JP2002176279A - 電子ユニットボックスの放熱構造及び電子ユニットの製造方法 - Google Patents

電子ユニットボックスの放熱構造及び電子ユニットの製造方法

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JP2002176279A
JP2002176279A JP2000373030A JP2000373030A JP2002176279A JP 2002176279 A JP2002176279 A JP 2002176279A JP 2000373030 A JP2000373030 A JP 2000373030A JP 2000373030 A JP2000373030 A JP 2000373030A JP 2002176279 A JP2002176279 A JP 2002176279A
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heat
electronic unit
bus bar
power circuit
housing case
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Koichi Takahashi
康一 高橋
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で効率良く放熱することができ、
電子ユニットの小型化を図ることができる電子ユニット
ボックスの放熱構造を提供する。また、電子ユニットの
生産性の向上を図ることができる電子ユニットの製造方
法を提供する。 【解決手段】 本発明の電子ユニットボックス1は、電
子ユニット2がアッパーカバー3とロアカバー4とを組
み合わせた収容ケース内に収容される。この電子ユニッ
ト2は、パワー回路体5上にリレー7が装着されてお
り、制御基板8が略垂直に立てた状態に取り付けられて
いる。このパワー回路体5は、一対の側壁部6b、6b
を備え、アルミニウム合金板からなる放熱板6と、複数
回路を形成するバスバー9と、放熱板6とバスバー9と
の間に介在され該放熱板と該バスバーを一体化させる絶
縁性を有する熱硬化性シートである熱伝導シート10と
から構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に搭載さ
れる電気接続箱等に取り付けられ、電気的に接続された
制御基板やリレー等のパワー回路部品を備えた電子ユニ
ットの製造方法と、電子ユニットを収容した電子ユニッ
トボックスの放熱構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より自動車等の車両の電気配線シス
テム等に使用される電子コントロールユニット(EC
U)としては、電気的に接続された制御基板やリレー等
のパワー回路部品を収容ケース内に収容して回路ユニッ
トを構成した電子ユニットが使用されている。図16に
示した従来の電子ユニット80は、一方側(表面)に6
個のリレー81が装着されるとともに、他方側(裏面)
に複数の雄端子(バスバー)83が立設された接続基板
82を備えている。
【0003】前記リレー81は、接続基板82上で2列
に配列され、裏面側でバスバー83と接続されている。
すなわち、リレー81の端子(図示せず)は接続基板8
2を貫通して、接続基板82の裏面側で加締められてか
らバスバー83に半田付けされている。これは、リレー
81の端子が高温となり半田が溶けてもバスバー83と
の電気的な接続状態が遮断されないようにするためであ
る。
【0004】また、前記接続基板82上には、各種制御
を行うための複数のIC等を実装した制御基板84が2
列に配列されたリレー81、81の間に立てた状態で取
り付けられている。そして、電子ユニット80は、塵埃
や水等の浸入を防止するために、図示していないロアカ
バーが下方から装着されるとともに、上方からアッパー
カバーが装着される。したがって、この電子ユニット8
0は、前記カバー内に収容された状態で両カバーが嵌合
され、電子ユニットボックスとして、例えばエンジンル
ームに置かれた電気接続箱(ジャンクションボックス)
