JP2002193854A - トリメチロール化合物及びギ酸の製造方法 - Google Patents

トリメチロール化合物及びギ酸の製造方法

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JP2002193854A JP2001380156A JP2001380156A JP2002193854A JP 2002193854 A JP2002193854 A JP 2002193854A JP 2001380156 A JP2001380156 A JP 2001380156A JP 2001380156 A JP2001380156 A JP 2001380156A JP 2002193854 A JP2002193854 A JP 2002193854A
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フランク・デベルト
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ボルフガング・アイマン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トリメチロール化合物及びギ酸の新規な製造
方法を提供すること。 【解決手段】 本発明は、窒素塩基の存在下でのホルム
アルデヒドとアルデヒド類との反応、及び、生成した反
応混合物の助剤の存在下での蒸留によって、トリメチロ
ール化合物及びギ酸を製造する方法に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】発明の背景 本発明は、窒素塩基(nitrogen base)の存在下でホルム
アルデヒドとアルデヒド類とを反応させ、次いで、生成
した反応混合物を助剤の存在下に蒸留することによっ
て、トリメチロール化合物及びギ酸を製造する方法に関
する。
【0002】トリメチロール化合物は、表面被覆剤、ウ
レタン、及びポリエステルを製造するプラスチック分野
で広範に用いられている。重要なトリメチロール化合物
は、例えばトリメチロールエタン及びトリメチロールブ
タンであるが、特にトリメチロールプロパンである。
【0003】トリメチロールプロパン(TMP)の工業
的な製造は、2段階の反応工程で反応する、n−ブチル
アルデヒドとホルムアルデヒドから出発する。最初の反
応段階では、2,2−ジメチロールブタナールが、先ず
塩基性触媒によるアルドール縮合で、中間物質である2
−メチロールブタナールを経由して生成する。次いで、
交差(cross)カニッツァロ反応により、化学量論的量の
塩基の存在下で、トリメチロールプロパンが、ギ酸塩と
共に生成する。
【0004】塩基としては、通常、水酸化ナトリウム又
は水酸化カルシウムのような無機化合物が使用される。
水酸化カルシウムを工程中で塩基として使用する場合に
は、副産物として得られるギ酸カルシウムを、例えば、
更に種々の動物飼料製品及び動物飼料製品用添加物の製
造用に使用することができる。しかしながら、水酸化ナ
トリウムを用いた場合に生成するギ酸ナトリウムは、望
ましい生成物ではない。いかなる場合も、副産物として
の無機ギ酸塩の生成は、利用可能な場合でも、不利益に
結びつく。即ち、第一にTMPからのギ酸塩の分離が複
雑であり追加コストがかかり、第二に、有益なやり方で
利用される場合には、ギ酸塩を仕上げ工程にかけそして
精製しなければならない。
【0005】別の方法では、n−ブチルアルデヒドとホ
ルムアルデヒドとの反応は、第三級アミン、通常トリア
ルキルアミンの存在下で遂行される。しかしながら、過
剰のホルムアルデヒド及びトリアルキルアミンを用いる
と、TMPに加えて化学量論的な量のギ酸トリアルキル
アンモニウムが生成することとなる。このような方法の
経済性を改善するためには、使用したアミンをギ酸トリ
アルキルアンモニウムから回収すること、及び好ましく
はギ酸塩を目的ある用途に使う必要がある。
【0006】DE2507461Aには2,2−ジメチ
ロールアルカナールの製造方法が開示されており、それ
は次の水素化反応で対応するトリメチロール化合物に転
換される。従って、例えば、TMPは、触媒的量の第三
級アミンの存在下でn−ブチルアルデヒドとホルムアル
デヒドとを反応させ、そして次いで反応生成物を水素化
することにより製造される。この方法の不利な点は、ト
リメチロールプロパンの収率が満足できる水準に達しな
いということである。
【0007】DE1952738Aには、第三級アミン
の存在下でのn−ブチルアルデヒドとホルムアルデヒド
