JP2002173562A - 多層成形用熱可塑性エラストマー組成物及び多層成形体 - Google Patents

多層成形用熱可塑性エラストマー組成物及び多層成形体

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JP2002173562A
JP2002173562A JP2000371182A JP2000371182A JP2002173562A JP 2002173562 A JP2002173562 A JP 2002173562A JP 2000371182 A JP2000371182 A JP 2000371182A JP 2000371182 A JP2000371182 A JP 2000371182A JP 2002173562 A JP2002173562 A JP 2002173562A
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thermoplastic elastomer
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multilayer
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Hiroshi Oyama
博 大山
Tatsuro Hamanaka
達郎 浜中
Eiji Nakaishi
英二 中石
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐摩耗性及び耐傷付性に優れた多層成形用熱
可塑性エラストマー組成物及び該熱可塑性エラストマー
組成物を用いた多層成形体を提供する。 【解決手段】 下記の成分(A)〜(D)を含有し、
(A)の含有量が30〜90重量%であり、(B)の含
有量が5〜40重量%であり、(C)の含有量が1〜2
0重量%であり、(D)の含有量が0.1〜10重量%
である(ただし、(A)〜(D)の合計量を100重量
%とする。)多層成形用熱可塑性エラストマー組成物。 (A):エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム (B):プロピレン系樹脂 (C):ビニル含有量が60%以上である水素添加され
た芳香族ビニル化合物−共役ジエン化合物共重合体ゴム (D):シリコーンオイル及び/又はシリコーンゴム

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多層成形用熱可塑
性エラストマー組成物及び多層成形体に関するものであ
る。更に詳しくは、本発明は、柔軟性及び外観を満足で
きる水準を維持し、かつ耐摩耗性及び耐傷付性に優れた
多層成形用熱可塑性エラストマー組成物及び該熱可塑性
エラストマー組成物を用いた多層成形体に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】たとえば自動車内装部品(コンソールボ
ックス、アームレスト等)には、熱可塑性エラストマー
組成物を用いた多層成形体が使用されている。そして、
かかる用途に用いられる熱可塑性エラストマー組成物に
は、耐摩耗性及び耐傷付性に優れることが要求され、し
かもその要求水準は、近年一層高度なものとなりつつあ
る。かかる、現状に照らすとき、従来の熱可塑性エラス
トマー組成物は、必ずしも満足し得るものとは言い難い
ものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】かかる状況の下、本発
明が解決しようとする課題は、柔軟性及び外観を満足で
きる水準を維持し、かつ耐摩耗性及び耐傷付性に優れた
多層成形用熱可塑性エラストマー組成物及び該熱可塑性
エラストマー組成物を用いた多層成形体を提供する点に
存する。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明のうち
一の発明は、下記の成分(A)〜(D)を含有し、
(A)の含有量が30〜90重量%であり、(B)の含
有量が5〜40重量%であり、(C)の含有量が1〜2
0重量%であり、(D)の含有量が0.1〜10重量%
である(ただし、(A)〜(D)の合計量を100重量
%とする。)多層成形用熱可塑性エラストマー組成物に
係るものである。 (A):エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム (B):プロピレン系樹脂 (C):ビニル含有量が60%以上である水素添加され