等の所定位置に取り付けられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の電子ユニット80においては、密閉されたカバ
ー内に収容されるので、バスバー83の端子部を介して
放熱しても放熱性が悪く、リレー81等はリレー発熱等
により高温になってしまうという問題があった。また、
制御基板84は、リレー81の輻射熱を受け易いので、
基板上のICチップ等は過度の熱上昇により特性変動や
熱破壊を起こさないようにコーティングする必要があ
り、複雑な組み付け作業や複雑な構造になり、小型化を
図ることができないという問題があった。
【0006】本発明は、前述した従来の問題点を解消す
ることにあり、簡単な構造で効率良く放熱することがで
き、電子ユニットの小型化を図ることができる電子ユニ
ットボックスの放熱構造を提供することを目的とするも
のである。また、電子ユニットの生産性の向上を図るこ
とができる電子ユニットの製造方法を提供することを目
的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係わる上記課題
は、パワー回路体上に制御回路部とパワー回路部品とを
備えた電子ユニットを収容ケース内に収容した電子ユニ
ットボックスの放熱構造であって、前記パワー回路体
は、回路体を形成するバスバーと前記パワー回路部品を
装着する放熱板を絶縁性を有する熱伝導シートを介して
一体化して、前記放熱板の端部は、前記収容ケース端部
に連結され、前記パワー回路部品から発生した熱を前記
バスバーから前記放熱板を介して前記収容ケースから放
熱させることを特徴とする電子ユニットボックスの放熱
構造によって解決することができる。
【0008】また、上記課題は、前記電子ユニットボッ
クスの放熱構造において、好ましくは前記熱伝導シート
は、熱硬化性シートであり、前記バスバーと前記放熱板
を熱圧着させて一体化させる電子ユニットボックスの放
熱構造によって解決できる。
【0009】また、上記課題は、前記電子ユニットボッ
クスの放熱構造において、好ましくは前記放熱板の端部
は、アッパーカバーにねじ止めされ、前記放熱板から該
アッパーカバーに熱伝導されることを特徴とする電子ユ
ニットボックスの放熱構造によって解決できる。
【0010】上記構成の電子ユニットボックスの放熱構
造においては、パワー回路体は、回路体を形成するバス
バーとパワー回路部品を装着する放熱板を絶縁性を有す
る熱伝導シートを介して一体化されるので、パワー回路
部品から発生してバスバーに伝わった熱を熱伝導シート
を介して放熱板に効率良く伝えることができる。したが
って、簡単な構造で放熱効果の向上を図ることができ、
半田付け部分の信頼性温度を確保することができる。よ
って、パワー回路体の幅を細くでき、電子ユニットの小
型化を図ることができる。
【0011】また、バスバーを使用しているので、打ち
抜き加工により簡単に回路及び端子を形成することがで
き、構成部品の削減を図ることができ、一層簡単な構造
で放熱効果の向上を図ることができる。また、前記放熱
板の端部は、収容ケース端部に連結されるので、放熱板
から収容ケースに伝わった熱を収容ケース全周面を使っ
て外界に放熱させることができる。したがって、パワー
回路部品から発生した熱をバスバーから熱伝導シート及
び放熱板を介して収容ケースから一層効率良く放熱させ
ることができる。
【0012】また、前記電子ユニットボックスの放熱構
造において、前記熱伝導シートは、熱硬化性シートであ
り、前記バスバーと前記放熱板を熱圧着させて一体化さ
せたので、耐熱性及び絶縁性に優れた薄い熱伝導シート
であり、パワー回路部品と放熱板との距離は短く、パワ
ー回路部品からの熱をさらに一層効率良く放熱板に伝え
ることができる。
【0013】また、前記電子ユニットボックスの放熱構
造において、前記放熱板の端部は、アッパーカバーにね
じ止めされ、前記放熱板から該アッパーカバーに熱伝導
されるので、簡単な固定手段により放熱板とアッパーカ
バーが高い接触圧力で面接触する。したがって、接触熱
抵抗を抑えることができ、アッパーカバーからさらに一
層効率良く放熱させることができる。
