JP2002160813A - 在庫管理システム及び記録媒体 - Google Patents

在庫管理システム及び記録媒体

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JP2002160813A
JP2002160813A JP2000361305A JP2000361305A JP2002160813A JP 2002160813 A JP2002160813 A JP 2002160813A JP 2000361305 A JP2000361305 A JP 2000361305A JP 2000361305 A JP2000361305 A JP 2000361305A JP 2002160813 A JP2002160813 A JP 2002160813A
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JP
Japan
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Pending
Application number
JP2000361305A
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English (en)
Inventor
Minoru Tanabe
実 田鍋
Yoichi Yoshinaga
陽一 吉永
Yoshiaki Nishina
慶晃 西名
Shinji Tomiyama
伸司 富山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Engineering Corp
Original Assignee
NKK Corp
Nippon Kokan Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 欠品の発生を防止すると共に満杯状態の発生
も回避でき、さらに頻繁な再出荷計画を必要としない在
庫管理システム及び記録媒体を提供する。 【解決手段】 予め入力される出荷予定の商品名と数
量を含む出荷予定情報を受け入れる出荷指示受入手段
(6)と、受け入れた出荷予定情報に基づいて出荷され
た後の在庫量が予め商品毎に定めた基準在庫量よりも少
なくなる場合は、補充を開始する基準値である最小在庫
量(30)を増加させる在庫管理値修正手段とを備えた
在庫管理システムである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動倉庫の入出荷
に関する作業指示を行って在庫を管理する在庫管理シス
テム及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】自動倉庫の入出荷作業においてその作業
が効率的に行われるように計画することは重要であり、
このための各種の技術開発が進められている。
【0003】図12は自動倉庫を備えたケース出荷物流
センタの構成を示す図である。
【0004】搬送トラックなどで本物流センタに運搬さ
れた商品は、パレットと呼ばれる容器に複数ケースが格
納された状態でパレット入出荷装置50に搬入された
後、一時的にパレット自動倉庫51にパレット単位で保
管される。次に出庫要求がなされるとそれに対応して取
り出されたパレットは再度パレット入出荷装置50を経
由してデパレタイザ52に送られる。デパレタイザ52
では商品はパレット単位からケース単位に分解され、ケ
ース自動倉庫53で保管される。ここで出荷指示があれ
ば、商品はケース自動倉庫53から取出される。パレタ
イザ54では必要な種類の商品が必要な数量だけパレッ
トにまとめられ運搬車に積み込まれて出荷される。
【0005】図13はケース自動倉庫の在庫管理方法を
説明する図である。
【0006】本在庫管理方法は、在庫量の管理値として
最大在庫値55と最小在庫値56を定め、在庫量が補充
を開始する発注点である最小在庫量を下回った時にパレ
ット自動倉庫から一定量の商品を補充するものである。
しかしながら、この在庫管理方式では自動倉庫建設の設
計計画時に前提とした出荷商品分布等が実際の出荷商品
分布等と異なった場合、あるいはパレット倉庫からの搬
送時間が一定でなく変動するような場合には、出荷と補
充のバランスが崩れるためケース自動倉庫53で欠品が
生じ出荷作業に遅れが生ずるなどの問題があった。
【0007】このような出荷と補充のアンバランスによ
る作業能率の低下を解決する方法として物流量予測シミ
ュレーションと呼ばれる方法が知られている。これは複
数種類の出荷計画を所定の条件の下でシミュレーション
し、その結果出荷作業の遅延などが生じない出荷計画を
抽出して採用するものである(特開平8−2648号公
