JP2002207104A - 反射防止部材とその製造方法、反射防止転写材 - Google Patents

反射防止部材とその製造方法、反射防止転写材

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JP2002207104A
JP2002207104A JP2001319897A JP2001319897A JP2002207104A JP 2002207104 A JP2002207104 A JP 2002207104A JP 2001319897 A JP2001319897 A JP 2001319897A JP 2001319897 A JP2001319897 A JP 2001319897A JP 2002207104 A JP2002207104 A JP 2002207104A
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antireflection
reflection
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Fujio Mori
富士男 森
Norimichi Isoda
典理 礒田
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Nissha Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優れた反射防止効果を有する反射防止部材と
その製造方法、反射防止転写材を提供する。 【解決手段】 透明基材の透明窓部となる部分の上に、
相互の界面が凹凸形状を呈する2層の反射防止構成層が
積層されているので、優れた反射防止効果を有する。ま
た、基体シート上に相互の界面が凹凸形状を呈する2層
の反射防止構成層が少なくとも形成された転写材を、基
体シートがキャビティ面に接するように金型にセット
し、金型内に透明な溶融樹脂を射出して樹脂からなる透
明基材と転写材との一体化物を得、次いで基体シートを
剥離するので、優れた反射防止効果を有する反射防止部
材を容易に得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、携帯電話、ビデ
オカメラ、デジタルカメラ、自動車用機器、PDA(P
ersonal Digital Assistan
t)、パーソナルコンピュータ用モニタ、紙のように軽
くて薄く柔軟性に富む表示用電子装置である電子ペーパ
ー、テレビなどの各種ディスプレイ、屋外掲示用電子機
器などの各種電子機器、電子機器以外の各種表示部材、
たとえば屋外表示板、額縁、写真立て、時計、窓ガラス
など、背後に位置するディスプレイ(表示画面としての
機能を有する部材)などを透過して見ることができるよ
うにして用いる反射防止部材とその製造方法、反射防止
転写材に関する。
【0002】
【従来の技術】携帯電話、ビデオカメラ、デジタルカメ
ラ、自動車用機器などにおいて、ディスプレイ部分は、
液晶パネルあるいは有機ELパネルとの組み合わせなど
により構成されている。ディスプレイ部分は、液晶パネ
ルの破損を防止したり、液晶パネル近辺を装飾したりす
ることを目的として、縁取りなどの図柄が形成された透
明基材により構成されるカバー部品により覆われてい
る。
【0003】カバー部材の透明窓部分は、透明基材の上
にプライマー層やハードコート層を形成し、その上に低
反射層を形成して得られるのが一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような方
法で得たカバー部品は、プライマー層やハードコート層
の表面を平滑に形成することが困難であるため、低反射
層との界面で乱反射が生じ、カバー部材の背面に位置す
る液晶パネルの画面が見えにくいことがあるという問題
があった(図6参照)。
【0005】したがって、この発明は、上記のような欠
点を解消し、優れた反射防止効果を有する反射防止部材
とその製造方法、反射防止転写材を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の反射防止部材
とその製造方法は、上記の目的を達成するために、つぎ
のように構成した。
【0007】すなわち、この発明の反射防止部材は、透
明基材の透明窓部となる部分の上に、相互の界面が凹凸
形状を呈する2層の反射防止構成層が積層されているよ
うに構成した。
【0008】また、上記の発明において、凹凸形状が平
均表面粗さ0.2〜1.0μmであるように構成しても
よい。
【0009】また、上記の発明において、反射防止構成
層の上層が熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂または電子
線硬化性樹脂からなるように構成してもよい。
【0010】また、上記の発明において、反射防止構成
層の上層の上に低反射層が積層されるように構成しても
