JP4665469B2 - 携帯通信端末装置及び送信電力制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、携帯通信端末装置及び送信電力制御方法に係り、特にW−CDMA(Wideband Code Division Multiple Access)方式の携帯通信端末装置及び送信電力制御方法に係る。
近年、第3世代の移動体通信手段として、W−CDMAなどの方式が開発され、サービスが開始されている。W−CDMAの電力制御方式は、携帯通信端末装置が直接電波を受けている基地局に対して短時間周期(666μs)で電力の増減を要求する「インナループ」の制御系と、ある程度の長時間(数百msから数s)における平均の品質目標値(エラー率)を元に適切な電力制御基準値(目標SIR:Signal to Interference Ratio、あるいはターゲットSIRという)を決定する「アウタループ」の制御系とから構成される(例えば非特許文献1を参照)。
図8は、従来の携帯通信端末装置における送信電力制御に関わる部分の構成を表すブロック図である。まず、インナループの動作を説明する。図8において、無線送受信部100によって基地局から受信した信号を、逆拡散部101で逆拡散する。逆拡散された信号は、RAKE受信部102でRAKE合成され、SIR測定部107で受信SIRが測定される。SIR比較部108は、測定された受信SIRと目標SIR保持部106から出力される目標SIRとを比較する。TPCビット発生部109は、比較結果に基づき送信電力制御情報を無線送受信部100を介して基地局に対し送信する。
インナループの処理としては、目標SIRに対して実際に測定したSIR(受信SIRという)とに差が生じた時、携帯通信端末装置は、受信SIRが目標SIRより低い時には基地局に送信電力を上げる要求を出し、受信SIRが目標SIRより高い時には基地局に送信電力を下げる要求を出す。
次に、アウタループの動作を説明する。図8において、長区間品質測定部103は、受信データ量が所定値に達した時に受信の通信品質、例えばBLER(Block Error Rate、ブロックエラー率)を測定する。また、品質比較部105は、長区間品質測定部103において測定された通信品質と目標品質情報保持部104に保持されている目標品質とを比較して比較結果に基づいて目標SIRを目標SIR保持部106に出力する。
アウタループの処理として携帯通信端末装置は、ネットワーク(基地局)から目標とする品質(例えばエラー率1%など)を得て、目標品質よりエラーが多い時には目標SIRをある一定幅で上げ、エラーが目標品質より少ない時には目標SIRをある一定幅で下げる処理をする。なお、目標SIRには、急激な通信環境の変化による通信断を避ける等のために目標SIRがあまり下がらないように下限値を設定している。
次に、目標SIRの変化の例について説明する。図9は、従来の携帯通信端末装置における目標SIRの変化を表すタイムチャートである。携帯通信端末装置では、アウタループ判定間隔T毎(P1〜P3に対応する点)に長区間品質測定部103において測定された通信品質と目標品質情報保持部104に保持されている目標品質とを比較する。P1、P2で受信品質が目標品質(例えばエラー率1%)以下であるので目標SIRを一定幅で下げ、P3の時点で下限値に到達し、以降目標SIRは、この下限値より下がることが無いように制御される。
一方、関連する技術として、伝送路品質の設定値に影響されずに、目標SIRを伝送路品質の設定値に高速に収束させることができるアウターループ電力制御における目標SIR制御方法が特許文献1に開示されている。この方法は、アウターループ電力制御開始からBLERが0でなくなるまでは短時間内に設定された設定BLER値の近傍に収束させ得るようにし、BLERが0でなくなった以降は設定BLER値の近傍で微調整するようにしている。
特開2003−188815号公報 (図1、図2) 木下耕太著、「やさしいIMT−2000」、電気通信協会、平成13年
従来のアウタループ制御では、受信ブロック数があらかじめ設定されたブロック数に達した時点で目標SIRを変化させていたため、パケット通信などのように極端に受信データが少ないときは、高い目標SIRを長い時間維持してしまう。すなわち、アウタループ制御においてBLERを計算する際、目標品質を計算するのに十分なデータブロックを受信するまで目標SIRを下げることができなかった。
このような場合、パケット通信などで受信データ量が極端に少ない状況では、長い時間、不必要に基地局のパワーを要求してしまっていた。すなわち、受信データがないにもかかわらず、基地局に高い送信電力を要求してしまい、他のユーザへの干渉を増大させてしまう虞があった。
この問題を解決するために、本発明者は、先願(特願2004−116916)を発明するに至った。この発明は、受信データ量が少ないときでも、通信品質を測定するためのタイミングを出力するカウンタによって目標SIRを下げることで、基地局での不要な送信電力を削減する携帯通信端末装置及び送信電力制御方法に関するものである。
