JP2002132917A

JP2002132917A - 印刷サービス方法、システム及びプリンタ

Info

Publication number: JP2002132917A
Application number: JP2000326812A
Authority: JP
Inventors: Hiroyasu Ishijima; 裕康石島
Original assignee: Fujitsu Ltd
Current assignee: Fujitsu Ltd
Priority date: 2000-10-26
Filing date: 2000-10-26
Publication date: 2002-05-10
Also published as: US20020057451A1; US6882439B2

Abstract

(57)【要約】【課題】広告付き印刷によりデイスカウントサービスを
行う印刷サービス方法に関し、多様なデイスカウントサ
ービスを実現する。【解決手段】ユーザーの印刷装置（２）で各ユーザが広
告付きで印刷する時に、印刷管理情報を、ユーザＩＤと
ともに、ネットワーク（３）を経由して、サーバー
（４）に転送し、各ユーザＩＤごとの広告利用実績とし
て蓄積する印刷ステップと、ユーザーによる、広告利用
実績を利用した印刷装置に関する複数のサービスの少な
くとも１つを選択したサービスに対し、ユーザーの広告
利用実績を参照し、選択されたサービスのデイスカウン
トサービスを承認するかを判定し、前記ユーザーの広告
利用実績を更新するステップと、前記承認されたデイス
カウントサービスを実行するステップとを有する。サー
バーで広告付き印刷を管理し、ユーザーが利用実績を利
用できるため、多様なデイスカウントサービスを実現で
きる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、印刷物への広告印
刷により、デイスカウントサービスを受けるための印刷
サービス方法、そのシステム及びプリンタに関し、特
に、個人を対象にしていた料金ディスカウントサービス
を、企業を対象とする料金ディスカウントサービスにま
で広げ、利用者便宜を向上する印刷サービス方法、その
システム及びプリンタに関する。

【０００２】

【従来の技術】印刷物の利用用途の多様化に伴い、必ず
しも、目的の内容のみを印刷した印刷物を必要としない
場合が多く、又、安価に印刷物を得る要求もある。この
ため、印刷物に広告を印刷して、印刷利用者へデイスカ
ウントサービスを行うサービス方法が、複写機の分野で
利用されている。

【０００３】このシステムは、複写機に広告印刷機能を
付加し、複写時に印刷物の余白に広告を印刷するもので
あり、これにより、複写料金をデイスカウントするもの
である。このデイスカウント料金分は、広告依頼主に請
求することにより、デイスカウントが可能となる。

【０００４】この複写機自体で広告印刷による料金デイ
スカウントの方法は、例えば、特開昭６２−１１８３６
２号公報、特開平９−９０８３２号公報等で開示されて
いる。ネットワークを介し複写機の広告情報を変更する
ことは、例えば、特開平８−２５６２５６号公報、特開
平１１−１９２７６０号公報等に開示されている。更
に、ファクシミリ通信料金をデイスカウントするため、
FAXに広告印刷機能を付加したものも、例えば、特開平
１−１９５７５３号公報等で開示されている。

【０００５】この従来技術では、いずれも個人向きでの
複写サービスを想定していた。即ち、広告付きで印刷を
した都度、料金をディスカウントする、あるいは広告付
きで印刷した枚数をカウントしておき、支払い段階で一
括してディスカウントするというサービス方式であっ
た。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】一方、中小〜大企業の
事務環境では、複写機での複写やプリンタの出力枚数が
非常に多いにも関わらず、装置の利用料金のディスカウ
ントサービスしか得られなかった。このため、装置の一
括レンタル契約では、デイスカウントサービスのメリッ
トがあるが、個別レンタル（例えば、利用枚数のみ）で
は、他のサービス（消耗品、保守サービス等）に利用で
きないという問題が生じる。又、プリンタのように売り
切り商品では、かかるデイスカウントサービスを享受す
ることが出来ないという問題もあった。

【０００７】従って、本発明の目的は、広告印刷によ
り、利用者が好みのデイスカウントサービスを享受する
ことができる印刷利用サービス方法、そのシステム及び
プリンタを提供するにある。

【０００８】又、本発明の他の目的は、広告印刷に応じ
たポイントを利用して、利用者がデイスカウントサービ
スを選択するための印刷利用サービス方法、そのシステ
ム及びプリンタを提供するにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】この目的の達成のため、
本発明の印刷サービス方法は、ユーザーの印刷装置で各
ユーザが広告付きで印刷する時に、印刷管理情報とユー
ザＩＤとを、ネットワークを経由して、サーバーに転送
し、各ユーザＩＤごとの広告利用実績として蓄積する印
刷ステップと、前記ユーザーによる、前記広告利用実績
を利用した前記印刷装置に関する複数のサービスの少な
くとも１つを選択したサービスに対し、前記ユーザーの
広告利用実績を参照し、選択されたサービスのデイスカ
ウントサービスを承認するかを判定し、前記ユーザーの
広告利用実績を更新するステップと、前記承認されたデ
イスカウントサービスを実行するステップとを有する。

【００１０】本発明では、印刷装置で広告付き印刷を行
うごとに、印刷装置から印刷管理情報をサーバーに転送
し、広告利用実績をサーバーで管理するようにした。そ
して、ユーザーが選択した印刷装置に関するサービス
を、サーバーが広告利用実績を参照して、承認するよう
にした。このため、サーバーが広告利用実績で管理して
いるため、ユーザーは、サーバーの提供する複数のサー
ビスを選択して、デイスカウントサービスを受けること
ができる。又、サーバーが、広告印刷を管理するため、
広告依頼主への徴収処理も容易となる。

【００１１】又、本発明では、好ましくは、前記印刷ス
テップは、前記印刷装置が、前記印刷管理情報を前記サ
ーバーに送信するステップと、前記サーバーが、前記印
刷管理情報から前記ユーザーの広告利用実績を算出し、
広告利用実績を累積し、広告情報を前記印刷装置に転送
するステップと、前記サーバーからの広告情報に基ず
き、印刷すべき印刷情報に前記広告画像を組み合わせ、
前記印刷装置で印刷出力するステップとを有する。これ
により、広告利用実績を累積後に、広告印刷を実行する
ため、サーバーで広告利用実績を正確に管理することが
できる。