た芳香族ビニル化合物−共役ジエン化合物共重合体ゴム (D):シリコーンオイル及び/又はシリコーンゴム また、本発明のうち他の発明は、コア部がオレフィン系
樹脂であり、表皮部が上記の熱可塑性エラストマー組成
物からなる二層成形で成形された成型体に係るものであ
る。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の成分(A)は、エチレン
−α−オレフィン系共重合体ゴムである。エチレン−α
−オレフィン系共重合体ゴムとしてはエチレン−α−オ
レフィン共重合体ゴム(A1)、エチレン−α−オレフ
ィン−共役ジエン共重合体ゴム(A2)をあげることが
できる。(A1)と(A2)の混合物でもよい。また、
(A)としては、油展エチレン−α−オレフィン系共重
合体ゴムを用いてもよい。
【0006】(A1)におけるα−オレフィンとして
は、ポロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキ
セン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−
デセンなどがあげられ、なかでもプロピレン、1−ブテ
ン及び1−オクテンが好ましい。α−オレフィンの含有
量は10〜50重量%、好ましくは20〜40重量%で
ある。
【0007】(A2)におけるα−オレフィンとして
は、ポロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキ
セン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテン、1−
デセンなどがあげられ、なかでもプロピレン、1−ブテ
ン及び1−オクテンが好ましい。また、共役ジエンとし
ては、1,4−ヘキサジエン、1,6−オクタジエン、
2−メチル−1,5−ヘキサジエン、6−メチル−1,
5−ヘプタジエン、7−メチル−1,6−オクタジエン
のような鎖状非共役ジエン;シクロへキサジエン、ジシ
クロペンタジエン、メチルテトラヒドロインデン、5−
ビニルノルボルネン、5−エチリデン−2−ノルボルネ
ン、5−メチレン−2−ノルボルネン、5−イソプロピ
リデン−2−ノルボルネン、6−クロロメチル−5−イ
ソプロペニル−2−ノルボルネンのような環状非共役ジ
エン;2,3−ジイソプロピリデン−5−ノルボルネ
ン、2−エチリデン−3−イソプロピリテン−5−ノル
ボルネン、2−プロペニル−2,2−ノルボルナジエ
ン、1,3,7−オクタトリエン、1,4,9−デカト
リエンのようなトリエンがあげられ、なかでも5−エチ
リデン−2−ノルボルネン又はジシクロペンタジエンが
好ましい。α−オレフィンの含有量は10〜50重量
%、好ましくは20〜40重量%である。
【0008】エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム
は、100℃のムーニー粘度(ML1+4100℃)が5
〜150のものが好ましく、更に好ましくは20〜10
0である。該ムーニー粘度が過小であると機械的強度が
著しく低下することがあり、一方該ムーニー粘度が過大
であると成形品の外観が損なわれたりすることがある。
なお、(A)として油展ゴムを用いた場合の(A)のム
ーニー粘度は伸展油を含めた値を基準とする。
【0009】本発明の成分(B)は、プロピレン系樹脂
である。プロピレン系樹脂のメルトフローレイト(23
0℃,21.18N)は0.1〜150g/10min
であり、好ましくは1〜100g/10minである。
該メルトフローレイトが過小であると成形性が悪く外観
が悪化することもあり、一方該メルトフローレイトが過
大であると機械的物性が著しく低下することがある。プ
ロピレン系樹脂としては、ホモポリプロピレン(B
1)、プロピレン−エチレンランダム共重合体(B2)
及びプロピレン−エチレンブロック共重合体(B3)を
あげることができる。また、(B1)、(B2)及び
(B3)の混合物でもよい。
【0010】(B1)はプロピレンの単独重合体であ
り、剛性を高くしたい場合には結晶性の高いものが好ま
しい。
【0011】(B2)はプロピレンとエチレンがランダ
ムに重合した共重合体であり、剛性を高くしたい場合に
はエチレン含有量を少なくしたり、結晶性の高いものが
好ましい。逆に、剛性を低くしたい場合にはエチレン含
有量を多くしたり、結晶性の低いものが好ましい。
【0012】(B3)は第一セグメント及び第二セグメ
