JP2002217783A - チャネル推定装置及び受信装置 - Google Patents

チャネル推定装置及び受信装置

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JP2002217783A
JP2002217783A JP2001010855A JP2001010855A JP2002217783A JP 2002217783 A JP2002217783 A JP 2002217783A JP 2001010855 A JP2001010855 A JP 2001010855A JP 2001010855 A JP2001010855 A JP 2001010855A JP 2002217783 A JP2002217783 A JP 2002217783A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高速移動や低速移動など移動端末の移動速度
が異なる場合でも、通信品質を良好に保つことができる
チャネル推定装置及びこれを使用した受信装置を提供す
る。 【解決手段】 AFC制御部32は、AFC用レジスタ
24に格納されているデータに基づいて、受信信号の周
波数と受信装置A1における基準クロックの周波数との
誤差である周波数誤差をスロット期間ごとに算出し、そ
の周波数誤差が1フレーム内で所定の範囲内にある回数
をカウントする。そして、その回数が第1しきい値より
も小さい場合には、加算期間切替部34は、加算平均期
間を短縮し、第2しきい値(>第1しきい値)よりも大
きい場合には、加算平均期間を延長する。該周波数誤差
の分散を算出して、その分散が所定のしきい値よりも大
きい場合に、加算平均期間の制御を行って、該しきい値
以下の場合には、加算平均期間の制御を停止するように
してもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、携帯電話装置等の
デジタル信号の伝送方式として直接拡散CDMA(DS
−CDMA)方式を用いるシステムにおける受信装置に
用いるチャネル推定装置に関するものであり、さらに、
該チャネル推定装置を用いたRAKE受信装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】次世代の移動体通信における有力な無線
アクセス方式として、CDMA、特に、直接拡散CDM
A方式の研究、開発が行われている。この直接拡散CD
MA方式においては、同一周波数帯域で通信を行なう等
の点から、受信信号に対して高効率の同期検波を行うこ
とが要求される。
【0003】ここで、直接拡散CDMA方式における同
期検波においては、チャネル推定が行われる。つまり、
受信データを復号する際には、受信データの位相は回転
しているため、データを復号するための基準となる値が
必要となる。そこで、予め決められたデータ、つまり、
パイロットシンボルのデータを受信して、そのデータの
復号値の位相値から受信時の位相を予測する。これをチ
ャネル推定と呼ぶ。そして、受信信号におけるデータチ
ャネルとの相関値に対して、チャネル推定により算出さ
れたチャネル推定値により補正を行った後に、RAKE
合成を行なう。
【0004】上記チャネル推定においては、チャネル推
定値が算出されるが、該チャネル推定値の算出において
は、パイロットシンボルの逆拡散データを加算平均して
いる。そして、その加算平均における加算平均期間は、
従来では一定としている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、受信装置を搭
載した移動端末が移動している場合には、基地局と移動
端末間の通信伝搬環境は逐次変化し、ドップラー周波
数、すなわち、移動端末が受信する受信データにおける
見かけ上の周波数も変動する。特に、移動端末が高速で
移動する場合と低速で移動する場合とでは、該ドップラ
ー周波数の変動量は異なり、上記従来のように加算平均
期間を一定とした場合には、高速移動や低速移動など異
なる移動速度において良好な通信品質を保つのは困難で
ある。特に、高速移動時には、ドップラー周波数は大き
く変動するので、通信品質の劣化が大きい。
【0006】そこで、本発明は、高速移動や低速移動な
ど移動端末の移動速度が異なる場合でも、通信品質を良
好に保つことができるチャネル推定装置及びこれを使用
した受信装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために創作されたものであって、第1には、拡散
符号によりスペクトラム拡散された信号である受信信号
を受信する受信装置に用いられ、該受信信号の同期検波
を行なう際に用いるチャネル推定装置であって、受信信
号の周波数と、該受信装置の基準クロックの周波数との
誤差である周波数誤差を検出する周波数誤差検出手段
と、該周波数誤差検出手段により検出された周波数誤差
に基づいて、チャネル推定に用いる加算平均期間を制御
する加算平均期間制御手段と、該加算平均期間制御手段
により制御された加算平均期間に基づき、チャネル推定
値を算出するチャネル推定値算出手段と、を有すること
を特徴とする。
【0008】この第1構成のチャネル推定装置において
は、該周波数誤差検出手段が、受信信号の周波数と、該
受信装置の基準クロックの周波数との誤差である周波数
誤差を検出する。例えば、受信信号に対して、チャネル
推定用の逆拡散符号により逆拡散を行なって、受信信号
におけるパイロットシンボルとの相関値、つまり、パイ
ロットシンボルの逆拡散データをシンボル期間ごとに生
成し、2つのシンボルの位相差を検出して周波数誤差を
検出する。そして、該加算平均期間制御部が、該周波数
誤差検出手段により検出された周波数誤差に基づいて、
チャネル推定に用いる加算平均期間を制御する。つま
り、加算平均期間を長くしたり、短くしたりする。そし
て、チャネル推定値算出手段が、該加算平均期間制御手
段により制御された加算平均期間に基づき、チャネル推
定値を算出する。
【0009】よって、周波数誤差に基づいて加算平均期
間を制御するので、適切なチャネル推定値を算出するこ
とができ、高速移動や低速移動など移動端末の移動速度
が異なる場合でも、通信品質を良好に保つことができ
る。
【0010】また、第2には、上記第1の構成におい
て、上記加算平均期間制御手段が、周波数誤差検出手段
により検出された周波数誤差が所定の範囲内にあるか否
かを判定する誤差判定手段と、所定の期間において、該
誤差判定手段により、周波数誤差が所定の範囲内にある
と判定された回数をカウントする計数手段と、該計数手
段によりカウントされた回数に基づき、チャネル推定に
用いる加算平均期間を切り替える切替手段と、を有する
ことを特徴とする。
【0011】よって、周波数誤差が所定の範囲内にある
回数をカウントすることにより、周波数誤差の程度を知
ることができるので、これにより加算平均期間を切り替
えることができる。
【0012】また、第3には、上記第2の構成におい
て、上記切替手段が、該計数手段によりカウントされた
回数と第1しきい値とを比較して、該回数が第1しきい
値よりも小さい場合には、加算平均期間を短縮し、一
方、該回数が、第2しきい値であって、該第1しきい値
よりも大きい第2しきい値よりも大きい場合には、加算
平均期間を加算平均期間を延長することを特徴とする。
【0013】よって、周波数誤差が大きい場合には、加
算平均期間を短縮するので、移動速度が大きい場合に
は、加算平均期間を短縮でき、適切なチャネル推定値と
することができる。一方、周波数誤差が小さい場合に
は、加算平均期間を延長するので、移動速度が小さい場
合には、加算平均期間を長くでき、適切なチャネル推定
値とすることができる。
【0014】また、第4には、上記第1から第3までの
いずれかの構成において、上記周波数誤差検出手段が、
2つのシンボル間の位相差を検出することにより、周波
数誤差を検出することを特徴とする。
【0015】また、第5には、拡散符号によりスペクト
ラム拡散された信号である受信信号を受信する受信装置
に用いられ、該受信信号の同期検波を行なう際に用いる
チャネル推定装置であって、チャネル推定に関する間隔
尺度変数の偏差を検出する偏差検出手段と、該偏差検出
手段の検出結果に基づいて、チャネル推定に用いる加算
平均期間を制御する加算平均期間制御手段と、該加算平
均期間制御手段により制御された加算平均期間に基づ
き、チャネル推定値を算出するチャネル推定値算出手段
と、を有することを特徴とする。
【0016】この第5構成のチャネル推定装置において
は、該偏差検出手段が、チャネル推定に関する間隔尺度
変数の偏差を検出する。ここで、チャネル推定値に関わ
る指標の偏差としては、受信信号の周波数と、該受信装
置の基準クロックの周波数との誤差である周波数誤差の
分散や、チャネル推定値の分散等が考えられる。そし
て、該加算平均期間制御部が、該偏差検出手段により検
出された偏差に基づいて、チャネル推定に用いる加算平
均期間を制御する。つまり、加算平均期間を長くした
り、短くしたりする。そして、チャネル推定値算出手段
が、該加算平均期間制御手段により制御された加算平均
期間に基づき、チャネル推定値を算出する。
【0017】よって、周波数誤差の分散等の所定の指標
の偏差に基づいて加算平均期間を制御するので、適切な
チャネル推定値を算出することができ、高速移動や低速
移動など移動端末の移動速度が異なる場合でも、通信品
質を良好に保つことができる。
【0018】また、第6には、上記第5の構成におい
て、上記チャネル推定に関する間隔尺度変数の偏差が、
受信信号の周波数と、該受信装置の基準クロックの周波
数との誤差である周波数誤差の分散であることを特徴と
する。
【0019】また、第7には、上記第5の構成におい
て、上記チャネル推定に関する間隔尺度変数の偏差が、
上記チャネル推定値算出手段により算出されたチャネル
推定値の分散であることを特徴とする。
【0020】また、第8には、上記第5の構成におい
て、上記チャネル推定に関する間隔尺度変数の偏差が、
受信信号におけるパイロットシンボルの逆拡散データに
おける位相の分散であることを特徴とする。
【0021】また、第9には、拡散符号によりスペクト
ラム拡散された信号である受信信号を受信する受信装置
に用いられ、該受信信号の同期検波を行なう際に用いる
チャネル推定装置であって、チャネル推定に用いる加算
平均期間について設けられた複数のモードで、異なる加
算平均期間に対応して設けられたモードから、ユーザー
の操作により所定のモードを設定するための設定手段
と、該設定手段により設定されたモードに基づいて、チ
ャネル推定に用いる加算平均期間を制御する加算平均期
間制御手段と、該加算平均期間制御手段により制御され
た加算平均期間に基づき、チャネル推定値を算出するチ
ャネル推定値算出手段と、を有することを特徴とする。
【0022】この第9の構成のチャネル推定装置におい
ては、ユーザーが上記設定手段により複数のモードの中
から所定のモードを選択すると、加算平均期間制御手段
は、該設定手段により設定されたモードに基づいて、チ
ャネル推定に用いる加算平均期間を制御する。そして、
チャネル推定値算出手段が、該加算平均期間制御手段に
より制御された加算平均期間に基づき、チャネル推定値
を算出する。
【0023】よって、ユーザーの操作により設定された
モードに基づいて加算平均期間を制御するので、適切な
チャネル推定値を算出することができ、高速移動や低速
移動など移動端末の移動速度が異なる場合でも、通信品
質を良好に保つことができる。
【0024】また、第10には、拡散符号によりスペク
トラム拡散された信号である受信信号を受信する受信装
置に用いられ、該受信信号の同期検波を行なう際に用い
るチャネル推定装置であって、チャネル推定に用いる加
算平均期間を制御する加算平均期間制御手段と、該加算
平均期間制御手段により制御された加算平均期間に基づ
き、チャネル推定値を算出するチャネル推定値算出手段
と、を有することを特徴とする。
【0025】この第10の構成のチャネル推定装置にお
いては、加算平均期間制御手段は、チャネル推定に用い
る加算平均期間を制御する。そして、チャネル推定値算
出手段が、該加算平均期間制御手段により制御された加
算平均期間に基づき、チャネル推定値を算出する。
【0026】よって、加算平均期間を制御するので、適
切なチャネル推定値を算出することができ、高速移動や
低速移動など移動端末の移動速度が異なる場合でも、通
信品質を良好に保つことができる。
【0027】また、第11には、上記第10の構成にお
いて、上記加算平均期間制御手段が、予め定められた切
替順序に従い、加算平均期間を切り替えることを特徴と
する。
【0028】また、第12には、上記第1から第11ま
でのいずれかの構成において、上記チャネル推定装置
が、さらに、チャネル推定に関する間隔尺度変数の偏差
を検出する偏差検出手段と、該偏差検出手段により検出
された偏差を所定のしきい値と比較する比較手段と、を
有し、該比較手段の比較結果が所定の場合に、上記加算
平均期間制御手段による制御を行ない、一方、該比較手
段の比較結果が該所定の場合以外の場合には、上記加算
平均期間制御手段による制御を停止することを特徴とす
る。
【0029】つまり、該偏差のばらつきが大きい場合に
は、加算平均期間制御手段による制御を行なうが、該偏
差のばらつきが小さい場合には、加算平均期間制御手段
による制御を停止する。よって、チャネル推定に関する
間隔尺度変数の偏差を検出し、その検出結果により、所
定の場合、例えば、該偏差が所定のしきい値よりも大き
い場合には、加算平均期間制御手段による制御を停止す
るので、加算平均期間制御手段による制御を頻繁に行な
う必要がなく、加算平均期間制御手段の負荷を低減させ
ることができる。
【0030】また、第13には、上記第12の構成にお
いて、上記偏差検出手段が、受信信号の周波数と、該受
信装置の基準クロックの周波数との誤差である周波数誤
差の分散を検出することを特徴とする。つまり、例え
ば、周波数誤差の分散が所定のしきい値より大きい場
合、つまり、周波数誤差のばらつきが大きい場合には、
加算平均期間制御手段による制御を行なうが、周波数誤
差の分散が所定のしきい値以下の場合には、加算平均期
間制御手段による制御を停止する。
【0031】また、第14には、上記第12又は第13
の構成において、上記偏差検出手段が、上記チャネル推
定値算出手段により算出されたチャネル推定値の分散を
検出することを特徴とする。つまり、チャネル推定値の
分散が所定のしきい値より大きい場合、つまり、チャネ
ル推定値のばらつきが大きい場合には、加算平均期間制
御手段による制御を行なうが、チャネル推定値の分散が
所定のしきい値以下の場合には、加算平均期間制御手段
による制御を停止する。
【0032】また、第15には、上記第12から第14
までのいずれかの構成において、上記偏差検出手段が、
