JP2002175780A - 高圧放電ランプ、高圧放電ランプ点灯装置および照明装置 - Google Patents

高圧放電ランプ、高圧放電ランプ点灯装置および照明装置

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JP2002175780A
JP2002175780A JP2001214106A JP2001214106A JP2002175780A JP 2002175780 A JP2002175780 A JP 2002175780A JP 2001214106 A JP2001214106 A JP 2001214106A JP 2001214106 A JP2001214106 A JP 2001214106A JP 2002175780 A JP2002175780 A JP 2002175780A
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pressure discharge
electrode
diameter
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JP2001214106A
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Seiji Ashida
誠司 芦田
Hisashi Honda
久司 本田
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Toshiba Lighting and Technology Corp
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    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J61/00Gas-discharge or vapour-discharge lamps
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J61/00Gas-discharge or vapour-discharge lamps
    • H01J61/82Lamps with high-pressure unconstricted discharge having a cold pressure > 400 Torr
    • H01J61/827Metal halide arc lamps

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  • Common Detailed Techniques For Electron Tubes Or Discharge Tubes (AREA)
  • Non-Portable Lighting Devices Or Systems Thereof (AREA)
  • Discharge Lamps And Accessories Thereof (AREA)
  • Vessels And Coating Films For Discharge Lamps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】十分に低い始動電圧を示す高圧放電ランプ、こ
れを用いた高圧放電ランプ点灯装置および照明装置を提
供する。 【解決手段】放電空間を形成する包囲部、包囲部の両端
に連通して配置され包囲部より内径が小さい一対の小径
筒部を有する透光性セラミックス放電容器、小径筒部内
に挿通されている細長い一対の電極、少なくとも一方の
電極が挿通している小径筒部の外周に配設されるととも
に、他方の電極と同電位になるように電気接続されてい
る導電体および透光性セラミックス放電容器内に封入さ
れた放電媒体を有し、導電体が存在する小径筒部の長手
方向の範囲内における電極の外表面と小径筒部の内表面
との間の最小距離が0.1mm以下である発光管と;発
光管を気密に収納した外管と;を具備している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透光性セラミック
ス放電容器を備えた高圧放電ランプ、これを用いた高圧
放電ランプ点灯装置および照明装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、高圧放電ランプはその高効
率、長寿命の特性から多種多様のランプが開発されてい
る。近年では、ハロゲンランプの代替を狙って、小型の
高圧放電ランプも開発が進められている。
【0003】しかしながら、高圧放電ランプは一般的に
始動時に高いパルス電圧が必要とされており、そのパル
ス電圧を発生させるイグナイタを設置して、例えば5k
V以上のパルス電圧を高圧放電ランプに印加する、また
は高圧放電ランプに点灯管などの始動器を配設してパル
ス電圧を発生させるようにしていた。
【0004】しかしながら、高パルス電圧を印加させて
点灯する方法は、配線、ソケットなどに相応の絶縁耐圧
が必要であり、単純にハロゲンランプの代替を図ること
はできない。また、高圧放電ランプ内に始動器を収納す
ることは、高圧放電ランプ自体が大きくなるため高圧放
電ランプを小型化することができない。
【0005】このため、高圧放電ランプの始動電圧を低
減し、高パルス電圧を必要としない構成が求められてい
る。
【0006】このように高圧放電ランプの始動電圧を低
減させるため、特開2000−30663号公報には、
補助スタータとして、他方の電極と同電位になるように
接続された導電部材が小径筒部の一方に巻装されている
放電ランプのためのアーク管(従来例1)が記載されて
いる。
【0007】また、発明者らは特開2001−1677
37号に示したように、発光管の両側の小径筒部の外周
に巻装されるとともに、それぞれ他方の電極と導電位と
なるように接続された金属製コイルを有した高圧放電ラ
ンプ(従来例2)を開発した。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな高圧放電ランプは、始動電圧を下げることに十分な
効果を奏するものではあるが、始動電圧は、ランプ間の
ばらつき、雰囲気温度および周囲の明るさ(暗黒特性)
の影響を受けて統計的に大きくばらつきが生じ始動電圧
が変動していた。特に低温、暗黒特性などの条件が重な
るとこのようなばらつきの中でも始動電圧が高くなる場
合があった。このため、商品としては、結局ばらつき等
を見込んで大きな始動電圧を見こんだ点灯回路が必要で
あり、これに伴い絶縁耐圧を考慮すると結局装置を小型
にすることができなかった。
【0009】本発明は、周囲の環境によらず、始動電圧
が低く、かつ統計的なばらつきを低減した高圧放電ラン
プ、これを用いた高圧放電ランプ点灯回路および照明装
置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を達成するための手段】請求項1の発明の高圧放
電ランプは、放電空間を形成する包囲部、包囲部の両端
に連通して配置され包囲部より内径が小さい一対の小径
筒部を有する透光性セラミックス放電容器、小径筒部内
に挿通されている細長い一対の電極、少なくとも一方の
電極が挿通している小径筒部の外周に配設されるととも
に、他方の電極と同電位になるように電気接続されてい
る導電体および透光性セラミックス放電容器内に封入さ
れた放電媒体を有し、導電体が存在する小径筒部の長手
方向の範囲内における電極の外表面と小径筒部の内表面
との間の最小距離が0.1mm以下である発光管と;発
光管を気密に収納した外管と;を具備していることを特
徴としている。
【0011】本発明および以下の各発明において、特に
指定しない限り用語の定義および技術的意味は次によ
る。以下、発光管についてその構成要素ごとに説明す
る。
【0012】<透光性セラミックス放電容器について>
「透光性」とは、放電によって発生した光を透過して外
部に導出できる程度に光透過性であることをいい、透明
ばかりでなく、光拡散性であってもよい。透光性セラミ
ックス放電容器の少なくとも包囲部が利用しようとする
放射に対して透光性を有していればよく、要すれば小径
筒部など放電による放射を主としては導出しない部分
は、遮光性であってもよい。
【0013】したがって、「透光性セラミックス放電容
器」とは、少なくとも包囲部が単結晶の金属酸化物たと
えばサファイヤと、多結晶の金属酸化物たとえば半透明
の気密性アルミニウム酸化物(アルミナセラミック
ス)、イットリウム−アルミニウム−ガーネット(YA
G)、イットリウム酸化物(YOX)と、多結晶非酸化
物たとえばアルミニウム窒化物(AlN)のような光透
過性および耐熱性を備えた材料からなる放電容器を意味
する。
【0014】さらに、本発明において、透光性セラミッ
クス放電容器の内容積は制限されるものではないが、小
形の高圧放電ランプを得るためには、透光性セラミック
ス放電容器を0.06cc以下、好適には0.04cc
以下にするとよい。この場合、透光性セラミックス放電
容器は、その全長が35mm以下、好適には10〜30
mmである。
【0015】<一対の電極について>一対の電極は、透
光性セラミックス放電容器に封装されていて、材料にタ
ングステンまたはドープドタングステンを用いている。
また、その先端部にコイルを形成する、球状に形成する
ことを許容する。なお、電極は、透光性セラミックス放
電容器の小径筒部内に挿通し、さらに先端部が包囲部内
に位置しているか、あるいは先端部が小径筒部内に位置
して包囲部内に放電を形成するように配設されていても
よい。
【0016】また、電極は小径筒部の外周に配設されて
いる導電体が存在する部分では、電極の外表面と小径筒
部の内表面との最小距離が0.1mm以下となるように
小径筒部内に挿通されている。このとき、小径筒部と電
極が接触していてもかまわない。また、小径筒部の内面
の距離を小さくするために、電極の一部には導電性のコ
イルを巻装してもよい。この場合、電極の一部に巻装し
たコイルの外表面と小径筒部の内面との最小距離が0.