【００１２】更に、本発明では、好ましくは、前記送信
ステップは、前記印刷装置を利用するユーザー端末から
の前記印刷管理情報と印刷情報とを受信するステップ
と、前記印刷情報をスプールし、前記印刷管理情報を前
記サーバーに送信するステップを有する。これにより、
ユーザー端末の印刷要求に対し、自動的に広告利用実績
を管理することができる。

【００１３】更に、本発明では、好ましくは、前記転送
するステップは、前記印刷装置に公告画像を転送するス
テップを有することにより、サーバーで広告画像を管理
でき、広告印刷サービスを一元管理できる。即ち、広告
画像の追加、更新、削除等が容易となる。又、印刷装置
に余分の機能を追加する必要がなく、ユーザーが導入し
やすいシステムを構築できる。

【００１４】更に、本発明は、好ましくは、前記転送す
るステップは、前記印刷装置に公告画像名を転送するス
テップを有し、前記印刷出力するステップは、前記印刷
装置に蓄積された複数の公告画像から前記公告画像名の
公告画像を選択するステップを有する。これにより、広
告画像の転送を省略でき、印刷装置の待ち時間を短縮
し、高速な広告印刷を実現できる。

【００１５】更に、本発明は、好ましくは、前記更新す
るステップは、前記ユーザーが入力したパスワードを認
証するステップを有することにより、不正なデイスカウ
ント要求を排除できる。

【００１６】更に、本発明は、好ましくは、前記公告情
報を転送するステップは、前記ユーザーの印刷管理情報
から前記公告画像の利用度を計算し、前記公告利用実績
を算出するステップを有することにより、広告利用実績
をユーザーの広告印刷の実態に合わせたものにできる。

【００１７】更に、本発明は、好ましくは、前記公告情
報を転送するステップは、前記サーバーに登録された複
数の公告情報から少なくとも１つの公告情報を選択する
ステップを有することにより、複数の広告情報の印刷サ
ービスが実現できる。

【００１８】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、印
刷サービスシステム、印刷フェイズ、デイスカウント利
用フェイズ、他の実施の形態の順で説明する。

【００１９】［印刷サービスシステム］図１は、本発明
の一実施の形態の印刷サービスシステムの構成図、図２
は、そのデータテーブルの説明図、図３は、その広告画
像の説明図、図４は、その広告付き印刷の説明図であ
る。図５は、広告費の徴収処理の説明図である。

【００２０】図１は、プリンタによる広告印刷を例にし
た印刷サービスシステムのブロック図である。図１に示
すように、印刷サービス会社は、サーバー４を有する。
サーバー４は、ホストコンピュータ５と、ユーザーデー
タベース６と、広告情報データベース７とを有する。例
えば、印刷サービス会社は、プリンタ２の保守サービス
会社である。

【００２１】一方、ユーザーシステム８は、単数又は複
数のユーザーの端末（例えば、パーソナルコンピュー
タ）１と、単数又は複数のプリンタ２と、これらを接続
するＬＡＮ等のローカルエリアネットワーク９とから成
る。

【００２２】サーバー４と、ユーザーシステム８は、イ
ンターネット等のネットワーク３で接続される。プリン
タ２は、制御部２０と、プリントエンジン２１とからな
り、例えば、電子写真プリンタで構成される。プリンタ
２は、ユーザー端末１の指示により、指示されたデータ
を印刷出力する。

【００２３】ホストコンピュータ５に接続されたユーザ
ーデータベース６には、図２（Ａ）に示すユーザーデー
タテーブル１０が設けられている。又、広告情報データ
ベース７には、図２（Ｂ）に示す画像データテーブル１
１と、参照回数テーブル１２とが設けられている。これ
らシステムが持つデータベースには、一般の、商利用可
能なリレーショナルデータベースもしくはオブジェクト
指向データベースを使用することができる。例えば、Or
acle社Oracle8、MySQL、DBPro、FUJITSU SymfoWare、フ
リーソフトウェアの PostgreSQL などが利用可能であ
る。

【００２４】図２（Ａ）に示すユーザデータテーブル１
０は、ユーザID、ユーザ名、パスワード、現在累積ポイ
ントを備える。また、住所や電話番号などの一般的な情
報を備えてもよい。図２（Ｂ）に示す広告画像データテ
ーブル１１は、広告画像データ名、広告主名、広告名、
画像形式、モノクロ/カラー別、解像度、幅、高さ、単
位ポイントなどを備える。広告画像データは、あらかじ
め広告主から受け取った広告画像データを広告情報デー
タベース７に登録しておく。図３に広告画像の一例を示
す。

【００２５】図２（Ｃ）に示す参照回数テーブル１２
は、次回参照される広告画像データへのポインタ、広告
画像データ名、累積参照回数を備える。各テーブル項目
は、リレーショナルデータベースやオブジェクト指向デ
ータベースの機能に従って適宜結合、選択され利用され
る。

【００２６】図１に戻り、ホストコンピュータ５は、印
刷処理３０と、デイスカウント利用処理３１と、広告料
金徴収処理３２を行う。即ち、本システムは、３つの３
つのフェィズから構成される。これは、印刷フェィズと
ディスカウント利用フェィズ、料金徴収フェイズであ
る。

