JP2002213063A - レンガ壁およびその施工方法 - Google Patents

レンガ壁およびその施工方法

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JP2002213063A
JP2002213063A JP2001007046A JP2001007046A JP2002213063A JP 2002213063 A JP2002213063 A JP 2002213063A JP 2001007046 A JP2001007046 A JP 2001007046A JP 2001007046 A JP2001007046 A JP 2001007046A JP 2002213063 A JP2002213063 A JP 2002213063A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】外観が美麗で高級感や重厚感を醸し出すことが
できるうえに耐震性や耐久性に富み、かつまた経年変化
による以外に白華や耳垂れといった状態の変化が生じ
ず、メンテナンスフリーとなしうる理想的なレンガ壁を
提供する。 【解決手段】下地3に固定された胴縁6と、上縁側に挟
み込み用の耳部42,44を垂下し下縁側に受支部43
をそれぞれ有するように前記胴縁6の表面上に配列固定
されたレール状金具4と、上端面に溝10,20を有し
該溝10,20をもって前記レール状金具4の耳部4
2,44に係合し、下端面もって前記レール状金具4の
受支部43に支持されたプレート状レンガ1,2と、レ
ンガ相互間隙間とを埋める如くレール状金具4に塗着さ
れた目地8とを備えていることを特徴とするレンガ壁。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はレンガ壁およびその
施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】建家の外壁施工法には種々のものがある
が、最近、外装化粧を兼ねて窯業製品すなわち無機質焼
成体からなる耐火物を施工することが盛んになりつつあ
る。ことにレンガ貼りは、高級感や重厚感を醸し出すこ
とができるうえに、多孔質であることによる適度の放湿
性と高い蓄熱性によってかびの発生等を防止できるメリ
ットがある。
【0003】レンガを用材とする壁状体の施工法は、旧
来ではブロックレンガを積み、モルタルで目地を作り、
再びレンガを積む作業を繰り返す手法がとられていた
が、施工が極めて難しいうえに地震に対して脆弱である
ことが問題となっていた。このため、下地としてモルタ
ル層を設け、このモルタル層に20mmないし25mm
の厚さの厚肉プレート状のレンガを押し付けて圧着する
方法が一般に採用されていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法も、
縦、横および前後のレベル出しが難しく、施工に高い熟
練度を必要としてしかも非常に手間と時間がかかり、施
工コストが高くなるという問題があった。また、レンガ
の背面がモルタルに圧着されているだけであるため、地
震等によってレンガがモルタル層から剥離、滑落しやす
いという問題があった。
【0005】また、モルタルを下地としているため、モ
ルタル成分中のいわゆる灰汁がレンガのポアを通して外
部ににじみ出るため、白華現象やいわゆる耳垂れが発生
しやすく、それによってレンガが汚損され、しかもそう
した汚れはレンガのポアを通して継続的に浸出するもの
であるため、レンガの表面を洗っても除去することがで
きず、経時的に外観が劣化し、前述した滑落の改修とと
もに高価なメンテナンス工事を必要とするという問題が
あった。
【0006】本発明は前記のような問題点を解消するた
めになされたもので、その目的とするところは、外観が
美麗で高級感や重厚感を醸し出すことができるうえに耐
震性や耐久性に富み、かつまた経年変化による以外に白
