JP2002178283A - 自律ロボット - Google Patents

自律ロボット

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JP2002178283A
JP2002178283A JP2000377403A JP2000377403A JP2002178283A JP 2002178283 A JP2002178283 A JP 2002178283A JP 2000377403 A JP2000377403 A JP 2000377403A JP 2000377403 A JP2000377403 A JP 2000377403A JP 2002178283 A JP2002178283 A JP 2002178283A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数のロボットが協調して、目的の行動を起
こすことができる自律ロボットを提供する。 【解決手段】 無線通信を介して他の自律ロボットとの
間で情報の授受を行う無線通信部と、自己の周辺環境を
検出する周辺環境検出センサと、周辺環境検出センサか
ら得られる検出データに基づいて、自己の周辺環境を認
識して周辺環境情報を得る周辺環境認識部と、外部から
自己に対して予め指示された行動を実行するために、自
己の行動計画を策定する際において、自己の周辺環境認
識部において得られた周辺環境の情報と、前記無線通信
部を介して取得した他の自律ロボットが取得した周辺環
境情報とに基づいて、自己の行動計画を策定して自己の
行動を制御する行動計画策定部とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のロボットが
協調して、目的の行動を起こす自律ロボットに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来か
ら2台のビデオカメラを備えたステレオカメラ等をセン
サとして、周辺環境の状況を把握し、自律で動作するロ
ボットがある。通常自律ロボットにおいては、予め指定
された作業を行うために、自己に備えられたセンサによ
って得られた情報を解析し、自己が行うべき動作を決定
して、行動を起こす制御が実行されている。
【0003】ところで、従来の自律ロボットを2台使用
して、協調作業を行わせようとする場合、外部から2台
のロボットに対して行動指示を与える必要がある。しか
しながら、従来の自律ロボットは自己に備えられたセン
サによって周辺環境を把握し、行動の制御を行うため
に、周辺環境の把握をすることができなくなるような行
動指示を出すことはできず行動指示の内容に制限を設け
なければならないという問題がある。例えば、自己の前
景をカメラで撮像し、画像処理を施した結果に基づい
て、移動経路を決定する2台の自律ロボットを縦列状態
にして荷物を運ぶような場合、後続の自律ロボットは先
行する自律ロボットと荷物によって、前景を撮像するこ
とが困難になるため、正確な移動経路決定を行うことが
できなくなる。そのため、2台の自律ロボットが横に並
んで荷物を運ぶように行動指示を出さなければならな
い。これは結果的に、運搬経路が狭く横に並んで運搬す
ることができない場合などは、荷物の運搬ができないこ
とになる。
【0004】一方、前述した問題点を解決する為に、死
角となる部分の周辺環境を把握することができるよう
に、新たにセンサを設けることが一般的であるが、同一
の自律ロボットを用いて、あらゆる作業ができるように
するためには、多数のセンサを設けなければならないと
ともに、多数のセンサによって得られた情報を高速で処
理するのは困難であり、コストも増大するという問題も
ある。また、センサをロボットが行動する場所の構造物
等に設置して、全てのロボットを監視し、各ロボットを
制御する方法もあるが、死角を発生させないためには、
多数のセンサを設置しなければならないため、設置コス
トが増大するという問題がある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たもので、他の自律ロボットが取得した情報を共有する
ことによって、複数のロボットが協調して、目的の行動
を起こすことができる自律ロボットを提供することを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、複数のロボットが協調して行動を起こす自律ロボッ
トであって、前記自律ロボットは、無線通信を介して他
の自律ロボットとの間で情報の授受を行う無線通信部
と、自己の周辺環境を検出する周辺環境検出センサと、
前記周辺環境検出センサから得られる検出データに基づ
いて、自己の周辺環境を認識して周辺環境情報を得る周
辺環境認識部と、外部から自己に対して予め指示された
行動を実行するために、自己の行動計画を策定する際に
おいて、自己の周辺環境認識部において得られた周辺環
境の情報と、前記無線通信部を介して取得した他の自律
ロボットが取得した周辺環境情報とに基づいて、自己の
行動計画を策定して自己の行動を制御する行動計画策定
部とを備えたことを特徴とする。
【0007】請求項2に記載の発明は、前記自律ロボッ
トは、前記周辺環境認識部おいて得られた周辺環境情報
と自己の移動量に基づいて、自己の存在位置を推定する
