JP2002137305A - 自動車用成形天井材およびその製造方法 - Google Patents

自動車用成形天井材およびその製造方法

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JP2002137305A JP2000333295A JP2000333295A JP2002137305A JP 2002137305 A JP2002137305 A JP 2002137305A JP 2000333295 A JP2000333295 A JP 2000333295A JP 2000333295 A JP2000333295 A JP 2000333295A JP 2002137305 A JP2002137305 A JP 2002137305A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】泡保持性に優れ、微発泡セル形状を示し、薄肉
成形性に優れ、かつ高発泡倍率の発泡シートを含む、軽
量で剛性が高い自動車用成形天井材およびその製造方法
を提供すること。 【解決手段】自動車用成形天井材の製造方法は、特定の
プロピレンブロック共重合体(A-1)と特定のプロピレ
ン単独重合体(A-2)とからなるプロピレン樹脂組成物
(A)75〜95重量部と、ガラス繊維(B)5〜25
重量部とを含み、さらに(A)と(B)との合計量10
0重量部に対して、ラジカル発生剤(C)を0.01〜
0.1重量部、架橋助剤(D)を0.1〜5重量部、発
泡剤(E)を2〜5重量部含む発泡性シート形成用組成
物を、(E)が分解しない温度でシート状に成形し、得
られた発泡性シートの片面にバッキング材を裏打ちして
一体化した後、電離性放射線を照射してを架橋させ、次
いで加熱して発泡させた後、冷却固化しないうちに表皮
材を載置してプレス成形加工する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、自動車用成形天井材およ
びその製造方法に関し、さらに詳しくは軽量で、かつ剛
性を備えたリサイクルが可能なポリプロピレン系発泡成
形品からなる自動車用成形天井材およびその製造方法に
関する。
【0002】
【発明の技術的背景】ポリプロピレンをはじめとするプ
ロピレン系樹脂の発泡体は、一般にポリエチレン発泡体
に比べ、耐熱性、強度、剛性などの物性が優れているた
め、高温用断熱材、包装材、建材、軽量構造材などとし
ての用途が拡大しつつある。ところで、既存のポリプロ
ピレン発泡体は、発泡倍率15〜40倍という高発泡体
で、かつ柔らかいプロピレンランダム共重合体を主体と
した軟質フォームである。これに対し、自動車内装用基
材(骨材)としてのポリプロピレン発泡体は、軽量で剛
性の高いことが要求されている。
【0003】自動車内装用基材、たとえば自動車用天井
材の基材には、紙段ボール、発泡ウレタンとガラス繊維
との複合材、繊維と熱硬化性樹脂とを結合させてなるレ
ジンフェルト、ガラス繊維を主体とし、その結合材とし
てポリエチレンまたはポリプロピレンを用いた材料、ポ
リスチレンの発泡体を用いてなるダイラークTMなど、多
くの基材材料がある。
【0004】しかしながら、自動車用成形天井材では、
軽量であること、剛性が高いこと、寸法安定性に優れて
いること、音響特性に優れていること、安価であるこ
と、成形の自由度があること、成形時に環境を汚さない
こと、リサイクルが可能であること(リサイクル性)、
意匠のバリエーションが広いこと(意匠性)、取り付け
作業が容易であることなどが要求され、上記のような基
材材料にはそれぞれ一長一短があり、上記要求のすべて
を満足する材料は少ない。特に近年地球環境問題からリ
サイクル性が重要視されており、現時点でリサイクル性
を満足する自動車用天井材の基材材料は一部には使用さ
れているが、これらの基材材料は、その他の問題から主
流となるまでには至っていない。
【0005】また、特開平5−70621号公報には、
次のようなポリプロピレン系発泡成形品の製造方法が提
案されている。すなわち、プロピレンブロック共重合体
からなるプロピレン系樹脂、ラジカル発生剤、架橋助剤
および発泡剤を含む発泡性シート形成用組成物を、該発
泡剤が分解しない温度でシート状に成形し、得られた発
泡性シートの片面にバッキング材を裏打ちまたはバッキ
ング材としての機能を有する表皮材を積層して一体化し
た後、該発泡性シートに電離性放射線を照射して該プロ
ピレン樹脂を架橋させ、次いで、該発泡性シートを加熱
して発泡させると同時に成形加工することを特徴とする
発泡成形品の製造方法である。このような製造方法によ
れば、軽量で、基材(骨材)として用いられ得る程度の
強度および高剛性を有し、自動車などの内装材基材とし
て用いられる複合発泡成形品が得られる。上記のような
方法によれば、具体的にトランクルーム材、ドアートリ
ムが得られることが上記公報に記載されているが、綿毛
状のシート、ビロード等の起毛しているシートを表皮材
として用いた場合には表皮材表面の起毛が毛倒れし、発
泡成形品の表皮面の風合いは必ずしも満足できるもので
はない。
【0006】さらに特開平8−207060号公報に
は、プロピレン単独重合体とプロピレン・エチレンブロ
ック共重合体とからなる組成物を架橋助剤、架橋剤を存
在させた状態で、シートを成形し、かかる後にシートを
電子線照射して自動車用天井材を成形する技術が開示さ
れている。しかし、この公報に記載されている組成物を
用いて自動車用成形天井材を成形した場合、素材たるポ
リプロピレンシートが二次成形性の点で不充分であっ
た。
【0007】したがって、軽量で剛性が高く、寸法安定
性、音響特性、成形環境性、意匠性、表皮面の風合い、
取り付け作業性およびリサイクル性に優れ、しかも、成
形の自由度の大きい安価な自動車用成形天井材を製造し
うるような方法およびその成形天井材の出現が望まれて
いる。
【0008】
【発明の目的】本発明は、上記のような従来技術に伴う
問題を解決しようとするものであって、泡保持性に優
れ、微発泡セル形状を示し、薄肉成形性に優れ、かつ高
発泡倍率の発泡シートを含む、軽量で剛性が高い自動車
用成形天井材およびその製造方法を提供することを目的
としている。
【0009】
【発明の概要】本発明に係る自動車用成形天井材の製造
方法は、下記のプロピレン樹脂組成物(A)75〜95
重量部と、ガラス繊維(B)5〜25重量部(但し、プ
ロピレン樹脂組成物(A)とガラス繊維(B)との合計
量は100重量部である。)とを含み、さらにプロピレ
ン樹脂組成物(A)とガラス繊維(B)との合計量10
0重量部に対して、ラジカル発生剤(C)を0.01〜
0.1重量部、架橋助剤(D)を0.1〜5重量部、発
泡剤(E)を2〜5重量部の割合で含む発泡性シート形
成用組成物を、該発泡剤(E)が分解しない温度でシー
ト状に成形し、得られた発泡性シートの片面にバッキン
グ材を裏打ちして一体化した後、該発泡性シートに電離
性放射線を照射して該プロピレン樹脂組成物(A)を架
橋させ、次いで、該発泡性シートを加熱して発泡させた
後、該発泡シートが冷却固化しないうちに該発泡シート
表面に表皮材を載置してプレス成形加工することを特徴
としている; プロピレン樹脂組成物(A): (A-1)135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]
が2〜8dl/gの範囲にあるエチレン・プロピレン共
重合体セグメント5〜30重量%および結晶性ポリプロ
ピレンセグメント70〜95重量%からなり、エチレン
含有量が10〜30モル%であり、メルトフローレート
(MFR、ASTM D-1238,L,230℃、2.
