JP2002173802A - 靴下及び手袋 - Google Patents

靴下及び手袋

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JP2002173802A
JP2002173802A JP2000372697A JP2000372697A JP2002173802A JP 2002173802 A JP2002173802 A JP 2002173802A JP 2000372697 A JP2000372697 A JP 2000372697A JP 2000372697 A JP2000372697 A JP 2000372697A JP 2002173802 A JP2002173802 A JP 2002173802A
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JP
Japan
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knitted fabric
pile
knitted
tubular
yarn
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Application number
JP2000372697A
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English (en)
Inventor
Hirotaka Kuwabara
浩孝 桑原
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KUWAHARA KNIT KK
Original Assignee
KUWAHARA KNIT KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 履き心地が良く操作性も良好な靴下及び手袋
を提供する点にある。 【解決手段】 筒状にメリヤス編みされた筒状編地1の
メリヤス編み開始端側の開口を、装着時に指先を外部に
導出するための指導出口1Aに構成するとともに、前記
筒状編地1の指導出口1A側端部のうち、少なくとも一
つの指間に相当する部位において相対向する編地部分同
士を接合してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般作業用、事務
作業、家庭用、介護用、スポーツ用、パソコン作業用等
に用いられる靴下及び手袋に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、靴下及び手袋は、編み物等から
なる身近な衣装であり、用途的にも素材的にも多くの種
類のものが存在している。
【0003】例えば、靴下を例にとって説明すると、普
通の靴下は、少年、青年、壮年、熟年、老人等の活動期
にある人には、履き心地もよく、活動しやすく別段何ら
使用に問題が生じるものではない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、介護が必要に
なった人、特に介護を受ける老人にあっては、指先の衰
えもあり、指先部分を靴下編地が覆っていること自体が
圧迫感となって肉体的負担となり、履き心地が悪い傾向
がある。このことは、老人ホーム等で介護を受ける側の
人、及び、介護を行なう側の人のみがよく知るところで
ある。
【0005】そして、近年にあっては、水虫症や多汗症
等の人用に、足の指先の全部を露出することができる靴
下aが市場には存在している、具体的には、図13
(イ)に示すように、この靴下aは各指を導出する五つ
のリング状の指出口1aが存在する構造のものであり、
このような靴下aをこの靴下自体の使用目的とは別に、
介護を必要な人に利用すれば、前記に説明した肉体的負
担を伴う履き心地の悪さがあるという問題が解消される
ように思われるが、現実には、図14に示すように、履
いた状態で隣合う指間に二つの指出口1aが挟み込み状
態で存在することになり、指間部分で圧迫感が存在し、
