JP2002176020A - 基板処理装置および基板処理方法、ならびにデバイス製品の製造方法 - Google Patents

基板処理装置および基板処理方法、ならびにデバイス製品の製造方法

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JP2002176020A
JP2002176020A JP2001259844A JP2001259844A JP2002176020A JP 2002176020 A JP2002176020 A JP 2002176020A JP 2001259844 A JP2001259844 A JP 2001259844A JP 2001259844 A JP2001259844 A JP 2001259844A JP 2002176020 A JP2002176020 A JP 2002176020A
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JP
Japan
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substrate
processing liquid
processing
liquid supply
inert gas
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JP2001259844A
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English (en)
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Isato Iwamoto
勇人 岩元
Mitsuhiro Nishizaki
光広 西崎
Tsutomu Aisaka
勉 逢坂
Hitoshi Abe
仁 阿部
Toshihiko Amino
利彦 網野
Shin Uchida
伸 内田
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Sony Corp
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Sony Corp
Dainippon Screen Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】処理液供給完了後の液切れを向上することによ
り、基板を良好に処理することができるようにした基板
処理装置を提供する。 【解決手段】基板の上面を遮蔽する遮蔽板250の中央
には、処理液供給ノズル370を通す貫通孔259が形
成されている。処理液供給ノズル370は、保持管部材
371に処理液チューブ378を内嵌した二重筒構造と
なっている。処理液供給ノズル370の先端は、テーパ
ー形状に成形されていて、実質的に水平面の無い尖った
形状となっている。この先端に吐出口387aが形成さ
れている。処理液供給ノズル370の外側には、窒素ガ
スを基板に導くためのガス通路381が形成されてい
る。貫通孔250の開口周縁20は面取りされている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体ウエハ、
液晶表示装置およびプラズマディスプレイ用ガラス基
板、ならびに光ディスク、磁気ディスクおよび光磁気デ
ィスク用基板に代表される基板を処理するための基板処
理装置および基板処理方法に関する。また、この発明
は、半導体装置、液晶表示装置、プラズマディスプレイ
装置、光ディスク、磁気ディスクおよび光磁気ディスク
に代表されるデバイス製品のための基板を処理すること
によってデバイス製品を製造するための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体装置や液晶表示装置などのデバイ
ス製品の製造工程では、デバイス製品用の基板に処理液
(薬液または純水)を供給して基板の表面処理を行うた
めの基板処理装置が用いられる。基板を1枚ずつ処理す
る枚葉型の基板処理装置は、たとえば、基板を水平に保
持して回転させるスピンチャックと、このスピンチャッ
クに保持された基板の表面に薬液および純水を供給する
処理液ノズルとを備えている。この構成により、基板に
薬液および純水を順次供給することにより、基板表面の
薬液処理および水洗処理などを順に行うことができる。
水洗処理後には、スピンチャックを高速回転させること
によって、基板表面の水分を振り切って乾燥させる乾燥
工程が行われる。
【0003】乾燥工程を効率的に行うために、基板の表
面に不活性ガスとしての窒素ガスが供給される場合があ