先願の携帯通信端末装置は、基地局から受信した信号を逆拡散し、RAKE合成して受信SIRを測定し、測定された受信SIRと目標SIRとを比較して比較結果に基づき送信電力制御情報を基地局に対し送信する携帯通信端末装置である。携帯通信端末装置は、受信データ量が所定値に達した時に受信の通信品質を測定する長区間品質測定部を備える。また、通信品質を測定するためのタイミングを出力するカウンタ部を備える。さらに、長区間品質測定部において測定した通信品質またはタイミングで測定した通信品質のいずれか一方の測定通信品質と、目標品質とを比較して比較結果に基づいて目標SIRを定める比較部を備える。このような構成の携帯通信端末装置は、受信データ量が少ないときであってもカウンタ部が出力するタイミングで目標SIRを下げることができるので、基地局に不要な送信電力を要求しないこととなる。
ところで、携帯通信端末装置の通信環境が十分に良好な場合にあっては、アウターループ制御において、目標SIRを下限値まで下げると通信品質が最高となってしまうことが起こりうる。例えば、図9に示したように目標SIRが下限値に達した後であっても、BLER=0%となってしまうことが起こる。この場合、目標品質(例えば1%)以下であるので、これ以上基地局の送信パワーを下げる制御を行わないことになる。したがって、通信環境が十分に良好な場合には、基地局の送信パワーは、まだ下がるにもかかわらず下げ切れておらず、携帯通信端末装置が未だに基地局に無駄な送信パワーを要求してしまうこととなる。
本発明の目的は、携帯通信端末装置の通信環境等に応じて基地局での不要な送信電力を適応的に削減する携帯通信端末装置及び送信電力制御方法を提供することにある。
前記目的を達成する本発明の一つのアスペクトに係る携帯通信端末装置は、基地局から受信した信号を逆拡散し、RAKE合成して受信SIR(Signal to Interference Power Ratio)を測定し、測定された受信SIRと目標SIRとを比較して比較結果に基づき送信電力制御情報を基地局に対し送信する装置である。この装置は、所定の測定間隔で受信の通信品質を測定して測定通信品質として出力する品質測定部と、品質測定部から出力される測定通信品質と目標品質とを比較し、測定通信品質が目標品質より良好である場合には目標SIRを下げ、良好でない場合に目標SIRを上げるように設定する比較部と、を備える。また、目標SIRに対してSIR下限値を設け、測定通信品質の継続状況と目標SIRとに応じてSIR下限値を変更する下限値制御部を備える。また、下限値制御部は、目標SIRが第1の下限値以下であって測定通信品質が目標品質より良好であるとの比較結果が所定期間継続する場合に、第1の下限値より小さな第2の下限値を限度としてSIR下限値を下げるように制御する。
前記目的を達成する本発明の別のアスペクトに係る携帯通信端末装置は、基地局から受信した信号を逆拡散し、RAKE合成して受信SIR(Signal to Interference Power Ratio)を測定し、測定された受信SIRと目標SIRとを比較して比較結果に基づき送信電力制御情報を基地局に対し送信する装置である。この装置は、所定の測定間隔で受信の通信品質を測定して測定通信品質として出力する品質測定部と、品質測定部から出力される測定通信品質と目標品質とを比較し、測定通信品質が目標品質より良好である場合には目標SIRを下げ、良好でない場合に目標SIRを上げるように設定する比較部と、を備える。また、目標SIRに対してSIR下限値を設け、測定通信品質の継続状況と目標SIRとに応じてSIR下限値を変更する下限値制御部を備える。また、下限値制御部は、目標SIRが第1の下限値であって測定通信品質が目標品質より良好であるとの比較結果が測定間隔で所定回数継続する場合に、SIR下限値を第1の下限値より小さな第2の下限値に下げるように制御する。
の展開形態の携帯通信端末装置において、下限値制御部は、目標SIRが第1の下限値未満であって測定通信品質が目標品質より良好でないとの比較結果が所定期間継続する場合に、SIR下限値を第1の下限値に変更するように制御してもよい。
の展開形態の携帯通信端末装置において、携帯通信端末装置の受信電力の変動を検出する受信電力検出部をさらに備え、下限値制御部は、受信電力検出部が出力する受信電力の変動情報をSIR下限値の変更要因に加えるようにしてもよい。
の展開形態の携帯通信端末装置において、下限値制御部は、受信電力の変動が所定値より小さな場合はSIR下限値を下げるか、大きな場合はSIR下限値を上げるかの少なくとも一方を実行するように制御してもよい。
の展開形態の携帯通信端末装置において、携帯通信端末装置の位置を検知する位置検出部をさらに備え、下限値制御部は、位置検出部が出力する位置の変化情報をSIR下限値の変更要因に加えるようにしてもよい。
の展開形態の携帯通信端末装置において、下限値制御部は、位置の変化が所定値より小さな場合はSIR下限値を下げるか、大きな場合はSIR下限値を上げるかの少なくとも一方を実行するように制御してもよい。
の展開形態の携帯通信端末装置において、測定通信品質および目標品質は、ブロック誤り率であることが好ましい。
