JP2002166234A - 薄形板状半導体部品の検査分類システム - Google Patents

薄形板状半導体部品の検査分類システム

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JP2002166234A JP2001182320A JP2001182320A JP2002166234A JP 2002166234 A JP2002166234 A JP 2002166234A JP 2001182320 A JP2001182320 A JP 2001182320A JP 2001182320 A JP2001182320 A JP 2001182320A JP 2002166234 A JP2002166234 A JP 2002166234A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 太陽電池セル30を検査装置21のランク結
果に基づいてランク別に分類収納するまでの時間を短縮
して稼働効率を向上する。 【解決手段】 搬送部25から取り入れ手段34によっ
て、ストック部24のバッファ部31に太陽電池セル3
0を一時的に収納することができるので、順次搬送され
る太陽電池セル30を収納部23に収納する動作と搬送
部25から取り出す動作とを同時に行うことができる。
これによって太陽電池セル30を収納部23に収納する
動作にかかわらず、検査装置21から太陽電池セル30
を取り出すことができる。したがって第1の搬送手段2
2および取り入れ手段34を停止させることなく、太陽
電池セル30を収納部23に収納することができ、装置
の稼働率を向上することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、太陽電池セルまた
は半導体ウエハなどの薄形板状半導体部品を検査分類す
る検査分類システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図23は、従来の技術である太陽電池セ
ル10の検査分類システム1を示す該略図である。薄形
板状半導体部品は、例えば太陽電池セル10である。検
査分類システム1は、検査手段3、搬送手段4、搬送ロ
ボット5および複数の収納部6を有して構成される。太
陽電池セル10は、まず検査手段3に搬送され、電圧電
流特性などの特性検査が行われる。検査を終えた太陽電
池セル10は、搬送手段4に送られ、搬送経路に沿って
順次搬送される。次に太陽電池セル10は、搬送ロボッ
ト5によって搬送手段4から取り出され収納部6に収納
される。収納部6は、太陽電池セル10を水平に重ねた
状態で複数枚積載される。
【0003】図24は、収納部6に収納される太陽電池
セル10の動作を示すフローチャートである。ステップ
c0では、収納部6が、太陽電池セル10を収納可能な
状態で待機する。太陽電池セル10が収納部6に収納さ
れると、ステップc1に進む。ステップc1では、収納
部6が、収納部6に積載される太陽電池セル10の総枚
数Nxを、カウンタによってカウントし、ステップc2
に進む。
【0004】ステップc2では、収納部6が、収納され
る総枚数Nxと所定の枚数Constとを比較し、総枚
数Nxが所定の一定枚数Constを超えたか否かを判
断する。総枚数Nxが所定の枚数Constを超えない
場合、ステップc0に戻り、収納部6は積載待機状態に
なる。また総枚数Nxが所定の一定枚数Constを超
えた場合、ステップc3に進む。
【0005】ステップc3では、収納部6が、通報ブザ
ーを鳴らすかまたはランプの点灯し、作業者に総枚数N
xが所定の一定枚数Constを超えたことを通報し、
ステップc4に進む。ステップc4では、作業者が収納
部6に積載された太陽電池セル10を手作業で取り出
し、通い箱に梱包しなおす。このような取り出しおよび
梱包作業が完了すると、収納部6における太陽電池セル
10の収納動作が終了する。次に収納部6は、ステップ
c0に進み、再び待機状態になる。
【0006】図25は、太陽電池セル10の動きを説明
する検査分類システム1の斜視図である。搬送手段4を
一列で移動する太陽電池セル10は、搬送ロボット5に
よって搬送手段4から取り出され、検査手段3の測定結
果に応じて、ランク毎に各収納部6に収納される。たと
えば検査手段3によって、ランクAと判定された太陽電
池セル10は、収納部6Aに収納される。
【0007】また搬送ロボット5は、太陽電池セル10
を一枚づつ収納部6に搬送し、水平にして上に順に積層
して収納部6に配置する。このように、太陽電池セル1
0は、検査手段3の測定結果毎に分類されて各収納部6
に収納される。収納部6に太陽電池セル10が一定枚数
収納されると、収納部6に収納された太陽電池セル10
を取り出す作業が行われる。
【0008】また収納部6に収められた太陽電池セル1
0は、次工程へ搬送されるときには、製品形状に合った
通い箱7に再度入れ換えられる。太陽電池セル10は、
手作業で複数枚束状にされ、表裏をスポンジ材で満たし
て梱包される。次工程には通い箱7ごと搬送される。
【0009】図26は、従来の検査分類システム1にお
いて搬送される太陽電池セル10の動きを示すフローチ
ャートである。ステップd0では、検査分類工程の前工
程を終えた太陽電池セル10が、検査分類システム1に
投入され、ステップd1に進む。
【0010】ステップd1では、太陽電池セル10が検
査手段3に搬送され、太陽電池セル10のランクが判定
される。ランクが判定されると、ステップd2に進む。
ステップd2では、太陽電池セル10は、検査手段3に
よって得られたランクに基づいて各収納部6に収納さ
れ、ステップd3に進む。
【0011】ステップd3では、収納部6に収納される
太陽電池セル10の枚数Nxが所定枚数Constを超
えた場合、作業者が手作業で収納部6から太陽電池セル
10を取り出し、太陽電池セル10を製品形状に合った
通い箱7に収納して梱包する。次にステップd4に進
み、通い箱7に収納された複数枚の太陽電池セル10
は、次工程に通い箱7ごと搬送される。ステップd4
で、検査分類システムにおける太陽電池セル10の搬送
が終了する。
【0012】図27(1)は、従来の通い箱7を示す平
面図であり、図27(2)は、図27(1)の切断面線
XVI−XVIで切断したときの断面図である。通い箱
7は、上蓋がなく、上部に開口を有して箱状に形成され
る。また複数の太陽電池セル10を所定の枚数毎に立位
状態に納められるようにするために、通い箱7の内部を
分割する仕切板8が形成される。仕切板8の高さは、通
い箱7の底部から通い箱7に収納される立位状態の太陽
電池セル10の上部まで延びて形成される。
【0013】図28は、従来のランク判定の流れを示す
ブロック図である。従来の検査分類システム1は、検査
分類システム全体を制御し、太陽電池セル10の搬送お
よび検査実施命令を行うシーケンサであるCPU100
(Central Processing Unit)と、電圧電流特性の測定
を行うテスタ101とテスタ101の測定結果に基づい
て、各ランクに分類するパーソナルコンピュータ102
(以下パソコンと記す)とを有する。
【0014】CPU100は、直接テスタ101へ測定
開始命令103を与える。測定開始命令103が与えら
れたテスタ101は、太陽電池セル10の電圧電流特性
の測定を実施104する。テスタ101は、測定実施後
に測定によって得られた生データ105をデータ収集用
のパソコン102に与える。パソコン102は、生デー
タ105を基に、測定値を算出106し、ランクを判定
107する。パソコン102は、ランク判定結果をテス
タ101に与える。
【0015】テスタ101は、パソコン102からラン
ク判定結果が与えられると、与えられたランク判定結果
をCPU100に伝える。CPU100は、与えられた
ランク判定結果に基づいて、太陽電池セル10をランク
ごとに分類して収納部6に搬送するように搬送ロボット
に命令を与える。
【0016】図29は、テスタ101からの生データ1
05に基づいて算出した、電圧電流特性を示すグラフで
ある。太陽電池セル10の電圧電流特性は、日本工業規
格(以下JISと記す)の結晶系太陽電池セルの出力測
定方法(JIS C 8913)に規定される4端子法
に基づいて測定される。図29のグラフから太陽電池セ
ル10の性能を示す短絡電流Isc、開放電圧Vocお
よび最大電力Pmを得ることができる。電圧電流特性の
グラフは、縦軸を電流軸Iとし、横軸を電圧軸Vとす
る。JISの規定では、この電圧電流特性を示すグラフ
に30点以上の測定点をプロットすることが規定され
る。
【0017】上述の規定に従うように、テスタ101が
太陽電池セル10を測定する。パソコン102は、テス
タ101からの生データから、電流軸Iの両側に位置す
る2つの測定点A,Bを通る直線式を求め、この直線式
と電流軸Iとの交点Cの電流を短絡電流Iscとして算
出する。またパソコン102は、テスタ101からの生
データから、電圧軸Vの両側に位置する2つの測定点
E,Fを通る直線式を求め、この直線式と電圧軸Vとの
交点Gの電圧を開放電圧Vocとして算出する。
【0018】図30は、パソコン102が最大出力Pm
を算出する手順を示すフローチャートである。ステップ
e1では、パソコン102が、テスタ101によって測
定された生データから、複数の測定点を取得し、ステッ
プe2に進む。ステップe2では、パソコン102が複
数の測定点の中から、電流と電圧との積が最大になる最
大測定点D(Vi,Ii)を求め、ステップe3に進
む。
【0019】ステップe3では、パソコン102が、最
大測定点D(Vi,Ii)を含む前後3点(Vi−1,
Ii−1),(Vi,Ii),(Vi+1,Ii+1)
について、電圧を2次変数とするラグランジェの2次補
間式を求める。次にこの2次補間式から電流と電圧との
積が最大となる電力を最大電力Pmとして算出する。こ
のような短絡電流Isc、開放電圧Vocおよび最大電
力Pmは、擬似太陽光が照射された状態、いわゆる明測
定で測定された生データから求められる。実際の生産ラ
インにおいても、上述のような短絡電流Isc、開放電
圧Vocおよび最大電力Pmを求める方法が検査装置に
よって行われる。
【0020】図31は、テスタ101によって得られた
太陽電池セル10の電圧電流特性を示すグラフである。
図31から推測される電圧値と電流値との積が最大であ
る最大電力Pmの座標は、最大出力電圧Vpmが、約
0.480Vであり、最大出力電流Ipmが、約4.4
3Aである。したがって図31のグラフから読み取れる
最大電力Pmは約2.12Wである。次の表1は、図3
1に示すグラフの測定点の中から電圧値と電流値との積
が最大となる最大測定点D(Vi,Ii)と、その前後
の測定点(Vi−1,Ii−1),(Vi+1,Ii+
1)とを示す。
【0021】
【表1】
【0022】また図32は、表1の電圧と電流との関係
を示すグラフであり、図32(1)は、電圧電流特性を
示し、図32(2)は、電圧電力特性を示す。表1に示
す測定点(Vi−1,Ii−1),(Vi,Ii),
(Vi+1,Ii+1)からラグランジェの2次補間式
を用いて計算することで、最大電力Pmを得る。表1の
測定点をラグランジェの2次補間式に基づいて計算する
と、最大出力電圧Vpmは、0.4821Vであり、最
大出力電流Ipmは、4.4687Aである。したがっ
て最大電力Pmは2.1545Wとなる。
【0023】図33は、擬似太陽光が照射されていない
状態での電圧電流特性を示すグラフである。擬似太陽光
が照射されていない状態、いわゆる暗測定でも明測定と
同レンジの電圧走査を行い、測定結果として測定点を取
得する。テスタ101が暗測定を行い、複数の測定点を
得た後、パソコン102が任意の電圧における電流Id
を算出する。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】このような上述の従来
の装置では、収納部6に所定の枚数の太陽電池セル10