【0014】更に、 本発明に係わる上記課題は、パワ
ー回路体上に制御回路部とパワー回路部品とを備えた電
子ユニットを収容ケース内に収容した電子ユニットの製
造方法であって、前記パワー回路体は、複数の回路体が
連結されているバスバーと放熱板を熱伝導シートを介し
て一体化する熱プレス工程と、感光性フィルムを蒸着さ
せる真空蒸着工程と、リレー端子穴用のパットを形成す
る露光・現像工程と、前記バスバーの連結部を切断して
各回路体を独立させる回路切断工程と、前記パワー回路
部品の取り付け後にフロー半田付けする半田付け工程
と、前記バスバー端部を折り曲げて端子部を形成すると
ともに、前記放熱板を折り曲げて前記収容ケースと接触
する側壁部を形成する曲げ工程と、により形成されるこ
とを特徴とする電子ユニットの製造方法によって解決す
ることができる。
【0015】前記構成の電子ユニットの製造方法におい
ては、下記各々工程が順次行われることによりパワー回
路体は形成される。 先ず、複数の回路体が連結されているバスバーと放熱
板を熱伝導シートを介して一体化する熱プレス工程が行
われるので、複数の回路体と一枚の放熱板を絶縁性を確
保した状態で簡単に一体化することができる。
【0016】次に、感光性フィルムを蒸着させる真空
蒸着工程が行われるので、複数の回路体を形成するバス
バー上に保護被覆膜であるレジストを確実且つ容易に形
成することができる。 次に、リレー端子穴用のパットを形成する露光・現像
工程が行われるので、バスバー上に予め形成されてお
り、リレー端子が貫通すると共に半田付けされるリレー
端子穴部分のレジストを確実且つ容易に除去することが
できる。
【0017】次に、前記バスバーの連結部を切断して
各回路体を独立させる回路切断工程が行われるので、一
体に連結していた各々回路体を確実に独立させることが
できる。 次に、前記パワー回路部品の取り付け後にフロー半田
付けする半田付け工程が行われるので、リレー端子穴以
外に形成されているレジストによりバスバーのリレー端
子穴から突出した複数のリレー端子を一挙にバスバーに
半田付けすることができる。
【0018】次に、前記バスバー端部を折り曲げて端
子部を形成するとともに、前記放熱板を折り曲げて前記
収容ケースと接触する側壁部を形成する曲げ工程が行わ
れるので、半田付け工程までフラットな状態で加工され
るため各工程での取り扱い性が良く、生産性の向上を図
ることができる。また、放熱板に側壁部が設けられるの
で収容ケースとの接触面積を確実に確保することがで
き、放熱性の向上を図ることができる。したがって、上
記からに至る工程により、簡単な構造で効率良く放
熱することができる小型化の電子ユニットを効率良く生
産することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の電子ユニットボッ
クスの放熱構造の一実施形態を図1乃至図3に基づいて
詳細に説明する。図1は本発明の電子ユニットボックス
の放熱構造の一実施形態を示す分解斜視図、図2は図1
における組み付け完了状態を示す縦断面図、図3は図2
における要部の拡大図である。
【0020】図1に示すように本実施形態の電子ユニッ
トボックス1は、アルミニウム合金製のアッパーカバー
3とロアカバー4とを組み合わせた収容ケース内に、電
子ユニット2を収容した後、例えばエンジンルームに置
かれたジャンクションボックス等の所定の取り付け位置
に装着される。前記電子ユニット2は、略U字状に形成
されたパワー回路体5上にパワー回路部品である6個の
リレー7が2列に装着されており、このリレー列間にI
Cチップ等を実装した制御回路部である制御基板8が略
垂直に立てた状態に取り付けられている。
【0021】前記パワー回路体5は、熱伝導率の高いア
ルミニウム合金板からなる放熱板6と、該放熱板6の図
中裏面側に固定され、複数回路を形成すると共に図中下
方に折り曲げられた複数の接続タブ端子9aを有するバ
スバー9と、前記放熱板6と前記バスバー9との間に介
在され該放熱板と該バスバーを一体化させる後述する熱
伝導シート10とから構成されている。前記放熱板6
は、リレー7が装着される平板部6aの短辺側両端を略