本発明の他のアスペクトに係る携帯通信端末装置の送信電力制御方法は、基地局から受信した信号を逆拡散し、RAKE合成して受信SIR(Signal to Interference Power Ratio)を測定し、測定された受信SIRと目標SIRとを比較して比較結果に基づいて基地局における送信電力を制御する方法である。この方法は、所定の測定間隔で受信の通信品質を測定して測定通信品質とするステップと、測定通話品質と目標品質とを比較するステップと、比較の結果、測定通信品質が目標品質より良好である場合には目標SIRを下げ、良好でない場合に目標SIRを上げるステップと、を含む。また、目標SIRに対してSIR下限値を設け、測定通信品質の継続状況と目標SIRとに応じてSIR下限値を変更するステップを含む。さらに、SIR下限値を変更するステップにおいて、目標SIRが第1の下限値以下であって測定通信品質が目標品質より良好であるとの比較結果が所定期間継続する場合に、第1の下限値より小さな第2の下限値を限度としてSIR下限値を下げる。
本発明のさらに他のアスペクトに係る携帯通信端末装置の送信電力制御方法は、基地局から受信した信号を逆拡散し、RAKE合成して受信SIR(Signal to Interference Power Ratio)を測定し、測定された受信SIRと目標SIRとを比較して比較結果に基づいて基地局における送信電力を制御する方法である。この方法は、所定の測定間隔で受信の通信品質を測定して測定通信品質とするステップと、測定通話品質と目標品質とを比較するステップと、比較の結果、測定通信品質が目標品質より良好である場合には目標SIRを下げ、良好でない場合に目標SIRを上げるステップと、を含む。また、目標SIRに対してSIR下限値を設け、測定通信品質の継続状況と目標SIRとに応じてSIR下限値を変更するステップを含む。さらに、SIR下限値を変更するステップにおいて、目標SIRが第1の下限値であって測定通信品質が目標品質より良好であるとの比較結果が測定間隔で所定回数継続する場合に、SIR下限値を第1の下限値より小さな第2の下限値に下げる。
の展開形態の送信電力制御方法において、SIR下限値を変更するステップにおいて、目標SIRが第1の下限値未満であって測定通信品質が目標品質より良好でないとの比較結果が所定期間継続する場合に、SIR下限値を第1の下限値に変更するようにしてもよい。
の展開形態の送信電力制御方法において、携帯通信端末装置の受信電力の変動を検出するステップをさらに含み、SIR下限値を変更するステップにおいて、受信電力の変動をSIR下限値の変更要因に加えるようにしてもよい。
の展開形態の送信電力制御方法において、SIR下限値を変更するステップにおいて、受信電力の変動が所定値より小さな場合はSIR下限値を下げるか、大きな場合はSIR下限値を上げるかの少なくとも一方を実行するようにしてもよい。
の展開形態の送信電力制御方法において、携帯通信端末装置の位置を検知するステップをさらに含み、SIR下限値を変更するステップにおいて、検出された位置の変化情報をSIR下限値の変更要因に加えるようにしてもよい。
の展開形態の送信電力制御方法において、SIR下限値を変更するステップにおいて、位置の変化が所定値より小さな場合はSIR下限値を下げるか、大きな場合はSIR下限値を上げるかの少なくとも一方を実行するようにしてもよい。
の展開形態の送信電力制御方法において、測定通信品質および目標品質は、ブロック誤り率であることが好ましい。
本発明によれば、携帯通信端末装置の通信環境等に応じて基地局での不要な送信電力を適応的に削減するので、他の端末装置への干渉をより減らすことができ、基地局の収容数等の通信システムの容量を従来に比べてより増大させることができる。
本発明の実施形態に係る携帯通信端末装置は、無線送受信部(図1の10)によって基地局から受信した信号を、逆拡散部(図1の11)で逆拡散する。逆拡散された信号は、RAKE受信部(図1の12)でRAKE合成され、SIR測定部(図1の17)で受信SIRが測定される。SIR比較部(図1の18)は、受信SIRと目標SIR保持部(図1の16)に保持されている目標SIRとを比較して比較結果をTPCビット発生部(図1の19)に出力する。TPCビット発生部(図1の19)は、比較結果に基づき送信電力制御情報を無線送受信部(図1の10)を介して基地局に送信する。さらに、携帯通信端末装置は、所定の測定間隔で受信の通信品質を測定する品質測定部(図1の13)と、品質測定部において測定した測定通信品質と目標品質とを比較し、比較結果に基づいて目標SIRを定める品質比較部(図1の15)と、を備え、測定通信品質が目標品質より良好である場合には目標SIRを下げるようにする。品質比較部(図1の15)において定められる目標SIRは、目標SIR保持部(図1の16)に保持される。この時、目標SIRには下限値を定め、この下限値を携帯通信端末装置の通信環境等に応じて変更するように制御する下限値制御部(図1の20)をさらに備える。より具体的には、下限値制御部は、測定通信品質の継続状況と目標SIRとに応じて下限値を変更する。さらに、携帯通信端末装置の受信電力の変化、位置の変化等を加味して下限値を変更するようにしてもよい。
このように構成される携帯通信端末装置において、目標SIRの下限値は、携帯通信端末装置の通信環境等に応じてダイナミックに変更される。携帯通信端末装置は、特に通信環境が十分に良好な場合には、基地局の送信パワーをより下げるように制御することが可能となり、従来に比してより不要な送信電力を基地局に要求しないこととなる。以下に、携帯通信端末装置における送信電力制御について実施例に基づきより詳しく説明する。