パイロットシンボルの逆拡散データにおける位相の分散
を検出することを特徴とする。つまり、パイロットシン
ボルの逆拡散データにおける位相の分散が所定のしきい
値より大きい場合、つまり、該分散のばらつきが大きい
場合には、加算平均期間制御手段による制御を行なう
が、該分散が所定のしきい値以下の場合には、加算平均
期間制御手段による制御を停止する。
【0033】また、第16には、上記第1から第15ま
でのいずれかの構成において、上記チャネル推定装置
が、さらに、復号された受信信号について誤り検出を行
い、所定の誤りがあるか否かを判定する誤り検出手段
と、該誤り検出手段により所定の誤りがあると判定され
た場合に、上記加算平均期間制御手段による制御を行な
い、一方、該誤り検出手段により所定の誤りがないと判
定された場合には、上記加算平均期間制御による制御を
停止することを特徴とする。
【0034】よって、復号された受信信号について誤り
検出を行い、所定の誤りがあるか否かを判定して、その
判定結果により、所定の場合には、加算平均期間制御手
段による制御を停止する。つまり、誤りがある場合に
は、加算平均期間制御手段による制御を行い、誤りがな
い場合には、加算平均期間制御手段による制御を停止す
る。よって、加算平均期間制御手段による制御を頻繁に
行なう必要がなく、加算平均期間制御手段の負荷を低減
させることができる。
【0035】また、第17には、上記第1から第16ま
でのいずれかの構成において、上記チャネル推定装置
が、さらに、ユーザーの音声を入力する音声入力手段
と、該音声入力手段に予め定められた音声である特定音
声が入力されたことを検出する特定音声検出手段と、該
特定音声検出手段により特定音声が検出された場合に、
上記加算平均期間制御手段による制御を行ない、一方、
該特定音声検出手段により特定音声が検出されない場合
には、上記加算平均期間制御による制御を停止すること
を特徴とする。
【0036】よって、特定音声の入力があるか否かを検
出を行い、特定音声の入力がある場合には、加算平均期
間制御手段による制御を停止するので、加算平均期間制
御手段による制御を頻繁に行なう必要がなく、加算平均
期間制御手段の負荷を低減させることができる。
【0037】また、第18には、上記第1から第17ま
でのいずれかの構成において、上記チャネル推定装置
が、さらに、ユーザーが入力操作を行なうための操作手
段と、該操作手段に予め定められた操作が行われたこと
を検出する特定操作検出手段と、該特定操作検出手段に
より特定操作が検出された場合に、上記加算平均期間制
御手段による制御を行ない、一方、該特定操作検出手段
により特定操作が検出されない場合には、上記加算平均
期間制御による制御を停止することを特徴とする。
【0038】よって、特定操作があるか否かを検出を行
い、特定操作がある場合には、加算平均期間制御手段に
よる制御を停止するので、加算平均期間制御手段による
制御を頻繁に行なう必要がなく、加算平均期間制御手段
の負荷を低減させることができる。
【0039】また、第19には、上記第1から第11ま
でのいずれかの構成において、上記チャネル推定装置
が、さらに、チャネル推定に関する間隔尺度変数の偏差
を検出する偏差検出手段と、復号された受信信号につい
て誤り検出を行い、所定の誤りがあるか否かを判定する
誤り検出手段と、ユーザーの音声を入力する音声入力手
段に、予め定められた音声である特定音声が入力された
ことを検出する特定音声検出手段と、ユーザーが入力操
作を行なうための操作手段に予め定められた操作が行わ
れたことを検出する特定操作検出手段と、からなる集合
の中で、少なくともいずれかの検出手段を有し、該検出
手段における検出結果が所定の場合に、上記加算平均期
間制御手段による制御を行い、該所定の場合以外の場合
に、該加算平均期間制御手段による制御を停止すること
を特徴とする。
【0040】また、第20には、拡散符号によりスペク
トラム拡散された信号である受信信号を受信する受信装
置であって、上記第1から第19までのいずれかの構成
のチャネル推定装置を有することを特徴とする。
【0041】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態としての実施
例を図面を利用して説明する。
【0042】本発明に基づく受信装置A1は、直接拡散
CDMAに使用するRAKE受信装置であり、アンテナ
10と、フィンガ12と、位相制御部14と、RAKE
合成部16と、相関器20と、チャネル推定用レジスタ
22と、AFC(AutomaticFrequency Control)用レジ
スタ24と、DSP(Digital Signal Processor)30
と、デコーダ40と、CRC部42と、D/A変換部4
4と、VCTCXO(Voltage Temperature Compensate
d Crystal Oscillators、電圧制御・温度補償水晶発振
器)46とを有している。
【0043】ここで、フィンガ12は、主として相関器
により構成され、アンテナ10を介して受信された受信
信号におけるデータチャネル(DPCH)との相関値を
算出する。この相関器は、チャネル用の相関器であり、
受信信号に対して、データチャネル用の逆拡散符号によ
り逆拡散を行なうものである。
【0044】また、位相制御部14は、フィンガ12か
ら出力された相関値に対して、DSP30から送られる
チャネル推定値に基づいて補正を行なうものであり、主
として、フィンガ12から送られる相関値の位相を補正
する。
【0045】なお、上記フィンガ12及び位相制御部1
4は、複数のパスに対応するために、図1に示すように
それぞれ複数設けられている。複数のフィンガにおける
各フィンガにおいては、それぞれ異なるタイミングで、
逆拡散が行われる。
【0046】また、RAKE合成部16は、RAKE合
成回路であり、各位相制御部14から送られたデータを
RAKE(レイク)合成して加算処理し、後段の復号処
理に送るものである。
【0047】また、相関器20は、チャネル推定用の相
関器であり、受信信号に対して、チャネル推定用の逆拡
散符号により逆拡散を行なって、受信信号におけるパイ
ロットシンボルとの相関値、つまり、パイロットシンボ
ルの逆拡散データを出力する。このパイロットシンボル
とは、パイロットチャネル(CPICH)の予め決めら
れたシンボルである。
【0048】また、チャネル推定用レジスタ22は、シ
フトレジスタであり、相関器20から出力されるパイロ
ットシンボルの逆拡散データを各シンボルごとに順次シ
フトしながら格納していく。なお、このチャネル推定用
レジスタ22は、複数スロット(例えば、3スロット)
分の逆拡散データを格納できる格納領域を有している。
なお、図6に示すように、1スロットは10シンボルに
より構成され、15スロットで1フレームが構成される
ものとする。なお、1スロットは10シンボルではなく
jシンボル(jは整数)により構成してもよく、また、
1フレームは15スロットではなくkスロット(kは整
数)により構成してもよい。
【0049】また、AFC用レジスタ24は、シフトレ
ジスタであり、相関器20から出力されるパイロットシ
ンボルの逆拡散データを順次シフトしながら格納する。
このAFC用レジスタ24は、1スロット分の逆拡散デ
ータを格納できる格納領域を有している。
【0050】なお、あるスロットについて所定のシンボ
ルについての逆拡散データのみをAFC用レジスタ24
に格納するようにしてもよい。つまり、AFC用レジス
タ24に対しては、AFC用のデータ、つまり、アンテ
ナ分離したデータが格納される。つまり、基地局には、
送信用のアンテナとして2本のアンテナが設けられてい
て、各アンテナからの受信信号が受信されるので、各ア
ンテナごとに分離したデータについての逆拡散データが
格納される。さらに、各スロットにおいて、周波数誤差
の算出に使用するシンボルは、アンテナ1からのデータ
及びアンテナ2からのデータそれぞれについて予め決ま
っているので、所定のシンボルについての逆拡散データ
がAFC用レジスタ24に格納される。
【0051】また、DSP30は、図1に示すように、
AFC制御部32と、加算期間切替部34と、チャネル
推定値算出部36とを有している。
【0052】ここで、AFC制御部32は、AFC用レ
ジスタ24に格納されているデータに基づいて周波数誤
差を検出する。ここでいう周波数誤差とは、受信信号の
周波数と受信装置A1における基準クロックの周波数と
の誤差を意味する。具体的には、AFC制御部32は、
2つのシンボル間の位相差を算出する。この位相差の算
出は、各スロットごとに行なう。なお、上記2つのシン
ボルとしては、基本的には、あるスロット内における隣
接するシンボルとするが、あるスロット内におけるシン
ボルで隣接しないシンボルとしてもよく、また、異なる
スロットにおける2つのシンボルとしてもよい。具体的
には、AFC制御部32には、図2(a)に示すよう
に、周波数誤差検出部(周波数誤差検出手段)32aが
設けられていて、この周波数誤差検出部32aが、周波
数誤差を検出する。
【0053】また、このAFC制御部32は、周波数誤
差が所定の範囲内であるか否かの判定を行なう。つま
り、算出された位相差が所定の範囲内であるか否かの判
定を行なう。具体的には、算出された位相差の絶対値が
45°より小さいか否かを判定する。この判定は、各ス
ロットごとに行われ、1フレームを15スロットとする
と、1フレームにおいて15回該判定が行われることに
なる。そして、該AFC制御部32は、1フレームにお
いて、算出された位相差の絶対値が45°より小さいと
判定された回数をカウントし、その回数のデータを加算
期間切替部34に送る。具体的には、AFC制御部32
には、図2(a)に示すように、周波数誤差判定部(誤
差判定手段)32bと、回数カウント部(計数手段)3
2cが設けられていて、この周波数誤差判定部32b
が、周波数誤差が所定の範囲内であるか否かの判定を行
ない、回数カウント部32cが、上記の回数をカウント
する。
【0054】また、AFC制御部32は、算出された周
波数誤差に基づいてVCTCXO46を制御するための
制御データを出力する。つまり、算出された周波数誤差
を補正するために変化させる電圧値のデータを出力す
る。つまり、電圧変化量のデータを出力する。具体的に
は、図3に示すように、算出された位相差が6つの象限
のいずれに属するかを判定し、その位相差の値が属する
象限に応じて電圧変化量のデータを出力する。
【0055】また、加算期間切替部(切替手段)34
は、AFC制御部32からのデータに基づいて、加算期
間、つまり、加算平均期間(平均加算期間)を制御する
ためのデータを出力する。具体的には、AFC制御部3
2からの回数のデータが5回(第1しきい値)よりも小
さい場合には、加算平均期間を短縮する旨のデータを出
力し、一方、10回(第2しきい値)よりも大きい場合
には、加算平均期間を延長する旨のデータを出力する。
なお、ここでは、第1しきい値として5とし、第2しき
い値として10としたが、第1しきい値<第2しきい値
であれば、他の数でもよい。つまり、この加算期間切替
部34は、加算平均期間を切り替える加算平均期間切替
部であるといえる。
【0056】また、チャネル推定値算出部(チャネル推
定値算出手段)36は、チャネル推定値を算出するもの
であり、チャネル推定用レジスタ22に格納されている
データについて所定期間分加算平均を行ってチャネル推
定値を算出する。加算平均を行なう際の所定期間は、加
算期間切替部34からのデータに従い決定される。例え
ば、加算平均期間を短縮する旨のデータが送られた場合
には、前回の加算平均期間よりもpシンボル分加算平均
期間を短縮し、一方、加算平均期間を延長する旨のデー
タが送られた場合には、前回の加算平均期間よりもpシ
ンボル分加算平均期間を延長する。つまり、図4に示す
ように、前回のチャネル推定値の算出における加算平均
期間がrシンボル分であった場合(図4(a)参照)
に、加算平均期間を短縮する場合には、加算平均期間を
r−pシンボル分の期間とし(図4(b)参照)、一
方、加算平均期間を延長する場合には、加算平均期間を
r+pシンボル分の期間とする(図4(c)参照)。
【0057】なお、チャネル推定用レジスタ22におい
て、加算平均を行なう際に使用するシンボルとしては、
図4に示すように、位相補正する復調シンボル(復号対
象シンボル)の前後にわたって連続する個数分のシンボ
ルである。つまり、図1のチャネル推定用レジスタ22
においては、左端のシンボルから所定個数分のシンボル
と、いくらか遅延してチャネル推定用レジスタ22に入
力される所定個数分のシンボルをあわせたものが、該当
するシンボルとなる。また、上記pの値については、実
際には、4n+2(nは整数)の値となる。これは通信
ダイバーシティが加味されており、2n+1でも、2n
でも構わない。また、加算平均期間の初期値は、当然定
められている。さらに、図4において、DPCHのシン
ボル‘0’と‘1’については、チャネル推定に際して
同じシンボルを使用し、‘2’と‘3’、‘4’と
‘5’においても同様に同じシンボルを使用する。例え
ば、図4において、シンボル‘0’については、チャネ
ル推定に際して、ハッチングされた個数分のシンボルを
使用するが、シンボル‘1’についても同じハッチング
されたシンボルを使用する。また、シンボル‘2’につ
いては、2シンボルずれたシンボルからの加算平均期間
分のシンボルとなる。
【0058】なお、チャネル推定用レジスタ22内のデ
ータが1シンボル期間ごとに逐次シフトしていくので、
チャネル推定値算出部36がシンボル期間ごとにチャネ
ル推定値を算出するのが最も精度のよいチャネル推定値
の算出となるが、ここでは、チャネル推定値算出の負荷
を大きくしないために、スロット期間ごとにチャネル推
定値を算出するものとしても構わない。なお、スロット
期間ごとでなくても、シンボル期間ごととしてもよい
し、シンボル期間よりも長い他の周期ごとに算出しても
よい。その場合には、シンボル期間よりも長い周期ごと
に算出する場合には、新たなチャネル推定値が算出され
るまでは、同じチャネル推定値を位相制御部14に送ら
れ、位相制御部14は、同じチャネル推定値に基づき補
正を行なうことになる。
【0059】また、デコーダ40は、RAKE合成部1
6で合成されたデータを復号するものであり、ビタビ復
号等の処理を行なう。また、CRC部42は、デコーダ
40により復号されたデータに対して誤り検出を行なう
回路である。
【0060】また、D/A変換部44は、AFC制御部
32から送られる電圧値のデータをD/A変換する。ま
た、VCTCXO46は、アナログデータとしての電圧
値に基づいて動作する。
【0061】なお、本実施例においては、周波数誤差検
出部32aと、周波数誤差判定部32bと、回数カウン
ト部32cと、加算期間切替部34とで、上記加算平均
期間制御手段、特に、「周波数誤差検出手段により検出