16kg荷重、以下同じ。)が0.5〜20g/10分の
範囲にあるプロピレンブロック共重合体:30〜80重
量部の量と、(A-2)MFRが0.5〜20g/10分の
範囲にあるプロピレン単独重合体:20〜70重量部の
量(但し、プロピレンブロック共重合体(A-1)とプロ
ピレン重合体(A-2)との合計量は100重量部であ
る。)とからなるプロピレン樹脂組成物。
【0010】本発明では前記プロピレンブロック共重合
体(A-1)が、(A-3)MFRが0.5〜10g/10分の
範囲にある相対的に高分子量のプロピレンブロック共重
合体:10〜100重量部の量と、(A-4)MFRが1
0〜80g/10分の範囲にある相対的に低分子量のプロ
ピレンブロック共重合体:0〜90重量部の量(但し、
プロピレンブロック共重合体(A-3)とプロピレンブロ
ック共重合体(A-4)との合計量は100重量部であ
る。)とからなる組成物であってもよい。
【0011】前記結晶性ポリプロピレンセグメントは、
結晶性ポリプロピレン80〜100重量%および結晶性
ポリエチレン0〜20重量%からなることが好ましい。
本発明では、前記ガラス繊維(B)は、平均繊維径が5
〜20μmの範囲にあり、繊維長さが0.1〜20mm
の範囲にあることが好ましく、前記ガラス繊維(B)
が、不飽和カルボン酸またはその誘導体をグラフト重合
した変性ポリプロピレンでコーティングされているガラ
ス繊維であることが好ましい。
【0012】また本発明では、前記電離性放射線の照射
量が2〜10kGyの範囲にあることが好ましく、前記
電離性放射線照射後の発泡性シートのゲル分率が、プロ
ピレン系樹脂(A)の重量に対して4〜15重量%であ
ることが好ましい。さらに本発明では、前記発泡性シー
トが、加熱によりシートの厚み方向に主として膨張し、
その倍率が5〜10倍で、かつ、厚みが3mm以上とな
る発泡シートが得られる未発泡のシートであることが好
ましい。
【0013】本発明に係る自動車用成形天井材は、上記
プロピレン樹脂組成物(A)75〜95重量部と、ガラ
ス繊維(B)5〜25重量部(但し、(A)と(B)と
の合計量は100重量部である。)とからなり、ゲル分
率がプロピレン樹脂組成物(A)の重量に対して4〜1
5重量%であり、かつ、厚み方向に主として膨張したそ
の倍率が5〜10倍である架橋発泡シートを有すること
を特徴としている。
【0014】また本発明に係る自動車用成形天井材は、
前記架橋発泡シートの一方の面に表皮材、他方の面にバ
ッキング材が積層されてなることを特徴としている。
【0015】
【発明の具体的説明】以下、本発明に係る自動車用成形
天井材およびその製造方法について具体的に説明する。
まず、本発明において自動車用成形天井材を製造するの
に用いられる発泡性シート形成用組成物について説明す
る。
【0016】発泡性シート形成用組成物 本発明で用いられる発泡性シート形成用組成物は、プロ
ピレン樹脂組成物(A)、ガラス繊維(B)、ラジカル
発生剤(C)、架橋助剤(D)および発泡剤(E)、さ
らには熱安定剤や場合によっては着色剤などの添加剤を
含んでいる。(A)プロピレン樹脂組成物 本発明で用いられるプロピレン樹脂組成物(A)は、下
記プロピレンブロック共重合体(A-1)とプロピレン単
独重合体(A-2)とをブレンドして得られる。
【0017】(プロピレンブロック共重合体(A-1))
プロピレンブロック共重合体(A-1)は、具体的には、
135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]が2〜8
dl/g、好ましくは4〜7dl/gであるエチレン・
プロピレン共重合体セグメント5〜30重量%、好まし
くは10〜25重量%と、結晶性ポリプロピレンセグメ
ント70〜95重量%、好ましくは75〜90重量%と
からなるプロピレンブロック共重合体である。
【0018】前記結晶性ポリプロピレンセグメントは、
少量の結晶性ポリエチレンを、本発明の目的を損なわな
い範囲内で含んでいてもよい。より具体的には、この結
晶性ポリプロピレンセグメントは、結晶性ポリプロピレ
ン80〜100重量%と結晶性ポリエチレン0〜20重
量%とからなる。また、この結晶性ポリプロピレンまた
は結晶性ポリエチレン中に、少量のエチレン、プロピレ
ン等のα-オレフィン成分単位が含まれていてもよい。
たとえば、結晶性ポリプロピレンは少量のエチレン成分
単位を含んでいてもよく、また結晶性ポリエチレンは少
量のプロピレン成分単位を含んでいてもよい。
【0019】このプロピレンブロック共重合体(A-1)
は、エチレン含有量が、通常10〜30モル%、好まし
くは15〜25モル%である。エチレン含有量が上記範
囲内にあるプロピレンブロック共重合体を用いると、電
離性放射線によるプロピレン系樹脂の架橋が適度な架橋
度まで進むので、加熱によりシートの厚み方向に主とし
て膨張させることができ、5〜10倍の発泡倍率で、厚
みが3mm以上となる発泡シートを提供し得る発泡性シ
ート形成用組成物を得ることができる。
【0020】このプロピレンブロック共重合体(A-1)
は、MFRが、通常0.5〜20g/10分、好ましくは
1〜15g/10分である。本発明では、プロピレンブロ
ック共重合体(A-1)が、相対的に高分子量のプロピレ
ンブロック共重合体(A-3)と相対的に低分子量のプロ
ピレンブロック共重合体(A-4)とからなり、プロピレ
ンブロック共重合体(A-3)を10〜100重量部、好
ましくは20〜100重量部の量、プロピレンブロック
共重合体(A-4)を0〜90重量部、好ましくは0〜8
0重量部の量(但し、プロピレンブロック共重合体(A-
3)とプロピレン単独重合体(A-4)との合計量は100
重量部である。)で含むことが好ましい。
【0021】相対的に高分子量のプロピレンブロック共
重合体(A-3)は、135℃デカリン中で測定した極限
粘度[η]が1〜8dl/g、好ましくは2〜5dl/
gであるエチレン・プロピレン共重合体セグメント5〜
20重量%、好ましくは7〜15重量%と、結晶性ポリ
プロピレンセグメント80〜95重量%、好ましくは8
5〜93重量%とからなるプロピレンブロック共重合体
であって、MFRが0.5〜10g/10分、好ましくは
