JP2002184354A - 蛍光ランプ - Google Patents

蛍光ランプ

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JP2002184354A
JP2002184354A JP2000379766A JP2000379766A JP2002184354A JP 2002184354 A JP2002184354 A JP 2002184354A JP 2000379766 A JP2000379766 A JP 2000379766A JP 2000379766 A JP2000379766 A JP 2000379766A JP 2002184354 A JP2002184354 A JP 2002184354A
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JP
Japan
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fluorescent lamp
mercury
glass
light
container
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JP2000379766A
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English (en)
Inventor
Susumu Sakano
晋 坂野
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光束低下・水銀消費量増大の要因となるランプ
製作中に放出される水分を抑制でき、特性を改善した蛍
光ランプを提供する。 【解決手段】ガラスなどの透光性容器材料の500℃で
の水分放出特性を、水分量≦毎分0.5μL/gの範囲
とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラスなどの透光
性容器、透光性容器の内面に形成された蛍光体などの紫
外光を可視光に変化する材料を主体とする膜、放電を行
うための二つの電極、適当な分圧を有するアルゴンなど
の放電に適した封入ガス、および水銀とを有する蛍光ラ
ンプに関する。
【0002】
【従来の技術】ランプに使用される透光性容器の代表と
してガラスがある。これはランプの組立部品に合わせ
て、本体バルブ・フレア部・排気管部に大別される。従
来、バルブ用ガラスとしては、ソーダライムガラスや酸
化鉛を含む鉛ガラスが用いられ、フレア部には鉛ガラス
が用いられてきた。しかし最近では、環境保護の観点か
ら鉛ガラスを代替するガラスの開発がなされてきてい
る。
【0003】特開平6−206737、特開平9−12
332、特開平6−92677などには、酸化鉛を含ま
ず、毒性成分を除いたもの、失透の原因となるBaOを
除いたもの、耐ソーラリゼーション性・紫外線吸収性を
付加したものが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
のガラスは鉛を含まないガラスを提供するものであった
が、蛍光ランプの光束維持率をあげることを目的とした
設計とはなっていなかった。また、特開2000−20
3873ではN2O,K2OおよびLiO2の組成を規定
したガラスの使用により水銀消費が抑えられることが開
示されているが、この組成は他の成分(SiO2など)
の組成が異なるガラスでは意味をなさず、また水銀消費
が直接原因するのはN2O,K2OおよびLiO2ではな
いため、組成に基づく効果を直接論説した構成ではな
い。
【0005】水銀消費の直接の原因としては、水銀と水
分との反応に起因する所が大きい。水銀と水分との反応
は、より詳細には次のように説明される。すなわちガラ
スなどの透光性容器に物理吸着あるいは化学吸着してい
る水分が、蛍光ランプの放電中に封入ガスによるイオン
衝撃やプラズマによる発熱により活性化され、同じく紫
外線発生に寄与する励起された水銀原子と反応すること
により、褐色の酸化水銀を形成する。これが水銀消費量
増大および寿命働程中の光束維持率低下を招く。
【0006】本発明は、水銀消費を抑える主原因、つま
り透光性容器の含水量を直接規定するものであり、これ
により水銀消費を抑え、寿命働程中の光束維持率を向上
させる蛍光ランプを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の蛍光ランプは、ガラスなどの透光性容器、
透光性容器の内面に形成された蛍光体などの紫外光を可
視光に変化する材料を主体とする膜、放電を行うための
二つの電極、適当な分圧を有するアルゴンなどの放電に
適した封入ガス、および水銀とを有する蛍光ランプにお
いて、上記透光性容器の材料を500℃以上で加熱した
時の水分放出量が透光性容器の材料の質量当りで、水分
