JP2002148047A - ジャイロ装置 - Google Patents

ジャイロ装置

Info

Publication number
JP2002148047A
JP2002148047A JP2000339325A JP2000339325A JP2002148047A JP 2002148047 A JP2002148047 A JP 2002148047A JP 2000339325 A JP2000339325 A JP 2000339325A JP 2000339325 A JP2000339325 A JP 2000339325A JP 2002148047 A JP2002148047 A JP 2002148047A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
circuit
vibrating body
frequency
modulated wave
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2000339325A
Other languages
English (en)
Inventor
Shoichi Sugimoto
正一 杉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2000339325A priority Critical patent/JP2002148047A/ja
Publication of JP2002148047A publication Critical patent/JP2002148047A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Gyroscopes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 角速度センサ素子に加わる角速度により変化
する電極間容量を回路処理するとき、寄生容量により検
出感度が低下する。 【解決手段】 振動体38を接地電位から絶縁して支持
する。第1電極部63,64には、駆動信号発生回路3
1から駆動信号が印加され、振動体38を静電力で振動
させる。第2電極部61,62には、キャリア信号発生
回路32から高い周波数のキャリア信号が印加される。
角速度が加わると、出力信号部40には、第2電極部の
容量変化で振幅変調された電流信号が現れる。この信号
は、電流電圧変換回路33により電圧信号に変換され、
周波数分離回路34でコリオリ変調波信号と振動振幅信
号に分離される。コリオリ変調波信号は、エンベロープ
検波回路35で復調され、ロックイン増幅器36から角
速度信号として出力される。また、振動振幅信号は、駆
動信号発生回路31を制御する帰還信号として信号制御
回路37に送られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ジャイロ装置、特
に、振動体の振動を利用して角速度を検出するジャイロ
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、車両の姿勢検知、ナビゲーション
装置の進行方向検知、カメラの手振れ防止及び仮想現実
操作などに小型のジャイロ装置が使用されている。この
ようなジャイロ装置の回路例を図11に示す。角速度セ
ンサ素子1は、振動体2と、この振動体2を静電力で駆
動する駆動電極部3,4と、振動体2に作用したコリオ
リ力を静電的に検出する検出電極部5,6と、振動体2
の機械振動の状態を検出するモニタ電極部7,8とから
構成されている。
【0003】駆動電極部3,4には、駆動制御回路9か
ら所定の周波数で一定の振幅を有する駆動信号が入力さ
れる。即ち、駆動電極部3,4に、相互に180度位相
の異なる駆動信号が印加されると、振動体2は、駆動電
極部3,4の配置方向に、静電駆動力で付勢され、一定
の振幅で且つ固有の機械共振周波数で振動する。なお、
10は位相反転回路であり、位相を180度変える。
【0004】モニタ電極部7,8は、振動体2の振動状
態を現すモニタ信号を検出する。このモニタ信号は、静
電容量の変化として与えられ、振動体2の機械共振周波
数を持ち、且つ振動体2の振動振幅の大きさを現す振動
振幅信号である。モニタ電極部7,8からのモニタ信号
は、夫々、JFET(接合型電界効果トランジスタ)を
用いた容量電圧変換回路(以下、「C−V変換回路」と
いう)11,12を介してモニタ電圧信号に変換され
る。
【0005】このモニタ電圧信号は、夫々、ハイパスフ
ィルタ13,14を通って増幅器15,16で増幅され
る。モニタ電極部7,8で検出されたモニタ信号は、位
相が180度異なるため、増幅器15,16から出力さ
れたモニタ電圧信号は差動増幅器17で差を取った後、
振動体2の振動振幅の状態を現す帰還信号として駆動制
御回路9に帰還され、自励発振が継続される。
【0006】角速度センサ素子1の振動体2が駆動信号
で付勢されて駆動電極部3,4の方向に一定の振幅で振
動しているとき、振動体2の中心を垂直に貫く回転軸の
周りに角速度が加わると、振動体2は、検出電極部5,
6の方向にコリオリ力を受けて変位振動をする。このと
き、検出電極部5,6には、角速度信号が容量変化とし
て現れる。この角速度信号は、振動体の機械共振周波数
と同じ周波数であるが、コリオリ力が極めて小さいた
め、その振幅も小さくなる。また、検出電極部5,6で
検出した角速度信号は、互いに180度位相が異なって
おり、また、駆動信号の位相に対して90度の遅れ位相
となる。
【0007】上述の角速度信号は、上述したモニタ信号
と同様の回路構成で処理される。即ち、検出電極部5,
6で検出した角速度信号は、C−V変換回路18,19
により角速度電圧信号に変換された後、ハイパスフィル
タ20,21で低周波ノイズがカットされ、増幅器2
2,23で夫々増幅されて差動増幅器24に入力され
る。この差動増幅器24では、増幅器22,23で増幅
された角速度電圧信号の差をとり、ロックイン増幅回路
25に於いて駆動信号を参照信号とした同期検波などの
信号処理を行い、角速度センサ素子1に加わった角速度
を示す角速度信号を得る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のジャイロ装置に於いては、C−V変換回路1
8,19を構成するJFETのゲートとグランド間に寄
生容量26,27が生じ、C−V変換回路18,19の
出力感度を低下させる欠点がある。即ち、モニタ電極部
7,8に於ける静電容量は、振動体2の振動の振幅によ
り変化するが、これに比べ、コリオリ力による振動体2
の変位に伴う検出電極部5,6の静電容量変化は極めて
小さく、微小の寄生容量18,19が発生してもC−V
変換感度に影響を及ぼす課題がある。
【0009】また、一般に、ジャイロ装置の角速度セン
サ素子1を半導体基板を用いて微細加工して構成した場
合には、駆動電極部3,4に印加した駆動信号が、検出
電極部5,6で検出した角速度信号に重畳する現象、所
謂、クロストークが発生し、角速度信号のS/Nが悪化
する懸念がある。
【0010】更に、従来のジャイロ装置に於いては、モ
ニタ信号の処理回路及び角速度信号の処理回路の夫々
に、C−V変換回路11,12,18,19、ハイパス
フィルタ13,14,20,21、増幅器15,16,
22,23及び差動増幅器17,24からなる処理回路
が必要になり、ジャイロ装置全体の回路構成が複雑化す
る課題がある。
【0011】本発明は上記課題を解決するために成され
たものであり、その目的は、角速度を高感度に検出する
と共に、角速度センサ素子の1つの電流出力から角速度
信号と振動振幅信号を同時に抽出することを可能にした
ジャイロ装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は次に示す構成をもって課題を解決する手
