JP2002185372A - アンテナ切換機能を有する携帯無線装置 - Google Patents
アンテナ切換機能を有する携帯無線装置Info
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Abstract
供する。 【解決手段】 受信時において空間ダイバシチ16によ
り、送受信アンテナ12、14から、受信スロット毎に
受信アンテナが決定され、決定結果BRNCが制御部1
8に出力される。制御部18は、その決定結果BRNC
に基づき、論理回路部20に制御信号を出力し、論理回
路部20は、その制御信号に対応した切換信号SUB
1、SUB2をアンテナ切換部24に出力し、アンテナ
切換部24によって送信アンテナが選択される。よっ
て、受信時に受信状態がより良好なアンテナを、次の送
信スロットにおいて送信アンテナとすることができるの
で、送信状態をより良好に保持することができる。ま
た、送信アンテナ切換が、送信スロット毎に切換可能で
あるので、送信状態が良好である送信アンテナへの追従
切換が速く行える。
Description
有する携帯無線装置に係り、特に、送信アンテナを切り
換える技術に関する。
する受信信号は、地形や周囲の建造物等の反射により様
々な伝達経路をもち、それらの受信信号の干渉により受
信信号の位相、振幅が変化するいわゆるフェージングが
現れる。そして、携帯電話1は、このフェージングの影
響に対して安定した受信を行うために、ダイバシチ受信
が行われている。ダイバシチ受信は、例えば、メインア
ンテナとサブアンテナの2つのアンテナを用い、それぞ
れのアンテナにおいて受信電界等を検出し、受信状況の
良い方のアンテナを受信アンテナとして切り換えること
によって、受信の安定性を確保している。
ようなアンテナ構成をしている。図17は、従来の携帯
電話のアンテナ配置の説明図であり、図17(a)は、
正面図、図17(b)は、側面図である。携帯電話1
は、携帯電話1内に収納可能であり携帯電話1の上部に
位置し、メインのアンテナであるホイップアンテナ2
と、携帯電話1に内蔵されたサブのアンテナである平面
アンテナ3とを有している。ホイップアンテナ2は、ヘ
リカル部2aとモノポールアンテナ部2bから構成さ
れ、送受信アンテナとして用いられており、平面アンテ
ナ3は、例えば逆Fアンテナであり、受信専用アンテナ
として用いられている。また、両アンテナとも、携帯電
話1に内蔵された図示しない基板に接続されており、給
電が行われている。
には、ダイバシチ受信によって、ホイップアンテナ2、
或いは、平面アンテナ3のいずれかが、受信アンテナと
して切り換えられる。一方、携帯電話1からの送信時に
は、送受信アンテナであるホイップアンテナ2から、送
信信号が送信される。
話1における送信は、ホイップアンテナ2のみで行われ
るため、送信状態の良否は、ホイップアンテナ2のみに
依存してしまう。よって、ホイップアンテナ2による送
信状態が劣化した場合は、即ち、携帯電話1の送信性能
の劣化にもつながってしまう。ホイップアンテナ2の送
信状態劣化の原因は、例えば、ホイップアンテナ2によ
る送信信号の放射が、ホイップアンテナ2周囲の何らか
の障害物により妨げられてしまう場合等が考えられる。
電話1におけるホイップアンテナ2の配置等により、人
体の一部、例えば手等がホイップアンテナ2に接触し易
くなる可能性が高くなってきている。ホイップアンテナ
2に人体が接触すると、ホイップアンテナ2のインピー
ダンス等が変化することにより、送信信号の放射が所定
の電力で行えなくなる。よって、人体との接触もホイッ
プアンテナ2の送信状態が劣化する一因となっている。
もので、送信状態を良好に保持する携帯無線装置を提供
することを目的とする。
本発明の携帯無線装置は、複数のアンテナを有する時分
割多元接続方式の携帯無線装置において、前記複数のア
ンテナの中から送信に用いる送信アンテナを送信スロッ
ト毎に選定するアンテナ選定部と、前記アンテナ選定部
の選定結果に基づいて、前記送信スロット毎に前記送信
アンテナを切り換えて前記送信アンテナに送信信号を出
力する切換送信部とを備えたことを特徴とする。
を切り換えて送信信号を出力することができるので、送
信アンテナが1つの時よりも、送信状態をより良好に保
持することができる。また、送信アンテナ切換が送信ス
ロット毎に可能なので、送信アンテナの切換が速く行え
る。
は、送受信が可能な送受信アンテナであり、前記アンテ
ナ選定部は、受信時に空間ダイバシチによって決定され
た受信アンテナを前記送信アンテナとして選定すること
を特徴とする。
状態がより良好なアンテナは、次の送信スロットにおい
ても送信状態が良好である可能性が高いので、送信状態
をより良好に保持することができる。また、送信アンテ
ナ切換が、送信スロット毎に、受信時の空間ダイバシチ
により決定したアンテナに切換可能であるので、送信状
態が良好である送信アンテナへの追従切換が速く行え
る。
は、送受信が可能な送受信アンテナと受信のみが可能な
受信専用アンテナと送信のみが可能な送信専用アンテナ
とを含んでおり、前記アンテナ選定部は、受信時に空間
ダイバシチによって決定された受信アンテナが前記受信
専用アンテナであった場合には、前記受信専用アンテナ
に対応した他の送信可能なアンテナを前記送信アンテナ
として選定することを特徴とする。
が受信専用アンテナであった場合には、その受信専用ア
ンテナに対応したアンテナを送信アンテナとしているの
で、送信アンテナの切換が可能である。
は、送受信が可能な送受信アンテナであり、前記アンテ
ナ選定部は、前記複数のアンテナのうち少なくとも1つ
のアンテナにおける送信信号の反射波を方向性結合器に
よって検出し、検出された前記反射波の大きさに応じて
前記送信アンテナを選定することを特徴とする。
よって検出された送信信号の反射波の大きさにより、送
信アンテナを選定しているので、その反射波で、アンテ
ナに障害物や人体等が接触していることを検知し、反射
波の大きさにより送信状態の良好な送信アンテナを選定
することができる。
は、送受信が可能な送受信アンテナと受信のみが可能な
受信専用アンテナと送信のみが可能な送信専用アンテナ
とを含んでおり、前記アンテナ選定部は、前記複数のア
ンテナのうち送信に使用される少なくとも1つのアンテ
ナにおける送信信号の反射波を方向性結合器によって検
出し、検出された前記反射波の大きさに応じて前記送信
アンテナを選定することを特徴とする。
よって検出された送信信号の反射波の大きさにより、送
信アンテナを選定しているので、その反射波で、アンテ
ナに障害物や人体等が接触していることを検知し、反射
波の大きさにより送信状態の良好な送信アンテナを選定
することができる。
部は、信号送信部とアンテナ切換部とを有し、前記信号
送信部は、前記送信信号を前記アンテナ切換部に出力
し、前記アンテナ切換部は、前記アンテナ選定部の前記
選定結果に基づいて前記信号送信部からの前記送信信号
を前記送信アンテナに切り換えることを特徴とする。
らの送信信号をアンテナ切換部によって送信アンテナに
切換出力することができる。
部は、信号送信部とアンテナ切換部とを有し、前記信号
送信部は、前記送信信号を出力する複数の出力ポートを
持ち、前記複数の出力ポートのうち少なくとも1つの前
記出力ポートである第1出力ポートを送信可能な前記ア
ンテナに直接接続し、その他の前記出力ポートのうち少
なくとも1つの前記出力ポートである第2出力ポートを
前記アンテナ切換部に接続し、前記アンテナ選定部の前
記選定結果が前記第1出力ポートに直接接続された前記
アンテナである場合は、前記第1出力ポートから前記送
信信号を出力し、前記アンテナ選定部の前記選定結果が
前記前記アンテナ切換部を切り換えることによって前記
第2出力ポートと接続可能である前記アンテナである場
合は、前記第2出力ポートから前記送信信号を出力し、
且つ、前記アンテナ切換部は、前記アンテナ選定部によ
って選定された前記送信アンテナに切り換えることを特