された周波数誤差に基づいて、チャネル推定に用いる加
算平均期間を制御する加算平均期間制御手段」が構成さ
れる。また、この第1実施例では、相関器20と、チャ
ネル推定用レジスタ22と、AFC用レジスタ24と、
DSP30とで、チャネル推定装置B1を構成する。
【0062】上記第1実施例の構成の受信装置A1の動
作を図5のフローチャート等を使用して説明する。この
図5は、主としてDSP30の動作を示すものといえ
る。
【0063】まず、アンテナ10を介して受信された受
信信号は、フィンガ12に送られ、フィンガ12は、デ
ータチャネル用の逆拡散符号により逆拡散を行なって、
受信された受信信号におけるデータチャネルとの相関値
を算出し、位相制御部14に出力する。この相関値は、
大きさと方向を持つベクトルとしての性質を有する。
【0064】一方、アンテナ10を介して受信された受
信信号は、相関器20にも送られ、チャネル推定用の逆
拡散符号により逆拡散を行なって、受信された受信信号
におけるパイロットシンボルとの相関値を算出して、チ
ャネル推定用レジスタ22に送る。この相関値も、大き
さと方向を持つベクトルとしての性質を有する。そし
て、チャネル推定用レジスタ22では、パイロットシン
ボルとの相関値のデータが各シンボルごとに順次格納さ
れていく。
【0065】一方、パイロットシンボルとの相関値のデ
ータは、AFC用レジスタ24にも送られ、各シンボル
ごとに順次格納されていく。なお、相関器20が、ある
スロットについて所定のシンボルについての逆拡散デー
タのみをAFC用レジスタ24に出力する場合には、そ
れらのシンボルの逆拡散データのみが格納されることに
なる。
【0066】次には、DSP30において、周波数誤差
の算出が行われ、算出された周波数誤差に基づく加算平
均期間の制御が行われる。
【0067】すなわち、n(AFCの処理回数)=0と
し(S10)、さらに、i(スロットカウンタの値)=
0、m(1フレーム内での位相差が45°より小さい回
数)=0とする(S11)。ここで、スロットカウンタ
はDSP30内に設けられ、上記n、mの値はAFC制
御部32によりカウントされて管理されるものとする。
【0068】次に、2つのシンボル間の位相差が算出さ
れる(S12)。つまり、AFC制御部32における周
波数誤差検出部32aは、AFC用レジスタ24に格納
されたデータに基づき、2つのシンボル間の位相差を算
出する。なお、この位相差を算出する際の2つのシンボ
ルは、基本的にはあるスロット内のシンボルで隣接する
シンボルであるが(例えば、図6において、シンボルs
b1とシンボルsb2とが隣接するシンボルとなる)、
あるスロット内のシンボルで隣接しないシンボルでもよ
く、また、異なるスロットにおける2つのシンボルであ
ってもよい。以上のようにして周波数誤差を算出する。
また、同時に、スロットカウンタの値を1カウントアッ
プする(S12)。
【0069】そして、算出された位相差の絶対値が45
°よりも小さいか否かが判定される(S13)。この判
定は、AFC制御部32における周波数誤差判定部32
bにより行われる。つまり、周波数誤差検出部32aか
ら位相差の情報を受け取り、上記の判定を行なう。
【0070】このステップS13の判定において、位相
差の絶対値が45°よりも小さい場合には、mの値を1
カウントアップして(S14)、ステップS15に移行
する。カウントアップされたmの値はAFC制御部32
により保持される。mの値のカウント及び保持は、AF
C制御部32における回数カウント部32cにより行わ
れる。つまり、回数カウント部32cは、周波数誤差判
定部32bからの判定結果を受け取り、カウントしてい
く。また、位相差の絶対値が45°以上の場合には、そ
のままステップS15に移行する。
【0071】ステップS15においては、iの値が15
よりも小さいか否かが判定される(S15)。そして、
iの値が15よりも小さい場合には、ステップS12に
戻り、iの値が15以上の場合には、ステップS16に
移行する。つまり、15個分のスロットについて、位相
差の算出と算出された位相の判定が終わるまでは、ステ
ップS12〜S14の処理を繰り返す。
【0072】ステップS16においては、nの値を1カ
ウントアップし、nの値が5よりも小さいか否かを判定
する(S17)。nの値が5よりも小さい場合には、ス
テップS11に戻り、次のスロットについて同様の処理
を繰り返す。つまり、AFC処理回数が5回以上になる
まで、ステップS18以降の加算平均期間の制御は行わ
ない。これは、加算平均期間の制御は、初期補足を行っ
てある程度周波数誤差を調整した後に行なうのが好まし
いからである。つまり、初期補足時には、本実施例にお
ける加算平均期間の制御は行わない。これにより、少な
くとも、AFC処理回数nが5回までの期間、つまり、
第5フレーム目までの期間は、チャネル推定値算出部3
6は、予め定められた加算平均期間に基づいてチャネル
推定値を算出して、位相制御部14に送る。つまり、第
5フレームにおいては、以下に説明するような加算平均
期間の制御を行なうが、更新された加算平均期間は次の
スロットにおけるチャネル推定値に用いられるので、第
5フレームの期間においては、予め定められた加算平均
期間に基づいてチャネル推定値を算出することになる。
また、チャネル推定値算出部36は、上記のようにスロ
ット期間ごとにチャネル推定値を算出し、位相制御部1
4は、チャネル推定値算出部36から送られるチャネル
推定値に従い、シンボル期間ごとに補正を行なう。
【0073】なお、各スロットごとにVCTCXO制御
が行われる。つまり、あるスロットにおいて位相差が算
出されたら、AFC制御部32は、その位相差に基づい
てVCTCXO46についての電圧値を算出し、電圧値
のデータをD/A変換部44を介してVCTCXO46
に送ってVCTCXO制御を行なう。つまり、AFC処
理回数nが5回までの期間においても、VCTCXO制
御は行われる。
【0074】そして、ステップS17において、nの値
が5以上となった場合には、ステップS18に移行す
る。なお、ステップS18に移行する際には、事前にm
の最終的な値を加算期間切替部34に送っておく。例え
ば、ステップS17で、nの値が5以上の場合には、A
FC制御部32の回数カウント部32cは、mの最終的
な値を加算期間切替部34に送る。
【0075】ステップS18においては、加算期間切替
部34は、mの値としきい値としての5の値と比較し
て、mの値が5よりも小さいか否かを判定する。そし
て、mの値が5よりも小さい場合には、加算平均期間を
短縮する(S19)。つまり、加算期間切替部34は加
算期間を短縮する旨のデータをチャネル推定値算出部3
6に送り、チャネル推定値算出部36は、加算平均期間
を短縮してチャネル推定値を算出し、算出されたチャネ
ル推定値を位相制御部14に送る。
【0076】一方、ステップS18において、mの値が
5以上の場合には、加算期間切替部34は、mの値とし
きい値としての10の値と比較して、mの値が10より
も大きいか否かを判定する(S20)。そして、mの値
が10よりも大きい場合には、加算平均期間を延長する
(S21)。つまり、加算期間切替部34は加算期間を
延長する旨のデータをチャネル推定値算出部36に送
り、チャネル推定値算出部36は、加算平均期間を延長
してチャネル推定値を算出し、算出されたチャネル推定
値を位相制御部14に送る。
【0077】この延長又は短縮されて更新された加算平
均期間のデータは、チャネル推定値算出部36に保持さ
れて、少なくとも次のフレームにおけるチャネル推定値
の算出に用いられる。上記のように加算平均期間の制御
は、1フレーム期間ごとに行われるので、1フレーム期
間は少なくとも同じ加算平均期間に基づいてチャネル推
定値が算出されることになる。なお、mの値の判定を1
フレーム期間ごとではなく、複数フレーム期間ごとに行
って、加算平均期間の制御を複数フレーム期間ごとに行
なうようにしてもよい。
【0078】位相制御部14では、フィンガ12からの
相関値をチャネル推定値算出部36からのチャネル推定
値に従って補正し、RAKE合成部16に送る。RAK
E合成部16は、各位相制御部14からのデータをRA
KE合成して、DSP30に送る。
【0079】DSP30は、RAKE合成部16からの
データから復号に必要なデータを抽出して、デコーダ4
0に送る。デコーダ40は、データに対して復号処理を
行い、CRC部42に送る。CRC部42では、CRC
ビットの確認を行なう。
【0080】以上のように、本実施例の受信装置によれ
ば、周波数誤差が大きい場合には、加算平均期間を短縮
するので、移動速度が大きい場合には、加算平均期間を
短縮でき、適切なチャネル推定値とすることができる。
一方、周波数誤差が小さい場合には、加算平均期間を延
長するので、移動速度が小さい場合には、加算平均期間
を長くでき、適切なチャネル推定値とすることができ
る。よって、高速移動や低速移動など移動端末の移動速
度が異なる場合でも、通信品質を良好に保つことができ
る。
【0081】なお、上記の例では、周波数誤差が±45
°未満にある回数をカウントし、その回数を判定して加
算平均期間を制御するものとして説明したが、周波数誤
差が±45°以上である回数をカウントとし、その回数
を判定して加算平均期間を制御してもよい。つまり、図
5のフローチャートのステップS13において、位相差
の絶対値が±45°以上であるか否かを判定してもよ
い。つまり、この場合には、位相差の絶対値が45°以
上180°以下の範囲内であるか否かを判定しているこ
とになる。その場合には、ステップS19では、加算平
均期間を延長し、ステップS21では、加算平均期間を
短縮することになる。この点は、以下の実施例において
も適用可能である。
【0082】なお、上記の説明では、位相差を判定する
際のしきい値を45°としたが、他の角度であってもよ
い。また、上記では、45°未満であるか否かを判定す
るものとしたが、45°以下であるか否かを判定するよ
うにしてもよい。これらの点も以下の実施例においても
適用可能である。
【0083】次に、第2実施例について説明する。この
第2実施例は、加算平均期間の制御の前に、周波数誤差
の分散による事前チェックを行なうものである。第2実
施例における受信装置と、受信装置におけるチャネル推
定装置の構成は、図1に示す受信装置A1とチャネル推
定装置B1と同様の構成であるが、AFC制御部32と
加算期間切替部34の構成が異なる。
【0084】つまり、本実施例におけるAFC制御部3
2は、上記第1実施例におけるAFC制御部32の機能
に加えて、周波数誤差の分散を算出する機能を有してい
る。
【0085】すなわち、AFC制御部32は、上記第1
実施例と同様に、AFC用レジスタ24に格納されてい
るデータに基づいて周波数誤差を算出する。具体的に
は、AFC制御部32は、2つのシンボル間の位相差を
算出する。つまり、AFC制御部32には、図2(b)
に示すように、周波数誤差検出部32aが設けられてい
るので、この周波数誤差検出部32aが、周波数誤差を
検出する。
【0086】さらに、AFC制御部32は、算出した周
波数誤差の分散を算出する。具体的には、1フレームに
おいて、2つのシンボル間の位相差が15回算出される
ので、この15個の位相差の値について分散を算出す
る。分散の算出に当たっては、既知の以下の数1に示す
数式に従う。
【0087】
【数1】
【0088】つまり、各位相差の値における平均値との
差の二乗和をサンプル数で割って分散を算出する。上記
の数式において、Xiには位相差の値を入力する。具体
的には、AFC制御部32には、図2(b)に示すよう
に、分散算出部(偏差検出手段)32dが設けられてい
るので、この分散算出部32dが、周波数誤差の分散を
算出する。この周波数誤差の分散は、チャネル推定に関
する間隔尺度変数の偏差の一種であるといえる。
【0089】また、AFC制御部32は、上記第1実施
例と同様に、周波数誤差が所定の範囲内であるか否かの
判定を行なう。つまり、算出された位相差が所定の範囲
内であるか否かの判定を行なう。具体的には、算出され
た位相差の絶対値が45°より小さいか否かを判定す
る。この判定は、各スロットごとに行われ、1フレーム
を15スロットとすると、1フレームにおいて15回該
判定が行われることになる。そして、該AFC制御部3
2は、1フレームにおいて算出された位相差の絶対値が
45°より小さいと判定された回数をカウントし、その
回数のデータを加算期間切替部34に送る。具体的に
は、AFC制御部32には、図2(b)に示すように、
周波数誤差判定部(誤差判定手段)32bと、回数カウ
ント部(計数手段)32cが設けられていて、この周波
数誤差判定部32bが、周波数誤差が所定の範囲内であ
るか否かの判定を行ない、回数カウント部32cが、上
記の回数をカウントする。
【0090】また、AFC制御部32は、上記第1実施
例と同様に、算出された周波数誤差に基づいてVCTC
XO46を制御するための制御データを出力する。
【0091】また、加算期間切替部34は、AFC制御
部32からのデータに基づいて加算期間を制御するため
のデータを出力する。具体的には、算出された分散が所
定のしきい値よりも大きいか否かを判定し、該分散が該
しきい値よりも大きい場合には、AFC制御部32によ
りカウントされた回数についての判定を行なう。つま
り、周波数誤差のばらつきがあるしきい値よりも大き
い、つまり、周波数誤差の分散の程度が大きい場合に
は、加算平均期間を制御する必要があるので、AFC制
御部32によりカウントされた回数、つまり、mの値に
ついての判定を行なう。
【0092】なお、カウントされた回数についての判定
においては、上記第1実施例と同様に、AFC制御部3
2からの回数のデータが5回よりも小さい場合には、加
算平均期間を短縮する旨のデータを出力し、一方、10
回よりも大きい場合には、加算平均期間を延長する旨の
データを出力する。
【0093】その他の構成は、上記第1実施例と同様で
あるのでその説明を省略する。
【0094】上記第2実施例の構成の受信装置の動作を
図7のフローチャート等を使用して説明する。この図7
は、主としてDSP30の動作を示すものといえる。ま
た、図1の構成においてDSP30以外の各部の動作は
基本的に上記第1実施例の場合と同様である。
【0095】まず、フィンガ12や相関器20が上記第
1実施例と同様に動作する。つまり、アンテナ10を介
して受信された受信信号は、フィンガ12に送られ、フ
ィンガ12は、データチャネル用の逆拡散符号により逆
拡散を行なって、受信された受信信号におけるデータチ
ャネルとの相関値を算出し、位相制御部14に出力す
る。
【0096】また、アンテナ10を介して受信された受
信信号は、相関器20にも送られ、チャネル推定用の逆
拡散符号により逆拡散を行なって、受信された受信信号
におけるパイロットシンボルとの相関値を算出して、チ
ャネル推定用レジスタ22に送る。そして、チャネル推