との反応によるTMPの製造方法が開示されている。こ
の方法で生成するギ酸塩は、蒸留によりTMPから分離
される。生成したギ酸トリアルキルアンモニウムを水酸
化カルシウム水溶液と反応させてギ酸カルシウムを生成
させてアミンを遊離し、アミンは反応回路に戻すことが
提案されている。この方法の不利な点は、もう一度、有
機ギ酸塩が生成する結果となり、もしこれを更に利用す
るなら、分離しなければならず又追加の反応段階で精製
しなければばならないことである。更に、ギ酸塩を有用
な製品に転化するためには、水酸化カルシウムを、追加
の出発物質として使用しなければならない。
【0008】EP142090Aでは、TMPは、1モ
ルのn−ブチルアルデヒドと2.2〜4.5モルのホル
ムアルデヒド及び0.6〜3モルのトリアルキルアミン
とを反応させ、そして得られる2,2−ジメチロールブ
タナールを接触水素化することにより製造される。不利
な点は、アルドール反応での高いアミン濃度が、かなり
の量のギ酸トリアルキルアンモニウムを生成させる結果
となり、これを水素化に先立ち蒸留により分離しなけれ
ばならないことである。生成したギ酸塩からのトリアル
キルアミンの分離及びこの塩基の工程への再循環につい
ては記載されていない。
【0009】DE2813201Aで記載されている生
成するギ酸塩の量を減少させる方法では、ホルムアルデ
ヒドを過剰に用い、アミンは2,2−ジメチロールブタ
ナールを形成するためのアルドール反応用の触媒として
だけ用いられる。生成したアルデヒドは、次いで接触水
素化される。この方法は、過剰のホルムアルデヒドを、
水素化触媒の触媒毒の可能性があるために、水素化に先
立ち分離しなけらばならないので、工業的使用に非常に
適した方法ではない。
【0010】EP289921Aには、EP14209
0Aに開示された方法と類似のトリメチロールアルカン
類の製造方法であって、1モルのアルデヒドを0.6〜
3モルのトリアルキルアミンの存在下で2.2〜4.5
モルのホルムアルデヒドと水溶液中で反応させ、次いで
その生成物を水素化する方法が開示されている。得られ
たギ酸トリアルキルアンモニウムの仕上げ反応を行うた
めに、二種類の方法が報告されている。方法(a)で
は、粗水素化混合物を100〜200℃に加熱し、水と
過剰のトリアルキルアミンを蒸留により分離する。底に
残ったギ酸トリアルキルアンモニウムが、存在するアル
コールと反応して、ギ酸トリメチロールアルカンを生成
し、用いたアミンを遊離する。次いで、ギ酸トリメチロ
ールアルカンとメタノールとのエステル交換反応を行っ
てギ酸メチルとトリメチロールアルカンを生成する。も
う一種の方法(b)では、水素化製品を最初に実質的に
脱水し、次いで底に残っているギ酸トリアルキルアンモ
ニウムを直接メタノールでエステル化してギ酸メチルを
生成する。両方法の不利な点は、経済的収率を達成する
ためには、接触水素化に起因するホルムアルデヒドのロ
スを受け入れなければならないことである。
【0011】DE19542036Aでは、塩基として
用いる第三級アミンの再循環が、ポリメチロールアルカ
ンに伴って生成したギ酸トリアルキルアンモニウムのエ
ステル化反応を経て行われている。この方法の不利な点
は、ポリメチロールアルカンを遊離するためには、生成
したエステルを、追加の工程において、追加の低沸点ア
ルコールと、エステル交換反応しなければならないこと
である。
【0012】WO98/28253Aには、副産物を製
造することなくTMPを製造する方法が記載されてい
る。ここでは、最初の反応段階で、触媒としての第三級
アミンの存在下で、n−ブチルアルデヒドを、2〜8倍
のモル量のホルムアルデヒドと反応させる。得られた反
応混合物を第二段階で分留し、主として未反応の又は部
分的に反応した出発物質からなる留出物流れを第一段階
に戻し、主として2,2−ジメチロールアルカンを含ん
で成る搭底留分を分離し、又は、第一段階からの反応混
合物を相分離して水性相と有機相に分離し、有機相を第
一段階に戻す。第三の反応後段階(after-reaction stag
e)では、第二段階で分離された搭底留分又は第二段階で
の相分離により得られた水性相を、触媒的及び/又は熱
的処理にかけ、ここで不完全に反応した化合物を2,2
−ジメチルアルカナールと第一段階に戻す出発物質に転
化する。その次に、2,2−ジメチロールアルカナール
を公知の方法で水素化して対応するトリメチロール化合
物を製造する。しかしながら、この方法には、生成する
モノメチロールアルカナールを反応混合物から複雑な手
段で取り除かなければならず、そうしなければ比較的多