華や耳垂れといった状態の変化が生じず、メンテナンス
フリーとなしうる理想的なレンガ壁を提供することにあ
る。
【0007】本発明の他の目的は、外観が美麗で高級
感、重厚感がありしかも耐震性と耐久性に富むレンガ壁
を、熟練を要さずきわめて簡単に短期間で低コストで作
ることができる施工方法を提供することにある。
【0008】本発明の「レンガ壁」とは、一般住宅の建
家における本体やベランダなどの外壁のほか、塀、門
柱、あるいは建家の内装壁などを含む概念であり、新築
はもとより改築も含む。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明によるレンガ壁は、下地に固定された胴縁と、上
縁側に挟み込み用の耳部を垂下し下縁側に受支部をそれ
ぞれ有するように前記胴縁の表面上に配列固定されたレ
ール状金具と、上端面に溝を有し該溝をもって前記レー
ル状金具の耳部に係合し、下端面もって前記レール状金
具の受支部に支持されたプレート状レンガと、レンガ相
互間隙間とを埋める如くレール状金具に塗着された目地
とを備えていることを特徴としている。
【0010】また、本発明による耐火壁の施工方法は、
防水性能を有する下地に所要間隔で胴縁を固定する工程
と、上縁側に挟み込み用の耳部を下縁側に受支部を有せ
しめるように複数本のレール状金具を前記胴縁の表面上
に配列固定する工程と、上端面に溝を有する多数のプレ
ート状レンガを、前記レール状金具の耳部に溝を係合さ
せ下端面を受支部にて支持させるように差し込んで配列
する工程と、配列済みのレンガ相互間の隙間にレール状
金具を下地として目地材を塗着する工程とからなること
を特徴としている。
【0011】前記レール状金具は、プレート状レンガの
高さに対応する幅を有する帯板の上縁部にラップ用の張
り出し部を屈曲形成し、下縁部に前記張り出し部よりも
大きく張出した受支用の水平部とこれから直角状に屈曲
した耳部とを有する第1金具と、施工上端領域に用いる
べく、プレート状レンガの高さに対応する幅を有する帯
板の上縁部と下縁部にそれぞれ水平部とこれから直角状
に屈曲した耳部とを有する第2金具を使用することが好
ましい。
【0012】プレート状レンガとしては、材質は任意で
あるが、上端面に溝を形成した標準用のものと、平面L
字状をなし上端面にL状の溝を形成したコーナー用のも
のを用いる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施例を添付図面を
参照して説明する。図1は本発明を適用して得られた壁
面レンガ化粧住宅を示しており、Aは建家本体外壁れん
が貼り領域、Bはベランダレンガ貼り領域、Cは外塀レ
ンガ貼り領域である。
【0014】図2ないし図4は図1の一部を拡大して示
しており、1は標準レンガ、2はコーナーレンガであ
る。4は前記標準レンガ1とコーナーレンガ2を支持固
定する多数列のレール状金具であり、少なくともトップ
レール4aと標準レール4bからなっているが、この例
ではさらにボトムレール4cが併用されている。いずれ
のレールも、下地3に一定のピッチで打ち付けた胴縁た
とえば樹脂製胴縁6,6にステンレスなどの耐食性の釘
またはねじ7によって固定されている。8は標準レンガ
1やコーナーレンガ2の上下、左右間のレール状金具に
塗着された目地材である。前記下地3はそれ自体防水性
能が乏しい場合、表面に防水シートで代表される防水層
3’が設けられる。
【0015】図5ないし図7は本発明で使用する部材を
示しており、標準レンガ1は、図5のように、略長方形
のプレート状をなし、上端面の厚さ方向略中央部位に
は、長手方向に溝10が形成されている。寸法として
は、たとえば幅(長さ)が230mm、高さ75mm、
厚さ25mmである。コーナーレンガ2は、長辺2aと
短辺2bとにより図6のように平面略L状をなし、上端
面には平面略L状をなすように溝20が形成されてい
る。溝20は必ずしも連続している必要はない。寸法と
しては、たとえば長辺が230mm、短辺が110m