よい。
【0011】また、上記の発明において、低反射層の上
に防汚層が積層されるように構成してもよい。
【0012】また、上記の発明において、透明窓部とな
る箇所以外に図柄層が形成されるように構成してもよ
い。
【0013】また、この発明の反射防止部材の製造方法
は、基体シート上に相互の界面が凹凸形状を呈する2層
の反射防止構成層が少なくとも形成された転写材を、基
体シートがキャビティ面に接するように金型にセット
し、金型内に透明な溶融樹脂を射出して樹脂からなる透
明基材と転写材との一体化物を得、次いで上記一体物か
ら基体シートを剥離するように構成した。
【0014】また、上記の発明において、凹凸形状が平
均表面粗さ0.2〜1.0μmであるように構成しても
よい。
【0015】また、上記の発明において、反射防止構成
層の上層が熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂または電子
線硬化性樹脂からなるように構成してもよい。
【0016】また、上記の発明において、反射防止構成
層の上層の上に低反射層を形成するように構成してもよ
い。
【0017】また、上記の発明において、低反射層の上
に防汚層を形成するように構成してもよい。
【0018】また、上記の発明において、透明窓部とな
る箇所以外に図柄層が形成されるように構成してもよ
い。
【0019】また、反射防止部材は、透明基材と、透明
基材の透明窓となる箇所の上に積層配置された相互の界
面が凹凸形状を呈する2層の反射防止構成層と、2層の
反射防止構成層上に配置されたハードコート層と、ハー
ドコート層の上に配置された反射防止層とを備え、反射
防止層が形成された透明窓となる箇所の界面の平均表面
粗さRaが2.0〜150nmであり、透明窓となる箇
所において曲率半径が40mm以上の表面側に凸となる
曲面または平坦面であるように構成してもよい。
【0020】また、反射防止転写材は、基体シート上に
相互の界面が凹凸形状を呈する2層の反射防止構成層が
少なくとも形成され、透明窓となる箇所のうちの視認領
域と、透明窓となる箇所のうちの視認領域の周囲の周囲
領域とで、凹凸形状が異なるように構成してもよい。
【0021】また、反射防止転写材は、基体シート上に
少なくとも反射防止層が直接または離型層を介して設け
られ、基体シートの表面または離型層表面の平均表面粗
さRaが、2.0〜150nmであるとともに、反射防
止層あるいは離型層の基体シートとは反対側の面の透明
窓となる箇所に、相互の界面が凹凸形状を呈する2層の
反射防止構成層が少なくとの積層されているように構成
してもよい。
【0022】
【発明の実施の形態】図面を参照しながらこの発明の実
施の形態について詳しく説明する。
【0023】図1は、この発明の反射防止部材の一実施
例を示す断面図である。図2は、この発明の反射防止部
材の製造方法に用いる転写材の一実施例を示す断面図で
ある。図3は、この発明の反射防止部材一実施例を示す
斜視図である。図4〜5は、この発明の反射防止部材の
製造方法の一工程を示す断面図である。図6は、従来の
反射防止部材を示す断面図である。図7は、この発明の
反射防止部材の一実施例を示す斜視図である。図8〜1
2は、この発明の反射防止部材の一実施例を示す断面図
である。図13は、この発明の反射防止転写材の一実施
例を示す断面図である。図中、1は反射防止部材、2は
防汚層、3は低反射層、4は凹凸層、5は図柄層、6は
接着層、7は透明基材、8は基体シート、9は転写材、
10は金型、11はプライマー層、12は入射光、13
は中間層、14はハードコート層、15は離型層であ
る。
【0024】この発明の反射防止部材1は、透明基材7
の透明窓部となる部分の上に、相互の界面が凹凸形状を
呈する2層の反射防止構成層が積層されているものであ
る(図1参照)。
【0025】透明基材7の上に相互の界面が凹凸形状を
呈する2層の反射防止構成層を設けるには、転写材9を
利用した転写法や成形同時転写法を利用するのが好まし
い。
【0026】転写法とは、基体シート8上に、種々の層
からなる転写層を形成した転写材9を用い、加熱加圧し
て転写層を被転写物に密着させた後、基体シート8を剥
離して、被転写物面に転写層のみを転移して装飾を行う
方法である。また、成形同時転写法とは、転写材9を金
型10内に挟み込み、金型10内に溶融樹脂を射出し、
冷却して樹脂成形品を得るのと同時に成形品表面に転写
材9を接着した後、基体シート8を剥離して、樹脂成形
品表面に転写層を転移して装飾を行う方法である。
【0027】この発明において、転写材9としては、基
体シート8上に、相互の界面が凹凸形状を呈する2層の
反射防止構成層が少なくとも転写層として形成されたも
のを用いる(図2参照)。転写層としては、反射防止部
材1の透明基材7の上に形成するすべての層を組み込む
のではなく、成形同時転写法によって形成するのが好適
な層のみを転写層とし、その他の層は別途形成するのが