ントからなり、第一セグメントはプロピレン単独重合の
ホモポリプロピレン部であり、第二セグメントがプロピ
レン−エチレンランダム共重合体部であるブロック共重
合体である。第一セグメントとして第二セグメントとエ
チレン含有量の異なるプロピレン−エチレンランダム共
重合体を用いてもよい。また、第二セグメントであるプ
ロピレン−エチレンランダム共重合体部の含有量が30
重量%以上であるリアクターオレフィン系熱可塑性エラ
ストマー(R−TPO)を用いてもよい。剛性を高くし
たい場合には第二セグメントであるプロピレン−エチレ
ンランダム共重合体部の含有量が少ないもの、プロピレ
ン−エチレンランダム共重合体部のエチレン含有量の多
いものが好ましい。
【0013】本発明の成分(C)は、ビニル含有量が6
0%以上である水素添加された芳香族ビニル化合物−共
役ジエン化合物共重合体ゴムである。
【0014】(C)は(I)−(II)ブロック共重合
体、(I)−(II)−(III)ブロック共重合体、
(I)−(II)−(I)ブロック共重合体〔ただし、
(I)は芳香族ビニル化合物重合体ブロック、(II)は
共役ジエン重合体ブロック又は芳香族ビニル化合物−共
役ジエンランダム共重合体ブロック、(III)は芳香族
ビニル化合物が漸増する芳香族ビニル化合物−共役ジエ
ンテーパーブロック〕である。
【0015】芳香族ビニル化合物としてスチレン、α−
メチルスチレン、P−メチルスチレン、ビニルキシレ
ン、ビニルナフタレンなどがあげられ、スチレンが好ま
しい。共役ジエン化合物としてはブタジエン、イソプレ
ン、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、2−ネオ
ペンチル−1,3−ブタジエンなどがあげられ、ブタジ
エン又はイソプレンが好ましい。多層成形体として低温
衝撃性能が要求される場合は特にブタジエンが好まし
い。共役ジエン部分のビニル含有量とは共役ジエンの重
合部における1,2結合及び/又は3,4結合量の割合
であり、(II)中のビニル含有量が60%以上である。
該量が過少であると耐傷付き性能が劣ったりする。
【0016】本発明の成分(D)は、シリコーンオイル
及び/又はシリコーンゴムである。シリコーンオイル、
シリコーンゴムとしてはストレートシリコン(D1)、
変性シリコーン(D2)があげられる。
【0017】(D1)としてはジメチルシリコーン、メ
チルフェニルシリコーン、メチルハイドロジェンシリコ
ーンがある。
【0018】(D2)としてはアミノ変性シリコーン、
エポキシ変性シリコーン、カルボキシル変性シリコー
ン、カルビノール変性シリコーン、メタクリル変性シリ
コーン、メルカトプ変性シリコーン、フェノール変性シ
リコーン、ポリエーテル変性シリコーン、メチルスチリ
ル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、高級脂肪
酸エステル変性シリコーン、高級アルコキシ変性シリコ
ーン、フッ素変性シリコーン等がある。
【0019】シリコーンオイル、シリコーンゴムをオレ
フィン系樹脂に高濃度に充填したものでもよい。
【0020】本発明は、上記の成分(A)〜(D)を含
有し、(A)の含有量が30〜90重量%であり、
(B)の含有量が5〜40重量%であり、(C)の含有
量が1〜20重量%であり、(D)の含有量が0.1〜
10重量%のものである。ただし、(A)〜(D)の合
計量を100重量%とする。そして、好ましくは、
(A)の含有量が50〜80重量%であり、(B)の含
有量が10〜30重量%であり、(C)の含有量が5〜
10重量%であり、(D)の含有量が2〜7重量%のも
のである。(A)が過少であると柔軟性がなくなり、一
方(A)が過多であると成形性が悪く外観が悪くなる。
(B)が過少であると成形性が悪く外観が悪くなり、一
方(B)が過多であると硬くなる。(C)が過少である
と耐傷付き性が悪くなり、一方(C)が過多であると耐
摩耗性が悪くなる。(D)が過少であると耐摩耗性が悪
くなり、一方(D)が過多であると艶むらが発生して外
観が悪くなる。なお、各成分について、二種以上を併用
してもよいが、その場合は合計量を基準とする。
【0021】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は有
機過酸化物又は有機過酸化物と分子構造内に二重結合を
2つ以上持った架橋助剤をもちいて動的に熱処理を行っ
てもよい。
【0022】有機過酸化物としては2,5−ジメチル−
