JP2002144112A - 円板状のスローアウェイチップのクランプ機構 - Google Patents

円板状のスローアウェイチップのクランプ機構

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JP2002144112A
JP2002144112A JP2000334982A JP2000334982A JP2002144112A JP 2002144112 A JP2002144112 A JP 2002144112A JP 2000334982 A JP2000334982 A JP 2000334982A JP 2000334982 A JP2000334982 A JP 2000334982A JP 2002144112 A JP2002144112 A JP 2002144112A
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Tomoyoshi Sakamoto
知良 坂本
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チップ取付部材の耐久性を損ねることなくチ
ップを心出しして締結する。 【解決手段】 チップ25の押圧部の周面に中心軸線O
に対して互いに対向する位置に切欠き25Fを設ける。
チップ25を貫通するクランプねじ28をねじ込んだと
きに、押圧部が周壁部24Bを外側に弾性変形させて、
押圧部が締め付けられるのに加え、押圧部に切欠き25
Fが存在することにより押圧されていない周壁部24B
が内側(S方向)に弾性変形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、円板状のスローア
ウェイチップ(以下、チップと称する。)を切削工具等
の先端に着脱自在に取り付けるためのクランプ機構に関
する
【0002】
【従来の技術】従来、この種の円板状のチップのクラン
プ機構としては、特許第2846020号公報に開示さ
れているようなものが知られている。このようなクラン
プ機構は、周面が押圧部として円錐台形状に形成されて
いる円板状のチップと、前記チップを装着するために上
部に円錐台形状の凹部を有するチップ取付座が形成され
た弾性的に変形可能な材料からなるチップ取付部材とか
ら構成され、さらに、チップ取付座の凹部の周壁にはそ
の中心に向かって放射状に切込みが設けられて、複数の
セグメントに分割されているものである。
【0003】上記のように構成されているクランプ機構
は、チップ取付部材の上部に設けられた円錐台形状の凹
部を有するチップ取付座に前記チップの円錐台形状の押
圧部を当てはめ、例えばクランプ駒のようなクランプ手
段によって、チップが押圧される。ここで、チップ取付
座には切込みが設けられていることから、弾性変形しや
すくなっており、チップの押圧部が、チップ取付座の凹
部の内周面によってガイドされながら下方へ移動し、ク
ランプ駒の押圧力によってチップ取付座の底面上に押し
付けられその位置に固定されて、チップの心出しと締結
が同時に行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなクランプ機構では、チップ取付座に切込みが設け
られていることにより、チップ取付部材の耐久性が弱く
なってしまい、チップの取付剛性も弱くなってしまうと
いう問題があった。
【0005】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、チップ取付部材の耐久性を損ねることなく、チップ
の心出しと締結ができる円板状のチップのクランプ機構
を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決して、
このような目的を達成するために、工具本体の先端に、
底板部と周壁部とを有していて円板状のスローアウェイ
チップを嵌挿するチップ取付部材が設けられ、前記スロ
ーアウェイチップをクランプ手段によって着脱自在に装
着するクランプ機構において、前記スローアウェイチッ
プは、その周面にチップ取付部材の周壁部を押圧する押
圧部が形成され、該押圧部の周面に複数の切欠きが間隔
をおいて設けられており、前記チップ取付座に嵌挿され
た前記スローアウェイチップを前記クランプ手段によっ
て押圧することにより、前記周壁部が前記押圧部により
押圧されて弾性変形し、前記スローアウェイチップが位
置決めされて保持されることを特徴とする。
