JP2002175851A - コネクタ - Google Patents

コネクタ

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JP2002175851A
JP2002175851A JP2000372997A JP2000372997A JP2002175851A JP 2002175851 A JP2002175851 A JP 2002175851A JP 2000372997 A JP2000372997 A JP 2000372997A JP 2000372997 A JP2000372997 A JP 2000372997A JP 2002175851 A JP2002175851 A JP 2002175851A
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locking
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hole
connector
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JP2000372997A
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Satoru Kaneko
金子  悟
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Yazaki Corp
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Yazaki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コネクタハウジング内で端子を正確に位置決
めして、端子係止ランスに対する係止代を安定に確保す
る。 【解決手段】 コネクタハウジング2の前端部に端子位
置決め用の孔部20を設け、端子5の前端に突部11を
形成し、突部が孔部に係合することで、端子がコネクタ
ハウジングの少なくとも端子係止ランス18に対して位
置決めされるコネクタ1である。孔部20は、端子収容
室10を構成する左右の延長隔壁7と、左右の延長隔壁
の前端部を繋ぐ上下の連結壁8,9とで囲まれて成る。
コネクタハウジング2の前端部に、相手端子挿入孔22
を有するフロントホルダ3を装着し、相手端子挿入孔と
孔部20とを連通した。突部11を一対対向させた。端
子5の前端側に、係止ランス18に対する係止用の突部
28を形成した。突部28が延長隔壁7より高く突出
し、係止ランスが延長隔壁よりも高く位置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コネクタハウジン
グ内で端子を正確に位置決めして、端子係止ランスに対
する係止代を安定に確保することのできるコネクタに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は従来のコネクタの一形態(特開2
000−58180参照)を示すものである。このコネ
クタ51は、合成樹脂製のコネクタハウジング52と、
コネクタハウジング52の前部開口53に嵌合する合成
樹脂製のフロントホルダ54と、コネクタハウジング5
2の端子収容室55内に挿着される電線付きの雌型の端
子56と、コネクタハウジング52の下壁57の開口5
8から端子挿入直交方向に挿着される合成樹脂製のスペ
ーサ59とで構成されている。
【0003】端子収容室55は複数段(本形態では三
段)に且つ幅方向に並列に配設されている。各端子収容
室55は左右(幅方向)の隔壁(左右端においては外側
壁)と上下の隔壁61(上下端においては上下壁62,
57)とで画成されている。上下の隔壁61は端子収容
室55の長手方向中間部まで延びている。
【0004】上下の隔壁61の前方には可撓性の端子係
止ランス63が一体に延長形成されている。係止ランス
63は斜め上向きに形成され、先端に、端子56の前側
の段部64(図7)に対する垂直な係止面65を有して
いる。係止ランス63の下側には撓み空間が設けられて
いる。なお、明細書で「上下」の定義は説明の便宜上の