徴とする。
ートとその第1の出力ポートに接続されたアンテナとの
間には、切換部が無いので、第1の出力ポートから送信
信号が出力される場合は、接点による伝送ロスが無い。
また、第2出力ポートから出力される場合、送信信号
は、アンテナ切換部によって送信アンテナに切換出力す
ることができる。
ンテナは、前記携帯無線装置に収納可能に備えられた送
受信アンテナであるホイップアンテナと、前記携帯無線
装置の筐体内に内蔵された送受信アンテナであるモノポ
ールアンテナとを含むことを特徴とする。
ナとしてホイップアンテナとモノポールアンテナとを備
えたので、どちらかのアンテナを送信アンテナとして使
用することができる。
を有する携帯無線装置において、前記複数のアンテナの
中から送信に用いる送信アンテナを選定するアンテナ選
定部と、前記アンテナ選定部の選定結果に基づいて、前
記送信アンテナを切り換えて前記送信アンテナに送信信
号を出力する切換送信部とを有し、前記複数のアンテナ
は、前記携帯無線装置に収納可能に備えられた送受信ア
ンテナであるホイップアンテナと、前記携帯無線装置の
筐体内に内蔵された送受信アンテナであるモノポールア
ンテナとを含むことを特徴とする。
を切り換えて送信信号を出力することができるので、送
信アンテナが1つの時よりも、送信状態をより良好に保
持することができる。また、送受信アンテナとしてホイ
ップアンテナとモノポールアンテナとを備えたので、ど
ちらかのアンテナを送信アンテナとして使用することが
できる。
ルアンテナは、アンテナ形状が1つの屈曲部を有した略
L字形状であり、前記屈曲部は、前記ホイップアンテナ
から離れた箇所に位置していることを特徴とする。
ンテナは、L字形状の逆Lアンテナであるのでポール長
を筐体内でより長くすることができる。また、屈曲部を
ホイップアンテナから離したので、アンテナどうしの相
互干渉が少なくなる。
装置は、ヒンジ部を介して折り畳み可能な2つの筐体か
らなり、前記ホイップアンテナと前記モノポールアンテ
ナは、互いに別の前記筐体に備わっていることを特徴と
する。
しを別筐体に備えたので、アンテナの相互干渉がより少
なくなる。
以下の図面を参照して説明する。 [第1実施形態]図1は、本実施形態における携帯無線
装置の回路構成図、図2は、携帯無線装置のアンテナ配
置図、図3は、モノポールアンテナの説明図である。
アンテナ12、14と、空間ダイバシチ16と、アンテ
ナ選定部である制御部18と論理回路部20と、切換送
信部である信号送信部22とアンテナ切換部24と、外
部出力端子26のユニットから構成されている。携帯無
線装置10の各ユニットについて詳細に説明する。
とに共通に使用可能な送受信アンテナであり、両アンテ
ナは共に図示しない受信部にも接続されている。図2
は、携帯無線装置10における送受信アンテナ12、1
4のアンテナ配置の一例である。図2(a)に示した第
1の形態の携帯無線装置10は、上筐体10aと下筐体
10bとがヒンジ部10cを介して回動可能に結合され
ており、折り畳み可能となっている。
頭部に収納可能に備えられたホイップアンテナであり、
同図においては、送受信アンテナ12が収納された状態
を示している。送受信アンテナ14は、上筐体10a側
に内蔵されており、アンテナ形状が1つの屈曲部14a
を有した略L字形状となっている。また、携帯無線装置
10の別形態である、図2(b)に示す第2の形態の携
帯無線装置10は、図2(a)の携帯無線装置10と同
様に折り畳み可能であり、略L字形状の送受信アンテナ
14は、上筐体10a側に内蔵されているが、送受信ア
ンテナ12は、下筐体10bの側面に収納可能に備えら
れたホイップアンテナである。また、両携帯無線装置の
送受信アンテナ14の屈曲部14aは、送受信アンテナ
12から離れた箇所に配置している。
形状と構成について更に説明する。図3(a)は、送受
信アンテナ14の正面図、図3(b)は送受信アンテナ
14の側面図、図3(c)は、給電箇所の拡大正面図、
図3(d)は、給電箇所の拡大側面図、図3(e)は、
給電箇所のA断面要部を示す断面図である。
銅箔テープであり、前記屈曲部14aとアンテナ傾斜部
14bとアンテナ端部14cとを有している。アンテナ
端部14cは、アンテナの給電箇所になっており、上筐
体10aに内蔵された基板上の接点と接触する。アンテ
ナ傾斜部14bは、アンテナ端部14cがこの接点と接
触する際に、接点方向に対してアンテナ端部14cを付
勢し、接点との接触圧力より高めて、接触導通を確実に
する為のものである。
(c)、(d)に示すように、接点との接触面に略半球
形状の突起部14c1を設けており、この突起部14c
1は、図3(e)に示すように、突起部14c1方向か
ら、シリコーンスポンジ、シリコーン系粘着剤、基材
(銅箔)、アクリル系粘着剤とから構成されている。よ
って、接点と基材である銅箔とは、シリコーンスポンジ
とシリコーン系粘着剤とを介して電気的に導通してい
る。また、上記送受信アンテナ14は、アンテナが銅箔
テープで構成されている例を説明したが、上筐体10a
内に配線用のフレキシブル基板がある場合は、そのフレ
キシブル基板上にアンテナパターンを形成して、送受信
アンテナ14としてもよい。
トの直前に送受信アンテナ12、14で受信した受信信
号の受信電界強度等に基づき、受信スロット時に用いる
受信アンテナを決定し、受信アンテナの決定結果BRN
Cを制御部18に出力する。制御部18は、空間ダイバ
シチ16から出力された受信アンテナの決定結果BRN
Cが入力されることによって、次段の論理回路部20に
制御信号を出力する。論理回路部20は、制御部18か
らの制御信号が入力されるとアンテナ切換部24に送信
アンテナを選定する為の切換信号SUB1、SUB2を
出力する。論理回路部20の内部には、一例として、イ
ンバータ20aとアンド回路20bとで構成されている
が、勿論、切換信号SUB1、SUB2を出力可能であ
れば他の論理回路で構成しても良いし、切換信号出力を
1つにしてアンテナ切換部24にアンテナ切換指示でき
るような構成にしても良い。
オン信号TxPoに基づき送信スロット毎に送信信号を
出力するユニットであり、送信信号は出力ポートANT
から、次段のアンテナ切換部24に出力される。アンテ
ナ切換部24は、論理回路部20からの切換信号SUB
1、SUB2に基づいて、信号送信部22の出力ポート
ANTからの送信信号を出力する送信アンテナを切り換
える切換スイッチである。外部出力端子26は、出力ポ
ートEXTからの出力信号を図示しない外部機器に接続
する為の出力端子である。以上が携帯無線装置10の構
成についての説明である。
動作について図4を参照して説明する。図4は、携帯無
線装置のタイミングチャートである。タイミングチャー
トの最上段のスロットは、時分割多元接続方式の送受信
スロットのタイミングを時系列的に示している。時分割
多元接続方式は、受信と送信とが時分割で行われ、受信
と送信で通信周波数が異なるFDD(Frequenc
y Division Duplex)方式と、受信と
送信の通信周波数が等しいTDD(Time Divi
sion Duplex)方式があるが、本発明は両方
式に区別無く適用可能である。
シチ16が受信アンテナを決定する為の決定期間があ
り、この決定期間において受信アンテナの決定結果BR
NCを制御部18に出力する。本実施形態においては、
決定結果BRNCが決定期間後からの次の決定期間まで
の受信スロットRxにおいて、Low(以下L)である
場合は、送受信アンテナ12が受信アンテナとして選択
され、High(以下H)である場合は、送受信アンテ
ナ14が受信アンテナとして選択される。また、受信ス
ロットRxから送信スロットTxまでの期間は、本携帯
無線装置10のチャネルに関係ない送受信期間であるア
イドルスロットである。
号送信部22は、制御部18からの電源オン信号TxP
oが「H」になることにより電源がオンされ、送信信号
を出力ポートANTからアンテナ切換部24に出力す
