A JP2001019322 A JP 2001019322A JP 2002219553 A JP2002219553 A JP 2002219553A
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casting apparatus
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JP2001019322A
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Tatsushi Mori
達志 森
Shinsuke Aso
伸介 麻生
Masao Iguchi
雅夫 井口
Yasushi Watanabe
靖 渡辺
Yoshio Fujita
義夫 冨士田
Yoshiharu Yoshida
吉田  義治
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Toyota Industries Corp
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Toyota Industries Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 押出し材による被押出し面の平面加工を容易
又は不要とし、加工工数の削減が可能な鋳造成形品、ス
クロール、及び鋳造装置。 【解決手段】 上型13はスクロール20の渦巻き側の
型であり、上型13にはスクロールの渦巻き20a先端
部に沿って略同形に連続的に形成の押出し孔14が設け
られている。押出し孔14には押出し材15が貫通され
ている。この押出し材15の先端は金型のキャビティ6
に達している。押出し材15の押出し面15aも渦巻き
20a先端部と略同形を成している。前記構成の鋳造装
置により成形されたスクロールは、従来の複数の押出し
ピン跡による表面の凹凸が生じず、一体である押出し材
15により被押出し面であるスクロールの渦巻き先端部
20aが均一の高さの連続的な平面部を有する形状とな
って現れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、鋳造装置、それに
より製造される鋳造成形品、そしてスクロール型圧縮機
におけるスクロールに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、鋳造成形品である例えばスクロー
ル型圧縮機のスクロールは、一般的には鋳造の一種であ
るダイカスト鋳造法により以下のように製造されてい
た。図5(a)、(b)に示すように、鋳造装置55の
中央部にはスクロール50の鋳造空所(キャビティ)が
形成された上下の金型43、33が設置されている(図
5において、便宜上、成形品であるスクロールのみハッ
チングで表示している)。この上下の金型43、33が
型合わせされて形成されたキャビティ36内に溶融金属
が注湯され、金型33、43内で冷却、固化後に鋳造成
形品であるスクロール50が型抜きされる。型抜きの際
に、金型33、43内で固まったスクロール50をその
ままロボットアーム等で引張ると、スクロール50の渦
巻き部のように複雑な形状を成している場合、接触抵抗
で、金型33、43内にスクロール50が残ってしまう
可能性があるため、上下の金型43、33が離れるのと
同期して上型43内に備えられた棒状の押出しピン45
により渦巻き先端部50aが押出されるように構成され
ていた。さらに、下型33においても押出しピン35に
よりスクロール50の基盤部が押出されるように構成さ
れていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述の押出
しピン35、45を用いた型抜きでは、金型33、43
の押出しピン孔34、44に該ピンが可動状態で挿入さ
れたままダイカストされるため、押出しピン35、45
の位置決め不良、磨耗やゆがみを原因として各押出しピ
ン35、45の間に先端形状にばらつきが生じたり、高
さに不揃いが生じたりする等して、これが成形後、スク
ロールの渦巻き先端部50aに図6(c)及び図7に示
すようなピン跡の凹凸51となって現れた。すなわち図
6(a)に示すように押出しピン45がキャビティ形成
面より僅かに突出した状態では渦巻き先端部50aに凹
部を形成し、図6(b)に示すようにキャビティ形成面
よりも僅かに没入した状態では凸部を形成するようにな
る。このような凹凸51があると可動側スクロールと固
定側スクロールを組み付け圧縮機を構成したとしても、
渦巻き先端部50aではその対向面との間で凹凸51に
基づく、許容量以上の隙間ができ、冷媒ガスが漏れてし
まう不具合が生じる。このため、切削等による均一な平
面を得るための加工を要した。本発明の目的は、被押出
し面の平面加工が容易、又は不要とし、加工工数の削減