る。また、この窒素ガスの供給による基板表面の乾燥効
率をさらに高めるために、スピンチャックに保持された
基板に対向して遮蔽板が設けられる場合がある。この遮
蔽板は、乾燥工程において基板に接近した位置に配置さ
れ、基板上の空間を制限する。これにより、基板の表面
付近の空間が窒素ガス雰囲気で満たされるから、基板材
料と水分との反応に起因するウォーターマークの発生を
効果的に防止できる。
【0004】遮蔽板を有する装置では、処理液ノズル
は、遮蔽板の中央を通るように設けられ、基板の回転中
心に向かって処理液を供給する。これにより、基板に供
給された処理液は、遠心力によって回転半径方向外方へ
と広がり、基板表面の処理に寄与する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図5は、遮蔽板の中央
を通して設けられる処理液ノズルの吐出口付近の構成例
を示す図である。この処理液ノズルは、保持管部材1に
処理液チューブ2を挿通した構成となっている。保持管
部材1および処理液チューブ2は、それぞれの下端に水
平面1a,2aを有する。この水平面1a,2aの存在
のために、処理液供給完了後の液切れが必ずしも良好で
はなく、水平面1a,2aに処理液の液滴が残る。この
液滴は、乾燥工程時に基板を高速回転させると、基板表
面に落下し、リング状のパーティクルを発生させる。
【0006】また、水平面1a,2aに付着した液滴
は、乾燥工程時の気流によって、その周辺の隙間部に侵
入して残留し、パーティクルの原因となる。そこで、こ
の発明の目的は、上述の技術的課題を解決し、処理液供
給完了後の液切れを向上することにより、基板を良好に
処理することができるようにした基板処理装置および基
板処理方法を提供することである。また、この発明の他
の目的は、デバイス製品用の基板の処理を良好に行うこ
とができ、これにより、デバイス製品の製造歩留まりを
向上できるデバイス製品の製造方法を提供することであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段および発明の効果】上記の
目的を達成するための請求項1記載の発明は、基板
(W)の上面に処理液を供給して基板を処理する基板処
理装置であって、基板の上面に対向して設けられ、貫通
孔を有する対向部材(250)と、この対向部材の貫通
孔(259)に挿入して設けられ、実質的に水平面の無
い尖った先端に形成された吐出口(378a)から、基
板の上面に処理液を供給する処理液供給管(370)と
を含むことを特徴とする基板処理装置である。ただし、
括弧内の英数字は、後述の実施形態における対応構成要
素を表す。以下、この項において同じ。
【0008】上記の構成によれば、基板の上面に対向し
て設けられる対向部材を貫通した処理液供給管の吐出口
は、実質的に水平面の無い尖った先端に形成されてい
る。そのため、処理液を基板の上面に供給した後には、
吐出口付近に処理液の液滴が残留することがない。すな
わち、処理液供給完了後の液切れが良い。これにより、
吐出口付近の液滴に起因するパーティクルの発生を抑制
でき、基板の処理品質を向上できる。
【0009】具体的には、請求項2に記載されているよ
うに、上記処理液供給管の先端部は、先端に向かうに従
って管壁の厚みが漸減し、先端において管壁の厚みが実
質的に零になるテーパー部(11,12,21,23,
24,25)を有していることを特徴とする請求項1記
載の基板処理装置とすればよい。たとえば、処理液供給
管の先端部がペンシル形(円錐形状または多角錐形状)
に形成されていてもよい。この場合、処理液供給管の先
端部には、下方に向かうに従って管壁の外面から内面へ
と向かうテーパー面(11,12,21,24)が外側
に形成されることになる。
【0010】また、処理液供給管の先端部の形状は、内
側にテーパー面(23,25)を有する形状でもよい。
すなわち、この場合のテーパー面は、下方に向かうに従
って、管壁の内面から外面へと向かう形状となる。さら
に、処理液供給管の先端部は、内側と外側とにそれぞれ
テーパー面(21,23,24,25)を有していて、
これらのテーパー面が吐出口の下端で出会って稜線(2
2)を形成するものであってもよい。
【0011】なお、処理液供給管は、処理液が流通する
処理液チューブ(378)と、この処理液チューブが内
嵌された保持管部材(371)との二重筒構造となって
いてもよい。この場合には、保持管部材および処理液チ
ューブの吐出口側の各先端が、実質的に水平面のない尖
った形状に形成されていることが好ましい。なお、この
発明において、「実質的に水平面の無い尖った先端」と
は、本発明の意図する効果が達成される程度に先端が尖
っていればよい趣旨であり、先端に水平面が全くない場
