JP2002217666A - 弾性表面波素子およびその製造方法 - Google Patents

弾性表面波素子およびその製造方法

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JP2002217666A
JP2002217666A JP2001015197A JP2001015197A JP2002217666A JP 2002217666 A JP2002217666 A JP 2002217666A JP 2001015197 A JP2001015197 A JP 2001015197A JP 2001015197 A JP2001015197 A JP 2001015197A JP 2002217666 A JP2002217666 A JP 2002217666A
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acoustic wave
surface acoustic
wave device
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Kengo Asai
健吾 浅井
Mitsutaka Hikita
光孝 疋田
Atsushi Isobe
敦 礒部
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】接合界面で発生する応力による反りや基板破損
がなく、櫛形交差指電極の作製時にも高温熱処理が可能
な弾性表面波素子作製用接合基板を提供する。 【解決手段】第1の基板に任意の形状の切込みを形成
し、その後に行う加熱工程の際に、第1の基板と第2の
基板の線熱膨張係数の差異から接合界面に発生する応力
を利用して、第1の基板のみを分割することにより、第
2の基板表面に第1の基板が小片状に分割された状態で
接合された構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は携帯電話等に用いら
れる弾性表面波を用いる素子、およびその基板の製造方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、携帯電話等に用いられる弾性表面
波素子は、例えば、電子情報通信学会論文誌A Vo
l.J76−A No.2 pp185−192(19
93/2)に示されているように、タンタル酸リチウム
基板、ニオブ酸リチウム基板および四ホウ酸リチウム基
板などの単結晶圧電基板上に金属薄膜の櫛形交差指電極
を形成して構成されている。
【0003】近年、携帯電話等の高性能化に伴い、それ
等に用いる弾性表面波素子用基板の遅延時間温度係数を
改善した報告がなされている。例えば特開平11−55
070号に示されているように、単結晶圧電基板とガラ
ス基板を直接接合させた事例がある。さらに、第20回
超音波シンポジウム予稿集51頁1999年11月に示
されているように、単結晶圧電基板とマイナス膨張ガラ
スを紫外線硬化型樹脂で接合させた事例がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】携帯電話等は市場の急
速な拡大から、近年、送受信の各周波数帯域がより拡大
される傾向があり、送信帯域と受信帯域の周波数間隔が
非常に狭いシステムも存在している。このことから、携
帯電話等に内蔵される各種デバイスに対してもより一層
の高性能化が要求されている。特にタンタル酸リチウム
基板、ニオブ酸リチウム基板等の単結晶圧電基板上に金
属薄膜の櫛形交差指電極を形成する従来の弾性表面波素
子では、帯域間減衰量を確保するため、遅延時間温度係
数の低減が大きな課題となっている。
【0005】弾性表面波素子の遅延時間温度係数は、単
結晶圧電基板の線熱膨張係数と弾性表面波伝搬速度の温
度係数との差によって決定する。これらの値は単結晶圧
電基板固有の値であり、線熱膨張係数に関して言えば、
例えばX軸を中心にY軸からZ軸方向に36°〜46°
の角度で回転された面方位を持つタンタル酸リチウム基
板のX軸、すなわち弾性表面波伝搬方向では、約16.