図1は、本発明の第1の実施例に係る携帯通信端末装置における送信電力制御に関わる部分の構成を表すブロック図である。携帯通信端末装置は、無線送受信部10、逆拡散部11、RAKE受信部12、品質測定部13、目標品質情報保持部14、品質比較部15、目標SIR保持部16、SIR測定部17、SIR比較部18、TPCビット発生部19、下限値制御部20を備える。
無線送受信部10は、基地局から送られる無線信号を受信し、復調してベースバンドとなる受信信号25を出力する。また、TPCビット発生部19から出力されるTPC(Transmission Power Control、送信電力制御)ビット信号26を送信側の制御チャネルにマッピングし、他の送信データと共に、変調して無線信号として基地局に送信する。
逆拡散部11は、受信信号25を拡散符号系列で逆拡散し、逆拡散した信号をRAKE受信部12に出力する。
RAKE受信部12は、逆拡散部11から入力される、遅延時間の異なるマルチパスを持つ信号を時間的に合成して復調し、受信データを得て、受信データを品質測定部13とSIR測定部17とに出力する。
品質測定部13は、受信データの通信品質(測定通信品質と呼ぶ)を測定する。具体的にはRAKE受信部12において計算される受信データのCRC(Cyclic Redundancy Check)を元にBLERを計算する。計算されたBLERは、品質比較部15に出力される。また、受信データの受信ブロック数が所定の数に達したならば、その旨を品質比較部15に出力する。
目標品質情報保持部14は、目標となる通信品質、すなわち目標となるBLERを保持しておく。
品質比較部15は、所定の測定間隔で、測定通信品質と目標となる通信品質とを比較する。すなわち、品質測定部13から出力されるBLERと、目標品質情報保持部14に保持されているBLERとを比較する。比較の結果は、目標SIR保持部16に出力される。なお、所定の測定間隔は、例えば数百msから数s程度の時間間隔であって、品質測定部13において受信ブロック数が所定の数に達したことを検知することで得るようにする。あるいは、不図示のタイマカウンタ等で生成されるタイミングによって得るようにしてもよい。
目標SIR保持部16は、品質比較部15から出力される比較の結果に基づき目標SIRを変更して保持する。例えば、測定通信品質が目標となる通信品質より良い場合には目標SIRを下げ、受信データの通信品質が目標となる通信品質より悪い場合には目標SIRを上げるように変更する。ただし、目標SIRには、下限値を設定し、目標SIRが下限値を下回らないようにする。
下限値制御部20は、測定通信品質の継続状況と目標SIRとに応じて、目標SIR保持部16における目標SIRの下限値を変更するように制御する。例えば、通常は、下限値を第1の下限値とし、測定通信品質が長時間(例えば1分程度)継続して第1の下限値にある場合には、下限値を第1の下限値よりさらに小さな第2の下限値に変更するように制御する。あるいは段階的に第2の下限値に向けて変更するように制御する。また、一旦目標SIRの下限値を第2の下限値に設定した後、あるいは第2の下限値に変更している最中に、ある一定区間の測定通信品質が目標品質を満たしていない場合には、再度下限値を第1の下限値に戻す処理を行う。
SIR測定部17は、RAKE受信部12から出力される受信データを元に受信SIRを測定する。測定された受信SIRは、SIR比較部18に出力される。
SIR比較部18は、SIR測定部17から出力される受信SIRと目標SIR保持部16から出力される目標SIRとを比較する。比較の結果は、TPCビット発生部19に出力される。
TPCビット発生部19は、SIR比較部18から出力される比較結果に基づいてTPCビットを発生する。すなわち、受信SIRが目標SIRより大きい場合には、基地局に対し送信電力を下げるような情報を有するTPCビットを送信し、逆の場合には、送信電力を上げるような情報を有するTPCビットを送信する。TPCビット信号26は、無線送受信部10に出力され、基地局に送られる。TPCビット信号26を受信した基地局は、TPCビットの情報を基に送信電力の増減を制御する。
以上のように構成される携帯通信端末装置における送信電力制御は、アウタループとインナループとの2系統で行われる。図1においてアウタループでは、所定の測定間隔で受信の通信品質を測定して測定通信品質とし、測定通話品質と目標品質とを比較する。比較の結果、測定通信品質が目標品質より良好である場合には目標SIRを下げ、そうでない場合には目標SIRを上げる。この時、目標SIRにはSIR下限値を設け、測定通信品質の継続状況と目標SIRとに応じてSIR下限値を変更する。この動作を次に詳しく説明する。
図2は、本発明の第1の実施例に係る携帯通信端末装置のアウタループにおける動作を表すフローチャートである。
スタートすると、ステップS11において、品質比較のための所定時間T(アウタループ判定間隔T)を待ち合わせ、ステップS12に進む。
ステップS12において、受信品質が目標品質より良いか否かを判断する。受信品質が目標品質より良ければ、ステップS13において、目標SIRを下げてステップS15に進み、受信品質が目標品質より良くなければ、ステップS14において、目標SIRを上げてステップS11に戻る。
