JP2002186234A - ブラシレスモータ - Google Patents

ブラシレスモータ

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JP2002186234A
JP2002186234A JP2000379820A JP2000379820A JP2002186234A JP 2002186234 A JP2002186234 A JP 2002186234A JP 2000379820 A JP2000379820 A JP 2000379820A JP 2000379820 A JP2000379820 A JP 2000379820A JP 2002186234 A JP2002186234 A JP 2002186234A
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JP
Japan
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cooling air
bus bar
terminal
cooling
storage chamber
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Application number
JP2000379820A
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English (en)
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Osamu Takahashi
修 高橋
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Valeo Thermal Systems Japan Corp
Original Assignee
Zexel Valeo Climate Control Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より大きなモータ電流での運転を可能とし、
運転領域を拡大することのできるブラシレスモータを提
供する。 【解決手段】 バスバー53がインサート成形によって
埋め込まれた樹脂52に接続開口を形成し、この接続開
口にバスバー53の端部とこれに対向する接続開口の樹
脂面とによって、電機子巻線17の端子38aが挿入接
続される雌部を形成する。端子38aは、接続開口の雌
部に挿入されることで、バスバー53の端部と接続開口
の樹脂面とによって挟持される。そのため、バスバー5
3の端部を複雑な形状に曲げる必要がなく、バスバー5
3を厚くすることができる。これにより、バスバー53
の発熱を低減することができるので、より大きなモータ
電流を流すことができ、ブラシレスモータの運転領域を
広げることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば車両用空調
システムの送風機用モータとして用いられるブラシレス
モータに関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】車両用空調システムの
送風機に用いられるブラシレスモータにおいては、周知
のように、ステータの電機子巻線に接続されたモータ端
子がバスバーを介して制御回路に接続されている。バス
バーは細長い板状の導電部材で、大電流に対する低発熱
化を図るという観点から、バスバーは肉厚のものを用い
ることが望まれる。バスバーを肉厚にすることにより、
より大きなモータ電流を低発熱で流すことが可能とな
り、モータの運転領域を広げることができる。しかしな
がら、バスバーを厚くすると、その接続部分を複雑な形
状に曲げることが困難になるなどの理由から、溶接ある
いは半田付けによって電機子巻線および/または制御回
路の端子と接続せざる得なくなる。しかし、製造の簡単
化およびコスト低減などを図るという観点から、このよ
うな溶接あるいは半田付けを行なうことなく、肉厚のバ
スバーを電機子巻線および/または制御回路の端子に接
続できることが望まれる。
【0003】また、このようなブラシレスモータの制御
回路には、電機子巻線の転流を制御するコミュテータ回
路等と共に、コミュテータ回路のスイッチングノイズを
外部に出さないようにするなどのために雑音防止コイル
が設けられている。この雑音防止コイルが発熱すると制
御回路が加熱されるので、それによる弊害を防止するた
めに、大きなモータ電流での使用が制限されることとな
る。そのため、より大きなモータ電流での運転を可能に
し、モータの運転領域を広げるという観点から、雑音防
止コイルを冷却することが考えられる。しかしながら、
雑音防止コイルを冷却するために冷却風を導入すると制
御回路も冷却風にさらされることとなり、冷却風と共に
侵入する水分および塵埃等によって制御回路に弊害を与
えるおそれがある。
【0004】本発明は上記観点に基づいてなされたもの
で、その目的は、より大きなモータ電流での運転を可能
とし、運転領域を拡大することのできるブラシレスモー
タを提供することにある。
【0005】また、本発明の別の目的は、バスバーと電
機子巻線および/または制御回路との接続に溶接あるい
は半田付けが不要で、製造の簡単化およびコスト低減等
を図ることのできるブラシレスモータを提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明においては、制御
回路を収納する収納室と、前記収納室に設けられ、電機
子巻線と前記制御回路とを接続するためのバスバーであ
って、インサート成形によって樹脂に埋め込まれた前記
バスバーとを有し、前記電機子巻線および/または前記
制御回路の端子に接続される前記バスバーの端部が露出
