JP2002111768A - デジタル衛星放送復調装置及び方法 - Google Patents

デジタル衛星放送復調装置及び方法

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JP2002111768A
JP2002111768A JP2000292846A JP2000292846A JP2002111768A JP 2002111768 A JP2002111768 A JP 2002111768A JP 2000292846 A JP2000292846 A JP 2000292846A JP 2000292846 A JP2000292846 A JP 2000292846A JP 2002111768 A JP2002111768 A JP 2002111768A
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carrier
phase
signal
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JP2000292846A
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Tamotsu Ikeda
保 池田
Kiyoshi Ono
聖志 小野
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 低C/N環境のような送信信号の送信周波数
と局部発振器の発信信号の周波数との周波数ずれが大き
い環境下においても、確実且つ高速に搬送波同期を行
う。 【解決手段】 本発明のBSデジタル放送復調装置で
は、デジタル衛星放送の伝送データのシンボルタイミン
グの同期処理を行い、デジタル衛星放送の伝送データに
含まれている同期ワードを検出することによってフレー
ムタイミングの同期処理を行い、続いて、このフレーム
同期タイミングに基づき少なくとも同期ワードの受信位
相を検出して搬送波同期処理を行う。さらに、搬送波同
期では、搬送波の周波数同期と位相同期とを互いに独立
して行い、周波数同期を行った後の伝送データに対し
て、搬送波の位相同期を行うようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル衛星放送
の復調を行うデジタル衛星放送復調装置及びデジタル衛
星放送復調方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図21は、デジタル直交変調を行ってデ
ジタルデータの伝送をする場合の一般的な伝送モデルを
示すブロック図である。
【0003】送信系Txは、データ発生器11と、シリ
アル/パラレル(S/P)変換器12と、局部発振部1
3と、−90度移相器14と、第1の乗算器15と、第
2の乗算器16と、加算器17と、波形整形フィルタ1
8とを備えて構成される。
【0004】送信系Txのデータ発生器11は、I信号
データ及びQ信号データをシリアル化したデジタルデー
タを発生する。発生されたデジタルデータは、シリアル
/パラレル(S/P)変換器12に供給される。
【0005】S/P変換器12は、入力されたデジタル
データを、(0,1)のデータから、(1,−1)のデ
ータにレベル変換を行い、それとともにシリアル/パラ
レル変換を行って、I信号データを第1の乗算器15に
供給し、Q信号データを第2の乗算器16に供給する。
【0006】局部発振器13は、周波数fc、初期位相
thのcos波である搬送波を発生する。発生された搬
送波は、−90度移相器14及び第1の乗算器15に供
給される。
【0007】−90度移相器14は、cos波である搬
送波を90度位相を遅らせ、−sin波を生成する。生
成した−sin波は、第2の乗算器16に供給される。
【0008】第1の乗算器15は、I信号データとco
s波とを乗算し、加算回路17に供給する。第2の乗算
器16は、Q信号データと−sin波とを乗算し、加算
回路17に供給する。加算回路17は、I信号データが
乗算されたcos波とQ信号データが乗算されたsin
波とを加算する。加算した結果、周波数fcの搬送波を
デジタル直交変調した直交変調信号が生成される。
【0009】そして、この直交変調信号は、波形整形フ
ィルタ18により波形整形及び増幅がされ、伝送路(C
hannel)に伝送される。
【0010】伝送系(Channel)は、伝送信号に
ノイズを付加する加算器19を備えて構成される。送信
系Txから伝送された伝送信号は、伝送路によってノイ
ズが付加されて受信系Rxに受信されることとなる。
【0011】受信系Rxは、第1の乗算器21と、第2
の乗算器22と、局部発振器23と、−90度移相器2
4と、第1のローパスフィルタ25と、第2のローパス
フィルタ26と、第1のアナログ/デジタル(A/D)
変換器27と、第2のアナログ/デジタル(A/D)変
換器28と、搬送波補正部29と、第1の波形整形フィ
ルタ30と、第2の波形整形フィルタ31と、搬送波同
期部32と、タイミング同期部33と、パラレル/シリ
アル(P/S)変換器34と、スライサ35とを備えて
構成される。
【0012】受信信号は、第1の乗算器21及び第2の
乗算器22に入力される。
【0013】局部発振器23は、周波数fc′、初期位
相th′のcos波である搬送波を発生する。周波数f
c′及び初期位相th′は、送信側の搬送波とは一般的
には一致せず異なる周波数、位相となる。発生された搬
送波は、−90度移相器24及び第1の乗算器21に供
給される。
【0014】90度移相器24は、cos波である搬送
波を90度位相を遅らせ、−sin波を生成する。生成
した−sin波は、第2の乗算器22に供給される。
【0015】第1の乗算器21は、受信信号とcos波
とを乗算し、I信号を直交復調する。第2の乗算器22
は、受信信号と−sin波とを乗算し、Q信号を直交復
調する。復調されたI信号は、第1のローパスフィルタ
25により高域成分が除去されて第1のA/D変換器2
7に供給される。また、復調されたQ信号は、第2のロ
ーパスフィルタ26により高域成分が除去されて第2の
A/D変換器28に供給される。
【0016】第1のA/D変換器27は、I信号をデジ
タル化する。また、第2のA/D変換器28は、Q信号
をデジタル化する。第1のA/D変換器27及び第2の
A/D変換器28は、タイミング同期部33から出力さ
れるサンプリングクロックCLKによってI信号及びQ
信号をサンプリングする。このときサンプリング周波数
は、送信側の伝送シンボルクロックと周波数及び位相が
同期するように、タイミング同期部33により制御され
る。デジタル化されたI信号データ及びQ信号データ
は、それぞれ搬送波補正部29に供給される。
【0017】搬送波補正部29は、搬送波同期部33か
ら出力される回転位相補正信号(RI,RQ)を、I信
号データ及びQ信号データに複素乗算する。I信号デー
タ及びQ信号データは、回転位相補正信号(RI,R
Q)が複素乗算されることによって、受信側の局部発振
器23により発生された搬送波の周波数fc′及び位相
th′と、受信信号の搬送波の周波数fc及び位相th
とのずれが補正される。位相補正されたI信号データ
は、第1の波形整形フィルタ30により波形整形がされ
た後、P/S変換器34に供給される。位相補正された
Q信号データは、第2の波形整形フィルタ31により波
形整形がされた後、P/S変換器34に供給される。
【0018】搬送波同期部32は、受信データの搬送波
周波数誤差及び位相誤差に応じた周波数及び位相の信号
である回転位相補正信号(RI,RQ)を算出する。こ
の受信データの搬送波周波数誤差及び位相誤差は、局部
発振器23の搬送波の周波数ずれ及び位相ずれによって
生じるものである。算出した回転位相補正信号(RI,
RQ)は、搬送波補正部29に供給される。
【0019】タイミング同期部33は、受信データのク
ロック誤差を検出し、このクロック誤差が0となるよう
なサンプリングクロック、即ち、送信側の伝送シンボル
のシンボルクロックと同期したサンプリングクロックを
生成する。生成したサンプリングクロックは、第1のA
/D変換器27及び第2のA/D変換器28に供給され
る。
【0020】P/S変換器34は、I信号データ、Q信
号データの順で受信データを選択して、シリアルデータ
に変換する。生成されたシリアルデータは、スライサ3
5に供給される。
【0021】スライサ35は、入力データがある所定の
値より大きい場合には0を出力し、入力データがある所
定の値より小さい場合には1を出力する。
【0022】そして、このスライサ35から送信データ
が再生される。
【0023】このようなデジタルデータ伝送において、
受信側では、送信側で生成した伝送シンボルクロックを
再生して、復調処理が行われる。この伝送シンボルクロ
ックの再生のことをタイミング再生と呼ぶ。また、受信
側においては、伝送シンボルクロックの再生をするので
はなく、何らかの手段により受信信号のシンボルクロッ
クを補正することによって、正しい復調結果を得ること
もできる。タイミング再生をして復調処理を行うことを
含め、伝送シンボルを補正することによって正しい復調
結果を得る処理のことを、タイミング同期と呼ぶ。
【0024】また、受信側では、送信側で生成した伝送
シンボル空間を定義する座標系を再生して復調処理が行
われる。この伝送シンボル空間の座標系の再生のことを
搬送波再生と呼ぶ。また、受信側においては、この伝送
シンボル空間を定義する座標系を再生するのではなく、
何らかの手段により受信信号のシンボル空間を定義する
座標系を補正することによって、正しい復調結果を得る
こともできる。伝送シンボル空間を定義する座標系を再
生して復調処理を行うことも含め、伝送シンボル空間を
定義する座標系を補正することによって正しい復調結果
を得ることを、搬送波同期と呼ぶ。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】ところで、例えばCS
デジタル放送等の従来のデジタル伝送系では、C/Nが
比較的良好であったり、送信信号の送信周波数と局部発
振器の発信信号の周波数との周波数ずれが小さく、搬送
波同期処理を行う場合には、搬送波の位相に対する同期
処理を行えば、正しい復調結果を得ることができた。す
なわち、送信信号の搬送波信号と、局部発振器の発信信
号との位相誤差を検出して、その位相誤差分を補正する
ことにより搬送波同期処理をすることができた。
【0026】しかしながら、例えば、BSデジタル放送
のように、C/Nが小さくなり、送信信号の送信周波数
と局部発振器の発信信号の周波数との周波数ずれが大き
くなるような伝送系では、従来のように位相誤差分を補
正することによって搬送波同期処理を行っても、同期を
とることができないか、或いは、同期確立までに要する
時間が非常に長くなってしまう。
【0027】本発明は、低C/N環境のような送信信号
の送信周波数と局部発振器の発信信号の周波数との周波
数ずれが大きい環境下においても、確実且つ高速に搬送
波同期を検出するデジタル衛星放送復調装置及びデジタ
ル衛星放送復調方法を提供することを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】本発明にかかるデジタル
衛星放送復調装置は、伝送データのシンボルタイミング
の同期処理を行うタイミング同期手段と、タイミング同
期がとられた伝送データから同期ワードを検出して、伝
送データのフレーム同期タイミングを検出するフレーム
同期手段と、フレームタイミングに基づき少なくとも上
記同期ワードのシンボル位置を特定し、この同期ワード
の各シンボルの搬送波周波数誤差を検出し、搬送波の周
波数同期処理を行う搬送波周波数同期手段と、フレーム
タイミングに基づき少なくとも上記同期ワードのシンボ
ル位置を特定し、この同期ワードの各シンボルの搬送波
位相誤差を検出し、搬送波の位相同期処理を行う搬送波
位相同期手段とを備え、上記搬送波位相同期手段は、搬
送波周波数同期手段により搬送波の周波数同期処理がさ
れた後の伝送データに対して、搬送波の位相同期処理を
行うことを備える。
【0029】本発明にかかるデジタル衛星放送復調装置
では、伝送データのシンボルタイミングの同期処理を行
い、伝送データのフレーム同期タイミングを検出し、フ
レーム同期タイミングに基づき少なくとも同期ワードの
シンボル位置を特定し、この同期ワードの各シンボルの
搬送波周波数誤差を検出し、搬送波の周波数同期処理を
行い、フレームタイミングに基づき少なくとも同期ワー
ドのシンボル位置を特定し、この同期ワードの各シンボ
ルの搬送波位相誤差を検出し、搬送波の位相同期処理を
行う。
【0030】すなわち、本発明にかかるデジタル衛星放
送復調装置では、フレーム同期処理を行った後に搬送波
同期処理を行うようにし、さらに、搬送波同期では、搬
送波の周波数同期を行った後の伝送データに対して、搬
送波の位相同期を行うようにしている。
【0031】本発明にかかるデジタル衛星放送復調方法
は、伝送データのシンボルタイミングの同期処理を行
い、タイミング同期がとられた伝送データから同期ワー
ドを検出して、伝送データのフレーム同期タイミングを
検出し、フレームタイミングに基づき少なくとも上記同
期ワードのシンボル位置を特定し、この同期ワードの各
シンボルの搬送波周波数誤差を検出し、搬送波の周波数
同期処理を行い、搬送波の周波数同期処理がされた後の
伝送データに対して、フレームタイミングに基づき少な
くとも上記同期ワードのシンボル位置を特定し、この同
期ワードの各シンボルの搬送波位相誤差を検出し、搬送
波の位相同期処理を行うことを特徴とする。
【0032】本発明にかかるデジタル衛星放送復調方法
では、伝送データのシンボルタイミングの同期処理を行
