JP2002133457A - タクシー業務運営方法 - Google Patents

タクシー業務運営方法

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JP2002133457A
JP2002133457A JP2000329078A JP2000329078A JP2002133457A JP 2002133457 A JP2002133457 A JP 2002133457A JP 2000329078 A JP2000329078 A JP 2000329078A JP 2000329078 A JP2000329078 A JP 2000329078A JP 2002133457 A JP2002133457 A JP 2002133457A
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Japan
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taxi
company
service
vehicle
customer
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JP2000329078A
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English (en)
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Junichi Horie
淳一 堀江
Kazue Fujiwara
和江 藤原
Kazunori Kamo
和徳 加茂
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AKESESU KK
Axess Corp
Original Assignee
AKESESU KK
Axess Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タクシー会社同士のサービス競争を促すこと
により、顧客に対するサービス向上に寄与するようにし
たタクシー業務運営方法を提供すること。 【解決手段】 同一のタクシー車両を複数のタクシー会
社にて共同利用すると共に、タクシー会社の各々にはタ
クシー会社毎のサービスメニューを用意し、当該タクシ
ー車両が顧客により拾われたときには、顧客により選択
されタクシー会社のサービスメニューに従って当該タク
シー車両を運行し、その運行による売り上げを当該選択
されたタクシー会社に帰属させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、タクシー業務運
営方法に係り、特に、タクシー会社同士のサービス競争
を促すことにより、顧客に対するサービスの向上に寄与
するようにしたタクシー業務運営方法に関する。
【0002】
【従来の技術】タクシー業界における自由化の推進と共
に、地域統一料金の拘束撤廃、独自料金体系の設定、独
自運行サービスの採用、と言った様々な提案が各タクシ
ー会社よりなされている。
【0003】各タクシー会社からのこれらの提案は、顧
客乃至利用者の側からは歓迎されるべきものであり、各
タクシー会社同士が互いに競争を展開することを通じ
て、顧客サービスの向上が図られるものと期待されい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
タクシー業務運営方法は、タクシー会社毎にその会社専
用のタクシー車両を多数保持すると共に、それらを市中
に流して客探しをしたり、或いは駅前等で客待ちするも
のであるから、それらタクシー会社が独自の運行サービ
スを提供したとしても、顧客の側ではそのときにたまた
ま見つけたタクシーに乗るか、或いは順番待ちで来たタ
クシーに乗るかするほかはない。
【0005】そのため、顧客の側で好みのタクシー会社
のサービスを選ぶことができない以上、タクシー会社の
側も新規サービス提供と言った営業努力を怠りがちとな
り、結局、業界の発展を阻害すると言った問題点が指摘
されている。
【0006】この発明は、上述の問題点に着目してなさ
れたものであり、その目的とするところは、タクシー会
社同士のサービス競争を促すことにより、顧客に対する
サービス向上に寄与するようにしたタクシー業務運営方
法を提供することにある。