ステップS15において、目標SIRが第1の下限値以下となったか否かを判断し、第1の下限値以下でない場合、ステップS11に戻り、第1の下限値以下となった場合、ステップS16に進む。
ステップS16において、さらに目標SIR下限値を下げるための所定時間τを待ち合わせ、ステップS17に進む。
ステップS17において、受信品質が目標品質より良いか否かを判断する。受信品質が目標品質より良ければ、ステップS18に進み、受信品質が目標品質より良くなければ、ステップS21に進む。
ステップS18において、目標SIR下限値をΔx下げ、ステップS19に進む。
ステップS19において、目標SIRが第2の下限値以下となったか否かを判断し、第2の下限値以下でない場合、ステップS16に戻り、第2の下限値以下となった場合、ステップS20に進む。
ステップS20において、受信品質が目標品質より良いか否かを判断する。受信品質が目標品質より良ければ、ステップS20に留まり、受信品質が目標品質より良くなければ、ステップS21に進む。
ステップS21において、目標SIRを第1の下限値に戻し、ステップS11に進む。
以上説明したようにアウタループ電力制御によって目標SIRが設定される。
一方、インナループでは、アウタループ電力制御によって設定された目標SIRに対して実際に測定したSIR(受信SIR)とに差が生じた時、携帯通信端末装置は、受信SIRが目標SIRより低い時には基地局に送信電力を上げる要求を出し、受信SIRが目標SIRより高い時には基地局に送信電力を下げる要求を出す。
本発明では、アウタループ電力制御とインナループ電力制御とを同時に動作させることによって、所要品質(目標品質)を満たし、かつ基地局の送信パワーを可能な限り小さくなるように制御する。
次に実際の動作例を、タイムチャートを用いて説明する。図3は、本発明の第1の実施例に係る携帯通信端末装置における目標SIRの変化を表すタイムチャートである。
図3において、目標品質(BLER)=5%を仮定し、まず目標SIRの初期値が設定される。品質比較部15は、アウタループ判定間隔T毎に受信品質と目標品質とを比較する。P1の時点でBLERが0%とすると、品質比較部15は、受信品質が目標品質より良好であるので、目標SIRを下げることを決定する。また、次のP2の時点でも同様に目標SIRを下げていく。さらに、P3の時点でも同様に目標SIRを下げていく。P3の時点で、目標SIRが第1の下限値に到達したので、以降は、時間間隔τ(例えば1分程度)で受信品質と目標品質とを比較する。Q4の時点で、受信品質が目標品質より良好であるので、目標SIRをさらにΔx下げる。さらに、Q5の時点で、受信品質が目標品質より良好であるので、目標SIRをさらにΔx下げ、目標SIRが第2の下限値に到達したので、以降は、受信品質が目標品質より良好である限り目標SIRを第2の下限値に設定する。
以上のように、目標SIRを第1の下限値まで下げても通信品質が最高となってしまう場合であっても、さらに目標SIRを第1の下限値より小さな第2の下限値まで下げる。これにより、通信環境が十分に良好な場合には、基地局の送信パワーをより下げることが可能となり、他の携帯通信端末装置への干渉をより減らすことができる。その結果、基地局の収容数を増大させることが可能になる。
図4は、本発明の第2の実施例に係る携帯通信端末装置のアウタループにおける動作を表すフローチャートである。第2の実施例に係る携帯通信端末装置のアウタループにおける動作は、第1の実施例に係る携帯通信端末装置とほぼ同様に動作するが、第1の下限値から第2の下限値に目標SIRを下げる方法が異なる。なお、第2の実施例に係る携帯通信端末装置は、第1の実施例に係る携帯通信端末装置と同様の構成であり、説明を省略する。また、図4において、ステップS31〜S35は、図2におけるステップS11〜S15と同じであるので、その説明を省略する。
ステップS36において、さらに目標SIR下限値を下げるように品質比較を行うための所定時間T(アウタループ判定間隔T)の回数をカウントする値k(kは自然数)を0に設定し、ステップS37に進む。
ステップS37において、所定時間Tを待ち合わせ、ステップS38に進む。
ステップS38において、受信品質が目標品質より良いか否かを判断する。受信品質が目標品質より良ければ、ステップS39に進み、受信品質が目標品質より良くなければ、ステップS34に進む。
ステップS39において、kに1を加えて新たなkとし、ステップS40に進む。
ステップS40において、kが所定の値n(nは自然数)に達したか否かを判定し、達していればステップS40に進み、達していなければステップS37に戻る。
ステップS41において、目標SIRを第2の下限値に設定し、ステップS42に進む。
ステップS42において、受信品質が目標品質より良いか否かを判断する。受信品質が目標品質より良ければ、ステップS42に留まり、受信品質が目標品質より良くなければ、ステップS43に進む。
ステップS43において、目標SIRを第1の下限値に戻し、ステップS31に進む。
以上説明したようにアウタループ電力制御によって目標SIRが設定される。一方、インナループでは、実施例1で説明したと同様の制御が行われる。
次に実際の動作例を、タイムチャートを用いて説明する。図5は、本発明の第2の実施例に係る携帯通信端末装置における目標SIRの変化を表すタイムチャートである。
