JP2002154071A - 固着具 - Google Patents

固着具

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JP2002154071A
JP2002154071A JP2000352403A JP2000352403A JP2002154071A JP 2002154071 A JP2002154071 A JP 2002154071A JP 2000352403 A JP2000352403 A JP 2000352403A JP 2000352403 A JP2000352403 A JP 2000352403A JP 2002154071 A JP2002154071 A JP 2002154071A
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arm
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lower arm
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JP2000352403A
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Kenju Suzuki
健樹 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数枚の紙葉の背表紙となる部分を綴じるこ
とができる固着具を提供する。 【解決手段】 ステップル押出部(ホチキス部20)を
取り付けた上アーム10と、峰部分に基台部11cを備
えたプレート状の下アーム11と、握り込むことによっ
て上下アームの各先端部を閉じる方向に移動させるハン
ドル部12を備え、ハンドル部12が握り込まれること
で、上アームと下アームの間隙に配された複数枚の紙葉
をステップルによって固着できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手動によって物品
を固着する固着具に関わり、特に複数枚の紙葉を折り曲
げた針によって簡単に閉じるときに有用な固着具に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】複数枚の紙をまとめて固定する道具とし
ては、通常、ホチキス(Hotchkiss Paper Fastener)と
呼ばれている文房具が慣用されている。このような固着
具は良く知られているように、細い針金をコ字状に形成
した止め針(以下、ステップルという)を押し出して複
数枚の紙に貫通し、先端部を内側に折り曲げることによ
って複数枚の紙を重ねて綴じるようにしている。
【0003】図9はホチキスによって複数枚の紙葉を綴
じる場合の説明図で、例えば複数枚の新聞紙NPをバラ
バラにしないように中央部分を綴じるときに、ホチキス
100を使用している場合を示す。このようにホチキス
100によって複数枚の紙を綴じることは、例えば、ホ
テルや、喫茶店等において顧客に新聞紙やパンフレット
等を閲覧させる場合に常套手段とされているが、新聞紙
を通常のホチキスによって綴じるときは、図9(a)の
ようにホチキスをあてがって新聞紙を綴じることにな
る。そのため、従来のホチキスを使用した場合は、その
止め針の位置が図9(b)のCに示すようになり、綴じ
られた新聞を広げて読むときに、点線部分で新聞が曲げ
られ、非常に広げ難いばかりか、中央のDで示す間隔の
記事が読めない場合も生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記したように従来の
ホチキス100は、ステップルによって止めることがで
きる位置が、その構造から制約されているので、単に重
ねた紙を綴じる場合はよいが、重ねた紙の中央部分とな
る背表紙の部分を綴じることができないという問題があ
った。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる問題点の
鑑みてなされたもので、コ字状のステップルを収納して
いるステップルホルダおよび前記コ字状のステップルを
押し出す押出片からなるステップル押出部と、アーム先
端部に前記ステップル押出部が取り付けられた上アーム
と、 前記ステップル押出部によって押し出された前記
ステップルを受け止めてステップルの先端を折り曲げる
基台部がプレート状とされたアームの先端部における峰