する接続開口を前記樹脂に形成すると共に、前記接続開
口に前記バスバーの端部とこれに対向する前記接続開口
の樹脂面とによって前記端子が挿入接続される雌部を形
成し、前記端子が挿入された場合に前記端子が前記バス
バーの端部と前記接続開口の樹脂面とによって挟持され
るようにしたブラシレスモータによって、上記目的を達
成する。このような構成によれば、端子はバスバーの端
部と接続開口の樹脂面との間に挟持されるので、バスバ
ーの端部を複雑な形状に曲げる必要がなく、バスバーの
厚さを厚くすることができる。これにより、バスバーの
発熱を低減することができるので、より大きなモータ電
流を流すことができ、ブラシレスモータの運転領域を広
げることができる。また、バスバーの端部とこれに対向
する接続開口の樹脂面との間に電機子巻線および/また
は制御回路の端子を挿入することで、バスバーと端子と
が接続される。そのため、溶接あるいは半田付けを用い
ることなく、極めて簡単にバスバーと端子とを接続する
ことができる。
【0007】また、本発明においては、上記構成に加え
て、前記収納室に前記制御回路の収納空間とは非連通の
冷却室を形成すると共に、前記冷却室に前記制御回路の
雑音防止コイルを配置し、前記冷却室に冷却風を供給す
ることによって、前記冷却室に配置した前記雑音防止コ
イルを冷却するようにしたブラシレスモータによって、
上記目的を達成する。このような構成によれば、冷却風
と共に侵入する水分および塵埃等に起因する弊害を制御
回路に生じさせることなく雑音防止コイルを冷却するこ
とができるので、より大きなモータ電流での運転が可能
となり、肉厚のバスバーの採用と相俟ってブラシレスモ
ータの運転領域を広げることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態の一例
を示す断面構成図で、車両用空調システムの送風機に適
用した場合を示している。
【0009】図1において、1はモータフランジ、2は
ロータ、3はステータ、4は回路ケースである。モータ
フランジ1は図しないブロアケースの底面を形成し、上
面にロータ2およびステータ3が設けられ、下面に回路
ケース4が設けられている。モータフランジ1および回
路ケース4は樹脂で形成されている。
【0010】ロータ2は、外側にシロッコファンなどの
遠心式ファン5が設けられた円筒容器状で、閉成面が上
面を形成し開放面が下面を形成するように配置され、そ
の内周面に複数の永久磁石6が設けられていると共に、
上面に複数の通気孔7が形成されている。ロータ2は、
上面の中央部に軸孔8を有し、この軸孔8を介してモー
タ軸9の上部に固着されている。モータ軸9は、軸受1
0,11を介して支持筒12に回転自在に支持されてい
る。支持筒12は、その下端部を受容するモータフラン
ジ1の凹所13に形成された孔14に、立設配置される
ようになっている。モータ軸9の下端部は回路ケース4
の後述する収納室26内に突出するようになっており、
その突出部分にロータ位置を検出するためのセンサマグ
ネット15が固着されている。
【0011】ステータ3は、積層コア16と、積層コア
16に巻回された電機子巻線17と、上部保持部材18
および下部保持部材19とを有し、ロータ2の内側に配
置されている。積層コア16にはその中央部を貫通して
支持筒12が配置され、支持筒12が例えば圧入により
積層コア16に固定されている。上部保持部材18およ
び下部保持部材19は、支持筒12を受容する孔20,
21を有し、孔20,21を介して積層コア16の上部
および下部に夫々設けられ、積層コア16を保持するよ
うになっている。下部保持部材19は外方に張出したL
字状の固定部19aを有し、固定部19aがモータフラ
ンジ1に固定されることによって、ロータ2およびステ
ータ3がモータフランジ1の上面に保持されるようにな
っている。下部保持部材19の固定部19aは、弾性部
材22,23を介してホルダ部材24とモータフランジ
1とにより挟持されることによって、モータフランジ1
に固定されている。弾性部材22,23はロータ2およ
びステータ3の振動吸収手段である。
【0012】回路ケース4は収納室26を有し、この収
納室26に、モータ軸9に設けられたセンサマグネット
15の磁極位置すなわちロータ位置を検出するためのホ
ール素子などの磁気感応素子27、電機子巻線17の転
流を制御するためのパワーFETなどのスイッチング素
子を含むコミュテータ回路28、コミュテータ回路28
のスイッチングノイズを外部に出さないようにするなど
のための雑音防止コイル29、およびコンデンサ30
(図3参照)等を有する制御回路が収納され、モータ軸
9に設けられたセンサマグネット15と共にブラシレス
モータの駆動手段を構成している。更に、収納室26に
は、後述するように、電機子巻線17と制御回路とを接
続するためのバスバー53〜55が設けられていると共
に、雑音防止コイル29を冷却するための冷却室56が
形成されている。
【0013】モータフランジ1の下面に対向する収納室
26の上面は、回路ケース4の上端面を閉成するように
設けられたベアチップ実装基板31で形成されている。
ベアチップ実装基板31は、本例ではアルミニウム基板
で、収納室26側の面にコミュテータ回路28が載置さ
れている。コミュテータ回路28ののパワーFETなど
の素子は、小型化を図ることができるようにモールドさ
れていないベアチップの状態でアルミニウム基板31に
設けられている。そのため、パワーFET等の素子の発
熱はアルミニウム基板31に十分に伝えられることとな
る。アルミニウム基板31のコミュテータ回路28の載
置面と反対の外表面には、コミュテータ回路28を冷却
するためのヒートシンク32が設けられている。ヒート
シンク32は、本例では、アルミニウム製で、平板状の
基部32aと、基部32aの一面に平行に立設された複