m、高さが75mm、厚さが25mmである。いずれの
レンガ1,2も背面側に高さ方向に走る複数の凹条1
1,21が形成されている。
【0016】図7(a)ないし(c)はレール状金具4
の各例を示しており、(a)はトップレール4aを、
(b)は標準レール4bを、(c)はボトムレール4c
をそれぞれ示している。前記トップレール4aと標準レ
ール4bおよびボトルレール4cはそれぞれ耐食性の良
好な材料からなっている。その例としては、ステンレ
ス、アルミニウムなどのほか、鋼板あるいは亜鉛や亜鉛
/アルミめっき鉄板、合成樹脂成形品などが選択的に用
いられる。寸法としては、たとえば横幅3600mm、
高さ110mm、厚さ0.40〜0.80mmである。
【0017】トップレール4aは、施工部分の上端部位
に使用するための部材であり、前記標準レンガ1やコー
ナーレンガ2の高さとほぼ同等の幅の帯板状面部40の
上端に帯板状面部40と直角状に張り出す水平部41と
これの先端から下方へ直角状に屈曲された差し込み用の
耳部42を有しており、帯板状面部40の下縁には前記
水平部41と平行なレンガ受支用の水平部43と、これ
の先端から下方へ直角状に屈曲された差し込み用の耳部
42を有している。
【0018】標準レール4bは、トップレール4aより
下位の部位に使用する部材であり、前記標準レンガ1や
コーナーレンガ2の高さとほぼ同等の幅の帯板状面部4
0の下縁には前記トップレール4aと同じようにレンガ
受支用の水平部43と、これの先端から下方へ直角状に
屈曲された差し込み用の耳部44を有しており、帯板状
面部40の上端には、前記トップレール4aあるいは他
の標準レール4bの水平部43の下面基端に当接可能な
ラップ用の張出し部45を屈曲形成している。張出し部
45の張出し長さは水平部43よりも短い。
【0019】ボトムレール4cは施工部分の最下位部位
に使用する部材である。該ボトムレール4cは標準レン
ガ1やコーナーレンガ2の高さとほぼ同等の幅の帯板状
面部40の上端にラップ用の張出し部45を有してお
り、帯板状面部40の下縁には水平部43を有してい
る。このボトムレール4cは専用に作られても良いが、
簡便にはトップレール4bの差し込み用の耳部42を除
去加工することによって得ても良い。前記各レールの水
平部43の張出し寸法は、一般的に標準レンガ1やコー
ナーレンガ2の厚さの約半分程度とする。
【0020】前記標準レンガ1とコーナーレンガ2は前
記トップレール4a、標準レール4bおよびボトルレー
ル4cにおける耳部42,44に溝10,20をもって
はめられることにより厚さ方向が移動しないように支持
されると共に、背面側が帯板状面部40の表面に接触な
いし接近し、下端面の約半分の厚さが水平部43によっ
て受支されている。この状態で標準レンガ1とコーナー
レンガ2のそれぞれの上下、左右のすき間に位置するレ
ール状金具表面に目地材(通常モルタル)7が塗着さ
れ、それにより、標準レンガ1とコーナーレンガ2は整
然と配列されつつしっかり固定されている。
【0021】次に本発明の施工方法を説明すると、ま
ず、施工領域の下地3に前処理を施す。たとえば下地3
が合板など防水性の乏しいものである場合には、この表
面を防水シート3’で被覆する。そしてこの防水シート
3’の上に縦胴縁6を所定のピッチたとえば40〜50
cmで配し、固定する。図8はこの段階を示している。
【0022】ついで、胴縁6,6をバックアップ材とし
てレール状金具4を配列固定する。このレール状金具4
の配列固定は、施工部分の最下位のボトムレール4cか
ら開始することが水平を取るうえで好都合である。この
固定の方法は、ボトムレール4cを胴縁6,6と交差す
るように横置し、胴縁6,6に対応する部分の帯板状面
部40に耐食性の釘やねじなどの固定要素7を打ち込む
ことにより簡単に行える。
【0023】ついで、固定されたボトムレール4cの上
端の張り出し部45に標準レール4bの水平部43を当
接させて水平を出して位置決めし、胴縁6,6に対応す