報)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、自動倉
庫の出荷は出荷用トラックで行われるのが通常であるた
め、出荷順序の変更や緊急出荷の生ずる割合が高く、物
流シミュレーションによる方法では、頻繁な再計画が必
要とされる。
【0009】また前述の在庫管理方法のように、管理値
によって補充等をおこなう発注点方式による在庫管理で
は、在庫が無くなるという欠品状態の発生のみでなく、
倉庫に商品を補充すべき空き棚が無いという満杯状態の
発生も回避する必要がある。
【0010】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、現在在庫量を基準に補充を行う際の欠品の発生を防
止すると共に満杯状態の発生も回避でき、さらに頻繁な
再出荷計画を必要としない在庫管理システム及び記録媒
体を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、予め入力され
る出荷予定の商品名と数量を含む出荷予定情報を受け入
れる出荷指示受入手段と、受け入れた出荷予定情報に基
づいて出荷された後の在庫量が予め商品毎に定めた基準
在庫量よりも少なくなる場合は補充を開始する基準値で
ある最小在庫量を増加させる在庫管理値修正手段とを備
えた在庫管理システムである。
【0012】また本発明は、上記発明である在庫管理シ
ステムにおいて、出荷する商品名、数量を含む注文情報
が確定する毎に入力される出荷指示を受け入れる確定出
荷指示受け入れ手段と、入力された確定した出荷指示に
基づいて出荷作業と補充作業のそれぞれの作業開始時期
を指定した計画を作成する出荷計画作成手段とを備えた
在庫管理システムである。
【0013】また本発明は、上記発明である在庫管理シ
ステムにおいて、出荷計画作成手段は過去の出荷実績時
間と補充実績時間とを用いて出荷作業と補充作業のそれ
ぞれの作業開始時期を指定した計画を作成する在庫管理
システムである。
【0014】更に本発明は、予め入力される出荷予定の
商品名と数量を含む出荷予定情報を受け入れる出荷指示
受入ステップと、受け入れた出荷予定情報に基づいて、
出荷された後の在庫量が予め商品毎に定めた基準在庫量
よりも少なくなる場合は補充を開始する基準値である最
小在庫量を増加させる在庫管理値修正ステップとを実現
するデータ処理プログラムを記録したコンピュータ読取
可能な記録媒体である。
【0015】また本発明は、上記発明である記録媒体に
おいて、出荷する商品名、数量を含む注文情報が確定す
る毎に入力される出荷指示を受け入れる確定出荷指示受
け入れステップと、入力された確定した出荷指示に基づ
いて出荷作業と補充作業のそれぞれの作業開始時期を指
定した計画を作成する出荷計画作成ステップとを実現す
るデータ処理プログラムを記録したコンピュータ読取可
能な記録媒体である。
【0016】また本発明は、上記発明である記録媒体に
おいて、出荷計画作成ステップは過去の出荷実績時間と
補充実績時間とを用いて出荷作業と補充作業のそれぞれ
の作業開始時期を指定した計画を作成するデータ処理プ
ログラムを記録したコンピュータ読取可能な記録媒体で
ある。
【0017】
【発明の実施の形態】図1は本発明である在庫管理シス
テムの第1の実施の形態を示す構成図である。
【0018】ここで管理の対象となる物流センタの構成
については、図12に示す構成と同一なので、ここでは
同一の部分には同一符号を付してその説明を省略する。
【0019】本在庫管理システムは在庫管理装置1、こ
の在庫管理装置1が管理する対象である物流センタ2及
び出荷商品や数量などを指示する上位処理装置3で構成
されている。
【0020】そして在庫管理装置1は、前記物流センタ
2と上位処理装置との間での各種情報授受を行う入出力
データ処理部5、上位処理装置3からの出荷指示に基づ
いて必要な準備等を行う出荷指示受入部6、出荷指示に
基づいて出荷に関する業務を行う出荷管理部7、ケース
自動倉庫53の入出荷に関する制御を行うケース倉庫制
御部8、パレット自動倉庫51の出荷に関する制御を行
うパレット倉庫出荷制御部9及び前記各部が動作するた
めに必要なデータを記憶している記憶部10を備えてい
る。
【0021】そして、出荷管理部7はケース自動倉庫5
3の出荷・補充計画を作成する出荷計画作成部7a及び
この出荷・補充に関する作業実績を管理する出荷実績管
理部7bで構成され、ケース倉庫制御部8はケース自動
倉庫53への入荷作業を制御するケース倉庫入荷制御部
8a及びケース自動倉庫53からの出荷作業を制御する
ケース倉庫出荷制御部8bとで構成されている。
【0022】また、記憶部10は、商品別の在庫管理に