【0007】この発明の他の目的並びに作用効果につい
ては、明細書中の以下の説明を参照することにより、当
業者であれば容易に理解されるであろう。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のタクシー業務運営方法は、同一のタクシ
ー車両を複数のタクシー会社にて共同利用すると共に、
タクシー会社の各々にはタクシー会社毎のサービスメニ
ューを用意し、当該タクシー車両が顧客により拾われた
ときには、顧客により選択されタクシー会社のサービス
メニューに従って当該タクシー車両を運行し、その運行
による売り上げを当該選択されたタクシー会社に帰属さ
せることを特徴とするものである。
【0009】ここで、共同利用される車両の所有形態と
しては、様々なものが想定される。第1の所有形態とし
ては、所有権は元々存在した複数のタクシー会社のそれ
ぞれに残す一方、その利用だけを複数のタクシー会社で
共同して行うものが想定される。このような車両所有形
態によれば、既存のタクシー会社が複数集まって自己の
所有車両を共同利用に供するだけで、即座に、本発明の
業務方法を開始することができる。
【0010】第2の車両所有形態としては、複数のタク
シー会社が共同で別会社を設立し、この別会社が全ての
タクシー車両並びに運転者を所有し、個々のタクシー会
社はタクシー運行については上記の別会社に全てを委託
し、サービスの開発乃至提供のみを受け持つものが想定
される。このような車両所有形態によれば、個々のタク
シー会社は運転者雇用乃至管理の煩わしさから解放され
る一方、その収益の如何は専ら提供サービスの優劣に依
存することとなるため、適切なるサービス競争が惹起さ
れるものと期待される。
【0011】第3の車両所有形態としては、車両所有乃
至運転者雇用を受け持つタクシー運行専用会社を設立す
る一方、これにタクシー業務とは全く無関係な複数の会
社がタクシー運行業務を委託する形でタクシー業界に参
入し、サービスの開発乃至提供のみをそれぞれが負担す
るものである。このような構成によれば、元々車両を所
有しないタクシー業界とは無関係な者にあっても、タク
シー業界に容易に参入することができ、一層のサービス
競争が惹起されると期待される。
【0012】また、タクシー会社毎に用意されるサービ
スメニューの内容は、料金体系、走行経路、提供情報等
々の観点から様々に決定することができる。
【0013】さらに、売上げの帰属は、顧客が選択した
サービスを提供したタクシー会社に対して行うものとす
る。もっとも、売上げの全部、大部分、一部とするか
は、個々に適切に定めればよいであろう。
【0014】このような本発明の構成によれば、タクシ
ー会社同士のサービス競争を促すことにより、顧客に対
するサービス向上に寄与するものである。
【0015】本発明の好ましい実施の形態では、各タク
シー車両は、車載カードリーダを介して利用者の所持す
るカードから読み取られたデータで特定されるタクシー
会社のサービスメニューにしたがって運行されるように
してもよい。
【0016】このような構成によれば、各タクシー会社
等により会員カードを発行することにより、当該会社独
自のサービスを利用者に手軽に提供することができる。
【0017】本発明の好ましい実施の形態では、各タク
シー車両には、各タクシー会社のサービスメニュー一覧
の案内とタクシー会社の選択とを可能とする顧客用イン
タフェースを備えてもよい。
【0018】このような構成によれば、顧客はこの顧客
用インタフェースを利用することにより、各タクシー会
社のサービスを効率よく選択することができる。
【0019】本発明の好ましい実施の形態では、各タク
シー会社の運行経費は、その利用率に応じて、各タクシ
ー会社が負担するようにしてもよい。
【0020】このような構成によれば、各タクシー会社
は提供サービスの利用度に応じた収益を確実に得ること
ができ、サービス競争が惹起されることとなる。
【0021】本発明の好ましい実施の形態では、各タク
シー会社のサービスメニューには、その会社独自の運賃
規定を含めてもよい。
【0022】このような構成によれば、顧客は運賃規定
を基準として好みのタクシー会社のサービスを選択する
ことができる。
【0023】本発明の好ましい実施の形態では、会社独
自の運賃体系には、初乗り料金項目と、超過料金項目と
が含めてもよい。
【0024】このような構成によれば、各タクシー会社