ものであり、必ずしもコネクタ51の実使用時の方向と
一致するものではない。「前後」の定義はコネクタ51
の嵌合先端側を前、電線導出側を後と定義する。
【0005】係止ランス63の前方には上下の隔壁61
がなく、端子収容室55の前側の部分は上下に連通して
矩形状の前部開口53に続いている。前部開口53の周
縁にはフロントホルダ54を挿着する部分が形成され、
フロントホルダ54に対する係止手段(図示せず)が設
けられている。
【0006】フロントホルダ54は、コネクタハウジン
グ52の上下の隔壁61の一部を成す短い水平な隔壁6
6を有している。隔壁66はフロントホルダ54の垂直
な壁部から直角に設けられ、上下の隔壁66の間に端子
56の先端部を配置可能である。上下の隔壁66の間で
壁部67には、相手側の雄型の端子(図示せず)の接触
用タブ部に対する挿入孔68と、端子56の係止を解除
するための治具棒挿入孔69とが設けられている。
【0007】コネクタハウジング52に前部開口53を
設け、前部開口53をフロントホルダ54で塞ぐ構成と
することで、前部開口53が型抜き孔を兼ね、細かい形
状の係止ランス63の樹脂成形を容易に行うことがで
き、係止ランス63の成形精度が向上する。
【0008】スペーサ59は、上下の隔壁76と下端の
操作壁79と、各隔壁76と操作壁79とを連結する縦
方向の側壁(図示せず)とで構成されている。上下の隔
壁76のピッチは端子収容室55の上下の隔壁61のピ
ッチと一致し、操作壁79を下方に引き出した状態で、
端子収容室55に端子が挿入される。コネクタハウジン
グ52には縦方向のスペーサ挿入孔(開口)58が設け
られている。スペーサ挿入孔58は各端子収容室55に
連通している。
【0009】端子56は前側に雌型の電気接触部70
(図7)、後側に電線接続部71(図6)をそれぞれ有
し、電気接触部70は箱状の周壁と、周壁内の弾性接触
片とで構成されている。電線接続部71は絶縁被覆電線
72の心線部を加締め接続する前側の圧着片と、絶縁被
覆を加締め固定する後側の圧着片とで構成されている。
電気接触部70の先端側に、係止ランス63に対する係
止用の段部64(図7)が形成され、電気接触部70の
後端が、スペーサ59に対する係止用の段部73(図
7)となっている。
【0010】図6で、符号74は、相手側の雌型のコネ
クタ(図示せず)に対する可撓性のロックアームを示
す。図6のコネクタ51は雄型のものであり、雌型のコ
ネクタは(図示せず)は雄型のコネクタ51に対するコ
ネクタ嵌合室と前記雄型の端子とを有し、コネクタ嵌合
室内に雄型の端子の接触用タブ部を突出させている。
【0011】フロントホルダ54をコネクタハウジング
52の前部開口53に装着し、スペーサ59を挿入孔5
8に仮係止(仮押込み)させた状態で、後部開口から端
子収容室55に端子56が挿入される。図6で最下段の
端子56は完全に挿入され、二段目と三段目の端子56
は挿入途中の状態である。端子56の挿入に伴って係止
ランス63が下向きに撓み、端子56の完全挿入と同時
に係止ランス63が復元して、端子56の先端側の段部
64に係合する。これにより、端子56が一次係止され
る。
【0012】端子56の係止を確実にするために、スペ
ーサ59を上向きに押し込んで本係止させることで、ス
ペーサ59の隔壁76と操作壁79とが端子56の後側
の段部73(図7)に係合し、端子56が二次係止され
る。コネクタ51の種類によってはスペーサ59を用い
ないものもあり、その場合は係止ランス63のみで端子
56が係止される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のコネクタ51にあっては、コネクタハウジング52
の前部開口53とフロントホルダ54の嵌合寸法のばら
つき等によっては、前部開口53内でフロントホルダ5
4のガタ付きを生じ、その場合には、図7の如く端子5
6の前側の段部64と係止ランス63との係止代(引っ
掛かり代)Lが減少し、端子56の係止力が低減すると
いう懸念があった。また、フロントホルダ54とコネク
タハウジング52との累積誤差によっても係止代Lが減
少するという懸念があった。これらは、二次係止用のス
ペーサ59を用いない場合に特に重要な問題であった。