自己位置推定部をさらに備え、前記行動計画策定部は、
前記無線通信部を介して、自己の存在位置と行動計画を
他の自律ロボットに対して通知するとともに、他の自律
ロボットから通知される他の自律ロボットの存在位置と
行動計画を参照して、自己の行動を制御することを特徴
とする。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載の自律ロボットを同時に複数制御する集中制御
装置であって、前記集中制御装置は、無線通信を介して
前記自律ロボットとの間で情報の授受を行う無線通信部
と、前記無線通信部を介して、前記自律ロボットより通
知される位置と行動計画とから行うべき行動を決定し、
前記自律ロボットのそれぞれに対して行動指示を発する
集中制御部とを備えたことを特徴する。
【0009】請求項4に記載の発明は、複数の自律ロボ
ットが協調して行動する場合における自律ロボットの行
動計画策定方法であって、前記行動計画策定方法は、自
己の周辺環境を検出する周辺環境検出センサから得られ
る検出データに基づいて、自己の周辺環境を認識して周
辺環境情報を得る周辺環境認識過程と、外部から自己に
対して予め指示された行動を実行するために、自己の行
動計画を策定する際において、自己の周辺環境認識過程
において得られた周辺環境の情報と、無線通信を介して
取得した他の自律ロボットが取得した周辺環境情報とに
基づいて自己の行動計画を策定する行動計画策定過程と
を有することを特徴とする。
【0010】請求項5に記載の発明は、前記自律ロボッ
トの行動計画策定方法は、前記周辺環境認識過程おいて
得られた周辺環境情報と自己の移動量に基づいて、自己
の存在位置を推定する自己位置推定過程をさらに有し、
前記行動計画策定過程は、無線通信を介して、自己の存
在位置と行動計画を他の自律ロボットに対して通知する
とともに、他の自律ロボットから通知される他の自律ロ
ボットの存在位置と行動計画を参照して、自己の行動を
制御することを特徴とする。
【0011】請求項6に記載の発明は、複数の自律ロボ
ットを同時に制御する自律ロボットの集中制御方法であ
って、前記集中制御方法は、無線通信を介して前記自律
ロボットのそれぞれから通知される存在位置と行動計画
を受信する過程と、前記存在位置と行動計画とから自律
ロボットが行うべき行動を存在する自律ロボット毎に決
定する過程と、無線通信を介して、前記自律ロボットが
行うべき行動を前記自律ロボットのそれぞれに対して送
信する過程とを有することを特徴する。
【0012】請求項7に記載の発明は、複数の自律ロボ
ットが協調して行動する場合における自律ロボットの行
動計画策定プログラムを記録したコンピュータ読み取り
可能な記録媒体であって、前記行動計画策定プログラム
は、自己の周辺環境を検出する周辺環境検出センサから
得られる検出データに基づいて、自己の周辺環境を認識
して周辺環境情報を得る周辺環境認識処理と、外部から
自己に対して予め指示された行動を実行するために、自
己の行動計画を策定する際において、自己の周辺環境認
識処理において得られた周辺環境の情報と、無線通信を
介して取得した他の自律ロボットが取得した周辺環境情
報とに基づいて自己の行動計画を策定する行動計画策定
処理とをコンピュータに行わせることを特徴とする。
【0013】請求項8に記載の発明は、前記自律ロボッ
トの行動計画策定プログラムは、前記周辺環境認識処理
おいて得られた周辺環境情報と自己の移動量に基づい
て、自己の存在位置を推定する自己位置推定処理をさら
にコンピュータに行わせ、前記行動計画策定処理は、無
線通信を介して、自己の存在位置と行動計画を他の自律
ロボットに対して通知するとともに、他の自律ロボット
から通知される他の自律ロボットの存在位置と行動計画
を参照して、自己の行動を制御することを特徴とする。
【0014】請求項9に記載の発明は、複数の自律ロボ
ットを同時に制御する自律ロボットの集中制御プログラ
ムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であ
って、前記集中制御プログラムは、無線通信を介して前
記自律ロボットのそれぞれから通知される存在位置と行
動計画を受信する処理と、前記存在位置と行動計画とか
ら自律ロボットが行うべき行動を存在する自律ロボット
毎に決定する処理と、無線通信を介して、前記自律ロボ
ットが行うべき行動を前記自律ロボットのそれぞれに対
して送信する処理とをコンピュータに行わせることを特
徴する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態による
自律ロボットを図面を参照して説明する。図1は同実施
形態の構成を示すブロック図である。この図において、
符号1は、自律型の2足歩行ロボット(以下、単にロボ
ットと称する)である。符号2は、ロボット1が歩行す
る床面を認識するために、ロボット1の腰の高さに取り
付けられた距離測定センサである。この距離測定センサ
2は、スリット光を発して、CCDカメラによって物体
の表面におけるこのスリット光の反射光を撮像し、スリ
ット光を発した方向、光源の位置、及びCCDカメラの
位置から、自己と物体との間の距離を測定する光切断法
を用いたセンサである。符号3は、物体と自己位置を認