る。同時に、制御部18は、決定結果BRNCが「L」
である時は、論理回路部20からの切換信号SUB1が
「L」、切換信号SUB2が「H」となるように制御信
号を論理回路部20に出力し、決定結果BRNCが
「H」である時は、論理回路部20からの切換信号SU
B1が「H」、切換信号SUB2が「L」となるように
制御信号を論理回路部20に出力する。
部20からの切換信号SUB1が「L」、切換信号SU
B2が「H」の場合は、送信アンテナとして送受信アン
テナ12が選択され(アンテナ切換部24内の実線)、
切換信号SUB1が「H」、切換信号SUB2が「L」
の場合は、送信アンテナとして送受信アンテナ14が選
択される(アンテナ切換部24内の点線)。
アンテナ切換動作を確認する。先ず、受信スロットRx
1において、空間ダイバシチ16の決定結果BRNCが
「L」であるので、受信アンテナとして送受信アンテナ
12が選択される。そして、アイドルスロットを経て、
送信スロットTx1になると、信号送信部22は電源オ
ン信号TxPoによって電源オンされる。この時、論理
回路部20からの切換信号SUB1が「L」、切換信号
SUB2が「H」であるので、アンテナ切換部24は、
送信アンテナとして送受信アンテナ12を選択する。
ダイバシチ16の決定結果BRNCが「H」であるの
で、受信アンテナとして送受信アンテナ14が選択され
る。そして、アイドルスロットを経て、送信スロットT
x2になると、信号送信部22は電源オン信号TxPo
によって電源オンされ、同時に、論理回路部20からの
切換信号SUB1が「L」、切換信号SUB2が「H」
になるので、アンテナ切換部24は、送信アンテナとし
て送受信アンテナ14を選択する。
ットにおいて空間ダイバシチ16で受信アンテナとして
選択された送受信アンテナが、送信スロットにおいて
も、送信アンテナとして選択されることになる。よっ
て、受信時に受信状態がより良好な送受信アンテナは、
次の送信スロットの送信時においても送信状態が良好で
ある可能性が高いので、送信状態をより良好に保持する
ことができる。
受信アンテナ14を送信アンテナとした場合の把持状態
別における送信アンテナ利得の改善について、図5〜7
を用いて説明する。図5は、第1の送信周波数における
携帯無線装置の把持状態別の送信アンテナ利得改善率を
示した表であり、図6は、携帯無線装置の把持状態を示
す説明図であり、図7は、第2の送信周波数における携
帯無線装置の把持状態別の送信アンテナ利得改善率を示
した表である。
は、送信周波数を960MHz(第1の送信周波数)と
し、送信アンテナ利得改善率の比較基準となる送信アン
テナは、送受信アンテナ12とした。尚、送受信アンテ
ナ12は、本体に収納した状態で測定した。そして、筐
体に内蔵した送受信アンテナ14に切り換えて、送受信
アンテナ12との送信アンテナ利得を比較した。
把持状態について図6を参照して説明する。把持状態−
1の「左手 把持」は、図6(a)に示すように、携帯
無線装置10を左手で把持しており、送受信アンテナ1
2には手等の人体の一部が接触しておらず、且つ、携帯
無線装置10の本体には左手以外接触していない状態で
ある。把持状態−2の「左手 ヘリカル親指置き」は、
図6(b)に示すように、左手の親指が送受信アンテナ
12(詳細はホイップアンテナのヘリカルアンテナ部)
に接触して、携帯無線装置10を把持している状態であ
る。把持状態−3の「左手 頬当て」は、図6(c)に
示すように、送受信アンテナ12には左手の指が接触し
ないように携帯無線装置10を把持して、人体の頬と携
帯無線装置10の受話部側の側面とが接触している状態
である。
図6(d)に示すように、左手の親指が送受信アンテナ
12に接触するように、携帯無線装置10を把持してい
る状態である。把持状態−5の「右手 頬当て」は、図
6(e)に示すように、送受信アンテナ12には右手の
指が接触しないように携帯無線装置10を把持して、人
体の頬と携帯無線装置10の受話部側の側面とが接触し
ている状態である。把持状態−6の「右手 頬当て+ヘ
リカル人差指置き」は、図6(f)に示すように、送受
信アンテナ12には右手の人差指が接触するように携帯
無線装置10を把持し、人体の頬と携帯無線装置10の
受話部側の側面とが接触している状態である。
別による送受信アンテナ14の利得と送受信アンテナ1
2の利得とを比較した結果、どの把持状態であっても送
受信アンテナ14による送信アンテナ利得の向上が確認
できた。特に、送受信アンテナ12に指が置かれる場合
と、頬と携帯無線装置10の受話部側の側面とが接触し
ている場合とにおいては、14.7〜22.9(%)
と、利得改善が著しい結果となった。
の良い方に切り換えるような構成にすれば、送受信アン
テナ12に指が置かれても、頬と携帯無線装置10の受
話部側の側面とが接触しても、送受信アンテナ14を送
信アンテナとすることによって、送信アンテナ利得を良
好に維持することができる。また、送受信アンテナ14
が、図3で説明した銅箔テープであっても、フレキシブ
ル基板上にアンテナパターンを形成した場合であって
も、送信アンテナ利得が改善された。
定条件は、送信周波数を1441MHz(第2の送信周
波数)とし、送信アンテナ利得改善率の比較基準となる
送信アンテナは、送受信アンテナ12とした。尚、送受
信アンテナ12は、本体に収納した状態で、筐体に内蔵
した送受信アンテナ14に切り換えて、送受信アンテナ
12との送信アンテナ利得を比較した。
よる送受信アンテナ14の利得と送受信アンテナ12の
利得とを比較した結果、把持状態−1の把持状態を除く
どの把持状態であっても送受信アンテナ14による送信
アンテナ利得の向上が確認できた。特に、送受信アンテ
ナ12に指が置かれる場合と、頬と携帯無線装置10の
受話部側の側面とが接触している場合とにおいては、1
9.8〜39.6(%)と、利得改善が著しい結果とな
った。
の良い方に切り換えるような構成にすれば、送受信アン
テナ12に指が置かれても、頬と携帯無線装置10の受
話部側の側面とが接触しても、送受信アンテナ14を送
信アンテナとすることによって、送信アンテナ利得を良
好に維持することができる。また、送受信アンテナ14
が、図3で説明した銅箔テープであっても、フレキシブ
ル基板上にアンテナパターンを形成した場合であって
も、把持状態−1の把持状態を除き、送信アンテナ利得
が、1.5〜17.4(%)改善された。
送受信が可能な送受信アンテナと、受信のみが可能な受
信専用アンテナと、送信のみが可能な送信専用アンテナ
とを含んでいる場合を考える。図8は、第2実施形態に
おける携帯無線装置の回路構成図である。上記第1実施
形態の携帯無線装置10と異なる点は、アンテナとして
受信専用アンテナ13と送信専用アンテナ15が含まれ
ることである。そして、受信専用アンテナ13は、送受
信アンテナ12と共に空間ダイバシチ16によって、い
ずれかが受信アンテナとして決定される。更に、送信専
用アンテナ15は、送受信アンテナ12と共にアンテナ
切換部24によりいずれかが送信アンテナに選択され
る。
の携帯無線装置10と同様である。以下に本実施形態の
機能、及び、動作について説明する。空間ダイバシチ1
6が受信アンテナを決定する為のスロットの決定期間に
おいて、受信アンテナの決定結果BRNCを制御部18
に出力するが、本実施形態においては、決定結果BRN
Cが決定期間後からの次の決定期間までの受信スロット
Rxにおいて、「L」である場合は、送受信アンテナ1
2が受信アンテナとして選択され、「H」である場合
は、受信専用アンテナ13が受信アンテナとして選択さ
れる。
テナ切換部24は、論理回路部20からの切換信号SU
B1が「L」、切換信号SUB2が「H」の場合は、送
信アンテナとして送受信アンテナ12を選択し(アンテ
ナ切換部24内の実線)、切換信号SUB1が「H」、
切換信号SUB2が「L」の場合は、送信アンテナとし
て送信専用アンテナ15を選択する(アンテナ切換部2
4内の点線)。