が蓄積されたときには、蓄積された太陽電池セル10を
入れ換える作業を手作業で行わなければならない。この
作業が行われるとき搬送ロボット5は、収納部6に太陽
電池セル10を搬送することができないため、次に当該
収納部6へ収納されるべき太陽電池セル10は、待機し
なければならない。つまり太陽電池セル10の入れ換え
作業が完了するまで、搬送手段4を一旦停止する必要が
ある。搬送手段4を停止することによって検査分類作業
の稼働率が低下するという問題がある。
【0025】また収納部6に収められる太陽電池セル1
0を、次工程へ搬送するには、通い箱7に手作業で再度
複数枚を束状にし、表裏をスポンジ材で梱包して入れ換
えなければならない。したがって次工程に移るまでに必
要な工程が増え、作業時間が長くなるという問題があ
る。
【0026】したがって本発明の目的は、薄形板状半導
体部品を測定結果に基づいて各収納部に収納するまでの
時間を短縮するとともに、収納される薄形板状半導体部
品の取り出しおよび交換に要する時間を短縮して、稼動
率を向上する薄形板状半導体部品の検査分類システムを
提供することである。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は、薄形板状半導
体部品を検査してランクを判定する検査装置と、検査装
置によって判定されたランクに基づいて、薄形板状半導
体部品を対応する収納部に分類して収納する分類装置
と、前記検査装置と前記分類装置とを統括的に制御する
制御装置とを有する薄形板状半導体部品の検査分類シス
テムであって、検査装置は、薄形板状半導体部品を測定
する測定手段と、測定結果に基づいてランクを判定する
判定手段とを有し、分類装置は、収納部ごとに設けら
れ、収納前の薄形板状半導体部品を保持するストック部
と、測定後の薄形板状半導体部品を、検査装置によって
判定されたランクに対応するストック部に取り入れる取
り入れ手段とストック部に保持された薄形板状半導体部
品を収納部に収納する収納手段とを有することを特徴と
する薄形板状半導体部品の検査分類システムである。
【0028】本発明に従えば、測定後の薄形板状半導体
部品は、取り入れ手段によって測定手段からストック部
に取り入れられ、収納部に収納される前に一時的にスト
ック部に保持される。ストック部に保持された薄形板状
半導体部品は、収納手段によって収納部に収納される。
これによって取り入れ手段と収納手段とは、独立かつ同
時に動作することができる。
【0029】したがって収納手段に収納される薄形板状
半導体部品が、所定枚数を超えて、収納部から取り出さ
れる時でも、取り入れ手段が検査装置から薄形板状半導
体部品を取り出し、ストック部に取り入れることができ
る。これによって薄形板状半導体部品の搬送を、収納部
に収納された薄形板状半導体を入れ換えるときも、取り
入れ手段を停止する必要がなく検査分類システムの検査
分類速度を向上することができる。
【0030】また取り入れ手段は、一枚の薄形板状半導
体部品を搬送するので、複数枚同時に搬送する場合に比
べて、薄形板状半導体部品を確実に搬送することがで
き、薄形板状半導体部品の破損を防止してストック部に
搬送することができる。
【0031】また薄形板状半導体部品は、ランクごとに
ストック部に保持される。したがって検査装置から取り
出される薄形板状半導体部品が各ストック部に分散され
て保持されるので、ストック部から収納部に搬送する収
納手段の動作速度を取り出し手段に比べて低速にするこ
とができる。収納手段は低速で動作することによって、
把持不良をなくし、正確な位置決めが必要とされる収納
部への収納を容易に行うことができる。また収納手段
が、複数枚同時に薄形板状半導体部品を搬送することに
よって、稼働率を低下することなく薄形板状半導体部品
を収納部に収納することができる。
【0032】また本発明は、前記判定手段は、制御装置
と測定手段とに電気的に接続され、制御装置から測定実
施命令が入力されると、測定実施命令を測定手段に出力
し、測定手段から薄形板状半導体部品の測定結果が入力
されると、測定結果からランクを判定し、そのランク判
定の結果を制御装置に出力することを特徴とする。
【0033】本発明に従えば、薄形板状半導体部品のラ
ンク判定結果を、判定手段が直接制御装置に伝えること
によって、従来の技術のように判定手段の判定結果を、
テスタを介することなく、制御装置に伝えることができ
る。これによって伝達時間を短くしてランク判定結果を
制御装置に伝えることができる。たとえば判定手段はパ
ーソナルコンピュータであり、たとえば測定手段はテス
タである。
【0034】したがって制御装置と測定手段との間に判
定手段を介在させることによって、制御装置および測定
手段のいずれかを取り替えた場合においても、判定手段
がさまざまなインターフェイスを有するので、制御装置
と判定手段との接続または判定手段と測定手段との接続
を容易に行うことができる。
【0035】また本発明は、前記判定手段は、前記測定
手段から得られる測定結果と、検査分類システムの装置
情報とを記憶および管理し、前記測定結果に基づいて、
薄形板状半導体部品のランクを判定することを特徴とす
る。
【0036】本発明に従えば、装置情報は、たとえば、
起動時刻、停止時刻、運転開示時刻、エラー発声時刻、
エラー復帰時刻などの装置の稼動状況を表すデータであ
る。このような装置情報を判定手段が記憶管理すること
ができる。装置情報および薄形板状半導体部品の測定結
果を同時に記憶管理することによって、装置情報の変化
と製造される薄形板状半導体部品のランク判定との関連
性を容易に確認することができる。これによって薄形板
状半導体部品の製造において、ランク低下の悪影響とな
る装置情報を見つけ、改善することによって、より高品
質の薄形板状半導体部品を製造することができる。
【0037】また制御装置に装置情報を記憶する判定手
段とは別の管理機器を設置することを無くし、1つの手
段によって検査分類システム全体の管理を容易に行うこ
とができる。特に判定手段にパソコンを用いることによ
って、装置データの加工および表示を容易に行うことが
でき、利用者がシステム全体をさらに容易に管理するこ
とができる。
【0038】また本発明は、薄形板状半導体部品は太陽
電池セルであって、前記測定手段は太陽電池セルの電圧
電流特性を測定し、測定結果として3つ以上の測定点を
得て、前記判定手段は、前記3つ以上の測定点に基づい
て、電圧電流特性の近似線を求め、前記近似線と電圧軸
との交点を開放電圧値Vocとすることを特徴とする。
【0039】また本発明は、薄形板状半導体部品は太陽
電池セルであって、前記測定手段は太陽電池セルの電圧
電流特性を測定し、測定結果として3つ以上の測定点を
得て、前記判定手段は、前記3つ以上の測定点に基づい
て、電圧電流特性の近似線を求め、前記近似線と電流軸
との交点を短絡電流値Iscとすることを特徴とする。
【0040】本発明に従えば、3つ以上の測定点を用い
て、開放電圧Vocおよび短絡電流Iscを求めるの
で、測定結果を補正してより正確な電圧電流特性を得る
ことができる。また電気的ノイズなどによって異常な測
定結果である測定点が得られても、3つ以上の複数の測
定点を利用するので、異常な測定点を除いて正確な電圧
電流特性を得ることができる。
【0041】また本発明は、薄形板状半導体部品は太陽
電池セルであって、前記測定手段は太陽電池セルの電圧
電流特性を測定し、測定結果として複数の測定点を得
て、前記判定手段は、前記複数の測定点の中から電圧値
と電流値との積が最大である最大測定点を求め、最大測
定点近傍の複数の測定点のうち、各測定点の差分値に基
づいて異常な測定点を判別し、この異常な測定点を除去
した残りの測定点から近似曲線を求め、近似曲線上の電
圧値と電流値とが最大となる位置を最大電力Pmとする
ことを特徴とする。
【0042】本発明に従えば、判定手段が最大測定点を
求め、最大測定点近傍の予め設定される3つ以上の複数
の点から最大測定点まで隣り合う測定点同士の各差分値
を比較することによって差分値が異常となる測定点を取
り除くことができる。したがって電気的ノイズなどによ
って、異常な測定点が得られても、その異常な測定点を
取り除くことによって、より正確な近似曲線を得ること
ができ、正確な最大電力を得ることができる。
【0043】表2は、表1に示す測定結果を得た太陽電
池セル10を用いて測定を行い、電気的ノイズが発生し
ている場合の電圧値と電流値との積が最大となる測定点
D1(Vi,Ii)と、その前後の測定点(Vi−1,
Ii−1),(Vi+1,Ii+1)とを示す。
【0044】
【表2】
【0045】図34は、表2の電圧と電流との関係を示
すグラフであり、図34(1)は、電圧電流特性を示
し、図34(2)は、電圧電力特性を示す。前述の従来
の技術のラグランジュの2次補間式を用いた場合、最大
出力電圧Vpmは、約0.4797Vであり、最大出力
電流Ipmは、4.9202Aである。したがって最大
電力Pmは2.3601Wとなる。電気的ノイズが発生
していない正常時の最大電力は、表1に示すように、
2.1545Wであるのに対して、電気的ノイズが発生
した場合の最大電力は、表2に示すように、2.360
1Wである。このように従来の技術の最大電力測定法で
は、約10パーセントの測定誤差が発生するという問題
がある。本発明に従えばこのような電気的ノイズなどに
よる異常な測定点を除去して近似曲線を得ることができ
るので、電気的ノイズなどの影響を減少させることがで
きる。
【0046】また本発明は、薄形板状半導体部品は太陽
電池セルであって、前記測定手段は、光を照射しない暗
測定時に、予め定める電圧の近傍で電圧走査を行い、電
圧電流測定を行うことを特徴とする。
【0047】本発明に従えば、暗測定時に測定手段が一
部の範囲の電圧走査を行う。これによって電圧走査を行
う範囲を減少させることができ、電圧走査に費やす時間
を減少させることができる。これによって薄形板状半導
体部品の検査工程に費やす検査時間を減少させることが
でき、検査分類システムの単位時間あたりの検査分類数
を向上することができる。
【0048】また本発明は、各ストック部は複数枚の薄
形板状半導体部品を保持し、ストック部が保持する薄形
板状半導体部品が所定枚数を超えた場合、複数の薄形板
状半導体部品は、収納手段によってまとめて収納部に収
納されることを特徴とする。
【0049】本発明に従えば、ストック部に保持される
複数の薄形板状半導体部品は、複数枚まとめられて収納
部に収納される。したがって一度の搬送動作によって複
数枚の薄形板状半導体部品を収納部に同時に搬送するこ
とができ、単位時間あたりの搬送量を増加させることが
できる。またストック部が保持する薄形板状半導体部品
が所定枚数を超えた場合に収納手段が搬送するので、一
度に搬送する薄形板状半導体部品の枚数を一定にするこ
とができ、収納部への収納を容易に行うことができる。
【0050】また本発明は、前記収納部は、検査分類シ
ステムから着脱可能に設けられ、前記収納部に収容され
る薄形板状半導体部品が所定枚数を超えた場合、検査分
類システムから払い出されることを特徴とする。
【0051】本発明に従えば、収納部に収容される薄形
板状半導体部品が、所定枚数を超えた場合、検査分類シ
ステムから払い出される。このとき薄形板状半導体部品
が収納されていない別の収納部が検査装置に取り付けら
れることによって、収納手段は、新しく取り付けられた
収納部に薄形板状半導体部品を収納することができる。
これによって収納部に収納された薄形板状半導体部品を
取り出す作業は、収納手段の収納作業とは独立して行う
ことができる。したがって収納部から薄形板状半導体部
品を取り出す作業が行われている間も、一時停止するこ
となく別の収納部に薄形板状半導体部品を収納すること
ができる。これによって収納手段が停止することなく、
収納動作を継続することができるので、薄形板状半導体
部品の単位時間あたりの搬送量を向上することができ
る。