【００２７】先ず、印刷フェイズについて図１を用いて
説明する。（１）ユーザはユーザの端末であるパソコン１から、プ
リンタ２へ印字する時、広告付きで印刷するかどうかを
決定する。ここでは、広告付き印刷を行う場合の動作を
示す。広告付きで印字する場合は、利用者はプリンタド
ライバ１−１にて指示を行う。プリンタドライバ１−１
は、印刷用のデータと管理情報をプリンタ２に送付す
る。管理情報は利用者ＩＤと印字枚数情報等が含まれ
る。（２）広告印刷機能付き印刷プリンタ２は、制御部２０
が、印刷データと管理情報を分離する。印刷データはプ
リンタ内部にスプール（一次保存）しておく。また余白
位置情報などを算出し、管理情報へ追加する。（３）プリンタ２は、ネットワーク３を介してホストコ
ンピュータ５へ管理情報を転送する。（４）ホストコンピュータ５は、プリンタ２から管理情
報を受け取り、印刷処理３０を実行し、利用者情報（ユ
ーザーＩＤ等）と、広告印刷制御情報に分離する。ホス
トコンピュータ５は、広告印刷制御情報を元に、広告情
報データベース７からあらかじめ広告依頼主から得られ
ている広告情報（画像、テキスト）を検索、取得する。
取り出した広告情報はネットワーク３を介してプリンタ
２へ送付する。（５）ホストコンピュータ５から得られた広告情報は、
プリンタ２にて合成され、図４に示すように、広告付き
印刷として印刷される。図４のこの広告付き印刷は、一
律に印字領域を縮小して、広告挿入余白を作成し、広告
画像を挿入した例である。その他、例えば、特開平8-25
6256に示される公知の技術を使い、印刷データ内から空
白部分を検索し、その面積に応じた広告画像を請求した
り、複数枚を自動で配置したりしても良い。この広告画
像は、図３の例のように、例えば、3900×520 ピクセル
の画像データとする。これは 600dpi印字にて、165mm×
22mmの大きさに相当する。この広告画像データを、広告
主からあらかじめ受け取り、広告画像データテーブル１
１へ登録する。画像データは一般的なフォーマット、例
えば、TIFF、JPEGなどを利用するが、プリンタ装置が画
像を合成できるフォーマットのものでなければならな
い。（６）一方、（４）で分離された利用者情報は、その利
用者ＩＤに対して、印刷枚数、広告の大きさなどをもと
に、後述するようにディスカウント点数情報を計算し、
ユーザーデータテーブル１０に保存する。又、参照回数
テーブル１２の累積参照回数を更新する。

【００２８】次に、図１により、ディスカウント利用フ
ェィズ（ディスカウントサービスの行使）を説明する。（１０）ユーザ端末１から、ディスカウントサービスの
行使を決定する。ディスカウントサービスは、プリンタ
２の保守、修理費用の減額、トナーの減額、カートリッ
ジの減額等複数種類が選択できる。（１１）選択された情報は、利用者ＩＤ情報とともに、
ネットワーク３を介してホストコンピュータ５へ転送さ
れる。（１２）ホストコンピュータ５はディスカウント要求を
受けると、デイスカウント処理３１を行う。即ち、ホス
トコンピュータ５は、ユーザーデータテーブル１０の当
該利用者ＩＤの蓄積されたディスカウント点数を参照す
る。顧客のディスカウント要求が、蓄積されたディスカ
ウント点数の条件と適合している場合には、顧客のディ
スカウント要求を実行する。実行した結果、顧客のディ
スカウント点数は「消費」される。すなわち、所定の点
数だけ、減点され、ユーザーデータテーブル１０が更新
される。ディスカウント点数が、顧客のディスカウント
要求の条件に適合していない場合には、ユーザ端末１ま
で、「要求できない」むねのメッセージを送付する。（１３）この承認されたディスカウント要求は、ネット
ワーク３を介して、図示していない顧客サービス担当部
署、サポート業者へ転送される。顧客サービス担当部
署、サポート業者がユーザに対して、実サービスを提供
する。

【００２９】次に、前述のディスカウントポイントの算
定方法は、以下の方法を適用する。（１）広告画像の大きさは一律とし、1頁あたり1枚の広
告を挿入し、ポイントの加算は、一律に1単位ポイント/
ページとする。（２）広告画像の大きさは一律とし、１ページあたりｎ
枚(n>1)の広告を挿入し、ｎ枚広告を挿入した場合には
ｎ単位ポイントとする。又、この挿入枚数は、プリンタ
ドライバでの印刷指示の際に指定できるようにする。（３）広告画像の大きさを、画像データとともに広告画
像データテーブル１１に登録しておき、単位面積あたり
のポイントを１単位ポイントとし、ｎ単位面積を広告と
して挿入した場合にｎ単位ポイントとする。（４）プリンタ２が、カラープリンタである場合、上記
全てについて、モノクロ／カラーで選択できるように
し、カラーの広告を挿入した場合には、より高いポイン
ト数（例えば通常の２〜４倍）を単位ポイントとする。

【００３０】上記を単独あるいは組み合わせて算出す
る。

【００３１】この広告印刷により発生したポイントは、
データベース６のユーザデータテーブル１０へ登録され
る。即ち、上記（１）〜（４）に従い、印刷枚数あるい
は広告画像枚数と、広告画像データテーブル１１の単位
ポイントの積が計算され、ユーザデータテーブル１０の
顧客情報が加算・更新される。

【００３２】一方、ユーザがディスカウントサービスを
享受した場合には、「現在累積ポイント」が適切に消費
され、減算、更新される。

【００３３】次に、図５により、広告主からの広告費の
徴収フェイズを説明する。先ず、広告費用は、後日、参
照回数データテーブル１２を元に、広告主へ請求され
る。広告を印刷に挿入し、広告主への広告料金を請求す
るため、徴収処理３２では、画像データテーブル１１と
参照回数テーブル１２から、画像データファイル名をキ
ーとして、ポインタ、広告主名、広告名、広告画像デー
タ、累積参照回数のテーブルを作成する。この広告画像
データは、例えば、広告主の製品の画像やテキスト文
章、URL、値段など、一般的な広告物を画像として保管
されている。

【００３４】そして、広告主へ請求される広告費用は次
のように算定される。先ず、本サービス提供者は、広告
１枚あたりの単価を広告主とのによって、あらかじめ設
定しておく。そして、広告の参照回数は参照回数データ
テーブル１２に記録される。期毎あるいは契約単位期間
により、総広告費用は、広告単価×参照回数にて計算さ
れ、広告主へ請求される。