1ppm/℃と大きな値となっている。
【0006】最近では、単結晶圧電基板の線熱膨張係数
を低減させる方法として、線熱膨張係数が小さい下地基
板と単結晶圧電基板とを接合させた接合基板が提案され
ている。これは、単結晶圧電基板の線熱膨張係数を下地
基板の線熱膨張係数によって抑圧することで、線熱膨張
係数の改善を図るものである。しかしながら、この方法
は単結晶圧電基板の伸縮を下地基板により力で抑圧する
ということであり、基板接合界面には線熱膨張係数の差
相当の応力が発生し、基板が破損するという課題が生じ
る。
【0007】基板破損に対する解決策として、単結晶圧
電基板の板厚を薄くするなどの方法が提案されている
が、その効果は十分ではなく、基板サイズが大きくなる
と、同様に基板破損が問題となる。
【0008】さらに、特開平9−27645号公報に
は、熱処理工程を2段階に分け、低温で行う第1の熱処
理の後、接合基板を小片に分割したのち、第2の熱処理
を高温で行う方法が述べられているが、この方法では接
合基板がウェハ形状ではなくなるため、櫛形交差指電極
の作製工程の際に不具合が生じる。
【0009】本発明の目的は、上記のような課題を解決
し、単結晶圧電基板の線熱膨張係数を改善することによ
って、遅延時間温度係数が向上した弾性表面波素子用接
合基板を製造方法および上記接合基板を用いた弾性表面
波素子を実現することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明による弾性表面波素子は単結晶圧電基板であ
る第1の基板と、第1の基板に接合された第2の基板
と、第1の基板の第2の基板との接合面と反対側の面上
に形成され弾性表面波を励振伝搬する櫛型交差指電極と
を備えた弾性表面波素子の製造方法において、第1の基
板と第2の基板には線熱膨張係数の異なる基板を用い、
第1の基板に任意の形状の切込みを入れ、基板強度を低
下させた後に、接合強度向上のための加熱工程を行うこ
とにより、第1の基板のみを分割した接合基板を適用し
たものである。
【0011】線熱膨張係数が異なる2枚の基板を接合し
加熱処理を行うと、接合界面に線熱膨張係数の差異に応
じた応力が発生する。このときに接合した基板のどちら
か一方に切込みが形成されていると、基板接合界面に生
じる応力が切込み部に集中することにより、切込みを形
成した基板のみが分割されるものである。これによって
製造された接合基板は、下地基板である第2の基板の表
面に第1の基板が小片状に分割された状態で接合されて
いる構造となる。このような構造の接合基板では、接合
界面での応力も小片状に分散されるため、接合基板には
反りがなく、小片内の基板破損もない基板が実現でき
る。また、櫛形交差指電極の作製工程時の基板加熱に対
しても、高温の熱処理が可能となるため、基板接合には
非常に効果的な方法である。
【0012】
【発明の実施の形態】(実施例1)図1は本発明により
作製した弾性表面波素子の一例を示す斜視図である。本
実施例において、第1の基板1にはX軸を中心にY軸か
らZ軸方向に36°〜46°の角度で回転された面方位
を持つタンタル酸リチウム基板を用い、第2の基板2に
はY軸方向の面方位を持つタンタル酸リチウム基板を用
いた。基板の大きさは第1の基板1、第2の基板2とも
に厚さ270μm、直径3インチの円形基板とした。
【0013】図1(a)に示す弾性表面波素子は、単結
晶圧電基板である第1の基板1と、第1の基板1に接合
された第2の基板2と、第1の基板1の第2の基板2と
の接合面と反対側の面上に形成され弾性表面波を励振す
る櫛型交差指電極3とを備えた弾性表面波素子である。
第1の基板1の弾性表面波の伝搬方向4における第2の
基板2の線熱膨張係数は、第1の基板1の同方向の線熱
膨張係数より小さくなるように接合されている。第1の
基板1上に形成された櫛型交差指電極3により励振され
た弾性表面波は第1の基板1上を伝搬し、弾性表面波素
子として機能する。
【0014】第1の基板1であるX軸を中心にY軸から
Z軸方向に36°〜46°の角度で回転された面方位を
持つタンタル酸リチウム基板の弾性表面波の伝搬方向4
であるX軸方向の線熱膨張係数は約16.1ppm/℃
で、第2の基板2であるY軸方向の面方位を持つタンタ