【0052】また本発明は、所定枚数の薄形板状半導体
部品が収容されて払い出された収納部が、同一ランクの
薄型板状半導体部品をまとめて次の工程に搬送するため
の箱として用いられることを特徴とする。
【0053】本発明に従えば、収納部ごと薄形板状半導
体部品を、次の製造工程に搬送することができる。した
がって収納部から別の箱に薄形板状半導体部品を移し換
える作業工程を省くことができる。また収納部によって
薄形板状半導体部品を保護して、次工程に搬送すること
ができる。
【0054】また本発明は、前記分類装置は、検査後の
薄形板状半導体部品を一時的に保持する搬送部と、検査
装置から搬送部に順次搬送する第1の搬送手段とを有
し、前記ストック部は、収納部毎に設けられ、収納前の
薄形板状半導体部品を保持するバッファ部と、バッファ
部と収納部との間に設けられ、収納前の薄形板状半導体
部品を一時的に収納する一時収納部と、バッファ部から
一時収納部へ薄形板状半導体部品を搬送する第2の搬送
手段と、一時収納部から収納部へ薄形板状半導体部品を
収納する収納手段とを備えることを特徴とする。
【0055】本発明に従えば、搬送部から取り入れ手段
によって薄形板状半導体部品をストック部のバッファ部
に一時的に収納することができるので、順次搬送される
薄形板状半導体部品を収納部に収納する動作と搬送部か
ら薄形板状半導体部品を取り出す動作とを同時に行うこ
とができる。これによって薄形板状半導体部品を収納部
に収納する動作にかかわらず搬送部から薄形板状半導体
部品を取り出すことができる。したがって収納手段およ
び取り入れ手段を停止させることなく、薄形板状半導体
部品を収納部に収納することができ、装置の稼働率を向
上することができる。
【0056】さらにストック部24が、バッファ部と一
時収容部とを有し、バッファ部から一時収容部に第2の
搬送手段によって搬送する。したがって取り入れ手段が
薄形板状半導体部品をストック部に取り入れる部分と、
収納手段が薄形板状半導体部品をストック部から取り出
す部分とを異なる位置に設けることができるので、収納
手段と取り入れ手段とが接触することを防止することが
できる。
【0057】また本発明は、薄形板状半導体部品は、略
鉛直な立位状態で収納部に収納されることを特徴とす
る。
【0058】本発明に従えば、薄形板状半導体部品は、
立位状態で収納部に収納されるので、薄形板状半導体部
品が、寝た状態で積層して収納される場合に比べて、接
触する面積が少なく、部品表面が損傷する可能性を少な
くすることができる。
【0059】また本発明は、前記第2の搬送手段には、
薄形板状半導体部品に所定以上の負荷がかかったことを
検出する過負荷検出手段が設けられることを特徴とす
る。
【0060】本発明に従えば、バッファ部から一時収納
部へ搬送するとき、過負荷検出手段が設けられるので、
搬送時に異常な負荷が生じたときに、即座に第2の搬送
手段を停止することができる。
【0061】また本発明は、前記一時収納部は、薄形板
状半導体部品を水平状態から立位状態に反転させる反転
手段を有することを特徴とする。
【0062】本発明に従えば、一時収納部の有する反転
手段によって、薄形板状半導体部品を立位状態に保持す
ることができる。したがって収納手段に、薄形板状半導
体部品を反転させる機構を設ける必要がない。
【0063】また本発明は、前記収納手段は、反転手段
によって立てられた複数の薄形板状半導体部品を立位状
態で保持し、収納部へ搬送するハンドを有することを特
徴とする。
【0064】本発明に従えば、薄形板状半導体部品を収
納部へ搬送するハンドは複数同時に搬送するので、収納
動作時間を短縮することができる。またハンドは、立位
状態に収納される薄形板状半導体部品を、立位状態に保
持して搬送するので複雑な動作を必要とせず、容易かつ
確実に収納部に搬送することができる。
【0065】また本発明は、前記ハンドは、立位状態に
ある薄形板状半導体部品に平行に配置される側壁と、こ
の側壁の底部に略垂直に連なる底壁とを有する一対の保
持部材を有し、この保持部材を立位状態にある薄形板状
半導体部品の両側に配置し、互いに近接させて薄型板状
半導体部品の下に底壁を配置させ、ハンドを上昇させる
ことによって、薄形板状半導体部品を立位状態に保持し
て搬送することを特徴とする。
【0066】本発明に従えば、一対の保持部材に薄形板
状半導体部品を立位状態で乗載して、取り出すことが可
能であり、薄形板状半導体部品の表面を損傷することな
く搬送することができる。また薄形板状半導体部品を乗
載して搬送するので、薄形板状半導体部品を挟持して搬
送する場合に比べて、搬送時に薄形板状半導体部品に負
荷がかからず薄形板状半導体部品の破損を防止すること
ができる。
【0067】また本発明は、前記収納部には、上部に開
口が形成され、底部には弾発性を有する緩衝部材が設け
られることを特徴とする。
【0068】本発明に従えば、収納部には、緩衝材が設
けられるので、収納している薄形板状半導体部品が衝撃
によって破損する可能性を低下させることができる。
【0069】また本発明は、前記収納部の両側壁には、
上下方向に伸び、薄形板状半導体部品を立位状態に保持
する複数対の支持部材が設けられ、前記緩衝部材は収納
部の底部両側に配置され、底部中央に溝が設けられるこ
とを特徴とする。
【0070】本発明に従えば、収納部は、底部両側に緩
衝部材が配置され、底部中央部に溝が設けられる。収納
部の両側部に支持部材が形成されている。したがって薄
形板状半導体部品を保持するための充分な隙間が底部お
よび側部に形成され、ハンドによる薄形板状半導体部品
の収納および取り出しを容易に行うことができる。
【0071】また本発明は、前記収納部は、次工程に薄
形板状半導体部品を搬送するための箱として用いられる
ことを特徴とする。
【0072】本発明に従えば収納部ごと次工程に搬送す
ることができるので、次工程に搬送するための通い箱と
して利用できる。したがって収納部から通い箱に薄形板
状半導体部品を移し換える作業工程を省くことができ
る。
【0073】また本発明は、前記第1の搬送手段または
前記第2の搬送手段は、前ステージと後ステージと、薄
形板状半導体部品を乗載し、前ステージから後ステージ
へ搬送する搬送ステージとを備え、搬送ステージは、前
ステージの下から上昇することによって前ステージ上か
ら搬送ステージ上に薄形板状半導体部品を移し換え、前
ステージ上から後ステージ上へ移動し、後ステージの上
方から下方に、搬送ステージが下降することによって、
搬送ステージ上から後ステージ上に薄形板状半導体部品
を移し換え、後ステージの下方から前ステージの下方に
移動するとき、前ステージ側へ移動するにつれて下方に
傾斜するように移動することを特徴とする。
【0074】図35は、従来のウォーキング搬送動作を
示す図である。図35(1)のように搬送ステージ13
は、前ステージ11の下方から上昇し、前ステージ11
に待機中の太陽電池セル10を持ち上げ、前ステージ1
1から離脱させて搬送ステージ13に乗載する。太陽電
池セル10を乗載した搬送ステージ13は、図35
(2)、図35(3)のように後ステージ12へ水平移
動する。
【0075】次に図35(4)のように搬送ステージ1
3が、後ステージ12の上方から下降することによっ
て、後ステージ12に太陽電池セル10を載置する。太
陽電池セル10を載置した搬送ステージ13は、後ステ
ージ12の下方に移動した後、前ステージへ水平移動
し、再び前ステージ11の下方に達する。このような動
作を繰り返すことによって、前ステージ11に待機する
太陽電池セル10を後ステージ12に搬送することがで
きる。
【0076】このように従来の搬送ステージでは、前ス
テージおよび後ステージの下の領域において、直角に曲
がりながら、移動するため無駄な動きがあった。
【0077】これに対し、本発明では、搬送ステージが
後ステージの下方から前ステージの下方に移動するとき
に、前ステージ側に移動するにつれて下方に傾斜するよ
うに移動する。したがって後ステージの下方に移動して
前ステージの下方に移動するときに比べて、搬送ステー
ジの移動する距離が短くなり、動作時間を短縮すること
ができる。
【0078】
【発明の実施の形態】本発明は、太陽電池セルまたは半
導体ウエハなどの薄形板状半導体部品を測定結果に応じ
てランク別に分類収納を行う薄形板状半導体部品の検査
分類システム20である。ランクはたとえば薄形板状半
導体部品の電気的性能である。薄形板状半導体部品は、
生産される薄形板状半導体部品の性能に基づいて、複数
の段階に判定される。
【0079】図1は、本発明の実施の一形態である薄形
板状半導体部品の検査分類システム20を示すブロック
図である。本実施の形態での薄形板状半導体部品は、矩
形板状の太陽電池セル30である。検査分類システム2
0は、太陽電池セル30のランクを判定する検査装置2
1と、ランク判定結果に基づいて、太陽電池セル30を
分類する分類装置300と、検査分類システム20を統
括的に制御する図示しない制御装置とを有する。また分
類装置300は、第1の搬送手段22、搬送部25、取
り入れ手段34、複数の収納部23および収納部23の
数に応じた複数のストック部24とを含んで構成され
る。
【0080】また検査装置21は、太陽電池セル30の
電圧電流特性を測定する測定手段と、測定手段によって
得られる測定結果に応じて、複数のランクを判定する判
定手段とを有する。測定手段はたとえばテスタであり、
判定手段は、たとえばパソコンである。
【0081】検査装置21は、順次搬送される太陽電池
セル30を検査し、ランク別に判定する。第1の搬送手
段22は、検査装置21によって判定された太陽電池セ
ル30を所定の搬送経路に沿って、搬送部25に順次搬
送する。搬送部25は、太陽電池セル30を一時的に保
持する。搬送部25に搬送された太陽電池セル30は、
取り入れ手段34によって、各ランクに応じたストック
部24に取り入れられる。複数のストック部24は、バ
ッファ部31、スライド部32および一時収容部33を
それぞれ有している。
【0082】図2は、検査分類システム20の搬送動作
を示すフローチャートである。ステップf0では、スト
ック部24が、太陽電池セル30を積載可能な状態で待
機し、取り入れ手段34によって、太陽電池セル30が
積載されると、ステップf1に進む。ステップf1で
は、太陽電池セル30がストック部24に積載される。
ストック部24は、カウンタによって、ストック部24
に積載される太陽電池セル30の総枚数Bxをカウント
し、ステップf2に進む。
【0083】ステップf2では、ストック部24が、ス
トック部24に積載される総枚数Bxと所定の一定枚数
Const1とを比較し、総枚数Bxが所定の第1の一
定枚数Const1を超えたか否かを判断する。総枚数
Bxが所定の第1の一定枚数Const1を超えない場
合、ステップf0に戻り、ストック部24は再び積載待
機状態になる。また総枚数Bxが所定の第1の一定枚数
Const1を超えた場合、ステップf3に進む。
【0084】ステップf3では、バッファ部31に保持
された複数の太陽電池セル30が、収納手段35によっ
て、収納部23に収納される。また収納部23は、収納
部23に収納される太陽電池セル30の総枚数Nxをカ
ウントし、ステップf4に進む。ステップf4では、収
納部23に収納される総枚数Nxと所定の第2の一定枚
数Const2とを比較し、総枚数Nxが所定の第2の
一定枚数Const2を超えたか否かを判断する。総枚
数Nxが所定の第2の一定枚数Const2を超えない
場合、ステップf3に戻り、収納部23は収納待機状態
になる。また総枚数Nxが所定の第2の一定枚数Con
st2を超えた場合、収納部23が太陽電池セル30で
満杯状態となり、ステップf5に進む。
【0085】ステップf5では、収納部23が検査分類
システム20から払い出される。収納部23は、同一の
ランクの太陽電池セル30を収納する。太陽電池セル3
0は、収納部23ごと次の工程に搬送される。このよう
に収納部23は、次工程に太陽電池セル30を搬送する