図5において、目標品質(BLER)=5%を仮定し、まず目標SIRの初期値が設定される。品質比較部15は、アウタループ判定間隔T毎に受信品質と目標品質とを比較する。P1の時点でBLERが0%とすると、品質比較部15は、受信品質が目標品質より良好であるので、目標SIRを下げることを決定する。また、次のP2の時点でも同様に目標SIRを下げていく。さらに、P3の時点でも同様に目標SIRを下げていく。P3の時点で、目標SIRが第1の下限値に到達したので、以降、時間間隔Tでn回(図5では3回、すなわちP4、P5、P6)受信品質が目標品質より良好であれば、目標SIRを第1の下限値より小さな第2の下限値に設定する。それ以降は、受信品質が目標品質より良好である限り目標SIRを第2の下限値に留める。
以上のように、目標SIRを第1の下限値まで下げても通信品質が極めて良好となってしまう場合であっても、目標SIRをさらに小さな第2の下限値まで下げる。これにより、通信環境が十分に良好な場合には、基地局の送信パワーをより下げることが可能となり、他の携帯通信端末装置への干渉をより減らすことができる。その結果、基地局の収容数を増大させることが可能になる。
図6は、本発明の第3の実施例に係る携帯通信端末装置における送信電力制御に関わる部分の構成を表すブロック図である。図6において、図1と同一の符号は、同一物あるいは相当物を表し、その説明を省略する。受信電力検出部21は、RAKE受信部12aで受信した受信電力の変動を検出し、検出結果を下限値制御部20aに出力する。下限値制御部20aは、図1で説明した下限値制御部20と同様に動作すると共に、受信電力の変動をSIR下限値の変更要因に加えてSIR下限値の変更を制御する。SIR下限値を変更する際に、受信電力の変動が所定値より小さな場合はSIR下限値を下げ、大きな場合はSIR下限値を上げるように制御する。例えば、SIR下限値が第1の下限値にあって、受信電力の変動の小さな状況が所定時間継続した場合には、下限値を第1の下限値よりさらに小さな第2の下限値に変更するように制御する。あるいは段階的に第2の下限値に向けて変更するように制御してもよい。また、一旦目標SIRの下限値を第2の下限値に設定した後、あるいは第2の下限値に変更している最中に、受信電力の変動が所定量より大きくなった場合には、再度下限値を第1の下限値に戻す処理を行ってもよい。さらに、SIR下限値の上げ下げの一部を受信電力の変動に基づいて行うようにしてもよい。例えば、測定通信品質が目標品質より良好である場合にはSIR下限値を下げ、受信電力の変動が所定量より大きくなった場合にSIR下限値の上げるようにしてもよい。
このように、第3の実施例では、受信品質と目標品質とを比較することの他に、受信電力の変動をSIR下限値の変更要因に加えることで、受信品質の変動をすばやく検知してSIR下限値を制御することができる。一般に、受信品質と目標品質との比較結果によってSIR下限値を変更するには、測定通信品質を長時間継続して測定するために時間がかかる。これに対し、受信電力の変動の検知は、短時間で行われ、受信電力の変動がほとんどない場合には、測定通信品質は、良好な状態を継続すると考えられ、受信電力の変動が大きな場合にあっては、測定通信品質が悪化すると考えられる。すなわち、受信電力の変動を検知することで測定通信品質の変動を先取りして行うことができる。
図7は、本発明の第4の実施例に係る携帯通信端末装置における送信電力制御に関わる部分の構成を表すブロック図である。図7において、図1と同一の符号は、同一物あるいは相当物を表し、その説明を省略する。図7の携帯通信端末装置は、携帯通信端末装置の位置を検出する位置検出部22を備える。位置検出部22は、例えばGPS(Global Positioning System)等による位置検出装置を含み、携帯通信端末装置の位置の変化を検出し、検出結果を下限値制御部20bに出力する。下限値制御部20bは、図1で説明した下限値制御部20と同様に動作すると共に、位置の変化をSIR下限値の変更要因に加えてSIR下限値の変更を制御する。SIR下限値を変更する際に、位置の変化が所定値より小さな場合はSIR下限値を下げ、大きな場合はSIR下限値を上げるように制御する。例えば、SIR下限値が第1の下限値にあり、位置の変化が小さい状況が所定時間継続した場合には、下限値を第1の下限値よりさらに小さな第2の下限値に変更するように制御する。あるいは段階的に第2の下限値に向けて変更するように制御してもよい。また、一旦目標SIRの下限値を第2の下限値に設定した後、あるいは第2の下限値に変更している最中に、位置の変化が所定量より大きくなった場合には、再度下限値を第1の下限値に戻す処理を行ってもよい。さらに、SIR下限値の上げ下げの一部を位置の変化に基づいて行うようにしてもよい。例えば、測定通信品質が目標品質より良好である場合にはSIR下限値を下げ、位置の変化が所定量より大きくなった場合にSIR下限値を上げるようにしてもよい。
このように、第4の実施例では、受信品質と目標品質とを比較することの他に、位置の変化をSIR下限値の変更要因に加えることで、受信品質の変動をすばやく検知してSIR下限値を制御することができる。一般に、受信品質と目標品質との比較結果によってSIR下限値を変更するには、測定通信品質を長時間継続して測定するために時間がかかる。これに対し、位置の変化の検出は、短時間で行われ、位置の変化がほとんどない場合には、測定通信品質は、良好な状態を継続すると考えられ、位置の変化が大きな場合にあっては、フェージング等を生じて測定通信品質が悪化すると考えられる。すなわち、位置の変化を検出することで測定通信品質の変動を先取りして行うことができる。