が可能な鋳造装置、これにより製造される鋳造成形品及
びスクロールを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明では、接合分離可能に配置され、か
つキャビティを形成する一対の鋳造用金型と、該金型に
設けられた押出し孔と、該押出し孔に貫通された押出し
材と、該押出し材が取付けられた押出し板と、該押出し
板を上下動する駆動手段とで構成される鋳造装置におい
て、前記押出し材の押出し面の形状が鋳造成形品の被押
出し面の形状に沿って略同形に連続的に形成されている
ことを要旨とする。
【0005】前記構造によると、従来の複数の押出しピ
ン跡による表面の凹凸が生じなく、連続一体である押出
し材により押出される被押出し面が均一高さの平面部を
有する形状となって現れる。
【0006】請求項2の発明では、固定側と可動側のス
クロールを、それぞれの渦巻きにおいて互いに噛み合わ
せた状態で配設されているスクロール型圧縮機における
前記スクロールの鋳造用であって、接合分離可能に配置
されかつキャビティを形成する一対の金型と、該金型に
設けられた押出し孔と、該押出し孔に貫通された押出し
材と、該押出し材が取付けられた押出し板と、該押出し
板を上下動する駆動手段とで構成されている鋳造装置に
おいて、前記押出し材による被押出し面がスクロールの
渦巻き先端部であり、押出し材の押出し面の形状がスク
ロールの渦巻き先端部の形状に沿って略同形に連続的に
形成されていることを要旨とする。
【0007】前記構造によると、連続一体である押出し
材により押出されるため、スクロールの渦巻き先端部に
従来の複数の押出しピン跡による表面の凹凸が生じな
く、スクロールの渦巻き先端部に均一の高さの連続的な
平面部を有する形状となって現れる。
【0008】請求項3の発明では、請求項2の鋳造装置
において、前記押出し面の渦巻きの幅が、前記被押出し
面の渦巻きの先端部の幅より狭く形成され、注湯に際し
ては、前記押出し材が前記キャビティ内に突出されるよ
うに該押出し材が位置決めされていることを要旨とす
る。
【0009】前記構造によると、押出し材のキャビティ
内に突出した部分により渦巻き先端に所定の幅と深さの
渦巻き形状の溝部が連続的に形成される。
【0010】請求項4の発明では、請求項1又は請求項
2の鋳造装置を用いて成形した鋳造成形品であって、被
押出し面は連続的な平面部を有していることを要旨とす
る。
【0011】前記構造によると、被押出し面(渦巻き先
端部)が平面部を有しているため、平面加工を僅か、又
は不要とする。
【0012】請求項5の発明では、請求項3の鋳造装置
を用いて成形したスクロールであって、スクロールの渦
巻き先端部に沿って渦巻き形状の溝部が連続的に形成さ
れ、該溝部にシール材が取付けられることを要旨とす
る。
【0013】前記構造によると、シール溝の加工を不要
とし、工数を減らすことができる。
【0014】請求項6の発明では、請求項2又は請求項
3の鋳造装置において、前記キャビティは、成形すべき
スクロールの渦巻きの側面に対応する面が抜き勾配を呈
していることを要旨としている。
【0015】前記構造によると、型抜きの際の接触抵抗
が小さく、型抜きが容易に行われる。
【0016】請求項7の発明では、請求項6の鋳造装置
を用いて成形したスクロールであって、可動側スクロー
ルの渦巻きの側面の抜き勾配と、これに対応する固定側
スクロールの渦巻きの側面の抜き勾配とが同じ傾斜角度
であることを要旨とする。
【0017】前記構造によると、加工をしない、いわゆ
る黒皮の状態であっても可動側スクロールと固定側スク
ロールとを組付けた際に、スクロールの側面の間の密閉
性を確保できる。
【0018】請求項8の発明では、請求項5におけるス
クロールであって、渦巻き先端部に形成された溝部の内
側面が抜き勾配となっていることを要旨とする。
【0019】前記構造によると、溝部の成形が容易であ
るとともに、この勾配に沿ったシール材を装着すること
により、シール材先端面を拡大でき、接触面の密封性が
向上する。
【0020】
【発明の実施の形態】(実施例1)以下、本発明を具体
化したスクロール型圧縮機における渦巻き部を主体とす
るスクロールを実施例として図1〜図4を参照して説明
する。
【0021】図1(a)、(b)に示すように、圧縮機
のスクロール20、特に可動側スクロールを製造する装
置である鋳造装置25の下側には固定側取付座1が設け
られ、この取付座1には棒材であるステイ2を介して金
型の下型3が設けられている。下型3はスクロール20
の基盤側の型となっている。この下型3には押出し孔4
が複数設けられており、上端は金型で形成するキャビテ
ィ6に開口し、該押出し孔4には各々棒状の押出しピン
5が貫通されている。この押出しピン5の先端は金型の
キャビティ6に達している。
【0022】また、この押出しピン5の基端は取付座1
