JP2002191354A - 茸菌糸体の生産方法およびその用途（Ｍｅｔｈｏｄｆｏｒｐｒｏｄｕｃｉｎｇｍｕｓｈｒｏｏｍｍｙｃｅｌｉｕｍａｎｄｕｓｅｓｔｈｅｒｅｏｆ） - Google Patents
茸菌糸体の生産方法およびその用途（Ｍｅｔｈｏｄｆｏｒｐｒｏｄｕｃｉｎｇｍｕｓｈｒｏｏｍｍｙｃｅｌｉｕｍａｎｄｕｓｅｓｔｈｅｒｅｏｆ）Info
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明は茸菌糸体の生産方法およびその用途
に関する。 【解決手段】 穀物洗浄水を利用して低廉な費用で茸菌
糸体を生産する方法と；穀物粉を含有する液体培地にク
ローム、セレニウム、ゲルマニウムのような微量無機物
を添加した後、茸菌糸体の種菌を接種して培養すること
により、高含量の微量無機物を含有する茸菌糸体を生産
する方法；および前記薬用茸培養物を飼料に添加して家
鴨を飼育することにより、優れた肉質と味、低コレステ
ロールの家鴨肉を生産する用途を提供する。
に関する。 【解決手段】 穀物洗浄水を利用して低廉な費用で茸菌
糸体を生産する方法と；穀物粉を含有する液体培地にク
ローム、セレニウム、ゲルマニウムのような微量無機物
を添加した後、茸菌糸体の種菌を接種して培養すること
により、高含量の微量無機物を含有する茸菌糸体を生産
する方法；および前記薬用茸培養物を飼料に添加して家
鴨を飼育することにより、優れた肉質と味、低コレステ
ロールの家鴨肉を生産する用途を提供する。
Description
【０００１】
【発明が属する技術分野】本発明は茸菌糸体の生産方法
およびその用途に関し、より詳細には、穀物洗浄水を利
用して低廉な費用で茸菌糸体を生産する方法と、米糠と
小麦粉のような穀物粉を含有する液体培地にクローム、
セレニウム、ゲルマニウムのような微量無機物を添加し
て菌糸体を培養する方法および前記により製造された茸
培養物を家鴨飼育に利用する用途に関する。
およびその用途に関し、より詳細には、穀物洗浄水を利
用して低廉な費用で茸菌糸体を生産する方法と、米糠と
小麦粉のような穀物粉を含有する液体培地にクローム、
セレニウム、ゲルマニウムのような微量無機物を添加し
て菌糸体を培養する方法および前記により製造された茸
培養物を家鴨飼育に利用する用途に関する。
【０００２】現在、国内・外で食用および薬用茸菌糸体
を液体培養して医薬品および食品を製造する材料として
用いている。中国では黄金耳茸(Tremella auranita)を
液体培養して胡桃菓子、ビスケット、パンおよび飲用水
に添加剤として用いており、日本では雲芝の培養菌糸体
の熱水抽出液から得たクレスチン(PS‐K)、袴茸の菌糸
培養液から得たシゾピラン、椎茸の抽出液から得たレン
チナンが抗癌剤として開発されて市販されている。韓国
では薬用茸である霊芝、雲芝、桑黄および冬虫夏草を液
体培養して得た菌糸体を飲料水や化粧品の原料として用
いている。しかし、国内の需要は勿論国際市場の価格競
争的な面で優位を占めるためには生産技術を画期的に開
発したり、より低廉な培地を用いて直接生産費を低めな
ければならないが、これについての国内の技術は殆どな
い実情である。本発明者達は前記の如き点に着目して食
品加工副産物のうち米とぎ水のような穀物の洗浄水を培
地として用いることにより、生産費を低め、産業体や家
庭で捨てられる米とぎ水による水質汚染を防止して環境
汚染問題を解決する効果がある菌糸体培養方法を開発し
た。
を液体培養して医薬品および食品を製造する材料として
用いている。中国では黄金耳茸(Tremella auranita)を
液体培養して胡桃菓子、ビスケット、パンおよび飲用水
に添加剤として用いており、日本では雲芝の培養菌糸体
の熱水抽出液から得たクレスチン(PS‐K)、袴茸の菌糸
培養液から得たシゾピラン、椎茸の抽出液から得たレン
チナンが抗癌剤として開発されて市販されている。韓国
では薬用茸である霊芝、雲芝、桑黄および冬虫夏草を液
体培養して得た菌糸体を飲料水や化粧品の原料として用
いている。しかし、国内の需要は勿論国際市場の価格競
争的な面で優位を占めるためには生産技術を画期的に開
発したり、より低廉な培地を用いて直接生産費を低めな
ければならないが、これについての国内の技術は殆どな
い実情である。本発明者達は前記の如き点に着目して食
品加工副産物のうち米とぎ水のような穀物の洗浄水を培
地として用いることにより、生産費を低め、産業体や家
庭で捨てられる米とぎ水による水質汚染を防止して環境
汚染問題を解決する効果がある菌糸体培養方法を開発し
た。
【０００３】一方、茸の有益な物質のうちクローム、セ
レニウム、ゲルマニウムのような微量無機物が新陳代謝
に及ぼす直・間接の影響が明かされながら、クローム、
セレニウム、ゲルマニウムのような微量無機物の生理的
機能が特に強調されている訳は、このような微量無機物
の不足により疾病が発生するからである。また、化学肥
料を多く用いる今日には土壌から微量無機物が益々無く
なるため、一層これらの供給が益々もっと要求されてい
る。糖尿病は微量無機物であるクローム、亜鉛の不足に
より発病が促進されるが、これはインシュリンの活動力
を高め作用与件を備えてやるためにはクロームと亜鉛と
いう微量無機物が必要であるためである。特に、クロー
ムは血糖調整因子としてのクローム(GTF)と言って酵母
から発見されている。セレニウムの不足は癌の発生源に
なり、また、老化を促進し、動脈硬化症を起こすことも
ある。ゲルマニウムは人参と山人参などの薬理活性を有
する植物に含有されているのが発見された後、近来に抗
癌剤および肝炎治療剤、免疫増進のための機能性食品に