普通の靴下と異なる履き心地の悪さがあり、普通の人で
は何ら問題になるなるものではないが、介護を必要とす
る人達にとっては肉体的な負担となるものでしかなかっ
た。
【0006】しかも、図13(イ)に示すような靴下
は、一般の人が利用しても指間に違和感のある装着感を
有するとともに、操作性が悪い問題がある。
【0007】また、手袋にあっても、普通の手袋では、
介護が必要になった人、特に介護を受ける老人にとって
上記靴下と同様に、指部分での肉体的負担があり履き心
地が悪い問題がある。このことを解消するために、図1
3(ロ)に示すような、親指を除く指先をリング状の指
出口11aを介して露出することができる手袋aaを用
いれば、前記に説明した肉体的負担を伴う履き心地の悪
さがあるという問題が解消されるように思われるが、現
実には、履いた状態で隣合う指間に二つの指出口11a
が挟み込み状態で存在することになり、指間部分で圧迫
感が存在し、普通の手袋と異なる履き心地の悪さがあ
り、普通の人では何ら問題になるなるものではないが、
介護を必要とする人達にとっては肉体的な負担となるも
のでしかなかった。
【0008】しかも、図13(ロ)に示すような手袋
は、一般の人が利用しても指間に違和感のある装着感を
有するとともに、操作性が悪い問題がある。
【0009】本発明は、上述の実状に鑑みて為されたも
のであって、その主たる課題は、履き心地が良く操作性
も良好な靴下及び手袋を提供する点にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1による
靴下の特徴構成は、足に装着可能な大きさの筒状にメリ
ヤス編みされた筒状編地のメリヤス編み開始端側の開口
を、装着時に指先を外部に導出するための指導出口に構
成するとともに、前記筒状編地の指導出口側端部のう
ち、少なくとも一つの指間に相当する部位において相対
向する編地部分同士を接合してある点にある。
【0011】上記特徴構成によれば、指導出口は指間に
相当する部位で接合することで区切られて、指間には接
合部分が存在することになるが、編地の伸び縮みによっ
て指と接合部分とが直接に干渉しにくいため指への拘束
力が弱く、普通の靴下に比べて肉体的な負担が著しく軽
減され履き心地が良く操作性も良好である。
【0012】具体例としては、一般作業用、事務作業
用、家庭用、介護用、スポーツ用等の靴下として用いる
ことができるとともに、足の指を使って生活操作を行う
身体障害者用等が冷房時や寒冷時に用いる防寒操作用等
の靴下として用いることができる。
【0013】また、一般の靴下などでは、履き口側が編
み開始始端となり、指先側が編み終了端部となる編み手
順になっており、この編み手順に従えば、編み終了側が
足指が導出する出口を形成することになるが、編み終端
を開口した状態を維持するには、開口縁の縁かがり縫い
やバイアス止め等のほつれ止め処理を施さなければなら
ず、そのように形成されている出口に、少なくとも一つ
の指間に相当する部位において相対向する編地部分同士
を接合する靴下に形成した場合、出口部分がほつれ止め
処理のために生地の柔軟性が損なわれることが試作によ
ってわかっている。
【0014】このような事情によって、本発明の靴下
は、足に装着可能な大きさの筒状にメリヤス編みされた
筒状編地のメリヤス編み開始端側の開口を、装着時に指
先を外部に導出するための指導出口に構成することによ
って、生地の柔軟性を損なわない指導出口を形成するこ
とができ、しかも、前記筒状編地の指導出口側端部のう
ち、少なくとも一つの指間に相当する部位において相対
向する編地部分同士を接合するので、指間に圧迫感を生
じることなく、履き心地や操作性が良好な靴下を形成す
ることができる。
【0015】本発明の請求項2による靴下の特徴構成
は、前記筒状編地が、地糸と編地の外面側に突出する状
態で編み込まれるパイル糸とをもって筒状に編成されて
いる点にある。
【0016】上記特徴構成によれば、伸縮性を有するパ
イル糸を用いているので、全体的に柔軟で肌触りがよ
く、保温性、吸湿性等に優れているので、夏場は涼しく
冬場は暖かいというように環境の変化に最適に対応して