1〜7g/10分の範囲にある。
【0022】相対的に低分子量のプロピレンブロック共
重合体(A-4)は、135℃デカリン中で測定した極限
粘度[η]が3〜10dl/g、好ましくは5〜10d
l/gであるエチレン・プロピレン共重合体セグメント
5〜20重量%、好ましくは7〜15重量%と、結晶性
ポリプロピレンセグメント80〜95重量%、好ましく
は85〜93重量%とからなるプロピレンブロック共重
合体であって、MFRが10〜80g/10分、好ましく
は15〜60g/10分の範囲にある。
【0023】(プロピレン単独重合体(A-2))プロピ
レン単独重合体(A-2)は、MFRが0.5〜20g/1
0分、好ましくは1〜10g/10分である。 (組成物)プロピレン樹脂組成物(A)においては、プ
ロピレンブロック共重合体(A-1)は、30〜80重量
部、好ましくは40〜80重量部の量で用いられ、プロ
ピレン単独重合体(A-2)は、20〜70重量部、好ま
しくは20〜60重量部の量で用いられる(但し、プロ
ピレンブロック共重合体(A-1)とプロピレン単独重合
体(A-2)との合計量は100重量部である。)。
【0024】プロピレンブロック共重合体(A-1)とプ
ロピレン単独重合体(A-2)との割合が、上記範囲内に
あると、泡保持性に優れ、微発泡セル形状を示し、薄肉
成形性に優れ、かつ高発泡倍率の発泡シートが得られ
る。本発明で用いられるプロピレン樹脂組成物(A)
は、MFRが0.5〜20g/10分、好ましくは1.0
〜15g/10分の範囲にある。このプロピレン樹脂組成
物(A)のMFRが上記範囲内にあると、混練押出しが
容易であり、また少ない架橋助剤の使用量で高い機械強
度を保つことができ、天井材の材料として好適である。
【0025】上記のようなプロピレン樹脂組成物(A)
は、プロピレン樹脂組成物(A)とガラス繊維(B)と
の合計量100重量部に対して、75〜95重量部、好
ましくは80〜90重量部の割合で用いられる。(B)ガラス繊維 本発明で用いられるガラス繊維(B)は、平均繊維径が
通常5〜20μm、好ましくは10〜15μmの範囲に
あり、繊維長さが0.1〜20mm、好ましくは0.3
〜10mmの範囲にある。
【0026】ガラス繊維(B)は、プロピレン系樹脂
(A)とガラス繊維(B)との合計量100重量部に対
して、5〜25重量部、好ましくは10〜20重量部の
割合で用いられる。ガラス繊維(B)を上記のような割
合で用いると、高剛性で耐熱性および寸法安定性に優れ
た自動車用成形天井材を提供し得る発泡性シートを得る
ことができる。
【0027】自動車用成形天井材は、90℃から−40
℃における湿冷熱試験において、10mm以上垂れ下が
らないことが要求されるが、この要求は上記のガラス繊
維(B)を用いることによって満たされる。また従来、
剛性を向上させる充填剤として、タルクは安価で最もよ
く使用されている。しかしながら、天井材の剛性だけで
なく耐熱性をも向上させる必要があるため、それらの物
性を満足させるにはタルクの使用量が多くなり過ぎて、
得られる天井材の重量が重くなり、しかも発泡性シート
の発泡性が低下するという欠点がある。タルクのこのよ
うな欠点は、上記のガラス繊維(B)を用いることによ
って改善することができる。
【0028】本発明においては、ガラス繊維(B)とプ
ロピレン系樹脂(A)との接着性を高める観点から、不
飽和カルボン酸またはその誘導体でグラフト変性したポ
リプロピレン(変性ポリプロピレン)をガラス繊維に直
接コーティングしたり、あるいはプロピレン系樹脂
(A)に適量添加することが望ましい。ポリプロピレン
の変性に用いられる不飽和カルボン酸としては、具体的
には、アクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、フマル
酸、イタコン酸、シトラコン酸、クロトン酸、エンドシ
ス-ビシクロ[2,2,1]ヘプト-5-エン-2,3-ジカルボン酸
(ナジック酸TM)などが挙げられる。
【0029】また、不飽和カルボン酸の誘導体として
は、酸ハライド、エステル、アミド、イミド、無水物な
どが挙げられ、具体的には、マレイミド、アクリル酸ア
ミド、メタクリル酸アミド、グリシジルメタクリレー
ト、無水マレイン酸、無水シトラコン酸、マレイン酸モ
ノメチル、マレイン酸ジメチル、グリシジルマレエート
などが挙げられる。
【0030】これらの化合物は、単独または2種以上組
み合わせて用いられる。中でも、アクリル酸、メタクリ
ル酸、無水マレイン酸が好ましい。たとえばガラス繊維
(B)に、無水マレイン酸をグラフト重合した変性ポリ
プロピレンを溶液状態で含浸付着させたり、溶融状態で
コーティングすることができる。この際、ポリプロピレ
ンへの不飽和カルボン酸またはその誘導体のグラフト量
は、変性ポリプロピレン重量に対して0.01〜10重
量%、好ましくは0.1〜5重量%である。また、変性
ポリプロピレンは、不飽和カルボン酸またはその誘導体
を高度にグラフト重合した変性ポリプロピレンを、未変
性のポリプロピレンで希釈して上記グラフト量の範囲内
にしたものでもよい。
【0031】このような表面処理をしたガラス繊維
(B)とプロピレン系樹脂(A)とは、重量比で60/
40〜80/20の範囲で混合し、マスターバッチを製
造しておくことが好ましい。特に長さ10mm、直径3
mm程度の形状を有するマスターバッチにしておくこと
が、発泡性シートの成形をする際に他の成分との混合上
好ましい。
【0032】なお、プロピレン系樹脂(A)と他の成分
との配合割合を決定するに際して、通常変性ポリプロピ
レンの使用量は最小限にとどめるために、上記変性ポリ
プロピレンでコーティングする前のガラス繊維(B)の
量のみを考慮する。(C)ラジカル発生剤 発泡性シート形成用組成物を架橋された状態とするため
に用いられるラジカル発生剤(C)としては、有機ペル
オキシド、有機ペルオキシエステルが主として用いら
れ、このラジカル発生剤の半減期が1分(min)を示
す分解温度は、プロピレン系樹脂(A)の融点よりも高
いことが好ましい。なお、上記ラジカル発生剤(C)の
半減期が100時間(hr)を示す分解温度が40℃以
