JP2002146634A - 微細炭素繊維及びその製造方法 - Google Patents

微細炭素繊維及びその製造方法

Info

Publication number
JP2002146634A
JP2002146634A JP2000381067A JP2000381067A JP2002146634A JP 2002146634 A JP2002146634 A JP 2002146634A JP 2000381067 A JP2000381067 A JP 2000381067A JP 2000381067 A JP2000381067 A JP 2000381067A JP 2002146634 A JP2002146634 A JP 2002146634A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbon fiber
fine carbon
cylindrical
fine
carbon
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000381067A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4010767B2 (ja
Inventor
Toshio Morita
利夫 森田
Hitoshi Inoue
斉 井上
Yutaka Suhara
豊 須原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Showa Denko KK filed Critical Showa Denko KK
Priority to JP2000381067A priority Critical patent/JP4010767B2/ja
Priority to US09/986,438 priority patent/US6565971B2/en
Publication of JP2002146634A publication Critical patent/JP2002146634A/ja
Priority to US10/393,983 priority patent/US6998171B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4010767B2 publication Critical patent/JP4010767B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 導電性の良い400nm未満特に2〜300
nmのフィラー材として樹脂等への接着性の良い微細な
炭素繊維を量産規模で得ること、また、化学的及び熱的
に安定で電子の放出特性に優れ寿命の長い電界電子放出
材料を得ること。 【解決手段】 円筒状の炭素シートが重なり合い多層構
造をなし、その中心軸が中空構造であり、外径2〜30
0nm、アスペクト比10〜15000である微細炭素
繊維であって、該炭素繊維の先端部において少なくとも
1層の円筒状炭素シートが前記多層間で折り返して別の
円筒状炭素シートと連続して、その折り返して連続する
円筒状炭素シートが先端部で開いている円筒を形成して
いることを特徴とする微細炭素繊維。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は特異な構造を持つ微
細炭素繊維、その製法及び応用に関し、特に樹脂、ゴム
等複合材のフィラー、半導体材料、触媒、あるいは電界
電子放出材料として適した微細炭素繊維及びその製法に
関する。
【0002】
【従来の技術】炭素繊維は、その高強度、高弾性率、高
導電性等の優れた特性から各種の複合材料に使用されて
いる。従来から応用されてきた優れた機械的特性ばかり
でなく、炭素繊維あるいは炭素材料に備わった導電性を
生かし、近年のエレクトロニクス技術の発展に伴い、電
磁波シールド材、静電防止材用の導電性樹脂フィラーと
して、あるいは樹脂への静電塗装のためのフィラーとし
ての用途が期待されてきている。また、炭素材料として
の化学的安定性、熱的安定性と微細構造との特徴を生か
し、フラットディスプレー等の電界電子放出材料として
の用途が期待されている。
【0003】従来の炭素繊維は、PAN、ピッチ、セル
ロース等の繊維を熱処理し炭化することにより製造する
いわゆる有機系カーボンファイバーとして生産されてい
る。これらを繊維強化複合材のフィラーとして用いる場
合、母材との接触面積を大きくするために、径を細くす
ること、長さを長くすること等が補強効果を上げるため
に望ましい。また、母材との接着性を改善するために
は、炭素繊維の表面が滑らかでなく、ある程度荒れてい
る方が好ましく、このために空気中で高温に晒し酸化さ
せたり、表面にコーティングを施こしたり等の表面処理
が行なわれている。
【0004】しかし、これらの炭素繊維は、その原料と
なる有機繊維の糸径が5〜10μm程度であり、径の小
さい、炭素繊維の製造は不可能であった。また、径に対
する長さの比(アスペクト比)に限界があり、細くてア
スペクト比の大きい炭素繊維が要望されていた。
【0005】また、自動車ボディーへの樹脂の使用、あ
るいは電子機器への樹脂・ゴム等の使用に関しては、金
属並の導電性を要求され、これに伴い、フィラー材とし
ての炭素繊維もこれら各種導電性塗料、導電性樹脂など
の要求を満たすために導電性を上げる必要が出てきた。
そのための手段として、黒鉛化することでこれら特性を
向上させる必要があり、このために更に高温での黒鉛化
処理が行なわれるのが通例である。しかし、この黒鉛化
処理によっても金属並の導電性は得られず、これを補う
ために配合量を多くすると加工性や機械的特性が低下す
るという問題が生じ、繊維自体の更なる導電性の改良、
繊維の細径化による強度の向上等が必要とされてきた。
また、電界電子放出材料としては、従来スピント法によ
る電界電子放出が研究開発されてきたが、その製法には
多くの工程が必要であり、かつ、従来電子放出部にはM