【００３５】広告主への課金方法と参照回数データテー
ブル１２の例を図２で説明する。図５（Ａ）の例では、
広告印刷利用者(ＩＤ所持者)が広告付き印刷を印刷する
たびに、広告挿入枚数分だけ累積参照回数がカウントア
ップする。例えば、ユーザが広告印刷を１枚印刷を行っ
た場合、その印刷物には、ポインタ位置の商品Ｂ２の広
告が挿入される。累積参照回数は、「1049 」から「105
0」にカウントアップされる。またポインタ位置も商品
Ｂ２からサービスＢ３位置へ移動する。累積参照回数を
元に、広告主へ広告料を請求する。累積参照回数×単位
ポイント×ポイント単価が広告主への請求料となる。

【００３６】あるいは規定料金を広告料としてあらかじ
め支払ってもらい、累積参照回数を超えた時点で、広告
の掲載を停止してもよい。この場合、参照回数テーブル
１２は図５（Ｂ）の様に，掲載停止フラグを付加され
る。

【００３７】あるいは、規定料金を広告料としてあらか
じめ支払ってもらい、有効期限を超えた時点で、広告の
掲載を停止する、といった方法がある。この場合の参照
回数テーブル１２は図５（Ｃ）の様に，有効期限を付加
される。例えば、参照時点の日付が、2000/6/21である
時は、図５（Ｃ）の場合、Ａ社商品Ａ２の広告データは
送付されない。

【００３８】また、図５（Ｄ）のように、参照回数デー
タテーブル１２に広告の出現係数を持たせてもよい。出
現させる係数は、商品A1、商品A2、サービスA3、商品B1
…の広告が画像として選択される回数が、それぞれ、1.
0, 2.0, 2.5, 1.0…となるように擬似乱数を発生させ
る。出現係数が高いほど累積参照回数は高くなるため、
より多くの広告費を課すことができる。

【００３９】更に、プロバイダ個人ユーザにとっては、
特定顧客情報があるため、より広告効果が高いクライア
ントへ優先的に画像を送付することを行うことができ
る。図５（Ｅ）に示すように、企業ユーザにおいては、
たとえば、IT業界へは、情報機器の広告を優先的に送付
するなど、広告送付対象となる顧客もデータテーブル要
素に加える。

【００４０】ここで、前述のプリンタ２へ送付される広
告情報は、あらかじめ一括してプリンタ２にダウンロー
ドしておいても良い。これはデータ送付時間分の印刷時
間の短縮が期待できる。広告情報の合成方法について
は、余白を見つける、本文を縮小するなど、従来公知の
方法を用いる。

【００４１】また、ディスカウントの点数課金も面積に
よるもの、枚数によるもの、おもみをつける方法など従
来ある方法、あるいはその組み合わせのいずれでも良
い。

【００４２】更に、上記サービスの各ＩＤにはパスワー
ドをつけることができるようにする。ディスカウント利
用フェイズにおいて、サービスを要求する場合に、各Ｉ
Ｄに対するパスワードを入力することで、他人が不正に
ディスカウントサービスを受けることを防止することが
できる。こうすることで、各ＩＤごとにパスワードをつ
けることができれば、企業内の各部における課金を細か
く管理することができる。

【００４３】上記実施の形態において、実サービスは、
課金のディスカウントの他に、紙代金、インキやトナー
代金、カートリッジ代金のディスカウントや、保守費用
ディスカウント、充当などから複数選べるようにする。
消費されるディスカウント点数は、利用者が要求するサ
ービスで任意とする。つまり、サービス一律で同じ点数
であっても、また、異なる点数としても良い。システム
のネットワーク構成の概要を示す。例として、プリンタ
とサーバ間でのユーザ情報や広告画像データの送受信
に、HTTPを利用したシステムを示す。

【００４４】［印刷フェイズ］先ず、ネットワークに使
用するプロトコルを説明する。HTTPプロトコルは、イン
ターネット上の World Wide Web の普及により、最も利
用割合が高いインターネットプロトコルの一つである。
一般に、企業内ネットワークは、セキュリティ上の理由
から、外部のインターネット環境から、ファイアウォー
ルという仕組みにより遮断されている。そのため、多く
のインターネットプロトコルにおいては企業内ネットワ
ークから外部インターネット、あるいはその逆方向のア
クセスは通常行えない。

【００４５】一方、HTTPプロトコルは、ファイアウォー
ルを通過して安全に利用可能な仕組みが多くの企業で利
用されている。これは、World Wide Webの普及によると
ころが大きい。そのためプロトコルにHTTPを使うのは現
時点においては非常に利便性が高い。

【００４６】次に、前述の印刷フェイズを図６乃至図１
１により詳細に説明する。

【００４７】図６は、広告印刷時のシステムの処理の流
れの説明図、図７は、ユーザー端末１のプリンタドライ
バの処理フロー図、図８は、プリンタ２の処理フロー
図、図９は、サーバー４の処理フロー図、図１０は、広
告印刷の説明図、図１１は、広告印刷フェイズの説明図
である。

【００４８】図６に従い、図７乃至図９を参照して、印
刷フェイズを説明する。（１）図６及び図７に示すように、広告付き印刷を行う
場合には、ユーザのパソコン１のドライバ１−１の設定
にて、「広告付き印刷」を指定する（Ｓ１）。プリンタ
ドライバ１−１は、広告付き印刷フラグを参照し、印刷
データに、広告付き印刷フラグとユーザID（UIDとい
う）を備えたデータを印刷データの先頭部（ヘッダ部）
に組み込む（Ｓ２）。この印刷データをプリンタ装置本
体２へ送付する（Ｓ３）。データ転送は，従来どおりの
インタフェース（例えばセントロニクス方式によるパラ
レル方式や、ネットワーク経由）にて転送される。（２）図６及び図８に示すように、プリンタ２がデータ
を受信した際、データのヘッダ部から、広告付き印刷か
広告無印刷かの判断を行う（Ｓ１０）。広告付き印刷の
場合はヘッダ部からユーザID（UID）を取り出す（Ｓ１
１）。本プリンタ装置２は、RFC2068に基づくHTTP/1.1
にてデータの送受信を行う機能を備えている。データ部
から切り出されたUID情報を FORM データとして、ユー
ザデータを管理するサーバ４へデータを送付する（Ｓ１
２）。サーバ４が所定の手続きを行い，送付してきた広
告画像データ情報を含む HTML データを受信する（Ｓ１
３）。

