JP3320667B2 - スペクトラム拡散無線通信装置 - Google Patents

スペクトラム拡散無線通信装置

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JP3320667B2
JP3320667B2 JP36278398A JP36278398A JP3320667B2 JP 3320667 B2 JP3320667 B2 JP 3320667B2 JP 36278398 A JP36278398 A JP 36278398A JP 36278398 A JP36278398 A JP 36278398A JP 3320667 B2 JP3320667 B2 JP 3320667B2
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    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B1/00Details of transmission systems, not covered by a single one of groups H04B3/00 - H04B13/00; Details of transmission systems not characterised by the medium used for transmission
    • H04B1/69Spread spectrum techniques
    • H04B1/707Spread spectrum techniques using direct sequence modulation
    • H04B1/7073Synchronisation aspects
    • H04B1/7075Synchronisation aspects with code phase acquisition
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B2201/00Indexing scheme relating to details of transmission systems not covered by a single group of H04B3/00 - H04B13/00
    • H04B2201/69Orthogonal indexing scheme relating to spread spectrum techniques in general
    • H04B2201/707Orthogonal indexing scheme relating to spread spectrum techniques in general relating to direct sequence modulation
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  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば自動車電
話・携帯電話システムやコードレス電話システム、無線
LANシステムで使用されるものであり、特にスペクト
ラム拡散方式を使用して符号分割多元接続(CDMA:
Code Division Multiple Access)通信を可能としたス
ペクトラム拡散無線通信装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、移動通信システムで使用する無線
通信方式の一つとして、干渉や妨害に強いスペクトラム
拡散方式が注目され、米国標準IS95方式準拠の携帯
電話が米国だけでなく、韓国で使われ始めている。
【0003】実際にサービスが行われている米国では、
事業者に応じて基地局の周波数が異なり、このような使
用周波数の異なる基地局間を移動局がハードハンドオフ
する場合にドロップコールが頻繁に起こることが問題と
なっている。
【0004】すなわち図14に示すように、第1事業者
の基地局BS1と周波数f1を使用して接続されている
移動局MSが、使用周波数がf1と異なるf2である第
2事業者の基地局BS2のセルへと移動する場合に、基
地局BS2の信号におけるPN符号の位相をサーチャで
実際に検索することなくハードハンドオフしてしまうた
め、BS1から送られたメッセージで通知されたPNオ
フセットの基地局がなかったり、無線経路の影響でPN
符号が0.5チップ以上ずれている場合にドロップコー
ルが起こる。
【0005】このため米国電気通信工業会(TIA)
は、IS95システムの改良として、通話時(トラフィ
ックチャネル時)に異なる周波数の基地局のパイロット
サーチを行うことを推奨している。
【0006】しかしながらこのようなパイロットサーチ
を実施すると、トラフィックチャネルの周波数とは異な
る周波数に受信周波数を変更しなければならないので、
このように受信周波数を変更した時間区間では、現在通
話中の周波数が受信できなくなってしまう。
【0007】ここでIS95方式では、チップレートが
1.2288MHzであり、基地局から指示された異な
る周波数のサーチャの検索ウィンドウ長が±120チッ
プであった場合で、サーチャが複素相関器を1つしか持
たないと仮定し、一つのPN符号位相あたり16シンボ
ル積分を行うとすると、パイロットサーチに要する時間
は、 16シンボル×64チップ×240チップ(ウィンドウ
長)÷1.2288M=200msec となる。
【0008】1フレームは20msecなので、上記の
時間は8フレームに相当し、連続した8フレームの間、
現在通話しているトラフィックチャネルの音声が受信で
きないことになる。
【0009】上記の計算ではサーチャが複素相関器を1
つしか持たないと仮定したが、複素相関器を4つもつ場
合でも、8÷4=2.5フレームに相当し、結局、連続
した3フレームが受信できないことになる。
【0010】図15はこのように3フレーム間に渡るパ
イロットサーチを行う状況を説明する図である。
【0011】この図において、A(A1,A2)はアク
ティブセットであり、通話しているチャネル(Tチャネ
ル)のPNオフセットを表す。C(C1,C2,C3)
はキャンディデートセットであり、非通話であるが受信
レベルが閾値以上である基地局のPNオフセットを表
す。N(N1)はネイバーセットであり、ネイバーリス
トに示され、受信レベルが閾値を越えない基地局のPN
オフセットを表す。そしてR(R1,R2)はリメイニ
ングセットであり、上記以外の基地局のPNオフセット