定用レジスタ22では、パイロットシンボルとの相関値
のデータが各シンボルごとに順次格納されていく。
【0097】一方、パイロットシンボルとの相関値のデ
ータは、AFC用レジスタ24にも送られ、各シンボル
ごとに順次格納されていく。
【0098】次には、DSP30において、周波数誤差
の算出と、周波数誤差の分散の算出が行われ、算出され
た周波数誤差と周波数誤差の分散とに基づく加算平均期
間の制御が行われる。
【0099】すなわち、図7を用いて説明すると、図7
において、ステップS30からステップS37までは、
図5におけるステップS10からステップS17までと
同様である。
【0100】つまり、n(AFCの処理回数)=0とし
(S30)、さらに、i(スロットカウンタの値)=
0、m(1フレーム内での位相差が45°より小さい回
数)=0とする(S31)。
【0101】次に、2つのシンボル間の位相差が算出さ
れる(S32)。つまり、AFC制御部32は、AFC
用レジスタ24に格納されたデータに基づき、2つのシ
ンボル間の位相差を算出する。なお、この位相差を算出
する際の2つのシンボルは、基本的にはあるスロット内
のシンボルで隣接するシンボルであるが、それ以外の2
つのシンボルでもよい。また、同時に、スロットカウン
タの値を1カウントアップする(S32)。
【0102】そして、算出された位相差の絶対値が45
°よりも小さいか否かが判定される(S33)。この判
定は、AFC制御部32により行われる。
【0103】このステップS33の判定において、位相
差の絶対値が45°よりも小さい場合には、mの値を1
カウントアップして(S34)、ステップS35に移行
する。また、位相差の絶対値が45°以上の場合には、
そのままステップS35に移行する。
【0104】ステップS35においては、iの値が15
よりも小さいか否かが判定される(S35)。そして、
iの値が15よりも小さい場合には、ステップS32に
戻り、iの値が15以上の場合には、ステップS36に
移行する。
【0105】ステップS36においては、nの値を1カ
ウントアップし、nの値が5よりも小さいか否かを判定
する(S37)。nの値が5よりも小さい場合には、ス
テップS31に戻り、次のスロットについて同様の処理
を繰り返す。つまり、AFC処理回数が5回以上になる
まで、ステップS40以降の加算平均期間の制御は行わ
ない。これにより、AFC処理回数nが5回までの期間
においては、チャネル推定値算出部36は、予め定めら
れた加算平均期間に基づいてチャネル推定値を算出し
て、位相制御部14に送る。位相制御部14は、チャネ
ル推定値算出部36から送られるチャネル推定値に従
い、各シンボルごとに補正を行なう。また、各スロット
ごとにVCTCXO制御が行われる。
【0106】そして、ステップS37において、nの値
が5以上となった場合には、AFC制御部32における
分散算出部32dは、ステップS32で算出した周波数
誤差の分散を算出する(S38)。具体的には、1スロ
ットにおいて、2つのシンボル間の位相差が15回算出
されるので、分散算出部32dが、この15個の位相差
の値について分散を算出する。算出された分散の値は、
加算期間切替部34に送られる。
【0107】すると、加算期間切替部34では、算出さ
れた分散が所定のしきい値よりも大きいか否かが判定さ
れ(S39)、該分散が所定のしきい値よりも大きい場
合には、ステップS40に移行し、そうでない場合に
は、ステップS31に戻る。この場合、該加算期間切替
部34は、「偏差検出手段により検出された偏差を所定
のしきい値と比較する比較手段」として機能する。
【0108】ステップS40に移行する際には、AFC
制御部32は、事前にmの最終的な値を加算期間切替部
34に送っておく。例えば、ステップS39で分散がし
きい値よりも大きいと判定された場合に、その判定結果
を加算期間切替部34から受けてAFC制御部32が加
算期間切替部34にmの最終値を送ってもよいし、ま
た、ステップS37でnの値が5以上と判定した場合
に、mの最終値を加算期間切替部34に送るようにして
もよい。
【0109】ステップS40においては、加算期間切替
部34は、mの値としきい値としての5の値と比較し
て、mの値が5よりも小さいか否かを判定する。そし
て、mの値が5よりも小さい場合には、加算平均期間を
短縮する(S41)。つまり、加算期間切替部34は加
算期間を短縮する旨のデータをチャネル推定値算出部3
6に送り、チャネル推定値算出部36は、加算平均期間
を短縮してチャネル推定値を算出し、算出されたチャネ
ル推定値を位相制御部14に送る。
【0110】一方、ステップS40において、mの値が
5以上の場合には、加算期間切替部34は、mの値とし
きい値としての10の値と比較して、mの値が10より
も大きいか否かを判定する(S42)。そして、mの値
が10よりも大きい場合には、加算平均期間を延長する
(S43)。つまり、加算期間切替部34は加算期間を
延長する旨のデータをチャネル推定値算出部36に送
り、チャネル推定値算出部36は、加算平均期間を延長
してチャネル推定値を算出し、算出されたチャネル推定
値を位相制御部14に送る。
【0111】位相制御部14では、フィンガ12からの
相関値をチャネル推定値算出部36からのチャネル推定
値に従って補正し、RAKE合成部16に送る。RAK
E合成部16は、各位相制御部14からのデータをRA
KE合成して、DSP30に送る。
【0112】DSP30は、RAKE合成部16からの
データから復号に必要なデータを抽出して、デコーダ4
0に送る。デコーダ40は、データに対して復号処理を
行い、CRC部42に送る。CRC部42では、CRC
ビット確認を行なう。
【0113】以上のように、本実施例の受信装置によれ
ば、事前に周波数誤差の分散を検出することにより、周
波数誤差のばらつきを検出し、周波数誤差のばらつきが
大きい場合には、mの値の判定を行う。そして、周波数
誤差が大きい場合には、加算平均期間を短縮するので、
移動速度が大きい場合には、加算平均期間を短縮でき、
適切なチャネル推定値とすることができる。一方、周波
数誤差が小さい場合には、加算平均期間を延長するの
で、移動速度が小さい場合には、加算平均期間を長くで
き、適切なチャネル推定値とすることができる。よっ
て、高速移動や低速移動など移動端末の移動速度が異な
る場合でも、通信品質を良好に保つことができる。ま
た、事前に周波数誤差の分散をチェックした上で、mの
値を判定するか否かを決定するので、加算平均期間を必
要以上に変化させることがない。
【0114】なお、第2実施例の変形例として、以下の
ようにしてもよい。つまり、上記の説明では、周波数誤
差の分散を検出して、その分散を所定のしきい値と比較
した上で、mの値の判定を行なうものとして説明した
が、mの値の判定を行わずに、分散の値のみで加算平均
期間を制御するようにしてもよい。つまり、上記のよう
に、周波数誤差の分散を事前チェックに用いるのではな
く、周波数誤差の分散を加算平均期間の制御それ自体に
利用するものである。
【0115】すなわち、受信装置の構成は図1に示す構
成と同様であるが、AFC制御部32における周波数誤
差検出部32aが周波数誤差を算出した後、分散算出部
32dが周波数誤差の分散を算出し、該分散の値を加算
期間切替部34に送る。加算期間切替部34は、その分
散の値を2つのしきい値と比較して、加算平均期間の制
御を行なう。この場合には、加算期間切替部34が、加
算平均期間制御手段、特に、「偏差検出手段の検出結果
に基づいて、チャネル推定に用いる加算平均期間を制御
する加算平均期間制御手段」として機能することにな
る。
【0116】なお、AFC制御部32は、算出された周
波数誤差に基づいてVCTCXO46を制御するための
制御データを出力するが、周波数誤差が所定の範囲内で
ある回数をカウントすることは行わない。よって、加算
期間切替部34は、周波数誤差が所定の範囲内である回
数に基づいて加算平均期間を制御することは行わない。
【0117】この第2実施例の変形例の動作について、
図8のフローチャート等を使用して説明する。この図8
は、主としてDSP30の動作を示すものといえる。ま
た、図1の構成においてDSP30以外の各部の動作は
基本的に上記第1実施例の場合と同様である。
【0118】まず、フィンガ12や相関器20が上記第
1実施例と同様に動作する。つまり、アンテナ10を介
して受信された受信信号は、フィンガ12に送られ、フ
ィンガ12は、データチャネル用の逆拡散符号により逆
拡散を行なって、受信された受信信号におけるデータチ
ャネルとの相関値を算出し、位相制御部14に出力す
る。
【0119】また、アンテナ10を介して受信された受
信信号は、相関器20にも送られ、チャネル推定用の逆
拡散符号により逆拡散を行なって、受信された受信信号
におけるパイロットシンボルとの相関値を算出して、チ
ャネル推定用レジスタ22に送る。そして、チャネル推
定用レジスタ22では、パイロットシンボルとの相関値
のデータが各シンボルごとに順次格納されていく。
【0120】一方、パイロットシンボルとの相関値のデ
ータは、AFC用レジスタ24にも送られ、各シンボル
ごとに順次格納されていく。
【0121】次には、DSP30において、周波数誤差
の分散の算出と、算出された分散に基づく加算平均期間
の制御が行われる。つまり、図8を用いて説明すると、
まず、AFC制御部32がフレーム数が5より小さいか
否かを判定する(S50)。これは、上記と同様に、初
期補足時には、加算平均期間の制御を行わないようにす
るためである。これにより、少なくとも、第5フレーム
目までの期間は、チャネル推定値算出部36は、予め定
められた加算平均期間に基づいてチャネル推定値を算出
することになる。
【0122】そして、フレーム数が5、すなわち、第5
フレームになると、AFC制御部32は、周波数誤差の
分散を算出する(S51)。つまり、上記第2実施例と
同様に、各スロットごとに周波数誤差、つまり、シンボ
ル間の位相差を算出し、15個分の周波数誤差の値の分
散を算出する。そして、AFC制御部32は、算出され
た分散の値を加算期間切替部34に送る。
【0123】すると、加算期間切替部34は、分散の値
と所定の第1しきい値との比較を行い、該第1しきい値
よりも小さいか否かを判定する(S52)。そして、該
分散の値の方が小さい場合には、加算平均期間を延長す
る(S53)。つまり、加算期間切替部34は加算期間
を延長する旨のデータをチャネル推定値算出部36に送
り、チャネル推定値算出部36は、加算平均期間を延長
してチャネル推定値を算出し、算出されたチャネル推定
値を位相制御部14に送る。つまり、周波数誤差の分散
が小さいということは、それだけ周波数誤差のばらつき
が小さいことになるので、加算平均期間を延長する。
【0124】一方、該分散の値が該第1しきい値よりも
小さくない場合には、分散の値を所定の第2しきい値
(第1しきい値<第2しきい値)との比較を行い、該第
2しきい値よりも大きいか否かを判定する(S54)。
そして、該分散の値の方が大きい場合には、加算平均期
間を短縮する(S55)。つまり、加算期間切替部34
は加算期間を短縮する旨のデータをチャネル推定値算出
部36に送り、チャネル推定値算出部36は、加算平均
期間を短縮してチャネル推定値を算出し、算出されたチ
ャネル推定値を位相制御部14に送る。つまり、周波数
誤差の分散が大きいということは、それだけ周波数誤差
のばらつきが大きいことになるので、加算平均期間を短
縮する。なお、上記第1しきい値、第2しきい値は、当
選、周波数誤差の分散に用いるものが設定される。
【0125】なお、当然、VCTCXO制御は、AFC
制御部32から出力される制御データにより別途行われ
る。
【0126】以上のように、本実施例の受信装置によれ
ば、周波数誤差の分散を検出することにより、周波数誤
差のばらつきを検出し、周波数誤差のばらつきが大きい
場合には、加算平均期間を短縮し、一方、周波数誤差の
ばらつきが小さい場合には、加算平均期間を延長するの
で、移動速度が大きい場合には、加算平均期間を短縮で
き、適切なチャネル推定値とすることができ、また、移
動速度が小さい場合には、加算平均期間を長くでき、適
切なチャネル推定値とすることができる。よって、高速
移動や低速移動など移動端末の移動速度が異なる場合で
も、通信品質を良好に保つことができる。
【0127】なお、周波数誤差の分散の検出において
は、周波数誤差の値を上記の数式に当てはめて算出する
として説明したが、階級として360°の角度を複数に
区画し、周波数誤差がそのいずれに入るのかを検出する
ことにより、分散を算出してもよい。つまり、この場合
には、度数分布表により分散を求めることになる。
【0128】例えば、0°以上45°未満、45°以上
90°未満、90°以上135°未満、135°以上1
80°未満、180°以上225°未満、225°以上
270°未満、270°以上315°未満、315°以
上360°未満の8つの階級を設ける場合が考えられ
る。そして、位相差の値が各階級のいずれに属するかを
検出して分散を算出する。
【0129】この場合の分散の算出には、以下の数2に
示す数式が用いられる。
【0130】
【数2】
【0131】この数2の数式において、fiには、各階
級の度数が入力される。つまり、各階級に属する位相差
の値の個数を入力する。Xiには、各階級の中心点を入
力する。例えば、0°以上45°未満の階級では、2
2.5となる。また、算術平均値としては、各中心点の
値に度数を乗算したものを各階級ごとに算出して、積算
したものとする。nは有効ケース数であり、15個の位
相差の値から分散を算出する場合には、このnは15と
なる。
【0132】なお、このような度数分布表から分散を求
める方法は、以下のチャネル推定値の分散の算出や、パ
イロットシンボルの逆拡散データの分散の算出にも適用
可能である。
【0133】次に、第3実施例について説明する。この
第3実施例は、上記第2実施例が周波数誤差の分散を利
用するものであるのに対して、チャネル推定値の分散を
利用するものである。つまり、この第3実施例は、加算
平均期間の制御の前に、チャネル推定値の分散による事
前チェックを行なうものである。
【0134】つまり、第3実施例における受信装置A2
の構成は、図9に示すように構成され、図1に示す構成
とほぼ同様であるが、DSP30の構成が異なる。な
お、上記第1実施例、第2実施例と同様に、相関器20
と、チャネル推定用レジスタ22と、AFC用レジスタ
24と、DSP30とで、チャネル推定装置B2を構成
する。
【0135】つまり、本実施例におけるDSP30は、
AFC制御部32と、加算期間切替部34と、チャネル
推定値算出部36と、分散算出部38とを有する。この
分散算出部38が、チャネル推定に関する間隔尺度変数
の偏差を検出する偏差検出手段として機能する。
【0136】ここで、本実施例におけるAFC制御部3
