JP2002200544A - パイプ内外面研磨機 - Google Patents

パイプ内外面研磨機

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JP2002200544A
JP2002200544A JP2000402142A JP2000402142A JP2002200544A JP 2002200544 A JP2002200544 A JP 2002200544A JP 2000402142 A JP2000402142 A JP 2000402142A JP 2000402142 A JP2000402142 A JP 2000402142A JP 2002200544 A JP2002200544 A JP 2002200544A
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polishing
pipe
polishing member
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JP2000402142A
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English (en)
Inventor
Kazuya Shimizu
和也 清水
Susumu Koeda
進 小枝
Fumito Watanabe
文人 渡邉
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Fuji Kuki KK
Fuji Air Tools Co Ltd
Original Assignee
Fuji Kuki KK
Fuji Air Tools Co Ltd
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Publication date
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  • Grinding Of Cylindrical And Plane Surfaces (AREA)
  • Constituent Portions Of Griding Lathes, Driving, Sensing And Control (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パイプ(P) の内外周を同時に均一に研磨でき
るようにして研磨の作業性を高め、作業時間やコストの
低減を可能とする。 【解決手段】 パイプ(P) の端部の内周面と外周面とに
それぞれ研磨部材(4,5)を圧接した状態で保持しなが
ら、該研磨部材(4,5) を自転と同時に公転させる構造と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パイプの内周面と
外周面を同時に研磨するパイプ内外面研磨機に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来より、パイプの内周面と外周面を研
磨する場合、一般に小型のグラインダーを用いて、内周
面と外周面を別々に研磨している。また、パイプの外周
面は、ベルトグラインダ(例えば特開2000−117
611号公報参照)を用いて研磨する場合もある。
【0003】このような作業は、例えばボイラーの熱交
換器に多数設けられている伝熱管にU字管(伝熱管同士
を連通させるように180°湾曲した管継手)を溶接す
る際の前作業として行われている。この場合の溶接とし
ては開先溶接が行われ、溶接ビードが伝熱管の外周面だ
けでなく、内周面にも形成されるため、伝熱管の内外周
を研磨することにより溶接状態を良好にして、充分な溶
接品質が得られるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、伝熱管の研
磨は熱交換器の移設時や補修時にも行われることがあ
り、このような場合、一般に伝熱管の全数(数千本から
数万本)に対して内外周を研磨する必要がある。しか
し、設置されている熱交換器について全ての伝熱管の端
部を内外周とも手作業で別々に研磨するのは莫大な労力
が必要で、時間やコストに無駄が多くなってしまう。し
かも、作業にかなりの時間を費やしても、従来のように
伝熱管の内外周を別々に手作業で研磨していると、全て
の伝熱管について一定の仕上げ精度を得ることは非常に
困難であり、充分な溶接品質を保証できないおそれがあ
った。特に、熱交換器の補修時には伝熱管に錆やスラッ
ジが付着しているため、これらを除去して均一に仕上げ
るのは極めて困難であった。
【0005】本発明は、このような問題点に鑑みて創案
されたものであり、その目的とするところは、パイプの
内外周を短時間で均一に研磨できるようにすることであ
り、ひいては熱交換器の補修時などの作業性を高め、時
間やコストの削減を可能とすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、パイプ(P) の
内周面と外周面とにそれぞれローラ状の研磨部材(4,5)
を圧接した状態で保持しながら、該研磨部材(4,5) を自
転と同時に公転させるようにしたものである。
【0007】具体的に、本発明が講じた第1の解決手段
は、パイプ(P) の内外面を研磨するパイプ内外面研磨機
を前提としている。そして、このパイプ内外面研磨機
(1) は、パイプ(P) の内面を研磨するローラ状の内面研
磨部材(4) と、パイプ(P) の外面を研磨するローラ状の
外面研磨部材(5) と、内面研磨部材(4) がパイプ(P) の
内面に圧接し、外面研磨部材(5) がパイプ(P) の外面に
圧接した状態で各研磨部材(4,5) を自転させながらパイ
プ(P) を中心として公転させる研磨機構(3) と、該研磨
機構(3) に連結されて両研磨部材(4,5) を駆動する駆動
機構(9) とを備えている。
【0008】また、本発明が講じた第2の解決手段は、
上記第1の解決手段において、上記研磨機構(3) を、内
面研磨部材(4) がパイプ(P) の内面に圧接するとともに
外面研磨部材(5) がパイプ(P) の外面に圧接した状態で
各研磨部材(4,5) を保持する保持部(6) と、内面研磨部
材(4) 及び外面研磨部材(5) をそれぞれ自転させる研磨
部材自転部(7) と、上記保持部(6) の全体をパイプ(P)
を中心として回転させることにより内面研磨部材(4) と
外面研磨部材(5) をパイプ(P) の中心に対して公転させ
る研磨部材公転部(8) とを備えた構成としたものであ
る。
【0009】また、本発明が講じた第3の解決手段は、
上記第2の解決手段において、駆動機構(9) が、駆動モ
ータ(20)と、該駆動モータ(20)の出力を研磨部材公転部
(8)を介して研磨部材(4,5) に伝達する第1動力伝達部
(30)と、該駆動モータ(20)の出力を研磨部材自転部(7)
