JP2002187106A - 調湿性化粧材料 - Google Patents

調湿性化粧材料

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JP2002187106A
JP2002187106A JP2000387803A JP2000387803A JP2002187106A JP 2002187106 A JP2002187106 A JP 2002187106A JP 2000387803 A JP2000387803 A JP 2000387803A JP 2000387803 A JP2000387803 A JP 2000387803A JP 2002187106 A JP2002187106 A JP 2002187106A
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JP
Japan
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humidity control
material layer
wood
humidity conditioning
decorative material
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JP2000387803A
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English (en)
Inventor
Seiji Yamashita
征士 山下
Takashi Inao
隆嗣 稲生
Shigeru Sasaki
慈 佐々木
Toshitaka Tanabe
稔貴 田辺
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い調湿性を発揮する化粧材料を提供する。 【解決手段】 木質基材を準備し、この木質基材の片面
に調湿材料層を設け、この調湿材料層の前記木質基材と
は反対面に多孔性の表皮材層を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物、乗り物等
の内装用材料として使用され、室内の湿度を調節可能な
調湿性化粧材料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、壁紙等の内装用化粧材料として、
基材上にポリ塩化ビニル等の樹脂層を設けたものが使用
されている。しかし、このような化粧材料は、表面に樹
脂層が設けられているために室内の湿気を吸収・放出す
ることができず、いわゆる調湿性を示さない。
【0003】そこで、樹脂中に木質繊維を分散させて成
形した、いわゆる木質系成形体が内装用化粧材料として
用いることが提案されている。この木質系成形体は、例
えば、チップ等の木片を解繊機等により解繊して木質繊
維を形成し、これにポリプロピレン等の熱可塑性樹脂を
混合し、圧縮成形して得られるものである。このような
木質系成形体では、木質繊維に由来した調湿性を有する
が、その成形時に樹脂が溶融し、成形品の表面に樹脂層
が発生し、また木湿繊維の表面を樹脂が覆ってしまうた
め、調湿性能は十分ではなかった。
【0004】このような木質系成形体においてその調湿
性能を高めるためには、調湿機能を有する珪藻土、セピ
オライト等の調湿材を添加することが有効であると考え
られるが、この場合も実際には成形時に樹脂が融解し、
調湿材の表面を覆ってしまうため調湿性能を向上させる
ことはできなかった。また、この場合には、木質系成形
体の表面から調湿材が剥離するという問題も生じた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記課題を解
決するためになされたものであり、添加した調湿材料が
剥離することなく、高い調湿性能を発揮する内装用化粧
材料を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明の調湿性化粧材料によれば、木質基材を準備
し、この木質基材の片面に調湿材料層を設け、この調湿
材料層の前記木質基材とは反対面に多孔性の表皮材層を
設ける。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の調湿性化粧材料の一形態
を図1に示す。図1において、調湿性化粧材料1は、木
質基材2、調湿材料層3、及び表皮材層4を順に積層し
てなる構造を有している。
【0008】木質基材2は、木質繊維と樹脂を混合し、
熱可塑性樹脂中に木質繊維を分散させた後、加圧成形に
より形成したものであり、その形状はシート状、板状の
いずれであってもよい。この木質基材2の厚さは500
μm〜5mmであることが好ましい。
【0009】この木質繊維としては、木材、麻、ヤシ、
竹等の天然素材を解繊することにより得られるものを用
いることができる。この解繊方法は特に限定されず、従
来の方法を用いることができる。例えば、ヒノキ、アカ
マツ、スギ、ラアン、ブナ等の木材を加圧して蒸煮し、
そのままの圧力で機械的にほぐす方法や、蒸煮下の地、
常圧で機械的にほぐす方法等を用いることができる。
【0010】熱可塑性樹脂としては、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリブテン、ポリイソプレン、ポリエス
テル、ナイロン、エチレン−プロピレン共重合体、ポリ
エチレンテレフタレート、ポリメチルアクリレート、ポ
リメチルメタクリレート、ポリエチルアクリレート、ポ
リエチルメタクリレート、及びこれらの混合物を用いる
ことができる。木質繊維と熱可塑性樹脂の混合比(質量
比)は1:9〜4:6(木質繊維:樹脂)であることが
好ましい。
【0011】調湿材料層3は、木質基材2の表面に調湿
材料を散布することにより形成する。調湿材料として
は、公知の各種の材料を使用することができ、例えば活