が初乗り料金や超過料金で差を付けることにより、例え
ば、遠距離乗車に有利な料金体系、或いは近距離乗車に
有利な料金体系等を創設することにより、顧客に対する
差別化を図ることができる。
【0025】本発明の好ましい実施の形態では、会社独
自の運賃体系には、時間帯割引項目が含めてもよい。
【0026】このような構成によれば、会社独自の運賃
体系には、取得ポイント対応項目が含まれるようにして
もよい。
【0027】このような構成によれば、自分の会社のタ
クシーサービスを一定以上利用してくれた顧客に対して
は、特別な割引を提供する等により差別化を図ることが
できる。
【0028】本発明の好ましい実施の形態では、会社独
自の運賃体系には、会員割引項目が含まれるようにして
もよい。
【0029】このような構成によれば、各タクシー会社
が特別会員サービスをそれぞれ提供することにより、サ
ービス競争を惹起することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下に、本発明のタクシー業務運
営方法の一実施形態を添付図面を参照しながら詳細に説
明する。
【0031】本発明に係るタクシー業務運営方法が適用
されたタクシーシステムの構成図が図1に示されてい
る。
【0032】同図に示されるように、このタクシーシス
テムは、複数のタクシー会社(例えば、A社、B社、C
社、D社、E社)にて共同利用される一群のタクシー車
両1,1,1・・・を有する。これら一群のタクシー車
両の所有形態としては、先に説明したように、様々な形
態が考えられる。
【0033】すなわち、第1の所有形態としては、所有
権は元々存在した複数のタクシー会社のそれぞれに残す
一方、その利用だけを複数のタクシー会社で共同して行
うものが想定される。このような車両所有形態によれ
ば、既存のタクシー会社が複数集まって自己の所有車両
を共同利用に供するだけで、即座に、本発明の業務方法
を開始することができる。
【0034】第2の車両所有形態としては、複数のタク
シー会社が共同で別会社を設立し、この別会社が全ての
タクシー車両並びに運転者を所有し、個々のタクシー会
社はタクシー運行については上記の別会社に全てを委託
し、サービスの開発乃至提供のみを受け持つものが想定
される。このような車両所有形態によれば、個々のタク
シー会社は運転者雇用乃至管理の煩わしさから解放され
る一方、その収益の如何は専ら提供サービスの優劣に依
存することとなるため、適切なるサービス競争が惹起さ
れるものと期待される。
【0035】第3の車両所有形態としては、車両所有乃
至運転者雇用を受け持つタクシー運行専用会社を設立す
る一方、これにタクシー業務とは全く無関係な複数の会
社がタクシー運行業務を委託する形でタクシー業界に参
入し、サービスの開発乃至提供のみをそれぞれが負担す
るものである。このような構成によれば、元々車両を所
有しないタクシー業界とは無関係な者にあっても、タク
シー業界に容易に参入することができ、一層のサービス
競争が惹起されると期待される。
【0036】タクシー車両1には、各種のデータの送受
信を無線で行うための無線送受信機が備えられている。
この無線送受信機は電波を介して無線基地局2と接続さ
れている。無線基地局2は、さらに、ネットワーク3を
介して統括管理サーバ4に接続されている。
【0037】統括管理サーバ4のデータベース4aに
は、各タクシー会社毎のサービス内容に相当する各種の
データが格納されている。それらのデータの中には、例
えば、各タクシー会社の会員名簿(会員IDを含む)、
各タクシー会社の料金体系リスト、各タクシー会社の提
供情報リスト等が含まれている。
【0038】統括管理サーバ4は、さらに、ネットワー
ク5を介して情報提供サーバ61〜6nに接続されてい
る。情報提供サーバ61〜6nのデータベース61a〜
6naには、各タクシー会社のメニューに従って顧客に
提供されるべき各種の情報コンテンツ(例えば、音楽、
映画、天気予報、株価、行楽案内、スポーツ、宿泊案
内、交通機関時刻表等々)が格納されている。そのた
め、統括管理サーバ4は、顧客が選択したタクシー会社
のメニューに従って、各種の情報コンテンツをタクシー
車両1へと提供可能になされている。
【0039】統括管理サーバ4は、さらに、ネットワー
ク7を介してクレジット会社サーバ81〜8nや銀行サ
ーバ91〜9nに接続されている。それらのサーバのデ