直角に折り曲げて前記アッパーカバー3に固定する一対
の側壁部6b、6bが形成されている。この側壁部6b
には、ねじ止め用の放熱板側ねじ孔11が穿設されてい
る。なお、前記放熱板6は、アルミニウム合金に限らず
熱伝導率が高い金属フィラーを添加した合成樹脂により
一体成形することができるとともに、セラミック、銅、
銅合金等を使用することもできる。
【0022】また、前記アッパーカバー3は、略凹状の
アルミニウム合金製の蓋部材であり、長辺の対向した側
壁3aには後述するロアカバーの係止爪に係止される係
止孔12と、短辺の対向した側壁3aには後述するロア
カバーの固定部を避けるための切欠部13が設けられて
おり、該切欠部上方の側壁3aにはカバー側ねじ孔14
が穿設されている。
【0023】更に、前記ロアカバー4は、長辺側の対向
した両側端部に電子ユニット2の接続タブ端子9を収容
可能な端子収容部21を備えており、前記電子ユニット
2の取り付け面側には端子収容部21内の端子収容室に
連通した複数の挿入口24が設けられている。また、前
記挿入口24の外側には前記アッパーカバー3を係止固
定するための2対の係止爪23が突設されている。ま
た、短辺側の対向した両側端部に電子ユニットボックス
1全体をジャンクションボックス等の所定位置に固定す
るための固定部22が設けられている。
【0024】次に、上述した電子ユニットボックス1の
組み付け手順を説明する。先ず、電子ユニット2の接続
タブ端子9がロアカバー4の挿入口24に挿入される。
次に、アッパーカバー3が電子ユニット2の上方から被
せられ、ロアカバー4の係止爪23がアッパーカバー3
の係止孔12に係止される。そして、図2に示すように
最後に同軸上に一致した放熱板側ねじ孔11とカバー側
ねじ孔14内にねじ15を螺合することで放熱板6の側
壁部6bとアッパーカバー3の側壁3aが面接触した状
態で連結され、電子ユニットボックス1の組み付けは完
了する。
【0025】図3に示すように本実施形態の電子ユニッ
ト2のパワー回路体5は、上述したようにアルミニウム
合金からなる放熱板6と複数回路を形成する銅合金から
なるバスバー9が、絶縁性を有すると共に熱硬化性シー
トである熱伝導シート10を介して一体化されている。
この熱伝導シート10は、エポキシ樹脂にアルミナ等の
無機粉(フィラー)を分散させたものである。なお、ア
ルミナの他には、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、結晶
性シリカ等も無機フィラーとして使用することができ
る。
【0026】上述したように本実施形態の電子ユニット
ボックスの放熱構造は、パワー回路体5は、複数の回路
体を形成するバスバー9とリレー7を装着する放熱板6
を絶縁性を有する熱伝導シート10を介して一体化され
るので、リレー7等から発生してバスバー9に伝わった
熱を熱伝導シート10を介して放熱板6に効率良く伝え
ることができる。したがって、簡単な構造で放熱効果の
向上を図ることができ、半田付け部分の信頼性温度を確
保することができる。
【0027】また、前記放熱板6の側壁部6bは、アッ
パーカバー3の側壁3aに連結されるので、放熱板6か
らアッパーカバー3に伝わった熱を外界に放熱させるこ
とができる。したがって、リレー7等から発生した熱を
バスバー9から熱伝導シート10及び放熱板6を介して
アッパーカバー3から一層効率良く放熱させることがで
きる。
【0028】また、前記熱伝導シート10は、熱硬化性
シートであり、バスバー9と放熱板6を熱圧着させて一
体化させたので、耐熱性及び絶縁性に優れ、リレー7と
放熱板6との距離は短く、リレー7からの熱をさらに一
層効率良く放熱板6に伝えることができる。
【0029】また、前記放熱板6の側壁部6bは、アッ
パーカバー3にねじ止めされ、放熱板6からアッパーカ
バー3に熱伝導されるので、簡単な固定手段により放熱
板6とアッパーカバー3が高い接触圧力で面接触する。
したがって、接触熱抵抗を抑えることができ、アッパー
カバー3からさらに一層効率良く放熱させることができ
る。
【0030】なお、本発明の電子ユニットボックスの放
熱構造は、上述した実施形態に限定されるものでなく、
