JPH0566003U - 夏期用ストッキング - Google Patents

夏期用ストッキング

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JPH0566003U
JPH0566003U JP1629292U JP1629292U JPH0566003U JP H0566003 U JPH0566003 U JP H0566003U JP 1629292 U JP1629292 U JP 1629292U JP 1629292 U JP1629292 U JP 1629292U JP H0566003 U JPH0566003 U JP H0566003U
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JP
Japan
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welt
yarn
stocking
knitting
annular region
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Expired - Lifetime
Application number
JP1629292U
Other languages
English (en)
Inventor
善久 大和
龍一 市下
Original Assignee
鐘紡株式会社
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上端部がめくれにくいダブルウェルトタイプ
のストッキングであるにかかわらず涼感効果が高く、夏
期等における着用が苦にならない優れた夏期用ストッキ
ングを提供する。 【構成】 中央環状領域Aを挟んで上下2つの環状補強
領域1a,1bを有するダブルウェルト構造のウェルト
部1を備え、上記ウェルト部の中央環状領域を、3コー
ス以上にまたがるタック目を互い違いに有するメッシュ
編によって形成し、上記タック目を編成するコースの糸
としてポリウレタン弾性糸を芯糸とするカバリング糸を
用い、それ以外のコースの糸として、50d以下でかつ
24f以下の細糸を用いるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、通気性が良好で涼感効果に優れた夏期用ストッキングに関するも のである。
【0002】
【従来の技術】
図7に示すような、ウェルト部1と、レッグ部2と、フート部3とを備えたス トッキングを着用する場合、従来は腰またはウェスト部にガーターベルトを装着 し、その留め具でストッキングのウェルト部1を挟んで吊り下げるようにしてい たが、最近では、上記ウェルト部1にポリウレタン弾性糸等を編み込んでストレ ッチ性を持たせ、この部分で直接ストッキングのずり下がりを防止できるタイプ のストッキングが出回っており、ガーターベルトを使用する必要がない。
【0003】 このような、ガーターベルト不要のストッキングは、腹部や足の付け根部分が 開放されるので涼感に優れており、暑い夏や、暖房のきいた部屋での長期着用等 においては、パンティストッキングよりも好まれる傾向にある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記ストッキングは、下半身の被覆面積が少ない点でパンティ ストッキングよりも涼感に優れているものの、ウェルト部1が、ずり下がり防止 の観点から、他の部分よりも弾力性に富む太い糸で厚くしっかりした編み組織で 形成されているため、この部分に限っては非常に暑苦しい感じにならざるを得な い。また、図7のようなシングルウェルトタイプ(環状の厚地部分が一条)のも のはウェルト部1の上端部がめくれやすいので、図8に示すようなダブルウェル トタイプ(環状の厚地部分が二条)のものが実用化されているが、このものは、 上下に設けられた二条の環状補強領域1a,1bの間が、編み方は1×1メッシ ュ編のように変えてあるものの、用いる糸は上下の環状補強領域1a,1bと同 じであるため、かなり厚地となっている。このため、広い領域にわたって厚地と なり、この部分がむれやすく涼感に乏しいという問題を有している。
【0005】 この考案は、このような事情に鑑みなされたもので、上端部がめくれにくいダ ブルウェルトタイプのストッキングであるにもかかわらず涼感効果が高く、夏期 等における着用が苦にならない優れた夏期用ストッキングの提供をその目的とす る。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、この考案の夏期用ストッキングは、中央環状領域 を挟んで上下2つの環状補強領域を有するダブルウェルト構造のウェルト部と、 レッグ部と、フート部とを備えたストッキングであって、上記ウェルト部の中央 環状領域が、3コース以上にまたがるタック目を互い違いに有するメッシュ編に よって形成され、上記タック目を編成するコースの糸としてポリウレタン弾性糸 を芯糸とするカバリング糸が用いられ、それ以外のコースの糸として、50d以 下でかつ24f以下の細糸が用いられているという構成をとる。