関するデータを記憶する商品別管理データメモリ10
a、ケース自動倉庫53の在庫状況を記憶するケース在
庫保管データメモリ10b及びパレット自動倉庫51の
在庫状況を記憶するパレット在庫保管データメモリ10
cを備えている。
【0023】次に、上記のように構成された在庫管理装
置1の動作について説明する。
【0024】上位処理装置3からは当日の始まりに、当
日の出荷予定の全注文が送られてくる。入出力データ処
理5はこの指示を受取ると出荷指示受入部6を起動す
る。
【0025】尚、この送信される出荷情報は当日出荷予
定の一日分に限定されるものではないが、出荷予定内容
はある程度の確実性を持った情報であることを要するた
め、情報の確実性の点からは2日以内の予定であること
が望ましい。
【0026】図2は出荷指示受入部6の処理手順を示す
フロー図である。
【0027】出荷指示受入部6は当日の出荷予定にある
全ての注文を対象として、各商品毎に処理を行う(S
1)。
【0028】先ず、商品別管理データメモリ10aを検
索して、図3に示す商品に関する管理データ15から
[基準在庫量]を抽出し、注文された商品の数量と比較
する(S2)。
【0029】注文された商品の数量がこの基準在庫量よ
りも多い場合にはケース在庫量が出荷作業中に不足する
可能性があるため、出荷作業において早めに補充するよ
うに計画する必要がある。このため、管理データ15の
[補充優先度]を抽出してその値を増加させる(S
3)。ここで、増加させる値は所定量を加算しても良
く、また注文数量に応じて定めた値を加算しても良い。
【0030】注文された商品の数量がこの基準在庫量よ
りも少ない場合にはケース在庫量が出荷作業中に不足す
ることはないため、管理データ15の[補充優先度]を
抽出してその値を基準値(=1)に設定する(S4)。
【0031】全商品について以上の操作がなされれば
(S5)、出荷指示受入部6は処理を終了する。
【0032】図4はケース自動倉庫53における装置の
構成を示す図である。
【0033】ケース自動倉庫53内には複数の収納部2
0を有する一対の保管棚21a、21bが複数列備えら
れ、その各保管棚21a、21bの間にはレール22が
敷設されている。このレール22上にはスタッカ23が
積載され、レール22上を前後に走行して所定位置の収
納部20に保管されてある商品の取出しと収納を行って
いる。
【0034】このスタッカ23の動作は在庫管理装置1
のケース倉庫制御部8がコントロールしており、商品を
保管棚のどの収納部20に保管し、あるいはどの収納部
20から取出すかはこのケース倉庫制御部8がスタッカ
23に対して指示を行っている。
【0035】図5は、ケース倉庫保管データメモリ10
bに記憶されている保管データの構成を示す図である。
【0036】保管棚の収納部20に対応する位置(i行
j列)に商品データ25を記憶する構成となっている。
商品データ25には、[状態サイン]、[商品名]及び
[保管数量]があり、[状態サイン]は現在この収納部
が使用中、予約済み、空きのいずれの状態にあるかを示
している。
【0037】そして、これらのデータは、在庫管理装置
1のトラッキング処理部(図示していない)の動作によ
って常に最新の状態に維持されている。
【0038】尚、パレット自動倉庫51についても前述
のケース自動倉庫53と同様の装置構成の下にパレット
倉庫出荷制御部9などによって同様の制御が行われてい
る。
【0039】次に、出荷計画を作成する動作について説
明する。
【0040】商品出荷用のトラックが物流センタ2に到
着すれば出荷すべき商品名や数量などが確定し、このと
き上位処理装置3から該当した出荷指示が送信される。
在庫管理装置1ではこの出荷指示を受信すると、出荷指
示受入部6が起動して出荷計画作成部7aを呼出す。
【0041】図6及び図7は出荷計画作成部7aの出荷
計画の作成手順を説明するフロー図である。
【0042】送信された出荷指示には商品名と数量が記
載されているため、各商品毎に以下の処理を行う。
【0043】先ず、当該商品の管理データ15の[パレ
ット当りケース量]と出荷指示の数量を比較する(S1
0)。出荷指示の数量がパレット当りのケース量より多
い場合は、パレット単位で出荷できるため、パレット倉
庫出荷制御9に対してパレット出荷を行うよう指示する
(S11)。
【0044】パレット倉庫出荷制御9はパレット自動倉
庫51に保管されてあるパレットの取出し制御を行い、
こうして取出されたパレットはケース自動倉庫53を経
由せずに直接出荷用トラックに積み込まれる。
【0045】ケース自動倉庫から取出すべき数量を確定
すると、続いてケース倉庫保管データメモリ10bを検
索してケース倉庫に保管されている当該商品の全数量を
算出し出荷作業完了時の在庫量Xを計算する(S1