い、伝送データのフレーム同期タイミングを検出し、フ
レーム同期タイミングに基づき少なくとも同期ワードの
シンボル位置を特定し、この同期ワードの各シンボルの
搬送波周波数誤差を検出し、搬送波の周波数同期処理を
行い、フレームタイミングに基づき少なくとも同期ワー
ドのシンボル位置を特定し、この同期ワードの各シンボ
ルの搬送波位相誤差を検出し、搬送波の位相同期処理を
行う。
【0033】すなわち、本発明にかかるデジタル衛星放
送復調方法では、フレーム同期処理を行った後に搬送波
同期処理を行うようにし、さらに、搬送波同期では、搬
送波の周波数同期を行った後の伝送データに対して、搬
送波の位相同期を行うようにしている。
【0034】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態のBS
デジタル放送の受信装置について説明する。
【0035】第1の実施の形態 (全体構成)図1に、BSデジタル放送の受信装置のブ
ロック図を示し、このBSデジタル放送の受信装置につ
いて説明を行う。
【0036】受信装置100は、復調部101と、第1
のデマルチプレクサ102と、内符号復号部103と、
第2のデマルチプレクサ104と、デインタリーバ10
5と、主信号逆エネルギー拡散部106と、フレーム再
構成部107と、主信号RS復号部108と、TMCC
逆エネルギー拡散部109と、第3のデマルチプレクサ
110と、TMCCRS復号部111と、TMCC制御
部112とを備えて構成される。
【0037】復調部101には、例えばパラボラアンテ
ナ等で受信して得られたRF信号が入力される。復調部
101は、RF信号に搬送波信号を乗算して、直交変調
信号であるI信号、Q信号を復調する。また、この復調
部101は、周波数変換、搬送波同期、タイミング同
期、フレーム同期処理も行う。また、この復調部101
は、BPSK変調されているTAB信号(同期ワード)
からスーパーフレーム及びフレームの開始位置を検出す
る。復調されたI信号データ、Q信号データは、第1の
デマルチプレクサ102に送出される。
【0038】第1のデマルチプレクサ102は、復調部
101で検出されたフレーム開始位置からシンボルをカ
ウントし、所定のシンボル位置にあるバースト信号を、
主信号データ及びTMCCデータ(TAB信号も含む)
から分離する。バースト信号は、そのまま読み捨てられ
る。主信号データ及びTMCCデータは、内符号復号部
103に送出される。
【0039】内符号復号部104は、各シンボルの変調
方式及び内符号符号化率に従って、デパンクチャリング
処理及びビタビ復号を行う。内符号復号されたデータ
は、第2のデマルチプレクサ104に送出される。
【0040】第2のデマルチプレクサ104は、主信号
データと、TMCCデータ(TAB信号も含む)とを分
離する。分離された主信号データは、デインタリーバ1
05に送出される。分離されたTMCCデータ(TAB
信号も含む)は、TMCC逆エネルギー拡散処理部10
6に送出される。
【0041】デインタリーバ105は、送信側で行われ
たインターリーブ処理と逆の規則に従い、主信号データ
をデインタリーブする。デインタリーブされた主信号
は、主信号逆エネルギー拡散部106に送出される。
【0042】主信号逆エネルギー拡散部106は、15
次系列の疑似ランダム系列(PRBS)を、主信号デー
タに対して1ビットずつ加算して、送信側で行われたエ
ネルギー拡散処理に対する逆処理を行う。なお、疑似ラ
ンダム符号系列(PRBS)はスーパーフレームの先頭
で初期化される。また、各スロットの先頭の1バイト目
に対してはエネルギー拡散処理はされないが、この間
も、PRBSの発生は継続する。逆エネルギー拡散され
た主信号データは、フレーム再構成部107に送られ
る。
【0043】フレーム再構成部107は、伝送時におい
て削除されたトランスポートパケット(TSP)の同期
ワード(0x47)を付加する処理等の送信側のデータ
フレームに対応したフレーム構造にデータ構造を再構成
する。再構成された主信号データは、主信号RS復号部
108に送出される。
【0044】主信号RS復号部108は、204バイト
からなる伝送パケット単位で、RS(204,188)
のRS復号を行い、TSPを出力する。
【0045】TMCC逆エネルギー拡散処理部109
は、1スーパーフレーム分のTMCCデータ及びTAB
信号をバッファに蓄積したのち、9次の疑似ランダム系
列(PRBS)を、TMCCデータ及びTAB信号に対
して1ビットずつ加算して、送信側で行われたエネルギ
ー拡散処理に対する逆処理を行う。なお、この疑似ラン
ダム符号系列(PRBS)はスーパーフレームの先頭で
初期化される。また、TAB信号に対してはエネルギー
拡散は行わないが、PRBSの発生は継続する。エネル
ギー拡散されたTMCCデータ及びTAB信号は、第3
のデマルチプレクサ110に送出される。
【0046】第3のデマルチプレクサ110は、TMC
CデータとTAB信号とを分離する。分離されたTAB
信号は、読み捨てられる。分離されたTMCCデータ
は、TMCCRS復号部111に送出される。
【0047】TMCCRS復号部111は、64バイト
からなるTMCCデータを、RS(64,48)のRS
復号を行い、TMCC情報を出力する。RS復号された
TMCC情報は、TMCC制御部112に送出される。
【0048】TMCC制御部112は、TMCC情報か
ら伝送路復号に必要なTMCCデータを抽出し、各トラ
ンスポートストリーム(TS)に対応したTMCC情報
を得るとともに、復号に必要な情報を各機能ブロックに
配信する。
【0049】受信装置100は、以上のような構成によ
り、BSデジタル放送を受信して、MEPG−2システ
ムに準拠したトランスポートストリームを復調する。
【0050】(復調部の構成)図2に、BSデジタル受
信装置100の復調部101の構成を示し、この復調部
101についてさらに説明する。
【0051】復調部101は、第1の乗算器121と、
第2の乗算器122と、局部発振器123と、−90度
移相器124と、第1のローパスフィルタ125と、第
2のローパスフィルタ126と、第1のアナログ/デジ
タル(A/D)変換器127と、第2のアナログ/デジ
タル(A/D)変換器128と、第1の複素乗算器12
9と、周波数同期部130と、第2の複素乗算器131
と、位相同期部132と、タイミング同期部133と、
フレーム同期部134と、第3の乗算器135と、第4
の乗算器136と、第1の波形整形フィルタ137と、
第2の波形整形フィルタ138とを備えて構成される。
【0052】例えば、パラボラアンテナ等により受信さ
れたRF信号は、第1の乗算器121及び第2の乗算器
122に入力される。
【0053】局部発振器123は、周波数fc′、初期
位相th′のcos波である搬送波を発生する。周波数
fc′及び初期位相th′は、送信側の搬送波とは一致
せず異なる周波数となる。発生された搬送波は、−90
度移相器124及び第1の乗算器121に供給される。
【0054】−90度移相器124は、cos波である
搬送波を90度位相を遅らせ、−sin波を生成する。
生成した−sin波は、第2の乗算器122に供給され
る。
【0055】第1の乗算器121は、受信信号とcos
波とを乗算し、I信号を直交復調する。第2の乗算器1
22は、受信信号と−sin波とを乗算し、Q信号を直
交復調する。復調されたI信号は、第1のローパスフィ
ルタ125により高域成分が除去されて第1のA/D変
換器127に供給される。また、復調されたQ信号は、
第2のローパスフィルタ126により高域成分が除去さ
れて第2のA/D変換器128に供給される。
【0056】第1のA/D変換器127は、I信号をデ
ジタル化する。また、第2のA/D変換器128は、Q
信号をデジタル化する。第1のA/D変換器127及び
第2のA/D変換器128は、タイミング同期部133
から出力されるサンプリングクロックCLKによってI
信号及びQ信号をサンプリングする。このときサンプリ
ング周波数は、送信側の伝送シンボルクロックと周波数
及び位相が同期するように、タイミング同期部133に
より制御される。デジタル化されたI信号データ及びQ
信号データは、それぞれ第1の複素乗算器129に供給
される。
【0057】第1の複素乗算器129は、第1及び第2
のA/D変換器127,128から出力された伝送デー
タ(I,Q)と、周波数同期部130から出力された周
波数誤差補正信号(I1,Q1)の複素共役とを複素乗算
して、伝送データ(I′,Q′)を出力する。すなわ
ち、第1の複素乗算器129は、以下のような、 (I′,Q′)=(I,Q)×(I1,Q1)※ =(I×I1+Q×Q1 ,Q×I1−I×Q1) といった演算を行う。なお、(I1,Q1)※は、
(I1,Q1)の共役複素数である。
【0058】この第1の複素乗算器129から出力され
る伝送データ(I′,Q′)は、波形整形フィルタ13
7及び波形整形フィルタ138により波形整形がされ
る。
【0059】周波数同期部130は、第1の複素乗算器
129から出力され波形整形がされた伝送データ
(I′,Q′)に含まれている搬送波周波数誤差成分を
検出する。そして、その搬送波周波数誤差成分に応じた
周波数とされた周波数誤差補正信号(I1,Q1)を生成
する。
【0060】第1の複素乗算器129は、周波数誤差補
正信号(I1,Q1)の複素共役を伝送データ(I,Q)
に複素乗算することによって、周波数誤差補正信号(I
1,Q1)の位相成分だけ、伝送データ(I,Q)を位相
回転させる。このことにより、第1の複素乗算器123
から出力される伝送データ(I′,Q′)に含まれてい
る周波数誤差成分が、フィードバックされて補正され
る。そのため、受信側の局部発振器123により発生さ
れた搬送波の周波数fc′と送信側の搬送波の周波数f
cとの間で生じている周波数ずれが補正される。
【0061】なお、周波数同期部130により行われる
搬送波の周波数同期は、タイミング同期部133により
タイミング同期がとられており、且つ、フレーム同期部
134によりフレーム同期がとられているという状態で
行われる。そして、周波数同期部130は、タイミング
同期及びフレーム同期がとれているという条件のもと
で、受信C/N=0dBに対しても所定の特性が得られ
るだけの搬送波の周波数同期特性を有しているものとす
る。
【0062】第2の複素乗算器131は、第1の複素乗
算器129により搬送波周波数誤差が補正された伝送デ
ータ(I′,Q′)と、位相同期部131から出力され
た位相誤差補正信号(I2,Q2)の複素共役とを複素乗
算して、伝送データ(I″,Q″)を出力する。すなわ
ち、第2の複素乗算器131は、以下のような、 (I″,Q″)=(I′,Q′)×(I2,Q2)※ =(I′×I2+Q′×Q2 ,Q′×I2−I′×Q2) といった演算を行う。
【0063】位相同期部132は、第2の複素乗算器1
31から出力される伝送データ(I″,Q″)に含まれ
ている搬送波位相誤差成分を検出する。そして、その搬
送波位相誤差成分に応じた位相成分の位相誤差補正信号
(I2,Q2)を生成する。
【0064】第2の複素乗算器131は、位相誤差補正
信号(I2,Q2)の複素共役を伝送データ(I′,
Q′)に複素乗算することによって、位相誤差補正信号
(I2,Q2)の位相成分だけ、伝送データ(I′,
Q′)を位相回転させる。このことにより、第2の複素
乗算器125から出力される伝送データ(I″,Q″)
に含まれている位相誤差成分が、フィードバックされて
補正される。そのため、受信側の局部発振器123によ
り発生された搬送波の位相th′と送信側の搬送波の位
相thとの間で生じている位相ずれが補正される。すな
わち、搬送波位相誤差が補正される。
【0065】なお、位相同期部132により行われる搬
送波の周波数同期は、タイミング同期部133によりタ
イミング同期がとられており、且つ、フレーム同期部1
34によりフレーム同期がとられており、且つ、周波数
同期部130で搬送波の周波数同期がとられているとい
う状態で行われる。そして、搬送波同期部130は、タ
イミング同期、フレーム同期及び搬送波の周波数同期が
とれているという条件のもとで、受信C/N=0dBに
対しても所定の特性が得られるだけの搬送波の位相同期
特性を有しているものとする。
【0066】タイミング同期部133は、A/D変換器
127,128のサンプリングクロックを制御すること
によって、タイミング同期処理を行う回路である。タイ
ミング同期部133は、第2の複素乗算器131から出
力された伝送データ(I″,Q″)のクロック誤差を検
出し、このクロック誤差が0となるようなサンプリング
クロック、即ち、送信側の伝送シンボルのシンボルクロ
ックに対して位相及び周波数が同期したサンプリングク
ロックを生成する。タイミング同期部133は、例え
ば、0交差法を用いてクロック誤差を検出する。生成さ
れたクロックは、第1のA/D変換器127及び第2の
A/D変換器128のサンプリングクロックとして用い
られる。
【0067】なお、タイミング同期部133は、第2の
複素乗算器131から出力された伝送データ(I″,
Q″)に、搬送波周波数誤差および搬送波位相誤差が含
まれていたとしても、受信C/N=0dBに対しても所
定の特性が得られるだけのタイミング同期特性を有して
いるものとする。
【0068】フレーム同期部134は、伝送データ
(I″,Q″)内のTAB信号(同期ワード)を検出す
ることによって、フレームの開始位置を検出するフレー
ム同期処理を行う回路である。
【0069】ここで、BSデジタル放送では、スーパー
フレームと呼ばれるデータ構造が規定されている。スー
パーフレームは、図3に示すように、8個のフレーム
(フレーム#0〜フレーム#7)から構成されている。
各フレームは、制御信号部(TMCC信号とTAB信号