段としている。即ち、第1の発明のジャイロ装置は、振
動体を含む角速度センサ素子と、この振動体を一定の周
波数で駆動する駆動信号発生回路と、振動体に駆動信号
発生回路の周波数よりも高い周波数のキャリア信号を印
加するキャリア信号発生回路とを備えると共に、角速度
センサ素子には、キャリア信号を搬送波として振動体に
加わるコリオリ力を振幅変調された電流信号に変えて検
出する電流検出手段を備え、被変調波電流信号を被変調
波電圧信号に変換する電流電圧変換回路と、被変調波電
圧信号から搬送波の周波数を持つコリオリ変調波信号を
抽出する周波数分離回路と、コリオリ変調波信号を復調
するエンベロープ検波回路とを具備する構成をもって課
題を解決する手段としている。
【0013】上述の角速度センサ素子の振動体は、駆動
信号発生回路から供給される駆動信号により所定の方向
へ一定の振幅で機械振動する。この駆動振動状態に於い
て、角速度センサ素子に角速度が加わると、振動体は、
駆動振動方向に対し直角となる方向にコリオリ力を受
け、このコリオリ力の大きさに応じた振幅でコリオリ力
の作用方向に機械振動する。
【0014】コリオリ力による振動体の振動は、物理
量、例えば、静電容量の変化を伴うことができ、この物
理量を介在してキャリア信号発生回路から振動体へキャ
リア信号を供給することにより、振動体には、物理量の
変化を信号波としキャリア信号を搬送波として振幅変調
された電流、即ち、被変調波電流信号が流れる。この被
変調波電流信号には、搬送波の周波数を持ちコリオリ力
の大きさを示すコリオリ変調波成分と振動体の機械振動
周波数を持ち振動振幅の大きさを現す振動振幅成分が含
まれている。
【0015】電流検出手段で検出した被変調波電流信号
は、角速度センサ素子からの出力電流信号として電流電
圧変換回路により被変調波電圧信号に変換される。これ
により後段の信号処理が容易になる。被変調波電圧信号
には、上述の如く、高周波部分のコリオリ変調波成分
と、コリオリ変調波成分よりも格段に低い周波数部分の
振動振幅成分が含まれているので、周波数分離回路によ
りコリオリ変調波成分と振動振幅成分に分離される。
【0016】コリオリ変調波成分は、上述のように、搬
送波の包絡線がコリオリ力の大きさを示すコリオリ変調
波信号となり、エンベロープ検波回路で復調することに
より低周波のコリオリ信号が得られる。
【0017】第2の発明のジャイロ装置は、上述の発明
に於いて、周波数分離回路は、ハイパスフィルタ回路と
ローパスフィルタ回路を備え、被変調波電圧信号からコ
リオリ変調波信号と振動体の振動周波数を持つ振動振幅
信号を分離することを特徴として構成されている。
【0018】ハイパスフィルタ回路は、被変調波電圧信
号からコリオリ変調波信号を抽出する。このコリオリ変
調波信号は、角速度センサ素子に入力した角速度を現す
信号となる。また、ローパスフィルタ回路は、被変調波
電圧信号から振動体の振動状態を示す振動振幅信号を分
離する。この振動振幅信号は、角速度センサ素子を駆動
する回路系を自励発振回路とするときの帰還信号とな
り、また、他励発振回路、例えば、PLL(Phase Lock
Loop)発振回路とするときの位相信号として利用でき
る。
【0019】第3の発明のジャイロ装置は、上述の第1
又は第2の発明に於いて、電流検出手段は、振動体を振
動可能に支持すると共に接地電位から絶縁する支持手段
と、振動体に静電力を作用する第1電極部と、コリオリ
力により変化する静電容量を介して振動体にキャリア信
号を入力する第2電極部と、振動体から被変調波電流信
号を取出す出力信号部とを備え、駆動信号発生回路から
第1電極部に駆動信号を入力すると共にキャリア信号発
生回路から第2電極部にキャリア信号を入力する構成を
特徴として構成されている。
【0020】支持手段は、絶縁基板、例えば、ガラス基
板又は絶縁層を設けた半導体基板の上に構成される。従
って、振動体は、グランド電位から電気的に絶縁された
状態で振動可能に支持される。振動体から検出された被
変調波電流信号は、直接的に電流電圧変換回路に入力さ
れる。また、第1電極部及び第2電極部は、振動体の振
動を許容し、且つ所定の静電容量を持つ電極構造をして
おり、第1電極部は、その静電容量の変化により、振動
振幅成分が与えられ、また、第2電極部に於いて、キャ
リア信号はコリオリ力による容量変化を信号波として振
幅変調され、コリオリ変調波成分が付与される。
【0021】第4の発明のジャイロ装置は、振動体と、
該振動体の振動を許容すると共に接地電位から絶縁する
支持手段と、振動体に静電力を作用する第1電極部と、
コリオリ力により変化する静電容量を介して振動体にキ
ャリア信号を入力する第2電極部と、振動体から被変調
波電流信号を取出す出力信号部とを含む角速度センサ素
子を備え、第1電極部に一定の周波数を持つ駆動信号を
印加する駆動信号発生回路と、第2電極部に前記駆動信
号発生回路の周波数よりも高い周波数のキャリア信号を
印加するキャリア信号発生回路と、被変調波電流信号を
被変調波電圧信号に変換する電流電圧変換回路と、被変
調波電圧信号から搬送波の周波数を持つコリオリ変調信
号と振動体の振動周波数を持つモニタ信号を分離する周
波数分離回路と、モニタ信号を帰還信号に調整して駆動
信号発生回路を制御する信号制御回路と、コリオリ変調
信号を復調するエンベロープ検波回路と、復調されたコ
リオリ信号を処理するロックイン増幅器とを具備するこ
とを特徴として構成されている。
【0022】上述の構成に於いて、角速度センサ素子
は、絶縁基板、例えば、ガラス基板又は絶縁層を設けた
半導体基板の上に半導体基板、例えば、シリコン基板を
微細加工することにより構成される。第1電極部及び第
2電極部は、振動体の振動を許容する電極構造を持ち、
振動振幅信号及びキャリア信号を導通する静電容量を有
している。第1電極部に駆動信号が印加されると、第1
電極部に於いて静電力が発生し、振動体を固有の機械共
振周波数で振動させる。
【0023】また、角速度センサ素子の回転軸の周りに
角速度が入力したとき、第2電極部は、振動体に加わる
コリオリ力の大きさに応じてその静電容量が変化する構
成である。このことから、第2電極部に於ける静電容量
の変化は、キャリア信号を振幅変調し、出力信号部には
被変調波電流信号が現れる。この被変調波電流信号は、
上述の如く、コリオリ変調波成分と振動振幅成分を含ん
でおり、周波数分離回路によりコリオリ変調波信号と振
動振幅信号が得られる。
【0024】振動振幅信号は、振動体を振動させる駆動
信号を形成し又は制御する帰還信号として利用される。
また、コリオリ変調波信号は、復調されて低周波のコリ
オリ信号となり、このコリオリ信号は、ロックイン増幅
器に於いて、駆動信号を参照信号とした同期検波及びオ
フセット電圧の除去などの信号処理が行われ、角速度を
現す直流の角速度信号となる。
【0025】第5の発明のジャイロ装置では、第3又は
第4の発明に於いて、第1電極部及び第2電極部は、振
動体に形成された可動電極と、この可動電極と幅狭な空
間を介して対向すると共に電極支持部により支持された
固定電極から構成することを特徴として構成されてい
る。
【0026】この発明では、可動電極と固定電極は、所
謂、可変コンデンサを構成しており、振動体の振動に伴
って可動電極と固定電極間の静電容量が変化する。ま
た、電極支持部は、絶縁基板の上に構成されて接地電位
から電気的に絶縁されている。そして、第1電極部に
は、駆動信号発生回路が接続され、また、第2電極部に
は、キャリア信号発生回路が接続されている。
【0027】第6の発明のジャイロ装置では、上述の第
3、第4又は第5の発明に於いて、出力信号部は、支持
手段を兼用して構成することを特徴として構成されてい
る。
【0028】支持手段は、絶縁基板の上に構成されるの