2)。
【0046】次に管理データ15の[補充優先度]と
「最小在庫量」を乗算した安全最小在庫量Yを計算する
(S13)。図8は最小在庫量と安全最小在庫量の関係
を示す図である。従来の補充開始の基準である最小在庫
量30よりも大きい値の安全最小在庫量31が設けら
れ、以降の作業ではこの安全最小在庫量31が補充開始
の基準値として扱われる。前述のように、当日の出荷数
量が多いものについてはこの後の出荷においても当該商
品の出荷が続くと考えられるため、補充優先度なる係数
を導入することにより早期に補充作業が行われるように
補充の基準点を変更するものである。続いて、出荷作業
完了時の在庫量Xと安全最小在庫量Yを比較する(S1
4)。
【0047】出荷作業完了時の在庫量Xが安全最小在庫
量Yよりも大きい場合は、まだ補充の必要がないため、
当該商品については出荷作業を開始するようにケース倉
庫出荷制御部8bに指示を行う(S15)。倉庫出荷制
御部8bは現在実施中の作業が終わり次第、この指示に
基づいて当該商品出荷作業を開始する。
【0048】出荷作業完了時の在庫量Xが安全最小在庫
量Yよりも小さい場合は、出荷作業が完了する迄に補充
を行う必要があるため、ケース倉庫保管データメモリ1
0bを検索して棚の空き状態を調べる(S17)。
【0049】先ず、ケース倉庫保管データメモリ10b
を検索して空きとなっている棚を抽出し、その棚に保管
できる数量を累計した空き棚保管量Wを求める。続いて
商品別管理データメモリ10aを検索して、当該商品の
一回当りのケース倉庫への補充量Sを抽出し、空き棚保
管量Wと比較する(S18)。
【0050】空き棚保管量Wが一回当り補充量S以上の
ときは当該商品を補充しても全て保管できるため、当該
商品について出荷作業を開始するようにケース倉庫出荷
制御部8bに指示するとともに、並行して当該商品につ
いてパレット倉庫からケース倉庫に補充作業を開始する
ようパレット倉庫出荷制御部9とケース倉庫入荷制御部
8aに指示する(S19)。そしてケース倉庫保管デー
タメモリ10bの該当した棚を予約状態として商品名及
び保管数量を記入する。
【0051】ケース倉庫出荷部8bは現在実施中の作業
が終わり次第、この指示に基づいて該当商品の出荷作業
を開始する。パレット倉庫出荷制御部9とケース倉庫入
荷制御部8aはケース倉庫出荷部8bの開始に合わせて
補充作業を開始する。
【0052】図9は出荷作業と補充作業が同時に開始さ
れた場合の在庫量の推移を示す図である。
【0053】図9の(a)では、出荷作業が早く完了す
る場合の在庫量の推移を示しているが、出荷が完了した
時点においても欠品は生じていない。図9の(b)で
は、補充作業が早く完了する場合の在庫量の推移を示し
ているが、補充が完了した時点においても最大在庫量以
下であり保管棚の満杯による渋滞は発生していない。
【0054】空き棚保管量Wが一回当り補充量Sよりも
小さい場合は、この状態で補充を行ったときには保管棚
が満杯になり渋滞が発生する恐れがある。そのため、出
荷実績時間と補充実績時間に基づいて比較検討する。
【0055】先ず、商品別管理データメモリ10aを検
索して出荷時間と出荷数量、補充時間と補充数量の各々
の実績データを抽出する。これらのデータは出荷実績管
理7bが過去の作業実績に基づいて収集したものであ
る。これらの実績データに基づいて商品数量1個当りの
推定出荷時間T0と数量1個当りの推定補充時間T1を
求める(S21)。
【0056】次に、推定出荷時間T0と推定補充時間T
1を比較する(S22)。
【0057】推定出荷時間T0が推定補充時間T1より
短い場合、出荷作業の過程で空き棚数が増加して空き棚
の引当が可能となるので、当該商品について出荷作業を
開始するようにケース倉庫出荷制御部8bに指示すると
ともに、並行して当該商品についてパレット倉庫からケ
ース倉庫に補充作業を開始するようパレット倉庫出荷制
御部9とケース倉庫入荷制御部8aに指示する(S2
3)。そしてケース倉庫保管データメモリ10bの該当
した棚を予約状態として商品名及び保管数量を記入す
る。
【0058】ケース倉庫出荷部8bは現在実施中の作業
が終わり次第、この指示に基づいて該当商品の出荷作業
を開始する。パレット倉庫出荷制御部9とケース倉庫入
荷制御部8aはケース倉庫出荷部8bの開始に合わせて
補充作業を開始する。
【0059】図10は出荷作業と補充作業が同時に開始
された場合の在庫量の推移を示す図である。
【0060】現時点t0における在庫量N0に補充量S
を加えると最大在庫Nmaxを超えてしまうが、推定出
荷時間T0が推定補充時間T1よりも短いため、出荷作
業と補充作業を同時に開始しても空き棚は増加すること
となり、保管棚の満杯による渋滞は発生しない。