o等を用いて先端を針状に加工して用いているが、ディ
スプレーの電子放出材料として用いた場合には、化学
的、熱的に不十分であった。
【0006】その後、1980年代後半に、これら有機
系繊維と製法を全く異にするものとして、気相法炭素繊
維(Vapor Grown Carbon Fibe
r;以下VGCFと略す。)が研究されるようになっ
た。このVGCFは、炭化水素等のガスを有機遷移金属
系触媒の存在下で気相熱分解することによって直径1μ
m以下、数100nmまでの炭素繊維が得られることが
知られている。たとえば、ベンゼン等の有機化合物を原
料とし、触媒としてのフェロセン等の有機遷移金属化合
物をキャリアーガスとともに高温の反応炉に導入し、基
盤上に生成させる方法(特開昭60−27700号公
報)、浮遊状態でVGCFを生成させる方法(特開昭6
0−54998号公報)、あるいは反応炉壁に成長させ
る方法(特許2778434号)等が開示されている。
【0007】これら製法によれば、比較的細くて導電性
に優れ、アスペクト比の大きいフィラー材に適した炭素
繊維が得られるようになり、100〜200nm程度の
径で、アスペクト比10〜500程度のものが量産化さ
れ、導電性フィラー材として樹脂用フィラーや鉛蓄電池
の添加材等に使用されるようになった。
【0008】これらVGCFは、形状や結晶構造に特徴
があり、炭素六角網面の結晶が年輪状に円筒形に巻かれ
積層した構造を示し、その中心部には極めて細い中空部
を有する繊維である。しかし、これらVGCFについて
は、量産規模では100nm未満の更に細い径のものは
製造できなかった。
【0009】また、このVGCFよりも更に細い炭素繊
維として、飯島らによりヘリウムガス中でアーク放電に
より炭素電極を蒸発させた煤の中から、多層カーボンナ
ノチューブが発見された。この多層カーボンナノチュー
ブの直径は、1nm〜30nmであり、VGCFと同様
に炭素六角網面の結晶が繊維の軸を中心に年輪状に幾重
にも重なり円筒状に閉じられており、その中心部に中空
径を有する微細炭素繊維である。
【0010】このアーク放電を使用する方法について
は、その製法から量産には向かず実用化には至っていな
い。
【0011】一方、気相法によるものは大きなアスペク
ト比、高導電性の可能性があり、この方法を改良し、よ
り細い炭素繊維を製造しようとする試みがなされてい
る。米国特許第4663230号、特公平3−6460
6号公報では、約3.5〜70nmの径でアスペクト比
100以上の黒鉛質からなる円柱状の炭素フィブリルが
開示されている。その構造は、規則的に配列した炭素原
子の連続層が多層にわたり円柱軸に対し同心的に配列さ
れ、炭素原子の各層のC軸がフィブリルの円柱軸に実質
的に直交しており、全体に熱分解により析出する熱炭素
被膜を含まず、滑らかな表面を持っているものである。
【0012】同様に、特開昭61−70014号公報に
は、10〜500nmでアスペクト比2〜30000の
気相法による炭素繊維が紹介されており、熱分解炭素層
の厚みが直径の20%以下であることが記されている。
【0013】上述のこれらの炭素繊維は、いずれも表面
が滑らかなため接着性、濡れ性、親和性に乏しく、複合
材料として用いる場合には表面を十分酸化処理する等の
表面処理が必要になってくる。また、電界電子放出材料
として用いる場合には、先端を細くする必要がある。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明においては、導
電性の良い400nm未満、特に2〜300nmのフィ
ラー材として樹脂等への接着性の良い微細な炭素繊維を
量産規模で得ること、また、化学的及び熱的に安定で電
子の放出特性に優れ、寿命の長い電界電子放出材料を得
ることが目的である。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、従来から
のVGCFの製法を発展させ、従来とは違った構造を持
つ新しい微細炭素繊維及びその製造方法を完成した。す
なわち (1)円筒状の炭素シートが重なり合い多層構造をな
し、その中心軸が中空構造であり、外径2〜300n
m、アスペクト比10〜15000である微細炭素繊維
であって、該炭素繊維の先端部において少なくとも1層
の円筒状炭素シートが前記多層間で折り返して別の円筒
状炭素シートと連続して、その折り返して連続する円筒
状炭素シートが先端部で開いている円筒構造を形成して
いることを特徴とする微細炭素繊維。 (2)折り返して連続する円筒状炭素シートが、多層構
造の外周部に存在することを特徴とする(1)に記載の
微細炭素繊維。 (3)折り返して連続する円筒状炭素シートが形成する
円筒構造の内側に、先端部が閉じている円筒状炭素シー
トが存在することを特徴とする(2)に記載の微細炭素
繊維。 (4)先端部が閉じた円筒状炭素シートの内側にさら
に、先端部で折り返して連続し合い炭素繊維の先端部で
開いた円筒状を成す円筒状炭素シートが存在することを
特徴とする(3)に記載の微細炭素繊維。 (5)外径2〜300nm、アスペクト比10〜150
00の微細炭素繊維中に、(1)〜(4)に記載の微細
炭素繊維が5質量%以上を占めることを特徴とする微細
炭素繊維。 (6)外径2〜300nm、アスペクト比10〜150
00の微細炭素繊維中に、微細炭素繊維が、5〜90質
量%を占めることを特徴とする(5)に記載の微細炭素
繊維。 (7)外径2〜300nm、アスペクト比10〜150
00の微細炭素繊維中に、透過型電子顕微鏡にて観察さ
れる(1)〜(6)記載の微細炭素繊維が、3〜80体
積%を占めることを特徴とする微細炭素繊維。 (8)微細炭素繊維が気相法炭素繊維であることを特徴
とする(1)〜(7)記載の微細炭素繊維。 (9)ホウ素元素が炭素繊維に含まれたことを特徴とす
る(1)〜(8)に記載の微細炭素繊維。 (10)ホウ素元素が炭素繊維の炭素元素と一部置換し
たことを特徴とする(1)〜(9)に記載の微細炭素繊
維。 (11)筒状の炭素シートが重なり合い多層構造をな
し、その中心軸が中空構造である外径2〜300nm、