で、接地電位から電気的に絶縁されている。この支持手
段を出力端子として被変調波電流信号を電流電圧変換回
路に送出する。
【0029】第7の発明のジャイロ装置では、上述の第
3から第6の何れかの発明に於いて、電流電圧変換回路
は、演算増幅器を備え、この演算増幅器の反転端子と出
力端子間に帰還回路を接続し、且つ非反転端子を接地し
て構成すると共に、反転端子には出力信号部を接続して
被変調波電流信号を入力することを特徴として構成され
ている。
【0030】この構成により、演算増幅器の反転端子と
非反転端子間に於けるイマジナリー・ショート(Imagin
ary Short)により、反転端子を仮想接地点として考える
ことができ、出力信号部で検出した被変調波電流信号は
反転端子に向け流れる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のジャイロ装置に
係る実施形態例を図面に基いて説明する。図1は、本発
明に係るジャイロ装置を示すブ回路ロック図である。ジ
ャイロ装置は、角速度を検出する角速度センサ素子30
を備えている。この角速度センサ素子30は、図2及び
図3に示すように、振動体38を含んで構成される。こ
の振動体38は、四角形の形状に形成され、4つの角部
分は梁39を介して梁支持部40により振動可能に支持
されている。
【0032】また、振動体38の4つの外縁には、板状
の可動櫛歯電極41,42,43,44が夫々設けられ
ている。可動櫛歯電極41,42,43,44には、一
定の間隙を介して夫々電極支持部49,50,51,5
2により支持された固定櫛歯電極45,46,47,4
8が配設されている。可動櫛歯電極41,42,43,
44と固定櫛歯電極45,46,47,48は、空間を
挟んで対向する静電コンデンサの電極となり、両櫛歯電
極間には静電容量が形成される。
【0033】図1に於いて、角速度センサ素子30に
は、駆動信号発生回路31から振動体38の固有の機械
共振周波数とほぼ等しい周波数をもつ駆動信号が印加さ
れる。この駆動信号により、振動体38は、例えば、駆
動側の櫛歯電極41と45間及び櫛歯電極42と46間
に作用する静電力により駆動され、電極支持部49,5
0を結ぶ駆動方向(Y軸方向)に、一定の振幅で且つ駆
動方向の固有の機械共振周波数(以下、「駆動側共振周
波数」という)で振動する。駆動信号の周波数は、振動
体38の構成に起因する駆動側共振周波数に応じて定め
られ、通常、1〜20KHzの範囲に選ばれる。
【0034】また、角速度センサ素子30には、キャリ
ア信号発生回路32から、駆動信号発生回路31から出
力される駆動信号の周波数よりも高い周波数を持つキャ
リア信号が印加される。キャリア信号の入力は、角速度
センサ素子30に角速度が加わったとき発生するコリオ
リ力により振動体が変位する方向(X軸方向)に位置す
る静電コンデンサであり、図2に示す角速度センサ素子
30に於いては、櫛歯電極43と47間及び櫛歯電極4
4と48間の静電容量を介して印加される。
【0035】これにより、両櫛歯電極間には、駆動信号
の周波数よりも高い周波数のキャリア信号が流れる。キ
ャリア信号の周波数は、例えば、100KHz〜1MH
zの範囲に選ばれる。このキャリア信号は、コリオリ力
が発生した方向に於ける振動体38の固有の機械共振周
波数(以下、「コリオリ側共振周波数」という)の周波
数よりも格段に高い周波数であるため、振動体38は追
従して振動することはない。なお、角速度センサ素子3
0は、駆動側共振周波数とコリオリ側共振周波数が少し
ずれた周波数となる如く作られ、駆動信号の周波数に於
けるコリオリ側の共振振動を防止している。
【0036】上述の角速度センサ素子30は、角速度に
応じた被変調波電流信号Imを出力する。この被変調波
電流信号Imは、次式で定められる。
【0037】 Im=AωcVc+BωdVd・・・・・(1)
【0038】但し、Aは、コリオリ側の静電容量に於け
るコリオリ力の大きさを現す振幅(変化分)を持つ変数
であり、且つ振動体38の駆動側共振周波数と同じ周波
数を持ち、コリオリ力が発生しないときには零となる。
Bは、駆動側の静電容量の変化分として与えられ、振動
体の駆動側共振周波数で変化する変数である。ωdは、
駆動信号発生回路31が発生する駆動信号の角周波数で
あり、ωcは、キャリア信号発生回路32が発生するキ
ャリア信号の角周波数である。また、Vdは、駆動信号
発生回路31に於ける駆動信号の実効電圧であり、Vc
は、キャリア信号発生回路32に於けるキャリア信号の
実効電圧である。
【0039】上述の構成に於いて、角速度センサ素子3
0の振動体38の中心を垂直に貫く方向(Z軸方向)の
回転軸の周りに角速度が加わると、振動体38には電極
支持部51,52を結ぶ方向(X軸方向)にコリオリ力
が作用し、振動体38をコリオリ側共振周波数で変位振
動させる。この動作により、角速度センサ素子30か
ら、振動体38の駆動側共振周波数を持ち、且つコリオ
リ力の大きさを現す振幅を持つ信号波を、キャリア信号
を搬送波として振幅変調した電流信号、即ち、被変調波
電流信号Imが出力される。
【0040】上述の(1)式から明らかなように、角周
波数ωd、ωcが大きい程、また、実効電圧Vd、Vc
が大きい程、角速度センサ素子30から出力される被変
調波電流信号Imは大きくなり、検出感度が高くなる。
また、(1)式は、角周波数ωcを含む被変調波信号項
と角周波数ωdを含む振動振幅信号項の和として与えら
れる。このことから、被変調波電流信号Imは、全体
が、変数Bの周波数で波打つ波形信号となる。
【0041】図2に示す角速度センサ素子30に於い
て、静電コンデンサとなる櫛歯電極間には、一般に、図
4に示すように、振動体38が静止しているとき、初期
静電容量Coがあり、振動体38の振動時には、初期静
電容量Coを中心として一定振幅で静電容量が変化す
る。この容量変化の振幅は、駆動側の櫛歯電極41,4
2,45,46とコリオリ側の櫛歯電極43,44,4
7,48で異なり、(1)式に於ける変数Aは、コリオ
リ側に於ける容量変化の振幅ΔCcで現され、変数B
は、駆動側に於ける容量変化の振幅ΔCdで現される。
【0042】なお、角速度センサ素子30に対する角速
度の入力がない場合には、角速度センサ素子30から出
力される被変調波電流信号Imは、被変調波信号項の変
調度が零となるが、振動振幅信号項の角周波数ωd、ω
cが含まれた電流信号となる。この被変調波信号項がコ
リオリ変調波成分であり、振動振幅信号項が振動振幅成
分となる。
【0043】角速度センサ素子30の被変調波電流信号
Imは、電流電圧変換回路33により被変調波電圧信号
Emに変換される。被変調波電圧信号Emの被変調波信
号項の振幅は、キャリア信号の振幅で決まり、その包絡
線の振幅はコリオリ力の大きさで決まる。この電流電圧
変換回路33には、例えば、遮断周波数が4MHzのロ
ーパスフィルタを含めることができる。
【0044】被変調波電圧信号Emは、周波数分離回路
34に入力され、被変調波電圧信号からコリオリ変調波
成分である被変調波信号と振動体38の駆動振動状態を
現す振動振幅成分であるモニタ信号が分離される。この
周波数分離回路34は、遮断周波数が100〜500k
Hz程度のハイパスフィルタ回路と、30kHz程度の
遮断周波数を持つローパスフィルタ回路から構成されて
おり、ハイパスフィルタ回路は、被変調波電圧信号Em
から純粋なコリオリ変調波信号を抽出し、また、ローパ
スフィルタ回路は、振動振幅駆動信号となるモニタ信号
を抽出する。このモニタ信号は、角周波数ωdを含むが
角周波数ωcを含まない。
【0045】周波数分離回路34から出力されたコリオ
リ変調波信号は、エンベロープ検波回路35で復調され
る。このエンベロープ検波回路35は、整流回路とロー
パスフィルタ回路から構成され、コリオリ変調波信号か
らキャリア信号を除去し、低周波のコリオリ信号を取出