を介して研磨部材(4,5) に伝達する第2動力伝達部(40)
とを備えている構成としたものである。
【0010】また、本発明が講じた第4の解決手段は、
上記第3の解決手段において、第1動力伝達部(30)が駆
動モータ(20)の出力回転を減速して研磨部材(4,5) に伝
達する一方、第2動力伝達部(40)が駆動モータ(20)の出
力回転を増速して研磨部材(4,5) に伝達するように構成
したものである。
【0011】また、本発明が講じた第5の解決手段は、
上記第3または第4の解決手段において、駆動モータ(2
0)としてエアーモータを用いるようにしたものである。
【0012】また、本発明が講じた第6の解決手段は、
上記第2ないし第5のいずれか1の解決手段において、
保持部(6) を、内面研磨部材(4) と外面研磨部材(5) の
間隔を調整できるように構成し、内面研磨部材(4) と外
面研磨部材(5) を、パイプ(P) の壁面を挟んでそれぞれ
内周面と外周面に圧接する研磨位置と、研磨位置よりも
両研磨部材(4,5) の間隔が広くなるように変位した非研
磨位置とに設定可能に構成したものである。
【0013】また、本発明が講じた第7の解決手段は、
上記第6の解決手段において、保持部(6) が、内面研磨
部材(4) を保持する第1アーム(56,59) と、外面研磨部
材(5) を保持する第2アーム(57,58) と、両アーム(56,
57,58,59) を揺動可能に支持する支点軸(41,53,54)と、
第1アーム(56,59) 及び第2アーム(57,58) の揺動側端
部(56a,57a) に連結されたリンクアーム(61c,62)と、両
研磨部材(4,5) を上記研磨位置と非研磨位置とに設定可
能な位置設定手段(61,66) とを備えている構成としたも
のである。
【0014】また、本発明が講じた第8の解決手段は、
上記第7の解決手段において、位置設定手段(61,66)
が、第1アーム(56,59) と第2アーム(57,58) とを両研
磨部材(4,5) がパイプ(P) の壁面に圧接する方向へ付勢
する付勢手段(66)を備えている構成としたものである。
【0015】また、本発明が講じた第9の解決手段は、
上記第1ないし第8のいずれか1の解決手段において、
内面研磨部材(4) と外面研磨部材(5) をパイプ(P) の外
部からその軸方向に沿って該パイプ(P) の壁面を挟んで
対向した位置へ案内し、パイプ(P) の中心と研磨機構
(3) の中心とを一致させる案内機構(70)を備えている構
成としたものである。
【0016】また、本発明が講じた第10の解決手段
は、上記第9の解決手段において、案内機構(70)が、パ
イプ(P) の外周面に接するように構成された3本以上の
ローラ(74)と、各ローラ(74)をパイプ(P) の径方向内方
へ向かって付勢する付勢手段(77)とを備えている構成と
したものである。
【0017】また、本発明が講じた第11の解決手段
は、上記第1ないし第10のいずれか1の解決手段にお
いて、研磨機構(3) を回転可能に支持する本体ケーシン
グ(11)を備えるとともに、該本体ケーシング(11)内に上
記研磨機構(3) を駆動する駆動機構(9) が収納されて、
該駆動機構(9) がケーシング(11)内で自転することによ
り研磨部材(4,5) が自転しながら公転するように構成さ
れている一方、該ケーシング(11)に、作業者が保持する
ための支持ハンドル(12)が設けられている構成としたも
のである。
【0018】−作用− 上記第1の解決手段では、パイプ(P) の内周面に内面研
磨部材(4) が圧接するとともに、パイプ(P) の外周面に
外面研磨部材(5) が圧接した状態で、各研磨部材(4,5)
が自転しながら公転する。このため、パイプ(P) の内周
面が内面研磨部材(4) で研磨されると同時に、パイプ
(P) の外周面が外面研磨部材(5) で研磨される。そし
て、内面研磨部材(4) 及び外面研磨部材(5) をパイプ
(P) の周方向に所定回数走行させると、パイプ(P) の内
外面の研磨が完了する。
【0019】また、上記第2の解決手段では、両研磨部
材(4,5) をパイプ(P) の内外面に圧接する状態で保持す
る保持部(6) 自体がパイプ(P) を中心として回転するこ
とにより両研磨部材(4,5) がパイプ(P) に対して公転
し、同時に各研磨部材(4,5) が自転することで、上記第
1の解決手段の動作が行われる。
【0020】また、上記第3の解決手段では、一つの駆
動モータ(20)の回転力が第1動力伝達部(30)から研磨部
材公転部(8) を介して各研磨部材(4,5) に伝えられると
ともに、第2動力伝達部(40)から研磨部材自転部(7) を
介して各研磨部材(4,5) にも伝達される。そして、この
ように一つの駆動モータ(20)の駆動力により、研磨部材
公転部(8) を介して各研磨部材(4,5) が公転するととも
に、研磨部材自転部(7) を介して各研磨部材(4,5) が自
転する。
【0021】また、上記第4、第5の解決手段では、駆
動モータ(20)の回転が第1動力伝達部(30)で減速されて
研磨部材公転部(8) から各研磨部材(4,5) に伝達される
一方、該駆動モータ(20)の回転は第2動力伝達部(40)で
増速されて研磨部材自転部(7) から各研磨部材(4,5) に
伝達される。このため、パイプ(P) の内外周の研磨部材
(4,5) は、高速で自転しながら低速でパイプ(P) の周り
を公転する。
【0022】また、上記第6の解決手段では、内面研磨
部材(4) と外面研磨部材(5) の間隔を調整可能にしてお
り、内面研磨部材(4) と外面研磨部材(5) の間隔を広げ
た非研磨位置に設定した状態と、内面研磨部材(4) と外
面研磨部材(5) がパイプ(P)の壁面を挟んでそれぞれ内
周面と外周面に圧接する研磨位置とに設定できる。した
がって、両研磨部材(4,5) を非研磨位置に設定した状態
では、研磨機(1) を研磨対象のパイプ(P) に対して移動
させながら着脱する操作を行うことができ、両研磨部材
(4,5) を研磨位置に設定してパイプ(P) に圧接させたと
きにはパイプ(P) の内外周を研磨できる。
【0023】また、上記第7の解決手段では、両アーム
(56,57,58,59) を揺動させながらその位置を操作して両
研磨部材(4,5) を非研磨位置に設定すると、研磨機(1)
を研磨対象のパイプ(P) に対して着脱時に移動させる操
作を行える。また、両研磨部材(4,5) が研磨位置となる
ように両アーム(56,57,58,59) の位置を操作すると、両
研磨部材(4,5) を駆動してパイプ(P) の内外周を研磨で
きる。研磨終了後は、両研磨部材(4,5) が非研磨位置に
なるように再度両アーム(56,57,58,59) の位置を操作
し、研磨機(1) をパイプ(P) から抜き出す操作を行う。
【0024】また、上記第8の解決手段では、パイプ