数のフィン32bとを有し、基部32aの他面がアルミ
ニウム基板31に密着するように当該基板31に接着さ
れている。ヒートシンク32は平板状の基部32aとこ
の基部32aの一面に形成された平行な複数のフィン3
2bとで構成され、例えば発熱素子を挟み込むような特
殊な形状に形成する必要がないので、製造の容易性およ
びコスト低減を図ることができる。また、コミュテータ
回路28が載置されたアルミニウム基板31の広い面に
わたってヒートシンク32を設けることができるので、
冷却能力を大きくすることができる。収納室26の下面
は、回路ケース4の下端面を閉成するように当該下端面
に例えばビス止め等によって設けられた平板状の蓋体3
3で形成されている。なお、本例ではベアチップ実装基
板31としてアルミニウム基板を用いたが、セラミック
基板を用いることも勿論可能である。
【0014】回路ケース4は、コミュテータ回路28等
を有する制御回路、アルミニウム基板31、ヒートシン
ク32、バスバー53〜55、および雑音防止コイル2
9が配置された冷却室56を有するワンモジュールとし
て構成され、後述するように、モータフランジ1の下面
に形成された取付枠34に嵌合とビス止めとを用いて取
付けられる。
【0015】回路ケース4がモータフランジ1に取付け
られることによって、モータフランジ1の下面と回路ケ
ース4の収納室26の上面であるアルミニウム基板31
との間に、冷却風通路35が形成されるようになってい
る。冷却風通路35は、冷却風導入部36を有し、冷却
風導入部36から導入された冷却風が、アルミニウム基
板31に設けられたヒートシンク32のフィン32bの
間を通り、モータフランジ1の後述する送風開口40a
〜40eを通して電機子巻線17に与えられるように、
形成されている。また、後述するように、冷却風導入部
36から導入された冷却風の一部は、冷却風通路35の
上流側に連通する冷却風入口56aを通して雑音防止コ
イル29を収納する冷却室56に入り、冷却風通路35
の下流側に連通する冷却風出口56bを通して冷却風通
路35に出るようになっている。冷却風導入部36はモ
ータフランジ1および回路ケース4に本例では嵌合によ
って固着され、そのパイプ部分36aと図示しないエア
ホースとの接続を介して、送風機の下流から冷却風導入
部36に冷却風が供給される。冷却風通路35に導入さ
れる冷却風量は、冷却風導入部36の例えばパイプ部分
36aの有効径の変更等によって容易に変えることがで
きる。
【0016】図2はモータフランジ1の下面側を示す図
で、回路ケース4が設けられていない状態を示してい
る。図3は回路ケース4が設けられた状態での図2のA
−A断面を示す図で、ロータ2およびステータ3は図示
が省略されている。なお、図1の構成は回路ケース4が
設けられた状態での図2のB−B断面に相当している。
【0017】ステータ3の電機子巻線17は、図1およ
び図2に示すように、モータフランジ1の凹所13に設
けられたモータ端子38a,38b,38cに接続され
ている。モータ端子すなわち電機子巻線17の端子38
a〜38cは、凹所13の孔14の周囲に設けられてお
り、支持筒12の下部に形成されたフランジ部12a,
モータフランジ1の凹所13の底面13aおよび回路ケ
ース4のアルミニウム基板31を貫通して、回路ケース
4の収納室26内に突出するようになっている。収納室
26に突出するモータ端子38a〜38cの自由端は、
後述するように、回路ケース4がモータフランジ1に設
けられることで回路ケース4の収納室26内のバスバー
53〜55に夫々接続される。
【0018】支持筒12のフランジ部12aとモータフ
ランジ1の凹所13の底面13aとの間には、モータ端
子38a〜38cの貫通部分の防水を図るため、図1に
示すように、第1のシール部材39が設けられている。
これによって、モータフランジ1の上面側すなわちファ
ン5側から、モータ端子38a〜38cの貫通部分およ
び支持筒12とモータフランジ1との隙間を通して、回
路ケース4の収納室26内に水等が侵入しないようにな
っている。
【0019】モータフランジ1の凹所13の外周囲に
は、本例では、図2に示すように5つの送風開口40
a,40b,40c,40d,40eが貫通形成されて
いる。送風開口40a〜40eは、冷却風通路35に連
通していると共に、図1に示すように電機子巻線17の
下方近傍に位置しており、ヒートシンク32を通った冷
却風を電機子巻線17に与えることができるようになっ
ている。
【0020】モータフランジ1の下面の取付枠34は、
モータ端子38a〜38cおよび送風開口40a〜40
eが取付枠34の内側となるように形成されている。取
付枠34には、図2に示すように、回路ケース4との接
合面にその全周にわたって嵌合溝41が形成されている
と共に、回路ケース4をビス止めするための張出部42
a,42bが形成されている。回路ケース4は、図3に
示すように、モータフランジ1の取付枠34との接合面
に取付枠34の嵌合溝41に嵌合する嵌合突起43をそ
の全周にわたって有すると共に、モータフランジ1の取
付枠34の張出部42a,42bにビス止めされる固定
部44a,44bを有している。回路ケース4は、モー
タフランジ1の取付枠34の嵌合溝41に回路ケース4
の嵌合突起43を嵌合させ、回路ケース固定部44a,
44bをモータフランジ1の取付枠34の張出部42
a,42bにビス45で固定することによって、モータ
フランジ1に取付けられる。本例では、回路ケース4の
モータフランジ1への取付けにパッキン等を介装しない
ので、部品点数および工程数の低減を図ることができ
る。
【0021】モータフランジ1の下面と回路ケース4の
上面であるアルミニウム基板31との間には、冷却風通
路35の冷却風がモータ端子38a〜38cとアルミニ
ウム基板31との間の隙間およびモータ軸9とアルミニ