を表す。
【0012】図15では、始めに周波数f1のアクティ
ブセットA1,A2、次にキャンディデートC1、C2
のパイロットを検索する。次に受信周波数をf2に切り
換えて、ネイバーセットN1を検索する。この状態が3
フレーム分続いてネイバーセットN1の検索が終了した
ならば、受信周波数がf1に戻される。
【0013】このように、3フレームにも渡って現在通
話中の周波数が受信できなくなってしまうことになり、
音声通話が途切れたものになるという不具合があった。
【0014】また、移動局が基地局の境界にいる場合な
どには多数のキャンディデートセットのパイロットサー
チを行う必要がある場合がある。しかし従来はこのよう
な場合でも、個々のキャンディデートセットを順次検索
するものとなっていたため、検索すべき全てのキャンデ
ィデートセットのパイロットサーチが完了するまでに多
くの時間を要してしまうという不具合があった。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来は、
ネイバーセットのパイロットサーチにおいては3フレー
ムにも渡る音声の途切れが生じ、聴覚的な不自然さが生
じてしまうという不具合があった。
【0016】また多数のキャンディデートセットのパイ
ロットサーチにおいては、完了するまでに多くの時間を
要してしまうという不具合があった。
【0017】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たものであり、その目的とするところは第1に、通話時
におけるトラフィックチャネル周波数と異なる周波数の
パイロットサーチを、通話品質の低下を小さく抑えて行
うことを可能とするスペクトラム拡散無線通信装置を提
供することにある。
【0018】また本発明の目的とするところは第2に、
多数のキャンディデートセットのパイロットサーチを短
時間で終了させることができるスペクトラム拡散無線通
信装置を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るために本発明は、使用周波数がそれぞれ異なる複数種
類の基地局が混在したスペクトラム拡散移動通信システ
ムにて用いられるスペクトラム拡散無線通信装置におい
て、所定の周波数の信号を受信する例えば周波数変換部
などの受信手段と、通信中に、例えば5フレーム毎に1
フレームといった具合に複数が連続しないように選択し
たフレームのそれぞれにて、前記通信に使用している通
信周波数とは異なる他周波数を受信するように前記受信
手段を制御する例えば制御部などの受信周波数制御手段
と、この受信周波数制御手段の制御の下に前記受信手段
により断続的に受信される前記他周波数の信号に関する
疑似ランダム符号の位相のサーチを継続的に行う、例え
ばサーチ受信機および制御部からなる位相サーチ手段と
を備えた。
【0020】このような手段を講じたことにより、フレ
ーム長よりも長い窓長に渡る疑似ランダム符号位相のサ
ーチは連続しない複数のフレーム期間に渡って継続的に
行われる。従って、フレーム長よりも長い窓長に渡る疑
似ランダム符号位相のサーチを実施することができる
が、他周波数を受信するのは1フレームずつであるか
ら、通信周波数の受信が行えない期間、すなわち音声通
話が途切れる期間は短時間となる。
【0021】また前記第1の目的および第2の目的を達
成するために本発明は、使用周波数がそれぞれ異なる複
数種類の基地局が混在したスペクトラム拡散移動通信シ
ステムにて用いられるスペクトラム拡散無線通信装置に
おいて、所定の周波数の信号を受信する例えば周波数変
換部などの受信手段と、それぞれ同一内容で位相が異な
る少なくとも4種類の疑似ランダム符号のそれぞれと前
記受信手段による受信信号との相関の大小に応じた相関
信号をそれぞれ出力する複数の例えば相関器ユニットな
どの相関算出手段と、接続先の前記相関算出手段から出
力される相関信号に基づき、その相関信号を得るために
使用された疑似ランダム符号位相による受信エネルギを
求める複数の例えばエネルギ計算部などのエネルギ計算
手段と、ループフィルタを含み、接続先の前記相関算出
手段から出力される所定の第1および第2の相関信号に
基づき前記接続先の相関算出手段で用いる疑似ランダム
符号位相を制御するクロック追尾手段、ループフィルタ
を含み、前記接続先の相関算出手段から出力される所定
の第3の相関信号に基づき受信中の無線チャネルに関す
る所定の状態を推定するチャネル推定手段、ループフィ
ルタを含み、前記接続先の相関算出手段から出力される
前記第3の相関信号に基づき周波数ずれを求めてその補
正情報を生成する周波数制御手段、ならびに前記接続先
の相関算出手段から出力される所定の第4の相関信号お
よび前記チャネル推定手段により推定された状態とに基
づきデータを復調するデータ復調手段とを有した複数の
例えば復調処理部などの復調処理手段と、通信中に、例
えば5フレーム毎に1フレームといった具合に複数が連
続しないように選択した所定フレーム期間以外では、前
記複数の相関算出手段のうちの一つに前記エネルギ計算
手段を接続するとともに残りの相関算出手段に前記復調
処理手段をそれぞれ接続し、また前記所定フレーム期間
では、前記複数の相関算出手段のうちの複数に前記エネ
ルギ計算手段をそれぞれ接続する例えば制御部などの動
作状態変更手段と、前記所定フレーム期間には、前記エ
ネルギ計算手段が接続された前記相関算出手段のそれぞ
れに検索対象の所定の疑似ランダム符号をそれぞれ位相
を異ならせて使用させつつ、その際に前記相関算出手段
に接続された複数の前記エネルギ計算手段のそれぞれで
求められる受信エネルギに基づいて前記検索対象の疑似
ランダム符号の位相検索を行う例えば制御部などの位相
検索手段と、前記複数の復調処理手段のそれぞれに設け
られた前記クロック追尾手段、チャネル推定手段および
周波数制御手段がそれぞれ有するループフィルタの状態
を前記所定フレーム期間に変わる際にそれぞれ検出して
記憶しておき、前記所定フレーム期間が終了した際に前
記各ループフィルタのそれぞれを記憶しておいた状態に
戻す例えば制御部などのループフィルタ制御手段とを備
えた。
【0022】そして、この発明で前記第1の目的を達成
するためには特に、前記所定フレーム期間には、通信に
使用している通信周波数とは異なる他周波数を受信する
ように前記受信手段を制御する例えば制御部などの受信
周波数制御手段を備え、かつ前記位相検索手段は、前記
所定フレーム期間中にはネイバセットの疑似ランダム符
号を検索対象とすることとした。