ための箱である通い箱となる。
【0086】また太陽電池セル30が収納されていな
い、別の収納部23が検査分類システム20に取り付け
られる。収納手段35は、新しく取り付けられた別の収
納部23に太陽電池セル30を収納する。これによって
再び収納部23に太陽電池セル30が収納可能な状態に
なり、ステップf6に進み、検査分類システム20によ
る太陽電池セル30の搬送動作が終了する。次に動作は
再びステップf0に進み、ストック部24が、太陽電池
セル30を積載可能な状態で待機する。また検査装置2
1から太陽電池セル30をストック部24に搬送する取
り入れ手段34と、ストック部24から収納部23に搬
送する収納手段35とは、独立して動くことができる。
【0087】図3は、検査分類システム20の主要な部
分を示す斜視図である。ストック部24の動作について
説明する。太陽電池セル30は、搬送部25から取り入
れ手段34によって取り出され、一挙に各ストック部2
4にあるバッファ部31に取り入れられる。バッファ部
31は、収納前の太陽電池セル30を水平状態で積載し
て保持する。バッファ部31に取り入れられた太陽電池
セル30は、所定の枚数になると第2の搬送手段である
スライドユニット36によってスライド部32を通過
し、一時収容部33に搬送される。一時収容部33は、
バッファ部31と収容部23との間に設けられ、搬送さ
れた太陽電池セル30を反転させて立位状態に保持す
る。立位状態に保持された複数枚の太陽電池セル30
は、立位状態を保ったまま収納手段35によって搬送さ
れ、立位状態を保ったまま収納部23に収納される。
【0088】収納部23は、太陽電池セル30で満杯と
なると、検査分類システム20から取り外される。収納
部23に収納される太陽電池セル30は、収納部23ご
と次の製造工程に搬送される。
【0089】図4は、検査分類システムに搬送される太
陽電池セル30の動きを示すフローチャートである。ス
テップg0では、検査分類工程の前工程を終えた太陽電
池セル30が検査分類システム20に投入され、ステッ
プg1に進む。
【0090】ステップg1では、太陽電池セル30が検
査装置21に搬送され、太陽電池セル30のランクが判
定される。ランクが判定されると、ステップg2に進
む。ステップg2では、太陽電池セル30は、取り入れ
手段34によってストック部24に搬送される。このと
き太陽電池セル30は、検査装置21によって判定され
たランクに基づいて、各ストック部24に振り分けられ
る。したがって太陽電池セル30は、ランクごとに分類
されて各ストック部24に保持される。ストック部24
に収納される太陽電池セル31の総数Bxが所定枚数C
onst1を超えた場合、ステップg3に進む。
【0091】ステップg3では、収納手段35によっ
て、順次太陽電池セル30が収容部23に収納され、複
数枚の太陽電池セル30が収納部23に収納される。ま
た収納部23は、前述したように、次工程に太陽電池セ
ル30を搬送するための通い箱となる。収納部23に収
納される太陽電池セル30が所定枚数Const2を超
えた場合、ステップg4に進み、太陽電池セル30は、
次の工程に収納部23ごと搬送され、検査分類システム
20における太陽電池セル30の一連の動きが終了す
る。
【0092】図5は、検査装置21の構成を示すブロッ
ク図である。検査装置21は、順次搬送される太陽電池
セル30を検査し、ランク別に判定する。検査装置21
は、測定手段であるテスタ27とシュミレータランプ2
5とシャッター手段と判定手段であるパソコン28とを
有する。
【0093】検査装置21は、太陽電池セル30にコン
タクトプローブ26を接触させ、シュミレータランプ2
5によって光を照射およびシャッター手段によって光を
遮断したときの電圧電流特性をテスタ27によって測定
し、測定された測定結果をパソコン28によって判定お
よび保存する。またこれらの動作は制御装置であるCP
U29の命令によって行われる。CPU29は、たとえ
ばシーケンサであって、検査装置21および分類装置3
00を統括的に制御する。
【0094】図6は、テスタ27の測定回路を簡略化し
て示す回路図である。太陽電池セル30は、日本工業規
格の結晶系太陽電池セルの出力測定方法(JIS C
8913)に規定される4端子法で計測される。電流測
定用端子および電圧測定用端子の一端部をXYレコーダ
200に接続する。また太陽電池セル30は、バイアス
電源201から電圧が印加される。バイアス電源201
は、太陽電池セル30に加える電圧を走査して印加する
ことができる。太陽電池セル30に加える電圧を走査し
て与え、電圧電流特性曲線をXYレコーダ200によっ
て記録する。
【0095】図7は、テスタ27の測定回路を簡略化し
て示す他の回路図である。太陽電池セル30は、バイア
ス電源201から電圧が印加される。バイアス電源20
1から太陽電池セル30に加える電圧を段階的に変化さ
せ、そのときの電圧電流測定値を電流測定器202およ
び電圧測定器203を用いて測定する。この測定値を基
に電圧電流特性曲線を描く。
【0096】図8は、太陽電池セル30のランク判定の
流れを示すブロック図である。検査分類システム20
は、検査分類システム全体を制御し、太陽電池セル10
の搬送命令および検査実施命令を行うCPU29と、電
圧電流特性測定を行うテスタ27とテスタ27の測定結
果に基づいて、各ランクに判定するパソコン28とを有
する。検査装置21は、このようなテスタ27とパソコ
ン28とを有する。
【0097】CPU29は、パソコン28へ測定実施命
令204を与える。測定実施命令204が与えられたパ
ソコン28は、太陽電池セル30の電圧電流測定の測定
実施命令205をテスタ27に伝える。測定実施命令2
05を受けたテスタ27は、太陽電池セル30の電圧電
流測定を実施206する。テスタ27は、測定実施後に
測定によって得られた生データ207をパソコン28に
与える。パソコン28は、生データ207を基に、測定
値を算出208し、ランクを判定209する。ランクを
判定したパソコン28は、ランク判定結果211を直接
CPU29に与える。CPU29は、このランク判定結
果に基づいて、太陽電池セル30をランクごとに分類し
て収納部23に搬送するように取り入れ手段34に命令
を与える。
【0098】またCPU29は、装置情報212をパソ
コン28に与えることができる。したがってパソコン2
8は、測定結果とともに検査分類システムの装置情報を
記憶および管理することができ、パソコン28とCPU
29との間で相互にデータの送受信を簡単に行うことが
できる。これによって検査分類システムの管理を容易に
行うことができる。パソコン28は、表示手段および記
憶手段を有し、表示手段によって、測定結果および装置
情報を利用者に確認させることができる。また記憶手段
によって、測定結果およびCPU29によって管理され
る膨大な装置情報を記憶し、測定結果および装置情報を
収集および管理することができる。ここで装置情報と
は、たとえば検査分類システムの起動時刻、停止時刻、
運転開始時刻、エラー発生時刻、エラー復帰時刻および
エラー発生内容などの各装置の稼動状況を表すデータで
ある。またさらにシステムの周囲の温度および周囲の光
量などの稼働環境をあらわすデータを記憶してもよい。
たとえば温度および検査分類システム周囲の光量に基づ
いて、測定手段から得られる測定値を補正することによ
って、より正確なランク判定を行うことができる。
【0099】またテスタ27を介さずに、パソコン28
とCPU29とが直接接続されるので、膨大なデータ量
を有する装置情報をパソコン28とCPU29との間
で、送受信することができ、テスタ27に電気通信によ
る負荷が加わることを防止することができる。
【0100】またテスタ28とCPU29とをパソコン
28を介して接続することによって、拡張性を向上さ
せ、簡単に接続することができる。たとえばインターフ
ェイスの異なる別のテスタに取り替えた場合において
も、パソコン28を介してCPU29に接続されるの
で、別のテスタのインターフェイスに応じて、パソコン
の接続部分を取り替えることによって、容易に別のテス
タを検査分類システムに用いることができる。
【0101】また装置情報および薄形板状半導体部品の
測定結果を同時に関連させて記憶管理してもよい。これ
によって装置情報の変化と製造される薄形板状半導体部
品のランク判定との関連性を容易に確認することができ
る。これによって薄形板状半導体部品の製造において、
ランク低下の悪影響となる装置情報を見つけ、改善する
ことによって、より高品質の薄形板状半導体部品を製造
することができる。
【0102】図9は、検査装置21の太陽電池セル30
の検査の流れを示す図である。太陽電池セル30が検査
装置21に搬送されると太陽電池セル30のランク判定
動作が開始される。ステップa1では、CPU29が、
コンタクトプローブ26を太陽電池セル30に接触させ
るとともに、シャッターを開いて、シュミレータランプ
25の光を太陽電池セル30に照射させる。
【0103】ステップa2では、テスタ27によってシ
ュミレータランプ25照射時の電圧電流特性を測定す
る。ステップa3では、CPU29の命令によってシュ
ミレータランプ25を塞ぐシャッターが閉鎖するととも
に、ステップa2で得られた測定結果がテスタ27から
パソコン28に転送され保存される。またシャッターが
完全に閉鎖する。
【0104】ステップa4では、テスタ27によってシ
ュミレータランプ25無照射時の電圧電流特性を測定す
る。ステップa5では、CPU29によってコンタクト
プローブ26と太陽電池セル30との接触が解除される
とともに、ステップa4で得られた測定結果がテスタ2
7からパソコン28に転送される。パソコン28は、ス
テップa2およびステップa4で得られた2回の測定結
果を取得した後に、計算および判定を行って、太陽電池
セル30の電気的特性が計測され、ランク判定が行われ
る。
【0105】ステップa6では、ランク判定された太陽
電池セル30が、取り入れ手段34によって搬送部25
に送られる。したがって測定の異なる2つの条件による
それぞれの測定について実測とデータ転送が行われ、機
械的動作と並列して別の処理を行うことができる。すな
わちランプ25およびプローブ26の機械的準備動作を
行っている間に、電気的な処理たとえばテスタ27が測
定結果をパソコン28に転送する動作を行うことができ
る。
【0106】図10は、テスタ27によって得られた測
定点を基にした、太陽電池セル30の電圧電流特性を示
すグラフである。パソコン28は、電気的ノイズによっ
てテスタ27の測定結果が変化した場合、測定結果を補
正し、太陽電池セル30のランクをより正確に判定す
る。
【0107】テスタ27は、太陽電池セル30を測定
し、通常200点以上の測定点を得る。パソコン28
は、テスタ27からの測定結果から近似曲線を描く。具
体的には電流軸Iをまたいで、両側に位置する3つ以
上、かつ前後均等数の測定点A1,A2,B1,B2
(図10では4つ)から最小二乗法に基づく一次近似式
を求める。次にこの一次近似式と電流軸Iとの交点Cを
求め、この交点Cの電流を短絡電流Iscとする。
【0108】また電圧軸Vをまたいで、両側に位置する
3つ以上、かつ前後均等数の測定点E1,E2,F1,
F2(図10では4つ)から最小二乗法に基づく一次近
似式を求める。次にこの一次近似式と電圧軸Vとの交点
Gを求め、この交点Gの電圧を開放電圧Vocとする。
【0109】図11は、パソコン28が最大出力Pmを
算出する手順を示すフローチャートである。テスタ27
が、太陽電池セル30を測定し、測定結果をパソコン2
8に伝達する。パソコン28は、テスタ27からの生デ
ータが与えられると、最大出力Pmの算出が開始され
る。
【0110】ステップh1では、パソコン28が、テス
タ27からの生データから、測定結果として複数の測定
点を取得し、ステップh2に進む。ステップh2では、
パソコン28が複数の測定点の中から、電流と電圧との