ウム基板31との間の隙間を通して収納室26内に侵入
しないように、図1および図2に示すように第2のシー
ル部材46が設けられている。第2のシール部材46
は、モータ端子38a〜38cおよびモータ軸9を囲む
ように、モータ端子38a〜38cと送風開口40a〜
40eとの間に設けられている。これにより、冷却風導
入部36から導入された冷却風が、回路ケース4の収納
室26内に与えられることなく、ヒートシンク32を経
て送風開口40a〜40eから電機子巻線17に与えら
れ、回路28および電機子巻線17が直列に冷却される
こととなる。
【0022】モータフランジ1の冷却風通路35を形成
する下面は、図1に示すように、その段差部分48,4
8が、冷却風導入部36からの冷却風に対して通風抵抗
が低減するように、なだらかな傾斜面に形成されてい
る。ヒートシンク32は、ブラシレスモータの小型化と
いう観点から、そのフィン32bがモータフランジ1の
下面に略接するように構成されている。これにより、ブ
ラシレスモータの高さ方向の寸法を小さくすることがで
きる。フィン32bが冷却風の流れに対して平行になる
ようにヒートシンク32が設けられることは勿論であ
る。
【0023】図4は回路ケース4の上面側を示す図、図
5は回路ケース4の下面側を示す図である。図4および
図5において、図1〜図3と同符号のものは同一物を示
している。
【0024】図4に示すように、収納室26の上面を形
成するアルミニウム基板31には、モータ軸9が貫通す
る孔50が形成されていると共に、孔50の周囲にモー
タ端子38a〜38cが貫通する孔51a,51b,5
1cが形成されており、モータ軸9およびモータ端子3
8a〜38cがこれらの孔50,孔51a〜51cを通
して収納室26内に突出するようになっている。収納室
26は図1および図3に示すように樹脂フレーム52に
よって二層構造になっており、上部に磁気感応素子27
およびコミュテータ回路28が収納され、下部に雑音防
止コイル29およびコンデンサ30が収納されている。
樹脂フレーム52は回路ケース4と一体形成になってい
る。樹脂フレーム52には、図1および図5に示すよう
に、モータ端子38a〜38cを制御回路に接続するた
めのバスバー53,54,55がインサート成形によっ
て埋め込まれている。また、図1,図3および図5に示
すように、樹脂フレーム52の下面側に雑音防止コイル
29を収納する冷却室56が形成されている。
【0025】バスバー53〜55は金属からなる細長い
板状の導電部材で、一方の端部53a,54a,55a
がモータ端子38a〜38cに接続されるようになって
おり、他方の端部53b,54b,55bがコミュテー
タ回路28等を有する制御回路の図示しないコネクタに
接続されるコネクタ端子を形成している。樹脂フレーム
52はモータ軸9が貫通する孔57の周囲に接続開口5
8,59,60を有し、モータ端子38a〜38cに接
続されるバスバー53〜55の端部53a〜55aが接
続開口58〜60によって露出されている。図6および
図7で述べるように、バスバー53〜55の端部53a
〜55aは、端部53a〜55aと対向する接続開口5
8〜60の樹脂面58a,59a,60aとによって、
接続開口58〜60に、モータ端子38a〜38cが挿
入される雌部を形成するようになっている。モータ端子
38a〜38cは、回路ケース4をモータフランジ1に
取付ける際に、接続開口58〜60に形成された当該雌
部に挿入されることでバスバー53〜55と接続され
る。
【0026】図6はモータ端子38a(38b,38
c)とバスバー53(54,55)との接続構造を示す
断面図、図7はモータ端子38a(38b,38c)の
挿入方向Cからみた図6の平面図である。バスバー53
(54,55)の端部53a(54a,55a)は、モ
ータ端子38a(38b,38c)の挿入方向Cに向っ
て略L字状に屈曲されている。接続開口58(59,6
0)の対向する樹脂面58a(59a,60a)は屈曲
したバスバー53(54,55)の端部53a(54
a,55a)と対向するように凸形成されており、バス
バー53(54,55)の端部53a(54a,55
a)とによって、接続開口58(59,60)に、モー
タ端子38a(38b,38c)が挿入接続される雌部
が形成されている。バスバー53(54,55)の端部
53a(54a,55a)と接続開口58(59,6
0)の樹脂面58a(59a,60a)との間の間隔
は、本例では、モータ端子38a(38b,38c)が
挿入される入口側が広く、挿入方向Cに行くに従って狭
くなり、モータ端子38a(38b,38c)が突出す
る出口側で互いに略接するように構成されている。これ
により、モータ端子38a(38b,38c)を端部5
3a(54a,55a)と樹脂面58a(59a,60
a)との間に挿入する場合に、モータ端子38a(38
b,38c)の挿入が容易になる。また、バスバー53
(54,55)の端部53a(54a,55a)が略L
字状に屈曲されているので、バスバー53(54,5
5)が有する弾性を有効に利用することができ、挿入さ
れたモータ端子38a(38b,38c)がバスバー5
3(54,55)の弾性によって端部53a(54a,
55a)と樹脂面58a(59a,60a)との間によ
り強く挟持される。そのため、モータ端子38a(38
b,38c)とバスバー53(54,55)との間の接
続の信頼性を向上させることができる。接続開口58
(59,60)は、更にモータ端子38a(38b,3
8c)の位置決め機能を有し、モータ端子38a(38
b,38c)が接続開口58(59,60)に挿入され
た場合に、モータ端子38a(38b,38c)がアル
ミニウム基板31と電気的に接触することなく孔51a
〜51cを貫通する状態となるように形成されている。