好ましい。特に、凹凸層4や図柄層5は成形同時転写法
によって形成するのに適している。
【0028】基体シート8の材質としては、ポリプロピ
レン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、
ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリ塩化ビニル
系樹脂などの樹脂シートなど、通常の転写材の基体シー
トとして用いるものを使用することができる。
【0029】基体シート8からの転写層の剥離性がよい
場合には、基体シート8上に転写層を直接設ければよ
い。基体シート8からの転写層の剥離性を改善するため
には、基体シート8上に転写層を設ける前に、離型層を
全面的に形成してもよい。
【0030】基体シート8上または離型層上に、必要に
応じて、低反射層3を全面的に形成するとよい。低反射
層3を設けることにより、入射光12の反射をより防止
することができる。
【0031】低反射層3の材質としては、Al
ZnO、MgFなどの金属化合物の蒸着層や、Si
、MgFなどの低屈折率の金属化合物とZn
、TiOなどの高屈折率の金属化合物とを積層し
た蒸着層や、フッ素系ポリマーや酸化ケイ素ゲルなどか
らなる樹脂コーティング層などを用いることができる。
また、これらを組み合わせたものであってもよい。
【0032】低反射層3の製造方法としては、真空蒸着
法、スパッタリング法、イオンプレーティング法などが
ある。あるいは金属アルコラート、金属キレートなどの
有機金属化合物を浸積法あるいは印刷法、コーティング
法などにより塗布し、その後、光照射あるいは乾燥によ
り金属酸化物皮膜を形成して低反射層3を得る方法もあ
る。
【0033】低反射層3は、低屈折率層1層だけでもよ
いし、低屈折率と高屈折率層の複合層であってもよい。
複合層にすると反射防止性をより向上できる。複合層に
すると工数が増えるのを解消するため、ロールツーロー
ルによる連続コート方式で低反射層3を形成すれば、非
常に効率的である。本件のような転写材9においては、
ロールツーロールによる連続生産が可能である。
【0034】低反射層3の膜厚は、一般式n×d=λ/
4または一般式n×d=3λ/4(ただし、nは低屈折
率物質の屈折率、dは低屈折率物質の膜厚、λは低反射
中心波長をそれぞれ示す)を満たすように適宜選択する
とよい。通常、低反射層3の厚さは、0.01〜2μm
の範囲となる。
【0035】次いで、凹凸層4を設ける。凹凸層4を設
けることにより、相互の界面が凹凸形状を呈する2層の
反射防止構成層の上層を形成することになる。凹凸層4
の材質としては、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹
脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、ゴム系
樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂など
のほか、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体系樹脂、エチ
レン−酢酸ビニル共重合体系樹脂などのコポリマーを用
いるとよい。また、熱硬化型樹脂や紫外線・電子線など
の電離放射線硬化型樹脂などを用いると、凹凸層4の硬
度を高めることができる。紫外線硬化型樹脂としては、
紫外線硬化型アクリルウレタン系樹脂、紫外線硬化型ポ
リエステルアクリレート系樹脂、紫外線硬化型エポキシ
アクリレート系樹脂などがあり、光重合開始剤と共に使
用される。たとえば、紫外線硬化型アクリルウレタン系
樹脂は、ポリエステルポリオールにイソシアネートモノ
マーあるいはプレポリマーを反応させ、得られた生成物
に、水酸基を有するアクリレート又はメタクリレート系
のモノマーを反応させることによって得られる。光重合
開始剤としては、ベンゾフェノン誘導体、アセトフェノ
ン誘導体、アントラキノン誘導体などを単独で、あるい
は併用して用いることができる。紫外線硬化型樹脂に
は、さらに皮膜形成をよりよくさせるために熱可塑アク
リル系樹脂などを適宜選択配合してもよい。
【0036】凹凸層4の形成方法としては、グラビアコ
ート法、ロールコート法、コンマコート法などのコート
法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印刷法が
ある。
【0037】凹凸層4の表面に凹凸を形成する方法とし
ては、凹凸層4中に光拡散剤を混入して基材表面に直接
塗布する方法や、凹凸層4表面をエンボス加工する方法
などがある。
【0038】光拡散剤としては、有機コーティング処理
されたシリカビーズやアクリルビーズを用いるとよい。
有機コーティング処理された光拡散剤を、凹凸層4中に
分散させるには、その含有量として、凹凸層4用インキ
100重量部に対し、光拡散剤を15重量部以下にする
のが好ましい。