アスペクト比10〜15000の微細炭素繊維を熱処理
することにより(1)〜(10)に記載の微細炭素繊維
を製造する方法。 (12)熱処理温度が2000℃〜3500℃であるこ
とを特徴とする(11)に記載の微細炭素繊維の製造方
法。 (13)筒状の炭素シートが重なり合い多層構造をな
し、その中心軸が中空構造である外径2〜300nm、
アスペクト比10〜15000の微細炭素繊維とホウ素
化合物とを混合して熱処理することを特徴とする(1
1)または(12)に記載の微細炭素繊維の製造方法。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明は、導電性の良い、外径400nm未満、
特に2〜300nm、さらには1〜80nmのフィラー
材として樹脂等への接着性の良い、微細な炭素繊維を得
るために、検討を進める中で、微細なVGCFをホウ素
化合物の存在下で高温熱処理して黒鉛化を図っていたと
き、従来知られていない形態の微細な炭素繊維が得ら
れ、これが導電性が高く、また樹脂等への接着性にも優
れており、さらには化学的及び熱的に安定で電子の放出
特性に優れ、寿命の長い電界電子放出材料を与えるこ
と、またこの新規な形態の微細炭素繊維は熱処理もホウ
素化合物の存在下に限らず得られうるものであることを
見出したものである。本発明の微細炭素繊維は基本的に
より微細でかつより黒鉛化度の高い炭素繊維を製造しよ
うとする過程に得られる1形態の炭素繊維であると理解
される。本発明の微細炭素繊維について説明する。本発
明の微細炭素繊維の特徴を添付図面(図1〜4)を用い
て説明する。これらの図において、模式的に炭素シート
(黒鉛または黒鉛に近い結晶の層)を実線で表す。先ず
従来の100nm未満、アスペクト比10〜15000
の微細炭素繊維は、図1の模式断面図に示すように、円
筒状の炭素シートが重なり合い多層構造(年輪構造)を
なし、その中心軸が中空構造であるものが知られている
が、そのような公知の微細炭素繊維は繊維の先端部では
多層構造を構成する円筒状炭素シートは全てがある曲率
をもって閉じている。これに対して、本発明の微細炭素
繊維は下記の如き構造を有する。 1)図2、図4に示す如く、円筒状の炭素シートが重な
り合い多層構造をなし、その中心軸が中空構造であり、
外径2〜300nm、アスペクト比10〜15000で
ある微細炭素繊維10において、該炭素繊維の先端部に
おいて少なくとも1層の円筒状炭素シート14(14
a,14b)が前記多層間で折り返して別の円筒状炭素
シート15(15a,15b)と連続して、その折り返
して連続する円筒状炭素シート14、15が構成する円
筒は炭素繊維の先端部で開いていることを特徴とする微
細炭素繊維。従来の微細な炭素繊維を酸化すると繊維の
先端が強制的に破壊されることがある(米国特許第5,
641,466号明細書)が、その場合には黒鉛形成条
件ではないので炭素シートが折り返して連続することは
ない。 2)図2を参照すると、上記1)の微細炭素繊維におい
て、前記折り返して連続する円筒状炭素シート14,1
5が、多層構造の外周部に存在することを特徴とする微
細炭素繊維。折り返して連続する炭素シートは一般的に
多層構造の外周部に形成され易い。 3)図2を参照すると、上記2)の微細炭素繊維におい
て、前記折り返して連続する円筒状炭素シート14、1
5が形成する円筒の内側に、先端部12Aが閉じている
円筒状炭素シート13(13a,13b)が存在するこ
とを特徴とする微細炭素繊維。一般的に、折り返して連
続する炭素シートが構成する円筒は多層構造の外周部に
存在する傾向があるが、その内側にはさらに円筒状炭素
シートが存在し、その先端部12Aは閉じていることが
多い。 4)図3を参照すると、上記3)の微細炭素繊維におい
て、前記先端部が閉じた円筒状炭素シート13の内側に
さらに、先端部で折り返して連続し合い炭素繊維の先端
部で開いた円筒状を成す円筒状炭素シート11,12が
存在することを特徴とする微細炭素繊維。 5)図4を参照すると、微細炭素繊維は折り返して連続
する炭素シートが構成する円筒だけからなり、炭素繊維
の先端は開いている形態のものも得られうる。図4の場
合に限らず、微細炭素繊維は折り返して連続する炭素シ
ート14,15が構成する円筒において、その内部のど
こかに折り返していない炭素シート16が存在してもよ
い。 6)外径2〜300nm、アスペクト比10〜1500
0の微細炭素繊維中に、上記1)〜5)いずれか記載の
微細炭素繊維が5質量%以上を占める微細炭素繊維。 以上、本発明の微細炭素繊維の代表的な形態を説明した
が、本発明の微細炭素繊維は、炭素繊維の先端部におい
て少なくとも1層の円筒状炭素シートが多層間で折り返
して別の円筒状炭素シートと連続して、その折り返して
連続する円筒状炭素シートが構成する円筒は炭素繊維の
先端部で開いていることを特徴とするものであり、その
他の変化は任意である。例えば、炭素繊維の先端部にお
いて多層間で折り返して別の円筒状炭素シートと連続す
る円筒状炭素シートの層数は、少なくとも1層であれば
よく、2層あるいは3層以上の隣接した円筒状炭素シー
トが折り返して別の円筒状炭素シートと連続していても
よい。また、折り返して連続する円筒状炭素シートどう
しは隣接していても隣接していなくてもよい。例えば、
図4では、円筒状炭素シート14と円筒状炭素シート1
5が折り返して連続するが、円筒状炭素シート14と円
筒状炭素シート15とは間に円筒状炭素シート16が介
在して相互に隣接していない。また、炭素シートによっ
て構成される炭素繊維の先端部や周囲に不定形炭素が存
在しても、本発明の微細炭素繊維は影響されない。
【0017】本発明の微細炭素繊維は、微細炭素の繊維
部分の構造としては、炭素原子からなる筒状の炭素シー
トが重なり合った多層構造であり、中心軸には中空の空
洞部分が存在する。これらの炭素シートは規則的に配列
した炭素原子が連続したもの、あるいは繊維の長手直角
方向からこれを観察すると、おおむね繊維方向に直線状
に、多重に重なりあっているが、筒状のシートが長手方