これにより、モータ端子38a(38b,38c)とア
ルミニウム基板31との間に絶縁手段を別途に設ける必
要がなく、部品点数および工程数の低減を図ることがで
きる。
【0027】バスバー53〜55としては、大電流に対
する低発熱化を図るという観点から、肉厚のものを用い
ることが望まれる。また、本例では、バスバー53〜5
5の他方の端部53b〜55bが制御回路のコネクタに
接続されるコネクタ端子を形成するので、コネクタへの
接続の際に曲がってしまうようなことのないように、バ
スバー53〜55を例えば0.6〜1.00mm程度に
厚くする必要がある。このような観点から、本例では、
バスバー53〜55の厚さは0.6〜1.00mm程度
に設定されている。上述したように、モータ端子38a
〜38cに接続されるバスバー53〜55の端部53a
〜55aは、略L字状に曲げるだけでよく、複雑な形状
に曲げる必要がない。そのため、バスバー53〜55の
厚さを0.6〜1.00mm程度にしても、端部53a
〜55aを容易に形成することができる。これにより、
より大きなモータ電流を流すことができ、運転領域を広
げることができる。
【0028】モータ端子38a〜38cは、バスバー5
3〜55に溶接あるいは半田付けされることなく、バス
バー53〜55の弾性によって端部53a〜55aと樹
脂面58a〜60aとの間に挟持される。そのため、溶
接や半田付けの工程が不用になり、モータ端子38a〜
38cの挿入だけでモータ端子38a〜38cとバスバ
ー53〜55とを接続することができる。また、モータ
端子38a〜38cは、溶接あるいは半田付けのように
固着されることなく、弾性によって挟持されているだけ
であるので、修理などの際にモータ端子38a〜38c
の着脱が容易になると共に、外部からの振動がモータ端
子38a〜38cとバスバー53〜55との間の位置ズ
レで吸収され、耐振性を図ることができる。
【0029】雑音防止コイル29を収納する冷却室56
は、図5に示すように、樹脂フレーム52の下面側で、
収納室26の一角に形成されている。冷却室56は、回
路ケース4と一体に形成された樹脂製の側壁62,63
によって矩形状に形成され、コミュテータ回路28およ
びコンデンサ30等の収納空間と画定されている。冷却
室56は、冷却風通路35の上流側に連通する冷却風入
口56a、および、冷却風通路35の下流側に連通する
冷却風出口56bを有している。本例では、冷却風入口
56aは図1に示すように冷却風導入部36に向って開
口しており、冷却風出口56bは図3に示すようにヒー
トシンク32の側部に開口している。これにより、冷却
風通路35に導入された冷却風の一部が冷却風入口56
aから冷却室56に入り、雑音防止コイル29を冷却し
た後、冷却風出口56bを通して冷却風通路35に出て
いくようになっている。
【0030】冷却室56の開放面は、図1および図3に
示すように、樹脂製の蓋部材64によって閉成される。
冷却室56に配置された雑音防止コイル29の端子29
aは、図8および図9に示すように、冷却室56の側壁
63および当該側壁63に接する蓋部材64の側面64
aを通して、コミュテータ回路28およびコンデンサ3
0等の収納空間に引出されている。図8は冷却室56の
シール構造の一例を示す断面図、図9は図8の構成を矢
印D方向からみた図である。冷却室56の側壁63およ
び当該側壁63に接する蓋部材64の側面64aには、
雑音防止コイル29の端子29aを受容する長溝65,
66が夫々形成されている。長溝65,66は端子29
aの線径に整合するように形成されており、冷却室56
が蓋部材64で閉成された場合に、図8および図9に示
すように、端子29aが側壁63の長溝65と蓋部材6
4の長溝66とによって上下方向から挟み込まれるよう
になっている。蓋部材64は回路ケース4に蓋体33が
設けられることで押圧され、これによって、長溝65,
66が端子29aに圧接して端子29aの部分がシール
されると共に冷却室56の開放面がシールされ、コミュ
テータ回路28およびコンデンサ30等の収納空間とは
非連通の冷却室56が構成されるようになっている。
【0031】このような構成のブラシレスモータは、磁
気感応素子27によってロータ位置を検出し、この検出
に基づいてステータ3の電機子巻線17の転流をコミュ
テータ回路28で制御することによって、ロータ2すな
わちファン5を駆動する。この駆動によってコミュテー
タ回路28のパワーFETなどのスイッチング素子,電
機子巻線17および雑音防止コイル29が発熱するが、
これらは冷却風通路35に導入される冷却風によって積
極的に冷却されることとなる。
【0032】コミュテータ回路28のパワーFETなど
の素子はベアチップでアルミニウム基板31に接して設
けられており、また、ヒートシンク32はアルミニウム
基板31に密着して設けられているので、コミュテータ
回路28の発熱は冷却風通路35に設けられているシー
トシンク32に十分に伝わることとなる。冷却風導入部
36から導入された冷却風は、ヒートシンク32のフィ
ン32bの間を通って送風開口40a〜40eに抜ける
ので、ヒートシンク32は十分に冷却されることとな
る。すなわち、コミュテータ回路28に十分な冷却を与
えることができる。冷却風は第2のシール部材46によ
って回路ケース4の収納室26内への侵入が阻止される
ので、冷却風に起因して収納室26内に水分および塵埃
等が入るようなことはない。送風開口40a〜40eか
ら出た冷却風は、電機子巻線17に供給され、電機子巻
線17を積極的に冷却した後、ファン5の回転でブロア
ケース内に抜けていく。このように、コミュテータ回路
28と共に電機子巻線17が積極的に冷却されるので、
銅損を低減することができモータ効率の向上を図ること
ができる。
【0033】冷却風通路35に導入された冷却風の一部
は、冷却風入口56aから冷却室56に入り、雑音防止