ータベース81a〜8na,91a〜9naには、顧客
の所持するクレジットカードデータや銀行キャッシュカ
ードデータが格納されている。そのため、タクシー車両
1に乗車している顧客は、タクシー料金等の支払にクレ
ジットカードや銀行キャッシュカード(デビットカー
ド)を使用可能になされている。
【0040】タクシー車両1のそれぞれには、後に詳細
に説明するが、各タクシー会社のサービスメニュー一覧
の案内とタクシー会社の選択とを可能とする顧客用イン
タフェースが備えられている。
【0041】タクシー車両内に設置される顧客用インタ
フェースの一例の構成図が図2に示されている。同図に
示されるように、顧客用インタフェース10は、車内助
手席11の背もたれの後面に据え付けられ、後部座席に
着席した顧客が操作可能に構成されている。そして、こ
の顧客用インタフェース10には、顧客に対して様々な
情報を表示するための画像表示部10aと、顧客の指示
を入力するための操作部10bとが設けられている。な
お、図では画像表示部10aには、タクシー会社の選択
を顧客に促すためのメニュー選択要求画像が表示されて
いる。
【0042】さらに、顧客用インタフェース10の右脇
には、顧客がクレジットカードや銀行キャッシュカード
(デビットカード)等を読み込ませるためのカードリー
ダ12が設けられている。
【0043】なお、図において、符合13が付されてい
るのは、各タクシー会社の料金体系に従って運賃を算出
して表示するタクシーメータ、符合14が付されている
のは、運転席15に着座するタクシー運転手に対して走
行経路を指示するナビゲーション装置である。
【0044】また、図示しないが、タクシー車両の車室
内には、顧客に対して各種の音声情報や音楽情報等を提
供するためのスピーカシステムが設けられている。
【0045】次に、車載システムのハードウェア構成を
示すブロック図が図3に示されている。同図に示される
ように、この車載システムは、制御部301と、カード
リーダ302(12)と、表示部303(10a)と、
操作部304(10b)と、タクシーメータ305(1
3)と、記憶部306と、通信部307と、スピーカシ
ステム308と、ナビゲーション装置309(14)と
を備えている。
【0046】制御部301は、マイクロプロセッサを主
体として構成されており、車載システム全体を統括制御
するものである。この制御部301のマイクロプロセッ
サのどうさを規定するシステムプログラムは、記憶部3
06を構成する半導体ROM等に格納されている。
【0047】カードリーダ302(12)は、先ほど説
明したクレジットカード、銀行キャッシュカード(デビ
ットカード)、その他タクシー会社の会員カード等から
その記録データを読み取るためのものである。
【0048】表示部303(10a)並びに操作部30
4(10b)は、先ほど説明した顧客用インタフェース
10の画像表示部並びに操作部にそれぞれ相当するもの
であり、表示部303については例えばタッチパネル式
の液晶表示器等で構成され、また操作部304について
は例えば各種のキースイッチ乃至方向指示スイッチ等で
構成されている。
【0049】タクシーメータ305(13)は、先ほど
説明した運転席左前方に取り付けられたものであり、こ
のタクシーメータ305は料金体系が可変になされてお
り、タクシー会社の指定によりその指定されたタクシー
会社の料金体系に従って運賃を算出して顧客に表示する
機能が備えられている。なお、このときに使用される料
金体系データは、記憶部306に予め記憶させておいて
もよく、またその都度統括管理サーバ4より無線通信で
タクシー側に取り寄せるようにしてもよい。
【0050】記憶部306は、マイクロプロセッサのシ
ステムプログラムや演算実行の際のワークエリア等とし
て利用されるものであり、半導体ROMや半導体RAM
等で構成されている。
【0051】通信部307は無線モデム等で構成されて
おり、無線基地局との電波を介する無線通信を実現する
ものである。この無線通信は、クレジットカードや銀行
キャッシュカード(デビットカード)の決済時、統括管
理サーバ4から各種のデータを取り寄せる時等に実行さ
れる。
【0052】スピーカシステム308は、タクシー車両
の車室内にいる顧客に対して、例えばバックグラウンド
ミュージックを流したり、ニュースや天気予報と言った
各種の音声情報を伝えるために使用されるものであり、
各種のデジタルサウンド再生システム等で構成されてい