量の副産物が接触水素化時に生成することになるという
不利な点がある。
【0013】使用したアミンを回収するもう一つの方法
が、DE19848568A及びDE19848569
Aに開示されている。第三級アミンの存在下でのアルデ
ヒドと水性ホルムアルデヒドとの反応後、先ず蒸留によ
り反応混合物から遊離アミンと水を除去する。底部に残
留するギ酸トリアルキルアンモニウムを、pH5での蒸
留により、ギ酸トリメチロールアルカンと遊離アミンが
生成し、後者が留出物として分離除去されるまで濃縮す
る。ギ酸トリメチロールアルカンを加圧下で約280℃
の温度で、トリメチロールアルカン、水素、二酸化炭
素、水及び一酸化炭素に接触分解する。この方法の不利
な点は、アルカナールのモル当たり少なくとも1モル当
量のホルムアルデヒドが経済的に活用されていないこと
である。
【0014】従って、本発明の目的は、用いたアミンを
再循環し、かつ得られたギ酸塩を有用な形態に転化する
ことを可能にする、塩基としての第三級アミンの存在下
でのトリメチロール化合物の製造方法を提供することで
ある。
【0015】発明の概要 我々は、ここに、トリメチロール化合物及びギ酸の製造
方法であって、(a)窒素塩基の存在下でホルムアルデ
ヒドとアルデヒドとを反応させ、トリメチロール化合物
と窒素塩基のギ酸塩とを含有する混合生成物を生成させ
ること、(b)反応後に混合生成物からトリメチロール
化合物を取り出すこと、及び(c)ギ酸塩を、助剤の存
在下に、蒸留によって、遊離の窒素塩基とギ酸に開裂さ
せることを含んで成る方法を見出した。
【0016】発明の詳細な説明 本発明の方法においては、生成したギ酸塩を、助剤の存
在下で蒸留により、ギ酸と、有利なことには工程に戻す
ことができる遊離窒素塩基とに開裂させることができ
る。更に、生成物混合物からトリメチロール化合物を前
もって取り出しておくので、ギ酸塩をギ酸と遊離の窒素
塩基に開裂する際に、トリメチロールギ酸エステルが形
成されないことが確実である。
【0017】ギ酸は、例えば、皮のなめしでpH値調整
用に、染色産業で、及び薬用製品の製造用に使用される
重要な製品である。加うるに、ギ酸は、ラテックスの凝
固において、生牧草製造用の添加剤として、及び発酵工
程での促進剤として使用されている。
【0018】本発明の方法で使用されるアルデヒドは、
好ましくは、式(1)
【0019】
【化1】
【0020】[式中、Rは、メチロール、直鎖のもしく
は分岐したC1〜C24アルキル、C3〜C8シクロアルキ
ル、C6〜C10アリール又はC7〜C22アラルキルを表
し、ここで各々の基は、場合によっては、反応条件下で
不活性である基(例えば、1〜3個の炭素原子を有する
アルキル基又はアルコキシ基)で更に置換されていても
よい]を有するアルデヒドである。
【0021】Rが直鎖のもしくは分岐したC1〜C12
ルキル基である場合には、Rは、例えば、メチル、エチ
ル、プロピル、イソプロピル,n−ブチル、sec−ブ
チル、tert−ブチル、ペンチル又はヘキシルである
ことができる。RがC3〜C8シクロアルキル基の場合、
Rは、例えば、シクロプロピル、シクロブチル、シクロ
ペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル又はシクロ
オクチルであることができる。RがC6〜C10アリール
基である場合には、Rは、例えば、フェニル又はナフチ
ルであることができる。RがC7〜C22アラルキル基で
ある場合には、Rは、例えば、ベンジルであることがで
きる。
【0022】本発明の方法において、式(1)のアルデ
ヒドは、特に、Rがメチロール又は直鎖のもしくは分岐
したC1〜C12アルキルであるアルデヒドである。特に
好ましいのは、Rがメチロール、メチル、エチル、n−
プロピル、又はイソプロピルである式(1)のアルデヒ
ドを用いることであり、Rがエチルであるのが非常に特
に好ましい。
【0023】本発明の方法において使用されるホルムア
ルデヒドは、ガス状で、ポリマー状で、又は水溶液状で
使用することができる。本発明の方法でホルムアルデヒ
ドをポリマー状で用いる場合、パラホルムアルデヒドを
使用することが好ましい。本発明の方法においては、ホ
ルムアルデヒドは、水溶液状で、好ましくは1〜55重
量%濃度の水溶液、より好ましくは5〜35重量%濃度
の溶液、特に好ましくは10〜32重量%濃度の溶液で
使用されるのが好ましい。
【0024】本発明の方法においては、ホルムアルデヒ
ドは、使用されるアルデヒドに対して過剰で使用するの
が好ましい。アルデヒドの、ホルムアルデヒドに対する