て送信アンテナ切換動作を確認する。受信スロットRx
1において、空間ダイバシチ16の決定結果BRNCが
「L」であるので、受信アンテナとして送受信アンテナ
12が選択される。そして、アイドルスロットを経て、
送信スロットTx1になると、信号送信部22は電源オ
ン信号TxPoによって電源オンされる。この時、論理
回路部20からの切換信号SUB1が「L」、切換信号
SUB2が「H」であるので、アンテナ切換部24は、
送信アンテナとして送受信アンテナ12を選択する。
間ダイバシチ16の決定結果BRNCが「H」であるの
で、受信アンテナとして受信専用アンテナ13が選択さ
れる。そして、アイドルスロットを経て、送信スロット
Tx2になると、信号送信部22は電源オン信号TxP
oによって電源オンされ、同時に、論理回路部20から
の切換信号SUB1が「L」、切換信号SUB2が
「H」になるので、アンテナ切換部24は、送信アンテ
ナとして送信専用アンテナ15を選択する。
信アンテナ12が受信アンテナとして選択された場合
は、送受信アンテナ12は送信アンテナとしても選択さ
れ、空間ダイバシチ16によって受信専用アンテナ13
が受信アンテナとして選択された場合は、受信専用アン
テナ13に対応する送信専用アンテナ15が送信アンテ
ナとして選択される。即ち、本実施形態においては、受
信スロットにおいて空間ダイバシチ16によって受信ア
ンテナとして選択されたアンテナに対応する送信可能な
アンテナを、送信スロットにおいて、送信アンテナとし
て選択することができる。
おける携帯無線装置の回路構成図、図10は、反射波検
出器の構成図、図11は、携帯無線装置のタイミングチ
ャートである。本実施形態の携帯無線装置30は、送受
信アンテナ32、34と、方向性結合器36と、反射波
検出器38と、アンテナ選定部である制御部40と論理
回路部42と、切換送信部である信号送信部44とアン
テナ切換部46と、外部出力端子48のユニットから構
成されている。携帯無線装置30の各ユニットについて
説明する。
とに共通に使用可能な送受信アンテナであり、両アンテ
ナは共に図示しない受信部にも接続されている。また、
携帯無線装置30における送受信アンテナ32、34の
アンテナ配置の一例は、第1実施形態で参照した図2の
送受信アンテナ12、14と同様であり、送受信アンテ
ナ34の形状と構成についても、図3の送受信アンテナ
14と同様であるので説明を省略する。
テナ切換部46を介して信号送信部44から出力される
送信信号については、ほとんど損失させることなく送受
信アンテナ32に伝送させることができる。また、方向
性結合器36は、送受信アンテナ32から放射された送
信信号の反射波を後段の反射波検出器38に出力する。
例えば、人体の一部、例えば手等が送受信アンテナ32
に接触(或いは近接)する場合を考える。送受信アンテ
ナ32に手等が接触すると、送受信アンテナ32のイン
ピーダンス等が変化することにより、送信信号の放射が
所定の電力で行えなくなると共に、送信信号に対する反
射波が送受信アンテナ32から返ってくる、若しくは、
反射波の電力や振幅が非接触時(或いは非近接時)より
も大きくなる。この反射波(図9点線矢印)は、送信信
号(図9実線矢印)とは逆方向に方向性結合器36へ入
力されるので、方向性結合器36により反射波検出器3
8へと出力される。
8について説明する。反射波検出器38は、検出ホール
ド部38aと比較器38bと基準電圧部38cとから構
成される。先ず、検出ホールド部38aは、方向性結合
器36から出力された反射波を検出し、送信スロット期
間において反射波の検出電圧Vdetをホールドする。
比較器38bは、検出ホールド部38aからの反射波の
検出電圧Vdetと、基準電圧部38cからの基準電圧
Vrefとを比較し、検出電圧Vdetが基準電圧Vr
efよりも大きい場合は、反射波検出信号ANTDTを
「H」とし、検出電圧Vdetが基準電圧Vrefより
も小さい場合は、反射波検出信号ANTDTを「L」と
して出力する。
された反射波検出信号ANTDTが入力されることによ
って、次段の論理回路部42に制御信号を出力する。論
理回路部42は、制御部40からの制御信号が入力され
るとアンテナ切換部46に送信アンテナを選定する為の
切換信号SUB1、SUB2を出力する。論理回路部4
2の内部には、一例として、インバータ42aとアンド
回路42bとで構成されているが、勿論、切換信号SU
B1、SUB2を出力可能であれば他の論理回路で構成
しても良いし、切換信号出力を1つにしてアンテナ切換
部46にアンテナ切換指示できるような構成にしても良
い。
オン信号TxPoに基づき送信スロット毎に送信信号を
出力するユニットであり、送信信号は出力ポートANT
から、次段のアンテナ切換部46に出力される。アンテ
ナ切換部46は、論理回路部42からの切換信号SUB
1、SUB2に基づいて、信号送信部44の出力ポート
ANTからの送信信号を出力する送信アンテナを切り換
える切換スイッチである。外部出力端子48は、出力ポ
ートEXTからの出力信号を図示しない外部機器に接続
する為の出力端子である。以上が携帯無線装置30の構
成についての説明である。
動作について図11を参照して説明する。図11は、携
帯無線装置のタイミングチャートである。タイミングチ
ャートの最上段のスロットは、時分割多元接続方式の送
受信スロットのタイミングを時系列的に示している。
ら、送信信号を送信する送信スロットTxまでの期間
は、本携帯無線装置30のチャネルに関係ない送受信期
間であるアイドルスロットがある。そして、送信スロッ
トTxにおいては、信号送信部44は、制御部40から
の電源オン信号TxPoが「H」になることにより電源
がオンされ、送信信号を出力ポートANTからアンテナ
切換部46に出力する。
らの切換信号SUB1が「L」、切換信号SUB2が
「H」の場合は、送信アンテナとして送受信アンテナ3
2が選択され(アンテナ切換部46内の実線)、切換信
号SUB1が「H」、切換信号SUB2が「L」の場合
は、送信アンテナとして送受信アンテナ34が選択され
る(アンテナ切換部46内の点線)。
アンテナ切換動作を確認する。受信スロットRx1、ア
イドルスロットを経て、送信スロットTx1になると、
信号送信部44の電源がオンされる。この時、反射波検
出器38の反射波検出信号ANTDTは「L」、即ち、
送受信アンテナ32における反射波の検出電圧Vdet
が基準電圧Vrefよりも小さいので、制御部40から
の制御信号によって、論理回路部42からの切換信号S
UB1が「L」、切換信号SUB2が「H」となり、ア
ンテナ切換部46は、送信アンテナとして送受信アンテ
ナ32を選択する。
波検出信号ANTDTは「L」になり、アイドルスロッ
トを経て、送信スロットTx2になると、信号送信部4
4の電源がオンされる。この時、反射波検出器38の反
射波検出信号ANTDTは「H」、即ち、送受信アンテ
ナ32における反射波の検出電圧Vdetが基準電圧V
refよりも大きいので、制御部40からの制御信号に
よって、論理回路部42からの切換信号SUB1が
「H」、切換信号SUB2が「L」となり、アンテナ切
換部46は、送信アンテナとして送受信アンテナ34を
選択する。
波が方向性結合器36によって反射波検出器38に出力
され、反射波検出器38によって検出電圧Vdetが基
準電圧Vrefよりも小さい場合は、送受信アンテナ3
2は送信アンテナとして選択され、検出電圧Vdetが
基準電圧Vrefよりも大きい場合は、送受信アンテナ
34が送信アンテナとして選択される。即ち、本実施形
態においては、反射波が所定値よりも小さい場合は、送
受信アンテナ32には、送受信アンテナ32を送信アン
テナとし、反射波が所定値よりも大きい場合は、人体の
一部、例えば手等が送受信アンテナ32に接触(或いは
近接)したと判断して、送受信アンテナ32でなく送受
信アンテナ34を送信アンテナとして選択するので、送
信アンテナ利得の高いアンテナを送信アンテナとするこ
とができる。