1mm以下であればよく、他の部分は0.1mmを越え
ていてもまたコイルと小径筒部の内面が接触してもかま
わない。電極の一部が小径筒部の内面に接触しているも
ののほうが始動電圧を低下する点で有利である。
【0017】さらにまた、電極の基端部は、透光性セラ
ミックス放電容器に対して所要の位置に固定するととも
に、外部から電流を導入するために機能する。さらにま
た、電極の基端部は、溶接などによって給電導体の先端
に固着されることで電気的および機械的に支持し得る。
この場合、要すれば給電導体は、電極の基端部の固着に
際して電極の基端との間に介在するモリブデン、サーメ
ットなどの部材を耐火性部分として付設していることが
許容される。
【0018】すなわち、給電導体は、電極を支持し、電
極間に電圧を印加し、電極に放電電流を供給し、かつ透
光性セラミックス放電容器を封止するために機能する導
体で、先端が直接または後述する付設された耐火性部分
を介して電極の基端部に接続し、基端が透光性放電容器
の外部に導出されている。なお、「透光性放電容器の外
部に導出されている」とは、透光性放電容器から外部へ
突出していてもよいし、また突出していなくてもよい
が、接続導体を介して外部から給電できる様に構成され
ていることを意味する。また、給電導体によって、発光
管を支持するのに利用してもよい。
【0019】さらに、給電導体は、ニオブ、タンタル、
チタン、ジルコニウム、ハフニウムおよびバナジウムな
どの封着性金属を用いることができる。透光性セラミッ
クス放電容器の材料にアルミナセラミックスを用いる場
合、ニオブおよびタンタルは、平均熱膨張係数がアルミ
ナセラミックスとほぼ同一であるから、給電導体に好適
である。また、イットリウム酸化物およびYAGの場合
も差が少ない。窒化アルミニウムを透光性セラミックス
放電容器に用いる場合には、給電導体にジルコニウムを
用いるのがよい。さらにまた、給電導体は、上記金属の
棒状体、パイプ状体やコイル状体などによって構成する
ことができる。
【0020】さらにまた、前述のように給電導体の先端
に耐火性金属からなる耐火性部分を付加することができ
る。この耐火性部分には、モリブデン、タングステンま
たはサーメットなどを用いることができる。しかし、要
すれば、電極の基端部を直接給電導体の封着性部分の先
端に接続してもよい。このことは、給電導体に付加する
耐火性部分の少なくとも先端部分をタングステンで構成
すれば、耐火性部分を電極として用いることができるこ
とを意味する。また、反対に電極の基端部を耐火性部分
として用いることができることにもなり、実質的に両者
は同じである。
【0021】<放電媒体について>放電媒体は、少なく
とも希ガス含みその他、発光物質またはその化合物たと
えば金属ハロゲン化物やアマルガムなどによって封入さ
れることを含む。さらに、放電媒体は、バッファ蒸気と
して水銀を含むことができる。
【0022】一方、希ガスは、本質的に特定のガスに限
定されないが、正規グロー放電から異常グロー放電に遷
移する際のグロー電流を小さくしたり、放電開始電圧を
低下させたい場合などの所要時に、ネオンおよびアルゴ
ンを混合して封入することができる。なお、この場合、
アルゴンは、ネオンに対して分圧で0.1〜15%、好
適には10%までの範囲で混合することができる。ま
た、ネオンおよびアルゴンは、一般的に10.64〜6
6.5kPa、好適には13.3〜26.6kPaの封
入圧で用いることができる。なお、封入圧が10.64
kPa未満であると、グロー・アーク転移時間が長くな
って、電極物質のタングステンのスパッタや蒸発による
黒化が多くなる。一方、封入圧が66.5kPaを超え
ると、高圧放電ランプの始動電圧が高くなり、グロー電
力が増加する。またネオンやアルゴンに加えて、必要に
応じてその他の希ガスを封入することができる。
【0023】高圧放電ランプがメタルハライドランプの
場合において、放電媒体に発光金属の金属ハロゲン化物
を用いるときに、金属ハロゲン化物を構成するハロゲン
としては、よう素、臭素、塩素またはフッ素のいずれか
一種または複数種を用いることができる。
【0024】発光金属の金属ハロゲン化物は、発光色、
平均演色評価数Raおよび発光効率などについて所望の
発光特性を備えた放射を得るため、さらには透光性セラ
ミックス放電容器のサイズおよびランプ電力に応じて、
既知の金属ハロゲン化物の中から任意所望に選択するこ
とができる。たとえば、ナトリウムNa、リチウムL
i、スカンジウムScおよび希土類金属からなるグルー
プの中から選択された一種または複数種のハロゲン化物
を用いることができる。
【0025】また、バッファ蒸気として適量の水銀に代
えて蒸気圧が比較的高くて可視光領域における発光が少
ないか、発光しない金属たとえばアルミニウムなどのハ
ロゲン化物を封入することもできる。
【0026】<導電体について>導電体は、一対の電極
の両方または一方にのみに対して配設し得る。そして、
始動時に始動電圧を電極間に印加するときに導電体と一
方の電極との間にも印加されるように配設される。
【0027】また、導電体は、なるべく小径筒部の外面
に密接するように配設されていることが好ましく、蒸
着、貼りつけ、添設および塗装などによって形成するこ
とができ、その形状は、コイル状、面状、網状、円筒状
および膜状等を含みさらに、導電体の材質は、例えば、
モリブデン、ニオブなどの耐熱性の導電性金属、カーボ
ンのような導電性非金属および導電性サーメット等を用
いることができる。
【0028】また、導電体としてコイルを添設した場合
は、小径筒部に巻装することによって形成することがで
きるため、製造しやすく安価に作成することができる。
また、導電体を面状に形成した場合は、小径筒部に均一
に導電体を配設することができ小径筒部の内部に挿通し
ている電極との距離を均一化することができる。また、
蒸着、塗装によって導電体を形成した場合は、小径筒部
と密着して配設できるため小径筒部の内部に挿通してい
る電極との距離を短くすることができ始動性が向上す
る。導電体が存在する長手方向の範囲とは、コイル状の
場合その両端間のように、実質導電体が存在している部
分の両端間を意味する。
【0029】<外管について>外管は、発光管気密に収
納しており、透光性・耐熱性の性能を備えていれば良
く、硬質ガラスおよび石英ガラスなどから構成すること
ができる。また、外管内に発光管を支持するため支持部
材を発光管と共に外管に収納することができる。また、
発光管の電極に電気的に接続され給電を行う給電部材を
外管の外部へ導出させて接続している。また、支持部材
と給電部材を兼用してもよい。給電部材を外管内に収納
するときは、この給電部材と発光管の距離を発光管の包
囲部では2〜6mmの範囲、発光管の小径筒部では、2
〜10mmの範囲とすることが外管内放電を抑制するた
めに必要である。
【0030】外管の外部へ給電部材を気密に導出させる
には、給電部材を細い線状にして封止するまた、給電部
材に金属箔を介して箔の部分を圧潰封止にて行うことに
よって行うことができ、これらの方法は外管の材質など
によって適宜選択できる。
【0031】外管に、ねじ込み口金、ピン口金などの口