2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサン、2,5
−ジメチル−2,5−ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキ
シン、1,3−ビス(t−ブチルパーオキシイソプロピ
ル)ベンゼン、1,1−ジ(t−ブチルパーオキシ3,
5,5−トリメチルシクロヘキサン)、2,5−ジメチ
ル−2,5−ジ(パーオキシベンゾイル)ヘキシン、ジ
クミルパーオキサイド等を用いることができる。
【0023】架橋助剤としてN,N’−m−フェニレン
ビスマレイミド、トルイレンビスマレイミド、p−キノ
ンジオキシム、ニトロソベンゼン、ジフェニルグアニジ
ン、トリメチロールプロパン、ジビニルベンゼン等を用
いることができる。
【0024】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、
必須の成分である(A)〜(D)に加えて、無機フィラ
ー(タルク、炭酸カルシウム、焼成カオリン等)、有機
フィラー(繊維、木粉、セルロースパウダー等)、滑剤
(脂肪酸アミド等)、酸化防止剤(フェノール系、イオ
ウ系、燐系、ラクトン系、ビタミン系等)、耐候安定
剤、紫外線吸収剤(ベンゾトリアゾール系、トリアジン
系、アニリド系、ベンゾフェノン系等)、熱安定剤、光
安定剤(ヒンダードアミン系、ベンゾエート系等)、顔
料等を含有してもよい。耐摩耗性を更に向上させるには
無機フィラーを含有すると好ましい。また、無機フィラ
ーと滑剤が含有すると更に好ましい。柔軟な熱可塑性エ
ラストマー組成物には炭酸カルシウムが好ましい。
【0025】本発明の熱可塑性エラストマー組成物を得
るには、たとえば、二軸押出機、バンバリーミキサーな
どによる溶融混練を行えばよい。
【0026】本発明の熱可塑性エラストマー組成物は、
多層成形用に用いられる。多層成形体の好ましい具体例
として、コア部がオレフィン系樹脂であり、表皮部が本
発明の熱可塑性エラストマー組成物からなる二層成形で
成形された成型体をあげることができる。表皮部にソフ
ト感を求められる時、熱可塑性エラストマー組成物の硬
度(shoreA)は99以下が好ましい。更に好まし
くは硬度(shoreA)が90〜60である。
【0027】コア部のオレフィン系樹脂としては、プロ
ピレン系樹脂、エチレン系樹脂、オレフィン系熱可塑性
エラストマー等をあげることができる。
【0028】上記の二層成形で成形された成型体を得る
には、たとえば、押出機による共押出、射出成形による
二色成形、インサート成形等を行えばよい。
【0029】本発明の成形体の好ましい具体例として、
自動車内装部品をあげることができ、具体的にはインス
ルメントパネル、ドア、アームレスト、グラブレール、
シフトノブ、インパネグリップ、サイドブレーキノブ、
コンソールボックス、グラスラン、ウェザーストリップ
等をあげることができる。
【0030】
【実施例】以下の実施例によって、本発明をより詳細に
説明する。 〔I〕原料 (A)エチレン−α−オレフィン系共重合体 A−1;ムーニー粘度(ML1+4100℃)=90であ
る油展エチレン−プロピレン−共役ジエン共重合体ゴム
[共役ジエン;ENB 油展量70部](EPDM) A−2;ムーニー粘度(ML1+4100℃)=53であ
る油展エチレン−プロピレン−共役ジエン共重合体ゴム
[共役ジエン;ENB 油展量100部](EPDM) (B)プロピレン系樹脂 B−1;MFR(230℃,21.18N)=30g/
10minであるプロピレン−エチレンブロック共重合
体(BLOCK-PP) B−2;MFR(230℃,21.18N)=0.5g
/10minであるポリプロピレン(HOMO-PP) (C)芳香族ビニル化合物−共役ジエン化合物共重合体 C−1;JSR社製 ダイナロン1321P (H-SBR) (D)シリコーン D−1;東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社製
BY27−001 (E)無機フィラー E−1;日東粉化社製 NS100 (炭酸カルシウ
ム)
【0031】〔II〕測定方法 得られた組成物についてはシリンダー温度220℃、金
型温度50℃にて射出成形機を用いて厚さ2mm、15
0mm×90mmのしぼ付き平板を成形した後、必要な
測定を行なった。 (1)耐傷付き性試験:表面性測定機トライボギア(新
東科学社製)を用い300gの荷重を載せた引掻針で射