が送受信アンテナ34に切り換えられた後も、送信スロ
ット開始毎に送受信アンテナ32から送信信号を出力
し、送受信アンテナ32における反射波のレベルを検出
してから、送信アンテナを切り換えるようにすれば、送
受信アンテナ32での反射波を切換基準として送信アン
テナの切換が可能である。また、本実施形態では、送受
信アンテナ32にのみ方向性結合器が接続されている
が、送受信アンテナ34にも方向性結合器を接続して
(勿論、反射波検出器も接続する)、両方の方向性結合
器による反射波の出力を比較し、或いは、各々の反射波
を各々の基準電圧と比較することによって、総合的に送
信アンテナの切換の判断を行っても良い。
第4実施形態について説明する。図12は、第4実施形
態における携帯無線装置の構成を示す構成図である。上
記第3実施形態の携帯無線装置30と異なる点は、アン
テナとして受信のみが可能な受信専用アンテナ33と、
送信のみが可能な送信専用アンテナ35が含まれること
である。受信専用アンテナ33は、受信回路に接続され
ている。また、送信専用アンテナ35は、送受信アンテ
ナ32と共にアンテナ切換部46によりいずれかが送信
アンテナに選択される。
の携帯無線装置30と同様である。以下に本実施形態の
機能、及び、動作について説明する。送信スロットTx
において、アンテナ切換部46は、論理回路部42から
の切換信号SUB1が「L」、切換信号SUB2が
「H」の場合は、送信アンテナとして送受信アンテナ3
2を選択し(アンテナ切換部46内の実線)、切換信号
SUB1が「H」、切換信号SUB2が「L」の場合
は、送信アンテナとして送信専用アンテナ35を選択す
る(アンテナ切換部46内の点線)。
して送信アンテナ切換動作を確認する。受信スロットR
x1アイドルスロットを経て、送信スロットTx1にな
ると、信号送信部44の電源がオンされる。この時、反
射波検出器38の反射波検出信号ANTDTは「L」、
即ち、送受信アンテナ32における反射波の検出電圧V
detが基準電圧Vrefよりも小さいので、制御部4
0からの制御信号によって、論理回路部42からの切換
信号SUB1が「L」、切換信号SUB2が「H」とな
り、アンテナ切換部46は、送信アンテナとして送受信
アンテナ32を選択する。
射波検出信号ANTDTは「L」になり、アイドルスロ
ットを経て、送信スロットTx2になると、信号送信部
44の電源がオンされる。この時、反射波検出器38の
反射波検出信号ANTDTは「H」、即ち、送受信アン
テナ32における反射波の検出電圧Vdetが基準電圧
Vrefよりも大きいので、制御部40からの制御信号
によって、論理回路部42からの切換信号SUB1が
「H」、切換信号SUB2が「L」となり、アンテナ切
換部46は、送信アンテナとして送信専用アンテナ35
を選択する。
波が方向性結合器36によって反射波検出器38に出力
され、反射波検出器38によって検出電圧Vdetが基
準電圧Vrefよりも小さい場合は、送受信アンテナ3
2は送信アンテナとして選択され、検出電圧Vdetが
基準電圧Vrefよりも大きい場合は、送信専用アンテ
ナ35が送信アンテナとして選択される。即ち、本実施
形態においては、反射波が所定値よりも小さい場合は、
送受信アンテナ32には、送受信アンテナ32を送信ア
ンテナとし、反射波が所定値よりも大きい場合は、人体
の一部、例えば手等が送受信アンテナ32に接触(或い
は近接)したと判断して、送受信アンテナ32でなく送
信専用アンテナ35を送信アンテナとして選択するの
で、送信アンテナ利得の高いアンテナを送信アンテナと
することができる。
第5実施形態について説明する。図13は、第5実施形
態における携帯無線装置の構成を示す構成図である。本
実施形態の携帯無線装置50は、送受信アンテナ52、
54と、空間ダイバシチ56と、アンテナ選定部である
制御部58と論理回路部60と、切換送信部である信号
送信部62とアンテナ切換部64と、外部出力端子66
のユニットから構成されている。携帯無線装置50の各
ユニットについて説明する。
とに共通に使用可能な送受信アンテナであり、両アンテ
ナは共に図示しない受信部にも接続されている。また、
携帯無線装置50における送受信アンテナ52、54の
アンテナ配置の一例は、第1実施形態で参照した図2の
送受信アンテナ12、14と同様であり、送受信アンテ
ナ54の形状と構成についても、図3の送受信アンテナ
14と同様であるので説明を省略する。
トの直前に送受信アンテナ52、54で受信した受信信
号の受信電界強度等に基づき、受信スロット時に用いる
受信アンテナを決定し、受信アンテナの決定結果BRN
Cを制御部58に出力する。制御部58は、空間ダイバ
シチ56から出力された受信アンテナの決定結果BRN
Cが入力されることによって、次段の論理回路部60に
制御信号を出力する。
信号が入力されるとアンテナ切換部64に送信アンテナ
を選定する為の切換信号SUB1、SUB2を出力す
る。論理回路部60の内部には、一例として、インバー
タ60aとアンド回路60bとで構成されているが、勿
論、切換信号SUB1、SUB2を出力可能であれば他
の論理回路で構成しても良いし、切換信号出力を1つに
してアンテナ切換部64にアンテナ切換指示できるよう
な構成にしても良い。また、論理回路部60からの切換
信号SUB1は、後述する信号送信部62にも出力さ
れ、送信信号を第1の出力ポートである出力ポートAN
T、或いは、第2の出力ポートである出力ポートEXT
から出力するように切り換える。
オン信号TxPoに基づき送信スロット毎に送信信号を
出力するユニットであり、送信信号は、切換信号SUB
1に基づいて出力ポートANTから送受信アンテナ5
2、或いは、出力ポートEXTからアンテナ切換部64
に出力される。アンテナ切換部64は、論理回路部60
からの切換信号SUB1、SUB2に基づいて、信号送
信部62の出力ポートEXTからの送信信号を送信アン
テナに切り換える切換スイッチである。外部出力端子6
6は、出力ポートEXTからの出力信号をアンテナ切換
部64を介して、図示しない外部機器に接続する為の出
力端子である。以上が携帯無線装置50の構成について
の説明である。
動作について図4を参照して説明する。図4は、携帯無
線装置のタイミングチャートである。タイミングチャー
トの最上段のスロットは、時分割多元接続方式の送受信
スロットのタイミングを時系列的に示している。
シチ56が受信アンテナを決定する為の決定期間があ
り、この決定期間において受信アンテナの決定結果BR
NCを制御部58に出力する。本実施形態においては、
決定結果BRNCが決定期間後からの次の決定期間まで
の受信スロットRxにおいて、「L」である場合は、送
受信アンテナ52が受信アンテナとして選択され、
「H」である場合は、送受信アンテナ54が受信アンテ
ナとして選択される。また、受信スロットRxから送信
スロットTxまでの期間は、本携帯無線装置50のチャ
ネルに関係ない送受信期間であるアイドルスロットであ
る。
号送信部62は、制御部58からの電源オン信号TxP
oが「H」になることにより電源がオンされる。同時
に、制御部58は、決定結果BRNCが「L」である時
は、論理回路部60からの切換信号SUB1が「L」、
切換信号SUB2が「H」となるように制御信号を論理
回路部60に出力し、決定結果BRNCが「H」である
時は、論理回路部60からの切換信号SUB1が
「H」、切換信号SUB2が「L」となるように制御信
号を論理回路部60に出力する。
からの切換信号SUB1が「L」である場合は、出力ポ
ートANTから送信信号を送受信アンテナ52に出力
し、切換信号SUB1が「H」である場合は、出力ポー
トEXTから送信信号を出力する。そして、アンテナ切
換部64は、論理回路部60からの切換信号SUB1が
「L」、切換信号SUB2が「H」の場合は、外部出力
端子66を選択し(アンテナ切換部64内の実線)、切
換信号SUB1が「H」、切換信号SUB2が「L」の
場合は、送受信アンテナ54を選択する(アンテナ切換