る部分の帯板状面部40から耐食性の釘またはねじ7を
打ち込むことにより固定する。ついでこの標準レール4
bの上端の張り出し部45に次位の標準レール4bの水
平部43を当接させて水平を出して位置決めし、胴縁
6,6に対応する部分の帯板状面部40を通して耐食性
の釘またはねじ7を打ち込むことにより固定する。以下
同様の作業を繰り返し、最上位に達したならば、トップ
レール4aの下端の水平部43を最上位の標準レール4
bの張り出し部45に当接させ、胴縁6,6に対応する
部分の帯板状面部40を通して耐食性の釘またはねじ7
を打ち込むことにより固定する。図9はこの工程を終え
た状態を示している。前記レール状金具4の固定は、固
定要素7の打ち込みによるレール間の寸法変化を少なく
するため、標準レンガ1を繰り返しレールに乗せて間隔
が適正かどうかを確認しながら逐次行うとよい。
【0024】次に、配列固定したレール状金具4にレン
ガを取り付ける工程に移る。この工程は、レンガ1,2
の溝10,20をレールにはめこむときに耳部44,4
2を押し上げることができるので、壁の底辺であるボト
ムレール4cから先に、しかもコーナーから先に行うこ
とが好ましい。コーナーにおいては、コーナーレンガ2
を斜めに挿入し、上端のL状の溝20を、ボトムレール
4cの直上に固定されている左右の標準レール4b,4
bの水平部43,43から垂下している耳部44,44
にはめつつ垂直に姿勢を変化させ、レンガ背面を左右の
ボトムレール4cの帯板状面部40,40に接触させる
ように押し込めばよい。これによりコーナーレンガ2の
下端面はボトムレール4cの水平部43,43に受支さ
れる。図11はこの状態を示している。
【0025】以下同様に次のコーナーレンガ2を次位の
標準レール4b,4bの前面に足れ下がっているその上
の標準レール4b,4bの耳部44,44にはめつつ垂
直にすることにより上端部が溝20,20と耳部44,
44との係合で支持され、下端が第2位の標準レール4
b,4bの水平部43,43で受支されるため安定した
保持がなされる。以下トップレール4aに最上位のコー
ナーレンガ2が取り付けられるまで同様な作業を繰り返
す。
【0026】かかる作業を終えたならば、標準レンガ1
を同様にボトムレール4cに所定の継目用すき間Sをも
たせながら横配列して取り付けてゆく。かかる作業は上
縁の溝10を上位のレールから下る耳部44にはめ合わ
せつつ下端を当該段のレールの水平部43に受支させる
だけであるため簡単である。かかる標準レンガ1もトッ
プレール4aに最上位の標準レンガ1が列状に取り付け
られるまで同様な作業を繰り返す。図10はこのような
レンガ取付け工程が完了した状態を示している。
【0027】この状態においては、各レンガ1,2は溝
10,20よりも前面側が約1/2の厚さ分だけレール
耳部表面から突出し、下端面も約1/2の厚さ分がレー
ルの水平部43から突出しているため、立体的な外観を
呈している。そして各レンガ1,2は溝10,20と耳
部42,44との係合により上縁側が保持され、水平部
43によって下縁側が支持され、背面側が帯板状面部4
0によって支持されるためきわめて安定しており、かつ
またレールの耳部44が配列基準となるため、レンガ
1,2の溝の深さを一定としておけば自動的に上下間隔
も一定に揃い、なんの熟練も要さないにもかかわらず、
整然とした配列とされる。
【0028】なお、前記レンガ取付け作業において、図
12のようにレール状金具4の水平部43の近傍領域に
シーリング材9を塗布し、コーナーレンガ2や標準レン
ガ1を装着すると、シーリング材9によってレンガの背
面を仮止めすることができるので、レンガの固定が簡単
になり作業効率を高めることができる。
【0029】以上のようにレンガ取付けを行ったのち、
配列の狂いがあれば調整し、ついでレンガ1,2間の左
右、上下のすき間に目地材8を塗込む。かかる作業は目
地材8をすき間に押し込むように塗付け、コテで仕上げ