金を固着させて設けることができる。また、外管の外部
に導出させた給電部材をピンとして用いることも可能で
ある。
【0032】外管の内部は、0.01Pa以下の高真空
状態に保たれており、寿命中においても高真空状態を維
持するため外管内部にゲッターが収納することもでき
る。
【0033】<本発明の作用について>本発明の高圧放
電ランプにおいては、小径筒部の内表面と電極の外表面
との最小距離が0.1mm以下となるように電極を挿通
させている。高圧放電ランプの始動電圧は、導電体と電
極間の放電開始電圧によって左右され、この部分の放電
開始電圧は小径筒部部分の絶縁破壊電圧と電極外表面と
小径筒部内表面の最小距離間での放電開始電圧の合計に
よって決定すると考えられる。
【0034】小径筒部の内表面と電極の外表面との最小
距離が0.1mmを越えると、電極外表面と小径筒部内
表面の最小距離間での放電開始電圧が上昇し、かつここ
に放電媒体が固体や液体の状態で滞留することが多くな
ることから、電極外表面と小径筒部内表面の間での放電
開始電圧が上昇してしまう。このため、実質放電を生起
させるためには5kV以上の電圧が必要となり、別途イ
グナイタを必要とする虞がある。本発明のように、この
距離を0.1mm以下にすることによってその電極外表
面と小径筒部内表面の最小距離間での放電開始電圧を大
幅に低減することになり、高圧放電ランプの始動電圧も
低下するものと考えられる。従来は始動時放電媒体が固
体であることに着目していなかったため、電極外表面と
小径筒部内表面の最小距離に配慮されていなかった。こ
の結果、発光管のばらつきおよび周囲環境による統計ば
らつきによる始動電圧が高いものの存在あったと思われ
る。
【0035】本発明においては、導電体が透光性セラミ
ックス放電容器の少なくとも一方の小径筒部の外周に配
設され、かつこれらの最小距離を0.1mm以下とした
ため、従来より始動が困難であった低温時や暗黒時にお
いても2kV以下という低い始動電圧にて始動が可能で
あり、さらに始動性のばらつきも低減できることから、
どのような環境下にあってもイグナイタを必要とするこ
とのない高圧放電ランプを提供することができるもので
ある。
【0036】また、安定点灯時にはこの小径筒部の内表
面と電極の外表面との間に放電媒体が液相で滞留する場
合と完全蒸発する場合がある。高圧放電ランプの最冷部
温度は小径筒部の温度によって決まり、放電媒体の蒸気
圧を決定している。始動時のグロー放電時では、小径筒
部の内表面と電極の外表面との間に滞留している放電媒
体は、一時的に蒸発する。そして、始動時には放電媒体
の蒸発が適切な時間内に行われることが望ましい。
【0037】このように、導電体が配設されていること
により、微小放電による電気エネルギーのバイパスが生
じるために、導電体に対向している電極におけるグロー
・アーク転移時間が、導電体がないときに比較して、延
びる傾向にあり、そのためグロー・アーク転移時間を最
適化することに対して効果的であり、これによって始動
時の黒化を抑制することもできる。
【0038】請求項2の発明の高圧放電ランプは、放電
空間を形成する包囲部、包囲部の両端に連通して配置さ
れ包囲部より内径が小さい一対の小径筒部を有する透光
性セラミックス放電容器、小径筒部内に挿通されている
細長い一対の電極、少なくとも一方の電極が挿通してい
る小径筒部の外周に配設されるとともに、他方の電極と
同電位になるように電気接続されている導電体および透
光性セラミックス放電容器内に封入された放電媒体を有
し、導電体が存在する小径筒部の長手方向の範囲内にお
ける電極の外表面と小径筒部の内表面との間の最小距離
が0.1mm以下である発光管と;発光管を気密に収納
した外管と;外管に固定されたシェル部の外径が8〜1
2mmのねじ込み口金と;を具備していることを特徴と
する。
【0039】請求項2の発明は、発光管の小径筒部の外
周に配設された導電体が存在する小径筒部の内面と電極
外表面の最小距離を0.1mm以下としたことによって
始動時に高圧パルスを必要としないため、外径8〜12
mmのねじ込み口金を装着することができるものであ
る。
【0040】このねじ込み口金は、よくハロゲンランプ
などの電球に用いられるものであって、この口金はシェ
ルとアイレット間の距離が4〜6mm程度しかなく絶縁
距離が短いので、耐圧が3kV程度しかもたない。この
ため、通常始動パルスを必要とする高圧放電ランプで採
用することができなかったものである。
【0041】本発明では、高圧放電ランプにおいて使用
環境などによらずに、ばらつきの少ない低い始動電圧に
て始動可能であるため、このようなねじ込み口金を採用
することができる。この結果、高圧放電ランプをハロゲ
ン電球の代替として用いることが可能である。
【0042】請求項3の発明の高圧放電ランプは、加え
て小径筒部の肉厚を0.35〜0.65mmにした。こ
れは、0.35mm未満であると始動時の放電による衝
撃によって小径筒部にクラックが生じることがあり、
0.65mmを大幅に越えると放電容器の熱容量が大き
すぎて最冷部の温度が上昇できず、始動時の光出力の立
上がりが遅くなるためである。
【0043】請求項4の発明の高圧放電ランプ点灯装置
は、請求項1または3記載の高圧放電ランプと;インバ
ータを主体として構成されて10〜200kHzの高周
波でランプを点灯する点灯回路手段と;を具備している
ことを特徴としている。
【0044】上記範囲の高周波でランプを点灯すること
で、小径筒部の等価的静電容量を大きくでき、導電体と
電極間に起こる先駆放電は発生しやすくなり、高圧放電
ランプの始動性が向上する。
【0045】また、請求項1または3の構成であるか
ら、イグナイタのような特別な始動回路をもつ必要がな
く点灯回路手段を小形化できるため、蛍光ランプ用の点
灯回路手段を用いることができる。蛍光ランプ用の点灯
回路手段は、2次開放電圧から2次短絡電流まで連続的
な負荷特性を有している。本発明においては、蛍光ラン
プ用に製造された点灯回路手段を流用することができ
る。しかし、高圧放電ランプ用として上記のような負荷
特性を満足するように設計され、製造された点灯回路手
段を用いることができるのはいうまでもない。
【0046】また、本発明においては、点灯回路手段の
2次開放電圧V20を比較的自由度が大きい範囲で設定
することができる。すなわち、一般的には高圧放電ラン
プの放電開始電圧Vsに対する点灯回路手段の2次開放
電圧V20の比率V20/Vs(%)を以下の範囲で設
定することができる。
【0047】110≦V20/Vs≦300
【0048】ところで、点灯回路手段の基本的回路構成
は、上述のような負荷特性を備えていれば、どのような
ものであってもよい。たとえば、ハーフハーフブリッジ
形インバータ、フルブリッジ形インバータ、並列インバ
ータ、一石式インバータたとえばブロッキング発振形イ
ンバータなどを主体とする回路構成であってもよい。
【0049】また、LC共振回路を備えた高周波インバ
ータを主体とする点灯回路手段を用いることができる。
【0050】インバータの発振制御は、自励および他励