部64内の点線)。
ナ52が選択(切換信号SUB1が「L」)される場合
は、送信信号は出力ポートANTから出力され、送信ア
ンテナとして送受信アンテナ54が選択(切換信号SU
B1が「H」)される場合は、送信信号は出力ポートE
XTから出力され、且つ、アンテナ切換部64は、送受
信アンテナ54に切り換える。
し、送信アンテナ切換動作を確認する。先ず、受信スロ
ットRx1において、空間ダイバシチ56の決定結果B
RNCが「L」であるので、受信アンテナとして送受信
アンテナ52が選択される。そして、アイドルスロット
を経て、送信スロットTx1になると、信号送信部62
は電源オン信号TxPoによって電源オンされる。この
時、論理回路部60からの切換信号SUB1が「L」、
切換信号SUB2が「H」であるので、信号送信部62
は、出力ポートANTから送信信号を送受信アンテナ5
2に出力し、アンテナ切換部64は、外部出力端子66
を選択する。
ダイバシチ56の決定結果BRNCが「H」であるの
で、受信アンテナとして送受信アンテナ54が選択され
る。そして、アイドルスロットを経て、送信スロットT
x2になると、信号送信部62は電源オン信号TxPo
によって電源オンされ、同時に、論理回路部60からの
切換信号SUB1が「L」、切換信号SUB2が「H」
になるので、信号送信部62は、出力ポートEXTから
送信信号を出力し、アンテナ切換部64は、送信アンテ
ナとして送受信アンテナ54を選択する。
ットにおいて空間ダイバシチ56で受信アンテナとして
選択された送受信アンテナが、送信スロットにおいて
も、送信アンテナとして選択されることになる。よっ
て、受信時に受信状態がより良好な送受信アンテナは、
次の送信スロットの送信時においても送信状態が良好で
ある可能性が高いので、送信状態をより良好に保持する
ことができる。また、出力ポートANTと送受信アンテ
ナ52との間には切換部が無いので、出力ポートANT
から送信信号が出力される場合は、接点による伝送ロス
が無い。
第6実施形態について説明する。図14は、第6実施形
態における携帯無線装置の構成を示す構成図である。上
記第5実施形態の携帯無線装置50と異なる点は、アン
テナとして受信のみが可能な受信専用アンテナ53と、
送信のみが可能な送信専用アンテナ55が含まれること
である。そして、受信専用アンテナ53は、送受信アン
テナ52と共に空間ダイバシチ56によって、いずれか
が受信アンテナとして決定される。また、送信専用アン
テナ55と送受信アンテナ52とは、いずれかが送信ア
ンテナに選択される。
の携帯無線装置50と同様である。以下に本実施形態の
機能、及び、動作について説明する。空間ダイバシチ5
6が受信アンテナを決定する為のスロットの決定期間に
おいて、受信アンテナの決定結果BRNCを制御部58
に出力するが、本実施形態においては、決定結果BRN
Cが決定期間後からの次の決定期間までの受信スロット
Rxにおいて、「L」である場合は、送受信アンテナ5
2が受信アンテナとして選択され、「H」である場合
は、受信専用アンテナ53が受信アンテナとして選択さ
れる。
号送信部62は、論理回路部60からの切換信号SUB
1が「L」である場合は、出力ポートANTから送信信
号を送受信アンテナ52に出力し、切換信号SUB1が
「H」である場合は、出力ポートEXTから送信信号を
出力する。また、アンテナ切換部64は、論理回路部6
0からの切換信号SUB1が「L」、切換信号SUB2
が「H」の場合は、外部出力端子66を選択し(アンテ
ナ切換部64内の実線)、切換信号SUB1が「H」、
切換信号SUB2が「L」の場合は、送受信アンテナ5
4を選択する(アンテナ切換部64内の点線)。
て送信アンテナ切換動作を確認する。受信スロットRx
1において、空間ダイバシチ56の決定結果BRNCが
「L」であるので、受信アンテナとして送受信アンテナ
52が選択される。そして、アイドルスロットを経て、
送信スロットTx1になると、信号送信部62は電源オ
ン信号TxPoによって電源オンされる。この時、論理
回路部60からの切換信号SUB1が「L」、切換信号
SUB2が「H」であるので、信号送信部62は、出力
ポートANTから送信信号を送受信アンテナ52に出力
し、アンテナ切換部64は、外部出力端子66を選択す
る。
ダイバシチ56の決定結果BRNCが「H」であるの
で、受信アンテナとして受信専用アンテナ53が選択さ
れる。そして、アイドルスロットを経て、送信スロット
Tx2になると、信号送信部62は電源オン信号TxP
oによって電源オンされ、同時に、論理回路部60から
の切換信号SUB1が「L」、切換信号SUB2が
「H」になるので、信号送信部62は、出力ポートEX
Tから送信信号を出力し、アンテナ切換部64は、送信
アンテナとして送信専用アンテナ55を選択する。
信アンテナ52が受信アンテナとして選択された場合
は、送受信アンテナ52は送信アンテナとしても選択さ
れ、空間ダイバシチ56によって受信専用アンテナ53
が受信アンテナとして選択された場合は、受信専用アン
テナ53に対応する送信専用アンテナ55が送信アンテ
ナとして選択される。即ち、本実施形態においては、受
信スロットにおいて空間ダイバシチ56によって受信ア
ンテナとして選択されたアンテナに対応する送信可能な
アンテナを、送信スロットにおいて、送信アンテナとし
て選択することができる。また、出力ポートANTと送
受信アンテナ52との間には切換部が無いので、出力ポ
ートANTから送信信号が出力される場合は、接点によ
る伝送ロスが無い。
における携帯無線装置の構成を示す構成図である。本実
施形態の携帯無線装置70は、送受信アンテナ72、7
4と、方向性結合器76と、反射波検出器78と、アン
テナ選定部である制御部80と論理回路部82と、切換
送信部である信号送信部84とアンテナ切換部86と、
外部出力端子88のユニットから構成されている。携帯
無線装置30の各ユニットについて説明する。
とに共通に使用可能な送受信アンテナであり、両アンテ
ナは共に図示しない受信部にも接続されている。また、
携帯無線装置70における送受信アンテナ72、74の
アンテナ配置の一例は、第1実施形態で参照した図2の
送受信アンテナ12、14と同様であり、送受信アンテ
ナ34の形状と構成についても、図3の送受信アンテナ
14と同様であるので説明を省略する。
送信部84から出力される送信信号については、ほとん
ど損失させることなく送受信アンテナ72に伝送させる
ことができる。また、方向性結合器76は、送受信アン
テナ72から放射された送信信号の反射波を後段の反射
波検出器78に出力する。例えば、人体の一部、例えば
手等が送受信アンテナ72に接触(或いは近接)する
と、送受信アンテナ72のインピーダンス等が変化する
ことにより、送信信号の放射が所定の電力で行えなくな
ると共に、送信信号に対する反射波が送受信アンテナ7
2から返ってくる、若しくは、反射波の電力や振幅が非
接触時(或いは非近接時)よりも大きくなる。
号(図15実線矢印)とは逆方向に方向性結合器76へ
入力されるので、方向性結合器76により反射波検出器
78へと出力される。また、反射波検出器78は、検出
電圧Vdetが基準電圧Vrefよりも大きい場合は、
反射波検出信号ANTDTを「H」とし、検出電圧Vd
etが基準電圧Vrefよりも小さい場合は、反射波検
出信号ANTDTを「L」として出力する。反射波検出
器78の構成は、第3実施形態の図10に示した反射波
検出器38と同様の構成であるので、説明を省略する。
された反射波検出信号ANTDTが入力されることによ
って、次段の論理回路部82に制御信号を出力する。論
理回路部82は、制御部80からの制御信号が入力され
るとアンテナ切換部86に送信アンテナを選定する為の
切換信号SUB1、SUB2を出力する。論理回路部8
2の内部には、一例として、インバータ82aとアンド
回路82bとで構成されているが、勿論、切換信号SU
B1、SUB2を出力可能であれば他の論理回路で構成
