JP2002200950A - 乗員保護装置 - Google Patents

乗員保護装置

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JP2002200950A
JP2002200950A JP2000401669A JP2000401669A JP2002200950A JP 2002200950 A JP2002200950 A JP 2002200950A JP 2000401669 A JP2000401669 A JP 2000401669A JP 2000401669 A JP2000401669 A JP 2000401669A JP 2002200950 A JP2002200950 A JP 2002200950A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】走行方向前方の物体との衝突を回避し、或いは
衝突を軽減すると共に、乗員を適切に拘束して前方への
移動を抑制防止する。 【解決手段】レーザレーダ等により走行方向前方の物体
との距離L及び相対速度Vrを検出し、相対速度Vrに
対する距離Lが衝突回避可能な領域にあるときには、シ
ートベルトを固定して乗員を或る程度拘束すると共に、
衝突を回避可能な制動力を車両に作用させ、相対速度V
rに対する距離Lが衝突回避不可能な領域にあるときに
は、シートベルトを強制的に巻取って乗員をしっかりと
拘束すると共に最大制動力を車両に作用させて衝突を軽
減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば自車両の
走行方向前方に物体が検出されたら、その物体と衝突し
ないようにして、或いはその物体との衝突に備えて乗員
を保護する乗員保護装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】このような乗員保護装置としては、例え
ば特開平6−286581号公報に記載されるものがあ
る。この乗員保護装置は、一つのシートベルトに対し
て、二つの強制巻取り装置、所謂プリテンショナーを装
備し、衝突を予測したら、第1のプリテンショナーによ
って衝突回避操作可能なるように乗員を拘束し、衝突を
検出したら、第2のプリテンショナーによって乗員をし
っかりと拘束する。これにより、衝突予測から衝突検出
までの間、乗員は或る程度拘束されながらも衝突回避操
作を行うことができ、衝突が検出されたらしっかりと拘
束された保護される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の乗員保護装置は、単にシートベルトで乗員を拘束す
るだけであり、例えば制動に関しては乗員任せであるた
め、衝突を予測し、しかしながら衝突を回避できるとき
に、乗員による十分な制動力が得られなかったり、衝突
を回避できないときに、更に制動力を増して衝突を軽減
することができなかったりする可能性がある。
【0004】本発明は、これらの諸問題を解決すべく開
発されたものであり、シートベルトで乗員を拘束すると
共に衝突を回避できる、或いは衝突を軽減することがで
きる乗員保護装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のうち請求項1に係る乗員保護装置は、自車
両の走行方向前方の物体を検出し、自車両から当該物体
までの距離及び自車両と当該物体との相対速度を検出す
る距離及び相対速度検出手段と、制動力を制御する制動
力制御手段と、シートベルト巻取り装置を具備した乗員
拘束手段と、前記距離及び相対速度検出手段で検出され
た走行方向前方の物体との距離及び相対速度に応じて、
前記乗員拘束手段の作動状態を制御すると共に車両に所
定の制動力が作用するように前記制動力制御手段に指令
する乗員保護制御手段とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0006】また、本発明のうち請求項2に係る乗員保
護装置は、前記請求項1の発明において、前記乗員拘束
手段は、シートベルト巻取り装置を固定状態とする巻取
り装置固定手段を備え、前記乗員保護制御手段は、前記
距離及び相対速度検出手段で検出された走行方向前方の
物体との距離及び相対速度が、前記制動力制御手段によ
