JP2002189715A - 暗号番号埋め込みシステム - Google Patents

暗号番号埋め込みシステム

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JP2002189715A
JP2002189715A JP2000390947A JP2000390947A JP2002189715A JP 2002189715 A JP2002189715 A JP 2002189715A JP 2000390947 A JP2000390947 A JP 2000390947A JP 2000390947 A JP2000390947 A JP 2000390947A JP 2002189715 A JP2002189715 A JP 2002189715A
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Kunio Yoshida
邦男 吉田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特定の文字と、暗号番号を関係付けて、文書
情報に暗号番号を埋め込む。 【解決手段】 文書を記憶する第1の記憶手段と、暗号
番号を生成する数生成手段と、生成された暗号番号を2
進数で記憶する第2の記憶手段と、検索情報を記憶する
第3の記憶手段と、記憶されている検索情報と対応し
て、置換情報を記憶する第4の記憶手段と、第1の記憶
手段中の文書情報から、第3の記憶手段中の検索情報と
一致する文書情報を抽出する抽出手段と、抽出された文
書情報を、第2の記憶手段中の暗号番号の桁に対応さ
せ、抽出された文書情報を第4の記憶手段に記憶されて
いる置換情報に置き換える置換手段とからなり、文書中
の特定の文字を検索情報として設定しておき、それと一
致する文書情報を抽出し、抽出したものを、その文書に
付与されている暗号番号の各桁値によって、所定のフォ
ントで出力するか、置換用のフォントで行うかによっ
て、暗号番号を埋め込む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複製を禁止する文
書を印刷するとき、あるいは、電子化文書として送付す
るとき、その文書に暗号番号を埋め込むことにより、配
布した文書、あるいは、その複製物が回収されたとき、
埋め込んだ暗号番号から配布先を特定するシステムに関
する。
【0002】
【従来の技術】パソコンやワードプロセッサなどの文書
編集装置を用いて種々の文書を作成し、印刷することが
広く行われている。一方、文書の中にはコピー、すなわ
ち、複製を禁止したいものが存在する。このような場
合、例えば、表紙に「秘密」あるいは「複製禁止」など
と印刷したり、原紙から必要な部数を複写し、各々の複
製物に「秘」あるいは「複製禁止」などの印を押し、作
成者の意図を伝える方法が用いられている。さらには、
配布先の名称や、配布先によって異なる番号を記入する
などの方法で、複製されたとき、配布先が判るような工
夫もなされている。
【0003】また、電子化文書であれば、「複製禁
止」、「転送禁止」、あるいは「印刷禁止」などの文言
を付加し、受領者の良心に委ねているのが現状である。
しかしながら、そのような文書を入手した者が、他人
(文書の受領者を含む他人を以下、「第三者」と称
す。)に、その複製物を提供しようという悪意があれ
ば、配布された文書の配布先名や配布先番号などのキー
となる部分を除外して複製することは簡単であり、後
日、その複製物が回収されたとしても、配布先を特定す
るのは、極めて困難である。したがって、秘密文書の複
写を禁止するための実質的な効果は期待できるとは言い
難く、結局は受領者の良心に依存せざるを得ないのが現
状である。
【0004】このような問題を解決する方法が、特開平
4−310175号公報に提案されている。これは、文
書中の文字を所定のフォントで印刷するが、特定の場所
にある文字1ケを、置換用のフォントで印刷するもので
ある。その文書が配布された後、文書が複製され、回収
されたとき置換用フォントで印刷された文字を見い出
し、その文字が全体の中で占める位置によって、配布先
を特定するというものである。この方法によれば、所定
のフォント以外に、置換用のフォントを、すべての文字
について記憶させておく必要がある(ただし、例えば、
所定のフォントが明朝体、置換用フオントがゴシック体
であり、いずれも標準的に備えられている場合であれ
ば、別途用意する必要はない)。
【0005】また、どの位置にある文字が置換用フォン
トで印刷されるのかは、全文字数と発行部数の関係で定
められるため、その位置にある文字がフォントによって
差がないか、あるいは、その差が小さい記号などが、置
換用フォントで印刷されたとしても、識別が非常に困難
になってしまう。すなわち、そこにある文字が、たまた
ま「。」や「、」であれば、置換用のフォントで印刷さ
れたとしても、それが回収されたとき、その文書の配布
先を特定するのは、非常に困難なことになってしまう。
そして、その文字が「(スペース)」であれば、全く役
には立たない。
【0006】さらに、この方法では、キーとなる文字
は、すなわち、暗号番号を見出すための文字は、文書中
で1ケ存在するだけであるが、回収されるまでの間に複
写が繰り返され、部分的に読みにくい部分が発生するこ
とがあり、その部分に、キーとなる文字があれば、暗号
番号を確実に特定できなくなるということも予測され
る。さらには、その文書が、第三者に渡るとき、必ずし
も、その文書の全文が渡されるのではなく、部分的に、
例えば、ある頁のみが渡されることもあり得る。このよ
うな場合、上述したように暗号番号を、確実に特定でき
なくなる可能性がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に提案された
ものの問題点は、キーとなる文字を計算で求めた位置に
よって決めるため、どの文字がキーになるのかが判らな
いことにあり、上述したように、場合によっては、たと
え回収されても、配布先を確実に特定することは、不可
能になってしまうことが予測される。本発明は、文書中
の特定の文書情報、例えば、ある特定の文字、あるいは
文字以外の図形等と、暗号番号を関係付けることによっ
て、それらの文書情報に暗号番号を埋め込む方法を用い
ることにより、上記した種々の問題点を解決し、秘密文
書の第三者への流出を抑制することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、文書を記憶す
る第1の記憶手段と、配布先ごとに異なる暗号番号を生
成する数生成手段と、該数生成手段で生成された暗号番
号を2進数で記憶する第2の記憶手段と、検索情報を記
憶する第3の記憶手段と、該第3の記憶手段に記憶され
ている検索情報と対応して、置換情報を記憶する第4の
記憶手段と、前記第1の記憶手段に記憶されている文書
情報の中から、前記第3の記憶手段に記憶されている検
索情報と一致する文書情報を抽出する抽出手段と、該抽
出手段で抽出された文書情報を、前記第2の記憶手段に
記憶されている暗号番号の桁に対応させ、その桁値に基
づいて前記抽出手段で抽出された文書情報を第4の記憶
手段に記憶されている置換情報に置き換える置換手段と
を備えた暗号番号埋め込みシステムである。
【0009】さらに、本発明は、文書を記憶する第1の
記憶手段と、配布先ごとに異なる暗号番号を生成する数
生成手段と、該数生成手段で生成された暗号番号を2進
数で記憶する第2の記憶手段と、検索情報を記憶する第
3の記憶手段と、前記第3の記憶手段に記憶されている
検索情報と対応して、置換情報を記憶する第4の記憶手
段と、前記第1の記憶手段に記憶されている文書情報の
中から、前記第3の記憶手段に記憶されている検索情報
と一致する文書情報を抽出する抽出手段と、前記第3の
記憶手段に記憶されている検索情報を、前記第2の記憶
手段に記憶されている暗号番号の桁に対応させ、その桁
値に基づいて前記抽出手段で抽出された文書情報を、前
記第4の記憶手段に記憶されている置換情報に置き換え
る置換手段とを備えた暗号番号埋め込みシステムであ
る。
【0010】さらに、本発明は、文書を記憶する第1の
記憶手段と、配布先ごとに異なる暗号番号を生成する数
生成手段と、数生成手段で生成された暗号番号を2進数
で記憶する第2の記憶手段と、前記第1の記憶手段内に
設定した複数個の領域境界情報を記憶する領域記憶手段
と、前記設定した領域と対応して置換情報を記憶する第
4の記憶手段と、前記領域記憶手段に記憶されている領
域を、前記第2の記憶手段に記憶されている暗号番号の
桁に対応させ、暗号番号の桁値に基づいて前記第1の記
憶手段に記憶されている前記領域内の文書情報を、前記
第4の記憶手段に記憶されている置換情報に置き換える
置換手段とを備えた暗号番号埋め込みシステムである。
【0011】そして、本発明は、前記暗号番号埋め込み
システムにおいて、さらに、保存した文書を外部記憶装
置から読み込むデータ読み込み手段と、暗号番号を入力
する入力手段とを具備し、前記データ読み込み手段から
読み込まれた文書情報を前記第1の記憶手段に、検索情
報を前記第3の記憶手段に、置換情報を前記第4の記憶
手段に記憶させ、前記入力手段から入力された暗号番号
を2進数で、前記第2の記憶手段に記憶させ、前記文書
情報の中から、前記検索情報と一致する文書情報を前記
抽出手段で抽出させ、該抽出された文書情報を暗号番号
の桁に対応させ、その桁値に基づいて、前記抽出された
文書情報を前記置換手段で前記第4の記憶手段に記憶し
ている置換情報に置き換えるようにした暗号番号確認シ
ステムである。
【0012】さらに、本発明は、前記暗号番号確認シス
テムにおいて、前記データ読み込み手段から読み込まれ
た文書情報を前記第1の記憶手段に、検索情報を前記第
3の記憶手段に、置換情報を前記第4の記憶手段に記憶
させ、前記入力手段で入力された暗号番号を2進数で、
前記第2の記憶手段に記憶させ、前記文書情報の中から
検索情報と一致する文書情報を前記抽出手段で抽出させ
るとともに、前記検索情報を暗号番号の桁に対応させ、
その桁値に基づいて、前記抽出された文書情報を前記置
換手段で、前記置換情報に置き換えるようにしたもので
ある。
【0013】さらに、本発明は、前記暗号番号確認シス
テムにおいて、前記データ読み込み手段から読み込まれ
た文書情報を前記第1の記憶手段に、領域境界情報を前
記領域記憶手段に、置換情報を前記第4の記憶手段に記
憶させ、前記入力手段から入力された暗号番号を2進数
で、前記第2の記憶手段に記憶させ、設定されている領
域を暗号番号の桁に対応させ、その桁値に基づいて、前
記領域に含まれる文書情報を、前記置換手段で置換情報
に置き換えるようにしたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明は、大きく分けて、文書情
報の対象として、文書中の特定の文字に、暗号番号を埋
め込む方法と、文字以外の図形等に、暗号番号を埋め込
む方法の2つに分けられる。まず、文書情報として、文
書中の特定の文字に、暗号番号を埋め込む本発明の実施
形態について説明する。 文書情報;文書を構成する文字コードとその属性情報
(例えば、フォント、サイズ、・・・)を指す。 検索情報;文書情報の文字コードまたは属性情報を抽出
するための情報。 置換情報;抽出された文書情報を置き換えるための情
報。
【0015】図1は、文書とこれら各情報との関係を示
す図である。なお、説明を簡略化するため、以下のよう
にした。 1)データ量を圧縮するため文書情報のうち、属性情報
が省略されている場合があるが、ここでは文字コードと
共に属性情報が記憶されていることとする。 2)1個の文書情報のデータ量は、一定とし、その単位
を1とした。 3)「文字コード」は、単に「文字」と表記する場合が
ある。 本発明は、以下、説明をわかりやすくするため、文書情
報と、検索情報は文字、置換情報は、これらの文字の属
性であるフォントに関する情報と限定し、これらを実現
するための構成は、CPUとそれに接続されている記憶
手段を用いることとする。
【0016】本発明による暗号番号埋め込みシステムの
実施形態を、以下に説明する。 実施例1 本発明に係る暗号番号埋め込みシステムの第1実施例
は、文書中に含まれる特定の文書情報を所定のフォント
ではなく、置換情報(置換用のフォント)で出力する暗
号番号埋め込みシステムに関するものであるが、前記
「特定」の意味は、全体の文書の中におけるその位置に
依存するのではなく、例えば、ある特定の文字「は」に
着目し、文書中に表れる複数個の「は」を対象として、
所定のフォント、または、置換用のフォントで出力する
ことによって、暗号番号を埋め込むものである。特定の
文字は、識別が可能な文字のみ、すなわち、上述したよ
うな「。」、「、」や「(スペース)」など識別しにく
い、あるいは、できない文字は、当初から除外すること
により、また、頁数が多い文書であれば、複数個の暗号
番号を埋め込むなどの方法を用いることにより、上記し
た公報に提案されたものの問題は解決される。
【0017】すなわち、文書中の特定の文字を検索情報
として設定しておき、それと一致する文書情報を抽出
し、抽出したものを、その文書に付与されている暗号番
号の各桁値によって、所定のフォントで出力するか、別
途用意されている置換用のフォントで行うかによって、
暗号番号を埋め込むものである。例えば、検索情報を
「は」とし、対象となる文書において現われる「は」
を、その出現順に暗号番号の各桁に対応させ、桁値によ
って所定のフォント、または、置換用のフォントで出力
する。各配布先毎に、異なる2進数の暗号番号、[00
001]、[00010]、[00011]、・・・を
埋め込む場合を、例にとると、暗号番号[00001]
の文書は、0番目に出現する「は」を、暗号番号の最下
位桁(0桁目)に対応させ、その値が「1」であること
から置換用フォントで、1〜4番目に出現する「は」
を、1桁〜4桁目に対応させ、それらの値が「0」であ
ることから所定のフォントで出力する。
【0018】同様にして、暗号番号[00010]の文
書は、1番目に出現する「は」を置換用フォントで、0
および2〜4番目に出現する「は」を所定のフォントで
出力する。暗号番号[00011]の文書は、0および
1番目に出現する「は」を置換用フォントで、2〜4番
目に出現する「は」を所定のフォントで出力する。すな
わち、暗号番号の各桁を検索情報の出現順に対応させ、
暗号番号の桁値が、「0」であれば、所定のフォント
で、「1」ならば、置換用フォントで出力することによ
って、暗号番号を文書中の「は」という文字に対して埋
め込むものである。
【0019】図2は、本実施例において、例えば暗号番
号[00011]を、文書中の文字「は」に埋め込む原
理を説明するための図である。もちろん、「は」以外の
文字は、所定のフォントで出力される。なお、暗号番号
の桁値の「0」と「1」を逆にしてもよいし、上記例で
は、出現順に0桁目から対応させたが、最上位桁から対
応させてもよいし、対応させる順を変えてもよい。
【0020】図3は、本実施例に係る暗号番号埋め込み
システムの構成を示すブロック図である。第1の記憶手
段のDAH(dx)は、文字を、DAZf(dx)は、
その属性情報を記憶する。これらの記憶手段DAH(d
x)、DAZf(dx)は、アドレスカウンタdxによ
ってインデックスされる。第2の記憶手段のANGは、
2進数の暗号番号を記憶する。したがって、ANGの桁
数をxとすると、生成できる異なる暗号番号の個数は2
X個である。第3の記憶手段のD3()は、検索情報
「は」を記憶する。第4の記憶手段のD4()は、置換
情報「ゴシック体」を記憶する。暗号番号生成用データ
記憶手段のAXおよびBXは、暗号番号生成用データ
α、βを記憶する。
【0021】ここでは、α=3([00011])、β
=9([01001])とし、n番目の文書の暗号番号
を、α+n×βとした(0番目=[00011]、1番
目=[01100]、2番目=[10101]、・・
・)。出力処理部OPは、CPUの指示によって種々の
データを出力する(図示されていない)。印刷部へ出力
されるときは、文字コードと属性情報から、その文字の
フォントデータなどを得、印刷バッファなどへ出力す
る。この他、外部(内蔵型でもよい)記憶装置(ハード
ディスクやフロッピーディスク)や通信回線を経て、他
の装置に出力される場合もある。図3の矢印は、データ
の流れの方向を示している。
【0022】図4、図5、図6は、本実施例によって、
暗号埋め込みを実施する文書の例と、そのとき各データ
が各記憶手段に記憶されている状態を示す図である。図
4は、130個の文書情報の例で、「・」は「は」以外