しても良いし、切換信号出力を1つにしてアンテナ切換
部86にアンテナ切換指示できるような構成にしても良
い。また、論理回路部82からの切換信号SUB1は、
後述する信号送信部84にも出力され、送信信号を第1
の出力ポートである出力ポートANT、或いは、第2の
出力ポートである出力ポートEXTから出力するように
切り換える。
オン信号TxPoに基づき送信スロット毎に送信信号を
出力するユニットであり、送信信号は、切換信号SUB
1に基づいて出力ポートANTから送受信アンテナ7
2、或いは、出力ポートEXTからアンテナ切換部86
に出力される。アンテナ切換部86は、論理回路部82
からの切換信号SUB1、SUB2に基づいて、信号送
信部84の出力ポートEXTからの送信信号を送信アン
テナに切り換える切換スイッチである。外部出力端子8
8は、出力ポートEXTからの出力信号をアンテナ切換
部86を介して、図示しない外部機器に接続する為の出
力端子である。以上が携帯無線装置70の構成について
の説明である。
動作について図11を参照して説明する。図11は、携
帯無線装置のタイミングチャートである。タイミングチ
ャートの最上段のスロットは、時分割多元接続方式の送
受信スロットのタイミングを時系列的に示している。
ら、送信信号を送信する送信スロットTxまでの期間
は、本携帯無線装置70のチャネルに関係ない送受信期
間であるアイドルスロットがある。そして、送信スロッ
トTxにおいては、信号送信部84は、制御部80から
の電源オン信号TxPoが「H」になることにより電源
がオンされる。
NTDTが「L」である時は、論理回路部82からの切
換信号SUB1が「L」、切換信号SUB2が「H」と
なるように制御信号を論理回路部82に出力し、反射波
検出信号ANTDTが「H」である時は、論理回路部8
2からの切換信号SUB1が「H」、切換信号SUB2
が「L」となるように制御信号を論理回路部82に出力
する。
からの切換信号SUB1が「L」である場合は、出力ポ
ートANTから送信信号を送受信アンテナ72に出力
し、切換信号SUB1が「H」である場合は、出力ポー
トEXTから送信信号を出力する。そして、アンテナ切
換部86は、論理回路部82からの切換信号SUB1が
「L」、切換信号SUB2が「H」の場合は、外部出力
端子88を選択し(アンテナ切換部86内の実線)、切
換信号SUB1が「H」、切換信号SUB2が「L」の
場合は、送受信アンテナ74を選択する(アンテナ切換
部86内の点線)。
ナ72が選択(切換信号SUB1が「L」)される場合
は、送信信号は出力ポートANTから出力され、送信ア
ンテナとして送受信アンテナ74が選択(切換信号SU
B1が「H」)される場合は、送信信号は出力ポートE
XTから出力され、且つ、アンテナ切換部86は、送受
信アンテナ74に切り換える。
し、送信アンテナ切換動作を確認する。受信スロットR
x1、アイドルスロットを経て、送信スロットTx1に
なると、信号送信部84は電源オン信号TxPoによっ
て電源がオンされ、出力ポートANTから送信信号が送
受信アンテナ72に出力される。この時、反射波検出器
78の反射波検出信号ANTDTは「L」、即ち、送受
信アンテナ72における反射波の検出電圧Vdetが基
準電圧Vrefよりも小さいので、制御部80からの制
御信号によって、論理回路部82からの切換信号SUB
1が「L」、切換信号SUB2が「H」となり、アンテ
ナ切換部86は、外部出力端子88を選択し、送受信ア
ンテナ72が送信アンテナとして選択される。
波検出信号ANTDTは「L」になり、アイドルスロッ
トを経て、送信スロットTx2になると、信号送信部8
4は電源オン信号TxPoによって電源オンされ、出力
ポートANTから送信信号が送受信アンテナ72に出力
される。この時、反射波検出器78の反射波検出信号A
NTDTは「H」、即ち、送受信アンテナ72における
反射波の検出電圧Vdetが基準電圧Vrefよりも大
きいので、制御部80からの制御信号によって、論理回
路部82からの切換信号SUB1が「H」、切換信号S
UB2が「L」となり、信号送信部84からの送信信号
の出力が出力ポートEXTから出力される。そして、ア
ンテナ切換部86は、送信アンテナとして送受信アンテ
ナ74を選択する。
波が方向性結合器76によって反射波検出器78に出力
され、反射波検出器78によって検出電圧Vdetが基
準電圧Vrefよりも小さい場合は、送受信アンテナ7
2は送信アンテナとして選択され、検出電圧Vdetが
基準電圧Vrefよりも大きい場合は、送受信アンテナ
74が送信アンテナとして選択される。即ち、本実施形
態においては、反射波が所定値よりも小さい場合は、送
受信アンテナ72を送信アンテナとし、反射波が所定値
よりも大きい場合は、人体の一部、例えば手等が送受信
アンテナ72に接触(或いは近接)したと判断して、送
受信アンテナ72でなく送受信アンテナ74を送信アン
テナとして選択するので、送信アンテナ利得の高いアン
テナを送信アンテナとすることができる。また、出力ポ
ートANTと送受信アンテナ72との間には切換部が無
いので、出力ポートANTから送信信号が出力される場
合は、接点による伝送ロスが無い。
が送受信アンテナ74に切り換えられた後も、送信スロ
ット開始毎に送受信アンテナ72から送信信号を出力
し、送受信アンテナ72における反射波のレベルを検出
してから、送信アンテナを切り換えるようにすれば、送
受信アンテナ72での反射波を切換基準として送信アン
テナの切換が可能である。また、本実施形態では、送受
信アンテナ72にのみ方向性結合器が接続されている
が、送受信アンテナ74にも方向性結合器を接続して
(勿論、反射波検出器も接続する)、両方の方向性結合
器による反射波の出力を比較し、或いは、各々の反射波
を各々の基準電圧と比較することによって、総合的に送
信アンテナの切換の判断を行っても良い。
における携帯無線装置の構成を示す構成図である。上記
第7実施形態の携帯無線装置70と異なる点は、アンテ
ナとして受信のみが可能な受信専用アンテナ73と、送
信のみが可能な送信専用アンテナ75が含まれることで
ある。受信専用アンテナ73は、受信回路に接続されて
いる。また、送信専用アンテナ75と送受信アンテナ7
2とは、いずれかが送信アンテナに選択される。
の携帯無線装置70と同様である。以下に本実施形態の
機能、及び、動作について説明する。
4は、論理回路部60からの切換信号SUB1が「L」
である場合は、出力ポートANTから送信信号を送受信
アンテナ72に出力し、切換信号SUB1が「H」であ
る場合は、出力ポートEXTから送信信号を出力する。
また、アンテナ切換部86は、論理回路部82からの切
換信号SUB1が「L」、切換信号SUB2が「H」の
場合は、外部出力端子88を選択し(アンテナ切換部8
6内の実線)、切換信号SUB1が「H」、切換信号S
UB2が「L」の場合は、送信専用アンテナ75を選択
する(アンテナ切換部64内の点線)。
して送信アンテナ切換動作を確認する。受信スロットR
x1、アイドルスロットを経て、送信スロットTx1に
なると、信号送信部84は電源オン信号TxPoによっ
て電源がオンされ、出力ポートANTから送信信号が送
受信アンテナ72に出力される。この時、反射波検出器
78の反射波検出信号ANTDTは「L」、即ち、送受
信アンテナ72における反射波の検出電圧Vdetが基
準電圧Vrefよりも小さいので、制御部80からの制
御信号によって、論理回路部82からの切換信号SUB
1が「L」、切換信号SUB2が「H」となり、アンテ
ナ切換部86は、外部出力端子88を選択し、送受信ア
ンテナ72が送信アンテナとして選択される。
波検出信号ANTDTは「L」になり、アイドルスロッ
トを経て、送信スロットTx2になると、信号送信部8
4は電源オン信号TxPoによって電源オンされ、出力
ポートANTから送信信号が送受信アンテナ72に出力
される。この時、反射波検出器78の反射波検出信号A