る。
【0053】ナビゲーション装置309(14)は、運
転席に着座するタクシー運転手に対して走行経路を指示
するためのものであり、特に、この発明では様々な目的
に使用される。
【0054】例えば、各タクシー会社が独自の観光コー
ス等を提供する場合に、それらのコースを全て一人の運
転手に記憶させることは酷であろう。そのため、そのよ
うに走行コースを各タクシー会社が指定する場合には、
このナビゲーション装置309の画面にその走行コース
を映し出すことで、タクシー運転手は道を覚えることが
不要になる。
【0055】また、顧客により目的地を指定された場合
にも、各タクシー会社毎に時間優先サービス、到達時刻
優先サービス、見晴らし優先サービス等々と言ったよう
に、各タクシー会社毎のコース設定が存在するような場
合には、それらのコースをタクシー運転者に指示するた
めにも使用することができる。
【0056】また、各タクシー会社が顧客により複数の
顧客を順次にピックアップしながら目的地へ向かうこと
を指示されるサービスを提供するような場合には、その
ピックアップの順番に好適な走行経路を車両運転者に指
示するためにも使用することができる。
【0057】このように、本発明のタクシー業務運営方
法では、一人の運転者に各タクシー会社が提供する多数
の運転コース乃至経路を選択させることが必要となるた
め、このナビゲーション装置はそのような場合における
運転者の負担を軽減するための支援装置として有効に作
用することとなる。
【0058】次に、以上説明した車載システムを利用し
たタクシー会社並びにサービス選択処理のフローチャー
トが図4に示されている。
【0059】同図において、処理が開始されると、先
ず、顧客用インタフェース10の表示部10aには、タ
クシー会社選択用案内画面が表示される(ステップ40
1)。従って、当該タクシー車両を市中で走行中に拾っ
たり、或いは駅前での客待ちで拾った顧客は、この案内
画面に従って自分の好みのサービスを提供するタクシー
会社を選択することとなる。
【0060】このようにして、表示されるタクシー会社
選択用の案内画面の具体的な一例が図5に示されてい
る。同図に示されるように、この案内画面にあっては、
いずれかのタクシー会社と会員契約を結んでいる顧客に
ついては、そのタクシー会社等から発行される会員カー
ドをカードリーダ12のカードスロットに挿入するよう
に指示される。これに対して、非会員の場合には、用意
された複数のタクシー会社(この例では、A社、B社、
C社等)の中からその一つを選択するように指示がなさ
れる。
【0061】今仮に、当該タクシー車両を拾った顧客が
非会員であるとすると、顧客はタッチパネルを利用して
いずれかのタクシー会社(この例では、A社)を選択
し、その選択されたタクシー会社を操作部10bに存在
する『YES』ボタンの操作で確定する(ステップ40
2NO,404YES)。すると、表示部10aには、
そのタクシー会社(A社)のサービスメニューが案内画
面が表示され(ステップ405)、選択操作を待機する
状態となる(ステップ406NO)。
【0062】このようにして、表示されるAタクシーの
サービスメニュー案内画面の具体的な一例が図6に示さ
れている。同図に示されるように、Aタクシーのサービ
スメニューには、通常走行サービス、観光走行サービ
ス、情報提供サービスの3種類のサービスが用意されて
いる。
【0063】ここで、通常走行サービスとは、顧客によ
り指定された目的地へとその顧客を単に移送するだけの
サービスであり、現行のタクシー会社が提供しているタ
クシーサービスはこれに含まれる。もっとも、移送する
経路乃至態様については、各タクシー会社にて個性化乃
至差別化を図ることができるであろう。
【0064】観光走行サービスとは、顧客に対して様々
な観光を提供しつつ走行するサービスであり、特に、京
都や奈良等のタクシーのように、市街地走行と観光とが
混在しているような地域において、特に、選択肢として
有効なサービスである。観光サービスの内容について
は、勿論、各タクシー会社が個性化乃至差別化を図るこ
とができるであろうことは言うまでもない。
【0065】情報提供サービスとは、タクシー車内の顧
客に対して、スピーカシステムや画像表示部等を介して
様々なオーディオ乃至ビデオ情報を提供して、車内に快
適空間を創成したり、目的地まで到達するまでに、顧客
に対して様々な利便を提供するサービスである。提供さ