部分に形成されるとともにアーム後端部において前記上
アームのアーム後端部と軸着される下アームと、前記上
アームと下アームの後端部側に取り付けられ、握り込む
ことによって前記上アームと下アームの各アーム先端部
を閉じる方向に移動させるハンドル部とを備え、前記ハ
ンドル部が握り込まれて前記上アームと下アームの各ア
ーム先端部が閉じる方向に移動されると、前記基台部が
前記ステップル押出部を押圧して前記ステップルを押し
出させ、該ステップルが前記基台部によって折り曲げら
れることで、前記上アームと下アームの間隙に配された
複数枚の紙葉を前記ステップルによって固着できるよう
に構成した固着具を提供するものである。
【0006】また、前記ステップル押出部を前記上アー
ムのアーム先端部において回動可能に取り付けられるよ
うにし、前記上アームに対して前記ステップル押出部が
所定の回動位置にある状態で、前記ハンドル部が握り込
まれて前記上アームと下アームの各アーム先端部が閉じ
る方向に移動されると、前記基台部が前記ステップル押
出部を押圧して前記ステップルを押し出させ、該ステッ
プルが前記基台部によって折り曲げられることで、前記
上アームと下アームの間隙に配された複数枚の紙葉を前
記ステップルによって固着できるようにした構成の固着
具も同時に提案する。
【0007】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施の形態の固着
具の使用状態を斜視図で示し、図2は固着具の各状態を
示した斜視図である。これらの図からわかるように本例
の固着具は、上アーム10、下アーム11、ハンドル1
2、ホチキス部(ステップル押出部)20を有して成
る。
【0008】上アーム10は、断面コ字状の長尺の例え
ば金属により形成され、その先端部10aにおいてホチ
キス部20が回動自在に取り付けられている。回動機構
については後述するが、図2(a)(b)(c)には、
ホチキス部20が回動によって各種位置状態にある様子
を示している。下アーム11も、上アームと概略同程度
の長尺であって、先端部11aからハンドル部14近辺
までがプレート状(刀状/薄板状)の例えば金属板とさ
れる。そしてその先端部11aにはホチキス部20から
押し出されるステップルが押し付けられて、そのステッ
プルの先端部分を折り曲げるようにする基台部11cが
形成されている。この基台部11cは、プレート状とさ
れたアームの峰部分に形成される。このため、コ字状の
ステップルの両先端を押し付ける窪み部分が、図示する
ようにアームの長尺方向に並んで形成されるものとな
る。なお基台部11cを形成することで、下アーム11
はその部分は多少厚肉となるが、上記のように一対の窪
みが長尺方向に並んで形成されることで、下アーム11
の先端部11aから後端部11bに達する部分までは全
体としてプレート状ということができる。なお下アーム
11の後端部11b側は、断面コ字状に形成されてい
る。
【0009】上アーム10の後端部10bの内部には軸
部が形成された軸着機構13が設けられ、この軸着機構
13により下アーム11の後端部11bを回動可能に軸
支している。上下アーム10,11の各後端部10b、
11bが軸着されることで、上下アーム10,11の各
先端部10a、11aは、閉じる方向及び開く方向に移
動可能となる。
【0010】また、下アーム11において後端部11b
の近辺(軸着機構13よりは先端部側)には軸着機構1
4が形成され、この軸着機構14によりハンドル部12
が下アーム11に対して回動自在に取り付けられてい
る。図6に上下アーム10,11の後端部近辺の側面図
を示すが、図示するように下アーム11の後端部内部
(軸着機構13、14の略中間位置)には、スプリング
15がその下端で固定されており、このスプリング15
の上端が上アーム10の内部上面に当接した状態となっ
ている。このスプリング15によって上下アーム10,
11は、各先端部10a、11aが互いに開く方向に付
勢されることになる。
【0011】またハンドル部12は、一端側に係止部1
2aが形成されている。なお図示していないが、係止部
12aは、図6では背面側となる逆側の側面部にも形成
され、従って、一対の係止部12aを有するものとな
る。各係止部12aに対して、上アームの内面側両側面
には、円柱状の突起10cが形成されており、図6に示
すように係止部12aは突起10cに係止される。この
係止状態によって上下アーム10,11は、各先端部1