モル比は、好ましくは1:(3〜10)、より好ましく
は1:(3〜5)、特に好ましくは1:(3〜3.5)
である。
【0025】本発明の方法において使用することができ
る窒素塩基は、アルドール縮合用塩基性触媒として知ら
れて、そのうえ使用されたアルデヒドとホルムアルデヒ
ドとの間でカニッツァロ反応を可能にする塩基である。
このような窒素塩基の例としては、トリメチルアミン、
トリエチルアミン、トリ−n−プロピルアミン、トリイ
ソプロピルアミン、トリ−n−ブチルアミン、トリイソ
ブチルアミン、又はトリ−t−ブチルアミンのような対
称トリアルキルアミン;エチルジメチルアミン、イソプ
ロピルジメチルアミン、ジエチルメチルアミン、ジメチ
ルプロピルアミン、イソブチルジメチルアミン、ブチル
ジメチルアミン、t−ブチルジメチルアミン、ジメチル
ペンチルアミン、(2,2−ジメチルプロピル)ジメチ
ルアミン、ヘキシルジメチルアミン、又はジブチルヘプ
チルアミンのような非対称トリアルキルアミン;N,
N,N’,N’−テトラメチルブタン−1,3−ジアミ
ン、エチルジイソプロピルジアミン、又はN,N,
N’,N’−テトラメチルエタン−1,2−ジアミンの
ようなジアミン;アリルジメチルアミン、アリルジエチ
ルアミン、又はトリアリルアミンのようなアリルアミ
ン;4−ジメチルアミノエタノール、2−ジメチルアミ
ノブタノール、2−ジイソプロピルアミノエタノール、
ジエチルアミノメタノール、ジエチルアミノエタノー
ル、3−ジメチルアミノプロパン−1−オール、又はジ
メチルアミノ−2−メチル−プロパン−1−オールのよ
うなアミノアルコール;(2−メトキシエチル) ジメ
チルアミン、(3−メトキシプロピル)ジメチルアミ
ン、又はジエチルメトキシメチルアミンのようなアルコ
キシ−置換アミン;及びN,N−ジメチルヒドロキシル
アミンのようなヒドロキシルアミンである。
【0026】トリメチルアミン、トリエチルアミン、ト
リ−n−プロピルアミン、又はトリ−n−ブチルアミン
のような対称トリ−n−アルキルアミン類を用いること
が好ましく、トリメチルアミン及びトリエチルアミンを
用いることが特に好ましい。
【0027】種々の窒素塩基の混合物も、本発明の方法
において用いることができる。
【0028】本発明の方法で、窒素塩基は、アルデヒド
1モル当たり、好ましくは1〜10モル、特に好ましく
は1〜5モル、非常に特に好ましくは1〜3モルの量で
用いられる。
【0029】本発明の方法の第一段階において、アルデ
ヒド、好ましくは式(1)のアルデヒド、はホルムアル
デヒド、好ましくはホルムアルデヒド水溶液、と窒素塩
基の存在下で反応し、トリメチロール化合物と使用した
窒素塩基のギ酸塩とを生成する。
【0030】反応は、好ましくは10〜150℃、特に
好ましくは30〜130℃、非常に特に好ましくは40
〜100℃の温度で行なわれる。
【0031】反応は、大気圧でも、大気圧未満の圧力下
でも、又は大気圧を超える圧力下でも遂行することがで
きる。もし、選ばれた反応温度が反応混合物の成分の沸
点を超えていれば、その反応を大気圧を超える圧力下で
行うことができる。大気圧で行うのが好ましい。
【0032】反応は、バッチ法でも、セミバッチ法で
も、又は連続法でも行うことができ、連続的に行うのが
好ましい。使用できる反応装置は、当業者間で公知で、
液体反応物の反応に適した全ての装置である。反応は、
攪拌タンク反応器、攪拌タンクのカスケード、流れ管(f
low tube)、又はマルチチャンバー反応器中で行うのが
好ましい。
【0033】反応器中での反応混合物の滞留時間は、例
えば、10分〜50時間であることができる。
【0034】本発明の方法の第2段階においては、生成
しているトリメチロ−ル化合物を混合生成物から取り出
す。トリメチロ−ル化合物の混合生成物からの取り出し
は抽出によって行うのが好ましい。
【0035】トリメチロ−ル化合物を、生成混合物から
抽出によって取り出す場合には、抽出用溶媒としてアル
カン、シクロアルカン、アルコール、エーテル、アルデ
ヒド、ケトン又はエステルを使用することが可能であ
る。ヘキサン、シクロヘキサン、イソプロピルアルコー
ル、イソブチルアルコール、2−エチルヘキサノ−ル、
2−エチル−2−ヘキサノール、シクロヘキサノ−ル、
t−ブチルメチルエーテル、ブチルアルデヒド、プロピ
オンアルデヒド、メチルエチルケトン、メチルイソブチ
ルケトン、酢酸エチル、又は酢酸ブチルが好ましい。抽
出用溶媒剤が、トリメチロール化合物を生成させるため
の本発明の方法において反応させるアルデヒドであるこ
とが特に好ましい。さらに特に好ましいのは抽出用溶媒