【0039】紫外線硬化性樹脂からなる厚さ5μmの凹
凸層4の表面に、粒度0.4〜8μm程度のシリカビー
ズを用いてさまざまな平均表面粗さの凹凸を形成し、全
光線透過率および550nmにおける反射率を測定して
反射防止効果を検証したところ、平均表面粗さは0.2
〜1.0μmの範囲に制御することが好ましいことがわ
かった(表1参照)。
【0040】また、本発明の反射防止部材1の製造方法
によって反射防止部材1を製造した場合と、成形品を作
成した後に低反射層3を形成した場合とを比較すると、
本発明の場合は反射防止効果が向上するだけでなく、光
線透過率も若干高くなる傾向があることがわかった(表
2参照)。その理由としては、凹凸形状が反射防止部材
1内部に存在する構造になるために、凹凸形状で乱反射
した入射光12の一部が、凹凸層4と低反射層3との界
面で再度反射するなどして表面から出にくいためと考え
られる(図1参照)。なお、全光線透過率は日本工業規
格(JIS)K6714に規定された方法に基づいて測
定した。
【0041】また、必要に応じて図柄層5を形成しても
よい。図柄層5は、反射防止部材1を装飾するための層
である。反射防止部材1がディスプレイ部分のカバー部
品である場合、図柄層5は、透明窓部となる箇所以外
に、枠形状や文字形状となるパターンで部分的に設ける
のが通常である。図柄層5は、通常は印刷層として形成
する。印刷層の材質としては、ポリビニル系樹脂、ポリ
アミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、
ポリウレタン系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポ
リエステルウレタン系樹脂、セルロースエステル系樹
脂、アルキド樹脂などの樹脂をバインダーとし、適切な
色の顔料または染料を着色剤として含有する着色インキ
を用いるとよい。印刷層の形成方法としては、オフセッ
ト印刷法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの通
常の印刷法などを用いるとよい。
【0042】また、図柄層5は、金属薄膜層からなるも
の、あるいは印刷層と金属薄膜層との組み合わせからな
るものでもよい。金属薄膜層は、図柄層5として金属光
沢を表現するためのものであり、真空蒸着法、スパッタ
リング法、イオンプレーティング法、鍍金法などで形成
する。表現したい金属光沢色に応じて、アルミニウム、
ニッケル、金、白金、クロム、鉄、銅、スズ、インジウ
ム、銀、チタニウム、鉛、亜鉛などの金属、これらの合
金または化合物を使用する。金属薄膜層は、通常は、部
分的に形成する。また、金属薄膜層を設ける際に、他の
層との密着性を向上させるために、前アンカー層や後ア
ンカー層を設けてもよい。
【0043】また、透明基材7の上に上記の各層を接着
するために接着層6を形成する。凹凸層4と接着層6と
が接することにより、相互の界面が凹凸形状を呈する2
層の反射防止構成層を形成することになる。接着層6と
しては、透明基材7の素材に適した感熱性あるいは感圧
性の樹脂を適宜使用する。
【0044】たとえば、透明基材7の材質がアクリル系
樹脂の場合はアクリル系樹脂を用いるとよい。また、透
明基材7の材質がポリフェニレンオキシド・ポリスチレ
ン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリスチレン系ブ
レンド樹脂の場合は、これらの樹脂と親和性のあるアク
リル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂な
どを使用すればよい。さらに、透明基材7の材質がポリ
プロピレン樹脂の場合は、塩素化ポリオレフィン樹脂、
塩素化エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、環化ゴム、
クマロンインデン樹脂が使用可能である。接着層6の形
成方法としては、グラビアコート法、ロールコート法、
コンマコート法などのコート法、グラビア印刷法、スク
リーン印刷法などの印刷法がある。
【0045】転写層の構成は、上記した態様に限定され
るものではない。たとえば、図柄層5の材質として透明
基材7との接着性に優れた透明な層を使用する場合に
は、その層が反射防止構成層の下層に相当するため、接
着層6を省略することができる。
【0046】また、凹凸形状の界面を有する反射防止構
成層が、凹凸層4と接着層6、または凹凸層4と図柄層
5との組み合わせである場合(図1参照)だけではな
く、他の層との組み合わせによって実現されるように構
成してもよい。たとえば、図9に示すように、凹凸層4
と中間層13との組み合わせであってもよい。中間層1
3は、凹凸層4と同様の材料を用いて形成するとよい。
また、図10に示すように、凹凸層4、中間層13、接
着層6の3つの層からなる2つの凹凸形状の界面によっ
て反射防止を実現するように構成してもよい。