ル酸リチウム基板の線熱膨張係数が小さいZ軸方向5の
線熱膨張係数は約4.1ppm/℃である。第1の基板
1の弾性表面波伝搬方向4と、第2の基板2の線熱膨張
係数が小さいZ軸方向5が平行となるように接合するこ
とにより、第1の基板1の線熱膨張係数が第2の基板2
の線熱膨張係数によって抑圧されるため、弾性表面波伝
搬方向4の線熱膨張係数を改善することができる。
【0015】本発明の接合基板6は図1(b)に示すよ
うに、第1の基板1のみが任意の形状に分割された状態
で第2の基板2に接合された形態であることを特徴とす
る。図のように接合基板6のどちらか一方の基板のみを
任意の小片状に分割することにより、線熱膨張係数の差
異に起因する応力が分散されるため、小片内の基板破損
がなく、基板の反りもない基板接合が実現できる。さら
には、櫛形交差指電極3の作製工程時の基板加熱に対し
ても、高温の熱処理が可能となる。
【0016】図2に本発明による弾性表面波素子用基板
の製造方法の第1の実施例を示す。まず第1の基板1と
第2の基板2の表面を鏡面研磨して洗浄を行う。次い
で、接合する2枚の基板を、過酸化水素(H)と
アンモニア水溶液(NH)と純水(HO)を混合し
た溶液に約10分程度浸漬させた後、純水によるリンス
を行う。これは第1の基板1および第2の基板2の表面
に親水性を持たせ、基板接合時に基板表面に吸着されて
いる水分子間に働くファンデルワース力により基板を結
合させる効果がある。その後、2枚の基板を乾燥させた
後、室温、空気雰囲気中で同図(b)のように、互いの
鏡面研磨した面どうしを向かい合わせて基板接合を行
う。ここではパーティクルフリーの接合界面を得ること
が特に重要であり、上記洗浄後、クラス10以上のクリ
ーン度を持つクリーンルームで基板接合を行うことが望
ましい。また、基板接合の直前に洗浄を行うことにより
パーティクルフリーの界面と親水性を持った界面を両立
させることができる。
【0017】次いで同図(c)のように、第1の基板1
の接合界面と反対側表面に、これから作製する弾性表面
波素子のダイシングラインに沿った形状の切込み7をダ
イシングソーを用いて形成する。本実施例では第1の基
板1の板厚が270μmであるので、上記ダイシングソ
ーによる切込み7の深さは160μmとした。
【0018】第1の基板1に切込み7を入れた後、30
0℃の温度で約2時間の熱処理を行うことにより、接合
基板6は水素結合から共有結合に変化し、完全に接合さ
れる。このとき第1の基板1と第2の基板2の線熱膨張
係数には、約4倍の差異があり、温度の変動にともなっ
て、線熱膨張係数の差相当の応力が基板接合界面に発生
し、同図(d)のように、第1の基板1のみが上記切込
み7に沿って小片状に分割される。すなわち、第1の基
板1にはダイシングラインに沿った切込み7が形成され
ていることから、その切込み部は基板強度が低下し、加
熱工程時の応力がその切込み部に集中することにより第
1の基板1のみが分割できるものである。
【0019】これによって接合基板6の形態は、第2の
基板2の表面に第1の基板1が小片状に分割された状態
で接合されたものとなる。この接合基板6では、接合界
面にかかる応力が分散されるため、さらなる高温熱処理
も可能であり、基板の剥がれがなく、さらには反りのな
い接合基板6が実現できる。
【0020】その後、接合基板6は第2の基板2である
Y軸方向の面方位を持つタンタル酸リチウム基板の線熱
膨張係数が支配的となるように、第1の基板1の薄板化
を行う。基板研磨装置を用いて、第1の基板1の板厚
を、第2の基板2の板厚に対して3分の1以下となるよ
うに基板研磨を行う。研磨工程は粗研磨から仕上げ研磨
までを段階的に行い、鏡面研磨を実現する。
【0021】さらに、図1に示すような櫛形交差指電極
3を、第2の基板2に接合された第1の基板1上に通常
の電極作製工程を行って作製する。このとき櫛形交差指
電極3により励振伝搬される弾性表面波が第1の基板1
の弾性表面波伝搬方向4(X軸方向)と一致するように
櫛形交差指電極3を配置する。
【0022】第1の基板1であるX軸を中心にY軸から
Z軸方向に36°〜46°の角度で回転された面方位を
持つタンタル酸リチウム基板の板厚を90μm、第2の
基板2であるY軸方向の面方位を持つタンタル酸リチウ