【0023】また、この発明で前記第2の目的を達成す
るためには特に、前記位相検索手段は、前記所定フレー
ム期間中には前記エネルギ計算手段が接続された前記相
関算出手段毎にそれぞれ異なるキャンディデートセット
の疑似ランダム符号を検索対象とすることとした。
【0024】このような手段を講じたことにより、通常
は復調処理手段と組み合わされてフィンガ受信機を構成
している相関算出手段が、複数が連続しないように選択
した所定フレーム期間ではエネルギ計算手段と組み合わ
されてサーチャ受信機を構成する。そして所定フレーム
期間では、このようにして複数が構成されたサーチャ受
信機を用いて、ネイバセットやキャンディデートセット
の疑似ランダム符号位相のサーチが行われる。
【0025】従って、1つの所定フレーム期間中により
広い位相範囲についての位相サーチを行うことが可能と
なり、ある窓長に渡る位相サーチを短時間に完了するこ
とが可能となる。
【0026】また別の本発明は、前記所定フレーム期間
には通信に使用している通信周波数とは異なる他周波数
を受信することとする場合に、前記動作状態変更手段は
前記所定フレーム期間では、前記複数の相関算出手段の
うちの複数に前記エネルギ計算手段をそれぞれ接続する
ほかに、他の相関算出手段に前記復調処理手段を接続す
るものとした。
【0027】このような手段を講じたことにより、他周
波数の受信信号に応じて前記復調処理手段を動作させて
おくことができる。
【0028】また本発明は、前記エネルギ計算手段およ
び前記復調処理手段のそれぞれとしての機能を選択的に
実現可能な例えばDSPなどの信号処理手段を備え、前
記動作状態変更手段は、前記信号処理手段の動作状態を
前記エネルギ計算手段としての機能を実現する状態と前
記復調処理手段としての機能を実現する状態とで変更制
御することで前記相関算出手段に対する前記エネルギ計
算手段および前記復調処理手段の接続状態を変更するこ
ととした。
【0029】このような手段を講じたことにより、前記
相関算出手段に対する前記エネルギ計算手段および前記
復調処理手段の接続状態を変更することが、簡易な構成
により実現される。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態につき説明する。
【0031】(第1の実施形態)図1は本発明の第1実
施形態に係るスペクトラム拡散無線通信装置の要部構成
を示すブロック図である。
【0032】この図に示すように本実施形態のスペクト
ラム拡散無線通信装置は、アンテナ1、周波数変換部
2、A/D変換部3、サーチ受信機4、3個のフィンガ
受信機5(5-1,5-2,5-3)、シンボル合成器6および
制御部7を有している。
【0033】アンテナ1で受信された無線信号は、周波
数変換部2に与えられる。
【0034】周波数変換部2は、ミキサ21、シンセサ
イザ22およびフィルタ/アンプ23を有してなる。ア
ンテナ1から与えられる無線信号はミキサ21にて、シ
ンセサイザ22で制御部7の指示の下に発生された局発
信号と合成されてベースバンド帯に周波数変換されたの
ち、フィルタ/アンプ23で低雑音増幅される。
【0035】このようにして周波数変換部2で得られた
ベースバンド帯の受信信号は、A/D変換部3に与えら
れ、所定のサンプリングレートでサンプリングされる。
このときサンプリングレートは、例えばPN(Pseudo N
oise)符号のチップレートの8倍に設定される。
【0036】A/D変換部3でサンプリングされた受信
信号は、サーチ受信機4および3つのフィンガ受信機5
にそれぞれ入力される。
【0037】サーチ受信機4は、与えられる受信信号中
のパイロット信号におけるPN符号の位相(PN位相)
の検索(PNサーチ)を行い、その結果を制御部7に通
知する。
【0038】フィンガ受信機5はそれぞれ、制御部7か
ら指定された位相のPN符号を用いて、A/D変換部3
から与えられる受信信号をスペクトラム逆拡散し、図示
しない基地局から送信されたデータを復調する。
【0039】各フィンガ受信機5で復調されたデータは
それぞれ、シンボル合成器6に与えられ、タイミングを
合わせて合成され、パスダイバシチが施された復調デー
タとされる。
【0040】なお、フィンガ受信機5を3個設けている
理由は、マルチパスをパスダイバシチ効果を用いて高い
SN比で受信するためと、通話中に接続先の基地局を無
線チャネルを切断せずに切り替えるソフトハンドオフを
行うためである。そしてこれらは、制御部7が各フィン
ガ受信機5で用いるPN位相を適宜制御することで実現
される。
【0041】制御部7は、例えばマイクロプロセッサを
主体として構成され、本スペクトラム拡散無線通信装置
の各部を総括制御する。この制御部7は、シンセサイザ
22に対する周波数の指示、サーチ受信機4の動作制
御、ならびに各フィンガ受信機5に対するPN位相の指
示などといったスペクトラム拡散無線通信装置における
周知の一般的な制御手段に加えて、通話時におけるトラ
フィックチャネル周波数と異なる周波数のパイロットサ
ーチ(以下、別周波数サーチと称する)を後述する手順
で行うための制御手段を有している。
【0042】次に以上のように構成されたスペクトラム
拡散無線通信装置の動作につき説明する。
【0043】なお、本実施形態のスペクトラム拡散無線
通信装置の動作にて特徴的なのは別周波数サーチの手順
であり、他の動作は従来よりあるスペクトラム各線無線
通信装置と同様であるので、ここでは別周波数サーチに
関する動作に絞って説明する。
【0044】制御部7は、周波数f1を用いての通話中
において4フレームおきの1フレーム期間にのみ、シン
セサイザ22に局発信号の周波数をf2に変更するよう
指示する。かくして、受信周波数、すなわちサーチ受信
機4でPNサーチが行われる周波数が図2に示すように
変化する。
【0045】そして制御部7は、受信周波数をf2とし
ているフレームを3フレーム使用して240(±12
0)チップ分のウィンドウ長に渡るPNサーチを行うよ
う、サーチ受信機4を制御する。
【0046】すなわち、240チップを等分に3分割
し、受信周波数をf2としている各フレーム期間に80
チップ分ずつに渡りPNサーチを行う。すなわち、図2
中のN1-1にて最初の80チップ分を、N1-2にて次の8
0チップ分を、そしてN1-3にて最後の80チップ分を
それぞれサーチする。
【0047】サーチ受信機4は、4つの複素相関器を有
し、同時に2チップ分のPNサーチを行うことができ
る。従って、80チップのサーチに要する時間は約0.