2は、上記第1実施例におけるAFC制御部32と同様
の機能を有し、AFC用レジスタ24に格納されている
データに基づいて周波数誤差を算出する機能や、周波数
誤差が所定の範囲内であるか否かの判定を行なう機能
や、1フレームにおいて算出された位相差の絶対値が4
5°より小さいと判定された回数をカウントする機能
や、算出された周波数誤差に基づいてVCTCXO46
を制御するための制御データを出力する機能等を有す
る。
【0137】また、加算期間切替部34は、AFC制御
部32からのデータと、分散算出部38からのデータと
に基づいて加算期間を制御するためのデータを出力す
る。具体的には、分散算出部38により算出された分散
が所定のしきい値よりも大きいか否かを判定し、該分散
が該しきい値よりも大きい場合には、AFC制御部32
によりカウントされた回数についての判定を行なう。つ
まり、チャネル推定値のばらつきがあるしきい値よりも
大きい、つまり、チャネル推定値の分散の程度が大きい
場合には、加算平均期間を制御する必要があるので、A
FC制御部32によりカウントされた回数、つまり、m
の値についての判定を行なう。
【0138】なお、カウントされた回数についての判定
においては、上記第1実施例と同様に、AFC制御部3
2からの回数のデータが5回よりも小さい場合には、加
算平均期間を短縮する旨のデータを出力し、一方、10
回よりも大きい場合には、加算平均期間を延長する旨の
データを出力する。
【0139】また、チャネル推定値算出部36は、チャ
ネル推定値を算出するものであり、チャネル推定用レジ
スタ22に格納されているデータについて所定期間分加
算平均を行ってチャネル推定値を算出する。加算平均を
行なう際の所定期間は、加算期間切替部32からのデー
タに従い決定される。このチャネル推定値算出部36に
よる算出は、スロット期間ごとに行ってもよいし、シン
ボル期間ごとに行ってもよく、少なくとも、1フレーム
ごとにチャネル推定値の分散を算出できるように、1フ
レーム期間において複数のチャネル推定値を算出するよ
うにすればよい。
【0140】また、分散算出部38は、チャネル推定値
算出部36により算出されるチャネル推定値の分散を算
出するものであり、具体的には、1フレームにおいて、
チャネル推定値の算出が15回行われる場合には、この
15個のチャネル推定値の値について分散を算出する。
分散の算出に当たっては、上記の既知の数式に従う。つ
まり、例えば、各チャネル推定値の値における平均値と
の差の二乗和をサンプル数で割って分散を算出する。算
出された分散の値は、加算期間切替部34に送られる。
このチャネル推定値の分散は、チャネル推定に関する間
隔尺度変数の偏差の一種であるといえる。
【0141】その他の構成は、上記第1実施例、第2実
施例と同様であるのでその説明を省略する。
【0142】上記第3実施例の構成の受信装置A2の動
作は、上記第2実施例の場合の動作とほぼ同じである
が、図10のフローチャートに示されるように動作し、
図7と比較すると、ステップS68とステップS69の
動作が異なる。なお、この図10は、主としてDSP3
0の動作を示すものといえる。また、図9の構成におい
てDSP30以外の各部の動作は基本的に上記第2実施
例の場合と同様である。
【0143】まず、フィンガ12や相関器20が上記第
1実施例や第2実施例と同様に動作する。つまり、アン
テナ10を介して受信された受信信号は、フィンガ12
に送られ、フィンガ12は、受信された受信信号におけ
るデータチャネルとの相関値を算出し、位相制御部14
に出力する。また、アンテナ10を介して受信された受
信信号は、相関器20にも送られ、受信された受信信号
におけるパイロットシンボルとの相関値を算出して、チ
ャネル推定用レジスタ22に送る。そして、チャネル推
定用レジスタ22では、パイロットシンボルとの相関値
のデータが各シンボルごとに順次格納されていく。
【0144】一方、パイロットシンボルとの相関値のデ
ータは、AFC用レジスタ24にも送られ、各シンボル
ごとに順次格納されていく。
【0145】次には、DSP30において、周波数誤差
の算出と、周波数誤差の分散の算出が行われ、算出され
た周波数誤差とチャネル推定値の分散とに基づく加算平
均期間の制御が行われる。
【0146】すなわち、図10を用いて説明すると、図
10において、ステップS60からステップS67まで
は、図7におけるステップS30からステップS37ま
でと同様であるので、その説明を省略する。なお、1フ
レームは15スロット、1スロットは10シンボルから
構成されるが、各2シンボルごとにチャネル推定値がチ
ャネル推定値算出部36により算出されていることにな
る。
【0147】そして、ステップS67において、nの値
が5以上となった場合には、分散算出部38は、チャネ
ル推定値の分散を算出する(S68)。具体的には、1
フレームにおいて、チャネル推定値が75回算出される
場合には、75個のチャネル推定値の値について分散を
算出する。算出された分散の値は、加算期間切替部34
に送られる。加算期間切替部34では、算出された分散
が所定のしきい値よりも大きいか否かが判定され(S6
9)、該分散が所定のしきい値よりも大きい場合には、
ステップS70に移行し、そうでない場合には、ステッ
プS61に戻る。
【0148】ステップS70に移行する際には、AFC
制御部32は、事前にmの最終的な値を加算期間切替部
34に送っておく。例えば、ステップS69で分散がし
きい値よりも小さいと判定された場合に、その判定結果
を加算期間切替部34から受けてAFC制御部32が加
算期間切替部34にmの最終値を送ってもよいし、ま
た、ステップS67でnの値が5以上と判定した場合
に、mの最終値を加算期間切替部34に送るようにして
もよい。
【0149】ステップS70以降は上記第2実施例と同
様である。つまり、加算期間切替部34は、mの値とし
きい値としての5の値と比較して、mの値が5よりも小
さいか否かを判定する。そして、mの値が5よりも小さ
い場合には、加算平均期間を短縮する(S71)。つま
り、加算期間切替部34は加算期間を短縮する旨のデー
タをチャネル推定値算出部36に送り、チャネル推定値
算出部36は、加算平均期間を短縮してチャネル推定値
を算出し、算出されたチャネル推定値を位相制御部14
に送る。
【0150】一方、ステップS70において、mの値が
5以上の場合には、加算期間切替部34は、mの値とし
きい値としての10の値と比較して、mの値が10より
も大きいか否かを判定する(S72)。そして、mの値
が10よりも大きい場合には、加算平均期間を延長する
(S73)。つまり、加算期間切替部34は加算期間を
延長する旨のデータをチャネル推定値算出部36に送
り、チャネル推定値算出部36は、加算平均期間を延長
してチャネル推定値を算出し、算出されたチャネル推定
値を位相制御部14に送る。
【0151】そして、位相制御部14では、フィンガ1
2からの相関値をチャネル推定値算出部36からのチャ
ネル推定値に従って補正し、RAKE合成部16に送
る。RAKE合成部16は、各位相制御部14からのデ
ータをRAKE合成して、DSP30に送る。
【0152】DSP30は、RAKE合成部16からの
データから復号に必要なデータを抽出して、デコーダ4
0に送る。デコーダ40は、データに対して復号処理を
行い、CRC部42に送る。CRC部42では、CRC
ビット確認を行なう。
【0153】なお、当然、VCTCXO制御は、AFC
制御部32から出力される制御データにより行われる。
【0154】以上のように、本実施例の受信装置によれ
ば、事前にチャネル推定値の分散を検出することによ
り、チャネル推定値のばらつきを検出し、チャネル推定
値のばらつきが大きい場合には、mの値の判定を行う。
そして、周波数誤差が大きい場合には、加算平均期間を
短縮するので、移動速度が大きい場合には、加算平均期
間を短縮でき、適切なチャネル推定値とすることができ
る。一方、周波数誤差が小さい場合には、加算平均期間
を延長するので、移動速度が小さい場合には、加算平均
期間を長くでき、適切なチャネル推定値とすることがで
きる。よって、高速移動や低速移動など移動端末の移動
速度が異なる場合でも、通信品質を良好に保つことがで
きる。また、事前にチャネル推定値の分散をチェックし
た上で、mの値を判定するか否かを決定するので、加算
平均期間を必要以上に変化させることがない。
【0155】なお、第3実施例の変形例として、以下の
ようにしてもよい。つまり、上記の説明では、チャネル
推定値の分散を検出して、その分散を所定のしきい値と
比較した上で、mの値の判定を行なうものとして説明し
たが、mの値の判定を行わずに、分散の値のみで加算平
均期間を制御するようにしてもよい。つまり、上記のよ
うに、チャネル推定値の分散を事前チェックに用いるの
ではなく、チャネル推定値の分散を加算平均期間の制御
それ自体に利用するものである。
【0156】すなわち、受信装置の構成は図9に示す構
成と同様であるが、分散算出部38は、チャネル推定値
の分散を算出し、該分散の値を加算期間切替部34に送
る。加算期間切替部34は、その分散の値を2つのしき
い値と比較して、加算平均期間の制御を行なう。この場
合には、加算期間切替部34が、加算平均期間制御手
段、特に、「偏差検出手段の検出結果に基づいて、チャ
ネル推定に用いる加算平均期間を制御する加算平均期間
制御手段」として機能することになる。
【0157】なお、AFC制御部32は、算出された周
波数誤差に基づいてVCTCXO46を制御するための
制御データを出力するが、周波数誤差が所定の範囲内で
ある回数をカウントすることは行わない。よって、加算
期間切替部34は、AFC制御部32からの情報に基づ
くことなく、分散算出部38からの情報に基づいて加算
平均期間の制御を行なうことになる。
【0158】この第3実施例の変形例の動作について、
図11のフローチャート等を使用して説明する。図11
は、図9とほぼ同じ内容であるが、ステップS81がス
テップS51とは異なる。この図11は、主としてDS
P30の動作を示すものといえる。また、図9の構成に
おいてDSP30以外の各部の動作は基本的に上記第3
実施例の場合と同様である。
【0159】まず、フィンガ12や相関器20が上記第
1実施例〜第3実施例と同様に動作する。つまり、アン
テナ10を介して受信された受信信号は、フィンガ12
に送られ、フィンガ12は、受信された受信信号におけ
るデータチャネルとの相関値を算出し、位相制御部14
に出力する。また、アンテナ10を介して受信された受
信信号は、相関器20にも送られ、受信された受信信号
におけるパイロットシンボルとの相関値を算出して、チ
ャネル推定用レジスタ22に送る。そして、チャネル推
定用レジスタ22では、パイロットシンボルとの相関値
のデータが各シンボルごとに順次格納されていく。
【0160】一方、パイロットシンボルとの相関値のデ
ータは、AFC用レジスタ24にも送られ、各シンボル
ごとに順次格納されていく。
【0161】次には、DSP30において、チャネル推
定値の分散の算出と、算出された分散に基づく加算平均
期間の制御が行われる。つまり、図11を用いて説明す
ると、まず、AFC制御部32がフレーム数が5より小
さいか否かを判定する(S80)。これは、上記と同様
に、初期補足時には、加算平均期間の制御を行わないよ
うにするためである。これにより、少なくとも、第5フ
レーム目までの期間は、チャネル推定値算出部36は、
予め定められた加算平均期間に基づいてチャネル推定値
を算出することになる。なお、ステップS80における
判定結果は、分散算出部38に送っておく。
【0162】そして、フレーム数が5、すなわち、第5
フレームになると、分散算出部38は、チャネル推定値
の分散を算出する(S81)。つまり、上記第3実施例
と同様に、チャネル推定値算出部38で算出されたチャ
ネル推定値で、分散の算出に用いるチャネル推定値のデ
ータ、つまり、75個分のチャネル推定値のデータを保
持しておき、チャネル推定値の分散を算出する。そし
て、分散算出部38は、算出された分散の値を加算期間
切替部34に送る。
【0163】すると、加算期間切替部34は、分散の値
と所定の第1しきい値との比較を行い、該第1しきい値
よりも小さいか否かを判定する(S82)。そして、該
分散の値の方が小さい場合には、加算平均期間を延長す
る(S83)。つまり、加算期間切替部34は加算期間
を延長する旨のデータをチャネル推定値算出部36に送
り、チャネル推定値算出部36は、加算平均期間を延長
してチャネル推定値を算出し、算出されたチャネル推定
値を位相制御部14に送る。つまり、チャネル推定値の
分散が小さいということは、それだけ周波数誤差のばら
つきが小さいことになるので、加算平均期間を延長す
る。
【0164】一方、該分散の値が該第1しきい値よりも
小さくない場合には、分散の値を所定の第2しきい値
(第1しきい値<第2しきい値)との比較を行い、該第
2しきい値よりも大きいか否かを判定する(S84)。
そして、該分散の値の方が大きい場合には、加算平均期
間を短縮する(S85)。つまり、加算期間切替部34
は加算期間を短縮する旨のデータをチャネル推定値算出
部36に送り、チャネル推定値算出部36は、加算平均
期間を短縮してチャネル推定値を算出し、算出されたチ
ャネル推定値を位相制御部14に送る。つまり、チャネ
ル推定値の分散が大きいということは、それだけ周波数
誤差のばらつきが大きいことになるので、加算平均期間
を短縮する。なお、上記第1しきい値、第2しきい値
は、当然、チャネル推定値の分散に用いるものが設定さ
れる。
【0165】なお、VCTCXO制御は、AFC制御部
32から出力される制御データにより別途行われる。
【0166】以上のように、本実施例の受信装置によれ
ば、チャネル推定値の分散を検出することにより、チャ
ネル推定値のばらつきを検出し、チャネル推定値のばら
つきが大きい場合には、加算平均期間を短縮し、一方、
チャネル推定値のばらつきが小さい場合には、加算平均
期間を延長するので、移動速度が大きい場合には、加算
平均期間を短縮でき、適切なチャネル推定値とすること
ができ、また、移動速度が小さい場合には、加算平均期
間を長くでき、適切なチャネル推定値とすることができ
る。よって、高速移動や低速移動など移動端末の移動速
度が異なる場合でも、通信品質を良好に保つことができ
る。
【0167】なお、上記第3実施例においては、分散算
出部がチャネル推定値の分散を算出して、加算平均期間
の制御に用いるものとしたが、チャネル推定値ではな
く、チャネル推定用レジスタ22に格納されている逆拡
散データの分散を用いるようにしてもよい。つまり、パ
イロットシンボルの逆拡散データを用いる。
【0168】例えば、1フレームは15スロットで構成
され、1スロットは10シンボルで構成されるので、1
フレームは合計150シンボルにより構成される。そこ
で、図10のステップS68で、この150個分のシン