積が最大になる最大測定点D(Vi,Ii)を求め、ス
テップh3に進む。
【0111】ステップh3では、パソコン28が、最大
測定点D(Vi,Ii)を含み、最大測定点D(Vi,
Ii)の前後の点(Vi−2,Ii−2),(Vi−
1,Ii−1),(Vi,Ii),(Vi+1,Ii+
1),(Vi+2,Ii+2)について、隣り合う測定
点の差分値を求める。次に、各測定点間の差分値の平均
を計算し、平均電圧差分値VDおよび平均電流差分値I
Dを求め、ステップh4に進む。
【0112】ステップh4では、パソコン28が、平均
電圧差分値VDおよび平均電流差分値IDと隣り合う測
定点の各差分値とを比較する。パソコン28は、平均電
圧差分値VDおよび平均電流差分値IDと隣り合う測定
点の各差分値とが予め定める所定の誤差範囲から外れて
いる測定点を除く。
【0113】本実施の形態では、最大測定点D(Vi,
Ii)の直前から任意数前の測定点たとえば2つの測定
点(Vi−2,Ii−2),(Vi−1,Ii−1),
(Vi,Ii)を用いて、差分平均値VD,IDを求め
る。パソコン28は、最大測定点D(Vi,Ii)の直
後の測定点(Vi+1,Ii+1)と最大測定点D(V
i,Ii)との差分値が、平均差分値VD,IDの任意
の数であるXパーセント以下か否かを調べ、Xパーセン
トを超える場合は、測定点(Vi+1,Ii+1)とし
て採用し、Xパーセント以下なら、最大測定点D(V
i,Ii)の直後の測定点(Vi+1,Ii+1)を除
去する。同様に、次の測定点(Vi+2,Ii+2)に
ついても、採用するか除去するかを計算し、ステップh
5に進む。
【0114】ステップh5では、最大測定点D(Vi,
Ii)の後の測定点で採用される測定点(Vi+n,I
i+n)を決定し、決定した場合、ステップh6に進
む。
【0115】ステップh6では、最大測定点D(Vi,
Ii)の後に採用される測定点(Vi+n,Ii+n)
と最大測定点D(Vi,Ii)と最大測定点D(Vi,
Ii)の直前の測定点(Vi−1,Ii−1)とを利用
して、最大出力Pmを算出する。
【0116】もし最大測定点D(Vi,Ii)の直後の
測定点(Vi+1,Ii+1)が除去され、その点の後
の測定点(Vi+2,Ii+2)が採用された場合は、
最大測定点D(Vi,Ii)の直前の測定点(Vi−
1,Ii−1)と、最大測定点D(Vi,Ii)と、最
大測定点Dの2つ後の測定点(Vi+2,Ii+2)と
の3点を利用して、電圧を2次変数とするラグランジェ
の2次補間式を求める。次に、この2次補間式から電流
と電圧との積が最大となる電力を最大電力Pmとして算
出する。上述の短絡電流Isc、開放電圧Vocおよび
最大電力Pmは、擬似太陽光が照射された状態、いわゆ
る明測定で測定された生データから求められる。また本
実施例において、最大測定点D(Vi,Ii)よりも前
の測定点とは、最大測定点D(Vi,Ii)よりも電流
値が高い測定点であり、最大測定点D(Vi,Ii)よ
りも後の測定点とは、電流値が低い測定点である。
【0117】また前後が逆になってもよい。すなわち最
大測定点D(Vi,Ii)よりも前の測定点を、最大測
定点D(Vi,Ii)よりも電流値が低い測定点とし、
最大測定点D(Vi,Ii)よりも後の測定点を、電流
値が高い測定点としてもよい。
【0118】表3は、電気的ノイズが発生している場合
の電圧値と電流値との積が最大となる最大測定点D2
(Vi,Ii)と、その前後の4つの測定点(Vi−
2,Ii−2),(Vi−1,Ii−1),(Vi+
1,Ii+1),(Vi+2,Ii+2)と各測定点の
差分値とを示す。
【0119】
【表3】
【0120】前述に示す表1のように、正常測定時に
は、測定点の差分値がある程度一定になる。電気的ノイ
ズが発生する場合は、表3に示すように電圧または電流
のどちらかの差分値が極端に小さくなるか、または差分
の正負が逆転する。
【0121】たとえば、最大測定点D2(Vi,Ii)
と最大測定点D2(Vi,Ii)の直後の測定点(Vi
+1,Ii+1)との電圧の差分値が、平均電圧差分値
に比べて小さく測定されている。最大測定点D2(V
i,Ii)の直後の測定点(Vi+1,Ii+1)が、
電気的ノイズによって異常な値を示している。本実施の
形態の太陽電池セルの検査分類システムは、上述の手順
に従って、最大測定点D2(Vi,Ii)の直後の測定
点(Vi+1,Ii+1)を除去し、最大電力Pmを測
定することができる。
【0122】図12は、表3の電圧と電流との関係を示
すグラフであり、図12(1)は、電圧電流特性を示
し、図12(2)は、電圧電力特性を示す。パソコン2
8は、電圧電流特性を、表3の電気的ノイズによって異
常な値を示した測定点(Vi+1,Ii+1)を除去し
て、最大測定点D2(Vi,Ii)の直前の測定点(V
i−1,Ii−1)と、最大測定点D2(Vi,Ii)
と、最大測定点Dの2つ後の測定点(Vi+2,Ii+
2)とを利用して、電圧を2次変数とするラグランジェ
の2次補間式として求める。
【0123】電気的ノイズが発生していない正常測定時
の最大電力は、前述の表1に示すように、2.1545
Wである。また電気的ノイズが発生した場合において、
本実施例に示す測定方法で、電気的ノイズによる異常な
測定結果を除去した場合の最大電力Pmは、表3および
図12に示すように、2.1505Wである。
【0124】また正常測定時の最大出力電圧Vpmは、
約0.4821Vであり、最大出力電流Ipmは、4.
4687Aである。また電気的ノイズが発生した場合に
おいて、本実施例に示す測定方法で、電気的ノイズによ
る異常な測定結果を除去した場合の最大出力電圧Vpm
は、約0.4821Vであり、最大出力電流Ipmは、
4.4611Aである。このように本実施例に示す算出
法を、パソコン28が行うことによって電気的ノイズが
発生した状態でも、正常測定時との誤差を少なくして、
測定結果を得ることができる。
【0125】図13は、擬似太陽光が照射されていない
状態での電圧電流特性を示すグラフである。任意の電圧
における電流Idを得る場合は、擬似太陽光を照射する
明測定と同レンジの電圧走査を行わず、必要な任意の電
圧での測定点を得ることによって任意の電圧における電
流Idを得る。また図13に示すように必要な任意電圧
の前後数点(図13では2点)の走査を行い、複数の測
定点を得て、この複数の測定点から近似曲線を描き、任
意の電圧における電流Idを得てもよい。
【0126】図14は、ストック部24を示す正面図で
ある。ストック部24のバッファ部31、スライド部3
2および一時収容部33は、水平方向に直線上に並んで
配置され、太陽電池セル30は、バッファ部31から一
時収納部33にスライドユニット36によって搬送され
る。
【0127】具体的には、第1の搬送手段22によって
搬送された太陽電池セル30は、取り入れ手段34によ
って、バッファ部31に水平状態で積載される。太陽電
池セル30は、バッファ部31に所定の枚数積載される
と、スライドユニット36によって、スライド部32を
通過し、一時収納部33に収納される。このように取り
入れ手段34によって、直接一時収納部33に収納する
のでなく、バッファ部とスライドユニット36を設け、
取り入れ手段34は、第1の搬送手段22からバッファ
部31に取り出すように構成することによって、スライ
ドユニット36によって、バッファ部から一時収納部3
3に搬送作業を行っている間にも取り入れ手段34で取
り入れ作業を行うことができる。これによって従来作業
のように第1の搬送手段22を一旦停止することが防が
れ、稼動率が向上する。
【0128】一時収納部33は、太陽電池セル30を水
平状態から立位状態に反転する反転手段37を有し、反
転手段37によって複数の太陽電池セル30は、立位状
態で保持される。
【0129】図15は、一時収容部33を示す斜視図で
ある。一時収納部33は略U字状に形成され、回転軸5
0まわりに90度回転可能に設けられる。さらに詳しく
説明すると、回転軸50は、スライドユニット36の延
びる方向であるスライド方向に対して垂直に延び、この
回転軸50に平行に一時収納部33の基部51が設けら
れる。また基部51の両端部から垂直に一対の側部保持
部52が立ち上がる。この一対の側部保持部52には、
内側に収納溝53がそれぞれ形成される。この一対の収
納溝53は、基部51から所定の間隔をあけた位置から
先端まで延びて形成される。
【0130】収納前には、一時収納部33は、略U字状
の上部である側部保持部52の一端をスライド部32に
向けて水平状態に倒れており、この状態でスライドユニ
ット36によって太陽電池セル30が挿入され、収納溝
53間に保持される。その後、一時収納部33が反転す
ることによって、収納溝53に保持された太陽電池セル
30は立位状態に保持される。このとき、収納溝53
は、基部51まで形成されていないので太陽電池セル3
0は、基部51から間隔をあけて立位状態に保持され
る。これによって、収納手段35による太陽電池セル3
0の取り出しがより容易に行える。
【0131】また図14に示すように一時収納部33に
は、一時収納部33を水平方向に倒す復帰ばね45が接
続される。復帰バネ45は、引っ張りバネであり、一時
収納部33の側部保持部52と一時収納部以外の固定し
た場所に接続される。これによって一時収納部33が立
位状態に保持されるときに、復帰バネ45の弾性回復力
によって一時収納部33には、水平状態に復帰しようと
する力が発生する。
【0132】第2の搬送手段であるスライドユニット3
6は、バッファ部31から一時収納部33にわたって水
平に配置され、横移動ベルト38を駆動するモータ42
と横移動ベルト38に固定される乗載台39とを有し、
モータ42によって乗載台39は、バッファ部31から
一時収納部33にわたって進む方向である前方Aおよび
反対に進む方向である後方Bに移動可能で、往復移動す
ることができる。
【0133】乗載台39は、太陽電池セル30を乗載す
る乗載台54、横移動ベルト38に取り付けられ、乗載
台54を昇降させるシリンダ40、シリンダ40に固定
され前方A(図14の左方)に水平に突出する押し棒4
1とを有する。
【0134】乗載台39は、通常はバッファ部31の下
方に待機しており、バッファ部31に所定枚数の太陽電
池セル30が積載されると、まずシリンダ40によって
乗載台54を上昇させ、乗載台54上に太陽電池セル3
0を積載する。その後、一時収納部33に向けて水平移
動する。
【0135】乗載台39が、一時収納部33に移動する
ことによって、太陽電池セル30は、一時収納部33の
収納溝53に挿入される。太陽電池セル30を挿入した
乗載台39は、一時収納部33の下方へ下降することに
よって、複数の太陽電池セル30を一時収納部33に配
置することができる。
【0136】一時収納部33の反転手段37は、一時収
納部33に設けられたギア44、受け棒43、および乗
載台39に設けられる押し棒41を含んで構成される。
回転ギア44は、一時収納部33の回転軸50と同軸に
固定される。また回転ギア44に噛合する受け棒ギア6
6を一端に有する受け棒43が、一時収納部33の下方
かつ後方Bに突出し、受け棒ギア66の回転中心まわり
に回転可能に支持される。また乗載台39には、一時収
納部33側に水平に突出して押し棒41が設けられる。
【0137】乗載台39は一時収納部33に太陽電池セ
ル30を収納したあと、一時収納部33の下方へ下降す
る。下降した乗載台39によって、太陽電池セル30が
前方A(図14の左方)にさらに移動する。すると押し
棒41が、一時収納部33の下方に設けられる受け棒4
3を押圧し、これによって、受け棒43は、受け棒ギア
66とともに回転する。受け棒ギア66は、一時収納部
33の回転ギア44に噛合しているので、受け棒43が
回転することによって、一時収納部33は、90度反転
し、立位状態になる。このようにして一時収納部33に
挿入されている太陽電池セル30は、立位状態となる。
【0138】収納手段である搬送ロボット35によって