83フレームであり、1フレーム期間に完了することが
できる。
【0048】このように本実施形態によれば、MUTE
フレームは1フレームずつが離散的に発生するので、ご
く短い瞬断が離散的に生じるだけであり、聴覚的な不自
然さは低減される。
【0049】(第2の実施形態)図3は本実施形態に係
るスペクトラム拡散無線通信装置の要部構成を示すブロ
ック図である。なお、同図において図1と同一部分には
同一符号を付し、その詳細な説明は省略する。
【0050】この図に示すように本実施形態のスペクト
ラム拡散無線通信装置は、アンテナ1、周波数変換部
2、A/D変換部3、4つの相関器ユニット8(8-1〜8
-4)、DSP(digital signal processor)9および制
御部10を有している。
【0051】相関器ユニット8-1〜8-4は、互いに共通の
構成をなし、それぞれデータ遅延部81、4つの複素相
関器82(82-1〜82-4)およびPN符号発生器83を有
している。なお図3では、相関器ユニット8-1について
のみ、その詳細な構成を示し、他の相関器ユニット8-2
〜8-4の詳細な構成の図示は省略している。
【0052】これらの相関器ユニット8には、A/D変
換部3でサンプリングされた受信信号が入力される。
【0053】そして各相関器ユニット8内ではさらに、
与えられた受信信号がデータ遅延部81に入力されてい
る。
【0054】データ遅延部81は、図4に示すように3
つのD型のフリップフロップ81a、81b、81cを
直列接続して構成されている。
【0055】各フリップフロップ81a、81b、81
cには、それぞれPN符号の1/2チップ分の周期を有
したクロック信号CLKが入力されており、入力される
受信信号を1/2チップ分づつ遅延させる。
【0056】そして、フリップフロップ81aの入力、
フリップフロップ81aの出力、フリップフロップ81
bの出力、ならびにフリップフロップ81cの出力を、
それぞれE(Early)、On(On Time)、L(Late)、
ならびにDt(Data)の各レートの受信信号としてそれ
ぞれ出力する。なお、これらの各レートの位相関係は、
図5に示すようなものとなる。
【0057】そしてこのようにデータ遅延部81で生成
された各レートの受信信号は、Dtレートが複素相関器
82-1へ、Onレートが複素相関器82-2へ、Lレートが複
素相関器82-3へ、そしてEレートが複素相関器82-4へと
それぞれ入力される。
【0058】複素相関器82はそれぞれ図6に示すよう
な構成をなしている。すなわち複素相関器82はそれぞ
れ、乗算器82a,82b,82c,82d、I系列用
のPN変換器82e、Q系列用のPN変換器82f、加
算器82g,82hおよび積分器82i,82jを有し
てなるIS95システムで一般に使用されているもので
あり、その詳細については「“CDMA Principles of Spr
ead Spectrum Communications”著者A.Viterbi 出版社
Addison Wesley Publishing pp.42」等に記載されてい
る。
【0059】これらの複素相関器82は、受信信号とP
N符号との相関をとり、その相関の大きさに応じた相関
出力を出力する。そして、各複素相関器82の相関出力
は、それぞれDSP9に入力される。
【0060】PN符号発生器83は、制御部10から指
示された位相のPN符号を発生し、各複素相関器82に
与える。またPN符号発生器83は、DSP9からの制
御の下に、複素相関器82のそれぞれに与えるPN符号
の位相を変化させる。
【0061】DSP9は、動作モードとして復調モード
と別周波数サーチモードとを有し、制御部10から指示
されたモードで動作する。そして復調モードの設定時に
おいてこのDSP9は、マルチパス検索処理、各複素相
関器82で使用されるPN符号の位相を追従制御する処
理や、復調データ成分に関する処理などを行う。また別
周波数サーチモードの設定時においてこのDSP9は、
パイロットエネルギの計算処理や、信号が強い有力なネ
イバセットに関する処理などを行う。
【0062】制御部10は、本スペクトラム拡散無線通
信装置の各部を総括制御することでスペクトラム拡散無
線通信装置としての動作を実現するものである。そして
この制御部10は、例えばマイクロプロセッサを主体と
して構成され、この種のスペクトラム拡散無線通信装置
における周知の一般的な制御手段に加えて、通信中にお
ける当該装置の動作モードを復調モードおよび別周波数
サーチモードのいずれかに設定し、それぞれのモードに
応じた制御処理を行う制御手段を有している。
【0063】次に以上のように構成されたスペクトラム
拡散無線通信装置の動作につき説明する。
【0064】なお、本実施形態のスペクトラム拡散無線
通信装置の動作にて特徴的なのは別周波数サーチの手順
であり、他の動作は従来よりあるスペクトラム拡散無線
通信装置と同様であるので、ここでは別周波数サーチに
関する動作に絞って説明する。
【0065】制御部10は、周波数f1を用いての通話
中において4フレームおきの1フレーム期間にのみ、シ
ンセサイザ22に局発信号の周波数をf2に変更するよ
う指示する。かくして、受信周波数、すなわちサーチ受
信機4でPNサーチが行われる周波数が図7に示すよう
に変化する。
【0066】さて制御部10は、受信周波数をf1とし
ている期間には、DSP9の動作モードを復調モードに
設定しておく。
【0067】復調モードが設定されている場合にDSP
9は、図8に示すような構成として機能するように動作
する。
【0068】すなわちDSP9は復調モードが設定され
ると、エネルギ計算部91、3つの復調処理部92(92
-1〜92-3)およびシンボル合成部93としての機能を実
現する。