れる情報の内容乃至品質については、勿論、各タクシー
会社が個性化乃至差別化を図ることができるであろうこ
とは言うまでもない。なお、これらの提供情報は、図1
に示されるように、統括管理サーバ4を経由して、該当
する情報コンテンツを格納する情報提供サーバ61〜6
nから無線にて取り寄せることができる。
【0066】図6に示される案内画面において、サービ
ス詳細の選択操作が行われ、『YES』ボタンの操作で
確定されると(ステップ406YES)、顧客用インタ
フェース10の表示画面10aには、サービス詳細画面
が表示され(ステップ407)、その決定を待機する状
態となる(ステップ408NO)。
【0067】図6に示される案内画面において、通常サ
ービスが選択された場合におけるサービス詳細画面の一
例が図7に示されている。この例では、Aタクシー通常
走行時の運賃体系が表示されている。すなわち、この運
賃体系は、初乗り料金項目と、超過料金項目と、深夜割
増項目と、時間帯割引項目と、帰社回送時割引項目と、
渋滞回避割引項目とを含んでいる。
【0068】初乗り料金項目とは、周知のように、乗車
後一定走行区間に関して自動的に課金される料金であ
り、金額と走行距離との2つの要素により規定されるの
が通例である。
【0069】超過料金項目とは、周知のように、初乗り
料金が課金される初乗り区間を超える部分に課金される
料金又は料金単位であり、単位距離と課金料金との2つ
の要素により規定されるのが通例である。
【0070】深夜割増項目とは、深夜時間帯に関して適
用される割増率のことであり、通常、〜割りと言った単
位で規定されることが多い。
【0071】時間帯割引項目とは、この明細書で新規に
開示するサービスであり、住宅地等で一般に暇な昼間の
時間帯については、一定の割引料金を適用することによ
り、顧客の増大を図ろうとするものである。
【0072】帰社回送割引項目についても、この明細書
で新規に開示するサービスであり、例えば各タクシー車
両が営業終了時間になって車庫に帰還するようなとき
に、その方向へ乗る顧客に対しては一定の割引料金を適
用しようとするものである。
【0073】渋滞回避割引項目についても、この明細書
で新規に開示するサービスであり、都心部を走行するタ
クシー等において、比較的に空いている地域乃至経路へ
の顧客に対して、混雑を回避して回転率を向上できるこ
とから、一定の割引料金を適用しようとするものであ
る。
【0074】なお、上記の項目のそれぞれには、当該タ
クシー会社と予め契約された会員に関しては、会員割引
が適用される。
【0075】図6に示される案内画面において、観光走
行サービスが選択された場合におけるサービス詳細画面
の一例が図8に示されている。この例では、3時間コー
スと6時間コースとが用意されており、それぞれには決
められた料金が課金されることとなる。より具体的に
は、3時間コースには、史跡探訪、買物中心型、食べ歩
き中心型と言ったサブメニューがそれぞれ用意されてお
り、顧客の選択肢をその分だけ拡大する努力が払われて
いる。6時間コースについても、図示しないが、同様な
選択肢が設けられている。
【0076】図6に示される案内画面において、観光走
行サービスが選択された場合におけるサービス詳細画面
の一例が図9に示されている。この例では、提供可能な
情報としては、観光情報、鉄道・航空便情報、ニュース
・天気予報情報、宿泊施設情報、競馬情報と言ったよう
に、様々な情報が用意されている。先に説明したよう
に、それらの情報は無線通信を介して、ネットワーク上
の様々なコンテンツサーバから取り寄せることができ
る。
【0077】図7〜図9を参照して説明したように、こ
の実施形態においては、選択操作(ステップ404,4
06)を実行することにより、各タクシー会社について
その提供サービスを顧客は任意に参照することができ
る。なお、図4のフローチャートには図示されていない
が、各選択画面乃至案内画面には、所定のエスケープ処
理が組み込まれており、画面上のタッチ操作や操作部の
キー操作等により、顧客はいつでも、各タクシー会社選
択用案内画面(図5参照)やサービスメニュー案内画面
(図6参照)へと戻ることが可能となっている。そのた
め、いろいろなタクシー会社のサービスメニューを確認
の上で、好みのサービスを提供するタクシー会社を選択
することができる。
【0078】好みのタクシー会社が見つかったことによ