利用・研究されている。このようなクローム、セレニウ
ム、ゲルマニウムのような微量無機物の供給源として酵
母が主に利用されているが、霊芝・雲芝などの茸類にも
微量無機物らが多く存在している。従って、抗癌成分の
みならず、クローム、セレニウム、ゲルマニウムのよう
な微量無機物の供給源として高付加価値を有する茸菌糸
体を生産して健康食品、機能性食品および医薬品のバイ
オ素材として利用できるであろう。
レニウム、ゲルマニウムのような微量無機物が新陳代謝
に及ぼす直・間接の影響が明かされながら、クローム、
セレニウム、ゲルマニウムのような微量無機物の生理的
機能が特に強調されている訳は、このような微量無機物
の不足により疾病が発生するからである。また、化学肥
料を多く用いる今日には土壌から微量無機物が益々無く
なるため、一層これらの供給が益々もっと要求されてい
る。糖尿病は微量無機物であるクローム、亜鉛の不足に
より発病が促進されるが、これはインシュリンの活動力
を高め作用与件を備えてやるためにはクロームと亜鉛と
いう微量無機物が必要であるためである。特に、クロー
ムは血糖調整因子としてのクローム(GTF)と言って酵母
から発見されている。セレニウムの不足は癌の発生源に
なり、また、老化を促進し、動脈硬化症を起こすことも
ある。ゲルマニウムは人参と山人参などの薬理活性を有
する植物に含有されているのが発見された後、近来に抗
癌剤および肝炎治療剤、免疫増進のための機能性食品に
利用・研究されている。このようなクローム、セレニウ
ム、ゲルマニウムのような微量無機物の供給源として酵
母が主に利用されているが、霊芝・雲芝などの茸類にも
微量無機物らが多く存在している。従って、抗癌成分の
みならず、クローム、セレニウム、ゲルマニウムのよう
な微量無機物の供給源として高付加価値を有する茸菌糸
体を生産して健康食品、機能性食品および医薬品のバイ
オ素材として利用できるであろう。
【０００４】最近、豚飼育においてクローム(chromium
picolinate)が添加された飼料を利用した結果、豚肉
が増産され、筋肉質が増加したのに反し、体脂肪は減少
したと報告されている。そして、長い間医薬研究に利用
されている二十日鼠の研究において、クローム摂取結
果、二十日鼠の筋肉質が増加し、体脂肪は減少したとの
ことは、人体以外の他の動物においてもクロームが血糖
を調節し、体脂肪を減少させうると言える。
picolinate)が添加された飼料を利用した結果、豚肉
が増産され、筋肉質が増加したのに反し、体脂肪は減少
したと報告されている。そして、長い間医薬研究に利用
されている二十日鼠の研究において、クローム摂取結
果、二十日鼠の筋肉質が増加し、体脂肪は減少したとの
ことは、人体以外の他の動物においてもクロームが血糖
を調節し、体脂肪を減少させうると言える。
【０００５】それで、本発明者達は穀物粉を含有する液
体培地に微量無機物を添加して菌糸体を培養する方法を
開発し、前記方法により得られた茸培養物を飼料に添加
して家鴨を飼育することにより、肉質と味が優れ、多量
の微量無機物を含有している家鴨肉を生産することによ
り、本発明を完成した。
体培地に微量無機物を添加して菌糸体を培養する方法を
開発し、前記方法により得られた茸培養物を飼料に添加
して家鴨を飼育することにより、肉質と味が優れ、多量
の微量無機物を含有している家鴨肉を生産することによ
り、本発明を完成した。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、穀物の洗浄水を利用した茸菌糸体の培養方法を提供
することにある。本発明の別の目的は、高含量の微量無
機物を含有する茸菌糸体の培養方法および前記方法によ
り得られた菌糸体を有効成分とする機能性飲料を提供す
ることにある。本発明のまた別の目的は、前記方法によ
り得られた茸培養物を飼料と共に給与する家鴨飼育方法
を提供することにある。
は、穀物の洗浄水を利用した茸菌糸体の培養方法を提供
することにある。本発明の別の目的は、高含量の微量無
機物を含有する茸菌糸体の培養方法および前記方法によ
り得られた菌糸体を有効成分とする機能性飲料を提供す
ることにある。本発明のまた別の目的は、前記方法によ
り得られた茸培養物を飼料と共に給与する家鴨飼育方法
を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】本発明の前記目的は、
米、もち米、麦、小麦、粟、唐黍、もち黍、鳩麦などの
ような穀物の洗浄水を利用した茸菌糸体の培養方法およ
び穀物粉を含有する液体培地にクローム、セレニウム、
ゲルマニウムのような微量無機物を添加して菌糸体を培
養する茸菌糸体の培養方法を確立する一方、前記の方法
により得られた茸培養物を飼料に添加して家鴨を飼育す
ることにより達成した。以下、本発明の構成を説明す
る。
米、もち米、麦、小麦、粟、唐黍、もち黍、鳩麦などの
ような穀物の洗浄水を利用した茸菌糸体の培養方法およ
び穀物粉を含有する液体培地にクローム、セレニウム、
ゲルマニウムのような微量無機物を添加して菌糸体を培
養する茸菌糸体の培養方法を確立する一方、前記の方法
により得られた茸培養物を飼料に添加して家鴨を飼育す
ることにより達成した。以下、本発明の構成を説明す
る。
【０００８】本発明の穀物洗浄水を利用した菌糸体の培
養方法および高含量の微量無機物を含有する茸菌糸体の
培養方法を工程別に詳細に説明する。 第１工程：茸菌糸体の種菌培養 茸菌糸体の種菌培養は、茸菌糸体をアガープレート(aga
r plate)上で培養し、または液体培地に接種して培養
する。 第２工程：茸菌糸体培養のための培地の製造