識するために、ロボット1の頭部に取り付けられた画像
センサである。この画像センサ3は、2台のCCDカメ
ラを使用したステレオカメラであり、2つの画像から距
離画像を生成するものである。
【0016】符号21は、複数のロボット1の行動を制
御する集中制御部である。符号22は、集中制御部21
に接続され、無線通信によって通信を行う無線通信部で
ある。符号41は、無線通信によって通信を行うため
に、ロボット1に取り付けられたアンテナである。符号
42は、無線通信部22に取り付けられたアンテナであ
り、アンテナ41との間で電波の授受を行う。
【0017】図1においては、3台のロボット1を図示
したが、4台以上であってもよく、また、ロボット1の
台数に応じて、集中制御部21の台数を増設し、複数の
集中制御部21間を無線通信によって連携させるように
してもよい。
【0018】次に、図2を参照して、図1に示すロボッ
ト1の詳細な構成を説明する。図2は、図1に示すロボ
ット1の構成を示すブロック図である。この図におい
て、符号2、3は、それぞれ前述した距離測定センサ、
画像センサである。符号41は前述したアンテナであ
る。符号5は、画像センサ3の出力に基づいて、視野内
の物体を認識する物体認識部である。符号6は、距離測
定センサ2の出力に基づいて床面を認識する床面認識部
である。符号7は、物体認識部5及び床面認識部6から
なる周辺環境認識部である。符号8は、周辺環境認識部
7の出力に基づいてロボット1の行動計画を策定する行
動計画策定部である。符号9は、行動計画策定部8によ
って策定された行動計画に基づいて、ロボット1の脚を
制御する脚制御部である。符号10は、脚制御部9から
出力される制御信号に基づいてモータを回転して脚を駆
動する脚駆動部であり、脚を駆動した量は行動計画策定
部8へ通知される。
【0019】符号11は、行動計画策定部8によって策
定された行動計画に基づいて、ロボット1の腕を制御す
る腕制御部である。符号12は、腕制御部11から出力
される制御信号に基づいて、モータを回転して腕を駆動
する腕駆動部であり、腕を駆動した量は行動計画策定部
8へ通知される。符号13は、脚駆動部10によって脚
を駆動した量(ロボット1の移動量に相当する)、床面
認識部6の出力、及び地図情報記憶部16に記憶されて
いる地図情報を参照して自己の現在位置を推定する自己
位置推定部であり、推定した結果は行動計画策定部8へ
出力される。地図情報記憶部16には、外部から指定さ
れたロボット1の行動可能な範囲の地図情報が記憶され
る。符号14は、他のロボット1または集中制御部21
との間において、無線通信を使用して通信を行う無線通
信部である。符号15は、無線通信部14を介して、情
報の送受信を行う送受信部である。
【0020】次に、図3を参照して、図2に示すロボッ
ト1の動作を説明する。図3は、図2に示すロボット1
の動作を示すフローチャートである。まず、送受信部1
5は、無線通信部14を介して、自己に対する行動指示
を受信する(ステップS1)。この行動指示には、行動
を起こす場所に関する情報が地図情報として含まれる。
そして、受信した行動指示を行動計画策定部8へ通知す
るとともに、地図情報を地図情報記憶部16へ記憶す
る。ここで指示される行動とは、例えば、「ここにある
机を○○まで運搬せよ」、「全てのロボットによって、
サッカーを行え」、「全てのロボットが縦列で行進せ
よ」等である。この行動指示は、複数のロボット1のう
ちいずれかの1台、または、全てのロボット1に対し
て、集中制御部21から送信される。ここでは、「ここ
にある机を○○まで運搬せよ」と特定の1台に対して行
動指示が出されたものとして説明する。
【0021】次に、行動計画策定部8は、周辺環境認識
部7に対して、周辺環境の認識を指示する。これを受け
て、距離センサ2は、床面に対してスリット光を照射
し、その反射光をCCDカメラによって撮像する。この
撮像動作は、一定時間間隔で繰り返し行われ、撮像され
た画像は床面認識部6へ出力される。また、同時に画像
センサ3は、ロボット1の前景を2台のCCDカメラに
よって撮像し、それぞれの画像を物体認識部5へ出力す
る。このとき、距離測定センサ2と画像センサ3の出力
タイミングは同期が取られている。
【0022】次に、床面認識部6は、反射光を撮像した
画像に対して、光切断法の原理を用いて床面までの距離
を測定して、ロボット1の前方の床面を認識する。一
方、物体認識部5は、撮像された2つの画像から距離画
像を生成し、床面認識部6における床面認識結果と生成
した距離画像に基づいて、物体の認識を行う。ここで、
認識された床面と物体の情報は行動計画策定部8へ出力
される。
【0023】次に、行動計画策定部8は、物体認識部5
及び床面認識部6において認識された床面と物体の情報
に基づいて、自己の周辺環境を把握する(ステップS
2)。行動計画策定部8は、「机を運ぶこと」が指示さ
れているため、ここでは、物体認識部5によって認識さ
れた机の形状や大きさを把握するとともに、その机が床
面に対してどのように置かれているか等を把握する。そ
して行動計画策定部8は、周辺環境の状況を把握した結
果を受けて、自己の行動計画を策定する(ステップS
3)。ここでいう行動計画とは、机を運搬するために、
認識された床面と物体の情報に基づいて、机をどのよう