一時収納部33から太陽電池セル30が取り出されると
受け棒43と押し棒41が当接した状態の乗載台39
は、さらに下降し、受け棒43と押し棒41の当接状態
が解除される。当接状態が解除されると、復帰ばね45
によって一時収納部33は、水平状態に復帰する。また
受け棒43との押圧状態が解除された乗載台39は、バ
ッファ部31側に水平に移動し、バッファ部31下方で
待機する。バッファ部31に積載される太陽電池セル3
0が所定の枚数に達したときに、再びバッファ部31上
方へ上昇し、太陽電池セル30を一時収納部33に搬送
する。
【0139】またスライドユニット36には、太陽電池
セル30に所定以上の負荷がかかったことを検出する過
負荷検出手段46が設けられる。過負荷検出手段46
は、図14に示すように過負荷検出部47、光センサ4
8、光発生部56および過負荷検出ばね49を有して構
成される。
【0140】過負荷検出部47は、乗載台39の上部に
形成される乗載台54の後方部に設けられ、乗載台54
を軸として前後に揺動可能に支持されている。過負荷検
出ばね49は、乗載台54と過負荷検出部46とを接続
している。光発生部56の光路57は、太陽電池セル3
0を乗載した乗載台39が水平移動する方向と平行に延
び、光センサ48で受光される。
【0141】また前記過負荷検出部47には、光路57
が通過する光通過孔55が形成される。したがって通常
は、光が光通過孔55を通って光センサ48に到達し、
光センサ48が受光している状態にある。
【0142】スライドユニット36が移動中に衝突する
などして負荷が作用すると、過負荷検出部46が傾き、
これによって、光通過孔55が変位し、光路57が遮蔽
される。光路57が遮蔽されると、光センサ48が受光
せず、スライドユニット36に過負荷がかかったことを
検出することができる。過負荷検出手段46によってス
ライドユニット36に過負荷が加わっていることが検出
されると即座に搬送を中止し、太陽電池セル30の破損
を低減することができる。
【0143】前記収納手段である搬送ロボット35は、
反転手段37によって立てられた複数の薄形板状半導体
部品30を立位状態で保持し、収納部23へ搬送するハ
ンド58を有する。本実施の形態では、ハンド58は、
XYZ方向へ移動可能なロボットハンドである。
【0144】図16は、ハンド58を示す正面図であ
る。ハンド58は、略L字状に形成される一対の保持部
材61A,61Bを有する。保持部材61A,61B
は、立位状態にある太陽電池セル30に平行に配置され
る側壁59A,59Bを有し、またこの側壁59A,5
9Bの底部に略垂直に連なる底壁60A,60B有す
る。互いの側壁60A,60Bは、対向して配置され
る。
【0145】ハンド58は、さらにハンド部ばね63、
大シリンダ64、小シリンダ65を有して構成される。
ハンド部ばね63は、一対の保持部材61A,61Bを
近接する方向にばね付勢する。一方の保持部材61Bの
上部には、大シリンダ64および小シリンダ65が設置
され、大シリンダ64によって一方の保持部材61Aを
大きく、小シリンダ65によって他方の保持部材61B
を小さく変位動作することができる。この変位動作によ
って互いの保持部材61A,61Bを近接および離反さ
せることができる。またハンド部ばね63によってがた
つくことなく保持部材61A,61Bの変位動作を行う
ことができる。
【0146】一方の保持部材61Aの底壁60Aの中央
部には、切欠きが形成され、他方の保持部材61Bの底
壁60Bは、前記切欠きに挿入可能に形成される。した
がって、互いの底壁60A,60Bが係合して、太陽電
池セル30を乗載するための底面の幅を調整可能に形成
する。
【0147】図17は、収納手段である搬送ロボットの
ハンド58の取り入れ動作を示す正面図であり、図18
は、ハンド58の収納動作を示すフローチャートであ
る。これらの図を参照して、まずハンド58による取り
入れ動作について説明する。
【0148】ステップb1では、ハンド58が、図17
(1)に示すように一時収納部33に立位状態で保持さ
れる太陽電池セル30の上方に移動する。ステップb2
では、ハンド58が、図17(2)に示すように、保持
部材61A,61Bを大きく離反した状態で下降し、保
持部材61A,61Bの間に太陽電池セル30を入れ
る。このとき保持部材61A,61Bは太陽電池セル3
0の両側に配置され、底壁60は、太陽電池セル30の
下方に配置される。
【0149】ステップb3では、図17(3)に示すよ
うにハンド58が、水平方向に前方Aに微動する。複数
の太陽電池セル30は、ハンド58の側壁59Bに当接
し、前後方向のばらつきが整えられ、他方の保持部材6
1Bの側壁59B側に寄せられる。ステップb4では、
図17(4)に示すように、大シリンダ64によって一
方の保持部材61Aが他方の保持部材61Bに大きく近
接し、底部61A,61Bが係合する。これによって太
陽電池セル30は、互いの保持部材61A,61Bの側
壁59と底壁60で囲まれた空間に配置される。このと
き一方の保持部材61Aと他方の保持部材61Bとの対
向する距離は長いので、互いの太陽電池セル30の間隔
は広く保持される。
【0150】ステップb5では、図17(5)に示すよ
うにハンド58が一旦微上昇する。これによって太陽電
池セル30は、衝撃を受けることなく底壁60に乗載さ
れる。ステップb6では、図17(6)に示すように太
陽電池セル30から持ち上げられた状態で小シリンダ6
5によって他方の保持部材61Bが一方の保持部材にさ
らに微小距離だけ近接する。これによって互いの太陽電
池セル30の間隔が狭くなり、ハンド58は、太陽電池
セル30が揺動することなく搬送することができる。
【0151】ステップb7では、ハンド58が一時収納
部33から上昇する。次に、ステップb8では、ハンド
58が収納部23の収納位置上方に移動する。
【0152】ハンド58は、上述のようなハンドリング
取り出しを行うことによって、太陽電池セル30に大き
な衝撃を与えることなく、整えた状態で取り出すことが
できる。これによって太陽電池セル30を破損すること
なく確実に収納部23へ搬送することができる。
【0153】ここで、収納部23について説明する。図
19(1)は、収納部23の形状を示す平面図であり、
図19(2)は、図12(1)のX−X切断面線で破断
した断面図である。
【0154】図19(2)に示すように収納部23は、
箱状であり、上部に開口71が形成され、底部両側には
弾発性を有する緩衝部材72が設けられ、底部中央には
溝部73が形成される。また収納部23の両側壁には、
上下方向に延び、太陽電池セル30を立位状態に保持す
る複数対の支持部材72が設けられる。
【0155】図20は、ハンド58による収納動作を示
す平面図であり、図21は、図20の断面図である。再
び図18のフローチャートおよび図20、図21を参照
して、搬送ロボット35による太陽電池セル30の収納
動作について説明する。
【0156】ステップb9では、図20(1)、図21
(1)に示すように太陽電池セル30を乗載したハンド
58が、収納部23の上方から下降する。これによって
ハンド58に保持された太陽電池セル30が、一対の支
持部材72間に挿入される。このように、支持部材72
は、両側から突出して設けられ、中央には設けられない
ので、ハンド58の可動範囲が充分に確保される。
【0157】ステップb10では、図20(2)に示す
ように保持部材61A,61Bの間隔を少し広げて、ハ
ンド58を緩く解放(小アンチャック)する。これによ
って、各太陽電池セル30間の間隔が広がる。ステップ
b11では、図21(3)に示すように、ハンド58が
さらに下方へ微動する。これによって、太陽電池セル3
0が収納部23底部の底部の緩衝部材72上に乗載さ
れ、太陽電池セル30を収納することができる。
【0158】ステップb12では、図20(4)に示す
ように、大シリンダ64によって一方の保持部材61A
の間隔を大きく退避させ、ハンド58を解放(大アンチ
ャック)する。これによって太陽電池セル30は、確実
に収納部23に収納される。ステップb13では、図2
0(5)に示すように、保持部材61Bが太陽電池セル
30に接触しない位置に配置される。ステップb14で
は、図21(6)に示すように、ハンド58は、上昇し
て収納部23から離脱する。
【0159】したがって、ハンド58は、上述のような
ハンドリングを行うことによって、太陽電池セル30に
大きな衝撃を与えることなく、整えた状態で確実に収納
部23に収納することができる。また収納部23および
仕切部材72によって、太陽電池セル30を保持するこ
とができ、かつ充分な隙間が形成されるので、ハンド5
8の稼働範囲が充分に確保され、太陽電池セル30の収
納および取り出しが高速で行えるとともに、太陽電池セ
ル30にハンド58が接触することによる破損が低減さ
れる。
【0160】収納部23は、次工程に太陽電池セル30
を搬送するための箱として用いられる。本実施の形態で
は、収納部23の材質は、発砲ポリプロピレン素材から
なっている。また図21に示すように収納部23には、
上部に取り付けられる蓋74を有し、蓋74の内側に
は、弾発性を有するスポンジ材75が取り付けられる。
これによって、蓋74を閉めることによって、スポンジ
材74が太陽電池セル30を軽く押さえて太陽電池セル
30を固定することができる。したがって、前記蓋7
4、収納部23の形状および、収納部23の材質によっ
て、搬送時の衝撃を吸収して太陽電池セル30の破損を
防止して搬送することができる。
【0161】搬送ロボット35は、図16に示すよう
に、アーム部70に、下降時に負荷がかかったときに
は、下降動作を即座に停止させる機構を有している。具
体的には、過負荷センサ67、ガイド68、アーム部ば
ね69を有して構成される。過負荷センサ67は、アー
ム部70の上下方向の加速度を検出する。また過負荷セ
ンサ67は、ガイド68に導かれて上下方向に変位し、
より検出感度を高めるためにアーム部ばね69によって
ハンド58と上下方向に接合されている。
【0162】ハンド58下降時に、たとえば収納部23
の側壁に衝突するなどの負荷がかかったときには、アー
ム部70全体が負荷によって上昇するため、アーム部7
0に取り付けられた過負荷センサ67が過負荷を検出し
て、即座に搬送ロボットを停止させることができる。
【0163】検査装置21から第1の搬送手段22へ移
し換える装置は、ウォーキング搬送を行う。ウォーキン
グ搬送装置は、検査装置21側に設けられる前ステージ
81と第1の搬送手段22側に設けられる後ステージ8
2と、太陽電池セル30を乗載し、前ステージ81から
後ステージへ82搬送する搬送ステージ83とを備えて
いる。
【0164】図22は、搬送ステージ83のウォーキン
グ搬送動作を示す概略図である。搬送ステージ83は、
図22(1)、図22(2)に示すように前ステージ8
1の下から上昇することによって前ステージ上81から
搬送ステージ83上に太陽電池セル30を移し換え、図
22(3)に示すように、前ステージ81上から後ステ
ージ82上へ移動する。
【0165】次に搬送ステージ83が、図22(4)に
示すように後ステージ82の上方から下方に、下降する
ことによって、搬送ステージ83上から後ステージ82
上に太陽電池セル30を移し換える。
【0166】その後搬送ステージは、図22(5)に示
すように後ステージ82の下方から前ステージ81の下
方に移動するとき、前ステージ81側へ移動するにつれ
て下方に傾斜するように移動する。
【0167】すなわち搬送ステージ83が後ステージ8
2の下方から前ステージ81の下方に移動するときに、
前ステージ81側に移動するにつれて下方に傾斜するよ
うに移動するので、図35で説明した従来技術のように
後ステージ82の下方に移動して前ステージ81の下方
に移動するときに比べて、搬送ステージ83の移動する
距離が短くなり、動作時間を短縮することができる。こ
のようなウォーキング搬送装置は、上記以外に、例えば