【００４９】広告画像データ情報の切り出し、サーバへ
の再アクセスと広告画像データの受信を行う（Ｓ１
４）。受信した広告画像データは、データ送付の段階で
暗号化処理されており、プリンタ装置２にて暗号復号化
が行われ、適切に認証されたならば、縮小され空白が作
られた印刷データに組み合わされ、実印刷データが構成
される（Ｓ１５）。そして、プリンタ２のエンジン２１
で、図１０のように、広告付きで印刷される。図１０
（Ａ）は、広告無し印刷出力を示し、図１０（Ｂ）は、
広告付き印刷出力を示す。この広告付き印刷は、一律に
印字領域を縮小して、広告挿入余白を作成し、広告画像
を挿入した例である。（３）図６及び図９に示すように、サーバ４は、HTTPサ
ーバを利用する。プリンタ２から HTTP にて送付されて
きたFORMデータを受信し、FORMデータ中からユーザID
(UID) を取り出す（Ｓ２０）。取得した UID を元に、
ユーザ管理データベース６へアクセスし、上記した方法
で、ユーザテーブル１０と参照回数テーブル１２を更新
する（Ｓ２１）。画像データ名称を抽出し、画像データ
名を含む HTMLデータをプログラムで自動生成し、プリ
ンタへ送信する（Ｓ２２）。図８で示した通り、このHT
MLデータからプリンタ２が広告画像ファイル名を切り出
し、サーバ４へ広告画像ファイルを要求する（Ｓ２
３）。要求された広告画像データは画像の正当性を証明
する暗号部分を添付する。暗号部分は例えば PGP や S/
MIME などの公知の暗号化技術を用いて暗号化する。暗
号化された画像データをプリンタ２へ送信する（Ｓ２
４）。

【００５０】なお、HTMLデータ作成部分（Ｓ２２）で、
直接画像データを MIME形式などのテキスト形式にエン
コードし、一度に送信しても良い。また、HTML形式では
なく、XML形式やSGML形式などでも同様の仕組みを満足
することができる。

【００５１】このシステムの処理の流れを、図１１に示
す。このようにして、広告付き印刷、ユーザーポイント
の累積、参照回数の累積が行われる。

【００５２】［デイスカウント利用フェイズ］次に、デ
イスカウント利用フェイズを図１２乃至図１６により説
明する。図１２は、デイスカウント利用時のシステムの
処理の流れの説明図、図１３は、ユーザー端末１のデイ
スカウント要求画面の説明図、図１４は、クライアント
（ユーザー端末）１の処理フロー図、図１５は、サーバ
ー４の処理フロー図、図１６は、デイスカウント利用フ
ェイズの説明図である。

【００５３】図１２において、ユーザがディスカウント
を要求する場合の流れは、WWWを用いたサーバ・クライ
アント方式を利用する。ディスカウント要求時のデータ
通信は公知の暗号化方式を用いることで、通信内容に秘
匿性を持たせる。ここでは、公知技術である SSL(Secur
e Sockets Layer)方式で通信レイヤを暗号化する。他
の暗号方式を用いても構わなく、例えば、SHTTP(Secure
Hyper Text TransferProtocol)方式などの方式があ
る。SSL対応のWWWサーバには、例えば、Netscape社Nets
cape Enterprise Server、Micorsoft IIS、FUJITSU INT
ERSTAGEなど、データ暗号化が可能な一般的な商用のも
のが利用可能である。又、クライアント１には SSL対応
クライアントを使用する。例えば、Microsoft Internet
Explore 4.0 , Netscape Communicator 4.0などが挙げ
られる。

【００５４】先ず、図１２、図１３及び図１４により、
クライアントの処理を説明する。ユーザIDを入力、必要
に応じてパスワードを入力する(Ｓ３０及び図１３
（a))。認証に成功した後、サービスの選択画面が表示
される(図１３(b))。受けたいサービスを選択し、「OK
ボタン」を押下する（Ｓ３１）。ＦＯＲＭデータを送信
した後（Ｓ３２）、確認画面が表示され(図１３(c))。
ここで確認を入力すると、実際にサービスが発注される
（Ｓ３３）。

【００５５】次に、図１２及び図１５により、ディスカ
ウント要求時のサーバの動作を説明する。ユーザIDとパ
スワードを入力した FORMデータをクライアントから受
信する（Ｓ４０）。次にユーザID(UID)とパスワードで
認証チェックが行われる（Ｓ４１）。認証に合格する
と、データベース７へアクセスし、ユーザデータテーブ
ル１０から、そのユーザの累積ポイントを検索、取得
し、HTMLを作成、有効なサービスの選択画面とともにク
ライアントに送信する（Ｓ４２）。クライアントにより
選択されたサービスを含む FORMデータを受信する（Ｓ
４３）。

【００５６】次に、サービス内容とポイントを比較し、
サービスの利用可否を判定する（Ｓ４４）。サービスが
利用可能であった場合、サービス実施部署へサービスの
実施を要求する（Ｓ４５）。要求は、選択されたサービ
ス内容、及び、ユーザデータベースで得られる顧客情報
が盛り込まれ、メールや伝票による発注など公知の技術
によって行われる。サービス要求が行われれば、ユーザ
データテーブル１０の該当するユーザの累積ポイントを
サービスに利用した分だけ減ぜられ、データベース１０
が更新される（Ｓ４６）。

【００５７】最後に、サービスが受け付けられたことや
サービスの内容などを HTMLデータにてクライアントに
送信して終了する（Ｓ４７）。

【００５８】このシステムの処理の流れを、図１６に示
す。このようにして、サービスの要求、ユーザーポイン
トの消費、ユーザーサービスの実行が行われる。

【００５９】図１７は、プリンタ２のトナーカートリッ
ジ２２を要求する場合の流れである。利用者は端末１か
らホスト４へ、トナーカートリッジ２２の要求を行う。
ホスト側４では、ユーザＩＤからディスカウントポイン
トを参照することで、トナーカートリッジ２２のディス
カウントを行い、トナーカートリッジ２２をユーザーに
発送する。