コイル29を冷却した後、冷却風出口56bから冷却風
通路35に出ていく。冷却室56はコミュテータ回路2
8およびコンデンサ30等が収納された収納空間とは非
連通であるので、コミュテータ回路28およびコンデン
サ30等の収納空間に冷却風に起因する水分および塵埃
等が侵入することはない。雑音防止コイル29が積極的
に冷却されるので、より大きなモータ電流での運転が可
能となり、運転領域を広げることができる。また、冷却
される結果、雑音防止コイル29を細線化することがで
き、雑音防止コイルの小型化を図ることができる。更
に、雑音防止コイル29の巻回数の増加が可能となるの
で、取り除きたい雑音に応じたチューニングが容易にな
る。
【0034】本例では、更に、バスバー53〜55を厚
くすることができるので、バスバー53〜55の発熱を
低減することができる。これにより、バスバー53〜5
5の発熱に起因する基板31等の加熱が低減され、ヒー
トシンク32による冷却と相俟って回路系の信頼性を向
上することができる。また、より大きなモータ電流を流
すことができるので、雑音防止コイル29の冷却と相俟
って運転領域を広げることができる。
【0035】上述した例ではバスバー53〜55の他方
の端部53b,54b,55bがコミュテータ回路28
等を有する制御回路のコネクタに接続されるコネクタ端
子を形成しているが、制御回路とバスバー53〜55と
の接続を、モータ端子38a〜38cとバスバー53〜
55との接続と同様に構成するようにしてもよい。
【0036】図10は冷却室56のシール構造の別の例
を示す断面図である。本例では、側壁63に加えて第2
の側壁67が設けられていると共に、蓋部材64に側面
64aに加えて第2の側面64bが形成されている。第
2の側壁67および第2の側面64bには側壁63およ
び側面64aと同様に長溝68,69が形成されてお
り、雑音防止コイル29の端子29aが、側壁63,6
7の長溝65,68と蓋部材64の側面64a,64b
の長溝66,69とによって交互に挟み込まれるように
なっている。これによれば、端子29aのシール部分が
長くなり、シール性をより高めることができる。なお、
側壁および蓋部材64の側面の数は必要に応じて更に増
加するようにしてもよい。
【0037】図11は冷却室56のシール構造の更に別
の例を示す断面図である。本例では、樹脂製の蓋部材6
4に代えて、ゴム製のシールパッキン70が設けられて
いる。シールパッキン70は冷却室56の開放面の全周
にわたって設けられており、側壁63に接するシールパ
ッキン70の側面70aに雑音防止コイル29の端子2
9aが貫通する孔70bが形成されている。シールパッ
キン70の孔70bは端子29aの外周面に密着するよ
うに形成されており、これによって、端子29aの部分
がシールされるようになっている。また、シールパッキ
ン70は回路ケース4に蓋体33が設けられた場合に蓋
体33によって押圧され、これによって、冷却室56の
開放面がシールされるようになっている。
【0038】上述した例では冷却室56が蓋部材64ま
たはシールパッキン70でシールされるが、その他の手
段によってシールすることも可能である。例えば、シリ
コン樹脂のような非硬化性の接着剤を用いることによっ
て、雑音防止コイル29の端子29aの部分および冷却
室56の開放面をシールするようにしてもよい。
【0039】図12は本発明の実施の形態の別の例を示
す断面構成図で、図1と同符号のものは同一物を示して
いる。図13は図12の樹脂部材72の平面図である。
本例では、樹脂部材72にバスバー73,74,75が
インサート成形によって埋め込まれており、3本のモー
タ端子76および3本の制御回路の端子77が、図6お
よび図7で述べたようにバスバー73〜75と接続され
る。
【0040】樹脂部材72は、図13に示すように、モ
ータ軸9が貫通する孔78の周囲にモータ端子76が挿
入される接続開口79,80,81を有すると共に、孔
78と離間する端部に制御回路の端子77が挿入される
接続開口82,83,84を有している。モータ端子7
6が挿入される接続開口79〜81には、図6および図
7で述べたように、バスバー73〜75の一方の端部7
3a,74a,75aとこれらの端部73a〜75aに
対向する接続開口79〜81の樹脂面79a,80a,
81aとによって、モータ端子76が挿入される雌部が
形成されている。制御回路の端子77が挿入される接続
開口82〜84には、同様に、バスバー73〜75の他
方の端部73b,74b,75bとこれらの端部73b
〜75bに対向する接続開口82〜84の樹脂面82
a,83a,84aとによって、制御回路の端子77が
挿入される雌部が形成されている。
【0041】制御回路は、先の例で述べたようにコミュ
テータ回路,雑音防止コイルおよびコンデンサ等を有
し、プラスチック基板85に載置されている。制御回路
の端子77は図12に示すようにプラスチック基板85
に設けられている。プラスチック基板85は、モータフ
ランジ1’とケース部材86とによってモータフランジ
1’の下面側に形成される収納室87に収納される。樹
脂部材72は、図12に示すように、接続開口79〜8
1の雌部にモータ端子76が挿入されると共に、接続開
口82〜84の雌部に制御回路の端子77が挿入され
て、プラスチック基板85に固定される。これにより、
バスバー73〜75とモータ端子76および制御回路の
端子77とが接続される。なお、図12において、88
はコミュテータ回路のスイッチング素子、89はスイッ
チング素子88のヒートシンクである。
【0042】以上述べた各例ではバスバーの端部が略L
字状に屈曲されているが、これに限定するものではな
い。例えば、バスバーの端部の端面とこれに対向する接
続開口の樹脂面との間に電機子巻線および/または制御
