JP2002144473A - アルミニウム箔を用いた包装材料と該包装材料を使用した紙製容器 - Google Patents

アルミニウム箔を用いた包装材料と該包装材料を使用した紙製容器

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JP2002144473A
JP2002144473A JP2000347633A JP2000347633A JP2002144473A JP 2002144473 A JP2002144473 A JP 2002144473A JP 2000347633 A JP2000347633 A JP 2000347633A JP 2000347633 A JP2000347633 A JP 2000347633A JP 2002144473 A JP2002144473 A JP 2002144473A
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packaging material
foil
thermoplastic resin
aluminum foil
layer
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JP2000347633A
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Eishin Miyake
英信 三宅
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Toppan Inc
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Toppan Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】作業効率や収率の良い、板紙を基材として内層
にヒートシール可能な熱可塑性樹脂層を備え、かつ、板
紙と熱可塑性樹脂層の間で、熱可塑性樹脂層に隣接して
Al箔を設けた包装材料を提供すること。 【解決手段】板紙(11)を基材とし最内層にヒートシ
ール可能な熱可塑性樹脂層(12)を、その内側にはA
l箔(13)をそれぞれ備えた包装材料(10)におい
て、Al箔が脱脂Al箔であること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はアルミニウム箔を用
いた包装材料と該包装材料を使用した紙製容器に関する
ものであり、特に脱脂アルミニウム箔を用いた包装材料
と該包装材料を使用した紙製容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、板紙を基材とし、最内層にヒート
シール可能な熱可塑性樹脂層を、その内側にはアルミニ
ウム(Al)箔を、それぞれ備えた包装材料は、例え
ば、板紙/低密度ポリエチレン(LDPE)樹脂/Al
箔/エチレン・メタアクリル酸共重合体(EMAA)樹
脂/LDPE樹脂のような多層構成の包装材料として広
く活用されている。
【0003】しかしながら、この構成にあっては、Al
箔は軟質アルミニウム箔を用いた構成で、Al箔の内側
には、Al箔との接着強度を保つためにEMAA樹脂や
エチレン・アクリル酸共重合体(EAA)樹脂などの酸
共重合体樹脂を使用する必要があった。このため、基本
的には5層構成からなる包装材料であり、加工が二工程
(2パス)になり、一工程(1パス)で作業可能な包装
材料と比較すると樹脂の収率や作業効率の点で劣るもの
であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、板紙を基材
とし、最内層にヒートシール可能な熱可塑性樹脂層を、
その内側にはAl箔を備えた包装材料に関する以上のよ
うな問題点に着目してなされたもので、作業効率や収率
の良い、板紙を基材として内層にヒートシール可能な熱
可塑性樹脂層を備え、かつ、板紙と熱可塑性樹脂層の間
で、熱可塑性樹脂層に隣接してAl箔を設けた包装材料
と該包装材料を用いた紙製容器を提供することを課題と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の発明
は、板紙を基材とし最内層にヒートシール可能な熱可塑
性樹脂層をその内側にはAl箔をそれぞれ備えた包装材
料において、前記Al箔が脱脂Al箔であることを特徴
とするAl箔を用いた包装材料である。
【0006】このように、Al箔に脱脂アルミニウム箔
を用いているので、LDPE樹脂等の熱可塑性樹脂との
接着性にはバラツキがなく、安定した接着強度が得られ
る。脱脂アルミニウム箔とは、Al箔延伸工程に使用さ
れる油脂分を熱処理(焼鈍)してAl箔表面を活性にし
たもので、濡れ性は接触角度が純水で30°以下になっ
たものである。通常Al箔は、広幅のコイルの状態で熱
処理されるのが一般的であるが、脱脂Al箔はスリット