以上、実施例1〜4において、目標SIRの下限値を第1の下限値と第2の下限値との間で上げ下げを行う例について説明した。しかし、これにこだわることなく、第2の下限値より小さな第3の下限値を設け、例えば目標SIRの下限値が第2の下限値にあって受信品質が目標品質より良好である状態が長い時間継続する場合に、第3の下限値に向けて下げるようにしてもよい。すなわち、先に説明した第1の下限値と第2の下限値との関係を、それぞれ第2の下限値と第3の下限値とに対応させて実施例1〜4を適用するようにしてもよい。さらに、一般に第k(kは自然数)の下限値と第k+1の下限値を設定し、それぞれ適用するようにしてもよい。
携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)、PDA(Personal Data Assistance,Personal Digital Assistants:個人向け携帯型情報通信機器)等の携帯端末装置であって送信電力制御を行う装置およびシステムに適用できる。
本発明の第1の実施例に係る携帯通信端末装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第1の実施例に係る携帯通信端末装置のアウタループにおける動作フローを表す図である。 本発明の第1の実施例に係る携帯通信端末装置における目標SIRの変化を表すタイムチャートである。 本発明の第2の実施例に係る携帯通信端末装置のアウタループにおける動作フローを表す図である。 本発明の第2の実施例に係る携帯通信端末装置における目標SIRの変化を表すタイムチャートである。 本発明の第3の実施例に係る携帯通信端末装置の構成を示すブロック図である。 本発明の第4の実施例に係る携帯通信端末装置の構成を示すブロック図である。 従来の携帯通信端末装置の構成を示すブロック図である。 従来の携帯通信端末装置における目標SIRの変化を表すタイムチャートである。
符号の説明
10 無線送受信部
11 逆拡散部
12、12a RAKE受信部
13 品質測定部
14 目標品質情報保持部
15 品質比較部
16 目標SIR保持部
17 SIR測定部
18 SIR比較部
19 TPCビット発生部
20、20a、20b 下限値制御部
21 受信電力検出部
22 位置検出部
25 受信信号
26 TPCビット信号

Claims (16)

  1. 基地局から受信した信号を逆拡散し、RAKE合成して受信SIR(Signal to Interference Power Ratio)を測定し、測定された前記受信SIRと目標SIRとを比較して比較結果に基づき送信電力制御情報を前記基地局に対し送信する携帯通信端末装置において、
    所定の測定間隔で受信の通信品質を測定して測定通信品質として出力する品質測定部と、
    前記品質測定部から出力される前記測定通信品質と目標品質とを比較し、前記測定通信品質が前記目標品質より良好である場合には前記目標SIRを下げ、良好でない場合に前記目標SIRを上げるように設定する比較部と、
    前記目標SIRに対してSIR下限値を設け、前記測定通信品質の継続状況と前記目標SIRとに応じて前記SIR下限値を変更する下限値制御部と、
    を備え
    前記下限値制御部は、前記目標SIRが第1の下限値以下であって前記測定通信品質が前記目標品質より良好であるとの比較結果が所定期間継続する場合に、前記第1の下限値より小さな第2の下限値を限度として前記SIR下限値を下げるように制御することを特徴とする携帯通信端末装置。
  2. 基地局から受信した信号を逆拡散し、RAKE合成して受信SIR(Signal to Interference Power Ratio)を測定し、測定された前記受信SIRと目標SIRとを比較して比較結果に基づき送信電力制御情報を前記基地局に対し送信する携帯通信端末装置において、
    所定の測定間隔で受信の通信品質を測定して測定通信品質として出力する品質測定部と、
    前記品質測定部から出力される前記測定通信品質と目標品質とを比較し、前記測定通信品質が前記目標品質より良好である場合には前記目標SIRを下げ、良好でない場合に前記目標SIRを上げるように設定する比較部と、
    前記目標SIRに対してSIR下限値を設け、前記測定通信品質の継続状況と前記目標SIRとに応じて前記SIR下限値を変更する下限値制御部と、
    を備え
    前記下限値制御部は、前記目標SIRが第1の下限値であって前記測定通信品質が前記目標品質より良好であるとの比較結果が前記測定間隔で所定回数継続する場合に、前記SIR下限値を前記第1の下限値より小さな第2の下限値に下げるように制御することを特徴とする携帯通信端末装置。
  3. 前記下限値制御部は、前記目標SIRが第1の下限値未満であって前記測定通信品質が前記目標品質より良好でないとの比較結果が所定期間継続する場合に、前記SIR下限値を前記第1の下限値に変更するように制御することを特徴とする請求項1または2記載の携帯通信端末装置。