のいずれでもよい。また、インバータの発振周波数は、
一定でもよいし、可変であってもよい。
【0051】LC共振回路の共振周波数に対するインバ
ータの動作周波数を状況に応じて変化させる態様の場
合、インバータの動作周波数を変化させることによっ
て、点灯回路手段の出力電圧を制御することができる。
すなわち、始動時には動作周波数をLC共振回路の共振
周波数に接近させれば、出力電圧が高くなって、2次開
放電圧を高圧放電ランプの放電開始電圧に接近させるこ
とができる。そして、点灯後には反対に動作周波数を共
振周波数から離せば、出力電圧が低下する。したがっ
て、点灯回路手段の負荷特性を、2次開放電圧が高圧放
電ランプの放電開始電圧に接近していて、2次開放電圧
から2次短絡電流まで連続的にすることができる。
【0052】また、動作周波数が一定の態様の場合、L
C共振回路の共振周波数が状況に応じて変化するように
構成することによって、点灯回路手段の出力電圧を制御
することができる。すなわち、無負荷時にLC共振回路
のインダクタLが飽和してそのインダクタンスが小さく
なり、共振周波数が高くなって動作周波数に接近するた
めに、点灯回路手段の出力電圧が高くなる。また、負荷
時には、ランプ電流に応じてLC共振回のインダクタの
飽和がなくなって、共振周波数が動作周波数から離れて
いき、これに伴って出力電圧が低減する。
【0053】そうして、LC共振回路を備えたインバー
タを用いることにより、点灯回路手段の回路構成が簡単
になり、一層小形で、安価な高圧放電ランプ点灯装置を
得ることができる。
【0054】また、点灯回路手段がLC共振回路を備え
ていることにより、出力電圧の波形を正弦波にすること
ができる。
【0055】<グロー・アーク転移時間について>高圧
放電ランプのグロー・アーク転移時間が0.5〜3.0
秒、好適には1.0〜2.5秒の範囲に入るように構成
することによって、小形の点灯回路手段を用いて点灯す
る際に、始動時の黒化を著しく低減することができる。
グロー・アーク転移時間は、オシロスコープによりラン
プ電圧波形の降下点を測定し、測定回数5回の平均値に
より求めるものとする。なお、ランプ電圧波形の降下点
は、両方の電極がグロー・アーク転移するときの降下点
でなければならない。したがって、一対の電極が同時に
グロー・アーク転移するばかりでなく、時間的にずれが
あるときには、後にグロー・アーク転移する電極につい
ての降下点である。
【0056】ところで、グロー・アーク転移時間が0.
5秒未満であると、グロー・アーク転移電力が短時間で
多く投入されることになって、電極の過大な加熱が行わ
れ、このために電極の蒸発が過剰に行われ、このため黒
化が促進されて光束維持率が低下しすぎるので、不可で
ある。
【0057】また、グロー・アーク転移時間が3.0秒
を超えると、グロー・アーク転移時間が長くなることに
より、かえって電極のスパッタリングが顕著になり、始
動時の黒化の黒化を促進して、光束維持率が低下するの
で、不可である。
【0058】そうして、グロー・アーク転移時間が0.
5〜3.0秒の範囲内にあれば、点灯3000時間で8
0%以上の光束維持率を確保することが可能になる。な
お、上記点灯時間は、高圧放電ランプを165分間点
灯、15分間消灯の点滅サイクル試験を実施した時間で
ある。
【0059】さらに、グロー・アーク転移時間は、高圧
放電ランプの仕様およびまたは点灯回路手段とのマッチ
ングを適宜設定することによって、上記範囲内になるよ
うに構成することができる。
【0060】請求項5の発明の照明装置は、照明装置本
体と;照明装置本体に配設される請求項4記載の高圧放
電ランプ点灯装置と;を具備していることを特徴として
いる。
【0061】本発明において、照明装置は、高圧放電ラ
ンプの発光を何らかの目的で用いるあらゆる装置を含む
広い概念である。たとえば、電球形高圧放電ランプ、照
明器具、移動体用前照灯、光ファイバー用光源装置、画
像投射装置、光化学装置、指紋判別装置などに適用する
ことができる。
【0062】「照明装置本体」とは、上記照明装置から
高圧放電ランプ点灯装置を除いた残余の部分をいう。
【0063】また、「電球形高圧放電ランプ」とは、高
圧放電ランプと、その点灯回路手段とを一体化し、さら
に受電用の口金を付設してなり、口金に適応するランプ
ソケットに装着することにより、白熱電球を点灯するよ
うな感覚で使用することができるように構成した照明装
置を意味する。
【0064】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。図1は、本発明の高圧放電ランプ
の第1の実施形態を示す一部断面正面図である。図2
は、同じく拡大要部断面正面図である。図3は、同じく
口金を装着する前のワイヤバルブ状態を示す一部断面正
面図である。各図において、高圧放電ランプは、発光管
IB、第1の接続導体CC1、第2の接続導体CC2、
導電体としての第1および第2の金属製コイルCO1、
CO2、外管OB、一対の外部接続端子OCT1、OC
T2、ゲッタGTおよび口金Bからなる。
【0065】発光管IBは、透光性セラミックス放電容
器1、第1および第2の電極2A、2B、給電導体3、
シール4および滞留状態の放電媒体5を備えており、上
下対称構造である。
【0066】透光性セラミックス放電容器1は、包囲部
1aおよび一対の小径筒部1b、1bを備えている。
【0067】包囲部1aは、両端が連続的な曲面によっ
て絞られていて、ほぼ球状をなしている。小径筒部1b
は、包囲部1aと連続した曲面によってつながり一体成
形によって透光性セラミックス放電容器1を形成してい
る。
【0068】第1および第2の電極2A、2Bは、その
いずれもドープドタングステンからなり、棒状をなして
いる軸部2aおよびコイル部2bを備えている。軸部2
aは、先端が包囲部1a内に突出して小径筒部1b内に
挿通され、小径筒部1bの内面と、第1および第2の電
極2A、2Bの外表面との間の距離gは0.1mm以下
となるよう、それぞれ形成されている。コイル部2b
は、軸部2aの先端に装着されている。
【0069】給電導体3は、ニオブからなり、棒状をな
していて、先端が電極2A、2Bの基端部に突合せて放
電溶接され、基端が透光性セラミックス放電容器1の外
部に突出している。
【0070】シール4は、セラミックス封止用コンパウ
ンドを溶融し、固化することにより、透光性セラミック
ス放電容器1の小径筒部1bおよび封着性の部分2aの
間に介在して透光性セラミックス放電容器1を気密に封
止するとともに、給電導体3が透光性セラミックス放電
容器1の内部に露出しないように被覆している。また、
この封止により、電極2A、2Bを所定の位置に固定し
ている。
【0071】シール4を形成するには、透光性セラミッ
クス放電容器1を縦位置にセットしてセラミックス封止
用コンパウンドを小径筒部1bの端面において、給電導
体3の外部に突出している部分の周りに載置し、加熱溶
融させて給電導体3および小径筒部1bの内面の間の隙
間に進入させて小径筒部1b内に挿入されている給電導
体3の全体を被覆するとともに、さらに電極2の基端部
をも被覆し、冷却により固化させる。