(P) の研磨時に付勢手段(66)が作用して、両研磨部材
(4,5) がパイプ(P) の壁面に圧接した状態に保持され
る。
【0025】また、上記第9,第10の解決手段では、
案内機構(70)を利用して、内面研磨部材(4) と外面研磨
部材(5) をパイプ(P) の壁面を挟んで対向した位置に案
内する操作を行うことにより、パイプ(P) の中心と研磨
機構(3) の中心とが一致する。
【0026】そして、上記第10の解決手段では、3本
以上のローラ(74)がパイプ(P) の径方向内方へ向かって
付勢されるようにしているため、該ローラ(74)をパイプ
(P)の外面に沿わせながらパイプ(P) に押し込むと、各
ローラ(74)がパイプ(P) に密着し、パイプ(P) の中心と
研磨機構(3) の中心とが正確に一致する。
【0027】また、上記第11の解決手段では、作業者
が支持ハンドル(12)を持って研磨機(1) を操作する。具
体的には、作業者が研磨機(1) を持った状態で両研磨部
材(4,5) が加工対象のパイプ(P) の壁面を挟むようにし
てから、駆動機構(9) を作動させる。駆動機構(9) の動
作により、内面研磨部材(4) と外面研磨部材(5) がいず
れも自転しながらパイプ(P) の中心に対して公転し、パ
イプ(P) の内外周が同時に研磨される。
【0028】
【発明の効果】上記第1の解決手段によれば、内面研磨
部材(4) と外面研磨部材(5) とを自転させつつ公転させ
るようにしているので、パイプ(P) の内周面と外周面と
を別々に研磨せずに同時に仕上げることができる。この
ため、研磨作業を迅速に行うことができる。したがっ
て、上述した熱交換器の補修時などの作業性を高め、作
業時間やコストの削減が可能となる。
【0029】また、上記第2の解決手段によれば、内面
研磨部材(4) と外面研磨部材(5) とを保持部(6) で保持
しながら、この保持部(6) 自体がパイプ(P) を中心とし
て回転するようにしているので、簡単な構成で上記第1
の解決手段の動作を実現できる。
【0030】また、上記第3の解決手段によれば、一つ
の駆動モータ(20)で研磨部材自転部(7) と研磨部材公転
部(8) を駆動するようにして、2つの動作を一つのモー
タで行っているので、それぞれに専用の駆動モータを設
ける場合と比較して、装置の小型化や簡素化、さらに軽
量化が可能となる。
【0031】また、上記第4の解決手段によれば、パイ
プ(P) の内外周の研磨部材(4,5) が、高速で自転しなが
ら低速でパイプ(P) の周りを公転するため、パイプ(P)
の内外周の研磨を非常に安定した状態で精度よく行うこ
とができる。このため、研磨面をより均一に仕上げるこ
とが可能となる。
【0032】また、上記第5の解決手段によれば、駆動
モータ(20)にエアーモータを用いた研磨機を実用化でき
る。
【0033】また、上記第6の解決手段によれば、内面
研磨部材(4) と外面研磨部材(5) の間隔を調整可能にし
て、研磨位置と非研磨位置とに設定できるようにしてい
るので、各研磨部材(4,5) を非研磨位置にすれば研磨機
(1) をパイプ(P) に対して容易に脱着できる一方で、各
研磨部材(4,5) を研磨位置にすればパイプ(P) の研磨作
業を確実に行える。
【0034】また、上記第7の解決手段によれば、内面
研磨部材(4) と外面研磨部材(5) を研磨位置と非研磨位
置に設定する構成をリンク機構を用いて簡単に実用化で
き、しかも各研磨部材(4,5) の位置設定も確実に行うこ
とができる。
【0035】また、上記第8の解決手段によれば、リン
ク機構に付勢手段(66)を設けているので、パイプ(P) に
対して各研磨部材(4,5) をしっかりと圧接させながらパ
イプ(P) を確実に研磨できる。
【0036】また、上記第9の解決手段によれば、案内
機構(70)を用いることにより、パイプ(P) に対する研磨
機(1) の脱着を容易に行うことができ、パイプ(P) の中
心と研磨機構(3) の中心とを一致させて研磨作業を安定
して行える。
【0037】また、上記第10の解決手段によれば、複
数のローラ(74)を用いた簡単な構成で案内機構(70)を実
用化でき、しかも各研磨部材(4,5) をパイプ(P) の内外
周の所定の位置に正確に案内できる。
【0038】また、上記第11の解決手段によれば、作
業者が手に持って操作するハンドツールとしてのパイプ
内外面研磨機を実用化できる。したがって、ボイラーの
熱交換器など、すでに据え付けられている多数のパイプ
に対して内外周の研磨作業を行う際に、その作業性を飛
躍的に高めることができる。このため、作業時間や作業
コストなどを従来よりも大幅に低減できる。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態に係るパ
イプ内外面研磨機を図面に基づいて詳細に説明する。
【0040】−研磨機の構成− <全体構成>図1は、このパイプ内外面研磨機(1) の断
面構造図である。このパイプ内外面研磨機(1) は、パイ
プ(P) の内周面と外周面を同時に研磨するように構成さ
れており、作業者が手に持って操作する本体部(2) と、
この本体部(2) の先端側に設けられている研磨機構(3)
とを備えている。
【0041】研磨機構(3) は、パイプ(P) の内面を研磨
するローラ状の内面研磨部材(4) と、パイプ(P) の外面
を研磨するローラ状の外面研磨部材(5)(図8参照)と
を有し、内面研磨部材(4) がパイプ(P) の内面に圧接
し、外面研磨部材(5) がパイプ(P) の外面に圧接した状
態で、各研磨部材(4,5) を自転させながらパイプ(P) を
中心として公転させるように構成されている。
【0042】研磨機構(3) は、内面研磨部材(4) がパイ
プ(P) の内面に圧接し、外面研磨部材(5) がパイプ(P)
の外面に圧接した状態で各研磨部材(4,5) を保持する保
持部(6) と、内面研磨部材(4) 及び外面研磨部材(5) を
それぞれ自転させる研磨部材自転部(7) と、保持部(6)
をパイプ(P) に対して回転させることにより内面研磨部
材(4) と外面研磨部材(5) をパイプ(P) の中心に対して
公転させる研磨部材公転部(8) とを備えている。
【0043】上記本体部(2) は筒状の本体ケーシング(1
1)を備えている。本体ケーシング(11)は、パイプ(P) を
中心として研磨機構(3) を回転可能に支持するととも
に、その内部には、研磨機構(3) に連結されて両研磨部
材(4,5) を駆動する駆動機構(9) が収納されている。こ
の本体ケーシング(11)には、中心線を挟んで対向する位
置に、作業者がこのパイプ内外面研磨機(1) を保持する
ための支持ハンドル(12)が取り付けられている。支持ハ
ンドル(12)は、例えば硬質プラスチック製の棒状部材で
あり、内部に埋め込まれて一体化されたねじ軸(12a) が
先端から突出している。そして、このねじ軸(12a) を本