って制御された制動力で前記走行方向前方の物体との衝
突を回避できる領域にあるとき、前記巻取り装置固定手
段によってシートベルト巻取り装置を固定状態としてか
ら、当該走行方向前方の物体との距離及び相対速度に応
じた制動力が車両に作用するように前記制動力制御手段
に指令することを特徴とするものである。
【0007】また、本発明のうち請求項3に係る乗員保
護装置は、前記請求項1又は2の発明において、前記乗
員拘束手段は、シートベルト巻取り装置を作動してシー
トベルトを強制的に巻取る強制巻取り手段を備え、前記
乗員保護制御手段は、前記距離及び相対速度検出手段で
検出された走行方向前方の物体との距離及び相対速度
が、前記制動力制御手段によって制御された制動力で前
記走行方向前方の物体との衝突を回避できない領域にあ
るとき、前記強制巻取り手段によってシートベルトを強
制的に巻取ってから、最大制動力が車両に作用するよう
に前記制動力制御手段に指令することを特徴とするもの
である。
【0008】また、本発明のうち請求項4に係る乗員保
護装置は、前記請求項1の発明において、前記乗員拘束
手段は、シートベルト巻取り装置を固定状態とする巻取
り装置固定手段と、シートベルト巻取り装置を作動して
シートベルトを強制的に巻取る強制巻取り手段とを備
え、前記乗員保護制御手段は、前記距離及び相対速度検
出手段で検出された走行方向前方の物体との距離及び相
対速度が、前記制動力制御手段によって制御された制動
力で前記走行方向前方の物体との衝突を回避できる領域
にあるとき、前記巻取り装置固定手段によってシートベ
ルト巻取り装置を固定状態としてから、当該走行方向前
方の物体との距離及び相対速度に応じた制動力が車両に
作用するように前記制動力制御手段に指令し、前記距離
及び相対速度検出手段で検出された走行方向前方の物体
までの距離が、前記制動力制御手段によって制御された
制動力で前記走行方向前方の物体との衝突を回避できる
領域の距離より短いか、又は当該距離及び相対速度検出
手段で検出された走行方向前方の物体との相対速度が、
当該制動力制御手段によって制御された制動力で前記走
行方向前方の物体との衝突を回避できる領域の相対速度
より速く、走行方向前方の物体との衝突を回避できない
領域にあるとき、前記強制巻取り手段によってシートベ
ルトを強制的に巻取ってから、最大制動力が車両に作用
するように前記制動力制御手段に指令することを特徴と
するものである。
【0009】
【発明の効果】而して、本発明のうち請求項1に係る乗
員保護装置によれば、自車両の走行方向前方の物体を検
出し、自車両から当該物体までの距離及び自車両と当該
物体との相対速度を検出し、当該走行方向前方の物体と
の距離及び相対速度に応じて、乗員拘束手段の作動状態
を制御すると共に車両に所定の制動力が作用するように
制動力制御手段に指令する構成としたため、前記走行方
向前方の物体との距離及び相対速度が、制動によって衝
突回避できる領域にあるときにシートベルト巻取り装置
を固定すると共に当該走行方向前方の物体との距離及び
相対速度に応じた制動力が車両に作用するようにした
り、当該走行方向前方の物体との距離及び相対速度が、
制動によって衝突不可避な領域にあるときにシートベル
トを強制的に巻取ると共に最大制動力が車両に作用する
ようにしたりすることにより、乗員を拘束しながら、衝
突を回避する、或いは衝突を軽減することができる。
【0010】また、本発明のうち請求項2に係る乗員保
護装置によれば、走行方向前方の物体との距離及び相対
速度が、制動力制御手段によって制御された制動力で当
該走行方向前方の物体との衝突を回避できる領域にある
とき、巻取り装置固定手段によってシートベルト巻取り
装置を固定状態としてから、当該走行方向前方の物体と
の距離及び相対速度に応じた制動力が車両に作用するよ
うに制動力制御手段に指令する構成としたため、制動力
制御装置によって十分な制動力を得て衝突を回避するこ
とが可能となると共に、万が一に備えて、乗員を或る程
度拘束することができる。
【0011】また、本発明のうち請求項3に係る乗員保
護装置によれば、走行方向前方の物体との距離及び相対
速度が、制動力制御手段によって制御された制動力で当
該走行方向前方の物体との衝突を回避できない領域にあ
るとき、強制巻取り手段によってシートベルトを強制的