【0072】放電媒体は、ネオンおよびアルゴンを含む
始動ガスおよびバッファガス、発光金属としての金属ハ
ロゲン化物、ならびに水銀からなり、透光性セラミック
ス放電容器1内に封入されている。
【0073】また、金属ハロゲン化物および水銀は蒸発
する分より過剰に封入されているので、その一部5が安
定点灯時に0.1mm以下の距離g内に液相状態で滞留
している。そして、放電媒体の界面5は、最冷部を形成
している。
【0074】第1の接続導体CC1は、モリブデン線か
らなり、その先端が電極2A側の給電導体3に接続し、
中間が透光性セラミックス放電容器1の軸方向に対して
ほぼ平行に、かつ離間して延在している。
【0075】第2の接続導体CC2は、モリブデンから
なり、その先端が電極2B側の給電導体3に接続してい
る。
【0076】導電体として、小径筒部1bの外表面にモ
リブデン線からなる金属製コイルCO1、CO2を配設
した。第1の金属製コイルCO1は、第1の電極2Aが
内部に挿通している方の小径筒部1bの外周に巻装され
ているとともに、給電導体3側のコイル終端が透光性セ
ラミックス放電容器1の軸方向に離間して延在して、第
2の電極2B側の給電導体3に接続している。
【0077】第2の金属製コイルCO2は、第2の電極
2Bが内部に挿通している小径筒部1bの外周に巻装さ
れているとともに、給電導体3側の終端が第1の接続導
体CC2に接続している。
【0078】外管OBは、硬質ガラス製のT形バルブか
らなり、基端にピンチシール部psが、先端に排気チッ
プオフ部tが、それぞれ形成され、内部が排気されて5
×10−3Pa程度の高真空状態になっている。ピンチ
シール部psは、T形バルブの開口端を加熱して軟化状
態のときにピンチして形成する。排気チップオフ部t
は、外管OBを封止した後に外管OBの内部を排気して
排気管(図示しない。)を封し切った跡である。
【0079】一対の外部接続端子OCT1、OCT2
は、第1および第2の接続導体CC1、CC2を延長し
てこれらと一体に形成され、受電手段である口金Bを装
着する以前は外管OBから外方へそのまま突出してい
る。
【0080】ゲッタGTは、ZrAl合金からなり、第
1の接続導体CC1に溶接により支持されている。
【0081】口金bは、E11形ねじ込み口金からな
り、一対の外部接続端子OCT1、OCT2を所要に接
続して、外管OBのピンチシール部psに無機質接着剤
(図示しない。)によって固着され、口金の先端から発
光管の発光部の中心までの距離(いわゆる光中心)は4
9±2mmとなるように固着されており、このようなE
11型口金を用いるハロゲンランプの光中心と同等とし
ている。
【0082】
【実施例】図1ないし図3に示す高圧放電ランプであっ
て、以下の仕様で実験を行った。
【0083】透光性セラミックス放電容器:透光性アル
ミナセラミックス製で、全長23mm、包囲部1aの外
径が6mm、内径5mm(肉厚0.5mm)、小径筒部
1bが外径1.7mm、内径0.8mm(肉厚0.45
mm)、長さL2が8mm電極:軸部およびコイル部が
タングステン(この軸径を変更して実験した。) 給電導体:ニオブ、直径0.75mm 電極外表面と小径筒部内表面の距離g:電極軸の大きさ
で変化させた。 放電媒体:始動ガスおよびバッファガスとしてNe+A
r3%が26.6kPa、他に適量の水銀および発光金
属(Na、Tl、Dy、Ho、Tm、Im)のハロゲン
化物(発光金属のハロゲン化物は、点灯中にその全てが
蒸発しないで、余剰分が0.1mm以下の小径筒部の内
面と電極の外表面間に滞留する程度の量封入してい
る。) 第1および第2の金属製コイル:直径0.3mmのモリ
ブデン線を巻きピッチ200%で7ターン、包囲部に隣
接する位置から小径筒部の外周に密接して巻装してい
て、金属性コイルの全長L1は約5mm、小径筒部の長
さL2は8mmでありその割合は(L1/L2)≒0.
63となる。
【0084】始動条件:47kHzで点灯し、雰囲気温
度:−20℃および暗黒条件下において点灯するに必要
な始動電圧を測定した。その最大値を下記に示す。 距離g(mm) 始動電圧(kVp−p) 0.25 4.0 0.20 3.3 0.15 2.8 0.10 1.6 0.05 1.1
【0085】また、距離gが0.25mmのランプを比
較例1として、距離gが0.05mmのランプを実施例
1として始動電圧のばらつき測定した結果を図4に示
す。比較例1と実施例1は、距離gの寸法以外の仕様に
付いては上記実施例に示したものである。図4(a)
は、比較例1のランプを用いて室温25℃において通常
点灯を行ったものであり、同図(b)は、比較例1のラ
ンプを用いて雰囲気温度―20℃、暗黒条件下での点灯
を行ったもの、同図(c)は、実施例1のランプを用い
て室温25℃において通常点灯を行ったものであり、同
図(d)は、実施例1のランプを用いて雰囲気温度―2
0℃、暗黒条件下での点灯を行ったものである。
【0086】以上の結果から、距離gが0.10mm以
下であれば、−20℃における低温および暗黒化を組み
合わせた環境下であってもイグナイタを必要としない2
kV以下となり、しかも始動電圧のばらつきを低減させ
ることができることがわかる。
【0087】また、一方で距離gが0.1mmで小径筒
部の肉厚を変化させた実験も上記と同様の条件によって
行った。その最大値を下記に示す。 肉厚(mm) 始動電圧(kVp−p) 立上り時間(S) 0.75 2.3 4.7 0.65 2.0 1.2 0.55 1.9 0.5 0.45 1.6 0.5 0.35 1.3 0.4 0.25 (破損)
【0088】また、距離gが0.1mmとして、小径筒
部の肉厚を0.75mmのランプを比較例2として、距
離gが0.1mmかつ小径筒部の肉厚を0.45mmと
したランプを実施例2として各ランプの始動電圧のばら
つきを図5に示す。図5(a)は、比較例2のランプを
用いて雰囲気温度―20℃、暗黒条件下での点灯を行っ
たもの、同図(b)は、同条件において実施例2のラン
プでの点灯を行ったものである。
【0089】以上から、小径筒部の肉厚が0.35mm
〜0.65mmの範囲であれば、始動電圧が低く押さえ
られ、ばらつきを低減させる効果があることがわかる。
このとき、グロー・アーク転移時間はいずれも第1の電
極が1.4秒、第2の電極が1.6秒であった。
【0090】図6は、本発明の高圧放電ランプの第2の
実施形態を示す一部断面正面図である。図において、図
1と同一部分については同一符号を付して説明は省略す
る。
【0091】本実施形態は、第1の金属製コイルCO1
が第2の電極2Bに接続されていない点で異なる。すな
わち、第1の金属製コイルCO1は、導電的に浮いた状
態になっている。そうして、始動電圧は、1.0kVp-
pであった。また、第1の電極2Aのグロー・アーク転
移時間は0.7秒、第2の電極2Bのグロー・アーク転
移時間は1.5秒であった。さらに、外部接続端子OC
T1、OCT2間の静電容量は、概ね1.8〜2.0p
F程度になる。
【0092】図7は、本発明の高圧放電ランプの第3の
実施形態を示す一部断面正面図である。図において、図