上であることが実用上好ましい。
【0033】これら有機ペルオキシドおよび有機ペルオ
キシエステルとしては、具体的には、3,5,5-トリメチル
ヘキサノイルペルオキシド(1)、オクタノイルペルオ
キシド(2)、デカノイルペルオキシド(3)、ラウロ
イルペルオキシド(4)、こはく酸ペルオキシド
(5)、アセチルペルオキシド(6)、t-ブチルペルオ
キシ(2-エチルヘキサノエート)(7)、m-トルオイル
ペルオキシド(8)、ベンゾイルペルオキシド(9)、
t-ブチルペルオキシイソブチレート(10)、1,1-ビス
(t-ブチルペルオキシ)3,5,5-トリメチルシクロヘキサ
ン(11)、1,1-ビス(t-ブチルペルオキシ)シクロヘ
キサン(12)、t-ブチルペルオキシマレイン酸(1
3)、t-ブチルペルオキシラウレート(14)、t-ブチ
ルペルオキシ-3,5,5-トリメチルシクロヘキサノエート
(15)、シクロヘキサノンペルオキシド(16)、t-
ブチルペルオキシイソプロピルカルボネート(17)、
2,5-ジメチル-2,5-ジ(ベンゾイルペルオキシ)ヘキサ
ン(18)、t-ブチルペルオキシアセテート(19)、
2,2-ビス(t-ブチルペルオキシ)ブタン(20)、t-ブ
チルペルオキシベンゾエート(21)、n-ブチル-4,4-
ビス(t-ブチルペルオキシ)バレレート(22)、ジ-
t-ブチルペルオキシイソフタレート(23)、メチルエ
チルケトンペルオキシド(24)、α,α'-ビス(t-ブ
チルペルオキシイソプロピル)ベンゼン(25)、ジク
ミルペルオキシド(26)、2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-
ブチルペルオキシ)ヘキサン(27)、t-ブチルクミル
ペルオキシド(28)、ジイソプロピルベンゼンヒドロ
ペルオキシド(29)、ジ-t-ブチルペルオキシド(3
0)、p-メンタンヒドロペルオキシド(31)、2,5-ジ
メチル-2,5-ジ(t-ブチルペルオキシ)ヘキシン-3(3
2)、1,1,3,3-テトラメチルブチルヒドロペルオキシド
(33)、2,5-ジメチルヘキサン-2,5-ジヒドロペルオ
キシド(34)、クメンヒドロペルオキシド(35)、
t-ブチルヒドロペルオキシド(36)などが挙げられ
る。これらのうちでは特に(12)〜(36)の化合物
が好ましい。
【0034】このラジカル発生剤(C)は、発泡性シー
ト形成用組成物中に、前記ポリプロピレン系樹脂(A)
とガラス繊維(B)との合計量100重量部に対して
0.01〜0.1重量部の割合で存在する。このラジカ
ル発生剤(C)の量が上記範囲内にあると、プロピレン
系樹脂(A)の溶融粘弾性の適切な増加が達成され、良
好な独立気泡を有する発泡成形品が得られる。
【0035】(D)架橋助剤 上記のようなプロピレン系樹脂(A)を架橋するための
架橋助剤(D)としては、具体的には、p-キノンジオキ
シム、p,p'-ジベンゾイルキノンジオキシム、N-メチル-
N,4-ジニトロソアニリン、ニトロベンゼン、ジフェニル
グアニジン、トリメチロールプロパン-N,N'-m-フェニレ
ンジマレイミド、ジビニルベンゼン(DVB)、トリア
リルシアヌレート(TAC)、トリアリルイソシアヌレ
ート(TAIC)、エチレングリコールジメタクリレー
ト、ジエチレングリコールジメタクリレート、ポリエチ
レングリコールジメタクリレート、トリメチロールプロ
パントリメタクリレート、アリルメタクリレートなどの
多官能性メタクリレートモノマー、ビニルブチラートま
たはビニルステアレートなどの多官能性ビニルモノマー
が挙げられる。
【0036】上記のような架橋助剤(D)により、均一
かつ緩和な架橋反応が期待できる。特に、本発明におい
てはジビニルベンゼン(DVB)、トリアリルイソシア
ヌレ―ト(TAIC)が好ましい。この架橋助剤(D)
は、発泡性シート形成用組成物中に、前記ポリプロピレ
ン系樹脂(A)とガラス繊維(B)との合計量100重
量部に対して0.1〜5重量部、好ましくは0.3〜2
重量部の割合で存在する。この架橋助剤(D)の量が上
記範囲内にあると、プロピレン系樹脂(A)の架橋反応
が良好に進行し、所望の架橋度が得られ、溶融粘弾性が
充分に改良され、適度な発泡が行われるので好ましい。
【0037】(E)発泡剤 本発明で用いられる発泡剤(E)は、常温で液体または
固体であって加熱により分解して気体を発生する化学物
質であり、プロピレン系樹脂(A)の融点以上の分解温
度を有するものであれば特に限定はされない。このよう
な発泡剤としては、アゾジカーボンアミド(ADC
A)、アゾジカルボン酸バリウム、N,N'-ジニトロソペ
ンタメチレンテトラミン、4,4-オキシビス(ベンゼンス
ルホニルヒドラジド)、ジフェニルスルホン-3,3-ジス
ルホニルヒドラジド、p-トルエンスルホニルセミカルバ
ジド、トリヒドラジノトリアジン、ビウレア、炭酸亜鉛
などが挙げられる。これらの中では、ガス発生量が多
く、ガス発生終了温度がプロピレン系樹脂(A)の熱劣
化開始温度よりも充分低い、アゾジカーボンアミド(A
DCA)、N,N-ジニトロソペンタメチレンテトラミン、
トリヒドラジノトリアジンが特に好ましい。
【0038】この発泡剤(E)は、発泡性シート形成用
組成物中に、前記ポリプロピレン系樹脂(A)とガラス
繊維(B)との合計量100重量部に対して2〜5重量
部の割合で存在する。発泡剤(E)の量が上記範囲内に
あると、発生するガスの量が適度であるために、厚み方
向へ5〜10倍の膨張が可能となり、しかも泡が均一の
大きさで、かつ均一に分散する。また、架橋度を上げて
発泡度を上げ過ぎると、シートは3次元方向に膨張し、
天井用発泡基材として使用できなくなる。
【0039】添加剤 発泡性シート形成用組成物は、上記のような各成分に加
えて、各種の添加剤を含むことができる。たとえばプロ
ピレン系樹脂(A)とともに、ガラス繊維(B)、ラジ
カル発生剤(C)、架橋助剤(D)および発泡剤(E)
を混練する際に、炭素原子数30以上のフェノール系耐
熱安定剤を使用することができる。
【0040】フェノール系耐熱安定剤を、発泡性シート
形成用組成物中に、0.05〜1重量%、好ましくは
0.1〜0.5重量%添加すると、ポリマーラジカルの