体ケーシング(11)のねじ孔に締め込み、さらにロックナ
ット(12b) を締め付けることにより、支持ハンドル(12)
が本体ケーシング(11)に固定されている。
【0044】<駆動機構>駆動機構(9) は、駆動モータ
であるエアーモータ(20)と、このエアーモータ(20)から
研磨部材公転部(8) に接続された第1動力伝達部(30)
と、エアーモータ(20)から研磨部材自転部(7) に接続さ
れた第2動力伝達部(40)とを備えている。第1動力伝達
部(30)はエアーモータ(20)の出力回転を減速して研磨部
材公転部(8)に伝達する一方、第2動力伝達部(40)はエ
アーモータ(20)の出力回転を増速して研磨部材自転部
(7) に伝達するように構成されている本体ケーシング(1
1)には、上記エアーモータ(20)と第1動力伝達部(30)と
が収納されている。図1の部分拡大図である図2,図3
に示すように、本体ケーシング(11)は、その内部空間
に、それぞれが筒状に形成された第1回転ケース(13)と
第2回転ケース(14)とを回転可能に支持している。第1
回転ケース(13)と第2回転ケース(14)はねじ結合により
一体化されている。そして、第1回転ケース(13)の図の
左側端部がボールベアリング(B1)を介して本体ケーシン
グ(11)に支持され、第2回転ケース(14)の図の右側端部
から突出した後述の回転軸(15)がボールベアリング(B2)
を介して本体ケーシング(11)に支持されている。
【0045】第1回転ケース(13)はエアーモータ(20)の
ケーシングを構成しており、その内部にはシリンダ(21)
とロータ(22)とが収納されている。また、第1回転ケー
ス(13)には、シリンダ(21)及びロータ(22)に対して図の
左側端部にエンドプレート(23)が装着され、右側端部に
エンドブロック(24)が装着されている。ロータ(22)は、
左右の両端部に出力軸(22a,22b) を有し、エンドプレー
ト(23)及びエンドブロック(24)は、それぞれボールベア
リング(B3,B4) によってロータ(22)の出力軸(22a,22b)
を支持している。また、シリンダ(21)とエンドプレート
(23)との間、及びシリンダ(21)とエンドブロック(24)と
の間にはスプリングピン(25a,25b) が装着され、シリン
ダ(21)、エンドプレート(23)及びエンドブロック(24)が
一体化されている。
【0046】上記シリンダ(21)は、エアーモータ(20)の
部分断面図である図4に示すように、ロータ(22)の中心
に対して偏心した内孔(21a) を有している。一方、上記
ロータ(22)は、シリンダ(21)の内孔(21a) よりも直径の
小さな円柱状の部材である。このロータ(22)の外周面に
は、軸方向に沿ってスリット(22c) が90°間隔で4カ
所に形成され、各スリット(22c) にはベーン(25)が装着
されている。
【0047】上記モータ(20)はロータリベーン型のエア
モータであり、各ベーン(25)は、エンドブロック(24)に
形成された空気通路(24a) を流れるエアーの圧力によ
り、ロータ(22)の外周面から突出する方向に付勢されて
いる。そして、ロータ(22)の回転時には、各ベーン(25)
の先端が常にシリンダ(21)の内面に接するようになって
いる。なお、エンドブロック(24)に空気通路(24a) を設
ける代わりに、スプリングなどの付勢手段を用いてベー
ン(25)をロータ(22)の外周面から突出する方向に付勢し
てもよい。
【0048】本体ケーシング(11)の内周面には、上記エ
ンドブロック(24)に対向するように周溝(11a) が形成さ
れている。この周溝(11a) には、本体ケーシング(11)の
外周面に形成されたエアー供給口(11b) が連通してい
る。また、本体ケーシング(11)の周溝(11a) は、第1回
転ケース(13)に形成された貫通孔(13a) から、エンドブ
ロック(24)に形成された空気通路(24a) を介して、シリ
ンダ(21)内に連通している。
【0049】一方、第1回転ケース(13)の内部には排気
スペース(13b) が形成され、この排気スペース(13b)
は、シリンダ(21)内の空間に連通し、シリンダ(21)の排
気孔(21b) から本体ケーシング(11)のエアー排出口(11
c) にも連通している。エアー排出口(11c) にはサイレ
ンサ(16)が装着されている。なお、本体ケーシング(11)
の内周面には、エアー供給口(11b) 及びエアー排出口(1
1c) の両側にOリング(17)が装着され、エアーの漏れを
防止している。
【0050】以上により、本体ケーシング(11)のエアー
供給口(管用テーパねじ)(11b) に、図示しないエアー
ホースを接続してエアーをシリンダ(21)内に供給する
と、空気圧によってベーン(25)がシリンダ(21)の内面に
圧接しながらロータ(22)が回転する。ロータ(22)の回転
に伴う排気は、上記サイレンサ(16)を通して外部に放出
される。
【0051】<動力伝達部>次に、第1動力伝達部(30)
について説明する。この第1動力伝達部(30)は、上記ロ
ータ(22)の出力軸(22a,22b) と同一中心線上に配置され
た3段減速機構であり、各段には遊星ギヤ機構(31a,31
b,31c) が用いられている。
【0052】1段目の遊星ギヤ機構(31a) は、軸直角断
面の構造図である図5に示すように、ロータ(22)の出力
軸(22b) に形成された太陽ギヤ(G1)と、この太陽ギヤ(G
1)の周囲に位置するように第2回転ケース(14)の内周面
に固定された内歯ギヤ(G2)と、太陽ギヤ(G1)と内歯ギヤ
(G2)とに噛み合うように配置された遊星ギヤ(G3)とから
構成されている。内歯ギヤ(G2)は、第2回転ケース(14)
に嵌合するスリーブの内周面に内歯車が形成されたもの
で、図3に示すように止めネジ(32)を用いて第2回転ケ
ース(14)に固定されている。
【0053】遊星ギヤ(G3)にはニードルローラーベアリ
ング(33a) を介してピン(33)が挿入されている。このピ
ン(33)は、遊星ギヤ(G3)の両面に突出しており、各突出
端部に第1、第2回転部材(34,35) が取り付けられてい
る。第1回転部材(34)はロータ(22)の出力軸(22b) が挿
通する内孔を中心に有し、その内孔の周囲がロータ(22)
の方向へ突出している。第1回転部材(34)は、この突出
した部分を軸(34a) として、第2回転ケース(14)にボー
ルベアリング(B5)を介して支持されている。
【0054】第2回転部材(35)は出力軸(35a) を有し、
内歯ギヤ(G3)の側方で第2回転ケース(14)に固定された
ベアリングケース(36)の中心部を貫通し、ボールベアリ
ング(B6)に支持されている。そして、この出力軸(35a)
を利用して第2の遊星ギヤ機構(31b) が構成され、さら
に第2の遊星ギヤ機構(31b) から突出する第3の出力軸
(37a) を利用して第3の遊星ギヤ機構(31c) が構成され
