JP2002186930A - アスファルト混合物からなる遮水層の接合部処理方法およびそれに用いられるアスファルトテープ - Google Patents
アスファルト混合物からなる遮水層の接合部処理方法およびそれに用いられるアスファルトテープInfo
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Abstract
確実に水密接合可能にし、施工信頼性にも優れたアスフ
ァルト混合物からなる遮水層の接合部処理方法を提供す
る。 【解決手段】 アスファルト及び骨材から構成されるア
スファルト混合物20を廃棄物処分領域表面や一般路盤
上に分割施工して遮水層を形成する施工方法であって、
前施工されたアスファルト混合物25の端面25aに帯
状アスファルト素材からなるアスファルトテープ27を
加熱しつつ貼設するテープ貼設手順と、前記アスファル
トテープ27表面に後施工アスファルト混合物28を施
工することで当該後施工アスファルト混合物28と前施
工アスファルト混合物25との水密接合を行う水密接合
手順とを備える。
Description
水池、或いは一般の路面に遮水処理を施すアスファルト
混合物の遮水層施工方法に関し、特に、領域的に分割し
て施工されるアスファルト混合物同士の接合部処理方法
に関する。
ば埋立形の廃棄物処分場は、自然の地形を利用したり地
盤を掘削して造成された凹状の地盤の内部に、廃棄物を
埋立て貯留してゆくものである。この廃棄物処分場に埋
立てた廃棄物から浸出する汚水が、地下に浸透すること
により発生する環境汚染を防止するために、処分場の底
部地盤表面に予め遮水工を実施することが義務付けられ
ている。環境問題が何かと取り沙汰される昨今、上記の
遮水対策が処分場施工の成否の鍵を握るとも言える。
面から、例えば軟質の合成樹脂系あるいはゴム系の遮水
シートを敷設することによって遮水性を付与するように
したものや、廃棄物処分場の底部地盤をアスファルト混
合物で覆って遮水層を形成するものなどが知られてい
る。特にアスファルト混合物を敷設施工して遮水層を形
成する手法は、施工性やコストの点から採用されること
も多かった。アスファルト混合物を敷設施工するに際し
ては、広大な処分場底面地盤に一気に敷き均しを実行し
て締め固め作業を行うことが困難な場合が多く、前施工
した所定領域端面を例えばテーパ仕上げして後施工のア
スファルト混合物を適宜重ねて接合させる分割施工が実
施されていた。
合物の分割施工は、前施工アスファルト混合物が十分に
高温を保っている時間内に後施工アスファルト混合物の
接合が行われれば、漏水原因となりがちな施工ジョイン
トの発生は少ないと考えられる。しかしながら、施工面
積が大規模な施工現場となればなるほどアスファルト混
合物の分割施工の頻度は増大し、前施工アスファルト混
合物が常温化しない時間内に後施工を実施することは困
難となる。従って、前施工アスファルト混合物が冷えて
常温化した後に後施工アスファルト混合物を施工したと
しても、前施工と後施工の間の接合面は完全に溶着する
ことがなく、自ずと導水経路を形成する可能性が高い。
他に、前施工アスファルト混合物と後施工アスファルト
混合物との接合面にゴム材などの止水材を挟み込むこと
も考えられているが、各アスファルト混合物と止水材自
体との水密接合が確保されているかかえって疑わしく、
施工信頼性に乏しかった。
着目されたもので、分割施工されるアスファルト混合物
間を簡便確実に水密接合可能にし、施工信頼性にも優れ
たアスファルト混合物からなる遮水層の接合部処理方法
を提供することを目的とするものである。
成するためになされたもので、第1の発明はアスファル
ト及び骨材から構成されるアスファルト混合物を廃棄物
処分領域表面や一般路盤上に分割施工して遮水層を形成
する施工方法であって、前施工されたアスファルト混合
物の端面に帯状アスファルト素材からなるアスファルト
テープを加熱しつつ貼設するテープ貼設手順と、前記ア
スファルトテープ表面に後施工アスファルト混合物を施
工することで当該後施工アスファルト混合物と前施工ア
スファルト混合物との水密接合を行う水密接合手順とを
備えることを特徴とする。
スファルト混合物を施工する前に、アスファルトテープ
を再加熱して施工してもよい。
処理方法に用いられるアスファルトテープであって、ア
スファルト混合物との親和性を備えたアスファルト素材