【0069】エネルギ計算部91は、相関器ユニット8-
4から出力される各相関出力に基づいて受信信号のエネ
ルギを求めるもので、図9に示すようにセレクタ91
a、自乗器91bおよび積分器91cとしての機能を含
んでいる。
【0070】セレクタ91aは、対応する相関器ユニッ
ト8(ここでは相関器ユニット8-4)が有する4つの複
素相関器82のそれぞれの相関出力を選択的に自乗器9
1bに与える。
【0071】自乗器91bは、セレクタ91aを介して
与えられる相関出力を自乗し、その結果の値を積分器9
1cに与える。
【0072】積分器91cは、自乗器91bから与えら
れる値を、一定期間(例えば16シンボル期間)に渡り
積分し、その積分結果をパイロット信号エネルギ値とし
て制御部10に与える。
【0073】復調処理部92は、相関器ユニット8-1〜8
-3のそれぞれに対応し、対応する相関器ユニット8から
出力される各相関出力に基づいて、図示しない基地局か
ら送信されたデータを復調するもので、図10に示すよ
うに自乗器92a,92b、加算器92c、ループフィ
ルタ92d、電圧制御発振器(以下、VCOと称する)
92e、チャネル推定器92f、データ復調器92gお
よびAFC制御器92hとしての機能を含んでいる。
【0074】自乗器92aは、対応する相関器ユニット
8が有する複素相関器82-2の相関出力の値を自乗し、そ
の結果の値を加算器92cに与える。
【0075】自乗器92bは、対応する相関器ユニット
8が有する複素相関器82-3の相関出力の値を自乗し、そ
の結果の値を加算器92cに与える。
【0076】加算器92cは、自乗器92aから与えら
れる値を正入力として、かつ自乗器92bから与えられ
る値を負入力としてそれぞれ入力し、それらの加算値を
ループフィルタ92dに与える。
【0077】ループフィルタ92dは、加算器92cの
出力における高周波成分を除去し、帰還による発振を抑
える。
【0078】VCO92eは、ループフィルタ92dの
出力に基づいて、対応する相関器ユニット8が持つPN
符号発生器83が発生するPN符号の位相を制御するた
めの信号を発生する。
【0079】チャネル推定器92fは、対応する相関器
ユニット8が有する複素相関器82-4の相関出力に基づい
て無線チャネルの振幅ρおよび位相θを推定し、その推
定した振幅ρおよび位相θをデータ復調器92gに与え
る。
【0080】データ復調器92gは、対応する相関器ユ
ニット8が有する複素相関器82-1の相関出力に基づいて
のデータの復調を、チャネル推定器92fから与えられ
る振幅ρおよび位相θに基づき補正しつつ行う。
【0081】AFC制御器92hは、図11に示すよう
に周波数差検出器(ΔF検出器)111、ループフィル
タ112およびTCXO信号変換器113から構成され
る。そしてこのAFC制御器92hは、受信周波数、す
なわちシンセサイザ22の発振周波数を調整するための
TCXO制御信号を、対応する相関器ユニット8が有す
る複素相関器82-4の相関出力に基づいて生成する。
【0082】シンボル合成部93は、各復調処理部92
からそれぞれ出力されるデータをタイミングを合わせて
合成し、パスダイバシチを施した復調データを生成す
る。
【0083】かくしてこの状態では、相関器ユニット8-
4とエネルギ計算部91とによって周知のサーチ受信機
の構成が実現されている。
【0084】また、相関器ユニット8-1と復調処理部92-
1とで、相関器ユニット8-2と復調処理部92-2とで、さら
には相関器ユニット8-3と復調処理部92-3とで、それぞ
れ周知のフィンガ受信機の構成が実現されている。
【0085】そしてこの状態で制御部10は、エネルギ
計算部91により求められたパイロット信号エネルギ値
に基づいて、信号が強い3つのPN符号位相を検出し、
そのPN符号位相を相関器ユニット8-1,8-2,8-3にそ
れぞれ設定する。
【0086】かくして、周知のレイク受信が行われ、パ
スダイバシチが施された復調データが得られることにな
る。
【0087】一方、制御部10は受信周波数をf2とし
ている期間には、DSP9の動作モードを別周波数サー
チモードに設定しておく。
【0088】別周波数サーチモードが設定されている場
合にDSP9は、図12に示すような構成として機能す
るように動作する。
【0089】すなわちDSP9は別周波数サーチモード
が設定されると、3つのエネルギ計算部91(91-1,91
-2,91-3)および復調処理部92としての機能を実現す
る。
【0090】ここで3つのエネルギ計算部91は、それ
ぞれ図9に示した構成を有するもので、エネルギ計算部
91-1は相関器ユニット8-2の4つの相関出力、エネルギ
計算部91-2は相関器ユニット8-3の4つの相関出力、エ
ネルギ計算部91-3は相関器ユニット8-4の4つの相関出
力をそれぞれ受け、それらの相関出力に基づいて受信信
号のエネルギを求める。
【0091】また復調処理部92は、図10に示した構
成を有するもので、相関器ユニット8-1の4つの相関出
力に基づいてクロック追尾、チャネル推定、AFC制御
およびデータ復調を行う。
【0092】かくしてこの状態では、相関器ユニット8-
2とエネルギ計算部91-1とで、相関器ユニット8-3とエネ
ルギ計算部91-2とで、そして相関器ユニット8-4とエネ
ルギ計算部91-3とで、それぞれ周知のサーチ受信機の構
成が実現される。また、相関器ユニット8-1と復調処理
部92とで周知のフィンガ受信機の構成が実現される。
【0093】ここで相関器ユニット8は4つの複素相関
器82を有し、かつそれらの複素相関器82には0.5
チップ分づつ位相がずれたデータが入力されていること
から、一組の相関器ユニット8とエネルギ計算部91と
で、2チップ分の窓長検索が可能である。
【0094】そこで制御部10は、相関器ユニット8-