養方法および高含量の微量無機物を含有する茸菌糸体の
培養方法を工程別に詳細に説明する。 第１工程：茸菌糸体の種菌培養 茸菌糸体の種菌培養は、茸菌糸体をアガープレート(aga
r plate)上で培養し、または液体培地に接種して培養
する。 第２工程：茸菌糸体培養のための培地の製造
【０００９】（製造例１）穀物洗浄水を利用した菌糸体
の培養方法 穀物を１，２回洗った水を収去して穀物粉と葡萄糖をそ
れぞれ０．２〜０．５％添加する。前記の混合物を培養
容器に入れて、雑菌の進入を防止するために蓋を装着し
た後、これを高圧蒸気殺菌機または密閉釜で２０分間殺
菌する。
の培養方法 穀物を１，２回洗った水を収去して穀物粉と葡萄糖をそ
れぞれ０．２〜０．５％添加する。前記の混合物を培養
容器に入れて、雑菌の進入を防止するために蓋を装着し
た後、これを高圧蒸気殺菌機または密閉釜で２０分間殺
菌する。
【００１０】前記段階で米のとぎ水の外にももち米、
麦、小麦、粟、唐黍、もち黍および鳩麦を洗浄した水
（とぎ水）を用いることができ、米のとぎ水は産業体や
各家庭で炊事のために米を洗ったときの初１，２回洗っ
た水（とぎ水）を収去して用い、略米重量の５〜１０倍
のとぎ水を収去することができる。収去した米とぎ水は
そのまま培養用培地として用いることができ、茸菌株に
よって穀物粉と葡萄糖を０．２〜２％添加して用いるこ
とができる。望ましくは穀物粉と葡萄糖をそれぞれ０．
２〜０．５％添加する。
麦、小麦、粟、唐黍、もち黍および鳩麦を洗浄した水
（とぎ水）を用いることができ、米のとぎ水は産業体や
各家庭で炊事のために米を洗ったときの初１，２回洗っ
た水（とぎ水）を収去して用い、略米重量の５〜１０倍
のとぎ水を収去することができる。収去した米とぎ水は
そのまま培養用培地として用いることができ、茸菌株に
よって穀物粉と葡萄糖を０．２〜２％添加して用いるこ
とができる。望ましくは穀物粉と葡萄糖をそれぞれ０．
２〜０．５％添加する。
【００１１】（製造例２）高含量の微量無機物を含有す
る茸菌糸体の培養方法 水に米糠と小麦粉をそれぞれ０．５％添加した培地にク
ロームのような微量無機物を添加する。前記の混合物を
培養容器に入れて、雑菌の侵入を防止するために蓋を装
着した後、これを高圧蒸気殺菌機や密閉釜で２０分間殺
菌する。前記段階でクロームの外にもセレニウム、ゲル
マニウムのような微量無機物を用いることができ、茸菌
株によってクローム（ＣｒＣｌ３）は１００〜１２００
ｍｇ／ｌ、セレニウム（Ｎａ２ＳｅＯ３）は２０〜３０
０ｍｇ／ｌ、ゲルマニウム（ＧｅＯ２）は２００〜１２
００ｍｇ／ｌを添加し、望ましくはクローム、セレニウ
ム、ゲルマニウムをそれぞれ２００ｍｇ／ｌ、５０ｍｇ
／ｌ、１０００ｍｇ／ｌを添加する。
る茸菌糸体の培養方法 水に米糠と小麦粉をそれぞれ０．５％添加した培地にク
ロームのような微量無機物を添加する。前記の混合物を
培養容器に入れて、雑菌の侵入を防止するために蓋を装
着した後、これを高圧蒸気殺菌機や密閉釜で２０分間殺
菌する。前記段階でクロームの外にもセレニウム、ゲル
マニウムのような微量無機物を用いることができ、茸菌
株によってクローム（ＣｒＣｌ３）は１００〜１２００
ｍｇ／ｌ、セレニウム（Ｎａ２ＳｅＯ３）は２０〜３０
０ｍｇ／ｌ、ゲルマニウム（ＧｅＯ２）は２００〜１２
００ｍｇ／ｌを添加し、望ましくはクローム、セレニウ
ム、ゲルマニウムをそれぞれ２００ｍｇ／ｌ、５０ｍｇ
／ｌ、１０００ｍｇ／ｌを添加する。
【００１２】（第３工程）茸菌糸体の培養 前記第２工程で製造した滅菌された培地を冷却した後、
無菌的に前記第１工程で培養した茸種菌を接種して、２
０〜３０℃の培養室で固定培養の場合には１０〜２０日
間、震盪培養の場合には５〜１０日間培養する。本発明
で用いる茸菌糸体は、雲芝、霊芝、袴茸、平茸、夏平
茸、椎茸、榎茸、木耳および味茸などであるが、食用お
よび薬用として用いられる茸であれば特別に制限されな
い。
無菌的に前記第１工程で培養した茸種菌を接種して、２
０〜３０℃の培養室で固定培養の場合には１０〜２０日
間、震盪培養の場合には５〜１０日間培養する。本発明
で用いる茸菌糸体は、雲芝、霊芝、袴茸、平茸、夏平
茸、椎茸、榎茸、木耳および味茸などであるが、食用お
よび薬用として用いられる茸であれば特別に制限されな
い。
【００１３】（第４工程）茸液体種菌、菌糸培養濃縮液
および菌糸体粉末の製造 前記第３工程で培養された培養液を回収して茸液体種菌
として用い、前記培養物を濾過して減圧濃縮機や加熱に
より菌糸培養濃縮液を製造し、または菌糸体だけを回収
した後、５０〜６０℃で１２〜２４時間乾燥し粉末化し
て菌糸体粉末を製造する。
および菌糸体粉末の製造 前記第３工程で培養された培養液を回収して茸液体種菌
として用い、前記培養物を濾過して減圧濃縮機や加熱に
より菌糸培養濃縮液を製造し、または菌糸体だけを回収
した後、５０〜６０℃で１２〜２４時間乾燥し粉末化し
て菌糸体粉末を製造する。
【００１４】前記段階で製造した菌糸体粉末は、機能性
食品、医薬品およびその原料の製造に利用することがで
き、培養濃縮液は飼料に添加することができる。即ち、
回収された茸菌糸体にはクローム、セレニウム、ゲルマ
ニウムのような微量無機物の生理活性物、エキソポリサ
ッカライド(exopolysaccharides)とβ‐D‐グルカン(gl
ucan)などの抗癌剤、菌糸培養液にはエキソポリサッカ
ライドとβ‐Ｄ‐グルカンなどの抗癌剤とセルラーゼ(c
ellulases)、ラッカーゼ(laccases)、リパーゼ()Lipas
e)、ポリガラクトウロナ―ゼ(polygalactouronases)お