たとえスペーサ59を用いる場合でも、コネクタハウジ
ング52内に端子56を挿入した後、スペーサ59を押
し込む前に電線72に強い引張力が作用した場合等に
は、端子56が容易に抜け出してしまうという懸念があ
った。その場合には、端子56の再挿入に余計な手間が
かかるという懸念があり、品質上も好ましくなかった。
【0014】本発明は、上記した点に鑑み、係止ランス
による端子の係止力のばらつきをなくして、あるいは少
なくして、端子の係止を安定して行わせることのできる
コネクタを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係るコネクタは、コネクタハウジングの前
端部に端子位置決め用の孔部が設けられ、該コネクタハ
ウジング内に挿入される端子の前端に、該孔部に進入係
合する突部が形成され、該突部が該孔部に係合すること
で、該端子が該コネクタハウジングの少なくとも端子係
止ランスに対して位置決めされることを特徴とする(請
求項1)。前記孔部が、前記コネクタハウジングの端子
収容室を構成する左右の延長隔壁と、該左右の延長隔壁
の前端部を繋ぐ上下の連結壁とで囲まれて構成されたこ
とも有効である(請求項2)。また、前記コネクタハウ
ジングの前端部に、相手端子挿入孔を有するフロントホ
ルダが装着され、該相手端子挿入孔と前記孔部とが連通
することも有効である(請求項3)。また、前記端子の
突部が一対対向して形成されたことも有効である(請求
項4)。また、前記端子の前端側に、前記端子係止ラン
スに対する係止用の突部が形成されたことも有効である
(請求項5)。前記係止用の突部が前記延長隔壁よりも
高く突出し、前記端子係止ランスが該延長隔壁よりも高
く位置したことも有効である(請求項6)。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に本発明の実施の形態の具体
例を図面を用いて詳細に説明する。図1は、本発明に係
るコネクタの一実施形態を示す縦断面図、図2はコネク
タハウジングの要部を示す斜視図、図3は図1のA−A
断面図、図4は図1のB−B断面図、図5(a) 〜(c) は
端子を示す平面図、側面図、正面図である。
【0017】コネクタ1は、合成樹脂製の雄型のコネク
タハウジング2とフロントホルダ3とスペーサ4と金属
製の雌型の端子5とで構成され、コネクタハウジング2
の前部開口6に向けて端子挿入方向に左右の垂直な隔壁
7(図2,図3)が延長形成されると共に、左右の隔壁
(延長隔壁)7の前端部を水平に連結する上下の連結壁
(連結部)8,9(図2,図4)が形成され、左右の隔
壁7と上下の連結壁8,9との間に端子位置決め用の孔
部20が形成されることで、端子収容室10の前部側が
構成され、さらに端子5の先端に、上下の連結壁8,9
の間すなわち孔部20に係合する左右一対の位置決め用
の突部11が形成されたことを特徴とするものである。
【0018】フロントホルダ3は従来のような上下の隔
壁(図6)を有しておらず、垂直方向の壁部12に相手
端子挿入孔13を有するのみである。フロントホルダ3
の上下の隔壁(図6)に代えて、コネクタハウジング2
の前部開口6に臨む上下の連結壁8,9(図2,図4)
が設けられている。
【0019】左右の垂直な隔壁7はコネクタハウジング
2の後部開口14から前部開口6(正確には、フロント
ホルダ3に対する収容開口部6の後端6a)にかけて延
長形成されている。左右の隔壁7は縦横の複数の端子収
容室10に対応して設けられ、右端及び左端の端子収容
室10の外側の隔壁はコネクタハウジング2の左右の外
側壁(図示せず)が兼ねている。「左右」とは水平に配
置したコネクタ1の幅方向を意味し、上下とは同じくコ
ネクタ1の高さ方向を意味する。
【0020】端子収容室10の上下の隔壁16(図1)
はコネクタハウジング2の後半部ないし後半部から前方
に少し延長した位置まで形成されており、端子収容室1
0の前部側は従来と同様に上下に連通している。但し、
端子収容室10の前端部のみに上下の隔壁である連結壁
8,9が短く形成されている。連結壁8,9の前後方向
長さは端子5の先端の突部11の突出長さと同程度かそ
れよりもやや長い。上下の連結壁8,9は上下に対向し
て水平に位置し、連結壁8,9の板厚は左右の垂直な隔