1と同一部分については同一符号を付して説明は省略す
る。
【0093】本実施形態は、第2の金属製コイルCO2
のみが巻装されている点で異なる。そうして、始動電圧
は1.1kVp-pであった。また、第1の電極2Aのグ
ロー・アーク転移時間は0.6秒、第2の電極のグロー
・アーク転移時間は1.4秒であった。さらに、外部接
続端子OCT1、OCT2間の静電容量は、概ね1.3
〜1.8pF程度になる。
【0094】図8は、本発明の高圧放電ランプの第4の
実施形態を示す拡大要部断面正面図である。
【0095】図において、図2と同一部分については同
一符号を付して説明は省略する。
【0096】本実施形態は、電極2A、2Bの軸部2a
の金属製コイルCO1、CO2に対向する部分において
金属製コイル体MC1、MC2が巻装されている点で異
なる。すなわち、金属製コイル体MC1、MC2は、直
径0.2mmのタングステン線を軸部2aに8ターン巻
装することによって形成している。したがって、金属製
コイル体CO1、CO2と小径筒部1bの内面との間に
0.05mmの距離gが形成されているとともに、金属
製コイル体CO1、CO2のターン間にスパイラルな隙
間も形成されている。
【0097】図9は、本発明の高圧放電ランプの第5の
実施形態を示す一部断面正面図である。図において、図
1と同一部分については同一符号を付して説明は省略す
る。
【0098】透光性セラミックス放電容器:透光性アル
ミナセラミックス製で、全長31.6mm、包囲部1a
の外径が6mm、内径5mm(肉厚0.5mm)、小径
筒部1bが外径1.7mm、内径0.8mm(肉厚0.
45mm)、長さL2が11.9mm
【0099】第1および第2の金属製コイル:直径0.
2mmのモリブデン線を巻きピッチ200%で7ター
ン、金属性コイルの全長L1は約5mm、小径筒部の長
さL2は11.9mmでありその割合は(L1/L2)
≒0.42となる。その他の発光管の仕様は、第1の実
施形態と同様である。
【0100】本実施形態は、外管にOBに石英ガラスを
用いており、また接続導体CC1、CC2および外部リ
ードピンOCP1、OCP2はMo箔Mo1,Mo2が
接続されており、外管の基端のピンチシール部PSに
は、Mo箔Mo1,Mo2によって気密に封止されてい
る。また、外部リードピンOCP1、OCP2はピン口
金のピンと同様に照明器具などとの電気的接続用に用い
ることができる。
【0101】図10は、本発明の高圧放電ランプ点灯装
置の一実施形態における点灯回路手段を示す回路図であ
る。図において、ASは低周波交流電源、fは過電流ヒ
ューズ、NFはノイズフィルタ、RDは整流化直流電
源、Q1は第1のスイッチング手段、Q2は第2のスイ
ッチング手段、GDはゲートドライブ回路、STは始動
回路、GPはゲート保護回路、LCは負荷回路であり、
c、dは高圧放電ランプ11を接続する受金14bの挿
入位置を示す。低周波交流電源ASは、100V商用電
源である。過電流ヒューズfは、配線基板に一体に形成
したパターンヒューズであり、過電流が流れた際に溶断
して回路が焼損しないように保護する。
【0102】ノイズフィルタNFは、インダクタL1お
よびコンデンサC1からなり、高周波インバータの動作
に伴って発生する高周波を電源側に流出しないように除
去する。
【0103】整流化直流電源RDは、ブリッジ形整流回
路BRおよび平滑コンデンサC2からなり、ブリッジ形
整流回路BRの交流入力端がノイズフィルタNFおよび
過電流ヒューズfを介して低周波交流電源ASに接続
し、また直流出力端が平滑コンデンサC2の両端に接続
していて、平滑化直流を供給する。
【0104】第1のスイッチング手段Q1は、Nチャン
ネル形MOSFETからなり、そのドレインが平滑コン
デンサC2のプラス側に接続している。第2のスイッチ
ング手段Q2は、Pチャンネル形MOSFETからな
り、そのソースが第1のスイッチング手段Q1のソース
に接続し、ドレインが平滑コンデンサC2のマイナス側
に接続している。したがって、第1および第2のスイッ
チング手段Q1、Q2は、順方向に直列接続されて、そ
の両端が整流化直流電源RDの出力端間に接続している
ことになる。
【0105】ゲートドライブ回路GDは、帰還回路FB
C、直列共振回路SRCおよびゲート電圧出力回路GO
からなる。
【0106】帰還手段FBCは、後述する限流インダク
タL2に磁気結合している補助巻線からなる。
【0107】直列共振回路SRCは、インダクタL3お
よびコンデンサC3の直列回路からなり、その両端は帰
還手段FBCに接続している。
【0108】ゲート電圧出力手段GOは、直列共振回路
SRCのコンデンサC3の両端に現れる共振電圧をコン
デンサC4を介して取り出すように構成されている。そ
して、コンデンサC4の一端は、コンデンサC3とイン
ダクタL3との接続点に接続し、コンデンサC4の他端
は第1および第2のスイッチング手段Q1、Q2のそれ
ぞれのゲートに接続している。さらに、コンデンサC3
の他端が第1および第2のスイッチング手段Q1、Q2
のソースに接続している。その結果、コンデンサC3の
両端に現れた共振電圧は、ゲート電圧出力回路GOを介
して第1および第2のスイッチング手段Q1、Q2のゲ
ート・ソース間に印加される。
【0109】始動回路STは、抵抗器R1、R2、R3
からなる。抵抗器R2は、その一端が平滑コンデンサC
2のプラス側に接続し、他端が第1のスイッチング手段
Q1のゲートに接続しているとともに、抵抗器R2の一
端およびゲートドライブ回路GDのゲート電圧出力回路
GOのゲート側の出力端すなわちコンデンサC4の他端
に接続している。抵抗器R2の他端は、直列共振回路S
RCのインダクタL3および帰還回路FBCの接続点に
接続している。抵抗器R3は、その一端が第1および第
2のスイッチング手段Q1、Q2の接続点すなわちそれ
ぞれのソースおよびゲート電圧出力回路GOのソース側
に接続し、他端が平滑コンデンサC2のマイナス側に接
続している。
【0110】ゲート保護回路GPは、一対のツェナーダ
イオードを逆直列接続してなり、ゲート電圧出力回路G
Oに並列接続している。
【0111】負荷回路LCは、高圧放電ランプHPL、
限流インダクタL2および直流カットコンデンサC5の
直列回路と、高圧放電ランプHPLに並列接続した共振
コンデンサC6とからなり、一端が高周波出力端cに、
他端が高周波出力端dに、それぞれ接続している。
【0112】位置c、dには、ランプソケットが介挿さ
れ、これを介してには高圧放電ランプHLPが点灯回路
手段に接続される。
【0113】高圧放電ランプHPLは、図1ないし図3
に示す構成を備えている。
【0114】限流インダクタL2と共振コンデンサC6
とは、直列共振回路を形成する。なお、直流カットコン
デンサC5は、容量が大きいので、直列共振に大きくは
影響しない。
【0115】Q2のドレイン・ソース間に接続されたコ
ンデンサC7は、第2のスイッチング手段Q2のスイッ
チング中の負荷を軽減する。
【0116】次に、回路動作について説明する。
【0117】交流電源ASを投入すると、整流化直流電