の文書情報を示している。図5は、第1の記憶手段、D
AH()とDAZf()に、文書情報が記憶された状態
を示したもので、dxごとに文書情報として、文字コー
ドがDAH(dx)に、その属性情報がDAZf(d
x)に記憶されている。また、最後の文書情報(dx=
130)の次に、END1が記憶され、以降、文書情報
が存在しないことを表している。DAH(dx)は、文
字(正確には文字コード)が記憶され、DAZf(d
x)はすべての文字が明朝体で出力されるよう、「明朝
体」が記憶されている。これは、暗号番号を埋め込まず
に出力したときは、すべての文字が「明朝体」で出力さ
れることを意味する。なお、文書情報の1個当たりの容
量は一定でないことが多いが、ここでは簡略化するた
め、一定とし、その単位を1とした。したがって、dx
が1より大きくなれば、次の文書情報がインデックスさ
れることとする。
【0023】図6は、第3の記憶手段D3()が検索情
報として「は」を、第4の記憶手段D4()が置換情報
として「ゴシック体」を、AXおよびBXが暗号番号生
成用データα、βを、また、部数カウンタBCが発行部
数HNを記憶している状態を表している。検索情報とし
て記憶されている「は」を、文書情報の中から抽出し、
対応する暗号番号の桁値によって、「は」を「ゴシック
体」で、または、そのまま「明朝体」で出力するかを決
める。暗号番号は、出力する文書ごとに異なるものであ
れば、どのような値であってもよいが、わかりやすくす
るため、ここでは、n(n=0〜)番目の文書の暗号番
号を、α+n×βとした。なお、本例で必要となるフォ
ントは、所定のフォントとして「明朝体」、置換情報と
して用意するフォント「ゴシック体」の「は」のみであ
る。
【0024】図7は、本実施例に係る暗号番号埋め込み
システムの処理手順を示すフローチャート図(「図7に
示すフロー」という。以下、同様)である。以下、図7
に従って、図4に示す文書を例にとって、処理の流れを
説明する。 準備ステップ:文書情報がDAH()、DAZf()
に、検索情報「は」がD3()に、置換情報「ゴシック
体」がD4()に、発行部数HNが部数カウンタBC
に、それぞれ格納される。さらに、暗号番号を生成する
ためのデータα、βをそれぞれ、AX、BXに格納す
る。
【0025】ステップA1:AXに記憶されている暗号
番号の初期値α(=3)を、ANGに格納する。したが
って、最初に出力する文書に埋め込む暗号番号は、[0
0011]となる。 ステップA2:桁カウンタax、DAH(dx)および
DAZf(dx)のアドレスカウンタdxに0を格納す
る。 ステップA3:アドレスdxで指示されるDAH(d
x)がEND1か否かを判定する。END1のとき、す
なわち、エンドコードが第1の記憶手段から出力された
ときは、ステップA12へ進み、END1でないとき
は、ステップA4に進む。本例では、dx<131のと
きは、ステップA4に進み、dx=131のときEND
1が出力され、ステップA12に進む。 ステップA4:文字コードDAH(dx)が出力処理部
OPを経て出力される。
【0026】ステップA5:アドレスdxの文字コード
DAH(dx)が検索情報D3()と同じか否かを判定
する。同じでないと判定されたならば、ステップA9へ
進み、同じと判定されたときは、ステップA6へ進む。
本例では、dxが、16,49,55,102,115
のとき、DAH(dx)の出力とD3()に記憶されて
いる検索情報「は」が一致するため、文字コード「は」
が抽出され、ステップA6に進み、dxが、他の値の場
合は、ステップA9に進むことになる。
【0027】ステップA6:ANG(ax)は、暗号番
号を記憶する第2の記憶手段ANGの下位よりax(a
x=0〜)桁目のビット出力を表している。後述するよ
うに、axは最初は0(ステップA2で0が格納され
る)で、「は」を抽出するごとに、1が加えられるた
め、dx=16のときは0、dx=49のときは1、・
・・、dx=115のときは4となっている。したがっ
て、暗号番号が[00011]ならば、ANG(0)、
ANG(1)は、「1」を出力し、ANG(2)、AN
G(3)、ANG(4)は、「0」を出力する。同様に
して、暗号番号が[01100]ならば、ANG
(0)、ANG(1)、ANG(4)は、「0」を出力
し、ANG(2)、ANG(3)は、「1」を出力す
る。この値を判定し、「1」ならば、ステップA7に進
み、「0」ならば、ステップA8に進む。
【0028】ステップA7:D4()を出力する。すな
わち、DAH(dx)が、ステップA3で、ENDコー
ドでないと判定され、ステップA5で、「は」と判定さ
れ、ANGのax桁の値が「1」のとき、所定のフォン
トである「明朝体」(DAZf(dx))に代わって、
D4()に記憶されている置換情報「ゴシック体」が出
力され(属性情報が置き換えられることになる)、ステ
ップA10に進む。 ステップA8:DAZf(dx)を出力する。すなわ
ち、DAH(dx)が、ステップA3で、ENDコード
でないと判定され、ステップA5で、「は」と判定さ
れ、暗号番号のax桁の値が「0」であるとき、所定の
フォントである「明朝体」(DAZf(dx))が、そ
のまま出力され(属性情報が置き換えられない)、ステ
ップA10に進む。
【0029】ステップA9:DAH(dx)が、ステッ
プA3で、ENDコードでないと判定され、ステップA
5で、「は」以外の文字であると判定されると、所定の
フォントである「明朝体」(DAZf(dx))が、そ
のまま出力され(属性情報が置き換えられない)、ステ
ップA11に進む。 ステップA10:桁カウンタaxに、1が加えられる。
桁カウンタaxの更新は、ステップA5で、DAH(d
x)が「は」であると判定されたときのみ行われ、
「は」以外のときは、axは変わらない。 ステップA11:DAH()、DAZf()のアドレス
カウンタdxに、1が加えられ、ステップA3に戻る。
なお、ステップA2〜A11の処理は、ステップA3
で、ENDコードが検出されるまで行われるためすべて
の文書情報が対象となる。
【0030】ステップA12:すべての文書情報に対し
ての処理が終わると、ステップA3で、END1が検出
され、部数カウンタBCから、1が引かれる。 ステップA13:部数カウンタBCには、当初、発行部
数HNが記憶されており、ステップA12のBCの更新
により、BCが0になったときは、すべての文書に暗号
番号を埋め込み、出力する処理がすべて終了したときで
あり、ステップA15で処理を完了する。そして、BC
≠0のときは、ステップA14に進む。 ステップA14:次の暗号番号の生成を行う。最初の暗
号番号は、[00011]、次の暗号番号は、それにβ
(=9)を加えることを繰り返すため、埋め込まれる暗
号番号は、[00011]、[01100]、[101
01]、・・・のようになる。この後、ステップA2に
戻り、新たな暗号番号を埋め込んだ次の文書の出力を行
う。暗号番号が[00011]の場合は、dx=16,
49の「は」に対して、[01100]の場合は、dx
=55,102の「は」に対して、[10101]の場
合は、dx=16,55,115の「は」に対して、文
字DAH(dx)とその属性として、D4()が出力さ
れ、それ以外のdxにたいして、文字DAH(dx)と
DAZf(dx)が出力されることになる。
【0031】図8は、図4に示す文書に本実施例に係る
暗号番号埋め込みシステムにより暗号番号が埋め込まれ
た0番目に出力される文書の例を示す図である。このよ
うにして、暗号番号が埋め込まれる結果、0番目に出力
される文書(暗号番号=[00011])は、図のよう
になる。この文書、またはコピーしたものが回収された
とき、文書情報を順に並べると、「・・は・・・は・・
・は・・・は・・・は・・・」となる(ただし、左より
1個目、2個目の「は」はゴシック体、3個目〜5個目
の「は」は明朝体)。「は」のみを、逆に並べ直すと、
「ははははは」となり、これより暗号番号が[0001
1]であることが掴める(ただし、右より1個目、2個
目の「は」はゴシック体、3個目〜5個目の「は」は明
朝体)。
【0032】実施例2 本発明に係る暗号番号埋め込みシステムの第2の実施例
は、検索情報を複数個用意し、これらの検索情報を暗号
番号の桁値に対応させ、桁値に応じて、検索情報と一致
する文書情報を所定のフォント、または、置換用フォン
トで出力するものである。例えば、検索情報を、
「ん」、「う」、「き」、「お」、「は」とする。
「ん」を、暗号番号の4桁目、「う」を、暗号番号の3
桁目、・・・、「は」を、暗号番号の0桁目に対応さ
せ、各配布先毎に異なる2進数の暗号番号、[0000
1]、・・・を埋め込むとすると、暗号番号[0000
1]の文書は、すべての「は」を置換用フォントで、他
の文字「ん」、「う」、「き」、「お」は所定のフォン
トで出力する。暗号番号[00010]の文書は、すべ
ての「お」を置換用フォントで、他の文字「ん」、
「う」、「き」、「は」は所定のフォントで出力する。
暗号番号[00011]の文書は、すべての「お」と
「は」を置換用フォントで、他の文字「ん」、「う」、
「き」を所定のフォントで出力する。このように、検索
情報と暗号番号の桁値を対応させることによって、文書
に暗号番号を埋め込むことができる。
【0033】図9は、本実施例において、例えば暗号番
号[00011]を文書に埋め込む原理を説明するため
の図である。図10は、本実施例に係る暗号番号埋め込
みシステムの構成を示すブロック図である。図11、図
12、図13は、本実施例により暗号埋め込みを実施す
る文書の例と、そのとき各データが各記憶手段に記憶さ
れている状態を示す図である。本実施例では、「明朝
体」(所定のフォント)で出力される文書(図11)に
出現する文字(「は」、「お」、「き」、「う」、
「ん」)を対象として、暗号番号を埋め込む場合につい
て説明する。暗号番号を埋め込む方法は、図9に示した
ように、各対象とする文字、すなわち、検索情報をその
記憶順に暗号番号の桁に対応させ、その検索情報が文書
中で抽出されたとき、対応する暗号番号の桁値が「1」
であれば、DAZf(dx)に記憶されている属性をD
4(ax)に記憶されている置換情報に置き換え、
「0」であれば、DAZf(dx)、すなわち、所定の
フォントで出力されることとする。もちろん、上記の5
文字以外の文字はすべて所定のフォントで出力される。
【0034】図11に示したように、文書は、22個の
(「は」、「お」、「き」、「う」、「ん」)と150
(=172−22)個の他の文字(図11では「・」で
示されている)からなり、最後の文字の次に、END1
が記憶されている。図12は、図11に示す文書情報の
うち、検索情報と一致する文書情報が、第1の記憶手段
DAH(dx)、DAZf(dx)に記憶されている状
態を示したものである。文字コードが、DAH(dx)
のアドレスdxの0〜171に、文字が記憶され、その
属性情報(ここでは「明朝体」)が、文字コードと対応
して、DAZf(dx)のアドレスdxの0〜171に
記憶されている。また、アドレスdx=172には、E
ND1コードが記憶されている。
【0035】図13は、暗号番号を埋め込む対象とする
検索情報としてD3(ax)に文字(「は」、「お」、
「き」、「う」、「ん」)が、所定のフォントを置き換
えるための情報である置換情報として、D4(ax)に
検索情報に対応して記憶されている状態を示したもので
ある。ここでは、「は」、「う」と「ゴシック体」、
「お」、「き」、「ん」と「丸ゴシック体」を対応させ
ているが、すべての検索情報を同じフォントに対応させ
てもよいし、1個づつ異なるものに対応させてもよい。
また、図6と同様に、暗号番号を生成するためのデータ
として、AX、BXに、α、βが、また、部数カウンタ
BCに、発行部数HNが、それぞれ記憶されている状態
を示している。
【0036】図14は、本実施例に係る暗号番号埋め込
みシステムの処理手順を示すフローチャート図である。
なお、フローチャート図における処理内容が共通するス
テップについては、同じステップ符号を付し、詳細な説
明は省略する(以下、同様)。以下、図14に従って、
図11に示す文書を例にとって、処理の流れを説明す
る。なお、検索情報とする文字を(「は」、「お」、
「き」、「う」、「ん」)に限定する場合、所定のフォ
ントである明朝体以外に用意しておくフォントは、
「は」、「う」のゴシック体、「お」、「き」、「ん」
の丸ゴシック体のみでよい。ここで、図14に示すフロ
ー(本フロー)の図7に示すフローとの相違点と、特徴
をあげると、次の通りである。 ・ステップA2;本フローでは、0→axを、削除(ス
テップA2−0)。 ・ステップA5;本フローでは、削除、ステップA5−
0〜A5−3を追加。 ・ステップA7;本フローでは、D4()をD4(a
x)に変更(ステップA7−0)。 ・ステップA10;本フローでは、削除。
【0037】特に、本フローにおいては、桁カウンタa
xの使い方が異なっており、D3()に記憶されている
検索情報を、順次指示するためのカウンタとして用いて
いるが、ANG(ax)が暗号番号の桁値を出力する点
は同じである。ステップA4で、DAH(dx)を出力
した後、D3(ax)に記憶されている検索情報をイン
デックスするため、まず、ステップA5−0で、axが
クリアされる。そして、ステップA5−1、A5−2
で、D3(ax)が、END2(ただし、D3(ax)
に記憶されている検索情報の終わりを指示するもの)、
または、DAH(dx)の出力値が、D3(ax)に一
致するか否かが判定される。D3(ax)の出力が、E
ND2のときは、文書情報に一致する検索情報がないこ
とを示しており、ステップA9に進む。DAH(dx)
の出力が、D3(ax)の出力に一致するときは、ステ
ップA6に進む。D3(ax)の出力が、END2、ま
たはDAH(dx)の出力と一致しないときは、ステッ
プA5−3に進み、次の検索情報との判定を行うため、
桁カウンタaxを更新し、ステップA5−1に戻る。し
たがって、ステップA6に進むのは、文書情報が「は
(0)」、「お(1)」、「き(2)」、「う
(3)」、「ん(4)」のときのみである(括弧内の数
は、そのときのaxの値を示している)。ステップA6
で、暗号番号の桁値を判定し、出力する属性を決定す
る。暗号番号を[01011]とすると、最下位桁より
0桁目、1桁目、3桁目が「1」であり、文書情報
「は」、「お」、「う」の属性として、D4(ax)
が、2桁目、4桁目は、0であり、文書情報「き」、
「ん」の属性として、DAZf(dx)が出力される。
【0038】すなわち、「は」と「う」は、ゴシック体
で、「お」は、丸ゴシック体で出力され、他の文書情報
は、すべて明朝体で出力されることになる。ここで、2
番目に出力する文書(暗号番号=[10101])を、
例として、処理手順を説明する。 1)ステップA1,A2−0を実行し、ステップA3に
進む。 2)ステップA3,A4,A5−0を実行した後、ステ
ップA5−1,A5−2,A5−3を繰り返す。ステッ
プA5−1で、END2が検出されると、ステップA9
に進み、DAZf(dx)を出力し、dxを更新し、ス
テップA3に戻る。これらの処理を、dx=0〜7につ
いて繰り返す。この間、DAH(dx)、DAZf(d
x)が出力される。 3)dx=8になって、ステップA3に戻ってくると、
ステップA4,A5−0を実行した後、ステップA5−
1,A5−2,A5−3を、同様に繰り返すが、axが
1になったとき、DAH(dx)の出力(「お」)と、
D3(ax)の出力が一致し、ステップA5−2で「Y
ES」と判定され、ステップA6に進む。 4)ステップA6で、ANG(ax)が判定され、暗号
番号の1桁目が0であることから、ステップA8が実行
されて、DAZf(dx)、すなわち、「明朝体」が出
力される。なお、暗号番号の11桁目が1であれば、ス
テップA7−0が実行されて、D4(ax)、すなわ
ち、「丸ゴシック体」が出力される。ステップA11
で、dxの更新を行い、ステップA3に戻る。
【0039】5)dx=9〜15になって、ステップA
3に戻ってくると、dx=1のときと同じ動作を繰り返
し、ステップA4で、DAH(dx)、ステップA9
で、DAZf(dx)を出力し、ステップA1lで、d
xを更新した後、ステップA3に戻る。 6)dx=16になってステップA3に戻ってくると、
ステップA4,A5−0を実行した後、ステップA5−
1,A5−2,A5−3を、同様に実行するが、axが
0のとき、DAH(dx)の出力(「は」)とD3(a
x)の出力が一致し、ステップA5−2で、YESと判
定され、ステップA6に進む。 7)ステップA6で、ANG(ax)が判定され、暗号