るだけの操作で足りる。上下のすき間については、この
部分にレール4a,4bの耳部42,44が位置してい
ることにより耳部表面が塗布基準面となるため簡単であ
り、目地材8の一部が溝10,20と耳部44,42の
わずかな隙間に流入するため、レンガ1,2はより確実
に固定される。左右は耳部42,44の一部が基準面と
なるほか、各レンガの背面が帯板状面部40に接してい
る関係からレンガ左右端面間に溝が形成され、したがっ
て目地材はこれらの溝によって充填量が規制される。以
上のようにして図13に示すように化粧レンガ貼りが完
成する。
【0030】なお、図示するものは本発明の数例であ
り、これに限定されるものではない。1)下地5は必ず
しも合板である場合に限らず、改修の場合などでは既設
のモルタル壁などであってもよい。下地が防水性能を有
している場合には、防水シートなどによる処理を省略し
てもよい。2)コーナーレンガの取付けにおいて、L状
の溝20が左右のレールの耳部にはめにくい場合には、
短辺側部分の溝より内側部分を除去してもよい。
【0031】3)レール状金具4は場合によっては図7
(d)のようにトップレールと標準レールとを一体形成
したものであってもよい。この場合金属製であるには、
トップレール部4a’の下端縁の耳部44の下端から反
転屈曲し、耳部44と水平部43に則した裏側耳部4
4’と水平部43’を介して次の標準レール部4b’に
移行し、これの下端縁側に同じ構造を付して連続させれ
ばよい。また、レール状金具4が合成樹脂製である場合
には、裏側耳部44’と水平部43’なしにトップレー
ル部4a’の水平部43’のつけ根から標準レール部4
b’の帯板状面部部40を形成すればよい。
【0032】4)本発明は熟練を要さずに施工できるの
で、標準レンガ1,コーナーレンガ2、レール状金具
4、胴縁6,固定要素7を必要装填したキットとしても
よい。5)本発明はレンガばかりでなく、タイルなどの
他の化粧材の施工に適用することができる。
【0033】
【実施例の作用】本発明においては、レール状金具4を
配列固定すれば、耳部42,44によって上下の継目の
大きさが決定され、レンガの取付けは上縁の溝10,2
0を耳部42,44にはめ、下縁部を水平部43に受支
させるだけで足りるので、何の熟練も要さず簡単、確
実、迅速に施工することができる。
【0034】取付け状態においては、レンガ1,2は上
縁部の溝10,20によりレール状金具4の耳部42,
44と係合して前後方向の離脱が防止され、下縁部がレ
ール状金具4の水平部43に受支されるため、耳部4
2,44と溝10,20との係合とあいまって上下方向
のずれも防止され、また背面が帯板状面部40に受け止
められるため前後方向の位置も安定している。したがっ
て、レール状金具4が下地3にしっかりと固定されてい
るかぎり、地震などによっても剥落することはなく、耐
久性を高いものとすることができる。また、レンガはモ
ルタルの接着力で支持されるのではなくレール状金具4
によって機械的に保持されるので、厚さについて自由度
があり、厚く構成して耐火度を高くすることも容易であ
る。
【0035】レンガ1,2はレール状金具4によって保
持固定され、モルタルを下地として接着したものではな
い。したがって、耐久性がよいばかりでなくモルタル成
分中の灰汁がレンガのポアを通してにじみ出ないので、
白華現象、耳垂れ現象が皆無となり、変色や体裁の悪化
が回避され、埃などで汚れた場合に散水によって簡単に
洗浄することができる。経年によって自然の風格が創成
される。また、モルタルを下地とした場合のような手間
と時間の係る補修を要さないので、特別なメンテナンス
も要さず、このコストも節減できる。
【0036】レンガ1,2はポアを有しているため雨水
で濡れでも通気性によって放散し、しかも水が浸透して
もレンガ1,2の背面は耐水性のレール状金具4が面状
に張られているから、これによる遮断作用で下地3に至
ることがない。そしてレール状金具4は縦胴縁6によっ