としてブチルアルデヒドを使用することである。
【0036】抽出は、当業者に公知の抽出装置で連続式
でもバッチ式でも行うことが できる。抽出は、好まし
くは混合−沈降装置、シーブトレイ塔もしくは充填塔、
脈動型シーブトレイ塔もしくは脈動型充填塔、Karr
塔、K hni塔又はスプレー塔を用いて、或いは遠心
分離型抽出器を用いて、連続式で行うことが好ましい。
【0037】抽出で得られる抽出用溶媒とトリメチロ−
ル化合物の混合物は蒸留によって分離するのが好まし
く、精留によるのが特に好ましい。
【0038】本発明の方法においては、トリメチロ−ル
化合物を取出した後、残留ギ酸塩溶液に、ギ酸と結合し
その結果として窒素塩基を遊離する役目を果たす助剤を
混合する。
【0039】塩基を使用して窒素塩基のギ酸塩をギ酸及
び窒素塩基に開裂させることは、例えばEP18107
8Aに記載されている。
【0040】本発明の方法においては、使用する助剤
は、使用する窒素塩基よりも塩基性の低い物質であっ
て、窒素塩基の沸点を超える温度で熱分解することがで
きるギ酸との付加物を形成し、そして揮発性が低い物質
であるのが好ましい。助剤は、窒素を含有し、pKb
10〜3である化合物であるのが好ましい。
【0041】本発明の方法で使用する助剤は、好ましく
は、C1〜C6アルキル(好ましくはメチル、ホルミル又
はフェニル)から成る群から選ばれる1個以上の置換基
を有していてもよい、イミダゾール、キノリン、ピリジ
ン、ピリミジン、ピロ−ル、ピラゾール、イソキノリ
ン、ピラジン、ピリダジン、ピペリジン、ピロリジン及
びモルホリンから成る群から選ばれる環状窒素化合物、
例えば2−、3−及び4−メチルピリジン、N−メチル
モルホリン、N−ホルミルモルホリン又はN−フェニル
モルホリンである。好ましい環状窒素化合物は、N−ホ
ルミルモルホリン、ジモルホリノエタン、キノリン、及
び式(II)
【0042】
【化2】
【0043】[式中、R1及びR2は、各々互いに独立
に、水素、又は直鎖のもしくは分岐したC1〜C24アル
キル(好ましくは、メチル、エチル、プロピル、イソプ
ロピル、n−ブチル、sec−ブチル、tert−ブチ
ル、n−フェニル、n−ヘキシル又はn−ヘプチルのよ
うな直鎖の又は分岐したC1〜C10アルキル)を表す]
を有するイミダゾールである。
【0044】もう一つの好ましい実施態様においては、
使用される助剤は、式(III)
【0045】
【化3】
【0046】[式中、R3及びR4は、各々互いに独立
に、直鎖の又は分岐したC1〜C24アルキル(好ましく
は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブ
チル、sec−ブチル、tert−ブチル、n−フェニ
ル、n−ヘキシル又はn−ヘプチルのような直鎖の又は
分岐したC1〜C10アルキル)、フェニル又はナフチル
のようなC6〜C10アリール又はベンジルのようなC7
22アラルキルを表し、そしてR5は、水素を表わすか
又はR3及びR4に対して定義されたのと同様である]を
有するアミドである。
【0047】もう一つの好ましい実施態様においては、
使用される助剤は、式(IV)
【0048】
【化4】
【0049】[式中、R6は、メチル、エチル、プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、sec−ブチル、te
rt−ブチル、n−ペンチル、イソペンチル、ヘキシ
ル、イソヘキシル、ノニル、n−デシル、ドデシル、ト
リデシル、テトラデシル、ヘキサデシル、オクタデシル
又は2−メチルブチルのような直鎖の又は分岐したC1
〜C20アルキル又はビニル、アリルもしくはブテン−2
−イルのようなC2〜C2 0アルケニル基を表し、そして
nは、3〜6の数を表す]を有する環状アミドである。
【0050】本発明の方法において使用される助剤は、
nが3である式(IV)の環状アミドであることが好まし
く、nが3でありR6がメチル又はエチルを表す式(I
V)の環状アミドであることが特に好ましい。
【0051】もう一種の好ましい助剤は、nが4である
式(IV)の環状アミドであって、nが4でありR6がメ
チル又はエチルである式(IV)の環状アミドが特に好ま
しい。
【0052】本発明の方法において助剤として使用され
る特に非常に好ましい化合物は、N−メチルピロリド
ン、1,2−ジモルホリノエタン、N−ホルミルモルホ
リン、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセ
トアミド、N−エチルアセトアミド、N−ブチルイミダ