よびプロチアーゼ(proteases)などの数１０種の加水分
解酵素らおよびこのような酵素らにより加水分解された
穀類の諸分解物質らが存在するのみならず、脱臭のよう
な諸機能を有する成分らを含んでいるため、これを機能
性食品、医薬品、飼料およびその原料の製造に利用する
ことができる。
食品、医薬品およびその原料の製造に利用することがで
き、培養濃縮液は飼料に添加することができる。即ち、
回収された茸菌糸体にはクローム、セレニウム、ゲルマ
ニウムのような微量無機物の生理活性物、エキソポリサ
ッカライド(exopolysaccharides)とβ‐D‐グルカン(gl
ucan)などの抗癌剤、菌糸培養液にはエキソポリサッカ
ライドとβ‐Ｄ‐グルカンなどの抗癌剤とセルラーゼ(c
ellulases)、ラッカーゼ(laccases)、リパーゼ()Lipas
e)、ポリガラクトウロナ―ゼ(polygalactouronases)お
よびプロチアーゼ(proteases)などの数１０種の加水分
解酵素らおよびこのような酵素らにより加水分解された
穀類の諸分解物質らが存在するのみならず、脱臭のよう
な諸機能を有する成分らを含んでいるため、これを機能
性食品、医薬品、飼料およびその原料の製造に利用する
ことができる。
【００１５】本発明の茸菌糸体を利用した機能性飲料を
製造するにおいて、クロームを添加した液体倍地を用い
て製造した霊芝茸菌糸体の乾燥粉末１〜１０ｇ、望まし
くは３ｇとセレニウムを添加した液体倍地を用いて製造
した霊芝茸菌糸体の乾燥粉末０．０１〜１ｇ、望ましく
は．１５ｇを微量無機物が添加されていない液体倍地で
培養して得た霊芝茸菌糸培養物１Ｌ〜２Ｌ、望ましくは
１．５Ｌに混合して濃縮した後、濾過して機能性飲料を
製造し、または前記培養物および菌糸体粉末を利用して
飲料に通常添加される添加物、例えば、グルコース、マ
ルトーズ、サッカロース、オリゴ糖、天然蜜などを入れ
て通常の飲料製法により製品化することができる。この
際、微量無機物を含有する茸菌糸体は組成物の総重量に
対し０．００１〜１重量％含有されるようにするのが望
ましい。
製造するにおいて、クロームを添加した液体倍地を用い
て製造した霊芝茸菌糸体の乾燥粉末１〜１０ｇ、望まし
くは３ｇとセレニウムを添加した液体倍地を用いて製造
した霊芝茸菌糸体の乾燥粉末０．０１〜１ｇ、望ましく
は．１５ｇを微量無機物が添加されていない液体倍地で
培養して得た霊芝茸菌糸培養物１Ｌ〜２Ｌ、望ましくは
１．５Ｌに混合して濃縮した後、濾過して機能性飲料を
製造し、または前記培養物および菌糸体粉末を利用して
飲料に通常添加される添加物、例えば、グルコース、マ
ルトーズ、サッカロース、オリゴ糖、天然蜜などを入れ
て通常の飲料製法により製品化することができる。この
際、微量無機物を含有する茸菌糸体は組成物の総重量に
対し０．００１〜１重量％含有されるようにするのが望
ましい。
【００１６】本発明の飼育方法により生産された家鴨の
肉、即ち、微量無機物を添加して培養した茸培養物を家
鴨に給与して生産された家鴨肉は、クローム含有量が
０．０８〜０．４ｍｇ／ｋｇ、セレニウム含有量が０．
３〜１．０ｍｇ／ｋｇであることを特徴とする。
肉、即ち、微量無機物を添加して培養した茸培養物を家
鴨に給与して生産された家鴨肉は、クローム含有量が
０．０８〜０．４ｍｇ／ｋｇ、セレニウム含有量が０．
３〜１．０ｍｇ／ｋｇであることを特徴とする。
【００１７】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な方法を実
施例を挙げて詳細に説明するが、本発明の権利範囲はこ
れら実施例と実験例にのみ限定されるのではない。
施例を挙げて詳細に説明するが、本発明の権利範囲はこ
れら実施例と実験例にのみ限定されるのではない。
【００１８】
【実施例】本発明の多様な実施例は、下記の通り、米、
もち米、麦、小麦、粟、唐黍、もち黍、鳩麦を洗浄した
穀物洗浄水（とぎ水）を用いて茸菌糸体を培養した。
もち米、麦、小麦、粟、唐黍、もち黍、鳩麦を洗浄した
穀物洗浄水（とぎ水）を用いて茸菌糸体を培養した。
【００１９】
【実施例１】米とぎ水を利用した雲芝茸種菌の培養およ
びその産物生産 米を１，２回洗った米とぎ水２Ｌを収去し、これに小麦
粉と葡萄糖をそれぞれ０．２〜０．５％添加して液体倍
地を製造した後、オートクレーブで２０分間滅菌した。
前記滅菌した倍地に雲芝茸菌糸の種菌を無菌的に接種し
て、２５℃で１５日間固定培養した。培養後、前記液体
培養液の菌糸体を濾過して回収し、熱風乾燥して粉末８
ｇを得た。前記濾液１．８Ｌは１００℃で１時間加熱濃
縮して濃縮液９００ｍｌを製造した。
びその産物生産 米を１，２回洗った米とぎ水２Ｌを収去し、これに小麦
粉と葡萄糖をそれぞれ０．２〜０．５％添加して液体倍
地を製造した後、オートクレーブで２０分間滅菌した。
前記滅菌した倍地に雲芝茸菌糸の種菌を無菌的に接種し
て、２５℃で１５日間固定培養した。培養後、前記液体
培養液の菌糸体を濾過して回収し、熱風乾燥して粉末８
ｇを得た。前記濾液１．８Ｌは１００℃で１時間加熱濃
縮して濃縮液９００ｍｌを製造した。
【００２０】
【実施例２】もち米とぎ水を利用した雲芝茸種菌の培養
およびその産物生産 もち米とぎ水を用いて前記実施例１と同一に倍地を製造
し、雲芝茸菌糸を接種して培養した後、乾燥粉末と濃縮
液を製造した。最終製造された乾燥粉末は６ｇであり、
濃縮液は９２０ｍｌであった。
およびその産物生産 もち米とぎ水を用いて前記実施例１と同一に倍地を製造
し、雲芝茸菌糸を接種して培養した後、乾燥粉末と濃縮
液を製造した。最終製造された乾燥粉末は６ｇであり、