と下型3の間に位置する押出し板7に取付けられてお
り、この押出し板7の昇降により前記押出しピン5の先
端が下型3のキャビティ6の成形凹所に対し出没する。
押出し板7の昇降は、駆動装置としてのピストンシリン
ダ18により行われる。
【0023】即ち、押出し板7の上昇時に型抜きが行わ
れ、降下時に溶融金属の注湯及び成形が行われる構成で
ある。
【0024】一方、鋳造金型装置の上側には可動側取付
座11が設けられ、取付座11には、図示しない昇降駆
動装置であるピストンシリンダ等が連結している。取付
座11はこのピストンシリンダにより上下方向に移動可
能となり、上型13と下型3とが接合可能となってい
る。取付座11には棒材であるステイ12を介して金型
の上型13が設けられている。上型13はスクロール2
0の渦巻き側の型となっている。上型13の渦巻き部の
側面13aは抜き勾配θ1となっている。さらに、上型
13にはスクロールの渦巻き20a先端部の渦巻き形状
に沿って略同形の押出し孔14が設けられており、下端
は金型で形成するキャビティ6に開口し、該押出し孔1
4には押出し材15が貫通されている。この押出し材1
5の押出し面15aは金型のキャビティ6に達してい
る。押出し面15aも渦巻き20a先端部に沿って略同
形に連続的に形成されている。また、この押出し材15
の基端は取付座11と上型13の間に位置する押出し板
17に取付られており、この押出し板17の昇降により
前記押出し材15の先端がキャビティ6の成形凹所に対
し出没する。押出し板17の昇降は、駆動装置としての
ピストンシリンダ19により行われる。
【0025】即ち、取付座11の降下状態において押出
し板17の上昇時に溶融金属の注湯及び成形が行われ、
取付座11の上昇とともに押出し板17の下降時に型抜
きが行われる構成である。(尚、図1において、便宜
上、成形品であるスクロールのみハッチングで表示して
いる) 前述のように構成された鋳造装置は、次のように使用さ
れる。
【0026】まず、昇降駆動装置としてのピストンシリ
ンダの動作により取付座11と共に上型13が下方に移
動し、上型13と下型3が型合わせされて閉じられ、こ
れによりキャビティ6が形成される。高熱の溶融金属が
下型3内に設けられた図示しない注湯口を経由して図示
しない注湯用プランジャの動作によりキャビティ6内に
圧入される。
【0027】ここで、両金型13、3は、金型13、3
内に張り巡らされた図示しない冷却パイプを流れる冷却
水により常時冷却されているため、キャビティ6内に圧
入された溶融金属は効果的に冷却、固化される(実際の
製造工程では1分程で冷却、固化する)。
【0028】そして、溶融金属の固化を待って、取付座
11が上昇し、上型13が下型3から離型される。取付
座11の上昇に同期して、押出し板17が降下し、押出
し材15により上型13からスクロール20が押出され
離型即ち型抜きが開始する。
【0029】この時、押出し材15の渦巻き形状の連続
的な押出し面15aによってスクロールの渦巻き20a
先端部が全体的に押出されるため、上型13内にスクロ
ール20の一部が残ることなく型抜きされる。また、上
型13の渦巻き部の側面13aは抜き勾配θ1となって
いるため、初期の離型動作だけで、後は何の抵抗もなく
上型13とスクロール20との分離が行われる。
【0030】さらに、図示しないロボットアームが上型
13と下型3の間に入ってきてスクロール20を掴み、
スクロール20を掴んだまま軸線方向に上部へと移動す
る。このロボットアームの動きに同期して取付座7が上
昇し、押出しピン5によりスクロール20の基盤部が下
型3より押出されてスクロール20が完全に下型3から
離れる。最後にロボットアームがスクロール20を掴ん
だまま上型13と下型3の間から次の工程へと移動し型
抜きが終了する。
【0031】前述のようにして作製されたスクロール
は、従来のような複数の押出しピン跡による表面の凹凸
が生じず、図2に示すように、一体である押出し材によ
り被押出し面であるスクロールの渦巻き先端部20aが
どこの断面においても均一の高さの平面部を有する形状
となって現れる。鋳造時に、押出し面15aと金型のキ
ャビティ6の外形が面一となった場合には、図2(a)
に示すように、渦巻き先端部20aが完全に平坦な面と
なる。また、押出し材の押出し面15aが金型のキャビ
ティ6内に僅かに突出するように位置した場合には溝状
に現れ(図2(b))、逆に押出し材15の押出し面が
押出し孔14内に僅かに没入するように位置した場合に
は凸状に現れる(図2(c))。しかし、どの場合も、断
面がどの位置においても同一形状で、かつ平面部を有し
ているため、従来のように凹凸による冷媒ガスの漏れに
繋がることはない。さらに、上型の渦巻き側面13aに
施された抜き勾配θ1により、スクロール20の渦巻き
側面20bには抜き勾配θ1が形成される。
【0032】(効果)本実施例においては以下の効果が