向にて途切れて不連続になっている部分があり、また、
中心軸の中空部の内径が一定していなくとも良い。本発
明の微細炭素繊維の上記のような形態は、従来の各種気
相法による炭素繊維では報告されておらず、新規なもの
である。
【0018】これら本発明の微細炭素繊維は、先端に従
来にない異なる特徴を持ち、従来の炭素繊維に対し更に
先端が細くなった部分が存在し、先端が細い導電性物質
の方が電子放出の方向性を持ち、印加電界を集中させる
ことができ、電界電子放出特性が向上し、電界電子放出
素子として適する。また、同様に先端部が異形をしてい
るので導電性フィラー等として使用した場合、樹脂等へ
の接着性が向上する効果がある。また、本微細炭素繊維
を5質量%以上さらに5〜90質量%、好ましくは10
〜70質量%、特に10〜50質量%を含むとその構造
の特徴により、電界電子放出特性が向上し、また導電性
フィラー等として使用した場合は、樹脂等への接着性が
向上する効果がある。また、透過型電子顕微鏡による観
察にて、微細炭素繊維の構造は確認できるが、本発明の
微細炭素繊維を3〜80体積%さらに、5〜70体積
%、好ましくは10〜50体積%含むと電界電子放出特
性が向上し、また導電性フィラー等として使用した場合
は、樹脂等への接着性などが向上する効果がある。
【0019】本発明の微細炭素繊維は、外径が2〜30
0nmで、アスペクト比10〜15000の微細で長い
繊維が得られるので、フィラー材として多量に添加が可
能であり補強効果に優れるものである。
【0020】更に、上記の構造を有するものは炭素シー
トの端面が外部に出ていることから、電池の添加材とし
て使用した場合に、イオンの補足性がよく、また導電性
についても従来の気相法炭素繊維と変わらず、かつ表面
が平滑でないため電池の電解液との濡れ性もよい。従っ
て電池用の添加材として好適であるという特徴を有す
る。本発明の特異な形態を有する微細な炭素繊維は、微
細な炭素繊維であって黒鉛化の高いものを製造する方法
であれば製造される可能性があるが、以下に本発明の微
細な炭素繊維を製造するために好適な方法について説明
する。本発明の微細炭素繊維は、一般的には、遷移金属
触媒を用いて有機化合物、特に炭化水素類を熱分解する
ことにより粗微細炭素繊維を得、それを更に2000〜
3500℃、好ましくは2500〜3500℃の熱処理
を行うことにより得られる。微細炭素繊維が上記の折り
返し構造をもつ理由は炭素シート間の距離が小さくなる
ためと考えられるので、できるだけ炭素シート間隔を小
さくするような条件を採用することにより、本発明の微
細炭素繊維はより容易に得られる。従って、粗微細炭素
繊維を熱処理する際にホウ素化合物を存在させることが
有利である。ホウ素化合物を共存させると、熱処理温度
を無添加に比べ数百℃低くすることができ、また同じ熱
処理温度では無添加に比べ繊維径に対する外周部分の比
率を大きくすることができる。ホウ素化合物としては、
加熱によりホウ素を生成する物質であればよく、例え
ば、炭化ホウ素、ホウ素酸化物、有機ホウ素酸化物等の
固体、液体、さらには気体でもよい。
【0021】最初に遷移金属触媒を用いて有機化合物、
特に炭化水素類を熱分解することにより粗微細炭素繊維
を得る。有機遷移金属化合物は、触媒となる遷移金属を
含むものである。遷移金属としては、周期律表第IV
a,Va,VIa,VIIa,VIII族の金属を含む
有機化合物である。中でもフェロセン、ニッケルセン等
の化合物が好ましい。触媒としての有機遷移金属化合物
の含有量としては、有機化合物の炭素量に対して0.0
1〜15.0質量%、好ましくは0.03〜10.0質
量%、好ましくは0.1〜5.0質量%が良い。またそ
の他、助触媒として硫黄化合物を用いるが、その形態は
特に制限は無く、炭素源である有機化合物に溶解するも
のなら良い。その硫黄化合物として、チオフェンや各種
チオールあるいは、無機硫黄等が用いられる。その使用
量は有機化合物に対して0.01〜10.0質量%、好
ましくは、0.03〜5.0質量%、さらに好ましくは
0.1〜4.0質量%が良い。
【0022】炭素繊維の原料となる有機化合物は、ベン
ゼン、トルエン、キシレン、メタノール、エタノール、
ナフタレン、フェナントレン、シクロプロパン、シクロ
ペンテン、シクロヘキサン有機化合物や揮発油、灯油等
あるいはCO、天然ガス、メタン、エタン、エチレン、
アセチレン等のガス及びそれらの混合物も可能である。
中でもベンゼン、トルエン、キシレン等の芳香族化合物
が特に好ましい。
【0023】キャリヤーガスとしては、通常水素ガスを
はじめとする還元性のガスが使用される。キャリヤーガ
スを予め500〜1300℃に加熱しておくことが好ま
しい。加熱する理由は、反応時に触媒の金属の生成と炭
素化合物の熱分解による炭素源の供給を一致させ、反応
を瞬時に起こすようにして、より微細な炭素繊維が得ら
れるようにするためである。キャリアーガスを原料と混
合した際に、キャリアーガスの加熱温度が500℃未満
では、原料の炭素化合物の熱分解が起こりにくく、13
00℃をこえると炭素繊維の径方向の成長が起こり、径
が太くなりやすい。
【0024】キャリアーガスの使用量は、炭素源である
有機化合物1.0モル部に対し1〜70モル部が適当で
ある。炭素繊維の径は、炭素源とキャリアーガスの比率
を変えることにより、制御することが出来る。原料は、
炭素源の有機化合物に遷移金属化合物及び助触媒の硫黄
化合物を溶解し調整する。そして原料は液体のままキャ
リアーガスで噴霧して反応炉へ供給することも出来る
が、キャリアーガスの一部をパージガスとして気化させ
て反応炉へ供給し反応させることも出来る。繊維径の細
い炭素繊維を得る場合は原料は気化して反応炉へ供給し
た方が好ましい。
【0025】反応炉は、通常縦型の電気炉を使用する。
反応炉温度は800〜1300℃、好ましくは1000
〜1300℃である。所定の温度に昇温した反応炉へ、
原料液とキャリアーガスあるいは原料を気化させた原料
ガスとキャリアーガスとを供給し、反応させ炭素繊維を
得る。