す。このコリオリ信号は、同期検波機能やオフセット除
去機能などを持つロックイン増幅器36で処理され、角
速度センサ素子30に加わった角速度の大きさを現す直
流の角速度信号となる。
【0046】一方、周波数分離回路34で分離されたモ
ニタ信号は、信号制御回路37を通して駆動信号発生回
路31に帰還される。角速度センサ素子30、電流電圧
変換回路33、周波数分離回路34、信号制御回路37
及び駆動信号発生回路31が自励発振回路系として構成
される場合には、信号制御回路37に於いて、位相、周
波数、振幅などを調整した後、駆動信号発生回路31に
帰還され、駆動信号発生回路31から駆動信号として角
速度センサ素子30に印加される。また、駆動信号発生
回路31がPLL発振回路である場合には、モニタ信号
は、駆動信号発生回路31の位相信号となる。
【0047】図5に本発明ジャイロ装置の具体的な回路
構成例を説明する。なお、図1に示す第1実施形態例と
同一構成部分には同一符号を付し、その共通部分の重複
説明は省略する。なお、図5には、角速度センサ素子3
0の構成を等価回路的に示しており、図2に対応する部
分には同一符号を付している。
【0048】振動体38に結合された可変コンデンサ6
3,64は、図2に於ける可動櫛歯電極41,42と固
定櫛歯電極45,46間に形成される可変静電容量C
3,C4に対応し、また、可変コンデンサ61,62
は、可動櫛歯電極43,44と固定櫛歯電極47,48
間に形成される可変静電容量C1,C2を示している。
矢印の向きは、対となる可変コンデンサ61,62及び
可変コンデンサ63,64が夫々差動的に変化すること
を示している。
【0049】駆動信号の印加により振動体38が一定の
振幅で振動すると、櫛歯電極41と45及び42と46
間の静電容量C3,C4は、例えば、初期静電容量Co
を中心にして、静電容量C3の容量がΔCdの変化分増
加すると、静電容量C4の容量がΔCdの変化分減少す
る動作をする。また、振動体38にコリオリ力が作用し
て櫛歯電極43と47及び44と48間の静電容量C
1,C2が変化すると、コリオリ力の大きさに応じて、
例えば、静電容量C1は、初期静電容量Coを中心に静
電容量C1がΔCcの変化分増加し、静電容量C2は、
ΔCcの変化分減少する動作をする。
【0050】電極支持部49,50,51,52は、角
速度センサ素子30の入力端子を兼用しており、また、
梁支持部40は、角速度センサ素子30の出力端子を兼
用して構成されている。角速度センサ素子30は、シリ
コン基板を微細加工して形成され、電極支持部49,5
0,51,52及び出力端子40は、図3に示すよう
に、絶縁基板53の上に固定されている。
【0051】絶縁基板53は、ガラス基板又は絶縁層を
設けた半導体基板、例えば、二酸化膜を施したシリコン
基板である。また、角速度センサ素子30は、SOI(S
ilicon On Insulator) 基板を用いてポリシリコン膜部
分を加工して作っても良い。絶縁基板53の中央部に
は、振動体38及び梁39の運動を可能にするため凹部
54が設けられている。また、電極支持部49,50,
51,52及び出力端子40を外部に接続するため、絶
縁基板53に導電体を充填したビアホール55が設けら
れている。
【0052】角速度センサ素子30に駆動信号を供給す
る駆動信号発生回路31は、自励発振回路の一部として
構成されている。角速度センサ素子30の入力端子4
9,50には、駆動信号発生回路31の2相変換回路6
5から駆動信号が入力される。この駆動信号の周波数
は、例えば、10kHzである。入力端子49に供給さ
れる駆動信号は90度の進み位相となり、また、入力端
子50に供給される駆動信号は90度の遅れ位相となっ
て、振動体38を180度の位相差で駆動する。
【0053】また、キャリア信号発生回路32は、独立
した発振回路を構成し、入力端子51,52に、例え
ば、1MHzの周波数のキャリア信号を供給する。この
キャリア信号も入力端子51,52間の位相が180度
相違している。
【0054】上述の構成に於いて、振動体38が、電極
支持部49,50に印加された駆動信号により振動する
と、可変コンデンサ63,64の静電容量C3,C4が
角周波数ωdで相対的に増減を繰り返す。この状態に於
いて、振動体38にコリオリ力が加わると、振動体38
が電極支持部51,52のX軸方向に変位して振動す
る。この振動体38の変位振動により、可変コンデンサ
61,62の静電容量C1,C2が角周波数ωdで相対
的に増減を繰り返す。これにより、電極支持部51,5
2に入力されたキャリア信号を、静電容量C1,C2の
容量変化分ΔCcである信号波で振幅変調した電流が形
成される。
【0055】即ち、振動体38には、角周波数ωd、ω
cを持った電流が流れ、出力端子40には、次式で定め
る被変調波電流信号Imが現れる。
【0056】 Im=ωc|C1−C2|Vc+ωd|C3−C4|Vd・・・・・(2)
【0057】この(2)式は、(1)式を、A=|C1
−C2|、B=|C3−C4|と置換したもので、変数
A、Bは、静電容量の差(C1−C2)、(C3−C
4)の絶対値として求められる。静電容量の差(C1−
C2)及び(C3−C4)は、対となる静電容量C1,
C2及びC3,C4の夫々の差動的変化に対応してい
る。
【0058】例示すれば、、図4に示すように、容量変
化の半サイクルに於いて、静電容量C1,C3が初期静
電容量Coと容量変化分ΔCcの和(Co+ΔCc)と
なるとき、静電容量C2,C4は初期静電容量Coと容
量変化分ΔCdの差(Co−ΔCd)となる。従って、
静電容量の絶対値の差は、2|ΔCc|、2|ΔCd|
となり、コリオリ力による容量変化が2倍の信号波とし
て振幅変調される。
【0059】出力端子(梁支持部)40に現れた被変調
波電流信号は、電流電圧変換回路33を構成する演算増
幅器71の反転端子に入力される。演算増幅器71の反
転端子と出力端子40間には帰還回路72が接続されて
おり、また、非反転端子は接地されている。この構成に
より、演算増幅器71の反転端子と非反転端子は、イマ
ジナリー・ショートとなるので、振動体38は接地電位
と同様になる。
【0060】帰還回路72は、例えば、100kΩ程度
の高抵抗値の電流検出抵抗Rf単独で構成することがで
きるが、熱雑音が大きくなり、被変調波電圧信号を劣化
させる。また、帰還回路72として、高抵抗値の電流検
出抵抗Rfと並列にコンデンサを接続したローパスフィ
ルタを構成する場合、キャリア信号が高い周波数、例え
ば、1MHzとすると、遮断周波数は4MHz程度の周
波数が必要になるので、コンデンサの容量が微小にな
り、購入が困難である。
【0061】このため、本発明では、帰還回路72を次
のように構成している。即ち、演算増幅器71の出力端
子は、抵抗値R1,R2の抵抗73,74を直列に接続
して接地される。抵抗73と74の接続点と反転端子の
間には、抵抗値R3の抵抗75が接続される。また、抵
抗75の両端には、容量値C5のコンデンサ76が接続
される。
【0062】ここで、抵抗73,75の抵抗値をR3>>
R1に設定すると、帰還回路72の電流検出抵抗Rf
は、Rf=R3(1+R2/R1)と等価になり、被変
調波電流信号Imは、Im×Rfの被変調波電圧信号に
変換される。具体的には、R1=100Ω、R2=91
0Ω、R3=10kΩに設定すると、電流検出抵抗は、
ほぼRf≒100kΩとなる。
【0063】また、帰還回路72の遮断周波数は、抵抗
75とコンデンサ76で定まり、コンデンサ76の容量
値C5を、C5=4pFとすると、ほぼ4MHzとな
る。ここに、帰還回路72は、遮断周波数が4MHzの
ローパスフィルタとして機能する。
【0064】電流電圧変換回路33から出力された被変
調波電圧信号Im×Rfは、周波数分離回路34に入力
される。周波数分離回路34は、コリオリ変調波信号を