濃縮液は９２０ｍｌであった。
【００２１】
【実施例３】麦とぎ水を利用した雲芝茸種菌の培養およ
びその産物生産 麦とぎ水を用いて前記実施例１と同一に倍地を製造し、
雲芝茸菌糸を接種し培養して、乾燥粉末と濃縮液を製造
した。最終製造された乾燥粉末は９ｇであり、濃縮液は
８８０ｍｌであった。
びその産物生産 麦とぎ水を用いて前記実施例１と同一に倍地を製造し、
雲芝茸菌糸を接種し培養して、乾燥粉末と濃縮液を製造
した。最終製造された乾燥粉末は９ｇであり、濃縮液は
８８０ｍｌであった。
【００２２】
【実施例４】小麦とぎ水を利用した雲芝茸種菌の培養お
よびその産物生産 小麦とぎ水を用いて前記実施例１と同一に倍地を製造
し、雲芝茸菌糸を接種し培養して、乾燥粉末と濃縮液を
製造した。最終製造された乾燥粉末は８ｇであり、濃縮
液は９００ｍｌであった。
よびその産物生産 小麦とぎ水を用いて前記実施例１と同一に倍地を製造
し、雲芝茸菌糸を接種し培養して、乾燥粉末と濃縮液を
製造した。最終製造された乾燥粉末は８ｇであり、濃縮
液は９００ｍｌであった。
【００２３】
【実施例５】粟とぎ水を利用した雲芝茸種菌の培養およ
びその産物生産 粟とぎ水を用いて前記実施例１と同一に倍地を製造し、
雲芝菌糸を接種し培養して、乾燥粉末と濃縮液を製造し
た。最終製造された乾燥粉末は７ｇであり、濃縮液は９
１０ｍｌであった。
びその産物生産 粟とぎ水を用いて前記実施例１と同一に倍地を製造し、
雲芝菌糸を接種し培養して、乾燥粉末と濃縮液を製造し
た。最終製造された乾燥粉末は７ｇであり、濃縮液は９
１０ｍｌであった。
【００２４】
【実施例６】唐黍とぎ水を利用した雲芝茸種菌の培養お
よびその産物生産 唐黍とぎ水を用いて前記実施例１と同一に倍地を製造
し、雲芝茸菌糸を接種し培養して、乾燥粉末と濃縮液を
製造した。最終製造された乾燥粉末は６ｇであり、濃縮
液は９２０ｍｌであった。
よびその産物生産 唐黍とぎ水を用いて前記実施例１と同一に倍地を製造
し、雲芝茸菌糸を接種し培養して、乾燥粉末と濃縮液を
製造した。最終製造された乾燥粉末は６ｇであり、濃縮
液は９２０ｍｌであった。
【００２５】
【実施例７】もち黍とぎ水を利用した雲芝茸種菌の培養
およびその産物生産 黍とぎ水を用いて前記実施例１と同一に倍地を製造し、
雲芝茸菌糸を接種し培養して、乾燥粉末と濃縮液を製造
した。最終製造された乾燥粉末は７ｇであり、濃縮液は
９１０ｍｌであった。
およびその産物生産 黍とぎ水を用いて前記実施例１と同一に倍地を製造し、
雲芝茸菌糸を接種し培養して、乾燥粉末と濃縮液を製造
した。最終製造された乾燥粉末は７ｇであり、濃縮液は
９１０ｍｌであった。
【００２６】
【実施例８】鳩麦とぎ水を利用した雲芝茸種菌の培養お
よびその産物生産 鳩麦とぎ水を用いて前記実施例１と同一に倍地を製造
し、雲芝茸菌糸を接種し培養して、乾燥粉末と濃縮液を
製造した。最終製造された乾燥粉末は７ｇであり、濃縮
液は９１０ｍｌであった。
よびその産物生産 鳩麦とぎ水を用いて前記実施例１と同一に倍地を製造
し、雲芝茸菌糸を接種し培養して、乾燥粉末と濃縮液を
製造した。最終製造された乾燥粉末は７ｇであり、濃縮
液は９１０ｍｌであった。
【００２７】本発明のまた別の実施例として、クロー
ム、セレニウム、ゲルマニウムを添加して茸菌糸体を培
養し、培養された菌糸体の無機物含量を調査した。
ム、セレニウム、ゲルマニウムを添加して茸菌糸体を培
養し、培養された菌糸体の無機物含量を調査した。
【００２８】
【実施例９】クロームを含有する茸菌糸体の培養および
その産物生産 水２Ｌに米糠と小麦粉をそれぞれ０．５％添加した培地
にクロームを２００ｍｇ／ｌ添加して液体倍地を製造し
た後、オートクレーブで２０分間滅菌した。前記滅菌し
た培地に霊芝茸菌糸の種菌を無菌的に接種して、２５℃
で２０日間固定培養した。培養後、前記液体培養液の菌
糸体を濾過して回収し、熱風乾燥して粉末６ｇを得た。
前記濾液１．８Ｌは１００℃で１時間加熱濃縮して濃縮
液９００ｍｌを製造した。
その産物生産 水２Ｌに米糠と小麦粉をそれぞれ０．５％添加した培地
にクロームを２００ｍｇ／ｌ添加して液体倍地を製造し
た後、オートクレーブで２０分間滅菌した。前記滅菌し
た培地に霊芝茸菌糸の種菌を無菌的に接種して、２５℃
で２０日間固定培養した。培養後、前記液体培養液の菌
糸体を濾過して回収し、熱風乾燥して粉末６ｇを得た。
前記濾液１．８Ｌは１００℃で１時間加熱濃縮して濃縮
液９００ｍｌを製造した。
【００２９】
【実施例１０】セレニウムを含有する茸菌糸体の培養お
よびその産物生産 セレニウム５０ｍｇ／ｌを用いて前記実施例９と同一に
培地を製造し、霊芝茸菌糸を接種し培養して、乾燥粉末
と濃縮液を製造した。最終製造された乾燥粉末は６．５
ｇ、濃縮液は８８０ｍｌであった。
よびその産物生産 セレニウム５０ｍｇ／ｌを用いて前記実施例９と同一に
培地を製造し、霊芝茸菌糸を接種し培養して、乾燥粉末
と濃縮液を製造した。最終製造された乾燥粉末は６．５
ｇ、濃縮液は８８０ｍｌであった。
【００３０】
【実施例１１】高含量のゲルマニウムを含有する茸菌糸
体の培養およびその産物生産 ゲルマニウム１０００ｍｇ／ｌを用いて前記実施例９と
同一に培地を製造し、霊芝菌糸を接種し培養して、乾燥
粉末と濃縮液を製造した。最終製造された乾燥粉末は
５．５ｇであり、濃縮液は９１０ｍｌであった。
体の培養およびその産物生産 ゲルマニウム１０００ｍｇ／ｌを用いて前記実施例９と
同一に培地を製造し、霊芝菌糸を接種し培養して、乾燥
粉末と濃縮液を製造した。最終製造された乾燥粉末は
５．５ｇであり、濃縮液は９１０ｍｌであった。