(同期ワード))と、主信号部(主信号とバースト信
号)とから構成されている。
【0070】主信号部は、図4に示すように、1フレー
ムあたり48個のスロット(スロット#0〜スロット#
47)により構成されている。この主信号部は、203
シンボルの主信号データと、4シンボルのバースト信号
とが交互に配置されて構成されている。バースト信号
は、BPSK変調された信号である。
【0071】制御信号部は、1フレームあたり8バイト
のTMCC(Transmission and Multiplexing Configur
ation Control)信号と、その前後に付加された2バイ
トずつのTAB信号(同期ワード)により構成される。
TMCC信号とTAB信号は、それぞれBPSK変調
(r=1/2)されており、伝送シンボル数でいうと、
TMCCが128シンボル、TAB信号がそれぞれ32
シンボルとなる。ここで、TMCCの前段に付けられて
いるTAB信号は、その値がW1(0x1B95)とさ
れている。また、TMCCの後段に付けられているTA
B信号は、第1フレーム#0に対してはその値がW2
(0xA340)とされており、第2〜8フレームに対
してはその値がW3(0x5CBF)とされている。W
2とW3とは、ビット反転した関係となっている。
【0072】従って、このTAB信号(同期ワード)を
検出することによって、フレームの同期をとることがで
き、また、W2とW3とを区別して検出することによっ
て、スーパーフレームの同期をとることができる。
【0073】なお、2バイトのTAB信号は、実際には
畳み込み符号化され、32ビットの伝送シンボルとな
る。そのうち、前半の12ビットは、前のフレームの最
後の主信号データの影響を受けており値は不定である
が、後半の20ビットは前のフレームの影響が及ばない
範囲であり、固定値となる。そのため、フレーム同期部
134では、この畳み込み符号化された固定値(W1に
対してw1、W2/W3に対してw2/w3)を同期信
号として検出することとなる。
【0074】フレーム同期部134は、タイミング同期
がとられているが、搬送波同期(周波数同期及び位相同
期)はとられていない状態で、このフレーム同期処理を
行う。具体的には、タイミング同期がとられている伝送
データに対して、シンボル間の差分演算を行う。そし
て、この差分演算されたビット列と、差分演算した同期
ワード(w1,w2/w3)との相関をとる。そして、
その相関が最も高いシンボル位置(或いは、ある閾値よ
り高い相関値のシンボル)を検出し、そのシンボル位置
をフレームの同期位置とする。なお、TAB信号のW2
とW3とは、ビット反転した関係にあるので、シンボル
間の差分演算を行うと、値が同一になる。
【0075】フレーム同期部134は、このようなTA
B信号を検出して、フレーム開始位置を示すフレーム開
始フラグ(FSTフラグ)、及び、スーパーフレームの
開始位置を示すスーパーフレーム開始フラグ(SFST
フラグ)を生成する。また、フレーム同期部134は、
FSTフラグ及びSFSTフラグだけではなく、SFS
Tフラグからシンボル数を計数することによって、TA
B信号(同期ワード)のシンボル位置を示すTABフラ
グ、TMCCのシンボル位置を示すフラグであるTMC
フラグ、主信号のシンボル位置を示すフラグであるDE
Nフラグ、バースト信号のシンボル位置を示すフラグで
あるBRSTフラグも生成し出力してもよい。フレーム
開始信号(FST)及びスーパフレーム開始フラグ(S
FST)は、搬送波同期部134に供給される。
【0076】また、フレーム同期部134は、180度
位相反転信号も生成する。搬送波の位相同期を行う位相
同期部132は、180度の位相不確定性を許容する搬
送波同期方式(搬送波同期を行ったときに位相が180
度回転して同期がかかる可能性がある方式)をとってい
る。そのため、このフレーム同期部134は、同期ワー
ド(TAB信号)のビット反転状態を検出して、180
度の搬送波位相誤差を検出する。180度の搬送波位相
誤差が検出された場合には、180度位相反転信号を−
1として出力し、180度の搬送波位相誤差が検出され
ない場合には、180度位相反転信号を+1として出力
する。この180度位相反転信号は、第3の乗算器13
5及び第4の乗算器136に供給される。
【0077】なお、位相同期部132が180度の位相
不確定性を残さずに搬送波同期を行える場合には、18
0度位相反転信号を常に+1としておくか、或いは、第
3の乗算器135、第4の乗算器136及び180度位
相反転信号を省略すればよい。また、フレーム同期部1
34は、タイミング同期部133によりタイミング同期
がとられている状態で、フレーム同期動作を行う。そし
て、フレーム同期部134は、搬送波同期(周波数同期
及び位相同期)がとれていないという条件のもとで、受
信C/N=0dBに対しても所定の特性が得られるだけ
のフレーム同期特性を有しているものとする。
【0078】第3の乗算器135は、複素乗算器131
から出力されたI信号データ(I″)と、フレーム同期
部134から供給された180度位相反転信号とを乗算
する。180度位相反転信号が+1であれば、I信号デ
ータ(I″)はそのままで出力される。180度位相反
転信号が−1であれば、I信号データ(I″)の符号が
反転して出力される。
【0079】第4の乗算器136は、複素乗算器131
から出力されたQ信号データ(Q″)と、フレーム同期
部134から供給された180度位相反転信号とを乗算
する。180度位相反転信号が+1であれば、Q信号デ
ータ(Q″)はそのままで出力される。180度位相反
転信号が−1であれば、Q信号データ(Q″)の符号が
反転して出力される。
【0080】そして、この第3の乗算器135及び第4
の乗算器136から出力された伝送データ(I″,
Q″)は、内符号復号部103に供給される。
【0081】(復調部の同期動作フロー)図5に復調部
の同期動作フローを示し、この復調部の同期動作につい
て説明をする。
【0082】まず、システムのリセット動作(ステップ
S1)がされると、タイミング同期の引き込み処理(ス
テップS2)に遷移する。
【0083】タイミング同期の引き込み処理(ステップ
S2)では、タイミング同期部133が、第2の複素乗
算器131から出力される伝送データ(I″,Q″)を
検出し、A/D変換器127,128のサンプリングク
ロックの同期制御を行う。タイミング同期が確立する
と、タイミング同期が完了した通知を発行し、次のフレ
ーム同期の引き込み処理(ステップS3)に推移する。
【0084】なお、タイミング同期の引き込み処理時
(ステップS2)において、フレーム同期の引き込み処
理、搬送波の周波数同期及び搬送波の位相同期の引き込
み処理も並行して行ってる場合には、タイミング同期が
完了した通知を特に発行しなくてもよい。もっとも、タ
イミング同期が確立しなければフレーム同期の引き込み
処理、搬送波の周波数同期及び搬送波の位相同期の引き
込み処理ができないので、これらの引き込み動作を停止
しておいてもよい。このタイミング同期の引き込み処理
時にフレーム同期の引き込み処理、搬送波同期の引き込
み処理の動作を停止しておけば、消費電力の節約等がで
きる。このタイミング同期が確立した後は、以後、この
タイミング同期が確立した状態が保護され続ける。
【0085】続いて、フレーム同期の引き込み処理(ス
テップS3)では、フレーム同期部134が、第2の複
素乗算器131から出力される伝送データ(I″,
Q″)を検出し、その伝送データ(I″,Q″)のシン
ボル間の差分データと同期ワード(w1,w2/w3)
の差分データとの相関をとって、フレーム同期タイミン
グを検出する。フレーム同期タイミングが検出される
と、フレーム同期が完了した通知を発行し、次の搬送波
の周波数同期の引き込み処理(ステップS4)に推移す
る。
【0086】なお、フレーム同期の引き込み処理(ステ
ップS3)において、搬送波の周波数同期及び搬送波の
位相同期の引き込み処理を並行して行っている場合に
は、フレーム同期が完了した通知を発行しなくてもよ
い。もっとも、フレーム同期タイミングが検出されなけ
れば搬送波の周波数同期及び搬送波の位相同期の引き込
み処理が困難なので、この搬送波の周波数同期及び搬送
波の位相同期の引き込み動作を停止しておいてもよい。
このフレーム同期の引き込み処理時に、搬送波の周波数
同期及び搬送波の位相同期の引き込み処理の動作を停止
しておけば、消費電力の節約等ができる。このフレーム
同期が確立した後は、以後、このフレーム同期が確立し
た状態が保護され続ける。
【0087】続いて、搬送波の周波数同期の引き込み処
理(ステップS4)では、周波数同期部130が、第1
の複素乗算器129から出力される伝送データ(I′,
Q′)を検出し、フレーム同期部134から出力された
フレーム同期タイミングに基づき特定されるシンボル
(TMCC、TAB信号、バースト信号のシンボル)の
周波数誤差量を検出し、この周波数誤差量を補正する周
波数の周波数誤差補正信号(I1,Q1)を生成する。こ
の生成された周波数誤差補正信号(I1,Q1)は、第1
の複素乗算器129に供給され、伝送データ(I,Q)
と複素乗算されることにより、搬送波の周波数誤差が補
正される。搬送波の周波数同期が確立すると、搬送波の
周波数同期が完了した通知を発行し、次の搬送波の位相
同期の引き込み処理(ステップS5)に推移する。
【0088】なお、搬送波の周波数同期の引き込み処理
(ステップS4)において、搬送波の位相同期の引き込
み処理を並行して行っている場合には、搬送波の周波数
同期が完了した通知を発行しなくてもよい。また、搬送
波の周波数同期が確立するまで、搬送波の位相同期引き
込み動作を停止しておいてもよい。この搬送波の周波数
同期の引き込み処理時に、搬送波の位相同期の引き込み
処理の動作を停止しておけば、消費電力の節約等ができ
る。この搬送波の周波数同期が確立した後は、以後、こ
の搬送波の周波数同期が確立した状態が保護され続け
る。
【0089】続いて、搬送波の位相同期の引き込み処理
(ステップS5)では、位相同期部132が、第2の複
素乗算器131から出力される伝送データ(I″,
Q″)を検出し、フレーム同期部134から出力された
フレーム同期タイミングに基づき特定されるシンボル
(TMCC、TAB信号、バースト信号のシンボル)の
位相誤差量を検出し、この位相誤差量を補正する位相成
分を有する位相誤差補正信号(I2,Q2)を生成する。
この生成された位相誤差補正信号(I2,Q2)は、第2
の複素乗算器131に供給され、伝送データ(I′,
Q′)と複素乗算されることにより、搬送波の位相誤差
が補正される。搬送波の位相同期が確立すると、以後、
タイミング同期の保護、フレーム同期の保護、搬送波の
周波数同期及び搬送波の位相同期の保護がされた状態に
推移する(ステップS6)。
【0090】なお、以上の処理中に、タイミング同期が
外れた場合には、タイミング同期の引き込み処理(ステ
ップS2)に推移し、このステップ2から処理が続行さ
れる。また、フレーム同期が外れた場合には、フレーム
同期の引き込み処理(ステップS3)に推移し、このス
テップS3から処理が続行される。また、搬送波の周波
数同期が外れた場合には、搬送波の周波数同期の引き込
み処理(ステップS4)に推移し、このステップS4か
ら処理が続行される。また、搬送波の位相同期が外れた
場合には、搬送波の位相同期の引き込み処理(ステップ
S5)に推移し、このステップS5から処理が続行され
る。
【0091】このように、タイミング同期、フレーム同
期、搬送波の周波数同期、搬送波の位相同期といった順
序で、同期動作を行うことによって、復調部101で
は、複数の変調方式が採用され各変調方式が動的に変化
するデジタル衛星放送の各種同期を簡易な構成で確実に
検出することができる。また、劣悪な受信環境下におい
ても小さな回路規模で確実に同期を検出することができ
る。
【0092】(搬送波の周波数同期部)つぎに、搬送波
の周波数同期部130についてさらに詳細に説明を行
う。
【0093】図6に周波数同期部130のブロック構成
図を示す。
【0094】周波数同期部130は、図6に示すよう
に、タイミング制御回路141と、周波数誤差検出回路
142と、フィルタ143と、NCO(Numerical Cont
rol Oscillator)144とから構成される。
【0095】タイミング制御回路141には、図2に示
したフレーム同期回路134からフレームスタートフラ
グ(FSTフラグ)が入力される。タイミング制御回路
141は、このFSTフラグから、シンボル数をカウン
トすることによって、TMCCデータ、TAB信号(同
期ワード)、バースト信号等のBSデジタル放送でBP
SK変調されることが規定されているシンボルタイミン
グを特定する。タイミング制御回路141は、そのシン
ボルがTMCCデータ、TAB信号、バースト信号の位
置であることを特定する周波数同期情報更新フラグを生
成し、フィルタ143及びNCO144に供給する。こ
の周波数同期情報更新フラグは、TMCCデータ、TA
B信号、バースト信号の最初の1シンボルを除いた各シ
ンボルで有効(1)となるフラグである。これは、後述
する周波数誤差検出回路142で、シンボルとシンボル
との差動演算を行うため、最初の1つめのシンボルがB
PSK変調がされた信号に基づき生成された情報ではな
くなるためである。
【0096】周波数誤差検出回路142は、図7に示す
ように、位相誤差検出回路151と、レジスタ152
と、減算器153とから構成される。
【0097】位相誤差検出回路151は、第1の複素乗
算器129から出力される伝送データ(I′,Q′)に
含まれている位相誤差成分を検出する。具体的には、位
相誤差検出回路151は、伝送データ(I′,Q′)
が、BPSKの本来の伝送シンボルの信号点からどれだ