  4. 携帯通信端末装置の受信電力の変動を検出する受信電力検出部をさらに備え、
    前記下限値制御部は、前記受信電力検出部が出力する前記受信電力の変動情報を前記SIR下限値の変更要因に加えることを特徴とする請求項1〜のいずれか一に記載の携帯通信端末装置。
  5. 前記下限値制御部は、前記受信電力の変動が所定値より小さな場合は前記SIR下限値を下げるか、大きな場合は前記SIR下限値を上げるかの少なくとも一方を実行するように制御することを特徴とする請求項に記載の携帯通信端末装置。
  6. 携帯通信端末装置の位置を検知する位置検出部をさらに備え、
    前記下限値制御部は、前記位置検出部が出力する前記位置の変化情報を前記SIR下限値の変更要因に加えることを特徴とする請求項1〜のいずれか一に記載の携帯通信端末装置。
  7. 前記下限値制御部は、前記位置の変化が所定値より小さな場合は前記SIR下限値を下げるか、大きな場合は前記SIR下限値を上げるかの少なくとも一方を実行するように制御することを特徴とする請求項記載の携帯通信端末装置。
  8. 前記測定通信品質および前記目標品質は、ブロック誤り率であることを特徴とする請求項1〜のいずれか一に記載の携帯通信端末装置。
  9. 基地局から受信した信号を逆拡散し、RAKE合成して受信SIR(Signal to Interference Power Ratio)を測定し、測定された前記受信SIRと目標SIRとを比較して比較結果に基づいて前記基地局における送信電力を制御する携帯通信端末装置の送信電力制御方法において、
    所定の測定間隔で受信の通信品質を測定して測定通信品質とするステップと、
    前記測定通話品質と目標品質とを比較するステップと、
    前記比較の結果、前記測定通信品質が前記目標品質より良好である場合には前記目標SIRを下げ、良好でない場合に前記目標SIRを上げるステップと、
    前記目標SIRに対してSIR下限値を設け、前記測定通信品質の継続状況と前記目標SIRとに応じて前記SIR下限値を変更するステップと、
    を含み、
    前記SIR下限値を変更するステップにおいて、前記目標SIRが第1の下限値以下であって前記測定通信品質が前記目標品質より良好であるとの比較結果が所定期間継続する場合に、前記第1の下限値より小さな第2の下限値を限度として前記SIR下限値を下げることを特徴とする送信電力制御方法。
  10. 基地局から受信した信号を逆拡散し、RAKE合成して受信SIR(Signal to Interference Power Ratio)を測定し、測定された前記受信SIRと目標SIRとを比較して比較結果に基づいて前記基地局における送信電力を制御する携帯通信端末装置の送信電力制御方法において、
    所定の測定間隔で受信の通信品質を測定して測定通信品質とするステップと、
    前記測定通話品質と目標品質とを比較するステップと、
    前記比較の結果、前記測定通信品質が前記目標品質より良好である場合には前記目標SIRを下げ、良好でない場合に前記目標SIRを上げるステップと、
    前記目標SIRに対してSIR下限値を設け、前記測定通信品質の継続状況と前記目標SIRとに応じて前記SIR下限値を変更するステップと、
    を含み、
    前記SIR下限値を変更するステップにおいて、前記目標SIRが第1の下限値であって前記測定通信品質が前記目標品質より良好であるとの比較結果が前記測定間隔で所定回数継続する場合に、前記SIR下限値を前記第1の下限値より小さな第2の下限値に下げることを特徴とする送信電力制御方法。
  11. 前記SIR下限値を変更するステップにおいて、前記目標SIRが第1の下限値未満であって前記測定通信品質が前記目標品質より良好でないとの比較結果が所定期間継続する場合に、前記SIR下限値を前記第1の下限値に変更することを特徴とする請求項9または10記載の送信電力制御方法。
  12. 携帯通信端末装置の受信電力の変動を検出するステップをさらに含み、
    前記SIR下限値を変更するステップにおいて、前記受信電力の変動を前記SIR下限値の変更要因に加えることを特徴とする請求項11のいずれか一に記載の送信電力制御方法。
  13. 前記SIR下限値を変更するステップにおいて、前記受信電力の変動が所定値より小さな場合は前記SIR下限値を下げるか、大きな場合は前記SIR下限値を上げるかの少なくとも一方を実行することを特徴とする請求項12に記載の送信電力制御方法。
  14. 携帯通信端末装置の位置を検知するステップをさらに含み、
    前記SIR下限値を変更するステップにおいて、前記検出された位置の変化情報を前記SIR下限値の変更要因に加えることを特徴とする請求項11のいずれか一に記載の送信電力制御方法。
  15. 前記SIR下限値を変更するステップにおいて、前記位置の変化が所定値より小さな場合は前記SIR下限値を下げるか、大きな場合は前記SIR下限値を上げるかの少なくとも一方を実行することを特徴とする請求項14記載の送信電力制御方法。
  16. 前記測定通信品質および前記目標品質は、ブロック誤り率であることを特徴とする請求項11のいずれか一に記載の送信電力制御方法。
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