壁7(図2)よりも薄く形成されている。連結壁8,9
の先端内側には、端子5の突部11に対するテーパ状の
ガイド面8a,9aが形成されている。
【0021】下側の端子収容室10の上側の連結壁8と
上側の端子収容室10の下側の連結壁9との間には、端
子収容室10に連通する空間17が設けられ、その空間
17の後方にコネクタハウジング2の可撓性の係止ラン
ス18が位置している。空間17の前方はフロントホル
ダ3の垂直な壁部12で封止され、各連結壁8,9の前
端は同じく壁部12の後端面に当接している。最下段の
端子収容室10の下側の連結壁9′はコネクタハウジン
グ2の下壁19から一体に且つ厚肉に突出され、フロン
トホルダ3を当接させる停止壁を兼ねている。
【0022】図2,図4の如く左右の隔壁7と上下の連
結壁8,9とで囲まれて、端子挿入方向に貫通した矩形
状の孔部20が構成されている。孔部20の高さ(縦
幅)は端子収容室10の高さよりも狭く形成されてい
る。孔部20に端子5の先端の突部11が進入係合し、
孔部20の後端縁すなわち上下の連結壁8,9の後端面
に端子5の箱状の電気接触部21の先端の上下部分が当
接する。孔部20によって端子5の電気接触部21の先
端が正確に位置決めされる。孔部20の前方から相手側
の雄型の端子(図示せず)の板状の電気接触部が端子収
容室10内の端子5の電気接触部21内に挿入される。
【0023】孔部20で端子5の電気接触部21が正確
に位置決めされるから、相手側の雄端子(図示せず)の
挿入精度が高まり、電気接触部21にこじり等なく正確
に挿入され、電気的接続の信頼性が高まる。また、孔部
20で端子5の挿入位置が正確に規定され、且つ端子5
が端子収容室10内でガタつきなく保持されるから、係
止ランス18との係止代がばらつきなく正確に規定さ
れ、常に強い係止力で端子5が正確に係止される。
【0024】孔部20は前方のフロントホルダ3の矩形
状の相手端子挿入孔22に同心に続いている。相手端子
挿入孔22は入口側にテーパ状の端子ガイド面22aを
有している。フロントホルダ3は係止突起と係合孔とい
った係止手段(図示せず)でコネクタハウジング2の前
部開口6の内周縁に係止されている。
【0025】前記空間17の左右に垂直な左右の隔壁7
はなく、空間17の上下に左右の隔壁7が位置する。空
間17はコネクタ幅方向に外側壁(図示せず)の内面ま
で連通し、左右の隔壁7は端子収容室10の後半で上下
の水平な隔壁16(図2)ないし上下の各壁24,19
(図1)と直交している。上下の隔壁16(図2)ない
し上壁24(図1)から斜め前方下向きに係止ランス1
8が突設されている。係止ランス18の上方において係
止ランス18の上面と上側の端子5の下面との間にラン
ス撓み空間17aが位置する。撓み空間17aは前記空
間17に連通している。係止ランス18の後方にはスペ
ーサ挿入孔25が位置している。
【0026】図2の如く係止ランス18は幅広に形成さ
れ、先端の左半部に垂直な係止面26、右半部に傾斜状
の係止解除面27をそれぞれ有している。係止面26は
端子5の先端部上側の係止用の突部28の後端面すなわ
ち段部28a(図5)に当接する。係止解除面27(図
2)には治具棒(図示せず)の先端が当接され、それに
よって係止ランス18が上向きに撓んで、段部28a
(図5)との係合が解除される。フロントホルダ3(図
1)には治具棒挿入孔(図示せず)が設けられている。
【0027】係止ランス18(図2)の係止面26と係
止解除面27とは先端側の水平な真直部29の先端に形
成され、真直部29は中間の傾斜部30に続き、傾斜部
30は後端側の水平な真直部31に続き、真直部31が
端子収容室10の水平な隔壁16に続いている。図2の
係止ランス18はあくまでも一形態を示すものであり、
先端側の真直部29がなく、傾斜部30の先端に係止面
26と係止解除面27とが形成されていてもよく、ある
いは係止解除面27のないものであってもよい。係止ラ
ンス18の形状は任意である。「ランス」とは「槍」を
意味するが、係止ランス18は槍状に限らず、アーム状
等、種々の形態のものであってもよい。
【0028】また、端子5の先端側の係止用の段部28
aも係止ランス18の形状によっては、係止ランス18
に設けた係止突起(図示せず)を係合させる孔部(図示