ム基板の板厚を270μmとした場合の接合基板6につ
いて検討を行った結果、遅延時間温度係数は24ppm
/℃であった。基板接合を行わない従来の弾性表面波素
子の遅延時間温度係数は33ppm/℃であるから、本
発明により9ppm/℃の改善効果があった。また、第
1の基板1の板厚をより一層薄くすることで、さらに大
きい効果が現れることは明らかである。 (実施例2)図3に本発明による弾性表面波素子用基板
の製造方法の第2の実施例を示す。第1の実施例との相
違点は、第3の工程として同図(c)に示す切込み加工
工程において、第1の基板1に形成する切込み7が第1
の基板1の板厚を完全に切断する点である。第1の基板
1を完全に切断してしまうことにより、線熱膨張係数の
差異による応力は完全に分散され、より安定した基板接
合が可能となり、かつ第1の実施例に示した効果が同様
に得られる。
【0023】本実施例の接合基板6の切込み部分につい
て図4を用いてさらに説明する。本実施例の場合、第1
の基板1への切込み加工の際、図4(a)に示すように
第1の基板1は完全に切断される。次いで、接合基板6
をより強固な接合とするために同図(b)で示すように
熱処理を行う。第1の基板1は、(a)において既に完
全に分割されているため、加熱時に発生する接合界面で
の応力は分散され、基板破損や基板剥がれなどは発生し
ない。次いで、同図(c)に示す研磨工程を行い、第1
の基板1の板厚を第2の基板2の板厚に対して3分の1
以下とする。次いで、接合基板6の表面に同図(d)に
示すような櫛形交差指電極3を通常の電極作製工程にて
形成する。次いで、弾性表面波素子が完成した接合基板
6にダイシングを行い、同図(e)に示すように1素子
毎に分割する。
【0024】ここで、図4(a)において第1の基板1
に加工した切込み幅8が、同図(e)におけるダイシン
グラインの幅9よりも大きくしていることが特徴であ
る。これは同図(e)で行うダイシングの際に、第1の
基板1がダイシングによって剥がれることを防止するた
めである。本実施例では、ダイシング時に使用するダイ
シングソーの刃幅が50μmのものを用いており、実際
のダイシングラインの幅9は60μmであるため、
(a)で加工した切込み幅8は150μmとした。これ
により、(e)に示したように、ダイシングラインは切
込み幅8の間に入っており、チップ端部は第1の基板1
と第2の基板2が階段状に形成され、第1の基板1が素
子分割時のダイシングの影響により剥がれることがない
構造になっている。 (実施例3)図5に本発明による弾性表面波素子用基板
の製造方法の第3の実施例を示す。第1の実施例との相
違点は、第1の基板1の表面に切込み7を形成する切込
み加工工程が、第1の工程として同図(a)にて行う点
である。第1の工程で、第1の基板1に切込み7を入れ
ることにより、基板研磨および基板洗浄工程を切込み工
程後に行うことから、切込み加工時に発生する異物等の
影響を最小限にでき、歩留りが向上するものであり、か
つ第1の実施例に示した効果が同様に得られるものであ
る。 (実施例4)図6に本発明による弾性表面波素子用基板
の製造方法の第4の実施例を示す。本実施例と第3の実
施例との相違点は、第3の工程として図6(c)に示す
接合工程において、第1の基板1の切込み7を形成した
面を、第2の基板2の鏡面研磨した面と向かい合わせて
基板接合を行う点である。切込み7を入れた面を接合界
面とすることで、線熱膨張係数の差異により発生する応
力が接合界面での切込み部により効果的に集中し、第1
の基板1の分割が効率的に実現でき、かつ第1の実施例
に示した効果が同様に得られるものである。 (実施例5)図7に本発明による弾性表面波素子用基板
の製造方法の第5の実施例を示す。本実施例と第3の実
施例との相違点は、第1の工程として図7(a)に示す
切込み加工工程において、第1の基板1の両方の表面
に、これから作製する弾性表面波素子のダイシングライ
ンに沿った形状の切込み7を、両面の位置および形状を
合致させて形成する点と、第1の基板1の鏡面研磨した
面と第2の基板2の鏡面研磨した面どうしを向かい合わ
せて、基板接合を行う点である。
【0025】本実施例のように、第1の工程で第1の基