【0007】
【作用】
すなわち、この考案の夏期用ストッキングは、ダブルウェルト構造の、上下の ウェルト(この考案では、「環状補強領域」という)に挟まれた中央環状領域を 、特殊な糸使いの特殊なメッシュ編で形成したものである。したがって、このス トッキングを着用すれば、太もも部を締め付けるウェルト部のうち、上下のウェ ルトに挟まれた中央部分の通気性がよく、優れた涼感効果を得ることができる。 しかも、上記特殊なメッシュ編は、タック目が大きく形成されているにもかかわ らず強度が高いため、着脱のたびにこの部分に指をかけて繰り返し伸縮させても 生地が傷んだり伸びきったりすることが殆どない。また、足の動きに伴って生じ るレッグ部およびフート部の引っ張り力が上記メッシュ編の中央環状領域に吸収 されるため、上端のウェルト部に響くことがなく上端部がずり下がりにくいとい う効果を奏する。
【0008】 つぎに、この考案を実施例にもとづいて詳細に説明する。
【0009】
【実施例】
図1はこの考案の一実施例の外観図を示している。このストッキングは、通常 のストッキングと同様、着用時に太ももを締め付けてストッキングのずり下がり を防止するウェルト部1と、レッグ部2と、フート部とを備えている。そして、 上記ウェルト部1は、上下の環状補強領域1a,1bを有するダブルウェルト構 造になっており、その間に挟まれた中央環状領域Aが、特殊なメッシュ編によっ て形成されている。なお、上記ウェルト部1の、上側の環状補強領域1aの幅W 1 は4cm、下側の環状補強領域1bの幅W2 は2.5cmで、ともにナイロン加工 糸とポリウレタン弾性糸とを用いた平編によって形成されている。そして、上記 上側の環状補強領域1aは、通常のダブルウェルト構造のものと同様、折り返さ れて二重になっている。
【0010】 上記環状補強領域Aの幅WA は2.5cmに設定されており、この部分は、図2 に示すような編み立て組織図によって編成され、具体的には、図3に示すような 編み目が形成される。なお、図2において、○はプレーン編み目をつくる部分、 ×は編み目をつくらずタックする部分を示す。また、図3において、5は30d のポリウレタン弾性糸を芯糸としてこれに30dのナイロン糸をカバリングした シングルカバリング糸(SCY)であり、6は35d/10fの未加工ナイロン 糸である。
【0011】 この編み立てによれば、4コースに一回SCY5を用い、他のコースは未加工 ナイロン糸6を用い、上記SCY5および未加工ナイロン糸6を、3ウエールお きに4コース続けてタックし、つぎのSCY5による編成時に、上記タックを一 緒に編んでタック目Pを作るようにしている。したがって、上記タック目Pは、 5コースにまたがる大きな透かし目となり、しかもこのタック目Pが、図示のよ うに互い違いに形成されてメッシュ編を構成しているため、編み生地に規則的な 歪みを与え、適度な圧縮性を与える。そして、上記タック目Pによる通気性とと もに、タック目Pに囲われた部分である未加工ナイロン糸6のプレーン編組織が 、図4の模式図に示すように、タック目Pの歪みによって外側に突出した状態と なるため、未加工ナイロン糸6が皮膚に張りつくことがなく、涼しい感触を与え る。
【0012】 一方、このストッキングのレッグ部2およびフート部3(図1に戻る)は、2 0dのポリウレタン弾性糸を芯糸としこれに13dのナイロン糸をカバリングし たシングルカバリング糸と、13d/3fの未加工ナイロン糸とを一コースごと に交互に用いた平編によって形成されており、通常のストッキングと同様、透明 感ある外観と足に対する一定の締め付け力を備えている。
【0013】 また、上記フート部3の先端のトウ部7は、40d/10fのナイロン加工糸 と13d/3fの未加工ナイロン糸からなり、図5に示すような編み立て組織図 に従う1×1メッシュ編で形成されている(図5の○,×は図2と同じ)。この ため、着用時に、足の爪先がむれにくく、爽快な履き心地となる。
【0014】 さらに、上記ストッキングは、染色後の後加工工程において、全体に吸汗・制 電加工が施されている。
【0015】 したがって、このストッキングを着用すると、図6に示すように、太もも部を 締め付けるウェルト部1のうち、上下のウェルト1a,1bに挟まれた中央環状 領域Aが、上記特殊なメッシュ編になっているため、この部分の通気性がよく涼 感効果が高い。しかも、上記中央環状領域Aは、タック目Pが大きく形成された メッシュ編であるにもかかわらず強度が高いため、着脱のたびにこの部分に指を かけて繰り返し伸縮させても生地が傷んだり伸びきったりすることがない。そし て、足の動きに伴って生じるレッグ部2およびフート部3の引っ張り力が上記メ ッシュ編の中央環状領域Aに吸収されて上端のウェルト1aに響くことがないた め、従来のダブルウェルト構造のストッキングに比べ、上端部がずり下がりにく い。
【0016】 なお、上記実施例において、中央環状領域Aのタック目Pを編成するコースの 糸として、SCY5を用いているが、これに代えてカバリング糸を二重に捲いた ダブルカバリング糸(DCY)を用いるようにしてもよい。いずれにせよ、タッ ク目Pをつくるコースの糸は、強度的な観点からカバリング糸を用いることが好 ましい。