を帯状に成型したことを特徴とする。
形態について添付図面を参照しつつ詳細に説明する。図
1は本発明の接合部処理方法を適用する廃棄物処分場の
構造を示す断面図である。本実施例における説明の舞台
を例えば廃棄物処分場とすれば、アスファルト混合物に
よる遮水工がこの廃棄物処分場11の底面に施されるの
である。ここでの遮水構造10はアスファルト混合物単
独によるものではなく、他の遮水層も合わせて用いられ
ている。また、遮水構造10が設けられる範囲は、廃棄
物処分場11の、斜面を含む底部地盤12全体を覆う範
囲となっている。
0は、底部地盤12を覆って敷設される支持力重視層と
しての砕石混合層15と、この砕石混合層15の上面に
敷設された遮水性重視層及び変形追随重視層を兼ねるア
スファルト混合物層14とからなる2層構造によって構
成されるとともに、この実施形態によれば、さらにアス
ファルト混合物層14の上面を覆って遮水シート13が
配設されている。砕石混合層15は、主に砕石や砂分を
混合してなるもので、ブルドーザー等を用いて例えば1
5cm以上の厚さでまきだして締固め転圧し、支持力を
発揮する材料である砕石や砂分が混合されていることに
より、埋め立て荷重などに対する十分な支持力が得られ
るようになっている。
性舗装材料、つまりアスファルト混合物が配される。こ
のアスファルト混合物は、例えばストレートアスファル
トや改質アスファルトといったアスファルトと、砕石や
高炉スラグ等の粗骨材(例えば最大粒径で調粒)や砂等
の細骨材及び石灰粉末等のフィラーからなる骨材とから
なる。敷設施工に際しては、このアスファルト混合物は
アスファルトプラントにて十分に混合された後、例えば
180度程度に加熱され流動性及び粘性を備えた状態で
所定厚さまでまきだされ、ロードローラ等の重機により
締固め施工・締固め転圧を施される事により十分な遮水
性を発揮する。
設されたアスファルトテープを溶融させつつ後施工アス
ファルト混合物の接合を行う工事状況を示す説明図であ
り、図3は本発明の接合部処理方法の実施過程を示す説
明図である。
ト混合物の接合部処理をする際の施工状況を見てみる。
アスファルト混合物20の敷設に用いられる施工装置2
1は、自身の移動を可能にする自走装置を備えており、
その他に、アスファルト乳剤を貯蔵計量する乳剤タンク
や混合には欠かせない水を貯蔵計量する水タンクが設け
られ、それに続いてスラリー材中に混入される砕石を貯
蔵計量する砕石ホッパ等も備えている。
より供給された各種混合材料を混練するところのミキサ
21aが備えられ、それとともに各種添加剤を供給する
添加剤タンクが併設されている。また、このミキサ21
aより供給されたアスファルト混合物20を路面に敷き
均す作業を担うスプレッダ機構21bが備えられてい
る。
工装置21のホッパーに十分積載し施工区域まで移動さ
せる。この施工区域は、例えば前日までに敷設施工が完
了している前施工アスファルト混合物25に隣接する未
敷設領域26である。つぎに、敷設するアスファルト混
合物20をスクリュースプレッダ21bにより適宜攪拌
しながら未敷設領域26に敷き均す。なお、前施工アス
ファルト混合物25の側部端面25aは断面がテーパ状
に成形されており、その表面にはアスファルトテープ2
7が貼設済みである(図3参照)。アスファルトテープ
の貼設は前施工アスファルト混合物を敷設した際に予め
完了していてもよいし、後施工アスファルト混合物の敷
設直前に並行作業として実施してもよい。貼設方法もト
ーチなどを用いた人手によってもよいし、加熱機構を備
えた専用の貼設装置を構成し用いても勿論よい。
物との親和性を備えたアスファルト素材を帯状に成型し
たものであり、トーチやバーナー等による加熱によって
溶融する性質を備えている。本実施例における施工装置
21は、スプレッダ機構21bによりアスファルト混合
物20を敷き均しつつも、その施工直前領域のアスファ
ルトテープ27を加熱バーナー21cにより溶融化させ
ている。アスファルトテープ27はその貼設時に前施工
アスファルト混合物25の側部端面25aの表面凹凸を
充填・平滑化しているとともに、溶融化作業により液化
して、接合されてくる後施工のアスファルト混合物20
(以下、後施工アスファルト混合物28)の端面とも同
様に絡み結びついて、前施工アスファルト混合物25と
後施工アスファルト混合物28とを水密接合するのであ
る。このようにして前施工アスファルト混合物25と後