ている。なお、第2,第3の遊星ギヤ機構(31b,31c) の
詳細については説明を省略する。
【0055】上記第3の遊星ギヤ機構(31c) からは、第
2,第3の出力軸(35a,37a) よりも大径の回転軸(15)が
突出している。この回転軸(15)は、第2回転ケース(14)
における図の右側の端部に固定されたベアリングケース
(38)に、ボールベアリング(B7)を介して回転自在に支持
されている。この回転軸(15)は、本体ケーシング(11)の
右側端部においても2つのベアリング(B2)によって回転
自在に支持されている。
【0056】この回転軸(15)の軸端には、端部のボール
ベアリング(B2)を抜け止めするためのリテーナボルト(1
8)が取り付けられている。また、リテーナボルト(19)は
本体ケーシング(11)に固定されたカバー(19a) によって
覆われている。
【0057】以上の構成において、エアーモータ(20)に
エアーを供給すると、ロータ(22)が回転し、その回転が
各遊星ギヤ機構(31a,31b,31c) によって減速されなが
ら、最終段の遊星ギヤ機構(31c) から突出した回転軸(1
5)まで伝達される。ここで、本実施形態では本体ケーシ
ング(11)が作業者によって保持されるものであって、エ
アーモータ(20)を起動しても回転しないため、上記モー
タ(20)の回転時には遊星ギヤ(G3)が公転しながら内歯ギ
ヤ(G2)が自転する。内歯ギヤ(G2)は第2回転ケース(14)
に止めネジ(32)を用いて固定されているので、本体ケー
シング(11)に対して第2回転ケース(14)が回転すること
になる。そして、第2回転ケース(14)が第1回転ケース
(13)と一体化されているため、エアーモータ(20)を起動
したときには、第1回転ケース(13)も所定の回転数で回
転することとなる。なお、このように第2回転ケース(1
4)から第1回転ケース(13)へ回転力が伝達される際に、
両ケース(13,14) のネジ結合部は締まり勝手となるよう
に設定されている。
【0058】一方、エアーモータ(20)の回転を各研磨部
材に伝達する第2動力伝達部(40)は、上述したようにエ
アーモータ(20)の出力回転数を増加させる増速機構とし
て構成されている。この第2動力伝達部(40)は、内面研
磨部材(4) への動力伝達系統を示す拡大断面図である図
6と、外面研磨部材(5) への動力伝達系統を示す拡大断
面図である図7に示すように、エアーモータ(20)のロー
タ(22)の出力軸(22a)から、中間軸(41)を介して各研磨
部材(4,5) の回転軸(42,43) に動力を伝達する。そし
て、ロータ(22)の出力軸(22a) に固定された第1歯車(G
4)から中間軸(41)の第1ピニオン(G5)に回転を伝達し、
さらに中間軸(41)の第1ピニオン(G5)と同軸の第2歯車
(G6)から、内面研磨用と外面研磨用の各研磨部材(4,5)
の回転軸(42,43) に形成した第2ピニオン(G7)へ回転を
伝達して、各研磨部材(4,5) を高速で回転させるように
している。
【0059】<研磨機構>第2動力伝達部(40)の構成部
品である中間軸(41)と、各研磨部材(4,5) の回転軸(42,
43) とは、上記保持部(6) によって保持されている。こ
の保持部(6) は、上記中間軸(41)を中心として、内面研
磨部材(4) と外面研磨部材(5) とを揺動可能に保持する
もので、両研磨部材(4,5) を若干変位させることによ
り、両研磨部材(4,5) の間隔を調整できるように構成さ
れている。
【0060】保持部(6) は、上記第1回転ケース(13)に
固定されて該第1回転ケース(13)と一体的に回転する基
板(51)と、この基板(51)に固定されたカバーケース(52)
との間に構成されている。カバーケース(52)は、上記基
板(51)に対して所定の間隔を隔てて位置する押さえ板(5
2a) を有し、基板(51)と押さえ板(52a) の間に上記中間
軸(41)が回転可能に支持されている。
【0061】具体的には、上記中間軸(41)の一端は、基
板(51)に装着されたボールベアリング(B8)により支持さ
れ、中間軸(41)の他端は、基板(51)と押さえ板(52a) の
間に装着されたベアリングブロック(53,54) にボールベ
アリング(B9)を介して支持されている。そして、中間軸
(41)の基板(51)側の端部に、上記第1ピニオン(G5)が第
1歯車(G4)と噛合するように形成されている。また、ベ
アリングブロック(53,54) は基板(51)側と押さえ板(52
a) 側に2つ配置されており、図の右側のベアリングブ
ロック(54)を中間軸(41)が貫通している。そして、両ベ
アリングブロック(53,54) の間に上記第2歯車(G6)が配
置され、この第2歯車(G6)が中間軸(41)に固定されて、
各回転軸(42,43) の第2ピニオン(G7)と噛合している。
【0062】上記各ベアリングブロック(53,54) には、
それぞれ鍔付きのブッシュ(滑り軸受け)(55)を介して
アーム(56,57,58,59) が2本ずつ装着され、各ベアリン
グブロック(53,54) と中間軸(41)とが、各アーム(56,5
7,58,59) の支点軸を構成している。そして、4本のア
ーム(56,57,58,59) のうち、両端に位置する2本のアー
ム(第1アーム)(56,59) に内面研磨部材(4) の回転軸
(42)が支持され、内側に位置する2本のアーム(第2ア
ーム)(57,58) に外面研磨部材(5) の回転軸(43)が支持
されている。
【0063】各回転軸(42,43) には上述したように第2
ピニオン(G7)が形成されており、中間軸(41)の第2歯車
(G6)と噛み合って回転する。各回転軸(42,43) は、それ
ぞれを支持するアーム(56,57,58,59) に、2連に配置さ
れたボールベアリング(B10)を介して支持されている。
また、各回転軸(42,43) は、各研磨部材(4,5) が備えて
いる支持軸(4a,5a) を、コレットチャック(44)を介して
回転不可に保持している。
【0064】図6の左端に位置する第1アーム(56)と、
その隣りに位置する第2アーム(57)とは、リンク機構(6
0)によって連結されている。このリンク機構(60)は、軸
直角方向の矢視図である図8に示すように、第1アーム
(56)の揺動側端部(先端部)に連結された操作レバー(6
1)と、第2アーム(57)の揺動側端部(先端部)に連結さ
れたリンクアーム(62)とから構成されている。
【0065】操作レバー(61)は、先端部が屈曲した操作
レバー本体(61a) と、その後端部に固定された把持部(6
1b) とから構成され、操作レバー本体(61a) の先端部
(第1リンクアーム)(61c) がリンク機構(60)の一部を
構成している。操作レバー本体(61a) は、最大の厚さ寸
法が第1アーム(56)と実質同一に形成される一方、先端