0a、11aの開き位置が規制される。つまり上下アー
ム10,11の各先端部10a、11aは、スプリング
15によって開く方向に付勢される一方で、係止部12
aによって開き位置が規制され、その規制された限度ま
での状態が、通常の開き状態となる。図2に示した状態
が、この通常の開き状態であり、つまり上下アーム1
0,11の間隙部分に紙葉を挟むのに好適な状態となっ
ている。
【0012】上アーム10の先端部10aにはホチキス
部20が回動自在に取り付けられている。ホチキス部2
0は、上アーム10に対して水平方向に回転可能とされ
る。図2(a)(b)は、ホチキス部20が上アーム1
0に対して水平方向に90度の回動位置にある状態であ
り、これが紙葉をステップルで固着する際の使用状態と
なる。一方、図2(c)はホチキス部20が上アーム1
0に沿ってその下方に位置している状態である。これは
不使用時、収納時に好適な状態である。
【0013】上アーム10の先端部10aに回動可能に
取り付けられたホチキス部20の側面図を図4に示す。
なお、これはホチキス部20が図2(c)の回動位置に
ある状態に対応している。上アーム10の先端部10a
の内面側には、取付部31が固定されており、この取付
部31に形成されている回動軸部32に対して、ホチキ
ス部20の本体部22上に形成されている回動受け部2
6が取り付けられることで、ホチキス部20が上アーム
10に対して回動可能とされる。この回動機構について
は後述する。
【0014】ホチキス部20の本体部22に対しては、
ステップルホルダ21が回動可能に取り付けられる。そ
してステップルホルダ21には、通常のホチキスで用い
られるコ字状のステップル(多数のステップルを結合し
た結合針)が装填される。このステップルホルダ21の
装填機構、及びその本体部22に対する取付機構は、通
常のホチキスと概略同様となる。そしてステップルホル
ダ21の先端が本体部22側に押し付けられると、本体
部22に取り付けられている押出片23によって、ステ
ップルホルダ21内に装填されているステップル50の
1つが、ステップルホルダ21の下方に押し出される。
【0015】なお、ステップルホルダ21内に装填され
ているステップル50(多数のステップルを結合した結
合針)は、ステップルホルダ21内をスライドする押圧
スライダ24によって、ステップルホルダ21の先端部
側に押し付けられている。これによって最先頭のステッ
プル50が押出片23によって押し出される。図3に示
すように、押圧スライダ24はその両サイドにガイド突
起24aが形成されており、ステップルホルダ21の両
側面に形成されたスライド溝21aに対してガイド突起
24aが嵌り込む状態となっている。これによって押圧
スライダ24は、ステップルホルダ21内を前後にスラ
イド可能となると共に、ステップルホルダ21から抜け
落ちることがないようにされている。そしてこの状態
で、図4に示すようにスライダ24の下部と、押出片2
3の下部の間にスプリング25が掛け渡されている。こ
のスプリング25によって、スライダ24がステップル
50を前方に押し出す方向に付勢される。
【0016】図3は、図2(b)の回動位置状態に対応
して、ステップルホルダ21と、押出片23、及び下ア
ーム11の位置関係を示している。下アーム11に形成
される基台部11cは、押出片23によってステップル
ホルダ21からステップル50が押し出されたときに、
その直下に位置するようにされる。そして押し出された
コ字状のステップル50は、基台部11cの2つのくぼ
み部分で、各先端部が折り曲げられることになる。
【0017】このような本例の固着具を使用する場合
は、まず図2(b)又は図2(a)のようにホチキス部
20を上アーム10に対して水平方向に90度の回動位
置状態とする。そして図1(a)に示すように、上下ア
ーム10,11の間隙部分に新聞紙1等の紙葉を挟み込
む。この状態で使用者は、ハンドル部12と上アーム1
0の後端部10bを握持して、ハンドル部12を握り込
む。すると、上下アーム10,11の各先端部10a、
11aが閉じる方向に移動されることで、基台部11c
の近辺が新聞紙1を介してステップルホルダ21の底面
側に押し付けられ、さらにステップルホルダ21の上面
(ステップルホルダ21内の先頭のステップル50の上
面)が押出片23に押し付けられる。これによって1つ
のステップル50がステップルホルダ21から押し出さ
れ、このときステップル50のコ字状の各先端は、複数