発生濃度を制御して架橋効率を高めるとともに上記発泡
性シート形成用組成物を加熱し発泡させる際および発泡
体の熱加工の際の酸化劣化を防止することができ、か
つ、使用中の製品の耐熱老化性を高めることができるた
め好ましい。
【0041】このような耐熱安定剤としては、たとえ
ば、n-オクタデシル-3-(4'-ヒドロキシ-3',5'-ジ-t-ブ
チルフェニル)プロピオネート、1,1,3-トリス(2-メチ
ル-4-ヒドロキシ-5-t-ブチルフェニル)ブタン、1,3,5-
トリス(4-t-ブチル-3-ヒドロキシ-2,6-ジメチルベンジ
ル)-s-トリアジン-2,4,6-(1H,3H,5H)トリオン、1,3,
5トリメチル-2,4,6-トリス(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロ
キシフェニル)ベンジルベンゼン、1,3,5-トリス(3,5-
ジ-t-ブチル-4'-ヒドロキシベンジル)-s-トリアジン-
2,4,6-(1H,3H,5H)トリオン、テトラキス[メチレン-3
(3,5-ジ-t-ブチル-4-ヒドロキシフェニル)プロピオネ
ート]メタン、あるいはこれらの2種以上の混合物が用
いられる。
【0042】また発泡剤(D)に、発泡剤の二次凝集を
防止する機能を有する添加剤を前もって混合しておけ
ば、発泡剤(D)の発泡性シート形成用組成物中への分
散性が向上し、粗大気泡のない良好な発泡体を得ること
ができる。このような添加剤には、金属石鹸類、界面活
性剤類がある。具体的には、たとえばステアリン酸カル
シウムなどのステアリン酸金属塩およびステアリルモノ
グリセライドのような、混練温度で固体である物質が好
ましい。
【0043】また、発泡成形品は一般に白色を帯びた外
観を呈するため、発泡成形品の末端などの色が目立つ場
合、発泡性シート形成用組成物中にカーボンブラックな
どの着色剤を添加することができる。バッキング材 本発明においては、上記のような発泡性シート形成用組
成物から得られた発泡性シートの片面にバッキング材が
裏打ちされるが、好ましいバッキング材としては、たと
えばウーリーナイロン、あるいはポリエチレンテレフタ
レート(PET)等のポリエステル、寒冷紗、ガラスク
ロスなどからなり、目付が15〜100g/m2 、好ま
しくは20〜80g/m2 である通気性の不織布および
織布であって、発泡剤の分解時に溶融しない材料が挙げ
られる。
【0044】さらに、バッキング材としては、絞り成形
等の成形加工で金型の形状に追随させるため、縦横の伸
びが大きく、かつ縦横の伸縮性のバランスのとれた材料
が好ましい。表皮材 本発明で用いられる表皮材としては、具体的には、ポリ
エステル、ナイロン、ポリプロピレン等の不織布、ポリ
エステル、ナイロン、ポリプロピレン等からなる織布、
天然繊維からなる織布などが挙げられる。上記不織布等
の目付は、通常100〜300g/m2 である。また、
これらの材料にポリウレタンフォーム、ポリエチレンフ
ォーム、ポリプロピレンフォーム等の発泡体をラミネー
トした複合材料も表皮材として用いることができる。さ
らに、塩化ビニル樹脂、熱可塑性エラストマー等から製
造されたレザーに織布等を裏打ちした複合材料、および
このようなレザーにポリウレタンフォーム、ポリエチレ
ンフォーム、ポリプロピレンフォーム等の発泡体をラミ
ネートした複合材料も表皮材として用いることができ
る。
【0045】なお、上述した発泡性シートは発泡状態で
は溶融状態であり、織布、不織布、連続気泡発泡体とは
アンカー効果により結合し、また、ポリプロピレンとは
熱融着により結合するため、接着剤は必ずしも必要とし
ない。製造方法 次に、上記のような発泡性シート形成用組成物を用い
て、自動車用成形天井材の製造方法について説明する。
【0046】まず、発泡性シート形成用組成物をシート
状に成形するには、上記のような各成分を含む発泡性シ
ート形成用組成物をブラベンダーなどで混練した後、カ
レンダーロールでシート状に成形する方法、プレス成形
機でシート化する方法、および押出機を用いて発泡性シ
ート形成用組成物を混練した後Tダイまたは環状ダイを
通してシート化する方法などが採用できる。これらのな
かでは、発泡性シート形成用組成物を混練した後、発泡
剤(E)の分解温度未満の温度でTダイから押し出して
成形する方法は、エネルギー消費量、所要時間ともに少
なく、シートの平面性や押出肌も良好であり好ましい。
【0047】発泡性シート形成用組成物をシート状とす
る際には、前述のように発泡剤(E)が分解しない温度
で行う必要があるが、具体的には発泡剤としてアゾジカ
ーボンアミド(ADCA)を用いる場合には約160〜
190℃、好ましくは165〜180℃で発泡性シート
形成用組成物のシート化を行うことが好ましい。この未
発泡状態の発泡性シートの厚みは、0.5〜1mm程度
である。
【0048】次に、上記のようにして得られた発泡性シ
ートの片面に、上記バッキング材を従来公知の方法で裏
打ち一体化する。たとえば、本発明においては、発泡性
シート形成用組成物をシート状に押し出し、その直後の
一対のシーティングロールに通すとともに、バッキング
材をこの一対のシーティングロールに通すことにより、
発泡性シートとバッキング材とをシーティングロールで
圧着して一体化することができ、このような一体化方法
は接着剤を特に必要としないので好ましい。
【0049】このようにバッキング材を発泡性シートに
裏打ちしておくことにより、このシートの加熱軟化によ
るドローダウンを防止することができるとともに、発泡
性シートを構成するポリプロピレン系樹脂(A)をシー
トの厚み方向に主として膨張させることができ、3倍以
上の発泡倍率の成形品、特に5〜10倍という高発泡倍
率の成形品を得ることができる。
【0050】次に、このバッキング材が裏打ち一体化さ
れた発泡性シートに、電離性放射線を照射して、上記プ
ロピレン系樹脂(A)を架橋させる。電離性放射線とし
ては、α線、β線、γ線、X線、電子線、中性子線など
が用いられる。このうちコバルト−60のγ線、電子線
が好ましく用いられる。この電離性放射線の照射量とし
ては、約2〜10kGy、好ましくは3〜7kGyであ