適宜変更することができる。例えば、本実施形態では、
放熱板6の側壁部6bは、短辺側を折り曲げて形成した
が、長辺側を折り曲げて形成しても良く、4辺全てに設
けることも可能である。
【0031】次に、本発明の電子ユニットの製造方法の
一実施形態を図4乃至図15に基づいて詳細に説明す
る。図4は本実施形態の電子ユニットの製造方法におけ
る熱プレス工程を示す分解斜視図、図5は図4における
断面図、図6は真空蒸着工程を示す分解斜視図、図7は
図6における断面図、図8は露光・現像工程を示す斜視
図、図9は図8における断面図である。また、図10は
回路切断工程を示す斜視図、図11は図10における断
面図、図12は半田付け工程を示す斜視図、図13は図
12における断面図、図14は曲げ工程を示す斜視図、
図15は図14における断面図である。なお、前記各々
製造工程における製造装置の開示は熱プレス工程のみに
とどめ、電子ユニットの各製造工程における形状的な変
化が明確になるようにした。
【0032】先ず、「熱プレス工程」について説明す
る。図4に示すように平板の打ち抜き加工により形成さ
れ、複数の回路が連結された平板状のバスバー9と、ア
ルミニウム合金板からなる放熱板6との間に熱硬化性シ
ートである熱伝導シート10が挟み込まれる。前記バス
バー9は、複数の接続タブ端子9aを両端部に備え、中
間部分には制御基板8用の取付穴9bとリレー7用のリ
レー端子穴17が所定位置に穿設されている。また、前
記放熱板6は、矩形状の短辺側端部にねじ孔11と、中
間部分の長辺に沿って列状の制御基板8用の取付穴6c
と、リレー7用のリレー端子穴6dが所定位置に穿設さ
れている。
【0033】そして、図5に示すように熱プレス装置1
6、16間に配置して、圧力約2MPa 、圧着温度15
0〜170℃で1時間プレスすることで、シートが硬化
して放熱板6とバスバー9を絶縁状態で一体化させるこ
とができる。なお、本実施形態における放熱板6の板厚
は1〜1.5mm、バスバー9の板厚は0.64mm、熱伝
導シート10の厚さは80μである。
【0034】次に、「真空蒸着工程」について説明す
る。図6及び図7に示すように放熱板6と一体化された
バスバー9上にアルカリ現像型の感光性フィルムであり
半田付け時のレジストを形成するドライフィルムレジス
ト18を載置して真空蒸着機(真空ラミネータ)により
蒸着させる。このドライフィルムレジスト18の厚さは
75μである。
【0035】次に、「露光・現像工程」について説明す
る。図8及び図9に示すようにバスバー9上に蒸着され
たドライフィルムレジスト18上から露光及び現像をす
ることでリレー端子穴17用のパットを形成する。
【0036】次に、「回路切断工程」について説明す
る。図10及び図11に示すようにバスバー9の連結部
を切断して各回路体を独立させる。すなわち、各々回路
体を一体に連結していた連結部に該連結部幅より大きい
径で放熱板6まで貫通する切断用貫通孔19を打ち抜く
ことで各回路体を独立させることができる。
【0037】次に、「半田付け工程」について説明す
る。図12及び図13に示すようにリレー7と制御基板
8が放熱板6側から取り付けられる。この取り付けによ
りリレー端子7aがリレー端子穴17を貫通してバスバ
ー9側から突出する。この後、図示していないフロー半
田槽内にてフロー半田付けすることで、リレー端子穴1
7以外に形成されているレジストによりリレー端子穴1
7から突出した複数のリレー端子7aを一挙にバスバー
9に半田付け7bすることができる。
【0038】最後に、「曲げ工程」について説明する。
図14及び図15に示すようにバスバー9の接続タブ端
子9aを略直角に折り曲げる(図中下方)とともに、放
熱板6の両短辺側を略直角に折り曲げる(図中上方)こ
とで、ねじ孔11を有する一対の側壁部6b、6bを形
成することができる。
【0039】上述したように本実施形態の電子ユニット
の製造方法においては、 熱プレス工程により、複数の回路体が連結されている
バスバー9と放熱板6を熱伝導シート10を介して一体
化することができ、複数の回路体と一枚の放熱板6を絶
縁性を確保した状態で簡単に一体化することができる。 真空蒸着工程により、ドライフィルムレジスト18を