ゾール及びN,N−ジエチルアセトアミドである。
【0053】本発明の方法においては、助剤は、ギ酸に
対して過剰に使用することが好ましい。助剤を、ギ酸モ
ル当たり1.1〜5モル使用するのが、特に好ましい。
【0054】本発明の方法において生成した窒素塩基の
ギ酸塩を助剤の存在下で蒸留によって遊離の窒素塩基及
びギ酸に開裂させた後、窒素塩基を反応工程に戻すこと
が好ましい。
【0055】蒸留は、10〜300℃の温度で行うのが
好ましく(特に好ましくは50〜250℃)、圧力は1
mbar〜5barで行うのが好ましい(特に好ましく
は1mbar〜1bar)。
【0056】反応工程に戻すことが好ましい塩基を蒸留
によって分離した後、加熱してギ酸を助剤から分離する
ことが好ましい。特に好ましい実施態様においては、こ
の分離は、非常に純度の高い純粋のギ酸を得ることがで
きるので、抽出精留によって行う。
【0057】ギ酸の助剤からの分離は、温度100〜3
00℃及び圧力1〜200mbarで行うのが好まし
い。助剤及び最小限の含量のギ酸を含んで成る搭底留分
は工程に戻すことが好ましい。
【0058】図1は、本発明の方法の好ましい実施態様
を示す図である。この実施態様においては、本発明の方
法で使用するアルデヒドを、流れ(stream)1を経由し
て、ホルムアルデヒド(流れ2)及び窒素塩基と共に反
応段階4に供給する。窒素塩基は、大部分がリサイクル
流れ10から来ており、一部分を新原料の状態で流れ3
を経由して添加する。この反応段階においては、アルデ
ヒドを10〜150℃の温度で反応させるのが好まし
い。得られた反応混合物を流れ5として分離段階6に送
液し、そこで生成するトリメチロ−ル化合物を、好まし
くは蒸留によって混合生成物から取り去る。場合によっ
ては、低沸点留分及び/又は水の一部を前もって生成物
流れから蒸留によって除去することができる(図1で示
していない変形プロセス)。上記の低沸点留分として、
例えば、不完全反応したアルデヒド、ホルムアルデヒド
又は窒素塩基並びにアクロレイン類のような副生成物、
そしてトリメチロールプロパンの製造の場合にはα−エ
チルアクロレインが挙げられる。低沸点留分を生成物流
れから蒸留によって除去する場合には、場合によって
は、全量又は一部の留出物を反応段階4に戻してもよ
い。
【0059】好ましい実施態様においては、トリメチロ
ール化合物を混合生成物から抽出によって取り去ってし
まったら、抽出物を、次の工程段階15において、トリ
メチロール化合物(流れ16)及び抽出溶剤に分離す
る。この分離は精留によって行うのが好ましい。使用さ
れた抽出溶剤は、流れ18として抽出段階6に戻すか、
又は本発明の方法において用いるアルデヒドを抽出溶剤
として使用する場合には、全て又は一部を流れ17とし
て反応段階4に戻すことが好ましい。本発明の方法にお
いて用いるアルデヒドを抽出溶剤として使用する場合に
は、もう一つの好ましい態様においては、流れ1として
供給する新規アルデヒドを、最初に、抽出段階6に導入
する。
【0060】本発明により、トリメチロール化合物を混
合生成物から取り去る際に得られ、そしてギ酸塩を含有
する水性抽残液相8を、助剤の存在下での蒸留によって
遊離の窒素塩基及びギ酸に転化する。この目的のために
は、抽残液を精留塔9中で助剤と接触させることが好ま
しい。助剤は、精留塔の上部に流れ14として供給する
ことが好ましい。好ましい実施態様においては、塔の上
部に供給することが好ましい助剤の流れ14が水性抽残
液相に対して向流になるように、水性抽残液相8を精留
塔9の中部に供給する。好ましい実施態様においては、
精留塔9は、圧力100〜1000mbarで操作す
る。工程で使用する窒素塩基を含んでおり残留水及び低
沸点留分をも含んでいる可能性のある、9で得られる留
出分は、直接、又は蒸留による精製の後(図1に示して
いない変形された方法の場合)、流れ10として反応段
階4に戻すことが好ましい。
【0061】9で得られる塔底生成物は本質的に本発明
の方法で使用する助剤及びギ酸から成っている。塔底留
分は流れ13として第二精留塔11に供給することが好
ましく、そして塔の中間域に供給することが好ましい。
精留塔11における精留によって、9からの塔底生成物
を塔頂生成物(流れ12)としての遊離のギ酸と塔底生
成物(流れ14)としての助剤に分離する。精留は、連
続方式でも回分式でも行うことができる。精留は、連続
方式で行うのが好ましい。精留は、当業者に公知の全て
の精留装置で操作を行うことが可能であるが、シーブト
レイ、バブルキャップトレイ、不規則充填物又は規則的