に運搬するのか、また、運搬する場合にどのような経路
で移動するのか等の行動を予め決めることである。ま
た、行動計画には、決定した行動を起こすために、自己
の腕や脚を具体的にどのように動作させるかも同時に決
定する。
【0024】次に、行動計画策定部8は、行動指示を達
成するための行動計画が策定できた否かを判断する(ス
テップS4)。ここで、行動計画が策定できなかった場
合とは、例えば、運搬しようとする机が大きすぎて1台
のロボットの腕では運搬が不可能であることが判明した
場合や周辺環境の把握をするのに認識情報が不足してい
ると判断された場合等である。行動計画策定部8は、行
動計画が策定できなかった場合、他のロボット1に対し
て行動依頼を送信する(ステップS5)。そして、行動
計画策定部8は、他のロボット1が送信した行動依頼に
対する回答を取得する(ステップS6)。
【0025】ここで、図4を参照して、送信される行動
依頼と行動依頼に対する回答の詳細について説明する。
図4は、無線通信部14を介して他のロボット1に対し
て送信される行動依頼または回答のデータフォーマット
を示す説明図である。図4において、(a)は、行動依
頼または回答の全体のフォーマット示している。図4
(a)に示すように、行動依頼または回答は、「同期・
通信制御」、「送信元ID」、「送信先ID」、及び
「情報」とから構成されている。ここで、「同期・通信
制御」とは、通常無線通信を行う場合に必要な情報であ
る。「送信元ID」とは、送信しようとするロボット1
に対して一意に付与された識別番号である。「送信先I
D」とは、この行動の依頼をしたい相手のロボット1の
識別番号である。なお、「送信先ID」を特定しない場
合は、全てのロボット1が送信先となる。
【0026】また、「情報」とは、行動依頼または回答
の内容を示す情報であり、その詳細を図4の(b)、
(c)で示す。図4において、(b)は、行動依頼の情
報であり、(c)は、行動依頼を受信したロボット1が
送信する、行動依頼に対する回答の情報である。行動依
頼の情報(b)は、さらに7つの情報から構成される。
「依頼フラグ」は、この情報が行動依頼であることを示
すフラグである。「送信元の各駆動部信号」は、自己の
駆動部に対してどのような信号が出力されているか示す
ものである。「送信元の現在位置」は、自己位置推定部
13によって推定された地図情報記憶部16に記憶され
た地図上における自己の存在位置を示すものである。
「床面認識結果」は、床面認識部6における床面の認識
結果を示す情報である。「物体認識結果」は、物体認識
部5における物体の認識結果を示す情報である。「送信
元の行動計画」は、行動計画策定部8において策定され
た行動計画の情報であり、送信元のロボット1が起こそ
うとしている行動の内容である。「送信元からの依頼事
項」は、他のロボット1に対する依頼内容である。
【0027】また、回答の情報(c)も行動依頼の情報
のように7つの情報から構成される。回答の情報が行動
依頼の情報と異なる点は、「回答フラグ」(図4の
(0)’)と「送信元からの回答事項」(図4の
(6)’)である。「回答フラグ」は、この情報が行動
依頼に対する回答であることを示すフラグである。「送
信元からの回答事項」は、行動依頼に対する回答内容で
ある。回答の情報(c)において、(1)〜(5)の情
報は、行動依頼の情報の(1)〜(5)と同じである
が、回答を送信するロボット1に関する情報であること
が行動依頼と異なる。なお、行動依頼の情報(b)また
は回答の情報(c)における(1)〜(5)に示す情報
は必要に応じて送信される情報であり、必要ない場合は
「空白」が送信される。
【0028】次に、行動計画策定部8は、行動計画を策
定できたか否かを判断し、できない場合は、他のロボッ
ト1に行動を起こすように依頼をして、その結果を受け
て再び行動計画を策定し、そして策定できたか否かを判
定する。この判定の結果、未だ策定できない場合は、ス
テップS3〜S6の動作を繰り返す。
【0029】そして、行動計画が策定できた場合、行動
計画策定部8は、脚制御部9及び腕制御部11に対し
て、行動計画に基づく行動を起こすように指示を出す。
これを受けて、脚制御部9及び腕制御部11は、それぞ
れ脚駆動部10、腕駆動部12に対して制御信号を出力
する。これによって脚及び腕が行動を起こす(ステップ
S7)。このとき、他のロボット1も行動依頼に基づい
て行動を起こすため、複数のロボット1が協調して行動
することが可能となる。
【0030】次に、行動計画策定部8は、ステップS1
において受けた行動指示を達成したか否かを判定する
(ステップS8)。この判定の結果、行動指示を達成し
ていなければ、ステップS2へ戻り前述した動作を繰り
返し、行動指示が達成されるまで続行する。
【0031】ここで、図3に示す動作を具体例を挙げて
説明する。例えば、1台のみでは机を運搬することがで
きない場合は、行動依頼の「送信先ID」を特定せず
に、「送信元からの依頼事項」に「机の運搬」と指定し
て行動依頼を行う。これを受信した他のロボット1は、
「送信先ID」に行動依頼を行ったロボット1のIDを
指定して、「送信元からの回答事項」に「了解」と指定
して回答を行う。
【0032】これを受けて行動依頼を行ったロボット1
は、「了解」の回答をしたロボット1が送信した回答の