に巻取ってから、最大制動力が車両に作用するように制
動力制御手段に指令する構成としたため、衝突を軽減す
ることができると共に、乗員をしっかりと拘束して保護
することができる。
【0012】また、本発明のうち請求項4に係る乗員保
護装置によれば、走行方向前方の物体との距離及び相対
速度が、制動力制御手段によって制御された制動力で当
該走行方向前方の物体との衝突を回避できる領域にある
とき、巻取り装置固定手段によってシートベルト巻取り
装置を固定状態としてから、当該走行方向前方の物体と
の距離及び相対速度に応じた制動力が車両に作用するよ
うに制動力制御手段に指令し、走行方向前方の物体まで
の距離が、制動力制御手段によって制御された制動力で
当該走行方向前方の物体との衝突を回避できる領域の距
離より短いか、又は走行方向前方の物体との相対速度
が、当該制動力制御手段によって制御された制動力で当
該走行方向前方の物体との衝突を回避できる領域の相対
速度より速く、走行方向前方の物体との衝突を回避でき
ない領域にあるとき、強制巻取り手段によってシートベ
ルトを強制的に巻取ってから、最大制動力が車両に作用
するように制動力制御手段に指令する構成としたため、
衝突回避可能なときには制動力制御装置によって十分な
制動力を得て衝突を回避することが可能となると共に、
万が一に備えて、乗員を或る程度拘束し、衝突不可避な
ときには衝突を軽減することができると共に、乗員をし
っかりと拘束して保護することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は本発明の乗員保護装置を展
開した先行車両追従走行制御装置付き車両のシステム構
成図である。この先行車両追従走行制御装置では、自車
両に先行する前方車両に対し、適切な車間距離を維持し
ながら、当該前方車両に追従して走行できるように、各
車輪1への制動力及びエンジンの出力、つまり駆動力を
制御できる構成を備えている。このうち、各車輪1への
制動力は、ホイールシリンダ2への制動流体圧を、制動
流体圧コントロールユニット3からの指令値に基づいて
制動流体圧アクチュエータで創成することによって制御
される。また、エンジンの出力、即ち駆動力は、エンジ
ンコントロールユニット4からの指令値に基づいて、ス
ロットルバルブの開度をスロットルアクチュエータ8に
よって調整することによって制御される。なお、図中の
符号6は各車輪の回転速度を検出する車輪速度センサで
ある。
【0014】また、車両の前方には、距離検出手段とし
てのレーザレーダ9が設けられている。このレーザレー
ダ9はレーダコントロールユニット10によって操作さ
れ、検出した自車両前方の距離情報から走行方向前方の
物体、主として先行車両の検出と、その走行方向前方物
体までの測距、例えば車間距離及びその車間距離の変化
率から走行方向前方物体との相対速度の検出が行われ
る。
【0015】また、この車両の各座席に備えられたシー
トベルト11は、既存のように巻取り装置12によって
巻取られるが、この巻取り装置12内には、巻取り装置
12自体を固定する巻取り固定装置13、所謂ELR
(Emergency Locking Retractor )と、シートベルト1
1を強制的に巻取る強制巻取り装置14、所謂プリテン
ショナーとが併設されている。これら巻取り固定装置1
3や強制巻取り装置14の夫々は、従来既存のものと同
様であるが、本実施形態では一つの巻取り装置12内に
それらを併設した。この巻取り固定装置13及び強制巻
取り装置14は、シートベルトコントロールユニット1
5からの制御信号によって作動したり、或いは作動解除
したりする。
【0016】そして、走行制御装置16は、前記車輪速
度センサ6で検出された車輪速度、レーザレーダ9及び
レーダコントロールユニット10で検出された走行方向
前方物体との距離及び相対速度を読込み、先行車両追従
制御を行うと共に、必要に応じて減速指令を前記制動流
体圧コントロールユニット3に向けて出力したり、加速
指令を前記エンジンコントロールユニット4に向けて出
力したり、或いは走行方向前方物体と衝突の可能性があ
る場合には乗員拘束のための指令を前記シートベルトコ
ントロールユニット15に向けて出力したりする。
【0017】次に、前記走行制御装置16で行われる先
行車両追従制御を含む統括的な演算処理について図2の