合だけでなく、たとえば先端に小なるラウンドが形成さ
れている場合をも含む意義である。
【0012】請求項3記載の発明は、上記処理液供給管
において、上記テーパー部(11,12)とこのテーパ
ー部に連なる直管部(13,14)との境界部(15,
16)が面取り(好ましくは、R面取り(曲面状の面取
り))されていることを特徴とする請求項2記載の基板
処理装置である。この構成によれば、テーパー部と直管
部との境界部を面取りすることによって、さらに液滴の
付着しにくい構造とすることができる。これにより、パ
ーティクルの発生をさらに確実に防止できる。
【0013】請求項4記載の発明は、上記貫通孔におい
て基板の上面に対向する開口周縁(20)が面取り(好
ましくは、R面取り)されていることを特徴とする請求
項1ないし3のいずれかに記載の基板処理装置である。
この構成によれば、対向部材に形成された貫通孔の開口
周縁が面取りされているので、この部分における液滴の
付着を防止できる。これにより、さらにパーティクルの
発生を抑制できる。
【0014】請求項5記載の発明は、上記貫通孔を介し
て、上記対向部材と基板との間に不活性ガスを導入する
不活性ガス供給手段(365,381)をさらに含むこ
とを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の基
板処理装置である。この構成では、基板と対向部材との
間に不活性ガスを導入することにより、基板の表面付近
を不活性ガス雰囲気として、基板表面の酸化等を防止で
きる。また、請求項6のように、請求項1ないし5のい
ずれかに記載の基板処置装置を用いて、基板を処理すれ
ば、処理液供給完了後の液切れを向上させて、基板を良
好に処理することができる。
【0015】さらに、請求項7記載の発明のように、処
理液供給管によって基板へ処理液を供給する(処理液供
給工程)と同時に、不活性ガス供給手段によって貫通孔
を介して基板に不活性ガスを供給し(不活性ガス供給工
程)、これらの工程後に基板を乾燥させ(基板乾燥工
程)るとなお良い。このようにすれば、基板表面上にあ
る処理液の酸化を防止できるとともに、処理液供給工程
において処理液供給管の吐出口付近に発生しつつある処
理液の液滴を未然に強制落下させることができるので、
その後の基板乾燥工程において、基板上に処理液の液滴
が落下してパーティクルとなってしまうことをさらに防
止できる。
【0016】請求項8記載の発明は、請求項1ないし5
のいずれかに記載の基板処置装置を用いて、デバイス製
品用の基板を処理する工程を含むデバイス製品の製造方
法である。この方法によれば、処理液供給完了後の液切
れがよいので、基板を良好に処理することができ、その
結果、デバイス製品の製造歩留まりを向上できる。請求
項9記載の発明は、上記処理液供給管によってデバイス
製品用の基板に処理液を供給する処理液供給工程と、こ
の処理液供給工程と同時に、上記不活性ガス供給手段に
よって上記貫通孔を介して上記デバイス製品用の基板に
不活性ガスを供給する不活性ガス供給工程と、これら処
理液供給工程および不活性ガス供給工程の後に、上記デ
バイス製品用の基板を乾燥させる基板乾燥工程とを含む
ことを特徴とする請求項8に記載のデバイス製品の製造
方法である。
【0017】この方法により、請求項7の発明に関連し
て述べたように、基板上に処理液の液滴が落下してパー
ティクルとなってしまうことを効果的に防止できる。こ
れにより、デバイス製品の製造歩留まりをさらに向上す
ることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下では、この発明の実施の形態
を、添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この
発明の一実施形態に係る基板処理装置の全体の構成を説
明するための図解的な断面図である。この基板処理装置
は、デバイス製品の一例としての半導体装置の製造工程
において用いられる。この基板処理装置は、デバイス製
品用の基板の一例である半導体ウエハ(以下、単に「ウ
エハW」という。)をほぼ水平に保持し、この保持した
ウエハWのほぼ中心を通る鉛直軸線まわりに回転する周
縁部保持チャック221を処理カップ(図示せず)の中
に備えている。この周縁部保持チャック221に保持さ
れたウエハWに対して、薬液としてのエッチング液によ
る処理(たとえば、洗浄処理)、純水による水洗処理、
およびウエハWの表面の液滴を振り切って乾燥する乾燥
処理が行われる。
【0019】周縁部保持チャック221は、回転駆動機
構としてのモータ222の駆動軸に結合されて回転され
るようになっている。モータ222の駆動軸は、中空軸
とされていて、その内部には、純水またはエッチング液