情報から存在位置を確認し、自己の現在位置から一番近
い位置に存在するロボット1を特定する。そして、行動
計画策定部8は、再び行動計画を策定し、特定したロボ
ット1に対して再び、行動依頼を行う。ここでの行動依
頼は、自己の行動計画を相手のロボット1に対して示す
とともに、この行動計画を実行するために、相手に行動
してもらいたい動作を「依頼事項」とする。ここで相手
に示される行動計画は、「自己の近くにある机を腕で持
ち上げて○○まで、□□を通って、運ぶ」という行動計
画であり、依頼事項は、「ここまで、移動してきて、机
の片側を持ち上げるために腕を所定の位置に持ってく
る」という行動の依頼を行う。
【0033】これを受けて、相手のロボット1は、机の
側まで接近し、机の片側に腕を持ってくる動作を実行す
る。このとき、相手のロボット1に備えられた行動計画
策定部8が行動依頼に基づいて具体的な行動計画を策定
し、脚及び腕を制御することによってこの動作を実行す
る。
【0034】次に、行動依頼を行ったロボット1の行動
計画策定部8は、依頼事項に「腕を持ち上げる」と指定
して行動依頼を行う。この行動依頼には、持ち上げる時
に手先等がたどるべき経路と速度の情報が含まれる。こ
れを受けた相手のロボット1の行動計画策定部8は、指
示に従う出力信号を各駆動部に対して出力する。これに
よって、2台のロボット1の腕が、同じタイミングでか
つ同じ速度で机を持ち上げる動作を行うことができるよ
うになる。
【0035】次に、行動計画策定部8は、先に決められ
ている「○○まで、□□を通って、運ぶ」という行動を
相手のロボット1に対して順に行動依頼を繰り返して、
行動計画を実行するための行動を起こすとともに、時々
刻々行動指示を達成したか否かを判断して行動を続行す
る。また、机を運ぶ際に、先行するロボット1は、脚を
踏み出すタイミングを行動依頼によってを繰り返し送信
するため後続するロボット1はこのタイミングに合わせ
て脚を踏み出すことが可能となる。さらに、この行動依
頼には、先行するロボット1が取得した周辺環境の情報
が含まれるために、後続するロボット1は前景が遮られ
ていても、先行するロボット1が取得した周辺環境情報
を使用して、自己の行動計画を策定することが可能とな
る。
【0036】このように、行動計画策定部8は、指示さ
れた行動指示を達成するために、具体的な行動計画を策
定する際に、行動計画を策定できたか否かを判断し、で
きない場合は、他のロボット1に行動を起こすように依
頼をして、その回答を受けて再び行動計画を策定し、こ
の行動計画に基づいて行動を起こすようにしたため、自
己のみでは達成できない行動であっても複数のロボット
1が協調することによって確実に行動指示を達成するこ
とが可能となる。また、行動依頼と回答の情報に、自己
の動作の状態、自己の存在位置、周辺環境認識結果、自
己の行動計画、及び相手に対する依頼事項を含めるよう
にしたため、他のロボット1が得た情報の取得や他のロ
ボット1の状態を把握することができるために、行動計
画を策定する場合の制限を緩和することが可能となる。
【0037】前述したロボット1を使用することによっ
て、複数のロボット1が協調して行動を起こすことが可
能となるために、複雑な作業であっても各ロボット1が
作業分担することで、目的の作業を達成することができ
る。例えば、少なくとも1台のロボット1が周辺環境認
識のみを受け持ち、その他のロボット1が机を運ぶとい
う作業を受け持つことによって、机を運ぶロボット1は
進む方向へ距離測定センサ2及び画像センサ3を向ける
必要がなくなり、机の持ち方の自由度を向上させること
が可能となる。また、周辺環境認識を受け持つロボット
1は、机を運ぶロボット1の行動そのものを監視するこ
とが可能となるため、周辺環境を認識するとともに、机
を運ぶロボット1に対して、脚を踏み出す合図を発する
ことも可能となる。
【0038】また、複数のロボットが縦列に並んでパレ
ードの行進を行うような場合において、先頭となるロボ
ット1に対してのみ移動経路を指示し、後続のロボット
には、追従することを指示するだけで行動を起こすこと
が可能となる。この場合、先頭のロボット1が取得した
周辺環境情報を順次後続のロボット1へ通知して、周辺
環境情報を共有するようにすれば、後続のロボットは自
己の移動する領域のグローバルマップ(広範囲の地図情
報)の取得が可能となり、個々のロボット1において複
雑な処理をすることなしにパレードの行進を行うことが
可能となる。さらに、異なる作業をしているロボット間
においても、他のロボットが利用できるセンサ情報があ
る場合は、依頼に応じてその回答を返すことも可能であ
る。
【0039】なお、前述した説明ではロボット1に対す
る行動指示は、無線通信を介して受信するようにした
が、ロボット1に行動指示を入力する入力手段を設け、
行動指示の度に入力手段から入力するようにしてもよ
い。また、行動指示は予めロボット1内に記憶されてお
り、電源投入の度に記録されている行動指示を読み出す
ようにしてもよい。このようにすることによって、外部
から行動指示を出すことなく、複数のロボット1のみで
行動依頼のやり取りをしながら行動を実行することが可
能となる。
【0040】次に、集中制御部21が複数のロボット1
の制御を行う動作を説明する。ここでは、図1に示す3