【0017】 また、上記中央環状領域Aにおいて、タック目P以外のプレーン目をつくる糸 としては、上記未加工ナイロン糸6に限らず、各種の糸を用いることができる。 ただし、通気性の観点から、糸は50d以下でかつ24f以下の細糸を用いなけ ればならない。上記範囲を超えるものは、プレーン目が詰まりすぎて上記特殊な メッシュ編によっても涼感を与えることができない。
【0018】 さらに、上記環状補強領域Aにおいて、タック目Pは、4コースごとに引き出 して5コースにまたがるようにつくっているが、上記タック目Pのつくり方はこ れに限定するものではなく、3コース以上にまたがるもの(少なくとも2コース ごとに引き出して編み目をつくる)であれば、得られるメッシュ編生地にある程 度の涼感を与えることができる。
【0019】 また、上記中央環状領域Aの幅WA (図1参照)は、実施例では2.5cmに設 定しているが、2〜5cmの範囲内で充分な効果が得られる。すなわち、WA が2 cmより狭いと足の太もも部に対する涼感があまり得られず、逆に5cmよりも広い と、必然的にウェルト部1全体の幅が広くなって太もも部に対する締め付け力が 弱くなってしまうからである。
【0020】 なお、上記実施例では、トウ部7についてもメッシュ編を用いて爪先の通気性 を確保しているが、必ずしもトウ部7をメッシュ編にする必要はなく、糸の種類 等によって一定の通気性が確保されるのであれば、トウ部7は特にメッシュ編に しなくてもよい。もちろん、ストッキング全体に対する吸汗・制電加工について も任意である、
【0021】
【考案の効果】
以上のように、この考案の夏期用ストッキングは、ダブルウェルト構造の、上 下のウェルトに挟まれた中央環状領域が、特殊な糸使いの特殊なメッシュ編で形 成されている。したがって、このストッキングを着用すれば、太もも部を締め付 けるウェルト部のうち、上下のウェルトに挟まれた中央部分の通気性がよく、優 れた涼感効果を得ることができる。このため、ダブルウェルト構造であるにもか かわらず、ウェルト部がむれにくく、夏期の着用や暖房のきいた室内での長期着 用が苦にならず、快適な履き心地を維持することができる。しかも、上記特殊な メッシュ編は、タック目が大きく形成されているにもかかわらず強度が高いため 、着脱のたびにこの部分に指をかけて繰り返し伸縮させても生地が傷んだり伸び きったりすることが殆どない。また、足の動きに伴って生じるレッグ部およびフ ート部の引っ張り力が上記メッシュ編の中央環状領域に吸収されるため、上端の ウェルト部に響くことがなく上端部がずり下がりにくいという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】上記実施例の中央環状領域Aの編み立て組織図
である。
【図3】上記中央環状領域Aの編み目構造の説明図であ
る。
【図4】上記中央環状領域Aの編み目を横から見た状態
の模式図である。
【図5】上記実施例のトウ部の編み立て組織図である。
【図6】上記実施例を実際に着用した状態の説明図であ
る。
【図7】従来のストッキングを示す斜視図である。
【図8】従来の他のストッキングを示す部分的な斜視図
である。
【符号の説明】
1 ウェルト部 1a,1b ウェルト 2 レッグ部 3 フート部 5 SCY 6 未加工ナイロン糸 A 中央環状領域

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央環状領域を挟んで上下2つの環状補
    強領域を有するダブルウェルト構造のウェルト部と、レ
    ッグ部と、フート部とを備えたストッキングであって、
    上記ウェルト部の中央環状領域が、3コース以上にまた
    がるタック目を互い違いに有するメッシュ編によって形
    成され、上記タック目を編成するコースの糸としてポリ
    ウレタン弾性糸を芯糸とするカバリング糸が用いられ、
    それ以外のコースの糸として、50d以下でかつ24f
    以下の細糸が用いられていることを特徴とする夏期用ス
    トッキング。
JP1629292U 1992-02-18 1992-02-18 夏期用ストッキング Expired - Lifetime JPH0566003U (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004068206A (ja) * 2002-08-07 2004-03-04 Toko Kk 靴下
JP2007154391A (ja) * 2005-12-08 2007-06-21 Gunze Ltd パンティ部の構成
JP4734193B2 (ja) * 2006-08-01 2011-07-27 グンゼ株式会社 衣類
JP2017523844A (ja) * 2014-08-05 2017-08-24 ビーエスエヌ メディカル,インク. 治療的医療用圧迫ガーメントおよび方法

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