り、顧客が所定の決定操作を行うと(ステップ408Y
ES)、決定内容相当の設定処理が実行される(ステッ
プ409)。すると、通常走行サービスの場合であれ
ば、タクシーメータ13の料金規定は当該タクシー会社
の提供する内容に自動設定される。また、観光走行サー
ビスの場合であれば、ナビゲーション装置14には、当
該タクシー会社の提供する観光コースが自動設定され、
以後、運転者に対して走行コース乃至立ち寄り地点等の
自動指示がなされる。さらに、情報提供サービスが選択
された場合には、車内のスピーカシステムや画像表示装
置を介して、顧客が望んだ音楽並びに情報画像等が提供
される。
【0079】これに対して、図5に示されるタクシー会
社選択用画面において、会員カートのスロット挿入が選
択された場合には、顧客がカードリーダ12のカードス
ロットへと会員カードを挿入すると共に、当該会員カー
ドを発行したタクシー会社のサービスが自動的に選択さ
れて、タクシーメータ、ナビゲーション装置、車載オー
ディオ乃至ビデオシステムの自動設定が行われる(ステ
ップ402YES、403)。その結果、顧客は特別な
選択操作に煩わされることなくも、いつでも、好みのタ
クシー会社の特定サービスを受けることができる。
【0080】このようにして、顧客によりタクシー会社
の選択が行われると、その選択された内容は無線でネッ
トワーク上の統括管理サーバ4へと送信され、統括管理
サーバの側では、各タクシー会社別のファイルにその旨
を登録するほか、必要な情報を情報提供サーバ61〜6
nから取り寄せて、各タクシー車両へと転送する。
【0081】以後、タクシー車両の側では、顧客により
選択されたタクシー会社のサービスメニューに従って当
該タクシー車両を運行すると共に、その運行による売上
げの全部又は大部分を当該選択されたタクシー会社に帰
属させる。
【0082】より具体的には、運行が終了した時点で、
顧客はクレジットカートやデビットカード等により、決
済要求を行う。すると、決済要求情報は無線でネットワ
ーク上の統括管理サーバ4を経由して、クレジット会社
サーバ81〜8n、或いは銀行サーバ91〜9nへと送
信され、所定の認証手続きが実行される。このとき、各
タクシー車両の売上げは、統括管理サーバ4内の各タク
シー会社別売上げファイルに計上される。各タクシー会
社では、こうして得られた売上げの中から、一定の割合
で、タクシー車両所有会社乃至運転員雇用会社に対し
て、その運営経費乃至利益を支払うことになる。
【0083】なお、各タクシー会社が売上げのうちのど
の程度の割合を車両運行会社に支払うかは、当該会社の
資本構成や寄与度等に依存する経営専属事項である。車
両運行会社が完全な別会社か、資本関係のある会社か等
により、運用経費の支払い態様の取扱は区々であろう。
【0084】また、以上の実施形態において、会員カー
ドの利用者には、航空機の搭乗顧客に適用されるマイレ
ージサービスと同様な距離積算値対応特典を与えること
もできるであろう。
【0085】また、各タクシー会社同士の差別化のアイ
デアとしては、それ以外にも、各社より様々なものが提
案されるであろう。その一例としては、距離や地域別料
金体系、学生割引サービス、特定の企業の社員のみの割
引サービス、等々を挙げることができる。
【0086】さらに、本発明のタクシー業務運営方法
は、元々タクシー業界と全く無縁の企業にも、また車両
を保有しない企業にも、タクシー業界への参入を許容す
ると言う斬新な事業参加を実現するものであり、それら
の点でタクシー業界の発展に寄与するところ頗る大と考
えられる。
【0087】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
タクシー業務運営方法は、同一のタクシー車両を複数の
タクシー会社にて共同利用すると共に、タクシー会社の
各々にはタクシー会社毎のサービスメニューを用意し、
当該タクシー車両が顧客により拾われたときには、顧客
により選択されタクシー会社のサービスメニューに従っ
て当該タクシー車両を運行し、その運行による売り上げ
を当該選択されたタクシー会社に帰属させるようにした
ものであるから、タクシー会社同士のサービス競争を促
すことにより、顧客に対するサービス向上に寄与するも
のである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたタクシーシステムの構成図
である。