ある。 (1)前記鋳造装置によると、従来のような複数の押出
しピンによる被押出し表面の凹凸が生じず、一体である
押出し材15により被押出し面であるスクロールの渦巻
き先端部20aが均一の高さの平面部を有する形状とな
って現れるため、スクロールの渦巻き先端部20aの平
面加工が僅かで済み、又は不要となり、従来に比べ工数
を削減することができる。 (2)被押出し面であるスクロールの渦巻き先端部20
aの鋳造表面をそのまま残した状態、いわゆる黒皮(耐
久性、耐磨耗性に優れる)のままで使用できる。 (3)例えば、本実施例の可動側スクロールに対して、
固定側スクロールの成形に際しても、その渦巻き側面に
も同じ角度の抜き勾配θ1を施すことによって、対応す
るスクロールの側面の間に隙間が生じず、壁面の機械加
工を必要とすることなく、黒皮のままで使用できる。 (4)押出し材15が磨耗して高さが低くなっても、図
2(b)〜(c)へと変化していくだけで、押出し材1
5の寿命の大幅な延長が望める。
【0033】(実施例2)次に、実施例1の可動側スク
ロールであって、押出し面が金型のキャビティ内に突出
されるように前記押出し材が位置決めされて得られる場
合に、これにより形成される溝部をチップシール溝とし
て利用する構成について、図3及び図4を参照して本実
施例で説明する。
【0034】鋳造の過程において上型13と下型3が閉
じられ、これによりキャビティが形成されるが、この
時、押出し材15の押出し面15aが、後述するチップ
シール溝の深さ分だけ上型13キャビティ内に突出され
るように前記押出し材15が位置決めされる。前記押出
し材15は、押出し面15aの渦巻きの幅が、被押出し
面であるスクロールの渦巻き先端部20aの幅より狭く
形成され、これにより、作製されたスクロール20の渦
巻き先端部20aには渦巻き形状の所定の深さの溝部2
1が形成される。さらに、図4に示すように、押出し材
15の下端部の側面15bには抜き勾配θ2が施されて
おり、これにより溝部21の内壁21aにも抜き勾配θ
2が形成される。そして、溝部21に密封手段としての
チップシール26を嵌め込んでチップシール溝として利
用する。この際、溝部の内壁21aに施された抜き勾配
θ2によりチップシール26と溝部21の接触面の密封
性が向上する。
【0035】(効果)本実施例においては、以下の効果
がある。 (1)キャビティ内に突出した押出し材15により渦巻
き先端部20aに形成される溝部21をチップシール溝
として利用することで、チップシール溝の加工を不要と
する。 (2)溝部の内壁21aに施された抜き勾配θ2により
チップシールもそれに沿った形状として溝部21の接触
面の密封性を向上させることができるとともに、チップ
シール先端部の拡大によって密封性をさらに向上させる
ことができる。
【0036】(変更例)尚、前述した実施例は、以下のよ
うに一部変更して実施することも可能である。 ○実施例1及び2においては、金型は上下配置となって
いるが、左右に配置する構成としてもよい。 ○実施例1及び2においては、上型13の上昇に同期し
て押出し板17が下降し、その後引き続き押出し板7が
上昇しているが、上型13の上昇に同期して、押出し板
7が上昇し、その後引き続き押出し板17が下降する構
成としてもよい。 ○また、上型13の上昇に同期して押出し板7及び押出
し板17が、同時にそれぞれ上昇、下降する構成として
もよい。 ○さらに、金型が上下配置の場合には、押出しピン5に
よって鋳造成形品(スクロール20)を押出して、下型
3から離れた状態にしておいてからロボットアームで取
り出しに行く構成としてもよい。
【0037】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、被押出し
面の平面加工が僅かで済み、又は不要な鋳造成形品を製
造する鋳造装置が実現される。
【0038】請求項2記載の発明によれば、被押出し面
である渦巻き先端部の平面加工が僅か又は不要なスクロ
ールの鋳造装置が実現される。
【0039】請求項3記載の発明によれば、押出し面の
キャビティ内に突出した押出し材により渦巻き先端に所
定の幅の渦巻き形状の溝部が形成され、この溝部をシー
ル(チップシールを含む)溝として利用することができ
る。
【0040】請求項4記載の発明によれば、鋳造表面を
そのまま残した状態、いわゆる黒皮(耐久性、耐磨耗性
に優れる)のままで使用できるスクロールが実現され
る。
【0041】請求項5記載の発明によれば、渦巻き先端
に形成された溝部をシール(チップシールを含む)溝と
して利用することができるため、シール溝の加工が不要
なスクロールが実現される。
【0042】請求項6記載の発明によれば、スクロール
を型抜きが容易な鋳造装置により得ることができる。
【0043】請求項7記載の発明によれば、可動側スク
ロールと固定側スクロールとを組付けた際に、対応する
渦巻き部側面の傾斜角度が同じであるためスクロールの