枚の新聞紙1を貫通して基台部11cに押し付けられ
て、曲げられる。つまりこの状態で複数の新聞紙1が、
ステップル50によって綴じられたものとなる。
【0018】図1(b)このようにして新聞紙1を綴じ
たときの説明図で、新聞紙1の背表紙となる部分2に対
して、本例の固着具から押し出されたステップル50が
位置している。従って、新聞紙1はこの背表紙の部分2
を中心として自由に折り畳むことができると同時に、新
聞紙1を開くときでもステップル50によって制限され
ることがなく、新聞紙の折り畳み、及び広げが非常にス
ムースにできるようになる。
【0019】また、上記のように新聞紙1を綴じる際に
は、ハンドル部12をある程度の力で握り込むのみでよ
い。特に、軸着機構13,14が図1、図2、図6など
に示した位置関係であることや、握持方向と上下アーム
10,11の綴じる方向が同じであることにより、実際
にはさほどの握力を要せずに、簡易に作業することがで
きる。また、基台部11cが、ハンドル部12近辺から
延長する下アーム11上に形成されていることで、ハン
ドル部12を握り込んだ際に、基台部11cがぐらつく
ことはなく、この点でも作業の容易性は向上する。
【0020】さらに、上述したように下アーム11はプ
レート状とされており、かつ基台部11cはそのプレー
ト状の峰部分に形成されている。下アーム11がプレー
ト状であるため、通常、背表紙部分で既に折り曲げられ
ている新聞紙1に対して図1(a)のように下アーム1
1を差し込むと、新聞紙1の折り曲げ部分が下アーム1
1の峰部分に自然に乗る状態となる。つまり下アーム1
1がプレート状とされることで、複数の紙葉による新聞
紙1に対して差し入れやすくなるとともに、差し入れた
状態で新聞紙各紙葉の折り曲げ部分が自然に峰部分に乗
って、ステップル50による固着位置が決まる。このた
め使用者は労なく、図1(b)のように背表紙の部分
(紙葉の折り曲げ部分)で新聞紙1の各紙葉を固着させ
ることができる。その上、上下アーム10,11が長尺
であることにより、上下アーム10,11の先端部分1
0a、11aを新聞紙のような大型の紙葉の中央部分
(或いはそれ以上奥)まで、差し入れることができ、大
型の紙葉であっても、ステップル50による固着が容易
に可能となる。例えばハンドル部分を除いた上下アーム
10,11の長さ、つまり紙葉に対して差し入れ可能な
長さが20〜40cm程度に設定されていると、新聞紙
等の紙葉のサイズに対して好適である。
【0021】なお使用時に、ホチキス部20を図2
(a)(b)のいずれの状態にセットするかは使用者の
任意である。特に右利きの人にとっては図2(a)の状
態が、左利きの人にとっては図2(b)の状態がやりや
すいものとなり、その点で使用者にとって都合のよい状
態を選択できる。
【0022】次に、ホチキス部20の上アーム10に対
する回動機構を図4,図5で説明する。上アーム10の
先端部10aの内面側に固定された取付部31には、図
4に示すように回動受部32が形成されているが、この
回動軸部32は、図5(b)(c)に平面図及び側面図
として示す形状とされている。即ち中央に円柱状の軸部
32bが突設され、その周囲には十字方向に延伸部分が
形成されて、各延伸部分の先端は突起部32aとされて
いる。軸部32bにはネジ孔32cが形成されている。
一方、ホチキス部20の本体部22においては、回動受
け部26が例えば本体部22と一体的に形成されている
が、この回動受け部26は、図5(d)のように、円柱
状の形状とされ、上面側の十字方向にそれぞれ切り欠き
状の凹部26aが形成されている。また中央には挿通孔
26bが設けられる。
【0023】図5(a)に、回動軸部32と回動受け部
26が取り付けられている状態の断面図を示す。図示す
るように軸部32bは挿通孔26bに嵌り込む状態とな
る。そして回動受け部26側からは、ネジ26がスプリ
ング27を介してネジ受け26dから挿通とされ、この
ネジ28が軸部32bのネジ孔32cに螺合すること
で、ホチキス部20が取付部31に取り付けられる。こ
のとき、ネジ28は、回動軸部32と回動受け部26を
強固に固定するまでは螺合されないが、スプリング28
の付勢力によって、回動受け部26と回動軸部32は互
いに圧着される状態となる。この状態により、ホチキス
部20は取付部31に対して脱落不能に取り付けられる
と共に、スプリング27の付勢にわずかに逆らって、回
動受け部26(即ち回動受け部26で取り付けられたホ