【００３１】前記実施例９〜１１で製造された茸菌糸体
に含有された無機物含量を定量するために下記の通り実
験した。 （実験例１） 本発明の茸菌糸体のクローム含量比較 前記実施例９と同一に培養して得た霊芝茸菌糸体（実験
群１）と前記実施例９とは同一であるが、クロームが添
加されていない培地で培養して得た霊芝茸菌糸体（対照
群）に含有されたクローム含量を比較した。試験分析結
果は、表１に示した通り、実験群１が対照群より高かっ
た。
に含有された無機物含量を定量するために下記の通り実
験した。 （実験例１） 本発明の茸菌糸体のクローム含量比較 前記実施例９と同一に培養して得た霊芝茸菌糸体（実験
群１）と前記実施例９とは同一であるが、クロームが添
加されていない培地で培養して得た霊芝茸菌糸体（対照
群）に含有されたクローム含量を比較した。試験分析結
果は、表１に示した通り、実験群１が対照群より高かっ
た。
【００３２】
【００３３】（実験例２） 本発明の茸菌糸体のセレニ
ウム含量比較 前記実施例１０と同一に培養して得た霊芝茸菌糸体（実
験群２）と、前記実施例１０とは同一であるが、セレニ
ウムが添加されていない培地で培養して得た霊芝茸菌糸
体（対照群）に含有されたセレニウム含量を比較した。
試験分析結果は、表２に示した通り、実験群”が対照群
より高かった。
ウム含量比較 前記実施例１０と同一に培養して得た霊芝茸菌糸体（実
験群２）と、前記実施例１０とは同一であるが、セレニ
ウムが添加されていない培地で培養して得た霊芝茸菌糸
体（対照群）に含有されたセレニウム含量を比較した。
試験分析結果は、表２に示した通り、実験群”が対照群
より高かった。
【００３４】
【００３５】
【実施例１２】本発明の茸菌糸体の熱水濃縮液を利用し
た機能性飲料の製造 前記実施例９で得た霊芝茸菌糸体の乾燥粉末３ｇ（クロ
ーム含量：約２ｍｇ）と、前記実施例１０で得た霊芝茸
菌糸体の乾燥粉末０．１５ｇ（セレニウム含量：約０．
５５ｍｇ）を、前記実施例９，１０とは同一であるが、
微量無機物（クローム、セレニウム）が添加されていな
い培地で培養して得た霊芝茸菌糸の培養物１．５Ｌに混
合して減圧濃縮機や加熱により濃縮した後、濾過して約
１Ｌの菌糸体熱水濃縮液を得た。
た機能性飲料の製造 前記実施例９で得た霊芝茸菌糸体の乾燥粉末３ｇ（クロ
ーム含量：約２ｍｇ）と、前記実施例１０で得た霊芝茸
菌糸体の乾燥粉末０．１５ｇ（セレニウム含量：約０．
５５ｍｇ）を、前記実施例９，１０とは同一であるが、
微量無機物（クローム、セレニウム）が添加されていな
い培地で培養して得た霊芝茸菌糸の培養物１．５Ｌに混
合して減圧濃縮機や加熱により濃縮した後、濾過して約
１Ｌの菌糸体熱水濃縮液を得た。
【００３６】前記の通り製造した本発明の飲料を糖尿病
患者５人を対象として味についての嗜好度と糖尿病治療
効果を調査した。味についての嗜好度においては５人全
てが優れたと言った。糖尿病治療効果においては、本発
明の飲料を１日１回１００ｍｌずつ服用後３週日までの
血糖値を測定した結果、１人は３５％、１人は２０％、
２人は１４％減少して、服用後３週日までに８０％の糖
尿病患者に効果を見せた。しかも、３５％の血糖減少を
見せた患者は、本発明の飲料の服用中既往に飲用してい
たインシュリンの量を減らすことができた。効果を見せ
なかった１人は平常時に起伏が甚だしい血糖値を見せた
患者であった。しかし、その患者もコレステロール量に
おいては２３％の減少を見せた。従って、本発明の飲料
を３週日以上服用した患者達は１００％全て効果を見せ
た。本発明の飲料は糖尿病患者に効果的な機能性飲料で
ありながら、高コレステロール、高止血症、肥満症、喘
息、不眠症などの患者達にも効果を見ることができた。
患者５人を対象として味についての嗜好度と糖尿病治療
効果を調査した。味についての嗜好度においては５人全
てが優れたと言った。糖尿病治療効果においては、本発
明の飲料を１日１回１００ｍｌずつ服用後３週日までの
血糖値を測定した結果、１人は３５％、１人は２０％、
２人は１４％減少して、服用後３週日までに８０％の糖
尿病患者に効果を見せた。しかも、３５％の血糖減少を
見せた患者は、本発明の飲料の服用中既往に飲用してい
たインシュリンの量を減らすことができた。効果を見せ
なかった１人は平常時に起伏が甚だしい血糖値を見せた
患者であった。しかし、その患者もコレステロール量に
おいては２３％の減少を見せた。従って、本発明の飲料
を３週日以上服用した患者達は１００％全て効果を見せ
た。本発明の飲料は糖尿病患者に効果的な機能性飲料で
ありながら、高コレステロール、高止血症、肥満症、喘
息、不眠症などの患者達にも効果を見ることができた。
【００３７】
【実施例１３】茸培養物の給与による家鴨の飼育 前記実施例９で得たクロームを含有する霊芝茸菌糸培養
濃縮液３００ｍｌと前記実施例１０で得たセレニウムを
含有する霊芝菌糸培養濃縮液３００ｍｌを、前記実施例
１と２が同一であるが、微量無機物が添加されていない
培地で培養して得た霊芝茸菌糸培養濃縮液１．２Ｌに混
合して茸培養物(1)１．８Ｌを製造し、微量無機物の含
量を増強させるために、実施例９で得た霊芝茸菌糸培養
濃縮液６００ｍｌと実施例１０で得た霊芝茸菌糸培養濃
縮液６００ｍｌを微量無機物が添加されていない培地で
培養して得た霊芝茸菌糸培養濃縮液６００ｍｌに混合し
て、茸培養物(2)１．８Ｌを製造した。先ず、霊芝茸培
養物(1)を毎日１．８Ｌずつ孵化後２１日が経過した家
鴨（品種名：英国産チェリベリ）５０匹（平均重量：４
００ｇ；実験群）の１日飼料に添加して飼育を始め、飼
育１７日からは高含量の微量無機物を増加した前記の霊