【0061】尚、理論的には出荷数量と空き棚の保管量
の合計値が一回の補充量よりも少ない場合、即ち当該商
品を全て出荷しても補充を受け入れる空き棚が不足する
場合が考えられるが、これは自動倉庫の保管容量そのも
のが不足している場合か、あるいは補充量の設定が不適
切な場合であるため、通常では考慮しなくとも差しつか
えがない。
【0062】推定出荷時間T0が推定補充時間T1以上
の場合では、出荷作業と補充作業が同時に開始された場
合には保管棚の満杯による渋滞が発生する恐れがあるた
め、先ずケース倉庫出荷制御部8bに出荷作業の開始を
指示し、続いて保管棚の空き数が確保できる時点を指定
してパレット倉庫出荷制御部9とケース倉庫入荷制御部
8aに補充作業の開始を指示する(S24)。
【0063】図11は出荷作業開始から所定時間経過後
に補充作業が開始された場合の在庫量の推移を示す図で
ある。
【0064】出荷開始時刻t0での在庫量N0と補充開
始時刻t1での在庫量N1との関係は式(1)で表わさ
れる。
【0065】 N1=N0−(t1−t0)/T0 …(1) 出荷開始時刻t0での在庫量N0と補充完了時刻t2で
の在庫量N2との関係は式(2)で表わされる。
【0066】 N2=N1+(t2−t1)/(1/T1−1/T0) …(2) t2−t1は補充量Sを補充する時間であるため式
(3)で表わされる。
【0067】 t2−t1=S・T1 …(3) 式(1)〜(3)を整理して、N2について式(4)を
得る。
【0068】 N2=N0−(t1−t0)/T0−S・T1/T0+S …(4) 今、補充完了時点で在庫量N2が最大在庫量Nmax以
下の値となるためには式(5)の関係が必要である。
【0069】 N2 ≦ Nmax …(5) 式(4)を(5)に代入して整理して式(6)を得る。
【0070】 t1−t0≧{N0+S(1−T1/T0)−Nmax}T0 …(6) 従って、式(6)で表わされる時間だけ補充開始時間を
遅らせば、保管棚の満杯による渋滞を発生させることな
く補充作業を行うことができる。
【0071】ケース倉庫出荷部8bは現在実施中の作業
が終わり次第、この指示に基づいて該当商品の出荷作業
を開始する。パレット倉庫出荷制御部9とケース倉庫入
荷制御部8aはケース倉庫出荷部8bの開始から所定時
間経過後に補充作業を開始する。
【0072】ここで、全商品についての計画が作成され
たかどうかを調べ(S25)、作成済みの場合は出荷計
画作成を終了する。
【0073】以上の手順で作成された計画に基づいてパ
レット自動倉庫51、ケース自動倉庫53の入出荷作業
に関する制御が行われ、これと並行して出荷実績管理部
7bが入出荷作業に関する実績時間の収集などの管理作
業を実行する。
【0074】なお、本実施形態で説明したシステムは、
記憶媒体に格納したプログラムをコンピュータに読み込
ませることで実現させることができ、前記出荷指示受入
部6、出荷管理部7、ケース倉庫制御部8及びパレット
倉庫出荷制御部9の機能は、本システムに付属する(図
示していない)記憶媒体に記憶されている。
【0075】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば次
のような効果を生ずる。
【0076】当日出荷予定といった短期的かつ確実性の
高い予定に基づいて事前に商品の補充基準値を変更する
ため、出荷作業において在庫量に欠品の発生する恐れが
少なくなる。
【0077】出荷用の搬送車等が到着した時点で出荷計
画を作成するため、当初の計画に対して出荷順序の変更
や緊急出荷が生じた場合にも柔軟に対応することができ
る。
【0078】過去の実績時間を基にして補充作業時間、
出荷作業時間を推定するため精度の良い推定が可能であ
る。
【0079】補充作業、出荷作業に関して開始タイミン
グを指示するため、作業相互のバランスを保った作業が
可能となり、欠品または倉庫満杯による作業の渋滞を解
消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の在庫管理システムの第1の実施の形態
を示す構成図。
【図2】出荷指示受入部6の処理手順を示すフロー図。
【図3】商品別管理データメモリに記憶されている保管
データの構成を示す図。
【図4】ケース自動倉庫53における装置の構成を示す
図。
【図5】ケース倉庫保管データメモリに記憶されている
保管データの構成を示す図。
【図6】出荷計画作成部7aの出荷計画の作成手順を説
明するフロー図。
【図7】出荷計画作成部7aの出荷計画の作成手順を説
明するフロー図。
【図8】最小在庫量と安全最小在庫量の関係を示す図。
【図9】出荷作業と補充作業が同時に開始された場合の
在庫量の推移を示す図。
【図10】出荷作業と補充作業が同時に開始された場合