て下地3との間に適度のすき間が形成されるので、この
すき間を介しての通風によりレール状金具4の保有熱量
が奪われ、これによりすぐれた遮熱効果と湿気の滞留を
防ぐことができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1によると
きには、下地3に固定された胴縁6と、上縁側に挟み込
み用の耳部42,44を垂下し下縁側に受支部43をそ
れぞれ有するように前記胴縁6の表面上に配列固定され
たレール状金具4と、上端面に溝10,20を有し該溝
10,20をもって前記レール状金具4の耳部42,4
4に係合し、下端面もって前記レール状金具4の受支部
43に支持されたプレート状レンガ1,2と、レンガ相
互間隙間とを埋める如くレール状金具4に塗着された目
地8とを備えているので、外観が美麗で高級感や重厚感
を醸し出すことができるうえに耐震性や耐侯性に富み、
しかも、特別な熟練を要さず容易に短期間で施工するこ
とができ、かつまた経年変化による以外に白華や耳垂れ
といった状態の変化が生じず、メンテナンスフリーとな
しうる理想的なレンガ壁というすぐれた効果が得られ
る。
【0038】請求項2によれば、レール状金具4が、プ
レート状レンガ1,2の高さに対応する幅を有する帯板
状面部40の上縁部にラップ用の張り出し部45を屈曲
形成し、下縁部に前記張り出し部45よりも大きく張出
した受支用の水平部43とこれから直角状に屈曲した耳
部44とを有する第1金具4bと、施工上端領域に用い
るべく、プレート状レンガ1,2の高さに対応する幅を
有する帯板状面部40の上縁部と下縁部にそれぞれ水平
部43,43とこれから直角状に屈曲した耳部42,4
4とを有する第2金具4aを含んでいるので、構造が簡
単で安価なものとなしうるとともに、プレート状レンガ
1,2を正確な配列でしっかりと保持することができる
というすぐれた効果が得られる。
【0039】請求項3によれば、プレート状レンガ1,
2が、上端面に溝10を形成した標準用のもの1のほ
か、平面L字状をなし上端面にL状の溝20を形成した
コーナー用のもの2を含んでいるので、レール状金具4
と協働してコーナー部も簡単、確実に施工することがで
きるというすぐれた効果が得られる。
【0040】請求項4によれば、防水性能を有する下地
3に所要間隔で胴縁6,6を固定する工程と、上縁側に
挟み込み用の耳部44,42を下縁側に受支部43を有
せしめるように複数本のレール状金具4を前記胴縁の表
面上に配列固定する工程と、上端面に溝10,20を有
する多数のプレート状レンガ1,2を、前記レール状金
具4の耳部44,42に溝1,20を係合させ下端面を
受支部43,43にて支持させるように差し込んで配列
する工程と、配列済みのレンガ相互間の隙間Sにレール
状金具4を下地として目地材8を塗着する工程とからな
るので、熟練を要さず単純な作業により短期間内で、低
コストで、外観が美麗で高級感、重厚感のある耐震性や
耐久性に富むレンガ壁を作ることができというすぐれた
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による施工例を示す斜視図である。
【図2】図1の一部拡大図である。
【図3】図2のIII−IIIに沿う拡大断面図であ
る。
【図4】図3のIV−IV線に沿う断面図である。
【図5】(a)は本発明に使用するレンガの一例を示す
斜視図、(b)は同じくその断面図である。
【図6】(a)は本発明に使用するレンガの別の例を示
す斜視図、(b)は同じくその断面図である。
【図7】(a)は本発明で使用するレール状金具を示す
斜視図、(b)はレール状金具の他例を示す斜視図、
(c)は同じく別例を示す斜視図、(d)はレール状金
具の他の態様を示す部分的斜視図である。
【図8】(a)は本発明の施工法の準備段階を示す部分
切欠正面図、(b)はその断面図である。
【図9】(a)はレール配列固定段階を示す正面図、
(b)はその断面図である。
【図10】(a)はレンガ取付けの終わった段階を示す