2,8-3,8-4がそれぞれ有するPN符号発生器83で発
生するPN符号の位相をそれぞれ2チップ分づつ異なら
せることで、合計で6チップ分の窓長検索を行うように
する。
【0095】かくして、窓長240チップの検索に要す
る時間は16.7msecとなり、別周波数サーチモー
ドが設定されている1フレーム期間中に窓長240チッ
プに渡る別周波数サーチが完了する。
【0096】以上のように3つのサーチ受信機を構成す
れば、別周波数サーチを1フレーム期間中に完了するこ
とができるのであり、もう1つ相関器ユニット8を別周
波数サーチに用いても、1フレームがMUTEフレーム
となってしまうことに変わりはない。
【0097】そこで本実施形態では、この余った相関器
ユニット8-1を用いて上述のようにフィンガ受信機を構
成している。そしてこのフィンガ受信機により、周波数
f2内で信号が強い有力なネイバーセットの信号に対
し、AFC、トラッキング、AGCブロック動作をさ
せ、それらの状態を制御部10で認識しておくことで、
ハードハンドオフに予め備えておく。
【0098】ところで復調処理部92においては、ルー
プフィルタ92dやチャネル推定器92fが有するルー
プフィルタ112のほかにも、AFC制御器92hにル
ープフィルタが含まれる。
【0099】そしてこれらのループフィルタの動作が安
定していないと、データの復調を正しく行うことができ
ない。
【0100】そこでDSP9の動作モードを復調モード
から別周波数サーチモードに切り換えるに当たり制御部
10は、各ループフィルタの中身をメモリやDラッチ等
に保存しておく。
【0101】そして、DSP9の動作モードを別周波数
サーチモードから復調モードに戻したのちに制御部10
は、保存しておいた情報を各ループフィルタに設定する
ことで、各ループフィルタを別周波数サーチモードに切
り換えられる前の状態に即座に戻し、データの復調を即
座に開始させる。
【0102】かくして本実施形態によれば、窓長240
チップに渡る別周波数サーチを1フレーム期間中に完了
することができるので、MUTEフレームは1フレーム
ずつが別周波数サーチの実施周期で離散的に発生するの
で、ごく短い瞬断が離散的に生じるだけであり、聴覚的
な不自然さは低減される。
【0103】また本実施形態によれば、窓長240チッ
プに渡る別周波数サーチに要する時間が前記第1実施形
態に比べて短いため、別周波数サーチの実施周期を同じ
にしている場合にはより多くのネイバセットに関するサ
ーチを同一期間内に行うことが可能となる。
【0104】なお、本発明は前記各実施形態に限定され
るものではない。例えば前記各実施形態では、5フレー
ムに1フレームの割合で別周波数サーチを実施するもの
としているが、別周波数サーチを実施する周期は任意で
あって良い。
【0105】また前記各実施形態では、別周波数サーチ
を行うフレームはMUTEフレームとしているが、前の
フレーム音声を繰り返し出力するなどの処理によって瞬
断を無くし、聴覚的な不自然さをさらに軽減することも
できる。
【0106】また前記第2実施形態では、周波数f1の
受信中にも、移動局が基地局の境界にいるために短期間
に複数のキャンディデートセットの信号検索を行う必要
がある場合には例えば図13に示すように、別周波数サ
ーチを行っていた期間に、相関器ユニット8-2,8-3,8-
4とエネルギ計算部91-1,91-2,91-3とで構成された3
つのサーチ受信機を用いて集中的にキャンディデートセ
ットをサーチすることもできる。すなわち図13の例で
は、C1、C2、C3、C4、C5、C6の6個のキャ
ンディデートセットを、2つのMUTEフレーム中にサ
ーチするようにしている。このようにすれば、素早いキ
ャンディデートセットのサーチが可能となり、効率的に
ソフトハンドオフが行える。
【0107】また前記第2実施形態では、エネルギ計算
部91や復調処理部92はDSP9の機能として実現す
るものとしているが、それぞれを相関器ユニット8と同
様にランダムロジックにより構成しておき、セレクタに
よって選択的に相関器ユニット8に接続するようにして
も良い。
【0108】また前記第2実施形態では、相関器ユニッ
ト8を4つ設けたものとしているが、相関器ユニット8
の数は2以上の任意の数であって良い。
【0109】また前記第2実施形態では、別周波数サー
チ時には3つの相関器ユニット8を用いて3つのサーチ
受信機を構成することとしているが、別周波数サーチ時
に構成するサーチ受信機の数は2以上の任意の数であっ
て良い。
【0110】このほか、本発明の要旨を逸脱しない範囲
で種々の変形実施が可能である。
【0111】
【発明の効果】本発明によれば、使用周波数がそれぞれ
異なる複数種類の基地局が混在したスペクトラム拡散移
動通信システムにて用いられるスペクトラム拡散無線通
信装置において、所定の周波数の信号を受信する受信手
段と、通信中に、複数が連続しないように選択したフレ
ームのそれぞれにて、前記通信に使用している通信周波
数とは異なる他周波数を受信するように前記受信手段を
制御する受信周波数制御手段と、この受信周波数制御手
段の制御の下に前記受信手段により断続的に受信される
前記他周波数の信号に関する疑似ランダム符号の位相の
サーチを継続的に行う位相サーチ手段とを備えたので、
フレーム長よりも長い窓長に渡る疑似ランダム符号位相
のサーチを実施することができるが、他周波数を受信す
るのは1フレームずつであるから、通信周波数の受信が
行えない期間、すなわち音声通話が途切れる期間は短時
間となる。この結果、通話時におけるトラフィックチャ
ネル周波数と異なる周波数のパイロットサーチを、通話
品質の低下を小さく抑えて行うことが可能なスペクトラ
ム拡散無線通信装置となる。
【0112】また本発明は、使用周波数がそれぞれ異な