ボルについての逆拡散データにおける位相について、分
散を算出して、これをステップS69において判定する
ことが考えられる。また、図11のステップS81で、
この150個分のシンボルについての逆拡散データにお
ける位相について、分散を算出して、これをステップS
82において判定することが考えられる。なお、その場
合のステップS69や、ステップS82、S84におけ
るしきい値は、パイロットシンボルの逆拡散データの分
散に用いるものとする。
【0169】また、1フレームにおける全てのシンボル
ではなく、所定の数のシンボルの逆拡散データを用いる
ようにしてもよい。例えば、あるフレームの先頭から所
定数のシンボル分のデータとすることが考えられる。
【0170】また、上記第2実施例や第3実施例では、
周波数誤差の分散、チャネル推定値の分散、パイロット
シンボルの逆拡散の分散を利用するものとして説明した
が、他の指標の分散を利用してもよい。また、分散に限
らず、標準偏差等他の偏差を利用してもよい。つまり、
チャネル推定に関する間隔尺度変数等の他の指標の偏差
であればよい。つまり、該指標の偏差を用いて事前チェ
ックを行った後に、加算平均期間の制御を行なう。ま
た、該指標の偏差自体を利用して加算平均期間の制御を
行なう。
【0171】次に、第4実施例について説明する。第4
実施例では、上記第2実施例、第3実施例が、分散の値
を判定した後に、mの値、すなわち、1フレーム内での
位相差が45°より小さい回数の判定を行なうものであ
るが、本実施例は、分散の値の代わりに、CRCビット
確認の結果を利用するものである。つまり、加算平均期
間の制御の前の事前チェックにCRCビット確認を用い
るものである。
【0172】つまり、第4実施例における受信装置A3
の構成は、図12に示すように構成され、図1に示す構
成とほぼ同様であるが、CRC部42(誤り検出手段)
からCRCビット確認の結果が加算期間切替部34に送
られ、加算期間切替部34が、該CRCビット確認の結
果を加算平均期間の制御に用いる点が異なる。なお、本
実施例では、相関器20と、チャネル推定用レジスタ2
2と、AFC用レジスタ24と、DSP30と、CRC
部42とで、チャネル推定装置B3を構成する。
【0173】ここで、本実施例におけるAFC制御部3
2は、上記第1実施例におけるAFC制御部32と同様
の機能を有し、AFC用レジスタ24に格納されている
データに基づいて周波数誤差を算出する機能や、周波数
誤差が所定の範囲内であるか否かの判定を行なう機能
や、1フレームにおいて算出された位相差の絶対値が4
5°より小さいと判定された回数をカウントする機能
や、算出された周波数誤差に基づいてVCTCXO46
を制御するための制御データを出力する機能等を有す
る。
【0174】また、加算期間切替部34は、AFC制御
部32からの情報と、CRC部42からの情報とに基づ
いて加算期間を制御するためのデータを出力する。具体
的には、CRC部42からエラー検出信号が送られたか
否かを判定し、エラー検出信号が送られた場合には、A
FC制御部32によりカウントされた回数についての判
定を行なう。つまり、上記第1実施例〜第3実施例と同
様に、AFC制御部32からの回数のデータが5回より
も小さい場合には、加算平均期間を短縮する旨のデータ
を出力し、一方、10回よりも大きい場合には、加算平
均期間を延長する旨のデータを出力する。
【0175】また、CRC部42は、デコーダ40から
送られた復号データについてCRCビット確認を行い、
BLER(Block Error Rate)等の誤り率が所定の値よ
りも大きいか否かを判定し、大きい場合には、エラー検
出信号を加算期間切替部34に送る。
【0176】その他の構成は、上記第1実施例〜第3実
施例と同様であるのでその説明を省略する。
【0177】上記第4実施例の構成の受信装置A3の動
作は、上記第2実施例、第3実施例の場合の動作とほぼ
同じであるが、図13のフローチャートに示されるよう
に動作し、ステップS98のように動作する点で、図
7、図10とは異なる。なお、この図13は、主として
DSP30の動作を示すものといえる。
【0178】まず、フィンガ12や相関器20が上記第
1実施例〜第3実施例と同様に動作する。つまり、アン
テナ10を介して受信された受信信号は、フィンガ12
に送られ、フィンガ12は、受信された受信信号におけ
るデータチャネルとの相関値を算出し、位相制御部14
に出力する。また、アンテナ10を介して受信された受
信信号は、相関器20にも送られ、受信された受信信号
におけるパイロットシンボルとの相関値を算出して、チ
ャネル推定用レジスタ22に送る。そして、チャネル推
定用レジスタ22では、パイロットシンボルとの相関値
のデータが各シンボルごとに順次格納されていく。
【0179】一方、パイロットシンボルとの相関値のデ
ータは、AFC用レジスタ24にも送られ、各シンボル
ごとに順次格納されていく。
【0180】次には、DSP30において、周波数誤差
の算出と、周波数誤差の分散の算出が行われ、算出され
た周波数誤差と、CRC部42からの信号とに基づく加
算平均期間の制御が行われる。
【0181】すなわち、図13を用いて説明すると、図
13において、ステップS90からステップS97まで
は、図7におけるステップS30からステップS37
や、図10におけるステップS60からステップS67
までと同様であるので、その説明を省略する。
【0182】そして、ステップS97において、nの値
が5以上となった場合には、加算期間切替部34は、C
RC部42からエラー検出信号が送られているか否かを
判定する(S98)。なお、CRC部42では、CRC
ビット確認を行い、誤り率が大きい場合には、エラー検
出信号を加算期間切替部34に送る。エラー検出信号が
送られている場合には、ステップS99に移行し、送ら
れていない場合には、ステップS91に戻る。
【0183】ステップS99に移行する際には、AFC
制御部32は、事前にmの最終的な値を加算期間切替部
34に送っておく。例えば、ステップS98でエラー検
出信号が送られたと判定された場合に、その判定結果を
加算期間切替部34から受けてAFC制御部32が加算
期間切替部34にmの最終値を送ってもよいし、また、
ステップS97でnの値が5以上と判定した場合に、m
の最終値を加算期間切替部34に送るようにしてもよ
い。
【0184】ステップS99以降は上記第2実施例や第
3実施例と同様である。つまり、加算期間切替部34
は、mの値としきい値としての5の値と比較して、mの
値が5よりも小さいか否かを判定する。そして、mの値
が5よりも小さい場合には、加算平均期間を短縮する
(S100)。つまり、加算期間切替部34は加算期間
を短縮する旨のデータをチャネル推定値算出部36に送
り、チャネル推定値算出部36は、加算平均期間を延長
してチャネル推定値を算出し、算出されたチャネル推定
値を位相制御部14に送る。
【0185】一方、ステップS99において、mの値が
5以上の場合には、加算期間切替部34は、mの値とし
きい値としての10の値と比較して、mの値が10より
も大きいか否かを判定する(S101)。そして、mの
値が10よりも大きい場合には、加算平均期間を延長す
る(S102)。つまり、加算期間切替部34は加算期
間を延長する旨のデータをチャネル推定値算出部36に
送り、チャネル推定値算出部36は、加算平均期間を延
長してチャネル推定値を算出し、算出されたチャネル推
定値を位相制御部14に送る。
【0186】そして、位相制御部14では、フィンガ1
2からの相関値をチャネル推定値算出部36からのチャ
ネル推定値に従って補正し、RAKE合成部16に送
る。RAKE合成部16は、各位相制御部14からのデ
ータをRAKE合成して、DSP30に送る。
【0187】DSP30は、RAKE合成部16からの
データから復号に必要なデータを抽出して、デコーダ4
0に送る。デコーダ40は、データに対して復号処理を
行い、CRC部42に送る。CRC部42では、CRC
ビット確認を行なう。
【0188】また、VCTCXO制御は、AFC制御部
32から出力される制御データにより行われる。
【0189】以上のように、本実施例の受信装置によれ
ば、CRCビット確認の結果を見て、エラーがある場合
には、mの値の判定を行う。そして、周波数誤差が大き
い場合には、加算平均期間を短縮するので、移動速度が
大きい場合には、加算平均期間を短縮でき、適切なチャ
ネル推定値とすることができる。一方、周波数誤差が小
さい場合には、加算平均期間を延長するので、移動速度
が小さい場合には、加算平均期間を長くでき、適切なチ
ャネル推定値とすることができる。よって、高速移動や
低速移動など移動端末の移動速度が異なる場合でも、通
信品質を良好に保つことができる。また、事前にCRC
ビット確認の結果に従い、mの値を判定するか否かを決
定するので、加算平均期間を必要以上に変化させること
がない。
【0190】なお、第4実施例の変形例として、以下の
ようにしてもよい。つまり、上記の説明では、エラー検
出信号が送られたか否かを判定した上で、mの値の判定
を行なうものとして説明したが、mの値の判定を行わず
に、CRC部42から送られるデータのみで加算平均期
間を制御するようにしてもよい。つまり、CRCビット
確認の結果を事前チェックに利用するのではなく、CR
Cビット確認の結果を加算平均期間自体に用いるもので
ある。
【0191】つまり、CRC部42は、BLER(Bloc
k Error Rate)等の誤り率を算出すると、その値を加算
期間切替部34に送る。すると、加算期間切替部34
は、その誤り率を2つのしきい値と比較して、加算平均
期間を制御するのである。つまり、図8のフローチャー
トにおいて、ステップS51で、誤り率を算出し、ステ
ップS52で、該誤り率が第1しきい値よりも小さいか
否かを判定し、ステップS54で、該誤り率が第2しき
い値よりも大きいか否かを判定することになる。なお、
この場合の第1しきい値や第2しきい値は、当然誤り率
についてのしきい値である。
【0192】また、上記第4実施例では、CRCビット
確認の結果によりエラーがあると判定された場合には、
mの値の判定を行なうものとして説明したが、CRCビ
ット確認の結果によりエラーがある判定された場合に、
他の方法で加算平均期間の制御を行ってもよい。例え
ば、分散による加算平均期間の制御を行なうようにして
もよい。分散による加算平均期間の制御としては、上記
のように、周波数誤差の分散による加算平均期間の制御
(図8参照)、チャネル推定値の分散による加算平均期
間の制御(図11参照)、パイロットシンボルの逆拡散
データの分散による加算平均期間の制御等が考えられ
る。
【0193】つまり、例えば、図8のフローチャートに
おいて、ステップS50とステップS51の間に、CR
Cビット確認の判定を行なうようにして、CRC部42
よりエラー検出信号が送られている場合には、周波数誤
差の分散を算出して、その分散の値により加算平均期間
を制御するようにする。
【0194】また、例えば、図11のフローチャートに
おいて、ステップS80とステップS81の間に、CR
Cビット確認の判定を行なうようにして、CRC部42
よりエラー検出信号が送られている場合には、チャネル
推定値の分散を算出して、その分散の値により加算平均
期間を制御するようにする。
【0195】また、周波数誤差の分散やチャネル推定値
の分散の代わりに、パイロットシンボルの逆拡散データ
の分散としてもよい。
【0196】次に、第5実施例について説明する。第5
実施例では、上記第4実施例が、CRCビット確認の結
果がエラーありとされた場合には、mの値、すなわち、
1フレーム内での位相差が45°より小さい回数の判定
を行なって加算平均期間の制御を行なうものであるが、
本実施例は、特定の音声が検出された場合に、加算平均
期間の制御を行なうものである。つまり、加算平均期間
の制御の前の事前チェックに、特定音声の検出を用い
る。
【0197】つまり、第5実施例における受信装置A4
の構成は、図14に示すように構成され、図1に示す構
成とほぼ同様であるが、図1の構成にさらに、マイク
(音声入力手段)50と、音声認識部(特定音声検出手
段)52とを有している。なお、本実施例では、相関器
20と、チャネル推定用レジスタ22と、AFC用レジ
スタ24と、DSP30と、マイク50と、音声認識部
52とで、チャネル推定装置B4を構成する。
【0198】ここで、音声認識部52は、該マイク50
に接続され、マイク50に予め定められた特定音声が入
力された場合に、該特定音声が入力されたことを検知
し、特定音声が検知されたことを示す特定音声検知信号
を加算期間切替部34に送る。ここで、特定音声とは、
通信状態が悪化した場合に、通話者が通常使用する用語
が挙げられる。具体的には、日本語では「もしもし」が
挙げられ、また、英語では「ハロー(hallo)」が
挙げられる。
【0199】また、AFC制御部32は、上記第1実施
例や第4実施例におけるAFC制御部32と同様の機能
を有し、AFC用レジスタ24に格納されているデータ
に基づいて周波数誤差を算出する機能や、周波数誤差が
所定の範囲内であるか否かの判定を行なう機能や、1フ
レームにおいて算出された位相差の絶対値が45°より
小さいと判定された回数をカウントする機能や、算出さ
れた周波数誤差に基づいてVCTCXO46を制御する
ための制御データを出力する機能等を有する。
【0200】また、加算期間切替部34は、AFC制御
部32からの情報と、音声認識部52からの情報とに基
づいて加算期間を制御するためのデータを出力する。具
体的には、音声認識部52から特定音声検出信号が送ら
れたか否かを判定し、該信号が送られた場合には、AF
C制御部32によりカウントされた回数についての判定
を行なう。つまり、上記第1実施例〜第4実施例と同様
に、AFC制御部32からの回数のデータが10回より
も大きい場合には、加算平均期間を短縮する旨のデータ
を出力し、一方、5回よりも小さい場合には、加算平均
期間を延長する旨のデータを出力する。
【0201】その他の構成は、上記第1実施例〜第3実
施例と同様であるのでその説明を省略する。
【0202】上記第5実施例の構成の受信装置A4の動
作は、上記第4実施例の場合の動作とほぼ同じである
が、図15のフローチャートに示されるように動作し、
図13のフローチャートと比較すると、ステップS11
8の動作を行なう点で異なる。なお、この図15は、主
としてDSP30の動作を示すものといえる。
【0203】まず、フィンガ12や相関器20が上記第
1実施例〜第4実施例と同様に動作する。つまり、アン
テナ10を介して受信された受信信号は、フィンガ12
に送られ、フィンガ12は、受信された受信信号におけ
るデータチャネルとの相関値を算出し、位相制御部14
に出力する。また、アンテナ10を介して受信された受
信信号は、相関器20にも送られ、受信された受信信号