せず)であってもよく、あるいは端子5の雌型の電気接
触部21の他の形態として左右一対の弾性カール片(図
示せず)を用いた場合には、一対の弾性カール片の後端
に係止ランス18の先端面を当接係止させてもよい。何
れの端子5にせよ、コネクタハウジング2の先端の孔部
20に係合する先端の突部11は必須である。
【0029】本実施形態における端子5は、図5(a) 〜
(c) の如く、前半に箱状の電気接触部21、後半に電線
接続部である電線圧着部32(図1)を有し、電気接触
部21の矩形筒状壁の一部である左右の垂直な側壁33
の先端に矩形状の突部11を一体に延設したことを特徴
とするものである。
【0030】突部11は側壁33の高さ方向中央におい
て側壁33と同一平面に位置している。突部11の上下
方向長さは側壁33の高さよりも短く、例えば側壁33
の高さの半分程度の長さである。突部11の先端外側に
は、コネクタハウジング2の前端側の孔部20(図2)
の両側部に対するテーパガイド面11aと、上下の連結
壁8,9(図2)に対するテーパ状のガイド面取11b
とが施されている。
【0031】コネクタハウジング2内に端子5を挿入す
ると同時に、左右一対の突部11が図4の如く孔部20
に隙間なく且つガタ付きなく係合して、端子5の先端部
が端子収容室10(図1)に対して、及び係止ランス1
8に対して正確に位置決めされる。端子5の先端部が位
置決めされるから、端子5の先端側に段部28a(図
5)を設けて、その段部28aを係止ランス18で係止
させることは、係止代をばらつきなく確保するために極
めて有効である。
【0032】特に、上下の連結壁8,9の間で端子5の
先端の突部11が上下方向のガタ付きなく保持されるこ
とで、上側の連結壁8のさらに上側に突出して位置する
係止用の突部28と係止ランス18の先端の係止面26
(図2)との位置決めが正確に行われ、端子5の係止代
1 (図1)が常に安定に確保される。係止代L1 とは
突部28と係止面26との高さ方向のラップした長さで
ある。
【0033】また、先端の一対の突部11を板厚方向に
内向きに弾性的に撓み可能とすれば、孔部20の幅が狭
くても、一対の突部11が弾性的に撓んで孔部20内に
挿入され、孔部20の内面すなわち左右の延長隔壁7の
内面に隙間なく密着するから、これによっても端子5の
位置決めが一層正確に行われる。上下の連結壁8,9に
対しても一対の突部11が高さ方向に弾性的に撓むこと
で、同様の孔部20の内面すなわち上下の連結壁8,9
の内面に隙間なく密着し、端子5の位置決めがさらに正
確に行われる。
【0034】端子5の係止用の突部28は電気接触部2
1の左側の側壁33を上方に延長して略逆凹字状に折曲
させることで構成されている。突部28の後端面で先端
側の段部28aが構成され、突部28は係止ランス18
(図2)の係止面26の位置に対応して、電気接触部2
1の左半側に位置している。
【0035】図3の如く電気接触部21を構成する矩形
筒状の周壁の高さ、すなわち側壁33の高さはコネクタ
ハウジング2の前側の左右の延長隔壁7の高さ(上下方
向長さ)と同等ないしはそれよりもやや高く設定されて
いる。図4の如く端子5の完全挿入状態で上側の突部2
8は上側の連結壁8よりも上方に突出する。そして、図
2の如く係止ランス18で上側の突部28が係止され
る。
【0036】図2,図3の如く左右の隔壁7よりも電気
接触部21の上壁34を若干高く突出させることで、係
止ランス18の幅を端子収容室10の幅よりも広く形成
でき、右半側の係止解除面27を左右の隔壁7の上側に
位置させることができる。係止ランス18の幅を広くす
ることで係止力がアップする。実際には端子5の幅は例
えば3mm程度と極めて小さなものであり、係止ランス1
8の幅も同様に小さく、端子挿入時の係止ランス18と
の摺動抵抗が増大するといった心配はない。
【0037】図5の如く上側の突部28の前後方向長さ
は電気接触部21の長さの例えば1/5程度と短いもの
である。上側の突部28の後方には、スペーサ4(図
1)に対する二次係止用の突部35が電気接触部の幅と
同じ幅で形成されている。後側の突部35は前側の一次
係止用の突部28よりも低く位置している。後側の突部
35は前側の突部28と同様に、電気接触部21の側壁