る複数種類の基地局が混在したスペクトラム拡散移動通
信システムにて用いられるスペクトラム拡散無線通信装
置において、所定の周波数の信号を受信する受信手段
と、それぞれ同一内容で位相が異なる少なくとも4種類
の疑似ランダム符号のそれぞれと前記受信手段による受
信信号との相関の大小に応じた相関信号をそれぞれ出力
する複数の相関算出手段と、接続先の前記相関算出手段
から出力される相関信号に基づき、その相関信号を得る
ために使用された疑似ランダム符号位相による受信エネ
ルギを求める複数のエネルギ計算手段と、ループフィル
タを含み、接続先の前記相関算出手段から出力される所
定の第1および第2の相関信号に基づき前記接続先の相
関算出手段で用いる疑似ランダム符号位相を制御するク
ロック追尾手段、ループフィルタを含み、前記接続先の
相関算出手段から出力される所定の第3の相関信号に基
づき受信中の無線チャネルに関する所定の状態を推定す
るチャネル推定手段、ループフィルタを含み、前記接続
先の相関算出手段から出力される前記第3の相関信号に
基づき周波数ずれを求めてその補正情報を生成する周波
数制御手段、ならびに前記接続先の相関算出手段から出
力される所定の第4の相関信号および前記チャネル推定
手段により推定された状態とに基づきデータを復調する
データ復調手段とを有した複数の復調処理手段と、通信
中に、複数が連続しないように選択した所定フレーム期
間以外では、前記複数の相関算出手段のうちの一つに前
記エネルギ計算手段を接続するとともに残りの相関算出
手段に前記復調処理手段をそれぞれ接続し、また前記所
定フレーム期間では、前記複数の相関算出手段のうちの
複数に前記エネルギ計算手段をそれぞれ接続する動作状
態変更手段と、前記所定フレーム期間には、前記エネル
ギ計算手段が接続された前記相関算出手段のそれぞれに
検索対象の所定の疑似ランダム符号をそれぞれ位相を異
ならせて使用させつつ、その際に前記相関算出手段に接
続された複数の前記エネルギ計算手段のそれぞれで求め
られる受信エネルギに基づいて前記検索対象の疑似ラン
ダム符号の位相検索を行う位相検索手段と、前記複数の
復調処理手段のそれぞれに設けられた前記クロック追尾
手段、チャネル推定手段および周波数制御手段がそれぞ
れ有するループフィルタの状態を前記所定フレーム期間
に変わる際にそれぞれ検出して記憶しておき、前記所定
フレーム期間が終了した際に前記各ループフィルタのそ
れぞれを記憶しておいた状態に戻すループフィルタ制御
手段とを備えた。
【0113】そして、この発明で、前記所定フレーム期
間には、通信に使用している通信周波数とは異なる他周
波数を受信するように前記受信手段を制御する受信周波
数制御手段を備え、かつ前記位相検索手段は、前記所定
フレーム期間中にはネイバセットの疑似ランダム符号を
検索対象とすることとしたことにより、通話時における
トラフィックチャネル周波数と異なる周波数のパイロッ
トサーチを、通話品質の低下を小さく抑えて行うことを
可能とするスペクトラム拡散無線通信装置となる。
【0114】また、この発明で、前記位相検索手段は、
前記所定フレーム期間中には前記エネルギ計算手段が接
続された前記相関算出手段毎にそれぞれ異なるキャンデ
ィデートセットの疑似ランダム符号を検索対象とするこ
ととしたことにより、多数のキャンディデートセットの
パイロットサーチを短時間で終了させることができるス
ペクトラム拡散無線通信装置となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るスペクトラム拡散
無線通信装置の要部構成を示すブロック図。
【図2】本発明の第1実施形態におけるPNサーチの実
施状況を示す図。
【図3】本発明の第2実施形態に係るスペクトラム拡散
無線通信装置の要部構成を示すブロック図。
【図4】図3中のデータ遅延部81の構成を示すブロッ
ク図。
【図5】図3中のデータ遅延部81から出力される各レ
ートの位相関係を示す図。
【図6】図3中の複素相関器82の構成を示すブロック
図。
【図7】本発明の第2実施形態におけるPNサーチの実
施状況を示す図。
【図8】復調モードが設定されている場合にDSP9の
機能により実現される構成を模式的に示す図。
【図9】図8中のエネルギ計算部91の詳細構成を模式
的に示すブロック図。
【図10】図8中の復調処理部92の詳細構成を模式的
に示すブロック図。
【図11】図10中のAFC制御器92hの詳細構成を
模式的に示すブロック図。
【図12】別周波数サーチモードが設定されている場合
にDSP9の機能により実現される構成を模式的に示す
図。
【図13】本発明の第2実施形態におけるPNサーチの
実施状況の変形例を示す図。
【図14】別周波数サーチの必要性を説明するための
図。
【図15】従来におけるPNサーチの実施状況を示す
図。
【符号の説明】
1…アンテナ 2…周波数変換部 21…ミキサ 22…シンセサイザ 23…フィルタ/アンプ 3…A/D変換部 4…サーチ受信機 5(5-1,5-2,5-3)…フィンガ受信機 6…シンボル合成器 7…制御部 8…相関器ユニット 81…データ遅延部 81a,81b,81c…フリップフロップ 82…複素相関器 82a,82b,82c,82d…乗算器 82e,82f…PN変換器 82g,82h…加算器 82i,82j…積分器 83…PN符号発生器 9…DSP 91(91-1,91-2,91-3)…エネルギ計算部 91a…セレクタ 91b…自乗器 91c…積分器 92(92-1,92-2,92-3)…復調処理部 92a,92b…自乗器 92c…加算器 92d…ループフィルタ 92e…電圧制御発振器(VCO) 92f…チャネル推定器 92g…データ復調器 92h…AFC制御器 111…周波数差検出器(ΔF検出器) 112…ループフィルタ 113…TCXO信号変換器 93…シンボル合成部 10…制御部