回路の端子を挿入接続するように構成することもでき
る。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、バ
スバーがインサート成形によって埋め込まれた樹脂に接
続開口を形成し、この接続開口にバスバーの端部とこれ
に対向する接続開口の樹脂面とによって、電機子巻線お
よび/または制御回路の端子が挿入接続される雌部を形
成し、端子が挿入された場合にバスバーの端部と接続開
口の樹脂面とによって端子を挟持するようにしたので、
バスバーの端部を複雑な形状に曲げる必要がなく、バス
バーを厚くすることができる。これにより、バスバーの
発熱を低減することができるので、より大きなモータ電
流を流すことができ、ブラシレスモータの運転領域を広
げることができる。また、バスバーの端部とこれに対向
する接続開口の樹脂面との間に端子を挿入するだけで、
バスバーと端子とを接続することができる。そのため、
溶接あるいは半田付けを用いる必要がなく、製造の簡単
化およびコスト低減等を図ることができる。更に、電機
子巻線および/または制御回路の端子はバスバーに固着
されることなく挟持されるだけであるので、修理などの
際に端子の着脱が容易になると共に、外部からの振動が
端子とバスバーとの間の位置ズレで吸収され、耐振性を
図ることができる。
【0044】また、バスバーの端部が端子の挿入方向に
向って略L字状に屈曲され、接続開口の樹脂面が屈曲し
たバスバーの端部と対向するように形成されるので、バ
スバーが有する弾性を有効に利用することができ、端子
とバスバーとの間の接続の信頼性を向上させることがで
きる。また、バスバーの端部は、略L字状に曲げるだけ
でよく、複雑な形状に曲げる必要がない。そのため、バ
スバーの厚さを厚くすることができる。
【0045】また、バスバーが設けられた収納室に制御
回路の収納空間とは非連通の冷却室を形成し、この冷却
室に冷却風を供給することによって、冷却室に収納され
た制御回路の雑音防止コイルを冷却するようにしたの
で、冷却風と共に侵入する水分および塵埃等に起因する
弊害を制御回路に生じさせることなく、雑音防止コイル
を積極的に冷却することができる。そのため、より大き
なモータ電流での運転が可能となり、肉厚のバスバーの
採用と相俟ってブラシレスモータの運転領域を広げるこ
とができる。また、雑音防止コイルが積極的に冷却され
る結果、雑音防止コイルを細線化することができ、その
小型化を図ることができる。更に、雑音防止コイルの巻
回数の増加が可能となるので、取り除きたい雑音に応じ
たチューニングが容易になる。
【0046】また、収納室とは非連通で収納室の外面お
よび電機子巻線に冷却風を供給することができるように
冷却風通路を形成し、冷却室への冷却風が冷却風通路か
ら供給されるようにしたので、収納室の外面に例えば制
御回路のヒートシンクなどの被冷却部材を配置すること
で、冷却風によって運ばれる水分および塵埃等に起因す
る弊害を制御回路に生じさせることなく、制御回路に十
分な冷却を与えることができる。また、冷却風が電機子
巻線にも与えられるので電機子巻線を積極的に冷却する
ことができ、モータ効率の向上を図ることができる。更
に、雑音防止コイルを冷却する冷却室への冷却風が冷却
風通路から供給されるので、冷却室に冷却風を供給する
ための専用の通路を設ける必要がない。
【0047】また、冷却室が冷却風通路の上流側に連通
する冷却風入口と冷却風通路の下流側に連通する冷却風
出口とを有し、冷却風通路に供給された冷却風の一部
が、冷却風入口から冷却室に入り、冷却風出口から冷却
風通路に出るようにしたので、雑音防止コイルの冷却に
十分な冷却風を与えることができると共に、冷却風をよ
り有効に使うことができる。
【0048】また、冷却風通路がモータフランジの他方
の面とこれに対向する収納室の上面とによって形成され
るので、冷却風通路の形成のために専用の部品を用意す
る必要がなく、既存部品の有効利用および部品点数の低
減を図ることができる。
【0049】また、収納室の上面が回路が載置されたベ
アチップ実装基板で形成されるので、収納室の上面を形
成する別部品を用意する必要がなく、部品の有効利用を
図ることができる。また、収納室の状面を形成するベア
チップ実装基板の制御回路のヒートシンクが設けられる
ので、ヒートシンクを特殊な形状にする必要がなく、ヒ
ートシンクの製造の容易性およびコスト低減を図ること
ができると共に、ベアチップ実装基板の広い面にわたっ
てヒートシンクを設けることが可能となり、冷却能力を
向上させることができる。
【0050】更に、収納室を形成する回路ケースがワン
モジュールとして構成されるので、モータフランジへの
回路ケースの取付けでブラシレスモータの制御部を組付
けることができ、製造の容易性を図ることができると共
に、ロータおよびステータの大きさ等が異なる場合で
も、共用できるように構成することができる。また、回
路ケースがモータフランジに組み付けられた場合に電機
子巻線の端子がベアチップ実装基板と電気的に非接触と
なるように、接続開口が電機子巻線の端子を規制するよ
うにしたので、電機子巻線の端子とベアチップ実装基板
との間に絶縁手段を別に設ける必要がなく、部品点数お
よび工程数の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施の形態の一例を示す断面構
成図である。
【図2】図2は図1のモータフランジの下面側を示す図
である。
【図3】図3は図2のA−A断面を示す図である。
【図4】図4は図1の回路ケースの上面側を示す図であ
る。
【図5】図5は図1の回路ケースの下面側を示す図であ
る。
【図6】図6は図1の構成におけるモータ端子とバスバ
ーとの接続構造を示す断面図である。
【図7】図7はモータ端子の挿入方向からみた図6の平
面図である。
【図8】図8は図1の構成における冷却室のシール構造