履き心地が良く操作性が良好である。ここで、靴下の編
成素材に、公知の保温性繊維や発熱性繊維等を使用すれ
ば、より効果的に暖かさを形成することができ、反対
に、公知の吸熱性繊維等を使用すれば、より効果的に涼
しさを形成することができ好適である。
【0017】本発明の請求項3による手袋の特徴構成
は、手又は手から腕側にかけて装着可能な大きさの筒状
にメリヤス編みされた筒状編地のメリヤス編み開始端側
の開口を、装着時に指先を外部に導出するための指導出
口に構成するとともに、前記筒状編地の指導出口側端部
のうち、少なくとも一つの指間に相当する部位において
相対向する編地部分同士を接合してある点にある。
【0018】上記特徴構成によれば、指導出口は指間に
相当する部位で縫着することで区切られて、指間には接
合部分が存在することになるが、編地の伸び縮みによっ
て指と接合部分とが干渉しにくく柔軟性があることで指
への拘束力が弱く、普通の手袋に比べて肉体的な負担が
少なく履き心地が良く操作性も良好である。具体例とし
ては、一般作業用、事務作業、家庭用、介護用、スポー
ツ用等の手袋として用いることができるとともに、冷房
時や寒冷時にパソコンや携帯電話などの操作時に用いら
れるパソコン作業用や防寒操作用の手袋、及び、幼児に
とって履きにくく履かせにくい従来の手袋に換わって用
いる幼児用の手袋といった新たな用途の手袋等に好適に
用いることができる。
【0019】一般の手袋などでは、履き口側がメリヤス
編み開始始端となり、指先側が編み終了端部となる編製
手順になっており、この編製手順に従えば、編み終了側
が手指の導出する出口に形成することになるが、編み終
端を開口した状態を維持するには、開口縁の縁かがり縫
いやバイアス止め等のほつれ止め処理を施さなければな
らない。しかも、このように縫製処理されている開口
に、少なくとも一つの指間に相当する部位において相対
向する編地部分同士を接合する手袋に形成した場合、指
導出口部分がほつれ止め処理のために生地の柔軟性が損
なわれる傾向にあることが試作によってわかっている。
【0020】このような事情によって、本発明の手袋
は、筒状編地のメリヤス編み開始端側の開口を、装着時
に指先を外部に導出するための指導出口に構成すること
によって、生地の柔軟性を損なわない指導出口を形成す
ることができ、しかも、前記筒状編地の指導出口側端部
のうち、少なくとも一つの指間に相当する部位において
相対向する編地部分同士を接合するので、指間に圧迫感
を生じることなく、履き心地や操作性が良好な手袋を形
成することができる。
【0021】本発明の請求項4による手袋の特徴構成
は、前記筒状編地が、地糸と編地の外面側に突出する状
態で編み込まれるパイル糸とをもって筒状に編成されて
いるとともに、前記筒状編地の特定箇所に、パイルが存
在しない非パイル部を形成し、該非パイル部をそれの周
縁に沿ってかがり糸で環状又はほぼ環状に縫着するとと
もに、前記かがり糸で囲まれた非パイル部分に表裏に貫
通する開口を形成してある点にある。
【0022】上記特徴構成によれば、伸縮性を有するパ
イル糸を用いているので、全体的に柔軟で肌触りがよ
く、保温性、吸湿性等に優れているので、夏場は涼しく
冬場は暖かいというように環境の変化に最適に対応して
履き心地が良好であるとともに、筒状編地の指導出口か
らは、親指を除く人指し指、中指、薬指、小指が導出さ
れ、親指を外側面に形成してある開口から導出すること
ができるので、簡素な構成でありながら、手指になじみ
易く使い勝手がよい。ここで、手袋の編成素材に、公知
の保温性繊維や発熱性繊維等を使用すれば、より効果的
に暖かさを形成することができ、反対に、公知の吸熱性
繊維等を使用すれば、より効果的に涼しさを形成するこ
とができ好適である。
【0023】
【発明の実施の形態】〔第1実施形態〕以下、本発明の
第1実施形態を図面に基づいて説明する。この実施形態
は、靴下Aに本発明を適用した例であり、図1(イ)、
図2、図3にその全体図を示す。
【0024】この靴下Aは、足に装着可能な大きさの筒
状で、且つ、踵部1Cを膨出形成してあるL字状のメリ