蒸着させることができ、バスバー9上にレジストを容易
に形成することができる。 露光・現像工程により、リレー端子穴17用のパット
を形成することができ、リレー端子7aが貫通すると共
に半田付けされるリレー端子穴17部分のレジストを容
易に除去することができる。
【0040】回路切断工程により、バスバー9の連結
部を切断して各回路体を独立させることができ、各々回
路体を一体に連結していた連結部に該連結部幅より大き
い径の切断用貫通孔19を形成することで各々回路体を
確実に独立させることができる。 半田付け工程により、リレー7の取り付け後にフロー
半田付けすることで、リレー端子穴17以外に形成され
ているレジストによりバスバー9のリレー端子穴17か
ら突出した複数のリレー端子7aを一挙にバスバー9に
半田付けすることができる。 曲げ工程により、バスバー9の接続タブ端子9aを形
成するとともに、放熱板6を折り曲げてアッパーカバー
3と接触する側壁部6bを形成することができ、アッパ
ーカバー3との接触面積を確実に確保することができ
る。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明の電子ユニッ
トボックスの放熱構造においては、パワー回路体は、回
路体を形成するバスバーとパワー回路部品を装着する放
熱板を絶縁性を有する熱伝導シートを介して一体化され
るので、パワー回路部品から発生してバスバーに伝わっ
た熱を熱伝導シートを介して放熱板に効率良く伝えるこ
とができる。したがって、簡単な構造で放熱効果の向上
を図ることができ、半田付け部分の信頼性温度を確保す
ることができる。よって、パワー回路体の幅を細くで
き、電子ユニットの小型化を図ることができる。
【0042】また、バスバーを使用しているので、打ち
抜き加工により簡単に回路及び端子を形成することがで
き、構成部品の削減を図ることができ、一層簡単な構造
で放熱効果の向上を図ることができる。また、前記放熱
板の端部は、収容ケース端部に連結されるので、放熱板
から収容ケースに伝わった熱を収容ケース全周面を使っ
て外界に放熱させることができる。したがって、パワー
回路部品から発生した熱をバスバーから熱伝導シート及
び放熱板を介して収容ケースから一層効率良く放熱させ
ることができる。
【0043】また、前記電子ユニットボックスの放熱構
造において、前記熱伝導シートは、熱硬化性シートであ
り、前記バスバーと前記放熱板を熱圧着させて一体化さ
せるので、耐熱性及び絶縁性に優れ、パワー回路部品と
放熱板との距離は短いのでパワー回路部品からの熱をさ
らに一層効率良く放熱板に伝えることができる。
【0044】また、前記電子ユニットボックスの放熱構
造において、前記放熱板の端部は、アッパーカバーにね
じ止めされ、前記放熱板から該アッパーカバーに熱伝導
されるので、簡単な固定手段により放熱板とアッパーカ
バーが高い接触圧力で面接触する。したがって、接触熱
抵抗を抑えることができ、アッパーカバーからさらに一
層効率良く放熱させることができる。
【0045】また、本発明の電子ユニットの製造方法に
おいては、 複数の回路体が連結されているバスバーと放熱板を熱
伝導シートを介して一体化する熱プレス工程が行われる
ので、複数の回路体と一枚の放熱板を絶縁性を確保した
状態で簡単に一体化することができる。 感光性フィルムを蒸着させる真空蒸着工程が行われる
ので、複数の回路体を形成するバスバー上に保護被覆膜
であるレジストを確実且つ容易に形成することができ
る。 リレー端子穴用のパットを形成する露光・現像工程が
行われるので、バスバー上に予め形成され、リレー端子
が貫通すると共に半田付けされるリレー端子穴部分のレ
ジストを確実且つ容易に除去することができる。
【0046】バスバーの連結部を切断して各回路体を
独立させる回路切断工程が行われるので、一体に連結し
ていた各々回路体を確実に独立させることができる。 パワー回路部品の取り付け後にフロー半田付けする半
田付け工程が行われるので、バスバーのリレー端子穴か
ら突出した複数のリレー端子を一挙にバスバーに半田付
けすることができる。
【0047】バスバー端部を折り曲げて端子部を形成
するとともに、放熱板を折り曲げて収容ケースと接触す