抽出するハイパスフィルタ回路78と、振動振幅信号を
モニタ信号として取出すローパスフィルタ回路79から
構成されている。ハイパスフィルタ回路78は、コンデ
ンサ81を信号ラインに接続し、信号がコンデンサ81
を通過した後の信号ラインを抵抗82を介して接地する
高域単位フィルタを三段連結して構成されている。
【0065】遮断周波数は、コンデンサ81と抵抗82
により定まり、具体的に、コンデンサ81の容量値を1
00pF、抵抗82の抵抗値を9.1kΩとすると、遮
断周波数は、ほぼ200kHzとなる。ハイパスフィル
タ回路78の遮断周波数を200kHzとすると、10
kHzの駆動信号の周波数成分は、約50dB減衰する
ので、コリオリ変調波信号のみを取出すことができる。
【0066】なお、高域単位フィルタの段数は、駆動信
号の周波数が十分に減衰できれば、任意に決めることが
できる。また、ハイパスフィルタ回路78に代えて、図
6に例示するような演算増幅器を用いたアクティブフィ
ルタで構成することができる。
【0067】また、ローパスフィルタ回路79は、信号
ラインに抵抗83を接続し、抵抗83を通った信号が流
れる信号ラインをコンデンサ84を介して接地する低域
単位フィルタを三段連結して構成されている。遮断周波
数は、抵抗83の抵抗値とコンデンサ84の容量値で定
まる。例えば、抵抗83の抵抗値を4.7kΩ、コンデ
ンサ81の容量値を100pFとすると、約30kHz
の遮断周波数となり、10kHzのモニタ信号が抽出さ
れる。
【0068】なお、低域単位フィルタの段数は、キャリ
ア信号の周波数を除去できれば任意に定めることができ
る。また、ローパスフィルタ回路79に代えて、図7に
示す演算増幅器を用いたアクティブフィルタを用いても
良い。緩衝増幅器85は、必要に応じて各フィルタ回路
78,79の前後に接続される。
【0069】周波数分離回路34のハイパスフィルタ回
路78により抽出されたコリオリ変調波信号は、エンベ
ロープ検波回路35に入力される。エンベロープ検波回
路35は、ダイオード86とπ型ローパスフィルタ87
から構成されている。ダイオード86は、カソードを抵
抗91を介して周波数分離回路34に接続した構成であ
り、コリオリ変調波信号の負側を半波整流する。ローパ
スフィルタ87は、抵抗90が信号ラインに接続され、
その両端がコンデンサ88,89を介して夫々接地され
た構成で、抵抗90の一端はダイオード86のアノード
に接続され、他端は抵抗93を介して演算増幅器94の
反転端子に接続されている。
【0070】このエンベロープ検波回路35に入力した
コリオリ変調波信号は、復調されてコリオリ変調波信号
の負側の包絡線を抽出したコリオリ信号となる。ダイオ
ード86には、順方向電圧が、例えば、0.3Vと小さ
い高周波用のショットキーバリアダイオードが使用され
る。
【0071】また、ダイオード86の接続の向きは、上
述とは反対にアノード側を周波数分離回路34に向けて
接続しても良い。この場合にはコリオリ変調波信号の正
側が半波整流される。ローパスフィルタ87の具体例を
述べると、抵抗90は1kΩ、コンデンサ88,89は
0.01μFである。
【0072】エンベロープ検波回路35から出力された
コリオリ信号は、増幅回路94により増幅される。この
増幅回路94には、演算増幅器95が使用され、反転端
子には入力抵抗93を介してコリオリ信号が入力され
る。反転端子と出力端子の間には、コンデンサ96と抵
抗97が並列接続された帰還回路が接続されている。ま
た、非反転端子には、正電源と負電源の間に直列に接続
された固定抵抗98,99と可変抵抗100からなる抵
抗回路が接続されている。
【0073】可変抵抗100の摺動子を移動することに
より、非反転端子に加えるバイアス電圧が変えられる。
例えば、エンベロープ検波回路35の出力が負のコリオ
リ信号であるときには、バイアス電圧は負に定められ、
また、正のコリオリ信号のときには、正のバイアス電圧
となる。
【0074】増幅回路94で増幅されたコリオリ信号
は、ロックイン増幅器36に入力される。このロックイ
ン増幅器36は、同期検波回路101、ローパスフィル
タ102 、直流増幅器103から構成されている。コ
リオリ信号は、同期検波回路101に於いて駆動信号を
移相回路104で調整した参照信号で同期検波され、ロ
ータスフィルタ102で周波数成分が除かれる。ここ
に、直流増幅器103から角速度センサ素子30に加わ
った角速度の大きさに相当する直流の角速度信号が出力
され、これがジャイロ装置の出力端子105の出力とな
る。
【0075】一方、周波数分離回路34のローパスフィ
ルタ回路79に於いて抽出されたモニタ信号は、信号制
御回路37で調整された後、駆動信号発生回路31に帰
還される。信号制御回路37は、増幅回路66、比較器
67、移相回路68及び自動利得制御回路69から構成
されている。緩衝増幅器70は,必要に応じて使用され
る。
【0076】信号制御回路37に於いて、モニタ信号
は、先ず、増幅回路66に入力されて増幅され、比較器
67で方形波に変換される。この方形波は、移相回路6
8に入力される。移相回路68は、信号ラインに抵抗を
接続し信号ラインをコンデンサで接地するローパスフィ
ルタの構成であり、モニタ信号を遅相させると共に、角
速度センサ素子の駆動側共振周波数に相当する周波数を
通過させる。この移相回路68により、モニタ信号の位
相が調整され、且つモニタ信号の周波数が定められる。
【0077】自動利得制御回路69は、モニタ信号の振
幅を常に一定に維持する動作をする。自動利得制御回路
69の出力は、駆動信号発生回路31を構成する2相変
換回路65に入力される。この2相変換回路65は、2
つの出力端子65a,65bを持ち、角周波数ωd、実
効電圧Vの駆動信号を発生する。出力端子65aは、角
速度センサ素子30の入力端子49に接続され、また、
出力端子65bは、入力端子50に接続されている。
【0078】出力端子65aから出力される駆動信号
は、90度の進み位相であり、また、出力端子65bか
ら出力される駆動信号は、90度の遅れ位相となってい
る。これにより、角速度センサ素子30の入力端子49
と50間には、180度位相の異なる駆動信号が印加さ
れ、振動体38に交互に静電力を及ぼして振動体38を
振動させる。
【0079】図8は、自動利得制御回路69の回路例を
示す。演算増幅器100の非反転端子には、移相回路6
8からモニタ信号が入力され、出力端子から2相変換回
路65へモニタ信号が送出される。演算増幅器100の
反転端子は、帰還抵抗101を介して出力端子に接続さ
れると共に、抵抗102を介してJFET103のドレ
インに接続されている。JFET103のソースは接地
されると共に、ゲートは抵抗104を介してドレインに
接続されている。
【0080】また、演算増幅器100の出力端子とJF
ET103のゲートとの間には、全波整流回路105と
積分回路106が直列に接続されており、演算増幅器1
00の出力信号を全波整流した後、積分回路106で積
分し、この積分波形によりJFET103の動作を制御
する。即ち、演算増幅器100のドレインとソース間の
導通抵抗を変えることができる。この動作により、演算
増幅器100の利得が調整され、演算増幅器100の出
力端子に現れるモニタ信号は、振幅一定に制御される。
【0081】図10及び図11を用いて角速度センサ素
子の第2実施形態例を説明する。なお、図2及び図3に
示す第1実施形態例と同一構成部分には同一符号を付
し、その共通部分の重複説明は省略する。図10及び図
11に示す角速度センサ素子の特徴は、図2及び図3の
可動櫛歯電極43,44、固定櫛歯電極47,48及び
電極支持部51,52に代えて、絶縁基板53の凹部5
4に固定電極56,57を設けた点にある。
【0082】即ち、振動体38のX軸方向の外縁は、Y