フローチャートに従って説明する。この走行制御装置1
6は、例えばマイクロコンピュータなどの演算処理装置
を備えており、その演算処理装置内で所定のサンプリン
グ時間(この場合は10msec. )毎にタイマ割込処理さ
れる。なお、このフローチャートでは、特に通信のため
のステップを設けていないが、例えばフローチャート中
で得られた情報は随時記憶装置に記憶されるし、必要な
情報は随時記憶装置から読出される。また、各装置間も
相互通信を行っており、必要な情報は、主として制御を
司っている装置から常時読み込まれ、送られてきた情報
は、随時記憶装置に記憶される。
【0018】この演算処理のステップS1では、前記レ
ーザレーダ9及びレーダコントロールユニット10で検
出された走行方向前方物体との距離L及び相対速度Vr
を読込む。次にステップS2に移行して、前記ステップ
S1で読込んだ相対速度Vrに対する距離Lが後述する
領域1、つまり前記制動流体圧コントロールユニット3
で制御された制動力によって、走行方向前方の物体との
衝突を回避できる領域にあるときにはステップS3に移
行し、そうでない場合にはステップS4に移行する。
【0019】前記ステップS3では、前記ステップS1
で読込んだ相対速度Vrに対する距離Lが後述する領域
1、つまり前記制動流体圧コントロールユニット3で制
御された制動力では、走行方向前方の物体との衝突を回
避できない領域にあるときにはステップS5に移行し、
そうでない場合にはステップS6に移行する。前記ステ
ップS5では、前記強制巻取り装置14の作動指令を前
記シートベルトコントロールユニット15に向けて出力
してからステップS7に移行する。
【0020】前記ステップS7では、各ホイールシリン
ダ2に最大制動流体圧が作用するように、つまり車両に
最大制動力が作用するように最大制動流体圧発生指令を
前記制動流体圧コントロールユニット3に向けて出力し
てからメインプログラムに復帰する。また、前記ステッ
プS6では、前記巻取り固定装置13の作動指令を前記
シートベルトコントロールユニット15に向けて出力し
てからステップS8に移行する。
【0021】前記ステップS8では、前記ステップS1
で読込んだ相対速度Vr、距離Lに応じた目標制動力を
算出してからステップS9に移行する。この場合は、制
御された制動力で走行方向前方物体との衝突を回避でき
るものの、当該走行方向前方物体との衝突を予測してい
るのであるから、例えば当該走行方向前方物体の手前で
停止できる目標制動力を算出する。
【0022】前記ステップS9では、前記ステップS8
で算出した目標制動力を達成する制動流体圧発生指令を
前記制動流体圧コントロールユニット3に向けて出力し
てからメインプログラムに復帰する。一方、前記ステッ
プS4では、前記巻取り固定装置13の作動解除指令を
前記シートベルトコントロールユニット15に向けて出
力してからステップS10に移行する。
【0023】前記ステップS10では、前記ステップS
1で読込んだ相対速度Vr、距離Lに応じた目標制動力
を算出してからステップS11に移行する。この場合
は、走行方向前方物体との衝突を予測していないので、
例えば先行車両との車間距離を一定に保持できるような
目標制動力を算出する。前記ステップS11では、前記
ステップS10で算出した目標制動力を達成する制動流
体圧発生指令を前記制動流体圧コントロールユニット3
に向けて出力してからメインプログラムに復帰する。
【0024】次に、前記図2の演算処理のステップS2
又はステップS3で用いられる制御マップについて説明
する。この領域1及び領域2は、共に走行方向前方物体
との衝突が予測される領域であり、例えば図3に示すよ
うに横軸に走行方向前方物体との相対速度をとり、縦軸
に走行方向前方物体との距離をとったとき、例えば走行
方向前方物体の手前で自車両を停止するための距離は走
行方向前方物体との相対速度のほぼ二乗に比例するか
ら、下に凸の二次曲線で仕切られる。このうち、領域2
は、自車両で発生可能な最大制動力をもってしても、走
行方向前方物体との衝突を回避できない領域である。ま
た、領域1は、自車両で発生可能な制動力で走行方向前
方物体との衝突を回避可能な領域である。二つの領域を
比較すると、領域2は、領域1に対し、走行方向前方物
体との距離が短いか、若しくは走行方向前方物体との相