板1の両面に切込み7を入れることによって、線熱膨張
係数の差異による応力が、引張り応力、圧縮応力、どち
らの場合であっても、第1の基板1の分割が効率的に実
現できるため、チップ内破損率が低減され、歩留まりが
向上するものであり、かつ第1の実施例に示した効果が
同様に得られるものである。 (実施例6)図8は本発明により作製した別の形態の弾
性表面波素子の一例を示す斜視図である。同図(a)に
示す弾性表面波素子は、単結晶圧電基板である第1の基
板1と、第1の基板1に接合された第2の基板2と、第
1の基板1の第2の基板2との接合面と反対側の面上に
形成され弾性表面波を励振する櫛型交差指電極3とを備
えた弾性表面波素子であり、第1の基板1と第2の基板
2の接合には接合界面に接着層10を有し、第1の基板
1の弾性表面波の伝搬方向4における第2の基板2の線
熱膨張係数は、第1の基板1の同方向の線熱膨張係数よ
り小さくなるように接合されている。第1の基板1上に
形成された櫛型交差指電極3により励振された弾性表面
波は第1の基板1上を伝搬し、弾性表面波素子として機
能している。
【0026】本実施例の接合基板6は図8(b)に示す
ように、第1の基板1のみが任意の形状に分割された状
態で、第2の基板2に接合された形態であることを特徴
とする。本実施例での接着層10には、酸化珪素を主成
分とする被膜を塗布−焼成法で形成することができる溶
剤である塗布ガラスを用いた。また、第1の基板1とし
てX軸を中心にY軸からZ軸方向に36°〜46°の角
度で回転された面方位を持つタンタル酸リチウム基板を
用い、第2の基板2として酸化珪素基板を用いた。基板
の大きさは第1の基板1、第2の基板2ともに厚さ27
0μm、直径3インチの円形基板とした。
【0027】ここでは説明の簡単化のため上記第1の実
施例の弾性表面波素子用基板の製造方法についてのみ説
明するが、上記第2〜5の実施例の形態で実施すれば各
実施例で示した効果が同様に得られるものである。 (実施例7)図9に本発明による弾性表面波素子用基板
の製造方法の第7の実施例を説明する。まず同図(a)
のように第1の基板1のタンタル酸リチウム基板と第2
の基板2の酸化珪素基板を用意し、それらの表面を鏡面
研磨して洗浄を行う。次いで、接合する2枚の基板を、
過酸化水素(H)とアンモニア水溶液(NH
と純水(HO)を混合した溶液に約10分間程度浸漬
させた後、純水によるリンスを行う。
【0028】2枚の基板を乾燥させた後、同図(b)の
ように接着層10として塗布ガラスを介して基板接合す
る工程を行う。まず第2の基板2の鏡面研磨した面に塗
布ガラスを回転塗布し、80℃程度に加熱したホットプ
レート上で5分程度加熱する。これは塗布ガラスの溶媒
である有機溶剤を蒸発させるために行うものである。5
分程度加熱した後、ホットプレート上で同図(c)のよ
うに第1の基板1の鏡面研磨した面と第2の基板2の塗
布ガラスを塗布した面どうしを合わせて基板の接合を行
う。ここではパーティクルフリーの接合界面を得ること
が重要であり、上記洗浄後、クラス10以上のクリーン
度を持つクリーンルームで基板接合を行うことが望まし
い。基板接合後、第1の基板1と第2の基板2に圧力を
かけることで基板接合界面の気泡を完全に除去する。
【0029】その後、接合基板6において、同図(d)
のように第1の基板1の接合界面と反対側表面に、これ
から作製する弾性表面波素子のダイシングラインに沿っ
た形状の切込み7をダイシングソーを用いて形成する。
ここでは第1の基板1の板厚が270μmなのでダイシ
ングソーによる切込み深さは160μmとした。
【0030】第1の基板1に切込み7を入れた後、15
0℃の温度で20分、200℃の温度で20分の熱処理
を行い、さらに400℃の温度で約2時間程度の熱処理
を行なうことにより、同図(e)のように接合基板6は
接着層10により完全に接合され、同時に基板1は加熱
による応力で切込み7から接合面10に達するように劈
開が生じ、分割される。
【0031】以下の工程は図示しないが、続いて接合基
板6は、第2の基板2である酸化珪素基板の線熱膨張係
数が支配的となるように、基板研磨装置を用いて、第1
の基板1の板厚を、第2の基板2の板厚に対して3分の
1以下となるように基板研磨を行う。さらに、第1の基