【0047】接着層6以外の2層によって凹凸形状の界
面を形成する場合は、凹凸形状の凹凸の大小に関係なく
均一な厚さで接着層6を形成することができるので、透
明基材8との接着性を安定させることができる。また、
接着層6とその他の層との2層によって凹凸形状の界面
を形成する場合は、反射防止部材を構成する層数を1つ
省略できることになる。
【0048】なお、反射防止部材1の用途によっては、
その表面において、優れた反射防止機能が特に必要とさ
れる領域と、やや反射防止機能が低下しても特に問題が
生じない領域とに区分できる場合がある。図7は、一例
として、携帯電話のフルカラー液晶表示部に用いる縦2
5mm、横33mmの大きさの反射防止部材1を示す斜
視図である。このような用途の反射防止部材1において
は、中央領域Aは携帯電話の使用者が最も注視する領
域、言い換えれば、透明窓となる箇所のうちの視認領域
であるから、反射防止機能がとくに必要な領域である。
これに対して、中央領域Aの周縁の周囲領域Bは携帯電
話の使用者が注視する領域でないため、それほど高い反
射防止機能は必要ではない。また、反射防止部材1の表
面形状の曲率半径Rが小さくなるほど、反射防止機能の
必要性が低くなる。たとえば、図7に示した反射防止部
材1の表面形状が、図8に示す断面形状を有する場合、
曲率半径Rが40mm未満であるような非常に小さい周
囲領域Bでは、携帯電話の使用者が注視する可能性がほ
とんどない。
【0049】したがって、図11に示すように、中央領
域Aと周囲領域Bとで凹凸形状が異なるように構成して
もよい。凹凸形状が異なるようにするためには、エンボ
ス加工の凹凸の度合いを変化させるなどの手段によると
よい。
【0050】以上にのべたような構成の反射防止転写材
9を用い、転写法を利用して反射防止部材1を容易に得
ることができる。
【0051】まず、透明基材7表面に、反射防止転写材
9の接着層6側を密着させる。次に、シリコンラバーな
どの耐熱ゴム状弾性体を備えたロール転写機、アップダ
ウン転写機などの転写機を用い、温度80〜260℃程
度、圧力490〜1960Pa程度の条件に設定した耐
熱ゴム状弾性体を介して反射防止転写材9の基体シート
8側から熱と圧力とを加える。こうすることにより、接
着層6が透明基材7表面に接着する。
【0052】最後に、冷却後に基体シート8を剥がす
と、基体シート8と低反射層3との境界面で剥離が起こ
り、転写が完了する。また、基体シート8上に離型層を
設けた場合は、基体シート8を剥がすと、離型層と低反
射層3との境界面で剥離が起こり、転写が完了する。こ
のようにして反射防止部材1を得ることができる。
【0053】次に、前記した反射防止転写材9を用い、
射出成形による成形同時転写法を利用して反射防止部材
1を得る方法について説明する。
【0054】成形用金型10としては、射出成形に用い
られるものを利用する。
【0055】まず、成形用金型10内に転写材9を送り
込む(図4参照)。その際、枚葉の転写材9を1枚づつ
送り込んでもよいし、長尺の転写材9の必要部分を間欠
的に送り込んでもよい。長尺の転写材9を使用する場
合、位置決め機構を有する送り装置を使用して、転写材
9の図柄層5と成形用金型10との見当が一致するよう
にするとよい。また、転写材9を間欠的に送り込む際
に、転写材9の位置をセンサーで検出した後に転写材9
を可動型と固定型とで固定するようにすれば、常に同じ
位置で転写材9を固定することができ、図柄層5の位置
ずれが生じないので便利である。
【0056】成形用金型10を閉じた後、ゲートから溶
融樹脂を金型10内に射出充満させ、被転写物を形成す
るのと同時にその面に転写材9を接着させる(図5参
照)。
【0057】透明基材7に用いることができる樹脂とし
ては、ポリスチレン系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、A
BS樹脂、AS樹脂、AN樹脂などの汎用樹脂を挙げる
ことができる。また、ポリフェニレンオキシド・ポリス
チレン系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアセター
ル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート変性ポリ
フェニレンエーテル樹脂、ポリブチレンテレフタレート
樹脂、超高分子量ポリエチレン樹脂などの汎用エンジニ
アリング樹脂や、ポリスルホン樹脂、ポリフェニレンサ
ルファイド系樹脂、ポリフェニレンオキシド系樹脂、ポ
リアリレート樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリイミ
ド樹脂、液晶ポリエステル樹脂、ポリアリル系耐熱樹脂
などのスーパーエンジニアリング樹脂を使用することも
できる。また、これらの成形樹脂にシリカビーズやアク
リルビーズなどからなる光拡散剤などを混入してもよ
い。
【0058】透明基材7の形状は、平板状のものであっ