け位相がずれているかを示す位相誤差量Δθ1を算出す
る。算出した位相誤差量Δθ1は、レジスタ152及び
減算器153に供給される。
【0098】レジスタ152は、位相誤差検出回路15
1により検出された位相誤差量Δθ 1を1シンボルクロ
ック分遅延させる。レジスタ152により1シンボルク
ロック遅延された位相誤差量Δθ1は、減算器153に
入力される。
【0099】減算器153は、位相誤差検出回路151
から出力された現在の位相誤差量Δθ1から、レジスタ
142により1シンボルクロック遅延された位相誤差量
Δθ1を減算し、周波数誤差量Δf1を算出する。ここ
で、減算回路153は、単純減算を行うとともに、±9
0°の角度範囲でのMOD演算機能も有している。BP
SK変調の場合、−90°≦Δf1≦90°の範囲が角
度検出範囲となる。すなわち、1シンボル時間で、周波
数誤差による位相回転量は、−90°以上+90°未満
となる。従って、この減算器153は、単純減算ととも
に、以下に示すようなMOD演算も行う。 (Δθ1−Δθ1φ+90°)mod180°−90° なお、Δθ1φは、レジスタ152の出力である。
【0100】以上のように周波数誤差検出回路131に
より検出された周波数誤差量Δf1は、フィルタ143
に供給される。
【0101】フィルタ143は、例えばIIR(Infini
te Impulse Response)フィルタ等のループフィルタか
らなり、LPF(Low pass filter)の特性を有してい
る。フィルタ143は、周波数誤差検出回路142から
周波数誤差量Δf1が入力され、入力されたこの周波数
誤差量Δf1を平均化して出力する。
【0102】例えば、フィルタ143は、図8に示すよ
うに、周波数誤差量Δf1に利得Gを乗算する第1の乗
算器154と、周波数誤差量Δf1に帯域を決定する係
数Kを乗算する第2の乗算器155と、フィルタ出力に
係数(1−K)を乗算する第3の乗算器156と、第2
の乗算器155の出力と第3の乗算器156の出力とを
加算する加算器157と、加算器157の出力を遅延さ
せるレジスタ158とから構成される。このような構成
のフィルタ143は、入力された周波数誤差量Δf1
係数K、利得Gでループフィルタリングし、平均化した
周波数誤差量Δf1をレジスタ158から出力する。
【0103】ここで、レジスタ158は、その時刻にお
ける平均化した周波数誤差量Δf1を保持することとな
る。このレジスタ158は、タイミング制御回路141
から供給される周波数同期情報更新フラグがイネーブル
信号として入力され、周波数同期情報更新フラグが有効
(1)とされているときにのみ、内部データを更新す
る。そのため、フィルタ143は、TMCC,TAB,
バーストシンボルの位置で得られた周波数誤差量Δf1
に対してのみ動作し、それ以外のシンボル位置では、最
後のフィルタ出力値を保持する。すなわち、このフィル
タ143は、BPSKで変調されているシンボルの周波
数誤差量Δf1のみを抽出して間欠的にフィルタリング
を行う。
【0104】NCO144には、フィルタ143から平
均化された周波数誤差量Δf1が入力される。NCO1
44は、この周波数誤差量Δf1に基づき周波数誤差補
正信号(I1,Q1)を生成し、出力する。
【0105】NCO144は、図9に示すように、第1
の累加算器161と、第2の累加算器162と、直交座
標変換回路163とから構成される。
【0106】第1の累加算器161は、加算器165
と、レジスタ166とから構成される。加算器165
は、フィルタ143から入力された周波数誤差量Δf1
と、レジスタ166の格納値とを加算演算する。レジス
タ166は、その加算結果で格納値を更新する。第1の
累加算器161は、この加算器165とレジスタ166
とにより、1シンボルクロック毎に周波数誤差量Δf1
の累積加算を行う。このように周波数誤差量Δf1を累
加算することによって、レジスタ166には、その時刻
における周波数補正量f1が格納されることとなる。第
1の累加算器161は、このレジスタ166に格納され
た、その時刻における周波数補正量f1を、第2の累加
算器162に供給する。
【0107】第2の累加算器162は、加算器167
と、レジスタ168とから構成される。加算器167
は、第1の累加算器161から入力された周波数補正量
1と、レジスタ168の格納値とを加算演算する。レ
ジスタ168は、その加算結果で格納値を更新する。第
2の累加算器162は、この加算器167とレジスタ1
68とにより、1シンボルクロック毎に周波数補正量f
1の累積加算を行う。このように周波数補正量f1を累加
算することによって、レジスタ168には、その時刻に
おける位相補正量θ1が格納されることとなる。第2の
累加算器162は、このレジスタ168に格納された、
その時刻における位相補正量θ1を直交座標変換回路1
63に供給する。
【0108】直交座標変換回路163は、角度データと
して出力される位相補正量θ1を、直交座標信号に変換
する処理を行う。例えば、第2の累加算器162のレジ
スタ168をMod360°で剰余演算するように構成
し、そのレジスタ168から出力されたデータを直交座
標データに変換する変換テーブルを用いて、直交座標信
号を生成する。この直交座標変換回路163は、位相補
正量θ1を直交座標信号に変換して得られる周波数誤差
補正信号(I1,Q1)を、第1の複素乗算器129に供
給する。
【0109】ここで、NCO144の第1の累加算器1
61のレジスタ166(その時刻における周波数補正量
1を格納しているレジスタ)は、タイミング制御回路
141から供給される周波数同期情報更新フラグがイネ
ーブル信号として入力され、BPSKフラグが有効
(1)とされているときにのみ、内部データを更新す
る。
【0110】そのため、NCO144から出力される周
波数誤差補正信号(I1,Q1)の発振周波数の更新が、
TAB,TMCC,バースト位置でのみ行われ、それ以
外の位置では、最後の発振周波数が保持される。すなわ
ち、このNCO144は、BPSKで変調されているシ
ンボルに対してのみ、周波数誤差補正信号(I1,Q1
の発振周波数を変更するといった、間欠的な動作を行
う。
【0111】以上のように周波数同期部129は、周波
数誤差量Δf1を検出し、検出した周波数誤差量Δf1
フィルタリングして平均化する。そして、平均化した周
波数誤差量Δf1を2回累積加算してその時刻の位相補
正量θ1に変換した後、周波数誤差補正信号(I1
1)を生成する。このようにして得られた周波数誤差
補正信号(I1,Q1)を用いて伝送データ(I,Q)を
位相回転させることにより、伝送データ(I,Q)に含
まれている搬送波周波数誤差が補正されることとなる。
そして、さらに、フレーム同期をすることにより得られ
たフレーム開始フラグ(FST)からシンボル数をカウ
ントすることによって、TMCC、TAB、バーストと
いった必ずBPSK変調されているシンボル位置を特定
し、このBSPK変調されているシンボル位置でのみ搬
送波周波数の同期処理を行う。
【0112】なお、搬送波周波数誤差が完全補正された
状態となると、第1の累加算器161から出力される周
波数誤差量Δf1は0となり、第2の累加算器162か
ら出力される位相補正量θ1は、一定の値を出力し続け
ることとなる。
【0113】(搬送波の位相同期部)つぎに、搬送波の
位相同期部130についてさらに詳細に説明を行う。
【0114】図10に位相同期部132のブロック構成
図を示す。
【0115】位相同期部132は、図10に示すよう
に、タイミング制御回路171と、位相誤差検出回路1
72と、フィルタ173と、NCO174とから構成さ
れる。
【0116】タイミング制御回路171には、図2に示
したフレーム同期回路134からフレームスタートフラ
グ(FSTフラグ)が入力される。タイミング制御回路
171は、このFSTフラグから、シンボル数をカウン
トすることによって、TMCCデータ、TAB信号(同
期ワード)、バースト信号等のBSデジタル放送で必ず
BPSK変調されることが規定されているシンボルタイ
ミングを特定する。タイミング制御回路171は、その
シンボルがTMCCデータ、TAB信号、バースト信号
である場合に有効(1)となるBPSKフラグを生成
し、フィルタ173及びNCO174に供給する。
【0117】なお、このタイミング同期回路171は、
周波数同期部130のタイミング同期回路141と共用
化して用いてもよい。
【0118】位相誤差検出回路172は、第2の複素乗
算器131から出力される伝送データ(I″,Q″)に
含まれている位相誤差成分を検出する。具体的には、位
相誤差検出回路172は、伝送データ(I″,Q″)
が、BPSKの本来の伝送シンボルの信号点からどれだ
け位相がずれているかを示す位相誤差量Δθ2を算出す
る。算出した位相誤差量Δθ2は、フィルタ173に供
給される。
【0119】フィルタ173は、例えばIIR(Infini
te Impulse Response)フィルタ等のループフィルタか
らなり、LPF(Low pass filter)の特性を有してい
る。その構成は、図8に示した周波数同期部130のフ
ィルタ143と同一でよい。もっとも、位相誤差量Δθ
2に乗算する利得G、帯域を決定する係数Kの値は、適
応的に設定され、周波数同期部130のフィルタ143
とは異なってもよい。フィルタ173は、入力された位
相誤差量Δθ2を係数K、利得Gでループフィルタリン
グし、平均化した位相誤差量Δθ2を出力する。
【0120】ここで、その時刻における平均化した位相
誤差量Δθ2を保持するレジスタは、タイミング制御回
路171から供給されるBPSKフラグがイネーブル信
号として入力され、BPSKフラグが有効(1)とされ
ているときにのみ、内部データを更新する。そのため、
フィルタ173は、TMCC,TAB,バーストシンボ
ルの位置で得られた位相誤差量Δθ2に対してのみ動作
し、それ以外のシンボル位置では、最後のフィルタ出力
値を保持する。すなわち、このフィルタ143は、BP
SKで変調されているシンボルの位相誤差量Δθ2のみ
を抽出して間欠的にフィルタリングを行う。
【0121】NCO174には、フィルタ173から平
均化された位相誤差量Δθ2が入力される。NCO17
4は、この位相誤差量Δθ2に基づき位相誤差補正信号
(I2,Q2)を生成し、出力する。
【0122】NCO174は、図11に示すように、累
加算器181と、直交座標変換回路182とから構成さ
れる。
【0123】累加算器181は、加算器183と、レジ
スタ184とから構成される。加算器183は、フィル
タ173から入力された位相誤差量Δθ2と、レジスタ
184の格納値とを加算演算する。レジスタ184は、
その加算結果で格納値を更新する。累加算器181は、
この加算器183とレジスタ184とにより、1シンボ
ルクロック毎に位相誤差量Δθ2の累積加算を行う。こ
のように位相誤差量Δθ2を累加算することによって、
レジスタ184には、その時刻における位相補正量θ2
が格納されることとなる。累加算器181は、このレジ
スタ184に格納された、その時刻における位相補正量
θ2を直交座標変換回路182に供給する。
【0124】ここで、累加算器181のレジスタ184
(その時刻における位相補正量θ2を保持するレジス
タ)は、タイミング制御回路171から供給されるBP
SKフラグがイネーブル信号ENとして入力され、BP
SKフラグが有効(1)とされているときのみ、内部デ
ータを更新する。
【0125】そのため、NCO174から出力される位
相誤差補正信号(I2,Q2)の更新が、TAB,TMC
C,バースト位置でのみ行われ、それ以外の位置では、
最後の位相補正量が保持される。すなわち、このNCO
174は、BPSKで変調されているシンボルに対して
のみ、位相誤差補正信号(I2,Q2)を変更するといっ
た、間欠的な動作を行う。
【0126】なお、レジスタ184に入力されるBPS
Kフラグは、レジスタ185により1タイミング遅延し
て入力される。これは、前段のフィルタ173により更
新された後の位相誤差量Δθ2を用いて、このレジスタ
184を更新するためである。
【0127】直交座標変換回路182は、角度データと
して出力される位相補正量θ2を、直交座標信号に変換
する処理を行う。例えば、レジスタ184をMod36
0°で剰余演算するように構成し、そのレジスタ184
から出力されたデータを直交座標データに変換する変換
テーブルを用いて、直交座標信号を生成する。この直交
座標変換回路182は、位相補正量θ2を直交座標信号
に変換して得られる周波数誤差補正信号(I2,Q2
を、第2の複素乗算器131に供給する。
【0128】以上のように位相同期部132は、位相誤
差量Δθ2を検出し、検出した位相誤差量Δθ2をフィル
タリングして平均化する。そして、平均化した位相誤差
量Δθ2を累加算してその時刻の位相補正量θ2に変換し
た後、周波数誤差補正信号(I2,Q2)を生成する。こ
のようにして得られた周波数誤差補正信号(I2,Q2
により、伝送データ(I1,Q1)を位相回転させること
により、伝送データ(I1,Q1)に含まれている搬送波
位相誤差が補正されることとなる。なお、搬送波位相誤
差が完全補正された状態となると、フィルタ135から
出力される位相誤差量Δθ2は0となり、累加算器16
4から出力される位相補正量θ2は、一定の値を出力し
続けることとなる。
【0129】以上のように第1の実施の形態のデジタル
衛星放送の受信装置の復調部101では、デジタル衛星
放送の伝送データのシンボルタイミングの同期処理を行
い、続いて、デジタル衛星放送の伝送データに含まれて
いる同期ワードを検出することによってフレームタイミ
ングの同期処理を行い、続いて、このフレーム同期タイ
ミングに基づき同期ワードのシンボル位置を検出して搬
送波の周波数同期処理を行い、続いて、フレーム同期タ