芝培養物(2)を毎日１．８Ｌずつ１日飼料に添加して飼
育した。対照群としては霊芝茸培養物を全く添加しなか
った飼料で家鴨５０匹（平均重量：４００ｇ；対照群）
を飼育した。飼育後２４日目に実験群と対照群の家鴨重
量が共に２．１ｋｇに達して屠畜した。家鴨１匹当り所
要された１日の飼料量は、初期に２５０ｇから始めて末
期に１ｋｇで、総所要量は平均９ｋｇであった。この
際、利用された霊芝茸培養物は、家鴨１匹当り１日３６
ｍｌで、総９００ｍｌであった。家鴨の正規飼料組成比
は、粗蛋白質１７．５％以上、粗脂肪２５％、粗繊維６
％、粗灰分８％、カルシウム０．７％以上、燐０．６％
以上であった。
濃縮液３００ｍｌと前記実施例１０で得たセレニウムを
含有する霊芝菌糸培養濃縮液３００ｍｌを、前記実施例
１と２が同一であるが、微量無機物が添加されていない
培地で培養して得た霊芝茸菌糸培養濃縮液１．２Ｌに混
合して茸培養物(1)１．８Ｌを製造し、微量無機物の含
量を増強させるために、実施例９で得た霊芝茸菌糸培養
濃縮液６００ｍｌと実施例１０で得た霊芝茸菌糸培養濃
縮液６００ｍｌを微量無機物が添加されていない培地で
培養して得た霊芝茸菌糸培養濃縮液６００ｍｌに混合し
て、茸培養物(2)１．８Ｌを製造した。先ず、霊芝茸培
養物(1)を毎日１．８Ｌずつ孵化後２１日が経過した家
鴨（品種名：英国産チェリベリ）５０匹（平均重量：４
００ｇ；実験群）の１日飼料に添加して飼育を始め、飼
育１７日からは高含量の微量無機物を増加した前記の霊
芝培養物(2)を毎日１．８Ｌずつ１日飼料に添加して飼
育した。対照群としては霊芝茸培養物を全く添加しなか
った飼料で家鴨５０匹（平均重量：４００ｇ；対照群）
を飼育した。飼育後２４日目に実験群と対照群の家鴨重
量が共に２．１ｋｇに達して屠畜した。家鴨１匹当り所
要された１日の飼料量は、初期に２５０ｇから始めて末
期に１ｋｇで、総所要量は平均９ｋｇであった。この
際、利用された霊芝茸培養物は、家鴨１匹当り１日３６
ｍｌで、総９００ｍｌであった。家鴨の正規飼料組成比
は、粗蛋白質１７．５％以上、粗脂肪２５％、粗繊維６
％、粗灰分８％、カルシウム０．７％以上、燐０．６％
以上であった。
【００３８】（実験例３） 家鴨肉の肉質と味に対する
効果 前記実施例１３で飼育した家鴨の肉（実験群と対照群）
の肉質と味に対する効果を比較した。比較の結果、実験
群が対照群より肉質がしこしこしながらも柔らで味もよ
く、しかも家鴨肉の特有な匂いが全く無く、焼肉時に滲
み出る脂肪の量もずっと少なかった。脂肪分布において
飽和脂肪が減少し、不飽和脂肪が増加して、健康食品と
しての家鴨肉の成分が向上された。
効果 前記実施例１３で飼育した家鴨の肉（実験群と対照群）
の肉質と味に対する効果を比較した。比較の結果、実験
群が対照群より肉質がしこしこしながらも柔らで味もよ
く、しかも家鴨肉の特有な匂いが全く無く、焼肉時に滲
み出る脂肪の量もずっと少なかった。脂肪分布において
飽和脂肪が減少し、不飽和脂肪が増加して、健康食品と
しての家鴨肉の成分が向上された。
【００３９】（実験例４） 家鴨肉のコレステロール含
量の比較 前記実施例１３で飼育した家鴨の肉（実験群と対照群）
に含有されたコレステロール含量を比較した。試験分析
結果は、表３に示した通り、実験群のコレステロール含
量が７．４％減少した。
量の比較 前記実施例１３で飼育した家鴨の肉（実験群と対照群）
に含有されたコレステロール含量を比較した。試験分析
結果は、表３に示した通り、実験群のコレステロール含
量が７．４％減少した。
【００４０】
【００４１】（実験例５） 家鴨肉のクローム含量の比
較 前記実施例１３で飼育して得た家鴨の肉（実験群と対照
群）に含有されたクローム量を比較した。試験分析結果
は、表４に示した通り、実験群が対照群より４倍高かっ
た。
較 前記実施例１３で飼育して得た家鴨の肉（実験群と対照
群）に含有されたクローム量を比較した。試験分析結果
は、表４に示した通り、実験群が対照群より４倍高かっ
た。
【００４２】
【００４３】（実験例６）家鴨肉のセレニウム含量の比
較前記実施例１３で飼育して得た家鴨の肉（実験群と対
照群）に含有されたセレニウム含量を比較した。試験分
析結果は、表５に示した通り、実験群が対照群より２．
３倍高かった。
較前記実施例１３で飼育して得た家鴨の肉（実験群と対
照群）に含有されたセレニウム含量を比較した。試験分
析結果は、表５に示した通り、実験群が対照群より２．
３倍高かった。
【００４４】
【００４５】前記結果を総合して見るとき、本発明の家
鴨肉は糖尿病患者に効果的でありながらも、コレステロ
ール、高止血症、肥満症などの成人病患者達にも効能を
示した。
鴨肉は糖尿病患者に効果的でありながらも、コレステロ
ール、高止血症、肥満症などの成人病患者達にも効能を
示した。
【００４６】
【発明の効果】以上、前記の実施例と実験例で説明した
通り、本発明の穀物洗浄水を利用した茸菌糸体の培養方
法は、米とぎ水のような穀物洗浄水(とぎ水)を培地とし
て利用することにより、極めて低廉な生産費で茸菌糸体
を培養することができ、産業体や家庭で捨てられる米と
ぎ水による水質汚染を防止して環境汚染問題を解決する
効果があり、クローム、セレニウム、ゲルマニウムのよ
うな微量無機物が添加された液体培地で培養する茸菌糸
体の生産方法は、高含量の微量無機物を含有する茸菌糸
体を生産して、糖尿病などの成人病治療および予防に効
能がある機能性飲料として利用することができる効果が
ある。また、微量無機物を含有する茸培養物を家鴨の飼
育に利用することにより、優れた肉質と味、低コレステ
ロールの家鴨肉を生産する効果があるので、健康食品産