ても、二次元あるいは三次元の曲面を有するものであっ
てもよい。
【0059】被転写物である樹脂成形品を冷却した後、
成形用金型10を開いて樹脂成形品を取り出す。最後
に、転写材9の基体シート8を剥離する。このようにし
て、転写層のみを成形品に転移することができる。
【0060】このようにして、転写層と成形樹脂とを一
体化して、透明基材7の透明窓部となる部分の上に、相
互の界面が凹凸形状を呈する2層の反射防止構成層が積
層されている反射防止部材1を形成することができる
(図1、3参照)。
【0061】以上のように転写材9を利用して得た反射
防止部材1において、低反射層3を形成していない場合
は、必要に応じて低反射層3を設けてもよい。低反射層
3は、転写材9の転写層として形成する場合と同様にし
て形成することができる。
【0062】また、必要に応じて防汚層2を設けてもよ
い。防汚層2は、反射防止部材1の汚染を防ぐために低
反射層3の上に設ける層であって、撥水性および撥油性
を有する素材からなる層である。防汚層2としては、末
端基にフッ素を有する界面活性剤などを用いるとよい。
防汚層2を設けるには、コーティング法、浸漬法、真空
蒸着法などによるとよい。防汚層2の膜厚は、できる限
り薄い方が好ましい。防汚層2の厚さが大きいと反射防
止部材1の光透過率が低くなるからである。
【0063】このように反射防止部材1を、透明基材7
の透明窓部となる部分の上に、相互の界面が凹凸形状を
呈する2層の反射防止構成層が積層されているように構
成することにより、凹凸界面で乱反射した入射光12の
一部が、再度別の界面で反射するので、反射防止部材の
表面に凹凸を形成して乱反射させて防眩性を得る場合よ
りも光線透過率を高くすることができ、優れた反射防止
効果を得ることができる。
【0064】また、この発明において、反射防止部材を
次のように構成することもできる。たとえば、図12に
示すように、中央領域Aでは、複数層から構成される高
反射防止層3Hと、ハードコート層14と、中間層13
と、接着層6と、透明基材7とから構成し、ハードコー
ト層14の表面が平均表面粗さRa5〜35nmであ
り、中間層13と接着層6との界面が、凹凸が大きい凹
凸界面となっている。周囲領域Bでは、低反射防止層3
Lと、ハードコート層14と、中間層13と、接着層6
と、透明基材7とから構成し、ハードコート層14の表
面が平均表面粗さRa35〜150nmであり、中間層
13と接着層6との界面が、凹凸が小さい凹凸界面とな
っている。したがって、このように構成することによっ
て、優れた表面強度と優れた反射防止効果を有するもの
となる。
【0065】また、上のような構成の反射防止部材を得
るために、反射防止転写材を、たとえば図13に示すよ
うに構成することができる。すなわち、中央領域Aで
は、基体シート8と、平均表面粗さRaが小さい離型層
15Hと、複数層から構成される高反射防止層3Hと、
ハードコート層14と、接着層6とから構成し、ハード
コート層14と接着層6との界面が凹凸が大きい凹凸界
面となっている。周囲領域Bでは、基体シート8と、平
均表面粗さRaが110〜140nm程度と最低限の反
射防止効果が得られる範囲の離型層15Lと、低反射防
止層3Lと、ハードコート層14と、接着層6とから構
成し、ハードコート層14と接着層6との界面が凹凸が
小さい凹凸界面となっている。したがって、このような
構成の反射防止転写材を用いることにより、優れた表面
強度と優れた反射防止効果を有する反射防止部材を容易
に得ることができる。このような構成の反射防止部材に
おいては、凹凸界面まで進んだ光は、その海面付近で光
が散乱して拡散効果により明るくなる。一方、最表面の
反射防止層付近の光は干渉により打ち消される。したが
って、画面は明るいが、その明るさによって眩しさは生
じず、非常に視認者にとって見やすく、目に優しい表示
画面となる。
【0066】
【実施例】(実施例1〜7) 厚さ25μmのポリエチ
レンテレフタレート系樹脂フィルムを基体シートとし、
その上にメラミン樹脂をコートして離型層を形成した。
その上に厚さ約0.1μmの酸化珪素からなる低反射層
を形成した。その上に紫外線硬化性樹脂(株式会社東亜
合成製アロニックスM8030)100重量部に対し、
粒度0.4〜8.0μm程度のシリカビーズを8重量部
添加した凹凸層用インキを用意し、さまざまな平均表面
粗さの凹凸のついた平均5μmの厚さの凹凸層を形成し
た。その上にアクリル系の接着インキを用い接着層を形
成して転写材を得た。
【0067】厚さ125μmのアクリルフィルムを透明
基材とし、転写材に積層し、ロール転写機にて基体シー
ト側から熱圧を加えて接着し、基体シートを離型層とと
もに剥離除去して、表面側から、低反射層、凹凸層、接
着層が順次形成された反射防止部材を得た。
【0068】
【表1】
【0069】評価結果の○は良好、△は可、×は不可を
それぞれ示す。その結果、凹凸層の平均表面粗さは0.