【図2】タクシー車両内に設置される顧客用インタフェ
ースの構成図である。
【図3】車載システムのハードウェア構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】タクシー会社並びにサービス選択処理のフロー
チャートである。
【図5】タクシー会社選択用案内画面の一例を示す図で
ある。
【図6】タクシー会社のサービスメニュー案内画面の一
例を示す図である。
【図7】タクシー会社の通常走行時の運賃体系案内画面
の一例を示す図である。
【図8】タクシー会社の観光走行時の運賃体系案内画面
の一例を示す図である。
【図9】タクシー会社の情報提供サービスの案内画面の
一例を示す図である。
【符号の説明】
1 タクシー車両 2 無線基地局 3 ネットワーク 4 統括管理サーバ 5 ネットワーク 61〜6n 情報提供サーバ 7 ネットワーク 81〜8n クレジット会社サーバ 91〜9n 銀行サーバ 10 顧客用インタフェース 10a 表示部 10b 操作部 11 助手席 12 カードリーダ 13 タクシーメータ 14 ナビゲーション装置 15 運転席 301 制御部 302 カードリーダ 303 表示部 304 操作部 305 タクシーメータ 306 記憶部 307 通信部 308 スピーカシステム 309 ナビゲーション装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加茂 和徳 東京都千代田区西神田二丁目5番8号 株 式会社アケセス内 Fターム(参考) 3E027 FA04 FA10

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一のタクシー車両を複数のタクシー会
    社にて共同利用すると共に、タクシー会社の各々にはタ
    クシー会社毎のサービスメニューを用意し、当該タクシ
    ー車両が顧客により拾われたときには、顧客により選択
    されタクシー会社のサービスメニューに従って当該タク
    シー車両を運行し、その運行による売り上げを当該選択
    されたタクシー会社に帰属させることを特徴とするタク
    シー業務運営方法。
  2. 【請求項2】 各タクシー車両は、車載カードリーダを
    介して利用者の所持するカードから読み取られたデータ
    で特定されるタクシー会社のサービスメニューにしたが
    って運行される請求項1に記載のタクシー業務運営方
    法。
  3. 【請求項3】 各タクシー車両には、各タクシー会社の
    サービスメニュー一覧の案内とタクシー会社の選択とを
    可能とする顧客用インタフェースが備えられている請求
    項1又は2に記載のタクシー業務運営方法。
  4. 【請求項4】 各タクシー会社の運行経費は、その利用
    率に応じて、各タクシー会社が負担する請求項1に記載
    のタクシー業務運営方法。
  5. 【請求項5】 各タクシー会社のサービスメニューに
    は、その会社独自の運賃規定が含まれている請求項1に
    記載のタクシー業務運営方法。
  6. 【請求項6】 会社独自の運賃体系には、初乗り料金項
    目と、超過料金項目とが含まれている請求項5に記載の
    タクシー業務運営方法。
  7. 【請求項7】 会社独自の運賃体系には、時間帯割引項
    目が含まれている請求項5に記載のタクシー業務運営方
    法。
  8. 【請求項8】 会社独自の運賃体系には、取得ポイント
    対応項目が含まれている請求項5に記載のタクシー業務
    運営方法。
  9. 【請求項9】 会社独自の運賃体系には、会員割引項目
    が含まれている請求項5に記載のタクシー業務運営方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003256883A (ja) * 2001-12-28 2003-09-12 Yazaki Corp タクシー利用システム
JP2010134849A (ja) * 2008-12-08 2010-06-17 Yazaki Corp 車両用運賃通知装置
JP2020060974A (ja) * 2018-10-10 2020-04-16 トヨタ自動車株式会社 使用管理装置、使用管理方法、およびプログラム

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