側面の間に隙間が生じず、密閉性を確保でき、黒皮のま
まで使用できる。
【0044】請求項8記載の発明によれば、溝部内壁に
施された抜き勾配によりチップシールによる密封性を一
層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)、(b)実施例1における、鋳造装置の
模式図である。
【図2】(a)、(b)、(c)実施例1における、要
部の斜視図である。
【図3】実施例2における、要部の斜視図である。
【図4】実施例2における、要部の断面図である。
【図5】(a)、(b)従来技術における、鋳造装置の
模式図である。
【図6】(a)、(b)従来技術における、押出しピン
部の部分断面図である。(c)従来技術における、要部
の斜視図である。
【図7】従来技術における、要部の斜視図である。
【符号の説明】
1、11 取付座 2、12 ステイ 3、13 金型(上型、下型) 4、14 押出し孔 5 押出しピン 6 キャビティ 7、17 押出し板 15 押出し材 15a 押出し面 18、19 駆動手段 20 鋳造成形品(スクロール) 20a 被押出し面であるスクロールの渦巻き先端部 20b スクロールの渦巻き側面 21 溝部 21a 溝部の内壁 25 鋳造装置。
フロントページの続き (72)発明者 渡辺 靖 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 冨士田 義夫 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式会 社豊田自動織機製作所内 (72)発明者 吉田 義治 愛知県大府市共和町茶屋8番地 豊田スル ザー株式会社内 Fターム(参考) 3H039 AA01 AA12 BB07 CC02 CC03 CC31 4E093 NA01 NB03 TA10

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接合分離可能に配置されかつキャビティ
    を形成する一対の鋳造用金型と、該金型に設けられた押
    出し孔と、該押出し孔に貫通された押出し材と、該押出
    し材が取付けられた押出し板と、該押出し板を上下動す
    る駆動手段とで構成される鋳造装置において、 前記押出し材の押出し面の形状が鋳造成形品の被押出し
    面の形状に沿って略同形に連続的に形成されていること
    を特徴とする鋳造装置。
  2. 【請求項2】 固定側と可動側のスクロールを、それぞ
    れの渦巻きにおいて互いに噛み合わせた状態で配設され
    ているスクロール型圧縮機における前記スクロールの鋳
    造用であって、接合分離可能に配置されかつキャビティ
    を形成する一対の金型と、該金型に設けられた押出し孔
    と、該押出し孔に貫通された押出し材と、該押出し材が
    取付けられた押出し板と、該押出し板を上下動する駆動
    手段とで構成されている鋳造装置において、 前記押出し材による被押出し面がスクロールの渦巻き先
    端部であり、押出し材の押出し面の形状がスクロールの
    渦巻き先端部の形状に沿って略同形に連続的に形成され
    ていることを特徴とする鋳造装置。
  3. 【請求項3】 請求項2の鋳造装置において、前記押出
    し面の渦巻きの幅が、前記被押出し面の渦巻きの先端部
    の幅より狭く形成され、注湯に際しては、前記押出し材
    が前記キャビティ内に突出されるように該押出し材が位
    置決めされていることを特徴とする鋳造装置。
  4. 【請求項4】 請求項1又は請求項2の鋳造装置を用い
    て成形した鋳造成形品であって、被押出し面は連続的な
    平面部を有していることを特徴とする鋳造成形品。
  5. 【請求項5】 請求項3の鋳造装置を用いて成形したス
    クロールであって、スクロールの渦巻き先端部に沿って
    渦巻き形状の溝部が連続的に形成され、該溝部にシール
    材が取付けられることを特徴とするスクロール。
  6. 【請求項6】 請求項2又は請求項3の鋳造装置におい
    て、前記キャビティは、成形すべきスクロールの渦巻き
    の側面に対応する面が抜き勾配を呈していることを特徴
    とする鋳造装置。
  7. 【請求項7】 請求項6の鋳造装置を用いて成形したス
    クロールであって、可動側スクロールの渦巻きの側面の
    抜き勾配と、これに対応する固定側スクロールの渦巻き
    の側面の抜き勾配とが同じ傾斜角度であることを特徴と
    するスクロール。
  8. 【請求項8】 請求項5におけるスクロールであって、
    渦巻き先端部に形成された溝部の内側面が抜き勾配とな
    っていることを特徴とするスクロール。
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