2〜1.0μmの範囲であるのが好ましいことがわかっ
た。なお、平均表面粗さが1.0μmを越えると、光線
透過率がかなり低くなり画面が見えにくかった。
【0070】(実施例2) 厚さ25μmポリエチレン
テレフタレート系樹脂フィルムを基体シートとし、その
上にメラミン樹脂からなる離型層を形成し、低屈折率層
用インキとしてJSR株式会社製オプスターJN721
5を用い厚さ0.09μmの低屈折率層と、高屈折率層
用インキとしてJSR株式会社製オプスターJN710
2を用い厚さ0.12μmの高屈折率層とからなる低反
射層と、紫外線硬化性樹脂(株式会社東亜合成製アロニ
ックスM8030)100重量部に対し粒度0.5μm
のシリカビーズを8重量部添加した凹凸層用インキを用
いた凹凸層と、アクリル系樹脂の接着インキを用い接着
層とを、グラビア多色印刷機により順次形成して転写材
を得た。
【0071】転写材を、携帯電話機ディスプレイ部用成
形品の表面形状に沿った射出成形金型(雌型)に載置
し、金型を閉じ、三菱レイヨン株式会社製のアクリル系
成形樹脂を射出し、携帯電話機ディスプレイ部用成形品
である反射防止部材を得た。
【0072】比較例2として、成形品を先に作製してお
き、成形品上に、上記4種のインキを、接着インキ、凹
凸層用インキ、高屈折率層用インキ、低屈折率層用イン
キの順にディッピングコート法にて形成して反射防止部
材を得た。
【0073】このようにして得た反射防止部材を比較し
たところ、比較例2では塗布の上下方向で膜厚差が大き
くなる傾向がみられ、反射防止性能の面内バラツキが大
きいことがわかった。また、550nmにおける反射率
および光線透過率を比較しても、実施例8の方が優れて
いた。また、生産性も実施例8の方が優れていた。
【0074】
【表2】
【0075】
【発明の効果】この発明は、以上のような構成を採るの
で、以下のような効果を奏する。
【0076】この発明の反射防止部材は、透明基材の透
明窓部となる部分の上に、相互の界面が凹凸形状を呈す
る2層の反射防止構成層が積層されているので、優れた
反射防止効果を有するものである。
【0077】また、この発明の反射防止部材の製造方法
は、基体シート上に相互の界面が凹凸形状を呈する2層
の反射防止構成層が少なくとも形成された転写材を、基
体シートがキャビティ面に接するように金型にセット
し、金型内に透明な溶融樹脂を射出して樹脂からなる透
明基材と転写材との一体化物を得、次いで基体シートを
剥離するので、優れた反射防止効果を有する反射防止部
材を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の反射防止部材の一実施例を示す断面
図である。
【図2】この発明の反射防止部材の製造方法に用いる転
写材の一実施例を示す断面図である。
【図3】この発明の反射防止部材一実施例を示す斜視図
である。
【図4】この発明の反射防止部材の製造方法の一工程を
示す断面図である。
【図5】この発明の反射防止部材の製造方法の一工程を
示す断面図である。
【図6】従来の反射防止部材を示す断面図である。
【図7】この発明の反射防止部材の一実施例を示す斜視
図である。
【図8】この発明の反射防止部材の一実施例を示す断面
図である。
【図9】この発明の反射防止部材の一実施例を示す断面
図である。
【図10】この発明の反射防止部材の一実施例を示す断
面図である。
【図11】この発明の反射防止部材の一実施例を示す断
面図である。
【図12】この発明の反射防止部材の一実施例を示す断
面図である。
【図13】この発明の反射防止転写材の一実施例を示す
断面図である。
【符号の説明】
1 反射防止部材 2 防汚層 3 低反射層 4 凹凸層 5 図柄層 6 接着層 7 透明基材 8 基体シート 9 転写材 10 金型 11 プライマー層 12 入射光 13 中間層 14 ハードコート層 15 離型層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/1335 G02B 1/10 A 5G435 G09F 9/00 313 Z Fターム(参考) 2H042 BA04 BA12 BA13 BA15 BA20 2H089 HA17 HA40 QA16 2H091 FA37X FB02 FC18 FD06 LA17 2K009 AA02 AA12 AA15 BB24 CC03 CC06 CC09 CC26 CC42 CC45 DD02 DD03 DD04 DD07 DD15 EE05 4F100 AA20 AK01B AK25 AK36 AK42 AR00A AR00B AR00C AR00D AR00E BA03 BA04 BA05 BA07 BA10A BA10C BA10D BA10E BA26 DB00 DB20A DD07B DD07C DD07E GB41 GB90 HB00A JB13B JB14B JL06D JL14E JN01A JN06 JN06B JN06C JN06E YY00A YY00B YY00C YY00E 5G435 AA01 BB05 BB12 FF03 HH05 KK05 KK07 LL07 LL14 LL17