の一例を示す断面図である。
【図9】図9は図8の構成を矢印D方向からみた図であ
る。
【図10】図10は冷却室のシール構造の別の例を示す
断面図である。
【図11】図11は冷却室のシール構造の更に別の例を
示す断面図である。
【図12】図12は本発明の実施の形態の別の例を示す
断面構成図である。
【図13】図13は図12の樹脂部材の平面図である。
【符号の説明】
1,1’ モータフランジ 2 ロータ 3 ステータ 4 回路ケース 17 電機子巻線 26,87 収納室 28 コミュテータ回路 29 雑音防止コイル 30 コンデンサ 31 ベアチップ実装基板 32 ヒートシンク 35 冷却風通路 38a〜38c,76 モータ端子 40a〜40e 送風開口 52 樹脂フレーム 53〜55,73〜75 バスバー 53a〜55a,73a〜75a,73b〜75b バ
スバーの端部 56 冷却室 56a 冷却風入口 56b 冷却風出口 58〜60,79〜81,82〜84 接続開口 58a〜60a,79a〜81a,82a〜84a 接
続開口の樹脂面 72 樹脂部材 77 制御回路の端子 85 プラスチック基板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H019 AA07 AA10 BB01 BB05 BB15 BB17 CC04 DD01 DD10 EE09 FF01 5H605 AA01 AA07 AA08 BB05 BB19 CC06 DD12 EC05 5H609 BB03 BB15 PP05 PP06 PP09 QQ02 QQ08 QQ23 RR30 RR63 5H611 AA09 BB07 BB08 TT01 TT05 UA04

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御回路を収納する収納室と、 前記収納室に設けられ、電機子巻線と前記制御回路とを
    接続するためのバスバーであって、インサート成形によ
    って樹脂に埋め込まれた前記バスバーとを有し、 前記電機子巻線および/または前記制御回路の端子に接
    続される前記バスバーの端部が露出する接続開口を前記
    樹脂に形成すると共に、前記接続開口に前記バスバーの
    端部とこれに対向する前記接続開口の樹脂面とによって
    前記端子が挿入接続される雌部を形成し、前記端子が挿
    入された場合に前記端子が前記バスバーの端部と前記接
    続開口の樹脂面とによって挟持されるようにしたブラシ
    レスモータ。
  2. 【請求項2】 前記バスバーの端部が前記端子の挿入方
    向に向って略L字状に屈曲されると共に、前記接続開口
    の樹脂面が屈曲した前記バスバーの端部と対向するよう
    に形成された請求項1に記載のブラシレスモータ。
  3. 【請求項3】 前記収納室に前記制御回路の収納空間と
    は非連通の冷却室を形成すると共に、前記冷却室に前記
    制御回路の雑音防止コイルを配置し、 前記冷却室に冷却風を供給することによって前記雑音防
    止コイルを冷却するようにした請求項1に記載のブラシ
    レスモータ。
  4. 【請求項4】 前記収納室とは非連通で前記収納室の外
    面および電機子巻線に冷却風を供給することができるよ
    うに冷却風通路を形成し、 前記冷却室への冷却風が前記冷却風通路から供給される
    ようにした請求項3に記載のブラシレスモータ。
  5. 【請求項5】 前記制御回路が前記収納室の外面に配設
    されたヒートシンクを有し、冷却風が前記ヒートシンク
    を通って前記電機子巻線に向うように前記冷却風通路に
    冷却風が供給され、 前記冷却室が前記冷却風通路の上流側に連通する冷却風
    入口と前記冷却風通路の下流側に連通する冷却風出口と
    を有し、前記冷却風通路に供給された冷却風の一部が、
    冷却風入口から前記冷却室に入り、冷却風出口から前記
    冷却風通路に出るようにした請求項4に記載のブラシレ
    スモータ。
  6. 【請求項6】 一方の面に前記電機子巻線が設けられ、
    他方の面に前記収納室が設けられたモータフランジを有
    し、 前記冷却風通路が、前記モータフランジの他方の面とこ
    れに対向する前記収納室の上面とによって形成され、前
    記電機子巻線に略対向するように前記モータフランジに
    形成された少なくともひとつの送風開口を通して前記電
    機子巻線に連通するようにした請求項5に記載のブラシ
    レスモータ。
  7. 【請求項7】 前記収納室の上面が、載置された回路側
    が前記収納室の内側になるように設けられたベアチップ
    実装基板で形成され、 前記ベアチップ実装基板の前記冷却風通路側の面に前記
    ヒートシンクが設けられ、 前記制御回路が前記ベアチップ実装基板を介して前記ヒ
    ートシンクによって冷却されるようにした請求項6に記
    載のブラシレスモータ。
  8. 【請求項8】 前記収納室を形成する回路ケースが、前
    記制御回路,前記ベアチップ実装基板,前記ヒートシン
    ク,前記バスバーおよび前記冷却室を有するワンモジュ
    ールとして構成され、前記モータフランジに組み付けら
    れると共に、 前記回路ケースが前記モータフランジに組み付けられた
    場合に前記電機子巻線の端子が前記ベアチップ実装基板
    と電気的に非接触となるように、前記接続開口が前記電
    機子巻線の端子を規制するようにした請求項7に記載の
    ブラシレスモータ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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