軸方向に直線縁58,59として形成されており、この
直線縁58,59の夫々の直下、換言すれば、絶縁基板
53の凹部54には、直線縁58,59の部分と対向す
る位置に於いて、振動体38と僅かの空間を介して固定
電極56,57が設けられている。この構成では、振動
体38自身が可動電極として機能し、固定電極56,5
7との間に静電容量が形成される。なお、60は、固定
電極56,57と絶縁基板53の外部を接続するビアホ
ールである。
【0083】この構成に於いて、振動体38がY軸方向
に駆動振動しているとき、Z軸回りの角速度の入力によ
りX軸方向のコリオリ力が発生すると、振動体38はX
軸方向に変位振動する。これにより、振動体38と固定
電極56間の静電容量と振動体38と固定電極容量57
間の静電容量は、差動的に変化する。ここに、固定電極
56,57に対し、キャリア信号発生回路32からビア
ホール60を介して互いに位相差180度となるキャリ
ア信号を印加することにより、梁支持部40から被変調
波電流信号が得られる。
【0084】
【発明の効果】請求項1の発明のジャイロ装置によれ
ば、角速度センサ素子に加わる角速度をキャリア信号を
用いた被変調波電流信号として検出するので、キャリア
信号の周波数を高くすることにより、また、キャリア信
号の電圧を大きくすることにより、角速度を高い感度で
検出することができる。
【0085】また、角速度センサ素子を半導体微細加工
技術を用いて微小に構成した場合には、必然的に振動体
とグランド間に浮遊容量が発生し、従来のジャイロ装置
では角速度信号の検出感度低下の原因となるが、本発明
では、角速度を被変調波電流信号として検出するので、
浮遊容量の影響を受けることなく角速度を検出すること
ができる。
【0086】更に、従来のジャイロ装置では、角速度セ
ンサ素子を微小に構成した場合、クロストークにより角
速度信号のS/Nが悪化する懸念があるが、本発明で
は、被変調波電流信号は駆動信号成分を含んだ信号であ
り、駆動信号に起因するノイズの影響を除去することが
できる。
【0087】請求項2の発明のジャイロ装置によれば、
角速度センサ素子の1つの出力からコリオリ変調波信号
と振動振幅信号を取出すので、従来のように、駆動側及
び出力側毎に同様の信号処理回路を構成する必要がない
く、ジャイロ装置全体の回路構成が簡略化される利点が
ある。
【0088】請求項3の発明のジャイロ装置によれば、
角速度信号は、第2電極部に於ける容量変化を信号波と
した振幅変調波として検出されるので、角速度センサ素
子の振動体を僅かに変位させるコリオリ力を高い感度で
検出することができる。
【0089】請求項4の発明のジャイロ装置によれば、
角速度センサ素子に入力する角速度に応じて静電容量を
変化させ、この静電容量変化を信号波としてキャリア信
号を振幅変調するので、振動体に作用するコリオリ力が
小さくても確実に角速度信号を得ることができる。
【0090】また、従来のジャイロ装置に於いては、角
速度センサ素子にモニタ電極を設け、また、モニタ信号
の処理回路及び角速度信号の処理回路に同じ構成の回路
を用いるため、ジャイロ装置全体の構成が複雑化する
が、本発明に於いては、振動体から直接的にコリオリ変
調波成分と振動振幅成分を含んだ被変調波電流信号を検
出するので、ジャイロ装置全体が簡略な構成になる。
【0091】更に、従来の角速度信号の処理回路に於い
ては、角速度センサ素子から検出される容量変化分は極
めて小さいので、寄生容量により検出感度が低下する
が、本発明に於いては、寄生容量や初期容量に依存する
ことなく角速度信号の処理ができるので、高い検出感度
を得ることができる。
【0092】請求項5の発明のジャイロ装置によれば、
第1電極部及び第2電極部は、可動電極と固定電極が幅
狭な空間を介して対向配置された構成であるので、第1
電極部に駆動信号を印加することにより静電力で振動体
を振動させることができ、また、第2電極部に高周波の
キャリア信号を印加することにより、出力信号部からキ
ャリア信号を搬送波としコリオリ力による静電容量の変
化分で振幅変調させた電流信号を取出すことができる。
【0093】請求項6の発明のジャイロ装置によれば、
支持手段を出力信号部として兼用するので、格別な出力
手段を設けることなしに被変調波電流信号を検出するこ
とができる。
【0094】請求項7の発明のジャイロ装置によれば、
演算増幅器のイマジナリー・ショートを利用するので、
角速度センサ素子の接地を考慮することなく構成するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るジャイロ装置の回路ブロック図を
示す。
【図2】本発明に係るジャイロ装置で用いる角速度セン
サ素子の実施形態例を示す平面図である。
【図3】図2の破線A−Aに於ける断面図である。
【図4】角速度センサ素子の電極部に於ける静電容量の
変化を示す波形図である。
【図5】本発明に係るジャイロ装置の具体的な回路構成
を示す結線図である。
【図6】アクティブハイパスフィルタの具体例を示す結
線図である。
【図7】アクティブローパスフィルタの具体例を示す結
線図である。
【図8】図5のジャイロ装置に於いて用いる自動利得制
御回路の結線図である。
【図9】本発明に係るジャイロ装置で用いる角速度セン
サ素子の他の実施形態例を示す平面図である。
【図10】図9の破線B−Bに於ける断面図である。
【図11】従来のジャイロ装置の回路結線図である。
【符号の説明】
30 角速度センサ素子 31 駆動信号発生回路 32 キャリア信号発生回路 33 電流電圧変換回路 34 周波数分離回路 45 エンベロープ検波回路 46 ロックイン増幅器 47 信号制御回路 38 振動体 39 梁 40 梁支持部 41,42,53,44 可動櫛歯電極 45,46,47,48 固定櫛歯電極 49,50,51,52 電極支持部 53 絶縁基板 54 凹部 55,60 ビアホール 56,57 固定電極 58,59 直線縁 61,62,63,64 可変コンデンサ 65 2相変換回路 66 増幅器 67 比較器 68 移相回路 69 自動利得制御回路 71 演算増幅器 72 帰還回路 73,74,75 抵抗 76 コンデンサ 78 ハイパスフィルタ 79,87 ローパスフィルタ 86 ダイオード 94 増幅回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 振動体を含む角速度センサ素子と、該振
    動体を一定の周波数で駆動する駆動信号発生回路と、前
    記振動体に前記駆動信号発生回路の周波数よりも高い周
    波数のキャリア信号を印加するキャリア信号発生回路と
    を備えると共に、前記角速度センサ素子には、前記キャ
    リア信号を搬送波として前記振動体に加わるコリオリ力
    を振幅変調された電流信号に変えて検出する電流検出手
    段を備え、前記被変調波電流信号を被変調波電圧信号に
    変換する電流電圧変換回路と、前記被変調波電圧信号か
    ら搬送波の周波数を持つコリオリ変調波信号を抽出する
    周波数分離回路と、前記コリオリ変調波信号を復調する
    エンベロープ検波回路とを具備することを特徴とするジ
    ャイロ装置。
  2. 【請求項2】 前記周波数分離回路は、ハイパスフィル
    タ回路とローパスフィルタ回路を備え、前記被変調波電
    圧信号から前記コリオリ変調波信号と前記振動体の振動
    周波数を持つ振動振幅信号を分離することを特徴とする
    請求項1に記載のジャイロ装置。
  3. 【請求項3】 前記電流検出手段は、前記振動体を振動
    可能に支持すると共に接地電位から絶縁する支持手段
    と、前記振動体に静電力を作用する第1電極部と、コリ
    オリ力により変化する静電容量を介して前記振動体にキ
    ャリア信号を入力する第2電極部と、前記振動体から被