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 透明基材の透明窓部となる部分の上に、
    相互の界面が凹凸形状を呈する2層の反射防止構成層が
    積層されていることを特徴とする反射防止部材。
  2. 【請求項2】 凹凸形状が平均表面粗さRa0.2〜
    1.0μmである請求項1記載の反射防止部材。
  3. 【請求項3】 反射防止構成層の上層が熱硬化性樹脂、
    紫外線硬化性樹脂または電子線硬化性樹脂からなるもの
    である請求項1〜2のいずれかに記載の反射防止部材。
  4. 【請求項4】 反射防止構成層の上層の上に低反射層が
    積層されたものである請求項1〜3のいずれかに記載の
    反射防止部材。
  5. 【請求項5】 低反射層の上に防汚層が積層されたもの
    である請求項4記載の反射防止部材。
  6. 【請求項6】 透明窓部となる箇所以外に図柄層が形成
    されたものである請求項1〜5のいずれかに記載の反射
    防止部材。
  7. 【請求項7】 基体シート上に相互の界面が凹凸形状を
    呈する2層の反射防止構成層が少なくとも形成された転
    写材を、基体シートがキャビティ面に接するように金型
    にセットし、金型内に透明な溶融樹脂を射出して樹脂か
    らなる透明基材と転写材との一体化物を得、次いで上記
    一体物から基体シートを剥離することを特徴とする反射
    防止部材の製造方法。
  8. 【請求項8】 凹凸形状が平均表面粗さRa0.2〜
    1.0μmである請求項7記載の反射防止部材の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 反射防止構成層の上層が熱硬化性樹脂、
    紫外線硬化性樹脂または電子線硬化性樹脂からなるもの
    である請求項7〜8のいずれかに記載の反射防止部材の
    製造方法。
  10. 【請求項10】 反射防止構成層の上層の上に低反射層
    を形成する請求項7〜9のいずれかに記載の反射防止部
    材の製造方法。
  11. 【請求項11】 低反射層の上に防汚層を形成する請求
    項10に記載の反射防止部材の製造方法。
  12. 【請求項12】 透明窓部となる箇所以外に図柄層が形
    成されたものである請求項7〜11のいずれかに記載の
    反射防止部材の製造方法。
  13. 【請求項13】 透明基材と、透明基材の透明窓となる
    箇所の上に積層配置された相互の界面が凹凸形状を呈す
    る2層の反射防止構成層と、2層の反射防止構成層上に
    配置されたハードコート層と、ハードコート層の上に配
    置された反射防止層とを備え、反射防止層が形成された
    透明窓となる箇所の界面の平均表面粗さRaが2.0〜
    150nmであり、透明窓となる箇所において曲率半径
    が40mm以上の表面側に凸となる曲面または平坦面で
    あることを特徴とする反射防止部材。
  14. 【請求項14】 基体シート上に相互の界面が凹凸形状
    を呈する2層の反射防止構成層が少なくとも形成され、
    透明窓となる箇所のうちの視認領域と、透明窓となる箇
    所のうちの視認領域の周囲の周囲領域とで、凹凸形状が
    異なることを特徴とする反射防止転写材。
  15. 【請求項15】 基体シート上に少なくとも反射防止層
    が直接または離型層を介して設けられ、基体シートの表
    面または離型層表面の平均表面粗さRaが、2.0〜1
    50nmであるとともに、反射防止層あるいは離型層の
    基体シートとは反対側の面の透明窓となる箇所に、相互
    の界面が凹凸形状を呈する2層の反射防止構成層が少な
    くとの積層されていることを特徴とする反射防止転写
    材。
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