した状態で熱処理されるため、濡れ数が良く、バラツキ
を抑制することができる。
【0007】また、請求項2の発明は、請求項1の発明
において、前記最内層の熱可塑性樹脂は、300°C以
上の加工温度で脱脂Al箔と接着させることを特徴とす
るAl箔を用いた包装材料である。
【0008】このように、最内層の熱可塑性樹脂は、3
00°C以上の加工温度で脱脂Al箔と接着させている
ので、アンカーコート剤等の接着補助剤を使用しなくて
も熱可塑性樹脂と脱脂Al箔との接着性に優れている。
【0009】また、請求項3の発明は、請求項1又は2
記載の包装材料を用いて作製した紙製容器である。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明のアルミニウム箔を用いた
包装材料と該包装材料を使用した紙製容器を一実施形態
に基づいて以下に詳細に説明する。
【0011】図1は、本発明のアルミニウム箔を用いた
包装材料の一実施例を示す断面説明図であり、図2は、
図1の包装材料を用いて作製した紙製容器の一実施例を
示す斜視説明図である。
【0012】本発明のアルミニウム箔を用いた包装材料
は、例え、図1に示すように、板紙(11)を基材と
し、最内層にヒートシール可能な熱可塑性樹脂層(1
2)を、その内側にはアルミニウム箔(13)を、それ
ぞれ備えた包装材料(10)である。
【0013】板紙(11)としては、片面コートカップ
原紙、カード紙等が挙げられるが、最終的には、板紙の
種類は形成する紙製容器の形態により最適な板紙を選択
すれば良い。但し、必要に応じて表面にインキ層(図示
せず)や、オーバーコートニス層(図示せず)を設ける
ことができるが、この場合には、表面にコート層が施さ
れている板紙を使用した方が印刷効果等の面から好まし
い。
【0014】熱可塑性樹脂層(12)は、本発明の包装
材料の最内層に用いられる層で、ヒートシール可能な、
LDPE樹脂や線状低密度ポリエチレン(LLDPE)
樹脂、ポリプロピレン(PP)樹脂のようなポリオレフ
ィン系樹脂が好ましく使用できる。
【0015】熱可塑性樹脂層の内側に位置させるAl箔
(13)は、包装材料のバリア性を保持する層で、Al
箔延伸工程で使用される油脂分を熱処理(焼鈍)してA
l箔表面を活性化した脱脂Al箔を使用する。濡れ性は
接触角度が純水で30°以下としたものを使用する。
【0016】熱可塑性樹脂層(12)とAl箔(13)
との接着は、熱可塑性樹脂を溶融して押し出す、通常の
押し出しラミネーション法により行えば良いが、溶融温
度を300°C以上にして押し出し塗布することによ
り、Al箔に接着補助剤であるアンカーコート剤等を使
用せずに、Al箔と直接接着させることができる。
【0017】板紙(11)とAl箔(13)の接着も、
熱可塑性樹脂を溶融して押し出す、通常の押し出しラミ
ネーション法により行えばよく、タンデム型押出機を使
用することにより一工程(1パス)で本発明のアルミニ
ウム箔を用いた包装材料を作製することができる。
【0018】このようにして作製した包装材料を紙カッ
プ、紙トレー、紙箱等の所望の形態に加工することによ
り、本発明の紙製容器(20)とすることができる(図
2参照)。
【0019】
【実施例】以下実施例により本発明を詳細に説明する。 〈実施例1〉先ず、板紙として坪量260g/m2 の片
面コートカップ原紙を、Al箔として厚さ7μmの片面
ツヤ消し軟質Al箔、脱脂品(脱脂S品、昭和アルミニ
ウム株式会社製)、熱可塑性樹脂としてLDPE樹脂で
あるミラソン16P(密度;0.923g/cm3 、M
FR;3.7g/10min.、三井化学株式会社製)
を、それぞれ準備した。
【0020】タンデム型押出機を用い、第1ダイスで片
面コートカップ原紙の非コート面と片面ツヤ消し軟質A
l箔の光沢面とを対向させ、片面コートカップ原紙の非
コート面にコロナ放電処理を施しながら、厚さ30μm
のLDPE樹脂(ミラソン16P)を介して押し出しラ
ミネート法により貼り合わせ(押し出し加工温度;32
0°C)、ついで、第2ダイスで同じLDPE樹脂(ミ
ラソン16P)を前記片面ツヤ消し軟質Al箔の非光沢
面に厚さ30μmで押し出し塗布して(押し出し加工温
度;320°C)、(コート面)カップ原紙(260g
/m2 )/コロナ放電処理/LDPE樹脂(30μm)
/Al箔、脱脂S品(7μm)/LDPE樹脂(30μ
m)の4層構成からなる実施例1の包装材料を1パスで
加工した。
【0021】〈比較例1〉先ず、板紙として坪量260
g/m2 の片面コートカップ原紙を、Al箔として厚さ
7μmの片面ツヤ消し軟質Al箔、熱可塑性樹脂として
LDPE樹脂であるミラソン16P(密度;0.923
g/cm3 、MFR;3.7g/10min.、三井化
学株式会社製)とEMAA樹脂であるニュクレル090
8C(三井化学株式会社製)を、それぞれ準備した。
【0022】片面コートカップ原紙の非コート面と片面