の第1リンクアーム(61c) はその約半分の厚さに形成さ
れている。また、第1アーム(56)も先端部が約半分の厚
さに形成され、この部分がリンク連結部(56a) になって
いる。そして、第1アーム(56)のリンク連結部(56a) に
操作レバー(61)の第1リンクアーム(61c) がピン(63)を
用いて連結されている。
【0066】第2アーム(57)の先端部にも第1アーム(5
6)と同様にリンク連結部(57a) が形成され、このリンク
連結部(57a) に第2リンクアーム(62)がピン(64)を用い
て連結されている。そして、操作レバー(61)の第1リン
クアーム(61c) と、第2リンクアーム(62)とが、ピン(6
5)で連結されている。また、第1アーム(56)の先端のピ
ン(63)と第2アーム(57)の先端のピン(64)との間にはコ
イルバネ(66)が掛けられていて、両アーム(56,57) のな
す角度が小さくなる方向へ各アーム(56,57) が付勢され
ている。つまり、このコイルバネ(66)によって、各研磨
部材(4,5) がパイプ(P) の内外面に圧接するように構成
されている。
【0067】そして、操作レバー(61)を図の矢印A方向
へ動作させると、該操作レバー(61)の第1リンクアーム
(61c) と第2リンクアーム(62)とがコイルバネ(66)の付
勢力に抗してほぼ一直線上に位置することになり、各ア
ーム(56,57) に保持されている内面研磨部材(4) と外面
研磨部材(5) の間隔が広くなる一方、操作レバー(61)を
矢印B方向へ倒すと内面研磨部材(4) と外面研磨部材
(5) の間隔が狭くなる。このように、操作レバー(61)を
操作することによって、内面研磨部材(4) と外面研磨部
材(5) がパイプ(P) の壁面を挟んで内外周に圧接する図
8の研磨位置と、内面研磨部材(4) と外面研磨部材(5)
の間隔がその研磨位置よりも広がる非研磨位置とに設定
可能になっている。
【0068】以上の構成において、各アーム(56〜59)と
リンク機構(60)などによって、各研磨部材(4,5) を所定
の位置に保持する保持部(6) が構成されている。また、
各アーム(56〜59)に回転軸(42,43) が保持された構成に
よって、上記保持部材自転部(7) が構成されている。さ
らに、各アーム(56〜59)やリンク機構(60)を保持した基
板(51)とカバーケース(52)とによって、上記保持部材公
転部(8) が構成されている。
【0069】<案内機構>上記保持部(6) のカバーケー
ス(52)には、押さえ板(52a) に、環状プレート(71)が固
定されている。この環状プレート(71)は、内面研磨部材
(4) と外面研磨部材(5) を、研磨対象となっているパイ
プ(P) の外部から該パイプ(P) の壁面を挟んで対向した
位置に案内する案内機構(70)の基板を構成している。
【0070】図9は、この研磨機(1) を先端側から見た
図であり、案内機構(70)の平面構成を示している。案内
機構(70)は、環状プレート(71)に取り付けられたベース
ブロック(72)と、このベースブロック(72)に装着された
2つのローラホルダー(73a,73b) と、各ローラホルダー
(73a,73b) に2本ずつ固定されたガイドローラ(74)とか
ら構成されている。ベースブロック(72)とローラホルダ
ー(73a,73b) はピン(75)によって連結され、該ピン(75)
は両端部にスナップリング(76)を装着して固定されてい
る。
【0071】ローラホルダー(73a,73b) は、上記ピン(7
5)の軸方向へスライド可能に構成されている。また、両
ローラホルダー(73a,73b) の間にはコイルバネ(77)が装
着され、このコイルバネ(77)によって互いに接近する方
向への付勢力が与えられている。ローラホルダー(73a,7
3b) はベースブロック(72)との間で面接触しており、こ
れによって上記ピン(75)を中心としてローラホルダー(7
3a,73b) が回転してしまうことがないようにしている。
【0072】上記ガイドローラ(74)は、ローラ軸(74a)
とローラ本体(74b) とを備えている。ローラ軸(74a)
は、ボールベアリング(B11) を介してローラ本体(74b)
を回転可能に保持する一方、基端部をローラホルダー(7
3a,73b) に貫通させてナット(78)を締め込むことによ
り、ローラホルダー(73a,73b) に固定されている。上記
ガイドローラ(74)の先端部はテーパ状に形成され、加工
対象のパイプ(P) への着脱を行いやすくしている。
【0073】以上の構成により、案内機構(70)は、4本
のガイドローラ(74)が常に加工対象のパイプ(P) の径方
向内側へ向かって付勢され、自由状態において、該パイ
プ(P) の外径よりも若干小径の仮想円に接するような状
態となるように位置が定められている。そして、ガイド
ローラ(74)をパイプ(P) に対して押し込むと、研磨機
(1) の中心がパイプ(P) の中心に自動的に一致するよう
に構成されている。
【0074】なお、上記構成において、ローラホルダー
(73a,73b) は、研磨するパイプ(P)の直径に合わせたも
のを適宜交換して使用するとよい。
【0075】−研磨作業− 次に、このパイプ内外面研磨機(1) による研磨作業につ
いて説明する。
【0076】まず、操作レバー(61)を図8の矢印A方向
へ動作させ、内面研磨部材(4) と外面研磨部材(5) がパ
イプ(P) の肉厚よりも広い間隔となるように保持する。
そして、支持ハンドル(12)を手に持ち、この研磨機(1)
の先端部分が加工対象であるパイプ(P) の先端に対峙す
るように保持する(図1参照)。このとき、内面研磨部
材(4) がパイプ(P) の内側に、外面研磨部材(5) がパイ
プ(P) の外側に位置するようにしておく。
【0077】次に、研磨機(1) の4本のガイドローラ(7
4)をパイプ(P) の先端に接触させ、さらにガイドローラ
(74)をパイプ(P) の外周面に沿って奥へ滑らせながら研
磨機(1) を押し込む。このとき、内面研磨部材(4) と外
面研磨部材(5) は、パイプ(P) の端部の壁面を挟んで対
向している。そして、操作レバー(61)を離して図8の矢
印B方向へ倒し、コイルバネ(66)の付勢力によって内面
研磨部材(4) がパイプ(P) の内周面に圧接し、外面研磨
部材(5) がパイプ(P) の外周面に圧接する状態とする。
【0078】このようにして研磨の準備が終了すると、
次にエアーモータ(20)へのエアーの送給を開始する。エ
アーが、エアーモータ(20)のシリンダ(21)内に導入され
ると、ロータ(22)が回転する。そして、エアーモータ(2
0)の一方の出力軸(22b) の回転が減速機構である第1動
力伝達部(30)を介して研磨部材公転部(8) に伝達され、
他方の出力軸(22a) の回転が増速機構である第2動力伝
達部(40)を介して各研磨部材自転部(7) に伝達される。