台のロボット1を使用してサッカーを行う動作を例にし
て説明する。なお、集中制御部21とロボット1との間
で無線通信を介して通信される情報は、ロボット1が行
動依頼を行う場合と同じあり、図4に示すフォーマット
と同一である。ただし、集中制御部21からロボット1
に対する行動依頼は、ロボット1内において行動指示と
して扱われる。受信した行動依頼が行動指示であるか否
かは、送信元のIDが集中制御部21を示すIDである
か否かによって判断する。
【0041】以下の説明において、ロボット1の基本動
作は、図3に示す通りであるので、ここでは、どのよう
な情報がやり取りされるかを主に説明する。まず、集中
制御部21は、全てのロボット1に対して、無線通信部
22を介して、行動依頼を送信する。この行動依頼は、
「サッカーを開始せよ」という行動指示となる。この行
動指示には、サッカーを行うサッカー場の地図情報が含
まれ、この地図情報は、各ロボット1の地図情報記憶部
16に記憶される。これを受けて、3台のロボット1
は、それぞれ行動計画を策定して、その行動計画を実行
する。
【0042】図5は、2台のロボット1の間でサッカー
ボールをパスする動作を示す説明図である。図5におい
て、ロボット1を区別するために3台のロボット1に対
して符号1−1〜3を付与する。符号A1、A2、A3
は、ロボット1−1〜3のそれぞれの周辺環境検出エリ
アである。符号Bはサッカーボールである。
【0043】ロボット1−1が持っているサッカーボー
ルBを脚で蹴って、ロボット1−2へボールパスを行う
場合、ロボット1−1は、ロボット1−2に対して「パ
スしたボールを後ろにさがりながら受ける」ように行動
依頼を行う。このとき、ロボット1−1は、行動依頼に
含まれる行動計画に、「ロボット1−2の方向(図5の
符号Cで示す矢印の方向)へボールを蹴る」と指定する
とともに、脚をどの方向へどの程度の速度でけり出すか
を各駆動部信号に指定して行動依頼を送信する。
【0044】この行動依頼を受信したロボット1−2
は、後ろへさがるために後ろ方向の周辺環境を得る必要
があるため、後ろ方向に存在するロボットに対して周辺
環境情報を送るように行動依頼を行う。この行動依頼を
受けたロボット1−3は、行動依頼の回答を返す。この
回答には、ロボット1−3が取得したエリアA3の情報
が含まれるため、ロボット1−2は、この情報に基づい
て、後ろへ脚を踏み出して後ろへさがる動作を行いなが
ら、エリアA2内に存在するサッカーボールBを認識し
てパスを受け取る。
【0045】このような動作を繰り返しながら、3台の
ロボット1−1〜3はサッカーを続行する。一方、集中
制御部21は、3台のロボット1−1〜3間において授
受された行動依頼を全て受信しておき、図4(b)
(c)に示すデータを各ロボット1毎に内部のデータベ
ースに記録する。このようにすることによって、データ
ベースには、各ロボット1の動作や位置などが時々刻々
変化しながら記録されることとなる。そして、集中制御
部21は、時々刻々変化するデータベースの内容を参照
しながら、各ロボット1が行うべき行動を決定し、行動
指示を送信する。なお、行動指示は、集中制御部21を
操作する作業者がデータベースの内容を参照しながらだ
すようにしてもよい。また、各ロボット1は、集中制御
部21に問い合わせを行うようにして、他のロボット1
の現在位置を取得するようにしてもよい。
【0046】このように、集中制御部21は、各ロボッ
ト1間でやり取りされる行動依頼を受信しておくことに
よって、各ロボット1の状況を把握し、その状況に応じ
て、各ロボット1が行うべき行動を指示するようにした
ため、的確な行動指示をだすことが可能となる。特に同
時に動作するロボット1が多数になる場合であっても、
集中制御部21が行動指示を出すようにしたため、各ロ
ボット1における処理の負荷を低減することが可能とな
る。また、各ロボット1が行う具体的な行動の計画は、
集中制御部21が送信する行動指示に基づいて、各ロボ
ット1のみで行うようにしたため、集中制御部21がロ
ボット1の腕の動きまでを指示しなくても行動すること
ができ、集中制御部21の処理負荷も低減することが可
能となる。
【0047】なお、図2に示す各構成の機能及び図3に
示す動作を実現するためのプログラムをコンピュータ読
み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録
されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ま
せ、実行することにより協調行動処理を行ってもよい。
なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OS
や周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、
「コンピュータシステム」は、WWWシステムを利用し
ている場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは
表示環境)も含むものとする。また、「コンピュータ読
み取り可能な記録媒体」とは、フロッピーディスク、光
磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コ
ンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記
憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可
能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワーク
や電話回線等の通信回線を介してプログラムが送信され
た場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシス
テム内部の揮発性メモリ(RAM)のように、一定時間
プログラムを保持しているものも含むものとする。
【0048】また、上記プログラムは、このプログラム
を記憶装置等に格納したコンピュータシステムから、伝
送媒体を介して、あるいは、伝送媒体中の伝送波により
他のコンピュータシステムに伝送されてもよい。ここ
で、プログラムを伝送する「伝送媒体」は、インターネ
ット等のネットワーク(通信網)や電話回線等の通信回
線(通信線)のように情報を伝送する機能を有する媒体
のことをいう。また、上記プログラムは、前述した機能
の一部を実現するためのものであっても良い。さらに、
前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録され
ているプログラムとの組み合わせで実現できるもの、い
わゆる差分ファイル(差分プログラム)であっても良
い。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1、2、
4、5、7、8に記載の発明によれば、外部から自己に
対して予め指示された行動指示を実行するために、自己
の行動計画を策定する際に、周辺環境認識部において得
られた周辺環境情報と、無線通信部を介して取得した他
の自律ロボットが取得した周辺環境情報とに基づいて、
自己の行動計画を策定して自己の行動を制御するように
したため、自己のみでは達成できない行動であっても複
数のロボットが協調することによって確実に行動指示を
達成することができるという効果が得られる。また、周
辺環境認識部おいて得られた周辺環境情報と自己の移動
量に基づいて、自己の存在位置を推定する自己位置推定
部をさらに備え、自己の存在位置と行動計画を他の自律
ロボットに対して通知するとともに、他の自律ロボット
から通知される他の自律ロボットの存在位置と行動計画
を参照して、自己の行動を制御するようにしたため、協
調作業をスムーズに行うことができるという効果も得ら
れる。
【0050】また、請求項3、6、9に記載の発明によ
れば、各ロボット間でやり取りされる行動依頼を受信し
ておくことによって、各ロボットの状況を把握し、その
状況に応じて、各ロボットが行うべき行動を指示するよ
うにしたため、的確な行動指示を出すことが可能とな
る。特に同時に動作するロボットが多数になる場合であ
っても、集中制御部が行動指示を出すようにしたため、
各ロボットにおける処理の負荷を低減することができる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の構成を示すブロック図
である。
【図2】 図1に示すロボット1の構成を示すブロック
図である。
【図3】 図2に示すロボット1の動作を示すフローチ
ャートである。
【図4】 図2に示す行動計画策定部8が他のロボット
1に備えられた行動計画策定部8との間で送受信する情
報のフォーマットを示す説明図である。
【図5】 ロボット1に備えられたセンサの検出範囲を
示す説明図である。
【符号の説明】
1・・・ロボット、 2・・・距離測定センサ、
3・・・画像センサ、 41、42・・・アンテ
ナ、5・・・物体認識部、 6・・・床面認識部、
7・・・周辺環境認識部、 8・・・行動計画策定部、
9・・・脚制御部、 10・・・脚駆動部、11
・・・腕制御部、 12・・・腕駆動部、13・・
・自己位置推定部、14・・・無線通信部、15・・・
送受信部、 21・・・集中制御部、22・・・無
線通信部。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のロボットが協調して行動を起こす
    自律ロボットであって、 前記自律ロボットは、 無線通信を介して他の自律ロボットとの間で情報の授受
    を行う無線通信部と、 自己の周辺環境を検出する周辺環境検出センサと、 前記周辺環境検出センサから得られる検出データに基づ
    いて、自己の周辺環境を認識して周辺環境情報を得る周
    辺環境認識部と、 外部から自己に対して予め指示された行動を実行するた
    めに、自己の行動計画を策定する際において、自己の周
    辺環境認識部において得られた周辺環境の情報と、前記
    無線通信部を介して取得した他の自律ロボットが取得し
    た周辺環境情報とに基づいて、自己の行動計画を策定し
    て自己の行動を制御する行動計画策定部と、 を備えたことを特徴とする自律ロボット。
  2. 【請求項2】 前記自律ロボットは、 前記周辺環境認識部おいて得られた周辺環境情報と自己
    の移動量に基づいて、自己の存在位置を推定する自己位
    置推定部をさらに備え、 前記行動計画策定部は、前記無線通信部を介して、自己
    の存在位置と行動計画を他の自律ロボットに対して通知