な充填物を備えた塔を使用することが好ましい。純粋な
ギ酸は、通常50〜250mbarの圧力及び20〜6
0℃の温度で得られる。塔底生成物として得られる助剤
は蒸留9に戻すことが好ましい。
【0062】次の実施例は、本発明の方法に関する詳細
をさらに具体的に示す。以上の開示において述べてある
本発明は、これらの実施例によって、精神においても範
囲においても制限を受けるものではない。当業者は、以
下に述べる手順の条件について公知の修正を使用するこ
とができるということを容易に理解するであろう。他に
指示していないかぎり温度は全て摂氏温度であり、%は
全て重量%である。
【0063】
【実施例】トリメチロールプロパンの製造 実施例1 蒸留水117.90g、30%濃度のホルムアルデヒド
水溶液を250.25g(2.5mol)及びトリメチ
ルアミン154.88g(1.5mol)を25℃で1
リットルのガラス製反応器に入れた。次にブチルアルデ
ヒド36.46g(0.5mol)を45分間かけて計
量しながら入れ、そして反応温度を同時に70℃まで線
形的に上昇させた。計測しながらの添加を完了した後、
混合物をさらに3時間還流しながら攪拌した。GC分析
によると、トリメチロールプロパンが理論値の81.5
9%の収率で得られていた。 実施例2 蒸留水117.90g、30%濃度のホルムアルデヒド
水溶液250.25g(2.5mol)及びトリメチル
アミンを77.44g(0.75mol)を25℃で1
リットルのガラス製反応器に入れた。次にブチルアルデ
ヒド、36.46g(0.5mol)を45分間かけて
計量しながら入れ、同時に反応温度を70℃まで線形的
に上昇させた。計量しながらの添加を完了した後、混合
物をさらに3時間還流しながら攪拌した。GC分析によ
ると、トリメチロールプロパンが理論値の82.77%
の収率で得られていた。 実施例3 蒸留水231.75g、30%濃度のホルムアルデヒド
水溶液175.18g(1.75mol)及びトリメチ
ルアミン72.28g(0.70mol)を25℃で1
リットルのガラス製反応器に入れた。次にブチルアルデ
ヒド36.46g(0.5mol)を45分間かけて計
量しながら入れ、同時に反応温度を70℃まで線形的に
上昇させた。計測添加を完了した後、混合物をさらに4
時間還流しながら攪拌した。GC分析によると、トリメ
チロールプロパンが理論値の76.34%の収率で得ら
れていた。トリメチロールプロパンの抽出 実施例4 トリメチロールプロパン10重量%及びギ酸トリエチル
アンモニウム15.4重量%を含有するトリメチロール
プロパン水溶液100gをn−ブチルアルデヒド50g
で続けて3回抽出した。合計した有機相(157.1
g)は、TMPを7.7g及びギ酸トリエチルアンモニ
ウムを0.1g含有していた。トリエチルアミンの回収 実施例5 N−メチルピロリドン(NMP)、水及びギ酸トリエチ
ルアンモニウムの混合物を4mmメッシュリングを充填
した1.6m高の銀引き搭及び1リットルの蒸留釜部を
含んで成る蒸留装置で蒸留した。最初にNMP62.9
重量%、ギ酸トリエチルアンモニウム22.3重量%及
び水14.8重量%から成る混合物623.8gを蒸留
装置に入れ、大気圧で蒸留した。還流比を10とし、留
出物104.6gを塔頂温度76℃で分離した。塔底温
度は127〜136℃であった。留出物の構成はトリエ
チルアミン88.3重量%、及び水11.7重量%であ
った。従って、トリエチルアミンの回収率は92%であ
った。ギ酸及びNMPは塔底に残留した。 実施例6 N−ブチルイミダゾール66.4重量%、ギ酸トリエチ
ルアンモニウム20.8重量%及び水12.8重量%か
ら成る混合物560.7gを実施例5に記載の蒸留装置
に入れた。還流比を10として、留出物79.2gを塔
頂温度76℃で分離した。留出物の構成はトリエチルア
ミン82.3重量%、水17.7重量%であった。従っ
て、トリエチルアミンの回収率は85.8%であった。
ギ酸及びN−ブチルイミダゾ−ルは塔底に残留した。ギ酸の単離 実施例7 ギ酸16.7重量%及びNMP83.3重量%の混合物
600gを実施例5に記載の蒸留装置に入れた。200
mbarでそして還流比を10として、留出物52.6
gを塔頂温度56℃で分離した。塔底温度は150〜1
52℃であった。留出物はギ酸98.6重量%、及びN
MP1.4重量%を含有していた。
【0064】以下に、本発明の本質的な特徴及び好まし
い態様を列挙する。 1. トリメチロール化合物及びギ酸の製造方法であっ
て、(a)窒素塩基の存在下でホルムアルデヒドとアル
デヒドとを反応させ、トリメチロール化合物と窒素塩基