前工程から搬送手段によって搬送されてきた太陽電池セ
ル30を検査装置21に移し換えるとき、またはバッフ
ァ部31から一時収納部33に搬送する第2の搬送手段
などに適用することができる。
【0168】本実施の形態の検査分類システムに従え
ば、パソコン28によって莫大なデータ量を有する装置
情報を容易に管理することができる。また装置情報を伝
達するときに、テスタを介しないので、装置情報の転送
速度を向上させることができる。
【0169】またストック部24を設けることによっ
て、連続して円滑に、収納部23に太陽電池セルを搬送
することができる。また収納部23が通い箱となるの
で、従来のように、収納部23から通い箱に太陽電池セ
ルを入れ換える作業を省略することができる。これによ
って入れ換え作業に費やす時間を省略し、単位時間あた
りに検査分類することができる太陽電池セルを増加する
ことができる。
【0170】また本実施例に示す測定方法を行うことに
よって、電気的ノイズが発生した状態でも、正常測定時
との誤差を少なくして、信頼性の高い測定結果を得るこ
とができる。
【0171】また本発明の薄形板状半導体部品は、矩形
板状の太陽電池セルに限らず、円板上であってもよく、
複数の電気特性を持つ薄形板状の半導体部品であればよ
い。また近似方法も最小二乗法またはラグランジュの2
次補間式以外の他の近似式または補間式を用いてもよ
い。
【0172】また本発明の薄形板状半導体部品は、矩形
板状の太陽電池セル30だけに限らず、円板状の半導体
ウエハであってもよい。またこのような上述の各構成
は、本発明の例示に過ぎず、発明の範囲内において構成
を変更することができる。
【0173】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、薄形板状
半導体部品を収納部に収納する収納手段にかかわらず、
測定手段から薄形板状半導体部品を取り出すことができ
る。したがって収納手段によって薄形板状半導体部品の
収納が行われている場合においても、測定手段から薄形
板状半導体部品の取り出しを行うことができる。したが
って搬送を一旦停止することなく、薄形板状半導体部品
の搬送を連続して、円滑に行うことができる。これによ
って検査分類システムの単位時間に検査分類することが
できる薄形板状半導体部品の数を増やし、検査分類速度
を向上することができる。
【0174】また本発明によれば、薄形板状半導体部品
のランク判定結果を、判定手段が直接制御装置に伝える
ことによって、従来の技術のようにテスタを介在するこ
となく、伝達時間を短くしてランク判定結果を制御装置
に伝えることができる。たとえば判定手段はパーソナル
コンピュータであり、たとえば測定手段はテスタであ
る。
【0175】したがって制御装置と測定手段との間に判
定手段を介在させることによって、制御装置および測定
手段のいずれかを取り替えた場合においても、判定手段
がさまざまなインターフェイスを有するので、制御装置
と判定手段との接続または判定手段と測定手段との接続
を容易に行うことができる。
【0176】また本発明によれば、装置情報および薄形
板状半導体部品の測定結果を同時に記憶管理することに
よって、装置情報の変化と製造される薄形板状半導体部
品のランク判定との関連性を容易に確認することができ
る。これによって薄形板状半導体部品の製造において、
ランク低下の悪影響となる装置情報を見つけ、改善する
ことによって、より高品質の薄形板状半導体部品を製造
することができる。
【0177】また制御装置に装置情報を記憶する判定手
段とは別の管理機器を設置することを無くし、1つの手
段によって検査分類システム全体の管理を容易に行うこ
とができる。特に判定手段にパソコンを用いることによ
って、装置データの加工および表示を容易に行うことが
でき、利用者がシステム全体をさらに容易に管理するこ
とができる。
【0178】また本発明によれば、3つ以上の測定点を
用いて、開放電圧Vocおよび短絡電流Iscを求める
ので、測定結果を補正して正確な電圧電流特性を得るこ
とができる。また電気的ノイズなどによって異常な測定
結果である測定点が得られても、3つ以上の複数の測定
点を利用するので、異常な測定点を除いて正確な電圧電
流特性を得ることができる。
【0179】また本発明によれば、判定手段が最大測定
点を求め、最大点よりも予め設定される3つ以上の複数
の点から最大測定点まで隣り合う測定点同士の各差分を
比較することによって差分値が異常となる測定点を取り
除くことができる。したがって電気的ノイズなどによっ
て、異常な測定点が得られても、その異常な測定点を取
り除くことによって、より正確な近似曲線を得ることが
でき、正確な最大電力を得ることができる。
【0180】また本発明によれば、暗測定時に測定手段
が一部の範囲の電圧走査を行う。これによって電圧走査
を行う範囲を減少させることができ、電圧走査に費やす
時間を減少させることができる。これによって薄形板状
半導体部品の検査工程に費やす検査時間を減少させるこ
とができ、検査分類システムの単位時間あたりの検査分
類数を向上することができる。
【0181】また本発明によれば、ストック部に保持さ
れる複数の薄形板状半導体部品は、複数枚まとめられて
収納部に収納される。したがって一度の搬送動作によっ
て複数枚の薄形板状半導体部品を収納部に同時に搬送す
ることができ、単位時間あたりの搬送量を増加させるこ
とができる。またストック部が保持する薄形板状半導体
部品が所定枚数を超えた場合に収納手段が搬送するの
で、一度に搬送する薄形板状半導体部品の枚数を一定に
することができ、収納部への収納を容易に行うことがで
きる。
【0182】また本発明によれば、収納部に収容される
薄形板状半導体部品が、所定枚数を超えた場合、検査分
類システムから払い出される。このとき薄形板状半導体
部品が収納されていない別の収納部が検査装置に取り付
けられることによって、収納手段は、新しく取り付けら
れた収納部に薄形板状半導体部品を収納することができ
る。これによって収納部に収納された薄形板状半導体部
品を取り出す作業は、収納手段の収納作業とは独立して
行うことができる。したがって収納部から薄形板状半導
体部品を取り出す作業が行われている間も、一時停止す
ることなく別の収納部に薄形板状半導体部品を収納する
ことができる。これによって収納手段が停止することな
く、収納動作を継続することができるので、薄形板状半
導体部品の単位時間あたりの搬送量を向上することがで
きる。
【0183】また本発明によれば、収納部ごと薄形板状
半導体部品を、次の製造工程に搬送することができる。
したがって収納部から別の箱に薄形板状半導体部品を移
し換える作業工程を省くことができる。また収納部によ
って薄形板状半導体部品を保護して、次工程に搬送する
ことができる。
【0184】また本発明によれば、搬送部から取り入れ
手段によって薄形板状半導体部品をストック部のバッフ
ァ部に一時的に収納することができるので、順次搬送さ
れる薄形板状半導体部品を収納部に収納する動作と搬送
部から薄形板状半導体部品を取り出す動作とを同時に行
うことができる。これによって薄形板状半導体部品を収
納部に収納する動作にかかわらず搬送部から薄形板状半
導体部品を取り出すことができる。したがって収納手段
および取り入れ手段を停止させることなく、薄形板状半
導体部品を収納部に収納することができ、装置の稼働率
を向上することができる。
【0185】さらにストック部24が、バッファ部と一
時収容部とを有し、バッファ部から一時収容部に第2の
搬送手段によって搬送する。したがって取り入れ手段が
薄形板状半導体部品をストック部に取り入れる部分と、
収納手段が薄形板状半導体部品をストック部から取り出
す部分とを異なる位置に設けることができるので、収納
手段と取り入れ手段とが接触することを防止することが
できる。
【0186】これによって薄形板状半導体部品の搬送手
段による搬送を連続して円滑に行うことができる。
【0187】また本発明によれば、薄形板状半導体部品
を積載して収納する場合に比べて、接触する面積が少な
く、厚み方向側の面が損傷する可能性を少なくすること
ができるので、薄形板状半導体部品が損傷することを防
止することができる。
【0188】また本発明によれば、バッファ部から一時
収納部へ搬送するときに過負荷検出手段が設けられるの
で、過負荷時には、即座に第2の搬送手段を停止し、搬
送時の薄形板状半導体部品の破損を防止することができ
る。
【0189】また本発明よれば、薄形板状半導体部品を
反転する手段と搬送する手段とに分かれているのでより
確実に薄形板状半導体部品を搬送および反転することが
できる。
【0190】また本発明によれば、薄形板状半導体部品
を収納部へ搬送するハンドは複数同時に搬送するので、
収納動作時間を短縮することができ、装置の稼動率を向
上することができる。またハンドは、立位状態に収納さ
れる薄形板状半導体部品を、立位状態に保持して搬送す
るので複雑な動作を必要とせず、容易かつ確実に収納部
に搬送することができ、短時間かつ容易に収納部に薄形
板状半導体部品を立位状態で収納部に納めることができ
る。
【0191】また本発明によれば、薄形板状半導体部品
を一対の保持部材に倒立状態で乗載して、バッファ部か
ら収納部に搬送するので、薄形板状半導体部品の表面を
損傷することなく搬送することができる。また多数の薄
形板状半導体部品を積載して搬送する場合に比べて一つ
の薄形板状半導体部品にかかる負荷を少なくして搬送す
ることができる。したがって、薄形板状半導体部品を損
傷することなく搬送することができる。
【0192】また本発明によれば、収納部には、緩衝材
が設けられるので、収納している薄形板状半導体部品が
衝撃によって破損する可能性を低下させることができ
る。
【0193】また本発明によれば、収納部および仕切部
材によって、薄形板状半導体部品を保持しかつ、充分な
隙間が形成されるので、自動および手動の両方において
薄形板状半導体部品の収納および取り出しが容易に行う
ことができる。すなわち、ハンドの稼働範囲が充分に確
保され、薄形板状半導体部品の収納および取り出しが高
速で行えるとともに、薄形板状半導体部品にハンドが接
触することによる破損が低減される。
【0194】また本発明によれば、収納部から別の箱に
薄形板状半導体部品を移し換える作業工程を省略するこ
とができる。したがって作業時間を短縮して次工程に移
ることができる。
【0195】また本発明によれば、搬送ステージの移動
する距離が短くして、搬送ステージの動作時間を短縮す
ることができる。したがって、搬送ステージのサイクル
動作を短縮して、単位時間当たりに搬送できる薄形板状
半導体部品を多くすることができ、装置の稼動率を向上
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態である薄形板状半導体部
品の検査分類システム20を示すブロック図である。
【図2】検査分類システム20の搬送動作を示すフロー
チャートである。
【図3】検査分類システム20の主要な部分を示す斜視
図である。
【図4】検査分類システムに搬送される太陽電池セル3
0の動きを示すフローチャートである。
【図5】検査装置21の構成を示すブロック図である。
【図6】テスタ27の測定回路を簡略化して示す回路図
である。
【図7】テスタ27の測定回路を簡略化して示す他の回
路図である。
【図8】太陽電池セル30のランク判定の流れを示すブ
ロック図である。
【図9】検査装置21の太陽電池セル30の検査の流れ
を示す図である。
【図10】テスタ27によって得られた測定点を基にし
た、太陽電池セル30の電圧電流特性を示すグラフであ
る。
【図11】パソコン28が最大出力Pmを算出する手順
を示すフローチャートである。
【図12】表3の電圧と電流との関係を示すグラフであ
る。
【図13】擬似太陽光が照射されていない状態での電圧
電流特性を示すグラフである。
【図14】ストック部24を示す正面図である。
【図15】一時収納部33を示す斜視図である。