る側壁部を形成する曲げ工程が行われるので、半田付け
工程までフラットな状態で加工されるため各工程での取
り扱い性が良く、生産性の向上を図ることができる。ま
た、放熱板に側壁部が設けられるので収容ケースとの接
触面積を確実に確保することができ、放熱性の向上を図
ることができる。したがって、上記からに至る工程
により、簡単な構造で効率良く放熱することができる小
型化の電子ユニットを効率良く生産することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電子ユニットボックスの放熱構造の一
実施形態を示す分解斜視図である。
【図2】図1における組み付け完了状態を示す縦断面図
である。
【図3】図2における要部の拡大図である。
【図4】本発明の電子ユニットの製造方法における熱プ
レス工程を示す分解斜視図である。
【図5】図4における断面図である。
【図6】本発明の真空蒸着工程を示す分解斜視図であ
る。
【図7】図6における断面図である。
【図8】本発明の露光・現像工程を示す斜視図である。
【図9】図8における断面図である。
【図10】本発明の回路切断工程を示す斜視図である。
【図11】図10における断面図である。
【図12】本発明の半田付け工程を示す斜視図である。
【図13】図12における断面図である。
【図14】本発明の曲げ工程を示す斜視図である。
【図15】図14における断面図である。
【図16】従来の電子ユニットを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 電子ユニットボックス 2 電子ユニット 3 アッパーカバー(収容ケース) 4 ロアカバー(収容ケース) 5 パワー回路体 6 放熱板 6b 側壁部 7 リレー(パワー回路部品) 7a リレー端子 9 バスバー 9a 接続タブ端子 10 熱伝導シート 11 ねじ孔 17 リレー端子穴 18 ドライフィルムレジスト(感光性フィルム) 19 切断用貫通孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パワー回路体上に制御回路部とパワー回
    路部品とを備えた電子ユニットを収容ケース内に収容し
    た電子ユニットボックスの放熱構造であって、 前記パワー回路体は、回路体を形成するバスバーと前記
    パワー回路部品を装着する放熱板を絶縁性を有する熱伝
    導シートを介して一体化して、 前記放熱板の端部は、前記収容ケース端部に連結され、 前記パワー回路部品から発生した熱を前記バスバーから
    前記放熱板を介して前記収容ケースから放熱させること
    を特徴とする電子ユニットボックスの放熱構造。
  2. 【請求項2】 前記熱伝導シートは、熱硬化性シートで
    あり、前記バスバーと前記放熱板を熱圧着させて一体化
    させることを特徴とする請求項1記載の電子ユニットボ
    ックスの放熱構造。
  3. 【請求項3】 前記放熱板の端部は、アッパーカバーに
    ねじ止めされ、前記放熱板から該アッパーカバーに熱伝
    導されることを特徴とする請求項1記載の電子ユニット
    ボックスの放熱構造。
  4. 【請求項4】 パワー回路体上に制御回路部とパワー回
    路部品とを備えた電子ユニットを収容ケース内に収容し
    た電子ユニットの製造方法であって、 前記パワー回路体は、複数の回路体が連結されているバ
    スバーと放熱板を熱伝導シートを介して一体化する熱プ
    レス工程と、 感光性フィルムを蒸着させる真空蒸着工程と、 リレー端子穴用のパットを形成する露光・現像工程と、 前記バスバーの連結部を切断して各回路体を独立させる
    回路切断工程と、 前記パワー回路部品の取り付け後にフロー半田付けする
    半田付け工程と、 前記バスバー端部を折り曲げて端子部を形成するととも
    に、前記放熱板を折り曲げて前記収容ケースと接触する
    側壁部を形成する曲げ工程と、により形成されることを
    特徴とする電子ユニットの製造方法。
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