ヤス編みされた筒状編地1を有し、この筒状編地1のメ
リヤス編み開始端側の開口を、装着時に指先を外部に導
出するための指導出口1Aに構成してある。
【0025】前記指導出口1Aの端部には、例えば、図
4、図5に示すように、足指の親指である第1指から小
指である第5指に向かって、第1指と第2指との指間
と、第3指と第4指との指間とに相当する部位におい
て、相対向する編地部分同士を縫着によって接合して、
この二つの接合部2,2によって指導出口1Aを均等三
分割に区画してある。この実施形態の靴下Aは、指導出
口1Aが均等三分割に区画されている構成であるので、
左右の区別なく使用することが可能である。
【0026】前記接合部2は、指導出口1Aの端部から
内側に向けて、例えば、10mm程度の長さを本縫いに
よって縫着されている。ここで、接合部2の縫い長さ
は、10mmより短くても何ら問題はないが、10mm
程度より長ければ、足指を外部に導出する長さが短くな
って、足指の動作の支障になってくるので、好ましくは
1mm〜8mm程度である。
【0027】このように構成されている靴下Aであれ
ば、筒状編地1のメリヤス編み開始端側が指導出口1A
になり、メリヤス編みの柔軟性を損なわない指導出口1
Aを形成することができ、また、筒状編地1のメリヤス
編み終了端側が足挿入口1Bになり、後述するがほつれ
止めがなされているのでメリヤス編みの柔軟性が損なわ
れて締付け負担が僅かに強くなるが、足首上部の下腿部
分では肉体的な負担にはならず、寧ろ、ずれ落ち防止作
用が生じるので、出口部分、入口部分の生地特性が装着
した足に最良に生かされる構成になっている。
【0028】また、この種の指出し可能な靴下Aは、右
足用、左足用といった区別がないため、介護を受ける側
も、介護する側にとっても、取扱い上で、右足用と左足
用とを間違わないように注意する必要がないので、介護
用の靴下Aとしての最適性を備えている。
【0029】前記靴下Aは、メリヤス編みの編地1を構
成する地糸3と、編地1の外面側にループ状に突出する
状態で編み込まれるパイル糸3cとをもって筒状に編成
されて構成されている。
【0030】編地1を構成する地糸3は、図10に示す
ように、一本の20番ないし30番の綿糸又は綿アクリ
ル混紡糸あるいは20番ないし30番の毛糸又は毛アク
リル混紡糸からなる表糸3aと、20デニールのポリウ
レタンと70デニールのナイロンとからなる一本の裏糸
3bとしての弾性糸(FTY)から構成されているとと
もに、前記パイル糸3cは、表糸3aと同様に、一本の
20番ないし30番の綿糸又は綿アクリル混紡糸あるい
は20番ないし30番の毛糸又は毛アクリル混紡糸から
構成されている。
【0031】つまり、前記パイル糸3cは、図10、図
11に示すように、編地1を構成する地糸3の一つであ
る表糸3aをもって兼用構成されていて、表糸3aの各
パイル形成部位をループ状に外方に突出させることによ
り、パイルP群を形成してある。
【0032】また、筒状に編成される編地3のうち、筒
軸芯方向の両端側に位置する適宜長さの領域Wには、図
1(イ)、図3、図12に示すように、挿入した手首等
を包み込むようなフィット感を得ることができるよう
に、編地1を構成する地糸3と共に所定本数のゴム糸3
dが編み込まれているとともに、図6に示すように、前
記編地1のうち、内方に折り返された状態で縫着される
終端部分も、パイルPが存在しない非パイル部(パイル
糸3cが外面側に突出しない)4に構成されている。
【0033】ここで、前記内方に折り返された状態で縫
着される終端部分は、パイルPが存在しない上記処理構
成に限るものではなく、バイアスを介して終端部分のほ
つれ防止処理してあるものであっても、内方に折り返さ
れる終端部分もパイルPが存在するパイル部に構成し、
このパイル部の端縁を縁かがり処理してあるものであっ
てもよい。
【0034】尚、上記第1実施形態の靴下Aの指導出口
1Aには、二つの接合部2,2を形成し指導出口1Aを
均等三分割に区画して、足指の第1指のみのグループ
と、第2、第3指とからなるグループと、第4、第5指