【図16】ハンド58を示す正面図である。
【図17】搬送ロボットのハンド58の取り出し動作を
示す正面図である。
【図18】ハンド58の収納動作を示すフローチャート
である。
【図19】収納部23の形状を示す平面図である。
【図20】ハンド58による収納動作を示す平面図であ
る。
【図21】図20の断面図である。
【図22】搬送ステージ83のウォーキング搬送動作を
示す概略図である。
【図23】従来の技術の太陽電池セル10の検査分類シ
ステム1を示す概略図である。
【図24】収納部6に収納される太陽電池セル10の動
作を示すフローチャートである。
【図25】太陽電池セル10の動きを説明する検査分類
システム1の斜視図である。
【図26】従来の検査分類システムにおいて搬送される
太陽電池セル10の動きを示すフローチャートである。
【図27】従来の通い箱7を示す平面図である。
【図28】従来のランク判定の流れを示すブロック図で
ある。
【図29】テスタ101からの生データ105に基づい
て算出した、電圧電流特性を示すグラフである。
【図30】パソコン102が最大出力Pmを算出する手
順を示すフローチャートである。
【図31】テスタ101によって得られた太陽電池セル
の電圧電流特性を示すグラフである。
【図32】表1の電圧と電流との関係を示すグラフであ
る。
【図33】擬似太陽光が照射されていない状態での電圧
電流特性を示すグラフである。
【図34】表2の電圧と電流との関係を示すグラフであ
る。
【図35】従来の搬送ステージ13のウォーキング搬送
動作を示す概略図である。
【符号の説明】
20 薄形板状半導体部品の検査分類システム 21 検査装置 22 第1の搬送手段 23 収納部 24 ストック部 25 搬送部 31 バッファ部 32 スライド部 33 一時収納部 34 取り入れ手段 35 収納手段 36 スライドユニット 37 反転手段 300 分類装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G01R 31/26 G01R 31/26 F H01L 21/68 H01L 21/68 A Fターム(参考) 2G003 AA05 AA10 AB01 AF06 AG11 AH01 AH04 3F022 AA08 EE01 EE05 FF01 LL15 MM03 MM13 MM17 NN26 QQ07 QQ12 3F079 AD06 AD17 CA37 CB21 DA25 DA30 DA33 EA06 EA16 5F031 CA02 CA05 DA17 FA01 FA02 FA18 FA20 MA33 PA03

Claims (20)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 薄形板状半導体部品を検査してランクを
    判定する検査装置と、検査装置によって判定されたラン
    クに基づいて、薄形板状半導体部品を対応する収納部に
    分類して収納する分類装置と、前記検査装置と前記分類
    装置とを統括的に制御する制御装置とを有する薄形板状
    半導体部品の検査分類システムであって、 検査装置は、薄形板状半導体部品を測定する測定手段
    と、測定結果に基づいてランクを判定する判定手段とを
    有し、 分類装置は、 収納部ごとに設けられ、収納前の薄形板状半導体部品を
    保持するストック部と、 測定後の薄形板状半導体部品を、検査装置によって判定
    されたランクに対応するストック部に取り入れる取り入
    れ手段とストック部に保持された薄形板状半導体部品を
    収納部に収納する収納手段とを有することを特徴とする
    薄形板状半導体部品の検査分類システム。
  2. 【請求項2】 前記判定手段は、制御装置と測定手段と
    に電気的に接続され、 制御装置から測定実施命令が入力されると、測定実施命
    令を測定手段に出力し、 測定手段から薄形板状半導体部品の測定結果が入力され
    ると、測定結果からランクを判定し、そのランク判定の
    結果を制御装置に出力することを特徴とする請求項1記
    載の薄形板状半導体部品の検査分類システム。
  3. 【請求項3】 前記判定手段は、前記測定手段から得ら
    れる測定結果と、検査分類システムの装置情報とを記憶
    および管理し、前記測定結果に基づいて、薄形板状半導
    体部品のランクを判定することを特徴とする請求項1ま
    たは2記載の薄形板状半導体部品の検査分類システム。
  4. 【請求項4】 薄形板状半導体部品は太陽電池セルであ
    って、 前記測定手段は太陽電池セルの電圧電流特性を測定し、
    測定結果として3つ以上の測定点を得て、 前記判定手段は、前記3つ以上の測定点に基づいて、電
    圧電流特性の近似線を求め、前記近似線と電圧軸との交
    点を開放電圧値Vocとすることを特徴とする請求項1
    〜3のいずれか1つに記載の薄形板状半導体部品の検査
    分類システム。
  5. 【請求項5】 薄形板状半導体部品は太陽電池セルであ
    って、 前記測定手段は太陽電池セルの電圧電流特性を測定し、
    測定結果として3つ以上の測定点を得て、 前記判定手段は、前記3つ以上の測定点に基づいて、電
    圧電流特性の近似線を求め、前記近似線と電流軸との交
    点を短絡電流値Iscとすることを特徴とする請求項1
    〜4のいずれか1つに記載の薄形板状半導体部品の検査
    分類システム。
  6. 【請求項6】 薄形板状半導体部品は太陽電池セルであ
    って、 前記測定手段は太陽電池セルの電圧電流特性を測定し、
    測定結果として複数の測定点を得て、 前記判定手段は、前記複数の測定点の中から電圧値と電
    流値との積が最大である最大測定点を求め、 最大測定点近傍の複数の測定点のうち、各測定点の差分
    値に基づいて異常な測定点を判別し、この異常な測定点
    を除去した残りの測定点から近似曲線を求め、近似曲線
    上の電圧値と電流値とが最大となる位置を最大電力Pm
    とすることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1つに
    記載の薄形板状半導体部品の検査分類システム。
  7. 【請求項7】 薄形板状半導体部品は太陽電池セルであ
    って、前記測定手段は、光を照射しない暗測定時に、予
    め定める電圧の近傍で電圧走査を行い、電圧電流測定を
    行うことを特徴とする請求項1〜6のいずれか1つに記
    載の薄形板状半導体部品の検査分類システム。
  8. 【請求項8】 各ストック部は複数枚の薄形板状半導体
    部品を保持し、ストック部が保持する薄形板状半導体部
    品が所定枚数を超えた場合、複数の薄形板状半導体部品
    は、収納手段によってまとめて収納部に収納されること
    を特徴とする請求項1〜7のいずれか1つに記載の薄形
    板状半導体部品の検査分類システム。
  9. 【請求項9】 前記収納部は、検査分類システムから着
    脱可能に設けられ、前記収納部に収容される薄形板状半
    導体部品が所定枚数を超えた場合、検査分類システムか
    ら払い出されることを特徴とする請求項1〜8のいずれ
    か1つに記載の薄形板状半導体部品の検査分類システ
    ム。
  10. 【請求項10】 所定枚数の薄形板状半導体部品が収容
    されて払い出された収納部が、同一ランクの薄型板状半
    導体部品をまとめて次の工程に搬送するための箱として
    用いられることを特徴とする請求項9記載の薄型板状半
    導体部品の検査分類システム。
  11. 【請求項11】 前記分類装置は、検査後の薄形板状半
    導体部品を一時的に保持する搬送部と、 検査装置から搬送部に順次搬送する第1の搬送手段とを
    有し、 前記ストック部は、収納部毎に設けられ、収納前の薄形
    板状半導体部品を保持するバッファ部と、 バッファ部と収納部との間に設けられ、収納前の薄形板
    状半導体部品を一時的に収納する一時収納部と、 バッファ部から一時収納部へ薄形板状半導体部品を搬送
    する第2の搬送手段と、 一時収納部から収納部へ薄形板状半導体部品を収納する
    収納手段とを備えることを特徴とする請求項1〜10の
    いずれか1つに記載の薄形板状半導体部品の検査分類シ
    ステム。
  12. 【請求項12】 薄形板状半導体部品は、略鉛直な立位
    状態で収納部に収納されることを特徴とする請求項1〜
    11のいずれか1つに記載の薄形板状半導体部品の検査
    分類システム。
  13. 【請求項13】 前記第2の搬送手段には、薄形板状半
    導体部品に所定以上の負荷がかかったことを検出する過
    負荷検出手段が設けられることを特徴とする請求項11
    または12記載の薄形板状半導体部品の検査分類システ
    ム。
  14. 【請求項14】 前記一時収納部は、薄形板状半導体部
    品を水平状態から立位状態に反転させる反転手段を有す
    ることを特徴とする請求項11〜13のいずれか1つに
    記載の薄形板状半導体部品の検査分類システム。
  15. 【請求項15】 前記収納手段は、反転手段によって立
    てられた複数の薄形板状半導体部品を立位状態で保持
    し、収納部へ搬送するハンドを有することを特徴とする
    請求項14記載の薄形板状半導体部品の検査分類システ
    ム。
  16. 【請求項16】 前記ハンドは、立位状態にある薄形板
    状半導体部品に平行に配置される側壁と、この側壁の底
    部に略垂直に連なる底壁とを有する一対の保持部材を有
    し、この保持部材を立位状態にある薄形板状半導体部品
    の両側に配置し、互いに近接させて薄型板状半導体部品
    の下に底壁を配置させ、ハンドを上昇させることによっ
    て、薄形板状半導体部品を立位状態に保持して搬送する
    ことを特徴とする請求項15記載の薄形板状半導体部品
    の検査分類システム。
  17. 【請求項17】 前記収納部には、上部に開口が形成さ
    れ、底部には弾発性を有する緩衝部材が設けられること
    を特徴とする請求項1〜16のいずれか1つに記載の薄
    形板状半導体部品の検査分類システム。
  18. 【請求項18】 前記収納部の両側壁には、上下方向に
    伸び、薄形板状半導体部品を立位状態に保持する複数対
    の支持部材が設けられ、前記緩衝部材は収納部の底部両
    側に配置され、底部中央に溝が設けられることを特徴と
    する請求項17記載の薄形板状半導体部品の検査分類シ
    ステム。
  19. 【請求項19】 前記収納部は、次工程に薄形板状半導
    体部品を搬送するための箱として用いられることを特徴
    とする請求項1〜18のいずれか1つに記載の薄形板状
    半導体部品の検査分類システム。
  20. 【請求項20】 前記第1の搬送手段または前記第2の
    搬送手段は、前ステージと後ステージと、薄形板状半導
    体部品を乗載し、前ステージから後ステージへ搬送する
    搬送ステージとを備え、 搬送ステージは、前ステージの下から上昇することによ
    って前ステージ上から搬送ステージ上に薄形板状半導体
    部品を移し換え、前ステージ上から後ステージ上へ移動
    し、後ステージの上方から下方に、搬送ステージが下降
    することによって、搬送ステージ上から後ステージ上に
    薄形板状半導体部品を移し換え、後ステージの下方から
    前ステージの下方に移動するとき、前ステージ側へ移動
    するにつれて下方に傾斜するように移動することを特徴
    とする請求項11〜19のいずれか1つに記載の薄形板
    状半導体部品の検査分類システム。
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