【0007】このような本発明によれば、チップをクラ
ンプ手段によってクランプし、チップの押圧部がチップ
取付部材の周壁部を押圧するときに、チップの押圧部に
切欠きが設けられていることから、押圧部の全周がチッ
プ取付部材の周壁部に接触するのではなく、切欠きが設
けられている部分は周壁部を押圧しないことになる。こ
のことにより、チップ取付部材の周壁部にかかる応力
を、押圧部の切欠きに対向する周壁部の部分が切欠き側
に弾性変形することで吸収することができ、周壁部がた
わむことで、従来よりも小さいクランプ力でチップを締
結できる。また、切欠きは押圧部の周面に複数設けられ
ているので、押圧される周壁部も複数存在し、それぞれ
弾性変形して中心軸線向きにチップを締め付けるので、
チップの心出しも容易に行うことができる。さらに、チ
ップ取付部材には切込みが設けられておらず、従来のよ
うにチップ取付座に切込みを設けたものよりも、チップ
取付部材の耐久性を損ねることがなく、チップの取付剛
性を高くできる。
【0008】また、本発明は、工具本体に対して回転自
在なシート部材の上部に該シート部材と同軸に一体回転
可能に支持され、前記スローアウェイチップの切刃によ
り被削材の切削を行いつつ、該スローアウェイチップが
前記チップ取付部材及び前記シート部材と従動回転する
ようなロータリーバイトに取り付けられることでより効
果的に使用することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を添付し
た図面を参照しながら説明する。図1(a)は本実施形
態によるクランプ機構を用いたロータリーバイトの平面
図、(b)は同ロータリーバイトの側面図、図2は図1
におけるZ−Z線断面図、図3は同ロータリーバイトの
チップ取付部材の断面図、図4(a)は同ロータリーバ
イトに装着されるチップを上側から見た平面図、(b)
は同チップを下側から見た平面図、図5(a)は図4に
おけるチップをA方向から見た側面図、(b)は同チッ
プをB方向から見た側面図ある。
【0010】本実施形態によるロータリーバイトにおい
て、バイト本体11の先端部12には、図1及び図2に
示すように、その上面から下面に向けて斜めに止まり穴
状の取付穴13が形成され、この取付穴13には、先端
(上端)部14Aが円筒状の胴部14Bよりも一段拡径
するフランジ状に形成された軸受部材14が嵌挿されて
いる。
【0011】この軸受部材14は、その胴部14Bに凹
部14Cが形成されており、バイト本体11の先端部1
2に凹部14Cの位置に開口するように形成された貫通
穴12Aに挿入された固定駒15の先端部が凹部14C
に係合することにより取付穴13に固定されている。
【0012】また、軸受部材14の内周には、ラジアル
軸受16…を介して、先端(上端)部17Aが一段拡径
した略円柱状のシート部材17が、その円柱状の軸部1
7Bを挿入させて取り付けられるとともに、軸受部材1
4の先端部14Aの上面と、シート部材17の先端部1
7Aの下面との間には、スラスト軸受18…が介挿さ
れ、これら軸受16…,18…によって、シート部材1
7はその中心軸線O回りに回動自在に支持されている。
【0013】前記シート部材17の後端部17Cには、
円板状の受板19が先端部17A側にスラストボール軸
受20を介在させて取付ねじ21,21によって取り付
けられており、このスラストボール軸受20と前記軸受
部材14の後端開口部に取り付けられた円環状の皿バネ
受部材22との間に皿バネ23が圧縮された状態で介挿
され、この皿バネ23が伸長しようとする弾性力によっ
て、シート部材17はスラストボール軸受け20および
受板19とともに中心軸線O方向後端側へと付勢されて
いる。
【0014】一方、シート部材17の先端部17Aに
は、その上面17Dの中央部に中心軸線Oを中心とした
円形の嵌合穴17Eが上面17Dから一段凹むように形
成され、さらにこの嵌合穴17Eの底面中央部には、取
付ねじ穴17Fが中心軸線Oに沿って形成されている。
さらに、上面17Dにはチップ取付部材24のシート部
材17に対する滑り防止のための回り止めピン27を係
合させるためのシート側回り止めピン用溝17Gが中心
軸線Oを通る直線状に形成されている。
【0015】また、バイト本体11の先端部12には、
上面12Bから取付穴12Cが、油路12Dを介して、
軸受部材14の胴部14Bに形成された貫通穴14Dに
連通するように穿設されており、この取付穴12Cに取