ツヤ消し軟質Al箔の光沢面とを対向させ、LDPE樹
脂を介して押し出しラミネート法により貼り合わせ、
(コート面)カップ原紙(260g/m2 )/LDPE
樹脂(22μm)/Al箔(7μm)の複合紙を作製し
た。
【0023】ついで、タンデム型押出機を用い、前記複
合紙のAl箔面に第1ダイスでEMAA樹脂を17μm
の厚さに塗布すると共に、第2ダイスでEMAA樹脂層
の上にLDPE樹脂を17μmの厚さに塗布して、(コ
ート面)カップ原紙(260g/m2 )/LDPE樹脂
(22μm)/Al箔(7μm)/EMAA樹脂(17
μm)/LDPE樹脂(17μm)の5層構成からなる
比較例1の包装材料を2パスで作製した。
【0024】このようにして作製した2種類の包装材料
のラミネート強度と耐油性を下記の方法により測定、観
察すると共に、上記2種類の包装材料を用いて紙製容器
の代表である紙カップを一般的な紙カップ成形機を用い
て成形し、紙カップ成形性とカップシール性、開封性を
下記の方法により測定、観察した。その結果を表1に示
す。 ラミネート強度‥実施例1ではAl箔と内層のLDPE
樹脂層の強度、比較例1ではAl箔と内層のEMAA樹
脂層の強度、を定速伸長型引張試験機を使用し、300
mm/min.の速度で180°の角度で剥がした時の
剥離強さを測定、単位はN/15mm幅 耐油性 ‥2種類の包装材料のLDPE樹脂面を
内側にして三方シール袋を作製し、サラダ油を30ml
注入後、未シール部をシールして四方シール袋とし、4
0°C、90%RH.の条件で1か月間保管後、実施例
1ではAl箔と内層のLDPE樹脂層の強度、比較例1
ではAl箔と内層のEMAA樹脂層の強度、を定速伸長
型引張試験機を使用し、300mm/min.の速度で
180°の角度で剥がした時の剥離強さを測定、サラダ
油を注入前の強度と比較した。 カップ成形性 ‥成形した紙カップに界面活性剤2%水
溶液を入れ、30分間放置した後、紙カップのサイドシ
ール部およびボトムシール部からの界面活性剤溶液のも
れ、にじみを観察。 ○ ‥ 問題なし(もれ、にじみなし) × ‥ 問題あり(もれ、にじみ発生) カップシール性‥紙カップに蓋材(片アート紙(79g
/m2 )/LDPE(15μm)/Al箔(7μm)/
EMAA樹脂(20μm)/ホットメルト接着剤(23
g/m2 )を被せてカップシーラーで熱封緘した際のカ
ップシール性を観察する。 ○ : 問題なし × : 問題あり 開封性 ‥カップシーラーで熱封緘したカップを
開封し、その剥離状態を目視観察する。 ○ : 問題なし × : 問題あり
【0025】
【表1】
【0026】この結果から実施例1は従来品である比較
例1と較べて品質上問題がないことがわかる。
【0027】
【発明の効果】上記のように、本発明のアルミニウム箔
を用いた包装材料と該包装材料を使用して作製した紙製
容器は、品質上は従来のものと遜色がなく、加工能率は
向上し、コストダウンが可能なことがわかる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のアルミニウム箔を使用した包装材料の
一実施例を示す断面説明図である。
【図2】図1の包装材料を使用して作製した紙製容器の
一実施例を示す斜視説明図で、(a)は紙カップ、
(b)は紙トレー、(c)は紙箱を示す。
【符号の説明】
10‥‥包装材料 11‥‥板紙 12‥‥熱可塑性樹脂層 13‥‥アルミニウム箔 20‥‥紙製容器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3E060 AA03 AB03 AB12 BA04 BC01 BC04 DA25 3E086 AB01 AD02 AD05 AD06 BA13 BA15 BB51 BB74 CA01 CA11 4F100 AB10C AB33C AK01B AK06B BA03 BA07 BA10A BA10B DA01 DG10A EH23 GB15 GB16 JB16B JK06 JL02 JL12B

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】板紙を基材とし最内層にヒートシール可能
    な熱可塑性樹脂層をその内側にはアルミニウム箔をそれ
    ぞれ備えた包装材料において、前記アルミニウム箔が脱
    脂アルミニウム箔であることを特徴とするアルミニウム
    箔を用いた包装材料。
  2. 【請求項2】前記最内層の熱可塑性樹脂は、300°C
    以上の加工温度で脱脂アルミニウム箔と接着させること
    を特徴とする請求項1記載のアルミニウム箔を用いた包
    装材料。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の包装材料を用いて作
    製した紙製容器。
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