施工アスファルト混合物28とは水密に接合処理が施さ
れ、施工後時間が経過してしまい常温化した前施工アス
ファルト混合物25に対しても遮水性の問題なく後施工
アスファルト混合物28が接合される。
スファルト混合物からなる遮水層の接合部処理方法は、
アスファルト及び骨材から構成されるアスファルト混合
物を廃棄物処分領域表面や一般路盤上に分割施工して遮
水層を形成する施工方法であって、前施工されたアスフ
ァルト混合物の端面に帯状アスファルト素材からなるア
スファルトテープを加熱しつつ貼設するテープ貼設手順
と、前記アスファルトテープ表面に後施工アスファルト
混合物を施工することで当該後施工アスファルト混合物
と前施工アスファルト混合物との水密接合を行う水密接
合手順とを備えることを特徴とする。
混合物の分割施工に際し、前施工アスファルト混合物が
冷えて常温化した後に後施工アスファルト混合物を施工
することとなっても、前施工と後施工の間の接合面は液
状化したアスファルトテープでもって完全に溶着するこ
ととなり、そこで完全に水密な状態をなすこととなる。
勿論、アスファルトテープの溶融具合を確認しつつ後施
工が実施されるため水密接合の確実化が図られて止水性
管理の点からも優れた工法であると言える。
合物間を簡便確実に水密接合可能にし、施工信頼性にも
優れたアスファルト混合物からなる遮水層の接合部処理
方法を提供可能となる。
場の構造を示す断面図である。
スファルトテープを溶融させつつ後施工アスファルト混
合物の接合を行う工事状況を示す説明図である。
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 アスファルト及び骨材から構成されるア
スファルト混合物を廃棄物処分領域表面や一般路盤上に
分割施工して遮水層を形成する施工方法であって、前施
工されたアスファルト混合物の端面に帯状アスファルト
素材からなるアスファルトテープを加熱しつつ貼設する
テープ貼設手順と、前記アスファルトテープ表面に後施
工アスファルト混合物を施工することで当該後施工アス
ファルト混合物と前施工アスファルト混合物との水密接
合を行う水密接合手順とを備えることを特徴とするアス
ファルト混合物からなる遮水層の接合部処理方法。 - 【請求項2】 請求項1に記載の接合部処理方法に用い
られるものであって、アスファルト混合物との親和性を
備えたアスファルト素材を帯状に成型したことを特徴と
するアスファルトテープ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000384351A JP2002186930A (ja) | 2000-12-18 | 2000-12-18 | アスファルト混合物からなる遮水層の接合部処理方法およびそれに用いられるアスファルトテープ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2000384351A JP2002186930A (ja) | 2000-12-18 | 2000-12-18 | アスファルト混合物からなる遮水層の接合部処理方法およびそれに用いられるアスファルトテープ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002186930A true JP2002186930A (ja) | 2002-07-02 |
Family
ID=18851828
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000384351A Pending JP2002186930A (ja) | 2000-12-18 | 2000-12-18 | アスファルト混合物からなる遮水層の接合部処理方法およびそれに用いられるアスファルトテープ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2002186930A (ja) |
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- 2000-12-18 JP JP2000384351A patent/JP2002186930A/ja active Pending
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