り付けられたグリスニップル30から油路12D及び貫
通穴14Dを通して、軸受部材14とシート部材17の
軸部17Bとの間に潤滑油が供給されるようになってい
る。
【0016】シート部材17の先端部17Aに取り付け
られるチップ取付部材24は、例えばバネ綱などの比較
的弾性変形しやすい材質により形成されており、図3に
示すように、中心軸線Oを中心とした略円板状の底板部
24Aと、その周縁部を中心軸線Oを中心に円環状に周
回するように形成された周壁部24Bとから形成され
て、有底円環状を呈している。これにより、底板部24
Aの上面が底面26Aとされ、周壁部24Bの内周面が
壁面26Bとされるようなチップ取付座26が形成され
る。また、チップ取付座26の壁面26Bの上部側が上
方側に向かうにしたがい、内径が漸次拡径するようなテ
ーパ面26Cに形成されている。また、この底板部24
Aの中央部には、中心軸線Oに沿って円形の挿通孔24
Cが貫通しており、さらに底板部24Aの下面24Dに
は挿通孔24Cの周縁に、中心軸線Oを中心とした円環
状の嵌合部24Eが下方に突出するように形成されてい
て、この嵌合部24Eの外径は、シート17の嵌合穴1
7Eに嵌合可能な大きさに設定されている。
【0017】そして、チップ取付部材24は、嵌合部2
4Eがシート部材17の先端中央部に形成された嵌合穴
17Eに嵌合される。ここで、嵌合部24Eに凹部24
Gが形成されており、シート部材17の先端部17Aに
凹部24Gの位置に開口するように形成されたねじ穴1
7Hにねじ込まれた固定ねじ29の先端部が凹部24G
に係合することによりシート部材17に固定されてい
る。さらに、チップ取付部材24の底板部24Aに中心
軸線Oより一定間隔離れて対向する2つの挿通穴24
F,24Fが設けられており、その挿通穴24F,24
Fに挿通される滑り防止用の略円柱状をなす回り止めピ
ン27,27の下端部がシート部材17のシート側回り
止めピン用溝17Gに係合され、上端部がチップ25の
チップ側回り止めピン用溝25Hに係合されることによ
りチップ25とチップ取付部材24とシート部材17の
相互の滑りが防止される。
【0018】前記チップ取付座26に装着されるチップ
25は、例えば超硬合金等の硬質材料から形成されて略
円板状をなしており、図4及び図5に示すように、円形
をなす上面がすくい面25Aとされるとともに、外周面
の上部に上方側に向かうにしたがい縮径するように形成
されたテーパ面が逃げ面25Bとされ、これら逃げ面2
5Bとすくい面25Aの交差稜線部に、円形の切刃25
Cが形成されている。また、このチップ25の上面の外
周縁には、凹溝状のチップブレーカ25Dが切刃25C
に沿って周回するように形成されている。さらに、チッ
プ25の下部は前記チップ取付座26のテーパ面26C
に対応して、下方側に向かうにしたがい漸次縮径するよ
うなテーパ面状に形成され、そのテーパ面の下方側部分
が押圧部25Eとされている。
【0019】また、チップ25の押圧部25Eには、そ
の周面に中心軸線Oに対して互いに対向する位置に2つ
の切欠き25F,25Fが設けられており、チップ25
がチップ取付座26にセットされるときに、切欠き25
F,25Fとチップ取付座26のテーパ面26Cとがわ
ずかの隙間を開けて非接触となるようにされている。な
お、このチップ25の中心部には、本実施形態における
クランプ手段としてのクランプねじ28が貫通されるク
ランプ孔25Gが、軸線Oに沿って貫設されている。さ
らに、チップ25の下面25Iにはチップ25のチップ
取付部材24に対する滑り防止用の回り止めピン27,
27が係合させられるためのチップ回り止めピン用溝2
5Hが切欠き25F,25Fと中心軸線Oを結ぶように
設けられており、上記のチップ取付部材24に設けられ
た挿通孔24Fを貫通して回り止めピン27,27の上
端部が係合させられている。
【0020】次に、上記のような構成とされたロータリ
ーバイトのチップ装着方法について説明する。図6は本
実施形態によるクランプ機構の非クランプ状態を示し、
図4に示すチップのY−Y線断面図、図7は同じく非ク
ランプ状態を示し、図4に示すチップのX−X線断面
図、図8は本実施形態によるクランプ機構のクランプ状
態を示し、図4に示すチップのY−Y線断面図、図9は
同じくクランプ状態を示し、図4に示すチップのX−X
線断面図、図10は図8及び図9におけるW−W線断面
図である。(図6乃至図9において、シート側回り止め
ピン用溝17G、チップ側回り止めピン用溝25H、回