業上非常に有用な発明である。
通り、本発明の穀物洗浄水を利用した茸菌糸体の培養方
法は、米とぎ水のような穀物洗浄水(とぎ水)を培地とし
て利用することにより、極めて低廉な生産費で茸菌糸体
を培養することができ、産業体や家庭で捨てられる米と
ぎ水による水質汚染を防止して環境汚染問題を解決する
効果があり、クローム、セレニウム、ゲルマニウムのよ
うな微量無機物が添加された液体培地で培養する茸菌糸
体の生産方法は、高含量の微量無機物を含有する茸菌糸
体を生産して、糖尿病などの成人病治療および予防に効
能がある機能性飲料として利用することができる効果が
ある。また、微量無機物を含有する茸培養物を家鴨の飼
育に利用することにより、優れた肉質と味、低コレステ
ロールの家鴨肉を生産する効果があるので、健康食品産
業上非常に有用な発明である。
【図１】 穀物洗浄水を利用した茸菌糸体の培養方法を
工程別に示した概略図である。
工程別に示した概略図である。
【図２】 高含量の微量無機物を含有する茸菌糸体の培
養方法を工程別に示した概略図である。
養方法を工程別に示した概略図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 ＦＩ テーマコート゛(参考） Ａ２３Ｌ 1/30 Ａ２３Ｌ 1/30 Ｂ //(Ｃ１２Ｎ 1/14 (Ｃ１２Ｎ 1/14 Ｆ Ｃ１２Ｒ 1:645） Ｃ１２Ｒ 1:645） (72)発明者 ソン ジャーマン 大韓民国 京畿道 富川市 素砂區 松内 −２−洞 558松内エーピーティー形 工 場ビー洞 401 (72)発明者 ハン シーヨン 大韓民国 仁川廣域市 南區 朱安−２− 洞 562−2215通２潘 美宙ヴィラ 101 (72)発明者 ナ ユンサン 大韓民国 ソウル市 永登浦區 文來洞 ２街 11−１遊園エーピーティー 101− 408 Ｆターム(参考） 2B005 BA09 DA05 2B011 AA07 BA12 BA19 GA04 JA01 KA04 2B150 AA05 AB10 BC06 BD06 CE14 CE30 DD57 DH06 DH10 DH18 4B018 LB08 LE05 MD82 MD83 MD84 ME03 4B065 AA71X BA22 BB02 BB15 BB26 BC12 BC13 BD10 BD16 CA43 CA44
Claims (9)
- 【請求項１】 (a)茸菌糸体の種菌を培養する段階； (b)穀物洗浄水（とぎ水）に穀物粉と葡萄糖をそれぞれ
０．２〜２％（ｗ/ｖ）添加して培地を製造する段階； (c)前記(b)段階で製造した培地に前記(a)段階の茸菌糸
体種菌を接種して、２０〜３０℃で固定培養の場合には
１０〜２０日間培養し、震盪培養の場合には５〜１０日
間培養する段階；および (d)前記(c)段階の菌糸体培養液を液体種菌として用い、
または濾過した後に乾燥・粉末化して菌糸体粉末を製造
し、または濾過された培養液を濃縮する段階を含むこと
を特徴とする穀物洗浄水を利用した茸菌糸体の生産方
法。 - 【請求項２】 前記穀物洗浄水は、米、もち米、麦、小
麦、粟、唐黍、もち黍、鳩麦の洗浄水のうちいずれ一つ
であることを特徴とする請求項１に記載の穀物洗浄水を
利用した茸菌糸体の生産方法。 - 【請求項３】 穀物を利用した茸菌糸体の生産方法にお
いて、 (a)茸菌糸体の種菌を培養する段階； (b)米糠０．５重量％、小麦粉０．２〜２重量％を含有
した液体培地にクローム、セレニウム、ゲルマニウムの
うちから選択されたいずれ一つの無機物を添加して培地
を製造する段階； (c)前記(b)段階で製造した培地に前記(a)段階の茸種菌
を接種して、２０〜３０℃で固定培養の場合には１５〜
３０日間培養し、震盪培養の場合には７〜１５日間培養
する段階； (d)前記(c)段階の菌糸体培養液を液体種菌として用い、
または濾過した後に乾燥・粉末化して菌糸体粉末を製造
し、または濾過された培養液を濃縮する段階を含むこと
を特徴とする微量無機物を含有する茸菌糸体の生産方
法。 - 【請求項４】 前記液体培地に添加する微量無機物の含
量は、クローム１００〜１２００ｍｇ／ｌ、セレニウム
２０〜３００ｍｇ／ｌ、ゲルマニウム２００〜１２００
ｍｇ／ｌのうちから選択されることを特徴とする請求項
３記載の微量無機物を含有する茸菌糸体の生産方法。 - 【請求項５】 前記茸菌糸体の種菌を霊芝、雲芝、袴
茸、平茸、夏平茸、椎茸、榎茸、木耳、葉茸、箒茸、味
茸のうちいずれ一つであることを特徴とする請求項１ま
たは３に記載の茸菌糸体の生産方法。 - 【請求項６】 請求項３に記載の方法により製造された
微量無機物を含有する茸菌糸体乾燥粉末を組成物の総重
量に対し０．００１〜１重量％になるように含有するこ
とを特徴とする健康飲料組成物。 - 【請求項７】 クロームを添加した液体培地で請求項３
に記載の方法により生産された霊芝菌糸体の乾燥粉末１
〜１０ｇと、セレニウムを添加した液体培地で請求項３
記載の方法により生産された霊芝茸菌糸体の乾燥粉末
０．０１〜１ｇを、微量無機物が添加されていない液体
培地で培養して得た霊芝茸菌糸培養物１．５Ｌに混合し
て濃縮した後、濾過して製造することを特徴とする血糖
降下効果がある健康飲料。 - 【請求項８】 請求項３に記載の方法により生産された
茸培養物を家鴨に給与することを特徴とする家鴨の飼育
方法。 - 【請求項９】 請求項８記載の方法により生産され、ク
ローム含量が０．０８〜０．４ｍｇ／ｋｇ、セレニウム
含量が０．３〜１．０ｍｇ／ｋｇであることを特徴とす
る家鴨の肉。
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