板1上に、通常の電極作製工程を行って図8に示すよう
な櫛形交差指電極3を作製する。このとき櫛形交差指電
極3により励振伝搬される弾性表面波が第1の基板1の
弾性表面波伝搬方向4(X軸方向)と一致するように櫛
形交差指電極3を配置する。
【0032】上記第1〜7の実施例では、切込みを形成
する加工にダイシングソーを用いたが、本発明では切込
み7を形成する加工方法は特に限定されない。例えばレ
ジスト等をマスク材として任意の形状をパターンニング
した後、ドライエッチングによる加工、もしくは弗化水
素酸(HF)系のエッチング液によるウエットエッチン
グ等によって切込みを形成する加工を行ってもよい。
【0033】また、上記第1〜7の実施例では、第1の
基板1の薄板化を研磨工程によって実現しているが、あ
らかじめ第2の基板2の板厚に対して3分の1以下の板
厚となる第1の基板1を用意しておいて接合してもよ
く、第1の基板1の板厚が第2の基板2の板厚に対して
3分の1以下の板厚であれば、その製法は特に問わな
い。
【0034】また、上記第1〜7の実施例では、第1の
基板1としてX軸を中心にY軸からZ軸方向に36°〜
46°の角度で回転された面方位を持つタンタル酸リチ
ウム基板を用いた実施例について説明したが、第1の基
板1としてX軸を面方位とするタンタル酸リチウム、X
軸を中心にY軸からZ軸方向に0°〜15°および41
〜64°の範囲の角度で回転された面方位を有するニオ
ブ酸リチウム基板を用いた場合も同様の効果がある。
【0035】また、第2の基板2としてY軸方向の面方
位を持つタンタル酸リチウム基板もしくは酸化珪素基板
について説明したが、酸化珪素基板、ダイヤモンド基板
および四ホウ酸リチウム基板、窒化アルミニウム、珪
素、窒化珪素、硼素、酸化硼素、窒化硼素、タンタル酸
リチウム、ニオブ酸リチウム、またはそれらの複合材料
による基板においても同様な効果がある。
【0036】また、本発明において接合界面に珪素、酸
化珪素、窒化珪素の少なくともいずれかの物質を形成す
ることで接合基板を形成すると、好ましい結果が得られ
る。
【0037】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明は第1の
基板と第2の基板を接合した弾性表面波素子用接合基板
の製造方法において、第1の基板に任意の形状の切込み
を形成し、その後に行う加熱工程の際に、第1の基板と
第2の基板の線熱膨張係数の差異から接合界面に発生す
る応力によって、第1の基板のみを分割する製造方法を
提案したものである。
【0038】製造された接合基板は、接合界面での応力
が小片状に分散されるため、反りがなく、小片内の基板
破損もない接合基板が実現できる。これにより、線熱膨
張係数が改善され、遅延時間温度係数が小さい弾性表面
波素子の作製が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施により作製した弾性表面波素子お
よび接合基板を示す斜視図。
【図2】本発明の第1の実施例による弾性表面波素子用
基板の製造工程を示す断面図。
【図3】本発明の第2の実施例による弾性表面波素子用
基板の製造工程を示す断面図。
【図4】本発明の第2の実施例による接合基板の切込み
部を示す断面図。
【図5】本発明の第3の実施例による弾性表面波素子用
基板の製造工程を示す断面図。
【図6】本発明の第4の実施例による弾性表面波素子用
基板の製造工程を示す断面図。
【図7】本発明の第5の実施例による弾性表面波素子用
基板の製造工程を示す断面図。
【図8】本発明の実施により作製した別の形態の弾性表
面波素子および接合基板を示す斜視図。
【図9】本発明の第7の実施例による弾性表面波素子用
基板の製造工程を示す断面図。
【符号の説明】
1…第1の基板、2…第2の基板、3…櫛形交差指電
極、4…第1の基板の弾性表面波伝搬方向、5…第2の
基板の熱膨張係数が小さいZ軸方向、6…接合基板、7
…切込み、8…切込みの幅、9…ダイシングラインの
幅、10…接着層。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 礒部 敦 東京都国分寺市東恋ケ窪一丁目280番地 株式会社日立製作所中央研究所内 Fターム(参考) 5J097 AA21 AA31 EE08 GG03 GG04 HA07 HA08 KK09