におけるパイロットシンボルとの相関値を算出して、チ
ャネル推定用レジスタ22に送る。そして、チャネル推
定用レジスタ22では、パイロットシンボルとの相関値
のデータが各シンボルごとに順次格納されていく。
【0204】一方、パイロットシンボルとの相関値のデ
ータは、AFC用レジスタ24にも送られ、各シンボル
ごとに順次格納されていく。
【0205】次には、DSP30において、周波数誤差
の算出と、周波数誤差の分散の算出が行われ、算出され
た周波数誤差と、音声認識部52からの信号とに基づく
加算平均期間の制御が行われる。なお、マイク50を通
して音声が入力されると、音声認識部52は、特定音声
が検出された場合には、特定音声検出信号を加算期間切
替部34に出力する。この特定音声としては、複数種類
の特定音声を登録しておき、そのうちのいずれかが検出
された場合には、特定音声検出信号を出力するようにし
てもよい。
【0206】すなわち、図15を用いて説明すると、図
15において、ステップS110からステップS117
までは、図13におけるステップS90からステップS
97までと同様であるので、その説明を省略する。
【0207】そして、ステップS117において、nの
値が5以上となった場合には、加算期間切替部34は、
音声認識部52から特定音声検出信号が送られているか
否かを判定する(S118)。特定音声検出信号が送ら
れている場合には、ステップS119に移行し、送られ
ていない場合には、ステップS121に戻る。
【0208】ステップS119に移行する際には、AF
C制御部32は、事前にmの最終的な値を加算期間切替
部34に送っておく。例えば、ステップS118で特定
音声検出信号が送られたと判定された場合に、その判定
結果を加算期間切替部34から受けてAFC制御部32
が加算期間切替部34にmの最終値を送ってもよいし、
また、ステップS117でnの値が5以上と判定した場
合に、mの最終値を加算期間切替部34に送るようにし
てもよい。
【0209】ステップS119以降は上記第2実施例〜
第4実施例と同様である。つまり、加算期間切替部34
は、mの値としきい値としての5の値と比較して、mの
値が5よりも小さいか否かを判定する。そして、mの値
が5よりも小さい場合には、加算平均期間を短縮する
(S120)。つまり、加算期間切替部34は加算期間
を短縮する旨のデータをチャネル推定値算出部36に送
り、チャネル推定値算出部36は、加算平均期間を短縮
してチャネル推定値を算出し、算出されたチャネル推定
値を位相制御部14に送る。
【0210】一方、ステップS119において、mの値
が5以上の場合には、加算期間切替部34は、mの値と
しきい値としての10の値と比較して、mの値が10よ
りも大きいか否かを判定する(S121)。そして、m
の値が10よりも大きい場合には、加算平均期間を延長
する(S122)。つまり、加算期間切替部34は加算
期間を延長する旨のデータをチャネル推定値算出部36
に送り、チャネル推定値算出部36は、加算平均期間を
延長してチャネル推定値を算出し、算出されたチャネル
推定値を位相制御部14に送る。
【0211】よって、通話中に通信状態が悪化した場合
には、通話者は通常「もしもし」等の音声を発するが、
本実施例ではこれを検知して、加算平均期間についての
制御を行なうので、通信状態の改善に役立つ。
【0212】そして、位相制御部14では、フィンガ1
2からの相関値をチャネル推定値算出部36からのチャ
ネル推定値に従って補正し、RAKE合成部16に送
る。RAKE合成部16は、各位相制御部14からのデ
ータをRAKE合成して、DSP30に送る。
【0213】DSP30は、RAKE合成部16からの
データから復号に必要なデータを抽出して、デコーダ4
0に送る。デコーダ40は、データに対して復号処理を
行い、CRC部42に送る。CRC部42では、CRC
ビット確認を行なう。
【0214】また、VCTCXO制御は、AFC制御部
32から出力される制御データにより行われる。
【0215】以上のように、本実施例の受信装置によれ
ば、事前に特定音声が検出されたかを判定し、特定音声
が検出された場合には、mの値の判定を行う。そして、
周波数誤差が大きい場合には、加算平均期間を短縮する
ので、移動速度が大きい場合には、加算平均期間を短縮
でき、適切なチャネル推定値とすることができる。一
方、周波数誤差が小さい場合には、加算平均期間を延長
するので、移動速度が小さい場合には、加算平均期間を
長くでき、適切なチャネル推定値とすることができる。
よって、高速移動や低速移動など移動端末の移動速度が
異なる場合でも、通信品質を良好に保つことができる。
また、事前に特定音声が検出されたか否かを見て、mの
値を判定するか否かを決定するので、加算平均期間を必
要以上に変化させることがない。
【0216】なお、上記の第5実施例においては、特定
音声が検出された場合に、mの値の判定を行なって加算
平均期間の制御を行なうが、特定音声の検出の代わり
に、通話者により所定の操作があった場合に、加算平均
期間の制御を行なうようにしてもよい。
【0217】この第5実施例の変形例の場合には、受信
装置の構成は、図16の受信装置A5に示すようにな
り、図14に示す受信装置A4におけるマイク50と音
声認識部52の代わりに、操作部(操作手段)60と、
操作検出部(特定操作検出手段)62が設けられる。な
お、この場合には、相関器20と、チャネル推定用レジ
スタ22と、AFC用レジスタ24と、DSP30と、
操作部60と、操作検出部62とで、チャネル推定装置
B5を構成する。
【0218】ここで、操作部60は、具体的には、操作
ボタンであり、加算平均期間の制御を行なうための所定
の操作(これを「特定操作」とする)ができるようにな
っている。つまり、該特定操作を行なうと、上記mの値
の判定を行って加算平均期間の制御を行なう。
【0219】また、操作検出部62は、操作部60にお
ける操作を検出する回路であり、特に、操作部60にお
いて特定操作が行われたことを検出し、特定操作が行わ
れたことを検出すると、特定操作検出信号を加算期間切
替部34に送る。
【0220】加算期間切替部34は、特定操作検出信号
を受信すると、mの値の判定を行って、加算平均期間の
制御を行なうのである。
【0221】つまり、図16に示す例の動作としては、
図15のフローチャートにおいて、ステップS118で
は、特定操作が検出されたか否かを判定することにな
る。
【0222】また、この第5実施例においては、特定音
声や所定の操作があった場合に、mの値の判定を行っ
て、加算平均期間の制御を行なうものとして説明した
が、他の方法で、加算平均期間の制御を行ってもよい。
例えば、周波数誤差の分散や、チャネル推定値の分散
等、分散の値自体により加算平均期間を制御してもよい
(第2実施例の変形例、第3実施例の変形例を参照)。
また、CRCビット確認による結果により加算平均期間
を制御してもよい(第4実施例の変形例を参照)。
【0223】続いて、第6実施例について説明する。第
6実施例における受信装置は、図16に示す構成と同様
の構成であるが、操作部60においては、複数種類のモ
ードが選択できるようになっていて、この選択されたモ
ードに従って、加算平均期間を制御するものである。な
お、本実施例では、相関器20と、チャネル推定用レジ
スタ22と、AFC用レジスタ24と、DSP30と、
操作部60と、操作検出部62とで、チャネル推定装置
B5を構成する。
【0224】つまり、図16の構成を用いて説明する
と、操作部60は、操作ボタンであり、複数種類のモー
ドを選択できるようになっている。例えば、複数のモー
ドとしては、第1モードと第2モードと第3モードとが
設けられていて、第1モードは、高速移動時のモードで
あり、第2モードは、中速移動時のモードであり、第3
モードは、低速移動時のモードとする。ここで、第1モ
ードにおける加算平均期間をX1とし、第2モードにお
ける加算平均期間をX2とし、第3モードにおける加算
平均期間をX3とすると、X1<X2<X3とする。こ
の第6実施例における操作部60が、上記設定手段とし
て機能する。
【0225】また、操作検出部62は、操作部60にお
いて選択されたモードを検出し、検出されたモードの情
報を加算期間切替部34に送る。
【0226】また、加算期間切替部34は、操作検出部
62から送られたモードについての情報に基づいて、加
算平均期間を制御する旨の信号をチャネル推定値算出部
36に送る。つまり、加算期間切替部34は、モード
と、そのモードについての加算平均期間の情報の対応を
示すテーブルを保持していて、検出されたモードについ
ての加算平均期間の情報をチャネル推定値算出部36に
送る。
【0227】また、チャネル推定値算出部36は、加算
期間切替部34からの信号が示す加算平均期間によりチ
ャネル推定値を算出する。
【0228】なお、AFC制御部32は、算出された周
波数誤差に基づいてVCTCXO46を制御するための
制御データを出力するが、周波数誤差が所定の範囲内で
ある回数をカウントすることは行わない。よって、加算
期間切替部34は、AFC制御部32からの情報に基づ
くことなく、操作検出部62からの情報に基づいて加算
平均期間の制御を行なうことになる。この第6実施例に
おいて、加算期間切替部34が、加算平均期間制御手
段、特に、「設定手段により設定されたモードに基づい
て、チャネル推定に用いる加算平均期間を制御する加算
平均期間制御手段」として機能する。
【0229】この第6実施例の動作について、図17の
フローチャート等を使用して説明する。
【0230】まず、フィンガ12や相関器20が上記第
1実施例〜第5実施例と同様に動作する。つまり、アン
テナ10を介して受信された受信信号は、フィンガ12
に送られ、フィンガ12は、受信された受信信号におけ
るデータチャネルとの相関値を算出し、位相制御部14
に出力する。また、アンテナ10を介して受信された受
信信号は、相関器20にも送られ、受信された受信信号
におけるパイロットシンボルとの相関値を算出して、チ
ャネル推定用レジスタ22に送る。そして、チャネル推
定用レジスタ22では、パイロットシンボルとの相関値
のデータが各シンボルごとに順次格納されていく。
【0231】一方、パイロットシンボルとの相関値のデ
ータは、AFC用レジスタ24にも送られ、各シンボル
ごとに順次格納されていく。
【0232】次に、DSP30においては、AFC制御
部32がフレーム数が5より小さいか否かを判定する
(S130)。これは、上記と同様に、初期補足時に
は、加算平均期間の制御を行わないようにするためであ
る。
【0233】なお、操作検出部62における検出結果、
つまり、検出されたモードについての情報は、加算期間
切替部34に送られ、加算期間切替部34に保持され
る。なお、初期状態、つまり、操作部60によりモード
を切り替える旨の操作があるまでは、操作検出部62
は、予め決められたモード(例えば、上記の例では、第
2モード)を検出モードとして加算期間切替部34に送
るものとする。
【0234】そして、フレーム数が5、すなわち、第5
フレームになると、加算期間切替部34は、選択モード
を判定する(S131)。つまり、加算期間切替部34
は、操作検出部62から検出モードの情報を取得する。
【0235】そして、検出されたモードに基づいて、加
算平均期間を制御する(S132)。つまり、加算期間
切替部34は、取得したモードに対応した加算平均期間
を上記テーブルから割り出し、その加算平均期間の情報
をチャネル推定値算出部36に送る。
【0236】チャネル推定値算出部36は、加算期間切
替部34から送られた加算平均期間に基づいてチャネル
推定値を算出して、位相制御部14に送る。
【0237】また、VCTCXO制御は、AFC制御部
32から出力される制御データにより別途行われる。
【0238】よって、受信装置のユーザーは、新幹線等
の高速移動手段を利用する場合には、上記第1モード等
の高速移動用のモードとし、高速道路や在来線等の中速
移動手段を利用する場合には、上記第2モード等の中速
移動用のモードとし、歩行等の低速移動の場合には、上
記第3モード等の低速移動用のモードとすることによ
り、適切な加算平均期間とすることができ、よって、高
速移動や低速移動など移動端末の移動速度が異なる場合
でも、通信品質を良好に保つことができる。
【0239】なお、上記の説明では、モードとして3つ
のモードを設定する場合を例に取って説明したが、これ
には限られず、2つのモードでもよく、4つ以上のモー
ドとしてもよい。
【0240】以上のように、加算平均期間を制御する手
法としては、1フレーム内での位相差が45°より小さ
い回数、つまり、mの値を判定して加算平均期間を制御
する方法を主として説明したが、他にも、第2実施例の
変形例や第3実施例の変形例のように、分散の値を複数
のしきい値により判定する方法や、第4実施例の変形例
のように、CRCにより算出された誤り率を複数のしき
い値により判定する方法や、上記第6実施例のように、
ユーザーが選択したモードにより制御する方法等が挙げ
られ、上記方法のいずれかを用いるものとして説明した
点は、その方法以外の上記の方法に置き換えて行っても
よい。例えば、上記の説明で、mの値を判定して加算平
均期間を制御する方法を用いる代わりに、分散の値を複
数のしきい値により判定する方法に置き換えてもよく、
また、ユーザーが選択したモードにより制御する方法に
置き換えてもよい。
【0241】なお、上記の方法とは異なり、加算平均期
間をサイクリックに順次切り替えて、最も良好な加算平
均期間に切り替える方法を用いてもよい。つまり、上記
加算平均期間制御手段としての加算期間切替部34が、
加算平均期間の切替順序の情報を保持しておき、その予
め定められた切替順序に従い、加算平均期間を切り替え
る。例えば、上記第2実施例(図7参照)を例に取る
と、周波数誤差の分散がしきい値よりも小さい場合(ス
テップS39参照)には、加算平均期間を順次所定の順
序で切り替えていき、周波数誤差の分散がしきい値以上
のなるまで切り替えていくことが考えられる。切替えの
方法としては、最初には、まず加算平均期間を延長し、
次には、加算平均期間を短縮する等が考えられる。
【0242】なお、mの値を判定して加算平均期間を制
御する方法や、分散の値を複数のしきい値により判定す
る方法や、CRCにより算出された誤り率を複数のしき
い値により判定する方法では、しきい値として2つのし
きい値を用いているが、2つ以外の複数のしきい値を用
いてもよく、例えば、4つのしきい値を設けて、加算平
均期間の延長幅や短縮幅を2段階としてもよい。
【0243】また、加算平均期間を制御する前の事前チ
ェックとしては、周波数誤差の分散を判定する方法(第
2実施例)、チャネル推定値の分散を判定する方法(第
3実施例)、CRCビット確認の結果を判定する方法
(第4実施例)、特定音声や特定操作の検出を用いる方
法(第5実施例)を挙げたが、これには限られず、分散