33を上方に延長して略逆凹字状に折曲させることで形
成される。後側の突部35の後端が係止用の段部35a
となる。段部35aは電気接触部21の後端に一致し、
電気接触部21の後端は中間の繋ぎ部36を経て後方の
電線接続部32(図1)に続いている。
【0038】電気接触部21内には、下側に弾性接触片
37、上側に接触用突部38がそれぞれ形成され、両者
37,38の間に相手側の雄型の端子(図示せず)のタ
ブ状電気接触部が雄・雌コネクタ相互の嵌合と同時に挿
入接続される。
【0039】図1の形態でスペーサ4はコネクタハウジ
ング2の上壁24の開口25から端子挿入直交方向の挿
入孔(符号25で代用)内に下向きに挿入され、スペー
サ4の水平な板状の各壁部39が端子5の後側の段部3
5aに当接する。各壁部39は側方の垂直な連結壁(図
示せず)を介して上側の操作壁40に一体に続いてい
る。端子5の挿入は図1の状態からスペーサ4を上方に
一段引き出した状態(仮係止状態)で行う。スペーサ4
は図示しない仮係止手段と本係止手段とでコネクタハウ
ジング2に仮係止及び本係止される。
【0040】なお、スペーサ4としていわゆるサイドス
ペーサ(図示せず)を用い、コネクタハウジング2の側
壁に設けた開口(図示せず)からスペーサを水平に挿入
して、板状の壁部で端子5の後側の段部35aを係止さ
せることも可能である。
【0041】また、端子5の先端の突部11は箱状の電
気接触部21に限らず、左右一対の弾性カール片を有す
る電気接触部(図示せず)においても形成可能である。
また、先端の突部11の形状は板状に限らず、例えば略
コの字状に折曲されたものであってもよい。また、箱状
の電気接触部21の上下の壁部34,41に水平に突部
11を延長形成して、上下の連結壁8,9の外側面に突
部11の内側面を係合させるようにしてもよい。
【0042】また、樹脂成形上で可能であれば、フロン
トホルダ3を用いずに、コネクタハウジング2にフロン
トホルダ3と同様の形状の前端壁(図示せず)を一体に
形成し、前端壁(図示せず)に左右の延長隔壁7や上下
の連結壁8,9を一体に形成してもよい。この場合、左
右の延長隔壁7と上下の連結壁とで囲まれた矩形状の孔
部20は前端壁(図示せず)の相手端子挿入孔22に連
通し、孔部20に端子5の先端の突部11が進入係合す
る。
【0043】
【発明の効果】以上の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、端子の先端の突部がコネクタハウジングの前端の孔
部にガタ付きなく係合することで、コネクタハウジング
に対して端子が正確に位置決めされ、コネクタハウジン
グの端子係止ランスと端子とが正確に位置決めされて、
端子係止ランスと端子との係止代が常に安定して確保さ
れる。これにより、例えばコネクタハウジングの前端部
に装着したフロントホルダの寸法のばらつきやガタ付き
に関係なく、端子の係止力が常に安定に確保され、端子
の抜け出しが確実に防止される。そして、端子二次係止
用のスペーサを用いなくとも、十分に品質が保証され、
スペーサの排除によりコスト低減が可能となる。
【0044】また、コネクタハウジング内で端子の前端
部の位置が正確に規定されるから、相手側端子がこじり
や干渉等なくスムーズに端子内に挿入され、端子の変形
や傷付きが防止されて、電気的接続の信頼性が向上す
る。
【0045】また、請求項2記載の発明によれば、例え
ば上下の連結壁の間で端子の前端の突部が上下方向にガ
タ付きなく係合することで、上側の連結壁の斜め上方に
位置し、且つ上下方向に撓み可能な端子係止ランスに対
して端子が上下方向の位置ずれなく正確に係止される。
これにより、端子係止ランスと端子との係止代すなわち
端子の係止力が常に安定して確保され、端子の抜け出し
が確実に防止される。また、左右の延長隔壁の前端部を
上下の連結壁で繋ぐ構成としたことで、コネクタハウジ
ングの樹脂成形が容易化し、成形金型が簡素化されて、
コストが低減される。
【0046】また、請求項3記載の発明によれば、端子
の位置決め作用とは無関係にフロントホルダを装着する
ことができるから、コネクタハウジングの前端部に対す
るフロントホルダの嵌合寸法をラフに設定でき、それに
より部品コストが低減される。また、フロントホルダの