【0079】上記第1動力伝達部(30)側では、同一軸心
上に3段階に配置された遊星ギヤ機構(31a,31b,31c) に
よって、保持部(6) の全体がパイプ(P) を中心として比
較的低速で回転する。上記各研磨部材(4,5) はパイプ
(P) の内外周に圧接しているので、パイプ(P) の中心に
対しては偏心している。このため、保持部(6) がパイプ
(P) を中心として回転すると、各研磨部材(4,5) はパイ
プ(P) を中心として公転することになる。
【0080】一方、第2動力伝達部側(40)では、ギヤ(G
4,G6) とピニオン(G5,G7) を2段階に組み合わせている
ため、各研磨部材(4,5) の回転軸(42,43) はエアモータ
(20)の出力軸(22a)よりも高速に回転する。
【0081】したがって、研磨作業時には、各研磨部材
(4,5) がパイプ(P) の内外周に圧接した状態で高速回転
(自転)しながら、パイプ(P) の内外周に沿って低速で
移動(公転)する。なお、これらの回転数は、加工対象
となるパイプ(P) の状態や研磨部材(4,5) の材料、ある
いは加工条件などによって適宜選択すればよいが、一例
として、外径が38mmの機械構造用炭素綱鋼管(STK
M)を用いる場合、研磨部材(4,5) の自転の回転数を2
1000rpm、公転の回転数を124rpm程度に設
定することができる。
【0082】作業は、以上のように研磨部材(4,5) を自
転及び公転させながら、研磨機(1)をパイプ(P) の軸方
向へ必要なだけ移動させて、所定の範囲を研磨すること
で行う。そして、作業が完了すると、エアーモータ(20)
へのエアーの供給を停止した後、操作レバー(61)を図8
の矢印A方向へ傾けて研磨部材(4,5) がパイプ(P) の内
外周から離れた状態として、研磨部材(4,5) をパイプか
ら抜き出す方向へ研磨機(1) を移動させる。
【0083】そして、例えば既設ボイラーの熱交換器を
補修するために伝熱管の端部を研磨する場合は、以上の
作業を全ての伝熱管に対して実施するとよい。
【0084】−実施形態の効果− 以上説明したように、本実施形態によれば、内面研磨部
材(4) と外面研磨部材(5) とを保持部(6) で所定の位置
関係に保持しながら、各研磨部材(4,5) を自転させつつ
公転させるようにしているので、パイプ(P) の内周面と
外周面とを別々に研磨せずに同時に仕上げることができ
る。また、グラインダーでパイプ(P) の内周面と外周面
とを別々に研磨していた従来の作業ではグラインダー自
体を動かす必要があったのに対して、本実施形態では研
磨機(1) は静止した状態で保持しておけばよいため、従
来と比較して研磨作業を安定して行うことができる。
【0085】また、パイプ(P) の内外周に対する研磨部
材(4,5) の圧接力と公転速度が一定であるため、パイプ
(P) の表面をより均一に仕上げることもできる。特に、
パイプ(P) の内外周の研磨部材(4,5) が、高速で自転し
ながら低速でパイプ(P) の周りを公転するため、パイプ
(P) の内外周の研磨を非常に安定した状態で精度よく行
うことができる。したがって、熱交換器の補修時などの
作業性を高め、作業時間やコストを大幅に削減できる。
【0086】また、内面研磨部材(4) と外面研磨部材
(5) とをパイプ(P) の内外面に圧接させながら研磨する
ようにしているので、各研磨部材(4,5) が摩耗したとき
でも安定した作業が行える。なお、摩耗の程度が進んだ
ときには、各研磨部材(4,5) を交換すればよい。
【0087】また、上記実施形態では、一つのエアモー
タ(20)で研磨部材(4,5) の自転と公転を可能にしている
ので、それぞれに専用のモータを設ける必要がない。し
たがって、構成が複雑化しないので、装置全体としての
小型化や簡素化が可能となるとともに、軽量化によりハ
ンドツールとしての実用化が可能となる。
【0088】また、内面研磨部材(4) と外面研磨部材
(5) の間隔を調整可能にして、研磨位置と非研磨位置と
に設定できるようにしているので、各研磨部材(4,5) を
非研磨位置とすれば各研磨部材(4) をパイプ(P) の所定
位置に容易に脱着できる一方、各研磨部材(5) を研磨位
置とすればパイプ(P) を確実に研磨できる。
【0089】また、第1,第2アーム(56,57) 、操作レ
バー(61)、及びリンクアーム(62)を用いて、内面研磨部
材(4) と外面研磨部材(5) を研磨位置と非研磨位置に設
定するようにしているので、各研磨部材(4,5) の位置操
作を解除に行うことができる。
【0090】さらに、上記実施形態ではガイドローラ(7
4)により構成した案内機構(70)を用いているので、パイ
プ(P) に対する研磨機(1) の脱着を容易に行うことがで
き、高い作業性を実現できる。また、複数のローラ(74)
を用いた簡単な構成で案内機構(70)を実用化しており、
しかも各研磨部材(4,5) をパイプ(P) の内外周の所定の
位置に正確に案内できる。
【0091】さらに、上記実施形態では、作業者が手に
持って操作するハンドツールとしてのパイプ内外面研磨
機(1) を実用化し、パイプ(P) の内外周の研磨を1度の
作業で行えるようにしている。したがって、ボイラーの
熱交換器の補修時などに、すでに据え付けられている多
数のパイプに対して内外周の研磨作業を行う際に、その
作業性を飛躍的に高めることができる。したがって、作
業時間や作業コストなどを従来よりも大幅に低減でき
る。
【0092】
【発明のその他の実施の形態】本発明は、上記実施形態
について、以下のような構成としてもよい。
【0093】例えば、上記実施形態は本発明をハンドツ
ールとして構成したパイプ内外面研磨機(1) に適用した
ものであるが、本発明はパイプ(P) の内外面を研磨する
工作機械に利用することも可能である。
【0094】また、上記実施形態では、駆動モータにエ
アモータ(20)を用いているが、電気モータを用いること
も可能である。さらに、上記実施形態では駆動モータを
一つにしているが、例えば本発明を工作機械に適用する
場合など、場合によっては公転用と自転用の駆動モータ
を別々にしてもよい。
【0095】また、上記実施形態では案内機構(70)とし
て4本のガイドローラ(74)を用いているが、ガイドロー
ラ(74)の本数は3本以上であればよく、要するにパイプ
(P)の中心と研磨機(1) の中心を一致させるようになっ
ていればよい。
【0096】また、各動力伝達部(30,40) を構成してい
る減速機構や増速機構を始め、上記実施形態における細
部の具体的な構成は本発明を実施するための一例であっ
て、装置構成などに応じて適宜変更することが可能であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るパイプ内外面研磨機の
断面構造図である。
【図2】エアモータの構造を示す図1の拡大断面図であ
る。
【図3】第1動力伝達部の構造を示す図1の拡大断面図