としては、他の指標の分散を利用してもよい。また、分
散に限らず、標準偏差等他の偏差を利用してもよい。つ
まり、チャネル推定に関する間隔尺度変数等の他の指標
の偏差であればよい。
【0244】また、加算平均期間を制御する前の事前チ
ェックとして、複数種類の事前チェックを行った上で、
加算平均期間の制御を行なうようにしてもよい。
【0245】例えば、上記第2実施例において、加算平
均期間の制御を行なう前の事前チェックとして、周波数
誤差の分散のしきい値との比較を行なう(図7 S3
9)が、この周波数誤差の分散のしきい値との比較と、
他の事前チェックとを組み合わせてもよい。例えば、C
RCビット確認と組み合わせて、周波数誤差の分散がし
きい値よりも大きく、かつ、CRCビット確認でエラー
ありと判定された場合に、mの値の判定による加算平均
期間の制御を行なうようにしてもよい。
【0246】また、例えば、第4実施例においては、加
算平均期間の制御を行なう前の事前チェックとして、C
RCビット確認を行なうが、事前チェックを、CRCビ
ット確認のみならず他の事前チェックと組み合わせても
よい。例えば、CRCビット確認と第5実施例(後述)
の特定音声検出とを組み合わせて、CRCビット確認で
エラーありと判定され、かつ、特定音声が検出された場
合に、mの値の判定をする。また、CRCビット確認で
エラーありと判定され、かつ、特定音声が検出された場
合に、分散による加算平均期間の制御を行なうようにす
ることが考えられる。
【0247】
【発明の効果】本発明に基づくチャネル推定装置や受信
装置によれば、受信信号の周波数と、該受信装置の基準
クロックの周波数との誤差である周波数誤差や、該周波
数誤差の分散やチャネル推定値の分散等の所定の指標の
偏差や、ユーザーにより選択されたモード等により、チ
ャネル推定値に用いる加算平均期間の制御を行なうの
で、特に移動速度に応じて適切なチャネル推定値を算出
することができ、高速移動や低速移動など移動端末の移
動速度が異なる場合でも、通信品質を良好に保つことが
できる。
【0248】また、チャネル推定に関する間隔尺度変数
の偏差や、誤り検出の結果や、特定音声や、特定操作を
検出して、所定の場合には、加算平均期間制御手段によ
る制御を停止するので、加算平均期間制御手段による制
御を頻繁に行なう必要がなく、加算平均期間制御手段の
負荷を低減させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例及び第2実施例の受信装置
の構成を示すブロック図である。
【図2】受信装置におけるAFC制御部の構成を示す説
明図である。
【図3】受信装置の動作を説明するための説明図であ
る。
【図4】受信装置の動作を説明するための説明図であ
る。
【図5】本発明の第1実施例の受信装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図6】フレームとスロットとシンボルの関係を示す説
明図である。
【図7】本発明の第2実施例の受信装置の動作を示すフ
ローチャートである。
【図8】本発明の第2実施例の変形例の受信装置の動作
を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第3実施例の受信装置の構成を示すブ
ロック図である。
【図10】本発明の第3実施例の受信装置の動作を示す
フローチャートである。
【図11】本発明の第3実施例の変形例の受信装置の動
作を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第4実施例の受信装置の構成を示す
ブロック図である。
【図13】本発明の第4実施例の受信装置の動作を示す
フローチャートである。
【図14】本発明の第5実施例の受信装置の構成を示す
ブロック図である。
【図15】本発明の第5実施例の受信装置の動作を示す
フローチャートである。
【図16】本発明の第5実施例の変形例及び第6実施例
の受信装置の構成を示すブロック図である。
【図17】本発明の第6実施例の受信装置の動作を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
A1、A2、A3、A4、A5 受信装置 B1、B2、B3、B4、B5 チャネル推定装置 10 アンテナ 12 フィンガ 14 位相制御部 16 RAKE合成部 20 相関器 22 チャネル推定用レジスタ 24 AFC用レジスタ 30 DSP 32 AFC制御部 34 加算期間切替部 36 チャネル推定値算出部 38 分散算出部 40 デコーダ 42 CRC部 44 D/A変換部 46 VCTCXO

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 拡散符号によりスペクトラム拡散された
    信号である受信信号を受信する受信装置に用いられ、該
    受信信号の同期検波を行なう際に用いるチャネル推定装
    置であって、 受信信号の周波数と、該受信装置の基準クロックの周波
    数との誤差である周波数誤差を検出する周波数誤差検出
    手段と、 該周波数誤差検出手段により検出された周波数誤差に基
    づいて、チャネル推定に用いる加算平均期間を制御する
    加算平均期間制御手段と、 該加算平均期間制御手段により制御された加算平均期間
    に基づき、チャネル推定値を算出するチャネル推定値算
    出手段と、を有することを特徴とするチャネル推定装
    置。
  2. 【請求項2】 上記加算平均期間制御手段が、 周波数誤差検出手段により検出された周波数誤差が所定
    の範囲内にあるか否かを判定する誤差判定手段と、 所定の期間において、該誤差判定手段により、周波数誤
    差が所定の範囲内にあると判定された回数をカウントす
    る計数手段と、 該計数手段によりカウントされた回数に基づき、チャネ
    ル推定に用いる加算平均期間を切り替える切替手段と、
    を有することを特徴とする請求項1に記載のチャネル推
    定装置。
  3. 【請求項3】 上記切替手段が、該計数手段によりカウ
    ントされた回数と第1しきい値とを比較して、該回数が
    第1しきい値よりも小さい場合には、加算平均期間を短
    縮し、一方、該回数が、第2しきい値であって、該第1
    しきい値よりも大きい第2しきい値よりも大きい場合に
    は、加算平均期間を加算平均期間を延長することを特徴
    とする請求項2に記載のチャネル推定装置。
  4. 【請求項4】 上記周波数誤差検出手段が、2つのシン
    ボル間の位相差を検出することにより、周波数誤差を検
    出することを特徴とする請求項1又は2又は3に記載の
    チャネル推定装置。
  5. 【請求項5】 拡散符号によりスペクトラム拡散された
    信号である受信信号を受信する受信装置に用いられ、該
    受信信号の同期検波を行なう際に用いるチャネル推定装
    置であって、 チャネル推定に関する間隔尺度変数の偏差を検出する偏
    差検出手段と、 該偏差検出手段の検出結果に基づいて、チャネル推定に
    用いる加算平均期間を制御する加算平均期間制御手段
    と、 該加算平均期間制御手段により制御された加算平均期間
    に基づき、チャネル推定値を算出するチャネル推定値算
    出手段と、を有することを特徴とするチャネル推定装
    置。
  6. 【請求項6】 上記チャネル推定に関する間隔尺度変数
    の偏差が、受信信号の周波数と、該受信装置の基準クロ
    ックの周波数との誤差である周波数誤差の分散であるこ
    とを特徴とする請求項5に記載のチャネル推定装置。
  7. 【請求項7】 上記チャネル推定に関する間隔尺度変数
    の偏差が、上記チャネル推定値算出手段により算出され
    たチャネル推定値の分散であることを特徴とする請求項
    5に記載のチャネル推定装置。
  8. 【請求項8】 上記チャネル推定に関する間隔尺度変数
    の偏差が、受信信号におけるパイロットシンボルの逆拡
    散データにおける位相の分散であることを特徴とする請
    求項5に記載のチャネル推定装置。
  9. 【請求項9】 拡散符号によりスペクトラム拡散された
    信号である受信信号を受信する受信装置に用いられ、該
    受信信号の同期検波を行なう際に用いるチャネル推定装
    置であって、 チャネル推定に用いる加算平均期間について設けられた
    複数のモードで、異なる加算平均期間に対応して設けら
    れたモードから、ユーザーの操作により所定のモードを
    設定するための設定手段と、 該設定手段により設定されたモードに基づいて、チャネ
    ル推定に用いる加算平均期間を制御する加算平均期間制
    御手段と、 該加算平均期間制御手段により制御された加算平均期間
    に基づき、チャネル推定値を算出するチャネル推定値算
    出手段と、を有することを特徴とするチャネル推定装
    置。
  10. 【請求項10】 拡散符号によりスペクトラム拡散され
    た信号である受信信号を受信する受信装置に用いられ、
    該受信信号の同期検波を行なう際に用いるチャネル推定
    装置であって、 チャネル推定に用いる加算平均期間を制御する加算平均
    期間制御手段と、 該加算平均期間制御手段により制御された加算平均期間
    に基づき、チャネル推定値を算出するチャネル推定値算
    出手段と、を有することを特徴とするチャネル推定装
    置。
  11. 【請求項11】 上記加算平均期間制御手段が、予め定
    められた切替順序に従い、加算平均期間を切り替えるこ
    とを特徴とする請求項10に記載のチャネル推定装置。
  12. 【請求項12】 上記チャネル推定装置が、さらに、 チャネル推定に関する間隔尺度変数の偏差を検出する偏
    差検出手段と、 該偏差検出手段により検出された偏差を所定のしきい値
    と比較する比較手段と、を有し、 該比較手段の比較結果が所定の場合に、上記加算平均期
    間制御手段による制御を行ない、一方、該比較手段の比
    較結果が該所定の場合以外の場合には、上記加算平均期
    間制御手段による制御を停止することを特徴とする請求
    項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7又は8又は
    9又は10又は11に記載のチャネル推定装置。
  13. 【請求項13】 上記偏差検出手段が、受信信号の周波
    数と、該受信装置の基準クロックの周波数との誤差であ
    る周波数誤差の分散を検出することを特徴とする請求項
    12に記載のチャネル推定装置。
  14. 【請求項14】 上記偏差検出手段が、上記チャネル推
    定値算出手段により算出されたチャネル推定値の分散を
    検出することを特徴とする請求項12又は13に記載の
    チャネル推定装置。
  15. 【請求項15】 上記偏差検出手段が、パイロットシン
    ボルの逆拡散データにおける位相の分散を検出すること
    を特徴とする請求項12又は13又は14に記載のチャ
    ネル推定装置。
  16. 【請求項16】 上記チャネル推定装置が、さらに、 復号された受信信号について誤り検出を行い、所定の誤
    りがあるか否かを判定する誤り検出手段と、 該誤り検出手段により所定の誤りがあると判定された場
    合に、上記加算平均期間制御手段による制御を行ない、
    一方、該誤り検出手段により所定の誤りがないと判定さ
    れた場合には、上記加算平均期間制御による制御を停止
    することを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は
    5又は6又は7又は8又は9又は10又は11又は12
    又は13又は14又は15に記載のチャネル推定装置。
  17. 【請求項17】 上記チャネル推定装置が、さらに、 ユーザーの音声を入力する音声入力手段と、 該音声入力手段に予め定められた音声である特定音声が
    入力されたことを検出する特定音声検出手段と、 該特定音声検出手段により特定音声が検出された場合
    に、上記加算平均期間制御手段による制御を行ない、一
    方、該特定音声検出手段により特定音声が検出されない
    場合には、上記加算平均期間制御による制御を停止する
    ことを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又
    は6又は7又は8又は9又は10又は11又は12又は
    13又は14又は15又は16に記載のチャネル推定装
    置。
  18. 【請求項18】 上記チャネル推定装置が、さらに、 ユーザーが入力操作を行なうための操作手段と、 該操作手段に予め定められた操作が行われたことを検出
    する特定操作検出手段と、 該特定操作検出手段により特定操作が検出された場合
    に、上記加算平均期間制御手段による制御を行ない、一
    方、該特定操作検出手段により特定操作が検出されない
    場合には、上記加算平均期間制御による制御を停止する
    ことを特徴とする請求項1又は2又は3又は4又は5又
    は6又は7又は8又は9又は10又は11又は12又は
    13又は14又は15又は16又は17に記載のチャネ
    ル推定装置。
  19. 【請求項19】 上記チャネル推定装置が、さらに、 チャネル推定に関する間隔尺度変数の偏差を検出する偏
    差検出手段と、 復号された受信信号について誤り検出を行い、所定の誤
    りがあるか否かを判定する誤り検出手段と、 ユーザーの音声を入力する音声入力手段に、予め定めら
    れた音声である特定音声が入力されたことを検出する特
    定音声検出手段と、 ユーザーが入力操作を行なうための操作手段に予め定め
    られた操作が行われたことを検出する特定操作検出手段
    と、からなる集合の中で、少なくともいずれかの検出手
    段を有し、 該検出手段における検出結果が所定の場合に、上記加算
    平均期間制御手段による制御を行い、該所定の場合以外
    の場合に、該加算平均期間制御手段による制御を停止す
    ることを特徴とする1又は2又は3又は4又は5又は6
    又は7又は8又は9又は10又は11に記載のチャネル
    推定装置。
  20. 【請求項20】 拡散符号によりスペクトラム拡散され
    た信号である受信信号を受信する受信装置であって、 上記請求項1又は2又は3又は4又は5又は6又は7又
    は8又は9又は10又は11又は12又は13又は14
    又は15又は16又は17又は18又は19に記載のチ
    ャネル推定装置を有することを特徴とする受信装置。
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