相手端子挿入孔からコネクタハウジング前端の孔部を経
て相手端子が挿入される際に、孔部に端子の前端部が係
合して位置決めされているから、相手端子挿入孔の位置
精度に関係なく相手端子がコネクタハウジング内の端子
にこじりや干渉等なく正確に挿入接続される。これによ
っても、相手端子挿入孔の位置精度がラフでよく、フロ
ントホルダの部品コストが低減される。
【0047】また、請求項4記載の発明によれば、端子
の前端の一対の突部が例えば左右の隔壁に沿ってガタ付
きなく孔部に挿入され、且つ一対の突部が上下の連結壁
の内面にガタ付きなく接することで、端子の前端部が上
下左右の二次元方向にガタ付きなく正確に位置決めさ
れ、係止ランスとの係止代が一層正確に確保され、端子
の係止力が一層安定する。
【0048】また、請求項5記載の発明によれば、端子
の前端の突部がコネクタハウジングの前端の孔部に係合
することで、端子の特に前端部が正確に位置決めされる
から、端子の前端側に係止用の突部を設けたことで、係
止用の突部と係止ランスとの位置決めが一層正確に行わ
れ、係止ランスとの係止代が一層正確に確保され、端子
の係止力が一層安定する。
【0049】また、請求項6記載の発明によれば、係止
用の突部が延長隔壁よりも高く突出したことで、端子係
止ランスが左右の隔壁に干渉することなく確実に係止用
の突部を捕らえることができて端子の係止性が向上す
る。また、端子係止ランスが延長隔壁よりも高く位置
し、延長隔壁に干渉しないから、端子係止ランスの幅を
広く設定して端子係止力をアップさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコネクタの一実施形態を示す縦断
面図である。
【図2】同じくコネクタハウジングの要部を示す斜視図
である。
【図3】図1のA−A断面図である。
【図4】図1のB−B断面図である。
【図5】端子の一形態を示し、(a) は平面図、(b) は側
面図、(c) は正面図である。
【図6】従来のコネクタの一形態を示す縦断面図であ
る。
【図7】同じく端子の係止構造を示す説明図である。
【符号の説明】
1 コネクタ 2 コネクタハウジング 3 フロントホルダ 5 端子 7 延長隔壁(隔壁) 8,9 連結壁 10 端子収容室 11 突部(位置決め用の突部) 18 端子係止ランス 20 孔部 22 相手端子挿入孔 28 突部(係止用の突部)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コネクタハウジングの前端部に端子位置
    決め用の孔部が設けられ、該コネクタハウジング内に挿
    入される端子の前端に、該孔部に進入係合する突部が形
    成され、該突部が該孔部に係合することで、該端子が該
    コネクタハウジングの少なくとも端子係止ランスに対し
    て位置決めされることを特徴とするコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記孔部が、前記コネクタハウジングの
    端子収容室を構成する左右の延長隔壁と、該左右の延長
    隔壁の前端部を繋ぐ上下の連結壁とで囲まれて構成され
    たことを特徴とする請求項1記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記コネクタハウジングの前端部に、相
    手端子挿入孔を有するフロントホルダが装着され、該相
    手端子挿入孔と前記孔部とが連通することを特徴とする
    請求項1又は2記載のコネクタ。
  4. 【請求項4】 前記端子の突部が一対対向して形成され
    たことを特徴とする請求項1〜3の何れか記載のコネク
    タ。
  5. 【請求項5】 前記端子の前端側に、前記端子係止ラン
    スに対する係止用の突部が形成されたことを特徴とする
    請求項1〜4の何れか記載のコネクタ。
  6. 【請求項6】 前記係止用の突部が前記延長隔壁よりも
    高く突出し、前記端子係止ランスが該延長隔壁よりも高
    く位置したことを特徴とする請求項5記載のコネクタ。
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