を供給することができる裏面リンスノズル223が挿通
されている。この裏面リンスノズル223は、周縁部保
持チャック221に保持されたウエハWの裏面(下面)
中央に近接した位置に吐出口を有しており、この吐出口
からウエハWの裏面中央に向けて純水またはエッチング
液を供給する中心軸ノズルの形態を有している。裏面リ
ンスノズル223には、純水供給源に接続された純水供
給バルブ201またはエッチング液供給源に接続された
エッチング液供給バルブ202を介して、純水またはエ
ッチング液が所要のタイミングで供給されるようになっ
ている。
【0020】周縁部保持チャック221の上方には、周
縁部保持チャック221に保持されたウエハWの中央に
向かって純水またはエッチング液を供給することができ
るノズル機構を下面中央付近に備えた円板状の遮蔽板2
50が水平に設けられている。この遮蔽板250は、昇
降駆動機構260に結合されたアーム270の先端付近
に、鉛直軸まわりの回転が可能であるように取り付けら
れている。昇降駆動機構260は、支持筒261と、こ
の支持筒261に昇降自在に保持された中空の昇降軸2
62と、この昇降軸262を昇降させるためのボールね
じ機構263とを備えている。昇降軸262の下端は、
ブラケット264に固定されており、このブラケット2
64は、ボールねじ機構263のナット部263aに固
定されている。ボールねじ機構263のねじ軸263b
は、モータ263cによって回転駆動されるようになっ
ている。したがって、このモータ263cを正転/逆転
させることにより、昇降軸262が昇降し、この昇降軸
262の先端部に取り付けられたアーム270が昇降す
る。267は、純水やエッチング液の薬液の侵入を防ぐ
ためのベローズである。
【0021】昇降軸262には、回転軸271が挿通さ
れている。この回転軸271は、昇降軸262の上端お
よび下端にそれぞれ配置された軸受け272,273に
よって回転自在に保持されている。回転軸271の下端
は、カップリング274を介して、ブラケット264に
取り付けられたモータ275の回転軸に結合されてい
る。また、回転軸271の上端には、プーリー276が
固定されていて、このプーリー276には、アーム27
0の内部空間に配置されたタイミングベルト277が巻
き掛けられている。このタイミングベルト277は、遮
蔽板250の回転軸251に固定されたプーリー252
にも巻き掛けられている。したがって、モータ275を
回転駆動すれば、この回転は、回転軸271およびタイ
ミングベルト277などを介して遮蔽板250に伝達さ
れ、この遮蔽板250が鉛直軸まわりに回転(自転)す
ることになる。このようにして、遮蔽板250のための
回転駆動機構が構成されている。
【0022】エッチング液をウエハWに供給するときに
は、遮蔽板250は停止状態とされて、図示の上方位置
にある。そして、エッチング液による処理後のウエハW
に対して水洗処理(たとえば、純水による水洗)を行う
ときには、昇降駆動機構260がアーム270を下降さ
せることによって、遮蔽板250が周縁部保持チャック
221に保持されたウエハWの表面(上面)に近接させ
られる(たとえば、遮蔽板250とウエハWとのギャッ
プは5mm程度)。これとともに、モータ275が付勢さ
れて、遮蔽板250は、ウエハWの近傍において、周縁
部保持チャック221とほぼ同じ速さで、この周縁部保
持チャック221と同じ方向に回転(たとえば、150
0rpm程度)させられる。 この水洗処理後には、昇
降駆動機構260がアーム270をさらに下降させるこ
とによって、遮蔽板250がウエハWの表面にさらに接
近させられる(たとえば、遮蔽板250とウエハWとの
ギャップは2.5mm程度)。これとともに、遮蔽板25
0は、周縁部保持チャック221とほぼ同じ速さで、こ
の周縁部保持チャック221と同じ方向に高速回転(た
とえば、3000rpm程度)させられる。この状態
で、遮蔽板250の中央付近から窒素ガスがウエハWと
遮蔽板250との間の制限された空間に供給される。こ
のようにして、周縁部保持チャック221の回転による
水切りと並行して、ウエハWの表面付近を窒素雰囲気と
することにより、ウエハWの表面を効率的に乾燥させる
ことができる。また、遮蔽板250が周縁部保持チャッ
ク221と同期回転されることにより、処理室内の気流
の乱れが防がれる。 図2は、遮蔽板250の近傍の構
成を示す断面図である。タイミングベルト277からの
駆動力が与えられるプーリー252は、中空の回転軸2
51に固定されている。回転軸251は、一対の軸受け
253などを介してホルダ部254に回転自在に保持さ
れた外筒255と、この外筒255に内嵌された内筒2
56とからなる。ホルダ部254は、アーム270に固