NTDTは「H」、即ち、送受信アンテナ72における
反射波の検出電圧Vdetが基準電圧Vrefよりも大
きいので、制御部80からの制御信号によって、論理回
路部82からの切換信号SUB1が「H」、切換信号S
UB2が「L」となり、信号送信部84からの送信信号
の出力が出力ポートEXTから出力される。そして、ア
ンテナ切換部86は、送信アンテナとして送信専用アン
テナ75を選択する。
波が方向性結合器76によって反射波検出器78に出力
され、反射波検出器78によって検出電圧Vdetが基
準電圧Vrefよりも小さい場合は、送受信アンテナ7
2は送信アンテナとして選択され、検出電圧Vdetが
基準電圧Vrefよりも大きい場合は、送信専用アンテ
ナ75が送信アンテナとして選択される。即ち、本実施
形態においては、反射波が所定値よりも小さい場合は、
送受信アンテナ72を送信アンテナとし、反射波が所定
値よりも大きい場合は、人体の一部、例えば手等が送受
信アンテナ72に接触(或いは近接)したと判断して、
送受信アンテナ72でなく送信専用アンテナ75を送信
アンテナとして選択するので、送信アンテナ利得の高い
アンテナを送信アンテナとすることができる。また、出
力ポートANTと送受信アンテナ72との間には切換部
が無いので、出力ポートANTから送信信号が出力され
る場合は、接点による伝送ロスが無い。
ナを切り換えて送信信号を出力することができるので、
送信アンテナが1つの時よりも、送信状態をより良好に
保持することができる。また、送信アンテナ切換が送信
スロット毎に可能なので、送信アンテナの切換が速く行
える。
図である。
(a)は第1の形態の携帯無線装置のアンテナ配置図、
図2(b)は、第2の形態の携帯無線装置のアンテナ配
置図である。
(a)は、送受信アンテナの正面図、図3(b)は送受
信アンテナの側面図、図3(c)は、給電箇所の拡大正
面図、図3(d)は、給電箇所の拡大側面図、図3
(e)は、給電箇所のA断面要部を示す断面図である。
状態別の送信アンテナ利得改善率を示した表である。
図6(a)は、把持状態−1を示す説明図、図6(b)
は、把持状態−2を示す説明図、図6(c)は、把持状
態−3を示す説明図、図6(d)は、把持状態−4を示
す説明図、図6(e)は、把持状態−5を示す説明図、
図6(f)は、把持状態−6を示す説明図である。
状態別の送信アンテナ利得改善率を示した表である。
図である。
図である。
示す構成図である。
示す構成図である。
示す構成図である。
示す構成図である。
示す構成図である。
り、図17(a)は、正面図、図17(b)は、側面図
である。
Claims (11)
- 【請求項1】 複数のアンテナを有する時分割多元接続
方式の携帯無線装置において、 前記複数のアンテナの中から送信に用いる送信アンテナ
を送信スロット毎に選定するアンテナ選定部と、 前記アンテナ選定部の選定結果に基づいて、前記送信ス
ロット毎に前記送信アンテナを切り換えて前記送信アン
テナに送信信号を出力する切換送信部とを備えたことを
特徴とする携帯無線装置。 - 【請求項2】 前記アンテナは、送受信が可能な送受信
アンテナであり、 前記アンテナ選定部は、受信時に空間ダイバシチによっ
て決定された受信アンテナを前記送信アンテナとして選
定することを特徴とする請求項1記載の携帯無線装置。 - 【請求項3】 前記アンテナは、送受信が可能な送受信
アンテナと受信のみが可能な受信専用アンテナと送信の
みが可能な送信専用アンテナとを含んでおり、 前記アンテナ選定部は、受信時に空間ダイバシチによっ
て決定された受信アンテナが前記受信専用アンテナであ
った場合には、前記受信専用アンテナに対応した他の送
信可能なアンテナを前記送信アンテナとして選定するこ
とを特徴とする請求項1記載の携帯無線装置。 - 【請求項4】 前記アンテナは、送受信が可能な送受信
アンテナであり、 前記アンテナ選定部は、前記複数のアンテナのうち少な
くとも1つのアンテナにおける送信信号の反射波を方向
性結合器によって検出し、検出された前記反射波の大き
さに応じて前記送信アンテナを選定することを特徴とす
る請求項1記載の携帯無線装置。 - 【請求項5】 前記アンテナは、送受信が可能な送受信
アンテナと受信のみが可能な受信専用アンテナと送信の
みが可能な送信専用アンテナとを含んでおり、 前記アンテナ選定部は、前記複数のアンテナのうち送信
に使用される少なくとも1つのアンテナにおける送信信
号の反射波を方向性結合器によって検出し、検出された
前記反射波の大きさに応じて前記送信アンテナを選定す
ることを特徴とする請求項1記載の携帯無線装置。 - 【請求項6】 前記切換送信部は、信号送信部とアンテ
ナ切換部とを有し、 前記信号送信部は、前記送信信号を前記アンテナ切換部
に出力し、 前記アンテナ切換部は、前記アンテナ選定部の前記選定
結果に基づいて前記信号送信部からの前記送信信号を前
記送信アンテナに切り換えることを特徴とする請求項1
〜5のいずれか1項記載の携帯無線装置。 - 【請求項7】 前記切換送信部は、信号送信部とアンテ
ナ切換部とを有し、 前記信号送信部は、前記送信信号を出力する複数の出力
ポートを持ち、前記複数の出力ポートのうち少なくとも
1つの前記出力ポートである第1出力ポートを送信可能
な前記アンテナに直接接続し、その他の前記出力ポート
のうち少なくとも1つの前記出力ポートである第2出力
ポートを前記アンテナ切換部に接続し、 前記アンテナ選定部の前記選定結果が前記第1出力ポー
トに直接接続された前記アンテナである場合は、前記第
1出力ポートから前記送信信号を出力し、 前記アンテナ選定部の前記選定結果が前記前記アンテナ
切換部を切り換えることによって前記第2出力ポートと
接続可能である前記アンテナである場合は、前記第2出
力ポートから前記送信信号を出力し、且つ、前記アンテ
ナ切換部は、前記アンテナ選定部によって選定された前
記送信アンテナに切り換えることを特徴とする請求項1
〜5のいずれか1項記載の携帯無線装置。 - 【請求項8】 前記複数のアンテナは、前記携帯無線装
置に収納可能に備えられた送受信アンテナであるホイッ
プアンテナと、前記携帯無線装置の筐体内に内蔵された
送受信アンテナであるモノポールアンテナとを含むこと
を特徴とする請求項1〜7のいずれか1項記載の携帯無
線装置。 - 【請求項9】 複数のアンテナを有する携帯無線装置に
おいて、 前記複数のアンテナの中から送信に用いる送信アンテナ
を選定するアンテナ選定部と、 前記アンテナ選定部の選定結果に基づいて、前記送信ア
ンテナを切り換えて前記送信アンテナに送信信号を出力
する切換送信部とを有し、 前記複数のアンテナは、前記携帯無線装置に収納可能に
備えられた送受信アンテナであるホイップアンテナと、
前記携帯無線装置の筐体内に内蔵された送受信アンテナ
であるモノポールアンテナとを含むことを特徴とする携
帯無線装置。 - 【請求項10】 前記モノポールアンテナは、アンテナ
形状が1つの屈曲部を有した略L字形状であり、前記屈
曲部は、前記ホイップアンテナから離れた箇所に位置し
ていることを特徴とする請求項8、又は、請求項9項記
載の携帯無線装置。 - 【請求項11】 前記携帯無線装置は、ヒンジ部を介し
て折り畳み可能な2つの筐体からなり、 前記ホイップアンテナと前記モノポールアンテナは、互
いに別の前記筐体に備わっていることを特徴とする請求
項8〜10のいずれか1項記載の携帯無線装置。
Priority Applications (4)
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JP2000382466A JP2002185372A (ja) | 2000-12-15 | 2000-12-15 | アンテナ切換機能を有する携帯無線装置 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
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