イミングに基づき同期ワードのシンボル位置を検出して
搬送波の位相同期処理を行う。
【0130】従って、非常に簡易な構成で搬送波同期処
理を行うことができ、それとともに、変調方式が動的に
変化するデジタル衛星放送の場合であっても、QPSK
や8PSKといった信号点間の位相が狭いシンボルを用
いずに、信号点間の位相が広いBPSK変調されたシン
ボルを検出して搬送波同期処理を行うので、高精度に搬
送波同期処理を行うことができる。
【0131】そして、さらに、伝送データ(I,Q)に
含まれている搬送波周波数誤差及び搬送波位相誤差のう
ち、搬送波周波数誤差成分のみ補正を第1の複素乗算器
129が行うことによって、搬送波の周波数同期が行わ
れる。そして、搬送波周波数の同期処理がされ搬送波位
相誤差成分のみが含まれた伝送データ(I′,Q′)に
対して、搬送波位相誤差の補正を第2の複素乗算器13
1が行うことによって、搬送波の位相同期が行われる。
このように、搬送波周波数同期を行った後に、搬送波位
相同期を行うことによって、搬送波位相誤差成分が周波
数誤差補正信号に対して影響を与えなくなり、伝送デー
タに対する位相回転量の帯域を狭くすことができる。
【0132】従って、第1の実施の形態のデジタル衛星
放送の受信装置の復調部101では、低C/N環境のよ
うな送信信号の送信周波数と局部発振器の発信信号の周
波数との周波数ずれが大きい環境下においても、確実且
つ高速に搬送波同期を検出することができる。
【0133】また、搬送波の周波数同期及び位相同期が
とられた後は、スーパーフレームの同期をとることがで
きる。そのため、BSデジタル放送に規定されているT
MCC(Transmission and Multiplexing Configuratio
n Control)情報が復号される。このTMCC情報に
は、全シンボルの変調方式が記述されている。従って、
TMCC情報を参照することによって、TAB,TMC
C,バースト位置のみならず全シンボルの変調方式を特
定することができる。
【0134】そのため、搬送波の周波数同期及び位相同
期が確立した後は、TAB,TMCC,バースト位置の
み用いて間欠的に同期処理を行うのではなく、全シンボ
ルの位相誤差量を検出して搬送波の周波数同期、位相同
期処理を行ってもよい。
【0135】第2の実施の形態 つぎに、本発明の第2の実施の形態のBSデジタル放送
の受信装置について説明をする。
【0136】なお、この第2の実施の形態及び以後説明
を行う第3〜第5の実施の形態のBSデジタル受信装置
の全体構成(図1に示した構成)は、第1の実施の形態
と同一であり、復調部の構成のみが異なる。従って、以
後の実施の形態の説明については、復調部についてのみ
詳細な説明を行う。
【0137】また、この第2の実施の形態の説明をする
にあたり、上述した第1の実施の形態と同一の構成要素
については、図面中に同一の符号を付け、その詳細な説
明を省略する。
【0138】図12は、本発明の第2の実施の形態のB
Sデジタル受信装置に適用される復調部の構成を示す。
【0139】第2の実施の形態の復調部201は、第1
の乗算器121と、第2の乗算器122と、局部発振器
123と、90度移相器124と、第1のローパスフィ
ルタ125と、第2のローパスフィルタ126と、第1
のアナログ/デジタル(A/D)変換器127と、第2
のアナログ/デジタル(A/D)変換器128と、複素
乗算器129と、第1の波形整形フィルタ137と、第
2の波形整形フィルタ138と、角度変換回路202
と、周波数同期部204と、極座標変換回路210と、
第2の減算器205と、位相同期部206と、タイミン
グ同期部207と、フレーム同期部208と、加算器2
09と、を備えて構成される。
【0140】この復調部201は、第1及び第2のA/
D変換器127,128までの構成は、第1の実施の形
態と同一である。
【0141】複素乗算器129は、第1及び第2のA/
D変換器127,128から出力された伝送データ
(I,Q)と、極座標変換部210から出力された周波
数誤差補正信号(I1,Q1)の複素共役とを複素乗算し
て、伝送データ(I′,Q′)を出力する。すなわち、
第1の複素乗算器129は、以下のような、 (I′,Q′)=(I,Q)×(I1,Q1)※ =(I×I1+Q×Q1 ,Q×I1−I×Q1) といった演算を行う。なお、(I1,Q1)※は、
(I1,Q1)の共役複素数である。
【0142】この第1の複素乗算器129から出力され
る伝送データ(I′,Q′)は、波形整形フィルタ13
7及び波形整形フィルタ138により波形整形がされ
る。
【0143】角度変換回路202は、第1及び第2の波
形整形フィルタ137,138から出力された直交座標
信号からなる伝送データ(I′,Q′)を角度信号θ′
に変換する。角度変換回路202は、例えば、I,Q信
号から数値演算を行うことにより、角度信号を生成して
もよいし、直交座標信号を角度信号に変換する変換テー
ブルを用いて、角度信号を生成してもよい。この角度変
換回路202は、角度信号に変換した伝送データθ′を
第2の減算器205及び周波数同期部204に供給す
る。
【0144】周波数同期部204は、角度変換回路20
2から出力される伝送データθ′に含まれている搬送波
周波数誤差成分を検出する。そして、その搬送波周波数
誤差成分に応じた周波数とされた角度信号からなる周波
数誤差補正信号θ1を生成する。
【0145】この周波数同期部204は、第1の実施の
形態の周波数同期部130と比べて、位相誤差Δθ1
直交信号からではなく角度信号から算出する点、及び、
出力する周波数誤差補正信号を直交信号ではなく角度信
号として出力する点において異なるが、実現している機
能は同一である。
【0146】角度信号として出力された周波数誤差補正
信号θ1は、極座標変換回路210に供給される。
【0147】極座標変換回路210は、角度信号とされ
ている周波数誤差補正信号θ1を直交座標信号の周波数
誤差補正信号(I1,Q1)に変換する。直交座標信号と
された周波数誤差補正信号(I1,Q1)は複素変換器1
29に供給される。
【0148】複素乗算器129は、周波数誤差補正信号
(I1,Q1)の複素共役を伝送データ(I,Q)に複素
乗算することによって、周波数誤差補正信号(I1
1)の位相成分だけ、伝送データ(I,Q)を位相回
転させる。このことにより、複素乗算器123から出力
される伝送データ(I′,Q′)に含まれている周波数
誤差成分が、フィードバックされて補正される。そのた
め、受信側の局部発振器123により発生された搬送波
の周波数fc′と送信側の搬送波の周波数fcとの間で
生じている周波数ずれが補正される。
【0149】第2の減算器205は、搬送波周波数誤差
が補正された伝送データθ′と、位相同期部131から
出力された位相誤差補正信号θ2を減算して、伝送デー
タθ″を出力する。すなわち、第2の減算器205は、
以下のような演算を行う。 θ″=θ′−θ2 位相同期部206は、第2の減算器205から出力され
る伝送データθ″に含まれている搬送波位相誤差成分を
検出する。そして、その搬送波位相誤差成分に応じた位
相成分の角度信号からなる位相誤差補正信号θ2を生成
する。
【0150】この位相同期部206は、第1の実施の形
態の位相同期部132と比べて、位相誤差Δθ2を直交
信号からではなく角度信号から算出する点、及び、出力
する位相誤差補正信号を直交信号ではなく角度信号とし
て出力する点において異なるが、実現している機能は同
一である。
【0151】第2の減算器205は、位相誤差補正信号
θ2を伝送データθ′から減算することによって、位相
誤差補正信号θ2の位相成分だけ、伝送データθ′を位
相回転させる。このことにより、第2の減算器205か
ら出力される伝送データθ″に含まれている位相誤差成
分が、フィードバックされて補正される。そのため、受
信側の局部発振器123により発生された搬送波の位相
th′と送信側の搬送波の位相thとの間で生じている
位相ずれが補正される。すなわち、搬送波位相誤差が補
正される。
【0152】タイミング同期部207は、A/D変換器
127,128のサンプリングクロックを制御すること
によって、タイミング同期処理を行う回路である。この
タイミング同期部207は、第1の実施の形態のタイミ
ング同期部133と比べて、直交信号の伝送データでは
なく、角度信号の伝送データからクロック誤差を検出す
る点において異なるが、実現している機能は同一であ
る。
【0153】フレーム同期部208は、タイミング同期
がとられているが、搬送波同期(周波数同期及び位相同
期)はとられていない状態で、このフレーム同期処理を
行う。このフレーム同期回路208は、第1の実施の形
態のフレーム同期回路134と比べて、直交信号の伝送
データではなく、角度信号の伝送データから同期ワード
を検出する点において異なるが、実現している機能は同
一である。なお、フレーム同期部208は、角度信号か
らなる180度位相反転信号も生成する。搬送波の位相
同期を行う位相同期部206は、180度の搬送波位相
誤差が検出された場合には、180度位相反転信号を−
180°として出力し、180度の搬送波位相誤差が検
出されない場合には、180度位相反転信号を0°とし
て出力する。この180度位相反転信号は、加算器20
9に供給される。
【0154】加算器209は、第2の減算器205から
出力された伝送データθ″と、フレーム同期部208か
ら供給された180度位相反転信号とを加算する。18
0度位相反転信号が0であれば、伝送データθ″はその
ままで出力される。180度位相反転信号が−180で
あれば、伝送データθ″は180°位相が回転されて出
力される。
【0155】そして、出力された伝送データθ″は、内
符号復号部103に供給される。
【0156】以上のように、本発明の第2の実施の形態
のBSデジタル受信装置の復調部201では、搬送波の
周波数同期を行う回路と、搬送波の位相同期を行う回路
とを、直列に接続して、復調を行っている。すなわち、
搬送波の周波数同期処理を行った後に、搬送波の位相同
期処理を独立に行っている。そのため、搬送波の位相誤
差の補正成分が、搬送波の周波数誤差の補正量に影響を
与えないようにされている。
【0157】それとともに、角度信号により搬送波同期
処理を行うので、回路規模を小さくすることができる。
なお、この復調部201の後段の例えば内符号復号部1
04との整合性をとるため、出力する角度信号を再度極
座標信号に変換してもよいし、また、内符号復号部10
4のブランチメトリックを角度情報で算出するにしても
よい。
【0158】第3の実施の形態 つぎに、本発明の第3の実施の形態のBSデジタル放送
の受信装置について説明をする。
【0159】なお、この第3の実施の形態は、第2の実
施の形態の復調部201の周波数同期部の内部構成のみ
が異なるものである。従って、第3の実施の形態は、こ
の周波数同期部についてのみ詳細な説明を行う。
【0160】周波数同期部220は、図13に示すよう
に、タイミング制御回路221と、周波数誤差検出回路
222と、フィルタ223と、NCO224と、レベル
検出回路225とから構成される。
【0161】タイミング制御回路221には、フレーム
同期回路208からフレームスタートフラグ(FSTフ
ラグ)が入力される。タイミング制御回路221は、こ
のFSTフラグから、シンボル数をカウントすることに
よって、TMCCデータ、TAB信号(同期ワード)、
バースト信号等のBSデジタル放送でBPSK変調され
ることが規定されているシンボルタイミングを特定す
る。タイミング制御回路221は、そのシンボルがTM
CCデータ、TAB信号、バースト信号であることを特
定する周波数同期情報更新フラグを生成し、フィルタ2
23及びNCO224に供給する。また、タイミング制
御回路221は、レベル検出回路225からの比較結果
に基づき搬送波の周波数同期が確立したかどうかを判断
し、周波数同期が確立したと判断した場合に有効(1)
となる同期確立フラグを生成する。タイミング制御回路
221は、同期確立フラグをNCO224に供給する。
なお、周波数同期情報更新フラグは、上述した第1の実
施の形態と同様に、TMCCデータ、TAB信号、バー
スト信号の最初の1シンボルを除いた各シンボルで有効
(1)となるフラグである。
【0162】周波数誤差検出回路222は、角度変換回
路202から出力される伝送データθ′が入力される。
この周波数誤差検出回路222は、伝送データθ′に含
まれている周波数誤差成分Δf1を検出する。検出され
た周波数誤差量Δf1は、フィルタ223に供給され
る。
【0163】フィルタ223は、例えばIIRフィルタ
等のループフィルタからなり、LPF(Low pass filte
r)の特性を有している。その構成は、図8に示したフ
ィルタ143と同一である。フィルタ223により平均
化された周波数誤差量Δf1は、NCO224及びレベ
ル検出回路225に供給される。
【0164】レベル検出回路225は、フィルタ223
から出力される周波数誤差量Δf1の信号レベルを検出
し、この信号レベルと所定の閾値thとを比較する。そ
して、その比較結果をタイミング制御回路221に供給
する。
【0165】NCO224は、フィルタ223から出力
された周波数誤差量Δf1が入力される。NCO224
は、この周波数誤差量Δf1に基づき周波数誤差補正信
号θ1を出力する。
【0166】具体的にNCO224は、図14に示すよ
うに、第1の累加算器231と、第2の累加算器232
と、AND回路233とから構成される。
【0167】第1の累加算器231は、加算器235
と、レジスタ236とから構成される。加算器235
は、フィルタ223から入力された周波数誤差量Δf1
と、レジスタ236の格納値とを加算演算する。レジス