とからなるグループとを導出する例について説明した
が、本発明はこれに限らず、図1(ロ)に示すように、
指導出口1Aに四つの接合部2…を形成し指導出口1A
を五分割に区画して、各指を各別に導出する構成であっ
ても、図1(ハ)に示すように、指導出口1Aに第1指
と第2指との指間に該当する部分に一つの接合部2を形
成し、指導出口1Aを大小の二分割に区画して、足指の
第1指のみのグループと、第2〜第5指からなるグルー
プとを導出する構成であってもよい。
【0035】また、上記第1実施形態の靴下Aは、足ふ
くらはぎ下部から指元に至る筒状編地のものについて説
明したが、本発明はこれに限らず足首から指元に至るも
のであっても、足の甲周りから指元に至るものであって
もよい。
【0036】さらに、上記実施体の靴下Aは、筒状編体
1に踵部1Cを設けてある例を説明したが、踵部1Cの
膨出形態をなくして唯単なる筒状形態の筒状編体1によ
って靴下が形成されているものであってもよい。この場
合、裏表が対称形態となるので、右足用、左足用といっ
た区別がない利用が可能である。
【0037】また、第1実施形態の靴下Aは、表面の全
面がパイル地である構成になっているが、本発明はこれ
に限らず、全面がパイル地でなくてもよいし、部分的に
パイル地を用いてもよい。例えば、靴下Aを履いた状態
で足裏部分に該当する部分のみをパイル地に構成し、残
りの部分をパイル起毛させない平織り地に構成してある
靴下Aであってもよい。この場合、接地する足裏部分の
みにパイル地が形成されているので、外観は平織り地x
の靴下Aでありながら、足裏部分の履き心地を良好にす
ることができる。
【0038】また、靴下Aにおいて、例えば、接地する
足裏部分にゴムや合成ゴムなどの滑り止め材を、面状
に、或は、点在状に設けたものであってもよい。
【0039】さらに、この第1実施形態では介護用に用
いられる靴下Aについて説明したが、この発明の靴下構
成自体が指出し機能を有しているので、介護用ではな
く、作業用、スポーツ用、家庭用等の靴下Aとして用い
ることができるとともに、足指操作を行う身体障害者用
等が冷房時や寒冷時に用いる防寒操作用等の靴下Aとし
て用いることができ、これら各用途に市場性を有してい
る。
【0040】〔第2実施形態〕この実施形態は、手袋A
Aに本発明を適用した例であり、図7(イ),図8にそ
の全体図を示す。
【0041】この手袋AAは、手に装着可能な大きさの
筒状にメリヤス編みされた筒状編地11を有し、この筒
状編地11のメリヤス編み開始端側の開口を、装着時に
人指し指、中指、薬指、小指などの指を外部に導出する
ための指導出口11Aに構成してある。
【0042】前記指導出口11Aの端部には、図7
(イ)に示すように、中指と薬指との指間に相当する部
位において、相対向する編地部分同士を縫着によって接
合して、指導出口11Aを一本の接合部12によって三
分割に区画してある。
【0043】前記接合部12は、指導出口11Aの端部
から内側に向けて、10mm程度の長さを本縫いによっ
て接合されている。ここで、接合部12の縫い長さは、
10mmより短くても何ら問題はないが、10mm程度
より長ければ、手指を外部に導出する長さが短くなっ
て、手指の動作の支障になってくるので、好ましくは1
mm〜8mm程度である。
【0044】さらに、手袋AAの筒状編地11の側部に
は、装着時に親指を外部に導出するために横一文字状の
親指挿通用の指導出口14が形成されている。
【0045】この親指挿通用の指導出口14は、図7
(イ)に示すように、パイル糸13cが外面側に突出し
ない状態で編地11の一部として編み込まれた長方形状
の非パイル部15を形成し、図9(ロ)に示すように、
非パイル部15より一回り小さく長方形枠状にかがり糸
16を刺繍編みするとともに、かがり糸16で囲まれた
一文字状の非パイル部分15のみを、リッパー等の切断
手段で一文字状に切断開口して形成されている。
【0046】この実施形態の手袋AAは、裏表が左右対
称となる構成であるので、左右の区別なく使用すること
が可能である。
【0047】以上のように構成されている手袋AAによ