【００６０】図１８は、プリンタ２が故障した際のメン
テナンスサービスを要求する場合の流れである。利用者
は端末１からホスト４へ、メンテナンスサービスの要求
を行う。ホスト側４ではユーザＩＤからディスカウント
ポイントを参照することで、メンテナンスサービス料金
のディスカウントを行い、メンテナンス作業者を利用者
へ派遣し、プリンタの修理を実施する。

【００６１】図１９は、Ｐ事業本部のＡ部が、Ａ部のプ
リンタ２のトナーカートリッジ２２を要求する場合の流
れである。Ａ部の利用者は端末１からホスト４へ、トナ
ーカートリッジ２２の要求を、利用者ＩＤ，パスワード
で行う。ホスト側４では、パスワードを認証し、ユーザ
ＩＤからディスカウントポイントを参照することで、ト
ナーカートリッジ２２のディスカウントを行い、トナー
カートリッジ２２をユーザー（Ａ部）に発送する。Ｂ部
は、利用者ＩＤが同じでも、パスワードを知らないた
め、Ａ部の累積ポイントによるデイスカウントを利用で
きない。

【００６２】図２０に示すように、Ｂ部は、Ｂ部のパス
ワードにより、Ｂ部の累積ポイントによるデイスカウン
トを利用できる。例えば、Ｂ部のプリンタ２のプリンタ
カートリッジ２３のディスカウントを行い、プリンタカ
ートリッジ２３をユーザー（Ｂ部）に発送する。

【００６３】このように、本サービスは、従来にあった
ような各個人のコピー料金のディスカウント方法ではな
く、企業ユーザが主な利用者であり、従来保守サービス
を享受していた企業が全社的にこの仕組みを導入するこ
とに適している。全社にて本サービスを導入し、一律に
サービス料金のディスカウントを行える方法をとりスケ
ールメリットを受けてもよいし、また、図１９、図２０
の実施例のようにパスワードを設けることで、ある部門
のみが契約し部門内の経費節約手段として導入しても良
い。図２０は異なる部門で別のID・パスワードにて運用
している例である。

【００６４】また、サービスを提供する側も一社だけで
はなく、同一企業内に複数社がサービスを提供すること
も可能であり、競争原理を導入することにより、より利
用者の利便性が向上する。

【００６５】更に、本システムによれば、印刷料金のデ
ィスカウントだけではなく、保守サービス、カートリッ
ジ販売価格のサービスなどの利用者に高度なサービスを
提供することが可能となる。

【００６６】［他の実施の形態］図２１及び図２２は、
他の広告印刷の実施の形態の例である。図２１はクライ
アント側１の処理フロー図、図２２はサーバ側４の処理
フロー図である。この実施の形態の場合、広告画像は、
プリンタ側２に備え付けられた画像保存用ハードディス
クなどの記憶装置内部に保管しておく。

【００６７】広告印刷を要求したときは、サーバ側から
は画像データ名のみを送付することとする。即ち、図２
２に示すように、サーバー４は、プリンタ２から HTTP
にて送付されてきたFORMデータを受信し、FORMデータ中
からユーザID(UID) を取り出す（Ｓ５０）。取得した
UID を元に、ユーザ管理データベース６へアクセスし、
上記した方法で、ユーザテーブル１０と参照回数テーブ
ル１２を更新する（Ｓ５１）。画像データ名称を抽出
し、暗号化した後、画像データ名を含む HTMLデータを
プログラムで自動生成し、プリンタ２へ送信する（Ｓ５
２）。

【００６８】そして、プリンタ２は、サーバ４から送ら
れてきた画像データ名に対応した広告画像を、内部の画
像保存用ハードディスクから取り出し、印刷データに挿
入する。これにより、データ容量の大きい画像データを
転送することが無くなるため、印刷出力完了までのスル
ープットが大幅に向上する。

【００６９】即ち、図２１に示すように、プリンタ２が
データを受信した際、データのヘッダ部から、広告付き
印刷か広告無印刷かの判断を行う（Ｓ６０）。広告付き
印刷の場合はヘッダ部からユーザID（UID）を取り出す
（Ｓ６１）。データ部から切り出されたUID情報を FORM
データとして、ユーザデータを管理するサーバ４へデ
ータを送付する（Ｓ６２）。サーバ４が所定の手続きを
行い，送付してきた広告画像名を含む HTML データを受
信する（Ｓ６３）。受信した広告画像名は、データ送付
の段階で暗号化処理されており、プリンタ装置２にて暗
号復号化が行われ、適切に認証されたならば、画像デー
タ名に対応した広告画像を、内部の画像保存用ハードデ
ィスクから取り出し、印刷データに挿入し、実印刷デー
タが構成される（Ｓ６５）。そして、プリンタ２のエン
ジン２１で、図１０のように、広告付きで印刷される
（Ｓ６６）。

【００７０】プリンタ２に保管する広告画像データは、
時限式あるいは夜間・早朝などのネットワークトラフィ
ックが少ない時を選んで、ネットワーク経由で定期的に
HTTPにてダウンロードが行なわれ、常に最新の広告画像
がプリンタに保管される機構とする。

【００７１】又、ユーザの単位は、次のように多彩に選
択できる。すなわち、個人単位（個人向けＩＤを登
録）、グループ単位（グループＩＤを登録）、装置単位
（装置ＩＤを登録）、企業単位（企業ＩＤを登録）とで
きる。

【００７２】更に、プリンタ２をパソコンの出力装置で
説明したが、複写機、複合機等の画像形成装置に利用で
きる。

【００７３】以上、本発明を実施の形態により説明した
が、本発明の趣旨の範囲内で、本発明は種々の変形が可
能であり、これらを本発明の技術的範囲から排除するも
のではない。

【００７４】（付記１）ユーザーの印刷装置で各ユーザ
が広告付きで印刷する時に、印刷管理情報とユーザＩＤ
とを、ネットワークを経由して、サーバーに転送し、各
ユーザＩＤごとの広告利用実績として蓄積する印刷ステ
ップと、前記ユーザーによる、前記広告利用実績を利用
した前記印刷装置に関する複数のサービスの少なくとも
１つを選択したサービスに対し、前記ユーザーの広告利
用実績を参照し、選択されたサービスのデイスカウント
サービスを承認するかを判定し、前記ユーザーの広告利
用実績を更新するステップと、前記承認されたデイスカ
ウントサービスを実行するステップとを有することを特
徴とする印刷サービス方法。