定され、その下面から垂下している。
【0023】内筒256の下端部は、外筒255よりも
下方に張り出していて、外筒255の外方に広がるフラ
ンジ257を形成している。このフランジ257に、遮
蔽板250が、ボルト258を用いて固定されている。
この遮蔽板250の中央には、内筒256の内部空間と
連通する貫通孔259が形成されている。アーム270
の上面には、内筒256の薄肉にされた上端部を全周に
渡って非接触状態で覆うとともに、中央に貫通孔361
が形成された取り付けブロック360が固定されてい
る。この取り付けブロック360には、側面から貫通孔
361まで貫通するガス通路362が形成されており、
また、その上面には、貫通孔361との間に段部363
が形成されている。ガス通路362には、管継ぎ手36
4により、窒素ガス供給管365が接続されている。こ
の窒素ガス供給管365には、窒素ガス供給源から、窒
素ガス供給バルブ366を介して、所要のタイミングで
窒素ガスが供給される。
【0024】一方、内筒256には、処理液供給ノズル
370が、内筒256とは非接触状態で挿通している。
より具体的には、処理液供給ノズル370は、内筒25
6を挿通する保持管部材371と、この保持管部材37
1に挿通されて内嵌された処理液チューブ378とを含
む二重筒構造となっている。処理液供給ノズル370
は、さらに、保持管部材371の上端部に形成されたフ
ランジ部372と、このフランジ部372の下面に形成
された段部373と、フランジ部372の上面に形成さ
れた処理液チューブ取り付け部374とを有している。
そして、段部373を取り付けブロック360の段部3
63に嵌合させて内筒256に対する位置合わせが行わ
れた状態で、ボルト375によってフランジ部372を
取り付けブロック360の上面に固定することによっ
て、その取り付けが達成されるようになっている。
【0025】保持管部材371の下端(先端)は、遮蔽
板250の中央の貫通孔259のやや上方に位置してい
る。処理液チューブ378の下端(先端)は、保持管部
材371の下端よりもわずかに下方に突出している。こ
のようにして、この処理液チューブ378の下端の吐出
口378aから、周縁部保持チャック221に保持され
た状態のウエハWの中心に向かって処理液(純水または
エッチング液)を供給できるようになっている。
【0026】処理液チューブ378は、保持管部材37
1に内嵌された状態で、処理液チューブ取り付け部37
4によって固定されている。この処理液チューブ378
には、純水供給源からの純水を純水供給バルブ379を
介して供給することができ、エッチング液供給源からの
エッチング液をエッチング液供給バルブ380を介して
供給できるようになっている。窒素ガス供給管365か
らの窒素ガスは、取り付けブロック360のガス通路3
62から、内筒256と処理液供給ノズル370の保持
管部材371との間に形成されたガス通路381に導か
れ、さらに、遮蔽板250の中央の貫通孔259からウ
エハWの表面に向かって吹き出される。
【0027】図3は、遮蔽板250の貫通孔259の近
傍の構成をさらに拡大して示す断面図である。処理液供
給ノズル370は、貫通孔259に挿入して設けられて
いる。この処理液供給ノズル370の先端(下端)はペ
ンシル形(すなわち、ほぼ円錐形状)に形成されてお
り、このペンシル形の先端に吐出口378aが形成され
ている。より具体的には、保持管部材371および処理
液チューブ378の各先端(下端)がペンシル形に形成
されていて、処理液供給ノズル370は、実質的に水平
面の無い尖った形状に形成されている。すなわち、保持
管部材371および処理液チューブ378の先端部は、
それぞれ、先端に向かうに従って管壁の厚みが漸減し、
先端において管壁の厚みが実質的に零になるテーパー面
11,12を有している。これらのテーパー面11,1
2は、先端に向かうに従って(すなわち、下方に向かう
に従って)管壁の外方から内方へと向かう形状となって
いる。
【0028】このような構成の処理液供給ノズル370
では、吐出口378aから処理液を吐出してウエハWに
供給し、その後、この処理液の供給を停止すると、処理
液供給ノズル370の下端の液切りが良好に行われ、吐
出口378aの付近に液滴が残留することがない。さら
に、この実施形態では、貫通孔259の開口周縁20が
面取りされており、この開口周縁20は、ウエハWに接
近するに従って外方に広がるテーパー面をなしている。
これにより、遮蔽板250の貫通孔259付近に液滴が
付着することを防止することができる。なお、開口周縁
20の面取りはC面取り(平面状の面取り)でもよい
が、R面取りされている方が好ましい。
【0029】このようにして、処理液供給ノズル370