り止めピン27及びチップ取付部材24の挿通穴24F
は図示を省略した。)
【0021】まず、図6及び図7に示すように、チップ
25がチップ取付部材24のチップ取付座26にセット
され、チップ25のクランプ孔25G及びチップ取付部
材24の挿通孔24Cを貫通するようにして、クランプ
ねじ28がシート部材17のクランプねじ穴17Fにね
じ込まれることになる。このクランプねじ28をねじ込
む前では、図6に示すように、チップ取付座26のテー
パ面26Cとチップ25の押圧部25Eが面接触してお
り、切欠き25F,25Fは、図7に示すように、テー
パ面26Cと接触していない。
【0022】そして、チップ25とチップ取付部材24
を貫通しているクランプねじ28をねじ込んでいくこと
により、チップ25が下方に移動させられて、図8及び
図10に示すように、チップ25の押圧部25Eが面接
触しているチップ取付座26のテーパ面26Cを押圧
し、チップ24の周壁部24Bを外側向き(T方向)に
押し広げるように弾性変形させ、押圧部25Eが周壁部
24Bに締め付けられることになる。このとき、図9及
び図10に示すように、チップ25の押圧面25Eの周
面にに切欠き25F,25Fが設けられていることによ
って押圧部25Eと接触しないチップ取付部材24の周
壁部24Bが内側向き(S方向)に向かって弾性変形す
ることになり、周壁部24Bにかかる応力をこの部分で
逃がすことができる。
【0023】さらに続けて、クランプねじ28をねじ込
んでいくことにより、チップ25がチップ取付座26の
底面26Aに押し付けられて固定される。このとき、チ
ップ取付座24の周壁部24Bが弾性変形させられてチ
ップ25を締め付けることによって、チップ25はその
中心軸線がチップ取付部材26の中心軸線、すなわちシ
ート部材17の中心軸線Oに一致するように心出しさ
れ、位置決めされて、チップ25の装着が完了する。
【0024】このような本実施形態によれば、チップ2
5の押圧部25Eの周面に中心軸線Oに対して対向する
位置に2つの切欠き25F,25Fが設けられているこ
とにより、押圧部25Eの全周がチップ取付部材24の
周壁部24Bに接触するのではなく、切欠き25F、2
5Fが設けられている部分が周壁部24Bに接触しない
ことになる。このことにより、チップ取付部材24の周
壁部24Bにかかる応力を切欠き25F,25Fが設け
られて押圧部25Eが周壁部24Bに接触しない部分で
逃がすことができ、周壁部24Aがたわみやすくなるの
で、従来よりも小さいクランプ力でチップ25を締結で
きる。また、切欠き25F,25Fは押圧部25Eの周
面に中心軸線Oに対して対向する位置に設けられてお
り、押圧される周壁部24Bも対向する位置になり、そ
れぞれ弾性変形して中心軸線O向きにチップ25を締め
付けるので、チップ25の心出しも容易に行うことがで
きる。さらに、このようなクランプ機構を用いると、従
来のようにチップ取付座26に切込みを設けたものより
も、チップ取付部材24の耐久性を損ねることがなく、
チップ25の取付剛性を高くできる。
【0025】このような構成とされたロータリーバイト
は、チップ25が、その切刃25Cの共される先端部分
に、図1に示すように負の前すくい角(例えば24゜)
及び負の横すくい角(例えば24゜)がそれぞれ与えら
れるように、基準面に対して傾けられて取り付けられて
おり、この切刃25Cによって被削材の外径切削が行わ
れるとともに、その際の切削抵抗によってチップ25自
身もチップ取付部材24及びシート部材17とともに中
心軸線O回りに従動回転され、これによって切削抵抗の
軽減が図られるとともに、チップ25と被削材との摩擦
抵抗も低減されてチップ25の磨耗等が抑制されるよう
になっている。
【0026】なお、本実施形態では、クランプねじ28
によって、押し付けられるチップ25の押圧部25Eと
チップ取付座26のテーパ面26Cが面接触している
が、これに限定されることなく、線接触や点接触でもよ
い。
【0027】また、本実施形態では、チップ25の押圧
面25Eに設けられた切欠き25Fが2つとされている
が、これに限定されることなく、ほぼ一定の距離を介し
て3つ以上の切欠き25Fを形成してもよい。
【0028】また、本実施形態によるクランプ機構はロ
ータリーバイトに適用されているが、これに限定される
ことなく円板状のチップを固定状態として使用する他の