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】単結晶圧電基板である第1の基板と、上記
    第1の基板に接合された第2の基板と、上記第1の基板
    の上記第2の基板との接合面と反対側の面上に形成され
    弾性波を励振する櫛型交差指電極とを備えた弾性表面波
    素子の製造方法において、基板の接合を促進するために
    行う熱処理工程の前段階で、上記第1の基板に任意の形
    状の切込みを形成し、上記熱処理工程を行うことによ
    り、上記第1の基板が切込みの形状に沿って分割される
    ことを特徴とする弾性表面波素子用接合基板の製造方
    法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の弾性表面波素子用接合基板
    の製造方法において、上記第1の基板の少なくとも一方
    の面、および上記第2の基板の少なくとも一方の面を鏡
    面状態に加工し、洗浄する第1の工程と、上記第1の基
    板と上記第2の基板の鏡面洗浄された面を向かい合わせ
    て接合する第2の工程と、上記第1の基板の櫛形交差指
    電極を形成する面に任意の形状の切込みを入れる第3の
    工程と、接合した上記第1の基板と上記第2の基板をよ
    り強固に接合させるために200℃以上の温度で熱処理
    を行う第4の工程により、接合基板を作製することを特
    徴とする弾性表面波素子用接合基板の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載の上記第3の工程において形
    成される任意の形状の切込みが、上記第1の基板を完全
    に切断することを特徴とする弾性表面波素子用接合基板
    の製造方法。
  4. 【請求項4】請求項2記載の上記第3の工程において形
    成される任意の形状の切込みが、上記第1の基板を完全
    には切断しないことを特徴とする弾性表面波素子用接合
    基板の製造方法。
  5. 【請求項5】請求項1記載の弾性表面波素子用接合基板
    の製造方法において、上記第1の基板の櫛形交差指電極
    を形成する面に任意の形状の切込みを入れる第1の工程
    と、上記第1の基板の少なくとも切込みを入れた面の反
    対側の面、および上記第2の基板の少なくとも一方の面
    を鏡面状に加工し洗浄する第2の工程と、上記第1の基
    板の切込みを入れた面の反対側の鏡面洗浄した面と、上
    記第2の基板の鏡面洗浄された面を向かい合わせて接合
    する第3の工程と、接合した上記第1の基板と上記第2
    の基板をより強固に接合させるために200℃以上の温
    度で熱処理を行う第4の工程により、接合基板を作製す
    ることを特徴とする弾性表面波素子用接合基板の製造方
    法。
  6. 【請求項6】請求項1記載の弾性表面波素子用接合基板
    の製造方法において、上記第1の基板の櫛形交差指電極
    を形成する面に任意の形状の切込みを入れる第1の工程
    と、上記第1の基板の少なくとも切込みを入れた面、お
    よび上記第2の基板の少なくとも一方の面を鏡面状に加
    工し洗浄する第2の工程と、上記第1の基板の切込みを
    入れた鏡面洗浄した面と、上記第2の基板の鏡面洗浄し
    た面を向かい合わせて接合する第3の工程と、接合した
    上記第1の基板と上記第2の基板をより強固に接合させ
    るために200℃以上の温度で熱処理を行う第4の工程
    により、接合基板を作製することを特徴とする弾性表面
    波素子用接合基板の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項1記載の弾性表面波素子用接合基板
    の製造方法において、上記第1の基板の両面に、両面の
    切込み位置および形状を合致させた任意の切込みを入れ
    る第1の工程と、上記第1の基板の少なくとも一方の
    面、および上記第2の基板の少なくとも一方の面を鏡面