出成形したしぼ付きプレートのしぼ面を一定速度で引掻
くことにより傷を付け、傷を目視観察により評価した。 ○;良好(傷が目立たない) ×;不良(傷が目立つ) (2)耐摩耗試験:学振摩耗試験機に布(カナキン3
号)としぼ付きプレートを取り付け、500gの荷重を
載せ、しぼ面を布で200回擦りつけることによる摩耗
面を目視観察にて評価を行った。 ○;良好(しぼがほとんど摩滅していない。又は、擦り
傷が目立たない。) ×;不良(しぼが摩滅している。又は、擦り傷が目立
つ)
【0032】実施例1及び比較例2 表1の配合と架橋助剤であるトリメチロールプロパント
リメタクリレートを0.1重量部をバンバリーミキサー
で溶融混練した後、ペレットに加工する。該ペレットと
有機パーオキサイドである2,5−ジメチル−2,5−
ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンを0.12重量部
を二軸押出機で動的に熱処理した。得られた組成物を成
形し、測定を行った。その結果は表1に示す。
【0033】実施例2 表1の配合と架橋助剤であるトリメチロールプロパント
リメタクリレートを0.1重量部をバンバリーミキサー
で溶融混練した後、ペレットに加工する。該ペレットと
有機パーオキサイドである2,5−ジメチル−2,5−
ジ(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンを0.12重量部
を二軸押出機で動的に熱処理し、更に二軸押出機を用い
熱処理した組成物と無機フィラーである炭酸カルシウム
を20重量部混練を行った。得られた組成物を成形し、
測定を行った。その結果は表1に示す。
【0034】比較例1 表1の配合と架橋助剤であるN,N’−m−フェニレン
ビスマレイミドを0.8重量部をバンバリーミキサーで
溶融混練した後、ペレットに加工する。該ペレットと有
機パーオキサイドである2,5−ジメチル−2,5−ジ
(t−ブチルパーオキシ)ヘキサンを0.32重量部を
二軸押出機で動的に熱処理した。得られた組成物を成形
し、測定を行った。その結果は表1に示す。
【0035】
【表1】
【0036】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明により、耐
摩耗性及び耐傷付性に優れた多層成形用熱可塑性エラス
トマー組成物及び該熱可塑性エラストマー組成物を用い
た多層成形体を提供することができた。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08L 83/04 C08L 83/04 (72)発明者 中石 英二 千葉県市原市姉崎海岸5の1 住友化学工 業株式会社内 Fターム(参考) 4F071 AA12X AA15 AA15X AA20 AA20X AA21X AA22X AA67 AA75 BA01 BB05 BC07 4F100 AK03B AK07A AK11A AK28A AK52A AK62A AL01A AL09A AN02A BA02 BA07 BA15 EH362 GB33 JB16A JK09 JK12 4J002 BB051 BB122 BB142 BB151 BB152 BB171 BP013 BP022 CP044 GF00

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記の成分(A)〜(D)を含有し、
    (A)の含有量が30〜90重量%であり、(B)の含
    有量が5〜40重量%であり、(C)の含有量が1〜2
    0重量%であり、(D)の含有量が0.1〜10重量%
    である(ただし、(A)〜(D)の合計量を100重量
    %とする。)多層成形用熱可塑性エラストマー組成物。 (A):エチレン−α−オレフィン系共重合体ゴム (B):プロピレン系樹脂 (C):ビニル含有量が60%以上である水素添加され
    た芳香族ビニル化合物−共役ジエン化合物共重合体ゴム (D):シリコーンオイル及び/又はシリコーンゴム
  2. 【請求項2】 コア部がオレフィン系樹脂であり、表皮
    部が請求項1記載の熱可塑性エラストマー組成物からな
    る二層成形で成形された成型体。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の成形体が自動車内装部品
    である成形体。
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