タ236は、その加算結果で格納値を更新する。第1の
累加算器231は、この加算器235とレジスタ236
とにより、1シンボルクロック毎に周波数誤差量Δf1
の累積加算を行う。このように周波数誤差量Δf1を累
加算することによって、レジスタ236には、その時刻
における周波数補正量f1が格納されることとなる。第
1の累加算器231は、このレジスタ236に格納され
た、その時刻における周波数補正量f1を、第2の累加
算器232に供給する。
【0168】第2の累加算器232は、加算器237
と、レジスタ238とから構成される。加算器237
は、第1の累加算器231から入力された周波数補正量
1と、レジスタ238の格納値とを加算演算する。レ
ジスタ238は、その加算結果で格納値を更新する。第
2の累加算器232は、この加算器237とレジスタ2
38とにより、1シンボルクロック毎に周波数補正量f
1の累積加算を行う。このように周波数補正量f1を累加
算することによって、レジスタ238には、その時刻に
おける位相補正量θ1が格納されることとなる。第2の
累加算器232は、このレジスタ238に格納された、
その時刻における位相補正量θ1を周波数誤差補正信号
θ1として第1の減算器203に供給する。
【0169】ここで、AND回路223は、タイミング
制御回路221から供給される周波数同期情報更新フラ
グと、同期確率フラグの反転信号とのアンド演算を行
う。NCO224の第1の累加算器231のレジスタ2
36(その時刻における周波数補正量f1を格納してい
るレジスタ)は、このAND回路223の出力信号が、
イネーブル信号として入力される。すなわち、このレジ
スタ236は、同期確立フラグが無効(0)であって
(即ち、周波数同期が確立していない状態:引き込み状
態)、且つ、周波数同期情報更新フラグが有効(1)と
されているときにのみ、内部データを更新する。
【0170】そのため、同期確立前(同期引き込み状
態)においては、NCO224から出力される周波数誤
差補正信号θ1の発振周波数の更新が、TAB,TMC
C,バースト位置でのみ行われ、それ以外の位置では、
最後の発振周波数が保持される。つまり、BPSKで変
調されているシンボルに対してのみ周波数誤差補正信号
θ1の発振周波数を変更する間欠的な動作を行う。
【0171】そして、同期確立後には、NCO224か
ら出力される周波数誤差補正信号θ 1の発振周波数の更
新はされず、同期確立時の最後の発振周波数が保持され
ることとなる。
【0172】つまり、搬送波の周波数同期が確立する
と、フィルタ223から出力される平均化された周波数
誤差量Δf1がある一定の値より小さくなり、完全に同
期が確立すれば理論的には0となる。そのため、あるフ
ィルタ223の出力値をある閾値thと比較し、この閾
値thよりも小さくなれば周波数同期が確立したと判断
し、同期確立を検出する。そして、搬送波の周波数同期
が確立した場合には、周波数誤差補正信号θ1の発振周
波数を一定の値に保持し、安定化を図る。
【0173】また、同期確立後(同期保持状態)では、
フィルタ223の出力を検出し、フィルタ出力がある閾
値th2よりも大きくなれば、同期外れと判断し、同期
確立フラグを無効(0)として、再度同期の引き込み動
作を開始する。ここで、同期保持状態で用いる閾値th
2は、同期引き込み時に用いる閾値thよりも、大きな
値とし、同期外れに対する耐性をもたせる。
【0174】このような同期引き込み時と同期保持時と
で閾値を変えて同期保護を行う制御は、例えば、図15
に示すようなステートマシーンにより行うことができ
る。
【0175】このステートマシーンは、同期引き込み状
態を示す状態1〜3、同期保持状態を示す状態4〜6に
より制御を行う。
【0176】以下、このステートマシーンの各状態につ
いて説明する。
【0177】なお、以下のステートマシーンは、Δf1
と閾値thとの比較実行し、その結果に基づいて状態の
遷移を行う。その遷移を行う自時的間隔は、適切な区間
をΔf1の測定区間としておく。
【0178】リセット信号が入力されると、同期引き込
みを開始し、状態1に遷移する。
【0179】続いて、状態1において、フィルタ出力Δ
1と、閾値thとを比較する。比較した結果、フィル
タ出力Δf1が閾値thよりも小さければ状態2に遷移
し、比較した結果、フィルタ出力Δf1が閾値th以上
であれば状態1を維持する。この状態1では、同期確立
フラグは、無効(0)とされている。
【0180】続いて、状態2において、フィルタ出力Δ
1と閾値thとを比較する。比較した結果、フィルタ
出力Δf1が閾値thよりも小さければ状態3に遷移
し、比較した結果、フィルタ出力Δf1が閾値th以上
であれば状態1に遷移する。この状態2では、同期確立
フラグは、無効(0)とされている。
【0181】続いて、状態3において、フィルタ出力Δ
1と、閾値thとを比較する。比較した結果、フィル
タ出力Δf1が閾値thよりも小さければ状態4に遷移
し、比較した結果、フィルタ出力Δf1が閾値th以上
であれば状態1に遷移する。ここで、状態4に遷移する
ときに、同期確立フラグを有効(0)とする。
【0182】すなわち、フィルタ出力Δf1が3回連続
して閾値thより小さかった場合にのみ、同期が確立し
たと判断をする。このことにより、偶発的にフィルタ出
力Δf1が閾値thより小さかったことによる引き込み
ミスを無くすことができる。
【0183】続いて、同期保護状態の状態4では、フィ
ルタ出力Δf1と、閾値th2とを比較する。比較した
結果、フィルタ出力Δf1が閾値th以上であれば状態
5に遷移し、比較した結果、フィルタ出力Δf1が閾値
th2より小さければ状態4を維持する。この状態4で
は、同期確立フラグは、有効(1)とされている。
【0184】続いて、同期保護状態の状態5では、フィ
ルタ出力Δf1と、閾値th2とを比較する。比較した
結果、フィルタ出力Δf1が閾値th以上であれば状態
6に遷移し、比較した結果、フィルタ出力Δf1が閾値
th2より小さければ状態4に遷移する。この状態5で
は、同期確立フラグは、有効(1)とされている。
【0185】続いて、同期保護状態の状態6では、フィ
ルタ出力Δf1と、閾値th2とを比較する。比較した
結果、フィルタ出力Δf1が閾値th2以上であれば状
態1に遷移し、比較した結果、フィルタ出力Δf1が閾
値thより小さければ状態4に遷移する。ここで、状態
1に遷移する時に、同期確立フラグを無効(0)とす
る。
【0186】すなわち、フィルタ出力Δf1が3回連続
して閾値th2よりも小さかった場合にのみ、同期が外
れたと判断する。このことにより、偶発的にフィルタ出
力Δf1が閾値th2よりも大きかったため同期が外れ
てしまうというミスを無くすことができる。
【0187】なお、この第3の実施の形態は、第2の実
施の形態の復調部201の周波数同期部の内部構成を変
形したものであるが、ここで説明をした周波数同期部を
第1の実施の形態に適用することもできる。この場合に
は、NCO224の最終段に直交座標変換回路を設け、
直交座標信号の周波数誤差補正信号を生成すればよい。
【0188】第4の実施の形態 つぎに、本発明の第4の実施の形態のBSデジタル放送
の受信装置について説明をする。
【0189】なお、この第4の実施の形態は、第3の実
施の形態の復調部201の周波数同期部のNCOの内部
構成のみが異なるものである。従って、第4の実施の形
態は、このNCOについてのみ詳細な説明を行う。
【0190】NCO250は、図16に示すように、加
算器251と、スイープ回路252と、セレクタ253
と、レジスタ254と、累加算器255と、OR回路2
56とから構成される。
【0191】加算器251は、平均化された周波数誤差
量Δf1とレジスタ254の格納値とを加算演算する。
加算演算された結果は、セレクタ253に供給される。
【0192】スイープ回路252は、時間経過とともに
値が単純増加(或いは減少)していくスイープ信号を発
生する回路である。スイープ回路252は、周波数同期
の引き込み時に、周波数スイープ信号dFを出力する。
スイープ回路252は、周波数スイープ信号dFの信号
レベルを増加させていき、同期が確立したときに出力を
停止する。このスイープ回路252から発生された周波
数スイープ信号dFは、セレクタ253に供給される。
【0193】セレクタ253は、加算器251からの出
力値と、スイープ回路252からの周波数スイープ信号
dFとを選択的に切り換え、レジスタ254に供給す
る。セレクタ253は、タイミング制御回路221から
出力された同期確立フラグに応じて、切り換え制御を行
う。セレクタ253は、同期確立フラグが無効(0)と
されてるとき(即ち、同期引き込み状態のとき)には、
スイープ回路252からの周波数スイープ信号dFをレ
ジスタ254に供給する。一方、セレクタ253は、同
期確立フラグが有効(1)とされているとき(即ち、同
期保持状態のとき)には、加算器251の出力をレジス
タ254に供給する。
【0194】レジスタ254は、同期引き込み状態にお
いては、スイープ回路252から出力された周波数スイ
ープ信号dFを格納することとなる。また、レジスタ2
54は、同期保持状態においては、1シンボルクロック
毎に累積加算された周波数誤差量Δf1を格納し、周波
数誤差量Δf1を累積加算した結果得られる、その時刻
における周波数補正量f1を出力することとなる。
【0195】なお、このレジスタ254は、OR回路2
56の出力信号がイネーブル信号として供給される。O
R回路256は、同期確立フラグの反転信号と、周波数
同期情報更新フラグとのOR演算をする回路である。従
って、このレジスタ254は、同期確立フラグが無効
(0)とされているとき(同期引き込み状態)には常に
内部データを更新する。一方、同期確立フラグが有効
(1)とされているとき(同期保護状態)には、周波数
同期情報更新フラグが有効(1)とされているときにの
み、内部データを更新する。そのため、同期保護時にお
いては、NCO224から出力される周波数誤差補正信
号θ1の発振周波数の更新が、TAB,TMCC,バー
スト位置でのみ行われ、それ以外の位置では、最後の発
振周波数が保持される。つまり、BPSKで変調されて
いるシンボルに対してのみ周波数誤差補正信号θ1の発
振周波数を変更する間欠的な動作を行う。
【0196】第2の累加算器255は、加算器257
と、レジスタ258とから構成される。第2の累加算器
255は、入力された周波数補正量f1(或いは周波数
スイープ信号dF)とレジスタ238の格納値とを加算
器237が加算演算し、その加算結果がレジスタ238
に格納されることによって、1シンボルクロック毎に周
波数補正量f1(或いは周波数スイープ信号dF)の累
積加算を行う。第2の累加算器255は、周波数補正量
1(或いは周波数スイープ信号dF)を累加算するこ
とによって、その時刻における位相補正量θ1を出力す
ることとなる。第2の累加算器232は、この位相補正
量θ1を、周波数誤差補正信号θ1として第1の減算器2
03に供給する。
【0197】スイープ回路252の動作を図17に示す
フローチャートを用いて説明をする。
【0198】まず、BSデジタル放送の受信等が開始さ
れ、搬送波の周波数同期が開始されると、スイープ回路
252には、外部からスイープスタート命令が入力され
る(ステップS11)。このとき、同期確立フラグは、
無効(0)とされており、セレクタ253は、スイープ
回路253を選択している。
【0199】続いて、スイープ回路252は、周波数ス
イープ信号dFの値を初期値に設定する(ステップS1
2)。
【0200】続いて、スイープ回路252は、設定した
信号レベルのスイープ信号dFを発生し、所定の待機時
間の間処理を待機する(ステップS13)。
【0201】続いて、スイープ回路252は、待機時間
が経過すると、同期確立フラグを参照して、同期が確立
したか否かを判断する。もし、発生した信号レベルで周
波数同期が取れたならば、フィルタ223の出力Δf1
は、閾値thよりも小さくなり、タイミング制御回路2
21が同期確立フラグを有効(1)とする。反対に、発
生した信号レベルで周波数同期が取れていなければ、フ
ィルタ223の出力Δf1は、閾値th以上となり、タ
イミング制御回路221が同期確立フラグを無効(0)
としたままとする。
【0202】スイープ回路252は、同期が確立してい
なければ、周波数スイープ信号dFの値に、所定のステ
ップ値(dFstep)をさらに加算して(ステップS
15)、再度ステップS13からの処理を、同期が確立
するまで繰り返す。
【0203】そして、スイープ回路15は、同期が確立
すると、周波数スイープ信号dFの出力を停止する。こ
のとき、同期確立フラグは、有効(1)とされており、
セレクタ253は加算器251を選択している。
【0204】このような本発明の第4の実施の形態で
は、搬送波の周波数同期の引き込み時には、スイープ回
路252から発生された周波数スイープ信号dFに基づ
き、周波数誤差補正信号θ1を一定の周波数範囲の間で
スイープする。そして、スイープの各段階で、搬送波の
周波数誤差量Δf1を検出し、この周波数誤差量Δf1
所定の閾値よりも小さくなったかどうかを検出すること
により、周波数同期が確立したかどうかを判断する。続
いて、周波数同期が確立すると、セレクタ253を切り
換えて、レジスタ250と加算器251で累加算器を構
成し、同期ループを形成する。なお、累加算器を構成し
て同期ループを形成する際には、レジスタ254にラッ
チしてあるスイープ値を加算器251にそのままフィー
ドバックして、同期引き込みから、同期保持動作への移
行を行う。
【0205】以上のように第4の実施の形態では、周波
数同期の引き込み時に、周波数誤差補正信号θ1をスイ
ープさせることにより、周波数同期の引き込み動作を高
速に行うことができる。