れば、筒状編地11のメリヤス編み開始端側が指導出口
11Aになり、メリヤス編みの柔軟性を損なわない指導
出口11Aを形成することができ、また、筒状編地11
Aのメリヤス編み終了端側が手挿入口11Bになり、後
述するほつれ止めがなされてメリヤス編みの柔軟性が損
なわれて、締付け負担が多少強くなるが手首部分では肉
体的な負担にはならず、寧ろ、ずれ落ち防止作用が生じ
るので、出口部分、入口部分の生地特性が装着した手に
最良に生かされる構成になっている。
【0048】また、この種の指出し可能な手袋AAは、
右手用、左手用といった区別がないため、介護を受ける
側にも、介護する側にとっても、取扱い上で、右手用と
左手用とを間違わないように注意する必要がないので、
介護用の手袋としての最適性を備えている。
【0049】編地11を構成する地糸13は、図10に
示すように、一本の20番ないし30番の綿糸又は綿ア
クリル混紡糸あるいは20番ないし30番の毛糸又は毛
アクリル混紡糸からなる表糸13aと、20デニールの
ポリウレタンと70デニールのナイロンとからなる一本
の裏糸13bとしての弾性糸(FTY)から構成されて
いるとともに、前記パイル糸13cは、表糸13aと同
様に、一本の20番ないし30番の綿糸又は綿アクリル
混紡糸あるいは20番ないし30番の毛糸又は毛アクリ
ル混紡糸から構成されている。
【0050】前記パイル糸3cは、図10、図11に示
すように、編地11を構成する地糸13の一つである表
糸13aをもって兼用構成されていて、表糸13aの各
パイル形成部位をループ状に外方に突出させることによ
り、パイルP群を形成してある。
【0051】また、筒状に編成される編地13のうち、
筒軸芯方向の両端側に位置する適宜長さの領域Wには、
図7(イ)、図8,図12に示すように、挿入した手首
等を包み込むようなフィット感を得ることができるよう
に、編地11を構成する地糸13と共に所定本数のゴム
糸13dが編み込まれているとともに、図6に示すよう
に、前記編地11のうち、内方に折り返された状態で縫
着される終端部分も、パイルPが存在しない非パイル部
(パイル糸13cが外面側に突出しない)17−に構成
されている。
【0052】尚、上記第2実施形態の手袋AAの指導出
口11Aには、一つの接合部12を形成し指導出口11
Aを二分割に区画して、手指の人指し指と中指とのグル
ープと、薬指と小指とからなるグループとを導出する例
について説明したが、本発明はこれに限らず、図7
(ロ)に示すように、指導出口11Aに三つの接合部1
2…を形成し指導出口11Aを四分割に区画して、人指
し指、中指、薬指、小指を導出する構成であってもよ
い。
【0053】また、親指用の指導出口14の構成は上記
以外に、リング状の指導出口であってもよい。
【0054】さらに、第2実施形態の手袋AAは、表面
の全面がパイル地である構成になっているが、本発明は
これに限らず、全面がパイル地でなくてもよいし、部分
的にパイル地を用いてもよい。例えば、手袋AAを履い
た状態で、掌側に該当する部分をパイル起毛のない平織
り地に構成し、手の甲側に該当する部分をパイル地に構
成してもよい。この場合、掌側の生地厚さが薄くなるの
で、手及び手指をより動かせやすくすることができる。
【0055】また、手袋AAにおいて、例えば、掌部分
にゴムや合成ゴムなどの滑り止め材を、面状に、或は、
点在状に設けたものであってもよい。
【0056】さらに、この第2実施形態では介護用に用
いられる手袋AAについて説明したが、この発明の手袋
構成自体が良好な手指の操作性を有しているので、介護
用ではなく、作業用、スポーツ用、家庭用等の手袋AA
として用いることができるとともに、冷房時や寒冷時に
パソコンや携帯電話などの操作時に用いられるパソコン
操作用や防寒操作用の手袋AA、及び、幼児にとって履
きにくく履かせにくい従来の手袋に換わって用いる幼児
用の手袋AAといった新たな用途の手袋AA等に好適に
用いることができ,これら各用途に市場性を有してい
る。
【0057】〔その他の実施形態〕 1)上記実施形態において、靴下A、及び、手袋AAの