    変調波電流信号を取出す出力信号部とを備え、前記駆動
    信号発生回路から前記第1電極部に駆動信号を入力する
    と共に前記キャリア信号発生回路から前記第2電極部に
    キャリア信号を入力する構成を特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載のジャイロ装置。
  4. 【請求項4】 振動体と、該振動体の振動を許容すると
    共に前記振動体を接地電位から絶縁する支持手段と、前
    記振動体に静電力を作用する第1電極部と、コリオリ力
    により変化する静電容量を介して前記振動体にキャリア
    信号を入力する第2電極部と、前記振動体から被変調波
    電流信号を取出す出力信号部とを含む角速度センサ素子
    を備え、前記第1電極部に一定の周波数を持つ駆動信号
    を印加する駆動信号発生回路と、前記第2電極部に前記
    駆動信号発生回路の周波数よりも高い周波数のキャリア
    信号を印加するキャリア信号発生回路と、前記被変調波
    電流信号を被変調波電圧信号に変換する電流電圧変換回
    路と、前記被変調波電圧信号から搬送波の周波数を持つ
    コリオリ変調波信号と前記振動体の振動周波数を持つ振
    動振幅信号を分離する周波数分離回路と、前記振動振幅
    信号を帰還信号に調整して前記駆動信号発生回路を制御
    する信号制御回路と、前記コリオリ変調波信号を復調す
    るエンベロープ検波回路と、前記復調されたコリオリ信
    号を処理するロックイン増幅器とを具備することを特徴
    とするジャイロ装置。
  5. 【請求項5】 前記第1電極部及び第2電極部は、前記
    振動体に形成された可動電極と、該可動電極と幅狭な空
    間を介して対向すると共に電極支持部により支持された
    固定電極から構成することを特徴とする請求項3又は請
    求項4に記載のジャイロ装置。
  6. 【請求項6】 前記出力信号部は、前記支持手段を兼用
    して構成すること特徴とする請求項3又は請求項4又は
    請求項5に記載のジャイロ装置。
  7. 【請求項7】 前記電流電圧変換回路は、演算増幅器を
    備え、該演算増幅器の反転端子と出力端子間に帰還回路
    を接続し、且つ非反転端子を接地して構成すると共に、
    前記反転端子には、前記出力信号部を接続して被変調波
    電流信号を入力することを特徴とする請求項3乃至請求
    項6の何れか1つに記載のジャイロ装置。
JP2000339325A 2000-11-07 2000-11-07 ジャイロ装置 Pending JP2002148047A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000339325A JP2002148047A (ja) 2000-11-07 2000-11-07 ジャイロ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000339325A JP2002148047A (ja) 2000-11-07 2000-11-07 ジャイロ装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2002148047A true JP2002148047A (ja) 2002-05-22

Family

ID=18814410

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000339325A Pending JP2002148047A (ja) 2000-11-07 2000-11-07 ジャイロ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2002148047A (ja)

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006170917A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Matsushita Electric Works Ltd 角速度検出装置
JP2006170914A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Matsushita Electric Works Ltd 角速度検出装置
JP2006329637A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Matsushita Electric Works Ltd 角速度検出装置
JP2006329634A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Matsushita Electric Works Ltd 角速度検出装置
JP2007285886A (ja) * 2006-04-17 2007-11-01 Toyota Motor Corp 電圧振動型ヨーレートセンサおよびその駆動方法
JP2008281566A (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Honeywell Internatl Inc 2軸の周りの回転速度を感知するmems音叉ジャイロ
JP2010256136A (ja) * 2009-04-23 2010-11-11 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 振動子の駆動方法および駆動回路ならびにその駆動回路を備える慣性力検出装置
JP2010534823A (ja) * 2008-01-25 2010-11-11 コンクク、ユニバーシティー、インダストリアル、コーオペレーション、コーポレーション 自動利得制御ループを使用した力平衡制御システム及び制御方法
JP2011047921A (ja) * 2009-06-03 2011-03-10 Stmicroelectronics Srl 位置制御駆動を備えるマイクロエレクトロメカニカルジャイロスコープ及びマイクロエレクトロメカニカルジャイロスコープの制御方法
US8336381B2 (en) 2006-12-04 2012-12-25 Canon Kabushiki Kaisha Sensor and method of manufacturing the same
US8596121B2 (en) 2007-01-19 2013-12-03 Canon Kabushiki Kaisha Structural member having a plurality of conductive regions
JP2014066725A (ja) * 2004-06-29 2014-04-17 Honeywell Internatl Inc 水平に向けられた駆動電極を有するmemsジャイロスコープ
CN104596493A (zh) * 2013-10-30 2015-05-06 精工爱普生株式会社 物理量检测装置用电路、物理量检测装置、电子设备以及移动体
JP2016031366A (ja) * 2014-07-25 2016-03-07 ノースロップ グラマン システムズ コーポレイションNorthrop Grumman Systems Corporation 振動質量型ジャイロスコープシステムおよび方法

Cited By (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014066725A (ja) * 2004-06-29 2014-04-17 Honeywell Internatl Inc 水平に向けられた駆動電極を有するmemsジャイロスコープ