【0206】なお、この第4の実施の形態は、第3の実
施の形態の復調部201の周波数同期部のNCOの内部
構成を変形したものであるが、第1の実施の形態に適用
することもできる。この場合には、NCO224の最終
段に直交座標変換回路を設け、直交座標信号の周波数誤
差補正信号を生成すればよい。
【0207】また、この第4の実施の形態では、周波数
誤差補正信号θ1をスイープし、同期確立後に同期ルー
プを形成しているが、同期確立後にはスイープを停止し
て、確立した状態を保持するように(すなわち、周波数
誤差補正信号θ1を固定したままにしておく)してもよ
い。その場合には、同期外れの状態を常に監視し、同期
が外れた場合には、再度スイープ回路252を動作さ
せ、同期引き込みから繰り返すようにする。
【0208】第5の実施の形態 つぎに、本発明の第5の実施の形態のBSデジタル放送
の受信装置について説明をする。
【0209】なお、この第5の実施の形態は、第2の実
施の形態の復調部201の周波数同期部及び位相同期部
の内部構成のみが異なるものである。従って、第5の実
施の形態は、この周波数同期部及び位相同期部について
のみ詳細な説明を行う。
【0210】まず、周波数同期部について説明をする。
【0211】周波数同期部270は、図18に示すよう
に、タイミング制御回路271と、周波数誤差検出回路
272と、フィルタ273と、NCO274と、レベル
検出回路275とから構成される。
【0212】タイミング制御回路271には、フレーム
同期回路208からフレームスタートフラグ(FSTフ
ラグ)が入力される。タイミング制御回路271は、こ
のFSTフラグから、シンボル数をカウントすることに
よって、TMCCデータ、TAB信号(同期ワード)、
バースト信号等のBSデジタル放送で必ずBPSK変調
されることが規定されているシンボルタイミングを特定
する。タイミング制御回路271は、そのシンボルがT
MCCデータ、TAB信号、バースト信号の位置である
ことを特定する周波数同期情報更新フラグを生成し、フ
ィルタ273及びNCO274に供給する。また、タイ
ミング制御回路271は、レベル検出回路275からの
比較結果に基づき搬送波の周波数同期が確立したかどう
かを判断し、周波数同期が確立したと判断した場合に有
効(1)となる同期確立フラグを生成する。タイミング
制御回路271は、同期確立フラグをフィルタ273に
供給する。
【0213】第1の減算器203から出力される角度デ
ータとされている伝送データθ′に含まれている周波数
誤差成分Δf1を検出する。検出された周波数誤差量Δ
1は、フィルタ273に供給される。
【0214】フィルタ273は、例えばIIR(Infini
te Impulse Response)フィルタ等のループフィルタか
らなり、LPF(Low pass filter)の特性を有してい
る。フィルタ273は、周波数誤差検出回路272から
周波数誤差量Δf1が入力され、入力されたこの周波数
誤差量Δf1を平均化して出力する。
【0215】レベル検出回路275は、フィルタ273
にから出力される平均化された周波数誤差量Δf1のレ
ベルを検出し、この周波数誤差量Δf1と所定の閾値t
hとを比較する。そして、その比較結果をタイミング制
御回路271に供給する。
【0216】NCO274は、フィルタ273から平均
化された周波数誤差量Δf1が入力され、この周波数誤
差量Δf1に基づき周波数誤差補正信号θ1を出力する。
このNCO274の構成は、第2の実施の形態と同一で
ある。
【0217】次に、フィルタ273についてさらに説明
を行う。
【0218】フィルタ273は、図19に示すように、
周波数誤差量Δf1に利得Gを乗算する第1の乗算器2
81と、周波数誤差量Δf1に帯域を決定する係数Kを
乗算する第2の乗算器282と、フィルタ出力に係数
(1−K)を乗算する第3の乗算器283と、第2の乗
算器282の出力と第3の乗算器283の出力とを加算
する加算器284と、加算器284の出力を遅延させる
レジスタ285とから構成される。このような構成のフ
ィルタ273は、入力された周波数誤差量Δf1を係数
K、利得Gでループフィルタリングし、平均化した周波
数誤差量Δf1をレジスタ285から出力する。
【0219】ここで、フィルタ273は、利得G及び帯
域を決定する係数Kの値が、同期引き込み時と同期保持
時とで、切り換えられて用いられる。例えば、図19に
示すように、同期確率フラグに応じてG及びKを切り換
えるセレクタ286、287が設けられている。このフ
ィルタ273は、同期引き込み時には、フィルタの周波
数特性を低利得、広帯域に設定し、同期保持時には、フ
ィルタの周波数特性を高利得、狭帯域に設定する。すな
わち、同期引き込み時の係数をG1,K1とし、同期保持
時の係数をG2,K2とすれば、以下の関係となるように
設定をする。K1>K2 ,G1<G2このことにより、同
期引き込み時には、同期引き込みまでの時間を短縮化
し、同期保持時には、同期の安定性を確保することがで
きる。
【0220】なお、その時刻における平均化した周波数
誤差量Δf1を保持するレジスタ285は、タイミング
制御回路141から供給される周波数同期情報更新フラ
グがイネーブル信号として入力され、周波数同期情報更
新フラグが有効(1)とされているときにのみ、内部デ
ータを更新することについては、第2の実施の形態と同
様である。
【0221】つぎに、位相同期部について説明をする。
【0222】位相同期部291は、図20に示すよう
に、タイミング制御回路291と、位相誤差検出回路2
92と、フィルタ293と、NCO294と、レベル検
出回路295とから構成される。
【0223】タイミング制御回路291には、フレーム
同期回路208からフレームスタートフラグ(FSTフ
ラグ)が入力される。タイミング制御回路291は、こ
のFSTフラグから、シンボル数をカウントすることに
よって、TMCCデータ、TAB信号(同期ワード)、
バースト信号等のBSデジタル放送で必ずBPSK変調
されることが規定されているシンボルタイミングを特定
する。タイミング制御回路291は、そのシンボルがT
MCCデータ、TAB信号、バースト信号である場合に
有効(1)となるBPSKフラグを生成し、フィルタ2
93及びNCO294に供給する。また、タイミング制
御回路291は、レベル検出回路295からの比較結果
に基づき搬送波の周波数同期が確立したかどうかを判断
し、周波数同期が確立したと判断した場合に有効(1)
となる同期確立フラグを生成する。タイミング制御回路
291は、同期確立フラグをフィルタ293に供給す
る。
【0224】第2の減算器205から出力される角度デ
ータとされている伝送データθ″に含まれている位相誤
差量Δθ2を検出する。検出された位相誤差量Δθ2は、
フィルタ293に供給される。
【0225】フィルタ293は、例えばIIR(Infini
te Impulse Response)フィルタ等のループフィルタか
らなり、LPF(Low pass filter)の特性を有してい
る。フィルタ293は、位相誤差検出回路292から位
相誤差量Δθ2が入力され、入力されたこの位相誤差量
Δθ2を平均化して出力する。
【0226】レベル検出回路295は、フィルタ293
にから出力される平均化された位相誤差量Δθ2のレベ
ルを検出し、この位相誤差量Δθ2と所定の閾値とを比
較する。そして、その比較結果をタイミング制御回路2
91に供給する。
【0227】NCO294は、フィルタ293から平均
化された位相誤差量Δθ2が入力され、この位相誤差量
Δθ2に基づき位相誤差補正信号θ2を出力する。このN
CO294の構成は、第2の実施の形態と同一である。
【0228】ここで、この位相同期部のフィルタ293
も図19に示すフィルタと同様に、利得G及び帯域を決
定する係数Kの値が、同期引き込み時と同期保持時と
で、切り換えられて用いられる。フィルタ293は、同
期引き込み時には、フィルタの周波数特性を低利得、広
帯域に設定し、同期保持時には、フィルタの周波数特性
を高利得、狭帯域に設定する。すなわち、同期引き込み
時の係数をG1,K1とし、同期保持時の係数をG2,K2
とすれば、以下の関係となるように設定をする。K1
2 ,G1<G2このことにより、同期引き込み時に
は、同期引き込みまでの時間を短縮化し、同期保持時に
は、同期の安定性を確保することができる。
【0229】なお、周波数同期部270のフィルタ27
3と、位相同期部290のフィルタ293とは、その回
路構成は、同一であっても、利得G、係数Kの値は、そ
れぞれ適応的に決定され異なるものである。
【0230】
【発明の効果】本発明にかかるデジタル衛星放送復調装
置及び方法では、伝送データのシンボルタイミングの同
期処理を行い、伝送データのフレーム同期タイミングを
検出し、フレーム同期タイミングに基づき少なくとも同
期ワードのシンボル位置を特定し、この同期ワードの各
シンボルの搬送波周波数誤差を検出し、搬送波の周波数
同期処理を行い、フレームタイミングに基づき少なくと
も同期ワードのシンボル位置を特定し、この同期ワード
の各シンボルの搬送波位相誤差を検出し、搬送波の位相
同期処理を行う。
【0231】すなわち、本発明にかかるデジタル衛星放
送復調装置及び方法では、フレーム同期処理を行った後
に搬送波同期処理を行うようにし、さらに、搬送波同期
では、搬送波の周波数同期を行った後の伝送データに対
して、搬送波の位相同期を行うようにしている。
【0232】従って、本発明によれば、非常に簡易な構
成で搬送波の周波数同期及び位相同期を行うことがで
き、変調方式が動的に変化するデジタル衛星放送の場合
であっても、QPSKや8PSKといった信号点間の位
相が狭いシンボルを用いずに、信号点間の位相が広いB
PSK変調されたシンボルを検出して搬送波同期処理を
行うので、高精度に搬送波同期処理を行うことができ
る。
【0233】また、搬送波の周波数同期を行った伝送デ
ータに対して位相同期を行うので、周波数同期に必要と
なる信号帯域、及び、位相同期に必要となる信号帯域を
狭くすることができ、低C/N環境のような送信信号の
送信周波数と局部発振器の発信信号の周波数との周波数
ずれが大きい環境下においても、確実且つ高速に搬送波
同期を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態のBSデジタル放送の受信装
置のブロック構成図である。
【図2】上記BSデジタル放送の受信装置の復調部のブ
ロック構成図である。
【図3】BSデジタル放送信号のスーパーフレーム構造
を説明するための図である。
【図4】BSデジタル放送信号のフレーム構造を説明す
るための図である。
【図5】上記復調部の同期処理手順を示すフローチャー
トである。
【図6】上記復調部の周波数同期部のブロック構成図で
ある。
【図7】上記周波数同期部の周波数誤差検出回路のブロ
ック構成図である。
【図8】上記周波数同期部のフィルタのブロック構成図
である。
【図9】上記周波数同期部のNCOのブロック構成図で
ある。
【図10】上記復調部の位相同期部のブロック構成図で
ある。
【図11】上記位相同期部のNCOのブロック構成図で
ある。
【図12】第2の実施の形態のBSデジタル放送の受信
装置のブロック構成図である。
【図13】第3の実施の形態のBSデジタル放送の受信
装置に用いられる周波数同期部のブロック構成図であ
る。
【図14】上記周波数同期部のNCOのブロック構成図
である。
【図15】上記周波数同期部の動作状態の遷移を示すス
テートマシーンである。
【図16】第4の実施の形態のBSデジタル放送の受信
装置に用いられる周波数同期部のブロック構成図であ
る。
【図17】上記周波数同期部のスイープ回路の動作手順
を示すフローチャートである。
【図18】第5の実施の形態のBSデジタル放送の受信
装置に用いられる周波数同期部のブロック構成図であ
る。
【図19】上記周波数同期部のフィルタのブロック構成
図である。
【図20】第5の実施の形態のBSデジタル放送の受信
装置に用いられる位相同期部のブロック構成図である。
【図21】デジタル直交変調を行ってデジタルデータの
伝送をする場合の一般的な伝送モデルを示すブロック構
成図である。
【符号の説明】
101,201 復調部、129 第1の複素乗算器、
130,220,270 周波数同期部、131 第2
の複素乗算器、132,290 位相同期部、133
タイミング同期部、134 フレーム同期部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C025 AA13 AA30 BA14 BA18 BA25 DA01 DA04 5K004 AA05 AA08 FH08 FJ01 JH05 JJ01 5K047 AA02 AA11 CC01 CC08 EE02 EE04 GG13 GG16 HH01 HH03 HH12 HH43 MM13

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル衛星放送の放送信号を復調する
    デジタル衛星放送復調装置において、 伝送データのシンボルタイミングの同期処理を行うタイ
    ミング同期手段と、 タイミング同期がとられた伝送データから同期ワードを
    検出して、伝送データのフレーム同期タイミングを検出
    するフレーム同期手段と、 フレームタイミングに基づき少なくとも上記同期ワード
    のシンボル位置を特定し、この同期ワードの各シンボル
    の搬送波周波数誤差を検出し、搬送波の周波数同期処理
    を行う搬送波周波数同期手段と、 フレームタイミングに基づき少なくとも上記同期ワード
    のシンボル位置を特定し、この同期ワードの各シンボル
    の搬送波位相誤差を検出し、搬送波の位相同期処理を行
    う搬送波位相同期手段とを備え、 上記搬送波位相同期手段は、搬送波周波数同期手段によ