の付近における液滴の残留を防止できるので、ウエハW
を高速回転させて水切り乾燥を行う際に、液滴がウエハ
W上に落下することがない。これにより、ウエハWの処
理品質を向上できる。また、処理液供給ノズル370の
先端をテーパー形状とし、貫通孔259の開口周縁20
をテーパー形状に面取りしたことにより、ガス通路38
1を通ってウエハW上の空間に供給される窒素ガスの流
れがスムーズになり、その滞留を防止することができ
る。これにより、処理液供給ノズル370の先端近傍で
の気流が安定するので、ウエハWの表面から飛散した水
滴が処理液供給ノズル370の先端付近の部位に付着す
ることを防止できる。これによっても、パーティクルの
発生を抑制することができ、半導体装置の製造歩留まり
を向上できる。
【0030】処理液供給ノズル370の先端付近におけ
る液滴の残留をより確実に防止するためには、保持管部
材371および処理液チューブ378の上記テーパー面
11,12と、その上方の直管部13,14との間の境
界部15,16には、面取り(好ましくは、R面取り)
を施しておくことが好ましい。なお、この実施形態にお
いては、ウエハWにエッチング液や純水(処理液)が供
給されている間にも、窒素ガスは、ガス通路381を介
して遮蔽板250中央付近の貫通孔259から、ウエハ
Wと遮蔽板250との間の制限された空間に供給されて
いる。このようにすれば、ウエハWの表面上にある処理
液の酸化を防止できるとともに、ウエハWへの処理液供
給時に処理液供給ノズル370の吐出口付近に発生しつ
つある処理液の液滴を未然に強制落下させることができ
るので、その後のウエハWの乾燥時において、ウエハW
上に処理液の液滴が落下してパーティクルとなってしま
うことをさらに効果的に防止できる。このことも、半導
体装置の製造歩留まりの向上に寄与している。
【0031】以上、この発明の一実施形態について説明
したが、この発明は他の形態で実施することもできる。
たとえば、上述の実施形態では、処理液供給ノズル37
0の先端がペンシル形に形成されている例について説明
したが、この他にも、たとえば、図4(a)(b)(c)に示す
ような形態を採用することもできる。図4(a)では、処
理液供給ノズル370の先端が逆すり鉢状のテーパー面
30を有している。すなわち、テーパー面30は、保持
管部材371および処理液チューブ378の各先端を、
下方に向かうに従って管壁の外方から内方に向かうテー
パー形状に成形することによって形成されている。
【0032】また、図4(b)では、処理液供給ノズル3
70の先端部では、外側テーパー面21と内側テーパー
面23とが下端で出会って稜線22を形成している。処
理液チューブ378の下端は、逆すり鉢状のテーパー形
状に成形されている。さらに、図4(c)では、保持管部
材371がペンシル形の外側テーパー面24を下端に有
し、処理液チューブ378は、逆すり鉢状のテーパー面
25を下端に有している。
【0033】また、処理液ノズル370は二重筒構造と
する必要はない。たとえば、処理液チューブの先端を処
理液チューブ取り付け部374によって保持管部材37
1の上端に固定して、この保持管部材371により処理
液を導く、単筒構造の処理液ノズルを構成してもよい。
なお、上記実施形態においては、ウエハWにエッチング
液や純水が供給されている間、窒素ガスは、貫通孔25
9からウエハWと遮蔽板250との間の制限された空間
に供給されているが、特に窒素ガスが供給されていなく
てもよく、その後に、基板を乾燥させるときにのみ、ウ
エハWと遮蔽板250との間の制限された空間に窒素ガ
スを供給するようにしてもよい。
【0034】さらに、上記の実施形態では半導体装置を
製造するためにウエハWの処理が行われる場合について
説明したが、この発明は、液晶表示装置、プラズマディ
スプレイ装置、光ディスク、磁気ディスクおよび光磁気
ディスクなどの他の種類のデバイス製品を製造するため
に、それらのデバイス製品に対応した基板を処理する場
合にも同様に適用することができる。 その他、特許請
求の範囲に記載された事項の範囲で種々の設計変更を施
すことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る基板処理装置の全
体の構成を説明するための図解的な断面図である。
【図2】遮蔽板の近傍の構成を示す断面図である。
【図3】処理液ノズルの先端近傍の構成を拡大して示す
断面図である。
【図4】処理液ノズルの他の形態例を示す断面図であ
る。
【図5】遮蔽板の中央を貫通して設けられる処理液ノズ
ルの吐出口付近の従来の構成例を示す図である。
【符号の説明】