対速度が速いかで設定可能である。
【0025】従って、前記図2の演算処理によれば、走
行方向前方物体との距離L及び相対速度Vrが前記領域
1にあるとき、即ち制御された制動力で走行方向前方物
体との衝突を回避できる領域にあるときには、ステップ
S2からステップS3を経てステップS6に移行し、こ
こで前記シートベルトコントロールユニット15に向け
て指令を出力することにより巻取り固定装置13を作動
して乗員を或る程度拘束し、然る後、ステップS8及び
ステップS9で走行方向前方物体との衝突を回避可能な
目標制動力を設定し、それに必要な制動流体圧を発生す
るように制動流体圧コントロールユニット3に指令を出
力する。従って、乗員は衝突を回避する或る程度の操作
を行うことができ、更に衝突を回避する制動力が車両に
作用する。このとき、シートベルト巻取り装置12を巻
取り固定装置13で固定してから制動力を作用させるた
め、乗員は減速度が作用する前に拘束され、身体の前方
への移動を抑制防止することができる。
【0026】更に、この状態から走行方向前方物体との
距離Lが短くなるか、若しくは相対速度Vrが速くなっ
て、当該走行方向前方物体との距離L及び相対速度Vr
が前記領域2になったら、即ち制御された制動力では走
行方向前方物体との衝突を回避できない領域なったとき
には、ステップS2からステップS3を経てステップS
5に移行し、ここで前記シートベルトコントロールユニ
ット15に向けて指令を出力することにより強制巻取り
装置14を作動して乗員をしっかり拘束し、然る後、ス
テップS7で最大制動流体圧発生指令を制動流体圧コン
トロールユニット3に出力する。従って、乗員はしっか
りと拘束され、その後に、車両には最大制動力が作用す
るため、身体の前方への移動を防止すると共に、衝突を
軽減することが可能となる。
【0027】一方、走行方向前方物体との衝突を回避
し、当該走行方向前方物体との相対速度Vrに対する距
離Lが前記領域1から外れたらステップS4に移行して
前記巻取り固定装置13の作動解除指令を出力し、次の
ステップS10及びステップS11で先行車両との車間
距離を適切に保持する目標制動力を設定し、それに必要
な制動流体圧を発生するように制動流体圧コントロール
ユニット3に指令を出力する。これにより、自車両は再
び先行車両に追従して走行することができる。
【0028】以上より、前記レーザレーダ9及びレーダ
コントロールユニット10及び図2の演算処理のステッ
プS1が本発明の距離及び相対速度検出手段を構成し、
以下同様に、前記制動流体圧コントロールユニット3が
制動力制御手段を構成し、前記シートベルト11、シー
トベルト巻取り装置12、巻取り固定装置13、強制巻
取り装置14、シートベルトコントロールユニット15
が乗員拘束手段を構成し、前記走行制御装置16内で行
われる図2の演算処理のステップS1〜ステップS9が
乗員保護制御手段を構成し、前記巻取り固定装置13が
巻取り装置固定手段を構成し、前記強制巻取り装置14
が強制巻取り手段を構成している。
【0029】なお、前記実施形態では、衝突回避又は衝
突軽減を行わないときに巻取り固定装置の作動解除指令
のみを行っている。ここで、強制巻取り装置の作動解除
を平行して行ってもよいが、インフレータに点火してガ
ス圧でシートベルトを巻取るものの場合、一度作動して
しまうと、その作動を解除しても再び使用することはで
きない。
【0030】また、前記実施形態では、衝突回避又は衝
突軽減を行わないときに先行車両追従走行を行っている
が、この制御態様は本発明の必須要件ではない。また、
前記実施形態では、夫々の演算処理装置にマイクロコン
ピュータを用いたが、これに代えて各種の論理回路を用
いることも可能である。また、レーザレーダに代えて、
ミリ波レーダなどの各種のレーダを使用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の乗員保護装置の一実施形態を示す車両
構成図である。
【図2】図1の走行制御装置で行われる乗員保護制御の
フローチャートである。
【図3】図2の演算処理で用いられる制御マップであ
る。
【符号の説明】