チキス部20全体)は、軸部32cを中心として回動可
能となる。
【0024】また、ホチキス部20の回動位置が右回り
にみて図2(a)の−90度の状態、図2(b)の+9
0度の状態、図2(c)の0度の状態、及び図示してい
ない180度の状態にある場合は、回動軸部32の各突
起部32aが、回動受け部26の各凹部26aに、図5
(a)に示すように緩やかに嵌り込む状態となる。これ
により、0度、+90度、−90度、180度の各回動
位置にある状態は、緩やかに係止され回動が規制され
る。従って、図2(c)のような収納状態で、むやみに
ホチキス部20が回動してしまうことはない。さらに、
図2(a)(b)の使用時の状態でもホチキス部20は
むやみに回動しないことから、図1で説明したような使
用中にホチキス部20がぐらついて使用に不便となるこ
ともない。もちろんホチキス部20がぐらつかないこと
は、ステップルホルダ21と基台部11cの位置関係も
良好に保たれることも意味する。
【0025】また、ホチキス部20の回動時には、スプ
リング27の付勢に逆らって突起部32aが凹部26a
を乗り越え、回動受け部26の円柱上面(図5(d)に
示す上面)を摺動していくことになるが、90度回動さ
れる毎に、各突起部32aは次の凹部26aに達し、凹
部26a内に落ち込むことになる。このとき使用者はク
リック感を得ることができる。つまり使用者には90度
の回動の毎にクリック感が得られることと軽く係止され
ることで、0度、+90度、−90度の各回動位置に移
動させることが容易であり、特に使用時に、+90度、
−90度の各回動位置にセットすることが面倒なものと
ならない。
【0026】次にハンドル部12近辺の構造によって、
上下アーム10,11の開き方向の規制を解除できるこ
とを図6,図7,図8で説明する。図6によって説明し
たように、ハンドル部12の係止部12aが突起10c
に係止されていることで、通常時は上下アーム10,1
1の開きが規制される。ここで、ハンドル部12を開く
ように操作すると、軸着機構14を中心にハンドル部1
2の全体が回動し、図7に示すように係止部12aが突
起10cから外れる状態となる。これにより開き規制が
外れたものとなり、上アーム10を持ち上げれば、図8
のように上下アーム10,11を開き規制を越えて開か
れた状態とすることができる。上アーム10の先端部1
0aのホチキス部20では、必要に応じてステップルホ
ルダ21にステップル50を補充する必要があるが、通
常状態ではその補充作業は下アーム11が邪魔になって
やりにくい。ところが、上記のように上下アーム10,
11を大きく開くことで、下アーム11が邪魔になら
ず、ステップル50の補充作業は非常に簡単にできるも
のとなる。
【0027】以上、実施の形態について説明してきた
が、本発明の固着具はさらに多様な構造例が考えられ
る。例えば上記例ではホチキス部20は回動可能とした
が、例えば図2(a)又は(b)の状態に固定的に取り
付けられるものとしてもよい。
【0028】
【発明の効果】本発明の固着具は以上のように構成され
ているので、特に複数枚の紙葉を綴じるときに従来のホ
チキス構造の固着具では綴じることができなかった背表
紙の部分を手動によって簡単に綴じることができるとい
う利点がある。また、ハンドル部が握り込まれて上アー
ムと下アームの各アーム先端部が閉じる方向に移動され
て固着が行われるようにしていることで、綴じる際の作
業も簡易であってさほどの力を必要としない。さらに下
アームがプレート状であり、また基台部がその峰部分に
形成されているため、新聞紙等の紙葉の折り曲げ部分が
自然に下アームの峰部分に乗って固着位置が適正に決ま
るものとなる。従って使用者は労なく、各紙葉をその折
り曲げ部分で揃えて固着させることができる。また上下
アームが長尺で、紙葉に対して長く差し入れられること
で、新聞紙等の大型の紙葉に対しても好適となる。
【0029】またステップル押出部(ホチキス部)が回
動可能とされることで、使用者はその人に採って使いや
すい状態で使用できる。例えば右利き、左利きなどに応
じた使用状態を実現できる。さらに収納時に好適な状態
とすることもできる。また回動可能とする場合におい
て、ステップル押出部(ホチキス部)の回動が、所定の
回動位置で軽く係止されることや、クリック感が得られ
るようにすることで、回動位置のセッティングも容易で
ある。また上アームと下アームの開き制限を解除できる