    するとともに、他の自律ロボットから通知される他の自
    律ロボットの存在位置と行動計画を参照して、自己の行
    動を制御することを特徴とする請求項1に記載の自律ロ
    ボット。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の自律ロボット
    を同時に複数制御する集中制御装置であって、 前記集中制御装置は、 無線通信を介して前記自律ロボットとの間で情報の授受
    を行う無線通信部と、 前記無線通信部を介して、前記自律ロボットより通知さ
    れる位置と行動計画とから行うべき行動を決定し、前記
    自律ロボットのそれぞれに対して行動指示を発する集中
    制御部と、 を備えたことを特徴する集中制御装置。
  4. 【請求項4】 複数の自律ロボットが協調して行動する
    場合における自律ロボットの行動計画策定方法であっ
    て、 前記行動計画策定方法は、 自己の周辺環境を検出する周辺環境検出センサから得ら
    れる検出データに基づいて、自己の周辺環境を認識して
    周辺環境情報を得る周辺環境認識過程と、 外部から自己に対して予め指示された行動を実行するた
    めに、自己の行動計画を策定する際において、自己の周
    辺環境認識過程において得られた周辺環境の情報と、無
    線通信を介して取得した他の自律ロボットが取得した周
    辺環境情報とに基づいて自己の行動計画を策定する行動
    計画策定過程と、 を有することを特徴とする自律ロボットの行動計画策定
    方法。
  5. 【請求項5】 前記自律ロボットの行動計画策定方法
    は、 前記周辺環境認識過程おいて得られた周辺環境情報と自
    己の移動量に基づいて、自己の存在位置を推定する自己
    位置推定過程をさらに有し、 前記行動計画策定過程は、無線通信を介して、自己の存
    在位置と行動計画を他の自律ロボットに対して通知する
    とともに、他の自律ロボットから通知される他の自律ロ
    ボットの存在位置と行動計画を参照して、自己の行動を
    制御することを特徴とする請求項4に記載の自律ロボッ
    トの行動計画策定方法。
  6. 【請求項6】 複数の自律ロボットを同時に制御する自
    律ロボットの集中制御方法であって、 前記集中制御方法は、 無線通信を介して前記自律ロボットのそれぞれから通知
    される存在位置と行動計画を受信する過程と、 前記存在位置と行動計画とから自律ロボットが行うべき
    行動を存在する自律ロボット毎に決定する過程と、 無線通信を介して、前記自律ロボットが行うべき行動を
    前記自律ロボットのそれぞれに対して送信する過程と、 を有することを特徴する自律ロボットの集中制御方法。
  7. 【請求項7】 複数の自律ロボットが協調して行動する
    場合における自律ロボットの行動計画策定プログラムを
    記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体であっ
    て、 前記行動計画策定プログラムは、 自己の周辺環境を検出する周辺環境検出センサから得ら
    れる検出データに基づいて、自己の周辺環境を認識して
    周辺環境情報を得る周辺環境認識処理と、 外部から自己に対して予め指示された行動を実行するた
    めに、自己の行動計画を策定する際において、自己の周
    辺環境認識処理において得られた周辺環境の情報と、無
    線通信を介して取得した他の自律ロボットが取得した周
    辺環境情報とに基づいて自己の行動計画を策定する行動
    計画策定処理と、 をコンピュータに行わせることを特徴とする自律ロボッ
    トの行動計画策定プログラムを記録した記録媒体。
  8. 【請求項8】 前記自律ロボットの行動計画策定プログ
    ラムは、 前記周辺環境認識処理おいて得られた周辺環境情報と自
    己の移動量に基づいて、自己の存在位置を推定する自己
    位置推定処理をさらにコンピュータに行わせ、 前記行動計画策定処理は、無線通信を介して、自己の存
    在位置と行動計画を他の自律ロボットに対して通知する
    とともに、他の自律ロボットから通知される他の自律ロ
    ボットの存在位置と行動計画を参照して、自己の行動を
    制御することを特徴とする請求項7に記載の自律ロボッ
    トの行動計画策定プログラムを記録した記録媒体。
  9. 【請求項9】 複数の自律ロボットを同時に制御する自
    律ロボットの集中制御プログラムを記録したコンピュー
    タ読み取り可能な記録媒体であって、 前記集中制御プログラムは、 無線通信を介して前記自律ロボットのそれぞれから通知
    される存在位置と行動計画を受信する処理と、 前記存在位置と行動計画とから自律ロボットが行うべき
    行動を存在する自律ロボット毎に決定する処理と、 無線通信を介して、前記自律ロボットが行うべき行動を
    前記自律ロボットのそれぞれに対して送信する処理と、 をコンピュータに行わせることを特徴する自律ロボット
    の集中制御プログラムを記録した記録媒体。
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