接合部2、12が、指間に相当する部位において相対向
する編地部分同士を縫着することによって形成されてい
る例を説明したが、本発明はこれに限らず接着剤によっ
て接合してもよいし、編地の素材が化繊である場合、融
着によって接合してもよい。
【0058】2)上記各実施形態では、靴下Aや手袋A
Aの素材に、パイルPを起毛してあるメリヤス編みの編
地1,11を用いたものについて説明したが、本発明は
これに限らず、パイルPを起毛していない普通のメリヤ
ス編みの編地、毛糸編みの編地等を用いてもよい。
【0059】3)また、編地の素材においても、木綿、
絹、羊毛、麻等の天然繊維、ポリアミド、ポリウレタ
ン、ナイロン、ポリエステル、アクリル、ビニロン等の
合成繊維、アセテート等の半合成繊維、銅アンモニアレ
ーヨンやビスコースレーヨン等の再生繊維、これらの繊
維を加工して形成され、通気性、遠赤外線効果、保温
性、発熱性、吸熱性等を有する特殊機能繊維等を用いて
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の靴下を示す説明図 (イ)は靴下全体の説明図 (ロ)は指導出口の変形例を示す説明図 (ハ)は指導出口のその他の変形例を示す説明図
【図2】靴下を下面側から見た簡略斜視図
【図3】足に靴下を履かせた状態を示す簡略斜視図
【図4】指導出口の模式断面図
【図5】足指を履かせた状態で指導出口を示す模式断面
【図6】靴下の終端部分を示す模式断面図
【図7】本発明の第2実施形態の手袋を示す説明図 (イ)は手袋全体の説明図 (ロ)は指導出口の変形例を示す説明図
【図8】手に手袋を履かせた状態を示す簡略斜視図
【図9】親指の指導出口の要部簡斜視図 (イ)は非パイル部を示す要部簡斜視図 (ロ)は非パイル部に親指の指導出口を形成した状態を
示す要部簡斜視図
【図10】要部を拡大して示す編組成図
【図11】要部を拡大して示す編組成図
【図12】要部を拡大して示す編組成図
【図13】従来の靴下と手袋を示す説明図 (イ)従来の靴下の説明図 (ロ)従来の手袋の説明図
【図14】指を履かせた状態で指導出口を示す模式断面
【符号の説明】
A 靴下 1 筒状編地(編地) 1A 指導出口 2 接合部 3 地糸 3c パイル糸 AA 手袋 11 筒状編地 11A 指導出口 12 接合部 13 地糸 13c パイル糸 15 非パイル部 16 かがり糸 17 開口

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 足に装着可能な大きさの筒状にメリヤス
    編みされた筒状編地のメリヤス編み開始端側の開口を、
    装着時に指先を外部に導出するための指導出口に構成す
    るとともに、前記筒状編地の指導出口側端部のうち、少
    なくとも一つの指間に相当する部位において相対向する
    編地部分同士を接合してある靴下。
  2. 【請求項2】 前記筒状編地が、地糸と編地の外面側に
    突出する状態で編み込まれるパイル糸とをもって筒状に
    編成されている請求項1記載の靴下。
  3. 【請求項3】 手又は手から腕側にかけて装着可能な大
    きさの筒状にメリヤス編みされた筒状編地のメリヤス編
    み開始端側の開口を、装着時に指先を外部に導出するた
    めの指導出口に構成するとともに、前記筒状編地の指導
    出口側端部のうち、少なくとも一つの指間に相当する部
    位において相対向する編地部分同士を接合してある手
    袋。
  4. 【請求項4】 前記筒状編地が、地糸と編地の外面側に
    突出する状態で編み込まれるパイル糸とをもって筒状に
    編成されているとともに、前記筒状編地の特定箇所に、
    パイルが存在しない非パイル部を形成し、該非パイル部
    をそれの周縁に沿ってかがり糸で環状又はほぼ環状に縫
    着するとともに、前記かがり糸で囲まれた非パイル部分
    に表裏に貫通する開口を形成してある請求項3記載の手
    袋。
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