    り搬送波の周波数同期処理がされた後の伝送データに対
    して、搬送波の位相同期処理を行うことを備えるデジタ
    ル衛星放送復調装置。
  2. 【請求項2】 上記フレーム同期手段は、伝送データの
    シンボル間の差分データを検出し、この伝送データの差
    分データと同期ワードの差分データとの相関をとって、
    伝送データのフレーム同期タイミングを検出することを
    特徴とする請求項1記載のデジタル衛星放送復調装置。
  3. 【請求項3】 上記搬送波周波数同期手段は、 上記伝送データの搬送波周波数誤差成分を周波数誤差補
    正信号に基づき補正する補正部と、 上記補正部から出力された伝送データの搬送波周波数誤
    差を検出する搬送波周波数誤差検出部と、 上記搬送波周波数誤差検出部により検出された搬送波周
    波数誤差をフィルタリングするフィルタ部と、 フィルタリングされた搬送波周波数誤差に応じて発振周
    波数が変化する周波数誤差補正信号を生成する数値制御
    発振器と有して構成されることを特徴とする請求項1記
    載のデジタル衛星放送復調装置。
  4. 【請求項4】 上記搬送波周波数同期手段は、上記フレ
    ームタイミングに基づき少なくとも同期ワードのシンボ
    ル位置を特定するタイミング制御部を備え、 上記フィルタ部は、上記タイミング制御部により特定さ
    れた同期ワードのシンボル位置では、フィルタリング動
    作を行い、それ以外のシンボル位置では、最後のフィル
    タ出力値を保持する間欠動作を行い、 上記数値制御発振器は、上記タイミング制御部により特
    定された同期ワードのシンボル位置では、搬送波周波数
    誤差に応じて発振周波数を可変し、それ以外のシンボル
    位置では、最後の周波数を保持する間欠動作を行うこと
    を特徴とする請求項3記載のデジタル衛星放送復調装
    置。
  5. 【請求項5】 上記搬送波周波数同期手段の補正部は、
    直交座標信号とされた伝送データに対して、直交座標信
    号とされた周波数誤差補正信号を複素乗算することによ
    り、搬送波周波数誤差成分を補正することを特徴とする
    請求項3記載のデジタル衛星放送復調装置。
  6. 【請求項6】 上記搬送波周波数同期手段の補正部は、
    位相信号とされた伝送データから、位相信号とされた周
    波数誤差補正信号を減算することにより、搬送波周波数
    誤差成分を補正することを特徴とする請求項3記載のデ
    ジタル衛星放送復調装置。
  7. 【請求項7】 上記搬送波位相同期手段は、 上記搬送波周波数同期手段により搬送波の周波数同期が
    された後の伝送データを、位相誤差補正信号に基づき補
    正する補正部と、 上記補正部から出力された伝送データの搬送波位相誤差
    を検出する搬送波位相誤差検出部と、 上記搬送波位相誤差検出部により検出された搬送波位相
    誤差をフィルタリングするフィルタ部と、 フィルタリングされた搬送波位相誤差に応じて位相が変
    化する位相誤差補正信号を生成する数値制御発振器とを
    有して構成されることを特徴とする請求項1記載のデジ
    タル衛星放送復調装置。
  8. 【請求項8】 上記搬送波位相同期手段は、上記フレー
    ムタイミングに基づき少なくとも同期ワードのシンボル
    位置を特定するタイミング制御部を備え、 上記フィルタ部は、上記タイミング制御部により特定さ
    れた同期ワードのシンボル位置では、フィルタリング動
    作を行い、それ以外のシンボル位置では、最後のフィル
    タ出力値を保持する間欠動作を行うことを特徴とする請
    求項7記載のデジタル衛星放送復調装置。
  9. 【請求項9】 上記搬送波位相同期手段の補正部は、直
    交座標信号とされた伝送データに対して、直交座標信号
    とされた位相誤差補正信号を複素乗算することにより、
    搬送波位相誤差成分を補正することを特徴とする請求項
    7記載のデジタル衛星放送復調装置。
  10. 【請求項10】 上記搬送波位相同期手段の補正部は、
    位相信号とされた伝送データから、位相信号とされた位
    相誤差補正信号を減算することにより、搬送波位相誤差
    成分を補正することを特徴とする請求項7記載のデジタ
    ル衛星放送復調装置。
  11. 【請求項11】 上記搬送波周波数同期手段は、周波数
    同期の確立後は、同期が確立した状態の補正量を固定し
    て上記デジタル直交信号の搬送波の周波数補正を行うこ
    とを特徴とする請求項1記載のデジタル衛星放送復調装
    置。
  12. 【請求項12】 上記搬送波周波数同期手段は、周波数
    同期の引き込み時には、位相誤差補正信号をスイープさ
    せ、スイープに応じて変化する搬送波周波数誤差に基づ
    き周波数同期を確立することを特徴とする請求項1記載
    のデジタル衛星放送復調装置。
  13. 【請求項13】 上記搬送波周波数同期手段は、搬送波
    周波数同期ループの周波数特性を制御する周波数特性制
    御部を有し、 この周波数特性制御部は、周波数同期引き込み時には、
    上記周波数特性を低利得及び/又は広帯域とし、周波数
    同期確立時には、上記周波数特性を高利得及び/又は狭
    帯域とすることを特徴とする請求項1記載のデジタル衛
    星放送復調装置。
  14. 【請求項14】 上記搬送波位相同期手段は、搬送波位
    相同期ループの周波数特性を制御する周波数特性制御部
    を有し、 この周波数特性制御部は、位相同期引き込み時には、上
    記周波数特性を低利得及び/又は広帯域とし、位相同期
    確立時には、上記周波数特性を高利得及び/又は狭帯域
    とすることを特徴とする請求項1記載のデジタル衛星放
    送復調装置。
  15. 【請求項15】 上記搬送波周波数同期手段は、上記搬
    送波周波数誤差成分が所定の閾値よりも低ければ同期確
    立状態とし、上記搬送波周波数誤差成分が所定の閾値よ
    りも高ければ同期引き込み状態とする状態制御を行うス
    テートマシーンを用いて同期制御を行い、 上記搬送波位相同期手段は、上記搬送波位相誤差成分が
    所定の閾値よりも低ければ同期確立状態とし、上記搬送
    波位相誤差成分が所定の閾値よりも高ければ同期外れ状
    態とする状態制御を行うステートマシーンを用いて同期
    制御を行うことを特徴とする請求項1記載のデジタル衛
    星放送復調装置。
  16. 【請求項16】 上記搬送波周波数同期手段及び上記搬
    送波位相同期手段は、同期確立状態での閾値よりも、同
    期引き込み状態での閾値を低くして、各ステートマシー
    ンによる制御を行うことを特徴とする請求項15記載の
    デジタル衛星放送復調装置。
  17. 【請求項17】 デジタル衛星放送の放送信号を復調す
    るデジタル衛星放送復調方法において、 伝送データのシンボルタイミングの同期処理を行い、 タイミング同期がとられた伝送データから同期ワードを
    検出して、伝送データのフレーム同期タイミングを検出
    し、 フレームタイミングに基づき少なくとも上記同期ワード
    のシンボル位置を特定し、この同期ワードの各シンボル
    の搬送波周波数誤差を検出し、搬送波の周波数同期処理
    を行い、 搬送波の周波数同期処理がされた後の伝送データに対し
    て、フレームタイミングに基づき少なくとも上記同期ワ
    ードのシンボル位置を特定し、この同期ワードの各シン
    ボルの搬送波位相誤差を検出し、搬送波の位相同期処理
    を行うことを特徴とするデジタル衛星放送復調方法。
  18. 【請求項18】 伝送データのシンボル間の差分データ
    を検出し、この伝送データの差分データと同期ワードの
    差分データとの相関をとって、伝送データのフレーム同
    期タイミングを検出することを特徴とする請求項17記
    載のデジタル衛星放送復調方法。
  19. 【請求項19】 上記搬送波の周波数同期処理で、 上記伝送データの搬送波周波数誤差成分を周波数誤差補
    正信号に基づき補正し、 周波数誤差補正信号に基づき補正された伝送データの搬
    送波周波数誤差を検出し、 検出された搬送波周波数誤差をフィルタリングし、 フィルタリングされた搬送波周波数誤差に応じて発振周
    波数が変化する周波数誤差補正信号を生成することを特
    徴とする請求項17記載のデジタル衛星放送復調方法。
  20. 【請求項20】 上記搬送波周波数同期で、 上記フレームタイミングに基づき少なくとも同期ワード
    のシンボル位置を特定し、 特定された同期ワードのシンボル位置ではフィルタリン
    グ動作を行い、それ以外のシンボル位置では最後のフィ
    ルタ出力値を保持することによって、間欠的なフィルタ
    リング動作を行い、 特性された同期ワードのシンボル位置では搬送波周波数
    誤差に応じて発振周波数を可変し、それ以外のシンボル
    位置では最後の周波数を保持することによって、間欠的
    に周波数誤差補正信号の周波数制御動作を行うことを特
    徴とする請求項19記載のデジタル衛星放送復調方法。
  21. 【請求項21】 直交座標信号とされた伝送データに対
    して、直交座標信号とされた周波数誤差補正信号を複素
    乗算することにより、搬送波周波数誤差成分を補正する
    ことを特徴とする請求項19記載のデジタル衛星放送復
    調方法。
  22. 【請求項22】 位相信号とされた伝送データから、位
    相信号とされた周波数誤差補正信号を減算することによ
    り、搬送波周波数誤差成分を補正することを特徴とする
    請求項19記載のデジタル衛星放送復調方法。
  23. 【請求項23】 上記搬送波の位相同期処理で、 搬送波の周波数同期がされた後の伝送データの搬送波位
    相誤差成分を、位相誤差補正信号に基づき補正し、 位相誤差補正信号に基づき補正された伝送データの搬送
    波位相誤差を検出する搬送波位相誤差検出部と、 検出された搬送波位相誤差をフィルタリングし、 フィルタリングされた搬送波位相誤差に応じて位相が変
    化する位相誤差補正信号を生成ことを特徴とする請求項
    17記載のデジタル衛星放送復調方法。
  24. 【請求項24】 上記搬送波位相同期手段で、 上記フレームタイミングに基づき少なくとも同期ワード
    のシンボル位置を特定し、 特定された同期ワードのシンボル位置ではフィルタリン
    グ動作を行い、それ以外のシンボル位置では最後のフィ
    ルタ出力値を保持することによって、間欠なフィルタリ
    ング動作を行うことを特徴とする請求項23記載のデジ
    タル衛星放送復調方法。
  25. 【請求項25】 直交座標信号とされた伝送データに対
    して、直交座標信号とされた位相誤差補正信号を複素乗
    算することにより、搬送波位相誤差成分を補正すること
    を特徴とする請求項23記載のデジタル衛星放送復調方
    法。
  26. 【請求項26】 位相信号とされた伝送データから、位
    相信号とされた位相誤差補正信号を減算することによ
    り、搬送波位相誤差成分を補正することを特徴とする請
    求項23記載のデジタル衛星放送復調方法。
  27. 【請求項27】 周波数同期の確立後は、同期が確立し
    た状態の補正量を固定して上記デジタル直交信号の搬送
    波の周波数補正を行うことを特徴とする請求項17記載
    のデジタル衛星放送復調方法。
  28. 【請求項28】 周波数同期の引き込み時には、位相誤
    差補正信号をスイープさせ、スイープに応じて変化する
    搬送波周波数誤差に基づき周波数同期を確立することを
    特徴とする請求項17記載のデジタル衛星放送復調方
    法。
  29. 【請求項29】 周波数同期引き込み時には、搬送波周
    波数同期ループの周波数特性を低利得及び/又は広帯域
    とし、周波数同期確立時には、上記周波数特性を高利得
    及び/又は狭帯域とすることを特徴とする請求項17記
    載のデジタル衛星放送復調方法。
  30. 【請求項30】 位相同期引き込み時には、搬送波周波
    数同期ループの周波数特性を低利得及び/又は広帯域と
    し、位相同期確立時には、上記周波数特性を高利得及び
    /又は狭帯域とすることを特徴とする請求項17記載の
    デジタル衛星放送復調方法。
  31. 【請求項31】 上記搬送波周波数同期処理で、上記搬
    送波周波数誤差成分が所定の閾値よりも低ければ同期確
    立状態とし、上記搬送波周波数誤差成分が所定の閾値よ
    りも高ければ同期引き込み状態とする状態制御を行うス
    テートマシーンを用いて同期制御を行い、 上記搬送波位相同期処理で、上記搬送波位相誤差成分が
    所定の閾値よりも低ければ同期確立状態とし、上記搬送
    波位相誤差成分が所定の閾値よりも高ければ同期外れ状
    態とする状態制御を行うステートマシーンを用いて同期
    制御を行うことを特徴とする請求項17記載のデジタル
    衛星放送復調方法。
  32. 【請求項32】 上記搬送波周波数同期処理及び上記搬
    送波位相同期処理では、同期確立状態での閾値よりも、
    同期引き込み状態での閾値を低くして、各ステートマシ
    ーンによる制御を行うことを特徴とする請求項31記載
    のデジタル衛星放送復調方法。
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