番号の0桁目が、1であることから、ステップA7−0
が実行されて、D4(ax)、すなわち、「ゴシック
体」が出力される。なお、暗号番号の0桁目が0であれ
ば、ステップA8が実行されて、DAZf(dx)、す
なわち、「明朝体」が出力される。ステップA11で、
dxの更新を行いステップA3に戻る。
【0040】図15は、このようにして暗号番号が埋め
込まれる結果、2番目に出力される文書(暗号番号=
[10101])を示す図である。上記のようにして、
暗号番号を文書中に埋め込むことができるが、例えば、
明朝体とゴシック体で文書を出力すれば、目立ちやす
く、また、違和感を与えてしまう。このような問題を解
決するための方法を、次に説明する。
【0041】実施例3 第1の方法は、文字のフォントを変えるのではなく、文
字そのものを変える方法である。例えば、「・・技術に
於ける・・・」と、「・・技術における・・・」は、全
く同じ意味であり、国語上は、ともかく、これらの表現
が、どちらも慣用的に用いられており、したがって、読
む方で、「於」と「お」の違いが気にされることはな
い。このような「於」と「お」の組み合わせは、他にも
あり、これらを暗号番号を埋め込むのに利用することが
できる。
【0042】図16は、このような組み合わせの例を示
す図である。図17は、本実施例の方法を用いて生成さ
れる暗号番号を埋め込んだ文書の例を示したものであ
る。ここでは、暗号番号を[00011]とし、図17
の(A)は、前記実施例1の発明を、図17の(B)
は、前記実施例2の発明を用いて暗号番号を埋め込んだ
ものである。いずれも同じフォントで出力されるため、
違和感が少なくなる。図17の(A)は、「言」と
「い」が、混在することになるが、図17の(B)は、
文字によって統一され(混在することがない)、第三者
に気づかれにくくなる。
【0043】図18は、図17の(A)に示した例の処
理手順を示すフローチャート図であり、図19は、図1
7の(B)に示した例の処理手順を示すフローチャート
図である。図18に示すフローは、検索情報、置換情報
とも、1字の場合を示したものである。図19に示すフ
ローは、検索情報と置換情報が、同じ字数であり、同図
の右上に示したように、1字、または2字で、これらの
情報が構成される場合を示したものである。これらの処
理手順において、前記図7に示すフロー、および図14
に示すフローと異なる点は、文書情報のうち、属性情報
DAZf(dx)は変更されることなく、そのまま出力
され、変更されるのは、文字DAH(dx)である点で
ある。
【0044】以下、図19に示すフローチャート図を参
照してその処理手順を説明する。ここで用いる検索情
報、および置換情報の一覧を図面右上に示した。検索情
報と置換情報の組み合わせにおいては、いずれも字数
が、同じとなっている。検索情報、置換情報の最初の文
字を、D3(ax)、D4(ax)に、次の文字を、D
31(ax)、D41(ax)に記憶させ、字数が1の
ときは、D31(ax)に、エンドコードEND3を記
憶させるが、D4(ax)は、空きとなっている。処理
手順は、文書情報の出力DAH(dx)と、検索情報の
最初の文字であるD3(ax)の出力を、axを変化
(ax=0〜5)させることにより、一致するものを抽
出する。D3(ax)の出力が、END2になったとき
は、一致するものがないため、そのまま、DAH(d
x)およびDAZf(dx)を出力する(前者はステッ
プA4−2、後者はステップA789で)。
【0045】文書情報DAH(dx)が1字の検索情報
と一致するときは(2字目でEND3が検出されたと
き)、ステップA6に進み、暗号番号の桁値によって出
力するものを決める。暗号番号の桁値が1のときは、A
4−4でその文字コード、A789でその属性を出力す
る。文書情報DAH(dx)およびDAH(dx+1)
が2字の検索情報と一致するときは、ステップA6−1
に進み、暗号番号の桁値によって出力するものを決め
る。暗号番号の桁値が1のときは、A4−3で1字目の
文字コード、A7−2で1字目の属性を出力し、dxを
更新した後2字目をステップA7−4、A789で出力
する。文字情報DAH(dx)が2字の検索情報の1字
目と一致するが、DAH(dx+1)が2字の検索情報
の2字目と一致しないときは、ステップA5−1に戻
り、次の検索情報について同様の処理を行う。これは、
例えば、検索情報に「実体」、「体型」のように、2字
目と1字目に同じ文字があるときを考慮したものであ
る。
【0046】図19に示されたフローは、検索情報、置
換情報とも2字以下の場合を想定したものであるが、も
ちろん、3字以上の場合も予測され、そのときは、ステ
ップA5−5の「YES」に続いて、3字目を判定する
処理を、2字目と同様にして追加して行けばよい。
【0047】実施例4 以上、検索情報と置換情報の文字数が同じであるものに
ついて述べたが、図16の下側に示したように、双方の
文字数が異なる場合もある。このような場合であって
も、処理手順は多少複雑になるが可能である。しかしな
がら、例えば、「・・・於:会議室・・・」という文書
があり、暗号番号を埋め込むために、「於」が「お」に
置き換えられ、「・・・お:会議室・・・」となれば、
違和感が生ずるというよりは、異常と考えられる。この
ような問題を解決するために、「於」と「お」のよう
に、文字単独で処理するのではなく、前後の文字列を判
定した上で処理すべきである。
【0048】この場合、「於いて」と「おいて」の組み
合わせで、処理すことにより、違和感のない文書とする
ことができる。「時」と「とき」も同様で、「る時、」
と「るとき、」の組み合わせにすることによって解決で
きる。この例は、「3時20分」が、「3とき20
分」、「見る時刻」が「見るとき刻」に置き換えられる
ことを防ぐものであり、動詞の連体形に続く「時」で、
これが接続詞的に用いられている場合に、「とき」に置
き換えることができれば、解決するが、動詞の連体形や
接続詞的であることを見出すためには、構文解析が不可
欠であり、不可能ではないが、処理時間が大幅に増大す
ることが予測される。このため、「る時」のように、動
詞の連体形を意味する文字を、「時」の前に付加するこ
とによって、解決するものである。動詞の連体形に続く
「時」ということから、前に付加する文字は、「う」、
「く」、「す」、・・・、「ぶ」であってもよい。ま
た、「時」が、接続詞的に用いられている場合に限定す
るため、「、」または「に、」を、後に追加することに
よって、動詞の連体形に続く「時」で、これが接続詞的
に用いられている場合に限定することができる。
【0049】図20は、このような検索情報と置換情報
の例を示したものである。図21は、図20の例から一
部を省略してこれらの情報の記憶状態を示したものであ
る。桁設定は、暗号番号のどの桁値を参照するのかを指
示するもので、これまでの例では、検索情報などの記憶
順をキーとして対応させてきたが、本例では、「x時
に、」のような同種のものを、同じグループとみなすた
め、設けたものである。なお、D5(13)、D5(1
4)、D5(15)においても、同じ桁設定が行われて
いるが、出現頻度の小さい文字列を、グループ化するこ
とによって、その小ささをカバーすることができる。
【0050】図22は、図21のデータを用いて1個の
文書に暗号番号を埋め込む部分のみを示したフローチャ
ート図である。図23は、本実施例により暗号番号を埋
め込んだ前後の文書の例を示したものである。図22に
示すフローの手順に沿って処理を行うことにより、図2
3に示したように文字列を変えることによる暗号番号の
埋め込みが可能になる(但し、暗号番号を[10001
1]とする)。
【0051】実施例5 第2の方法は、文字のフォントを部分的に変える方法で
ある。例えば、一部のひらがな、数字、記号など、多く
の文書に用いられる文字(もちろん、漢字であってもよ
い)について、特殊なフォントを用意することによっ
て、明朝体の「は」とゴシック体の「は」のように、目
立ちやすい方法ではなく、殆ど目立たない、しかも確実
に識別ができる方法とすることができる。図24は、そ
の一例を示す図である。図24の(B)は、明朝体とゴ
シック体の「は」を示したものであるが、文字の大きさ
にもよるが、これらの違いは目立ちやすい。このため、
所定のフォントが、明朝体のとき、(A)や(C)に示
したように、明朝体をべースとして、その一部の画素を
変更した、よく似たフォント明朝体A、あるいは、明朝
体Cを、置換情報として用いればよい。明朝体Aは明朝
体のフォントBの一部をカットしたもの(楕円内)、明
朝体Cは明朝体のフォントBの一部に画素を追加したも
の(楕円内の一部)である。
【0052】実施例6 さらに、1個のフォントにおいて、画素の一部をカット
し、他の部分に追加するようにすれば、効果があがる。
図25は、その一例を示す図である。配布したものから
複写されたものが、回収されたとすると、複写機の、そ
のときの状態(本来の性能、トナーやインクなどとの整
合性、複写用の用紙、電源電圧や温度、湿度など印刷条
件を左右するものが多くある)によって、原稿より太く
なったり、細くなったりする結果、図24の明朝体A
や、Cのように、一方に限ると、場合によっては、解読
することが難しくなる。このような問題を解決するた
め、図25のように、1個のフォントに双方の方法、す
なわち、一部を削除し、一部に追加する方法で、変更を
加えるものである。このようにすることによって、その
ときの複写機の状態が、どちらの傾向を持っていたとし
ても対応できる。
【0053】実施例7 本発明の実施例7は、文書中に複数個の領域を設定し、
設定された各々の領域を暗号番号の桁に対応させ、桁値
に応じて、その文字を所定のフォント、または、置換用
フォントで出力するものである。例えば、5ケの領域0
〜4を文書中に設定したとする。各配布先毎に異なる2
進数の暗号番号、[00001]、・・・、を埋め込む
とすると、暗号番号[00001]の文書は、領域0に
出現するすべての文字を置換用フォントで出力し、他の
領域1〜4に出現する文字はすべて所定のフォントで出
力する。暗号番号[000l0]の文書は、領域1に出
現するすべての文字を置換用フォントで出力し、他の領
域0、および2〜4に出現する文字は、すべて所定のフ
ォントで出力する。暗号番号[000ll]の文書は、
領域0、および1に出現するすべての文字を、置換用フ
ォントで出力し、他の領域2〜4に出現する文字は、す
べて所定のフォントで出力する。このように、設定され
た領域と暗号番号の桁値を対応させることによって、文
書に暗号番号を埋め込むことができる。
【0054】図26は、そのうちの暗号番号[0001
1]を文書に埋め込む原理を示した図である。もちろ
ん、設定した領域以外の文字は、所定のフォントで出力
される。なお、上記の説明において、暗号番号の桁値の
「1」と「0」は、逆にしてもよいし、また、暗号番号
の各桁を最下位桁から対応させているが、他の方法で対
応させてもよい。図27は、本実施例に係る暗号番号埋
め込みシステムの構成を示すブロック図である。
【0055】図28、図29、図30は、本実施例によ
り暗号埋め込みを実施する文書の例と、そのとき各デー
タが各記憶手段に記憶されている状態を示す図である。
以下、「明朝体」(所定のフォント)で出力される文書
(図28)において、設定された領域については、該領
域と対応して記憶されている置換情報に基づいて暗号番
号を埋め込む場合について説明する。暗号番号を埋め込
む方法は、図26に示したように、設定した各々の領域
を暗号番号の桁に対応させ、その領域の文書情報が抽出
されたとき、対応する暗号番号の桁値が「1」であれ
ば、DAZf(dx)に記憶されている属性を、D4
(ax)に記憶されている置換情報に置き換え、「0」
であれば、DAZf(dx)、すなわち、所定のフォン
トで出力されることとする。もちろん、設定した領域以
外の文字は、すべて所定のフォントで出力される。図2
8に示したように、文書は、407個の文字からなり、
最後の文字の次に、END1が記憶されている。
【0056】図29は、上記の図28の文書情報が、第
1の記憶手段DAH(dx)、DAZf(dx)に記憶
されている状態を示したものである。文字コードが、D
AH(dx)のアドレスdxの0〜406に文字が記憶
され、その属性(ここでは「明朝体」)が、文字コード
と対応して、DAZf(dx)に記憶されている。ま
た、アドレスdx=407には、END1が記憶されて
いる。図30は、設定した領域境界情報と、所定のフォ
ントを置き換えるための情報である置換情報が記憶され
ている状態を示したものである。なお、領域境界情報と
して、該領域の開始アドレスをrs(ax)に、該領域
が終了するアドレスの次のアドレスをre(ax)に記
憶させている。ここでは、領域0,3,4と、「ゴシッ
ク体」、領域1,2と、「丸ゴシック体」を対応させて
いるが、すべての領域に、同じフォントに対応させても
よいし、1個づつ異なるフォントを対応させてもよい。
また、図6と同様に、暗号番号を生成するためのデータ
としてAX、BXに、α、βが、また、部数カウンタB
Cに、発行部数HNがそれぞれ記憶されている状態を示
している。
【0057】図31は、本実施例に係る暗号番号埋め込
みシステムの処理手順を示すフローチャート図である。
以下、本実施例の処理を、図31に示すフローチャート
図を用いて説明する。なお、所定のフォントである明朝
体の他、すべての文字について、ゴシック体、および丸
ゴシック体のフォントが必要である。図31示すフロー
(本フロー)の図7に示したフローとの相違点、および
特徴点は、次の通りである。 1)ステップA2;本フローでは、0→RKを追加(ス
テップA2−0) 2)ステップA5;本フローでは、削除、ステップA5
−0〜A5−4を追加 3)ステップA7;本フローでは、D4()をD4(a
x)に変更(ステップA7−0) 4)ステップA9;本フローでは、削除 5)ステップA10;本フローでは、削除
【0058】図31に示すフローチャートにおいては、
桁カウンクaxの使い方が異なっており、領域を、順次
指示するためのカウンタとして用いているが、ANG
(ax)は、暗号番号の桁値を出力する点は同じであ
る。また、フラグRKを用い、RK=「1」のときは、
dxが設定されたいずれかの領域内を指示している場合
を示し、「0」のときは領域外を指示している場合を示
している。ステップA5−0、およびA5−1は、領域
内か外かを判定し、フラグRKに記憶させる。すなわ
ち、dxが、領域外を指示しているときは、ステップA
5−0、A5−1で、「NO」と判定され、後述するよ
うに、このような場合は、RK=0となっているので、
ステップA5−2でも、「NO」と判定され、ステップ
A8を実行することを繰り返す。dx=9(0)、11
1(1)、200(2)、259(3)、333(4)
のとき、ステップA5−0で、YESと判定され
る。()内の数は、そのときのaxの値を示している。
【0059】ステップA5−4で、フラグRKが「1」
にセットされ、ステップA6で、暗号番号の桁値を判定
し、出力する属性を決定する。例えば、暗号番号を[0
1011]とすると、最下位桁より0桁目、1桁目、3
桁目が「1」であり、領域0,1,3内の文書情報の属
性として、D4(ax)が、2桁目、4桁目は「0」で
あり、領域2,4内の文書情報の属性として、DAZf
(dx)が出力される。すなわち、領域0,1,3で
は、ゴシック体が、領域2,4では、丸ゴシック体が出
力され、他の文書情報は、すべて明朝体で出力される。
【0060】図32は、図28に示す文書例に、本実施
例に係る暗号番号埋め込みシステムにより暗号番号が埋
め込まれた文書を示す図である。なお、詳細な説明は省
略するが、ブロックを1個の領域とする方法、ページ数
が多ければ、各ページを1個の領域とする方法も考えら
れる。図33は、選択された1個または複数個のブロッ
クの各々を1個の領域とした文書の例を示す図である。
なお、前記図7,図14および図31に示すフローチャ
ート図におけるステップA4、A7、A7−0、A8、
A9において、《出力:xx》なる表現は,例えば,本
装置が、通信回線を経て、印刷装置に接続されていると
すれば、印刷用のデータとして、xxを、順次送信して
いくことを表しているが、xxの送信後、次のxxの送
信までの間処理を行うため時間を要することが考えられ
る。
【0061】すなわち、通信回線が、この目的以外の目
的にも用いられる場合(他の装置、他のアプリケーショ
ンなど)、回線を占有する時間が長くなることも想定さ
れる。このような場合は、暗号番号を埋め込んだ文書
を、一旦、記憶するバッファを設け、1個の文書が生成
されるごとに、送信するようにしてもよい。その場合、