源RDにより平滑化された直流電圧が平滑コンデンサC
2の両端に現れる。そして、直列接続された第1および
第2のスイッチング手段Q1、Q2の両ドレイン間に直
流電圧が印加される。しかし、両スイッチング手段Q
1、Q2は、ゲート電圧が印加されてないので、オフし
ている。
【0118】上記直流電圧は、同時に始動回路STにも
印加されるので、抵抗器R2の両端には主として抵抗器
R1、R2、R3の抵抗値の分圧比に応じた電圧が現れ
る。そして、抵抗器R2の端子電圧は、第1および第2
のスイッチング手段Q1、Q2のゲート・ソース間に正
極性の電圧として印加される。
【0119】その結果、第1のスイッチング手段Q1
は、スレッシュホールド電圧を超えるように設定されて
いるため、オンする。これに対して、第2のスイッチン
グ手段Q2のゲート・ソース間に印加される電圧は、所
要のゲート電圧とは逆極性であるため、オフ状態のまま
である。
【0120】第1のスイッチング手段Q1がオンする
と、整流化直流電源RDから第1のスイッチング手段Q
1を介して負荷回路LCに電流が流れる。これにより限
流インダクタL2および共振コンデンサC6の直列共振
回路が共振して共振コンデンサC6の端子間に高い共振
電圧が現れ、高圧放電ランプHPLに印加される。
【0121】一方、限流インダクタL2に電流が流れた
ことにより、磁気結合している帰還回路FBCに電圧が
誘起される。これにより直列共振回路SRCが直列共振
して、コンデンサC3には昇圧された負電圧が発生する
ので、ゲート保護回路GPにより一定電圧にクリップさ
れ、ゲート電圧出力回路GOを介して第1および第2の
スイッチング手段Q1、Q2のゲート・ソース間に印加
される。これにより、第2のスイッチング手段Q2はス
レッシュホールド電圧を超えるため、オンする。これに
対して、今までオンしていた第1のスイッチング手段Q
1は、ゲート電圧が逆極性になるので、オフする。
【0122】第2のスイッチング手段Q2がオンする
と、負荷回路LCの限流インダクタL2に蓄積されてい
る電磁エネルギーおよびコンデンサC6の電荷が放出さ
れて、限流インダクタL2から第2のスイッチング手段
Q2を介して負荷回路LC内を逆方向に電流が流れ、コ
ンデンサC6の両端には極性が反転した共振による高い
電圧が現れ、高圧放電ランプHPLに印加される。以
後、以上説明した動作を繰り返す。
【0123】ところで、高圧放電ランプHPLが始動す
る以前は、発振周波数が限流インダクタL2およびコン
デンサC6が形成する直列共振回路の共振周波数に相対
的に接近した周波数でハーフブリッジ形高周波インバー
タが作動するため、その2次開放電圧は約500V(実
効値)すなわち約1.0kVp-pで、高圧放電ランプH
PLの始動電圧より高い値に設定されている。また、2
次短絡電流は約550mAである。
【0124】したがって、パルス電圧を発生するイグナ
イタを用いなくても、やがて高圧放電ランプHPLは、
始動し、約1.4秒間でグロー・アーク転移が行われ、
負荷特性曲線上の定格ランプ電流値の位置が動作点とな
って安定に点灯する。なお、高圧放電ランプは、上記グ
ロー・アーク転移時間内に転移が行われることにより、
始動時に黒化は殆ど生じない。なお、点灯時の動作周波
数は47kHzである。
【0125】図11は、本発明の照明装置の第1の実施
形態としてのスポットライトを示す一部中央断面側面図
である。
【0126】図において、11はスポットライト本体、
12は高圧放電ランプである。
【0127】スポットライト本体11は、主として天井
取付部11a、アーム11b、本体ケース11c、ラン
プソケット11d、反射鏡11e、遮光筒11fおよび
前面ガラス11gを備えている。
【0128】天井取付部11aは、天井に取り付けられ
てスポットライトを吊持するとともに、天井裏に配設さ
れる点灯回路手段(図示しない。)に接続して、ここか
ら受電する。アーム11bは、基端が集電部11aに固
定されている。
【0129】本体ケース11cは、前面が開口した容器
状をなし、アーム11bの先端に垂直面内において俯仰
自在に枢着されている。なお、図中の2点鎖線は、本体
ケース11cを基準にしたときのアーム11bの俯仰調
節可能な範囲を説明している。ランプソケット11d
は、E11形口金用に適合するもので、本体ケース11
c内に配設されている。反射鏡11eは、ランプソケッ
ト11dの前方に位置して本体ケース11cに配設され
ている。遮光筒11fは、反射鏡11eの開口端の中央
部に配設されている。前面ガラス11gは、本体ケース
11cの開口端に配設されている。
【0130】高圧放電ランプ12は、図1ないし図3に
示すのと同一仕様であり、これらの図面と同一部分につ
いては同一符号を付して説明は省略する。そして、高圧
放電ランプ12は、その口金Bをランプソケット11d
に装着することにより、スポットライト本体11に取り
付けられている。また、高圧放電ランプ12が取り付け
られている状態で遮光筒11fが外管OB先端からの光
を遮光して、グレアを防止する。
【0131】図12は、本発明の高圧放電ランプの第4
の実施形態および本発明の照明装置の第2の実施形態と
しての電球形高圧放電ランプを示す要部断面正面図であ
る。
【0132】各図において、電球形高圧放電ランプは、
高圧放電ランプ12、台座13、反射鏡14、点灯回路
手段15、基体16および口金17を備えている。以
下、構成要素別に説明する。
【0133】高圧放電ランプ12は、口金部分を除いて
図5に示すのと同一仕様であり、外部接続端子OCT
1、OCT2が外管OBのピンチシール部psから図に
おいて上方へ突出している。なお、図5と同一部分につ
いては同一符号を付して説明は省略する。
【0134】台座13は、耐熱性合成樹脂を成形して形
成され、中心部に装着孔13a、図において上部外周縁
に取付部13b、また下部外周縁に中空のコップ状のス
カート部13cを備えている。装着孔13aは、高圧放
電ランプ12および反射鏡14を装着するためのもの
で、そこに挿入された高圧放電ランプ12のピンチシー
ル部psおよび後述する反射鏡14の縁部14aを同心
にして無機質接着剤BCを介して固定している。取付部
13bは、後述する基体16の開口端に固着される。ス
カート部13cは、反射鏡14の周囲を包囲して保護す
るとともに、外観を整えている。
【0135】反射鏡14は、高圧放電ランプ12の周囲
に配設されているとともに、高圧放電ランプ12の少な
くとも発光部すなわち包囲部1aを包囲している。そし
て、反射鏡14は、台座13に固定されている。本実施
形態においては、前記したように、高圧放電ランプ12
と一緒に固定されている。また、反射鏡14は、ガラス
成形により臥せ椀状に成形され、同時に頂部の円筒状の
縁部14aを一体に形成しているとともに、内面にアル
ミニウム蒸着膜からなる反射面14bを形成している。
なお、この縁部14aは、台座13の装着孔13aに挿
入され、無機接着剤BCで台座13に固定されている。
さらに、反射鏡13の開口部に前面ガラス14cが配設
されている。前面14bは、透明ガラスを成形して製作
され、低融点フリットガラス18で反射鏡14に気密に