の在庫量の推移を示す図。
【図11】出荷作業開始から所定時間経過後に補充作業
が開始された場合の在庫量の推移を示す図。
【図12】自動倉庫を備えたケース出荷物流センタの構
成を示す図。
【図13】ケース自動倉庫の在庫管理方法を説明する
図。
【符号の説明】
1…在庫管理装置 2…物流センタ 3…上位処理装置 6…出荷指示受け入れ部 7…出荷管理部 7a…出荷計画作成部 7b…出荷実績管理部 8…ケース倉庫制御部 8a…ケース倉庫入荷制御部 8b…ケース倉庫出荷制御部 9…パレット倉庫出荷制御部 30…最小在庫量 31…安全最小在庫量 51…パレット自動倉庫 53…ケース自動倉庫
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西名 慶晃 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 (72)発明者 富山 伸司 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内 Fターム(参考) 3F022 EE02 EE05 FF01 MM03 MM07 MM11 MM27 MM29 MM30 5B049 BB31 CC27

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動倉庫とこの自動倉庫に対して商品を
    補充する機能を備えた補充用倉庫を有する物流センタの
    在庫管理システムにおいて、 予め入力される出荷予定の商品名と数量を含む出荷予定
    情報を受け入れる出荷指示受入手段と、 前記受け入れた出荷予定情報に基づいて、出荷された後
    の在庫量が予め商品毎に定めた基準在庫量よりも少なく
    なる場合は、補充を開始する基準値である最小在庫量を
    増加させる在庫管理値修正手段とを備えたことを特徴と
    する在庫管理システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の在庫管理システムにおい
    て、 出荷する商品名、数量を含む注文情報が確定する毎に入
    力される出荷指示を受け入れる確定出荷指示受け入れ手
    段と、 前記入力された確定した出荷指示に基づいて出荷作業と
    補充作業のそれぞれの作業開始時期を指定した計画を作
    成する出荷計画作成手段とを備えたことを特徴とする在
    庫管理システム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の在庫管理システムにおい
    て、 前記出荷計画作成手段は過去の出荷実績時間と補充実績
    時間とを用いて出荷作業と補充作業のそれぞれの作業開
    始時期を指定した計画を作成することを特徴とする在庫
    管理システム。
  4. 【請求項4】 自動倉庫とこの自動倉庫に対して商品を
    補充する機能を備えた補充用倉庫を有する物流センタの
    在庫管理プログラムを記録した記録媒体において、前記
    プログラムはコンピュータに対して、 予め入力される出荷予定の商品名と数量を含む出荷予定
    情報を受け入れる出荷指示受入ステップと、 前記受け入れた出荷予定情報に基づいて、出荷された後
    の在庫量が予め商品毎に定めた基準在庫量よりも少なく
    なる場合は、補充を開始する基準値である最小在庫量を
    増加させる在庫管理値修正ステップとを実現することを
    特徴とするデータ処理プログラムを記録したコンピュー
    タ読取可能な記録媒体。
  5. 【請求項5】 請求項4記載のデータ処理プログラムを
    記憶した記憶媒体において、 出荷する商品名、数量を含む注文情報が確定する毎に入
    力される出荷指示を受け入れる確定出荷指示受け入れス
    テップと、 前記入力された確定した出荷指示に基づいて出荷作業と
    補充作業のそれぞれの作業開始時期を指定した計画を作
    成する出荷計画作成ステップとを実現することを特徴と
    するデータ処理プログラムを記録したコンピュータ読取
    可能な記録媒体。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のデータ処理プログラムを
    記憶した記憶媒体において、 前記出荷計画作成ステップは過去の出荷実績時間と補充
    実績時間とを用いて出荷作業と補充作業のそれぞれの作
    業開始時期を指定した計画を作成することを特徴とする
    データ処理プログラムを記録したコンピュータ読取可能
    な記録媒体。
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