【００７５】（付記２）前記印刷ステップは、前記印刷
装置が、前記印刷管理情報を前記サーバーに送信するス
テップと、前記サーバーが、前記印刷管理情報から前記
ユーザーの広告利用実績を算出し、広告利用実績を累積
し、広告情報を前記印刷装置に転送するステップと、前
記サーバーからの広告情報に基ずき、印刷すべき印刷情
報に前記広告画像を組み合わせ、前記印刷装置で印刷出
力するステップとを有することを特徴とする付記１の印
刷サービス方法。

【００７６】（付記３）前記送信ステップは、前記印刷
装置を利用するユーザー端末からの前記印刷管理情報と
印刷情報とを受信するステップと、前記印刷情報をスプ
ールし、前記印刷管理情報を前記サーバーに送信するス
テップを有することを特徴とする付記２の印刷サービス
方法。

【００７７】（付記４）前記転送するステップは、前記
印刷装置に公告画像を転送するステップを有することを
特徴とする付記２の印刷サービス方法。

【００７８】（付記５）前記転送するステップは、前記
印刷装置に公告画像名を転送するステップを有し、前記
印刷出力するステップは、前記印刷装置に蓄積された複
数の公告画像から前記公告画像名の公告画像を選択する
ステップを有することを特徴とする付記２の印刷サービ
ス方法。

【００７９】（付記６）前記更新するステップは、前記
ユーザーが入力したパスワードを認証するステップを有
することを特徴とする付記１の印刷サービス方法。

【００８０】（付記７）前記公告情報を転送するステッ
プは、前記ユーザーの印刷管理情報から前記公告画像の
利用度を計算し、前記公告利用実績を算出するステップ
を有することを特徴とする付記２の印刷サービス方法。

【００８１】（付記８）前記公告情報を転送するステッ
プは、前記サーバーに登録された複数の公告情報から少
なくとも１つの公告情報を選択するステップを有するこ
とを特徴とする付記２の印刷サービス方法。

【００８２】（付記９）前記広告利用実績を計算するス
テップは、少なくとも広告付き印刷枚数を計算するステ
ップからなることを特徴とする付記７の印刷サービス方
法。

【００８３】（付記１０）前記印刷ステップは、前記広
告の参照回数を更新するステップを有することを特徴と
する付記１の印刷サービス方法。

【００８４】（付記１１）前記広告の参照回数から広告
主への広告費用を計算するステップを更に有することを
特徴とする付記１０の印刷サービス方法。

【００８５】（付記１２）公告利用データベースと、印
刷装置でユーザが広告付きで印刷する時に、印刷管理情
報とユーザＩＤとを、ネットワークを経由して、受信
し、各ユーザＩＤごとの広告利用実績として前記データ
ベースに蓄積しておくサーバーとを有し、前記サーバー
は、前記ユーザーによる、前記広告利用実績を利用した
前記印刷装置に関する複数のサービスの少なくとも１つ
を選択したサービスに対し、前記公告データベースのユ
ーザーの広告利用実績を参照し、選択されたサービスの
デイスカウントサービスを承認するかを判定し、前記ユ
ーザーの広告利用実績を更新し、前記承認されたデイス
カウントサービスを実行することを特徴とする印刷サー
ビスシステム。

【００８６】（付記１３）ユーザー端末からの印刷管理
情報を、ユーザＩＤとともに、ネットワークを経由し
て、公告情報を管理するサーバーに送信し、前記サーバ
ーから受信した広告情報に基ずき、印刷すべき印刷情報
に前記広告画像を組み合わせた画像データを作成する制
御部と、前記画像データを印刷出力するエンジンとを有
することを特徴とするプリンタ。

【００８７】

【発明の効果】（１）従来の広告付き複写装置や、広告
を合成して印刷する機能をもつプリンタを使用し、か
つ、あらかじめ企業ＩＤあるいは利用者ＩＤを付与して
おき、広告付きで印刷した場合には、広告付きで印刷し
た枚数あるいは面積等の印刷管理情報を、前記ＩＤとと
もに、ホストコンピュータに転送し、広告付き印刷をポ
イントとして蓄積しておき、利用者がＩＤをもとにし
て、利用者端末からホストコンピュータを照会・申請す
ることで、実際のディスカウントを実行できるため、デ
ィスカウントの対象となる製品は、印刷課金のみではな
く複数のサービスを選択できる。

【００８８】（２）通常、WorldWideWebで使用される画
像の解像度は、コンピュータディスプレイの解像度であ
る72〜75dpiを目安に作成されている。そのため、WWW画
像をそのまま印刷した場合、非常に見にくい印刷となっ
てしまっていたが、印刷を目的とした広告の場合は、プ
リンタの解像度である600dpi/モノクロ、あるいはカラ
ー画像ではフルカラーでの印刷が可能であるため、高精
細で美麗かつ、大きな情報量の広告が提供でき、その広
告効果が非常に高い。

【００８９】（３）また、紙印刷は、コンピュータディ
スプレイに表示された情報とは異なり、誰にでも読みや
すい情報が、永続的に表示されるといった特長がある。
そのため、広告主への広告料金もネットワーク利用より
も高く設定できるなど、経済的効果も期待できる。

【００９０】（４）本サービスは、従来にあったような
各個人のコピー料金のディスカウント方法ではなく、企
業ユーザが主な利用者であり、従来保守サービスを享受
していた企業が全社的にこの仕組みを導入することに適
している。全社にて本サービスを導入し、一律にサービ
ス料金のディスカウントを行える方法をとりスケールメ
リットを受けてもよいし、また、パスワードを設けるこ
とで、ある部門のみが契約し部門内の経費節約手段とし
て導入することもできる。

【００９１】（５）また、サービスを提供する側も一社
だけではなく、同一企業内に複数社がサービスを提供す
ることも可能であり、競争原理を導入することにより、
より利用者の利便性が向上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施の形態のシステム構成図であ
る。