り、かつ、架橋度の指標となるゲル分率が4〜15重量
%、好ましくは5〜10重量%の範囲内になるような照
射量であることが望ましい。
【0051】電離性放射線の照射量を上記範囲内にする
と、架橋されたプロピレン系樹脂(A)の架橋度が適度
で所望の発泡度を得ることができ、しかも、発泡性シー
トの発泡により厚み方向に主として膨張するので好まし
い。また、この程度の架橋度を有する発泡シートのトリ
ミング屑は、リサイクル使用することができる。たとえ
ば、このトリミング屑を自動車成形天井材用の未使用樹
脂と混合して有効に使用することができる。
【0052】ここで、架橋されたプロピレン系樹脂
(A)の架橋度の指標となるゲル分率は、次のようにし
て求められる。#100メッシュのスクリーン籠に試料
を3g採り、この試料について、ソックスレー抽出装置
を用いて、p-キシレンで3時間抽出処理を行い、その抽
出残率(キシレン不溶分率)を求め、このキシレン不溶
分率をもってゲル分率とする。
【0053】このようにして架橋された発泡性シートを
加熱して所望形状に成形すると、ポリプロピレン系発泡
成形品が得られる。この際には、当然発泡剤(E)の分
解温度以上に加熱することが必要である。発泡性シート
を加熱して発泡させるには、以下のような方法がある。 (1)発熱体からの輻射熱を利用する方法。 (2)高周波誘導により加熱する方法。 (3)オーブンを用いて加熱する方法。 (4)熱風加熱する方法。
【0054】発泡性シートは主として厚さ方向に発泡す
るが、加熱により収縮する傾向があり、シート周囲をク
ランプしておく必要がある。発泡性シートは発泡が起こ
りつつあるか、あるいは発泡がほぼ完了したがなおシー
トが可塑性を保っている間に成形する。加工方法として
は、プレス成形法が用いられる。表皮材は一般的にはポ
リエステルの不織布が用いられる。この表皮材は、発泡
性シートが発泡した後、冷却固化しないうち、すなわち
可塑状態にあるうちに、発泡性シートの上面に載置し、
上下合わせの天井用金型を閉じて両者を積層一体化する
とともに賦形する。金型は冷却水溝を設けておき、チラ
ー等を使って冷却する。なお本発明では、表皮材の上に
発泡性シートを載置してもよい。
【0055】本発明の方法によれば、表皮材はヒーター
によって加熱されることがないので、厚さと外観に変化
がなく、特に綿毛状のシート、ビロード等の起毛してい
るシートあるいは植毛されたシートを表皮材として用い
た場合であっても毛倒れすることがなく、風合いの優れ
た表皮面が得られる。上下金型のクリアランスは発泡シ
ートの発泡厚みプラス表皮材の厚みより1〜2mm小さ
い位が適している。なお、発泡シートの末端のクリアラ
ンスを最小にすることにより、発泡樹脂を押し潰してト
リミングが容易になる。
【0056】上記のようにして得られる表皮材と発泡シ
ートとバッキング材とが順に積層された本発明に係る自
動車用成形天井材は、軽量で剛性が高く、かつ表皮材の
表面状態が良好に保存されているので、表皮面の風合い
に優れている。上述した方法により上記プロピレン樹脂
組成物(A)75〜95重量部、好ましくは80〜90
重量部と、ガラス繊維(B)5〜25重量部、好ましく
は10〜20重量部(但し、(A)と(B)との合計量
は100重量部である。)とからなり、ゲル分率がプロ
ピレン樹脂組成物(A)の重量に対して4〜15重量
%、好ましくは5〜10重量%であり、かつ、厚み方向
に主として膨張したその倍率が5〜10倍、好ましくは
6〜8倍である架橋発泡シートを有する本発明に係る自
動車用成形天井材が得られる。
【0057】本発明に係る自動車用成形天井材は、例え
ば前記架橋発泡シートの一方の面に表皮材、他方の面に
バッキング材が積層されている。
【0058】
【発明の効果】本発明に係る自動車用成形天井材の製造
方法によれば、架橋時に発泡剤(E)が分解してプロピ
レン系樹脂(A)が発泡してしまうことがなく、発泡性
シートの縦方向および横方向への発泡による膨張が規制
され、厚み方向に主として膨張する。したがって、プロ
ピレン系樹脂(A)の架橋後に発泡性シートを加熱する
ことにより、泡保持性に優れ、微発泡セル形状を示し、
薄肉成形性に優れ、かつ高発泡倍率のポリプロピレン系
発泡成形品を得ることができる。しかも、このポリプロ
ピレン系発泡成形品は、結晶性ポリプロピレンセグメン
トとエチレンプロピレン共重合体セグメントとからなる
プロピレンブロック共重合体を含む組成物から構成さ
れ、また厚み方向に主として発泡してその発泡倍率が5
〜10倍になっているため、軽量で、剛性の高い成形天
井が得られる。
【0059】本発明の自動車用成形天井材は、寸法安定
性、音響特性、成形環境性、意匠性、表皮面の風合い、
取り付け作業性およびリサイクル性に優れ、しかも、成
形の自由度が大きく、安価である。
【0060】
【実施例】以下、本発明を実施例により説明するが、本
発明は、これら実施例に限定されるものではない。な
お、本実施例においては、ガラス繊維マスターバッチと
して、長さが10mm、平均繊維径が13μmのガラス
繊維(70重量%)に、無水マレイン酸をグラフト重合
して得た変性ポリプロピレン(無水マレイン酸のグラフ
ト量が変性ポリプロピレン重量に対して0.6重量%)
(30重量%)を押出しコーティングしたマスターバッ
チ(ガラス繊維含量:70重量%、変性ポリプロピレン
含量:30重量%)を用いた。
【0061】
【実施例1】プロピレンブロック共重合体(ブロックP
P-1)(MFR:2.0g/10分、エチレン含量:20
モル%、エチレン・プロピレン共重合体セグメント:1
0重量%、結晶性ポリプロピレンセグメント(結晶性ポ
リプロピレン:86.7重量%、結晶性ポリエチレン:
13.3重量%)90重量%、エチレン・プロピレン共
重合体セグメントの極限粘度[η]:3dl/g)15
重量部と、プロピレンブロック共重合体(ブロックPP
-2)(MFR:20g/10分、エチレン含量:20モル
%、エチレン・プロピレン共重合体セグメント:10重
量%、結晶性ポリプロピレンセグメント(結晶性ポリプ
ロピレン:86.7重量%、結晶性ポリエチレン:1
3.3重量%)90重量%、エチレン・プロピレン共重
合体セグメントの極限粘度[η]:7dl/g)50重