である。
【図4】エアーモータの部分断面図である。
【図5】遊星ギヤ機構の断面構造図である。
【図6】内面研磨部材への動力伝達系統を示す拡大断面
図である。
【図7】外面研磨部材への動力伝達系統を示す拡大断面
図である。
【図8】リンク機構の構造図である。
【図9】案内機構の構造図である。
【符号の説明】
(1) パイプ内外面研磨機 (2) 本体部 (3) 研磨機構 (4) 内面研磨部材 (5) 外面研磨部材 (6) 保持部 (7) 研磨部材自転部 (8) 研磨部材公転部 (9) 駆動機構 (11) 本体ケーシング (12) 支持ハンドル (20) エアーモータ(駆動モータ) (30) 第1動力伝達部 (40) 第2動力伝達部 (41) 中間軸(支点軸) (53) ベアリングブロック(支点軸) (54) ベアリングブロック(支点軸) (56,59) 第1アーム (57,58) 第2アーム (56a,57a) 揺動側端部 (61c) 第1リンクアーム (62) 第2リンクアーム (61) 操作レバー(位置設定手段) (66) コイルバネ(付勢手段) (70) 案内機構 (74) ガイドローラ (77) 付勢手段 (P) パイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 渡邉 文人 大阪府大阪市東成区神路2丁目1番14号 不二空機株式会社内 Fターム(参考) 3C034 AA01 AA05 AA13 BB01 BB21 CB11 DD20 3C043 AC03 CC03 CC11 DD02

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パイプ(P) の内外面を研磨するパイプ内
    外面研磨機であって、 パイプ(P) の内面を研磨するローラ状の内面研磨部材
    (4) と、パイプ(P) の外面を研磨するローラ状の外面研
    磨部材(5) と、内面研磨部材(4) がパイプ(P) の内面に
    圧接し、外面研磨部材(5) がパイプ(P) の外面に圧接し
    た状態で各研磨部材(4,5) を自転させながらパイプ(P)
    を中心として公転させる研磨機構(3) と、該研磨機構
    (3) に連結されて両研磨部材(4,5) を駆動する駆動機構
    (9) とを備えているパイプ内外面研磨機。
  2. 【請求項2】 研磨機構(3) は、内面研磨部材(4) がパ
    イプ(P) の内面に圧接するとともに外面研磨部材(5) が
    パイプ(P) の外面に圧接した状態で各研磨部材(4,5) を
    保持する保持部(6) と、内面研磨部材(4) 及び外面研磨
    部材(5) をそれぞれ自転させる研磨部材自転部(7) と、
    上記保持部(6) の全体をパイプ(P) を中心として回転さ
    せることにより内面研磨部材(4) と外面研磨部材(5) を
    パイプ(P) の中心に対して公転させる研磨部材公転部
    (8) とを備えている請求項1記載のパイプ内外面研磨
    機。
  3. 【請求項3】 駆動機構(9) は、駆動モータ(20)と、該
    駆動モータ(20)の出力を研磨部材公転部(8) を介して研
    磨部材(4,5) に伝達する第1動力伝達部(30)と、該駆動
    モータ(20)の出力を研磨部材自転部(7) を介して研磨部
    材(4,5) に伝達する第2動力伝達部(40)とを備えている
    請求項2記載のパイプ内外面研磨機。
  4. 【請求項4】 第1動力伝達部(30)は駆動モータ(20)の
    出力回転を減速して研磨部材(4,5) に伝達する一方、第
    2動力伝達部(40)は駆動モータ(20)の出力回転を増速し
    て研磨部材(4,5) に伝達するように構成されている請求
    項3記載のパイプ内外面研磨機。
  5. 【請求項5】 駆動モータ(20)がエアーモータである請
    求項3または4記載のパイプ内外面研磨機。
  6. 【請求項6】 保持部(6) は、内面研磨部材(4) と外面
    研磨部材(5) の間隔を調整できるように構成され、 内面研磨部材(4) と外面研磨部材(5) が、パイプ(P) の
    壁面を挟んでそれぞれ内周面と外周面に圧接する研磨位
    置と、研磨位置よりも両研磨部材(4,5) の間隔が広くな
    るように変位した非研磨位置とに設定可能に構成されて
    いる請求項2ないし5のいずれか1記載のパイプ内外面
    研磨機。
  7. 【請求項7】 保持部(6) は、内面研磨部材(4) を保持
    する第1アーム(56,59) と、外面研磨部材(5) を保持す
    る第2アーム(57,58) と、両アーム(56,57,58,59) を揺
    動可能に支持する支点軸(41,53,54)と、第1アーム(56,
    59) 及び第2アーム(57,58) の揺動側端部(56a,57a) に
    連結されたリンクアーム(61c,62)と、両研磨部材(4,5)
    を上記研磨位置と非研磨位置とに設定可能な位置設定手
    段(61,66) とを備えている請求項6記載のパイプ内外面
    研磨機。
  8. 【請求項8】 位置設定手段(61,66) は、第1アーム(5
    6,59) と第2アーム(57,58) とを、両研磨部材(4,5) が
    パイプ(P) の壁面に圧接する方向へ付勢する付勢手段(6
    6)を備えている請求項7記載のパイプ内外面研磨機。
  9. 【請求項9】 内面研磨部材(4) と外面研磨部材(5) を
    パイプ(P) の外部からその軸方向に沿って該パイプ(P)
    の壁面を挟んで対向した位置へ案内し、パイプ(P) の中
    心と研磨機構(3) の中心とを一致させる案内機構(70)を
    備えている請求項1ないし8のいずれか1記載のパイプ
    内外面研磨機。
  10. 【請求項10】 案内機構(70)は、パイプ(P) の外周面
    に接するように構成された3本以上のローラ(74)と、各
    ローラ(74)をパイプ(P) の径方向内方へ向かって付勢す
    る付勢手段(77)とを備えている請求項9記載のパイプ内
    外面研磨機。
  11. 【請求項11】 研磨機構(3) を回転可能に支持する本
    体ケーシング(11)を備え、 該本体ケーシング(11)内に上記研磨機構(3) を駆動する
    駆動機構(9) が収納されて、該駆動機構(9) がケーシン
    グ(11)内で自転することにより研磨部材(4,5)が自転し
    ながら公転するように構成されている一方、該ケーシン
    グ(11)には、作業者が保持するための支持ハンドル(12)
    が設けられている請求項1ないし10のいずれか1記載
    のパイプ内外面研磨機。
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