そのアドレスが、dxで制御されるバッファBF(d
x)を設け、 ステップA4:DAH(dx)→BF(dx) ステップA7:D4()→BF(dx) ステップA7−0:D4(ax)→BF(dx) ステップA8:DAZf(dx)→BF(dx) ステップA9:DAZf(dx)→BF(dx) のように、各ステップを変更し、ステップA12の前
に、BF(x)を送信すればよい(x=0〜dx−
1)。
【0062】実施例8 本発明の実施例8は、暗号番号に関するものである。例
えば、対象とする文書において、文字「は」に暗号番号
を埋め込むとき、その文書に含まれる「は」の数が、暗
号番号の桁数より大きいとき、残る「は」についても、
同じ暗号番号を繰り返し埋め込むものに関する。そのた
めには、暗号番号の桁を指示するaxの値が、桁数を超
える値になるとき、0に戻せばよい。
【0063】図34は、本実施例に係る暗号番号埋め込
みシステムの処理手順の一部を示すフローチャート図で
ある。すなわち、図34のフローに示したように、図7
に示したフローのステップA10とステップA11の間
に、ステップA10−0、A10−1を挿入すればよ
い。これにより、例えば、暗号番号の記憶手段の桁数が
5桁であれば(ANGDG=5)、axの値が5になっ
たとき、クリアすれば、以降の「は」に対しても同様
に、同じ暗号番号が埋め込まれる。
【0064】図35は、11個の「は」に対して、2組
の同じ暗号番号と、暗号番号の最下位桁1個が埋め込ま
れている例を示す図である。図36は、抽出した「は」
を、抽出順の逆に並べたものであり、少なくとも2個の
同じ暗号番号が埋め込まれている。
【0065】実施例9 本発明の実施例9も、暗号番号に関するものである。例
えば、暗号番号を1種類の文字、数個に埋め込んだ場
合、そのキーとなる文字が複写を行うことによって、汚
れたり、文書中の一部分のみが回収されたときは、暗号
番号が特定できないという場合が考えられる。このよう
な問題を解決するため、1個の文書に、複数個の暗号番
号を埋め込む方法を提供する。本実施例は、前記実施例
1をべースとしている。すなわち、複数個の検索情報
(文字)と置換情報(属性、ここではフォント)をD3
(ax)、D4(ax)に記憶させておき、これらに対
応して、複数個のそれぞれ異なる暗号番号が生成できる
よう初期値と加減数を、AX()、BX()に記憶させ
ておく。暗号番号の生成方法は種々考えられるが、ここ
では、1個の文書について、異なる3種の文書情報に異
なる暗号番号を埋め込む場合を想定している。図37に
本例で説明する暗号番号の生成方法を示した。すなわ
ち、3個の異なる暗号番号0〜2を生成するために、異
なる初期値α0〜α2、異なる加減数β0〜β2を用
い、加減数を文書が変わるごとに加減していく例であ
る。
【0066】図38は、これらのデータが記憶されてい
る状況を示している。ここで、azは、複数個ある暗号
番号/検索情報/置換情報の組のいずれを選択している
のかを表すもので、azの値によって、選択される暗号
番号、検索情報、置換情報が変わる。ax(az)は、
各暗号番号の桁をインデックスする記憶器で、例えば、
ax(az)がkのときは、検索情報D3(az)で文
書情報DAH(dx)を検索し、一致するk番目の文書
情報を暗号番号azの下位よりk桁目を参照し、その属
性情報を元のまま出力するか、丸ゴシック体に置き換え
るかを指示するものである。例えば、図38において、
az=0、ax(0)=3、文書2に暗号番号を埋め込
むとすると、文書2において、文字「は」を検索し、0
番目の「は」に暗号番号0を埋め込む。すなわち、暗号
番号0の3桁目を参照し、その値が1か0かによって
「は」の属性を決定する。この場合は、1(最下位より
4個目)であり、「ゴシック体」が出力される。なお、
ANG(az,ax(az))は暗号番号azの最下位
桁より、ax(az)桁目の出力を表している。もちろ
ん、各文書の暗号番号は、暗号番号0、暗号番号1、暗
号番号2の範囲で異なるものであることが必要である
が、例えば、文書1の暗号番号1と文書2の暗号番号0
が同じであっても支障はない。
【0067】図39は、暗号番号を埋め込む部分につい
ての処理手順を示すフローチャート図である。文書情報
の出力DAH(dx)と、D3(az)を比較し、一致
するものがあれば、暗号番号を参照して、DAZf(d
x)を出力するか、D4(az)を出力するかを判定す
る。暗号番号は、この例では、3個あり、どの暗号番号
を用いるかは、azの値で決定される。
【0068】実施例10 本発明の実施例10は、暗号番号の更新方法に関するも
ので、新たな暗号番号を生成するときは、前の暗号番号
に、所定の奇数を加減し、和、または、差を、新たな暗
号番号とするものである。例えば、2進数の暗号番号の
記憶手段の桁数を8桁、これに4を加え、8桁を越える
分を無視して、順次、暗号番号を生成して行くと、生成
できる暗号番号の種は64個であり、65個目に、同じ
暗号番号になってしまう。すなわち、下位の2桁は、全
く機能せず、暗号番号の桁数が6桁であるかのように動
作する。偶数4の代わりに、奇数を加えて行くと、25
6種の暗号番号が生成できる(奇数であれば、どのよう
な値でもよい)。
【0069】(証明)暗号番号の桁数を8桁とし、初期
値をs、加える奇数を(2y+1)とすると、n個目の
暗号番号は、s+(2y+1)(n−1)となる。その
α個後の暗号番号は、s+(2y+1)(n−1+α)
となり、この値が、n個目の暗号番号と、はじめて同じ
になったとする。(n+α)個目の暗号番号が得られる
までにk回オーバーフローが生じたとすると、s+(2
y+1)(n−1+α)=s+(2y+1)(n−1)
+28k移項すると、α(2y+1)=28k (2y+1)は、奇数であるから、α=28pである
が、αが、最も小さくなるのは、p=1のとき、したが
って、α=28となり、(n+256)個目で同じ暗号
番号が生成される。すなわち、n、(n+1)、・・
・、(n+255)個目の暗号番号はいずれも異なるも
のとなる。したがって、256個の暗号番号が生成でき
る。ただし、y,s,n,k,pはすべて整数とする。
【0070】実施例11 本発明の実施例11は、複数個の暗号番号の更新方法に
関するものである。複数個の暗号番号を、文書に埋め込
むとき、その数の暗号番号が、必要となるが、必要な数
の暗号番号を生成するのではなく、暗号番号の生成・記
憶にかかわる桁数を多くしておき、それを分割すること
によって、複数個とするものである。例えば、8桁の暗
号番号を3個生成する場合、初期値用、加減数用とも、
24桁のレジスタを用意し、加減算を行い、得られた結
果を、8桁づつ分割すればよい。
【0071】図40は、8桁の暗号番号を同時に3個生
成する例を示す図である。図40において、暗号番号が
8桁であり、加減数であるBが、奇数であれば、3個目
の暗号番号については、256個まで、お互いに異なる
番号となるが、1個目、2個目の暗号番号については、
その保証はない。しかしながら、例えば、加減数Bを、
0B46FBH(但し、16進表記)とすれば、3個の
暗号番号とも200個以上確保することができる。この
ような加減数を用いることによって、異なる暗号番号を
効率的に生成し、文書に埋め込むことができる。
【0072】実施例12〜15 本発明の実施例12〜15は、前記実施例1、2および
7の発明において作成した文書の保存、および、再生に
関するものである。このような秘密文書の保存は、従来
行われている保存の目的以外に、後日、万一、複製物な
どが回収されたとき、その文書を配布した先を特定する
ためのツールとして保存しておく必要がある。
【0073】本発明は、これを可能とするもので、暗号
番号の埋め込まれていない文書(以下、原文書と称す)
を保存するとき、暗号番号を埋め込んだ文書を、出力し
たときと同じ文書が出力されるよう、置換情報、暗号番
号生成用情報、検索情報、領域境界情報(領域境界情
報)などをあわせて保存するものである。検索情報は、
前記実施例1および2のときのみ、また、領域境界情報
は、実施例7のときのみ保存される。原文書と、それを
除く上記諸情報を、別々に保存させることもできるが、
不可欠な情報であることから、同時に保存させれば、保
存忘れを防止することができる上、効率もよくなる。
【0074】実施例13〜15 さらに、本発明の実施例13〜15は、暗号番号を入力
する手段を設け、回収された複製物から解読した暗号番
号を、入力することによって該文書を再生するものに関
する。暗号番号を入力する手段以外は、上述した種々の
手段を活用できる。図45は、前記第2の実施例を例と
して、回収された複製物から解読した暗号番号を入力
し、その暗号番号を持つ文書を配布した状態で出力する
処理手順を示すフローチャート図である。実施例1、
2、および7は、もちろん、異なったものではあるが、
図7、図14、図31に示すフローを比較すればわかる
ように、よく似た処理手順となっている。したがって、
これらを合わせて持たせ、文書ごとに、例えば、検索情
報や置換情報、領域境界情報、さらには、暗号番号生成
用情報を、変更する方法も考えられる。そのためには、
何らかのスイッチを設け、どの方法を用いるかが、入力
できるような仕組みが必要となる。それを記憶する方法
として記憶手段DWを設け、DWの値によって、図7、
図14、図31に示すフローにおいて、分岐するような
フローにすればよい。すなわち、暗号番号を埋め込む方
法として、実施例1、実施例2、実施例3のいずれかの
方法が操作者によって選択できるものとするため、暗号
番号を埋め込む方法を入力させ、それを記憶手段DWに
記憶させる。本例では、実施例1、実施例2、または、
実施例3の方法が選択されたとき、記憶手段DWに1、
2、または、3がそれぞれ記憶されるとしている。この
ように種々の方法が操作者の意図によって選択できるよ
うに構成することによって、暗号番号の仕組みそのもの
を第三者にはわかりにくいものにすることができる。
【0075】図41,42は、そのフローチャートの例
を示す図である。すなわち、DWを判定することによっ
て、必要な情報(検索情報と領域境界情報の区別)を選
択すればよい。また、DWの値も、同時に保存すれば、
文書を外部記憶装置から読み込むときにも、文書を再生
するときにも有効となる。図43は、必要な情報を外部
記憶装置に保存するとき、および、図44は外部記憶装
置から読み込むときの処理手順をそれぞれ示すフローチ
ャート図である。
【0076】図14に示すフローとの違いは、準備ステ
ップがないこと、ステップA1が、ステップA1−0に
なっていること、ステップA12〜A14が省略されて
いることである。準備ステップは、図44に示すフロー
において、外部記憶装置からデータを読み込むことで実
現され、暗号番号を生成するステップA1の代わりに、
入力するステップA1−0があり、また、必要となる文
書の出力に限定するため、ステップA12〜A14が省
略されている。したがって、再生用の処理手順は、出入
り口が部分的に異なるのみで、多くの手順は共用でき
る。
【0077】実施例16 本発明の実施例16は、上述した暗号番号埋め込みシス
テムを、文書作成装置内に配置することにより、全体的
なリソースの低減化を図る方法を示したものである。す
なわち、CPUや、第1の記憶手段をはじめとする多く
の手段は、文書作成装置で用いる種々の手段との共用化
が図れ、すべての処理をプログラムで実現することがで
きるため、殆どコストを上げることなく構成できる特徴
がある。例えば、前記実施例1、2、および7を実現す
る構成を、図3,10,27に示したが、これらの構成
は、パソコンやワードプロセッサの構成と基本的には変
わりがなく、プログラムを記憶するための領域が増加す
ること、および記憶手段が多少増加すること以外は、ほ
ぼ同様の構成で実現できる。
【0078】実施例17 また、別な配置方法として、本システムを、印刷装置内
に置くことも可能である。この場合も、同様に、多くの
手段が、印刷装置で用いる種々の手段との共用化が図
れ、殆どコストを上げる要因とはならない。さらに、印
刷装置内に置くことにより、文書作成装置から印刷装置
への文書の送信は、1回で済むため、回線の混雑が緩和
されるというメリットがある。例えば、「は」、
「の」、「を」、「と」、「る」のように出現頻度の高
いかな文字や、数字を検索情報とすると共に、前記実施
例5の発明を用いて置換情報を用意し、前記実施例2の
発明を用いて暗号番号を埋め込むようにすれば、現在行
われているように、文書作成装置からその印刷装置に文
書を送信するだけで、印刷装置側で暗号番号を埋め込ん
だ文書が印刷されることになる。
【0079】実施例18 本発明の実施例18は、暗号番号埋め込みシステムの作
動をよりスムーズに行わせるためのものである。出力さ
れる、あるいは、印刷される文書は秘密扱いにすべきも
のと、そうでないものがある。後者の出力や、印刷時
に、暗号番号埋め込みシステムを作動させるのは無意味
である。
【0080】実施例16の発明においては、文書作成装
置側のプログラムと連動させ、例えば、所定のアイコン
をクリックすることによって、あるいは、実施例17の
発明においては、印刷装置側にスイッチを設け、そのオ
ン/オフによって作動させるようにすればよい。本装置
を作動させた場合は、作動させないときより処理時間
は、当然長くなるが、スイッチ手段を設けることによっ
て、このような問題点が解決される。
【0081】実施例19 本発明の実施例19は、暗号番号埋め込みシステムを、
見かけ上、複雑にし、万一、キーとなる部分を伏せて複
写しようとしたとき、あたかも「ここを伏せよ」という
暗示を与えるためのものを用意しておくことによって、
埋め込んだ暗号番号に気づかれないようにしたものであ
る。また、印刷した文書を綴じるとき、配布先ごとに決
められたものを綴じていくことが必要となるが、綴じる
順がわからなくなった場合(印刷途上でトラブルがあっ
た場合や持ち運ぶとき一部を落とした場合など)、これ
らの番号と頁を考慮しながら綴じる方法が可能になる。
【0082】実施例20〜23 本発明の実施例20〜23は、暗号番号が埋め込まれた
文書が回収されたとき、その回収物から暗号番号を解読
し、配布先を特定するために、不可欠となる管理シート
に関するものである。管理シートは、少なくとも、配布
先番号とそこに埋め込んだ暗号番号が対応するように出
力されておればよい。
【0083】図46は、この管理シートの一例を示す図
である。同図は、3個の暗号番号が埋め込まれている例
であるが、暗号番号は1個でもよい。また、配布先棚は
空棚にしておき、このシートを印刷した後、手書きで部
門名、氏名などを記入してもよいし、別途、配布先番号
と配布先のリストを記憶させておき、この欄に印刷して
もよい。このような管理シートを暗号番号を埋め込んだ
配布文書を作成する時点で同時に作成し、保管しておけ
ば、後日、配布文書などが回収されたとき非常に有効な
ツールとなる。操作者の操作によるのではなく、配布文
書の出力に併せて出力させることによって、出力忘れを
防止することができる。配布先番号を生成する手段、管
理シートを作成する手段を設け、準備段階で初期値や更
新用のデータを設定し、1個の文書を出力するごとに配
布先番号を管理シートに書き込み、その後、配布先番号
を更新し、最後に管理シートを出力すればよい。
【0084】図47は、この処理手順を示すフローチャ
ート図である。実施例1の発明に係る図7に示すフロー
を、例にすると、図47に示すフローは、準備におい
て、配布先番号の初期値の設定(初期値をHNSに格納
する)やその更新用の値(ここではそれを1としたため
ステップA12−1では1を加えている)の設定、およ
び、新たなステップA12−0、A12−1、A14−
0(図47の破線内)を追加すればよい。但し、図47
のフローでは、暗号番号は、1文書に付き1個としてい
る。
【0085】実施例22 本発明の実施例22は、原文書、すなわち、暗号番号が
埋め込まれる文書は、通常、ハードディスクなどの外部
記憶装置に保存されるが、このとき、併せて、管理シー
トも保存することにより、暗号番号の解読のキーとなる
管理シートの保存忘れを防止するものである。この場
合、管理シートは、原文書に付随するデータとして扱う
方法と、管理シートも1個のファイルとして扱う方法が
ある。後者の場合、ファイル名を設定する必要が生ずる
が、例えば、文書のファイル名を、「ABC.doc」
としたときは、「ABC.doch」あるいは、「AB
Ch.doc」、「ABC.doh」「ABCh.do
ch」などのように、原文書のファイル名から一定のル
ールで設定するようにしておけば、原文書との関連性が
明確になる。前者の場合、ファイル名を設定する必要が