【図２】図１のデータベースの構成図である。

【図３】図１の広告画像の説明図である。

【図４】図１の広告付き印刷の説明図である。

【図５】図１の広告費用徴収処理の説明図である。

【図６】図１の印刷フェイズのシーケンスの説明図であ
る。

【図７】図６の印刷フェイズのプリントドライバの処理
フロー図である。

【図８】図６の印刷フェイズのプリンタの処理フロー図
である。

【図９】図６の印刷フェイズのサーバーの処理フロー図
である。

【図１０】図６の印刷フェイズの広告付き印刷の説明図
である。

【図１１】図６の印刷フェイズの動作説明図である。

【図１２】図１のデイスカウント利用フェイズのシーケ
ンスの説明図である。

【図１３】図１２のデイスカウント利用フェイズのクラ
イアントの表示画面の説明図である。

【図１４】図１２のデイスカウント利用フェイズのクラ
イアントの処理フロー図である。

【図１５】図１２のデイスカウント利用フェイズのサー
バーの処理フロー図である。

【図１６】図１２のデイスカウント利用フェイズの処理
の流れの説明図である。

【図１７】図１２のデイスカウント利用フェイズの動作
説明図（その１）である。

【図１８】図１２のデイスカウント利用フェイズの動作
説明図（その２）である。

【図１９】図１２のデイスカウント利用フェイズの動作
説明図（その３）である。

【図２０】図１２のデイスカウント利用フェイズの動作
説明図（その４）である。

【図２１】本発明の他の実施の形態のプリンタの処理フ
ロー図である。

【図２２】本発明の他の実施の形態のサーバーの処理フ
ロー図である。

【符号の説明】

1 ユーザー端末（パソコン） 2 プリンタ 3 ネットワーク 4 サーバー 5 ホストコンピュータ 6 ユーザーデータベース 7 広告情報データベース８ユーザーシステム９ローカルエリアネットワーク

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁷ 識別記号ＦＩテーマコート゛(参考）Ｇ０６Ｆ 3/12 Ｇ０３Ｇ 21/00 ３９２Ｆターム(参考） 2C061 AP04 AR01 HK11 HQ17 HX10 2H027 EJ04 EJ08 EJ13 EJ15 5B021 AA01 BB01 BB10 CC02 EE04 NN18 NN19 5B049 AA04 AA05 AA06 BB49 FF02 GG00

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ユーザーの印刷装置で各ユーザが広告付き
で印刷する時に、印刷管理情報とユーザＩＤとを、ネッ
トワークを経由して、サーバーに転送し、各ユーザＩＤ
ごとの広告利用実績として蓄積する印刷ステップと、前記ユーザーによる、前記広告利用実績を利用した前記
印刷装置に関する複数のサービスの少なくとも１つを選
択したサービスに対し、前記ユーザーの広告利用実績を
参照して、選択されたサービスのデイスカウントサービ
スを承認するかを判定し、前記ユーザーの広告利用実績
を更新するステップと、前記承認されたデイスカウントサービスを実行するステ
ップとを有することを特徴とする印刷サービス方法。
【請求項２】前記印刷ステップは、前記印刷装置が、前記印刷管理情報を前記サーバーに送
信するステップと、前記サーバーが、前記印刷管理情報から前記ユーザーの
広告利用実績を算出し、広告利用実績を累積し、広告情
報を前記印刷装置に転送するステップと、前記サーバーからの広告情報に基づき、印刷すべき印刷
情報に前記広告画像を組み合わせ、前記印刷装置で印刷
出力するステップとを有することを特徴とする請求項１
の印刷サービス方法。
【請求項３】前記送信ステップは、前記印刷装置を利用するユーザー端末からの前記印刷管
理情報と印刷情報とを受信するステップと、前記印刷情報をスプールし、前記印刷管理情報を前記サ
ーバーに送信するステップを有することを特徴とする請
求項２の印刷サービス方法。
【請求項４】前記転送するステップは、前記印刷装置に公告画像を転送するステップを有するこ
とを特徴とする請求項２の印刷サービス方法。
【請求項５】前記転送するステップは、前記印刷装置に公告画像名を転送するステップを有し、前記印刷出力するステップは、前記印刷装置に蓄積された複数の公告画像から前記公告
画像名の公告画像を選択するステップを有することを特
徴とする請求項２の印刷サービス方法。
【請求項６】前記更新するステップは、前記ユーザーが入力したパスワードを認証するステップ
を有することを特徴とする請求項１の印刷サービス方
法。
【請求項７】前記公告情報を転送するステップは、前記ユーザーの印刷管理情報から前記公告画像の利用度
を計算し、前記公告利用実績を算出するステップを有す
ることを特徴とする請求項２の印刷サービス方法。
【請求項８】前記公告情報を転送するステップは、前記サーバーに登録された複数の公告情報から少なくと
も１つの公告情報を選択するステップを有することを特
徴とする請求項２の印刷サービス方法。
【請求項９】公告利用データベースと、印刷装置でユーザが広告付きで印刷する時に、印刷管理
情報とユーザＩＤとを、ネットワークを経由して、受信
し、各ユーザＩＤごとの広告利用実績として前記広告デ
ータベースに蓄積するサーバーとを有し、前記サーバーは、前記ユーザーによる、前記広告利用実
績を利用した前記印刷装置に関する複数のサービスの少
なくとも１つを選択したサービスに対し、前記公告デー
タベースのユーザーの広告利用実績を参照し、選択され
たサービスのデイスカウントサービスを承認するかを判
定し、前記ユーザーの広告利用実績を更新し、前記承認
されたデイスカウントサービスを実行することを特徴と
する印刷サービスシステム。
【請求項１０】ユーザー端末からの印刷管理情報を、ユ
ーザＩＤとともに、ネットワークを経由して、公告情報
を管理するサーバーに送信し、前記サーバーから受信し
た広告情報に基ずき、印刷すべき印刷情報に前記広告画
像を組み合わせた画像データを作成する制御部と、前記画像データを印刷出力するエンジンとを有すること
を特徴とするプリンタ。