【0026】このようにして反応炉に吹き込まれたガス
が熱分解し、有機化合物は炭素源となり、有機遷移金属
化合物は触媒の遷移金属粒子となり、この遷移金属粒子
を核とした微細炭素繊維の生成が行われる。得られた微
細炭素繊維は、さらに、ヘリウム、アルゴン等の不活性
ガス雰囲気化で、900〜1500℃の熱処理を行い、
更に2000〜3500℃の熱処理を行う、あるいは、
反応により得られた状態の微細炭素繊維を不活性ガス雰
囲気化、直接2000〜3500℃の熱処理を行って、
本発明の特異な微細炭素繊維を得ることが可能である。
しかし、反応により得られた状態の微細炭素に、あるい
はその微細炭素繊維を不活性ガス雰囲気下で900〜1
500℃の熱処理を行った後に、炭化ホウ素(B
C)、酸化ホウ素(B)、元素状ホウ素、ホウ
酸(HBO)、ホウ酸塩等のホウ素化合物と混合し
て、更に不活性ガス雰囲気下2000〜3500℃で熱
処理を行うことにより、本発明の特異な微細炭素繊維を
より容易に得ることが可能である。ホウ素化合物の添加
量は、用いるホウ素化合物の化学的特性、物理的特性に
依存するために限定されないが、例えば炭化ホウ素(B
C)を使用した場合には、微細炭素繊維に対して0.
05〜10質量%、好ましくは0.1〜5質量%の範囲
が良い。微細炭素繊維にホウ素が含まれるとは、ホウ素
が一部固溶して、炭素繊維の表面、炭素六角網面の積層
体層間、中空部内に存在したり、炭素原子とホウ素原子
が一部置換した状態をいう。
【0027】
【実施例】以下、本発明の実施例をあげて説明する。概
略図の図5に示すように縦型加熱炉1(内径170m
m、長さ1500mm)の頂部に、原料気化器5を通し
て気化させた原料を供給する原料供給管4と、キャリア
ーガス供給配管6を取りつけた。原料供給管4からは、
フェロセン3質量%、チオフェン1質量%溶解したトル
エンを気化させ20g/分で供給し、キャリアーガスと
して水素を用い、75リットル/分で供給し反応させ
た。この反応で得られた微細炭素繊維の透過型電子顕微
鏡写真を図6に示す。この反応で得られた微細炭素繊維
をAr(アルゴン)雰囲気下1300℃で熱処理し、更
に1300℃処理品をAr雰囲気下2800℃で熱処理
し重量回収率96%で微細炭素繊維を得た。また、この
微細炭素繊維のAr雰囲気下1300℃熱処理品に対し
てBCを4質量%混合してAr雰囲気下2800℃で
熱処理し重量回収率94%で微細炭素繊維を得た。この
透過型電子顕微鏡写真を図7に示す。図6、図7とも
に、炭素原子からなる筒状の炭素シートが重なりあった
多層構造であり、その中心軸が中空構造である。しか
し、図6では図1の模式図に対応し、先端が閉じている
が、図7ではおおよそ図3の模式図に対応する形態を有
する多層構造が見られる。即ち、図7では、その先端が
開いた円筒を形成している外周部(図3の14,15に
対応)と、先端が閉じた中間部(図3の13に対応)
と、さらにその内側に先端が開いた円筒(図3の11,
12に対応)を有する。また、多層構造の外側と内側を
構成するそれぞれの炭素シート(図3の14,15と1
1,12に対応)の末端がお互いに折り返して結合して
連続している。多層構造の外側と内側の折り返した炭素
シートの層の中間をなす炭素シート(図3の13に対
応)は、先端(図3の12Aに対応)が閉じている。な
お、図7では、炭素繊維の先端部において繊維の断面方
向に炭素シートが見えるが、この炭素シートは外周部の
炭素シートの折り返し部分が炭素シートとして見えてい
るものであり、繊維の軸心部に炭素シートが存在するわ
けではない。また、同様に、炭素繊維の先端部におい
て、中間部炭素シートの閉じた先端部の炭素シートの先
が空洞でなく何か物質が存在するように見えるが、この
部分は不定形炭素が付着しているものであり、炭素繊維
の構造には関係ないものである。不定形炭素は炭素繊維
の円周部表面にも存在するのが見られる。
【0028】このときの繊維の外径は、約10〜100
nmでアスペクト比数10以上の繊維が生産された。ま
た、透過型電子顕微鏡にて観察したところ、上記特徴を
持った繊維が半数以上であった。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、従来の炭素繊維や気相
法炭素繊維と異なり、外径が2〜300nmであり、そ
のアスペクト比が10〜15000で、該炭素繊維の先
端部において少なくとも1層の円筒状炭素シートが前記
多層間で折り返して別の円筒状炭素シートと連続して、
その折り返して連続する円筒状炭素シートが先端部で開
いている円筒を形成していることを特徴とする微細炭素
繊維を提供でき、電界電子放出、気体の吸蔵、樹脂用導
電性フィラーとして有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の微細炭素繊維の構造を説明するための模
式断面図である。
【図2】本発明の微細炭素繊維の構造を説明するための
模式断面図である。
【図3】本発明の微細炭素繊維の構造を説明するための
模式断面図である。
【図4】本発明の微細炭素繊維の構造を説明するための
模式断面図である。
【図5】本発明の実施例に示す製造のための装置の概略
図である。
【図6】従来の微細炭素繊維の透過電子顕微鏡写真(倍
率:20,000倍)である。
【図7】ホウ素化合物を用いて熱処理を行った本発明に
よる微細炭素繊維の熱処理品の透過電子顕微鏡写真(倍
率:20,000倍)である。
【符号の説明】
1…縦型加熱炉 2…加熱炉用ヒーター 3…原料回収系 4…原料供給管 5…原料気化器 6…キャリヤーガス供給管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 須原 豊 神奈川県川崎市川崎区大川町5−1 昭和 電工株式会社生産技術センター内 Fターム(参考) 4G046 CA02 CB01 CC01 CC03 CC05 CC08 4L037 AT05 CS03 FA02 FA03 FA04 FA05 FA12 PA08 PA13 UA04 UA14 UA20