ないが、管理シートのみを呼び出すことはできず、文書
を呼び出すことによって、外部記憶装置からあわせて呼
び出されることとなる。
【0086】実施例23 本発明の実施例23は、原文書を削除するときは、もは
や、その管理シートは不要であり、また、ある特定の暗
号番号を埋め込んだ文書を再生する必要がなくなったと
きである。したがって、原文書、管理シート、暗号番号
を埋め込むためのデータを同時に削除すれば、操作性も
上がり、不要なファイルが自動的に削除され、装置のメ
モリ効率も向上する。
【0087】他の実施例 前述したように文書情報は、文字コードとその属性情報
で構成され、以上の説明では、検索情報は文字(コー
ド)、置換情報は文字(コード)または属性(フォン
ト)として行ったが、検索情報は属性情報であっても可
能である。例えば、検索情報=「ゴシック体」、置換情
報=「丸ゴシック体」とすることによっても暗号番号を
埋め込むことができる。
【0088】図48は、検索情報を属性情報として、暗
号番号を埋め込んだ例を示す図である。図48の(A)
に示した文書を例にする。「・」、「G」は1個の文字
を表している(文字コードは何でもよい)。「・」は、
その文字が、明朝体などゴシック体以外のフォント、
「G」は、ゴシック体であることを表している。このよ
うな文書に、暗号番号[10110]を埋め込むとす
る。図49は、検索情報を属性情報として、暗号番号を
埋め込む処理手順を示した図である。
【0089】図49に示すフローは、ステップA5以外
は、図7に示すフローと全く同じであり、説明は省略す
る。図48の(A)の文書に、暗号番号を埋め込んだも
のが、図48の(B)である。図48の(B)には、暗
号番号[10110]と、残り4個の「G」に対して、
暗号番号の下位4桁が埋め込まれている。しかしなが
ら、図48の(B)では、連続している文字が、他のフ
ォントへ置き換えられるため、目立ちやすくなる。これ
を改善するには、連続するものは、1個とみなすなどの
方法を用いてもよい。その結果は、図48の(C)のよ
うになる。
【0090】図50は、この連続するものは、1個とみ
なす処理手順を示すフローチャート図である。このよう
にするためには、図50のフローに示したように、図4
9に示すフローにおけるステップA5とステップA6の
間にステップA5−0を追加すればよい。但し、dx=
0のときは、ステップA5−0の左辺の()内が−1に
なるため、これを避ける工夫が必要となる。
【0091】次に、文書情報として、文字以外の図形等
に、暗号番号を埋め込む本発明の実施形態について説明
する。以下、説明をわかりやすくするため、文書情報
は、線とし、置換情報は、線の属性である線の種類、線
の太さに関する情報とし、これらを実現するための構成
はCPUとそれにつながっている記憶手段を用いること
とする。
【0092】実施例24 本発明の実施例24は、文書中に含まれる文字以外の文
書情報、特に図形の属性を文書情報として記憶されてい
る属性で出力するか、または、置換情報として記憶され
ている属性で出力するかを、暗号番号を参照した上で、
暗号番号を埋め込む「暗号番号埋め込みシステム」に関
するものである。例えば、ある図形に着目し、文書中に
表れる複数個の図形を対象として、それらと共に文書情
報として記憶されている属性で出力するか、または、置
換情報として別途記憶されている属性で出力するかによ
って、暗号番号を埋め込むものである。
【0093】すなわち、文書中に含まれる図形を検索情
報として設定しておき、それと一致する文書情報を抽出
し、抽出したものをその文書に付与されている暗号番号
の各桁値によって、文書情報に付随して記憶されている
属性を、そのまま出力するか、別途記憶されている置換
情報をその図形の属性として出力するかによって、暗号
番号を埋め込むものである。例えば、検索情報を「線」
とし、対象となる文書において現われる「線」をその出
現順に暗号番号の各桁に対応させ、桁値を参照した上
で、文書情報として記憶されている属性、または、置換
情報として記憶されている属性のいずれかで出力するも
のである。「直線」に暗号番号を埋め込む場合を例とし
て、検索情報が「直線」であり、文書情報として記憶さ
れているそれらの属性がすべて「実線」であり、置換情
報が「破線」である場合について説明する(以下、「直
線」は「線」と表記する。)。
【0094】この方法は、「線」の種類に注目する方法
で、各配布先毎に異なる2進数の暗号番号、[0000
1]を埋め込む場合を、例とすると、0番目に出現する
「線」を暗号番号の最下位桁(0桁目)に対応させ、そ
の値が「1」であることから、置換情報として記憶され
ている属性(すなわち破線)で、1〜4番目に出現する
「線」を1桁〜4桁目に対応させ、それらの値が、
「0」であることから、文書情報として記憶されている
属性(すなわち、実線)で出力する。同様にして、暗号
番号[00011]の文書は、0および1番目に出現す
る「線」を置換情報として記憶されている属性で、2〜
4番目に出現する「線」を文書情報として記憶されてい
る属性で出力する。
【0095】すなわち、暗号番号の各桁を「線」の出現
順に対応させ、暗号番号の桁値が「0」であれば文書情
報として記憶されている属性で、「1」ならば置換情報
として記憶されている属性で出力することによって、暗
号番号を文書中の「線」に対して埋め込むものである。
なお、暗号番号の桁値を参照するとき、「0」と「1」
を逆にしてもよいし、上記した例では、出現順に0桁目
から対応させたが最上位桁から対応させてもよいし、対
応させる順を変えてもよい。
【0096】図51は、本実施例において、例えば暗号
番号[00011]を、文書中の「(直)線」に埋め込
む原理を説明するための図である。もちろん、「線」以
外の図形や文字は、文書情報として記憶されている属性
で出力される。本実施例に係る暗号番号埋め込みシステ
ムの構成は、先に示した図3と同一であるが、その機能
が異なる。
【0097】図3を用いて、その各構成要素を説明す
る。DAH(dx)は、文字コード、制御コード、図形
コードなどを、DAZf(dx)は、その属性情報を記
憶する。これらの記憶手段DAH(dx)、DAZf
(dx)は、アドレスカウンタdxによって、インデッ
クスされる。ANGは、2進数の暗号番号を記憶する。
したがって、ANGの桁数をxとすると、生成できる異
なる暗号番号の個数は2X個である。D3()は、検索
情報「線」を記憶する。D4()は置換情報「破線」を
記憶する。AX、およびBXは暗号番号生成用データ
α、βを記憶する。ここでは、α=3[00011]、
β=9[01001]とし、n番目の文書の暗号番号
を、α+n×βとした(0番目=[00011]、1番
目=[01100]、2番目=[10101]、・・
・)。
【0098】出力処理部OPは、CPUの指示によって
種々のデータを出力する(図示されていない)。表示部
や、印刷部へ出力するときは、DAH(dx)に記憶さ
れている種々のコードと、属性情報を、印刷部に含まれ
る画素生成部などへ出力する。この他、外部(内蔵型で
もよい)記憶装置(ハードディスクや、フロッピーディ
スク)や、通信回線を経て他の装置に出力される場合も
ある。図の矢印は、データが流れる方向を示している。
【0099】図52、図53、図54は、本実施例によ
る暗号埋め込みの実施前後の文書の例と、そのとき各デ
ータが各記憶手段に記憶されている状態を示す図であ
る。図52の(A)は、文書情報の例で、「・」は、
「線」以外の文書情報、例えば、文字、制御コード、矩
形や楕円などの線以外の図形を示している。図53は、
第1の記憶手段DAH()とDAZf()に文書情報が
記憶されている状態を示したもので、dxごとに、文書
情報がDAH(dx)に、その属性情報がDAZf(d
x)に記憶されている。また、最後の文書情報の次に、
END1が記憶され、以降、文書情報が存在しないこと
を表している。DAH(dx)には、文字、制御コー
ド、図形が記憶され、DAH(dx)が「線」のとき
は、DAZf(dx)には、それらの「線」が「実線」
で出力されるよう、属性として「実線」が記憶されてい
る。これは、暗号番号を埋め込まずに出力したときは、
すべての線が「実線」で出力されることを意味する。な
お、文書情報の1個当たりの容量は一定でないことが多
いが、ここでは簡略化するため、一定としその単位を1
とした。したがって、dxが、1より大きくなれば、次
の文書情報が、インデックスされることとする。
【0100】図54は、第3の記憶手段D3()が、検
索情報として「線」を、第4の記憶手段D4()が、置
換情報として「破線」を、AX、およびBXが、暗号番
号生成用データα、βを、また、部数カウンタBCが、
発行部数HNを記憶している状態を表している。検索情
報として記憶されている「線」を、文書情報の中から抽
出し、対応する暗号番号の桁値によって、「線」を「破
線」で、または、そのまま「実線」で出力するかを決め
る。暗号番号は、出力する文書ごとに異なるものであれ
ば、どのような値であってもよいが、わかりやすくする
ためここでは、n(n=0〜)番目の文書の暗号番号
を、α+n×βとした。なお、本実施例で必要となる線
の種類は、標準的に用いられる属性「実線」、置換情報
として用意する線の属性「破線」のみである。
【0101】次に、本実施例の処理手順を説明する。な
お、処理手順を示すフローチャート図は、先に説明した
図7と共通であるので、図7を参照して説明する。 準備:文書情報がDAH(dx)に、検索情報「線」が
D3()に、置換情報「破線」がD4()に、発行部数
HNが部数カウンタBCに格納される。さらに、暗号番
号を生成するためのデータα、βをそれぞれ、AX、B
Xに格納する。 ステップA1:AXに記憶されている暗号番号の初期値
α(=3)を、ANGに格納する。したがって、最初に
出力する文書に埋め込む暗号番号は、[000ll]と
なる。 ステップA2:桁カウンタax、DAH(dx)および
DAZf(dx)のアドレスカウンタdxに、0を格納
する。 ステップA3:アドレスdxで指示されるDAH(d
x)がEND1のとき、すなわち、エンドコードが、第
1の記憶手段から出力されたときは、ステップA12へ
進む。
【0102】本実施例では、dx<131のときは、ス
テップA4に進み、dx=131のとき、END1が出
力され、ステップA12に進む。 ステップA4:文書情報のうち、DAH(dx)が出力
処理部OPを経て出力される。 ステップA5:アドレスdxの文書情報DAH(dx)
が検索情報D3()と同じか、否かを判定する。同じで
ないと判定されたならばステップA9へ進み、同じと判
定されたときは、ステップA6へ進む。本実施例では、
dxが、16,49,55,102,115のとき、D
AH(dx)の出力と、D3()に記憶されている検索
情報「線」が一致するため、線のコード「線」が抽出さ
れ、ステップA6に進む。dxが、他の値の場合は、ス
テップA9に進むことになる。 ステップA6:ANG(ax)は、暗号番号を記憶する
第2の記憶手段ANGの下位よりax(ax=0〜)桁
目のビット出力を表している。後述するように、ax
は、最初は0(ステップA2で0が格納される)で、
「線」を抽出するごとに、1が加えられるため、dx=
16のときは、0、dx=49のときは、1、・・・、
dx=l15のときは、4となっている。したがって、
暗号番号が[00011]ならば、ANG(0)、AN
G(1)は、「1」を出力し、ANG(2)、ANG
(3)、ANG(4)は、「0」を出力する。
【0103】同様にして、暗号番号が[01100]な
らば、ANG(0)、ANG(1)、ANG(4)は、
「0」を出力し、ANG(2)、ANG(3)は、
「1」を出力する。この値を判定し、「1」ならばステ
ップA7に進み、「0」ならばステップA8に進む。 ステップA7:D4()を出力する。すなわち、DAH
(dx)が、ステップA3でEND1コードでないと判
定され、ステップA5で「線」と判定され、ANGのa
x桁の値が1のとき、文書情報として記憶されている属
性である「実線」(DAZf(dx))に代わって、D
4()に記憶されている置換情報「破線」(D4())
が出力され(属性情報が置き換えられることになる)、
ステップA10に進む。
【0104】ステップA8:DAZf(dx)を出力す
る。すなわち、DAH(dx)が、ステップA3でEN
Dコードでないと判定され、ステップA5で「線」と判
定され、暗号番号のax桁の値が0であるとき、文書情
報として記憶されている属性である「実線」(DAZf
(dx))が、そのまま出力され(属性情報が置き換え
られない)、ステップA10に進む。 ステップA9:DAH(dx)が、ステップA3でEN
Dコードでないと判定され、ステップA5で「線」以外
であると判定されると、文書情報として記憶されている
属性である「実線」(DAZf(dx))が、そのまま
出力され(属性情報が置き換えられない)、ステップA
11に進む。
【0105】ステップA10:桁カウンタaxに1が加
えられる。桁カウンタaxの更新は、ステップA5でD
AH(dx)が「線」であると判定されたときのみ行わ
れ、「線」以外のときは、axは変わらない。 ステップA11:DAH()、DAZf()のアドレス
カウンタdxに1が加えられ、ステップA3に戻る。な
お、ステップA2〜ステップA11の処理は、ステップ
A3でEND1コードが検出されるまで行われるため、
すべての文書情報が対象となる。 ステップA12:すべての文書情報に対しての処理が終
わると、ステップA3でEND1が検出され、部数カウ
ンタBCから1が引かれる。
【0106】ステップA13:部数カウンタBCには、
当初、発行部数HNが記憶されており、ステップA12
のBCの更新により、BCが0になったときは、すべて
の文書に暗号番号を埋め込み、出力する処理がすべて終
了したときであり、ステップA15で処理を完了する。
BC≠0のときは、ステップA14に進む。 ステップA14:次の暗号番号の生成を行う。最初の暗
号番号は[00011]、次の暗号番号は、それにB
(=9)を加えることを繰り返すため、埋め込まれる暗
号番号は、[00011]、[01100]、[101
01]、[・・・のようになる。この後、ステップA2
に戻り、新たな暗号番号を埋め込んだ次の文書の出力を
行う。
【0107】暗号番号が[00011]の場合は、dx
=16,49の「線」に対して、[01100]の場合
は、dx=55,102の「線」に対して、[1010
1]の場合は、dx=16,55,115の「線」に対
して、線コードDAH(dx)と、その属性としてD4
()が出力され、それ以外のdxに対して、線コードD
AH(dx)とその属性DAZf(dx)が出力される
ことになる。このようにして、暗号番号が埋め込まれる
結果、0番目に出力される文書(暗号番号=[0001
1])は、図52の(B)のようになる。この文書、ま
たはコピーしたものが回収されたとき、線の文書情報を
出現順の逆に並べると、図51のようになり、これより
暗号番号が、[00011]であることがわかる。
【0108】「直線」がもつ2個の属性に対して、暗号
番号を埋め込む場合を、例として、検索情報が「直線」
であり、文書情報として記憶されている、それらの属性
がすべて「実線」(種類)と「0.5mm」(太さ)で
あり、それぞれの置換情報が「破線」(種類)と、
「1.0mm」(太さ)である場合について説明する
(以下、「直線」は「線」と表記する。)。この方法
は、「線」の種類、および太さの2個の属性に注目する
方法で、暗号番号を2桁づつ区切り、2桁の値によっ
て、属性を組み合わせておき、処理するものである。
【0109】例えば、「00」は、種類も、太さも、文
書情報通り、「01」は、種類については文書情報通
り、太さについては置換情報、「10」は、種類につい
ては置換情報、太さについては文書情報通り、「11」
は、種類も、太さも、置換情報通りの属性を出力するも
のである。すなわち、埋め込む暗号番号を、例えば、2
進数の[101100]とすると、0番目に出現する
「線」を、暗号番号の最下位桁(0桁目)、および1桁
目に対応させ、その値が、「00」であることから文書
情報に記憶されている属性(「実線」と「0.5m
m」)を出力し、1番目に出現する「線」を暗号番号の
2桁目、および3桁目に対応させ、その値が、「11」
であることから置換情報として記憶されている属性
(「破線」と「1.0mm」)を出力し、2番目に出現
する「線」を暗号番号の4桁目および5桁目に対応さ
せ、その値が、「01」であることから種類について
は、文書情報に記憶されている属性、太さについては、
置換情報として記憶されている属性(「実線」と「1.