正面図、(b)はその断面図,(c)は(b)の部分的
拡大図である。
【図11】(a)はコーナーへのレンガ取付け段階を示
す横断面図、(b)は斜視図である。
【図12】(a)はレンガの取付けの準備状態を示す部
分的斜視図、(b)はレンガ取付け中の状態を示す斜視
図である。
【図13】(a)は目地を塗着した段階の正面図、
(b)はその断面図、(c)はその部分的拡大図であ
る。
【符号の説明】
1 標準レンガ 2 コーナーレンガ 3 下地 4 レール状金具 4a トップレール 4b 標準レール 6 胴縁 7 固定要素 8 目地材 41,43 水平部 42,44 耳部 45 張り出し部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E002 EA01 EA02 EB12 FA02 FA09 JA01 JA02 JB04 MA12 MA36 MA52 2E110 AA24 AA42 AA57 AA65 AB04 AB22 BA12 BD23 CA07 CA14 CC02 CC12 CC14 CC17 DA09 DA12 DA15 DA22 DB16 DC02 DC03 DD15 GA34W GB28W

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下地3に固定された胴縁6と、上縁側に挟
    み込み用の耳部42,44を垂下し下縁側に受支部43
    をそれぞれ有するように前記胴縁6の表面上に配列固定
    されたレール状金具4と、上端面に溝10,20を有し
    該溝10,20をもって前記レール状金具4の耳部4
    2,44に係合し、下端面もって前記レール状金具4の
    受支部43に支持されたプレート状レンガ1,2と、レ
    ンガ相互間隙間とを埋める如くレール状金具4に塗着さ
    れた目地8とを備えていることを特徴とするレンガ壁。
  2. 【請求項2】レール状金具4が、プレート状レンガ1,
    2の高さに対応する幅を有する帯板状面部40の上縁部
    にラップ用の張り出し部45を屈曲形成し、下縁部に前
    記張り出し部45よりも大きく張出した受支用の水平部
    43とこれから直角状に屈曲した耳部44とを有する第
    1金具4bと、施工上端領域に用いるべく、プレート状
    レンガ1,2の高さに対応する幅を有する帯板状面部4
    0の上縁部と下縁部にそれぞれ水平部43,43とこれ
    から直角状に屈曲した耳部42,44とを有する第2金
    具4aを含んでいる請求項1に記載のレンガ壁。
  3. 【請求項3】プレート状レンガ1,2が、上端面に溝1
    0を形成した標準用のもの1のほか、平面L字状をなし
    上端面にL状の溝20を形成したコーナー用のもの2を
    含む請求項1に記載のレンガ壁。
  4. 【請求項4】防水性能を有する下地3に所要間隔で胴縁
    6,6を固定する工程と、上縁側に挟み込み用の耳部4
    4,42を下縁側に受支部43を有せしめるように複数
    本のレール状金具4を前記胴縁の表面上に配列固定する
    工程と、上端面に溝10,20を有する多数のプレート
    状レンガ1,2を、前記レール状金具4の耳部44,4
    2に溝1,20を係合させ下端面を受支部43,43に
    て支持させるように差し込んで配列する工程と、配列済
    みのレンガ相互間の隙間Sにレール状金具4を下地とし
    て目地材8を塗着する工程とからなることを特徴とする
    レンガ壁の施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015010493A1 (zh) * 2013-07-22 2015-01-29 Xie Xiaobin 墙砖安装结构及安装墙砖的方法

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