ことで、ステップルの補充等の作業も容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の固着具の使用態様を示す
模式図である。
【図2】実施の形態の固着具におけるホチキス部の各回
動状態での斜視図である。
【図3】実施の形態の固着具のステップルの押し出し構
造と、その折り曲げを行うための基台部の斜視図を示
す。
【図4】実施の形態のホチキス部の構造の説明図であ
る。
【図5】実施の形態のホチキス部の回動機構の構造の説
明図である。
【図6】実施の形態のハンドル部近辺の構造の説明図で
ある。
【図7】実施の形態のハンドル部による係止をはずした
状態の説明図である。
【図8】実施の形態の上下アームを解放した状態の説明
図である。
【図9】従来の固着具(ホチキス)の使用法を模式的に
示した説明図である。
【符号の説明】
1 上アーム、11 下アーム、12 ハンドル部、1
3,14 回動機構、20 ホチキス部、21 ステッ
プルホルダ、22 本体部、23 押出片、24 押圧
スライダ、26 回動受け部、32 回動軸部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コ字状のステップルを収納しているステ
    ップルホルダ、および前記コ字状のステップルを押し出
    す押出片からなるステップル押出部と、 アーム先端部に前記ステップル押出部が取り付けられた
    上アームと、 前記ステップル押出部によって押し出された前記ステッ
    プルを受け止めてステップルの先端を折り曲げる基台部
    が、プレート状とされたアームの先端部における峰部分
    に形成されるとともに、アーム後端部において前記上ア
    ームのアーム後端部と軸着される下アームと、 前記上アームと下アームの後端部側に取り付けられ、握
    り込むことによって前記上アームと下アームの各アーム
    先端部を閉じる方向に移動させるハンドル部と、 を備え、 前記ハンドル部が握り込まれて前記上アームと下アーム
    の各アーム先端部が閉じる方向に移動されると、前記基
    台部が前記ステップル押出部を押圧して前記ステップル
    を押し出させ、該ステップルが前記基台部によって折り
    曲げられることで、前記上アームと下アームの間隙に配
    された複数枚の紙葉を前記ステップルによって固着でき
    るように構成したことを特徴とする固着具。
  2. 【請求項2】 前記ステップル押出部は、前記上アーム
    のアーム先端部において回動可能に取り付けられ、 前記上アームに対して前記ステップル押出部が所定の回
    動位置にある状態で、前記ハンドル部が握り込まれて前
    記上アームと下アームの各アーム先端部が閉じる方向に
    移動されると、前記基台部が前記ステップル押出部を押
    圧して前記ステップルを押し出させ、該ステップルが前
    記基台部によって折り曲げられることで、前記上アーム
    と下アームの間隙に配された複数枚の紙葉を前記ステッ
    プルによって固着できるようにされたことを特徴とする
    請求項1に記載の固着具。
  3. 【請求項3】 前記所定の回動位置とは、前記上アーム
    に対して前記ステップル押出部が水平方向に90度の状
    態に回動された回動位置であることを特徴とする請求項
    2に記載の固着具。
  4. 【請求項4】 前記ステップル押出部が前記所定の回動
    位置になった状態を維持する回動規制部が形成されてい
    ることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の固着
    具。
  5. 【請求項5】 前記ハンドル部は、前記上アームと下ア
    ームの各アーム先端部の開きを制限するための係止部を
    備えると共に、該係止部の係止がはずされることで、前
    記上アームと下アームの各アーム先端部の開き制限が解
    除されることを特徴とする請求項1、請求項2、又は請
    求項3に記載の固着具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013136120A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Kokuyo Co Ltd ステープラ

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