0mm」)を出力する。このようにして、暗号番号を文
書中の「線」に対して埋め込むものである。本方法は、
文書情報として記憶されている属性が、複数種、複数個
の属性を持つときに適用できる。
【0110】図55に、その例を示した。すなわち、文
書情報として記憶されている属性の種類が複数個存在す
るとき、あるいは、属性そのものが複数個存在すると
き、これらの属性を組み合わせ、暗号番号の2桁、ある
いは、3桁以上の桁に対応するようにしたものである。
図55の(A)は複数の属性に対して暗号番号を埋め込
む場合、(B)、および(C)は1個の属性が複数個の
値を取りうる場合を示している。このようにすれば、1
個の文書情報に対して、2桁の暗号番号を埋め込むこと
ができる。
【0111】図56、図57は、各記憶手段に記憶され
ている状態を示したものである。図56は、文書情報の
記憶状態を示したもので、dx=0〜130に文書情報
が、dx=131に、その終わりを示すEND1コード
が記憶されている。DAH(dx)に記憶されている
「線」以外の「・」は、文字や線以外の図形コードを示
す。DAZf0(dx)、DAZf1(dx)はその属
性である種類と太さを示したもので、実際には、これら
の属性以外に、「始点」や「終点」の位置、「色」、そ
の他のものがあるが、ここでは、省略されている。
【0112】図57は、検索情報、置換情報、暗号番号
を生成するためのデータ、出力部数の記憶状態を示す。
すなわち、文書情報として線が抽出されると、αおよび
βから生成される暗号番号から抽出した2桁を参照し、
その値によって、DAZf0(dx)かD40、DAZ
f1(dx)かD41、のいずれを出力するかを決め
る。決め方の一例を、図57の右側に示した。
【0113】図58は、本実施例に係る暗号番号埋め込
みシステムの処理手順を示すフローチャート図である。
なお、図58に示すフローにおいては、ANG(ax)
は、暗号番号を記憶するレジスタのax桁およびax+
1桁の値を出力する。 1)文書情報のDAH(dx)が「線」でないとき(ス
テップA5で判定:「NO」)、DAZf0(dx)と
DAZf1(dx)を出力(ステップA9−0、ステッ
プA9−1で実行)。したがって、文書情報は変化しな
い。 2)文書情報のDAH(dx)が「線」で、(ステップ
A5で判定:「YES」)ANG(ax)の出力が、
「00」のとき(ステップA6−0で判定:「YE
S」)、DAZf0(dx)=「実線」、DAZf1
(dx)=「0.5mm」を出力(ステップA7−0、
ステップA8−0で実行)。
【0114】3)文書情報のDAH(dx)が「線」で
(ステップA5で判定:「YES」)ANG(ax)の
出力が、01のとき(ステップA6−1で判定:「YE
S」)、DAZf0(dx)=「実線」、D41=
「1.0mm」を出力(ステップA7−1、ステップA
8−1で実行)。 4)文書情報のDAH(dx)が「線」で(ステップA
5で判定:「YES」)ANG(ax)の出力が、「1
0」のとき(ステップA6−2で判定:「YES」)、
D40=「破線」、DAZf1(dx)=「0.5m
m」を出力(ステップA7−3、ステップA8−3で実
行)。 5)文書情報のDAH(dx)が「線」で(ステップA
5で判定:「YES」)ANG(ax)の出力が「1
1」のとき(ステップA6−2で判定:「NO」)、D
40=「破線」、D41=「1.0mm」を出力(ステ
ップA7−2、ステップA8−2で実行)。
【0115】上述したように、ANG(ax)は暗号番
号の2桁を出力する。したがって、ステップA10で
は、axの更新のために、2が加えられる。このよう
に、1個の属性が、複数個の値を持つ場合、あるいは、
1個の文書情報に対して、複数個の属性が存在する場
合、1個の文書情報に対して、複数桁(但し、2進数)
の暗号番号を埋め込むことができる。図59は、暗号番
号を埋め込んでいない原文書を示しており、図60は、
それに暗号番号[01100011]を埋め込んだ文書
の例である。このようにすれば、4個の文書情報に対し
て、2進数8桁の暗号番号を埋め込むことができる。
【0116】以上の説明においては、文書情報として
「(直)線」、置換情報として「線」の「種類」、「太
さ」を用いたが、この他、文書情報としては、「曲
線」、「矩形」、「円を含む楕円」、「矢印」など多く
の図形に適用でき、同様に、置換情報についても、「位
置」、「大きさ」、「塗潰パターン」、「影」や、「影
のパターン」など、多くの属性が利用できる。
【0117】実施例25 本発明の実施例25は、文書中に含まれる特定の文書情
報、特に、図形コードを文書情報として記憶されている
図形コードで出力するか、または、置換情報として記憶
されている図形コードで出力するかを、暗号番号を参照
した上で、暗号番号を埋め込む「暗号番号埋め込みシス
テム」に関するものである。例えば、検索情報として記
憶されている図形に着目し、文書中に表れる複数個の前
記図形を対象として、それらを文書情報として記憶され
ている図形で出力するか、または、置換情報として記憶
されている図形で出力するかによって暗号番号を埋め込
むものである。
【0118】すなわち、文書中の図形を、検索情報とし
て設定しておき、それと一致する文書情報を抽出し、抽
出したものを、その文書に付与されている暗号番号の各
桁値によって、文書情報として記憶されている図形を出
力するか、別途記憶されている置換情報を出力するかに
よって、暗号番号を埋め込むものである。例えば、検索
情報を「矩形」とし、対象となる文書において現われる
「矩形」を、その出現順に暗号番号の各桁に対応させ、
桁値を参照した上で、文書情報として記憶されている図
形を、そのまま「矩形」で出力するか、または、置換情
報として記憶されている図形、例えば、「角丸矩形」の
いずれかで出力するものである。「矩形」に暗号番号を
埋め込む場合を、例として、検索情報が「矩形」であ
り、置換情報が「角丸矩形」である場合について説明す
る。
【0119】この方法は、「矩形」に注目する方法で、
各配布先毎に異なる2進数の暗号番号、[00001]
を埋め込む場合を例とすると、0番目に出現する「矩
形」を暗号番号の最下位桁(0桁目)に対応させ、その
値が「1」であることから、置換情報として記憶されて
いる「角丸矩形」を、1〜4番目に出現する「矩形」を
1桁〜4桁目に対応させ、それらの値が「0」であるこ
とから文書情報として記憶されている「矩形」を、その
まま出力する。
【0120】同様にして、暗号番号[00011]の文
書は、0および1番目に出現する「矩形」を置換情報と
して記憶されている「角丸矩形」で、2〜4番目に出現
する「矩形」を文書情報として記憶されている「矩形」
をそのまま出力する。すなわち、暗号番号の各桁を「矩
形」の出現順に対応させ、暗号番号の桁値が「0」であ
れば文書情報として記憶されている「矩形」を、「1」
ならば置換情報として記憶されている「角丸矩形」を出
力することによって、暗号番号を文書中の「矩形」に対
して埋め込むものである。なお、置換情報(「角丸矩
形」)と文書情報(「矩形」)属性は、必ずしも同じも
のではないことがある。例えば、「角丸矩形」の属性に
は、少なくとも矩形の頂点に描く「1/4円の半径」と
いう属性が存在する。このような場合は、何らかの「半
径生成方法」を定めておく必要がある(例えば、短辺の
長さがN1〜N2のときは、半径=短辺/6)。これら
置換情報に追加して記憶する属性情報の説明は、簡略化
のため省略している(すなわち、「矩形」も「角丸矩
形」も属性は同一と仮定している)。
【0121】図61は、本実施例において、例えば、暗
号番号[00011]を、文書中の「矩形」に埋め込む
原理を説明するための図である。もちろん、「矩形」以
外の図形や文字は、文書情報として記憶されているコー
ドで出力される。なお、暗号番号の桁値の「0」と
「1」を逆にしてもよいし、上記例では、出現順に、0
桁目から対応させたが、最上位桁から対応させてもよい
し、対応させる順を変えてもよい。
【0122】図62、図63、図64は、本実施例によ
って、暗号埋め込みを実施する文書の例と、そのとき各
データが各記憶手段に記憶されている状態を示す図であ
る。図62は、文書情報の例で、「・」は「矩形」以外
の文書情報、例えば、文字、制御コード、矩形以外の図
形を示している。図63は、第1の記憶手段DAH(d
x)に、文書情報が記憶されている状態を示したもの
で、dxごとに、文書情報がDAH(dx)に記憶され
ている。また、最後の文書情報の次に、END1が記憶
され、以降、文書情報が存在しないことを表している。
なお、文書情報の1個当たりの容量は一定でないことが
多いが、ここでは簡略化するため、一定としその単位を
1とした。したがって、dxが、1より大きくなれば、
次の文書情報がインデックスされることとする。また、
文書情報のうち属性情報については、本説明においては
何であってもよいが、「矩形」も「角丸矩形」も、それ
らの属性にしたがって出力されることはもちろんであ
る。
【0123】図64は、第3の記憶手段D3()が、検
索情報として「矩形」を、第4の記憶手段D4()が、
置換情報として「角丸矩形」を、AX、およびBXが暗
号番号生成用データα、βを、また、部数カウンタBC
が、発行部数HNを記憶している状態を表している。検
索情報として記憶されている「矩形」を、文書情報の中
から抽出し、対応する暗号番号の桁値によって、「矩
形」を、そのまま出力するか、「矩形」を「角丸矩形」
に置換した上で、出力するかを決める。暗号番号は、出
力する文書ごとに異なるものであれば、どのような値で
あってもよいが、わかりやすくするため、ここでは、n
(n=0〜)番目の文書の暗号番号を、α+n×βとし
た。
【0124】なお、本実施例の処理手順を示すフローチ
ャート図は、先に説明した図18と共通である。ステッ
プA4、A5で、出力するもの(「矩形」または「角丸
矩形」)を判定し、ステップA789で、文書情報とし
て記憶されている属性を出力する。図65は、図62に
示す文書中の「矩形」に、暗号番号を埋め込んだ文書を
示す図である。
【0125】実施例26 本発明の実施例26は、文書中に含まれる特定の文書情
報、特に制御コードの属性を文書情報として記憶されて
いる属性で出力するか、または、置換情報として記憶さ
れている属性で出力するかを、暗号番号を参照した上
で、暗号番号を埋め込む「暗号番号埋め込みシステム」
に関するものである。例えば、ある特定の制御コード、
改行コード、またはタブコードに着目し、文書中に表れ
る複数個の改行コード、またはタブコードを対象とし
て、その属性を文書情報として記憶されている属性、ま
たは、置換情報として記憶されている属性で出力するか
によって暗号番号を埋め込むものである。
【0126】すなわち、文書中の改行コード、またはタ
ブコードを検索情報として設定しておき、それと一致す
る文書情報を抽出し、抽出したものを、その文書に付与
されている暗号番号の各桁値によって、文書情報として
記憶されている属性を用いて出力するか、別途用意され
ている置換情報を用いて出力するかによって暗号番号を
埋め込むものである。例えば、検索情報を「改行コー
ド」とし、対象となる文書において現われる「改行コー
ド」をその出現順に暗号番号の各桁に対応させ、桁値に
よって文書情報として記憶されている属性、または、置
換情報として記憶されている属性で出力する。「改行コ
ード」に暗号番号を埋め込む場合を、例として、検索情
報が「改行コード」であり、文書情報として記憶されて
いるその属性(改行量)をすべて「10mm」とし、置
換情報として記憶されている属性、すなわち、改行量が
「8mm」である場合について説明する。
【0127】この方法は、「改行コード」に注目する方
法で、各配布先毎に異なる。すなわち、暗号番号によっ
て改行量を変えるものである。2進数の暗号番号、[0
0001]を埋め込む場合を例とすると、0番目に出現
する「改行コード」を暗号番号の最下位桁(0桁目)に
対応させその値が「1」であることから置換情報として
記憶されている「8mm」を、1〜4番目に出現する
「改行コード」を1桁〜4桁目に対応させ、それらの値
が「0」であることから、文書情報として記憶されてい
る「10mm」を、そのまま出力する。同様にして、暗
号番号[000ll]の文書は、0および1番目に出現
する「改行コード」を置換情報として記憶されている
「8mm」で、2〜4番目に出現する「改行コード」を
文書情報として記憶されている「10mm」をそのまま
出力する。すなわち、暗号番号の各桁を「改行コード」
の出現順に対応させ、暗号番号の桁値が、「0」であれ
ば、文書情報として記憶されている「10mm」を、
「1」ならば、置換情報として記憶されている「8m
m」を出力することによって、暗号番号を文書中の「改
行コード」に対して埋め込むものである。
【0128】本実施例の処理手順は、実施例24と同
様、先の図7に示したフローと同じであり説明は省略す
る。図66は、暗号番号を埋め込む文書の例、図67
は、文書情報や検索情報、置換情報などのデータの記憶
状態を図示したものである。また、図68は、図66の
文書に暗号番号[0101]を埋め込んだ文書の例であ
る。実施例24、25、26においては、判りやすくす
るため、文字(コード)、制御コード、図形コードなど
に関する情報が混在している状態で説明したが、すなわ
ち、同じ記憶部、DAH(dx)、DAZf(dx)に
記憶されている状態で説明したが、例えば、文字と制御
コードが同じ記憶部に、図形は他の記憶部に記憶されて
いてもよい。 実施例27 本発明の実施例27は、文書中に含まれる特定の文書情
報、特に、空白コード(スペース)や制御コードの属
性、特に、色に関する属性を文書情報として記憶されて
いる属性で出力するか、または、置換情報として記憶さ
れている属性(特定の色)で出力するかを、暗号番号を
参照した上で、暗号番号を埋め込む「暗号番号埋め込み
システム」に関するものである。空白コードや制御コー
ドに、色に関する属性を持たせ、暗号番号を参照しつ
つ、これらのコードに色についての情報を埋め込むこと
により、暗号番号を埋め込むことができる。
【0129】この方法は、印刷される文書には効果がな
いが、電子的手段で配布される文書に暗号番号を埋め込
むひとつの方法として効果がある。これらのコードに色
情報が埋め込まれていても、これらのコード自身が表示
されないため、その文書が読む側には見えないという利
点がある。また、回収された電子的文書を調べれば、埋
め込まれた暗号番号を読み取ることができる。例えば、
文字も含めて、これらのコードに、2C種類の色から、
文書作成者が選択した1色の色情報を持たせることがで
きるとすれば、1個の空白や1個の制御コードに対し
て、2進数C桁の暗号番号を埋め込むことができる。し
たがって、N個の空白に対して、本方法で暗号番号を埋
め込むとすれば、2^C^N種の暗号番号を埋め込むこ
とができることを意味する。
【0130】図69は、本実施例における埋め込む原理
を説明するための図である。ここでは、黒、赤、青、お
よび茶の4色の色情報を用い、2桁の暗号番号を参照す
ることによって、暗号番号を埋め込む方法を示してい
る。これらの状態で、暗号番号を埋め込む場合、文書情
報から空白を抽出し、抽出された順に、暗号番号の最下
位桁(0桁目)から2桁づつ参照し、「00」ならば
「黒」、「01」ならば「赤」、「10」ならば
「青」、「11」ならば「茶」の空白が、出力される。
もちろん、空白以外の文書情報は原文書のまま出力され
る。
【0131】図70は、本実施例に係る暗号番号埋め込
みシステムの処理手順を示すフローチャート図である。
なお、暗号番号の2桁が、「00」ならば、ここまで述
べた例のように文書情報として記憶されている属性、す