工具にも適用できる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、スローアウェイチップ
の周面にチップ取付部材の周壁部を押圧する押圧部が形
成され、該押圧部の周面にほぼ一定の間隔を介して複数
の切欠きが設けられていることを特徴とすることによ
り、チップをクランプ手段によって押圧し、チップの押
圧部がチップ取付部材の周壁部を押圧するときに、チッ
プ押圧部の全周がチップ取付部材の周壁部を押圧するの
ではなく、切欠きが設けられている部分は周壁部を押圧
しないことになる。このことにより、チップ取付部材の
周壁部にかかる応力を、押圧部の切欠きに対向する周壁
部の部分の弾性変形で吸収することができ、周壁部がた
わみやすくなるので、従来よりも小さいクランプ力でチ
ップを締結できる。また、切欠きは押圧部の周面に複数
設けられているので、押圧される周壁部も複数存在し、
それぞれ中心軸線向きにチップを締め付けるので、チッ
プの心出しも容易にできる。さらに、チップ取付部材に
は切込みが設けられておらず、従来のようにチップ取付
座に切込みを設けたものよりも、チップ取付座の耐久性
を損ねることがなく、チップの取付剛性を高くできる。
また、本発明はロータリーバイトに取り付けられること
でより効果的に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本実施形態によるクランプ機構を用
いたロータリーバイトの平面図、(b)は同ロータリー
バイトの側面図である。
【図2】 図1におけるZ−Z線断面図である。
【図3】 本実施形態によるクランプ機構のチップ取付
部材の断面図である。
【図4】 (a)は本実施形態によるクランプ機構のチ
ップを上側から見た平面図、(b)は同チップを下側か
ら見た平面図である。
【図5】 (a)は図4におけるチップをA方向から見
た側面 図、(b)は同チップをB方向から見た側面図
である。
【図6】 本実施形態によるクランプ機構の非クランプ
状態を示し、図4に示すチップのY−Y線断面図であ
る。
【図7】 本実施形態によるクランプ機構の非クランプ
状態を示し、図4に示すチップのX−X線断面図であ
る。
【図8】 本実施形態によるクランプ機構のクランプ状
態を示し、図4に示すチップのY−Y線断面図である。
【図9】 本実施形態によるクランプ機構のクランプ状
態を示し、図4に示すチップのX−X線断面図である。
【図10】 図8及び図9におけるW−W線断面図であ
る。
【符号の説明】
11 バイト本体 12 先端部 14 軸受部材 17 シート部材 24 チップ取付部材 24A 底板部 24B 周壁部 24C 挿通孔 24E 嵌合部 25 チップ 25E 押圧部 25F 切欠き 25G クランプ孔 26 チップ取付座 26A 底面 26B 壁面 26C テーパ面 28 クランプねじ O 中心軸線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具本体の先端に、底板部と周壁部とを
    有していて円板状のスローアウェイチップを嵌挿するチ
    ップ取付部材が設けられ、前記スローアウェイチップを
    クランプ手段によって着脱自在に装着するクランプ機構
    において、 前記スローアウェイチップは、その周面にチップ取付部
    材の周壁部を押圧する押圧部が形成され、該押圧部の周
    面に複数の切欠きが間隔をおいて設けられており、 前記チップ取付座に嵌挿された前記スローアウェイチッ
    プを前記クランプ手段によって押圧することにより、前
    記周壁部が前記押圧部により押圧されて弾性変形し、前
    記スローアウェイチップが位置決めされて保持されるこ
    とを特徴とする円板状のスローアウェイチップのクラン
    プ機構。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の円板状のスローアウェ
    イチップのクランプ機構は、工具本体に対して回転自在
    なシート部材の上部に該シート部材と同軸に一体回転可
    能に支持され、前記スローアウェイチップの切刃により
    被削材の切削を行いつつ、該スローアウェイチップが前
    記チップ取付部材及び前記シート部材と従動回転するよ
    うなロータリーバイトに取り付けられていることを特徴
    とする円板状のスローアウェイチップのクランプ機構。
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