JP4600031B2 (ja) * 2004-12-17 2010-12-15 パナソニック電工株式会社 角速度検出装置
JP2006170914A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Matsushita Electric Works Ltd 角速度検出装置
JP2006170917A (ja) * 2004-12-17 2006-06-29 Matsushita Electric Works Ltd 角速度検出装置
JP4600032B2 (ja) * 2004-12-17 2010-12-15 パナソニック電工株式会社 角速度検出装置
JP2006329634A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Matsushita Electric Works Ltd 角速度検出装置
JP2006329637A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Matsushita Electric Works Ltd 角速度検出装置
JP2007285886A (ja) * 2006-04-17 2007-11-01 Toyota Motor Corp 電圧振動型ヨーレートセンサおよびその駆動方法
US8336381B2 (en) 2006-12-04 2012-12-25 Canon Kabushiki Kaisha Sensor and method of manufacturing the same
US8596121B2 (en) 2007-01-19 2013-12-03 Canon Kabushiki Kaisha Structural member having a plurality of conductive regions
JP2008281566A (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Honeywell Internatl Inc 2軸の周りの回転速度を感知するmems音叉ジャイロ
KR101443068B1 (ko) * 2007-05-11 2014-09-22 허니웰 인터내셔널 인코포레이티드 2축에 대한 회전 속도 감응형 mems 튜닝 포크자이로스코프
JP2010534823A (ja) * 2008-01-25 2010-11-11 コンクク、ユニバーシティー、インダストリアル、コーオペレーション、コーポレーション 自動利得制御ループを使用した力平衡制御システム及び制御方法
JP2010256136A (ja) * 2009-04-23 2010-11-11 Asahi Kasei Electronics Co Ltd 振動子の駆動方法および駆動回路ならびにその駆動回路を備える慣性力検出装置
JP2011047921A (ja) * 2009-06-03 2011-03-10 Stmicroelectronics Srl 位置制御駆動を備えるマイクロエレクトロメカニカルジャイロスコープ及びマイクロエレクトロメカニカルジャイロスコープの制御方法
CN104596493A (zh) * 2013-10-30 2015-05-06 精工爱普生株式会社 物理量检测装置用电路、物理量检测装置、电子设备以及移动体
JP2015087255A (ja) * 2013-10-30 2015-05-07 セイコーエプソン株式会社 物理量検出装置用回路、物理量検出装置、電子機器及び移動体
US9791276B2 (en) 2013-10-30 2017-10-17 Seiko Epson Corporation Circuit for physical quantity detection device, physical quantity detection device, electronic apparatus, and moving object
US10520316B2 (en) 2013-10-30 2019-12-31 Seiko Epson Corporation Circuit for physical quantity detection device, physical quantity detection device, electronic apparatus, and moving object
JP2016031366A (ja) * 2014-07-25 2016-03-07 ノースロップ グラマン システムズ コーポレイションNorthrop Grumman Systems Corporation 振動質量型ジャイロスコープシステムおよび方法
US9726491B2 (en) 2014-07-25 2017-08-08 Northrop Grumman Systems Corporation Vibrating-mass gyroscope systems and method
US10436588B2 (en) 2014-07-25 2019-10-08 Northrop Grumman Systems Corporation Vibrating-mass gyroscope systems and method

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6445195B1 (en) Drive feedthrough nulling system
US6296779B1 (en) Method of fabricating a sensor
JP2002148047A (ja) ジャイロ装置
US8127608B2 (en) Detection device, gyrosensor, and electronic instrument
US6742389B2 (en) Filter-based method and system for measuring angular speed of an object
JP2010505102A (ja) 振動センサを用いてヨーレートを測定するための装置
US20050268716A1 (en) Built in test for mems vibratory type inertial sensors
JP2009271052A (ja) キャパシタンス変調によるmemsジャイロスコープのパラメトリック増幅
Wu et al. A dual-mass fully decoupled MEMS gyroscope with wide bandwidth and high linearity
US8225661B2 (en) External-force detecting apparatus and method of detecting line break
US7000471B2 (en) Angular velocity sensor device
JP2004279101A (ja) 振動型角速度センサ
JPH1073437A (ja) 振動ジャイロの検出回路及びこれを用いた振動ジャイロ装置
JP2001174264A (ja) 共振素子およびその振動調整方法
JP3500756B2 (ja) 角速度センサ
JP3498209B2 (ja) 外力検知センサ装置
JP3489505B2 (ja) 半導体センサ
US6508123B2 (en) Angular velocity sensor
JP2000131072A (ja) 容量変化検出回路装置
JP2006010408A (ja) 振動ジャイロ
JP2000131074A (ja) 静電駆動の角速度検出装置
JPH10206166A (ja) 振動型ジャイロスコープ
JP3261650B2 (ja) 角速度センサ用検出回路
JP3736038B2 (ja) 角速度検出装置
JP2006071498A (ja) 振動ジャイロ