量部と、MFRが11.0g/10分のプロピレン重合体
(ホモPP)35重量部と、前記ブロックPP-1とブロ
ックPP-2とホモPPとの合計量100重量部に対し
て、ガラス繊維マスターバッチ15重量部と、ラジカル
発生剤として2,5-ジメチル-2,5-ジ(t-ブチルペルオキ
シ)ヘキシン-3 0.05重量部と、架橋助剤としてジ
ビニルベンゼン(DVB)1.0重量部と、酸化防止剤
としてテトラキス-[メチレン-3-(3',5'-ジ-t-ブチル-
4'-ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン[商
品名Irganox 1010,日本チバガイギー(株)製]0.1
重量部と、ステアリン酸カルシウム0.1重量部と、発
泡剤としてアゾジカーボンアミド(ADCA)3.0重
量部とを、高速混合機(ヘンシェルミキサー)を用いて
混合した。
【0062】次いで、この混合物をスクリュー50mm
径の2軸押出機を用いて170℃にて溶融して造粒し、
未発泡の均一混合ペレットを得た。次いで、このペレッ
トをスクリュー90mm径で1800mm幅のT−ダイ
シート成形機を用いて175℃の温度で0.7mm厚の
未発泡の発泡性シートに成形した。そして、この発泡性
シートの片面に目付け30g/m2 のポリエステル不織
布からなるバッキング材を裏打ちした。
【0063】次いで、この発泡性シートにγ線(Co−
60)を4kGy照射して、架橋を行なった。この架橋
後の発泡性シートの沸騰p-キシレンによる処理を3時間
行なって求めたゲル分率(キシレン不溶分率)が5.7
%であった。次いで、この発泡性シートをサイズ150
0mm×1300mmにカットし、その4方をクランプ
してバッキング材が下面となる状態で、遠赤外線ヒータ
により発泡性シートを加熱した。ヒーターの温度条件は
上ヒータの設定温度を400℃とし、またその反対側す
なわちバッキング材側にある下ヒータの設定温度を30
0℃にして加熱したところ75秒で発泡した。得られた
発泡シートは、厚みが4.9mmで、発泡倍率が7倍で
あった。
【0064】なお、フリー発泡状態の発泡シートの厚み
とその発泡倍率は、次の要領で求めた。発泡性シートの
4方をクランプした後、上下ヒーターで発泡性シートを
加熱発泡させた。次いで、得られた発泡シートを空気フ
ァンにより強制冷却して固化した。そして、固化後の発
泡シートの中央部の平均厚みを「フリー発泡状態の発泡
シートの厚み」とした。また、この発泡シートの厚み
を、発泡させる前のシート(発泡性シート)の厚みで割
った値を「フリー発泡状態の発泡シートの発泡倍率」と
した。
【0065】泡保持性は、得られた発泡シートが未だ冷
却固化しないうちに、発泡シート上面に天井表皮材とし
て目付け250g/m2のポリエステル製不織布を重
ね、上下合わせの天井金型にてプレス成形した時の平面
部厚み(t1(mm))およびコーナー部厚み(t2(m
m))により評価した。なお、プレス時の金型クリアラ
ンスの設定は4mmとし、厚みはノギスにより測定し、
5回の平均値として以下のように評価した。
【0066】
【表1】
【0067】微発泡は、泡保持性の評価で用いたサンプ
ルの平面部発泡セルの気泡径を測定しその平均値r(μ
m)で評価した。 ◎: r≦250μm ○:250<r≦300μm △:300<r≦350μm ×:r>350μm 結果を表2に示す。
【0068】
【実施例2】実施例1において、ブロックPP-1の量を
25重量部、ブロックPP-2の量を25重量部、ホモP
Pの量を50重量部としたこと以外は実施例1と同様に
して、成形天井材を調製し、試験を行った。結果を表2
に示す。
【0069】
【実施例3】実施例1において、ブロックPP-2を使用
せず、ブロックPP-1の量を55重量部、ホモPPの量
を45重量部としたこと以外は実施例1と同様にして、
成形天井材を調製し、試験を行った。結果を表2に示
す。
【0070】
【比較例1】実施例1において、ブロックPPP-2を使
用せず、ブロックPP-1の量を29重量部、ホモPPの
量を71重量部としたこと以外は実施例1と同様にし
て、成形天井材を調製し、試験を行った。結果を表2に
示す。
【0071】
【比較例2】比較例1において、γ線照射量を6.0k
Gyとしたこと以外は比較例1と同様にして、成形天井
材を調製し、試験を行った。結果を表2に示す。
【0072】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08K 5/14 C08K 9/04 4J002 9/04 C08L 23/12 C08L 23/12 53/00 53/00 B29K 23:00 // B29K 23:00 105:04 105:04 105:12 105:12 105:20 105:20 105:24 105:24 B29L 9:00 B29L 9:00 31:58 31:58 B29C 67/22 (72)発明者 脇 田 陽 一 千葉県袖ヶ浦市長浦580番32 株式会社グ ランドポリマー内 (72)発明者 杉 正 浩 千葉県袖ヶ浦市長浦580番32 株式会社グ ランドポリマー内 (72)発明者 谷 和 寛 茨城県ひたちなか市高野148−27 ハイシ ート工業株式会社勝田工場内 Fターム(参考) 3D023 BA01 BB03 BD01 BE04 BE05 BE31 4F070 AA15 AA16 AC28 AC32 AC37 AC40 AC56 AD02 AE01 AE03 AE08 AE30 HA01 HB05 4F074 AA24 AA25B AC34 AD01 AD08 AD10 AD12 AF02 AG01 AG04 AG15 AG20 BA13 BB02 BB25 CA29 CC04Y CC06X CC22X CC49 CE02 CE59 DA02 DA23 DA35 DA54 4F212 AA11A AA11C AA11F AB02 AB03 AB04 AB25 AG01 AG03 AG20 AH26 UA01 UA09 UA15 UB02 UC06 UG02 UG05 UG07 UH30 UN02 UN05 UN06 UN08 UW43 4F213 AA11F AB02 AB03 AB04 AB11 AB25 AC03 AD08 AG03 AH26 WA06 WA08 WA18 WA43 WB01 WB13 WC01 WF01 WK01 WK03 4J002 BB12X BP02W CH053 DE249 DL006 EA048 EH078 EK017 EK027 EK047 EK057 EK067 EK077 EK087 EQ019 EQ029 ER028 ES008 ES009 ES018 ET019 EU028 EU198 FA046 FB266 FD016 FD147 FD153 FD158 FD329 GN00