のギ酸塩とを含有する混合生成物を生成させること、
(b)反応後に混合生成物からトリメチロール化合物を
取り出すこと、及び(c)ギ酸塩を、助剤の存在下に、
蒸留によって、遊離の窒素塩基とギ酸に開裂させること
を含んで成る方法。 2. アルデヒドが、式(1)
【0065】
【化5】
【0066】(式中、Rは、メチロール、直鎖のもしく
は分岐したC1〜C24アルキル、C3〜C8シクロアルキ
ル、C6〜C10アリール又はC7〜C22アラルキルを表
し、ここで各々の基は、場合によっては、反応条件下で
不活性である基で更に置換されていてもよい)を有する
上記1項に記載の方法。 3. アルデヒドがn−ブチルアルデヒドである上記1
項に記載の方法。 4. トリメチロール化合物を混合生成物から抽出によ
って取り出す、上記1項に記載の方法。 5. 抽出を、アルカン、シクロアルカン、アルコー
ル、エーテル、アルデヒド、ケトン及びエステルから成
る群から選ばれる抽出用溶媒を使用して行う、上記4項
に記載の方法。 6. 抽出を、上記1項に従ってホルムアルデヒドと反
応したアルデヒドを抽出用溶媒として使用して行って、
トリメチロール化合物を得る、上記4項に記載の方法。 7. 助剤が、使用される窒素塩基よりも塩基性が低く
そして窒素塩基の沸点を超える温度で熱分解することが
できるギ酸との付加物を形成する化合物を含んで成る、
上記1項に記載の方法。 8. 助剤が、pKbが10〜3である窒素含有化合物
である上記1項に記載の方法。 9. 助剤が、(i)イミダゾール、キノリン、ピリジ
ン、ピリミジン、ピロ−ル、ピラゾール、イソキノリ
ン、ピラジン、ピリダジン、ピペリジン、ピロリジン及
びモルホリンから成る群から選ばれる環状窒素塩基、
(ii)式(III)
【0067】
【化6】
【0068】(式中、R3及びR4は、各々互いに独立
に、直鎖のもしくは分岐したC1〜C24アルキル 、C6
〜C10アリール又はC7〜C22アラルキルを表し、そし
てR5は、水素を表わすか又はR3及びR4に対して定義
されたのと同様である)を有するアミド、又は(ii
i) 式(IV)
【0069】
【化7】
【0070】(式中、R6は、直鎖の又は分岐したC1
20アルキル又はC2〜C20アルケニル基を表し、そし
てnは、3〜6の数を表す)を有する環状アミドであ
る、上記1項に記載の方法。 10. 助剤が、N−メチルピロリドンである上記1項
に記載の方法。 11. 助剤存在下の蒸留を、遊離の窒素塩基を含有す
る流れが登頂留分として得られそして助剤及びギ酸を含
有する流れが搭底留分として得られる方法で行う、上記
1項に記載の方法。 12. 搭底留分を次の蒸留において助剤とギ酸に分離
し、そして分離した助剤をギ酸塩の開裂のための蒸留に
戻す、上記11項に記載の方法。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法の好ましい実施態様を示す図であ
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C07C 51/44 C07C 51/44 53/02 53/02 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (71)出願人 591063187 Bayerwrk,Leverkuse n,BRD (72)発明者 アレクサンダー・クラウゼナー ドイツ50259プルハイム・シフゲスベーク 18 (72)発明者 ボルフガング・アイマン ドイツ51061ケルン・ゲルステンカンプ5 (72)発明者 ロルフ・フエラー ドイツ41352コルシエンブロイヒ・ヘケネ ンド10 Fターム(参考) 4H006 AA02 AC21 AC41 AC46 AC47 AD11 AD40 BA51 BD84 BS10 FE11 FG30 4H039 CA19 CA60 CA65 CF30

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トリメチロール化合物及びギ酸の製造方
    法であって、(a)窒素塩基の存在下でホルムアルデヒ
    ドとアルデヒドとを反応させ、トリメチロール化合物と
    窒素塩基のギ酸塩とを含有する混合生成物を生成させる
    こと、(b)反応後に混合生成物からトリメチロール化
    合物を取り出すこと、及び(c)ギ酸塩を、助剤の存在
    下に、蒸留によって、遊離の窒素塩基とギ酸に開裂させ
    ることを含んで成る方法。
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