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 使用周波数がそれぞれ異なる複数種類の
    基地局が混在したスペクトラム拡散移動通信システムに
    て用いられるスペクトラム拡散無線通信装置において、 所定の周波数の信号を受信する受信手段と、 通信中に、複数が連続しないように選択したフレームの
    それぞれにて、前記通信に使用している通信周波数とは
    異なる他周波数を受信するように前記受信手段を制御す
    る受信周波数制御手段と、 この受信周波数制御手段の制御の下に前記受信手段によ
    り断続的に受信される前記他周波数の信号に関する疑似
    ランダム符号の位相のサーチを継続的に行う位相サーチ
    手段とを具備したことを特徴とするスペクトラム拡散無
    線通信装置。
  2. 【請求項2】 使用周波数がそれぞれ異なる複数種類の
    基地局が混在したスペクトラム拡散移動通信システムに
    て用いられるスペクトラム拡散無線通信装置において、 所定の周波数の信号を受信する受信手段と、 それぞれ同一内容で位相が異なる少なくとも4種類の疑
    似ランダム符号のそれぞれと前記受信手段による受信信
    号との相関の大小に応じた相関信号をそれぞれ出力する
    複数の相関算出手段と、 接続先の前記相関算出手段から出力される相関信号に基
    づき、その相関信号を得るために使用された疑似ランダ
    ム符号位相による受信エネルギを求める複数のエネルギ
    計算手段と、 ループフィルタを含み、接続先の前記相関算出手段から
    出力される所定の第1および第2の相関信号に基づき前
    記接続先の相関算出手段で用いる疑似ランダム符号位相
    を制御するクロック追尾手段、ループフィルタを含み、
    前記接続先の相関算出手段から出力される所定の第3の
    相関信号に基づき受信中の無線チャネルに関する所定の
    状態を推定するチャネル推定手段、ループフィルタを含
    み、前記接続先の相関算出手段から出力される前記第3
    の相関信号に基づき周波数ずれを求めてその補正情報を
    生成する周波数制御手段、ならびに前記接続先の相関算
    出手段から出力される所定の第4の相関信号および前記
    チャネル推定手段により推定された状態とに基づきデー
    タを復調するデータ復調手段とを有した複数の復調処理
    手段と、 通信中に、複数が連続しないように選択した所定フレー
    ム期間以外では、前記複数の相関算出手段のうちの一つ
    に前記エネルギ計算手段を接続するとともに残りの相関
    算出手段に前記復調処理手段をそれぞれ接続し、また前
    記所定フレーム期間では、前記複数の相関算出手段のう
    ちの複数に前記エネルギ計算手段をそれぞれ接続する動
    作状態変更手段と、 前記所定フレーム期間には、前記エネルギ計算手段が接
    続された前記相関算出手段のそれぞれに検索対象の所定
    の疑似ランダム符号をそれぞれ位相を異ならせて使用さ
    せつつ、その際に前記相関算出手段に接続された複数の
    前記エネルギ計算手段のそれぞれで求められる受信エネ
    ルギに基づいて前記検索対象の疑似ランダム符号の位相
    検索を行う位相検索手段と、 前記複数の復調処理手段のそれぞれに設けられた前記ク
    ロック追尾手段、チャネル推定手段および周波数制御手
    段がそれぞれ有するループフィルタの状態を前記所定フ
    レーム期間に変わる際にそれぞれ検出して記憶してお
    き、前記所定フレーム期間が終了した際に前記各ループ
    フィルタのそれぞれを記憶しておいた状態に戻すループ
    フィルタ制御手段とを具備したことを特徴とするスペク
    トラム拡散無線通信装置。
  3. 【請求項3】 前記所定フレーム期間には、通信に使用
    している通信周波数とは異なる他周波数を受信するよう
    に前記受信手段を制御する受信周波数制御手段を備え、 かつ前記位相検索手段は、前記所定フレーム期間中には
    ネイバセットの疑似ランダム符号を検索対象とすること
    を特徴とする請求項2に記載のスペクトラム拡散無線通
    信装置。
  4. 【請求項4】 前記動作状態変更手段は、前記所定フレ
    ーム期間では、前記複数の相関算出手段のうちの複数に
    前記エネルギ計算手段をそれぞれ接続するほかに、他の
    相関算出手段に前記復調処理手段を接続するものとした
    ことを特徴とする請求項3に記載のスペクトラム拡散無
    線通信装置。
  5. 【請求項5】 前記位相検索手段は、前記所定フレーム
    期間中には前記エネルギ計算手段が接続された前記相関
    算出手段毎にそれぞれ異なるキャンディデートセットの
    疑似ランダム符号を検索対象とすることを特徴とする請
    求項2に記載のスペクトラム拡散無線通信装置。
  6. 【請求項6】 前記エネルギ計算手段および前記復調処
    理手段のそれぞれとしての機能を選択的に実現可能な信
    号処理手段を備え、 前記動作状態変更手段は、前記信号処理手段の動作状態
    を前記エネルギ計算手段としての機能を実現する状態と
    前記復調処理手段としての機能を実現する状態とで変更
    制御することで前記相関算出手段に対する前記エネルギ
    計算手段および前記復調処理手段の接続状態を変更する
    ことを特徴とする請求項2に記載のスペクトラム拡散無
    線通信装置。
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