なわち、DAZf(dx)(=白)を用いてもよい。本
方法は、配布された文書に表面上は全く現われない、す
なわち、暗号番号が埋め込まれている文書であることが
受領者にはわからないという特徴があるが、本方法が仮
に知られたときは、このままでは問題が残る。そのため
には、文書の改変を電子的に禁止する、文書の書式の閲
覧を禁止する、配布された文書の紙への印刷を電子的に
禁止するなどの方法を講ずればよい。
【0132】図71は、本実施例により暗号番号を埋め
込む文書の例、図72は、本実施例によって図71に示
す文書に暗号番号[001011]を埋め込んだ例を示
す図である。もちろん、空白であり、これらの色は、こ
のままでは見えない。空白を他の文字に置き換えること
によって、その色を確認することができる。なお、文書
例には、3個の空白が含まれているが、置換情報として
記憶されている色が4個であることから、前記式、2^
C^Nにおいて、C=2、N=3より、3個の空白に対
して、64種の暗号番号を埋め込むことができる。最初
の空白は、暗号番号の0、および1桁目が「11」であ
ることから、「茶」、次の空白は、暗号番号の2、およ
び8桁目が「10」であることから、「青」、さらに、
次の空白は、暗号番号の4、および5桁目が「00」で
あることから、「黒」となる。
【0133】
【発明の効果】本発明によれば、複製を禁止した文書を
出力し配布するとき、文書中に含まれる特定の文書情報
を出現順に暗号番号の桁に対応させ、その桁値によって
文書中の文書情報を変更するか、または変更しないこと
により、配布先毎に異なる暗号番号を文書中に埋め込む
ことができ、配布した文書、または、それを複製した文
書が回収されたとき、その文書の配布先を特定すること
が可能になり、秘密文書、または、その複製物の譲渡が
抑制される。
【0134】さらに、本発明によれば、複製を禁止した
文書を出力し配布するとき、記憶手段に記憶されている
検索情報を暗号番号の桁に対応させ、その桁値によって
文書中の文書情報を変更するか、または変更しないこと
により、配布先毎に異なる暗号番号を文書中に埋め込む
ことができ、配布した文書、または、それを複製した文
書が回収されたとき、その文書の配布先を特定すること
が可能になり、秘密文書、または、その複製物の譲渡が
抑制される。
【0135】さらに、本発明によれば、文字が同じ属性
で出力されるため、暗号番号が埋め込まれていることに
気づかれにくくなるか、あるいは、気づかれても第三者
には解読することが難しくなり、複製物などの譲渡がよ
り抑制される効果がある。
【0136】さらに、本発明によれば、同じ属性で出力
されるため、暗号番号が埋め込まれていることに気づか
れにくくなる他、前後の文字列をも考慮の上で抽出され
るため、違和感のない文書となる。
【0137】さらに、本発明によれば、置換用のフォン
トを元のフォントに近いしかも識別しやすい文字で出力
されるため、暗号番号が埋め込まれていることに気づか
れにくくなると同時に暗号番号の解読精度が向上する。
【0138】さらに、本発明によれば、文書は複写され
ることにより、種々の要因から原稿と比して太くなった
り、細くなったりする。削除する(細くする)部分と追
加する(太くする)部分の両方がフォント内に存在すれ
ば、両方の場合に対応できる。
【0139】さらに、本発明によれば、複製を禁止した
文書を出力し配布するとき、設定した領域を暗号番号の
桁に対応させ、その桁値によって文書中の文書情報を変
更するまたは変更しないことにより、配布先毎に異なる
暗号番号を文書中に埋め込むことができる。したがっ
て、配布した文書、または、それを複製した文書が回収
されたとき、その文書の配布先を特定することが可能に
なり、秘密文書、または、その複製物の譲渡が抑制され
る。
【0140】さらに、本発明によれば、1個の文書に対
してより多くの暗号番号を埋め込むことができ、解読す
るときの精度が向上する。
【0141】さらに、本発明によれば、1個の文書に対
して異なる暗号番号を埋め込むことができ、解読すると
きの精度が向上する。さらに、本発明によれば、暗号番
号を記憶する記憶手段の全桁を有効に活用できる。
【0142】さらに、本発明によれば、複数個の暗号番
号が簡単に生成できる。さらに、本発明によれば、複製
を禁止した文書を作成したとき、文書と上記の情報をあ
わせて保存することによって、後日回収された文書が配
布した文書と同じ文書であるか否かを検証するためにそ
の文書を再度作成することが必要になったときに必要と
なるデータを確実に保存しておくことができる。
【0143】さらに、本発明によれば、複製を禁止した
文書が回収されたとき、該文書を分析することによっ
て、回収された文書に埋め込まれた暗号番号を割り出
し、その番号と、保存した文書と関連情報から配布した
文書を再現することができ、配布先をより確実に特定す
ることができる。
【0144】さらに、本発明によれば、複製を禁止した
文書が回収されたとき、該文書を分析することによっ
て、回収された文書に埋め込まれた暗号番号を割り出
し、その番号と、保存した文書と関連情報から 配布し
た文書を再現することができ、これによって、配布先を
より確実に特定することができる。
【0145】さらに、本発明によれば、複製を禁止した
文書が回収されたとき、該文書を分析することによっ
て、回収された文書に埋め込まれた暗号番号を割り出
し、その番号と、保存した文書と関連情報から配布した
文書を再現することができ、配布先をより確実に特定す
ることができる。
【0146】さらに、本発明によれば、通常、文書はパ
ソコンなどの文書作成用のアプリケーションソフトウェ
アで作成される。作成した文書に暗号番号を埋め込んで
出力(例えば、印刷)する操作を行ったとき、暗号番号
埋め込みシステムで暗号番号を埋め込む処理を行わせる
ことにより、元々持っている文書作成用のアプリケーシ
ョンソフトウェアを変更することなく、また、印刷装置
など通信回線の先に存在する外部装置(印刷装置など)
のソフトウェアを変更することなく文書に暗号番号を埋
め込むことができる。さらに、暗号番号埋め込みシステ
ムの各手段を文書作成装置側の手段と共用させることが
できる。
【0147】さらに、本発明によれば、通常、文書はパ
ソコンなどの文書作成装置で作成され、そこから受信し
た文書に暗号番号を埋め込んで印刷するとき、暗号番号
埋め込みシステムで暗号番号を埋め込む処理を行わせる
ことにより、元々持っている印刷用のソフトウェアを変
更することなく、文書に暗号番号を埋め込むことができ
る。さらに、暗号番号埋め込みシステムの各手段を印刷
装置側の手段と共用させることができる他、1台の印刷
装置が複数の文書作成装置で共用されているとき、文書
作成装置から印刷装置へ送信される情報量が殆ど増加し
ない。
【0148】さらに、本発明によれば、配布する文書に
は、秘密扱いにしないもの、共通的に利用するフォーマ
ット的な文書など暗号番号を埋め込む必要のない文書も
ある。このような文書を印刷するとき、文書作成装置で
暗号番号を埋め込む処理を行い印刷装置に送信するとき
は送信回数、印刷装置で暗号番号を埋め込む処理を行い
印刷するときは、印刷バッファへの書き込み回数が減少
し、全体の処理速度を向上させることができる。
【0149】さらに、本発明によれば、配布先毎に異な
る番号を明示的に出力することによって、該番号が秘密
保持用の番号として注目され暗号番号の存在に気が付き
にくくなる。
【0150】さらに、本発明によれば、暗号番号が埋め
込まれている複製物などが回収されたとき、管理シート
と付き合わせることにより、その文書の配布先を特定す
ることができる。したがって、管理シートの作成は不可
欠であるが、一連の処理の中で自動的に作成されるステ
ップを設けることにより、作成忘れを防止することがで
きる。
【0151】さらに、本発明によれば、配布物または複
製物が回収されたとき、その配布先を突き止めるには管
理シートが不可欠となる。文書を電子的に保存すると
き、操作者が管理シートの保存を怠っても確実に保存さ
れる。さらに、本発明によれば、文書と管理シートとの
関連性が明確になり、管理シートの保存操作が不要とな
る。
【0152】さらに、原文書が削除された状態で、その
管理シートや暗号番号を埋め込むための情報がファイル
として保存されていても意味がないので、本発明によれ
ば、文書を削除するときは両方とも削除することによ
り、外部記憶装置が有効に使える。
【0153】さらに、本発明によれば、図形には、縦横
の長さ、線の太さ、線の種類、塗り潰しのパターン、影
の有無などの多くの属性があり、これらの属性を変更す
るしないによって暗号番号を埋め込むことができ、暗号
番号が埋め込まれた秘密文書を配布することによる第三
者への該文書、または、複製物の譲渡を抑制することが
できる。
【0154】さらに、図形としてよく似たもの、例え
ば、矩形と頂点が弧であるいわゆる角丸矩形、正6角形
と正7角形のように、多くの場合、図形としてはどちら
でもよい場合があるが、本発明によれば、出力すると
き、これらの図形を似たものに変えるか否かにより暗号
番号を埋め込むことができる。
【0155】さらに、本発明によれば、制御コード(タ
ブ、インデントや改行コード)には、その量を制御する
ためのデータが含まれており、これを属性情報とし、こ
れらの量を変更することよって暗号番号を埋め込むこと
ができる。
【0156】さらに、本発明によれば、スペースまたは
制御コードが出力されてもこれらは文字などの出力位置
を制御するものであり、その大きさに関する属性以外は
持たないが、これらのコードにカラー情報を持たせ、そ
れを属性情報とすることによって、暗号番号を埋め込む
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の文書情報の対象を文字としたものの説
明に用いられる用語の関係を示す図である。
【図2】実施例1における暗号番号を文書中に埋め込む
原理を説明するための図である。
【図3】実施例1に係る暗号番号埋め込みシステムの構
成を示すブロック図である。
【図4】実施例1によって、暗号埋め込みを実施する文
書の例を示す図である。
【図5】実施例1において、第1の記憶手段に記憶され
ているデータの例を示す図である。
【図6】実施例1において、その他の記憶手段に記憶さ
れているデータの例を示す図である。
【図7】実施例1に係る暗号番号埋め込みシステムの処
理手順を示すフローチャート図である。
【図8】図4に示す文書に、実施例1に係る暗号番号埋
め込みシステムにより暗号番号が埋め込まれた0番目に
出力される文書の例を示す図である。
【図9】実施例2において、暗号番号を文書に埋め込む
原理を説明するための図である。
【図10】実施例2に係る暗号番号埋め込みシステムの
構成を示すブロック図である。
【図11】実施例2によって、暗号埋め込みを実施する
文書の例を示す図であ。
【図12】実施例2において、第1の記憶手段に記憶さ
れているデータの例を示す図である。
【図13】実施例2において、その他の記憶手段に記憶
されているデータの例を示す図である。
【図14】実施例2に係る暗号番号埋め込みシステムの
処理手順を示すフローチャート図である。
【図15】図11に示す文書に、実施例2に係る暗号番
号埋め込みシステムにより暗号番号が埋め込まれた2番
目に出力される文書の例を示す図である。
【図16】文字そのものを変えて、暗号番号を埋め込む
場合の組み合わせの例を示す図である。
【図17】実施例3の方法を用いて生成される暗号番号
を埋め込んだ文書の例を示したものである。
【図18】実施例3に係る暗号番号埋め込みシステムの
処理手順を示すフローチャート図である。
【図19】実施例3に係る暗号番号埋め込みシステムの
処理手順を示すフローチャート図である。
【図20】実施例4の文字数が異なる場合の検索情報と
置換情報の例を示したものである。
【図21】図20の例から一部を省略して、これらの情
報の記憶手段における記憶状態を示したものである。
【図22】図21のデータを用いて1個の文書に暗号番
号を埋め込む部分のみを示したフローチャート図であ
る。
【図23】実施例4により暗号番号を埋め込んだ前後の
文書の例を示したものである。
【図24】実施例5の文字のフォントを部分的に変える
場合の一例を示す図である。
【図25】実施例5のフォントの画素の一部をカット
し、他の部分に追加する例を示す図である。
【図26】実施例7における暗号番号を文書に埋め込む
原理を説明するための図である。
【図27】実施例7に係る暗号番号埋め込みシステムの
構成を示すブロック図である。
【図28】実施例7によって、暗号埋め込みを実施する
文書の例を示す図であ。
【図29】実施例7において、第1の記憶手段に記憶さ
れているデータの例を示す図である。
【図30】実施例7において、その他の記憶手段に記憶
されているデータの例を示す図である。
【図31】実施例7に係る暗号番号埋め込みシステムの
処理手順を示すフローチャート図である。
【図32】図28に示す文書例に、実施例7に係る暗号
番号埋め込みシステムにより暗号番号が埋め込まれた文
書を示す図である。
【図33】実施例7において、ブロックを1個の領域と
した文書の例を示す図である。
【図34】実施例8に係る暗号番号埋め込みシステムの
処理手順の一部を示すフローチャート図である。
【図35】実施例8により暗号番号を埋め込んだ前後の
文書の例を示した図である。
【図36】図35の暗号番号を埋め込んだ文書から、暗
号番号を埋め込んだ文字を抽出し、抽出順の逆に並べた
図である。
【図37】実施例9に係る暗号番号生成方法を説明する
ための図である。
【図38】実施例9において、各記憶手段に記憶されて
いるデータの例を示す図である。
【図39】実施例9の暗号番号を埋め込む部分について
の処理手順を示すフローチャート図である。
【図40】実施例11の複数個の暗号番号を生成する例
を示す図である。
【図41】回収された複製物から解読した暗号番号を、
入力することによって該文書を再生するフローチャート
図である。
【図42】図41の続きのフローチャート図である。
【図43】外部記憶装置に保存するときの処理手順を示
すフローチャート図である。
【図44】外部記憶装置から読み込むときの処理手順を
示すフローチャート図である。
【図45】回収された複製物から解読した暗号番号を入
力し、その暗号番号を持つ文書を配布した状態で出力す
る処理手順を示すフローチャート図である。
【図46】回収された文書から暗号番号を解読し、配布
先を特定するための管理シートの例を示す図である。
【図47】管理シートを作成する処理手順を示すフロー
チャート図である。
【図48】検索情報を属性情報として、暗号番号を埋め
込んだ例を示す図である。
【図49】検索情報を属性情報として、暗号番号を埋め
込む処理手順を示すフローチャート図である。
【図50】連続する文字を、1個とみなす処理手順を示
すフローチャート図である。
【図51】実施例24における暗号番号を文書に埋め込
む原理を説明するための図である。
【図52】実施例24による暗号埋め込みの実施前後の
文書の例を示す図である。
【図53】実施例24において、第1の記憶手段に記憶
されているデータの例を示す図である。
【図54】実施例24において、その他の記憶手段に記
憶されているデータの例を示す図である。
【図55】実施例24において、文書情報として記憶さ
れている属性が、複数種、複数個の属性をもつ例を示す
図である。
【図56】図55に示す例において、第1の記憶手段に
記憶されているデータの例を示す図である。
【図57】図55に示す例において、その他の記憶手段
に記憶されているデータの例を示す図である。
【図58】実施例24に係る暗号番号埋め込みシステム
の処理手順を示すフローチャート図である。
【図59】実施例24により、暗号埋め込みを実施する