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記のプロピレン樹脂組成物(A)75
    〜95重量部と、ガラス繊維(B)5〜25重量部(但
    し、プロピレン樹脂組成物(A)とガラス繊維(B)と
    の合計量は100重量部である。)とを含み、さらにプ
    ロピレン樹脂組成物(A)とガラス繊維(B)との合計
    量100重量部に対して、ラジカル発生剤(C)を0.
    01〜0.1重量部、架橋助剤(D)を0.1〜5重量
    部、発泡剤(E)を2〜5重量部の割合で含む発泡性シ
    ート形成用組成物を、 該発泡剤(E)が分解しない温度でシート状に成形し、
    得られた発泡性シートの片面にバッキング材を裏打ちし
    て一体化した後、該発泡性シートに電離性放射線を照射
    して該プロピレン樹脂組成物(A)を架橋させ、 次いで、該発泡性シートを加熱して発泡させた後、該発
    泡シートが冷却固化しないうちに該発泡シート表面に表
    皮材を載置してプレス成形加工することを特徴とする自
    動車用成形天井材の製造方法; プロピレン樹脂組成物(A): (A-1)135℃デカリン中で測定した極限粘度[η]
    が2〜8dl/gの範囲にあるエチレン・プロピレン共
    重合体セグメント5〜30重量%および結晶性ポリプロ
    ピレンセグメント70〜95重量%からなり、エチレン
    含有量が10〜30モル%であり、メルトフローレート
    (ASTM D-1238,L,230℃、2.16kg
    荷重)が0.5〜20g/10分の範囲にあるプロピレン
    ブロック共重合体:30〜80重量部の量と、 (A-2)メルトフローレート(ASTM D-1238,
    L,230℃、2.16kg荷重)が0.5〜20g/
    10分の範囲にあるプロピレン単独重合体:20〜70重
    量部の量(但し、プロピレンブロック共重合体(A-1)
    とプロピレン単独重合体(A-2)との合計量は100重
    量部である。)とからなるプロピレン樹脂組成物。
  2. 【請求項2】前記プロピレンブロック共重合体(A-1)
    が、 (A-3)メルトフローレート(ASTM D-1238,
    L,230℃、2.16kg荷重)が0.5〜10g/
    10分の範囲にある相対的に高分子量のプロピレンブロッ
    ク共重合体:10〜100重量部の量と、 (A-4)メルトフローレート(ASTM D-1238,
    L,230℃、2.16kg荷重)が10〜80g/10
    分の範囲にある相対的に低分子量のプロピレンブロック
    共重合体:0〜90重量部の量(但し、プロピレンブロ
    ック共重合体(A-3)とプロピレンブロック重合体(A-
    4)との合計量は100重量部である。)とからなる請
    求項1に記載の自動車用成形天井材の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記結晶性ポリプロピレンセグメント
    が、結晶性ポリプロピレン80〜100重量%および結
    晶性ポリエチレン0〜20重量%からなる請求項1に記
    載の自動車用成形天井材の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記ガラス繊維(B)は、平均繊維径が
    5〜20μmの範囲にあり、繊維長さが0.1〜20m
    mの範囲にある請求項1に記載の自動車用成形天井材の
    製造方法。
  5. 【請求項5】 前記ガラス繊維(B)が、不飽和カルボ
    ン酸またはその誘導体をグラフト重合した変性ポリプロ
    ピレンでコーティングされているガラス繊維であること
    を特徴とする請求項1に記載の自動車用成形天井材の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 前記電離性放射線の照射量が2〜10k
    Gyの範囲にあることを特徴とする請求項1に記載の自
    動車用成形天井材の製造方法。
  7. 【請求項7】 前記電離性放射線照射後の発泡シートの
    ゲル分率が、プロピレン系樹脂(A)の重量に対して4
    〜15重量%の範囲にある請求項1に記載の自動車用成
    形天井材の製造方法。
  8. 【請求項8】 前記発泡性シートが、加熱によりシート
    の厚み方向に主として膨張し、その倍率が5〜10倍
    で、かつ、厚みが3mm以上となる発泡シートが得られ
    る未発泡のシートである請求項1に記載の自動車用成形
    天井材の製造方法。
  9. 【請求項9】 請求項1または2に記載のプロピレン樹
    脂組成物(A)75〜95重量部と、 ガラス繊維(B)5〜25重量部(但し、(A)と
    (B)との合計量は100重量部である。)とからな
    り、 ゲル分率がプロピレン樹脂組成物(A)の重量に対して
    4〜15重量%であり、かつ、厚み方向に主として膨張
    したその倍率が5〜10倍である架橋発泡シートを有す
    ることを特徴とする自動車用成形天井材。
  10. 【請求項10】 前記架橋発泡シートの一方の面に表皮
    材、他方の面にバッキング材が積層されてなる請求項9
    に記載の自動車用成形天井材。
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