1は車輪 2はホイールシリンダ 3は制動流体圧コントロールユニット 4はエンジンコントロールユニット 6は車輪速度センサ 8はスロットルアクチュエータ 9はレーザレーダ 10はレーダコントロールユニット 11はシートベルト 12はシートベルト巻取り装置 13は巻取り固定装置 14は強制巻取り装置 15はシートベルトコントロールユニット 16は走行制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B60R 22/46 B60R 22/46 22/48 22/48 B

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自車両の走行方向前方の物体を検出し、
    当該物体との距離及び相対速度を検出する距離及び相対
    速度検出手段と、制動力を制御する制動力制御手段と、
    シートベルト巻取り装置を具備した乗員拘束手段と、前
    記距離及び相対速度検出手段で検出された走行方向前方
    の物体との距離及び相対速度に応じて、前記乗員拘束手
    段の作動状態を制御すると共に車両に所定の制動力が作
    用するように前記制動力制御手段に指令する乗員保護制
    御手段とを備えたことを特徴とする乗員保護装置。
  2. 【請求項2】 前記乗員拘束手段は、シートベルト巻取
    り装置を固定状態とする巻取り装置固定手段を備え、前
    記乗員保護制御手段は、前記距離及び相対速度検出手段
    で検出された走行方向前方の物体との距離及び相対速度
    が、前記制動力制御手段によって制御された制動力で前
    記走行方向前方の物体との衝突を回避できる領域にある
    とき、前記巻取り装置固定手段によってシートベルト巻
    取り装置を固定状態としてから、当該走行方向前方の物
    体との距離及び相対速度に応じた制動力が車両に作用す
    るように前記制動力制御手段に指令することを特徴とす
    る請求項1に記載の乗員保護装置。
  3. 【請求項3】 前記乗員拘束手段は、シートベルト巻取
    り装置を作動してシートベルトを強制的に巻取る強制巻
    取り手段を備え、前記乗員保護制御手段は、前記距離及
    び相対速度検出手段で検出された走行方向前方の物体と
    の距離及び相対速度が、前記制動力制御手段によって制
    御された制動力で前記走行方向前方の物体との衝突を回
    避できない領域にあるとき、前記強制巻取り手段によっ
    てシートベルトを強制的に巻取ってから、最大制動力が
    車両に作用するように前記制動力制御手段に指令するこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載の乗員保護装置。
  4. 【請求項4】 前記乗員拘束手段は、シートベルト巻取
    り装置を固定状態とする巻取り装置固定手段と、シート
    ベルト巻取り装置を作動してシートベルトを強制的に巻
    取る強制巻取り手段とを備え、前記乗員保護制御手段
    は、前記距離及び相対速度検出手段で検出された走行方
    向前方の物体との距離及び相対速度が、前記制動力制御
    手段によって制御された制動力で前記走行方向前方の物
    体との衝突を回避できる領域にあるとき、前記巻取り装
    置固定手段によってシートベルト巻取り装置を固定状態
    としてから、当該走行方向前方の物体との距離及び相対
    速度に応じた制動力が車両に作用するように前記制動力
    制御手段に指令し、前記距離及び相対速度検出手段で検
    出された走行方向前方の物体までの距離が、前記制動力
    制御手段によって制御された制動力で前記走行方向前方
    の物体との衝突を回避できる領域の距離より短いか、又
    は当該距離及び相対速度検出手段で検出された走行方向
    前方の物体との相対速度が、当該制動力制御手段によっ
    て制御された制動力で前記走行方向前方の物体との衝突
    を回避できる領域の相対速度より速く、走行方向前方の
    物体との衝突を回避できない領域にあるとき、前記強制
    巻取り手段によってシートベルトを強制的に巻取ってか
    ら、最大制動力が車両に作用するように前記制動力制御
    手段に指令することを特徴とする請求項1に記載の乗員
    保護装置。
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