封着されている。さらにまた、反射鏡14および前面ガ
ラス14bにより形成されている内部空間には、不活性
ガスとして窒素が封入されている。
【0136】点灯回路手段15は、配線基板15aの図
において主として上側に実装され、また配線基板15a
の下面から高圧放電ランプ12の外部接続端子OCT
1,OCT2を受け入れて、配線基板15aと所要に接
続している。また、点灯回路手段15は、図6と同一の
回路構成である。
【0137】基体16は、杯状をなしていて、その基部
に後述する口金17が装着され、また開口縁に周段部1
6aが形成されている。また、基体16の内部には、点
灯回路手段15が収納されている。さらに、開口縁の周
段部16aに台座13の周段部13cを嵌合して、接着
剤によって固着している。なお、基体16の適所または
台座との嵌合部に空気抜きや放熱のための孔隙を必要に
応じて形成する。
【0138】口金17は、E26形の口金からなり、基
体16の基部に装着されている。
【0139】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、透光性セラミ
ックス放電容器、一対の電極、電極が挿通している小径
筒部の外周に配設されるとともに、他方の電極と同電位
になるように電気接続されている導電体および透光性セ
ラミックス放電容器内に封入された放電媒体を備え、導
電体が存在する小径筒部の長手方向の範囲内における電
極の外表面と小径筒部の内表面との間の最小距離が0.
1mm以下である発光管およびこれらを気密に収納する
外管とを具備していることにより、低温・暗黒条件下の
ような使用環境などによらずに、統計ばらつきを抑えて
始動電圧が十分に低くなり、始動ばらつきも低減できる
高圧放電ランプを提供することができる。
【0140】請求項2の発明によれば、始動電圧を低減
させることができるため小さなねじ込み口金を用いて高
圧放電ランプを点灯させることができる、このためハロ
ゲンランプ等の置き換えに用いることのできる高圧放電
ランプを提供することができる。
【0141】請求項3の発明によれば、請求項1または
2に加えて放電容器が破損しにくく光出力立上がり特性
のよい高圧放電ランプを提供することができる。
【0142】請求項4の発明によれば、請求項1ないし
3いずれか一記載の効果に加え、高周波で高圧放電ラン
プを点灯するためさらに始動性が向上する高圧放電ラン
プ点灯装置を提供することができる。
【0143】請求項5の発明によれば、請求項4の効果
を奏する照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の高圧放電ランプの第1の実施形態を示
す一部断面正面図
【図2】同じく拡大要部断面正面図
【図3】同じく口金を装着する前のワイヤバルブ状態を
示す一部断面正面図
【図4】本発明の高圧放電ランプ(実施例1)と比較例
1のランプの始動ばらつきの測定結果を示すグラフ
【図5】本発明の高圧放電ランプ(実施例2)と比較例
2のランプの始動ばらつきの測定結果を示すグラフ
【図6】本発明の高圧放電ランプの第2の実施形態を示
す一部断面正面図
【図7】本発明の高圧放電ランプの第3の実施形態を示
す一部断面正面図
【図8】同じく拡大要部断面正面図
【図9】本発明の高圧放電ランプの第4の実施形態を示
す一部断面正面図
【図10】本発明の高圧放電ランプ装置の第1の実施形
態における点灯回路手段を示す回路図
【図11】本発明の照明装置の第1の実施形態としての
スポットライトを示す一部中央断面側面図
【図12】本発明の照明装置の第2の実施形態としての
電球形高圧放電ランプを示す要部断面正面図
【符号の説明】
IB…発光管 1…透光性セラミックス放電容器 1a…包囲部 1b…小径筒部 2A…第1の電極 2B…第2の電極 3…給電導体 CO2…導電体としての第1の金属製コイル CO1…導電体としての第2の金属製コイル OB…外管 B…口金 15…点灯回路手段 11…照明装置本体としてのスポットライト本体
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F21Y 101:00 F21S 5/00 A Fターム(参考) 3K072 AA11 AC11 BA03 BB01 BC01 BC03 GA02 GB12 5C035 HH01 HH17 5C039 BA07 5C043 AA12 AA20 CC03 CD05 DD03 5C235 HH01 HH17

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】放電空間を形成する包囲部、包囲部の両端
    に連通して配置され包囲部より内径が小さい一対の小径
    筒部を有する透光性セラミックス放電容器、小径筒部内
    に挿通されている細長い一対の電極、少なくとも一方の
    電極が挿通している小径筒部の外周に配設されるととも
    に、他方の電極と同電位になるように電気接続されてい
    る導電体および透光性セラミックス放電容器内に封入さ
    れた放電媒体を有し、導電体が存在する小径筒部の長手
    方向の範囲内における電極の外表面と小径筒部の内表面
    との間の最小距離が0.1mm以下である発光管と;発
    光管を気密に収納した外管と;を具備していることを特
    徴とする高圧放電ランプ。
  2. 【請求項2】放電空間を形成する包囲部、包囲部の両端
    に連通して配置され包囲部より内径が小さい一対の小径
    筒部を有する透光性セラミックス放電容器、小径筒部内
    に挿通されている細長い一対の電極、少なくとも一方の
    電極が挿通している小径筒部の外周に配設されるととも
    に、他方の電極と同電位になるように電気接続されてい
    る導電体および透光性セラミックス放電容器内に封入さ
    れた放電媒体を有し、導電体が存在する小径筒部の長手
    方向の範囲内における電極の外表面と小径筒部の内表面
    との間の最小距離が0.1mm以下である発光管と;発
    光管を気密に収納した外管と;外管に固定されたシェル
    部の外径が8〜12mmのねじ込み口金と;を具備して
    いることを特徴とする高圧放電ランプ。
  3. 【請求項3】小径筒部の導電体が配設されている部分の
    肉厚は0.35〜0.65mmの範囲内にあることを特
    徴とする請求項1または2記載の高圧放電ランプ。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3いずれか一記載の高圧放
    電ランプと;インバータを主体として構成されて高圧放
    電ランプを10〜200kHzの高周波点灯する点灯回
    路手段と;を具備していることを特徴とする高圧放電ラ
    ンプ点灯装置。
  5. 【請求項5】照明装置本体と;照明装置本体に配設され
    る請求項4記載の高圧放電ランプ点灯装置と;を具備し
    ていることを特徴とする照明装置。
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