量≦毎分0.5μL/gの範囲にあることを特徴とす
る。
【0008】500℃の特性で規定した理由は、現行の
蛍光ランプの排気工程中に放出される水分がランプ特性
に与える影響が大きいことから、上記工程中の温度域に
おける水分放出特性を特定したことによるものである。
【0009】このような性質をもつ透光性容器を用いれ
ば、水銀と水分との反応に起因する水銀消費を抑制する
ことができる。したがって、本発明の蛍光ランプは、透
光性容器、蛍光体膜、電極、封入ガスなどがいずれの形
状、いずれの種類であっても構わない。例えば、透光性
容器の内面に形成された蛍光体などの紫外光を可視光に
変化する材料を主体とする膜のほかに、透光性容器の内
面に形成された導電性薄膜あるいは蛍光体劣化を防止す
る目的で透光性容器の内面に形成された微粒子酸化物か
らなる膜が設けられてもよい。さらには電球形蛍光ラン
プのように、蛍光ランプバルブと点灯に必要な安定器と
を一体化した構成でもよい。ただし本発明は水銀消費の
抑制を制御する目的であるので、水銀を封入したランプ
に限る。
【0010】
【発明の実施の形態】ランプバルブ内での水銀と水分と
の反応を抑制するためには、ガラスなどの透光性容器に
物理吸着あるいは化学吸着している水分を少なく抑える
ことが効果的である。特に、現行の蛍光ランプの製造工
程の中でも、ステムおよび本体バルブの融着工程や、希
ガス・水銀封入を含む排気工程において、バルブ内壁か
ら放出される水分が蛍光ランプの特性に大きく影響を及
ぼす。これらの工程で使用される温度域、特に500℃
前後での水分放出特性が、ランプの光束維持率に大きく
影響する。それゆえ、500℃での水分放出特性を規定
することで、水銀消費に伴う光束低下およびランプ寿命
を容易に制御できる。
【0011】本発明では透光性容器の材料特性を規定す
るものであるが、透光性容器とはステム部も含む。本発
明の実施例を以下に述べるが、同様の効果は他の種類の
蛍光ランプでも認められることは無論である。
【0012】本発明用の透光性容器の材料として、Si
2,BaO,NaO2,K2O,SrO,Al23を含
むガラスを用いて、蛍光ランプ(FPL27EX−N)
を作製した。本実施例で用いたガラスの100〜800
℃の範囲での水分放出特性は図1のように、いずれの温
度においても水分発生がほぼ皆無であった。
【0013】これに対して、比較例としてSiO2,N
aO2,K2O,Al23,PbOを含むガラスを用い
て、蛍光ランプ(FPL27EX−N)を作製した。上
記比較例のガラスの100〜800℃の範囲での水分放
出特性は図2のようであり、500℃での水分量は、1
μL/分を超えている。
【0014】表1に上記本実施例および比較例の蛍光ラ
ンプの光束維持率特性を示す。表1に示すように、10
00時間の点灯での光束維持率が、本発明の実施例では
比較例に比して約3%高い結果が得られた。また、維持
率の高低は水銀消費量の差異に対応している。
【0015】
【表1】
【0016】以上の実施例から、上記本発明の実施例と
比較例における光束維持率および水銀消費量の差異は、
もっぱら点灯によるガラス管からの水分発生量の差異に
依存すると考えることができる。したがって、特に封止
工程での温度域における水分発生量を、従来使用されて
きたガラス管に比して望ましくはその3分の1程度、す
なわち水分量≦毎分0.5μL/gの範囲のガラス管を
用いると、光束維持率の改善に顕著な効果が得られる。
【0017】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の透光性容
器材料を用いれば、点灯中の水銀消費が抑制される結
果、初光束および光束維持率特性が向上させられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の透光性容器の100〜800℃の範囲
での水分放出特性を示す図。
【図2】比較例の透光性容器の100〜800℃の範囲
での水分放出特性を示す図。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガラスなどの透光性容器、透光性容器の内
    面に形成された蛍光体などの紫外光を可視光に変化する
    材料を主体とする膜、放電を行うための二つの電極、適
    当な分圧を有するアルゴンなどの放電に適した封入ガス
    および少量の水銀を有する蛍光ランプにおいて、上記透
    光性容器の材料を500℃以上で加熱した時の水分放出
    量が透光性容器の材料の質量当りで、水分量≦毎分0.
    5μL/gの範囲としたことを特徴とする蛍光ランプ。
JP2000379766A 2000-12-08 2000-12-08 蛍光ランプ Pending JP2002184354A (ja)

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