文書の例を示す図である。
【図60】実施例24により、図59に示す文書に暗号
番号を埋め込んだ文書の例を示す図である。
【図61】実施例25において、暗号番号を、文書中に
埋め込む原理を説明するための図である。
【図62】実施例25によって、暗号埋め込みを実施す
る文書の例を示す図である。
【図63】実施例25において、第1の記憶手段に記憶
されているデータの例を示す図である。
【図64】実施例25において、その他の記憶手段に記
憶されているデータの例を示す図である。
【図65】実施例25により、図62に示す文書に暗号
番号を埋め込んだ文書の例を示す図である。
【図66】実施例26によって、暗号埋め込みを実施す
る文書の例を示す図である。
【図67】実施例26において、各記憶手段に記憶され
ているデータの例を示す図である。
【図68】実施例26により、図66に示す文書に暗号
番号を埋め込んだ文書の例である。
【図69】実施例27において、暗号番号を、文書中に
埋め込む原理を説明するための図である。
【図70】実施例27に係る暗号番号埋め込みシステム
の処理手順を示すフローチャート図である。
【図71】実施例27によって、暗号埋め込みを実施す
る文書の例を示す図である。
【図72】実施例27により、図71に示す文書に暗号
番号を埋め込んだ文書の例である。
【符号の説明】
DAH(dx)、DAZf(dx)…第1の記憶手段、
ANG…第2の記憶手段、D3()…第3の記憶手段、
D4()…第4の記憶手段、AX、BX…暗号番号生成
用データ記憶手段、dx…アドレスカウンタ、BC…部
数カウンタ、ax…桁カウンタ。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09C 5/00 G09C 5/00

Claims (27)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文書を記憶する第1の記憶手段と、 配布先ごとに異なる暗号番号を生成する数生成手段と、 該数生成手段で生成された暗号番号を2進数で記憶する
    第2の記憶手段と、 検索情報を記憶する第3の記憶手段と、 該第3の記憶手段に記憶されている検索情報と対応し
    て、置換情報を記憶する第4の記憶手段と、 前記第1の記憶手段に記憶されている文書情報の中か
    ら、前記第3の記憶手段に記憶されている検索情報と一
    致する文書情報を抽出する抽出手段と、 該抽出手段で抽出された文書情報を、前記第2の記憶手
    段に記憶されている暗号番号の桁に対応させ、その桁値
    に基づいて前記抽出手段で抽出された文書情報を第4の
    記憶手段に記憶されている置換情報に置き換える置換手
    段とを備えたことを特徴とする暗号番号埋め込みシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 文書を記憶する第1の記憶手段と、 配布先ごとに異なる暗号番号を生成する数生成手段と、 該数生成手段で生成された暗号番号を2進数で記憶する
    第2の記憶手段と、 検索情報を記憶する第3の記憶手段と、 前記第3の記憶手段に記憶されている検索情報と対応し
    て、置換情報を記憶する第4の記憶手段と、 前記第1の記憶手段に記憶されている文書情報の中か
    ら、前記第3の記憶手段に記憶されている検索情報と一
    致する文書情報を抽出する抽出手段と、 前記第3の記憶手段に記憶されている検索情報を、前記
    第2の記憶手段に記憶されている暗号番号の桁に対応さ
    せ、その桁値に基づいて前記抽出手段で抽出された文書
    情報を、前記第4の記憶手段に記憶されている置換情報
    に置き換える置換手段とを備えたことを特徴とする暗号
    番号埋め込みシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1、または2に記載の暗号番号埋
    め込みシステムにおいて、 前記検索情報および前記置換情報は、異なる文字または
    文字列であって、前記検索情報を用いて前記抽出手段で
    抽出した文書情報の文字または文字列を、前記置換情報
    として記憶されている文字、または文字列に置換するこ
    とを特徴とする暗号番号埋め込みシステム。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の暗号番号埋め込みシス
    テムにおいて、 前記検索情報、および前記置換情報は、異なる文字、ま
    たは文字列であって、それぞれの文字、または文字列の
    前または/および後に、同じ文字、または文字列が含ま
    れることを特徴とする暗号番号埋め込みシステム。
  5. 【請求項5】 請求項1、または2に記載の暗号番号埋
    め込みシステムにおいて、 前記検索情報は文字、前記置換情報は該文字のフォント
    に関する情報であって、該フォントは前記文字の一部の
    画素を削除、または一部に画素を追加したものであるこ
    とを特徴とする暗号番号埋め込みシステム。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の暗号番号埋め込みシス
    テムにおいて、 前記検索情報は文字、前記置換情報は該文字のフォント
    に関する情報であって、該フォントは前記文字の一部の
    画素を削除すると共に一部に画素を追加したものである
    ことを特徴とする暗号番号埋め込みシステム。
  7. 【請求項7】 文書を記憶する第1の記憶手段と、 配布先ごとに異なる暗号番号を生成する数生成手段と、 数生成手段で生成された暗号番号を2進数で記憶する第
    2の記憶手段と、 前記第1の記憶手段内に設定した複数個の領域境界情報
    を記憶する領域記憶手段と、 前記設定した領域と対応して置換情報を記憶する第4の
    記憶手段と、 前記領域記憶手段に記憶されている領域を、前記第2の
    記憶手段に記憶されている暗号番号の桁に対応させ、暗
    号番号の桁値に基づいて前記第1の記憶手段に記憶され
    ている前記領域内の文書情報を、前記第4の記憶手段に
    記憶されている置換情報に置き換える置換手段とを備え
    たことを特徴とする暗号番号埋め込みシステム。
  8. 【請求項8】 請求項1、2、または7のいずれか一項
    に記載の暗号番号埋め込みシステムにおいて、 前記抽出手段で抽出された文書情報の数、または、設定
    された領域の数が暗号番号の桁数より大きいとき、再
    度、同じ暗号番号を埋め込むことを特徴とする暗号番号
    埋め込みシステム。
  9. 【請求項9】 請求項1、2、または7のいずれか一項
    に記載の暗号番号埋め込みシステムにおいて、 前記数生成手段で複数個の異なる暗号番号を生成、記憶
    させ、1個、または複数個の検索情報と置換情報の組を
    複数群、または、複数の領域を複数群設定し、それぞれ
    の群に対して異なる暗号番号を埋め込むことを特徴とす
    る暗号番号埋め込みシステム。
  10. 【請求項10】 請求項1、2、または7のいずれか一
    項に記載の暗号番号埋め込みシステムにおいて、 前記数生成手段は与えられた初期値、または前回の文書
    に埋め込んだ暗号番号を被加減数とし、与えられた奇数
    を加減数として加減算を行い、その結果を、新たな暗号
    番号とすることを特徴とする暗号番号埋め込みシステ
    ム。
  11. 【請求項11】 請求項9に記載の暗号番号埋め込みシ
    ステムにおいて、 複数個の暗号番号を生成するとき、暗号番号の記憶手段
    を所定の桁数に分割し分割された部分に記憶されている
    それぞれの数を暗号番号とすることを特徴とする暗号番
    号埋め込みシステム。
  12. 【請求項12】 請求項1、2、または7のいずれか一
    項に記載の暗号番号埋め込みシステムにおいて、 外部(内蔵型でもよい)記憶装置(ハードディスクやフ
    ロッピー(登録商標)ディスクなど)、および、それに
    データを書き込む書き込み手段を具備したものであっ
    て、 第1の記憶手段に記憶されている文書情報を外部記憶装
    置に保存するとき、少なくとも第4の記憶手段に記憶さ
    れている置換情報と、第3の記憶手段に記憶されている
    検索情報、または領域記憶手段に記憶されている領域境
    界情報とをあわせて記憶することを特徴とする暗号番号
    埋め込みシステム。
  13. 【請求項13】 請求項12に記載の暗号番号埋め込み
    システムにおいて、 保存した文書を外部記憶装置から読み込むデータ読み込
    み手段と、 暗号番号を入力する入力手段とを具備したものであっ
    て、 前記データ読み込み手段から読み込まれた文書情報を前
    記第1の記憶手段に、検索情報を前記第3の記憶手段
    に、置換情報を前記第4の記憶手段に記憶させ、前記入
    力手段から入力された暗号番号を2進数で前記第2の記
    憶手段に記憶させ、前記文書情報の中から前記検索情報
    と一致する文書情報を前記抽出手段で抽出させ、抽出さ
    れた文書情報を暗号番号の桁に対応させ、その桁値に基
    づいて、前記抽出された文書情報を前記置換手段で前記
    第4の記憶手段に記憶している置換情報に置き換えるこ
    とを特徴とする暗号番号確認システム。
  14. 【請求項14】 請求項12に記載の暗号番号埋め込み
    システムにおいて、 保存した文書を前記外部記憶装置から読み込むデータ読
    み込み手段と、 暗号番号を入力する入力手段とを具備したものであっ
    て、 前記データ読み込み手段から読み込まれた文書情報を前
    記第1の記憶手段に、検索情報を前記第3の記憶手段
    に、置換情報を前記第4の記憶手段に記憶させ、前記入
    力手段で入力された暗号番号を2進数で前記第2の記憶
    手段に記憶させ、文書情報の中から検索情報と一致する
    文書情報を前記抽出手段で抽出させるとともに、検索情
    報を暗号番号の桁に対応させ、その桁値に基づいて、前
    記抽出された文書情報を前記置換手段で、置換情報に置
    き換えることを特徴とする暗号番号確認システム。
  15. 【請求項15】 請求項12に記載の暗号番号埋め込み
    システムにおいて、 保存した文書を前記外部記憶装置から読み込むデータ読
    み込み手段と、 暗号番号を入力する入力手段とを具備したものであっ
    て、 前記データ読み込み手段から読み込まれた、文書情報を
    前記第1の記憶手段に、領域境界情報を前記領域記憶手
    段に、置換情報を前記第4の記憶手段に記憶させ、前記
    入力手段から入力された暗号番号を2進数で前記第2の
    記憶手段に記憶させ、設定されている領域を暗号番号の
    桁に対応させ、その桁値に基づいて、前記領域に含まれ
    る文書情報を前記置換手段で置換情報に置き換えること
    を特徴とする暗号番号確認システム。
  16. 【請求項16】 請求項1、2、または7のいずれか一
    項に記載の暗号番号埋め込みシステムにおいて、 暗号番号埋め込みシステムの各手段を文書作成装置に配
    置し、暗号番号を埋め込んだ文書を外部装置(印刷装置
    など)に出力する操作が文書作成装置で行われたとき、
    暗号番号を埋め込んだ文書を生成する毎に生成された文
    書情報を通信回線などで接続されている装置に送信する
    ことを特徴とする文書作成装置。
  17. 【請求項17】 請求項1、2、または7のいずれか一
    項に記載の暗号番号埋め込みシステムにおいて、 該暗号番号埋め込みシステムの各手段を印刷装置に配置
    し、通信回線などを経て暗号番号を埋め込むべき文書を
    受信したとき、暗号番号を埋め込んだ文書を生成しつ
    つ、または、生成する毎に前記文書情報を印刷手段に出
    力することを特徴とする印刷装置。
  18. 【請求項18】 請求項1、2、または7のいずれか一
    項に記載の暗号番号埋め込みシステムにおいて、 暗号番号を埋め込む処理を禁止するスイッチを設けたこ
    とを特徴とする暗号番号埋め込みシステム。
  19. 【請求項19】 請求項1、2、または7のいずれか一
    項に記載の暗号番号埋め込みシステムにおいて、 配布先毎に異なる番号を記憶する第5の記憶手段を具備
    し、 暗号番号を埋め込むとき、前記第5の記憶手段に記憶さ
    れている番号を配布文書の一部の頁、または、全頁に出
    力することを特徴とする暗号番号埋め込みシステム。
  20. 【請求項20】 請求項1、2、または7のいずれか一
    項に記載の暗号番号埋め込みシステムにおいて、 配布先を特定する番号または文字(以下配布先番号と称
    する)を記憶する第5の記憶手段と、 配布先番号と該配布先の文書に埋め込んだ暗号番号を対
    応付けた管理シートを生成する管理シート作成手段を具
    備し、 管理シートの作成操作を行った場合、または、暗号番号
    を埋め込んだ文書を出力するときはその前、または後
    に、管理シートの作成開始を指示することを特徴とする
    暗号番号埋め込みシステム。
  21. 【請求項21】 請求項12、または20に記載の暗号
    番号埋め込みシステムにおいて、 前記第1の記憶手段に記憶されている文書情報を保存す
    るとき、作成された管理シートも併せて保存することを
    特徴とする暗号番号埋め込みシステム。
  22. 【請求項22】 請求項21に記載の暗号番号埋め込み
    システムにおいて、 前記管理シートが文書と併せて保存されるとき、文書の
    付属情報として該文書とともに保存されるか、または、
    その管理シートのファイルの名称は該文書のファイル名
    に所定の文字列を付加したものであることを特徴とする
    暗号番号埋め込みシステム。
  23. 【請求項23】 請求項12、または21に記載の暗号
    番号埋め込みシステムにおいて、 前記外部記憶装置に記憶されている文書の削除操作が行
    われたときは、該文書とともに記憶されている管理シー
    ト、または/および暗号番号を埋め込むための情報もあ
    わせて削除することを特徴とする暗号番号埋め込みシス
    テム。
  24. 【請求項24】 請求項1、2、または7のいずれか一
    項に記載の暗号番号埋め込みシステムにおいて、 前記検索情報は、図形コード、前記置換情報は、該図形
    の属性情報であることを特徴とする暗号番号埋め込みシ
    ステム。
  25. 【請求項25】 請求項1、2、または7のいずれか一
    項に記載の暗号番号埋め込みシステムにおいて、 前記検索情報は、図形コード、置換情報は、該図形とは
    異なる図形コードであることを特徴とする暗号番号埋め
    込みシステム。
  26. 【請求項26】 請求項1、2、または7のいずれか一
    項に記載の暗号番号埋め込みシステムにおいて、 前記検索情報は、制御コード、置換情報は、該制御コー
    ドの属性情報であることを特徴とする暗号番号埋め込み
    システム。
  27. 【請求項27】 請求項1、2、または7のいずれか一
    項に記載の暗号番号埋め込みシステムにおいて、 前記検索情報は、スペース、または制御コード、置換情
    報は、該スペース、または制御コードに関連して属性を
    もたせたカラー情報であることを特徴とする暗号番号埋
    め込みシステム。
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