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状の炭素シートが重なり合い多層構
    造をなし、その中心軸が中空構造であり、外径2〜30
    0nm、アスペクト比10〜15000である微細炭素
    繊維であって、該炭素繊維の先端部において少なくとも
    1層の円筒状炭素シートが前記多層間で折り返して別の
    円筒状炭素シートと連続して、その折り返して連続する
    円筒状炭素シートが先端部で開いている円筒構造を形成
    していることを特徴とする微細炭素繊維。
  2. 【請求項2】 折り返して連続する円筒状炭素シート
    が、多層構造の外周部に存在することを特徴とする請求
    項1に記載の微細炭素繊維。
  3. 【請求項3】 折り返して連続する円筒状炭素シートが
    形成する円筒構造の内側に、先端部が閉じている円筒状
    炭素シートが存在することを特徴とする請求項2に記載
    の微細炭素繊維。
  4. 【請求項4】 先端部が閉じた円筒状炭素シートの内側
    にさらに、先端部で折り返して連続し合い炭素繊維の先
    端部で開いた円筒状を成す円筒状炭素シートが存在する
    ことを特徴とする請求項3に記載の微細炭素繊維。
  5. 【請求項5】 外径2〜300nm、アスペクト比10
    〜15000の微細炭素繊維中に、請求項1〜4のいず
    れかに記載の微細炭素繊維が5質量%以上を占めること
    を特徴とする微細炭素繊維。
  6. 【請求項6】 外径2〜300nm、アスペクト比10
    〜15000の微細炭素繊維中に、微細炭素繊維が、5
    〜90質量%を占めることを特徴とする請求項5に記載
    の微細炭素繊維。
  7. 【請求項7】 外径2〜300nm、アスペクト比10
    〜15000の微細炭素繊維中に、透過型電子顕微鏡に
    て観察される請求項1〜6のいずれかに記載の微細炭素
    繊維が、3〜80体積%を占めることを特徴とする微細
    炭素繊維。
  8. 【請求項8】 微細炭素繊維が気相法炭素繊維であるこ
    とを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の微細炭
    素繊維。
  9. 【請求項9】 ホウ素元素が炭素繊維に含まれたことを
    特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の微細炭素繊
    維。
  10. 【請求項10】 ホウ素元素が炭素繊維の炭素元素と一
    部置換したことを特徴とする請求項1〜9のいずれかに
    記載の微細炭素繊維。
  11. 【請求項11】 筒状の炭素シートが重なり合い多層構
    造をなし、その中心軸が中空構造である外径2〜300
    nm、アスペクト比10〜15000の微細炭素繊維を
    熱処理することにより請求項1〜10記載の微細炭素繊
    維を製造する方法。
  12. 【請求項12】 熱処理温度が2000℃〜3500℃
    であることを特徴とする請求項11記載の微細炭素繊維
    の製造方法。
  13. 【請求項13】 筒状の炭素シートが重なり合い多層構
    造をなし、その中心軸が中空構造である外径2〜300
    nm、アスペクト比10〜15000の微細炭素繊維と
    ホウ素化合物とを混合して熱処理することを特徴とする
    請求項11または12に記載の微細炭素繊維の製造方
    法。
JP2000381067A 2000-11-10 2000-11-10 微細炭素繊維集合体 Expired - Fee Related JP4010767B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000381067A JP4010767B2 (ja) 2000-11-10 2000-11-10 微細炭素繊維集合体
US09/986,438 US6565971B2 (en) 2000-11-10 2001-11-08 Fine carbon fiber and method for producing the same
US10/393,983 US6998171B2 (en) 2000-11-10 2003-03-24 Fine carbon fiber and method for producing the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000381067A JP4010767B2 (ja) 2000-11-10 2000-11-10 微細炭素繊維集合体