    状に加工し、洗浄する第2の工程と、上記第1の基板の
    鏡面洗浄した面と、上記第2の基板の鏡面洗浄した面を
    向かい合わせて接合する第3の工程と、接合した上記第
    1の基板と上記第2の基板をより強固に接合させるため
    に200℃以上の温度で熱処理を行う第4の工程によ
    り、接合基板を作製することを特徴とする弾性表面波素
    子用接合基板の製造方法。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれか記載の弾性表面波
    素子用接合基板の製造方法において、上記第1の基板と
    上記第2の基板の接合には、接合界面に珪素、酸化珪
    素、窒化珪素の少なくともいずれかの物質を形成するこ
    とを特徴とする弾性表面波素子用接合基板の製造方法。
  9. 【請求項9】請求項8記載の弾性表面波素子用接合基板
    の製造方法において、上記第1の基板と上記第2の基板
    の接合には、接合界面に塗布ガラスを主成分とする接着
    層を有することを特徴とする弾性表面波素子用接合基板
    の製造方法。
  10. 【請求項10】請求項1〜9のいずれか記載の製造方法
    による弾性表面波素子用接合基板として、上記第1の基
    板の弾性表面波の伝搬方向における上記第2の基板の線
    熱膨張係数が上記第1の基板の同方向の線熱膨張係数よ
    り小さい接合基板を用いて作製したことを特徴とする弾
    性表面波素子。
  11. 【請求項11】請求項1〜9のいずれか記載の製造方法
    による弾性表面波素子用接合基板として、上記第2の基
    板の厚さが上記第1の基板の厚さの3倍以上である接合
    基板を用いて作製したことを特徴とする弾性表面波素
    子。
  12. 【請求項12】請求項1〜9のいずれか記載の製造方法
    による弾性表面波素子用接合基板として、上記第1の基
    板に形成する任意の形状の切込みが、弾性表面波素子の
    ダイシングラインに沿った形状である接合基板を用いて
    作製したことを特徴とする弾性表面波素子。
  13. 【請求項13】請求項1〜9のいずれか記載の弾性表面
    波素子用接合基板の製造方法において、上記第1の基板
    に形成する任意の形状の切込みは、ダイシングソーによ
    る切込み、もしくはホトレジストをマスク材としたウエ
    ットエッチングまたはドライエッチングにより形成する
    ことを特徴とする弾性表面波素子用基板の製造方法。
  14. 【請求項14】請求項1〜9のいずれか記載の弾性表面
    波素子用接合基板の製造方法において、上記第1の基板
    に形成する任意の形状の切込みの幅を、基板から弾性表
    面波素子を素子毎に分割するときのダイシングラインの
    幅よりも大きい幅としたことを特徴とする弾性表面波素
    子用基板の製造方法。
  15. 【請求項15】請求項1〜9のいずれか記載の製造方法
    による接合基板を用いて作製した弾性表面波素子におい
    て、上記第1の基板はX軸を中心にY軸からZ軸方向に
    36〜46°の範囲の角度で回転された面方位を有する
    タンタル酸リチウム、X軸を面方位とするタンタル酸リ
    チウム、またはX軸を中心にY軸からZ軸方向に0〜1
    5°および41〜64°の範囲の角度で回転された面方
    位を有するニオブ酸リチウムのいずれかであることを特
    徴とする弾性表面波素子。
  16. 【請求項16】請求項1〜9のいずれか記載の製造方法
    による接合基板を用いて作製した弾性表面波素子におい
    て、上記第2の基板は、ダイヤモンド、窒化アルミニウ
    ム、珪素、酸化珪素、窒化珪素、硼素、酸化硼素、窒化
    硼素、タンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウム、四ホウ
    酸リチウム、またはそれらの複合材料のいずれかである
    ことを特徴とする弾性表面波素子。
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