性炭、活性白土(モンモリロナイト)、珪藻土、セピオ
ライト等の無機材料、又はポリビニルアルコール、木材
粉等の有機材料等を用いることができる。この調湿材層
の厚さは10μm〜1mmであることが好ましい。
【0012】表皮材層4は、多孔質材料のシートもしく
は板からなり、基材上に散布された調湿材料上に乗せ、
熱圧成形することにより、基材層中の熱可塑性樹脂は融
解し、全体が一体化することにより、本発明の化粧材料
が得られる。表皮材層4を形成する多孔質材料として
は、木材単板、木材合板、パーティクルボード、木質繊
維板等の木材、紙、布帛、不織布、織布等を用いること
ができる。表皮材層の厚さは10〜300μmであるこ
とが好ましい。
【0013】上記のように、本発明の化粧材料は、基材
層、調湿材料層及び表皮材層を積層し、熱圧成形すると
いう簡便な方法により製造することができる。調湿材料
層は基材層と表皮材層に挟まれ、かつ熱可塑性樹脂によ
って固定されているため剥離することなく内部に保持さ
れている。表皮材層は多孔質であるため、この化粧材料
を設置した室内の湿度変化に応じて、内部に設けられて
いる調湿材料が湿気を吸収−放出を行うことができる。
また、表皮材層として木材等の調湿性を有する材料を用
いれば、この表皮材層によっても調湿機能を発揮するこ
とができる。さらに、調湿材料層中に消臭剤を加えるこ
とにより消臭機能を付加することができ、また芳香剤を
加えることにより芳香機能を付加することができる。さ
らに、表面及び内部とも多孔質であるため、吸音効果も
得られる。
【0014】
【実施例】木質繊維とポリプロピレン樹脂の混合物(質
量比3:7)からなるシート(90×80mm、4g)の表面
にセピオライト系の調湿材料を0.7g散布し、平坦に広げ
た。この上に木の薄板(メイプル及びオーク、各々厚さ
200μm)を乗せ、78.4kPa、190℃、10分で厚さ1mmまで
熱圧成形を行い、化粧材料を得た。
【0015】こうして得られた化粧材料を25℃、50%R
Hの恒温恒湿槽に24時間入れ、平衡にした。次いでこの
化粧材料を取り出し、25℃、90%RHの恒温恒湿槽に入
れ、質量を測定することによって吸湿量を24時間にわた
って測定した。その後再び化粧材料を取り出し、25℃、
50%RHの恒温恒湿槽に入れ、質量を測定することによ
り放湿量を測定した。比較として、基材層中に調湿材料
を混入させた試験板(比較サンプル1)及び基材層の表
面に調湿材料層を設け、表皮材を設けなかった試験板
(比較サンプル2)を準備し、同様にして吸湿量及び放
湿量を測定した。この結果を図2に示す。
【0016】図2に示すように、基材の表面に調湿材料
を設けた比較サンプル2は、基材中に調湿材料を混入さ
せた比較サンプル1と比較して、吸湿量は約2.4倍とな
った。さらに、本発明の化粧材料は比較サンプル2に比
べ、吸湿量は30%増加した。
【0017】
【発明の効果】本発明の化粧材料は、調湿材料を基材層
と多孔質の表皮材層の間に配置することにより、高い調
湿機能を発揮することができ、かつ調湿材料の剥離の問
題を回避することができる。また、調湿材料層に消臭
剤、芳香剤等を添加することによって各種の機能を付加
することができ、さらに表皮材の選択によって意匠性を
向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の化粧材料の略断面図である。
【図2】本発明の化粧材料及び比較サンプルの吸湿量及
び放湿量の測定結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1…化粧材料 2…木質基材層 3…調湿材料層 4…表皮材層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐々木 慈 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 (72)発明者 田辺 稔貴 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番 地の1 株式会社豊田中央研究所内 Fターム(参考) 2B002 AA02 AA04 AA16 DA02 DA03 2B250 AA06 BA00 CA11 DA04 FA53 4F100 AC00B AK01A AK07A AP00A AP00C AP01C AR00B AR00C BA03 BA07 BA10A BA10C DG01A DJ00C GB08 GB31 JD15B JD16B

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木質基材とこの木質基材の片面に設けた
    調湿材料層と、この調湿材料層の前記木質基材とは反対
    面に設けた多孔性の表皮材層を含む、調湿性化粧材料。
JP2000387803A 2000-12-20 2000-12-20 調湿性化粧材料 Pending JP2002187106A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006175832A (ja) * 2004-12-24 2006-07-06 Mitsubishi Shoji Construction Materials Corp 複合材
JP2008173834A (ja) * 2007-01-17 2008-07-31 Matsushita Electric Works Ltd 調湿性植物繊維ボード
JP2009023307A (ja) * 2007-07-23 2009-02-05 Panasonic Electric Works Co Ltd 植物繊維ボード
JP2014094543A (ja) * 2012-11-12 2014-05-22 Cosmo Project:Kk 内装用パネル

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