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004096293A Division JP2004238791A (ja) 2004-03-29 2004-03-29 微細炭素繊維

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002146634A true JP2002146634A (ja) 2002-05-22
JP4010767B2 JP4010767B2 (ja) 2007-11-21

Family

ID=18849147

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000381067A Expired - Fee Related JP4010767B2 (ja) 2000-11-10 2000-11-10 微細炭素繊維集合体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4010767B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003147641A (ja) * 2001-08-29 2003-05-21 Gsi Creos Corp 気相成長法による炭素繊維、電池用電極材および炭素繊維の製造方法
JP2003342839A (ja) * 2002-05-23 2003-12-03 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 炭素ナノ繊維素
JP2006051063A (ja) * 2004-08-10 2006-02-23 Mizuno Technics Kk 木製バット
US7150840B2 (en) 2002-08-29 2006-12-19 Showa Denko K.K. Graphite fine carbon fiber, and production method and use thereof
JP2008037679A (ja) * 2006-08-03 2008-02-21 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 炭素系微細繊維状物質の製造方法
US7700065B2 (en) 2003-11-21 2010-04-20 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Carbon nano-fibrous rod, fibrous nanocarbon, and method and apparatus for producing fibrous nanocarbon
US7700064B2 (en) 2004-03-11 2010-04-20 Teijin Limited Carbon fiber
CN103603115A (zh) * 2013-10-30 2014-02-26 中国第一汽车股份有限公司 醛类树脂强化的超细碳纤维束的制备方法
JP2015514054A (ja) * 2012-04-16 2015-05-18 シーアストーン リミテッド ライアビリティ カンパニー 非鉄触媒で炭素酸化物を還元するための方法および構造
US9731970B2 (en) 2012-04-16 2017-08-15 Seerstone Llc Methods and systems for thermal energy recovery from production of solid carbon materials by reducing carbon oxides
US10106416B2 (en) 2012-04-16 2018-10-23 Seerstone Llc Methods for treating an offgas containing carbon oxides
US11951428B2 (en) 2016-07-28 2024-04-09 Seerstone, Llc Solid carbon products comprising compressed carbon nanotubes in a container and methods of forming same
JP7467801B1 (ja) 2022-10-21 2024-04-16 オーエックスオーム レイ, インコーポレイテッド 電界放出組立体およびこれを含む電磁波発生装置