11,12 テーパー面 13,14 直管部 15,16 境界部 20 開口周縁 21 外側テーパー面 22 稜線 23 内側テーパー面 24 外側テーパー面 25 テーパー面 30 テーパー面 221 周縁部保持チャック 250 遮蔽板 259 貫通孔 365 窒素ガス供給管 366 窒素ガス供給バルブ 370 処理液ノズル 370 処理液供給ノズル 371 保持管部材 378 処理液チューブ 378a 吐出口 379 純水供給バルブ 380 エッチング液供給バルブ 381 ガス通路 W ウエハ
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G02F 1/13 101 G02F 1/13 101 1/1333 500 1/1333 500 H01J 9/38 H01J 9/38 A H01L 21/306 H01L 21/306 J (72)発明者 西崎 光広 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 逢坂 勉 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 阿部 仁 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内 (72)発明者 網野 利彦 京都府京都市上京区堀川通寺之内上る4丁 目天神北町1番地の1 大日本スクリーン 製造株式会社内 (72)発明者 内田 伸 京都府京都市上京区堀川通寺之内上る4丁 目天神北町1番地の1 大日本スクリーン 製造株式会社内 Fターム(参考) 2H088 FA18 FA21 FA30 HA01 MA20 2H090 HC18 JB02 JB03 JB04 JC19 3B201 AA02 AA03 AB01 AB34 BB92 BB93 CC01 CC13 5C012 BD05 5F043 EE07 EE08 EE27

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板の上面に処理液を供給して基板を処理
    する基板処理装置であって、 基板の上面に対向して設けられ、貫通孔を有する対向部
    材と、 この対向部材の貫通孔に挿入して設けられ、実質的に水
    平面の無い尖った先端に形成された吐出口から、基板の
    上面に処理液を供給する処理液供給管とを含むことを特
    徴とする基板処理装置。
  2. 【請求項2】上記処理液供給管の先端部は、先端に向か
    うに従って管壁の厚みが漸減し、先端において管壁の厚
    みが実質的に零になるテーパー部を有していることを特
    徴とする請求項1記載の基板処理装置。
  3. 【請求項3】上記処理液供給管において、上記テーパー
    部とこのテーパー部に連なる直管部との境界部が面取り
    されていることを特徴とする請求項2記載の基板処理装
    置。
  4. 【請求項4】上記貫通孔において基板の上面に対向する
    開口周縁が面取りされていることを特徴とする請求項1
    ないし3のいずれかに記載の基板処理装置。
  5. 【請求項5】上記貫通孔を介して、上記対向部材と基板
    との間に不活性ガスを導入する不活性ガス供給手段をさ
    らに含むことを特徴とする請求項1ないし4のいずれか
    に記載の基板処理装置。
  6. 【請求項6】請求項1ないし5のいずれかに記載の基板
    処置装置を用いて、基板を処理することを特徴とする基
    板処理方法。
  7. 【請求項7】上記処理液供給管によって基板に処理液を
    供給する処理液供給工程と、 この処理液供給工程と同時に、上記不活性ガス供給手段
    によって上記貫通孔を介して基板に不活性ガスを供給す
    る不活性ガス供給工程と、 これら処理液供給工程および不活性ガス供給工程の後
    に、基板を乾燥させる基板乾燥工程と、を含むことを特
    徴とする請求項6に記載の基板処理方法。
  8. 【請求項8】請求項1ないし5のいずれかに記載の基板
    処置装置を用いて、デバイス製品用の基板を処理する工
    程を含むデバイス製品の製造方法。
  9. 【請求項9】上記処理液供給管によってデバイス製品用
    の基板に処理液を供給する処理液供給工程と、 この処理液供給工程と同時に、上記不活性ガス供給手段
    によって上記貫通孔を介して上記デバイス製品用の基板
    に不活性ガスを供給する不活性ガス供給工程と、 これら処理液供給工程および不活性ガス供給工程の後
    に、上記デバイス製品用の基板を乾燥させる基板乾燥工
    程と、を含むことを特徴とする請求項8に記載のデバイ
    ス製品の製造方法。
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