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003147641A (ja) * 2001-08-29 2003-05-21 Gsi Creos Corp 気相成長法による炭素繊維、電池用電極材および炭素繊維の製造方法
JP2003342839A (ja) * 2002-05-23 2003-12-03 Mitsubishi Heavy Ind Ltd 炭素ナノ繊維素
US7150840B2 (en) 2002-08-29 2006-12-19 Showa Denko K.K. Graphite fine carbon fiber, and production method and use thereof
US7700065B2 (en) 2003-11-21 2010-04-20 Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. Carbon nano-fibrous rod, fibrous nanocarbon, and method and apparatus for producing fibrous nanocarbon
US7700064B2 (en) 2004-03-11 2010-04-20 Teijin Limited Carbon fiber
JP2006051063A (ja) * 2004-08-10 2006-02-23 Mizuno Technics Kk 木製バット
JP2008037679A (ja) * 2006-08-03 2008-02-21 Nippon Hoso Kyokai <Nhk> 炭素系微細繊維状物質の製造方法
JP2015514054A (ja) * 2012-04-16 2015-05-18 シーアストーン リミテッド ライアビリティ カンパニー 非鉄触媒で炭素酸化物を還元するための方法および構造
US9731970B2 (en) 2012-04-16 2017-08-15 Seerstone Llc Methods and systems for thermal energy recovery from production of solid carbon materials by reducing carbon oxides
US9796591B2 (en) 2012-04-16 2017-10-24 Seerstone Llc Methods for reducing carbon oxides with non ferrous catalysts and forming solid carbon products
US10106416B2 (en) 2012-04-16 2018-10-23 Seerstone Llc Methods for treating an offgas containing carbon oxides
CN103603115A (zh) * 2013-10-30 2014-02-26 中国第一汽车股份有限公司 醛类树脂强化的超细碳纤维束的制备方法
US11951428B2 (en) 2016-07-28 2024-04-09 Seerstone, Llc Solid carbon products comprising compressed carbon nanotubes in a container and methods of forming same
JP7467801B1 (ja) 2022-10-21 2024-04-16 オーエックスオーム レイ, インコーポレイテッド 電界放出組立体およびこれを含む電磁波発生装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4010767B2 (ja) 2007-11-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5030907B2 (ja) 微細炭素繊維及びそれを含む組成物
US6489025B2 (en) Fine carbon fiber, method for producing the same and electrically conducting material comprising the fine carbon fiber
US6974627B2 (en) Fine carbon fiber mixture and composition thereof
Shah et al. Synthesis of carbon nanotubes by catalytic chemical vapour deposition: A review on carbon sources, catalysts and substrates
CA2424969C (en) Double-walled carbon nanotubes and methods for production and application
JP3841684B2 (ja) 微細炭素繊維及びその製造方法並びに該微細炭素繊維を含む導電性材料
KR20030068561A (ko) 분기상 기상합성 탄소섬유, 투명 도전성 조성물 및 그 용도
JP4010767B2 (ja) 微細炭素繊維集合体
JPH11116218A (ja) 単層ナノチューブの製造方法
US6565971B2 (en) Fine carbon fiber and method for producing the same
JP4405650B2 (ja) 炭素質ナノチューブ、繊維集合体及び炭素質ナノチューブの製造方法
JP4778645B2 (ja) 微細炭素繊維及びその製造方法
JP4663187B2 (ja) 微細炭素繊維混合物及びそれを含む組成物
JP4357163B2 (ja) 微細炭素繊維及びそれを含む組成物
JP2004238791A (ja) 微細炭素繊維
JP2005015339A (ja) 微細炭素繊維及びその製造方法並びに該微細炭素繊維を含む導電性材料
Qian Multiwalled carbon nanotube CVD synthesis, modification, and composite applications
WO2016094149A1 (en) Method of manufacturing carbon nanotubes and fibers using catlytic magnesium oxide nanoparticles
JPH0813254A (ja) 流動気相成長法による中空炭素繊維
Terrones et al. Carbon nanotubes and nanofibres: exotic materials of carbon

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040224

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040401

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20040520

A912 Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20040625

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070710

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070904

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 4010767

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100914

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130914

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees